JP5719396B2 - ヘルムホルツレゾネータ型消音器 - Google Patents
ヘルムホルツレゾネータ型消音器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5719396B2 JP5719396B2 JP2013038223A JP2013038223A JP5719396B2 JP 5719396 B2 JP5719396 B2 JP 5719396B2 JP 2013038223 A JP2013038223 A JP 2013038223A JP 2013038223 A JP2013038223 A JP 2013038223A JP 5719396 B2 JP5719396 B2 JP 5719396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication hole
- air chamber
- helmholtz resonator
- cross
- resonator type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10K—SOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G10K11/00—Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
- G10K11/16—Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
- G10K11/172—Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general using resonance effects
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
f0(Hz):共鳴振動周波数
C(m/s):空洞部内の音速
V(m3):空洞部の容積
L(m):連通孔の長さ
S(m2):連通孔の断面積
α:補正係数
また、このようなヘルムホルツレゾネータ型消音器においては、前記切り欠き部は、前記連通孔の長さ方向に沿って前記連通孔の断面の輪郭の中心周りに捻れるように形成されていることが望ましい。
また、課題を解決した本発明は、空洞部とこの空洞部を外部に連通させる連通孔とを備え、車両用ホイールに取り付けられるヘルムホルツレゾネータ型消音器であって、前記連通孔は、断面の輪郭が非正円形状であり、かつ前記断面の輪郭が前記連通孔の長さ方向に沿って前記断面の輪郭の中心周りに捻れるように形成されていることを特徴とする。
以上のヘルムホルツレゾネータ型消音器は、連通孔の断面積や連通孔の長さを変更しなくても、振動する連通孔内の空気と連通孔の表面との間に発生する粘性抵抗を増大させる。
図1は、本発明の実施形態に係るヘルムホルツレゾネータ型消音器(以下、これを副気室部材10と称する)を備える車両用ホイール1の斜視図である。この副気室部材10は、タイヤ空気室内での気柱共鳴に起因するロードノイズを低減するものである。
本発明の実施形態に係る副気室部材10は、振動する連通孔18a内の空気と連通孔18aの表面(後記する管体18(図2参照)の内表面)との間に発生する粘性抵抗を高めるように、連通孔18aを後記する所定の形状としたことを主な特徴とする。
図1に示すように、車両用ホイール1は、副気室部材10をホイール周方向Xに等間隔に複数有するものである。ちなみに、本実施形態では、4つの副気室部材10を有するものを想定しているが、本発明は2つ若しくは3つ又は5つ以上の副気室部材10を有するものであってもよい。
この管体18は、副気室部材10が縦壁15に係止される際に縦壁15の切欠き部15aに嵌め込まれて、ホイール周方向Xに副気室部材10がずれないようにする回止め部材としても機能する。
図2(a)及び(b)に示すように、副気室部材10は、一方向(ホイール周方向X)に長い部材であって、本体部13と、管体18と、縁部14a,14bと、延出部14c,14dと、を備えている。
管体18は、副気室部材10の長手方向の中央部でホイール幅方向Yに本体部13から突出するように設けられている。
管体18の内側には、管体18の長さに応じた連通孔18aが形成されている。この連通孔18aは、本体部13の内側の副気室SC(図3参照)と、タイヤ空気室MC(図3参照)とを連通させるものである。
連通孔18aの形状については、後に詳しく説明する。
符号33aは、後記する上側結合部である(図3参照)。
図3に示すように、副気室部材10の本体部13は、底板25bと、この底板25bとの間に副気室SCを形成する上板25aとを備えている。なお、本実施形態での上板25a及び底板25bのそれぞれは、同じ厚さとなっているが、これらの厚さは相互に異なっていてもよい。
上板25aには、本体部13を構成する部分に、上側結合部33aが形成されている。この上側結合部33aは、上板25aが部分的に副気室SC側に向かって窪むように形成されたものであり、平面視で円形を呈している。この上側結合部33aは、図2(a)に示すように、副気室部材10の長手方向(ホイール周方向X)に沿って本体部13の中央線上で1列に並ぶように10個形成されている。
これらの底側結合部33bは、底板25bが部分的に副気室SC側に向かって窪むように形成されたものであり、平面視で円形を呈している。これらの底側結合部33bは、その先端部が、上板25aの上側結合部33aの先端部と一体になって、上板25aと底板25bとを結合している。
なお、本発明においては、このような上側結合部33a及び底側結合部33bを有しない構造とすることもできる。
そして、縁部14a及び縁部14bの先端は、第1の縦壁面16aの溝部17a及び第2の縦壁面16bの溝部17bに嵌り込んでいる。
第1の縦壁面16a及び第2の縦壁面16bの溝部17a,17bに嵌り込むことで係止される縁部14a,14bは、前記したように、湾曲する底板25bと一体になってウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している。また、これらの縁部14a,14b及び底板25bのホイール周方向Xの延長上に形成される延出部14c,14d(図2参照)も、図示しないがウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している。
リム11は、図1に示すホイール幅方向Yの両端部に形成されるタイヤのビードシート部(図示省略)同士の間で、ホイール径方向の内側(回転中心側)に向かって凹んだウェル部11cを有している。
ウェル部11cは、図示しないタイヤをリム11に組み付けるリム組み時に、タイヤのビード部(図示省略)を落とし込むために設けられている。ちなみに、本実施形態でのウェル部11cは、ホイール幅方向Yに亘って略同径となる円筒形状に形成されている。
このウェル部11cの外周面11dには、リム11の周方向に延びるように環状の縦壁15が立設されている。
また、ウェル部11cのホイール幅方向Yの内側(図3の紙面左側)に形成される側面部11eには、第1の縦壁面16aと略向き合うように第2の縦壁面16bが設けられている。なお、本実施形態での縦壁15は、リム11を鋳造する際にウェル部11cと一体に成形される。
図4に示すように、副気室SC内で相互に結合された上側結合部33aと底側結合部33bは、副気室部材10の機械的強度を向上させる共に、副気室SCの容積の変動を抑制して後記する消音機能をより効果的に発揮させる構成となっている。
なお、図4中、符号13は、本体部であり、符号25aは、上板であり、符号25bは、底板である。
本実施形態での連通孔18aは、図2(a)及び(b)に示すように、その外形が円柱状を呈する管体18の内側に形成されている。
次に参照する図5(a)は、副気室部材10における連通孔18aが形成された管体18の断面図である。
本実施形態での連通孔18aは、図5(a)に示すように、管体18の内周面18bに部分的に溝状の切り欠き部18cを設けて形成されている。さらに具体的に説明すると、連通孔18aは、その断面の輪郭が、「内周面18bを規定する円部」と、「切り欠き部18cに対応する突出部」(円部の外側に突出する突出部)とが組み合わされた形状の外周で形成されている。
なお、本実施形態での内周面18bは、管体18の内側に形成される円柱状空間形状の外周面を想定しているが、内周面18bは、楕円柱状空間形状の外周面とすることもできる。
なお、本実施形態での切り欠き部18cは、その断面形状が矩形を呈しているが、この切り欠き部18cの断面形状は、矩形以外の多角形、半円形、半楕円形等の他の形状とすることもできる。
また、管体18の外形は、その断面視で、連通孔18aの断面の輪郭と相似形をなすように設定することもできる。
図5(b)に示すように、管体18の外形は、断面視で星形状の連通孔18aと相似形をなしている。なお、図5(b)に示す星形状は六芒星形状(ヘキサグラム)であるがこれに限定されることなく五芒星形状(ペンタグラム)等の他の星形状とすることもできる。図5(b)中、符号18cは、切り欠き部(突出部)であり、符号18dは、前記の円部である。
f0=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
f0(Hz):共鳴振動周波数
C(m/s):副気室SC内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m3):副気室SCの容積
L(m):連通孔18aの長さ
S(m2):連通孔18aの開口部断面積
α:補正係数
なお、前記共鳴振動周波数f0は、タイヤ空気室MCの共鳴振動周波数に合わせられる。
一般に、ヘルムホルツレゾネータ型消音器(副気室部材10)は、振動する連通孔18a内の空気と連通孔18aの表面との間に発生する粘性抵抗により前記の共鳴を減衰させて消音を行う。
そして、このような副気室部材10によれば、連通孔の断面積(S)や連通孔の長さ(L)を変更しなくても、前記のように振動する連通孔内の空気と連通孔の表面との間に発生する粘性抵抗を増大させることができるので、共鳴振動周波数が消音対象の音の周波数からずれることなく消音効果をより一層向上させることができる。
本発明の副気室部材10は、連通孔18a自体が螺旋状に捻れるように形成されることでも連通孔18a内の空気と連通孔18aの内周面との接触面積を増大させることができる。次に参照する図6は、他の変形例に係る連通孔の斜視図である。
11c ウェル部
11d ウェル部の外周面
13 本体部
14a 縁部
14b 縁部
16a 第1の縦壁面
16b 第2の縦壁面
18 管体
18a 連通孔
25a 上板
25b 底板
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
SC 副気室(空洞部)
MC タイヤ空気室
Claims (3)
- 空洞部とこの空洞部を外部に連通させる連通孔とを備え、車両用ホイールに取り付けられるヘルムホルツレゾネータ型消音器であって、
前記連通孔は、管体の内側に形成され、この管体の内周面には外周面に貫通しない溝状の切り欠き部が形成されていることを特徴とするヘルムホルツレゾネータ型消音器。 - 請求項1に記載のヘルムホルツレゾネータ型消音器において、
前記切り欠き部は、前記連通孔の長さ方向に沿って前記連通孔の断面の輪郭の中心周りに捻れるように形成されていることを特徴とするヘルムホルツレゾネータ型消音器。 - 空洞部とこの空洞部を外部に連通させる連通孔とを備え、車両用ホイールに取り付けられるヘルムホルツレゾネータ型消音器であって、
前記連通孔は、断面の輪郭が非正円形状であり、かつ前記断面の輪郭が前記連通孔の長さ方向に沿って前記断面の輪郭の中心周りに捻れるように形成されていることを特徴とするヘルムホルツレゾネータ型消音器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013038223A JP5719396B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | ヘルムホルツレゾネータ型消音器 |
EP14153385.1A EP2772905B1 (en) | 2013-02-28 | 2014-01-31 | Helmholtz resonance silencer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013038223A JP5719396B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | ヘルムホルツレゾネータ型消音器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014162456A JP2014162456A (ja) | 2014-09-08 |
JP5719396B2 true JP5719396B2 (ja) | 2015-05-20 |
Family
ID=50028900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013038223A Expired - Fee Related JP5719396B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | ヘルムホルツレゾネータ型消音器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP2772905B1 (ja) |
JP (1) | JP5719396B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106098051B (zh) * | 2016-07-14 | 2020-01-31 | 西安交通大学 | 一种改进型赫姆霍兹消声器及其制作方法 |
JP6427230B1 (ja) * | 2017-07-07 | 2018-11-21 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ホイールに対する副気室部材の構成方法および副気室部材情報システム |
JP7094546B2 (ja) * | 2018-07-23 | 2022-07-04 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 吸音ライナパネル |
KR102504922B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2023-03-02 | 핸즈코퍼레이션주식회사 | 파장관 부재 및 이를 포함하는 파장관 휠 |
CN113763914A (zh) * | 2021-09-27 | 2021-12-07 | 哈尔滨理工大学 | 一种螺旋型亥姆霍兹共振器 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0660718U (ja) * | 1993-02-01 | 1994-08-23 | 豊田紡織株式会社 | 消音器 |
DE4402699C2 (de) * | 1994-01-29 | 1996-01-11 | Continental Ag | Vorrichtung zur Verminderung des Reifen/Fahrbahngeräusches |
US6021612A (en) * | 1995-09-08 | 2000-02-08 | C&D Technologies, Inc. | Sound absorptive hollow core structural panel |
RU2425989C2 (ru) * | 2005-03-18 | 2011-08-10 | Тьюмейн Энтерпрайзиз Лимитед | Звукопоглощающее проточно-канальное устройство |
JP4551422B2 (ja) * | 2007-05-10 | 2010-09-29 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ホイール |
JP4823288B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2011-11-24 | 株式会社日立製作所 | 電子機器の消音装置 |
JP5411819B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2014-02-12 | 本田技研工業株式会社 | 副気室部材及びこれを備える車両用ホイール |
-
2013
- 2013-02-28 JP JP2013038223A patent/JP5719396B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2014
- 2014-01-31 EP EP14153385.1A patent/EP2772905B1/en not_active Not-in-force
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2772905A1 (en) | 2014-09-03 |
EP2772905B1 (en) | 2016-01-27 |
JP2014162456A (ja) | 2014-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6154064B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP5819340B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6227705B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP5719396B2 (ja) | ヘルムホルツレゾネータ型消音器 | |
JP5844000B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6069097B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6053924B2 (ja) | 車両用ホイール | |
WO2014097363A1 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6349027B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6541769B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP5810129B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6554227B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6031425B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP5091828B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP7074211B2 (ja) | 中空構造体および共鳴音低減体 | |
JP5091748B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6259328B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP5978166B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP6181241B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP2022105571A (ja) | 中空構造体および共鳴音低減体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140819 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141015 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20141111 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150127 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150130 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150223 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150317 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150320 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5719396 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |