JP7094546B2 - 吸音ライナパネル - Google Patents

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本発明は、例えばジェット機のファンダクトに使われる吸音ライナパネルに関する。
吸音ライナパネルは、典型的には、ジェットエンジンのファン騒音を低減する吸音部材である。吸音ライナパネルは、吸音の機能だけなく、当然ファン流の圧力損失の抑制が求められる。
非特許文献1には、吸音ライナパネルの孔の表面形状を円形からスリット形状にすることで圧力損失を抑制できることが記載されている。
'Acoustic Liner Drag: Measurements on Novel Facesheet Perforate Geometries' Brian M. Howerton and Michael G. Jones. NASA Langley Research Center, Hampton, VA, 23681, 22nd AIAA/CEAS Aeroacoustics Conference (30 May - 1 June, 2016, Lyon, France) 榎本俊治, 石井達哉, 神田拓磨, 赤見坂祐輔, 稲垣諒, 佐々木大輔, 藤秀実 「垂直入射管試験における吸音ライナ性能の数値解析」第57回 航空原動機・宇宙推進講演会 JSASS 2017-0094 (2017.3.9-10)
しかしながら、非特許文献1に記載のスリット形状の孔を有する吸音ライナパネルは、同一面積の円形の孔に比べて、ある条件では圧力損失では僅かな低減の可能性が示されるものの、吸音効果においては有意な改善が見られない若しくは低下する傾向が指摘されている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、吸音効果の向上を見込むことができる吸音ライナパネルを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る吸音ライナパネルは、貫通する孔が設けられた表面板を天井部に有するセルにおいて、濡れ面積増加構造部を設けた。
濡れ面積増加構造部は、前記孔の内壁部の濡れ面積を、同一断面積の円形又は矩形の孔の内壁部の濡れ面積よりも大きくする。
本発明では、濡れ面積増加構造部を有することで、吸音効果の向上を見込むことができる。
本発明の一形態に係る吸音ライナパネルでは、前記濡れ面積増加構造部は、前記孔の内壁部より前記孔の内部空間に向かう断面凸形状部、及び/又は、前記孔の内部空間に配置された島部、及び/又は、前記孔の内壁部に設けられ、主流に旋回を誘引するための旋回部を有してもよい。
本発明の一形態に係る吸音ライナパネルでは、前記島部は、前記セル内の前記表面板と対向する床部に設けられた支柱を含んでもよい。
本発明の一形態に係る吸音ライナパネルでは、前記支柱の断面積は、前記孔の軸方向に対して変化し、前記支柱を昇降させる昇降機構を更に有してもよい。
本発明の一形態に係る吸音ライナパネルでは、前記島部の外周に設けられ、主流に旋回を誘引するための旋回翼を更に有してもよい。
本発明の一形態に係る吸音ライナパネルでは、前記孔を前記セル内に伸張するための伸張部材を有し、前記伸張部材の前記セル内の開口端が凹凸形状を有し、及び/または、前記伸張部材の側面に前記伸張部材の孔まで貫通する側面孔が設けられていてもよい。
本発明の一形態に係る吸音ライナパネルでは、前記伸張部材内の前記孔の内径は、前記開口端が絞られていてもよい。
本発明では、吸音効果を高めることができる。
