JP6404664B2 - ソレノイドポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプハウジング内で可動コアの移動に応じて摺動するピストンを備えたソレノイドポンプに関する。
例えば四輪自動車や自動二輪車等には、液圧式ブレーキを備えたものがあり、この液圧式ブレーキの制動を最適にするブレーキ液圧制御装置が実用に供されている。ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキの作動液を増圧させるポンプを有する。このようなポンプには、ソレノイドでポンプハウジング内のピストンを摺動させ、圧力室の容積を増減させるソレノイドポンプが知られている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
この特許文献1のソレノイドポンプ(10)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)は、ポンプハウジング(固定コア)(11)と、このポンプハウジング(11)に対して移動可能に設けられた可動コア(13)と、この可動コア(13)を電磁力で固定コア(11)側に移動させるコイル(16)と、ポンプハウジング(11)に形成された圧力室(120)に対する作動液の流入流出を制御する吸入弁(30)及び吐出弁(40)と、圧力室(120)の容積を増減させるピストン(14)とを備える。
ソレノイドポンプ(10)では、シール部材(111a)を配置し、このシール部材(111a)よりアーマチュア室(可動コア(13))側の領域が、大気と連通するようになっている。このように、特許文献1の技術では、上記のようなシール部材(111a)や、このシール部材(111a)を保持するためのリング部材(111b)が必要となるため、部品点数が嵩む。
また、特許文献1の技術では、吸入弁(30)と吐出弁(40)の一方が、シリンダ部材(21)の内周に配置されるとともに、他方がシリンダ部材(21)の外周に配置されるため、径方向のサイズが大きくなる。さらに、ピストン(14)には通路(14a)が開口形成され、この通路(14a)を通じて空間部(S1)と連通するようになっているため、圧力室(120)の容積も大きくなる。
また、アーマチュア室を液室としたソレノイドポンプも知られている(例えば、特許文献2(図1)参照。)。
特許文献2の技術では、ロッド(48)(括弧付き英文字及び数字は、特許文献2に記載された符号を示す。以下同様)の連通孔(56)と、可動コア(31)の連通孔(53)とによって、吸入通路(45)とアーマチュア室とが通じている。しかし、特許文献2の技術では、プランジャ(9)が円筒状となっており、内部に連通路(14)が形成されているため、プランジャ(9)のサイズが大きくなり、ソレノイドポンプの小型化を図り難い。
特許第5175809号公報 特開2000−45932号公報
本発明は、部品点数を削減して簡易な構成にするとともに、圧力室の容積を小さくしつつ、ソレノイドポンプの小型化を図ることを課題とする。
請求項1に係る発明では、固定コアと、この固定コアに対して移動可能に設けられた可動コアと、この可動コアを前記固定コア側に移動させるコイルと、円筒状のポンプハウジングと、このポンプハウジング内に形成された圧力室と、この圧力室に作動液を吸入する際に開く吸入弁と、前記圧力室から作動液を吐出する際に開く吐出弁と、前記ポンプハウジング内において前記可動コアの移動に応じて摺動するとともに、前記圧力室の容積を増減させるピストンとを備え、前記吸入弁及び前記吐出弁が、前記圧力室を挟んでピストン軸方向両端に配置されたソレノイドポンプにおいて、前記吐出弁が前記圧力室の前記可動コア側に配置され、前記可動コアを収容するパイプ部材の内部が吐出路と連通し、前記吐出弁は、前記ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を前記可動コア側にして配置され、前記ピストンの外周面に沿って前記圧力室から前記吐出路へ吐出される作動液の流れを許容又は遮断する弁であり、円筒状のシリンダ部材をさらに備え、前記可動コアの反対側に配置された前記吸入弁は、前記シリンダ部材の内周部に設けられ、前記シリンダ部材は、その一端部を前記ポンプハウジングの内周に圧入され、前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングとの間に保持され、前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングの大径穴の底部によって位置決めされることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、固定コアと、この固定コアに対して移動可能に設けられた可動コアと、この可動コアを前記固定コア側に移動させるコイルと、円筒状のポンプハウジングと、このポンプハウジング内に形成された圧力室と、この圧力室に作動液を吸入する際に開く吸入弁と、前記圧力室から作動液を吐出する際に開く吐出弁と、前記ポンプハウジング内において前記可動コアの移動に応じて摺動するとともに、前記圧力室の容積を増減させるピストンとを備え、前記吸入弁及び前記吐出弁が、前記圧力室を挟んでピストン軸方向両端に配置されたソレノイドポンプにおいて、前記吸入弁が前記