JP2009248848A - 車両用ホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、量産性を向上させることができる車両用ホイールを提供することにある。
【解決手段】タイヤ空気室内で副気室部材13をウェル部11cの外周面11d上に固定した車両用ホイールであって、ウェル部11cの外周面11dから径方向外側に立ち上がり、外周面11dの周方向に延びるように形成される第1の縦壁面15と、第1の縦壁面15と対向するようにウェル部11cに形成される第2の縦壁面16とを備え、副気室部材13の底板25a及び上板25bのうちの少なくとも一方には第1の縦壁面15と第2の縦壁面16とに交差する方向にビード31が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤ空気室内の気柱共鳴(空洞共鳴)に伴う騒音を低減する車両用ホイールに関するものである。
一般に、タイヤの空気室(以下、「タイヤ空気室」という。)内で生じる気柱共鳴が、自動車のロードノイズの要因となることが知られている。気柱共鳴とは、路面からタイヤに伝わるランダムな振動がタイヤ空気室内の空気を振動させ、その結果、タイヤ空気室の気柱共鳴周波数付近で共鳴現象が起こり、共鳴音が発生する現象である。
従来、この気柱共鳴に伴う騒音を低減するため、特許文献1に記載された車両用ホイールが知られている。この車両用ホイールは、リムの周方向に沿って複数の副気室を有している。更に詳しく説明すると、この車両用ホイールでは、リムの周方向に延びるようにウェル部に立設された環状の縦壁と、ビードシート部側に向かうウェル部の立ち上り側壁との間に形成される環状の空間部分が蓋部材で塞がれている。そして、蓋部材とウェル部と縦壁とで区画されることとなるこの空間部分が周方向に所定の間隔をあけて配置された複数の隔壁で仕切られることで各副気室が形成されている。また、タイヤ空気室と各副気室とは、蓋部材に形成された連通孔で連通している。この車両用ホイールによれば、連通孔と副気室とがヘルムホルツ・レゾネータを構成し、タイヤ空気室内の気柱共鳴音を低減することができる。
特許第3992566号明細書
しかしながら、従来の車両用ホイールは現実的な構造ではなかった。すなわち、ウェル部から立ち上がるように縦壁を形成した車両用ホイールに、複数の隔壁と蓋部材とを、気密性を保ちつつ、溶接、接着、嵌め込み、締結により高精度で結合させる必要があり、気密性の確保、製造工数や製造コストの増大を考慮すると、量産化に不適であるという問題がある。
そこで、本発明は、量産性を向上させることができる車両用ホイールを提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明は、タイヤ空気室内で副気室部材をウェル部の外周面上に固定した車両用ホイールであって、前記ウェル部の前記外周面から径方向外側に立ち上がり、前記外周面の周方向に延びるように形成される第1の縦壁面と、前記第1の縦壁面と対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、を備え、前記副気室部材は、樹脂で形成され、前記ウェル部の前記外周面側の底板と、この底板との間で副気室を形成する上板と、前記副気室と前記タイヤ空気室を連通する連通孔と、からなる本体部と、前記底板と前記上板とを結合すると共に、前記本体部から前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面に延出して、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面のそれぞれに形成された溝部に係止される縁部と、を有し、前記底板及び前記上板のうちの少なくとも一方には前記副気室部材の平面視で前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面とに交差する方向にビードが形成されていることを特徴とする。
この車両用ホイールによれば、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)のようにホイールに複数の隔壁や蓋部材を順次に組み付けて気密性を考慮しながら高精度にこれらを結合させて副気室を形成していくものと異なって、予め副気室を有する副気室部材をウェル部に設けた第1の縦壁面と第2の縦壁面との間に嵌め込むだけで製造される。
本発明の車両用ホイールによれば、予め副気室を有する副気室部材をウェル部に設けた第1の縦壁面と第2の縦壁面との間に嵌め込むだけで製造されるので、従来の車両用ホイールと比較して、製造工数や製造コストを削減することができると共に、量産性を向上させることができる。
以下に、本発明の実施形態について図を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る車両用ホイールは、ウェル部に副気室部材(ヘルムホルツ・レゾネータ)を嵌め込んで固定したことを主な特徴としている。ここでは、先ず車両用ホイールの全体構成について説明した後に、副気室部材の構成について説明する。
《車両用ホイールの全体構成》
ここで参照する図面において、図1は、本実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。図2は、図1の車両用ホイールにタイヤを装着した車輪の要部正面断面図である。図3は、図2中に示したウェル部を部分的に拡大した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10は、リム11と、このリム11を図示しないハブに連結するためのディスク12と、リム11のウェル部11cの外周面に固定された副気室部材13とで主に構成されている。
図2に示すように、リム11は、ホイール幅方向Yの両端部に形成されるビードシート部11a,11aと、このビードシート部11a,11aからホイール径方向Zの外側(図2の紙面上側、以下同じ)に向かってL字状に屈曲したリムフランジ部11b,11bと、ビードシート部11a,11a同士の間の部分がホイール径方向Zの内側(図2の紙面下側、以下同じ)に向かって凹んだウェル部11cとを有する。
