JP2010100078A - 車両用ホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音を低減する効果が長期にわたり維持されるメンテナンスフリーな車両用ホイールを提供することを課題とする。
【解決手段】タイヤ空気室(MC)内で副気室(SC)を形成する副気室部材(13)をウェル部(11c)の外周面上に固定した車両用ホイールであって、ホイール径方向に沿った断面視において、副気室部材(13)に設けられ副気室(SC)及びタイヤ空気室(MC)を連通する連通孔(13b)の先端部分の回転半径D2は、副気室(SC)の頂点部分の回転半径D1と等しいかこれよりも大きく構成(D1≦D2)されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤ空気室内の気柱共鳴(空洞共鳴)に伴う騒音を低減する車両用ホイールに関するものである。
一般に、タイヤの空気室(以下、「タイヤ空気室」という。)内で生じる気柱共鳴が、自動車のロードノイズの要因となることが知られている。気柱共鳴とは、路面からタイヤに伝わるランダムな振動がタイヤ空気室内の空気を振動させ、その結果、タイヤ空気室の気柱共鳴周波数付近で共鳴現象が起こり、共鳴音が発生する現象である。
従来、この気柱共鳴に伴う騒音を低減するため、特許文献1に記載された車両用ホイールが知られている。この車両用ホイールは、リムの周方向に沿って複数の副気室を有している。更に詳しく説明すると、この車両用ホイールでは、ホイール周方向に延びるようにウェル部に立設された環状の縦壁と、ビードシート部側に向かうウェル部の立ち上り側壁との間に形成される環状の空間部分が蓋部材で塞がれている。そして、蓋部材とウェル部と縦壁とで区画されることとなるこの空間部分がホイール周方向に所定の間隔をあけて配置された複数の隔壁で仕切られることで各副気室が形成されている。また、タイヤ空気室と各副気室とは、蓋部材に形成された連通孔で連通している。この車両用ホイールによれば、連通孔と副気室とがヘルムホルツ・レゾネータを構成し、タイヤ空気室内の気柱共鳴音を低減することができる。
そして、特許文献1の発明で問題となる量産性を改善するために、本願出願人は、車両用ホイールとは別体で製造される副気室部材を、ウェル部の外周面上に配置する車両用ホイールを提案している(特願2008−101718未公開)。
特許第3992566号明細書
ところで、タイヤ空気室には、空気の充填や経年変化によって水分が浸入してくるものである。そして、車両走行中は、温度上昇によりタイヤ空気室の水分は水蒸気になり、車両停止後は、冷却されて副気室に結露する。そして、これが繰り返されて副気室部材の内部には水分が蓄積し、副気室の容量が変化することに起因して、ヘルムホルツ・レゾネータの共鳴周波数がずれて、気柱共鳴音の低減効果が劣化する問題があった。このような場合は、副気室に溜まった水分を抜く作業が必要となる。
そこで、本発明は、メンテナンスフリーで騒音を低減する効果が長期にわたり維持される車両用ホイールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、タイヤ空気室内で副気室を形成する副気室部材をウェル部の外周面上に固定した車両用ホイールであって、前記外周面からホイール径方向の外側に立ち上がるとともにホイール周方向に延びるように形成され、前記副気室部材の一方の縁部を係止する第1の縦壁面と、前記第1の縦壁面と対向するように前記ウェル部に形成され前記副気室部材の他方の縁部を係止する第2の縦壁面と、を備え、ホイール径方向に沿った断面視において、前記副気室及び前記タイヤ空気室を連通する連通孔の先端部分の回転半径D2は、前記副気室の頂点部分の回転半径D1と等しいかこれよりも大きく構成(D1≦D2)されることを特徴とする。
このように発明が構成されることにより、車両が走行して、車両用ホイールが回転すると、副気室に蓄積した水分に遠心力が付与される。この遠心力は、車両用ホイールの回転半径に比例するものであるので、副気室に蓄積した水分に付与される遠心力は、連通孔の先端部分において最大となる。また車両が、発進・停止を繰り返すたびに、副気室に蓄積した水分には、ホイール周方向の双方向に向かう慣性力が交互に付与することになる。これにより、副気室に蓄積した水分は、車両の走行中、往復移動を繰り返すうちに連通孔から外部に排出されることになる。
また、本発明は、車両用ホイールにおいて、前記副気室部材は、ホイール周方向に沿った断面視において、前記タイヤ空気室側を形成する上板の曲率半径R1は、この上板に対向し前記ウェル部の外周面側を形成する底板の曲率半径R2よりも小さく構成(R1<R2)されることを特徴とする。
このように発明が構成されることにより、車両用ホイールが等速回転をしている場合、副気室部材に蓄積した水分には、ホイール周方向における両端から中心に向かう力が作用する。これにより、副気室部材に蓄積した水分は、その両端において滞留することがない。
本発明により、騒音を低減する効果が長期にわたり維持されるメンテナンスフリーな車両用ホイールが提供される。
以下に、本発明の実施形態について図を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る車両用ホイールは、ウェル部に副気室部材(ヘルムホルツ・レゾネータ)を嵌め込んで固定したことを主な特徴としている。ここでは、先ず車両用ホイールの全体構成について説明した後に、副気室部材の構成について説明する。
《車両用ホイールの全体構成》
ここで参照する図面において、図1は、本実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。図2は、図1の車両用ホイールにタイヤを装着した車輪のホイール径方向に沿った断面図である。図3は、図2中に示したウェル部を部分的に拡大した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10は、リム11と、このリム11を図示しないハブに連結するためのディスク12と、リム11のウェル部11cの外周面に固定され内部に副気室SC(図2参照)を有する副気室部材13とで主に構成されている。
図2に示すように、リム11は、ホイール幅方向Yの両端部に形成されるビードシート部11a,11aと、このビードシート部11a,11aからホイール径方向Zの外側(図2の紙面上側、以下同じ)に向かってL字状に屈曲したリムフランジ部11b,11bと、ビードシート部11a,11a同士の間の部分がホイール径方向Zの内側(図2の紙面下側、以下同じ)に向かって凹んだウェル部11cとを有する。
ビードシート部11aには、タイヤ20のビード部21aが装着される。これにより、リム11の外周面11dとタイヤ20の内周面との間に環状の密閉空間からなるタイヤ空気室MCが形成される。
ウェル部11cは、タイヤ20をリム11に組み付けるリム組時に、タイヤ20のビード部21a,21aを落とし込むために設けられている。
ディスク12は、ウェル部11cのホイール幅方向Yの外側(図2の紙面左側)からホイール径方向Zの内側に連続して形成されている。リム11とディスク12とは、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽量高強度材料等から製造される。なお、これらの材料は限定されるものではなく、スチール(鋼)等から形成されるものであっても良い。また、車両用ホイール10は、スポークホイールであっても良い。
またディスク12とリム11が一体のワンピース型のホイールを図示しているが、このディスク12とリム11が溶接されたツーピース型のホイールでもよい。
ウェル部11cの外周面11dには、図3に示すように、ホイール周方向Xに延びるように環状の縦壁14が立設されている(適宜図5参照)。
この縦壁14は、ウェル部11cの外周面11dからホイール径方向Zの外側(図3の紙面上側、以下同じ)に立ち上がる第1の縦壁面15を形成するように外周面11dに立設されている。
また、ウェル部11cのホイール幅方向Yの内側(図3(a)の紙面右側、以下同じ)に形成される側面部11eには、第1の縦壁面15と対向するように第2の縦壁面16が設けられている。なお、本実施形態での縦壁14は、リム11を鋳造する際にウェル部11cと一体に成形される。
そして、これらの第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16には、それぞれ溝部17が形成されている。これらの溝部17,17は、ウェル部11cのホイール周方向Xに沿って形成されて環状の溝となっている。これらの溝部17,17には、副気室部材13の縁部13eの先端部が嵌め込まれている。なお、本実施形態での溝部17,17は、縦壁14及び側面部11eのそれぞれに機械加工を施して形成される。
《副気室部材の構成》
次に、副気室部材13について説明する。ここで参照する図面において、図4は、図1の車両用ホイールのホイール周方向に沿った側面断面図である。図5(a)は、副気室部材を上板側から見た全体斜視図、図5(b)は、副気室部材の突出部を図3のVIa方向から見た斜視図である。
図4に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10では、副気室部材13がウェル部11cのホイール周方向Xに沿って等間隔に4つ配置されている。つまり、ホイール中心軸Axを挟んで対向する一対の副気室部材13が2組配置されている。
なお、配置される副気室部材13の個数や配置間隔は特に限定がなく、単数から複数にわたり任意の数を配置させることができ、図示しないタイヤバルブとの関連を含めて、ホイール周方向Xの質量配分が均衡するように(静バランスがとれるように)設定されることが望ましい。
副気室部材13は、図5(a)に示すように、ホイール周方向Xに長い部材であって、本体部13aと、突出部18と、縁部13eとを備えている。そして、副気室部材13は、長手方向に沿って湾曲しており、図4に示すように、ウェル部11cの外周面11dに沿うように配置されている。
副気室部材13は、次の(式1)で示されるヘルムホルツ・レゾネータの共鳴周波数fを求める式を満たすように設計されている。このために、結露や、パンクの修理液等が、副気室SC(図3参照)に蓄積すると、その容積Vが変動することになり、所望の消音効果が充分に発揮されない。よって、副気室SCに生成した水分は、溜まらないうちに、突出部18の先端から排出されることが望まれる。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴周波数
C(m/s):副気室SC内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m):副気室SCの容積
L(m):連通孔13bの長さ
S(m):連通孔13bの開口部断面積
α:補正係数
ここで、前記共鳴周波数fは、タイヤ空気室MCの共鳴周波数に合わせられる。この際、図4に示す4つの副気室部材13の共鳴周波数fは、全て同じに設定してもよいし、違えてもよい。具体的には、タイヤ空気室MCの共鳴周波数に2つの共鳴周波数(f,f)が認められる場合に、4つの副気室部材13の共鳴周波数fを(f+f)/2に設定することができる。また、リム中心を挟んで対向する一対の副気室部材13の共鳴周波数fをfに設定し、他の一対の副気室部材13の共鳴周波数fをfに設定することもできる。更に4つの副気室部材13の全ての共鳴周波数fをf、fのいずれか一方に設定しても良い。
(縁部)
縁部13eは、図5(a)に示すように、本体部13aからその周囲に延出する板状体で形成されている。
縁部13eは、図3に示す断面のように、底板25aと上板25bとが結合して形成されている。そして、縁部13eは、本体部13aからホイール幅方向Yに延出してその先端部が第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16の溝部17に嵌り込んで係止されている。
第1の縦壁面15及び第2の縦壁面16側に延出する縁部13eは、図3に示すように、湾曲する底板25aと一体になってウェル部11cの外周面11d側に凸となる湾曲面を形成している。
このような本実施形態での縁部13eの厚さは、底板25a及び上板25bの厚さと同じ厚さに設定されている。なお、本実施形態での縁部13eは、その厚さや樹脂材料を適宜に選択することでバネ弾性を有している。
このように、縁部13eが、バネ弾性を有することにより、副気室部材13は、第1の縦壁面15と第2の縦壁面16の間に簡単にかつ強固に固定される。
なお副気室部材13は、その軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SCの気密性の確保等を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形可能な樹脂で成形されていることが望ましい。中でも、繰り返しの曲げ疲労にも強いポリプロピレンが特に望ましい。
(本体部)
本体部13aは、図3に示すように、底板25aと、この底板25a上に配置される上板25bとを備え、その間に副気室SCを形成している。
副気室SCの容積は、50〜250cc程度が好ましい。副気室SCの容積をこの範囲内に設定することで、副気室部材13は、消音効果を充分に発揮しつつ、その重量の増大を抑制して車両用ホイール10の軽量化を図ることができる。また、ホイール周方向Xの副気室部材13の長さは、リム11の周長と同じ長さを最大として、車両用ホイール10の重量の調整やウェル部11cに対する組付け容易性を考慮して適宜に設定することができる。
底板25aは、図4に示されるホイール周方向Xに沿った断面視において、ウェル部11cの外周面11dの曲率半径R2に一致する湾曲面を有し、ウェル部11cの外周面11dに沿う形状を有している。
一方、上板25bは、図4に示されるホイール周方向Xに沿った断面視において、その曲率半径R1は、底板25aの曲率半径R2よりも小さく構成(R1<R2)されている。これにより、副気室SCに蓄積されている水分に遠心力がかかると、この水分は、上板25bに押し付けられるとともに、頂点の位置(ホイール中心軸Axからの最大距離R3の位置)の方向に向かう分力が付加する。
これにより、車両用ホイール10が等速回転すると、副気室部材13のホイール周方向Xの両端に溜まっている水分は、その頂点の位置に集合することとなる。
上板25bの頂点の位置からは、図5(a)に示されるように、突出部18が、ホイール周方向Xの直交方向に突出するように設けられている。この突出部18は、図5(b)に示されるように、上板25bを部分的に平坦に形成した根元部18aを基端として、連通孔13bが、副気室SC及びタイヤ空気室MCを連通するようにして設けられている(適宜図3参照)。
さらに、この突出部18は、縦壁14に設けられている切欠部14aに係合し、副気室部材13がホイール周方向Xにずれるのを防止している。
この連通孔13bの先端部分は、図2に示されるように、副気室部材13が車両用ホイール10に装着されている状態において、ホイール中心軸Ax(図4参照)を中心とした回転半径D2が、副気室SCの頂点部分の回転半径D1よりも大きくなるように構成されている。
これにより、車両用ホイール10が回転すると、副気室SCに蓄積した水分にホイール径方向Zの外側に向かう遠心力が付与される。この遠心力は、車両用ホイール10の回転半径に比例するものであるので、副気室SCに蓄積した水分に付与される遠心力は、連通孔13bの先端部分において最大となる。
つまり、連通孔13bの先端部分からタイヤ空気室MCに向かう水分の流れができれば、副気室SCの内壁を伝って水分は少しずつ連続的に放出されることになる。
このため、回転半径D2は、前記副気室の頂点部分の回転半径D1と等しく構成されていても同様に水分の放出効果が見出されることがわかっている(D1≦D2)。
これにより、車両の走行中において、副気室SCに蓄積した水分は、連通孔13bからタイヤ空気室MCの内部に排出されることになる。
また、副気室SCは、前記したD1≦D2の関係(図2参照)を有している限りは、実施形態(図4参照)と相違して、ホイール周方向Xの曲率半径R1が、R1=R2又は部分的にR1>R2の関係を有していたとしても、水分の排出効果は失われない。つまり、走行中の車両が、発進・停止を繰り返すたびに、副気室SCに蓄積した水分には、ホイール周方向Xの双方向に向かう慣性力が交互に付与することになる。これにより、副気室SCに蓄積した水分は、連通孔13bの基端にたどりつくことができ先端から外部に排出されることになる。また水分は、副気室SCの内壁に対する這い上がり効果等により、外部に排出されることもある。
なお、図2に示すように、副気室部材13の連通孔13bの先端部分の回転半径D2は、ビードシート部11aの回転半径D3よりも小さく設定されていることが望ましい(D2<D3)。これにより、タイヤ20の組み付け時において、副気室部材13の突出部18が干渉することがない。つまり、タイヤ20のリム組時に、レバー等の工具やタイヤ20(ビード部21a等)が副気室部材13と接触する恐れが低減される。その結果、タイヤ20の組付け性能が向上する。
なお、図2を見る限り、タイヤ20の組み付け時において連通孔13bが邪魔になるような感覚も覚えるが、この連通孔13bが存在するのは一部の領域であるために、現実に支障をきたすことはない。
また、連通孔13bの断面形状は、特に制限はなく、本実施形態では楕円形(図5(b)参照)となっているが、円形、多角形等のいずれであってもよい。連通孔13bの直径は、断面が円形の場合には、5mm以上が好ましい。また、円形以外の断面形状の連通孔13bは、その断面積で同じ断面積の円形に換算して直径5mm以上のものが好ましい。
以上説明した構成を有することにより、本実施形態での副気室部材13は、経年変化によりその副気室SCに水分が蓄積しないので、その容積の変動が効果的に抑制される。したがって、この車両用ホイール10は、ヘルムホルツ・レゾネータとしての所望の消音性能を長期間にわたり安定して発揮することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。つまり、前記実施形態では、図2に示されるD1≦D2の関係を満たすために、図3に示されるように、底板25aの面に対して突出部18が、基端から先端に向って上り傾斜になるように構成されているが、これに限定されることはない。例えば、図2に示される副気室部材13を固定するウェル部11cの外周面11dが、ホイール幅方向Yの図中左方向に上り傾斜を有することにより、D1≦D2の関係が満たされる場合もある。
本実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。 タイヤを装着した車両用ホイールのホイール径方向に沿った正面断面図である。 図2の副気室部材の部分を拡大して示す要部正面断面図である。 車両用ホイールのホイール周方向に沿った側面断面図である。 (a)は副気室部材を上板側から見た全体斜視図、(b)は連通孔の部分を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
10 車両用ホイール
11c ウェル部
11d 外周面
13 副気室部材
13b 連通孔
13e 縁部
15 第1の縦壁面
16 第2の縦壁面
18 突出部
25a 底板
25b 上板
D1 副気室の頂点部分の回転半径
D2 連通孔の先端部分の回転半径
MC タイヤ空気室
R1 上板の曲率半径
R2 下板の曲率半径
SC 副気室
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
Z ホイール径方向

Claims (2)

  1. タイヤ空気室内で副気室を形成する副気室部材をウェル部の外周面上に固定した車両用ホイールであって、
    前記外周面からホイール径方向の外側に立ち上がるとともにホイール周方向に延びるように形成され、前記副気室部材の一方の縁部を係止する第1の縦壁面と、
    前記第1の縦壁面と対向するように前記ウェル部に形成され、前記副気室部材の他方の縁部を係止する第2の縦壁面と、を備え、
    ホイール径方向に沿った断面視において、
    前記副気室及び前記タイヤ空気室を連通する連通孔の先端部分の回転半径D2は、前記副気室の頂点部分の回転半径D1と等しいかこれよりも大きく構成(D1≦D2)されることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記副気室部材は、
    ホイール周方向に沿った断面視において、
    前記タイヤ空気室側を形成する上板の曲率半径R1は、この上板に対向し前記ウェル部の外周面側を形成する底板の曲率半径R2よりも小さく構成(R1<R2)されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
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