JP6947614B2 - ホイール用レゾネータ - Google Patents

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Description

本発明は、容積室と連通管を有するレゾネータ(共鳴器)に関する。特に、車両用ホイールに取り付けられて使用されるホイール用レゾネータに関する。
自動車などの車両において、粗い路面等を走行するといわゆるロードノイズが発生する。ロードノイズの発生原因の一つが、タイヤ内部に生ずる気柱共鳴に起因することが知られている。近年、車両全体の静音化技術が進歩して、室内騒音レベルが下がるに従い、逆に、タイヤ内部の気柱共鳴に起因するロードノイズが目立つようになってきた。そこで、タイヤ内部に共鳴器(レゾネータ)を設けて、タイヤ内部の気柱共鳴を抑制し、ロードノイズの低減を図る技術が開発されている。
例えば、特許文献1には、長手方向に湾曲した円弧状の気室部と、気室部の内外を連通する連通孔部を備えるヘルムホルツ型レゾネータを、車両用ホイールに装着して用いる技術が開示されている。特許文献1に開示されるヘルムホルツ型レゾネータは、ブロー成形法により製造される。特許文献1の技術によれば、高精度な縁部の精度を有するレゾネータを低コストで製造でき、タイヤ内部の気柱共鳴を抑制できる。
特開2014−84014号公報
特許文献1の技術は、ブロー成形によりレゾネータを製造する技術であるが、より生産性を高めるためには、例えば、複数の半割れ体を成形し、それら半割れ体を溶着してレゾネータを製造することが考えられる。
一方で、レゾネータは、消音対象であるタイヤ内部の気柱共鳴に対応した周波数で共鳴させる必要があり、特定の目標共鳴周波数に極力近い周波数で共鳴するように製造される必要がある。しかしながら、生産性を高めながら、ホイール用レゾネータの共鳴周波数を正確にコントロールすることは難しかった。
本発明の目的は、製造の生産性を高め、共鳴周波数が目標からずれにくいホイール用レゾネータを提供することにある。
発明者らは、複数の半割れ体を成形し、それら半割れ体を溶着してレゾネータを製造する検討を行った。しかしながら、半割れ体を溶着する技術においては、溶着高さを精密にコントロールすることが難しく、完成したレゾネータの共鳴周波数がばらつき、正確に共鳴周波数をコントロールすることが難しいことが判明した。
発明者らは、さらに鋭意検討を行い、特定の円筒状の割り面(溶着面)でレゾネータを半割れ状に分割して成形し、容積室と連通管とが共通する溶着面で半割にされるようにすると、製造の生産性を高めつつ、共鳴周波数が目標からずれにくくなることを知見し、本発明を完成させた。
本発明は、容積室と連通管を有し、車両用ホイールに取り付けられて使用されるホイール用レゾネータであって、前記容積室はホイールの外周面に沿って延在する偏平な形状に形成され、径方向外側に位置する合成樹脂製のアッパー部材と径方向内側に位置する合成樹脂製のロワー部材とが、所定の溶着面で溶着されることにより前記ホイール用レゾネータが構成されており、前記溶着面はホイールの周方向及び幅方向に延在する円筒面状であり、前記連通管は、前記溶着面に沿って延在するように設けられ、アッパー部材及びロワー部材には、それぞれ、前記容積室を前記溶着面でホイールの径方向に半割れ状に分割した容積部と、前記連通管を前記溶着面でホイールの径方向に半割れ状に分割した連通部とが一体に設けられている、ホイール用レゾネータである(第1発明)。
第1発明では、さらに、容積室の容積をVとし、連通管の断面積をSとし、溶着高さの単位長さの誤差により、容積室に生ずる容積変化を△Vとし、溶着高さの単位長さの誤差により、連通管の開口断面に生ずる断面積変化を△Sとして、△S/△Vが、S/Vの0.5倍〜1.5倍となっている
本発明のホイール用レゾネータ(第1発明)によれば、製造の生産性が高められ、溶着高さのばらつきによる連通管の断面積変化の影響と容積室の容積変化の影響とをキャンセルさせて、溶着高さのばらつきによる共鳴周波数のばらつきが小さくなって、共鳴周波数が目標からずれにくくなる
第1実施形態のホイール用レゾネータを示す斜視図である。 第1実施形態のホイール用レゾネータを示す上面図及び側面図である。 第1実施形態のホイール用レゾネータがホイールに取り付けられた状態を示す断面図である。 第1実施形態のホイール用レゾネータの構成部材を示す斜視図である。 第1実施形態のホイール用レゾネータの容積室と連通管の形状を示す模式図である。 第2実施形態のホイール用レゾネータの構成部材及び構造を示す斜視図である。 第3実施形態のホイール用レゾネータの構成部材及び構造を示す斜視図である。