ビードシート部11aには、タイヤ20のビード部21aが装着される。これにより、リム11の外周面とタイヤ20の内周面との間に環状の密閉空間からなるタイヤ空気室MCが形成される。
ウェル部11cは、タイヤ20をリム11に組み付けるリム組時に、タイヤ20のビード部21a,21aを落とし込むために設けられている。
このウェル部11cの外周面には、リム11の周方向に延びるように環状の縦壁14が立設されている。
この縦壁14は、図3に示すように、ウェル部11cの外周面11dからホイール径方向Zの外側(図3の紙面上側、以下同じ)に立ち上がる第1の縦壁面15を形成するように外周面11dに立設されている。
また、ウェル部11cのホイール幅方向Yの内側(図3の紙面右側、以下同じ)に形成される側面部11eには、第1の縦壁面15と対向するように第2の縦壁面16が設けられている。なお、本実施形態での縦壁14は、リム11を鋳造する際にウェル部11cと一体に成形される。
そして、これらの第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16には、それぞれ溝部17が形成されている。これらの溝部17,17は、ウェル部11cの外周面11dの周方向に沿って形成されて環状の溝となっている。これらの溝部17,17には、後記する副気室部材13の縁部13eが嵌め込まれることとなる。なお、本実施形態での溝部17,17は、縦壁14及び側面部11eのそれぞれに機械加工を施して形成される。
ディスク12は、図2に示すように、ウェル部11cのホイール幅方向Yの外側(図2の紙面左側)からホイール径方向Zの内側に連続して形成されている。リム11とディスク12とは、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽量高強度材料等から製造される。なお、材料はこれらに限定されるものではなく、スチール(鋼)等から形成されるものであっても良い。また、車両用ホイール10は、スポークホイールであっても良い。
《副気室部材の構成》
次に、副気室部材13について説明する。ここで参照する図面において、図4は、副気室部材の配置位置を示す車両用ホイールの側面断面図である。図5は、副気室部材の全体斜視図である。図6(a)は、副気室部材の平面図であり、副気室部材の上板の一部を切欠いて示した図、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb断面図である。図7(a)は、副気室部材の突出部(管部材)を図3のVIIa方向から見た斜視図、図7(b)は、図6(a)のVIIb−VIIb断面図、図7(c)は、副気室部材の仮止め爪を図5のVIIc方向から見た斜視図である。なお、図6(a)において、上板で隠れた底板のビード及び結合部は仮想線で示している。
図4に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10では、副気室部材13がウェル部11cのホイール周方向Xに沿って等間隔に4つ配置されている。つまり、ホイール中心軸Axを挟んで対向する1対の副気室部材13が2組配置されている。なお、図4中、符号SCは、副気室部材13の内部に形成された後記する副気室を示す。
副気室部材13は、図5に示すように、ホイール周方向Xに長い部材であって、本体部13aと、突出部18と、縁部13eとを備えている。そして、副気室部材13は、長手方向に沿って湾曲しており、図4に示すように、ウェル部11cの外周面11dに沿うように配置されている。
(本体部)
前記した本体部13aは、図6(a)及び(b)に示すように、底板25aと、この底板25aとの間に後記する副気室SC(図4参照)を形成する上板25bとを備えている。なお、本実施形態での底板25a及び上板25bのそれぞれは、同じ厚さとなっているが、これらの厚さは相互に異なっていても良い。
底板25aには、図6(a)に示すように、複数のビード31が形成されている。本実施形態でのビード31は、図3に示すように、底板25aが副気室SC側(上板25b側)に向かって部分的に凹んで形成されている。つまり、ビード31は、ホイール径方向Zの外側に凸となっている。なお、ビード31は、ホイール径方向Zの内側(図3の紙面下側、以下同じ)に凸となるように底板25aに形成されたものであっても良い。ちなみに、ビード31がホイール径方向Zの外側に凸となるように形成された副気室部材13は、内側に凸となるように形成されたものと比較して、より小型化を図ることができる。
そして、本実施形態でのビード31は、図3に示すように、その延設方向Edが第1の縦壁面15と第2の縦壁面16と交差するように形成されている。つまり、ビード31は、図6(a)に示すように、副気室部材13の上板25b側からの平面視で、第1の縦壁面15と第2の縦壁面16とに交差する方向にのみ形成されている。言い換えれば、本実施形態での副気室部材13は、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16の延びる方向、つまりホイール周方向Xに沿う方向に延びるビードを有していない。
本実施形態でのビード31は、図6(a)に示すように、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に直交する第1のビード31aと、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に斜交する2種の第2のビード31b,31cとで構成されている。ちなみに、第2のビード31bと第2のビード31cとは、底板25aのホイール幅方向Yの中央を通る中心線を挟んで相互に線対称となるように配置されている。そして、第2のビード31b同士及び第2のビード31c同士は、ホイール周方向Xに沿って互いに等間隔となるように配置されている。また、第1のビード31aは、第2のビード31bと第2のビード31cとの交点を通るように配置されている。
底板25aには、図6(a)及び(b)に示すように、複数の結合部33が形成されている。
結合部33は、図6(b)に示すように、底板25aが上板25b側に向かって局部的に凹んだ有底円筒状に形成されたものであって、その底部側が上板25bと接合している。つまり、結合部33は、底板25aと上板25bとを部分的に結合している。
本実施形態での結合部33は、図6(a)に示すように、本体部13aのホイール幅方向Yの中程でホイール周方向Xに沿って並ぶように配置されている。ちなみに、突出部18の近傍に配置される結合部33は、後記するようにホイール幅方向Yに並んで2つ配置されている。
ちなみに、このような結合部33及び前記したビード31が形成される底板25a(図3参照)は、後記するように、第1の縦壁面15側及び第2の縦壁面16側に延出する縁部13eと一体になってウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している。
上板25bは、図3に示すように、ウェル部11cの外周面11d側に沿うように配置された底板25a上で膨らみをもつように湾曲することによって副気室SCを形成している。
副気室SCの形状は、特に制限はないが、断面視で扁平形状が望ましく、本実施形態での副気室SCは、図3に示すように、ホイール径方向Zに薄い扁平形状となっている。ちなみに、本実施形態での副気室部材13では、図2に示すように、リム中心からの最大径D1が、リム中心からのビードシート部11aの径D2よりも小さく設定されている。
副気室SCの容積は、50〜250cc程度が望ましい。副気室SCの容積をこの範囲内に設定することで、副気室部材13は、消音効果を充分に発揮しつつ、その重量の増大を抑制して車両用ホイール10の軽量化を図ることができる。また、ホイール周方向X(図4参照)の副気室部材13の長さは、リム11の周長と同じ長さを最大として、車両用ホイール10の重量の調整やウェル部11cに対する組付け容易性を考慮して適宜に設定することができる。
(突出部)
前記した突出部18は、図1に示す車両用ホイール10が回転した際に副気室部材13の回り止めをより確実に行うものである。
この突出部18は、図6(a)に示すように、ホイール周方向X(車両用ホイール10(図1参照)の回転方向)と交差する方向に本体部13aから突出している。
更に詳しく説明すると、この突出部18は、図7(a)に示すように、本体部13aの上板25bの根元部18aから縦壁14側に延びている。
そして、突出部18の先端部は、縦壁14に形成された切欠き部14aに嵌り込んでいる。なお、本実施形態での切欠き部14aは、リム11(図1参照)を鋳造する際に縦壁14と同時に形成されるか、又は縦壁14に機械加工を施して形成される。
本実施形態での突出部18は、管部材で形成されており、図7(b)に示すように、管部材の内側には、副気室SCとタイヤ空気室MC(図2参照)とを繋ぐ連通孔13bが形成されている。
連通孔13bの断面形状は、特に制限はなく、本実施形態では楕円形(図7(a)参照)となっているが、円形、多角形等のいずれであっても良い。連通孔13bの直径は、断面が円形の場合には、5mm以上が望ましい。また、円形以外の断面形状の連通孔13bは、その断面積で同じ断面積の円形に換算して直径5mm以上のものが望ましい。
連通孔13bの長さは、次の(式1)で示されるヘルムホルツ・レゾネータの共鳴周波数を求める式を満たすように設定される。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴周波数
C(m/s):副気室SC内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m):副気室SCの容積
L(m):連通孔13bの長さ
S(m):連通孔13bの開口部断面積
α:補正係数
なお、前記共鳴周波数fは、タイヤ空気室MCの共鳴周波数に合わせられる。この際、図4に示す4つの副気室部材13の共鳴周波数fは、全て同じに設定しても良いし、違えても良い。具体的には、タイヤ空気室MC(図2参照)の共鳴周波数に2つの共鳴周波数(f,f)が認められる場合に、4つの副気室部材13の共鳴周波数fを(f+f)/2に設定することができる。また、リム中心を挟んで対向する1対の副気室部材13の共鳴周波数fをfに設定し、他の1対の副気室部材13の共鳴周波数fをfに設定することもできる。更に4つの副気室部材13の全ての共鳴周波数fをf、fのいずれか一方に設定しても良い。
(縁部)
前記した縁部13eは、図5に示すように、本体部13aからその周囲に延出する板状体で形成されている。更に詳しく説明すると、縁部13eは、図3及び図6(b)に示すように、底板25aと上板25bとを結合している。そして、縁部13eは、図6(a)に示すように、本体部13aからホイール周方向Xに延出すると共に、ホイール幅方向Yに延出してその先端部が第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16の溝部17(図3参照)に嵌り込んでいる。
なお、本体部13aからホイール幅方向Yに延出する縁部13eは、特許請求の範囲にいう「縁部」に相当する。
そして、第1の縦壁面15側及び第2の縦壁面16側に延出する縁部13eは、前記したように、湾曲する底板25aと一体になってウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している(図3参照)。
このような本実施形態での縁部13eの厚さは、底板25a及び上板25bの厚さと同じ厚さに設定されている。なお、本実施形態での縁部13eは、その厚さや樹脂材料を適宜に選択することでバネ弾性を有している。
そして、縁部13eには、図5に示すように、仮止め爪13fが形成されている。この仮止め爪13fは、後記するように、副気室部材13をウェル部11cに本組みする前の仮組み時に使用するものである。
仮止め爪13fは、図6(a)に示すように、縁部13eのホイール周方向Xの両端にそれぞれ設けられている。そして、仮止め爪13fは、突出部18の反対側、つまり、第2の縦壁面16側に設けられている。
本実施形態での仮止め爪13fは、図7(c)に示すように、縁部13eのエッジ13gに設けられた折り曲げ切片で構成されており、エッジ13gからホイール径方向の内側Z1に鉤状に屈曲する支持片T1と、この支持片T1からホイール周方向の外側X1に張り出すと共に、第2の縦壁面16(図6(a)参照)に向かう側Y1に延出する係止片T2とで形成されている。
以上のような副気室部材13は、樹脂で形成されており、その軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SCの気密性の確保等を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形可能な樹脂が望ましい。中でも、繰り返しの曲げ疲労にも強いポリプロピレンが特に望ましい。
次に、ウェル部11cに対する副気室部材13の組み付け方法について説明する。図8(a)及び(b)は、ウェル部に対する副気室部材の組み付け方法を説明する模式図である。
この組み付け方法では、図8(a)に示すように、先ず副気室部材13の突出部18側の縁部13eが第1の縦壁面15の溝部17に嵌め込まれる。この際、突出部18は、縦壁14の切欠き部14aに嵌め込まれる。
次に、図8(b)に示すように、副気室部材13のウェル部11cの外周面11d側が、より凸となるように副気室部材13を撓ませながら、仮止め爪13fの係止片T2が第2の縦壁面16の溝部17に嵌め込まれて係止される。その結果、副気室部材13は、ウェル部11cに対して仮組みされる。そして、仮組みされた副気室部材13がウェル部11cの外周面11d側に押圧されると、第2の縦壁面16側に位置する縁部13eは、図3に示すように、第2の縦壁面16の溝部17に嵌め込まれる。その結果、ウェル部11cに対する副気室部材13の本組み、つまりウェル部11cに対する副気室部材13の固定が完了する。
次に、本実施形態に係る車両用ホイール10の作用効果について説明する。
本実施形態における車両用ホイール10は、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)のようにリムに複数の隔壁や蓋部材を順次に組み付けて気密性を考慮しながら高精度にこれらを結合させて副気室を形成していくものと異なって、予め副気室SCを有する副気室部材13をリム11(ウェル部11c)に嵌め込むだけで製造される。したがって、車両用ホイール10は、前記した特許文献1に示された従来の車両用ホイールと比較して、製造工数や製造コストを削減することができ、量産性を向上させることができる。また、車両用ホイール10は、従来の車両用ホイールと異なって、副気室SCの気密性の確保に対する特別な配慮も不要であるため、消音性能の品質を安定させることができる。
そして、副気室部材13が樹脂で形成されているので、車両用ホイール10は従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)と比較して、より軽量化を図ることができる。また、副気室部材13がブロー成形等で形成することができるので、車両用ホイール10は従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)と比較して、より量産性に優れる。
また、この車両用ホイール10では、図2に示すように、リム中心からの最大径D1が、リム中心からのビードシート部11aの径D2よりも小さく設定されているので、タイヤ20のリム組時に、レバー等の工具やタイヤ20(ビード部21a等)が副気室部材13と接触する恐れが低減される。その結果、タイヤ20の組付け性能が向上する。
また、この車両用ホイール10では、図3に示すように、副気室SCがホイール径方向Zに薄い扁平形状となっているので、リム中心から副気室部材13の最大径D1を小さくしながらも、副気室SCの所定の容積を確保することができる。
また、本実施形態に係る車両用ホイール10は、前記したように、副気室部材13をウェル部11cに固定する際に、縁部13eを第1の縦壁面15と第2の縦壁面16のそれぞれに設けられた溝部17に嵌め込むことで固定する。このとき、縁部13eは、前記したバネ弾性を有しているので、副気室部材13は、第1の縦壁面15と第2の縦壁面16の間に簡単にかつ強固に固定される。
また、このような副気室部材13のウェル部11cに対する本組みに先立って、副気室部材13は、仮止め爪13fを介してウェル部11cに仮組みすることができる。したがって、一旦仮組みすることで位置決めした副気室部材13を、取付治具、プレス機等の機械力を使用して本組みすることができるので、ウェル部11cに対する副気室部材13の組み付け容易性及び位置決めの正確性が向上する。
また、本実施形態における車両用ホイール10は、副気室部材13をリム11に嵌め込む前に副気室部材13単独で共鳴周波数の確認及び修正が可能なので不良品を削減することができる。
また、本実施形態に係る車両用ホイール10は、前記したように、図3に示す副気室部材13の底板25a及び縁部13eがウェル部11cの外周面11d側(車両用ホイール10の径方向内側)に凸となるように湾曲している。そして、車両用ホイール10の回転時の遠心力が副気室部材13に作用すると、底板25a及び縁部13eは逆にホイール径方向Zの外側に凸となるように反転しようとする。ここで参照する図9(a)は、遠心力が作用した本実施形態での副気室部材の挙動を示す概念図、図9(b)は、本実施形態に係る副気室部材におけるビードの延設方向を示す模式図、図9(c)は、比較例に係る副気室部材におけるビードの延設方向を示す模式図である。なお、図9(a)においては、ビードの記載は省略し、図9(b)及び(c)においては、ビードの延設方向を一点鎖線で記載している。
本実施形態での副気室部材13は、図9(a)に示すように、遠心力F1が作用する前の副気室部材13における底板25a及び縁部13eのW1よりも、遠心力F1が作用した点線で示すそのスパンW2は長くなる。