圧力室の前記可動コア側に配置され、前記可動コアを収容するパイプ部材の内部が吸入路と連通し、前記吸入弁は、前記ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を前記可動コアの反対側にして配置され、前記ピストンの外周面に沿って前記吸入路から前記圧力室に吸入される作動液の流れを許容又は遮断する弁であり、円筒状のシリンダ部材をさらに備え、前記可動コアの反対側に配置された前記吐出弁は、前記シリンダ部材の内周部に設けられ、前記シリンダ部材は、その一端部を前記ポンプハウジングの内周に圧入され、前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングとの間に保持され、前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングの大径穴の底部によって位置決めされることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、圧力室にて可動コアの反対側に配置された吸入弁又は吐出弁は、板ばね弁であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、板ばね弁は、環状の本体部と、この本体部の一部に連結するとともに本体部の内周側に配置され、ピストン軸方向に移動可能な弁体と、この弁体が着座する弁座部材を備え、弁体が、組み付け前の状態で弁座部材側に傾斜することで、弁座部材に付勢されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ポンプハウジング内に可動コアの移動に応じて摺動するピストンが備えられている。パイプ部材の内部が吐出路と連通する構成であるので、特許文献1のようなポンプハウジングとピストンとの間をシールするシール部材やリング部材が不要となり、部品点数を削減できる。
さらに、吐出弁は、ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を可動コア側にして配置され、ピストンの外周面に沿って圧力室から吐出路へ吐出される作動液の流れを許容又は遮断する弁であるので、簡易な構成にすることができ、軸方向のサイズを抑えつつ、軸方向に吸入弁及び吐出弁を配置できる。
さらに、ピストンの内部に、特許文献2のような連通孔を設ける必要がないので、ピストンの径を小さくし、ピストンの小型化を図ることができる。結果、プランジャポンプであるソレノイドポンプの小型化を図ることができる。
さらに、軸方向に吸入弁及び吐出弁を配置することで、圧力室の容積を小さくすることができる。このため、圧縮比があがり、ポンプ効率を高めることができる。
さらに、請求項1に係る発明では、吸入弁が設けられたシリンダ部材は、その一端部をポンプハウジングの内周に圧入して固定するので、容易に組み付けることができる。
さらに、カップシールは、シリンダ部材の軸方向端部とポンプハウジングとの間に保持されている。例えば、ポンプハウジングの内周部にカップシールを配置し、シリンダ部材をポンプハウジングの内周に圧入することで、カップシールを位置決めして組み付けることができ、組み付け性が向上する。
請求項2に係る発明では、ポンプハウジング内に可動コアの移動に応じて摺動するピストンが備えられ、吸入弁が圧力室の可動コア側に配置される。パイプ部材の内部が吸入路と連通する構成であるので、特許文献1のようなポンプハウジングとピストンとの間をシールするシール部材やリング部材が不要となり、部品点数を削減できる。
さらに、吸入弁は、ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を反可動コア側にして配置され、ピストンの外周面に沿って吸入路から圧力室への作動液の流れを許容又は遮断する弁であるので、簡易な構成にすることができ、軸方向のサイズを抑えつつ、軸方向に吸入弁及び吐出弁を配置できる。
さらに、ピストンの内部に、特許文献2のような連通孔を設ける必要がないので、ピストンの径を小さくし、ピストンの小型化を図ることができる。結果、プランジャポンプであるソレノイドポンプの小型化を図ることができる。
さらに、軸方向に吸入弁及び吐出弁を配置することで、圧力室の容積を小さくすることができる。このため、圧縮比があがり、ポンプ効率を高めることができる。
さらに、請求項2に係る発明では、吐出弁が設けられたシリンダ部材は、その一端部をポンプハウジングの内周に圧入して固定するので、容易に組み付けることができる。
さらに、カップシールは、シリンダ部材の軸方向端部とポンプハウジングとの間に保持されている。例えば、ポンプハウジングの内周部にカップシールを配置し、シリンダ部材をポンプハウジングの内周に圧入することで、カップシールを位置決めして組み付けることができ、組み付け性が向上する。
請求項3に係る発明では、圧力室の反可動コア側に配置された吸入弁または吐出弁が、板ばね弁であることから、他方の弁も簡易な構成とすることができ、軸方向のサイズをより抑えることができる。
請求項4に係る発明では、板ばね弁は、環状の本体部と、この本体部の一部に連結するとともに本体部の内周側に配置され、ピストン軸方向に移動可能な弁体とを備える。弁体が、組み付け前の状態で弁座部材側に傾斜することで、弁座部材に付勢されているので、簡単な構成で、板ばね弁のシール性を向上させることができる。
