JP4830014B2 - 車両用ホイール - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの気柱共鳴音を低減する副気室部材を備えた車両用ホイールに関する。
一般に、タイヤ空気室内で生じる気柱共鳴(空洞共鳴)が車両のロードノイズの要因となることが知られている。この気柱共鳴は、車両の走行時に路面からタイヤのトレッド部に伝わる振動がタイヤ空気室内で共鳴する現象である。
従来、タイヤの気柱共鳴音を低減する副気室部材をリムのウェル部に嵌め込んで取り付けた車両用ホイールが知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両用ホイールは、板状に延出した副気室部材の縁部がバネ弾性を有しており、縁部の延出先端がウェル部に形成された溝に嵌め込まれた際に、縁部の延出方向への反発力によって副気室部材がウェル部に係止されるようになっている。
特開2009−074595号公報
しかしながら、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)においては、縁部のバネ弾性によって副気室部材がウェル部に確実に固定されてはいるものの、副気室部材が万一外れた場合を想定したフェールセーフが施されていない。
したがって、副気室部材とウェル部との固定部に万一不具合が生じたとしても、ウェル部からの副気室部材の外れを防止することができる車両用ホイールが望まれている。
そこで、本発明の課題は、副気室部材とウェル部との固定部に万一不具合が生じたとしても、ウェル部からの副気室部材の外れを防止することができる車両用ホイールを提供することにある。
前記課題を解決した本発明は、リムのウェル部外周面上に、タイヤの気柱共鳴音を低減する副気室部材を備える車両用ホイールであって、前記副気室部材を前記ウェル部外周面に固定した後、ゴム製の被覆部材で前記副気室部材を外側から被覆し、この被覆部材をリム幅方向における前記副気室部材の両側でリム外周面に固定したことを特徴とする。
この車両用ホイールは、副気室部材とウェル部外周面との固定部に不具合が生じても、副気室部材を外側から被覆する被覆部材により、ウェル部外周面から副気室部材が外れるのを防止する。
また、この車両用ホイールは、被覆部材がタイヤ空気室からリムへの熱伝達を抑制することにより、タイヤ空気室内の温度低下を防止して、タイヤのトレッド部の温度を高く維持する。これにより、車両用ホイールは、タイヤの転がり抵抗を低減して燃費を向上させる。
また、この車両用ホイールは、被覆部材で副気室部材を保護するので、タイヤ脱着作業中の副気室部材の損傷を防止する。
本発明においては、前記被覆部材は断熱ゴムで形成されている構成とするのがよい。
この車両用ホイールは、タイヤ空気室からリムへの熱伝達を、より一層抑制して、タイヤの転がり抵抗の低減による燃費向上効果を、より一層高める。
また、本発明においては、リムの前記ウェル部外周面にゴム材を固定し、このゴム材に前記副気室部材を固定する構成とするのがよい。
この車両用ホイールは、副気室部材とリムとの熱膨張率が異なっても、それらの間に介在するゴム材が熱膨張率の差を吸収するため、副気室部材のリム外周面への固定を、より確実にする。
また、本発明においては、前記副気室部材は前記ウェル部外周面に形成した凹み部に収容され、前記副気室部材の上部と前記凹み部に隣接する前記ウェル部外周面とが連続する面を形成する構成とするのがよい。
この車両用ホイールは、副気室部材の上部と、凹み部に隣接するウェル部外周面とが連続する面を形成するので、被覆部材の装着固定を容易にする。また、この車両用ホイールは、副気室部材のホイール径方向の外側への突出がなくなるので、タイヤ脱着作業中の副気室部材の損傷を確実に防止する。
また、本発明においては、前記ウェル部外周面上に複数の前記副気室部材を周方向に間隔を存して固定し、前記各副気室部材をリム幅方向の断面が周方向の全長に亘って同一になるように形成すると共に、前記副気室部材のリム幅方向の断面と同じ断面を有するスペーサを、隣接する前記副気室部材の間で前記ウェル部外周面上に固定して、前記副気室部材のリム幅方向の断面をホイール全周に亘って連続させ、前記被覆部材で前記副気室部材と前記スペーサとを外側から被覆し、前記被覆部材をリム幅方向における前記副気室部材及び前記スペーサの両側で前記リム外周面に固定した構成とするのがよい。
この車両用ホイールは、複数の副気室部材及びスペーサがホイール全周に亘って隙間なく連続するので、被覆部材の装着固定を容易にする。
また、本発明においては、前記スペーサの前記被覆部材側の面に凹みを形成する共に、この凹みに合わせて前記被覆部材に開口を形成し、前記副気室部材から突出して前記副気室部材の内部とタイヤ空気室とを連通する連通部をこの凹みに配置した構成とするのがよい。
この車両用ホイールは、副気室部材から突出する連通部の収容箇所として、スペーサを有効活用すると共に、突出する連通部を有する複数の副気室部材を、スペーサを介してホイール全周に亘って連続させる。しかも、この車両用ホイールは、その連通部がスペーサにより囲まれるので、タイヤ脱着作業中の連通部の損傷を防止する。
本発明の車両用ホイールによれば、副気室部材とウェル部外周面との固定部に不具合が生じたとしても、ウェル部外周面からの副気室部材の外れを防止することができる。
(a)は実施形態に係る車両用ホイールの斜視図、(b)は(a)のI−I断面においてリムを部分的に示す部分断面図である。なお、(a)には副気室部材及びスペーサを点線で示し、(b)には空気圧検出装置を点線で示し、リム組みしたタイヤを二点鎖線で示している。 ウェル部外周面上に配置した副気室部材、スペーサ及び被覆部材の様子を示す断面図であり、ホイール回転軸に直交する図1(b)のリム断面IIに対応する図である。 (a)は実施形態に係る車両用ホイールを構成する副気室部材の斜視図、(b)は(a)のIIIb−IIIb断面図、(c)は(a)のIIIc−IIIc断面図、(d)は(b)に示す連通部の変形例を示す部分断面図である。 (a)は実施形態に係る車両用ホイールを構成するスペーサの斜視図、(b)は実施形態に係る車両用ホイールを構成するスペーサの平面図、(c)は(a)のIV−IV断面図、(d)はスペーサの変形例を示す斜視図である。 ウェル部外周面上にゴム材を介して副気室部材及びスペーサが固定されている様子を示す部分拡大斜視図である。 実施形態に係る車両用ホイールに対してタイヤの脱着作業及び空気圧検出装置の取付作業を行う際の、タイヤチェンジャー(レバー)の移動軌跡と空気圧検出装置の移動軌跡とを示す概念図である。 (a)は、副気室部材を収容する凹み部が形成されたウェル部を有する車両用ホイールの部分断面図、(b)は、(a)の凹み部内に配置される副気室部材の斜視図である。 凹み部が形成されたウェル部を有する車両用ホイールにおいて、ウェル部に副気室部材及びスペーサを固定した様子を示す部分拡大斜視図である。 他の実施形態に係る車両用ホイールの断面図であって、副気室部材の配置の変形例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図を参照しながら詳細に説明する。
《車両用ホイールの全体構成》
図1(a)に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10は、リム11と、このリム11をハブ(図示省略)に連結するためのディスク12とを備えている。
リム11は、図1(b)に示すように、その幅方向Y(以下に、リム幅方向Yということがある)の両端部に形成されるビードシート部11a,11aと、このビードシート部11a,11aからL字状に屈曲したリムフランジ部11b,11bと、ビードシート部11a,11a同士の間の部分がホイール径方向Zの内側(図1(b)の紙面下側)に向かって凹んだウェル部11cとを有している。そして、各ビードシート部11a,11aの内側端には、ホイール径方向Zの外側に隆起するハンプ部11e,11eが形成されている。
ビードシート部11aには、タイヤ20のビード部21aが装着される。これにより、リム11の外周面11d(以下、「リム外周面11d」ということがある)とタイヤ20の内周面との間に環状の密閉空間からなるタイヤ空気室MCが形成される。
ウェル部11cは、タイヤ20をリム11に組み付けるリム組み時に、タイヤ20のビード部21a,21aを落とし込むために設けられている。ちなみに、本実施形態でのウェル部11cは、リム幅方向Yに亘って略同径となる円筒形状に形成されている。
ディスク12は、図1(b)に示すように、ウェル部11cのリム幅方向Yの外側(図1(b)の紙面右側)からホイール径方向Zの内側に連続して形成されている。
このようなリム11とディスク12とは、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽量高強度材料等から製造される。なお、これらの材料は限定されるものではなく、スチール等から形成されるものであってもよい。
図1(a)及び(b)中の符号17は、タイヤ20の空気圧検出装置である。この空気圧検出装置17は、タイヤ空気室MCに空気を注入するタイヤバルブ17aと一体的に形成されており、タイヤバルブ17a部分が後記する取付孔11g(図6参照)にグロメット(図示省略)を介して挿嵌されて固定されている。なお、空気圧検出装置17は、その内部に図示しない圧力センサ、温度センサ、バッテリ、CPU、送受信アンテナ等を備えて構成されている。
本実施形態に係る車両用ホイール10は、図1(a)及び(b)に示すように、副気室部材13、スペーサ15及び被覆部材14を更に備えている。
《副気室部材の構成》
副気室部材13は、ヘルムホルツ・レゾネータとして機能してタイヤ空気室MC内の気柱共鳴音(空洞共鳴音)を低減するように構成されている。
副気室部材13は、図2に示すように、ウェル部11cの外周面11i(以下、ウェル部外周面11iということがある)上で所定の間隔を存してホイール周方向Xに並ぶように複数配置されている。なお、図2中、符号16は、ウェル部11cと副気室部材13との間に介在するゴム材である。このゴム材16については後で詳しく説明する。
本実施形態での副気室部材13は、図2に示すように、ホイール周方向Xに等間隔に4つ配置されている。つまり、ホイール回転軸Axを挟んで対向する一対の副気室部材13,13が2組配置されている。
副気室部材13は、図3(a)に示すように、本体部13aと、連通部13bとを備えている。
本体部13aは、図2及び図3(a)に示すように、ホイール周方向Xに沿って湾曲しており、その曲率は、ウェル部外周面11i(図2参照)におけるホイール周方向Xの曲率と略同じに設定され、望ましくはウェル部外周面11i上に張り付けた後記するゴム材16(図2参照)の曲率と略同じに設定されている。
本体部13aは、図3(a)から(c)に示すように、上板25bと、底板25aと、ホイール周方向Xの両端にそれぞれ配置される前板25c及び後板25dとで構成されている。
図3(c)に示すように、底板25aは、リム幅方向Yに平坦となっており、上板25bは、ホイール径方向Zの外側(図3(c)の紙面上側)に凸となるように弓なりに湾曲している。そして、弓なりで中高となる本体部13aは、リム幅方向Yの両端に向かうほど勾配が徐々になだらかになるように形成されてその両端部が薄くなっている。つまり、本実施形態での本体部13aは、図1(b)に示すように、ウェル部11c上で扁平形状を呈している。
本体部13aのリム幅方向Yの幅Wは、図1(b)に示すように、ウェル部11cのリム幅方向Yの両側に、少なくともタイヤ20のビード部21a,21aを落とし込む余地部分Rを確保できる範囲で設定することが望ましい。
このような本体部13aの内部には、図3(b)及び(c)に示すように、副気室SCが形成されている。
副気室SCの容積は、50〜250cc程度が望ましく、100cc前後が最も望ましい。副気室SCの容積をこの範囲内に設定することで、副気室部材13は、消音効果を充分に発揮しつつ、車両用ホイール10(図1(a)参照)の軽量化を図ることができる。
ちなみに、本実施形態に係る副気室部材13によれば、副気室SCの容積が100cc前後のものをタイヤ空気室MC内に4つ配置した場合に、220Hzの気柱共鳴音を13dB程度低減できることを本発明者らはシミュレーション試験を行って確認している。
ホイール周方向Xの副気室部材13(図2参照)の長さは、車両用ホイール10の重量の調整やウェル部11c(図2参照)に対する組み付けの容易性を考慮して適宜に設定することができる。
このような本体部13aは、図3(a)から(c)に示すように、リム幅方向Yの断面、つまり副気室SCの断面を含めた総断面がホイール周方向Xの全長に亘って同一になるように形成されている。ここでいう本体部13aのリム幅方向Yにおける総断面は、特許請求の範囲にいう「副気室部材のリム幅方向の断面」に相当する。
連通部13bは、図3(b)に示す副気室SCと、図1(b)に示すタイヤ空気室MCとを連通させる管状部材である。この連通部13bは、図3(b)に示すように、本体部13aの前板25cの略中央部から本体部13aの長手方向に突出するように形成されており、その先端の開口が上方(ホイール径方向Zの外側)を向くように屈曲している。ちなみに、本実施形態での連通部13bの開口形状は、図3(a)に示すように、楕円形であるが円形や多角形であってもよい。
連通部13bの内径は、断面が円形の場合には、5mm以上が望ましい。また、円形以外の断面形状の連通部13bは、その断面積で同じ断面積の円形に換算して直径5mm以上のものが望ましい。
連通部13bの長さは、次の(式1)で示されるヘルムホルツ・レゾネータの共鳴周波数を求める式を満たすように設定される。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴周波数
C(m/s):副気室SC内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m):副気室SCの容積
L(m):連通部13bの長さ
S(m):連通部13bの開口部断面積
α:補正係数
なお、前記共鳴周波数fは、タイヤ空気室MC(図1(b)参照)の共鳴周波数に合わせられる。この際、ウェル部外周面11i(図2参照)に複数配置される副気室部材13の共鳴周波数fは、全て同じに設定してもよいし、違えてもよい。具体的には、図2に示すウェル部外周面11iに4つの副気室部材13,13,13,13が等間隔に配置される車両用ホイール10においては、タイヤ空気室MC(図1(b)参照)の共鳴周波数に2つの共鳴周波数(f及びf)が認められる場合に、4つの副気室部材13,13,13,13の共鳴周波数fを(f+f)/2に設定することができる。また、ホイール回転軸Axを挟んで対向する一対の副気室部材13,13の共鳴周波数fをfに設定し、他の一対の副気室部材13,13の共鳴周波数fをfに設定することもできる。更に4つの副気室部材13,13,13,13の全ての共鳴周波数fをf及びfのいずれか一方に設定することもできる。
本実施形態での連通部13bは、上方(ホイール径方向Zの外側)を向くように屈曲しているが、図3(d)に示すように、本体部13aの前板25cから真直ぐに前方(ホイール周方向X)に延出したものであってもよい。また、図示しないが、連通部13bは、屈曲せずに前板25cから斜め上方に傾斜しで延出したものであってもよい。
以上のような副気室部材13は、樹脂で形成されており、その軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SCの気密性の確保等を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形可能な樹脂が望ましい。中でも、ABSやナイロンが特に望ましい。
《スペーサの構成》
スペーサ15は、図2に示すように、ウェル部外周面11i上に等間隔に配置された副気室部材13同士の間に配置されている。そして、スペーサ15のホイール周方向Xの長さは、副気室部材13の本体部13a同士の間隔と略等しくなるように設定されている。
スペーサ15は、図4(a)及び(b)に示すように、ホイール周方向Xの一端側に凹み15aを有する中実のブロック体で形成されている。なお、スペーサ15は、中空であってもよい。
スペーサ15は、凹み15aの断面を含めた、つまり凹み15aが存在しないとした場合のリム幅方向Yの総断面が、ホイール周方向Xの全長に亘って同一になるように形成されている。そして、スペーサ15のリム幅方向Yの総断面は、図4(c)に示すように、ホイール径方向Zの内側(図4(c)の紙面下側)がリム幅方向Yに沿って平坦であって、ホイール径方向Zの外側(図4(c)の紙面上側)が凸となるように弓なりに湾曲している。更に詳しく説明すると、図4(c)に示すスペーサ15の総断面は、前記した副気室部材13の総断面(図3(c)参照)と同じ形状となるように形成されている。
凹み15aは、図4(a)及び(b)に示すように、スペーサ15の高さ方向(ホイール径方向Z)に貫通するように平面視で略U字状に切り欠かれて形成されている。
この凹み15aは、後記するように、スペーサ15を副気室部材13同士の間に配置した際に(図5参照)、副気室部材13の長手方向に突出する連通部13bを収容すると共に連通部13bの開口をタイヤ空気室MC(図1(b)参照)に臨ませるものである。つまり、凹み15aは、スペーサ15のホイール周方向Xの一端側であって、このスペーサ15を覆うこととなる後記する被覆部材14(図1(a)参照)側の面に形成されていればその形状に特に制限はない。したがって、凹み15aは、前記したようにスペーサ15の高さ方向に貫通するように形成されていなくてもよく、例えば、図4(d)に示すように、ホイール径方向Zの内側が有底のものであってもよい。
以上のようなスペーサ15は、樹脂、合成ゴム等で形成することができる。
