JP7367372B2 - 車両用制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用制動装置に関する。
車両用制動装置には、例えば特開2019-59458号公報に記載されているように、ホイールシリンダの液圧(ホイール圧)を加圧する加圧ユニットとして、2つの電磁弁と電動ポンプとリザーバとを備えるものがある。各電磁弁は、リニア弁であって、自身の上流側液路と下流側液路との間に差圧を発生させることができる。この加圧ユニットによれば、前輪と後輪のホイールシリンダに対して、2つの電磁弁の制御により、別々の又はほぼ同一の液圧を供給することができる。
特開2019-59458号公報
このような加圧ユニットでは、電磁弁の弁体の自励振動により、異音が発生することがある。この自励振動は、電磁弁内において、弁体の背面側(弁座とは反対側)の区画空間である背面室に存在するフルードが適切にダンパ効果を発揮することで抑制される。しかし、背面室のフルードに気泡が発生していると、その分ダンパ効果が減少し、自励振動が発生しやすい状態となる。
本発明の目的は、加圧ユニットを構成する電磁弁から気泡を排出することができる車両用制動装置を提供することである。
本発明の車両用制動装置は、電動ポンプ、リザーバ、第1電磁弁、第2電磁弁、前記電動ポンプの吐出口と前記第1電磁弁とを接続する第1液路、前記第1電磁弁と前記第2電磁弁とを接続する第2液路、及び、前記第2電磁弁と前記電動ポンプの吸入口とを前記リザーバを介して接続する第3液路を有する加圧ユニットと、前記加圧ユニットが前記第1液路に発生させた液圧を前輪及び後輪の一方のホイールシリンダに供給し、前記加圧ユニットが前記第2液路に発生させた液圧を前記前輪及び前記後輪の他方のホイールシリンダに供給する液圧回路と、前記加圧ユニットを制御する制御部と、を備える車両用制動装置であって、前記第1電磁弁は、閉弁側に制御され且つ前記電動ポンプが駆動することで、前記第1液路と前記第2液路との間に差圧を発生させ、前記第2電磁弁は、閉弁側に制御され且つ前記電動ポンプが駆動することで、前記第2液路と前記第3液路との間に差圧を発生させ、前記制御部は、所定のタイミングで、前記第1電磁弁内に存在する気泡を前記第1電磁弁から排出するために、前記第1電磁弁を閉弁し、前記電動ポンプの駆動により前記第1液路の液圧を気泡排出用に設定された所定圧以上に上昇させる第1加圧処理と、前記第1加圧処理の後、前記第1電磁弁を開弁させて前記電動ポンプの吐出口から前記第1電磁弁及び開弁状態の前記第2電磁弁を介して前記リザーバまでフルードを流動させる第1開弁処理と、を含む第1気泡排出制御、又は、前記第2電磁弁内に存在する気泡を前記第2電磁弁から排出するために、前記第2電磁弁を閉弁し、前記電動ポンプの駆動により前記第2液路の液圧を気泡排出用に設定された所定圧以上に上昇させる第2加圧処理と、前記第2加圧処理の後、前記第2電磁弁を開弁させて前記電動ポンプの吐出口から開弁状態の前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁を介して前記リザーバまでフルードを流動させる第2開弁処理と、を含む第2気泡排出制御、を実行する。
第2気泡排出制御を例に説明すると、本発明によれば、第2加圧処理が実行されることで、第2電磁弁の流入出口間に所定圧に応じた差圧が発生する。この状態から、第2開弁処理が実行されると、フルードは、電動ポンプの吐出口からリザーバに第2電磁弁の内部を介して流動する。これにより、第2電磁弁の背面室に気泡を含んで存在したフルードが、第2電磁弁から排出される。第1気泡排出制御では、第1電磁弁に対して上記同様の作用効果が発揮される。このように、本発明によれば、加圧ユニットを構成する電磁弁から気泡を排出することができる。
本実施形態の車両用制動装置1の構成図である。 本実施形態の第1電磁弁及び第2電磁弁の断面図である。 本実施形態の第2気泡排出制御の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の第2気泡排出制御の一例を示すタイムチャートである。 本実施形態の第2気泡排出制御を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、説明に用いる各図は概念図である。本実施形態の車両用制動装置1は、図1に示すように、マスタシリンダユニット2と、加圧ユニット3と、アクチュエータ4と、液圧回路6と、ブレーキECU(「制御部」に相当する)81と、を備えている。
マスタシリンダユニット2は、前輪Wfのホイールシリンダ51、52にフルードを供給するように構成されている。マスタシリンダユニット2は、入力ピストン20と、マスタシリンダ21と、マスタピストン22と、リザーバ23と、スプリング24と、を備えている。入力ピストン20は、ピストン部材であって、ブレーキ操作部材であるブレーキペダル11の作動に連動してマスタシリンダ21内を摺動する。車両用制動装置1には、ブレーキペダル11のストロークを検出するストロークセンサ12が設けられている。
