JP6460779B2 - 電磁弁および車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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本発明は、弁体を弁座部材に対して進退させることで流路の開閉を行う電磁弁と、当該電磁弁を用いた車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
従来、ガイド筒と、ガイド筒内に固定される固定コアと、固定コアに対向配置される可動コアと、ガイド筒を囲むように配置されるコイルとを備えた電磁弁が知られている(特許文献1参照)。
特許第5546645号
ところで、特許文献1のガイド筒を非磁性体から構成すると、コイルと固定コアとの間の磁気抵抗が大きくなり、固定コアと可動コアの引付力が低下するおそれがあった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、コイルと固定コアの間の磁気抵抗を十分に小さくすることで、固定コアと可動コアの引付力を十分に発生させることができる電磁弁と、当該電磁弁を用いた車両用ブレーキ液圧制御装置とを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の電磁弁は、ガイド筒と、前記ガイド筒内に固定される固定コアと、前記固定コアに対向配置され、前記固定コアに対して進退可能な可動コアと、前記ガイド筒を囲むように配置され、電流が流れることで前記固定コアと前記可動コアを互いに引き付けるための磁界を発生するコイルと、弁座面を有する弁座部材と、前記可動コアによって動かされ、前記弁座面に当接・離間することで、作動液の流路を開閉する弁体と、を備えた電磁弁であって、前記ガイド筒は、全体が磁性体から構成されている。
ガイド筒が非磁性体からなると、コイルと固定コアの間の磁気抵抗が大きくなり、固定コアと可動コアの引付力が弱くなるおそれがある。しかし、上記した構成によれば、ガイド筒が磁性体からなることで、コイルと固定コアの間の磁気抵抗が十分に小さくなる。そのため、固定コアと可動コアの引付力を十分に発生させることができる。
前記した構成において、前記ガイド筒は、前記コイルを励磁させたとき、少なくとも前記可動コアの、前記固定コアと対向する面が移動する範囲に対応する部分が磁気飽和するような厚みで形成されている構成とすることが望ましい。
このような構成によれば、ガイド筒の、固定コアと対向する面が移動する範囲に対応する部分が磁気飽和する厚みで形成されているので、ガイド筒の、当該部分以外の部分を磁力線が通る。そのため、ガイド筒の可動コアと固定コアの間に磁力が働きやすくなり、ガイド筒全体を磁性体で構成しても、可動コアの推力を確保することができる。
前記した構成において、前記ガイド筒は、前記固定コアの一部および前記可動コアの前記固定コア側が配置される大径部と、前記固定コアの他部が固定され、前記大径部よりも内径が小さい小径部とを有し、前記固定コアは、前記大径部の内径よりも小さい径を有し、前記可動コアは、前記固定コアと同じ径、又は、前記固定コアよりも僅かに小さい径を有する構成とすることができる。
このような構成によれば、固定コアと大径部の間に隙間が形成されるので、コイルが励磁した際に、磁束が固定コア側に流れやすくなる。また、固定コアと可動コアが略同じ径で形成されているので、固定コアと可動コアの間で効率的に磁力が働き、可動コアの推力を確保しやすくなる。
また、本発明の車両用ブレーキ液圧制御装置は、前記したいずれかの構成を有する電磁弁が、液圧源と車輪ブレーキとを接続する液圧路に介装された車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記電磁弁を制御することによって、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧の増減を制御する液圧制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、コイルと固定コアの間の磁気抵抗が十分に小さくなるので、固定コアと可動コアの引付力を十分に発生させることができる。
本発明の実施形態に係る常閉型電磁弁を示す断面図である。 図1の、可動コアと固定コアが対向する部分におけるガイド筒の拡大図である。 車両用ブレーキ液圧制御装置を備えた車両の構成図である。 液圧ユニットの構成を示す構成図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、電磁弁の一例としての常閉型電磁弁200は、車両用ブレーキ液圧制御装置100の基体Bに形成された流路Rの閉塞および開放を切り替えるための弁である。常閉型電磁弁200は、ガイド筒210と、ボディ部材220と、固定コア230と、リターンスプリングRSと、コイルユニット240と、弁体部材250と、弁座部材260とを備えて構成されている。
