JPWO2014097363A1 - 車両用ホイール - Google Patents

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Abstract

本発明の車両用ホイール(1)は、タイヤ空気室と連通孔(18a)を介して連通する副気室を有するヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材(10a,10b)を2つのみ備え、前記副気室部材(10a,10b)の各々の前記連通孔(18a)同士がホイール回転中心Ax周りに略直角をなす角度で互いにホイール周方向Xに離間して設けられることを特徴とする。

Description

本発明は、車両用ホイールに関する。
タイヤとホイールのリムとの間に形成されるタイヤ空気室内で生じる気柱共鳴が、自動車のロードノイズの要因になることが知られている。気柱共鳴とは、走行中路面からタイヤトレッドに伝達されるランダムな加振入力がタイヤ空気室内の空気を振動させ、タイヤ空気室の気柱共鳴振動周波数付近で生じる共鳴現象をいう。この共鳴現象によりタイヤ空気室内には気柱共鳴音が発生する。そして、タイヤ空気室内で気柱共鳴音が発生すると、この気柱共鳴音によりホイールが加振され、振動がサスペンションを介して車体に伝達されて車内ではロードノイズとして感じられる。
このようなロードノイズを低減するホイールとしては、タイヤ空気室と連通孔を介して連通する副気室を有するヘルムホルツレゾネータが設けられたものが種々提案されている(例えば、特許文献1から3参照)。
ところで、従来のこのようなホイールにおいては、気柱共鳴音による加振を十分に抑制することができるように、4つ以上のヘルムホルツレゾネータがホイール周方向に等間隔で設けられることが多い。これに対して、ホイールの製造コストの低減、ホイールの製造工程の簡素化、ホイール重量の低減等を図るために、ヘルムホルツレゾネータの数を減じたいとの要請もある。
特許第3776722号公報 特許第4551422号公報 特許第4589812号公報
しかしながら、ホイールに設けるヘルムホルツレゾネータの数を減じると、前記のように気柱共鳴音による加振を十分に抑制することができない場合がある。具体的には、例えば2つのヘルムホルツレゾネータが回転中心を挟んで互いに対向するように設けられたホイールは、これにタイヤを組み付けて転動させると、ヘルムホルツレゾネータが設けられていない箇所(ホイール周方向におけるヘルムホルツレゾネータ同士の間)の外周側でタイヤトレッドが接地する際に、消音効果が実質的に得られない問題がある。つまり、このホイールでは、その周方向の位置によって気柱共鳴音の消音が可能になったり、ならなかったりする所謂「消音むら」が生じる。
そこで、本発明はかかる問題を解決すべく、ホイールに設けるヘルムホルツレゾネータの個数が4つよりも少ない場合でも消音むらがなく、しかも気柱共鳴音に対する高い消音効果が得られ、気柱共鳴音に起因するロードノイズを良好に低減できるヘルムホルツレゾネータを備える車両用ホイールの提供を課題とする。
前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、タイヤ空気室と連通孔を介して連通する副気室を有するヘルムホルツレゾネータを2つのみ備え、前記ヘルムホルツレゾネータの各々の前記連通孔同士がホイール回転中心周りに略直角をなす角度で互いにホイール周方向に離間して設けられることを特徴とする。
この車両用ホイールによれば、各々の連通孔同士がホイール回転中心周りに略直角をなすように互いにホイール周方向に離間することで、ホイールに設けられるヘルムホルツレゾネータの個数が4つよりも少ない場合でも消音むらがなく、しかも気柱共鳴音に対する高い消音効果が得られ、気柱共鳴音に起因するロードノイズを良好に低減することができる。これにより車両用ホイールは、従来よりも製造コストの低減、製造工程の簡素化、ホイール重量の低減等を達成することができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記ヘルムホルツレゾネータは、第1ヘルムホルツレゾネータと、ホイール回転中心を挟んで前記第1ヘルムホルツレゾネータと対向するようにホイール周方向に離間して配置される第2ヘルムホルツレゾネータと、からなり、前記第1ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔は、該第1ヘルムホルツレゾネータの周方向端部に設けられ、前記第2ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔は、前記第1ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔に近接する側の該第2ヘルムホルツレゾネータの周方向端部に設けられることが望ましい。
この車両用ホイールによれば、第1ヘルムホルツレゾネータと第2ヘルムホルツレゾネータとがホイール回転中心を挟んで対向するように配置されるので、第1ヘルムホルツレゾネータ及び第2ヘルムホルツレゾネータ同士がヘルムホルツレゾネータを設けることによって生じるホイールアンバランスを相殺するカウンタウエイトの役割を果たす。これによりホイールアンバランスの修正時(バランス調整時)にヘルムホルツレゾネータに対抗させる分のカウンタウエイトが不要になり、使用するカウンタウエイトの量の増加を抑制できる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記ヘルムホルツレゾネータは、第1ヘルムホルツレゾネータと第2ヘルムホルツレゾネータとが一体となるように形成されていることが望ましい。
この車両用ホイールによれば、製造工程のより一層の簡素化を図ることができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記ヘルムホルツレゾネータは、前記タイヤ空気室内に配置される副気室部材からなり、該副気室部材の内側は二室に仕切られて第1副気室と第2副気室とが形成されると共に、該副気室部材は、該第1副気室をタイヤ空気室に連通する前記連通孔と、該第2副気室をタイヤ空気室に連通する前記連通孔と、を有し、前記第1副気室及びこの第1副気室の前記連通孔は、前記第1ヘルムホルツレゾネータを構成し、前記第2副気室及びこの第2副気室の前記連通孔は、前記第2ヘルムホルツレゾネータを構成することが望ましい。
この車両用ホイールによれば、ヘルムホルツレゾネータがタイヤ空気室内に配置される副気室部材で形成されるので、従来のリム自体にヘルムホルツレゾネータが造り込まれるホイール(例えば、特許文献1参照)と異なって製造工程を簡素化することができる。また、副気室部材の内側に第1副気室と第2副気室とが形成されているので、部品点数が減って、より一層の製造コストの低減化、製造工程の簡素化、ホイール重量の低減等を達成することができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記ヘルムホルツレゾネータは、前記タイヤ空気室内に配置された状態でホイール周方向に沿う方向に長手となるように樹脂で形成され、前記第1副気室及び前記第2副気室は、互いにホイール幅方向に並んで形成されるように前記副気室部材の内側が仕切られていることが望ましい。
この車両用ホイールによれば、第1副気室及び第2副気室を相互に仕切る仕切り壁がホイール周方向に沿って延在するように形成されるので、副気室部材の強度をより一層向上させることができる。
本発明によれば、ホイールに設けるヘルムホルツレゾネータの個数が4つよりも少ない場合でも消音むらがなく、しかも気柱共鳴音に対する高い消音効果が得られ、気柱共鳴音に起因するロードノイズを良好に低減できるヘルムホルツレゾネータを備える車両用ホイールを提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。 副気室部材の全体斜視図である。 ウェル部上に配置された副気室部材の断面図であり、図1のIII−III断面における部分拡大断面図である。 図2のIV−IV線で切り欠いた副気室部材を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、リムのウェル部に対する副気室部材の取付け方法を説明する工程説明図である。 (a)から(c)は、第1副気室部材及び第2副気室部材、並びに各々の連通孔の位置を模式的に示す側面図である。 (a)から(d)は、連通孔の形成位置を模式的に示す図であり、副気室部材を長手方向の曲率に沿う曲面で切断した模式断面図である。 第1副気室部材及び第2副気室部材が一体となったものを有する車両用ホイールの連通孔の位置を模式的に示す側面図である。 (a)から(c)は、仕切り壁を介してホイール周方向に第1副気室と第2副気室とが並ぶように一体化した副気室部材の模式図であり、副気室部材を長手方向の曲率に沿う曲面で切断した模式断面図である。 (a)から(c)は、仕切り壁を介してホイール幅方向に第1副気室と第2副気室とが並ぶように一体化した副気室部材の模式図であり、副気室部材を長手方向の曲率に沿う曲面で切断した模式断面図である。 (a)は、本発明の実施例1の車両用ホイールにおける第1副気室部材及び第2副気室部材の位置、及び各連通孔同士の離間距離(連通孔離間角度)を示すと共に、タイヤトレッドの周方向の所定の位置に入力された打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心で応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。(b)は、(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心における振動加速度の一周平均を表すグラフである。 参考例2の車両用ホイールの説明図であり、(a)は、4つの副気室部材の配置、及び各連通孔同士の離間距離(連通孔離間角度)を示すと共に、打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心で応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。(b)は、(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心における振動加速度の一周平均を表すグラフである。 比較例1の車両用ホイールの説明図であり、(a)は、1つの副気室部材の配置を示すと共に、打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心で応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。(b)は、(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心における振動加速度の一周平均を表すグラフである。 比較例2の車両用ホイールの説明図であり、(a)は、2つの副気室部材の配置、及び各連通孔同士の離間距離(連通孔離間角度)を示すと共に、打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心で応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。(b)は、(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心における振動加速度の一周平均を表すグラフである。 図11(b)、図12(b)、図13(b)、及び図14(b)のグラフの線図を1つにまとめて表したグラフである。 実施例2の車両用ホイールの説明図であり、(a)は、2つの副気室部材の配置、及び各連通孔同士の離間距離(連通孔離間角度)を示すと共に、打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心で応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。(b)は、(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心における振動加速度の一周平均を表すグラフである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両用ホイール1は、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材10をホイール周方向Xに2つのみ有するものである。つまり、車両用ホイール1は、ホイール周方向Xに第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bのみを有している。この第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bのそれぞれは、特許請求の範囲にいう「第1ヘルムホルツレゾネータ」及び「第2ヘルムホルツレゾネータ」に相当する。符号Yの矢印は、ホイール幅方向を示す。
なお、第1副気室部材10aと第2副気室部材10bとは、互いに同じ構造を有しており、以下の説明において特に第1及び第2を区別する必要がないときには単に「副気室部材10」と称する。
車両用ホイール1は、後に詳しく説明するように、副気室部材10の各連通孔18a同士がホイール周方向Xに所定の間隔で離間することを主な特徴とする。ここでは、先ず車両用ホイール1の全体構成について説明する。
本実施形態に係る車両用ホイール1は、リム11と、このリム11をハブ(図示省略)に連結するためのディスク12とを備えている。図1中、符号11dは、ウェル部11cの外周面であり、副気室部材10は、後に詳しく説明するように、このウェル部11cに嵌め込まれる。また、符号18は、連通孔18aが形成される管体であり、符号15は、リム11の周方向に延びるようにウェル部11cの外周面11dに立設された環状の縦壁である。ちなみに、副気室部材10は、後記するように、縦壁15に係止される。符号15aは、副気室部材10が縦壁15に係止される際に管体18が嵌入される縦壁15の切欠き部である。
図2は、副気室部材10の全体斜視図である。
副気室部材10は、図2に示すように、一方向に長い部材であって、本体部13と、連通孔18aが形成される管体18と、縁部14とを備えている。そして、副気室部材10の長手方向(ホイール周方向X)は、ウェル部11c(図1参照)の外周面11d(図1参照)に沿うように湾曲している。なお、符号33aは、後記する上側結合部である(図3参照)。
図3は、ウェル部11c上に配置された副気室部材10の断面図であり、図1のIII−III断面における部分拡大断面図である。
図3に示すように、副気室部材10の本体部13は、底板25bと、この底板25bとの間に副気室SCを形成する上板25aとを備えている。なお、本実施形態での上板25a及び底板25bのそれぞれは、同じ厚さとなっているが、これらの厚さは相互に異なっていてもよい。
上板25aは、ウェル部11cの外周面11d側に沿うように配置された底板25bの上方で膨らみをもつように湾曲することで、副気室SCを形成している。
上板25aには、本体部13を構成する部分に、上側結合部33aが形成されている。この上側結合部33aは、上板25aが副気室SC側に向かって窪むように形成されたものであり、平面視で円形を呈している。この上側結合部33aは、図2に示すように、副気室部材10の長手方向(ホイール周方向X)に沿って本体部13の中央線上で1列に並ぶように10個形成されると共に、管体18の位置で副気室部材10の短手方向(ホイール幅方向Y)に並ぶように2個形成されている。
再び図3に戻って、底板25bには、上側結合部33aと対応する位置に、底側結合部33bが形成されている。
これらの底側結合部33bは、底板25bが副気室SC側に向かって窪むように形成されたものであり、平面視で円形を呈している。これらの底側結合部33bは、その先端部が、上板25aの上側結合部33aの先端部と一体になって、上板25aと底板25bとを結合している。
なお、本発明においては、このような上側結合部33a及び底側結合部33bを有しない構造とすることもできる。
次に参照する図4は、図2のIV−IV線で切り欠いた副気室部材の断面斜視図である。
図4に示すように、副気室SC内で相互に結合された上側結合部33aと底側結合部33bは、副気室部材10の機械的強度を向上させる共に、副気室SCの容積の変動を抑制して後記する消音機能を、より効果的に発揮させる構成となっている。
副気室SCの容積は、50〜250cc程度が望ましい。副気室SCの容積をこの範囲内に設定することで、副気室部材10は、消音効果を充分に発揮しつつ、その重量の増大を抑制して車両用ホイール1の軽量化を図ることができる。また、ホイール周方向X(図2参照)の副気室部材10の長さは、リム11(図1参照)の周長(ウェル部11cの外周面11dの周長)の2分の1の長さを最大として、車両用ホイール1の重量の調整やウェル部11cに対する組付け容易性を考慮して適宜に設定することができる。
再び図2に戻って、管体18は、その内側に連通孔18aを有している。管体18は、副気室部材10の長手方向(ホイール周方向X)の中央に形成されている。
このような管体18は、ホイール幅方向Yに本体部13から突出している。
連通孔18aは、ウェル部11c(図3参照)上で、図示しないタイヤとの間に形成されることとなるタイヤ空気室MC(図3参照)と、副気室SC(図3参照)とを連通させており、副気室部材10の副気室SCと共にヘルムホルツレゾネータを構成している。
連通孔18aの断面形状は、特に制限はなく、本実施形態では楕円形(図2参照)となっているが、円形、多角形等のいずれであってもよい。連通孔18aの直径は、断面が円形の場合には、5mm以上が望ましい。また、円形以外の断面形状の連通孔18aは、その断面積で同じ断面積の円形に換算して直径5mm以上のものが望ましい。
なお、後に詳しく説明する連通孔18a同士の間隔は、連通孔18aの開口部の中心同士で規定される。
連通孔18aの長さは、次の(式1)で示されるヘルムホルツレゾネータの共鳴振動周波数を求める式を満たすように設定される。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴振動周波数
C(m/s):副気室SC内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m):副気室SCの容積
L(m):連通孔18aの長さ
S(m):連通孔18aの開口部断面積
α:補正係数
なお、前記共鳴振動周波数fは、タイヤ空気室MCの共鳴振動周波数に合わせられる。
このような連通孔18aを有する本実施形態での管体18は、縦壁15の切欠き部15a(図1参照)に嵌り込むことで、副気室部材10のホイール周方向X(図1参照)への回り止めとしての機能をも有する。
縁部14は、図3に示すように、底板25bと上板25aとを結合している。
また、図2に示すように、ホイール周方向Xに本体部13から延出する縁部14c及び縁部14dと、ホイール周方向Xと直交する方向(ホイール幅方向Y)に本体部13から延出する縁部14a及び縁部14bとによって縁部14は構成されている。つまり、縁部14(14a,14b,14c,14d)は、本体部13を囲むように本体部13から周囲に延出している板状体で形成されている。
そして、図3に示すように、ホイール幅方向Y(図2のホイール周方向Xに直交する方向)に延出する縁部14a及び縁部14bの先端部は、第1の縦壁面16aの溝部17a及び第2の縦壁面16bの溝部17bに嵌り込んでいる。
第1の縦壁面16a及び第2の縦壁面16bのそれぞれに向かって延出する縁部14a及び縁部14bは、前記したように、湾曲する底板25bと一体になってウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している。
このような本実施形態での縁部14(14a,14b,14c,14d)の厚さは、底板25b及び上板25aの厚さと略同じ厚さに設定されている。そして、これらの縁部14a,14b,14c,14dは、その厚さや材料を適宜に選択することでバネ弾性を有している。
以上のような本実施形態に係る副気室部材10は、樹脂成形品を想定しているがこれに限定されるものではなく金属等の他の材料で形成することもできる。なお、樹脂製の場合は、その軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SCの気密性の確保等を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形可能な樹脂が望ましい。中でも、繰り返しの曲げ疲労にも強いポリプロピレンが特に望ましい。
次に、副気室部材10が取り付けられるリム11について説明する。
リム11は、図1に示すホイール幅方向Yの両端部に形成されるタイヤのビードシート部(図示省略)同士の間で、ホイール径方向の内側(回転中心側)に向かって凹んだウェル部11cを有している。