以下図面を参照しながら、自動車のホイールに取り付けられるホイール用レゾネータを例として、発明の実施形態について説明する。発明は以下に示す個別の実施形態に限定されるものではなく、その形態を変更して実施することもできる。
図1ないし図4に、第1実施形態のホイール用レゾネータ1を示す。図1、図2にホイール用レゾネータ1の外観を示し、図3には断面構造を、図4には構成部材を示す。なお、以下の説明で、周方向とはホイールの円周方向のことであり、径方向とはホイールの径方向のことであり、幅方向とはホイールの幅方向すなわち中心軸の延在方向のことである。
ホイール用レゾネータ1は、容積室12と連通管11を有する、ヘルムホルツ型レゾネータである。図5にヘルムホルツレゾネータとしての気室の概要を模式的に示すように、容積室12は容積Vの内部空間を有するような容器である。連通管11は、容積室12の内部空間と外部空間を互いに連通する、管状の部分である。連通管11は管の開口断面の断面積がS、管の長さがLとなるように設けられる。
ホイール用レゾネータ1は、車両用ホイール99に取り付けられて使用される。取付の具体的構造は特に限定されないが、例えば、図3に示すように、ホイール用レゾネータ1に一体に成形された取付け部13,13を利用して、ホイールに取り付けられる。図3は、ホイールの周方向に沿って見た容積室12の部分の断面図であり、図の下側がホイールの中心軸側であり、図の上側がタイヤの内部空間側である。
取付け部13,13は、容積室12の幅方向の両側縁部に沿って、板状に設けられている。また、取付け部13,13は、容積室12から幅方向及び径方向に張り出すように設けられている。
ホイール99には、ホイール用レゾネータ1が取付けられるウェル91が、周方向に延在する溝状に形成されている。ウェル91の幅方向の両側には、壁部92,92が設けられ、壁部92,92が取付け部13,13の先端に当接することにより、ホイール用レゾネータ1の幅方向取付位置が規定される。壁部92,92の最外周部には係止部93,93が形成されている。
ホイール用レゾネータ1がホイール99に取付けられる際には、取付け部13,13を弾性変形させながら、容積部12をウェル91に向かって押し付けて、取付け部13,13の先端を壁部92と係止部93の接続部にはまり込ませる。
取付けられた状態では、容積部12がウェル91の外周面に接触するように配置され、取付け部13,13の先端部が、ホイールの係止部93,93と壁部92,92に係止して、ホイール用レゾネータ1が径方向及び幅方向に固定される。他にも係止部や突起、凹部等を設けて、ホイール用レゾネータ1が周方向にも固定されることが好ましい。
ホイール用レゾネータ1はホイール99に取付けられ、タイヤ(図示せず)の内部空間に配置されて使用される。ホイール用レゾネータ1は、容積室12の容積Vや、連通管11の断面積S,長さL等により決定される共鳴周波数f0(例えば200Hz)で共鳴し、タイヤの内部で発生する気柱共鳴等の騒音の発生を抑制する。
ホイール用レゾネータ1の構造についてより詳細に説明する。
容積室12はホイール99の外周面に沿って延在する偏平な形状に形成されている。すなわち、容積室12は、周方向及び幅方向の大きさに比べ、径方向の大きさ(高さ)が小さい偏平形状をしている。これは、タイヤ組み換え等の作業性を考慮して、径方向寸法を抑えながら、容積室の容積を確保するためである。容積室12は、周方向に沿って円弧状に湾曲した中空形状に形成されている。この円弧は、ホイールのウェル91の形状に対応している。
図4に示すように、ホイール用レゾネータ1は、径方向外側に位置するアッパー部材21と径方向内側に位置するロワー部材22とが、所定の溶着面WSで溶着されることにより構成されている。図1ないし図3では、溶着された部分を溶着部14として示している。アッパー部材21とロワー部材22は、互いに溶着可能な合成樹脂により成形された部材である。これら部材は典型的には射出成形により製造される。
溶着面WSは、図2、図3に示すように、ホイールの周方向及び幅方向に延在する円筒面状である。溶着面WSは、幅方向や周方向にわたって傾斜していてもよい。溶着面WSの部分でアッパー部材21の端部とロワー部材22の端部とが突きあわせられて溶着される。溶着は、熱盤溶着やレーザ溶着でもよいが、振動溶着であることが好ましい。溶着強度を高めるため、溶着部14には、適宜、突条や溝、スカート、把持部などを形成してもよい。
連通管11は、溶着面WSに沿って延在するように設けられる。本実施形態においては、連通管11はホイールの周方向に沿って管路が延在するように設けられている。さらに、溶着面WSによって、連通管11が管路に沿って半割りされる位置に、連通管11は設けられている。
従って、ホイール用レゾネータ1の構成部材であるアッパー部材21には、容積室12を溶着面WSでホイールの径方向に半割れ状に分割した容積部12aと、連通管11を溶着面WSでホイールの径方向に半割れ状に分割した連通部11aとが一体に設けられている。同様に、ホイール用レゾネータ1の構成部材であるロワー部材22には、容積室12を溶着面WSでホイールの径方向に半割れ状に分割した容積部12bと、連通管11を溶着面WSでホイールの径方向に半割れ状に分割した連通部11bとが一体に設けられている。また、本実施形態では、ロワー部材22に、取付け部13,13が設けられている。
溶着面WSにより容積室12や連通管11を半割れ状にする具体的形態は特に限定されず、本実施形態のように、半割りにしたものの両方が器状、樋状となるように分割してもよいし、あるいは、半割りにしたものの一方が器状、樋状で、他方は板状となるように分割してもよい。
ホイール用レゾネータ1の製造方法の例について説明する。
まず、アッパー部材21及びロワー部材22を、熱可塑性樹脂の射出成形により成形する。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン樹脂やポリアミド樹脂などが好ましく使用される。
次いで、アッパー部材21とロワー部材22を所定の溶着面WSで溶着して、ホイール用レゾネータ1を完成させる。溶着は振動溶着により行うことが好ましい。
上記実施形態のホイール用レゾネータ1の作用及び効果について説明する。
上記実施形態のホイール用レゾネータ1によれば、溶着高さがばらついても、ホイール用レゾネータ1の共鳴周波数がばらつくことが抑制される。
なお、周知のように、溶着高さのばらつきとは、溶着される部材同士が、溶着方向にどの程度近づいた/離れた状態で溶着が完了したかという、両部材の近接度合いのばらつきのことである。
連通管の断面積がS,長さがLであり、容積室の容積がVであるヘルムホルツ型レゾネータの共鳴周波数f0は、一般に以下の式1により計算される。
(式1)
Figure 0006947614
半割れ体の溶着によりレゾネータを構成する場合、溶着時の種々の条件の変動等により、アッパー部材とロワー部材が溶着部で互いに近づきあう距離に変動が出るため、いわゆる溶着高さに変動が生ずることを完全に防止することは難しい。溶着高さがばらつくと、容積室の容積にばらつきが生ずることになる。
ここで、ホイール用レゾネータが、ホイールの外周面に沿って偏平形状に設けられていると、容積室のホイール径方向の寸法精度が容積室の容量Vの変動に及ぼす影響が大きくなる。例えば、径方向の高さが10mmであるような容積室をホイールの周方向と幅方向に伸びる円筒状の溶着面WSで溶着する場合を考えると、溶着高さのばらつきにより容積室に径方向に1mmの高さ変動が生ずるだけで、容積室の容量Vが10%も変動してしまうことになる。
式1によれば、容積室の容積Vが10%程度増減すると、共鳴周波数は5%近く変化することになる。共鳴周波数のずれ幅が大きくなると、消音効果が損なわれるため、従来技術においては、容積室の容量Vの変動、例えば、溶着高さのばらつきを、厳格な製造管理等により極力抑えなければならなかった。これは製造効率や製造コストの面で不利である。
上記実施形態のホイール用レゾネータ1では、容積室12だけでなく、連通管11も、共通する溶着面WSにより半割れに分割された部材が溶着されて完成されるため、溶着高さが変動すると、容積室の容量Vだけでなく、連通管の開口断面の断面積Sも一緒に変動することになる。そのため、溶着高さのばらつきによる容積室12の容量Vの変動の影響と、溶着高さのばらつきによる連通管11の断面積Sの変動の影響とを互いにキャンセルさせて、溶着高さのばらつきが共鳴周波数に及ぼす影響を小さくできる。
上記実施形態のホイール用レゾネータ1において、溶着高さに単位長さ(例えば1mm)の誤差が生じたとする。この時の、溶着高さの単位長さの誤差により容積室12に生ずる容積変化を△Vとする。△Vは、典型的には溶着方向に沿って見た際の容積室の投影面積に比例する量となる。また、溶着高さの単位長さの誤差により連通管11に生ずる断面積変化を△Sとする。△Sは、典型的には溶着方向に沿って見た際の連通管の開口断面の幅Wに比例する量となる。