本発明に係るソレノイドポンプを採用したブレーキ液圧制御装置の作動液圧回路図である。 実施例1に係るソレノイドポンプの断面図である。 図2に示したソレノイドポンプの分解斜視図である。 実施例2に係るソレノイドポンプの断面図である。 図4に示したソレノイドポンプの分解斜視図である。 図4の6−6線断面図である。 図6の7−7線断面図である。 実施例3に係るソレノイドポンプの断面図である。 図8に示したソレノイドポンプの分解斜視図である。 実施例4に係るソレノイドポンプの断面図である。 図10に示したソレノイドポンプの分解斜視図である。 図10の12−12線断面図である。 図12の13−13線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の実施例に係るソレノイドポンプが適用されたバーハンドル車両のブレーキ液圧制御装置10の作動液圧回路について説明する。
図1に示されるように、ブレーキ液圧制御装置10は、液圧式ブレーキを備えた自動二輪車、オールテレーンビークル(ATV)などのバーハンドルタイプの車両に好適に採用される。なお、本発明の実施例に係るソレノイドポンプは、四輪自動車のブレーキ液圧制御装置にも適用可能である。以下、自動二輪車の前輪用のブレーキ液圧制御装置10について説明する。ブレーキ液圧制御装置10は、前輪のブレーキ系統20を備え、前輪に設けられた車輪ブレーキ11に付与する制動力を制御装置12で制御することで、車輪ブレーキ11のアンチロックブレーキ制御を可能とするものである。
ブレーキ液圧制御装置10は、バーハンドル13に設けられたブレーキ操作子14と、このブレーキ操作子14の操作により作動するマスタシリンダ15と、このマスタシリンダ15に送る作動液を貯留するリザーバ16と、マスタシリンダ15からの液圧を車輪ブレーキ11に伝達するブレーキ系統20と、車輪ブレーキ11に付与する制動力を制御する制御装置12とを備える。
ブレーキ系統20は、ブレーキ操作子14の操作により車輪ブレーキ11を制動するものであり、マスタシリンダ15に通じる入口ポート21から出口ポート22までの主流路と、この主流路からリザーバ16に直接通じるサブポート23までの副流路を備えている。マスタシリンダ15と入口ポート21との間は第1配管24で接続され、出口ポート22と車輪ブレーキ11との間は第2配管25で接続され、サブポート23とリザーバ16との間は第3配管26で接続される。
マスタシリンダ15は、作動液(ブレーキ液)を貯留するリザーバ16が接続されたシリンダを有しており、シリンダ内にはブレーキ操作子14の操作によりシリンダの軸方向へ摺動して作動液を流出するピストンが設けられている。
ブレーキ系統20は、入口弁31と、出口弁32と、ソレノイドポンプ40とを備えている。入口弁31及び出口弁32は電磁弁であり、制御装置12により開閉が制御され、ソレノイドポンプ40も制御装置12により作動・停止が制御される。
また、入口ポート21から入口弁31までの流路(油路)を出力液圧路33とし、入口弁31から出口ポート22までの流路を車輪液圧路34とする。車輪液圧路34の第1分岐部34aから出口弁32までの流路を分岐路35とし、出口弁32からサブポート23に延びる途中の第2分岐部36aまでの流路を開放路36とし、第2分岐部36aからサブポート23までの流路を兼用路37とする。第2分岐部36aからソレノイドポンプ40までの流路を吸入液圧路38とし、ソレノイドポンプ40から第1分岐部34aまでの流路を吐出液圧路39とする。
ブレーキ液圧制御装置10は、通常状態、ABS制御時(アンチロックブレーキ制御時)の減圧状態、ABS制御時の保持状態あるいはABS制御時の増圧状態、を切り換える機能を有する。なお、通常状態は、出力液圧路33と車輪液圧路34とを連通(入口弁31が開)するとともに、分岐路35と開放路36との間を遮断(出口弁32が閉)する状態である。ABS制御時の減圧状態は、出力液圧路33と車輪液圧路34との間を遮断(入口弁31が閉)するとともに、分岐路35と開放路36とを連通(出口弁32が開)する状態である。ABS制御時の保持状態あるいはABS制御時の増圧状態は、出力液圧路33と車輪液圧路34との間、分岐路35と開放路36との間をそれぞれ遮断(入口弁31及び出口弁32が閉)する状態である。
入口弁31は、出力液圧路33と車輪液圧路34との間に設けられた常開型の電磁弁である。入口弁31は、通常状態において開いていることで、マスタシリンダ15からの作動液圧が出力液圧路33から車輪液圧路34を経由して車輪ブレーキ11へ伝達することを許容している。また、入口弁31は、前輪がロックしそうになると制御装置12からの信号により閉塞され、マスタシリンダ15からの作動液圧が出力液圧路33から車輪液圧路34を経由して車輪ブレーキ11へ伝達されることを遮断する。
出口弁32は、分岐路35を介して車輪液圧路34と開放路36との間に設けられた常閉型の電磁弁である。出口弁32は、通常状態で閉塞されている。出口弁32は、前輪がロックしそうになると制御装置12からの信号により開放され、車輪ブレーキ11に作用する作動液圧を車輪液圧路34から分岐路35を介して開放路36へ逃がす。さらに、開放路36に逃がされた作動液は、兼用路37を通ってリザーバ16へ一時的に流入する。このようにして、ABS制御時における減圧状態となる。
ソレノイドポンプ40は、吸入液圧路38と吐出液圧路39との間に設けられており、可動コア43とコイル44(図2参照)などによって作動することで、兼用路37及び吸入液圧路38を介してリザーバ16に貯留された作動液を吸入し、吐出液圧路39に吐出する。このため、車輪ブレーキ11に対して、作動液圧を増圧することができる。ソレノイドポンプ40は、制御装置12からの信号により、ABS制御時における増圧状態で作動する。なお、ソレノイドポンプ40の作動時(増圧状態)には、制御装置12によって入口弁31及び出口弁32が閉塞され、出力液圧路33と車輪液圧路34との間、分岐路35と開放路36との間がそれぞれ遮断され、吐出液圧路39からの作動液が車輪液圧路34に流入する。
リザーバ16は、マスタシリンダ15用の作動液を貯留するタンクと、ABS制御時における減圧状態の車輪液圧路34からの作動液を逃がすタンクと、ABS制御時における増圧状態のソレノイドポンプへ送る作動液を貯留するタンクとを兼ねている。
兼用路37は、ABS制御時における減圧状態の車輪液圧路34からリザーバ16へ作動液を送る流路と、ABS制御時における増圧状態のリザーバ16からソレノイドポンプへ作動液を送る流路とを兼ねている。制御装置12は、図示せぬ前輪用の車輪速度センサなどからの計測値により、ブレーキ液圧制御装置12の各機器を制御する。
なお、実施例では、上述の液圧回路としたが、これに限定されず、マスタシリンダ用のリザーバと、車輪液圧路34から作動液を逃がすとともにソレノイドポンプ40へ作動液を送るリザーバと、を別体とした液圧回路としてもよく、さらにはソレノイドポンプ40が組み込まれた液圧回路であれば他の形態であっても差し支えない。
次に、ブレーキ液圧制御装置10による通常のブレーキ制御について説明する。
通常のブレーキ制御において、ブレーキ系統20では、マスタシリンダ15から車輪ブレーキ11への流路が、出力液圧路33、入口弁31、車輪液圧路34を経由して連通された状態である。ブレーキ操作子14を操作すると、出力液圧路33、入口弁31、車輪液圧路34を経由して作動液圧が車輪ブレーキ11に作用し、前輪を制動することができる。なお、ブレーキ操作子14を戻すと、車輪ブレーキ11に作用していた作動液が、車輪液圧路34、入口弁31、出力液圧路33を経由してマスタシリンダ15に戻される。
次に、ブレーキ液圧制御装置10によるABS制御について説明する。
ABS制御は、前輪がロック状態になりそうな場合に実行され、入口弁31、出口弁32及びソレノイドポンプ40を制御し、車輪ブレーキ11に作用する作動液圧を減圧、増圧、保持することで実行される。前輪用の図示せぬ車輪速度センサなどからの計測値に基づいて、制御装置12によって減圧、増圧、保持の制御がなされる。
減圧状態では、入口弁31が閉じることで出力液圧路33と車輪液圧路34との間が遮断され、出口弁32が開くことで車輪液圧路34と開放路36との間が開放され、ソレノイドポンプ40が停止状態となる。車輪ブレーキ11に通じる車輪液圧路34の作動液が、分岐路35、開放路36、兼用路37を通ってリザーバ16に流入し、車輪ブレーキ11に作用している作動液圧が減圧される。
保持状態では、入口弁31が閉じることで出力液圧路33と車輪液圧路34との間が遮断され、出口弁32が閉じることで車輪液圧路34(分岐路35)と開放路36との間が遮断され、ソレノイドポンプ40が停止状態となる。車輪ブレーキ11、入口弁31、出口弁32、ソレノイドポンプ40で閉じられた流路内に作動液が閉じ込められ、車輪ブレーキ11に作用している作動液が一定に保たれる。
増圧状態では、入口弁31が閉じることで出力液圧路33と車輪液圧路34との間が遮断され、出口弁32が閉じることで車輪液圧路34と開放路36との間が遮断され、ソレノイドポンプ40が作動状態となる。ソレノイドポンプ40の作動によってリザーバ16から兼用路37、吸入液圧路38を通って作動液が吸入され、車輪ブレーキ11、入口弁31、出口弁32、ソレノイドポンプ40で閉じられた流路内に、吐出液圧路39から作動液が送られ、流路内が増圧して車輪ブレーキ11が作動する。
次にソレノイドポンプ40について説明する。なお、便宜上、ソレノイドポンプ40は、ポンプハウジング41の基体90への挿入部側を「一端側」とし、可動コア43が配置される側を「他端側」とする。
図2、図3に示されるように、ソレノイドポンプ40は、少なくとも一部が固定コア41Bになる円筒状のポンプハウジング41と、このポンプハウジング41の他端側に固定された有底円筒状のパイプ部材42と、ポンプハウジング41を貫通する貫通孔45に挿通されるピストン51とを備える。
ポンプハウジング41は、鉄系材料である磁性材料からなり、ピストン51が挿通される貫通孔45がポンプハウジング41の軸線に沿って形成されている。また、ポンプハウジング41は、一端側の挿入部41Aと、他端側の固定コアである胴部41Bとを有し、一端側の端部に円筒状のシリンダ部材46が備えられている。
ポンプハウジング41及びシリンダ部材46内には、圧力室60が形成されている。ソレノイドポンプ40は、パイプ部材42内において進退可能に配置され圧力室60に向けてピストン51を押圧する可動コア43と、ポンプハウジング41及びパイプ部材42に外装されたコイル44と、作動液を圧力室60に吸入する際に開く吸入弁70と、圧力室60から作動液を吐出する際に開く吐出弁80とを備える。吸入弁70及び吐出弁80が、圧力室60を挟んでピストン軸方向両端に配置されている。なお、コイル44は、電磁コイルである。
ポンプハウジング41のうち他端側の固定コア41Bは、円筒形状を呈する。ポンプハウジング41のうち一端側の挿入部41Aは、ベースとなる基体90に形成された取付穴91にシール材92を介して液密に挿入される。固定コア41Bの外周には、有底筒状のパイプ部材42が例えば溶接されており、固定コア41Bとパイプ部材42との間はシールされた状態となる。このため、パイプ部材42の内部の空間42aは液密となる。なお、固定方法は溶接に限らず、圧入やかしめ等であってもよい。
挿入部41Aは、一端側の端部に形成された大径穴45aと、この大径穴45aに連続して形成され大径穴45aより小径の小径穴45bと、この小径穴45bから挿通部41Aの外方に連通する吐出路62とを有する。貫通孔45は小径穴45bより小径であり、この貫通孔45に対して吐出路62は垂直方向に延びている。少なくとも1つの吐出路62は、基体90の吐出液圧路39に連続するように位置し、基体90の取付穴91の側壁に形成された吐出液圧路39と圧力室60とを連通する。このため、作動液を円滑に流すことができる。
また、可動コア43を収容するパイプ部材42の内部の空間42aが吐出路62と連通している。パイプ部材42の内部が吐出路62と連通する構成であるので、特許文献1のようなポンプハウジング41とピストン51との間をシールするシール部材やリング部材が不要となり、部品点数を削減できる。
シリンダ部材46は、他端側の端部に突出するように形成された凸部46aと、他端側に形成された圧力室60と、一端側に形成され吸入弁70が配置される弁配置部46bとを有する。
凸部46aは、ポンプハウジング41の内周である大径穴45aに圧入されている。シリンダ部材46は、その一端部である凸部46aをポンプハウジング41の内周に圧入して固定するので、容易に組み付けることができる。シリンダ部材46は、非磁性体で形成されているので、安価な材料を採用することができ、部品の低コスト化を図ることができる。なお、実施例では、シリンダ部材46を非磁性体としたが、これに限定されず、シリンダ部材46を鉄系材料である磁性材料で形成しても差し支えない。
圧力室60の可動コア43側に、吐出弁80が配置されている。吐出弁80は、ピストン51の本体部52の外周面53に摺接可能に設けられた断面コ字形状のカップシール80であり、カップシール80の内周側の端部である開口部81を、可動コア43側にして配置されている。このため、吐出弁80は、ピストン51の外周面53に沿って圧力室60から吐出路62へ吐出される作動液の流れを許容又は遮断する。吐出弁80は、カップシール80であるので、簡易な構成にすることができ、軸方向のサイズを抑えつつ、軸方向に吸入弁70及び吐出弁80を配置できる。軸方向に吸入弁70及び吐出弁80を配置することで、圧力室60の容積を小さくすることができる。このため、圧縮比があがり、ポンプ効率を高めることができる。
さらに、ピストン51の内部に、連通孔を設ける必要がないので、ピストン51の径を小さくし、ピストン51の小型化を図ることができる。結果、プランジャポンプであるソレノイドポンプ40の小型化を図ることができる。
カップシール80は、ポンプハウジング41の大径穴45a内において、シリンダ部材46の軸方向端部46cとポンプハウジング41との間に保持されている。また、カップシール80の外周面は、大径穴45aの内周面に当接し、カップシール80の内周側の端部は、ピストン51の外周面53に当接している。ポンプハウジング41の内周部にカップシール80を配置し、シリンダ部材46をポンプハウジング41の内周に圧入することで、カップシール80を位置決めして組み付けることができ、組み付け性を向上させることができる。
ポンプハウジング41の挿入部41Aは、取付穴91の開口部にリング状の抜け止め部材93によって固定されている。結果、ポンプハウジング41及びシリンダ部材46が共に取付穴91に固定される。なお、実施例では、ポンプハウジング41を抜け止め部材93で取付穴91に固定したが、これに限定されず、ポンプハウジング41を圧入やカシメ等で固定しても差し支えない。
圧力室60は、ポンプハウジング41とシリンダ部材46との間に配置されており、吸入弁70、吐出弁80及びピストン51で、シリンダ部材46の内側の空間が仕切られることで形成されている。
また、圧力室60内に、戻しばね64が配置されている。戻しばね64は、ピストン51を可動コア43側に付勢するコイルばねであり、その一端側がシリンダ部材46の圧力室60の底に形成された受け部65で受けられ、その他端がピストン51の先端部で受けられている。
ピストン51は、貫通孔45に移動可能に挿通される本体部52と、この本体部52の先端部に形成され戻しばね64を支持するばね座54とを有し、摺動によって、その一端部が圧力室60に対して出没するように構成されている。すなわち、圧力室60は、ピストン51が一端側に摺動してピストン51の一端部が圧力室60内に突出することで容積が縮小し、ピストン51が他端側に摺動してピストン51の一端部が圧力室60から没することで容積が増大する。なお、ピストン51は、圧力室60に面する部分に作動液の通路となる開口がなく、ピストン51内を作動液が流通することがない。
弁配置部46bは、シリンダ部材46の一端側にて、基体90の取付穴91の底に形成された吸入液圧路38に向けて開口している。弁配置部46bに吸入弁70が設けられ、この吸入弁70の一端側にフィルタ61が設けられている。
吸入弁70は、吸入液圧路38と圧力室60との間の流路を開閉する一方向弁であり、ピストン51の軸と同軸上に配置されている。吸入弁70は、弁配置部46bの他端側に設けられるリテーナ71と、このリテーナ71の一端側に設けられる弁座部材72と、リテーナ71と弁座部材72との間に移動可能に設けられる球形状の弁体73とで構成される。リテーナ71は、カップ状を呈するとともに作動液を通す液通孔74が形成され、その端部が弁配置部46bの段差部46dに当接している。
ピストン51が圧力室60の容積を縮小する方向(一端側へ向かう方向)に移動するのに伴い、圧力室60が増圧される。このため、弁体73は、弁座部材72に着座して閉弁し、圧力室60から吸入液圧路38へ流出することを阻止する。一方、ピストン51が圧力室60の容積を増大する方向(他端側へ向かう方向)に移動するのに伴い、圧力室60が減圧される。このため、弁体73は、弁座部材72から離れて開弁し、吸入液圧路38から圧力室60へ作動液が流入する。
また、戻しぱね64は、非作動時にピストン51を非作動位置に付勢する付勢力を有する。このため、後述する、コイル44が消磁した際には、戻しばね64の戻し力によって、ピストン51が圧力室60から没する方向(可動コア43側)へ摺動する。
また、吐出弁80において、カップシール80は弾性部材であり、その弾性力によって開口部81の端部がピストン51の外周面53に付勢されている。ピストン51が圧力室60の容積を縮小する方向(一端側へ向かう方向)に移動するのに伴い、圧力室60が増圧される。このため、吐出弁80は、開口部81の端部がピストン51の外周面53から離れて開弁し、圧力室60から吐出液圧路39へ作動液が流出する。また、ピストン51が圧力室60の容積が増大する方向(他端側へ向かう方向)に移動するのに伴い、圧力室60が減圧される。このため、吐出弁80は、開口部81の端部がピストン51の外周面53に当接して閉弁し、これにより吐出液圧路39から圧力室60へ作動液が流入することを阻止する。
可動コア43は、磁性材料からなり、その一端面をピストン51の他端部に当接させた状態でパイプ部材42の内部を軸方向に移動する。可動コア43は、コイル14を励磁することでポンプハウジング41に引き寄せられ、戻しばね64の付勢力に抗して一端側に移動する。可動コア43が一端側に移動することで、ピストン51も一端側に押動され、圧力室60にピストン51の一端部が突出する。結果、圧力室60の容積が縮小し、圧力室内60が増圧される。
コイル44は、樹脂製のボビン44aで環装され、さらにボビン44aの外側には、磁路を形成するヨーク44bが設けられている。
以上に述べたソレノイドポンプ40の作用を次に説明する。
図2に示されるように、コイル44が励磁されると、可動コア43が一端側に引き寄せられる。可動コア43に押し圧され、ピストン51が、圧力室60側に移動する。圧力室60の容積が縮小するとともに圧力室60が増圧され、吐出弁80が開く。圧力室60内の作動液は、吐出弁80に流れ、さらに吐出路62から吐出液圧路39へ流出する。
続いて、コイル44が消磁されると、戻しばね64の付勢力によりピストン51及び可動コア43が他端側に移動する。圧力室60の容積が増大するとともに圧力室60が減圧され、吐出弁80が閉じる。圧力室60がさらに減圧されると、弁体73が圧力室60側へ移動し、吸入弁70が開く。作動液が吸入液圧路38から吸入弁70に流れ、さらに圧力室60に吸入される。続いて、再びコイル44が励磁され、ピストン51が圧力室60側に移動し圧力室60が増圧される、弁体73が一端側に移動し、吸入弁70が閉じる。このような動作を繰り返すことで、作動液の吸入・吐出が連続して行われる。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。なお、図2、図3に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図4、図5に示されるように、ソレノイドポンプ40は、シリンダ部材46の弁配置部46bに吸入弁100を備えている。吸入弁100は、板ばね弁100である。吸入弁100が板ばね弁100であることから、軸方向のサイズをより抑えることができ、ソレノイドポンプ40の小型化を図ることができる。
図5及び図6に示されるように、板ばね弁100は、環状の本体部101と、この本体部101の一部に接続部102を介して連結するとともに本体部101の内周側に配置され、ピストン軸方向に移動可能な略円形状の弁体103と、この弁体103が着座する弁座部材104とを備える。
次に実施例2のソレノイドポンプ40の作用を説明する。
図7(a)に示されるように、弁体103は、組み付け前の状態で弁座部材104側に傾斜している。弁体103をシリンダ部材46に組み付けることで、図7(b)に示されるように、弁体103は弾性力によって弁座部材104に付勢され着座する。圧力室60が減圧されると、弁体103が矢印のように弁開放用の空間105側に移動し、吸入弁100が開く。結果、作動液が圧力室60に流入する。
弁体103が、組み付け前の状態で弁座部材104側に傾斜することで、弁座部材104に付勢されているので、簡単な構成で、吸入弁100である板ばね弁100のシール性を向上させることができる。
次に、本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。なお、図2、図3に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図8、図9に示されるように、ソレノイドポンプ40では、吸入弁110が圧力室60の可動コア43側に配置されている。可動コア43を収容するパイプ部材42の内部の空間42aが吸入路63と連通している。パイプ部材42の内部が吸入路63と連通する構成であるので、特許文献1のようなポンプハウジング41とピストン51との間をシールするシール部材やリング部材が不要となり、部品点数を削減できる。
吸入弁110は、ピストン51の外周面53に摺接可能に設けられる断面コ字形状のカップシール110からなり、断面コ字形状のカップシール110であり、カップシール110の内周側の端部である開口部111を、可動コア43の反対側にして配置されている。このため、吸入弁110は、ピストン51の外周面53に沿って吸入路63から圧力室60へ吸入される作動液の流れを許容又は遮断する。吸入弁110は、カップシール110であるので、簡易な構成にすることができ、軸方向のサイズを抑えつつ、軸方向に吸入弁110及び吐出弁120を配置できる。軸方向に吸入弁110及び吐出弁120を配置することで、圧力室60の容積を小さくすることができる。このため、圧縮比があがり、ポンプ効率を高めることができる。
また、ソレノイドポンプ40では、吐出弁120が圧力室60の反可動コア43側に配置されている。吐出弁120は、弁配置部46bの他端側に設けられるリテーナ121と、シリンダ部材46に形成された弁座122と、リテーナ121と弁座122との間に移動可能に設けられる球形状の弁体123と、リテーナ121の内側に設けられ弁体123を弁座122に付勢する弁ばね124とで構成される。リテーナ121は、カップ状を呈するとともに作動液を通す液通孔125が形成され、シリンダ部材46の内周に圧入されている。
次に実施例3のソレノイドポンプ40の作用を説明する。
図8に示されるように、ピストン51が他端側に摺動してピストン51の一端部が圧力室60から没すると、圧力室60が減圧され、吸入弁110が開く。作動液が、吸入液圧路38から吸入路63を介して吸入弁110に流れ、ピストン51の外周面53と開口部111の間から圧力室60へ流入する。
続いて、ピストン51が圧力室60側に移動し圧力室60が増圧されると、吸入弁110が閉じる。さらに、吐出弁120の弁体123が一端側に移動し、吐出弁120が開く。作動液が、圧力室60から吐出弁120を通って吐出液圧路39に流出する。このような動作を繰り返すことで、作動液の吸入・吐出が連続して行われる。
実施例3のソレノイドポンプ40では、ピストン51の軸に対して、垂直方向から作動液を流入させ、ピストン51の軸方向に作動液を流出させることができる。換言すると、基体90の吸入液圧路38及び吐出液圧路39の配置が異なっても対応することができ、吸入液圧路38及び吐出液圧路39の配置の自由度を持たせることができる。
次に、本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。なお、図8、図9に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図10、図11に示されるように、ソレノイドポンプ40は、シリンダ部材46の弁配置部46bに吐出弁130を備えている。吐出弁130は、板ばね弁130である。吐出弁130が板ばね弁130であることから、軸方向のサイズをより抑えることができ、ソレノイドポンプ40の小型化を図ることができる。
図12及び図13に示されるように、板ばね弁130は、環状の本体部131と、この本体部131の一部に接続部132を介して連結するとともに本体部131の内周側に配置され、ピストン軸方向に移動可能な略円形状の弁体133と、この弁体133を支持する支持部材134とを備える。
次に実施例4のソレノイドポンプ40の作用を説明する。
図13(a)に示されるように、弁体133は、組み付け前の状態で弁座部材としての弁座136側に傾斜している。弁体133をシリンダ部材46に組み付けることで、図13(b)に示されるように、弁体133は弾性力によって弁座136に付勢され着座する。圧力室60が増圧されると、弁体133が矢印のように弁開放用の空間135側に移動し、吸入弁130が開く。結果、作動液が圧力室60から流出する。
弁体133が、組み付け前の状態で弁座136側に傾斜することで、弁座136に付勢されているので、簡単な構成で、吐出弁130である板ばね弁130のシール性を向上させることができる。
尚、実施例では、作動液圧回路は、マスタシリンダ15用、出口弁32用及びソレノイドポンプ40用のリザーバ16を共用した回路としたが、これに限定されず、マスタシリンダ用のリザーバと、出口弁32用及びソレノイドポンプ40用のリザーバ16とを別体とした回路であってもよく、ソレノイドポンプ40が組み込まれれば他の作動液圧回路であっても差し支えない。
また、本発明は、上述した実施例に限定されず、圧力室60の容積や、ピストン51の径、ピストン51の吐出量は、適宜変更してもよく、作動液の吐出量が異なっても差し支えない。
また、板ばね弁100、130の弁体103、133を傾斜させないようにしても差し支えない。
本発明のソレノイドポンプは、バーハンドル車両に好適である。
10…ブレーキ液圧制御装置、40…ソレノイドポンプ、41…ポンプハウジング、41B…固定コア(胴部)、42…パイプ部材、43…可動コア、44…コイル、46…シリンダ部材、46c…シリンダ部材の軸方向端部、51…ピストン、53…外周面、60…圧力室、62…吐出路、63…吸入路、70…吸入弁、80…吐出弁(カップシール)、81…開口部、100…吸入弁(板ばね弁)、101…本体部、103…弁体、104、弁座部材、110…吸入弁(カップシール)、111…開口部、120…吐出弁、130…吐出弁(板ばね弁)、131…本体部、133…弁体、136…弁座部材(弁座)。

Claims (4)

  1. 固定コアと、
    この固定コアに対して移動可能に設けられた可動コアと、
    この可動コアを前記固定コア側に移動させるコイルと、
    円筒状のポンプハウジングと、
    このポンプハウジング内に形成された圧力室と、
    この圧力室に作動液を吸入する際に開く吸入弁と、
    前記圧力室から作動液を吐出する際に開く吐出弁と、
    前記ポンプハウジング内において前記可動コアの移動に応じて摺動するとともに、前記圧力室の容積を増減させるピストンとを備え、
    前記吸入弁及び前記吐出弁が、前記圧力室を挟んでピストン軸方向両端に配置されたソレノイドポンプにおいて、
    前記吐出弁が前記圧力室の前記可動コア側に配置され、前記可動コアを収容するパイプ部材の内部が吐出路と連通し、
    前記吐出弁は、前記ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を前記可動コア側にして配置され、前記ピストンの外周面に沿って前記圧力室から前記吐出路へ吐出される作動液の流れを許容又は遮断する弁であり、
    円筒状のシリンダ部材をさらに備え、
    前記可動コアの反対側に配置された前記吸入弁は、前記シリンダ部材の内周部に設けられ、
    前記シリンダ部材は、その一端部を前記ポンプハウジングの内周に圧入され、
    前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングとの間に保持され、
    前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングの大径穴の底部によって位置決めされることを特徴とするソレノイドポンプ。
  2. 固定コアと、
    この固定コアに対して移動可能に設けられた可動コアと、
    この可動コアを前記固定コア側に移動させるコイルと、
    円筒状のポンプハウジングと、
    このポンプハウジング内に形成された圧力室と、
    この圧力室に作動液を吸入する際に開く吸入弁と、
    前記圧力室から作動液を吐出する際に開く吐出弁と、
    前記ポンプハウジング内において前記可動コアの移動に応じて摺動するとともに、前記圧力室の容積を増減させるピストンとを備え、
    前記吸入弁及び前記吐出弁が、前記圧力室を挟んでピストン軸方向両端に配置されたソレノイドポンプにおいて、
    前記吸入弁が前記圧力室の前記可動コア側に配置され、前記可動コアを収容するパイプ部材の内部が吸入路と連通し、
    前記吸入弁は、前記ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を前記可動コアの反対側にして配置され、前記ピストンの外周面に沿って前記吸入路から前記圧力室に吸入される作動液の流れを許容又は遮断する弁であり、
    円筒状のシリンダ部材をさらに備え、
    前記可動コアの反対側に配置された前記吐出弁は、前記シリンダ部材の内周部に設けられ、
    前記シリンダ部材は、その一端部を前記ポンプハウジングの内周に圧入され、
    前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングとの間に保持され、
    前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングの大径穴の底部によって位置決めされることを特徴とするソレノイドポンプ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のソレノイドポンプにおいて、
    前記圧力室にて前記可動コアの反対側に配置された前記吸入弁又は前記吐出弁は、板ばね弁であることを特徴とするソレノイドポンプ。
  4. 請求項3記載のソレノイドポンプにおいて、
    前記板ばね弁は、環状の本体部と、この本体部の一部に連結するとともに前記本体部の内周側に配置され、ピストン軸方向に移動可能な弁体と、この弁体が着座する弁座部材を備え、
    前記弁体が、組み付け前の状態で前記弁座部材側に傾斜することで、前記弁座部材に付勢されていることを特徴とするソレノイドポンプ。
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