JP5719396B2 - ヘルムホルツレゾネータ型消音器 - Google Patents

ヘルムホルツレゾネータ型消音器 Download PDF

Info

Publication number
JP5719396B2
JP5719396B2 JP2013038223A JP2013038223A JP5719396B2 JP 5719396 B2 JP5719396 B2 JP 5719396B2 JP 2013038223 A JP2013038223 A JP 2013038223A JP 2013038223 A JP2013038223 A JP 2013038223A JP 5719396 B2 JP5719396 B2 JP 5719396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication hole
air chamber
helmholtz resonator
cross
resonator type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013038223A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014162456A (ja
Inventor
幸弘 織本
幸弘 織本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013038223A priority Critical patent/JP5719396B2/ja
Priority to EP14153385.1A priority patent/EP2772905B1/en
Publication of JP2014162456A publication Critical patent/JP2014162456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5719396B2 publication Critical patent/JP5719396B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/16Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/172Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general using resonance effects

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

本発明は、ヘルムホルツレゾネータ型消音器に関する。
従来、ヘルムホルツレゾネータ型消音器としては、空洞部(副気室ともいう)と、この空洞部を外部に連通させる連通孔とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このヘルムホルツレゾネータ型消音器は、振動系を構成しており、譬えれば連通孔内の空気が質量の役割をし、空洞部の空気がバネの役割をしている。そして、この振動系の固有振動数と同じ周波数の音が連通孔を介して空洞部内に入射すると、このヘルムホルツレゾネータ型消音器では共鳴を生じて連通孔内の空気が激しく振動する。ヘルムホルツレゾネータ型消音器は、振動する連通孔内の空気と連通孔の表面との間に発生する粘性抵抗により前記の共鳴を減衰させて消音を行う。
特開2012−51397号公報
ところで、ヘルムホルツレゾネータ型消音器の消音効果を向上させるために、連通孔の断面積や連通孔の長さを大きく設定することが考えられる。しかしながら、連通孔の断面積や連通孔の長さを大きく設定すると、次式(1)からわかるようにヘルムホルツレゾネータ型消音器の共鳴振動周波数(f)が、消音対象の音の周波数からずれる問題がある。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴振動周波数
C(m/s):空洞部内の音速
V(m):空洞部の容積
L(m):連通孔の長さ
S(m):連通孔の断面積
α:補正係数
そこで、本発明の課題は、共鳴振動周波数が、消音対象の音の周波数からずれることなく消音効果をより一層向上させることができるヘルムホルツレゾネータ型消音器を提供することにある。
前記課題を解決した本発明は、空洞部とこの空洞部を外部に連通させる連通孔とを備え、車両用ホイールに取り付けられるヘルムホルツレゾネータ型消音器であって、前記連通孔は、管体の内側に形成され、この管体の内周面には外周面には貫通しない溝状の切り欠き部が形成されていることを特徴とする。
また、このようなヘルムホルツレゾネータ型消音器においては、前記切り欠き部は、前記連通孔の長さ方向に沿って前記連通孔の断面の輪郭の中心周りに捻れるように形成されていることが望ましい。
また、課題を解決した本発明は、空洞部とこの空洞部を外部に連通させる連通孔とを備え、車両用ホイールに取り付けられるヘルムホルツレゾネータ型消音器であって、前記連通孔は、断面の輪郭が非正円形状であり、かつ前記断面の輪郭が前記連通孔の長さ方向に沿って前記断面の輪郭の中心周りに捻れるように形成されていることを特徴とする。
以上のヘルムホルツレゾネータ型消音器は、連通孔の断面積や連通孔の長さを変更しなくても、振動する連通孔内の空気と連通孔の表面との間に発生する粘性抵抗を増大させる。
