JP2017211083A - 電磁弁および液圧制御装置 - Google Patents

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洋平 長溝
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達郎 稲垣
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和幸 小林
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Abstract

【課題】油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネの自励振動を抑制するとともに、弁体が安定して着座する電磁弁を提供する。
【解決手段】圧縮コイルバネスタンド61は、第一油室51eを、圧縮コイルバネ60が配設される第一区画室R1aと、圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bとに区画し、圧縮コイルバネ60が接触可能である受け面61a1と、弁体53が挿通し、かつ弁体53をガイドする弁体ガイド孔61a2と、を有し、シート54と圧縮コイルバネ60との間を中心軸方向に沿って移動可能であり、受け面61a1は、第二流路51c1に対してシャフト52の他端側に位置するように設けられ、圧縮コイルバネスタンド61に、油液が流入出する切欠部61b1(第三流路)が、受け面61a1より弁体53の一端側の位置に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁弁および液圧制御装置に関する。
電磁弁の一形式としては、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図3に示されているように、電磁弁121は、ガイド穴(貫通孔21)が形成されたガイド部材(固定鉄心2)と、ガイド穴(貫通孔21)内を軸方向に沿って往復動可能である可動部材(弁体1)と、通電時に磁界を形成して該通電状態に応じて可動部材(弁体1)を移動させる電磁コイル64と、可動部材(弁体1)の一端に設けられた弁体(弁閉鎖体12と当接面11)と、この弁体が設けられている側のガイド穴(貫通穴21)の開放端を閉塞して固定され、弁体が接離する弁座4を有し、弁体が弁座4に接離することによって開閉される流入路を有するシートと、ガイド穴とシートで形成され流入路から内部に油液(ブレーキ液)が流入する油室と、油室に開口してガイド部材に設けられ油室内の油液が外部に流出する流出路と、油室内であってシートと可動部材(弁体1)との間に弁体を囲むように介装された圧縮コイルバネ61と、を備えている。弁体は、可動部材(弁体1)の一端に軸方向に延在して突設された弁体シャフト部(弁閉鎖体12)と、該弁体シャフト部の先端に設けられ弁座4に当接する当接部(当接面11)とから構成されている。
このように構成された電磁弁においては、電磁弁が開状態にあるとき(弁体が弁座から離れた位置にあるとき)、油液が流入路を通過して圧縮コイルバネ内に流入し、圧縮コイルバネの隙間を通って流出路から油室外に流出するようになっている。このとき、弁体1の接離によって油室に油液が流れると、その油液の流動にともなって圧縮コイルバネ61は、流体の移動方向に力を受けるため、弁体1の着座位置が不安定になり、さらに流体から受ける力(流体力)によって圧縮コイルバネ61そのものが振動(いわゆる自励振動)を起こす可能性がある。
これに対して、圧縮コイルバネに流体力が直接的に作用しない電磁弁が知られている(特許文献2)。特許文献2の図1に示されているように、電磁弁は、弁座1を有するシート7と、シート7が配設される第一の油室と、圧縮コイルバネ9が配設される第二の油室とを区画し、両油室を連通する貫通穴14と、第二の油室から油液を流出させる流出孔20とを有するケーシング5を有している。
このように構成された電磁弁においては、圧縮コイルバネ9は、ケーシング5によって区画されていることにより、直接的な油液の流体力を受けることはない。
特開2002−347597号公報 DE102012218321A1
上述した特許文献2に記載の電磁弁においては、ケーシング5は、組付の際にガイド4に圧入された後に、シート7が圧入される位置決めされている。すなわち、2重の圧入工程がなされているため、ロッド6と弁座1との軸心がずれてしまい、着座が不安定になる可能性がある。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネの自励振動を抑制するとともに、弁体が安定して着座する電磁弁を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る電磁弁の発明は、ガイド穴が形成されたガイド部材と、ガイド穴内をその中心軸方向に沿って往復動可能である可動部材と、通電時に磁界を形成して通電状態に応じて可動部材をガイド穴内で移動させる電磁コイルと、可動部材の一端に設けられた弁体と、弁体が臨む側のガイド穴の開放端側に固定され、弁体が接離する弁座を有し、弁体が弁座に接離することによって開閉される第一流路を有するシートと、ガイド穴とシートとで形成され第一流路から内部に油液が流入する油室と、油室に開口してガイド部材に設けられ油室内の油液が外部に流出する第二流路と、油室内であってシートと可動部材との間に配設され、可動部材がシートの弁座から離れる方向に付勢する弾性部材と、シートと弾性部材との間に配設されている区画部材と、を備えた電磁弁であって、区画部材は、油室を、弾性部材が配設される第一区画室と、弾性部材が配設されない第二区画室とに区画し、弾性部材が接触可能である受け面と、弁体が挿通し、かつ弁体をガイドする弁体ガイド孔と、を有し、第二区画室に油液が流入することに伴ってシートと弾性部材との間を中心軸方向に沿って移動可能であり、ガイド穴または区画部材の少なくとも何れか一方に、区画部材の可動部材の他端側への移動を規制する規制部が形成されている。
これによれば、油液は、第一流路から油室、すなわち圧縮コイルバネが配設されない第二区画室に流入し第二流路に流出する。すなわち、第一流路から流入した油液が圧縮コイルバネに直接当たることを抑制することができるため、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネの自励振動を抑制することができる。また、弁座が設けられているシートは、弁体が臨む側のガイド穴の開放端側に固定されている(圧入など)。よって、弁座と弁体との芯ズレ(中心軸のずれ)をできるだけ抑制することができる。その結果、弁体が安定して着座することができる。したがって、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネの自励振動を抑制するとともに、弁体が安定して着座する電磁弁を提供することができる。また、油液が第一流路から第二区画室に流入する際に、区画部材が中心軸方向に沿って移動することによってダンパとして機能するので、油液の流れに伴って発生する弁体の自励振動を効果的に抑制することができる。