一方、図3に示すように、副気室部材13の縁部13eは、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に形成された溝部17,17に嵌め込まれているので、遠心力F1(図9(a)参照)が副気室部材13に作用した際に、第1の縦壁面15と第2の縦壁面16とに対する押圧力を増大させる。その結果、副気室部材13は、より一層確実にウェル部11c側に固定される。
また、本実施形態での副気室部材13は、図6(a)に示すように、底板25aに第1のビード31aと、第2のビード31b,31cとが形成されている。そして、これらのビード31は、図9(b)に示すように、その延設方向Ed1が第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に交差するように設定されている。その結果、この副気室部材13は、車両用ホイール10が高速回転した際にウェル部11cから脱落することが防止される。このことを次の比較例に係る副気室部材と対比しながら更に詳しく説明する。
図9(c)に示すように、比較例に係る副気室部材13cは、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に対して延設方向Ed2が平行となるビードを底板25aに有している。なお、この副気室部材13cは、延設方向Ed1のビード(第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に直交するビード)をも有している。
このような副気室部材13cは、遠心力F1(図9(a)参照)が生じた際に、延設方向Ed2のビードが底板25aの折れ線部として作用することで遠心力F1に対する底板25aの曲げ剛性が不十分となる。その結果、この副気室部材13cを備える車両用ホイールでは、車速200km/hを超えるような高速回転で生じた遠心力F1に抗しきれずに副気室部材13cが変形してウェル部11cから脱落するおそれがある。
これに対して、図9(b)に示す本実施形態での副気室部材13は、前記したように、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に交差する延設方向Ed1のビードのみを有している。つまり、前記したように、副気室部材13は、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に直交する第1のビード31a(図6(a)参照)を底板25aに有していると共に、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に斜交する第2のビード31b,31c(図6(a)参照)を底板25aに有しているので、遠心力F1に対する底板25aの曲げ剛性が十分となる。その結果、この副気室部材13を備える車両用ホイール10(図2参照)では、車速200km/hを超えるような高速回転で生じた遠心力F1に対しても副気室部材13をウェル部11cに強固に固定することができる。
また、本実施形態での副気室部材13は、ビード31を底板25aに有していることから底板25aの面剛性が高められる。そのため、この副気室部材13を備える車両用ホイール10は、副気室SCの容積の変動を効率良く抑制してヘルムホルツ・レゾネータとしての所期の消音性能をより確実に発揮することができる。
また、本実施形態に係る車両用ホイール10は、前記したように底板25aの面剛性がビード31で高められるので、このビード31が形成されていないものよりも底板25aの厚さを低減することができる。その結果、この車両用ホイール10は、底板25aにビード31が形成されていないものよりも軽量化を図ることができる。
また、本実施形態に係る車両用ホイール10は、前記したように、上板25bが底板25a上で膨らみをもつように湾曲している。その結果、この車両用ホイール10では、気柱共鳴の周期に合わせてタイヤ空気室MC(図2参照)の圧力が増減を繰り返した際に、例えば上板25bが平坦なものと比較して、副気室SCの容積の変動が効果的に抑制される。したがって、この車両用ホイール10は、ヘルムホルツ・レゾネータとしての所期の消音性能を安定して発揮することができる。
そして、この車両用ホイール10は、副気室SCの容積の変動を効果的に抑制することができるので、上板25bが平坦なものよりも上板25bの厚さを低減することができる。その結果、この車両用ホイール10は、上板25bが平坦なものよりも軽量化を図ることができる。
また、本実施形態に係る車両用ホイール10は、前記したように、副気室部材13の底板25aと上板25bとを結合する結合部33を有しているので、底板25aと上板25bの面剛性が更に高まり、副気室SCの容積の変動を効率良く抑制してヘルムホルツ・レゾネータとしての所期の消音性能をより一層確実に発揮することができる。
また、本実施形態に係る車両用ホイール10は、突出部18を突出させる根元部18aが平坦になっているところ、前記したように、突出部18の近傍に配置される結合部33はホイール幅方向Yに並んで2つ配置されている。その結果、この車両用ホイール10は、根元部18aの面剛性が結合部33で高められるので、副気室SCの容積の変動が効果的に抑制される。したがって、この車両用ホイール10は、ヘルムホルツ・レゾネータとしての所期の消音性能を安定して発揮することができる。
また、この車両用ホイール10では、ホイール周方向Xと交差する方向に突出した突出部18が、縦壁14の切欠き部14aに嵌め込まれているので、車両用ホイール10が回転した際の副気室部材13の回り止めが確実に行われる。
そして、突出部18の内側には、連通孔13bが形成されているので、突出部18と別途に連通孔13bを形成するための部材を設けなくてもよく、車両用ホイール10は、その構造が簡素化されて更なる軽量化を図ることができる。