本発明の実施形態に係る吸音ライナパネルがファンダクトの内壁に取り付けられた態様を示す概略的斜視図である。 図1に示した吸音ライナパネルの概略的斜視図である。 図1及び図2に示した吸音ライナパネルの縦断面図である。 吸音ライナパネルの孔を拡大した縦断面図である。 吸音ライナパネルの孔の作用をバネ-質量-ダンパの機械力学系に置き換えて説明するための図である。 孔の開口端での粒子速度と周囲のほぼ静止した空気との間で速度差を説明するための図であり、吸音ライナパネルの孔の開口端近傍を部分的に拡大して示している。 本発明の実施形態に係る濡れ面積増加構造部を有する孔の形状を示す平面図であり、吸音ライナパネルの孔を拡大して示している。 図7に示した孔とは別の形状を有する孔を示す平面図であり、吸音ライナパネルの孔を拡大して示している。 図7に示した孔とは更に別の形状を有する孔を示す平面図であり、吸音ライナパネルの孔を拡大して示している。 図7に示した孔とはまた別の形状を有する孔を示す平面図であり、吸音ライナパネルの孔を拡大して示している。 図10に示した孔の変形例に係る孔を示す平面図であり、吸音ライナパネルの孔を拡大して示している。 図10に示した孔と同じ面積の円形の孔を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る孔の内部空間に島部が配置された吸音ライナパネルのセルの概略的斜視図である。 図13の縦断面図を示している。 図13及び図14に示した吸音ライナパネルのセルの応用例に係る吸音ライナパネルのセルの縦断面図である。 本発明の実施形態に係る外周に旋回翼が設けられた島部の正面図である。 更なる発展型の形状を有する孔を示す平面図であり、吸音ライナパネルの孔を拡大して示している。 図17に示した孔の類型の形状を有する孔を示す平面図であり、吸音ライナパネルの孔を拡大して示している。 濡れ面積増加構造部として伸張部材を有するセルの縦断面図である。 図19に示したセルにおける伸張部材を示す正面図である。 図20に示した伸張部材の底面図である。 濡れ面積増加構造部として伸張部材を有するセルの他の形態に係る伸張部材の正面図である。 図22に示した伸張部材の底面図である。 濡れ面積増加構造部として伸張部材を有するセルの更に別の形態に係る伸張部材の正面図である。 図24に示した伸張部材の底面図である。 濡れ面積増加構造部として伸張部材を有するセルの応用例に係る伸張部材の縦断面図である。 濡れ面積増加構造部として側面に側面孔を有する伸張部材の正面図である。 内壁部に旋回部としての旋回翼が設けられた孔の概略断面斜視図である。 内壁部に旋回部としてのネジ状の旋回溝が設けられた孔の概略断面斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明に係る吸音ライナパネルの使用の態様を示している。吸音ライナパネル1は、ファンダクト2の内壁に取り付けられる。吸音ライナパネル1は、ファンダクト2の内壁表面を伝搬する音波を減衰させる。これにより、ファンダクト2の内壁は、吸音壁として機能する。この場合に、ファンダクト2の内壁の全面を覆うように吸音ライナパネル1を取り付けてもよく、ファンダクト2の内壁の一部を覆うように吸音ライナパネル1を取り付けてもよい
図2及び図3に吸音ライナパネル1を構成するセル3の構造を示す。吸音ライナパネル1はこのセル3を縦横に多数並べて構成される。セル3の本体31は、典型的には6角形の壁面を有する部屋構造であり、本体31の天井部32には、1つ又は複数の貫通する孔33が設けられた表面板34が取り付けられ、天井部32は表面板34により塞がれている。本体31の床部35には床板36により塞がれている。本実施形態に係る表面板34の厚さは1mm~2mmである。航空機のファンダクトなどに使われる吸音ライナパネル1は、軽量性を求められため、典型的は以上のように構成される。
<濡れ面積増加構造部が孔の内壁部の断面凸形状部等からなる実施形態>
セル3の本体31の体積は孔33の体積に比べて十分に大きく、セル3は音波に対する共鳴室として機能する。この共鳴を利用した吸音ライナパネル1は、表面伝播する音波に応答して内部に圧力変動とそれによって生じる速度変動(粒子速度変動)を発生させる。
この場合、図4及び図5に示すように、バネ-質量-ダンパの機械力学系に置き換えて考えることができる。表面板34の孔33の空気37は質量(マス)101に、共鳴室としてのセル3の圧力応答はバネ102に置き換えられ、孔33の壁面で生じる粒子速度に対する摩擦損失等は減衰要素(ダンパ)103として扱うことができる。
共鳴室としてのセル3と孔33の形状で決まる共鳴周波数で音波が入射する場合、孔33での粒子速度変動の振幅が最大となることから、減衰要素103によるエネルギー散逸も最大となる。これは、吸音ライナパネル1の共鳴周波数にて吸音率が最大となることを説明する。
セル3の体積や孔33の断面積を一定とする場合に、吸音率を高めるには減衰係数(c)を高めることが必要とされる。入射音圧が比較的低く線形音波の範囲では、粒子速度変動の摩擦損失がエネルギー損失を担っており、摩擦係数や流体と孔部との接触面積(濡れ面積)を増やすことが有効と考えられる。また、入射音圧が増加する場合には、孔33の開口端での流体力学的損失を増やすことが有効となる。図6に示すように、孔33の開口端では、粒子速度Vと周囲のほぼ静止した空気Aとの間で速度差があれば、これらの間で運動量の交換も行われる。
本発明はかかる技術思想に基づくものである。すなわち、図7に示すように、吸音ライナパネル1を構成するセル3は、孔33の内壁部38の濡れ面積を、同一断面積の円形の孔104よりも大きくするための濡れ面積増加構造部39を有する。図7に示した濡れ面積増加構造部39は、孔33の内壁部38より孔33の内部空間40に向かう断面凸形状部41を少なくとも有する。濡れ面積増加構造部39を有する孔33の形状は、孔33の内周に沿って正弦波状に凹凸状である。
このような濡れ面積増加構造部39を有することで、同一断面積の円形の孔104(点線で示した。)に比べて、摩擦損失を増やすことができる。また、孔33の開口端での上記の速度差を生じる領域を広げれば、開口端での運動量交換を促進できる。
孔33の形状は本発明の技術思想の範囲で様々な形態が考えられる。
図8に別の形状の孔33を示す。図8に示す濡れ面積増加構造部39を有する孔33の形状は、孔33の内周に沿って歯車の如くの凹凸状である。その結果、開口端では孔33の内部空間に向かう断面凸形状部41と隣接する凹部42との間で大きな速度差を生じうる。断面凸形状部41における開口端での速度は大で、凹部42における開口端での速度は小となるからである。
図9に更に別の形状の孔33を示す。図9に示す濡れ面積増加構造部39を有する孔33の形状は、孔33の内周に沿って花びら状である。孔33の内部空間に向かう断面凸形状部41としてのくびれ部分は断面の内側に切れ込むたえ、開口端では周囲空気との間で大きな速度差を生じうる。
図10にまた別の形状の孔33を示す。図10に示す濡れ面積増加構造部39を有する孔33の形状は、二重円環状である。円形の孔33aの内側にこの孔33aより半径の小さな円形の島部33bを配置し、ここでは橋渡し部材33cを介して島部33bの両側を天井部32に接続している。図11に示すように、濡れ面積増加構造部39を有する孔33の形状は、二重の矩形状であってもよく、更に二重の多角形状であってもよい。
図12に、図10に示した孔33と同じ面積の円形の孔104を示す。孔104の直径をD、図10に示した孔33の直径をD'とすると、D'>Dとなる。この結果、図10に示した孔33は濡れ面積増加構造部39を有することで、同一断面積の円形の孔104に比べて、摩擦損失を増やすことができ、また運動量交換を促進できる。
図10及び図11に示した例では、島部33bは橋渡し部材33cを介して島部33bの両側を天井部32に接続していたが、図13及び図14に示すように構成すれば更に濡れ面積を増加させることができる。
図13及び図14に示す濡れ面積増加構造部39を有する孔33の形状は、孔33の内部空間に島部33bを配置してなる二重円環状であり、島部33bは、セル3内の表面板34と対向する床部35の床板36に設けられた支柱33eに構成される。
図15に示すように、支柱33eの断面積を孔33の軸方向に対して連続的に変化するように構成すると共に支柱33eを昇降させる昇降機構33fを設け、支柱33eを昇降させて共鳴周波数と圧力損失とをチューニングできるようにしてもよい。
なお、島部33bの形状はいかなるものであってもよい。例えば、その形状は、点に近いものであってもよい。つまり、孔33の濡れ面積が増加すれはよく、島部33bの形状はいかなるものであってもよい。
また図16に示すように、島部33bの外周に、主流に旋回を誘引するための旋回翼33gを設けてもよい。旋回が誘引された主流は周囲空気との接触面積が実質的に増える。その結果、摩擦損失を増加でき、運動量の交換も促進しうる。
図17に孔33の形状の更なる発展型を示す。図17に示す濡れ面積増加構造部39を有する孔33の形状は、表面板34の表面を流れる主流の方向105に中央折れ曲がり部の頂部33dが向くブーメラン状である。ここでは、表面板34の表面を流れる主流の方向105に対して頂部33dが対向しているが、図18に示すように、に対して頂部33dが主流の方向105と同じ方向であってもよい。
孔33の形状がブーメラン状でかつ孔33を上記のように配置することで、主流が孔33をまたぐ最大距離を円形や矩形の場合よりも減らす効果がある。すなわち、図12に示した円形の孔104の直径をD、図17に示した主流がブーメラン状の孔33をまたぐ最大距離をdとしたとき、d<Dとなる。なお、ここでは、円形の孔104の面積とブーメラン状の孔33の面積とは同じであるとする。ブーメラン状の孔33は、主流の流れ方向105に、より小さな空隙しか持たないことで、そこで生じうる乱れを減らす効果が見込まれる。
通常は、吸音ライナパネル1の表面には多くの孔33が存在する。ブーメラン状の孔33は、孔33の表面を主流が通過することによってできる後流を早期に弱めて、孔33同士の干渉を小さくする。
なお、図17や図18に示したブーメラン状の孔33の開き角θとアスペクト比(幅d/片方の長さl)とによって、吸音効果と圧力損失の抑制の調整が可能であると考えられる。
<孔をセル内に伸張するための伸張部材を有する実施形態>
本発明に係る濡れ面積増加構造部は上記の実施形態による態様だけでなく、他の形態も考えられる。
図19~図21に濡れ面積増加構造部の他の形態を示す。図19~図21に示す吸音ライナパネル1のセル3は、孔33をセル3内に伸張するための例えば筒状の伸張部材5を有する。伸張部材5のセル3内の開口端51は、鋸状の凹凸形状を有する。
開口端51の形状は、図22及び図23に示すように、矩形状の凹凸形状であってもよく、図24及び図25に示すように、花びら状の凹凸形状であってもよく、その他の凹凸形状であってもよい。
伸張部材5及び開口端51の凹凸形状は、本発明に係る濡れ面積増加構造部として機能し、濡れ面積を増やすことができる。開口端51での濡れ面積の増加は、摩擦損失増加に加えて、粒子速度の外部空気との混合促進も考えられる。結果的に流体力学的損失の増加を見込むことができる。
開口端51の濡れ面積を増加させるには、まず伸張部材5によってセル3内に孔33を伸張することが理想的である。伸張部材5を表面板34側に伸張すると、主流との干渉によって圧力損失増大を引き起こす要因となるからである。孔33を伸張すると共鳴周波数が低くなるため、伸張部がない場合に比べてセル3の体積を小さくできる。このことは吸音ライナパネル1の体積の減少につながり、軽量化のメリットがある。
本発明では、開口端51を凹凸形状としたことで、例えば非特許文献2に開示された如く平らなd形状の開口端に比べて濡れ面積が増加する。これにより、吸音効果を改善できる。
また、本発明では、開口端51を凹凸形状としたことで、開口端51に向かって周囲空気との接触面積が増えることが想定できる。よって、図26に示すように、セル側の開口端51に向かって伸張した孔33の内径を絞ることが許される。内径を絞ることで開口端に向かって粒子速度の増加と周囲空気との速度差増加を得て、損失増加を見込む。
図27に濡れ面積増加構造部の更に別の形態を示す。図27に示す吸音ライナパネル1のセル3は、孔33をセル3内に伸張するための例えば筒状の伸張部材5を有する。伸張部材5の側面には、伸張部材5の孔33まで貫通する側面孔52が設けられている。
このように伸張部材5に側面孔52を設けて濡れ面積を増やすことも可能である。圧力変動によって生じる粒子速度は、主たる開口端51に加えて側壁に設けた側面孔33においても生成される。
<濡れ面積増加構造部が旋回部を有する実施形態>
本発明に係る濡れ面積増加構造部は、上記の実施形態による態様だけでなく、更に別の形態も考えられる。
図28に濡れ面積増加構造部の更に別の形態を示す。図28に示す吸音ライナパネル1の孔33の内壁部38には、主流に旋回を誘引するための旋回部としての旋回翼38aが設けられている。旋回翼38aのピッチは孔33の上部から下部までで1回転以下であることが好ましい。
孔33の内壁部38に旋回翼38aを設けることで、開口端51付近での濡れ面積が増加する。すなわち、旋回が誘引された主流は、開口端51付近で周囲空気との接触面積が実質的に増え、摩擦損失増加と粒子速度変動の混合を促進しうるからである。
なお、図29に示すように、主流に旋回を誘引するための旋回部として、旋回翼38aに代えて孔33の内壁部38をネジ状の旋回溝38bを設けてもよい。ネジ状の旋回溝38bのピッチも孔33の上部から下部までで1回転以下であることが好ましい。
旋回翼38aやネジ状の旋回溝38bは孔33の上部から下部まで設けてもよいが、少なくとも開口端51の近くに設ければ上記の作用効果が得られる。
図28及び図29に示した例では伸張部5を有しているが、伸張部がない、すなわち単に表面板に孔を設けた吸音ライナパネルについてもこのような旋回部を設けてもよく、これも本発明の技術的範囲に属する。
<その他>
本発明は上記の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内で様々な変形や応用が可能であり、その変形の範囲も本発明の技術的範囲に属する。
例えば、セルを構成する壁部に弾力性を持たせてもよい。また。隣接するセル間の壁に貫通する孔を設け、この孔の内壁部に本発明に係る濡れ面積増加構造を持たせてもよい。これにより、濡れ面積を増加することが可能である。
1 :吸音ライナパネル
3 :セル
5 :伸張部材
32 :天井部
33 :孔
33 :側面孔
33a :孔
33b :島部
33e :支柱
33f :昇降機構
33g :旋回翼
34 :表面板
35 :床部
38 :内壁部
38a :旋回翼
38b :旋回溝
39 :面積増加構造部
40 :内部空間
41 :断面凸形状部
51 :開口端
52 :側面孔

Claims (3)

  1. 貫通する孔が設けられた表面板を天井部に有するセルと、
    前記孔の内壁部の濡れ面積を、同一断面積の円形又は矩形の孔の内壁部の濡れ面積より大きくするための濡れ面積増加構造部と
    を具備し、
    前記濡れ面積増加構造部は、前記孔の内壁部より前記孔の内部空間に向かう断面凸形状部、及び/又は、前記孔の内部空間に配置された島部、及び/又は、前記孔の内壁部に設けられ、主流に旋回を誘引するための旋回部を有し、
    前記島部の外周に設けられ、主流に旋回を誘引するための旋回翼
    を更に有する吸音ライナパネル。
  2. 請求項に記載の吸音ライナパネルであって、
    前記島部は、前記セル内の前記表面板と対向する床部に設けられた支柱を含む
    吸音ライナパネル。
  3. 請求項に記載の吸音ライナパネルであって、
    前記支柱の断面積は、前記孔の軸方向に対して変化し、
    前記支柱を昇降させる昇降機構
    を更に有する吸音ライナパネル。
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