JP2018171050A - 澱粉組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
下記表1及び2の配合で各原材料を混合し、その混合物を適宜熱処理して、澱粉組成物を製造した。使用した原材料は下記の通り。
・高融点油脂(融点68℃):硬化菜種油、理研ビタミン(株)製、商品名「スプレーファットNR−100」
・高融点油脂(融点59℃):硬化パーム油、理研ビタミン(株)製、商品名「スプレーファットPM」
・食用高融点油脂(融点45℃):精製パーム油(高融点)、金田商事(株)製
・食用油脂(融点35℃):精製パーム油、金田商事(株)製
・蛋白素材:小麦グルテン、グリコ栄養食品(株)製、商品名「A−グルG」
・pH調整剤:クエン酸、八宝商会製、商品名「クエン酸三ナトリウム」
・液体油脂(融点−5℃):べに花油、日清オイリオグループ(株)製、商品名「日清べに花油」
各実施例、比較例及び参考例の澱粉組成物と他の食品素材とを下記表3及び4の配合で混合して、ブレダーミックスを製造した。使用した原材料は下記の通り。
・小麦粉:薄力粉、日清製粉(株)製、商品名「フラワー」
・加工澱粉:日本食品化工(株)製、商品名「日食バッタースターチ#200N」
具材として、カットした鶏モモ肉80gを複数個用意した。鶏モモ肉をマリネーションした後、加工澱粉(日本食品化工(株)製、商品名「日食バッタースターチ#200N」)を打ち粉し、さらに下記バッター液中に浸漬した後、該鶏モモ肉の表面全体に各実施例、比較例及び参考例のブレダーミックスを付着させた。こうして下処理された鶏モモ肉を、温度175℃の食用油で2分間フライ調理し、30秒間ベンチタイムを取った後、さらに温度175℃の食用油で2分間フライ調理してフライドチキン(衣付揚げ物)を製造した。このフライドチキンを庫内温度−30℃の冷凍庫に入れて急速冷凍し、−18℃以下で冷凍保存して冷凍フライドチキン(調理済み冷凍衣付揚げ物)を得た。この冷凍フライドチキンを、電子レンジにより冷凍フライドチキン1個当たり1500Wで40秒間加熱して加熱フライドチキンを得、該加熱フライドチキンを10名のパネラーに食してもらい、その際の食感を下記評価基準(5点満点)により評価してもらった。その結果(10名のパネラーの平均点)を下記表3及び4に示す。
下記組成のバッター用組成物100gを、大豆白絞油20gと水200mlとの混合液に溶いたものをバッター液とした。ここで使用したバッター用組成物の組成は、加工澱粉78.5質量%、小麦粉20質量%、乳化剤1質量%、増粘剤0.5質量%であり、各成分の詳細は下記の通り。
・加工澱粉:日本食品化工(株)製、商品名「日食バッタースターチ#200N」
・小麦粉:薄力粉 日清製粉(株)製、商品名「フラワー」
・乳化剤:モノステアリン酸グリセリン、花王(株)製、商品名「エキセルS−95」
・増粘剤:グァーガム、DSP五協フード&ケミカル(株)製、商品名「グアパック」
5点:サクサクとして歯脆さに富み、極めて良好。
4点:サクサクとしており、良好。
3点:ややサクサク感に欠ける。
2点:やや硬いかややネチャついており、サクサク感に乏しく、不良。
1点:硬すぎるかネチャつきが大きく、サクサク感がなく、極めて不良。
比較例B1は主として、ブレダーミックスが熱処理された澱粉組成物を含んでいないため、また比較例B2は主として、使用した比較例A1の澱粉組成物の製造において加水量がゼロであるため(表1参照)、また比較例B3は主として、使用した比較例A2の澱粉組成物の製造において高融点油脂を使用していないため(表1参照)、それぞれ各実施例に比して低評価となったと推察される。
参考例B1及びB2は、使用した参考例A1及びA2の澱粉組成物に焦げが発生したことから、澱粉組成物の製造時における混合物の熱処理条件は、参考例A1及びA2のそれよりも穏やかにする、即ち、混合物の品温を比較的低温にし、あるいは総熱処理時間を比較的短時間にすることが好ましいことがわかる。
比較例B4は主として、使用した比較例A3の澱粉組成物に含まれる高融点油脂の融点が40℃未満であるため(表2参照)、使用した澱粉組成物の基本組成が同様である実施例B14ないしB16に比して低評価となったと推察される。
Claims (6)
- 澱粉と融点40℃以上の高融点油脂と蛋白素材とを含有し、該高融点油脂の含有量が0.1質量%以上、該蛋白素材の含有量が0.1〜10質量%である混合物を調製し、該混合物100質量部に水5〜35質量部を添加後、該混合物を該混合物の品温が80〜210℃となる条件で熱処理する工程を有する、澱粉組成物の製造方法。
- 前記熱処理を2〜20分間実施する請求項1に記載の澱粉組成物の製造方法。
- 前記蛋白素材が、小麦グルテン及び大豆粉からなる群から選択される1種以上である請求項1又は2に記載の澱粉組成物の製造方法。
- 前記熱処理後に前記混合物に加水して該混合物の水分含量を8〜16質量%に調整する工程を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の澱粉組成物の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法によって製造された澱粉組成物を用いたブレダーミックスの製造方法であって、
前記澱粉組成物と他の食品素材とを混合する工程を有し、その混合物における該澱粉組成物の含有量を1〜95質量%とする、ブレダーミックスの製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法によって製造された澱粉組成物を含むブレダーミックスを、該ブレダーミックスに加水せずに具材に付着させ、加熱調理する工程を有する、衣付揚げ物の製造方法。
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