本発明のヘルムホルツレゾネータ型消音器によれば、連通孔の断面積や連通孔の長さを変更しなくても、振動する連通孔内の空気と連通孔の表面との間に発生する粘性抵抗を増大させるので、共鳴振動周波数が消音対象の音の周波数からずれることなく消音効果をより一層向上させることができる。
本発明の実施形態に係るヘルムホルツレゾネータ型消音器としての副気室部材を備える車両用ホイールの斜視図である。 (a)は図1の副気室部材の全体斜視図であり、(b)はその正面図である。 図1の車両用ホイールのウェル部上に配置された副気室部材の断面図であり、図1のIII−III断面における部分拡大断面図である。 図2(a)のIV−IV線で切り欠いた副気室部材を示す斜視図である。 (a)は、副気室部材における連通孔が形成された管体の断面図、(b)は、変形例に係る管体の断面図である。 他の変形例に係る連通孔の斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るヘルムホルツレゾネータ型消音器(以下、これを副気室部材10と称する)を備える車両用ホイール1の斜視図である。この副気室部材10は、タイヤ空気室内での気柱共鳴に起因するロードノイズを低減するものである。
本発明の実施形態に係る副気室部材10は、振動する連通孔18a内の空気と連通孔18aの表面(後記する管体18(図2参照)の内表面)との間に発生する粘性抵抗を高めるように、連通孔18aを後記する所定の形状としたことを主な特徴とする。
ここでは、まず車両用ホイール1の全体構成について説明する。
図1に示すように、車両用ホイール1は、副気室部材10をホイール周方向Xに等間隔に複数有するものである。ちなみに、本実施形態では、4つの副気室部材10を有するものを想定しているが、本発明は2つ若しくは3つ又は5つ以上の副気室部材10を有するものであってもよい。
本実施形態での車両用ホイール1は、リム11と、このリム11をハブ(図示省略)に連結するためのディスク12とを備えている。図1中、符号11dは、ウェル部11cの外周面であり、副気室部材10は、後に詳しく説明するように、このウェル部11cに嵌め込まれる。また、符号15は、リム11の周方向に延びるようにウェル部11cの外周面11dに立設された環状の縦壁である。ちなみに、副気室部材10は、後記するように、この縦壁15に係止される。符号18は、その内側に連通孔18aが形成された管体である。
この管体18は、副気室部材10が縦壁15に係止される際に縦壁15の切欠き部15aに嵌め込まれて、ホイール周方向Xに副気室部材10がずれないようにする回止め部材としても機能する。
図2(a)は、副気室部材10の全体斜視図であり、図2(b)は副気室部材10の正面図である。
図2(a)及び(b)に示すように、副気室部材10は、一方向(ホイール周方向X)に長い部材であって、本体部13と、管体18と、縁部14a,14bと、延出部14c,14dと、を備えている。
本体部13は、外周面11d(図1参照)の周方向の曲率に合わせて湾曲するように長手に形成され、後に詳しく説明するように、その内側に副気室SC(図3参照)を有している。なお、この副気室SCは、特許請求の範囲にいう「空洞部」に相当する。
管体18は、副気室部材10の長手方向の中央部でホイール幅方向Yに本体部13から突出するように設けられている。
管体18の内側には、管体18の長さに応じた連通孔18aが形成されている。この連通孔18aは、本体部13の内側の副気室SC(図3参照)と、タイヤ空気室MC(図3参照)とを連通させるものである。
連通孔18aの形状については、後に詳しく説明する。
縁部14a及び縁部14bは、本体部13のホイール幅方向Yの両側部のそれぞれに沿うように形成されホイール周方向Xに延在している。これらの縁部14a,14bは、後に詳しく説明するように、ウェル部11c(図1参照)に立設した環状の縦壁15に形成される第1の縦壁面16a(図3参照)、及び第1の縦壁面16aとホイール幅方向Yで対向するようにウェル部11cに形成される第2の縦壁面16b(図3参照)のそれぞれの溝部17a,17b(図3参照)に係止されて本体部13をウェル部11cに固定する。
延出部14c及び延出部14dは、ホイール周方向Xの本体部13における後記する底板25b(図3参照)の端部からホイール周方向Xに延出する板状体部分と、ホイール周方向Xの縁部14a,14bの端部からホイール周方向Xに延出する板状体部分とが一体化して形成されている。ちなみに、延出部14c,14dは、縁部14a,14bのホイール周方向Xの延長上にあって外周面11d(図1参照)の周方向の曲率に合わせて湾曲している。
符号33aは、後記する上側結合部である(図3参照)。
次に参照する図3は、ウェル部11c上に配置された副気室部材10の断面図であり、図1のIII−III断面における部分拡大断面図である。
図3に示すように、副気室部材10の本体部13は、底板25bと、この底板25bとの間に副気室SCを形成する上板25aとを備えている。なお、本実施形態での上板25a及び底板25bのそれぞれは、同じ厚さとなっているが、これらの厚さは相互に異なっていてもよい。
上板25aは、ウェル部11cの外周面11d側に沿うように配置された底板25bの上方で膨らみをもつように湾曲することで、副気室SCを形成している。
上板25aには、本体部13を構成する部分に、上側結合部33aが形成されている。この上側結合部33aは、上板25aが部分的に副気室SC側に向かって窪むように形成されたものであり、平面視で円形を呈している。この上側結合部33aは、図2(a)に示すように、副気室部材10の長手方向(ホイール周方向X)に沿って本体部13の中央線上で1列に並ぶように10個形成されている。
再び図3に戻って、底板25bには、上側結合部33aと対応する位置に、底側結合部33bが形成されている。
これらの底側結合部33bは、底板25bが部分的に副気室SC側に向かって窪むように形成されたものであり、平面視で円形を呈している。これらの底側結合部33bは、その先端部が、上板25aの上側結合部33aの先端部と一体になって、上板25aと底板25bとを結合している。
なお、本発明においては、このような上側結合部33a及び底側結合部33bを有しない構造とすることもできる。
縁部14a及び縁部14bは、底板25bと上板25aとを結合している。
そして、縁部14a及び縁部14bの先端は、第1の縦壁面16aの溝部17a及び第2の縦壁面16bの溝部17bに嵌り込んでいる。
第1の縦壁面16a及び第2の縦壁面16bの溝部17a,17bに嵌り込むことで係止される縁部14a,14bは、前記したように、湾曲する底板25bと一体になってウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している。また、これらの縁部14a,14b及び底板25bのホイール周方向Xの延長上に形成される延出部14c,14d(図2参照)も、図示しないがウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している。
このような本実施形態での縁部14a,14b、及び延出部14c,14d(図2参照)の厚さは、底板25b及び上板25aの厚さと略同じ厚さに設定されている。そして、これらの縁部14a,14b、及び延出部14c,14dは、その厚さや材料を適宜に選択することでバネ弾性を有している。
以上のような本実施形態に係る副気室部材10は、樹脂成形品を想定しているがこれに限定されるものではなく金属等の他の材料で形成することもできる。なお、樹脂製の場合は、その軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SCの気密性の確保等を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形可能な樹脂が望ましい。中でも、繰り返しの曲げ疲労にも強いポリプロピレンが特に望ましい。
次に、副気室部材10が取り付けられるリム11について説明する。
リム11は、図1に示すホイール幅方向Yの両端部に形成されるタイヤのビードシート部(図示省略)同士の間で、ホイール径方向の内側(回転中心側)に向かって凹んだウェル部11cを有している。
ウェル部11cは、図示しないタイヤをリム11に組み付けるリム組み時に、タイヤのビード部(図示省略)を落とし込むために設けられている。ちなみに、本実施形態でのウェル部11cは、ホイール幅方向Yに亘って略同径となる円筒形状に形成されている。
このウェル部11cの外周面11dには、リム11の周方向に延びるように環状の縦壁15が立設されている。
再び図3に戻って、縦壁15は、ウェル部11cの外周面11dからホイール径方向の外側(図3の紙面上側、以下同じ)に立ち上がる第1の縦壁面16aを形成するように外周面11dに立設されている。
また、ウェル部11cのホイール幅方向Yの内側(図3の紙面左側)に形成される側面部11eには、第1の縦壁面16aと略向き合うように第2の縦壁面16bが設けられている。なお、本実施形態での縦壁15は、リム11を鋳造する際にウェル部11cと一体に成形される。
そして、これらの第1の縦壁面16a及び第2の縦壁面16bには、それぞれ溝部17a及び溝部17bが形成されている。これらの溝部17a,17bは、ウェル部11cの外周面11dの周方向に沿って形成されて環状の周溝を形成している。これらの溝部17a,17bには、副気室部材10の縁部14a及び縁部14bが嵌め込まれることとなる。なお、本実施形態での溝部17a,17bは、縦壁15及び側面部11eのそれぞれに機械加工を施して形成される。
次に参照する図4は、図2のIV−IV線で切り欠いた副気室部材10の断面斜視図である。
図4に示すように、副気室SC内で相互に結合された上側結合部33aと底側結合部33bは、副気室部材10の機械的強度を向上させる共に、副気室SCの容積の変動を抑制して後記する消音機能をより効果的に発揮させる構成となっている。
副気室SCの容積は、50〜250cc程度が望ましい。副気室SCの容積をこの範囲内に設定することで、副気室部材10は消音効果を充分に発揮しつつ、その重量の増大を抑制して車両用ホイール1(図1参照)の軽量化を図ることができる。また、ホイール周方向X(図2参照)の副気室部材10の長さは、リム11(図1参照)の周長(ウェル部11c(図1参照)の外周面11d(図1参照)の周長)の2分の1の長さを最大として、車両用ホイール1の重量の調整やウェル部11cに対する組付け容易性を考慮して適宜に設定することができる。
なお、図4中、符号13は、本体部であり、符号25aは、上板であり、符号25bは、底板である。
次に、連通孔18aの形状について説明する。
本実施形態での連通孔18aは、図2(a)及び(b)に示すように、その外形が円柱状を呈する管体18の内側に形成されている。
次に参照する図5(a)は、副気室部材10における連通孔18aが形成された管体18の断面図である。
本実施形態での連通孔18aは、図5(a)に示すように、管体18の内周面18bに部分的に溝状の切り欠き部18cを設けて形成されている。さらに具体的に説明すると、連通孔18aは、その断面の輪郭が、「内周面18bを規定する円部」と、「切り欠き部18cに対応する突出部」(円部の外側に突出する突出部)とが組み合わされた形状の外周で形成されている。
なお、本実施形態での内周面18bは、管体18の内側に形成される円柱状空間形状の外周面を想定しているが、内周面18bは、楕円柱状空間形状の外周面とすることもできる。
本実施形態での切り欠き部18cは、内周面18bの周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では8つ)設けられているが、切り欠き部18cの数は、1以上であればよい。
なお、本実施形態での切り欠き部18cは、その断面形状が矩形を呈しているが、この切り欠き部18cの断面形状は、矩形以外の多角形、半円形、半楕円形等の他の形状とすることもできる。
また、本実施形態での切り欠き部18cは、管体18の長さ方向に連続して延在するものを想定しているが、管体18の長さ方向に断続的に形成されるものであってもよい。また、切り欠き部18cは、管体18の長さ方向に直線的に延びるものであっても、スパイラル状(ライフリング状)に延びるものであってもよい。
また、本実施形態での管体18の外形は、前記したように、円柱状を呈するものを想定しているが、楕円柱状を呈するように構成することもできる。
また、管体18の外形は、その断面視で、連通孔18aの断面の輪郭と相似形をなすように設定することもできる。
図5(b)は、変形例に係る管体の断面図である。
図5(b)に示すように、管体18の外形は、断面視で星形状の連通孔18aと相似形をなしている。なお、図5(b)に示す星形状は六芒星形状(ヘキサグラム)であるがこれに限定されることなく五芒星形状(ペンタグラム)等の他の星形状とすることもできる。図5(b)中、符号18cは、切り欠き部(突出部)であり、符号18dは、前記の円部である。
連通孔18aの長さと断面積は、次の(式1)で示されるヘルムホルツレゾネータの共鳴振動周波数を求める式を満たすように設定される。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴振動周波数
C(m/s):副気室SC内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m):副気室SCの容積
L(m):連通孔18aの長さ
S(m):連通孔18aの開口部断面積
α:補正係数
なお、前記共鳴振動周波数fは、タイヤ空気室MCの共鳴振動周波数に合わせられる。
次に、本実施形態に係る副気室部材10の奏する作用効果について説明する。
一般に、ヘルムホルツレゾネータ型消音器(副気室部材10)は、振動する連通孔18a内の空気と連通孔18aの表面との間に発生する粘性抵抗により前記の共鳴を減衰させて消音を行う。
本実施形態の副気室部材10では、前記のとおり、連通孔18aは、管体18の内周面18bに部分的に切り欠き部18cを設けて形成されている。これにより、連通孔18aは、この連通孔18aの断面積と同じ円形断面の、又は楕円断面の連通孔と比較して内周側の表面積が大きい。つまり、連通孔の断面積(前記式1中のS、以下同じ)や連通孔の長さ(前記式1中のL、以下同じ)を変更しなくても、振動する連通孔18a内の空気と連通孔18aの内周面との接触面積を増大させることができる。
したがって、本実施形態の副気室部材10では、振動する連通孔18a内の空気と連通孔18aの表面との間に発生する粘性抵抗が増大する。
そして、このような副気室部材10によれば、連通孔の断面積(S)や連通孔の長さ(L)を変更しなくても、前記のように振動する連通孔内の空気と連通孔の表面との間に発生する粘性抵抗を増大させることができるので、共鳴振動周波数が消音対象の音の周波数からずれることなく消音効果をより一層向上させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
本発明の副気室部材10は、連通孔18a自体が螺旋状に捻れるように形成されることでも連通孔18a内の空気と連通孔18aの内周面との接触面積を増大させることができる。次に参照する図6は、他の変形例に係る連通孔の斜視図である。
図6に示すように、この連通孔18aは、連通孔18aの断面の輪郭の中心Ax周りに捻れるように形成されている。ちなみに、本実施形態での連通孔18aの捻れは、連通孔18aの一端から他端までの間で前記中心Ax周りに断面の輪郭が30°捻れるものを示したが、本発明は30°を超え又は30°未満で螺旋状に捻れる連通孔18aを有する副気室部材10とすることもできる。なお、この図6に示す連通孔18aの断面形状(断面の輪郭)は正六角形となっているが、捻れの効果がない正円を除くもの(非正円形状)であれば断面形状に特に制限はない。図6中、符号18は、仮想線でその外形を表した管体である。
また、前記実施形態では、タイヤ空気室MC内での気柱共鳴に起因するロードノイズを低減する副気室部材10を例にとって本発明のヘルムホルツレゾネータ型吸音器について説明したが、本発明は内燃機関、外燃機関等の熱機関の吸気管に配置されるヘルムホルツレゾネータ型吸音器として使用することができる。
10 副気室部材(ヘルムホルツレゾネータ型吸音器)
11c ウェル部
11d ウェル部の外周面
13 本体部
14a 縁部
14b 縁部
16a 第1の縦壁面
16b 第2の縦壁面
18 管体
18a 連通孔
25a 上板
25b 底板
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
SC 副気室(空洞部)
MC タイヤ空気室

Claims (3)

  1. 空洞部とこの空洞部を外部に連通させる連通孔とを備え、車両用ホイールに取り付けられるヘルムホルツレゾネータ型消音器であって、
    前記連通孔は、管体の内側に形成され、この管体の内周面には外周面に貫通しない溝状の切り欠き部が形成されていることを特徴とするヘルムホルツレゾネータ型消音器。
  2. 請求項1に記載のヘルムホルツレゾネータ型消音器において、
    前記切り欠き部は、前記連通孔の長さ方向に沿って前記連通孔の断面の輪郭の中心周りに捻れるように形成されていることを特徴とするヘルムホルツレゾネータ型消音器。
  3. 空洞部とこの空洞部を外部に連通させる連通孔とを備え、車両用ホイールに取り付けられるヘルムホルツレゾネータ型消音器であって、
    前記連通孔は、断面の輪郭が非正円形状であり、かつ前記断面の輪郭が前記連通孔の長さ方向に沿って前記断面の輪郭の中心周りに捻れるように形成されていることを特徴とするヘルムホルツレゾネータ型消音器。
JP2013038223A 2013-02-28 2013-02-28 ヘルムホルツレゾネータ型消音器 Expired - Fee Related JP5719396B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013038223A JP5719396B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 ヘルムホルツレゾネータ型消音器
EP14153385.1A EP2772905B1 (en) 2013-02-28 2014-01-31 Helmholtz resonance silencer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013038223A JP5719396B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 ヘルムホルツレゾネータ型消音器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014162456A JP2014162456A (ja) 2014-09-08
JP5719396B2 true JP5719396B2 (ja) 2015-05-20