また、この車両用ホイール10は、前記したように、高速回転時の耐久性や消音性能を向上させるために他の部材を別途にホイールに取り付ける必要もなく確実に軽量化を図ることができるので、前記した効果に加えて車両のバネ下重量の低減による車両性能の向上と部品コストの低減をも達成することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。なお、以下に説明する他の実施形態に係る車両用ホイールにおいて、前記実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
前記実施形態では、ビード31が底板25aに形成された副気室部材13を有する車両用ホイール10について説明したが、本発明は底板25a及び上板25bのうちの少なくとも一方にビード31が形成されていれば良い。ここで参照する図10(a)及び(b)は、副気室部材の変形例を示す図であって、ビードの形成位置を説明する図である。
図10(a)に示す副気室部材13では、上板25bのみにビード31が形成されている。この変形例に係る副気室部材13には、図示しないが、前記実施形態のビード31(図6(a)参照)と同様に、第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16と交差する方向に第1のビード31aと、第2のビード31b,31cとが形成されている。ちなみに、図10(a)中、符号13eは、縁部であり、符号25aは、底板であり、符号33は、結合部であり、符号SCは、副気室である。
図10(b)に示す副気室部材13では、底板25aと上板25bとの両方に前記実施形態と同様にビード31が形成されている。図10(b)に示す副気室部材13は、上板25bの面剛性が更に高められるので、副気室SCの容積の変動が効果的に抑制される。したがって、この車両用ホイール10は、所期の消音性能をより確実に発揮することができる。
ちなみに、図10(b)中、符号13eは、縁部であり、符号33は、結合部であり、符号SCは、副気室である。
なお、図10(a)及び(b)に示す副気室部材13の結合部33は、前記実施形態での結合部33と同様に、底板25aが上板25b側に向かって局部的に凹んで形成されたものである。
また、前記実施形態では、底板25aを上板25b側に向かって局部的に凹ませた結合部33を有する副気室部材13について説明したが、本発明は底板25a及び上板25bのうちの少なくとも一方が他方側に凹むように形成されていれば良い。ここで参照する図11(a)及び(b)は、副気室部材の変形例を示す図であって、結合部の形成態様を説明する図である。
図11(a)に示す副気室部材13は、底板25aが上板25b側に有底円筒状に凹んで結合部33の下半分33aを形成すると共に、上板25bが底板25a側に有底円筒状に凹んで結合部33の上半分33bを形成している。つまり、この変形例に係る副気室部材13は、底板25a及び上板25bの両方が凹み合って結合部33を形成している。
図11(b)に示す副気室部材13は、上板25bが底板25a側に有底円筒状に凹んで結合部33を形成している。
なお、図11(a)及び(b)において、符号31は、ビードであり、このビード31は、前記実施形態でのビード31と同様に、底板25aに形成されている。
ちなみに、結合部33は、ホイール幅方向Y(図6(a)参照)に複数列が並ぶように配置されていても良い。
前記実施形態では、第2の縦壁面16をウェル部11cの側面部11eに設けた車両用ホイール10について説明したが、本発明はウェル部11cの他の立上り部に第2の縦壁面16を形成するものであっても良い。ここで参照する図12は、他の実施形態に係る車両用ホイールに使用するリムの断面図である。
図12に示すように、この車両用ホイール10に使用されるリム11のウェル部11cは、小径部23aと、この小径部23aに段差部11fを介して連続する大径部23bを有している。ちなみに、このリム11では、大径部23bの外側にウェル部11cの側面部11eを介してビードシート部11aが形成されている。つまり、ここでの他の実施形態では、前記実施形態で副気室部材13(図3参照)の一方の縁部13eが嵌め込まれる側面部11eよりも更にホイール径方向の内側の段差部11fに縁部13eが嵌め込まれることとなる。
したがって、ここでの他の実施形態に係る車両用ホイール10では、副気室部材13を固定するウェル部11cの外周面11dが、前記実施形態に係る車両用ホイール10と比較して、更にホイール径方向の内側に形成されることとなる。
その結果、この他の実施形態に係る車両用ホイール10は、ウェル部11cの外周面11dの周長が短くなるので、更に軽量化を図ることができる。そして、この車両用ホイール10では、前記実施形態での車両用ホイール10と比較して、副気室部材13が、ビードシート部11aから離れるように、更にホイール径方向の内側にシフトすることとなるので、タイヤ20の組み付け性能が更に向上する。
前記実施形態では、副気室部材13がウェル部11cの周面に沿って等間隔に4つ配置されているが、本発明は副気室部材13の数が5以上、又は3以下であっても良い。ここで参照する図13(a)及び(b)は、他の実施形態に係る車両用ホイールの側面断面図であって、副気室部材の配置の変形例を示す図である。
図13(a)に示す車両用ホイール10は、副気室部材13をウェル部11cの周面に沿って等間隔に2つ配置している。
図13(b)に示す車両用ホイール10は、副気室部材13をウェル部11cの周面に沿って等間隔に3つ配置している。
以上のように、車両用ホイール10は、副気室部材13の数に特に制限はないが、消音効率を考慮すると4つ以上(2対以上)の副気室部材13のそれぞれを、ホイール中心軸Axを挟んで対向させて配置したものが望ましい。そして、車両用ホイール10の軽量化や量産性の向上を考慮すると2つから4つの副気室部材13をウェル部11cの周面に沿って等間隔に配置したものが望ましい。
また、前記実施形態では、連通孔13bが副気室部材13の長手方向の中程に形成されているが、本発明はタイヤ20のリム組みに悪影響を及ぼさない限り、連通孔13bを形成する位置に特に制限はない。ここで参照する図14(a)及び(b)は、連通孔を形成する位置を示す副気室部材の平面図である。
図14(a)に示す副気室部材13は、その長手方向の一端側に、連通孔13bを内側に有する管部材が配置されている。この管部材は、前記した回り止めを兼ねており、縦壁14(図7(a)参照)に形成した切欠き部14a(図7(a)参照)に嵌め込まれる。そして、管部材は、ホイール周方向Xと交差する方向に向かって本体部13aから突出している。なお、図14(a)中、符号13eは、縁部である。
図14(b)に示す副気室部材13は、その長手方向の一端側でホイール周方向Xに向かって本体部13aから突出するように、連通孔13bを内側に有する管部材が配置されている。そして、この副気室部材13は、前記した周り止めとしての突出部18を前記した管部材とは別に備えている。この突出部18は、副気室部材13の長手方向の中程で、ホイール周方向Xと交差する方向に向かって縁部13eから突出している。この突出部18は、縦壁14(図7(a)参照)に形成した切欠き部14a(図7(a)参照)に嵌め込まれることとなる。
前記実施形態及び前記他の実施形態では、副気室部材13の底板25a及び上板25bの少なくともいずれか一方に、第1のビード31a及び第2のビード31b,31cの両方を形成したものについて説明したが、本発明は第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16に交差するビード31を有していればよく、第1のビード31a及び第2のビード31b,31cのいずれか一方を形成したものであっても良い。
前記実施形態及び前記他の実施形態では、副気室部材13の底板25a及び上板25bの少なくともいずれか一方にビード31を形成したものについて説明したが、本発明は底板25a及び上板25bの少なくともいずれか一方にビード31以外のその他の凹凸形状構造を形成したものであっても良い。ここで参照する図15(a)は、副気室部材の変形例を示す図であって、底板にビードと凹凸形状構造とを形成した副気室部材の平面図、図15(b)は、(a)のXVb−XVb断面図である。なお、図15(a)は、上板の一部を切欠いて示している。
図15(a)に示すように、この変形例に係る副気室部材13は、底板25aに前記実施形態と同様の第1のビード31aが形成されている。ちなみに、この第1のビード31aは、副気室部材13の上板25b側からの平面視で、第1の縦壁面15と第2の縦壁面16とに直交する方向に形成されている。
この底板25aには、第1のビード31aが形成された部分を除く地の部分に凹凸形状構造32が形成されている。
この凹凸形状構造32は、図15(b)に示すように、副気室SCの内側から外側に向かって突出する多数の球面32aが底板25aの板面の全体にわたって形成されたものである。つまり、副気室SCの内圧が増加した際にこの圧力が加わる方向に向かって球面32aが突出していることが望ましい。ここでの球面32aは、特許請求の範囲にいう「凸部」に相当する。なお、図15(a)及び(b)中、符号13aは、本体部であり、符号13eは、縁部であり、符号25bは、上板であり、符号33は、結合部であり、符号SCは、副気室である。
ちなみに、この凹凸形状構造32は、図15(a)に示すように、同じ径の球面32aが連なって形成されており、1つの球面32aの周囲に6つの球面32aが配置される最密充填構造様のものが望ましい。なお、ここでの凹凸形状構造32を構成する凸部は球面32aに限定されるものではなく、例えば、突出したその外形が球面以外の他の立体形状となるものであっても良い。具体的には、凸部は有底の筒体であってもよく、この筒体の平面形状は円形であっても多角形であっても良い。そして、凸部の配置も前記した最密充填構造様に限定されるものではない。ちなみに、筒体からなる凸部、特に側面視で矩形となるものは、隣接する凸部同士をラップさせてはならず、隣接する凸部同士で凹凸が形成されるように配置される。
このような凹凸形状構造32は、第1のビード31aと共に底板25aの面剛性を高める。その結果、この凹凸形状構造32を有する副気室部材13では、副気室SCの容積の変動が効果的に抑制される。したがって、この副気室部材13を備えた車両用ホイール10(図1参照)は、所期の消音性能をより確実に発揮することができる。
また、このような凹凸形状構造32は、前記したように、上板25bのみに形成されていても良いし、底板25aと上板25bの両方に形成されていても良い。
また、このような凹凸形状構造32は、底板25a及び上板25bのいずれか一方に前記したビード31が形成されていれば、その他方となる底板25a又は上板25bには、凹凸形状構造32のみが形成されていても良い。
また、図15(a)に示す変形例に係る副気室部材13では、第1のビード31aと凹凸形状構造32とを組み合わせて使用しているが、本発明は第2のビード31b,31cと凹凸形状構造32とを組み合わせて使用したものであっても良いし、第1のビード31a、第2のビード31b,31c、及び凹凸形状構造32を組み合わせて使用したものであっても良い。
本実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。 図1の車両用ホイールにタイヤを装着した車輪の要部正面断面図である。 図2中のウェル部を部分的に拡大した図である。 副気室部材の配置位置を示す車両用ホイールの側面断面図である。 副気室部材の全体斜視図である。 (a)は、副気室部材の平面図であり、副気室部材の上板の一部を切欠いて示した図、(b)は、図6(a)のVIb−VIb断面図である。 (a)は、副気室部材の突出部(管部材)を図3のVIIa方向から見た斜視図、(b)は、図6(a)のVIIb−VIIb断面図、(c)は、副気室部材の仮止め爪を図5のVIIc方向から見た斜視図である。 (a)及び(b)は、ウェル部に対する副気室部材の組み付け方法を説明する模式図である。 (a)は、遠心力が作用した本実施形態での副気室部材の挙動を示す概念図、(b)は、本実施形態に係る副気室部材におけるビードの延設方向を示す模式図、(c)は、比較例に係る副気室部材におけるビードの延設方向を示す模式図である。 (a)及び(b)は、副気室部材の変形例を示す図であって、ビードの形成位置を説明する図である。 (a)及び(b)は、副気室部材の変形例を示す図であって、結合部の形成態様を説明する図である。 他の実施形態に係る車両用ホイールに使用するリムの断面図である。 (a)及び(b)は、他の実施形態に係る車両用ホイールの側面断面図であって、副気室部材の配置の変形例を示す図である。 (a)及び(b)は、連通孔を形成する位置を示す副気室部材の平面図である。 (a)は、副気室部材の変形例を示す図であって、底板にビードと凹凸形状構造とを形成した副気室部材の平面図、(b)は、図15(a)のXVb−XVb断面図である。
符号の説明
10 車両用ホイール
11c ウェル部
11d ウェル部の外周面
13 副気室部材
13a 本体部
13e 縁部
14 縦壁
15 第1の縦壁面
16 第2の縦壁面
17 溝部
18 突出部
25a 底板
25b 上板
31 ビード
31a 第1のビード
31b 第2のビード
31c 第2のビード
32 凹凸形状構造
32a 球面(凸部)
33 結合部
MC タイヤ空気室
SC 副気室

Claims (5)

  1. タイヤ空気室内で副気室部材をウェル部の外周面上に固定した車両用ホイールであって、
    前記ウェル部の前記外周面から径方向外側に立ち上がり、前記外周面の周方向に延びるように形成される第1の縦壁面と、
    前記第1の縦壁面と対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、
    を備え、
    前記副気室部材は、
    樹脂で形成され、
    前記ウェル部の前記外周面側の底板と、この底板との間で副気室を形成する上板と、前記副気室と前記タイヤ空気室を連通する連通孔と、からなる本体部と、
    前記底板と前記上板とを結合すると共に、前記本体部から前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面に延出して、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面のそれぞれに形成された溝部に係止される縁部と、
    を有し、
    前記底板及び前記上板のうちの少なくとも一方には前記副気室部材の平面視で前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面とに交差する方向にビードが形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  2. タイヤ空気室内で副気室部材をウェル部の外周面上に固定した車両用ホイールであって、
    前記ウェル部の外周面から径方向外側に立ち上がり、前記外周面の周方向に延びるように形成される第1の縦壁面と、
    前記第1の縦壁面と対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、
    を備え、
    前記副気室部材は、
    樹脂で形成され、
    前記ウェル部の前記外周面側の底板と、この底板との間で副気室を形成する上板と、前記副気室と前記タイヤ空気室を連通する連通孔と、からなる本体部と、
    前記底板と前記上板とを結合すると共に、前記本体部から前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面に延出して、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面のそれぞれに形成された溝部に係止される縁部と、
    を有し、
    前記底板及び前記上板のうちの少なくとも一方には前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面とに直交する方向にビードが形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  3. タイヤ空気室内で副気室部材をウェル部の外周面上に固定した車両用ホイールであって、
    前記ウェル部の前記外周面から径方向外側に立ち上がり、前記外周面の周方向に延びるように形成される第1の縦壁面と、
    前記第1の縦壁面と対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、
    を備え、
    前記副気室部材は、
    樹脂で形成され、
    前記ウェル部の前記外周面側の底板と、この底板との間で副気室を形成する上板と、前記副気室と前記タイヤ空気室を連通する連通孔と、からなる本体部と、
    前記底板と前記上板とを結合すると共に、前記本体部から前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面に延出して、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面のそれぞれに形成された溝部に係止される縁部と、
    を有し、
    前記底板及び前記上板のうちの少なくとも一方には前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面とに斜交する方向にビードが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ホイール。
  4. 前記副気室部材は、前記底板及び前記上板のうち少なくとも一方が前記副気室側に凹むように形成されて、前記底板と前記上板とを部分的に結合する結合部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ホイール。
  5. 前記底板及び前記上板のうち少なくとも一方には、前記副気室の外側へ突出する多数の凸部がその板面の全体にわたって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用ホイール。
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