JP2005308156A - 液圧バルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】 液圧バルブにおいて、ケース内の気泡の滞留を防止する。
【解決手段】 ケース19の外周に設けたソレノイド(図示せず)によって、可動子20を進退動させることにより、弁体26をシート部25に離着座させて、入口ポート24を開閉する。弁体26に、可動子20の連通を遮る邪魔板30を取付け、邪魔板30とケース19の内壁との間に隙間31を形成する。作動液が入口ポート24から弁室22へ流入する際の圧力変動によって、作動液中に溶解していた気体が析出して気泡となった場合でも、その気泡は、邪魔板30によって、可動子20の連通路28への流れが遮られ、出口ポート23へ向って案内されて、弁室22から排出されるので、連通路28を通ってケース19の底部に滞留することがない。その結果、気泡の滞留による可動子20の自励振動を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ケース19の外周に設けたソレノイド(図示せず)によって、可動子20を進退動させることにより、弁体26をシート部25に離着座させて、入口ポート24を開閉する。弁体26に、可動子20の連通を遮る邪魔板30を取付け、邪魔板30とケース19の内壁との間に隙間31を形成する。作動液が入口ポート24から弁室22へ流入する際の圧力変動によって、作動液中に溶解していた気体が析出して気泡となった場合でも、その気泡は、邪魔板30によって、可動子20の連通路28への流れが遮られ、出口ポート23へ向って案内されて、弁室22から排出されるので、連通路28を通ってケース19の底部に滞留することがない。その結果、気泡の滞留による可動子20の自励振動を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車の液圧ブレーキ装置等の液圧回路に用いられる液圧バルブに関するものである。
自動車の液圧ブレーキ装置の一例について、図6を参照して説明する。図6に示すように、液圧ブレーキ装置1は、マスタシリンダ2と各車輪のホイールシリンダ3A〜3Dとの間にブレーキアクチュエータ4が介装されている。ブレーキアクチュエータ4は、マスタシリンダ2で発生した液圧を遮断するカットバルブ5、6と、各ホイールシリンダ3A〜3Dの液圧を増圧するための増圧バルブ7A〜7D及び減圧するための減圧バルブ8A〜8Dと、液圧源であるポンプ9及びアキュムレータ10と、アンロードバルブ11と、リザーバ12と、各種圧力センサ13A〜13D、14、15、16と、ブレーキペダル踏力検出スイッチ17とを備えている。
これにより、コントローラ(図示せず)によって、各種圧力センサ13A〜13D、14、15、16、ブレーキペダル踏力検出スイッチ17及び車両状態を検出する加速度センサ、速度センサ、変位センサ等の各種センサ(図示せず)からの信号に基づいて、カットバルブ5、6、増圧バルブ7A〜7D、減圧バルブ8A〜8D及びポンプ9を作動させて、各ホイールシリンダ3A〜3Dに供給する液圧(制動力)を制御することにより、制動力配分制御、アンチロック制御、ブレーキアシスト制御、トラクション制御、車両安定制御等を実行することができる。
次に、液圧ブレーキ装置1の増圧バルブ7A〜7D及び減圧バルブ8A〜8Dとして使用される液圧バルブについて、図7を参照して説明する。図7に示すように、液圧バルブ18は、有底円筒状のケース19内に可動子20が軸方向に沿って摺動可能に案内されており、ケース19の開口部にバルブシート部材21が挿入、固定されて、ケース19内に弁室22が形成されている。ケース19の側壁には、弁室22に連通する出口ポート23が設けられている。バルブシート部材21には、その軸方向に沿って弁室22に連通する入口ポート24が設けられており、入口ポート24の弁室22内への開口部にシート部25が形成されている。可動子20の一端部には、シート部25に対向する弁体26が螺着されており、可動子20の進退動により、弁体26がシート部25に離着座することによって入口ポート24(流路)を開閉する。可動子20の他端部とケース19と底部との間には、コイルばね27(圧縮ばね)が介装されており、コイルばね27のばね力によって可動子20が常時閉弁位置側へ付勢されている。可動子20には、軸方向に沿って連通路28が貫通されており、連通路28によって、弁室22内の可動子20の両端の室が互いに連通されている。
これにより、ケース19の外周部にソレノイド(図示せず)を装着し、このソレノイドに通電して、可動子20をコイルばね27のばね力に抗して移動させ、弁体26をシート部25から離座させることにより、通電電流に応じて入口ポート24の流路面積を調整して、入口、出口ポート24、23間を流通する作動液の流量を制御することができる。このとき、可動子20の連通路28に作動液が流通することにより、可動子20に作用する流体力を軽減して、可動子20を円滑に移動させることができ、油圧バルブ18の応答性を高めることができる。
なお、油圧バルブ18と同様な構造の電磁弁が特許文献1に記載されている。
特開平8−49786号公報
なお、油圧バルブ18と同様な構造の電磁弁が特許文献1に記載されている。
しかしながら、上記従来の液圧バルブ18では、次のような問題がある。ブレーキ液等の作動液が入口ポート24から弁室22に流入する際の圧力変動(減圧)により、作動液中に溶解していた気体が析出して気泡となることがあり、この気泡が可動子20の連通路28を通ってケース19の底部に滞留する場合がある。このようにして、可動子20の背部に気泡が滞留すると、可動子20の自励振動の原因となり、液圧バルブ18の作動が不安定となる虞がある。特に、液圧バルブ18を液圧ブレーキ装置1の減圧バルブ8A〜8Dとして使用した場合、ホイルシリンダ3A〜3Dの減圧制御時に、弁室22の圧力が低下して気泡が発生し易すくなり、問題となる。
そこで、従来は、出口ポート23の径を絞ることにより、弁室22の圧力を高めて気泡の発生を抑制するようにしているが、その分、作動液の流量が低下するため、液圧バルブ18による制御の応答性が低下するという問題を生じる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ケース内に生じた気泡の滞留を防止することができる液圧バルブを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、作動液が満たされるケース内に可動子を進退動可能に案内し、前記ケース内の前記可動子の両端の室を互いに連通させる連通路を有し、前記可動子に取付けた弁体によって流路を開閉する液圧バルブにおいて、前記流路と前記連通路との間を遮る邪魔板を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る液圧バルブは、上記請求項1の構成において、前記邪魔板を前記可動子側に取付けたことを特徴とする。
請求項3の発明に係る液圧バルブは、上記請求項1の構成において、前記邪魔板を前記ケース側に取付けたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る液圧バルブは、上記請求項1の構成において、前記邪魔板を前記可動子側に取付けたことを特徴とする。
請求項3の発明に係る液圧バルブは、上記請求項1の構成において、前記邪魔板を前記ケース側に取付けたことを特徴とする。
本発明に係る液圧バルブによれば、邪魔板によって流路から連通路への作動液の流れが遮られるので、流路に生じた気泡が連通路を通ってケース内に滞留するのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、図7に示す従来例に対して、同様の部分には同一の符号を付して、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る液圧バルブ29では、弁体26の基部の外周に環状の邪魔板30が取付けられている。邪魔板30は、可動子20の連通路28の開口部から離れた部位に配置されており、入口ポート24から連通路28への作動液の流れを遮っている。また、邪魔板30とケース19の内壁との間には、所定の隙間31が設けられており、この隙間31を介して作動液が連通路28を流通できるようになっている。
このよう構成したことより、弁体26が入口ポート24を開いたとき、図1中に矢印で示すように、入口ポート24から弁室22に流入した作動液は、邪魔板30によって、可動子20の連通路28への流れが遮られ、直接、出口ポート23へ向かうように案内される。これにより、入口ポート24から弁室22に流入した作動液中に気泡が発生した場合でも、その気泡は直接、出口ポート23へ向って流れて、弁室22から排出されるので、可動子20の連通路28を通ってケース19の底部に滞留することがない。
邪魔板30が設けられた液圧バルブ29及び従来の液圧バルブ18の開弁時の入口ポート24から出口ポート23への作動液の流れの解析結果をそれぞれ図5(A)及び(B)に示す。図5から分かるように、従来の液圧バルブ18では、可動子20の連通路を通る作動液の流れが生じているのに対して(図5(B)参照)、邪魔板30を設けた本実施形態の液圧バルブ29では、可動子20の連通路28を通る作動液の流れが生じていない(図5(A)参照)。
このようにして、可動子20の背部に気泡が滞留するのを防止することができ、気泡による可動子20の自励振動を防止して、安定した流量制御を行うことができる。このとき、出口ポート23の径を絞る必要がないので、必要な流量を確保することができる。また、従来のものに邪魔板30を設けるだけでよいので、低コストですむ。
次に、本発明の第2実施形態について、図2及び図3を参照して説明する。
図2及び図3に示すように、第2実施形態に係る液圧バルブ32では、弁体26に取付けられた邪魔板33は、ケース19の内壁との間に殆ど隙間は設けられておらず、その代わりに、貫通穴34が設けられ、この貫通孔34を介して作動液が可動子20の連通路28を流通できるようになっている。図3に示すように、貫通孔34は、可動子20の連通路28に対して、中心角が90°オフセットされて配置されており、これにより、邪魔板33によって、連通路28への作動液の流れを遮っている。
この構成により、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図2及び図3に示すように、第2実施形態に係る液圧バルブ32では、弁体26に取付けられた邪魔板33は、ケース19の内壁との間に殆ど隙間は設けられておらず、その代わりに、貫通穴34が設けられ、この貫通孔34を介して作動液が可動子20の連通路28を流通できるようになっている。図3に示すように、貫通孔34は、可動子20の連通路28に対して、中心角が90°オフセットされて配置されており、これにより、邪魔板33によって、連通路28への作動液の流れを遮っている。
この構成により、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第3実施形態について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、第3実施形態に係る液圧バルブ35では、環状の邪魔板36がケース19の内周面に取付けられており、邪魔板36の内周部と弁体26の基部の外周部との間に隙間37が形成されている。
このように構成したことにより、邪魔板36によって連通路28への作動液の流れを遮ると共に、隙間37を介して作動液が可動子20の連通路28を流通することができ、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図4に示すように、第3実施形態に係る液圧バルブ35では、環状の邪魔板36がケース19の内周面に取付けられており、邪魔板36の内周部と弁体26の基部の外周部との間に隙間37が形成されている。
このように構成したことにより、邪魔板36によって連通路28への作動液の流れを遮ると共に、隙間37を介して作動液が可動子20の連通路28を流通することができ、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
19 ケース、20 可動子、26 弁体、28 連通路、30 邪魔板
Claims (3)
- 作動液が満たされるケース内に可動子を進退動可能に案内し、前記ケース内の前記可動子の両端の室を互いに連通させる連通路を有し、前記可動子に取付けた弁体によって流路を開閉する液圧バルブにおいて、前記流路と前記連通路との間を遮る邪魔板を設けたことを特徴とする液圧バルブ。
- 前記邪魔板を前記可動子側に取付けたことを特徴とする請求項1に記載の液圧バルブ。
- 前記邪魔板を前記ケース側に取付けたことを特徴とする請求項1に記載の液圧バルブ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100709680B1 (ko) | 2006-02-20 | 2007-04-19 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
JP2009036284A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Toyota Motor Corp | 液圧検出装置および電磁弁 |
JP2011038542A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-24 | Toyota Motor Corp | 電磁弁 |
WO2014024300A1 (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-13 | トヨタ自動車株式会社 | 電磁弁 |
JP2014228075A (ja) * | 2013-05-23 | 2014-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 電磁弁 |
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2004
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