JP6404664B2 - ソレノイドポンプ - Google Patents
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Description
特許文献2の技術では、ロッド(48)(括弧付き英文字及び数字は、特許文献2に記載された符号を示す。以下同様)の連通孔(56)と、可動コア(31)の連通孔(53)とによって、吸入通路(45)とアーマチュア室とが通じている。しかし、特許文献2の技術では、プランジャ(9)が円筒状となっており、内部に連通路(14)が形成されているため、プランジャ(9)のサイズが大きくなり、ソレノイドポンプの小型化を図り難い。
さらに、吐出弁は、ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を可動コア側にして配置され、ピストンの外周面に沿って圧力室から吐出路へ吐出される作動液の流れを許容又は遮断する弁であるので、簡易な構成にすることができ、軸方向のサイズを抑えつつ、軸方向に吸入弁及び吐出弁を配置できる。
さらに、軸方向に吸入弁及び吐出弁を配置することで、圧力室の容積を小さくすることができる。このため、圧縮比があがり、ポンプ効率を高めることができる。
さらに、請求項1に係る発明では、吸入弁が設けられたシリンダ部材は、その一端部をポンプハウジングの内周に圧入して固定するので、容易に組み付けることができる。
さらに、カップシールは、シリンダ部材の軸方向端部とポンプハウジングとの間に保持されている。例えば、ポンプハウジングの内周部にカップシールを配置し、シリンダ部材をポンプハウジングの内周に圧入することで、カップシールを位置決めして組み付けることができ、組み付け性が向上する。
さらに、吸入弁は、ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を反可動コア側にして配置され、ピストンの外周面に沿って吸入路から圧力室への作動液の流れを許容又は遮断する弁であるので、簡易な構成にすることができ、軸方向のサイズを抑えつつ、軸方向に吸入弁及び吐出弁を配置できる。
さらに、軸方向に吸入弁及び吐出弁を配置することで、圧力室の容積を小さくすることができる。このため、圧縮比があがり、ポンプ効率を高めることができる。
さらに、請求項2に係る発明では、吐出弁が設けられたシリンダ部材は、その一端部をポンプハウジングの内周に圧入して固定するので、容易に組み付けることができる。
さらに、カップシールは、シリンダ部材の軸方向端部とポンプハウジングとの間に保持されている。例えば、ポンプハウジングの内周部にカップシールを配置し、シリンダ部材をポンプハウジングの内周に圧入することで、カップシールを位置決めして組み付けることができ、組み付け性が向上する。
図1に示されるように、ブレーキ液圧制御装置10は、液圧式ブレーキを備えた自動二輪車、オールテレーンビークル(ATV)などのバーハンドルタイプの車両に好適に採用される。なお、本発明の実施例に係るソレノイドポンプは、四輪自動車のブレーキ液圧制御装置にも適用可能である。以下、自動二輪車の前輪用のブレーキ液圧制御装置10について説明する。ブレーキ液圧制御装置10は、前輪のブレーキ系統20を備え、前輪に設けられた車輪ブレーキ11に付与する制動力を制御装置12で制御することで、車輪ブレーキ11のアンチロックブレーキ制御を可能とするものである。
通常のブレーキ制御において、ブレーキ系統20では、マスタシリンダ15から車輪ブレーキ11への流路が、出力液圧路33、入口弁31、車輪液圧路34を経由して連通された状態である。ブレーキ操作子14を操作すると、出力液圧路33、入口弁31、車輪液圧路34を経由して作動液圧が車輪ブレーキ11に作用し、前輪を制動することができる。なお、ブレーキ操作子14を戻すと、車輪ブレーキ11に作用していた作動液が、車輪液圧路34、入口弁31、出力液圧路33を経由してマスタシリンダ15に戻される。
ABS制御は、前輪がロック状態になりそうな場合に実行され、入口弁31、出口弁32及びソレノイドポンプ40を制御し、車輪ブレーキ11に作用する作動液圧を減圧、増圧、保持することで実行される。前輪用の図示せぬ車輪速度センサなどからの計測値に基づいて、制御装置12によって減圧、増圧、保持の制御がなされる。
図2、図3に示されるように、ソレノイドポンプ40は、少なくとも一部が固定コア41Bになる円筒状のポンプハウジング41と、このポンプハウジング41の他端側に固定された有底円筒状のパイプ部材42と、ポンプハウジング41を貫通する貫通孔45に挿通されるピストン51とを備える。
図2に示されるように、コイル44が励磁されると、可動コア43が一端側に引き寄せられる。可動コア43に押し圧され、ピストン51が、圧力室60側に移動する。圧力室60の容積が縮小するとともに圧力室60が増圧され、吐出弁80が開く。圧力室60内の作動液は、吐出弁80に流れ、さらに吐出路62から吐出液圧路39へ流出する。
図4、図5に示されるように、ソレノイドポンプ40は、シリンダ部材46の弁配置部46bに吸入弁100を備えている。吸入弁100は、板ばね弁100である。吸入弁100が板ばね弁100であることから、軸方向のサイズをより抑えることができ、ソレノイドポンプ40の小型化を図ることができる。
図7(a)に示されるように、弁体103は、組み付け前の状態で弁座部材104側に傾斜している。弁体103をシリンダ部材46に組み付けることで、図7(b)に示されるように、弁体103は弾性力によって弁座部材104に付勢され着座する。圧力室60が減圧されると、弁体103が矢印のように弁開放用の空間105側に移動し、吸入弁100が開く。結果、作動液が圧力室60に流入する。
図8、図9に示されるように、ソレノイドポンプ40では、吸入弁110が圧力室60の可動コア43側に配置されている。可動コア43を収容するパイプ部材42の内部の空間42aが吸入路63と連通している。パイプ部材42の内部が吸入路63と連通する構成であるので、特許文献1のようなポンプハウジング41とピストン51との間をシールするシール部材やリング部材が不要となり、部品点数を削減できる。
図8に示されるように、ピストン51が他端側に摺動してピストン51の一端部が圧力室60から没すると、圧力室60が減圧され、吸入弁110が開く。作動液が、吸入液圧路38から吸入路63を介して吸入弁110に流れ、ピストン51の外周面53と開口部111の間から圧力室60へ流入する。
図10、図11に示されるように、ソレノイドポンプ40は、シリンダ部材46の弁配置部46bに吐出弁130を備えている。吐出弁130は、板ばね弁130である。吐出弁130が板ばね弁130であることから、軸方向のサイズをより抑えることができ、ソレノイドポンプ40の小型化を図ることができる。
図13(a)に示されるように、弁体133は、組み付け前の状態で弁座部材としての弁座136側に傾斜している。弁体133をシリンダ部材46に組み付けることで、図13(b)に示されるように、弁体133は弾性力によって弁座136に付勢され着座する。圧力室60が増圧されると、弁体133が矢印のように弁開放用の空間135側に移動し、吸入弁130が開く。結果、作動液が圧力室60から流出する。
また、本発明は、上述した実施例に限定されず、圧力室60の容積や、ピストン51の径、ピストン51の吐出量は、適宜変更してもよく、作動液の吐出量が異なっても差し支えない。
また、板ばね弁100、130の弁体103、133を傾斜させないようにしても差し支えない。
Claims (4)
- 固定コアと、
この固定コアに対して移動可能に設けられた可動コアと、
この可動コアを前記固定コア側に移動させるコイルと、
円筒状のポンプハウジングと、
このポンプハウジング内に形成された圧力室と、
この圧力室に作動液を吸入する際に開く吸入弁と、
前記圧力室から作動液を吐出する際に開く吐出弁と、
前記ポンプハウジング内において前記可動コアの移動に応じて摺動するとともに、前記圧力室の容積を増減させるピストンとを備え、
前記吸入弁及び前記吐出弁が、前記圧力室を挟んでピストン軸方向両端に配置されたソレノイドポンプにおいて、
前記吐出弁が前記圧力室の前記可動コア側に配置され、前記可動コアを収容するパイプ部材の内部が吐出路と連通し、
前記吐出弁は、前記ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を前記可動コア側にして配置され、前記ピストンの外周面に沿って前記圧力室から前記吐出路へ吐出される作動液の流れを許容又は遮断する弁であり、
円筒状のシリンダ部材をさらに備え、
前記可動コアの反対側に配置された前記吸入弁は、前記シリンダ部材の内周部に設けられ、
前記シリンダ部材は、その一端部を前記ポンプハウジングの内周に圧入され、
前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングとの間に保持され、
前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングの大径穴の底部によって位置決めされることを特徴とするソレノイドポンプ。
- 固定コアと、
この固定コアに対して移動可能に設けられた可動コアと、
この可動コアを前記固定コア側に移動させるコイルと、
円筒状のポンプハウジングと、
このポンプハウジング内に形成された圧力室と、
この圧力室に作動液を吸入する際に開く吸入弁と、
前記圧力室から作動液を吐出する際に開く吐出弁と、
前記ポンプハウジング内において前記可動コアの移動に応じて摺動するとともに、前記圧力室の容積を増減させるピストンとを備え、
前記吸入弁及び前記吐出弁が、前記圧力室を挟んでピストン軸方向両端に配置されたソレノイドポンプにおいて、
前記吸入弁が前記圧力室の前記可動コア側に配置され、前記可動コアを収容するパイプ部材の内部が吸入路と連通し、
前記吸入弁は、前記ピストンの外周面に摺接可能に当接する断面コ字形状のカップシールであって、開口部を前記可動コアの反対側にして配置され、前記ピストンの外周面に沿って前記吸入路から前記圧力室に吸入される作動液の流れを許容又は遮断する弁であり、
円筒状のシリンダ部材をさらに備え、
前記可動コアの反対側に配置された前記吐出弁は、前記シリンダ部材の内周部に設けられ、
前記シリンダ部材は、その一端部を前記ポンプハウジングの内周に圧入され、
前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングとの間に保持され、
前記カップシールは、前記シリンダ部材の軸方向端部と前記ポンプハウジングの大径穴の底部によって位置決めされることを特徴とするソレノイドポンプ。
- 請求項1又は請求項2記載のソレノイドポンプにおいて、
前記圧力室にて前記可動コアの反対側に配置された前記吸入弁又は前記吐出弁は、板ばね弁であることを特徴とするソレノイドポンプ。 - 請求項3記載のソレノイドポンプにおいて、
前記板ばね弁は、環状の本体部と、この本体部の一部に連結するとともに前記本体部の内周側に配置され、ピストン軸方向に移動可能な弁体と、この弁体が着座する弁座部材を備え、
前記弁体が、組み付け前の状態で前記弁座部材側に傾斜することで、前記弁座部材に付勢されていることを特徴とするソレノイドポンプ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014202585A JP6404664B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | ソレノイドポンプ |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014202585A Active JP6404664B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | ソレノイドポンプ |
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JP4052077B2 (ja) * | 2002-10-03 | 2008-02-27 | 株式会社アドヴィックス | ピストンポンプ |
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2014
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