容積変化△Vと断面積変化△Sが生じた際の共鳴周波数は、式2であらわされる。
(式2)
Figure 0006947614
上記実施形態のホイール用レゾネータ1によれば、溶着高さの変動により、容積室の容積(V+△V)が増えるのに伴い、連通管の断面積(S+△S)も増えるので、式2における平方根の中の値の変化が少なくなる。したがって、上記実施形態のホイール用レゾネータ1によれば、溶着高さがばらついても、ホイール用レゾネータ1の共鳴周波数がばらつくことが抑制されることが理解される。
以下、上記効果をより具体的に示す。
溶着高さの単位長さの誤差により生ずる容積変化を△V、連通管の断面積変化を△Sとして、△S/△Vが、S/Vのα倍になっている(式3)として検討する。図5に示したように、連通管11及び容積室12の周方向に沿って見た断面が矩形状で、連通管の径方向高さをHC、容積室の径方向高さがHVである場合には、HCがHVのα倍とすることで、自動的に式3が満たされる。
(式3)
Figure 0006947614
式3により式2を変形させると式4のようになる。
(式4)
Figure 0006947614
式4によれば、α=1とする場合が、共鳴周波数のばらつき抑制効果が最も高まり、この場合には、溶着高さのばらつきにより、容積変化△Vや断面積変化△Sが生じても、共鳴周波数のばらつきを生じなくすることができる。
また、式4によれば、αを0.5〜1.5の範囲にすれば、溶着高さばらつきにより容積Vに10%の容積変化が生じた場合であっても、共鳴周波数のばらつきを2.3%以下にできることがわかる。従来技術においては、溶着高さのばらつきにより容積に10%の変化があれば、5%近い共鳴周波数の変化が生じてしまっていた。
すなわち、溶着高さの単位長さの誤差により生ずる容積変化を△V、連通管の断面積変化を△Sとして、△S/△Vが、S/Vの0.5〜1.5倍となっていれば、共鳴周波数のばらつきを、従来技術に比べ、少なくとも半減できる。共鳴周波数のばらつきを低減する観点からは、△S/△Vが、S/Vの0.7〜1.3倍となっていることがより好ましく、△S/△Vが、S/Vの0.8〜1.2倍となっていることが特に好ましい。
また、連通管11及び容積室12の周方向に沿って見た断面が矩形状であれば、容積室の容積Vや連通管の断面積Sに関する関係式を、容積室の径方向高さHVや連通管の径方向高さHCに関する同様の関係式に還元できる。
従って、この場合、連通管11の径方向高さをHC、容積室12の径方向高さをHVとして、HCがHVの0.5〜1.5倍となっていれば、共鳴周波数のばらつきを、従来技術に比べ、少なくとも半減できることがわかる。共鳴周波数のばらつきを低減する観点からは、HCがHVの0.7〜1.3倍となっていることがより好ましく、HCがHVの0.8〜1.2倍となっていることが特に好ましい。
発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をして実施することができる。以下に発明の他の実施形態について説明するが、以下の説明においては、上記実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様である部分についてはその詳細な説明を省略する。また、これら実施形態は、その一部を互いに組み合わせて、あるいは、その一部を置き換えて実施できる。
上記実施形態では、連通管11及び容積室12の周方向に沿って見た断面が矩形状である例を示して、作用及び効果について説明したが、連通管11及び容積室12の周方向に沿って見た断面は矩形状である必要はなく、円形や長円状、卵型など、他の形態であってもよい。また、容積室や連通管の開口断面は、周方向にわたって、径方向の高さが変化していてもよい。
この様な場合には、容積室を溶着方向に投影した投影面積SPで容積室の容積Vを除した量V/SPを、容積室の径方向の高さHVとして扱い、連通管の開口断面のホイール幅方向の寸法Wで断面積Sを除した量S/Wを、連通管の開口断面の径方向の高さHCとして扱えば、同様の効果が得られる。
上記実施形態のホイール用レゾネータ1をホイール99に固定するための具体的構造は特に限定されず、他の構造、例えば、取付ボルトや取付けバンドなどを利用した取付方法であってもよい。また、上記実施形態の説明では、取付け部13,13がロワー部材22に設けられている例を示したが、取付け部はアッパー部材21に設けられていてもよく、その具体的形態は特に限定されない。
また、上記実施形態のホイール用レゾネータは、自動車用のホイールだけでなく、自動2輪車用のホイールにも使用でき、ホイールの具体的用途は特に限定されない。また、ホイール用レゾネータの目標共鳴周波数は、個々の用途等に応じて設定すればよい。
図6には、第2実施形態のホイール用レゾネータ3を示す。図6では、図4のように溶着前の状態を斜視図で示している。本実施形態のホイール用レゾネータ3は、アッパー部材3aとロワー部材3bが溶着されて製造される点、及び、溶着面により、連通管31及び容積室32が半割にされている点、及び、連通管31が溶着面に沿って設けられる点は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、連通管31は、溶着面内で屈曲した形状に設けられている。また、連通管31の一部は、ホイールの幅方向に延在するように設けられている。このような形態であっても、第1実施形態のホイール用レゾネータ1と同様に、共鳴周波数のばらつきを低減できる。
また、図7には第3実施形態のホイール用レゾネータ4を示し、この実施形態では、連通管41が、容積室42からホイールの幅方向に沿う方向に延在するように設けられている。このような形態であっても、第1実施形態のホイール用レゾネータ1と同様に、共鳴周波数のばらつきを低減できる。すなわち、連通管はホイールの幅方向に延在していてもよい。
また、上記実施形態の説明では、連通管の一部が容積室よりも外側に突出するように設けられた実施形態について説明したが、連通管を設ける形態はこれに限定されず、連通管の全体が容積室の内部に位置するように、連通管を設けてもよい。例えば、中空の容積室となる部分の内部を仕切るようにリブを設けて、このリブにより連通管を構成するようにすると、連通管の全体が容積室の内部に位置するようにできる。
また、上記実施形態の説明では、連通管の開放端部が周方向または幅方向に向けて開放している形態について説明したが、連通管を設ける形態はこれに限定されない。第1実施形態においては、連通管の開放端部は周方向に向けて開放しており、第2実施形態、第3実施形態においては、連通管の開放端部は幅方向に向けて開放している。例えば、連通管の端部は、径方向に向けて開放していてもよい。例えば、容積室を仕切るようなリブを設けて連通管を設けつつ、アッパー部材の外周面の所定の箇所に径方向に貫通する穴を設け、その穴が連通管の開放端部となるようにレゾネータを構成してもよい。連通管が開放する方向は特に限定されない。
上記実施形態の説明においては説明を省略したが、容積室には、適宜、補強用のリブやボスを設けてアッパー部材の側とロワー部材の側を接続し、容積室の剛性を高めることが好ましい。
ホイール用レゾネータは例えば車両用のホイールに使用でき、ロードノイズを低減できて産業上の利用価値が高い。
1 ホイール用レゾネータ
11 連通管
12 容積室
13 取付け部
14 溶着部
21 アッパー部材
22 ロワー部材
99 ホイール
91 ウェル
92 壁部
93 係止部

Claims (1)

  1. 容積室と連通管を有し、車両用ホイールに取り付けられて使用されるホイール用レゾネータであって、
    前記容積室はホイールの外周面に沿って延在する偏平な形状に形成され、
    径方向外側に位置する合成樹脂製のアッパー部材と径方向内側に位置する合成樹脂製のロワー部材とが、所定の溶着面で溶着されることにより前記ホイール用レゾネータが構成されており、
    前記溶着面はホイールの周方向及び幅方向に延在する円筒面状であり、
    前記連通管は、前記溶着面に沿って延在するように設けられ、
    アッパー部材及びロワー部材には、それぞれ、前記容積室を前記溶着面でホイールの径方向に半割れ状に分割した容積部と、前記連通管を前記溶着面でホイールの径方向に半割れ状に分割した連通部とが一体に設けられており、かつ、
    容積室の容積をVとし、連通管の断面積をSとし、
    溶着高さの単位長さの誤差により、容積室に生ずる容積変化を△Vとし、
    溶着高さの単位長さの誤差により、連通管の開口断面に生ずる断面積変化を△Sとして、
    △S/△Vが、S/Vの0.5倍〜1.5倍となっている、
    ホイール用レゾネータ。
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