本発明による電磁弁を適用した液圧ブレーキ装置の概要図である。 本発明による電磁弁の第一実施形態を示す断面図である。 図2に示す圧縮コイルバネスタンドの斜視図である。 本発明による電磁弁の第一実施形態の変形例を示す断面図である。 本発明による電磁弁の第二実施形態を示す断面図である。 本発明による電磁弁の第三実施形態を示す断面図である。 図6に示す防振ガイド部材の平面図である。 図7に示す防振ガイド部材の断面図である。 図6に示す電磁弁の作動を示す断面図である。 本発明による電磁弁の第三実施形態の第一変形例を示す平面図である。 図10に示す防振ガイド部材の断面図である。 本発明による電磁弁の第三実施形態の第一変形例を示す平面図である。 図12に示す防振ガイド部材の断面図である。 本発明による電磁弁の第三実施形態の第二変形例を示す断面図である。 図14に示す電磁弁の作動を示す断面図である。 本発明による電磁弁の第三実施形態の第三変形例を示す一部断面図である。 本発明による電磁弁の第三実施形態の第三変形例を示す一部断面図である。
<第一実施形態>
以下、本発明による電磁弁を適用した液圧ブレーキ装置Aの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は液圧ブレーキ装置Aを示す概要図である。液圧ブレーキ装置Aは、ブレーキペダル11の踏込状態に応じた液圧のブレーキ液(基礎液圧)を生成してホイールシリンダWCfl,WCrr,WCrl,WCfrに供給することにより車輪Wfl,Wrr,Wrl,Wfrの回転を規制するマスタシリンダ10と、ブレーキ液を貯蔵するとともにマスタシリンダ10へ補給するリザーバタンク12と、ブレーキペダル11の踏み込み力を助勢する負圧式ブースタ13と、車輪Wfl,Wrr,Wrl,Wfrの各車輪速度をそれぞれ検出する車輪速度センサSfl,Srr,Srl,Sfrと、ブレーキアクチュエータBと、ブレーキアクチュエータBを制御する制御装置40を有している。
各ホイールシリンダWCfl,WCrr,WCrl,WCfrは、各キャリパCLfl,CLrr,CLrl,CLfrに設けられており、液密に摺動するピストン(図示省略)を収容している。各ホイールシリンダWCfl,WCrr,WCrl,WCfrにマスタシリンダ10からの液圧が供給されると、各ピストンが一対のブレーキパッド(図示省略)を押圧して各車輪Wfl,Wrr,Wrl,Wfrと一体回転するディスクロータDRfl,DRrr,DRrl,DRfrを両側から挟んでその回転を規制するようになっている。なお、本実施形態においては、ディスク式ブレーキを採用するようにしたが、ドラム式ブレーキを採用するようにしてもよい。
ブレーキアクチュエータBは、各ホイールシリンダWCに付与する制動液圧を調整する液圧制御装置であり、第一、第二配管系統La、Lbが設けられている。第一配管系統Laは、左前輪Wflと右後輪Wrrに加えられるブレーキ液圧を制御し、第二配管系統Lbは、左後輪Wrlと右前輪Wfrに加えられるブレーキ液圧を制御する。つまり、X配管の配管構成とされている。
マスタシリンダ10から供給される液圧は、第一配管系統Laと第二配管系統Lbを通じて各ホイールシリンダWCfl、WCrr、WCrl、WCfrに伝えられる。第一配管系統Laには、マスタシリンダ10の第一出力ポート10aとホイールシリンダWCfl、WCrrとを接続する油路La1が備えられている。第二配管系統Lbには、マスタシリンダ10の第二出力ポート10bとホイールシリンダWCrl、WCfrとを接続する油路Lb1が備えられ、これら各油路La1、Lb1を通じてマスタシリンダ10から供給される液圧がホイールシリンダWCfl、WCrr、WCrl、WCfrに伝えられる。
油路La1、Lb1は、2つの油路La2、La3、Lb2、Lb3に分岐する。油路La2、Lb2にはホイールシリンダWCfl、WCrlへのブレーキ液圧の増圧を制御する第一増圧制御弁21、31が備えられている。油路La3、Lb3にはホイールシリンダWCrr、WCfrへのブレーキ液圧の増圧を制御する第二増圧制御弁22、32が備えられている。
これら第一、第二増圧制御弁21、22、31、32は、連通状態又は遮断状態を制御できる2位置電磁弁により構成されている。第一、第二増圧制御弁21、22、31、32は、第一、第二増圧制御弁21、22、31、32に備えられるソレノイドコイルへの制御電流がゼロとされる時(非通電時)には連通状態となり、ソレノイドコイルに制御電流が流される時(通電時)に遮断状態に制御されるノーマルオープン型となっている。
油路La1、Lb1における第一、第二増圧制御弁21、22、31、32と各ホイールシリンダWCfl、WCrr、WCrl、WCfrとの間は、減圧油路としての油路La5、Lb5を通じてリザーバ24、34に接続されている。油路La5、Lb5には、連通状態又は遮断状態を制御できる2位置電磁弁により構成される第一、第二減圧制御弁25、26、35、36がそれぞれ配設されている。これら第一、第二減圧制御弁25、26、35、36は、第一、第二減圧制御弁25、26、35、36に備えられるソレノイドコイルへの制御電流がゼロとされる時(非通電時)には遮断状態となり、ソレノイドコイルに制御電流が流される時(通電時)に連通状態に制御されるノーマルクローズ型となっている。
リザーバ24、34と主油路である油路La1、Lb1との間には還流油路となる油路La4、Lb4が配設されている。油路La4、Lb4にはリザーバ24、34からマスタシリンダ10側あるいはホイールシリンダWCfl、WCrr、WCrl、WCfr側に向けてブレーキ液を吸入吐出する、モータ23aによって駆動されるポンプ23、33が設けられている。
ポンプ23、33は、リザーバ24、34からブレーキ液を吸入し、油路La1、Lb1に吐出することで、ホイールシリンダWCfl、WCrr、WCrl、WCfr側にブレーキ液を供給する。
なお、ポンプ23,33が吐出したブレーキ液の脈動を緩和するために、油路La4,Lb4のポンプ23,33の吐出側にはダンパ28,38が配設されている。逆止弁27,37は、油路La4,Lb4に配設され、マスタシリンダ10への流れを許容する逆止弁である。
また、制御装置40には、車両の車輪Wrl、Wrr、Wfr、Wfl毎に備えられた車輪速度センサSrl、Srr、Sfr、Sflからの検出信号が入力されるようになっている。制御装置40は、車輪速度センサSrl、Srr、Sfr、Sflの検出信号に基づいて、各車輪速度や推定車体速度およびスリップ率などを演算している。制御装置40は、これらの演算結果に基づいてアンチスキッド制御などを実行している。
また、液圧ブレーキ装置Aは、ブレーキペダル11が踏まれるとオンされ、踏み込みが解除されるとオフされるストップスイッチ14を備えている。このストップスイッチ14のオン・オフ信号は制御装置40に入力されるようになっている。
次に、ノーマルオープン型の電磁弁(上述した第一、第二増圧制御弁21,22,31,32である)について図2を参照して説明する。この電磁弁50は、磁性体にて形成された磁路部材をなすガイド(ガイド部材)51を備えている。このガイド51は段付円柱状に形成され、大径部51aと、大径部51aの軸方向両側にそれぞれ設けられている第一および第二小径部51b,51cとを備えている。ガイド51の大径部51a側がハウジングの凹部(図示省略)内に嵌入されている。また、ガイド51の大径部51aの一部および第一小径部51bは凹部の外に突出している。
ガイド51には、段付貫通穴であるガイド穴51dが形成されている。ガイド穴51dは、第一小径部51b側に位置してシャフト52を摺動自在に保持する小径ガイド穴51d1と、第二小径部51c側に位置してシート54が圧入される大径ガイド穴(シート挿入穴)51d2とから構成されている。ガイド51(第二小径部51c)には、シャフト52とシート54とガイド穴51dとで囲まれて形成された第一油室51e(「油室」に相当する)を管路A2に連通させる第二流路51c1が形成されている。第二流路51c1は、第一油室51eに開口して第一油室51e内の油液が外部に流出入するものである。本実施形態では、第二流路51c1は第一油室51eの互いに対向する部分に一対設けられている。なお、一つだけ第二流路51c1を設けるようにしてもよい。管路A2は上述したホイールシリンダのうち対応するもの(例えば電磁弁が21である場合、ホイールシリンダWCfl)に連通している。