Family

ID=50028900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013038223A Expired - Fee Related JP5719396B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 ヘルムホルツレゾネータ型消音器

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2772905B1 (ja)
JP (1) JP5719396B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106098051B (zh) * 2016-07-14 2020-01-31 西安交通大学 一种改进型赫姆霍兹消声器及其制作方法
JP6427230B1 (ja) * 2017-07-07 2018-11-21 本田技研工業株式会社 車両用ホイールに対する副気室部材の構成方法および副気室部材情報システム
JP7094546B2 (ja) * 2018-07-23 2022-07-04 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 吸音ライナパネル
KR102504922B1 (ko) * 2020-11-30 2023-03-02 핸즈코퍼레이션주식회사 파장관 부재 및 이를 포함하는 파장관 휠
CN113763914A (zh) * 2021-09-27 2021-12-07 哈尔滨理工大学 一种螺旋型亥姆霍兹共振器

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0660718U (ja) * 1993-02-01 1994-08-23 豊田紡織株式会社 消音器
DE4402699C2 (de) * 1994-01-29 1996-01-11 Continental Ag Vorrichtung zur Verminderung des Reifen/Fahrbahngeräusches
US6021612A (en) * 1995-09-08 2000-02-08 C&D Technologies, Inc. Sound absorptive hollow core structural panel
RU2425989C2 (ru) * 2005-03-18 2011-08-10 Тьюмейн Энтерпрайзиз Лимитед Звукопоглощающее проточно-канальное устройство
JP4551422B2 (ja) * 2007-05-10 2010-09-29 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
JP4823288B2 (ja) * 2008-09-30 2011-11-24 株式会社日立製作所 電子機器の消音装置
JP5411819B2 (ja) * 2010-08-31 2014-02-12 本田技研工業株式会社 副気室部材及びこれを備える車両用ホイール

Also Published As

Publication number Publication date
EP2772905A1 (en) 2014-09-03
EP2772905B1 (en) 2016-01-27
JP2014162456A (ja) 2014-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6154064B2 (ja) 車両用ホイール
JP5819340B2 (ja) 車両用ホイール
JP6227705B2 (ja) 車両用ホイール
JP5719396B2 (ja) ヘルムホルツレゾネータ型消音器
JP5844000B2 (ja) 車両用ホイール
JP6069097B2 (ja) 車両用ホイール
JP6053924B2 (ja) 車両用ホイール
WO2014097363A1 (ja) 車両用ホイール
JP6349027B2 (ja) 車両用ホイール
JP6541769B2 (ja) 車両用ホイール
JP5810129B2 (ja) 車両用ホイール
JP6554227B2 (ja) 車両用ホイール
JP6031425B2 (ja) 車両用ホイール
JP5091828B2 (ja) 車両用ホイール
JP7074211B2 (ja) 中空構造体および共鳴音低減体
JP5091748B2 (ja) 車両用ホイール
JP6259328B2 (ja) 車両用ホイール
JP5978166B2 (ja) 車両用ホイール
JP6181241B2 (ja) 車両用ホイール
JP2022105571A (ja) 中空構造体および共鳴音低減体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150130

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5719396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees