JP4834711B2 - 車両用ホイール - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ気室内の気柱共鳴(空洞共鳴)に伴う騒音を低減する車両用ホイールに関するものである。
一般に、タイヤの気室(以下、「タイヤ気室」という。)内で生じる気柱共鳴が、自動車のロードノイズの要因となることが知られている。気柱共鳴とは、路面からタイヤに伝わるランダムな振動がタイヤ気室内の空気を振動させ、その結果、タイヤ気室の気柱共鳴周波数付近で共鳴現象が起こり、共鳴音が発生する現象である。
従来、この気柱共鳴に伴う騒音を低減するため、特許文献1に記載された車両用ホイールが知られている。この車両用ホイールは、リムの周方向に沿って複数の副気室を有している。さらに詳しく説明すると、この車両用ホイールでは、ホイール周方向に延びるようにウェル部に立設された環状の縦壁と、ビードシート部側に向かうウェル部の立ち上り側壁との間に形成される環状の空間部分が蓋部材で塞がれている。そして、蓋部材とウェル部と縦壁とで区画されることとなるこの空間部分がホイール周方向に所定の間隔をあけて配置された複数の隔壁で仕切られることで各副気室が形成されている。また、タイヤ気室と各副気室とは、蓋部材に形成された連通孔で連通している。この車両用ホイールによれば、連通孔と副気室とがヘルムホルツ・レゾネータを構成し、タイヤ気室内の気柱共鳴音を低減することができる。
特許第3992566号公報
しかしながら、従来の車両用ホイールは現実的な構造ではなかった。すなわち、ウェル部から立ち上がるように縦壁を形成したホイールに、複数の隔壁と蓋部材とを、気密性を保ちつつ、溶接、接着、嵌め込み、締結により高精度で結合させる必要があり、気密性の確保、製造工数や製造コストの増大を考慮すると、量産化に不適であるという問題があった。
そこで、本発明者らは、前記問題を解決する観点から、予め副気室を有する副気室部材をウェル部に設けた第1の縦壁面と第2の縦壁面との間に嵌め込むだけで製造される車両用ホイールを提案した(特願2007ー125139、平成19年5月10日出願、未公開)。
この車両用ホイールでは、第1の縦壁面と第2の縦壁面とに延出して、第1の縦壁面と第2の縦壁面とのそれぞれに形成された係止部に係止される縁部を備えており、これらの縁部を第1の縦壁面と第2の縦壁面との係止部にその弾性を利用してそれぞれ係止させることによって、第1の縦壁面と第2の縦壁面との間に副気室部材を嵌め込むことができる。
この車両用ホイールによれば、従来の車両用ホイールと比較して、製造工数や製造コストを削減することができるとともに、量産性を向上させることが可能である。
ところで、この車両用ホイールでは、副気室部材に設けられた連通孔がホイール幅方向に開口するように設けられていた。一方、タイヤ空気室内に空気を供給するためのエアバルブの吐出口もホイール幅方向に向けて設けられていた。このため、タイヤ空気圧の調整時に、仮にエアコンプレッサ等に水分が溜まっていたり、タイヤ補修剤等が用いられたりした場合には、これらが連通孔を通じて副気室部材内に浸入するおそれがあり、浸入した水分等で副気室の容積が変化してしまうおそれがあった。このため、このような水分等の浸入を防止することが要望される。
本発明の目的は、前記の課題を解決することにあり、副気室に水分等が浸入するのを防止することができ、気柱共鳴音を好適に低減することができる車両用ホイールを提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、タイヤ空気室内でヘルムホルツレゾネータを構成する副気室部材をウェル部の外周面上に固定した車両用ホイールであって、前記ウェル部の外周面からホイール径方向の外側に立ち上がり、前記外周面のホイール周方向に延びる縦壁に形成される第1の縦壁面と、前記第1の縦壁面と対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、を備え、前記副気室部材は、前記ウェル部の外周面側の底板と、この底板との間で副気室を形成する上板と、前記副気室と前記タイヤ空気室を連通する連通孔と、からなる本体部と、前記底板と前記上板とを結合するとともに、前記本体部から前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面とに延出して、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面とのそれぞれに形成された係止部に係止される縁部と、を有して、前記第1、第2の縦壁面間に保持されるようになっており、前記連通孔は、前記縦壁を貫通してホイール幅方向に延び、前記タイヤ空気室内に空気を供給するためのエアバルブの吐出口に対し、前記ウェル部のホイール周方向にずれた位置で、かつ前記エアバルブから吐出される流体が当らない位置で前記タイヤ空気室に開口していることを特徴とする。
この車両用ホイールによれば、連通孔は、タイヤ空気室内に空気を供給するためのエアバルブの吐出口に対し、ウェル部のホイール周方向にずれた位置で、かつエアバルブから吐出される流体が当らない位置でタイヤ空気室に開口しているので、タイヤ空気圧の調整時に、仮にエアバルブから水分やタイヤ補修剤等が吐出しても、これが連通孔を通じて副気室部材の副気室内に浸入することがない。
したがって、副気室の容積が水分等によって変化することがなくなり、副気室部材による気柱共鳴音の低減を効果的に維持することができるようになる。
また、水分等が副気室に入り込み留まることによるホイール静バランスの悪化を防ぐことができるようになる。
また、前記エアバルブは、ホイール幅方向一側に設けられ、前記連通孔は、前記一側に向けて開口していることをさらなる特徴としてもよい。
本発明の車両用ホイールによれば、副気室に水分等が浸入するのを防止することができ、気柱共鳴音を好適に低減することができる車両用ホイールが得られる。
また、水分等が副気室に入り込み留まることによるホイール静バランスの悪化を防ぐことができるようになる。
以下に、本発明の実施形態について図を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る車両用ホイールは、副気室部材の連通孔が、エアバルブの吐出口に対し、ウェル部の周方向にずれた位置に設けられていることを主な特徴としている。ここでは、先ず車両用ホイールの全体構成について説明した後に、副気室部材の構成について説明する。
《車両用ホイールの全体構成》
ここで参照する図面において、図1は、本実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。図2は、図1の車両用ホイールにタイヤを装着した車輪の要部正面断面図である。図3は、図2中に示したウェル部を部分的に拡大した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10は、リム11と、このリム11を図示しないハブに連結するためのディスク12と、リム11のウェル部11cの外周面に固定された副気室部材13とで主に構成されている。
本実施形態では、リム11とディスク12とが、スポーク12aを介して、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽量高強度材料等から一体的に製造される。なお、これらの材料は限定されるものではなく、スチール(鋼)等から形成されるものであってもよいし、ツーピースやスリーピースとしてもよい。
図2に示すように、リム11は、ホイール幅方向Yの両端部に形成されるビードシート部11a,11aと、このビードシート部11a,11aからホイール径方向Zの外側(図2の紙面上側、以下同じ)に向かってL字状に屈曲したリムフランジ部11b,11bと、ビードシート部11a,11a同士の間の部分がホイール径方向Zの内側(図2の紙面下側、以下同じ)に向かって凹んだウェル部11cと、を有する。
ビードシート部11aには、タイヤ20のビード部21aが装着される。これにより、リム11の外周面とタイヤ20の内周面との間に環状の密閉空間からなるタイヤ空気室MCが形成される。
ウェル部11cは、タイヤ20をリム11に組み付けるリム組時に、タイヤ20のビード部21a,21aを落とし込むために設けられている。
このウェル部11cの外周面には、リム11の周方向に延びるように環状の縦壁14が立設されている。
この縦壁14は、図3に示すように、ウェル部11cの外周面11dからホイール径方向Zの外側(図3の紙面上側、以下同じ)に立ち上がる第1の縦壁面15を形成するように外周面11dに立設されている。
また、ウェル部11cのホイール幅方向Yの内側(図3の紙面右側、以下同じ)に形成される側面部11eには、第1の縦壁面15と対向するように第2の縦壁面16が設けられている。なお、本実施形態での縦壁14は、リム11を鋳造する際にウェル部11cと一体に成形される。
そして、これらの第1の縦壁面15および第2の縦壁面16には、それぞれ溝部17が形成されている。これらの溝部17,17は、ウェル部11cの外周面11dの周方向に沿って形成されて環状の溝となっている。これらの溝部17,17には、後記する副気室部材13の縁部13eの先端部が嵌め込まれている。さらに具体的に説明すると、縁部13eの先端部は、ウェル部11cの外周面11dと対向するように溝部17,17内に形成された係止面17aに係止されることとなる。なお、本実施形態での溝部17,17は、縦壁14および側面部11eのそれぞれに機械加工を施して形成される。
《副気室部材の構成》
次に、副気室部材13について説明する。ここで参照する図面において、図4は、副気室部材の配置位置を示す車両用ホイールの側面断面図である。図5は、副気室部材を上板側から見た全体斜視図である。図6(a)は、副気室部材の回止め部を図3のV方向から見た斜視図、図6(b)は、図5のb−b断面図である。
図4に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10では、副気室部材13がウェル部11cのホイール周方向Xに沿って等間隔(約90度置きに)に4つ配置されている。つまり、ホイール中心軸Axを挟んで対向する一対の副気室部材13が2組配置されている。
副気室部材13は、図5(a)に示すように、ホイール周方向Xに長い部材であって、本体部13aと、回止め部18と、縁部13eとを備えている。そして、副気室部材13は、長手方向に沿って湾曲しており、図4に示すように、ウェル部11cの外周面11dに沿うように配置されている。
(本体部)
前記した本体部13aは、図3に示すように、底板25aと、この底板25a上に配置される上板25bとを備えている。なお、本実施形態での底板25aおよび上板25bのそれぞれは、同じ厚さとなっているが、これらの厚さは相互に異なっていてもよい。
底板25aは、後記するように、第1の縦壁面15側および第2の縦壁面16側に延出する縁部13eと一体になってウェル部11cの外周面11d側に凸となって外周面11dに当接する湾曲面を形成している。
上板25bは、ウェル部11cの外周面11d側に沿うように配置された底板25a上でホイール径方向Zの外側に凸となるように湾曲して膨らみを形成している。
本体部13aは、このような底板25aと上板25bとの間に次に説明する副気室SCを形成している。
ここで、副気室SCの容積は、50〜250cc程度が好ましい。副気室SCの容積をこの範囲内に設定することで、副気室部材13は、消音効果を充分に発揮しつつ、その重量の増大を抑制して車両用ホイール10の軽量化を図ることができる。また、ホイール周方向の副気室部材13の長さは、リム11の周長と同じ長さを最大として、車両用ホイール10の重量の調整やウェル部11cに対する組付け容易性を考慮して適宜に設定することができる。
(回止め部)
前記した回止め部18は、図1に示す車両用ホイール10が回転した際に副気室部材13の回り止めをより確実に行うものである。
この回止め部18は、図5に示すように、ホイール周方向X(車両用ホイール10(図1参照)の回転方向)と交差する方向に本体部13aから突出している。
さらに詳しく説明すると、この回止め部18は、図6(a)に示すように、本体部13aの上板25bを部分的に平坦に形成した根元部18aから縦壁14側に延びている。
そして、回止め部18の先端部は、縦壁14に形成された切欠き部14aに嵌り込んでいる。なお、本実施形態での切欠き部14aは、リム11(図1参照)を鋳造する際に縦壁14と同時に形成されるか、または縦壁14に機械加工を施して形成される。
本実施形態での回止め部18は、管部材で形成されており、図6(b)に示すように、管部材の内側には、副気室SCとタイヤ空気室MC(図2参照)とを繋ぐ連通孔13bが形成されている。
連通孔13bの断面形状は、特に制限はなく、本実施形態では楕円形(図6(a)参照)となっているが、円形、多角形等のいずれであってもよい。連通孔13bの直径は、断面が円形の場合には、5mm以上が好ましい。また、円形以外の断面形状の連通孔13bは、その断面積で同じ断面積の円形に換算して直径5mm以上のものが好ましい。
連通孔13bの長さは、次の(式1)で示されるヘルムホルツ・レゾネータの共鳴周波数を求める式を満たすように設定される。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴周波数
C(m/s):副気室SC内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m):副気室SCの容積
L(m):連通孔13bの長さ
S(m):連通孔13bの開口部断面積
α:補正係数
なお、前記共鳴周波数fは、タイヤ空気室MCの共鳴周波数に合わせられる。この際、図4に示す4つの副気室部材13の共鳴周波数fは、全て同じに設定してもよいし、違えてもよい。具体的には、タイヤ空気室MC(図2参照)の共鳴周波数に2つの共鳴周波数(f,f)が認められる場合に、4つの副気室部材13の共鳴周波数fを(f+f)/2に設定することができる。また、リム中心を挟んで対向する一対の副気室部材13の共鳴周波数fをfに設定し、他の一対の副気室部材13の共鳴周波数fをfに設定することもできる。さらに4つの副気室部材13の全ての共鳴周波数fをf、fのいずれか一方に設定してもよい。
本実施形態では、図1に示すように、連通孔13bが、タイヤ空気室MC(図2参照)内に空気を供給するためのエアバルブ30の吐出口31に対し、ウェル部11cのホイール周方向Xにずれた位置で、かつエアバルブ30から吐出されるエアー(水分等を含む流体)が当らない位置に開口して設けられている。
詳しくは、図4に示すように、エアバルブ30は、副気室部材13の連通孔13bが配置される位置からホイール周方向Xにずれた位置に配置されており、この例では、連通孔13bからホイール周方向Xに角度θずれた位置となる、副気室部材13と副気室部材13との間にその吐出口31が向けられて配置されている。
ここで、本実施形態では、前記したように、副気室部材13が、ホイール周方向Xに沿って等間隔(約90度置きに)に配置されている構成であるので、前記した角度θは約45度となる。
したがって、図7に示すように、タイヤ空気圧の調整時に、エアバルブ30の吐出口31から吐出されたエアーは、副気室部材13と副気室部材13との間部分に向けて流れることとなる。これにより、エアコンプレッサ等に溜まっていた水分やタイヤ補修剤等がエアバルブ30の吐出口31から吐出したとしても、これらが連通孔13bに直接的に浸入することが回避される。つまり、副気室SC(図3参照)の容積が水分等によって変化することがない。
(縁部)
前記した縁部13eは、図5に示すように、本体部13aからその周囲に延出する板状体で形成されている。さらに詳しく説明すると、縁部13eは、図3に示すように、底板25aと上板25bとを結合している。そして、縁部13eは、本体部13aからホイール幅方向Yに延出してその先端部が第1の縦壁面15および第2の縦壁面16の溝部17(図3参照)に嵌り込んでその係止面17aに係止されている。
なお、本体部13aからホイール幅方向Yに延出する縁部13eは、特許請求の範囲にいう「縁部」に相当する。
第1の縦壁面15および第2の縦壁面16側に延出する縁部13eは、前記したように、湾曲する底板25aと一体になってウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している(図3参照)。
このような本実施形態での縁部13eの厚さは、底板25aおよび上板25bの厚さと同じ厚さに設定されている。なお、本実施形態での縁部13eは、その厚さや樹脂材料を適宜に選択することでバネ弾性を有している。
以上のような副気室部材13は、樹脂で形成されており、その軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SCの気密性の確保等を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形可能な樹脂が望ましい。中でも、繰り返しの曲げ疲労にも強いポリプロピレンが特に望ましい。
以上説明した本実施形態の車両用ホイール10によれば、連通孔13bが、エアバルブ30の吐出口31に対し、ウェル部11cのホイール周方向Xにずれた位置で、かつエアバルブ30から吐出されるエアー(水分等を含む流体)が当らない位置に開口して設けられているので、タイヤ空気圧の調整時に、仮にエアバルブ30から水分やタイヤ補修剤等が吐出しても、これらの水分やタイヤ補修剤等が連通孔13bを通じて副気室部材13の副気室SC内に浸入することがない。
したがって、副気室SCの容積が水分やタイヤ補修剤等によって変化することがなくなり、副気室部材13による気柱共鳴音の低減を効果的に維持することができるようになる。
また、水分等が副気室に入り込み留まることによるホイール静バランスの悪化を防ぐことができるようになる。
また、この車両用ホイール10では、図3に示すように、連通孔13bがホイール径方向Zに薄い扁平形状となっているので、連通孔13bを通じて副気室SC内に水分やタイヤ補修剤等が浸入することがより一層防止される。
また、本実施形態に係る車両用ホイール10では、前記したように、副気室部材13をウェル部11cに固定する際に、回止め部18を縦壁14に形成された切欠き部14aに嵌め込むことでウェル部11cに対する副気室部材13の位置決めがなされるので、エアバルブ30と連通孔13bとの位置関係が組み付け時に自動的に決定されるようになり、ホイール周方向Xに所望の間隔となるように配置することができる。
したがって、連通孔13bとエアバルブ30との位置関係を考慮した組付作業が簡単であり、製造工数や製造コストを削減することができるとともに、量産性を向上させることができる車両用ホイール10が得られる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
例えば、エアバルブ30の吐出口31と連通孔13bとの位置関係を、ホイール周方向Xにずらしつつ、ホイール径方向Zにもずらすようにして設けてもよい。
このような位置関係とすることによって、エアバルブ30から水分やタイヤ補修剤等が吐出されたとしても、連通孔13bを通じて副気室SC内にこれらの水分等が浸入することがより一層確実に防止されるようになる。
本実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。 図1の車両用ホイールにタイヤを装着した車輪の要部正面断面図である。 図2中に示したウェル部を部分的に拡大した図である。 副気室部材の配置位置を示す車両用ホイールの側面断面図である。 副気室部材を上板側から見た全体斜視図である。 (a)は、副気室部材の回止め部を図3のV方向から見た斜視図、(b)は、図5のb−b断面図である。 本実施形態にかかる車両用ホイールの作用説明図である。
符号の説明
10 車両用ホイール
11c ウェル部
11d ウェル部の外周面
13b 連通孔
13e 縁部
13 副気室部材
15 第1の縦壁面
16 第2の縦壁面
17 溝部
18 回り止め部
13a 本体部
25a 底板
25b 上板
30 エアバルブ
31 吐出口
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
Z ホイール径方向
MC タイヤ空気室
SC 副気室

Claims (2)

  1. タイヤ空気室内でヘルムホルツレゾネータを構成する副気室部材をウェル部の外周面上に固定した車両用ホイールであって、
    前記ウェル部の外周面からホイール径方向の外側に立ち上がり、前記外周面のホイール周方向に延びる縦壁に形成される第1の縦壁面と、
    前記第1の縦壁面と対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、
    を備え、
    前記副気室部材は、
    前記ウェル部の外周面側の底板と、この底板との間で副気室を形成する上板と、前記副気室と前記タイヤ空気室を連通する連通孔と、からなる本体部と、
    前記底板と前記上板とを結合するとともに、前記本体部から前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面とに延出して、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面とのそれぞれに形成された係止部に係止される縁部と、
    を有して、前記第1、第2の縦壁面間に保持されるようになっており、
    前記連通孔は、
    前記縦壁を貫通してホイール幅方向に延び、前記タイヤ空気室内に空気を供給するためのエアバルブの吐出口に対し、前記ウェル部のホイール周方向にずれた位置で、かつ前記エアバルブから吐出される流体が当らない位置で前記タイヤ空気室に開口していることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記エアバルブは、ホイール幅方向一側に設けられ、
    前記連通孔は、前記一側に向けて開口していることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
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