また、ガイド穴51dの段部は、区画部材としての圧縮コイルバネスタンド61のシャフト52の他端側(図1にて上側)への移動を規制する規制部51d3が形成されている。
シャフト52は、小径ガイド穴51d1内をその中心軸方向に沿って往復動可能な可動部材である。このシャフト52は、円柱状(棒状)に非磁性体金属(例えばステンレス)で形成されている。シャフト52のシート54側の端部(下端部)は、ガイド51の小径ガイド穴51d1から突出して第一油室51eに延びており、その先端に弁体53が固定されている。シャフト52の外壁面には、ガイド穴51dの中心軸と一致する軸方向に渡って一対の溝52aが形成されており、溝52aは第一油室51eと第二油室R2を連通するものである。第二油室R2は、ガイド51、スリーブ58およびプランジャ59(いずれも後述する)で囲まれて形成されたものである。シャフト52の下端面52bには、弁体53が固定されている。シャフト52の下端面52bの周縁には、弾性部材としての圧縮コイルバネ60の他端(上端)が接触している。
弁体53は、シャフト52の下端(一端)にシャフト52の軸方向に延在して突設された弁体シャフト部53aと、該弁体シャフト部53aの先端に設けられ弁座54a2に当接する当接部53bとから構成されている。
シート54は、大径ガイド穴51d2の開放端(すなわちガイド穴51dであって弁体53が設けられている側の開放端)を閉塞して固定されるものである。シート54は有底円筒状に形成されている。シート54は、板状部54aおよび筒部54bを備えている。板状部54aは、板状(円板状)に形成され、中央部に貫通孔54a1が設けられている。貫通孔54a1の上側の開口には、弁座54a2が設けられている。筒部54bは、筒状(円筒状)に形成され、筒部54bの他端(上端)が板状部54aの下面周縁部に接続(固定)されている。
シート54は、ガイド51内の第一油室51eと管路A1とを連通させる第一流路54cが備えられている。第一流路54cは、板状部54aと筒状部54bとから形成される空間すなわちシート54の内部空間により構成される流路である。貫通孔54a1は、第一流路54cの一部である。この第一流路54cにおける第一油室51e側の端部(すなわち貫通孔54a1の開口)に、弁体53の当接部53bが接離するテーパ状の弁座54a2が形成されている。これにより、弁体53の当接部53bが弁座54a2に接離することによって第一流路54cが開閉されるようになっている。管路A1はマスタシリンダ10に連通している。
ガイド51およびシート54の下部には、固定部55が設けられている。固定部55は、円柱状に形成されており、凸設部55a、第四流路55b、環状溝55c、第五流路55d、弁体55e、および逆止弁55fが設けられている。
固定部55の上面は、ガイド51の下面に当接している。凸設部55aは、固定部55の上面の中央部から上方に向けて凸設されている。凸設部55aは、シート54の内部に圧入されている。凸設部55aの外周面とシート54の筒部54bの内周面とは当接している。
第四流路55bは、凸設部55aの上面から固定部55の下面までを貫通する貫通孔で構成されている。第四流路55bは、第一流路54cと管路A1とを接続する流路である。
環状溝55cは、固定部55の上面であって凸設部55aの外周部に形成された溝である。環状溝55c内には、シート54の筒部54bの下端部が挿入されている。
第五流路55dは、第四流路55bと並行に設けられ、固定部55の上面から固定部55の下面までを貫通する貫通孔で構成されている。第五流路55dは、第二流路51c1(ひいては管路A2)と管路A1とを接続する流路である。なお、第五流路55dは、図示しない流路によって第二流路51c1と連通している。第五流路55dには、逆止弁55fが設けられている。逆止弁55fは、第五流路55dに円錐状に形成された弁座55d1と弁座55d1に接離する弁体55e(略円錐形状)とから構成されている。逆止弁55fは、管路A2側から管路A1側への流れを許容し、管路A1側から管路A2側への流れを規制する。
固定部55の下面には、カバー56が取り付けられている。これにより、弁体55eが保持されている。カバー56はフィルタ機能を有する。また、ガイド51の大径部51aの外周には、第二流路51c1を囲むようにしてフィルタ57が配置されている。これらカバー56およびフィルタ57は、油液に混入した異物が電磁弁50内に入り込むのを防止するようになっている。
ガイド51の上部には、スリーブ58が設けられている。すなわち、ガイド51の第一小径部51bの上端面が凹部の無いフラットな吸引面51b1であり、この吸引面51b1が嵌入されるように第一小径部51bの外周側にはスリーブ58が嵌め込まれている。このスリーブ58は、非磁性体金属(例えばステンレス)で形成され、一端が開口したコップ形状を成しており、コップ底面が略球形状を成している。
そして、スリーブ58の底面側(閉塞側)に磁性体製の略円柱状のプランジャ59が配置され、このプランジャ59はスリーブ58内を中心軸方向に沿って摺動可能になっている。なお、プランジャ59はスリーブ58の底面に接するようになっており、プランジャ59がスリーブ58の底面に接すると、プランジャ59の紙面上方向への摺動が規制されるようになっている。
シャフト52は、シャフト52とシート54との間に介装された圧縮コイルバネ60によってプランジャ59側に付勢されており、シャフト52とプランジャ59は常時当接して一体的に作動するようになっている。なお、これらのシャフト52とプランジャ59は、電磁コイル62への通電状態に応じて移動されるものである。
弾性部材としての圧縮コイルバネ60は、細長い金属線を螺旋状に巻いて形成されたものである。この圧縮コイルバネ60は、第一油室51e内であってシート54とシャフト52との間に配設され、シャフト52が弁座54a2から離れる方向に付勢する。
区画部材としての圧縮コイルバネスタンド61は、シート54と圧縮コイルバネ60との間に配設されている。圧縮コイルバネスタンド61は、図2にも示すように、板状部61aおよび筒部61bを備えている。板状部61aは、板状(円板状)に形成され、板状部61aの上面に圧縮コイルバネ60の一端(下端)が接触(当接)可能である。すなわち、板状部61aの上面は、圧縮コイルバネ60が接触可能であり、圧縮コイルバネ60の一端を受けることが可能である受け面61a1である。受け面61a1は、第二流路51c1に対してシャフト52の他端側(上側)に位置するように設けられている。
板状部61aすなわち圧縮コイルバネスタンド61は、第一油室51eを、圧縮コイルバネ60が配設される第一区画室R1aと、圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bとに区画する。
板状部61aの中央部には、弁体53が挿通し、かつ弁体53をガイドする弁体ガイド孔61a2が設けられている。弁体ガイド孔61a2は、弁体53の一端側(下端側)から弁体53の他端側(上端側)に向けて拡開するテーパ面となるように構成されている。
筒部61bは、筒状(円筒状)に形成され、筒部61bの他端(上端)が板状部61aの下面周縁部に接続(固定)されている。筒部61bの下面は、シート54の上面に当接可能である。筒部61bには、一つまたは複数の切欠部61b1が形成されている。切欠部61b1は、受け面61a1より弁体53の一端側(下端側)の位置に形成されている。切欠部61b1は、第一油室51eの第二区画室R1bと第二流路51c1との間において、油液が流入出する第三流路である。
圧縮コイルバネスタンド61は、シート54と圧縮コイルバネ60との間を中心軸方向に沿って移動可能である。すなわち、圧縮コイルバネスタンド61は、シート54と規制部51d3との間で移動可能である。換言すると、圧縮コイルバネスタンド61は、下方への移動は、シート54に当接することで規制され、上方への移動は、規制部51d3に当接することで規制される。
スリーブ58の周囲には、通電時に磁界を形成する電磁コイル62が配置されている。電磁コイル62からは電線(図示省略)が引き出されており、この電線を通じて外部から電磁コイル62への通電が行えるようになっている。
上述した説明から明らかなように、本第一実施形態に係る電磁弁50は、ガイド穴51dが形成されたガイド51(ガイド部材)と、ガイド穴51d内をその中心軸方向に沿って往復動可能であるシャフト52(可動部材)と、通電時に磁界を形成して通電状態に応じてシャフト52をガイド穴51d内で移動させる電磁コイル62と、シャフト52の一端に設けられた弁体53と、弁体53が臨む側のガイド穴51dの開放端側に固定され、弁体53が接離する弁座54a2を有し、弁体53が弁座54a2に接離することによって開閉される第一流路54cを有するシート54と、ガイド穴51dとシート54とで形成され第一流路54cから内部に油液が流入する第一油室51e(油室)と、第一油室51eに開口してガイド51に設けられ第一油室51e内の油液が外部に流出する第二流路51c1と、第一油室51e内であってシート54とシャフト52との間に配設され、シャフト52がシート54の弁座54a2から離れる方向に付勢する圧縮コイルバネ60(弾性部材)と、シート54と圧縮コイルバネ60との間に配設されている圧縮コイルバネスタンド61(区画部材)と、を備えた電磁弁である。圧縮コイルバネスタンド61は、第一油室51eを、圧縮コイルバネ60が配設される第一区画室R1aと、圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bとに区画し、圧縮コイルバネ60が接触可能である受け面61a1と、弁体53が挿通し、かつ弁体53をガイドする弁体ガイド孔61a2と、を有し、第二区画室R1bに油液が流入することに伴ってシート54と圧縮コイルバネ60との間を中心軸方向に沿って移動可能であり、ガイド穴51dまたは圧縮コイルバネスタンド61の少なくとも一方であるガイド穴51dに圧縮コイルバネスタンド61のシャフト52の他端側への移動を規制する規制部51d3が形成される。
これによれば、油液は、第一流路54cから第一油室51e、すなわち圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bに流入し、第二流路51c1に流出する。すなわち、第一流路54cから流入した油液が圧縮コイルバネ60に直接当たることを抑制することができるため、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネ60の自励振動を抑制することができる。また、弁座54a2が設けられているシート54は、弁体53が臨む側のガイド穴51dの開放端側に固定されている(圧入など)。よって、弁座54a2と弁体53との芯ズレ(中心軸のずれ)をできるだけ抑制することができる。その結果、弁体53が安定して着座することができる。したがって、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネ60の自励振動を抑制するとともに、弁体53が安定して着座する電磁弁50を提供することができる。
また、油液が第一流路54cから第二区画室R1bに流入する際に、圧縮コイルバネスタンド61のシャフト52の他端側への移動が規制部51d3によって規制されるので、圧縮コイルバネスタンド61がシート54から過度に離れるのを防止することができる。また、油液が第一流路54cから第二区画室R1bに流入する際に、圧縮コイルバネスタンド61が中心軸方向に沿って移動することによってダンパとして機能するので、油液の流れに伴って発生する弁体53の自励振動を効果的に抑制することができる。
さらに、弁体53は、弁座54a2が設けられているシート54の上面から比較的近い位置にある弁体ガイド孔61a2によって支持されている。よって、シート54の上面から弁体ガイド孔61a2までの距離を小さく抑制でき、弁体53ひいてはシャフト52の傾きを抑制することができるため、弁体53の着座性を安定させることができる。
また、受け面61a1は、第二流路51c1に対してシャフト52の他端側に位置するように設けられ、圧縮コイルバネスタンド61に、油液が流入出する切欠部61b1(第三流路)が、受け面61a1より弁体53の一端側の位置に形成されている。
これによれば、油液は、第一流路54cから第一油室51e、すなわち圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bに流入し、切欠部61b1を通って第二流路51c1に流出する。すなわち、第一流路54cから流入した油液が圧縮コイルバネ60に直接当たることを抑制することができるため、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネ60の自励振動を抑制することができる。
また、弁体ガイド孔61a2は、弁体53の一端側から弁体53の他端側に向けて拡開するテーパ面が形成されている。
これによれば、弁体53が、弁体ガイド孔61a2のテーパ面に沿って弁体ガイド孔61a2の中心にガイドされ、ひいては弁体53が弁座54a2の中心にガイドされる。その結果、弁体53は弁座54a2に安定して着座することができる。
上述した第一実施形態においては、第三流路は、圧縮コイルバネスタンド61に設けるようにしたが、図4に示すようにシート54に設けるようにしてもよい。この場合、シート154は、シート54と同様に、大径ガイド穴51d2の開放端を閉塞して固定されるものである。シート154は有底円筒状に形成されている。シート154は、板状部54aおよび筒部54bを備えている。板状部54aの上面に切欠部54dが形成されている。この切欠部54dが第三流路である。切欠部54dは、受け面61a1より弁体53の一端側の位置に形成されている。圧縮コイルバネスタンド161は、圧縮コイルバネスタンド61と同様に、シート54と圧縮コイルバネ60との間に配設されている。圧縮コイルバネスタンド61は、板状部61aおよび筒部161bを備えている。筒部161bは、切欠部61b1が形成されていない。
これによれば、油液は、第一流路54cから第一油室51e、すなわち圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bに流入し、切欠部54dを通って第二流路51c1に流出する。すなわち、第一流路54cから流入した油液が圧縮コイルバネ60に直接当たることを抑制することができるため、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネ60の自励振動を抑制することができる。また、弁座54a2が設けられているシート154は、弁体53が臨む側のガイド穴51dの開放端側に固定されている(圧入など)。よって、弁座54a2と弁体53との芯ズレ(中心軸のずれ)をできるだけ抑制することができる。その結果、弁体53が安定して着座することができる。したがって、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネ60の自励振動を抑制するとともに、弁体53が安定して着座する電磁弁50を提供することができる。