ウェル部11cは、図示しないタイヤをリム11に組み付けるリム組み時に、タイヤのビード部(図示省略)を落とし込むために設けられている。ちなみに、本実施形態でのウェル部11cは、ホイール幅方向Yに亘って略同径となる円筒形状に形成されている。
このウェル部11cの外周面11dには、リム11の周方向に延びるように環状の縦壁15が立設されている。
再び図3を参照して、縦壁15は、ウェル部11cの外周面11dからホイール径方向の外側(図3の紙面上側、以下同じ)に立ち上がる第1の縦壁面16aを形成するように外周面11dに立設されている。
また、ウェル部11cのホイール幅方向Yの内側(図3の紙面左側)に形成される側面部11eには、第1の縦壁面16aと対向するように第2の縦壁面16bが設けられている。なお、本実施形態での縦壁15は、リム11を鋳造する際にウェル部11cと一体に成形される。
そして、これらの第1の縦壁面16a及び第2の縦壁面16bには、それぞれ溝部17a及び溝部17bが形成されている。これらの溝部17a,17bは、ウェル部11cの外周面11dの周方向に沿って形成されて環状の周溝を形成している。これらの溝部17a,17bには、副気室部材10の縁部14a及び縁部14bが嵌め込まれることとなる。なお、本実施形態での溝部17a,17bは、縦壁15及び側面部11eのそれぞれに機械加工を施して形成される。
次に、ウェル部11cに対する副気室部材10の取付け方法について説明する。図5(a)及び(b)は、ウェル部11cに対する副気室部材10の取付け方法を説明する工程説明図である。
なお、本実施形態でウェル部11cに対する副気室部材10の取付けには、溝部17b寄りの位置で縁部14bをウェル部11cの外周面11dに向けて押圧するプッシャ(押圧装置)50(図5(a)及び(b)参照)を使用することを想定している。
このプッシャ50としては、例えば、エアシリンダのエア圧で縁部14b(図5(a)及び(b)参照)を押圧するものが挙げられる。
なお、図5(a)及び(b)中、プッシャ50は、作図の便宜上、仮想線(二点鎖線)で示している。
本実施形態で使用するプッシャ50としては、例えば、副気室部材10の長手方向(図2のホイール周方向X)の湾曲率に倣った円弧形状の輪郭を有するエッジ部分を備える板状部材が挙げられるが、本発明に適用できるプッシャ50はこれに限定するものではなく適宜に設計変更することができる。
この取付け方法では、図5(a)に示すように、先ず、副気室部材10を傾斜させて、管体18の近傍に位置する縁部14aを部分的に第1の縦壁面16aの溝部17a(図3参照)に嵌め込む。この際、図1に示すように、管体18は、縦壁15の切欠き部15aに嵌め込まれる。
そして、図5(a)中、仮想線で示すプッシャ50が縁部14bに当てられる。符号11dは、ウェル部11cの外周面である。
次に、図5(b)に示すように、プッシャ50が縁部14bをウェル部11cの外周面11dに向けて押圧すると、副気室部材10は、ウェル部11cの外周面11dに対する傾斜角が小さくなるに従って、管体18を挟む両側の縁部14aが第1の縦壁面16aの溝部17a(図3参照)に徐々に嵌り込んでいく。
この際、バネ弾性を有する縁部14a,14bは、プッシャ50の押圧力の大きさに応じて撓むこととなる。
そして、プッシャ50が縁部14bをウェル部11cの外周面11dに向けて押圧すると、図3に示すように、縁部14aが第1の縦壁面16aに形成された溝部17aに、また縁部14bが第2の縦壁面16bに形成された溝部17bにそれぞれ完全に嵌り込むことで副気室部材10がウェル部11cに取り付けられる。
次に、本実施形態の車両用ホイール1における副気室部材10(ヘルムホルツレゾネータ)の位置について説明する。
図6(a)から(c)は、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10b、並びに各々の連通孔18aの位置を模式的に示す側面図である。図6(a)から(c)中、符号Xはホイール周方向であり、符号Bは第1副気室部材10aと第2副気室部材10bによって生じるホイールアンバランスを修正する為のカウンタウエイトであり、符号Axはホイール回転中心であり、符号11はリムであり、符号20はタイヤトレッドである。図7(a)から(d)は、連通孔18aの形成位置を模式的に示す図であり、副気室部材10を長手方向の曲率に沿う曲面で切断した模式断面図である。
図6(a)に示すように、本実施形態では、ホイール周方向Xに2つのみ配置される第1副気室部材10a(第1ヘルムホルツレゾネータ)及び第2副気室部材10b(第2ヘルムホルツレゾネータ)の各連通孔18a同士は、ホイール周方向Xに所定の間隔(所定の角度)で離間している。
具体的には、第1副気室部材10aと第2副気室部材10bとは、ホイール周方向Xに沿って一列に並ぶように配置されており、それぞれの長手方向(ホイール周方向X)の中央に形成されている連通孔18a同士が、ホイール回転中心Ax周りに90°の角度で互いにホイール周方向Xに離間するように配置されている。
ここで「連通孔18a」とは、タイヤ空気室MC(図3参照)との境界部を意味する。したがって、本実施形態での「連通孔18a」とは管体18の先端の開口部(前記式(1)のSで示される断面積を有する開口部)を意味する。
なお、本実施形態での車両用ホイール1は、第1副気室部材10a(第1ヘルムホルツレゾネータ)及び第2副気室部材10b(第2ヘルムホルツレゾネータ)の各々の連通孔18a同士がホイール回転中心Ax周りに90°の角度で互いにホイール周方向Xに離間しているが、本発明での連通孔18a同士の離間角度は、後に詳しく説明するように、これに限定されずに、90±θ°(但し、θは0以上30以下、望ましくは0以上10以下の実数)の角度の範囲で設定することができる。
また、本発明においては、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bの各々の連通孔18a同士が90°の角度で離間していれば各副気室部材10a,10bにおける連通孔18aの形成位置については制限がなく、また、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10b同士の距離についてもその制限はない。
したがって、本発明においては、図6(b)に示すように、第1副気室部材10aの連通孔18aが第1副気室部材10aのホイール周方向Xの端部に設けられ、第2副気室部材10bの連通孔18aが、第1副気室部材10bの連通孔18aに近接する側とは反対側の第2副気室部材10bのホイール周方向Xの端部に設けられる構成とすることもできる。
また、本発明においては、図6(c)に示すように、第2副気室部材10b(第2ヘルムホルツレゾネータ)が、第1副気室部材10a(第1ヘルムホルツレゾネータ)とホイール回転中心Axを挟んで第1副気室部材10a(第1ヘルムホルツレゾネータ)と対向するようにホイール周方向Xに離間して配置される構成とすることができる。この場合においては、第1副気室部材10aの連通孔18aが第1副気室部材10aのホイール周方向Xの端部に設けられ、第2副気室部材10bの連通孔18aが、第1副気室部材10bの連通孔18aに近接する側の第2副気室部材10bのホイール周方向Xの端部に設けられる構成とすることができる。
また、図2に示す連通孔18aは、ホイール幅方向Yに本体部13から突出する管体18内に形成されているが、前記のとおり、連通孔18aの形成位置には特に制限はない。したがって、連通孔18aは、図7(a)に示すように、副気室部材10の上側、つまり図3に示す上板25a側に開口する構成とすることができる。
また、副気室部材10のホイール周方向Xの端部に設けられる連通孔18aは、図7(b)に示すように、ホイール周方向X側に向かって突出するように形成することができるし、図7(c)に示すように、ホイール幅方向Y側に向かって突出するように形成することができる。また、図7(d)に示すように、副気室部材10の上側(図3に示す上板25a側)に開口する構成とすることもできる。なお、図7(a)から(d)中、符号SCは副気室である。
また、図6(c)の車両用ホイール1では第1副気室部材10aと第2副気室部材10bの一方の副気室部材によって生じるホイールアンバランスが他方の副気室部材によって生じるホイールアンバランスによって相殺される為、副気室部材に対抗させる為のカウンタウエイトが不要になり、車両用ホイール1のホイールアンバランス修正時に使用するカウンタウエイトの量の増加を抑制できる。
また、図示しないが、各々の連通孔18a同士が前記したように所定の角度で離間している限り、各々の連通孔18aの形成位置は、本体部13の長手方向(ホイール周方向X)の中央部、或いは端部に限定されることはなく、本体部13の長手方向のいずれの位置であってもよい。また、連通孔18aの形成位置は、連通孔18a同士が前記したように所定の角度で離間している限り、本体部13の短手方向(ホイール幅方向Y)のいずれの位置であってもよい。
次に、本実施形態の車両用ホイール1の奏する作用効果について説明する。
前記したように、従来の車両用ホイール(例えば特許文献1から3参照)においては、気柱共鳴音による加振を十分に抑制するために、4以上のヘルムホルツレゾネータがホイール周方向に等間隔で設けられている。一方、ホイールの製造コストの低減、ホイールの製造工程の簡素化、ホイール重量の低減等を図るためにヘルムホルツレゾネータの数を減じると、気柱共鳴音による加振を十分に抑制することができずに所謂「消音むら」が生じる。
これに対して、本実施形態の車両用ホイール1によれば、後の実施例で具体的にその効果を明示したように、連通孔18a同士がホイール回転中心Ax周りに90°をなすように互いに離間する副気室部材10を2つのみ設けることで、「消音むら」を生じることなく、例えば4つのヘルムホルツレゾネータを有する従来のものと略同等の消音効果を奏することができる。つまり、本実施形態の車両用ホイール1によれば、従来よりも2つの副気室部材10(ヘルムホルツレゾネータ)を減じることができると共に「消音むら」を生じることなく優れた消音効果を奏することができる。これにより本実施形態の車両用ホイール1によれば、従来よりも製造コストの低減、製造工程の簡素化、ホイール重量の低減等を達成することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、第1副気室部材10aと第2副気室部材10bとについてそれぞれ別体のものを使用することを想定しているが、本発明は第1副気室部材10aと第2副気室部材10bとが一体となった副気室部材10を採用することができる。
次に参照する図8は、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bが一体となった副気室部材10を有する車両用ホイール1の連通孔18aの位置を模式的に示す側面図である。図8中、符号SC1は第1副気室であり、符号SC2は第2副気室であり、符号Xはホイール周方向であり、符号Axはホイール回転中心であり、符号Bは副気室部材10によって生じるホイールアンバランスを修正する為のカウンタウエイトであり、符号11はリムであり、符号20はタイヤトレッドである。図9(a)から(c)は、仕切り壁Wを介してホイール周方向Xに第1副気室SC1と第2副気室SC2とが並ぶように一体化した第1副気室部材10aと第2副気室部材10bの各々の連通孔18aの形成位置を模式的に示す図であり、その長手方向の曲率に沿う曲面で切断した模式断面図である。
図8に示すように、この車両用ホイール1は、第1副気室部材10aと第2副気室部材10bとが一体に形成され、第1副気室SC1と第2副気室SC2とは、仕切り壁Wを介してホイール周方向Xに並ぶように配置されている。そして、第1副気室S1に連通する連通孔18a、及び第2副気室S2に連通する連通孔18a同士は、前記したように、ホイール回転中心Ax周りに90°をなす角度で互いに周方向に離間して設けられている。
また、各連通孔18aは、図9(a)に示すように、ホイール幅方向Y側に向かって突出するように形成することができるし、図9(b)に示すように、ホイール周方向X側に向かって突出するように形成することができる。また、図9(c)に示すように、副気室部材10の上側(図3に示す上板25a側)に開口する構成とすることもできる。
このような車両用ホイール1によれば、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bが一体となっているので、車両用ホイール1の部品点数が減って、前記実施形態よりも一層の製造コストの低減化、及び製造工程の簡素化を達成することができる。また、本実施形態での副気室部材10は、前記したように、樹脂成形品を想定しているが、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bを別々に成形した場合に使用する樹脂量よりも、第1副気室部材10aと第2副気室部材10bとが一体となるように成形した場合に使用する樹脂量の方が少ない。つまり、第1副気室部材10aと第2副気室部材10bとが一体となるように成形したものの方がより軽量となる。
よって、図8に示す車両用ホイール1は、カウンタバランスB(カウンタウエイト)の質量を考慮したとしても、第1副気室部材10aと第2副気室部材10bとを相互に分離別体とした車両用ホイールよりも軽量となる。したがって、この車両用ホイール1によれば、車両の所謂バネ下重量を低減することができる。
また、本発明においては、図8に示した仕切り壁Wを介してホイール周方向Xに第1副気室SC1と第2副気室SC2とが並ぶように一体化したものに限定されない。次に参照する図10(a)から(c)は、仕切り壁Wを介してホイール幅方向Yに第1副気室SC1と第2副気室SC2とが並ぶように一体化した副気室部材10を示す模式図であり、副気室部材10を長手方向の曲率に沿う曲面で切断した模式断面図である。
図10(a)から(c)に示すように、この副気室部材10は、第1副気室SC1及び第2副気室SC2が仕切り壁Wを介して互いにホイール幅方向Yに並ぶように形成されている。
このような副気室部材10によれば、仕切り壁Wがホイール周方向Xに沿って延在するように形成されるので、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bの強度をより一層向上させることができる。特に、前記した上側結合部33a及び底側結合部33bを有しない構造を採用する場合には、この仕切り壁Wによって上板25a及び底板25b(図3参照)の面剛性を向上させることができるので望ましい。
また、各連通孔18aは、図10(a)に示すように、ホイール幅方向Y側に向かって突出するように形成することができるし、図10(b)に示すように、ホイール周方向X側に向かって突出するように形成することができる。また、図10(c)に示すように、第1副気室部材10a及びの第2副気室部材10bの上側(図3に示す上板25a側)に開口する構成とすることもできる。
また、前記実施形態では、リム11に取り付ける副気室部材10をヘルムホルツレゾネータとして使用した車両用ホイール1を想定しているが、本発明はリム11自体に副気室及び連通孔を直接造り込んでヘルムホルツレゾネータを構成する車両用ホイールとすることもできる。
また、前記実施形態では、2つの副気室部材10の各々の連通孔18a同士がホイール回転中心Ax周りに90°で互いにホイール周方向Xに離間しているが、本発明はこの連通孔離間角度が厳密に90°でなくても略直角であれば前記の効果を奏することができる。具体的には、本発明での略直角とは、90±θ°(但し、θは0以上30以下、望ましくは0以上10以下の実数)を意味する。
次に、実施例を示しながら本発明を更に具体的に説明する。
(実施例1並びに参考例1及び参考例2)
図11(a)は、実施例1の車両用ホイールにおける第1副気室部材10a(第1ヘルムホルツレゾネータ)及び第2副気室部材10b(第2ヘルムホルツレゾネータ)の位置、及び各連通孔18a同士の離間距離(連通孔離間角度)を示すと共に、タイヤトレッド20の周方向の所定の位置に入力された打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axで応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。図11(b)は、図11(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axにおける振動加速度の一周平均を表すグラフである。
なお、図11(a)中、符号FからF315の添字は、車両用ホイール1(図1参照)の側面視で、ホイール回転中心Axを基準に第1副気室部材10aの連通孔18aの位置の角度を0°とした場合に、この第1副気室部材10aの連通孔18aの位置から右回りに開く角度を意味しており、例えば、F90の「90」は、この連通孔18aから右回りに90°開いた位置(角度)を表し、F180の「180」は、この連通孔18aから右回りに180°開いた位置(角度)を表し、F270の「270」は、この連通孔18aから右回りに270°開いた位置(角度)を表している。
また、図11(a)のグラフの縦軸は、符号FからF315で示される打撃荷重(加振)が入力される位置において、タイヤトレッド20に対してハンマ殴打による打撃荷重が付与された際に(加振入力された際に)、ホイール回転中心Axの振動加速度の大きさを加振入力1N当りの振動加速度の大きさ[(m/s)/N]で示したものであって、これを[dB]単位に換算して表している。図11(a)のグラフの横軸は、振動周波数[Hz]である。図11(b)の縦軸は、前記の振動加速度の一周平均を、[dB]単位に換算した加振入力1N当りの振動加速度の大きさ[(m/s)/N]で表したものであり、図11(b)の横軸は、振動周波数[Hz]である。
参考例1は、副気室部材10を全く設けていない以外は、本実施形態の車両用ホイール1(図1参照)と同様に構成されている。
参考例1の車両ホイールは、副気室部材10を有していないので気柱共鳴音の消音効果はない。具体的には、図11(a)のグラフ中、細線で示すように、FからF315の加振入力に対するいずれの応答においても、気柱共鳴振動周波数(Rf)付近で最も高いピークが鋭角的に現れている。
参考例2は、4つの副気室部材10をホイール周方向Xに沿って等間隔に配置した以外は、本実施形態の車両用ホイール1(図1参照)と同様に構成されている。
図12は、参考例2の車両用ホイールの説明図であり、(a)は、4つの副気室部材10の配置、及び各連通孔18a同士の離間距離(連通孔離間角度)を示すと共に、打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axで応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。図12(b)は、図12(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axにおける振動加速度の一周平均を表すグラフである。図12(a)及び(b)のグラフの縦軸及び横軸は、図11(a)及び(b)と同様である。
なお、図12(a)及び(b)のグラフ中の細線は、図11(a)及び(b)のグラフにおけるそれぞれの参考例1の細線を転記したものである。
参考例2の車両用ホイールは、図12(a)に示すように、ホイールの全周に亘って4つの副気室部材10が等間隔に配置されているので、図12(a)のグラフ中、太線で示すように、FからF315の加振入力に対するいずれの応答においても、気柱共鳴振動周波数(Rf)付近で気柱共鳴音の良好な消音効果を発揮している。
再び図11(a)に戻って、本実施形態の車両用ホイール1(実施例1)は、副気室部材10の数が参考例2(図12(a)参照)よりも2つ少ない構成でありながら、図11(a)のグラフ中、太線で示すように、FからF315の加振入力に対するいずれの応答においても、気柱共鳴振動周波数(Rf)付近で気柱共鳴音の良好な消音効果を発揮している。
(比較例1)
図13は、比較例1の車両用ホイールの説明図であり、図13(a)は、1つの副気室部材10の配置を示すと共に、打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axで応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。図13(b)は、図13(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axにおける振動加速度の一周平均を表すグラフである。図13(a)及び(b)のグラフの縦軸及び横軸は、図11(a)及び(b)と同様である。
なお、図13(a)及び(b)のグラフ中の細線は、図11(a)及び(b)のグラフにおけるそれぞれの参考例1の細線を転記したものである。
比較例1の車両用ホイールは、図13(a)に示すように、1つの副気室部材10のみが配置されているので、図13(a)のグラフ中、太線で示すように、FからF315の加振入力に対する応答のうち、F及びF180の加振入力については、気柱共鳴振動周波数(Rf)付近で気柱共鳴音の良好な消音効果を発揮している。
しかしながら、F45、F90、F135、F225、F270及びF315の加振入力については、気柱共鳴音の消音効果が殆ど認められなかった。
(比較例2)
図14は、比較例2の車両用ホイールの説明図であり、図14(a)は、2つの副気室部材10の配置、及び各連通孔18a同士の離間距離(連通孔離間角度)を示すと共に、打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axで応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。図14(b)は、図14(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axにおける振動加速度の一周平均を表すグラフである。図14(a)及び(b)のグラフの縦軸及び横軸は、図11(a)及び(b)と同様である。
なお、図14(a)及び(b)のグラフ中の細線は、図11(a)及び(b)のグラフにおけるそれぞれの参考例1の細線を転記したものである。
比較例2の車両用ホイールは、図14(a)に示すように、実施例1と同様に2つの副気室部材10が配置されているが、各連通孔18a同士の離間距離(連通孔離間角度)は180°であった。そして、この比較例1の車両用ホイールは、図14(a)のグラフ中、太線で示すように、FからF315の加振入力に対する応答のうち、F及びF180の加振入力については、気柱共鳴振動周波数(Rf)付近で気柱共鳴音の良好な消音効果を発揮している。
しかしながら、F45、F90、F135、F225、F270及びF315の加振入力については、気柱共鳴音の消音効果が殆ど認められなかった。
(実施例1並びに比較例1及び比較例2の評価結果)
比較例1及び比較例2では、前記のとおり、F45、F90、F135、F225、F270及びF315の加振入力については、気柱共鳴音の消音効果が殆ど認められなかった(図13(a)及び図14(a)参照)。これは加振入力されるタイヤトレッド20の位置の内周側に、副気室部材10が設けられていないためである。
ちなみに、比較例1において、副気室部材10が設けられていないにも関わらず、図13(a)に示すF180の加振入力に対して気柱共鳴音の消音効果が認められた。これはタイヤ空気室MCに生じる1次共鳴波の音圧の最大値は180°間隔で発生し、F180の加振入力に対してホイール回転中心Axを挟んで対向する0°の位置でも180°の位置と同じ大きさの最大音圧が発生するが、0°の位置の最大音圧は副気室部材10の消音効果により低減される為、0°の位置と同じ大きさの最大音圧となる180°の位置の最大音圧も低減することによるものと考えられる。
これに対して、実施例1では、消音むらが生じることもなく、参考例2の4つの副気室部材10を備えるものと略同等の消音効果を発揮している。具体的には、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bが設けられた箇所へのF及びF90、の加振入力に対する消音効果が確認されたことは勿論、ホイール回転中心Axを挟んで第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bと対向する位置においても副気室部材が配置されていないにも関わらず、F180及びF270の加振入力に対する消音効果が確認された。さらに、ホイール回転中心Axを挟む位置の両方に副気室部材が配置されていないにも関わらず、F45、F135、F225及びF315の加振入力についても消音効果が確認された。
次に参照する図15は、図11(b)、図12(b)、図13(b)、及び図14(b)のグラフの線図を1つにまとめて表したグラフである。
図15に示すように、前記振動加速度の一周平均の比較では、参考例2について最も消音効果が大きく、これに次いで実施例1の消音効果が大きいことが判明した。また、比較例1及び比較例2では、消音効果が十分ではないことが確認された。
(実施例2)
図16は、実施例2の車両用ホイール1の説明図であり、図16(a)は、2つの副気室部材10の配置、及び各連通孔18a同士の離間距離(連通孔離間角度)を示すと共に、打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axで応答する振動加速度の大きさを表すグラフを併記した図である。図16(b)は、図16(a)の打撃荷重(FからF315)に対してホイール回転中心Axにおける振動加速度の一周平均を表すグラフである。図16(a)及び(b)のグラフの縦軸及び横軸は、図11(a)及び(b)と同様である。
なお、図16(a)及び(b)のグラフ中の細線は、図11(a)及び(b)のグラフにおけるそれぞれの参考例1の細線を転記したものである。
実施例2の車両用ホイールは、図16(a)に示すように、第1副気室部材10a及び第2副気室部材10bのそれぞれの端部に連通孔18aを設けたものである。図16(a)及び(b)のグラフ中、太線で示すように、実施例2の車両用ホイールにおいても図11(a)及び(b)に示される実施例1の車両用ホイールの場合と同じ良好な消音効果が得られている。
1 車両用ホイール
10 副気室部材(ヘルムホルツレゾネータ)
10a 第1副気室部材(第1ヘルムホルツレゾネータ)
10b 第2副気室部材(第2ヘルムホルツレゾネータ)
11c ウェル部
11d ウェル部の外周面
13 本体部
14(14a,14b,14c,14d) 縁部
16a 第1の縦壁面
16b 第2の縦壁面
18a 連通孔
25a 上板
25b 底板
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
SC 副気室
SC1 第1副気室
SC2 第2副気室
MC タイヤ空気室
前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、タイヤ空気室と連通孔を介して連通する副気室を有するヘルムホルツレゾネータを2つのみ備え、前記ヘルムホルツレゾネータの各々の前記連通孔同士がホイール回転中心周りに略直角をなす角度で互いにホイール周方向に離間して設けられ、前記ヘルムホルツレゾネータは、第1ヘルムホルツレゾネータと、ホイール回転中心を挟んで前記第1ヘルムホルツレゾネータと対向するようにホイール周方向に離間して配置される第2ヘルムホルツレゾネータと、からなり、前記第1ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔は、該第1ヘルムホルツレゾネータの周方向端部に設けられ、前記第2ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔は、前記第1ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔に近接する側の該第2ヘルムホルツレゾネータの周方向端部に設けられることを特徴とする。
この車両用ホイールによれば、各々の連通孔同士がホイール回転中心周りに略直角をなすように互いにホイール周方向に離間することで、ホイールに設けられるヘルムホルツレゾネータの個数が4つよりも少ない場合でも消音むらがなく、しかも気柱共鳴音に対する高い消音効果が得られ、気柱共鳴音に起因するロードノイズを良好に低減することができる。これにより車両用ホイールは、従来よりも製造コストの低減、製造工程の簡素化、ホイール重量の低減等を達成することができる。
また、前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、タイヤ空気室と連通孔を介して連通する副気室を有するヘルムホルツレゾネータを前記タイヤ空気室内に2つのみ備え、前記ヘルムホルツレゾネータの各々の前記連通孔同士がホイール回転中心周りに略直角をなす角度で互いにホイール周方向に離間して設けられ、前記ヘルムホルツレゾネータは、第1ヘルムホルツレゾネータと第2ヘルムホルツレゾネータとが一体となるように形成され、前記第1ヘルムホルツレゾネータ及び前記第2ヘルムホルツレゾネータのそれぞれは、前記タイヤ空気室内に配置される副気室部材からなり、該副気室部材の内側は、互いにホイール周方向に並ぶように二室に仕切られて第1副気室と第2副気室とが形成されると共に、該副気室部材は、該第1副気室をタイヤ空気室に連通する前記連通孔と、該第2副気室をタイヤ空気室に連通する前記連通孔と、を有し、前記第1副気室及びこの第1副気室の前記連通孔は、前記第1ヘルムホルツレゾネータを構成し、前記第2副気室及びこの第2副気室の前記連通孔は、前記第2ヘルムホルツレゾネータを構成することを特徴とする。
この車両用ホイールによれば、ヘルムホルツレゾネータがタイヤ空気室内に配置される副気室部材で形成されるので、従来のリム自体にヘルムホルツレゾネータが造り込まれるホイール(例えば、特許文献1参照)と異なって製造工程を簡素化することができる。また、副気室部材の内側に第1副気室と第2副気室とが形成されているので、部品点数が減って、より一層の製造コストの低減化、製造工程の簡素化、ホイール重量の低減等を達成することができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記ヘルムホルツレゾネータは、第1ヘルムホルツレゾネータと第2ヘルムホルツレゾネータとが一体となるように形成されているので、製造工程のより一層の簡素化を図ることができる。
また、前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、タイヤ空気室と連通孔を介して連通する副気室を有するヘルムホルツレゾネータを前記タイヤ空気室内に2つのみ備え、
前記ヘルムホルツレゾネータの各々の前記連通孔同士がホイール回転中心周りに略直角をなす角度で互いにホイール周方向に離間して設けられ、前記ヘルムホルツレゾネータは、第1ヘルムホルツレゾネータと第2ヘルムホルツレゾネータとが一体となるように形成され、前記第1ヘルムホルツレゾネータ及び前記第2ヘルムホルツレゾネータのそれぞれは、前記タイヤ空気室内に配置される樹脂製の副気室部材からなり、該副気室部材の内側は、互いにホイール幅方向に並ぶように二室に仕切られて第1副気室と第2副気室とが形成されると共に、該副気室部材は、該第1副気室をタイヤ空気室に連通する前記連通孔と、該第2副気室をタイヤ空気室に連通する前記連通孔と、を有し、前記第1副気室及びこの第1副気室の前記連通孔は、前記第1ヘルムホルツレゾネータを構成し、前記第2副気室及びこの第2副気室の前記連通孔は、前記第2ヘルムホルツレゾネータを構成することを特徴とすることを特徴とする。
この車両用ホイールによれば、第1副気室及び第2副気室を相互に仕切る仕切り壁がホイール周方向に沿って延在するように形成されるので、副気室部材の強度をより一層向上させることができる。

Claims (5)

  1. タイヤ空気室と連通孔を介して連通する副気室を有するヘルムホルツレゾネータを2つのみ備え、
    前記ヘルムホルツレゾネータの各々の前記連通孔同士がホイール回転中心周りに略直角をなす角度で互いにホイール周方向に離間して設けられることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 請求項1に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記ヘルムホルツレゾネータは、第1ヘルムホルツレゾネータと、ホイール回転中心を挟んで前記第1ヘルムホルツレゾネータと対向するようにホイール周方向に離間して配置される第2ヘルムホルツレゾネータと、からなり、
    前記第1ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔は、該第1ヘルムホルツレゾネータの周方向端部に設けられ、
    前記第2ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔は、前記第1ヘルムホルツレゾネータの前記連通孔に近接する側の該第2ヘルムホルツレゾネータの周方向端部に設けられることを特徴とする車両用ホイール。
  3. 請求項1に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記ヘルムホルツレゾネータは、第1ヘルムホルツレゾネータと第2ヘルムホルツレゾネータとが一体となるように形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  4. 請求項3に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記ヘルムホルツレゾネータは、前記タイヤ空気室内に配置される副気室部材からなり、
    該副気室部材の内側は二室に仕切られて第1副気室と第2副気室とが形成されると共に、
    該副気室部材は、該第1副気室をタイヤ空気室に連通する前記連通孔と、該第2副気室をタイヤ空気室に連通する前記連通孔と、を有し、
    前記第1副気室及びこの第1副気室の前記連通孔は、前記第1ヘルムホルツレゾネータを構成し、
    前記第2副気室及びこの第2副気室の前記連通孔は、前記第2ヘルムホルツレゾネータを構成することを特徴とする車両用ホイール。
  5. 請求項4に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記ヘルムホルツレゾネータは、前記タイヤ空気室内に配置された状態でホイール周方向に沿う方向に長手となるように樹脂で形成され、
    前記第1副気室及び前記第2副気室は、互いにホイールの幅方向に並んで形成されるように前記副気室部材の内側が仕切られていることを特徴とする車両用ホイール。
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