JP2009250429A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁弁において、油液の流れによって弁体が径方向に受ける圧力を抑制して、油圧を適切に調整する。
【解決手段】電磁弁50は、ガイド穴52cが形成された基体52と、ガイド穴内52cをその中心軸方向に沿って往復動可能であるシャフト53と、シャフト53の一端に設けられた弁体54と、弁体54が接離する弁座55bを有し、弁体54が弁座55bに接離することによって開閉される第1流路55aを有するシート55と、油室52d内であってシート55とシャフト53との間に弁体54を囲むように介装された圧縮コイルばね60と、を備えている。弁体54は、弁体シャフト部54aと、該弁体シャフト部54aの先端に設けられ弁座55bに当接する当接部54bとから構成され、かつ、弁体シャフト部54bは径方向の一方側からその反対側である他方側まで延在する螺旋溝54cが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁弁に関する。
この種の電磁弁としては、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図3に示されているように、電磁弁(121)は、ガイド穴(貫通孔21)が形成された基体(固定鉄心2)と、ガイド穴(貫通孔21)内を軸方向に沿って往復動可能である可動部材(弁体1)と、通電時に磁界を形成して該通電状態に応じて可動部材(弁体1)を移動させる電磁コイル(64)と、可動部材(弁体1)の一端に設けられた弁体(弁閉鎖体12と当接面11)と、この弁体が設けられている側のガイド穴(貫通穴21)の開放端を閉塞して固定され、弁体が接離する弁座(4)を有し、弁体が弁座(4)に接離することによって開閉される流入路を有するシートと、ガイド穴とシートで形成され流入路から内部に油液が流入する油室と、油室に開口して基体に設けられ油室内の油液が外部に流出する流出路と、油室内であってシートと可動部材(弁体1)との間に弁体を囲むように介装された圧縮コイルばね(61)と、を備えている。弁体は、可動部材(弁体1)の一端に軸方向に延在して突設された弁体シャフト部(弁閉鎖体12)と、該弁体シャフト部の先端に設けられ弁座(4)に当接する当接部(当接面11)とから構成されている。
このように構成された電磁弁においては、電磁弁が開状態にあるとき(弁体が弁座から離れた位置にあるとき)、油液が流入路を通過して圧縮コイルばね内に流入し、圧縮コイルばねの隙間を通って流出路から油室外に流出するようになっている。
特開2002−347597号公報
上述した特許文献1に記載の電磁弁においては、可動部材(弁体1)のスムーズな往復動を確保するために、可動部材とガイド穴(貫通孔21)とに径方向に隙間が設けられている。したがって、その隙間分を最大として可動部材が偏心する場合がある。弁体が弁座から当接した位置から離れ、可動部材が偏心した場合、流入路から流入する油液は、流入路と弁体との間に弁体の偏心によって形成された広い隙間から流入し、そのほとんどが弁体と圧縮コイルばねとの間に弁体の偏心によって形成された広い空間(偏心と反対側)を通り、その広い空間側の圧縮コイルばねの隙間を通って圧縮コイルばね内から流出している。その結果、前記広い空間を流れる油液によって、弁体の広い空間側の部分は比較的強い圧力を受けることとなる。これにより、弁体が軸方向成分のみの圧力だけでなく径方向成分の圧力を比較的強く受けるため、弁体の軸方向のスムーズな動きが阻害され、油圧を適切に調整できないおそれがあった。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、電磁弁において、油液の流れによって弁体が径方向に受ける圧力を抑制して、油圧を適切に調整することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、ガイド穴が形成された基体と、ガイド穴内をその中心軸方向に沿って往復動可能である可動部材と、通電時に磁界を形成して該通電状態に応じて可動部材をガイド穴内で移動させる電磁コイルと、可動部材の一端に設けられた弁体と、弁体が臨む側のガイド穴の開放端を閉塞し、弁体が接離する弁座を有し、弁体が弁座に接離することによって開閉される第1流路を有するシートと、ガイド穴とシートで形成され第1流路から内部に油液が流入する油室と、油室に開口して基体に設けられ油室内の油液が外部に流出する第2流路と、油室内であってシートと可動部材との間に弁体を囲むように介装された圧縮コイルばねと、を備えた電磁弁であって、弁体は、可動部材の一端に軸方向に延在して突設された弁体シャフト部と、該弁体シャフト部の先端に設けられ弁座に当接する当接部とから構成され、かつ、弁体シャフト部には径方向の一方側からその反対側である他方側まで延在する凹部が形成されていることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、凹部は、弁体シャフト部の外壁面に螺旋状に形成された螺旋溝から構成されることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、螺旋溝の巻き方向と圧縮コイルばねの巻き方向とが同一であることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項2または請求項3において、螺旋溝の角度は当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねの巻線の角度と同一であることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項2乃至請求項4のいずれか一項において、螺旋溝のピッチは当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねのピッチと同一であることである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項2乃至請求項5の少なくとも一項において、螺旋溝の溝幅は、当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねの線間隙間寸法以上であることである。
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項2乃至請求項6の少なくとも一項において、螺旋溝は、当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねの線間隙間部分と全周に亘って径方向に対向することである。
請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、凹部は、弁体シャフト部の外壁面に環状に形成された一または複数の環状溝から構成されることである。
請求項9に係る発明の構成上の特徴は、請求項8において、互いに平行な環状溝が複数ある場合、該環状溝のピッチは当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねのピッチと同一であることである。
請求項10に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、凹部は、弁体シャフト部を貫通する一または複数の貫通孔から構成されることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、弁体の弁体シャフト部に径方向の一方側からその反対側である他方側まで延在する凹部が形成されているので、開弁した際に可動部材が偏心した場合において、圧縮コイルばねと弁体シャフト部の間には、弁体の偏心によって形成された広い空間から反対側の狭い空間に延在する凹部が設けられることになる。この結果、第1流路から流入する油液は、第1流路と弁体との間に弁体の偏心によって形成された広い隙間から流入し、広い空間に達した油液の一部は従来どおりそのまま広い空間側の圧縮コイルばねの隙間を通って圧縮コイルばね内から流出する。これに加えて、広い空間に達した油液の他の一部は弁体シャフト部の凹部に沿って狭い空間へ回りこんで狭い空間側の圧縮コイルばねの隙間を通って圧縮コイルばね内から流出する。したがって、油液を凹部に沿って流すことで、弁体の広い空間側の部分が受ける圧力を反対側に分散して一側に圧力が集中することを抑制し、弁体が径方向に受ける圧力を抑制することにより、弁体の軸方向の動きがよりスムーズなものとなり、油圧を適切に調整することができるようになる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、凹部は、弁体シャフト部の外壁面に螺旋状に形成された螺旋溝から構成されるので、螺旋状に形成された圧縮コイルばねの形状にあわせることにより、螺旋溝と圧縮コイルばねとの隙間をより広く確保できる。したがって、広い空間から狭い空間により多量の油液を流すことができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項2に係る発明において、螺旋溝の巻き方向(右又は左)と圧縮コイルばねの巻き方向(右又は左)とが同一であるので、螺旋溝と圧縮コイルばねとの隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間にさらにより多量の油液を流すことができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項2または請求項3に係る発明において、螺旋溝の角度は当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねの巻線の角度と同一であるので、螺旋溝と圧縮コイルばねとの隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間にさらにより多量の油液を流すことができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項2乃至請求項4のいずれか一項に係る発明において、螺旋溝のピッチは当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねのピッチと同一であるので、螺旋溝と圧縮コイルばねとの隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間にさらにより多量の油液を流すことができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、請求項2乃至請求項5の少なくとも一項に係る発明において、螺旋溝の溝幅は、当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねの線間隙間寸法以上であるので、螺旋溝と圧縮コイルばねとの隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間にさらにより多量の油液を流すことができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、請求項2乃至請求項6の少なくとも一項に係る発明において、螺旋溝は、当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねの線間隙間部分と全周に亘って径方向に対向するので、螺旋溝と圧縮コイルばねとの隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間にさらにより多量の油液を流すことができる。
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、請求項1に係る発明において、凹部は、弁体シャフト部の外壁面に環状に形成された一または複数の環状溝から構成されるので、簡単な加工・構成で環状溝と圧縮コイルばねとの隙間をより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間により多量の油液を流すことができる。
上記のように構成した請求項9に係る発明においては、請求項8に係る発明において、互いに平行な環状溝が複数ある場合、該環状溝のピッチは当該電磁弁が開状態にあるときの圧縮コイルばねのピッチと同一であるので、環状溝と圧縮コイルばねとの隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間にさらにより多量の油液を流すことができる。
上記のように構成した請求項10に係る発明においては、請求項1に係る発明において、凹部は、弁体シャフト部を貫通する一または複数の貫通孔から構成されるので、弁体シャフト部と圧縮コイルばねとの隙間が非常に狭い場合に特に有効であり、弁体シャフト部と圧縮コイルばねとの隙間の広い狭いに関係なく、広い空間と狭い空間との間に流路を確実に確保できる。したがって、広い空間から狭い空間に油液を流すことができる。
以下、本発明による電磁弁を適用した液圧ブレーキ装置Aの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は液圧ブレーキ装置Aを示す概要図である。液圧ブレーキ装置Aは、ブレーキペダル11の踏込状態に応じた液圧のブレーキ液(基礎液圧)を生成してホイールシリンダWCfl,WCrr,WCrl,WCfrに供給することにより車輪Wfl,Wrr,Wrl,Wfrの回転を規制するマスタシリンダ10と、ブレーキ液を貯蔵するとともにマスタシリンダ10へ補給するリザーバタンク12と、ブレーキペダル11の踏み込み力を助勢する負圧式ブースタ13と、車輪Wfl,Wrr,Wrl,Wfrの各車輪速度をそれぞれ検出する車輪速度センサSfl,Srr,Srl,Sfrと、ブレーキアクチュエータBと、ブレーキアクチュエータBを制御する制御装置40を有している。
各ホイールシリンダWCfl,WCrr,WCrl,WCfrは、各キャリパCLfl,CLrr,CLrl,CLfrに設けられており、液密に摺動するピストン(図示省略)を収容している。各ホイールシリンダWCfl,WCrr,WCrl,WCfrにマスタシリンダ10からの液圧が供給されると、各ピストンが一対のブレーキパッド(図示省略)を押圧して各車輪Wfl,Wrr,Wrl,Wfrと一体回転するディスクロータDRfl,DRrr,DRrl,DRfrを両側から挟んでその回転を規制するようになっている。なお、本実施の形態においては、ディスク式ブレーキを採用するようにしたが、ドラム式ブレーキを採用するようにしてもよい。
本実施形態の液圧ブレーキ装置Aのブレーキ配管系はX配管方式にて構成されており、マスタシリンダ10の第1および第2出力ポート10a,10bは、第1および第2配管系La,Lbにそれぞれ接続されている。第1配管系Laは、マスタシリンダ10と左前輪Wfl,右後輪WrrのホイールシリンダWCfl,WCrrとをそれぞれ連通するものであり、第2配管系Lbは、マスタシリンダ10と左後輪Wrl,右前輪WfrのホイールシリンダWCrl,WCfrとをそれぞれ連通するものである。
第1配管系Laは、第1〜第6油路La1〜La6を備えている。第1油路La1は一端がマスタシリンダ10の第1出力ポート10aに接続されている。第2油路La2は、一端が第1油路La1に接続され他端がホイールシリンダWCflに接続されている。第2油路La2上には、保持弁21が配設されている。第3油路La3は、一端が第1油路La1に接続され他端がホイールシリンダWCrrに接続されている。第3油路La3上には、保持弁22が配設されている。第4油路La4は、一端が第1油路La1に接続され他端が内蔵リザーバタンク24に接続されている。第4油路La4上には、ポンプ23が配設されている。第5油路La5は、一端が第2油路La2の保持弁21とホイールシリンダWCflとの間に接続され、他端が第4油路La4のポンプ23と内蔵リザーバタンク24の間に接続されている。第5油路La5上には、減圧弁25が配設されている。第6油路La6は、一端が第3油路La3の保持弁22とホイールシリンダWCrrとの間に接続され、他端が第4油路La4のポンプ23と内蔵リザーバタンク24の間に接続されている。第6油路La6には、減圧弁26が配設されている。
保持弁21は、マスタシリンダ10とホイールシリンダWCflを連通・遮断するノーマルオープン型(常開型)の電磁開閉弁である。保持弁22は、マスタシリンダ10とホイールシリンダWCrrを連通・遮断するノーマルオープン型の電磁開閉弁である。保持弁21,22は、制御装置40の指令に応じて非通電されると連通状態(図示状態)に、また通電されると遮断状態に制御できる2位置弁として構成されている。保持弁21,22にはホイールシリンダWCfl,WCrrからマスタシリンダ10への流れを許容する逆止弁21a,22aがそれぞれ並列に設けられている。
減圧弁25は、ホイールシリンダWCflと内蔵リザーバタンク24を連通・遮断するノーマルクローズ型(常閉型)の電磁開閉弁である。減圧弁26は、ホイールシリンダWCrrと内蔵リザーバタンク24を連通・遮断するノーマルクローズ型の電磁開閉弁である。減圧弁25,26は、制御装置40の指令に応じて非通電されると遮断状態(図示状態)に、また通電されると連通状態に制御できる2位置弁として構成されている。
ポンプ23は、吸い込み口がブレーキ液を貯蔵する内蔵リザーバタンク24に連通し、吐出口が逆止弁27を介してマスタシリンダ10およびホイールシリンダWCfl,WCrrに連通するものである。ポンプ23は、制御装置40の指令に応じた電動モータ23aの作動によって駆動されるものである。電動モータ23aは、例えば直流モータである。ポンプ23は、ABS制御の減圧モードにて、内蔵リザーバタンク24内に貯められたブレーキ液を吸い込んでマスタシリンダ10に戻している。なお、ポンプ23が吐出したブレーキ液の脈動を緩和するために、第4油路La4のポンプ23の吐出側にはダンパ28が配設されている。逆止弁27は、マスタシリンダ10への流れを許容する逆止弁である。
なお、第2配管系Lbは、前述した第1配管系Laと同様な構成をしている。すなわち、第2配管系Lbは、第1〜第6油路Lb1〜Lb6、保持弁31,32、ポンプ33、内蔵リザーバタンク34、減圧弁35,36、逆止弁31a,32a,37、ダンパ38を備えている。
なお、ブレーキアクチュエータBは、上述した各電磁弁21,22,25,26,31,32,35,36、ポンプ23,33、電動モータ23a、内蔵リザーバ24,34などから構成されている。ブレーキアクチュエータBは、マスタシリンダ10とは別体に設けられてブレーキペダル11のブレーキ操作状態に対応した液圧を独立に生成することができるものである。
車輪速度センサSfl,Srr,Srl,Sfrは、各車輪Wfl,Wrr,Wrl,Wfrの付近にそれぞれ設けられており、各車輪Wfl,Wrr,Wrl,Wfrの回転に応じた周波数のパルス信号を制御装置40に出力している。
また、液圧ブレーキ装置Aは、ブレーキペダル11が踏まれるとオンされ、踏み込みが解除されるとオフされるストップスイッチ14を備えている。このストップスイッチ14のオン・オフ信号は制御装置40に入力されるようになっている。
さらに、液圧ブレーキ装置Aは、上述したストップスイッチ14、電動モータ23a、各電磁弁21,22,25,26,31,32,35,36、および各車輪速度センサSfl,Srr,Srl,Sfrに接続された制御装置40を備えている。
次に、上記のように構成した液圧ブレーキ装置の作動を説明する。まず、ブレーキ液圧制御について説明する。制御装置40は、所定時間毎に車輪速度センサSfl〜Sfrからの検出信号に基づいて車輪速度Vwを演算し、その車輪速度Vwから車輪加速度DVwを演算し、4輪の車輪速度Vwに基づいて車体速度Vsを演算し、ストップスイッチ14がオンされブレーキ制動が行われていることを検知すると、車輪速度Vwと車体速度Vsとの差が所定値以上とならないように、各車輪に最適な制動力を付与するABS制御を実施する。
具体的には、制御装置40は、車輪Wflに対して割り当てられている一対の保持弁21,減圧弁25を増圧・保持・減圧モードに制御すべく、保持弁21および減圧弁25を各モードに応じて励磁・非励磁させている。保持弁21および減圧弁25は、増圧モードではそれぞれ非励磁されて保持弁21および減圧弁25が開状態・閉状態とされ、保持モードではそれぞれ励磁・非励磁されて保持弁21および減圧弁25がそれぞれ閉状態とされ、減圧モードでは、それぞれ励磁されて保持弁21および減圧弁25がそれぞれ閉状態・開状態とされる。他の車輪も同様に制御される。また、ABS制御中は、電動モータ23aが通電されて、ポンプ23,33が作動するように制御される。
次に、ノーマルオープン型の電磁弁(上述した保持弁21,22,31,32である)について図2および図3を参照して説明する。この電磁弁50は、磁性体にて形成された磁路部材をなすガイド(基体)52を備えている。このガイド52は段付円柱状に形成され、ガイド52の大径部52a側がハウジング70の凹部71内に嵌入されている。また、ガイド52の大径部52aの一部および小径部52bは凹部71の外に突出している。
ガイド52には、段付貫通穴であるガイド穴52cが形成されている。ガイド穴52cは、小径部52b側に位置してシャフト53を摺動自在に保持する小径ガイド穴52c1と、大径部52a側に位置してシート55が圧入される大径ガイド穴(シート挿入穴)52c2とから構成されている。ガイド52には、シート55と大径ガイド穴52c2とで囲まれて形成された第1油室52dを管路A2に連通させる第2流路52eが形成されている。第2流路52eは、第1油室52dに開口して第1油室52d内の油液が外部に流出するものである。本実施の形態では、第2流路52eは第1油室52dの互いに対向する部分に一対設けられている。なお、一つだけ第2流路52eを設けるようにしてもよい。管路A2は上述したホイールシリンダのうち対応するもの(例えば電磁弁が21である場合、ホイールシリンダWCfl)に連通している。
シャフト53は、小径ガイド穴52c1内をその中心軸方向に沿って往復動可能な可動部材である。このシャフト53は、円柱状(棒状)に非磁性体金属(例えばステンレス)で形成されている。シャフト53のシート55側の端部(下端部)は、ガイド52の小径ガイド穴52c1から突出して第1油室52dに延びており、その先端に弁体54が固定されている。シャフト53の外壁面には、ガイド穴52cの中心軸と一致する軸方向に渡って一対の溝53aが形成されており、溝53aは第1油室52dと第2油室R2を連通するものである。第2油室R2は、ガイド52、スリーブ58およびプランジャ59とで囲まれて形成されたものである。
弁体54は、図3にも示すように、シャフト53の下端(一端)にシャフト53の軸方向に延在して突設された弁体シャフト部54aと、該弁体シャフト部54aの先端に設けられ弁座55bに当接する当接部54bとから構成されている。弁体シャフト部54aの外周壁面には、径方向の一方側(図2,3で右側)からその反対側である他方側(図2,3で左側)まで延在する凹部、すなわち、螺旋状に形成された螺旋溝(凹部)54cが形成されている。
凹部54cは、弁体シャフト部54aの圧縮コイルばね60で囲まれる範囲、すなわちシャフト53の下端面からシート55の上端面までの範囲であれば、いずれの位置に設けてよい。
螺旋溝54cの角度αは圧縮コイルばね60の巻線の角度βと同一であることが好ましい。角度αは弁体54の軸方向と直交する平面Pとのなす角であり、角度βは圧縮コイルばね60の径方向中心軸と直交する平面Qとのなす角である。また、螺旋溝54cのピッチは、圧縮コイルばね60のピッチと同一であることが好ましい。いずれの場合も、圧縮コイルばね60が電磁弁50に実装された状態であって、該電磁弁50が開状態にあるとき、すなわち開き始めた状態から完全に開いた状態までの縮んだ状態(実装されないで圧縮されていない状態に対して)での、角度でありピッチであることが好ましい。
螺旋溝54cの巻き方向と圧縮コイルばね60の巻き方向とが同一であることが望ましい。螺旋溝54cの角度αは電磁弁50が開状態にあるときの圧縮コイルばね60の巻線の角度βと同一であることが望ましい。螺旋溝54cの溝幅は、電磁弁50が開状態にあるときの圧縮コイルばね60の線間隙間寸法以上であることが望ましい。螺旋溝54cは、電磁弁50が開状態にあるときの圧縮コイルばね60の線間隙間部分と全周に亘って径方向に対向することが望ましい。
本発明は、電磁弁50の全開状態(完全に開いた状態)に対して十分に微小な開状態を維持して調圧を行う場合に適用してもよく、その場合、この微小な開状態において、圧縮コイルばね60のピッチ、線間隙間および角度βと、螺旋溝54cのピッチ、隣り合う溝同士の隙間および角度αとが同順にそれぞれ同一であることが望ましい。
シート55は、大径ガイド穴52c2の開放端(すなわちガイド穴52cであって弁体54が設けられている側の開放端)を閉塞して固定されるものである。シート55は円柱状に形成されており、シート55には、その径方向中心部にガイド52内の第1油室52dと管路A1とを連通させる第1流路55aが形成されている。この第1流路55aにおける第1油室52d側の端部に、弁体54の当接部54bが接離するテーパ状の弁座55bが形成されている。これにより、弁体54の当接部54bが弁座55bに接離することによって第1流路55aが開閉されるようになっている。管路A1はマスタシリンダ10に連通している。
なお、シート55には、ガイド52内の第1油室52dと管路A1とを連通させる連通路55cが第1流路55aと並列に形成され、この連通路55cにおける管路A1側の端部に、球状の逆止弁51が接離するテーパ状の弁座55dが形成されている。逆止弁51は、ガイド52の大径ガイド穴52c2の端部側に圧入されたフィルタ56にて、弁座55dと対向する位置に保持されている。逆止弁51は、すなわち逆止弁21aのことである。また、ガイド52の大径部52aの外周には、第2流路52eを囲むようにしてフィルタ57が配置されている。これらのフィルタ56、57により、ブレーキ液に混入した異物が電磁弁50内に入り込むのを防止するようになっている。
ガイド52の小径部52bの先端面が凹部の無いフラットな吸引面52b1であり、この吸引面52b1が嵌入されるように小径部52bの外周側にはスリーブ58が嵌め込まれている。このスリーブ58は、非磁性体金属(例えばステンレス)で形成され、一端が開口したコップ形状を成しており、コップ底面が略球形状を成している。
そして、スリーブ58の底面側(閉塞側)に磁性体製の略円柱状のプランジャ59が配置され、このプランジャ59はスリーブ58内を摺動可能になっている。なお、プランジャ59はスリーブ58の底面に接するようになっており、プランジャ59がスリーブ58の底面に接すると、プランジャ59の紙面上方向への摺動が規制されるようになっている。
シャフト53は、シャフト53とシート55との間に介装された圧縮コイルばね60によってプランジャ59側に付勢されており、シャフト53とプランジャ59は常時当接して一体的に作動するようになっている。なお、これらのシャフト53とプランジャ59は、電磁コイル61への通電状態に応じて移動されるものである。
圧縮コイルばね60は、細長い金属線を螺旋状に巻いて形成されたものであり、線間隙間が設けられているものである。この圧縮コイルばね60は、油室52d内であってシャフト53とシート55との間に弁体54を囲むように介装されたものである。
スリーブ58の周囲には、通電時に磁界を形成する電磁コイル61が収納された円筒状のスプール62が配置されている。電磁コイル61からはターミナル63が引き出されており、このターミナル63を通じて外部から電磁コイル61への通電が行えるようになっている。
さらに、スプール62の外周には磁性体製のヨーク64が配置されている。スプール62はヨーク64に対して嵌合されており、また、スプール62およびヨーク64は、ガイド52およびスリーブ58に対して嵌合されている。
次に、上記のように構成した電磁弁の作動について図4(a)を参照して説明する。電磁弁50が微小開弁した際にシャフト53(弁体54)が偏心した場合において、弁体54の弁体シャフト部54aは径方向の一方側からその反対側である他方側まで延在する螺旋溝(凹部)54cが形成されているので、圧縮コイルばね60と弁体シャフト部54aの間には、弁体54の偏心によって形成された広い空間S1から反対側の狭い空間S2に延在する凹部54cによって流通路が設けられることになる。この流通路は弁体シャフト部54aの軸方向に沿って複数段平行に形成されている。
この結果、第1流路55aから流入する油液は、第1流路55aと弁体54(当接部54b)との間に弁体の偏心によって形成された広い隙間から流入し、広い空間S1に達した油液の一部は従来どおりそのまま広い空間S1側の圧縮コイルばねの隙間を通って圧縮コイルばね内から流出する(図4(a)にて矢印a1で示す流れである。)。これに加えて、広い空間S1に達した油液の他の一部は弁体シャフト部54aの凹部(流通路)54cに沿って狭い空間S2へ回りこんで狭い空間S2側の圧縮コイルばね60の隙間を通って圧縮コイルばね60内から流出する(図4(a)にて矢印a2で示す流れである。)。
また、比較例として弁体シャフト部54aに凹部54cを設けていない電磁弁の作動について図4(b)を参照して説明する。電磁弁50が微小開弁した際にシャフト53(弁体54)が偏心した場合において、前述した場合と同様に、圧縮コイルばね60と弁体シャフト部54aの間には、弁体54の偏心によって形成された広い空間S1とその反対側に狭い空間S2が形成される。しかし、一方側から他方側に延在する凹部54cがないため、第1流路55aから流入する油液は、第1流路55aと弁体54(当接部54b)との間に弁体54の偏心によって形成された広い隙間から流入し、そのほとんどが弁体54と圧縮コイルばねとの間に弁体の偏心によって形成された広い空間S1を通り、その広い空間S1側の圧縮コイルばね60の隙間を通って圧縮コイルばね60内から流出している(図4(b)にて矢印a3で示す流れである。)。
以上、説明したことから明らかなように、凹部54cを設けて油液を凹部(流通路)54cに沿って流す本実施の形態によれば、凹部54cを設けていない比較例と比べて、第1流路55aから流入した油液の流れを一方の側だけでなく、一方の反対側にも形成することができる。したがって、弁体54の広い空間S1側の部分が受ける圧力を反対側に分散して一側に圧力が集中することを抑制し、弁体54が径方向に受ける圧力を抑制することにより、弁体54の軸方向の動きがよりスムーズなものとなり、油圧を適切に調整することができるようになる。
また、上述した実施の形態によれば、凹部54cは、弁体シャフト部54aの外壁面に螺旋状に形成された螺旋溝から構成されるので、螺旋状に形成された圧縮コイルばね60の形状にあわせることにより、螺旋溝と圧縮コイルばねとの隙間をより広く確保できる。したがって、広い空間S1から狭い空間S2により多量の油液を流すことができる。
また、螺旋溝54cの巻き方向(右又は左)と圧縮コイルばね60の巻き方向(右又は左)とが同一であるので、螺旋溝54cと圧縮コイルばね60との隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間S1から狭い空間S2にさらにより多量の油液を流すことができる。
また、螺旋溝54cの角度αは電磁弁50が開状態にあるときの圧縮コイルばね60の巻線の角度βと同一であるので、螺旋溝54cと圧縮コイルばね60との隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間S1から狭い空間S2にさらにより多量の油液を流すことができる。
また、螺旋溝54cのピッチは電磁弁50が開状態にあるときの圧縮コイルばね60のピッチと同一であるので、螺旋溝54cと圧縮コイルばね60との隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間にさらにより多量の油液を流すことができる。
また、螺旋溝54cの溝幅は、電磁弁50が開状態にあるときの圧縮コイルばね60の線間隙間寸法以上であるので、螺旋溝54cと圧縮コイルばね60との隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間S1から狭い空間S2にさらにより多量の油液を流すことができる。
また、螺旋溝54cは、電磁弁50が開状態にあるときの圧縮コイルばね60の線間隙間部分と全周に亘って径方向に対向するので、螺旋溝54cと圧縮コイルばね60との隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間S1から狭い空間S2にさらにより多量の油液を流すことができる。
さらに、凹部の変形例について図5を参照して説明する。上述した実施の形態では、凹部を螺旋溝54cで構成するようにしたが、これに代えて、弁体シャフト部54aの外壁面に環状に形成された環状溝154cから構成されるようにしてもよい。環状溝154cは1つでもよく複数でもよい。複数の場合、互いに平行でもよく、平行でなくてもよい。平行の場合には、環状溝154cのピッチは圧縮コイルばね60のピッチと同一であることが好ましい。環状溝154cと圧縮コイルばね60との隙間をさらにより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間にさらにより多量の油液を流すことができる。
この変形例によれば、簡単な加工・構成で環状溝と圧縮コイルばねとの隙間をより広く確保できる(広い流路断面積を確保できる)。したがって、広い空間から狭い空間により多量の油液を流すことができる。
また、凹部は環状や螺旋状でなく(一周分連続していなくてもよく)、一周分連続していない溝(例えば断面円弧状)でもよい。この場合、広い空間S1と狭い空間S2を連通できる程度の長さを有していればよい。
さらに、凹部の他の変形例について図6を参照して説明する。上述した実施の形態では、凹部を螺旋溝54cで構成するようにしたが、これに代えて、凹部を貫通孔254cから構成されるようにしてもよい。貫通孔254cは、弁体シャフト部54aを径方向に貫通する貫通孔である。貫通孔254cは1つでもよく複数でもよい。本変形例では、貫通孔254cは2つであり互いに直交している。弁体54は軸回りに回転するので、一方向に延在するものだけでは広い空間S1と狭い空間S2を貫通孔254cで適切に連通できない場合があるが、2つの直交する貫通孔254cであればこれを防ぐことができる。
この変形例によれば、弁体シャフト部54aと圧縮コイルばね60との隙間が非常に狭い場合に特に有効であり、弁体シャフト部54aと圧縮コイルばね60との隙間の広い狭いに関係なく、広い空間S1と狭い空間S2との間に流路を確実に確保できる。したがって、広い空間S1から狭い空間S2に油液を流すことができる。
なお、上述した実施の形態および変形例において、第1および第2流路55a,52eは、同順に流入路および流出路として利用されているが、これに限定されないで、同順に流出路および流入路として利用される場合もある。
本発明による電磁弁を適用した液圧ブレーキ装置の一実施形態を示す概要図である。 本発明による電磁弁を示す断面図である。 (a)は、図2に示す弁体まわりを示す部分拡大断面図であり(圧縮コイルばねにおいては端面のみを表している)、(b)は、図2に示す圧縮コイルばねの拡大外観図である。 (a)は、本発明による電磁弁の作動を説明するための断面図であり、(b)は、本発明による電磁弁に凹部がないものの作動を説明するための断面図である。 本発明による電磁弁の変形例を示す部分拡大断面図である。 本発明による電磁弁の変形例を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
10…マスタシリンダ、10a…第1出力ポート、10b…第2出力ポート、11…ブレーキペダル、12…リザーバタンク、13…負圧式ブースタ、14…ストップスイッチ、21,22,31,32…保持弁、21a,22a,31a,32a,27,37…逆止弁、23,33…ポンプ、23a…電動モータ、24,34…内蔵リザーバ、25,26,35,36…減圧弁、28,38…ダンパ、40…制御装置、52…ガイド(基体)、52c…ガイド穴、52d…第1油室(油室)、52e…第2流路、53…シャフト(可動部材)、54…弁体、54a…弁体シャフト部、54b…当接部、54c…螺旋溝(凹部)、55…シート、55a…第1流路、55b…弁座、圧縮コイルばね…60、電磁コイル…61、154c…環状溝、254c…貫通孔、A…液圧ブレーキ装置、B…ブレーキアクチュエータ、WCfl〜WCrr…ホイールシリンダ。

Claims (10)

  1. ガイド穴(52c)が形成された基体(52)と、
    前記ガイド穴内をその中心軸方向に沿って往復動可能である可動部材(53)と、
    通電時に磁界を形成して該通電状態に応じて前記可動部材を前記ガイド穴内で移動させる電磁コイル(61)と、
    前記可動部材の一端に設けられた弁体(54)と、
    前記弁体が臨む側のガイド穴の開放端を閉塞し、前記弁体が接離する弁座(55b)を有し、前記弁体が前記弁座に接離することによって開閉される第1流路(55a)を有するシート(55)と、
    前記ガイド穴と前記シートで形成され前記第1流路から内部に油液が流入する油室(52d)と、
    前記油室に開口して前記基体に設けられ前記油室内の油液が外部に流出する第2流路(52e)と、
    前記油室内であって前記シートと前記可動部材との間に前記弁体を囲むように介装された圧縮コイルばね(60)と、を備えた電磁弁(50)であって、
    前記弁体は、前記可動部材の一端に前記軸方向に延在して突設された弁体シャフト部(54a)と、該弁体シャフト部の先端に設けられ前記弁座に当接する当接部(54b)とから構成され、かつ、前記弁体シャフト部には径方向の一方側からその反対側である他方側まで延在する凹部(54c、154c、254c)が形成されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1において、前記凹部は、前記弁体シャフト部の外壁面に螺旋状に形成された螺旋溝(54c)から構成されることを特徴とする電磁弁。
  3. 請求項2において、前記螺旋溝の巻き方向と前記圧縮コイルばねの巻き方向とが同一であることを特徴とする電磁弁。
  4. 請求項2または請求項3において、前記螺旋溝の角度は当該電磁弁が開状態にあるときの前記圧縮コイルばねの巻線の角度と同一であることを特徴とする電磁弁。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか一項において、前記螺旋溝のピッチは当該電磁弁が開状態にあるときの前記圧縮コイルばねのピッチと同一であることを特徴とする電磁弁。
  6. 請求項2乃至請求項5の少なくとも一項において、前記螺旋溝の溝幅は、当該電磁弁が開状態にあるときの前記圧縮コイルばねの線間隙間寸法以上であることを特徴とする電磁弁。
  7. 請求項2乃至請求項6の少なくとも一項において、前記螺旋溝は、当該電磁弁が開状態にあるときの前記圧縮コイルばねの線間隙間部分と全周に亘って径方向に対向することを特徴とする電磁弁。
  8. 請求項1において、前記凹部は、前記弁体シャフト部の外壁面に環状に形成された一または複数の環状溝(154c)から構成されることを特徴とする電磁弁。
  9. 請求項8において、互いに平行な前記環状溝が複数ある場合、該環状溝のピッチは当該電磁弁が開状態にあるときの前記圧縮コイルばねのピッチと同一であることを特徴とする電磁弁。
  10. 請求項1において、前記凹部は、前記弁体シャフト部を貫通する一または複数の貫通孔(254c)から構成されることを特徴とする電磁弁。


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