なお、第三流路は、圧縮コイルバネスタンド61またはシート154の一方に設けるのでなく、圧縮コイルバネスタンド61およびシート154の両方に設けるようにしてもよい。
また、ブレーキアクチュエータB(液圧制御装置)は、上述した電磁弁50であって、マスタシリンダ10とホイールシリンダWCとの間を接続する油路La,Lbに設けられ、マスタシリンダ10とホイールシリンダWCとを連通又は遮断する電磁弁を備えている。
これによれば、上述した作用効果を発揮する電磁弁を備えたブレーキアクチュエータBを提供することができる。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態について図5を参照して説明する。第二実施形態に係る電磁弁150については、第一実施形態に対して圧縮コイルバネスタンドがシートと一体であることが異なり、他の構成は同一である。同一構成には第一実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
圧縮コイルバネスタンド261は、シート54と圧縮コイルバネ60との間に配設されている。圧縮コイルバネスタンド261は、筒部261bを備えている。換言すると、圧縮コイルバネスタンド261は、圧縮コイルバネスタンド61のように板状部61aを備えていない。
筒部261bは、筒状(円筒状)に形成されている。筒部261bの他端面(上端面)は、圧縮コイルバネ60の一端(下端)が接触(当接)可能である。すなわち、筒部261bの上面は、圧縮コイルバネ60が接触可能であり、圧縮コイルバネ60の一端を受けることが可能である受け面261a1である。受け面261a1は、第二流路51c1に対してシャフト52の他端側(上側)に位置するように設けられている。なお、筒部261bの下面は、シート54の上面に一体的に固定されている。圧縮コイルバネスタンド261とシート54とは、一体物であるのが好ましいが、別体を接着(溶接)するようにしてもよい。
筒部261bには、一つまたは複数の貫通孔261b1が形成されている。貫通孔261b1は、受け面261a1より弁体53の一端側(下端側)の位置に形成されている。貫通孔261b1は、第一油室51eの第二区画室R1bと第二流路51c1との間において、油液が流入出する第三流路である。
圧縮コイルバネスタンド261は、第一油室51eを、圧縮コイルバネ60が配設される第一区画室R1aと、圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bとに区画する。
本第二実施形態に係る電磁弁150は、ガイド穴51dが形成されたガイド51(ガイド部材)と、ガイド穴51d内をその中心軸方向に沿って往復動可能であるシャフト52(可動部材)と、通電時に磁界を形成して通電状態に応じてシャフト52をガイド穴51d内で移動させる電磁コイル62と、シャフト52の一端に設けられた弁体53と、弁体53が臨む側のガイド穴51dの開放端側に固定され、弁体53が接離する弁座54a2を有し、弁体53が弁座54a2に接離することによって開閉される第一流路54cを有するシート54と、ガイド穴51dとシート54とで形成され第一流路54cから内部に油液が流入する第一油室51e(油室)と、第一油室51eに開口してガイド51に設けられ第一油室51e内の油液が外部に流出する第二流路51c1と、第一油室51e内であってシート54とシャフト52との間に配設され、シャフト52がシート54の弁座54a2から離れる方向に付勢する圧縮コイルバネ60と、を備えた電磁弁である。電磁弁150は、シート54に一体的に設けられ、シート54と圧縮コイルバネと60の間に配設されている圧縮コイルバネスタンド261をさらに備えている。圧縮コイルバネスタンド261は、第一油室51eを、圧縮コイルバネ60が配設される第一区画室R1aと、圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bとに区画し、圧縮コイルバネ60が接触可能である受け面261a1を有し、受け面261a1は、第二流路に対して可動部材の他端側に位置するように設けられ、圧縮コイルバネスタンドまたはシートの少なくとも何れか一方に、油液が流入出する第三流路が、受け面より弁体の一端側の位置に形成されている。受け面261a1は、第二流路51c1に対してシャフト52の他端側に位置するように設けられ、圧縮コイルバネスタンド261に、油液が流入出する貫通孔261b1(第三流路)が、受け面261a1より弁体53の一端側の位置に形成されている。
これによれば、油液は、第一流路54cから第一油室51e、すなわち圧縮コイルバネ60が配設されない第二区画室R1bに流入し、貫通孔261b1を通って第二流路51c1に流出する。すなわち、第一流路54cから流入した油液が圧縮コイルバネ60に直接当たることを抑制することができるため、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネ60の自励振動を抑制することができる。また、弁座54a2が設けられているシート54は、弁体53が臨む側のガイド穴51dの開放端側に固定されている(圧入など)。よって、弁座54a2と弁体53との芯ズレ(中心軸のずれ)をできるだけ抑制することができる。その結果、弁体53が安定して着座することができる。したがって、油液の流れに伴って発生する圧縮コイルバネ60の自励振動を抑制するとともに、弁体53が安定して着座する電磁弁150を提供することができる。
上述した第二実施形態においては、第三流路は、圧縮コイルバネスタンド261に設けるようにしたが、第一実施形態と同様に、シート54に設けるようにしてもよい。
また、上述した第二実施形態においては、上述した弁体ガイド孔61a2を設けるようにしてもよい。
<第三実施形態>
さらに、第三実施形態について図6〜図9を参照して説明する。第三実施形態の電磁弁250は、図6に示すように、通電時に開弁し(連通状態)、非通電時に閉弁する(遮断状態)ノーマルクローズ型の電磁弁である。電磁弁250は、上述した第一、第二減圧制御弁25、26、35、36である。電磁弁250は、上記第一実施形態の電磁弁50および上記第二実施形態の電磁弁150における略球形状のコップ底面を有するスリーブ58に代えて、筒状かつ両端が開放されたスリーブ251を備えている。また、電磁弁250は、スリーブ251の一端側(図6にて上下方向下側)に液密に固定された筒状のバルブボディー252を備えている。ここで、第三実施形態においては、スリーブ251およびバルブボディー252が、本発明の「ガイド部材」を構成する。
スリーブ251は、非磁性体材料から形成されている。スリーブ251は、他端側(図1にて上下方向上側)に液密に固定された固定子251aによって封止されている。固定子251aは、磁性体材料から柱状に形成されている。
また、スリーブ251は、内部にて、固定子251aとバルブボディー252との間に配置されて、スリーブ251(即ちガイド部材)の中心軸Joに沿って摺動可能に移動する可動部材としてのプランジャ253を収容している。プランジャ253は、磁性体材料から柱状に形成されている。図6に示すように、プランジャ253の外径の大きさは、スリーブ251の内周部251bの内径の大きさに比して、小さくなるように即ち隙間を有するように形成されている。ここで、第三実施形態においては、スリーブ251の内周部251bおよびバルブボディー252の内周部252a1が、本発明の「ガイド穴」を構成する。
また、スリーブ251は、固定子251aとプランジャ253との間に圧縮状態で組み付けられて、プランジャ253をスリーブ251の中心軸Joに沿って付勢するスプリング251cを収容している。より具体的に、スプリング251cは、プランジャ253の一端側(図6にて上下方向上側)に設けられた収容穴253aの内部に収容される。これにより、プランジャ253は、スプリング251cの付勢力により、スリーブ251の中心軸Joに沿ってバルブボディー252に向けて付勢される。さらに、スリーブ251は、固定子251aとプランジャ253との間にて、プランジャ253の固定子251a方向への移動を規制する棒状のストッパ部材251dを収容している。より具体的に、ストッパ部材251dは、プランジャ253に設けられた収容穴253aに対して、スプリング251cの内周側となるように収容される。
スリーブ251の外周には、電磁コイルKが組み付けられている。電磁コイルKは、ヨークK1を備えている。電磁コイルKに通電されることにより、固定子251aは、プランジャ253に対して、スプリング251cの荷重(付勢力)に抗した電磁力(吸引力)を発生させる。
バルブボディー252は、磁性体材料から形成されており、図6に示すように、中心軸Joに沿って延出する筒状に形成されている。バルブボディー252の一端(図6にて上下方向上側)には、環状の突部252aが形成されており、スリーブ251の一端に挿入されて液密に固定されている。バルブボディー252の他端(図6にて上下方向下側)、すなわち、後述する弁体255が臨む側には、シート254が液密に固定されている。
バルブボディー252の一端と他端との間、すなわち、中央部分には、径方向にて内方に向けて内周面から延出する周状段部252bが形成されている。周状段部252bの内径の大きさは、突部252aの内周部252a1の内径に比して小さくなっている。また、バルブボディー252の中央部分、より詳しくは、周状段部252bよりも下方(図6にて上下方向下側)に第二流路252cがバルブボディー252の周方向にて複数(図6においては二箇所)設けられている。
ここで、第三実施形態においては、スリーブ251、バルブボディー252、プランジャ253、および、シート254によって油室が形成される。そして、第三実施形態においては、油室のうち、後述する防振ガイド部材256よりも上方(図6にて上下方向上側)であって、スリーブ251、防振ガイド部材256およびプランジャ253を含み、かつ後述する弾性部材としてのスプリング257が配設される側の油室を第一区画室Y1とする。また、第三実施形態においては、油室のうち、防振ガイド部材256よりも下方(図6にて上下方向下側)であって、バルブボディー252、防振ガイド部材256およびシート254を含み、かつスプリング257が配設されない側の油室を第二区画室Y2とする。すなわち、第三実施形態においては、防振ガイド部材256が、本発明の「区画部材」である。尚、第一区画室Y1および第二区画室Y2は、油液によって満たされている。
シート254は、例えば、磁性体材料から形成されており、中心軸Joの方向に沿って延出する筒状に形成されている。シート254は、中心軸Joと同軸となるように、弁座254a、弁孔254bおよび流入孔254c(上記第一実施形態の第四流路55bおよび第五流路55dに相当)を有している。弁座254aは、プランジャ253と一体に移動する弁体255と接離(着座、離座)可能とされている。弁座254aは、図6に示すように、中心軸Joに沿った断面形状が弁体255に向けて凹状となる円錐状に形成されている。弁孔254bは、弁座254aと同軸に設けられて連通して、流入孔254cと第二区画室Y2とを連通させる。従って、シート254には、図6に示すように弁体255が弁座254aに接離することによって開閉される第一流路Zが備えられている。
弁体255は、例えば、非磁性体材料から形成されており、中心軸Joの方向に沿って延出する軸状に形成されている。弁体255は、バルブボディー252の周状段部252bが設けられた貫通孔252a1に挿通されるようになっている。弁体255は、基端部255aがプランジャ253の一端側(バルブボディー252側であって図6にて上下方向下側)に圧入され、プランジャ253と一体に中心軸Joの方向に沿って移動するようになっている。弁体255の先端部255bは、球状に形成されており、弁座254aに対して接離(着座、離座)する。弁体255の中央部分には、大径の基端部255aから小径の先端部255bに向けて縮径されたテーパ部255cを有している。
弁体255は、図6に示すように、先端部255bが弁座254aに着座した状態において、テーパ部255cが防振ガイド部材256に設けられた後述のテーパ面256b1から隙間を有して離間するようになっている。一方、弁体255は、図9に示すように、先端部255bが弁座254aから離座して第二区画室Y2に油液が流入し、防振ガイド部材256が中心軸Joの方向に沿って第一区画室Y1に方向に向けて移動した際、テーパ部255cが防振ガイド部材256のテーパ面256b1と当接するようになっている。従って、防振ガイド部材256のテーパ面256b1は、本発明の「区画部材に形成された規制部」を構成する。
防振ガイド部材256は、図6〜図8に示すように、円環状に形成されて、バルブボディー252の周状段部252bよりも上方(図6にて上下方向上側)にて、突部252a内に配置されている。防振ガイド部材256の外径の大きさは、バルブボディー252の周状段部252bの内径の大きさよりも大きく、かつバルブボディー252の突部252aの内周部252a1の内径よりも僅かに小さくなっている。防振ガイド部材256は、図7および図8に示すように、受け面256aおよび弁体ガイド孔256bを有する。受け面256aは、図6に示すように、後述する弾性部材としてのスプリング257と接触する面である。弁体ガイド孔256bは、防振ガイド部材256の内周部に設けられており、弁体255を挿通させるようになっている。弁体ガイド孔256bは、テーパ面256b1を有している。テーパ面256b1は弁体255のテーパ部255cと相似形状とされており、テーパ面256b1の内径の大きさはテーパ部255cの外径の大きさに比して僅かに大きくなるように設定されている。
弾性部材としてのスプリング257は、第一区画室Y1に配置されている。スプリング257は、プランジャ253の下面(図6にて上下方向下側)と防振ガイド部材256の受け面256aとの間で圧縮状態となるように配置されている。これにより、スプリング257は、防振ガイド部材256をバルブボディー252の周状段部252bに向けて押圧するようになっている。ここで、スプリング257の荷重(付勢力)の大きさは、スプリング251cの荷重(付勢力)の大きさに比して、小さくなるように設定されている。これにより、弁体255の先端部255bが弁座254aに着座している状態において、スプリング257の荷重(付勢力)が弁体255の先端部255bを弁座254aから離座させることを防止するようになっている。
このように構成された第三実施形態における電磁弁250においては、管路A1に相当する管路A3からシート254の流入孔254cを介して第二区画室Y2に油液が供給される。電磁弁250においては、電磁コイルKに通電されない状態では、プランジャ253がスプリング251cの付勢力によって中心軸Joの方向に沿って下方(図6にて上下方向下側)に向けて付勢されている。これにより、プランジャ253に一体に固定された弁体255も中心軸Joの方向に沿って下方(図6にて上下方向下側)に向けて付勢されており、先端部255bがシート254の弁座254aに対して着座している。
一方、電磁コイルKに通電されると、図9に示すように、プランジャ253はスプリング251cの付勢力に抗して中心軸Joの方向に沿って上方(図9にて上下方向上側)に向けて移動する。これにより、プランジャ253に一体に固定された弁体255も中心軸Joの方向に沿って上方(図9にて上下方向上側)に向けて移動し、先端部255bが弁座254aから離座する。弁体255の先端部255bが弁座254aから離座すると、第一流路Zを介して油液が第二区画室Y2に流入し、第二流路252cを介して管路A2に相当する管路A4に油液を供給する。
ところで、油液が第二区画室Y2を介して第二流路252cから管路A4に流出する状態においては、弁体255のテーパ部255cと防振ガイド部材256のテーパ面256b1との隙間を介して、第二区画室Y2から第一区画室Y1に油液が流れる。この場合、第二区画室Y2と第一区画室Y1との間に差圧が発生する。
上述したように、防振ガイド部材256は、圧縮状態で組み付けられたスプリング257の付勢力によってバルブボディー252の周状段部252bに向けて付勢されている。この場合、第二区画室Y2と第一区画室Y1との間に発生した差圧によって防振ガイド部材256に作用する力(押圧力)の大きさがスプリング257の付勢力よりも大きくなると、防振ガイド部材256は第二区画室Y2から第一区画室Y1に向けて移動する。
このとき、防振ガイド部材256の外径の大きさはバルブボディー252の内周部252a1の内径の大きさに比して僅かに小さく設定されているため、防振ガイド部材256は中心軸Joに沿って、すなわち、弁体255の中心軸Joに沿って傾くことなく移動する。そして、防振ガイド部材256は、図9に示すように、弁体ガイド孔256bのテーパ面256b1が弁体255のテーパ部255cと当接することにより、移動が停止する。この状態において、防振ガイド部材256は、バルブボディー252の内周部252a1、すなわちガイド穴により、弁体255が中心軸Joに直交する方向(径方向)への移動を抑制して保持する。
ここで、弁体255が弁座254aから離座した直後や、第二区画室Y2に流入し第二流路252cから流出する油液の流量変化が大きい場合、弁体255に油液の流体力が作用し、弁体255が径方向に横振動する可能性がある。この横振動に対して、第三実施形態の電磁弁250においては防振ガイド部材256が弁体255をバルブボディー252の内周部252a1と協働して保持する。従って、防振ガイド部材256は、弁体255に生じる横振動を抑制することができる。
上述した説明から明らかなように、本第三実施形態に係る電磁弁250は、内周部251bおよび内周部252a1(ガイド穴)が形成されたスリーブ251およびバルブボディー252(ガイド部材)と、内周部251bおよび内周部252a1内をその中心軸Joの方向に沿って往復動可能であるプランジャ253(可動部材)と、通電時に磁界を形成して通電状態に応じてプランジャ253を内周部251bおよび内周部252a1内で移動させる電磁コイルKと、プランジャ253の一端に設けられた弁体255と、弁体255が臨む側の内周部252a1の開放端側に固定され、弁体255が接離する弁座254aを有し、弁体255が弁座254aに接離することによって開閉される第一流路Zを有するシート254と、内周部251bおよび内周部252a1とシート254とで形成され第一流路Zから内部に油液が流入する油室と、油室に開口してバルブボディー252に設けられ油室内の油液が外部に流出する第二流路252cと、油室内であってシート254とプランジャ253との間に配設され、プランジャ253がシート254の弁座254aから離れる方向に付勢するスプリング257(弾性部材)と、シート254とスプリング257にとの間に配設されている防振ガイド部材256(区画部材)と、を備えた電磁弁である。防振ガイド部材256は、油室を、スプリング257が配設される第一区画室Y1と、スプリング257が配設されない第二区画室Y2とに区画し、スプリング257が接触可能である受け面256aと、弁体255が挿通し、かつ弁体255をガイドする弁体ガイド孔256bと、を有し、第二区画室Y2に油液が流入することに伴ってシート254とスプリング257との間を中心軸Joの方向に沿って移動可能であり、内周部252a1または防振ガイド部材256の少なくとも一方である防振ガイド部材256に防振ガイド部材256のプランジャ253の他端側への移動を規制するテーパ面256b1(規制部)が形成される。
これによれば、油液は、第一流路Zからスプリング257が配設されない第二区画室Y2に流入し、第二流路252cに流出する。すなわち、第一流路Zから流入した油液がスプリング257に直接当たることを抑制することができるため、油液の流れに伴って発生するスプリング257の自励振動を抑制することができる。また、弁座254aが設けられているシート254は、弁体255が臨む側のバルブボディー252の開放端側に固定されている(圧入など)。よって、弁座254aと弁体255との芯ズレ(中心軸のずれ)をできるだけ抑制することができる。その結果、弁体255が安定して着座することができる。したがって、油液の流れに伴って発生するスプリング257の自励振動を抑制するとともに、弁体255が安定して着座する電磁弁250を提供することができる。
また、油液が第一流路Zから第二区画室Y2に流入する際に、防振ガイド部材256のプランジャ253の他端側への移動がテーパ面256b1によって案内されるので、防振ガイド部材256とプランジャ253との芯ずれを抑制することができる。
さらに、弁体255が弁座254aから離座した直後や、第二区画室Y2に流入し第二流路252cから流出する油液の流量変化が大きい場合、弁体255に油液の流体力が作用し、弁体255が径方向に横振動する可能性がある。この横振動に対して、防振ガイド部材256が弁体255をバルブボディー252の内周部252a1と協働して保持する。従って、防振ガイド部材256は、弁体255に生じる横振動も抑制することができる。
(第三実施形態の第一変形例)
上記第三実施形態においては、弁体ガイド孔256bのテーパ面256b1と弁体255のテーパ部255cとの隙間、および、防振ガイド部材256の外周部とバルブボディー252の内周部252a1との隙間を利用して、第一区画室Y1と第二区画室Y2との間に差圧を発生させるようにした。これにより、防振ガイド部材256は、発生した差圧により弁体255に追従して移動して弁体255の横振動を制振するとともに、スプリング257への流体の影響を抑制し、自励振動等を制振するようにした。
この場合、防振ガイド部材256に対して、図10および図11に示すように、防振ガイド部材256外周部にスリット状に形成されたオリフィス孔としての絞り256cを設けることができる。このように、絞り256cを設けることにより、第一区画室Y1と第二区画室Y2との間の差圧発生時は、防振ガイド部材256を弁体255の移動に対して確実にかつ速やかに追従させることができ、横振動をより良好に制振することができる。
また、弁体255の先端部255bが弁座254aに着座する場合、絞り256cを介して油液を流通させることができるので、防振ガイド部材256を応答性良く周状段部252bに当接する位置(初期位置)に戻すことができる。