マスタシリンダ21は、シリンダ部材であって、マスタピストン22により、サーボ室211とマスタ室212とに区画されている。より詳細に、マスタシリンダ21の内部には、サーボ室211、マスタ室212、離間室213、及び反力室214が形成されている。まず、離間室213及び反力室214から説明する。
離間室213は、マスタシリンダ21、入力ピストン20、及びマスタピストン22で区画されている。マスタピストン22と入力ピストン20とは、所定距離だけ離間して(すなわち離間室213)を介して、対向配置されている。離間室213は、液路71及びノーマルクローズ型の電磁弁72を介してストロークシミュレータ73に接続されている。また、離間室213には圧力センサ78が接続されている。
反力室214は、マスタシリンダ21及びマスタピストン22により区画されている。反力室214は、マスタピストン22が前進すると容積が減少し、マスタピストン22が後退すると容積が増大するように形成されている。反力室214は、液路74及びノーマルオープン型の電磁弁75を介してリザーバ76に接続されている。液路74のうち電磁弁75と反力室214との間の部分は、液路77を介して、液路71の電磁弁72とストロークシミュレータ73との間の部分と接続されている。液路74に接続された圧力センサ79は、反力室214の液圧である反力圧を検出する。
マスタピストン22は、マスタシリンダ21内に配置されたピストン部材である。マスタピストン22は、マスタ室212の容積を変化させるようにマスタシリンダ21内を摺動し、サーボ室211内の液圧に対応する力で駆動されて、マスタ室212に液圧であるマスタ圧を発生させる。マスタピストン22は、サーボ室211と反力室214とを区画するように、他の部位より大径に形成された大径部221を有している。
サーボ室211は、マスタピストン22の大径部221の後方側に形成されている。サーボ室211は、大径部221を介して、反力室214と対向するように形成されている。サーボ室211の液圧であるサーボ圧は、大径部221の後端面を押圧し、マスタピストン22を前進させる力である駆動力となる。サーボ室211は、第2供給路62を介して、加圧ユニット3に接続されている。
マスタ室212は、マスタシリンダ21の底面側すなわちマスタピストン22の前方に形成されている。マスタ室212は、マスタピストン22が前進すると容積が減少し、マスタピストン22が後退すると容積が増大するように形成されている。マスタ室212は、第3供給路63を介して、アクチュエータ4及びホイールシリンダ51、52に接続されている。
このように、マスタシリンダユニット2は、加圧ユニット3からフルードが供給されることに応じて容積が増大するサーボ室211と、サーボ室211の容積が増大することに応じて一方向に摺動するマスタピストン22と、を含む。マスタシリンダユニット2は、マスタシリンダ21と、マスタシリンダ21内に摺動可能に配置され、マスタシリンダ21内を、加圧ユニット3に接続されたサーボ室211と前輪Wfのホイールシリンダ51、52に接続されたマスタ室212とに区画するマスタピストン22と、を有し、前輪Wfのホイールシリンダ51、52にフルードを供給する装置である。
リザーバ23は、フルードを貯留しているタンクであり、大気圧に保たれている。リザーバ23とマスタ室212とをつなぐ液路は、マスタピストン22が初期位置にある場合に連通され、マスタピストン22が初期位置から所定距離前進すると遮断される。スプリング24は、マスタピストン22を初期位置に向けて(すなわち後方に)押圧する。マスタピストン22の初期位置は、ブレーキ操作が為されていない状態で、マスタピストン22が停止している位置である。
例えば電源失陥が発生した場合は、各電磁弁72、75、35、36が非通電状態となるため、電磁弁72は閉弁され、電磁弁75は開弁される。これにより、離間室213が密閉されて、入力ピストン20とマスタピストン22との離間距離が固定され、且つ反力室214がリザーバ76に連通される。以下、離間距離が固定された状態を離間ロック状態という。離間ロック状態では、入力ピストン20の前進に応じてマスタピストン22も前進する。つまり、離間ロック状態では、ドライバの踏力だけでマスタ圧を発生させ、前輪Wfのホイールシリンダ51、52に液圧を供給することができる。
加圧ユニット3は、フルードを吐出し、所定の液路に液圧を形成する装置である。本実施形態の加圧ユニット3は、アクチュエータ4及びサーボ室211にフルードを供給する装置である。加圧ユニット3は、第1供給路61及びアクチュエータ4を介して、ホイールシリンダ53、54にフルードを供給する。また、加圧ユニット3は、第2供給路62を介してサーボ室211にフルードを供給し、マスタ室212及び第3供給路63を介して液圧をホイールシリンダ51、52に供給する。
具体的に、加圧ユニット3は、モータ31を有するポンプ(「電動ポンプ」に相当する)32と、リザーバ33と、環状液路34と、第1電磁弁35と、第2電磁弁36と、を備えている。モータ31は、ブレーキECU8により駆動が制御され、ポンプ32を駆動させる電動モータである。ポンプ32は、モータ31の駆動力により駆動する電動ポンプである。ポンプ32は、モータ31の駆動(例えば回転数)に応じた流量のフルードを吐出する。ポンプ32は、リザーバ33に貯留されたフルードを吸入し、第1供給路61及び第2供給路62に吐出する。環状液路34は、ポンプ32の吐出口と吸入口とを接続する液路であって、第1液路341、第2液路342、及び第3液路343、344で構成されている。
第1液路341は、ポンプ32と第1電磁弁35とを接続する液路である。詳細に、第1液路341は、ポンプ32の吐出口と第1電磁弁35の流入口とを接続している。第1液路341には、第1供給路61が接続されている。第2液路342は、第1電磁弁35と第2電磁弁36とを接続する液路である。詳細に、第2液路342は、第1電磁弁35の流出口と第2電磁弁36の流入口とを接続している。第2液路342には、第2供給路62が接続されている。
第3液路343、344は、第2電磁弁36とポンプ32とをリザーバ33を介して接続する液路である。詳細に、第3液路343は第2電磁弁36の流出口とリザーバ33とを接続し、第3液路344はリザーバ33とポンプ32の吸入口とを接続している。第1液路341には、第1液路341及び第1供給路61の液圧を検出する圧力センサ37が設けられている。なお、リザーバ33、リザーバ76、及びリザーバ23は、1つの共通リザーバ(例えばリザーバ23)で構成されもよい。
第1電磁弁35及び第2電磁弁36は、ノーマルオープン型の電磁弁であって、上下流間の差圧を制御できるリニア弁である。第1電磁弁35及び第2電磁弁36は、差圧制御弁といえる。第1電磁弁35及び第2電磁弁36は、ブレーキECU8からの制御電流の大きさに基づいて、上流側の液圧を下流側の液圧より高くすることができる。第1電磁弁35及び第2電磁弁36の目標差圧は、制御電流の大きさによって決まる。第1電磁弁35及び第2電磁弁36は、制御電流に応じて液路に絞り状態を形成するといえる。
第1電磁弁35は、閉弁側に制御され且つポンプ32が駆動することで、第1液路341と第2液路342との間に差圧を発生させる。また、第2電磁弁36は、閉弁側に制御され且つポンプ32が駆動することで、第2液路342と第3液路343との間に差圧を発生させる。第1電磁弁35及び第2電磁弁36の詳細構成については後述する。
液圧回路6は、加圧ユニット3が第1液路341に発生させた液圧(以下「第1液圧」ともいう)を後輪Wrのホイールシリンダ53、54に供給し、加圧ユニット3が第2液路342に発生させた液圧(以下「第2液圧」ともいう)を前輪Wfのホイールシリンダ51、52に供給する。より詳細に、液圧回路6は、第1供給路61、第2供給路62、及び第3供給路63を備えている。第1液圧に基づく制動液圧は、第1供給路61によりホイールシリンダ53、54に供給される。第2液圧に基づく制動液圧は、第2供給路62、マスタシリンダユニット2、及び第3供給路63によりホイールシリンダ51、52に供給される。第2供給路62には、マスタ圧を検出する圧力センサ641が設けられている。
ブレーキECU8は、ストロークに対して目標ホイール圧を設定し、目標ホイール圧に応じた第2電磁弁36の目標差圧を設定する。そして、ブレーキECU8は、ポンプ32を駆動するとともに、目標差圧に応じた制御電流を第2電磁弁36に印加する。また、ブレーキECU8は、前後輪Wf、Wrで同レベル(ほぼ同一)のホイール圧を発生させる場合、第1電磁弁35を開状態(非通電状態)で維持する。これにより、第2電磁弁36の下流側の液圧であるリザーバ33の液圧(ここでは大気圧)に対して、第2電磁弁36の上流側(ポンプ32側)の液圧を目標差圧分だけ高くすることができる。つまり、第1液圧及び第2液圧は、第3液路343の液圧に対して目標差圧だけ高くなる。
また、ブレーキECU8は、アクチュエータ4を用いずにホイールシリンダ51、52とホイールシリンダ53、54とで異なる液圧を発生させる場合、第1電磁弁35の目標差圧も設定し、第1電磁弁35に制御電流を印加する。これにより、第1液圧は、第2液圧に対して目標差圧分だけ高くなる。このように、第1電磁弁35が第1液圧を発生させ、第2電磁弁36が第1液圧を減少調整して第2液圧を発生させることができる。第1電磁弁35及び第2電磁弁36が制御されることで、第1液圧>第2液圧>リザーバ33の液圧の関係をつくることができる。
上記のように、ブレーキECU8は、前後輪Wf、Wrで同レベルのホイール圧を発生させる場合、第2電磁弁36を制御し、第1電磁弁35を制御しない。第1電磁弁35は、例えば前輪Wfに発生させる回生制動力を考慮して、前輪Wfのホイールシリンダ51、52の液圧を、後輪Wrのホイールシリンダ53、54の液圧より低く制御する際に用いられる。
アクチュエータ4は、各ホイール圧を加圧可能に構成されたいわゆるESCアクチュエータである。アクチュエータ4は、図示略の電磁弁、ポンプ、及び調圧リザーバ等を備えている。ブレーキECU8がアクチュエータ4の電磁弁及びポンプを制御することで、各ホイール圧を加圧、減圧、又は保持することができる。また、アクチュエータ4は、ブレーキECU8の指令に基づき、アンチスキッド制御や横滑り防止制御を実行することができる。各車輪Wf、Wrには、図示略の車輪速度センサが設けられている。
ブレーキECU8は、CPUやメモリ等を備える電子制御ユニットである。詳細に、ブレーキECU8は、1つ又は複数のプロセッサを備えており、当該プロセッサの作動により各種制御が実行される。ブレーキECU8は、ストロークセンサ12及び圧力センサ37、641等の各種センサからの情報に基づいて、加圧ユニット3及びアクチュエータ4を制御する。ブレーキECU8は、圧力センサ37、641の検出値に基づいて、各ホイール圧を推定する。なお、ブレーキECU8は、例えば、加圧ユニット3を制御するECUと、アクチュエータ4を制御するECUなど、複数のECUで構成されてもよい。また、車両用制動装置1は、ホイール圧を検出する圧力センサを備えてもよい。
ブレーキECU8は、ブレーキペダル11が操作されると、ストローク及び/又は踏力に応じて、目標減速度及び目標ホイール圧を設定する。また、ブレーキECU8は、通常時は、電磁弁72を開弁させ、電磁弁75を閉弁させる。これにより、反力室214とリザーバ76との間が遮断され、離間室213と反力室214とストロークシミュレータ73とが連通する。離間室213及び反力室214には、反力として、ブレーキペダル11の操作に応じた液圧が発生する。
ブレーキECU8は、回生制動力が発生しない場合、目標ホイール圧に応じて、加圧ユニット3のポンプ32及び第2電磁弁36を制御する。ブレーキECU8は、ポンプ32を駆動させるとともに、第2電磁弁36に目標差圧に対応する制御電流を印加する。制御電流の印加により、第2電磁弁36は閉弁側に制御される。
ポンプ32は、リザーバ33からフルードを吸入し、第1液路341及び第1供給路61にフルードを吐出する。ポンプ32は、モータ31の駆動に応じた流量のフルードを吐出する。ポンプ32から吐出されたフルードは、第1供給路61に供給されるとともに、第2供給路62を介してサーボ室211にも供給される。サーボ室211及びホイールシリンダ53、54には、第2電磁弁36の目標差圧に応じた液圧が発生する。
上記制御によりサーボ圧が上昇すると、マスタピストン22が前進し、マスタ室212の縮小によりマスタ圧が上昇する。つまり、マスタ室212と接続された第3供給路63の液圧も上昇する。マスタ圧は、アクチュエータ4を介してホイールシリンダ51、52に供給される。このように、サーボ圧に対応する液圧(第1液圧及び第2液圧)は、液圧回路6を介して、ホイールシリンダ51~54に発生する。
(第1電磁弁及び第2電磁弁の詳細構成)
ここで、第1電磁弁35及び第2電磁弁36の詳細構成について説明する。第1電磁弁35と第2電磁弁36とは同じ構成であるため、第2電磁弁36について説明し、第1電磁弁35については説明を省略する。図2に示すように、第2電磁弁36は、リニアソレノイドバルブであって、ガイド部材90と、弁体91と、弁座92と、コイル93と、スプリング95と、を備えている。ガイド部材90は、弁体91の移動をガイドする筒状の部材である。
弁体91は、電磁力の作用により駆動可能な部材である。詳細に、弁体91は、磁性体で形成されたプランジャ911と、非磁性体で形成されたシャフト912と、弁座92に当接する当接部913と、を備えている。プランジャ911は、ガイド部材90の軸方向一端側に配置され、電磁力の作用により駆動する。シャフト912は、プランジャ911から軸方向他方側に延び、プランジャ911と当接部913とを接続している。シャフト912には、軸方向に延びる複数の溝912aが形成されている。
弁座92は、開弁時には弁体91が離座し、閉弁時には弁体91が着座する部材である。詳細に、弁座92は、底面部分に貫通孔921が形成された有底筒状の部材である。弁座92の軸方向一端部が底面部分及び貫通孔921を構成している。弁座92は、ガイド部材90の軸方向他端側に配置されている。弁座92と弁体91(当接部913)とが当接することで、貫通孔921が閉鎖され、両者が離間することで貫通孔921が開口される。
コイル93は、通電により弁体91(プランジャ911)に作用する電磁力を発生させるコイル部材である。コイル93は、ボビン及びスリーブ97介して、ガイド部材90の外周側のプランジャ911に対応する位置に取り付けられている。コイル93は、ソレノイド部を構成する。
スプリング95は、弁体91と弁座92との間に配置され、弁体91を弁座92から離れる方向(軸方向一方側)に付勢する付勢部材である。例えばコイル93が非通電状態である場合、スプリング95により、弁体91と弁座92とは離間され、貫通孔921が開口状態となる。
また、ガイド部材90には、当接部913の配置位置に対応する部位に、当接部913を収容する弁体室901と、外部流路(ここでは第3液路343)とを連通させるための第1開口部98が設けられている。弁体室901は、当接部913とガイド部材90と弁座92とで区画されている。また、ガイド部材90の軸方向一端側において、スリーブ97とプランジャ911とにより、背面室902が形成されている。弁体室901と背面室902とは、シャフト912の溝912a及びプランジャ911の溝911aにより連通されている。
また、ガイド部材90の軸方向他端部には、弁座92を収容する弁座室903と、外部流路(ここでは第2液路342)とを連通させるための第2開口部99が設けられている。弁座室903は、主に弁座92の内面で区画されている。なお、第2電磁弁36の軸方向他端部には、逆止弁904が配置されている。
この構成では、コイル93が通電されると、発生した電磁力により、弁体91から弁座92に向かう方向(軸方向他方側)の力が弁体91に作用する。この電磁力による推進力は、コイル93に流れる電流が大きいほど大きくなる。電磁力による推進力が、スプリング95による付勢力を上回ると、弁体91は弁座92に向けて移動する。
弁体91が弁座92に当接(着座)して、第2電磁弁36が閉弁されると、弁体室901の液圧と弁座室903の液圧との差圧に応じた力が弁体91に加わる。この差圧に応じた力とスプリング95による付勢力との合力と、電磁力による推進力との差に応じて、弁体91は、弁座92に対して着座又は離座する。このように、コイル93に流れる制御電流を制御することで、第2液圧の制御が可能となる。
(気泡排出制御)
ブレーキECU8は、所定のタイミングで、第1気泡排出制御又は第2気泡排出制御を実行する。第1気泡排出制御は、第1電磁弁35内に存在する気泡を第1電磁弁35から排出するために、第1電磁弁35を閉弁し、ポンプ32の駆動により第1液路341の液圧を気泡排出用に設定された所定圧以上に上昇させる第1加圧処理と、第1加圧処理の後、第1電磁弁35を開弁させてポンプ32の吐出口から第1電磁弁35及び開弁状態の第2電磁弁36を介してリザーバ33までフルードを流動させる第1開弁処理と、を含んでいる。
換言すると、第1気泡排出制御は、第1電磁弁35の閉弁とポンプ32の駆動により第1液圧を少なくとも所定圧まで上昇させる第1加圧処理と、第1加圧処理の後に第1電磁弁35を開弁させてポンプ32の吐出口とリザーバ33とを連通させる第1開弁処理と、を含んでいる。
第2気泡排出制御は、第2電磁弁36内に存在する気泡を第2電磁弁36から排出するために、第2電磁弁36を閉弁し、ポンプ32の駆動により第2液路342の液圧を気泡排出用に設定された所定圧以上に上昇させる第2加圧処理と、第2加圧処理の後、第2電磁弁36を開弁させてポンプ32の吐出口から開弁状態の第1電磁弁35及び第2電磁弁36を介してリザーバ33までフルードを流動させる第2開弁処理と、を含んでいる。
換言すると、第2気泡排出制御は、第2電磁弁36の閉弁とポンプ32の駆動により第2液圧を少なくとも所定圧まで上昇させる第2加圧処理と、第2加圧処理の後に第2電磁弁36を開弁させてポンプ32の吐出口とリザーバ33とを連通させる第2開弁処理と、を含んでいる。
所定のタイミングは、車両がホイール圧や回生による制動力以外の制動力等(他の制動力等)で停車している状態において、予め設定されたタイミングである。他の制動力等としては、例えば、電動パーキングブレーキによる制動力やシフトレバーがPレンジの位置にあるとき等である。ブレーキECU8は、第1気泡排出制御又は第2気泡排出制御を、例えば、イグニッションがオフされた後の自動加圧チェックの際や、定期点検の際等に実行する。また、例えば、ブレーキECU8は、自励振動を検出したことを条件として、検出後に他の制動力で停車している状態で、第1気泡排出制御又は第2気泡排出制御を実行してもよい。
本実施形態のブレーキECU8は、第1気泡排出制御及び第2気泡排出制御の両方を実行可能に構成されている。第1気泡排出制御の原理は、第2気泡排出制御の原理と同様である。以下、言及した場合を除き、自励振動抑制効果の大きい第2気泡排出制御について説明することとし、第1気泡排出制御については詳細説明を省略する。
第2加圧処理における所定圧は、第2開弁処理において第2電磁弁36が開弁された際、背面室902から気泡を排出可能な圧力である。所定圧は、例えば通常使用範囲(0~3MPa)の最大値より大きい値に設定されている。通常使用範囲とは、通常のドライバのブレーキ操作により設定される目標ホイール圧の範囲であって、ほとんどのブレーキ操作(例えば緊急ブレーキ以外のブレーキ操作)に対して0~3MPaの範囲が目標ホイール圧として設定される。つまり、本実施形態の所定圧は、緊急ブレーキ以外のブレーキ操作に対して設定される目標ホイール圧の範囲である通常使用範囲より大きい値に設定されている。緊急ブレーキは、例えばストロークの増大勾配が所定勾配以上であるブレーキ操作に相当する。
所定圧は、気泡排出用の設定値であって、ブレーキペダル11のストローク(操作量)と目標ホイール圧との関係(マップ)や、自己診断処理(故障診断処理)で増圧するホイール圧などから独立して設定されている。
(第2気泡排出制御の一例)
図3に示すように、ブレーキECU8は、自励振動チェックを実行し、自励振動の有無を判定する(S101)。自励振動の検出方法は、公知の方法を使用できる。例えば制御液圧(例えば圧力センサ37、641の検出値)の変化に対して周波数解析を行い、制御液圧の周期的な変動を特定することで自励振動を検出できる。自励振動の検出は、例えば加圧ユニット3による加圧制御が実行されている際に行われる。
自励振動が検出されると(S102:Yes)、ブレーキECU8が検出結果を記憶し、車両が停車し所定のタイミングとなった場合(S103:Yes)、ブレーキECU8は、第2気泡排出制御を実行する(S104、S105)。すなわち、ブレーキECU8は、第2加圧処理を実行し(S104)、第2液圧が所定圧に達した後、第2開弁処理を実行してポンプ32からリザーバ33までフルードを流動させる(S105)。
本例において、ブレーキECU8は、第1電磁弁35を開弁させた状態で、第2気泡排出制御を実行する。第2加圧処理時から第1電磁弁35は開弁しており、第2加圧処理後において第2液圧と第1液圧とは同レベルの値となる。そして、ブレーキECU8は、再度、自励振動チェックを実施する(S106)。ブレーキECU8は、再度自励振動を検出した場合、再度気泡排出制御を実行する。
図4に示すように、ブレーキECU8は、第2加圧処理において、モータ31を所定回転数で駆動させるとともに、第2電磁弁36に気泡排出用に設定された所定の上昇勾配で制御電流を印加する(時間t1参照)。所定の上昇勾配は、通常勾配範囲の最小値よりも小さい値に設定されている。通常勾配範囲とは、通常のドライバのブレーキ操作により閉弁時に設定される制御電流の上昇勾配の範囲である。本例の所定の上昇勾配は、通常勾配範囲の最小値よりも遥かに小さい値に設定され、第2電磁弁36がゆっくりと閉弁するように設定されている。制御電流が徐々に上昇することに応じて、第2液圧が徐々に上昇し、サーボ圧が徐々に上昇する。
ブレーキECU8は、制御電流が所定圧に対応する電流値に達した場合、制御電流をその値で一定にするとともに、モータ31を停止する(時間t2参照)。あるいは、第2加圧処理により第2液圧(例えば圧力センサ37の検出値)が所定圧に達した場合、ブレーキECU8はモータ31を停止し、制御電流を一定に保持してもよい。なお、所定圧に対応する電流値は、第2液圧が所定圧である場合に第2電磁弁36が閉弁する制御電流の値である。
ブレーキECU8は、第2開弁処理において、第2電磁弁36に印加する制御電流を0にする。より詳細に、ブレーキECU8は、第2開弁処理において、ステップ変化により、制御電流を所定圧に対応する電流値から一気に0まで減少させる(時間t3参照)。制御電流をステップ的に(瞬間的に)又は急勾配で(所定の下降勾配で)0にすることで、第2電磁弁36を素早く開弁させることができる。
(作用効果)
本実施形態によれば、第2加圧処理が実行されることで、第2電磁弁36の流入出口間に所定圧に応じた差圧が発生する。この状態から、第2開弁処理が実行されると、フルードは、ポンプ32の吐出口からリザーバに第2電磁弁36の内部を介して流動する。これにより、第2電磁弁36の背面室902に気泡を含んで存在したフルードが、第2電磁弁36から排出される。
より詳細に、図5に示すように、第2気泡排出制御が実行されると、まず第2加圧処理により弁体91が閉弁側に移動し、背面室902の容積が拡大する。その後、第2開弁処理により弁体91が開弁側に移動するとともに、フルードが第2液路342から弁体室901に流入する。フルードは、高い差圧により勢い良く第2開口部99から第1開口部98に向けて流れる。それと同時に、弁体91の開弁側への移動に伴い背面室902は縮小し、気泡を含む背面室902内のフルードは溝912a、911aを介して弁体室901に流れ込む。また、例えば高い差圧により勢い良く弁体室901に流入したフルードの一部が一部の溝912a、911aを介して背面室902に流入し、背面室902内のフルードを弁体室901に押し出す。
上記のように背面室902から弁体室901に流れ込んだフルードは、第2開口部99から第1開口部98に向けて勢い良く流れるフルードに合流して、第1開口部98から第2電磁弁36外に排出される。つまり、ブレーキECU8は、第2気泡排出制御により、第2電磁弁36内に背面室902からフルードを排出するフルード流を積極的に(意図的に)形成する。これにより、背面室902内の気泡は、フルードとともに第2電磁弁36外に排出される。
また、第2加圧処理が実行されることで、第2液路342に連通する第1電磁弁35の背面室902の液圧も所定圧まで上昇する。これにより、第1電磁弁35の背面室902も高圧となり、背面室902内の気泡の少なくとも一部がフルードに溶け込む。そして、第2開弁処理により、ポンプ32の吐出口からリザーバ33へのフルード流が発生し、第1電磁弁35内の気泡が溶け込んだフルードもリザーバ33に排出される。
このように、第2気泡排出制御のみが実行されることで、第2電磁弁36内の気泡だけでなく、第1電磁弁35内の気泡も排出することができる。特にマスタシリンダユニット2と加圧ユニット3とが接続された構成において、第2電磁弁36での自励振動発生が相対的に多いところ、第2気泡排出制御を実行することで、効率よく加圧ユニット3全体での異音発生を抑制することができる。
また、上記一例の制御によれば、第2加圧処理において、第2電磁弁36が徐々に、より具体的には所定の上昇勾配以下の制御電流で閉弁される。この構成により、弁体91はゆっくりと閉弁側(軸方向他方側)に移動し、背面室902はゆっくりと拡大する。これにより、弁体室901及び背面室902に負圧が発生しにくくなる。負圧が発生しないことで、気泡の体積増大が抑制され、気泡の排出が容易となる。
また、第2開弁処理において、第2電磁弁36の制御電流が一気に0となることで、弁体91が素早く開弁側(軸方向一方側)に移動する。これにより、背面室902は一気に縮小し、背面室902内のフルードが勢い良く弁体室901に流出する。つまり、背面室902から気泡を排出するフルード流をより確実に形成することができる。
また、ブレーキECU8は、第2気泡排出制御の実行中、第1電磁弁35を開弁状態で維持する。この構成により、第2加圧処理において、複雑な制御なく精度良く第2液圧を所定圧にまで上昇させることができる。また、第2開弁処理時に確実に第1電磁弁35が開弁しているため、より確実にフルード流を形成することができる。
(第2気泡排出制御の別例)
ブレーキECU8は、第1電磁弁35により差圧を発生させた状態で、第2気泡排出制御を実行してもよい。つまり、ブレーキECU8は、第1加圧処理と第2加圧処理とを同時に実行し、第2液圧を所定圧まで上昇させる。第1電磁弁35が閉弁側に制御されることで、第1液圧は、第2液圧すなわち所定圧より高くなる。そして、ブレーキECU8は、第1開弁処理と第2開弁処理とを同時に実行し、ポンプ32からリザーバ33までのフルード流を形成する。
このように、ブレーキECU8は、第2気泡排出制御の実行において、第1加圧処理と第2加圧処理とを同時に実行した後、第1開弁処理と第2開弁処理とを同時に実行する。ブレーキECU8は、第2気泡排出制御の実行に合わせて第1気泡排出制御を実行するといえる。これによっても、電磁弁35、36両方の背面室902からリザーバ33に向けて勢いのあるフルード流が形成され、両電磁弁35、36内の気泡を電磁弁外に排出することができる。また、ブレーキECU8は、第1気泡排出制御と第2気泡排出制御との同時実行を、複数回繰り返すことで、より確実に両電磁弁35、36内の気泡を電磁弁外に排出することができる。
(その他)
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、ブレーキECU8は、第1気泡排出制御及び第2気泡排出制御の少なくとも一方を実行可能に構成されていればよい。例えば、ブレーキECU8は、所定のタイミングで、第1気泡排出制御のみを実行するように構成されてもよい。ブレーキECU8は、第1気泡排出制御の実行中、第2電磁弁36を開弁状態で維持することが好ましい。
また、ブレーキECU8は、例えば自励振動の発生パターン、一方側のホイール圧(例えば圧力センサ37の検出値)、及び他方側のホイール圧(例えば圧力センサ641の検出値)に基づいて、自励振動の有無を判定するとともに、自励振動を検出した場合に、自励振動が第1電磁弁35と第2電磁弁36との何れで発生しているかを判定してもよい。ブレーキECU8は、判定結果に基づいて、選択的に第1気泡排出制御又は第2気泡排出制御を実行してもよい。これにより、効率よく気泡排出制御が実行される。
また、上記実施形態のように、加圧処理において、対象の電磁弁35、36に印加する制御電流の電流勾配は、負圧抑制の観点で、所定の上昇勾配以下(0<電流勾配≦所定の上昇勾配)であることが好ましい。つまり、ブレーキECU8は、負圧抑制の観点で、第1加圧処理の際に第1電磁弁35に、又は第2加圧処理の際に第2電磁弁36に、気泡排出用に設定された所定の上昇勾配以下の電流勾配で制御電流を印加することが好ましい。ただし、加圧処理にて対象の電磁弁35、36が素早く閉弁されたとしても、開弁処理時にフルード流が形成されるため、気泡排出効果は発生する。
また、上記実施形態の両電磁弁35、36は非通電状態で開弁するノーマルオープン型の電磁弁であるが、非通電状態で閉弁するノーマルクローズ型の電磁弁であってもよい。この場合でも、上記各気泡排出制御の実行は可能である。
また、液圧回路6は、第1液圧を前輪Wfのホイールシリンダ51、52に供給し、第2液圧を後輪Wrのホイールシリンダ53、54に供給するように構成されてもよい。この場合、第1供給路61は、第2液路342と前輪Wfのホイールシリンダ51、52とを接続する。また、第2供給路62は、第1液路341とサーボ室211とを接続する。これによっても、上記実施形態同様の効果が発揮される。前輪Wf又は後輪Wrに回生制動装置を備える車両においては、第1液圧に対して減少調整可能な第2液圧が回生制動装置を備える側の車輪に供給されることが好ましい。第2液圧を第1液圧より低い値に制御できるため、上記接続構成により、回生制動力を考慮した前後輪の制動バランスが取りやすくなる。
また、車両用制動装置1は、例えば特開2019-59458号公報のようにシリンダ機構を介して、又はシリンダ機構を介さず直接的に、第1液圧が一方側のホイールシリンダに供給され、第2液圧が他方側のホイールシリンダに供給される構成であってもよい。この構成の車両用制動装置においても、本発明の気泡排出制御は有効に機能する。また、ブレーキECU8は、自励振動の有無の判定をすることなく、例えば定期的に(例えばイグニッションがオフされるごとに)、気泡排出制御を実行してもよい。
1…車両用制動装置、2…マスタシリンダユニット、21…マスタシリンダ、211…サーボ室、212…マスタ室、22…マスタピストン、3…加圧ユニット、32…ポンプ(電動ポンプ)、33…リザーバ、341…第1液路、342…第2液路、343、344…第3液路、35…第1電磁弁、36…第2電磁弁、51~54…ホイールシリンダ、6…液圧回路、61…第1供給路、62…第2供給路、63…第3供給路、8…ブレーキECU(制御部)、Wf…前輪、Wr…後輪。

Claims (4)

  1. 電動ポンプ、リザーバ、第1電磁弁、第2電磁弁、前記電動ポンプの吐出口と前記第1電磁弁とを接続する第1液路、前記第1電磁弁と前記第2電磁弁とを接続する第2液路、及び、前記第2電磁弁と前記電動ポンプの吸入口とを前記リザーバを介して接続する第3液路を有する加圧ユニットと、
    前記加圧ユニットが前記第1液路に発生させた液圧を前輪及び後輪の一方のホイールシリンダに供給し、前記加圧ユニットが前記第2液路に発生させた液圧を前記前輪及び前記後輪の他方のホイールシリンダに供給する液圧回路と、
    マスタシリンダと、前記マスタシリンダ内に摺動可能に配置され、前記マスタシリンダ内を、前記加圧ユニットに接続されたサーボ室と前記前輪のホイールシリンダに接続されたマスタ室とに区画するマスタピストンと、を有し、前記前輪のホイールシリンダにフルードを供給するマスタシリンダユニットと、
    前記加圧ユニットを制御する制御部と、
    を備える車両用制動装置であって、
    前記液圧回路は、
    前記第1液路及び前記第2液路の一方と前記後輪のホイールシリンダとを接続する第1供給路と、
    前記第1液路及び前記第2液路の他方と前記サーボ室とを接続する第2供給路と、
    前記マスタ室と前記前輪のホイールシリンダとを接続する第3供給路と、
    を有し、
    前記第1電磁弁は、閉弁側に制御され且つ前記電動ポンプが駆動することで、前記第1液路と前記第2液路との間に差圧を発生させ、
    前記第2電磁弁は、閉弁側に制御され且つ前記電動ポンプが駆動することで、前記第2液路と前記第3液路との間に差圧を発生させ、
    前記制御部は、所定のタイミングで、
    前記第1電磁弁内に存在する気泡を前記第1電磁弁から排出するために、前記第1電磁弁を閉弁し、前記電動ポンプの駆動により前記第1液路の液圧を気泡排出用に設定された所定圧以上に上昇させる第1加圧処理と、前記第1加圧処理の後、前記第1電磁弁を開弁させて前記電動ポンプの吐出口から前記第1電磁弁及び開弁状態の前記第2電磁弁を介して前記リザーバまでフルードを流動させる第1開弁処理と、を含む第1気泡排出制御、
    又は、
    前記第2電磁弁内に存在する気泡を前記第2電磁弁から排出するために、前記第1電磁弁を開弁しかつ前記第2電磁弁を閉弁し、前記電動ポンプの駆動により前記第2液路の液圧を気泡排出用に設定された所定圧以上に上昇させる第2加圧処理と、前記第2加圧処理の後、前記第2電磁弁を開弁させて前記電動ポンプの吐出口から開弁状態の前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁を介して前記リザーバまでフルードを流動させる第2開弁処理と、を含む第2気泡排出制御、
    を実行する車両用制動装置。
  2. 前記制御部は、前記第2気泡排出制御の実行中、前記第1電磁弁を開弁状態で維持する請求項1に記載の車両用制動装置。
  3. 前記制御部は、前記第1気泡排出制御及び前記第2気泡排出制御の両方を実行可能に構成され、前記第2気泡排出制御の実行において、前記第1加圧処理と前記第2加圧処理とを同時に実行した後、前記第1開弁処理と前記第2開弁処理とを同時に実行する請求項1に記載の車両用制動装置。
  4. 前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁は、ノーマルオープン型の電磁弁であり、
    前記制御部は、前記第1加圧処理の際に前記第1電磁弁に、又は前記第2加圧処理の際に前記第2電磁弁に、気泡排出用に設定された所定の上昇勾配以下の電流勾配で制御電流を印加する請求項1~の何れか一項に記載の車両用制動装置。
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