ガイド筒210は、上下方向(本明細書において上下方向は参照する図面を基準とする。)に延びる有底円筒状の部材であり、磁性体からなる素材又は加工工程の影響で磁性体となる素材から構成されている。ガイド筒210は、ステンレス鋼板をプレス加工することで形成されており、上端に底部211Aが設けられた本体部211と、本体部211の下方に配置され、ボディ部材220を保持する保持部212とを備えている。
図1および図2に示すように、本体部211は、固定コア230の外径よりわずかに内径が大きい大径部211Bと、大径部211Bより上側、つまり、底部211A側に配置され、大径部211Bよりも内径が小さい小径部211Cとを有している。なお、大径部211Bの内径は、固定コア230を入れたときに固定コア230を立てた状態に保持できる程度に固定コア230の外径に近い大きさであるとよい。
図1に示すように、保持部212は、大径部211Bよりも径が大きくなっており、円筒状の側壁部212Aと、側壁部212Aの上端と大径部211Bの下端を繋げる底壁部212Bとを有している。
ボディ部材220は、上下に貫通した略円筒状の部材であり、上端に保持部212の内側に圧入される圧入部221を有している。ボディ部材220の側壁には、圧入部221より下方の位置に、ボディ部材220の内外に径方向で連通する少なくとも一つの貫通孔222が形成されている。また、貫通孔222の外側には、貫通孔222を通る作動液中の異物を除去するフィルタ223が設けられている。
保持部212およびボディ部材220は、基体Bの装着穴B1に挿入され、装着穴B1に形成された溝B2と底壁部212Bの側端との間に係合したリング状の係止部材212Cによって基体Bから脱落しないように固定されている。また、基体Bの底壁と側壁には、作動液の流路Rが形成されている。
固定コア230は、コイルユニット240で励磁されることにより、弁体部材250を吸引して弁座部材260から離間させるものである。固定コア230は、ガイド筒210の大径部211Bの内径よりも小さい径であって、小径部211Cの内径よりわずかに大きい径を有する円柱状に構成されている。固定コア230の外周面には、圧入時に小径部211C内の空気を抜くための溝231が上下方向に延びて形成されている。
固定コア230の、上下方向における一端230A(先端)の外周部には、丸みによる面取り部233が形成されている。また、ガイド筒210の底部211Aの隅部211Eは、面取り部233に対応した形状、つまり、面取り部233と略同一形状に形成されている。なお、面取り部233は、隅部211Eよりも若干大きなR形状で形成されているとよい。この場合、面取り部233と隅部211Eの接触面積を大きくすることができる。また、面取り部233は、テーパ面で形成されていてもよい。
固定コア230は、上下方向における一端230A、詳しくは、面取り部233が底部211Aの隅部211Eに当接するように、ガイド筒210の小径部211C内に圧入により固定されている。固定コア230は、小径部211Cよりも上下方向の長さが長くなっており、一部が大径部211Bに配置され、他部が小径部211C内に圧入されている。
固定コア230は、上下方向における底部211Aと反対側の他端面230Bから凹む凹部232を有している。凹部232には、リターンスプリングRSが配置されている。リターンスプリングRSは、後述する可動コア251と固定コア230の間で、可動コア251を固定コア230から離間させるように付勢している。
コイルユニット240は、固定コア230を励磁させるものであり、ガイド筒210を取り囲むように配設されている。コイルユニット240は、略円筒状のボビン241と、ボビン241に巻回されたコイル242と、ボビン241の外側に配置され、磁路を形成するヨーク243とを備えている。
弁体部材250は、固定コア230の下に配置されており、固定コア230に対して進退可能な可動コア251と、可動コア251に固定される弁体252とを備えている。
可動コア251は、略円柱状に形成されており、ガイド筒210内で固定コア230に対向配置されている。可動コア251は、可動本体部251Aと、可動本体部251Aの下側に配置される可動小径部251Bとを備えている。
可動本体部251Aは、大径部211Bに摺接する部分であり、固定コア230の外径および大径部211Bの内径より僅かに小さい外径を有している。なお、可動本体部251Aは、固定コア230の外径と同じ外径を有していてもよい。可動本体部251Aは、全体が大径部211B内に配置されており、固定コア230と上下方向で対向している。可動本体部251Aの外周面には、可動本体部251Aの上側と下側を連通させる溝251Cが形成されている。