尚、防振ガイド部材256の外周面にスリット状の絞り256cを設けることに代えて、または、加えて、図12および図13に示すように、貫通孔とされたオリフィス孔としての絞り256dを設けることも可能である。このように、貫通孔の絞り256dを設けた場合においても、第一区画室Y1と第二区画室Y2との間の差圧に対応することができる。従って、防振ガイド部材256を弁体255の移動に対して確実にかつ速やかに追従させることができ、横振動をより良好に制振することができる。さらに、防振ガイド部材256に絞り256cを設けることにより、第一区画室Y1と第二区画室Y2との間における油液の流通を適切に制御することができ、防振ガイド部材256を応答性良く周状段部252bに当接する位置(初期位置)に戻すことができる。
(第三実施形態の第二変形例)
上記第三実施形態の電磁弁250に対して、図14および図15に示すように、弁体255が離座した状態における横振動を抑制するとともに、弁座254aに着座する弁体255を案内する着座案内ガイド258を設けることも可能である。着座案内ガイド258は、円筒状に形成されており、第二区画室Y2にてシート254の上方(図14にて上下方向上側)に配置されている。着座案内ガイド258は、中央部分に弁体255を挿通させるとともに中心軸Joに沿った方向に案内する弁体ガイド孔258aが形成されている。また、着座案内ガイド258は、第一流路Zから第二流路252cに向けて油液を流す第三流路258bを有している。
このように、着座案内ガイド258を有した電磁弁250においては、図15に示すように、弁体255が弁座254aから離座した状態において、着座案内ガイド258の弁体ガイド孔258aにより、弁体255の先端部255b側が径方向に移動することが防止される。従って、弁体255における横振動の発生を効果的に防止することができる。また、弁体255が着座する際には、着座案内ガイド258の弁体ガイド孔258aにより、弁体255の先端部255bと弁座254aとが中心軸Joに対して同軸に維持される。すなわち、弁体255と弁座254aとの芯ズレ(中心軸のずれ)を抑制することができるため、弁体255の先端部255bが弁座254aに安定して着座することができる。
(第三実施形態の第三変形例)
上記第三実施形態および上記第一変形例においては、弁体255にテーパ部255cを設けるとともに、防振ガイド部材256の弁体ガイド孔256bにテーパ面256b1を設けるようにした。この場合、図16および図17に示すように、テーパ部255cまたはテーパ面256b1を設けるようにすることも可能である。これらの場合においても、防振ガイド部材256は、中心軸Joに沿って移動可能であり、かつ弁体255の大径部分(例えば、基端部255a)と接触することができる。従って、この場合においても、弁体255の横振動を抑制することができる。
10…マスタシリンダ、10a…第一出力ポート、10b…第二出力ポート、11…ブレーキペダル、12…リザーバタンク、13…負圧式ブースタ、14…ストップスイッチ、21,22,31,32…第一、第二増圧制御弁、27,37…逆止弁、23,33…ポンプ、23a…電動モータ、24,34…内蔵リザーバ、25,26,35,36…減圧弁、28,38…ダンパ、40…制御装置、50,150,250…電磁弁、51…ガイド(ガイド部材)、51c1…第二流路、51d…ガイド穴、51d3…規制部、51e…第一油室(油室)、52…シャフト(可動部材)、53…弁体、54…シート、54a2…弁座、54c…第一流路、54d…切欠部(第三流路)、60…圧縮コイルバネ(弾性部材)、61…圧縮コイルバネスタンド(区画部材)、61a1,261a1…受け面、61a2…弁体ガイド孔、61b1…切欠部(第三流路)、62,K…電磁コイル、251…スリーブ(ガイド部材)、251b…内周部(ガイド穴)、252…バルブボディー(ガイド部材)、252a1…内周部(ガイド穴)、252b…周状段部、252c…第二流路、253…プランジャ(可動部材)、254…シート、255…弁体、256…防振ガイド部材(区画部材)、256c,256d…絞り(オリフィス孔)、257…スプリング(弾性部材)、258…着座案内ガイド、261b1…貫通孔(第三流路)、A…液圧ブレーキ装置、B…ブレーキアクチュエータ(液圧制御装置)、R1a…第一区画室、R1b…第二区画室、WCfl〜WCrr…ホイールシリンダ、Y1…第一区画室、Y2…第二区画室、Z…第一流路。

Claims (6)

  1. ガイド穴が形成されたガイド部材と、
    前記ガイド穴内をその中心軸方向に沿って往復動可能である可動部材と、
    通電時に磁界を形成して通電状態に応じて前記可動部材を前記ガイド穴内で移動させる電磁コイルと、
    前記可動部材の一端に設けられた弁体と、
    前記弁体が臨む側の前記ガイド穴の開放端側に固定され、前記弁体が接離する弁座を有し、前記弁体が前記弁座に接離することによって開閉される第一流路を有するシートと、
    前記ガイド穴と前記シートとで形成され前記第一流路から内部に油液が流入する油室と、
    前記油室に開口して前記ガイド部材に設けられ前記油室内の油液が外部に流出する第二流路と、
    前記油室内であって前記シートと前記可動部材との間に配設され、前記可動部材が前記シートの前記弁座から離れる方向に付勢する弾性部材と、
    前記シートと前記弾性部材との間に配設されている区画部材と、
    を備えた電磁弁であって、
    前記区画部材は、
    前記油室を、前記弾性部材が配設される第一区画室と、前記弾性部材が配設されない第二区画室とに区画し、
    前記弾性部材が接触可能である受け面と、
    前記弁体が挿通し、かつ前記弁体をガイドする弁体ガイド孔と、を有し、
    前記第二区画室に前記油液が流入することに伴って前記シートと前記弾性部材との間を前記中心軸方向に沿って移動可能であり、
    前記ガイド穴または前記区画部材の少なくとも何れか一方に、
    前記区画部材の前記可動部材の他端側への移動を規制する規制部が形成されている電磁弁。
  2. 前記区画部材は、
    前記油室を、前記弾性部材としての圧縮コイルバネが配設される前記第一区画室と、前記圧縮コイルバネが配設されない前記第二区画室とに区画し、
    前記受け面、および、前記弁体ガイド孔を有する圧縮コイルバネスタンドであり、
    前記受け面は、前記第二流路に対して前記可動部材の前記他端側に位置するように設けられ、
    前記圧縮コイルバネスタンドまたは前記シートの少なくとも何れか一方に、前記油液が流入出する第三流路が、前記受け面より前記弁体の一端側の位置に形成されている請求項1記載の電磁弁。
  3. 前記弁体ガイド孔または前記弁体の少なくとも何れか一方は、前記弁体の一端側から前記弁体の他端側に向けて拡開するテーパ面が形成されている請求項1または請求項2記載の電磁弁。
  4. 前記規制部は、前記ガイド穴に形成されている請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電磁弁。
  5. 前記区画部材は、前記第一区画室と前記第二区画室とを接続するオリフィス孔が形成されている請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の電磁弁。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の電磁弁であって、マスタシリンダとホイールシリンダとの間を接続する油路に設けられ、前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを連通又は遮断する電磁弁を備えた液圧制御装置。
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