可動小径部251Bは、下端に弁体252が固定される部分であり、可動本体部251Aよりも小さな外径を有している。可動小径部251Bは、下端部がボディ部材220の圧入部221内に配置されており、圧入部221の内壁から間隔をあけて配置されている。
このように可動コア251を配置することで、可動小径部251Bとボディ部材220との間に第1流路R1が形成され、可動本体部251Aとボディ部材220との間に第2流路R2が形成され、溝251Cと大径部211Bの間に第3流路R3が形成される。そのため、各流路R1,R2,R3間における作動液の流通が可能となり、可動コア251の進退動作に伴い、作動液が可動コア251の上側または下側へ移動できるようになっている。
ここで、図2に示すように、ガイド筒210の大径部211Bの、可動本体部251Aの上面251Dが移動する範囲に対応する部分は、磁気飽和部211Dとなっている。磁気飽和部211Dは、コイル242を励磁させたとき、磁気飽和する厚み、つまり、十分に薄い厚みで形成されている。このため、ガイド筒210の、磁気飽和部211D以外の部分を磁力線が通るので、可動本体部251Aと固定コア230の間に磁力が働きやすくなり、ガイド筒210全体を磁性体で形成しても、可動コア251の推力を確保することが可能となっている。なお、図2では、図面の見易さを考慮して、磁気飽和部211Dの部分をドットで図示するものとする。
また、本実施形態では、ガイド筒210は、全体が同じ厚みで形成されているが、ガイド筒の、磁気飽和部に相当する部分だけが他よりも部分的に薄い厚みで形成されていてもよい。
図1に示すように、弁体252は、球状に形成された部材であり、可動小径部251Bの下端に固着されている。弁体252は、可動コア251と一体に動くことで、弁座部材260に対して当接可能となっている。
弁座部材260は、上下に貫通した略円筒状の部材であり、ボディ部材220の内部に下側から圧入されて固定されている。弁座部材260の上面には、流路Rを閉塞するときに弁体252が当接する弁座面261が形成されている。この弁座面261の下方は、流路Rから作動液が流入する流入路B3となっており、弁座面261に弁体252が当接・離間することで、作動液の流路Rが開閉されるようになっている。
以上のように構成された常閉型電磁弁200の作用について説明する。
コイル242に電流が供給されていない状態において、リターンスプリングRSの付勢力によって弁体252が弁座部材260に押し付けられることで、基体Bの流路Rが閉塞された常閉状態となっている。コイル242に電流を供給すると、固定コア230と可動コア251を互いに引き付ける磁界が発生する。
本実施形態では、ガイド筒210が磁性体からなるので、コイル242(コイルユニット240)と固定コア230の間の磁気抵抗が十分に小さくなる。そのため、固定コア230と可動コア251の引付力を十分に発生させることができる。
また、ガイド筒210の、可動コア251の上面251Dの移動範囲に対応する部分が磁気飽和部211Dとなっているので、ガイド筒210の、磁気飽和部211D以外の部分を磁力線が通る。そのため、可動コア251と固定コア230の間に磁力が働きやすくなり、可動コア251の推力が向上する。
そして、可動コア251がリターンスプリングRSの付勢力に抗して固定コア230側に吸引されて、弁体252が弁座部材260から離間する。これにより、基体Bの流路Rが開放される。
また、コイルユニット240への電流の供給を止めると、可動コア251がリターンスプリングRSの付勢力によって弁座部材260側へ移動し、弁体252が弁座面261に当接して、作動液の流路Rが閉塞される。
また、固定コア230がガイド筒210の底部211Aに当接しているので、可動コア251が進退することにより、固定コア230がガイド筒210内で上下に動くのが抑制される。
以上によれば、本実施形態において以下のような作用効果を得ることができる。
ガイド筒210が磁性体からなることで、コイル242(コイルユニット240)と固定コア230の間の磁気抵抗が十分に小さくなるので、固定コア230と可動コア251の引付力を十分に発生させることができる。
ガイド筒210が磁気飽和する厚みで形成された磁気飽和部211Dを有するので、ガイド筒210の、磁気飽和部211D以外の部分を磁力線が通る。そのため、可動コア251と固定コア230の間に磁力が働きやすくなり、ガイド筒210全体を磁性体で形成しても、可動コア251の推力を確保することができる。
固定コア230の外径が大径部211Bの内径よりも小さいので、固定コア230と大径部211Bの間に隙間が形成される。この隙間には、磁気抵抗となるブレーキ液が入り込むため、コイル242(コイルユニット240)が励磁して、磁気飽和部211Dにおいて磁気飽和が生じると、可動コア251から固定コア230側(図1および図2の矢印で示す方向)に磁束が流れやすくなる。磁束は、固定コア230と接している小径部211Cを介してコイルユニット240側に流れる(図2参照)。また、固定コア230と可動コア251が略同じ径で形成されているので、固定コア230と可動コア251の間で効率的に磁力が働き、可動コア251の推力を確保しやすくなる。
次に、常閉型電磁弁200を用いて、作動液の流れを制御して液圧制御を行う車両用ブレーキ液圧制御装置100について説明する。
図3に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置100は、車両CRの各車輪Tに付与する制動力を適宜制御する装置である。車両用ブレーキ液圧制御装置100は、液圧路や各種部品が設けられる液圧ユニット10と、液圧ユニット10内の各種部品を適宜制御するための制御部20とを主に備えている。
各車輪Tには、それぞれ車輪ブレーキFL,RR,RL,FRが備えられ、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRには、液圧源であるマスタシリンダMから供給される液圧により制動力を発生するホイールシリンダWが備えられている。マスタシリンダMとホイールシリンダWとは、それぞれ液圧ユニット10に接続されている。そして、ブレーキペダルPの踏力(運転者の制動操作)に応じてマスタシリンダMで発生したブレーキ液圧が、制御部20および液圧ユニット10で制御された上でホイールシリンダWに供給されている。
制御部20には、マスタシリンダM内の液圧を検出する圧力センサ91と、各車輪Tの車輪速度を検出する車輪速センサ92とが接続されている。そして、この制御部20は、例えば、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、圧力センサ91および車輪速センサ92からの入力と、ROMに記憶されたプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を行うことによって、車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの液圧を増減する制御を実行する。
図4に示すように、液圧ユニット10は、マスタシリンダMと車輪ブレーキFL,RR,RL,FRとの間に配置されている。マスタシリンダMの二つの出力ポートM1,M2は、液圧ユニット10の入口ポート10Aに接続され、出口ポート10Bが、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに接続されている。そして、通常時は液圧ユニット10内の入口ポート10Aから出口ポート10Bまでが連通した液圧路となっていることで、ブレーキペダルPの踏力が各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達されるようになっている。
液圧ユニット10には、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに対応して四つの入口弁1、四つの出口弁2、および四つのチェック弁1aが設けられている。また、出力ポートM1,M2に対応した各出力液圧路81,82に対応して二つのリザーバ3、二つのポンプ4、二つのオリフィス5aが設けられ、二つのポンプ4を駆動するための電動モータ6を備えている。
入口弁1は、マスタシリンダMから各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRへの液圧路(各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの上流側)に配置された常開型比例電磁弁である。入口弁1は、通常時に開いていることで、マスタシリンダMから各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRへブレーキ液圧が伝達するのを許容している。また、入口弁1は、車輪Tがロックしそうになったときに制御部20により閉塞されることで、ブレーキペダルPから各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達する液圧を遮断する。
また、入口弁1の弁体は、付与される電流に応じた電磁力によってマスタシリンダM側へ付勢され、この付勢力によって車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの液圧を調整することができるようになっている。
出口弁2は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRと各リザーバ3との間(入口弁1のホイールシリンダW側の液圧路からリザーバ3、ポンプ4およびマスタシリンダMに通じる液圧路上)に配置された常閉型の電磁弁であり、上述した常閉型電磁弁200で構成されている。出口弁2(常閉型電磁弁200)は、通常時に閉塞されているが、車輪Tがロックしそうになったときに制御部20により開放されることで、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに加わる液圧を各リザーバ3に逃がす。
チェック弁1aは、各入口弁1に並列に接続されている。このチェック弁1aは、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側からマスタシリンダM側へのブレーキ液の流入のみを許容する弁であり、ブレーキペダルPからの入力が解除された場合に入口弁1を閉じた状態にしたときにおいても、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側からマスタシリンダM側へのブレーキ液の流れを許容する。
リザーバ3は、各出口弁2が開放されることによって逃がされるブレーキ液を吸収する機能を有している。
ポンプ4は、リザーバ3で吸収されているブレーキ液を吸入し、そのブレーキ液を、オリフィス5aを介してマスタシリンダMへ戻す機能を有している。これにより、リザーバ3によるブレーキ液圧の吸収によって減圧された各出力液圧路81,82の圧力状態が回復される。
入口弁1および出口弁2は、制御部20により開閉状態が制御されることで、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRのホイールシリンダWにおける液圧(以下、「キャリパ圧」ともいう。)を制御する。例えば、入口弁1が開、出口弁2が閉となる通常状態では、ブレーキペダルPを踏んでいれば、マスタシリンダMからの液圧がそのままホイールシリンダWへ伝達して増圧状態となり、入口弁1が閉、出口弁2が開となれば、ホイールシリンダWからリザーバ3側へブレーキ液が流出して減圧状態となり、入口弁1と出口弁2が共に閉となれば、キャリパ圧が保持される保持状態となる。また、マスタシリンダMの液圧が上昇している最中に、出口弁2を閉じた状態で、入口弁1に全閉に至らない適宜な電流を流せば、その電流に応じてマスタシリンダMからホイールシリンダWへのブレーキ液の流入が制限され、ホイールシリンダWの液圧を徐々に上昇させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、ガイド筒210の底部211Aに固定コア230の一端230Aが当接していたが、本発明はこれに限定されず、当接していなくてもよい。
前記実施形態では、ガイド筒210が底部211Aを有していたが、本発明はこれに限定されず、底部を有さないガイド筒であってもよい。
前記実施形態では、本発明を常閉型電磁弁200に適用したが、本発明はこれに限定されず、例えば、常開型電磁弁に適用してもよい。
前記実施形態では、常閉型電磁弁200が、係止部材212Cにより基体Bに固定されていたが、常閉型電磁弁が、基体Bの装着穴B1に圧入され、圧入された部分の周囲の部分をかしめることにより、基体に固定されていてもよい。
100 車両用ブレーキ液圧制御装置
200 常閉型電磁弁
210 ガイド筒
230 固定コア
242 コイル
251 可動コア
252 弁体
260 弁座部材
261 弁座面
R 流路

Claims (2)

  1. ガイド筒と、前記ガイド筒内に固定される固定コアと、前記固定コアに対向配置され、前記固定コアに対して進退可能な可動コアと、前記ガイド筒を囲むように配置され、電流が流れることで前記固定コアと前記可動コアを互いに引き付けるための磁界を発生するコイルと、弁座面を有する弁座部材と、前記可動コアによって動かされ、前記弁座面に当接・離間することで、作動液の流路を開閉する弁体と、を備えた電磁弁であって、
    前記ガイド筒は、全体が磁性体からなり、前記コイルを励磁させたとき、少なくとも前記可動コアの、前記固定コアと対向する面が移動する範囲に対応する部分が磁気飽和するような厚みで形成され、前記固定コアの一部および前記可動コアの前記固定コア側が配置される大径部と、前記固定コアの他部が固定され、前記大径部よりも内径が小さい小径部とを有し、
    前記固定コアは、前記大径部の内径よりも小さい径を有し、
    前記可動コアは、前記固定コアと同じ径、又は、前記固定コアよりも僅かに小さい径を有することを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1に記載の電磁弁が、液圧源と車輪ブレーキとを接続する液圧路に介装された車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記電磁弁を制御することによって、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧の増減を制御する液圧制御を行うことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
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