《被覆部材の構成》
被覆部材14は、ゴム製であって、図1(a)及び(b)に示すように、リム11の外周面の全周に沿って配置される環状帯である。被覆部材14は、ウェル部外周面11i上に固定された副気室部材13及びスペーサ15を覆うように配置されると共に、ウェル部11cにおけるビード部21a,21aを落とし込む余地部分R、及びこの余地部分Rからハンプ部11eに掛けて形成される立ち上がり部11fに亘って配置されている。
副気室部材13及びスペーサ15、並びにウェル部11cの余地部分Rを覆う被覆部材14の厚さは、略均一となるように適宜に設定することができ、望ましくは5mm以下、更に望ましくは3mm程度に設定することができる。そして、立ち上がり部11fを覆う被覆部材14の厚さは、ハンプ部11eに向かうほど(リム幅方向Yの端部に向かうほど)、漸減しており、ハンプ部11eに臨む被覆部材14の端縁の厚さが最も薄くなるように設定されている。ちなみに、本実施形態におけるこの端縁の厚さは、0.5mmに設定されている。
このような被覆部材14は、接着剤(図示省略)を介してリム外周面11dに取り付けられている。つまり、リム11の立ち上がり部11f、ウェル部11c(余地部分R)、副気室部材13及びスペーサ15のそれぞれと、被覆部材14との間には接着剤(図示省略)が介在している。この接着剤としては、例えばエポキシ樹脂系のものを好適に使用することができる。
なお、本実施形態での被覆部材14は、リム11に取り付ける前の形状が、立ち上がり部11f、並びに副気室部材13及びスペーサ15が固定された状態のウェル部11c上のプロファイルを模った形状となるように成形されている。しかしながら、本発明における被覆部材14は、前記したプロファイルの径よりも縮径したニアシェイプの環状帯であってもよい。このニアシェイプの環状帯は、その伸縮性によって副気室部材13及びスペーサ15が固定されたリム11に密着固定することができる。
そして、リム11に取り付ける前の被覆部材14の形状は、本発明の課題の解決を阻害しないかぎり、幅方向に同一径の通常の円筒形状であってもよい。
本実施形態での被覆部材14は、前記したように、接着剤によって、リム幅方向Yにおける副気室部材13の両側及びスペーサ15の両側で、特許請求の範囲にいう「リムの外周面」に相当するウェル部11cの前記余地部分R及び立ち上がり部11fに固定される。そして、前記したように、プロファイルの径よりも縮径したニアシェイプの被覆部材14は、それ自体の緊迫力(収縮力)によってもリム11に固定される。また、副気室部材13及びスペーサ15を覆うように配置された被覆部材14は、副気室部材13及びスペーサ15を介してもリム11(ウェル部11c)に固定されることとなる。
以上のような被覆部材14は、図1(a)及び図2に示すように、スペーサ15の凹み15a(図2参照)に対応する位置に、開口14aが形成されている。この開口14aは、副気室部材13の連通部13b(図3(a)参照)をタイヤ空気室MC(図1(b)参照)に臨ませるものであって、スペーサ15の凹み15a(図4(b)参照)の平面形状と同じ平面形状となるように形成されている。
被覆部材14の材質は、本実施形態ではゴムであればよい。
ゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等が挙げられ、中でも断熱ゴムであるブチルゴム(IIR)及びエチレンプロピレンゴム(EPDM)は、後記するようにタイヤ20(図1(b)参照)の転がり抵抗をより低減することができるので望ましい。なお、ゴム成分に、通常ゴム業界で使用されている配合剤、例えばカーボンブラック等の補強剤、加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤等を適宜配合することができるのは勿論のことである。
また、ゴム成分は、断熱性充填剤を含むものや発泡ゴムが更に望ましい。断熱性充填剤としては、例えば、硼珪酸Naよりなるスコッチライトグラスバブルスシリーズ(3M社製);シリカ、アルミナを主成分とするCenoSpheres(Ashtek社製)、セノライト(巴工業社製);シラスバルーン、ウィンライト(アクシーズケミカル社製)等の無機中空粒子が望ましい。
発泡ゴムとしては、未加硫ゴム成分中に含ませた発泡剤を加硫時に発泡させて独立気泡又は半連続気泡を形成したものが挙げられる。中でも独立気泡を有する発泡ゴムが断熱性に優れ、前記したように、タイヤ20(図1(b)参照)の転がり抵抗を、より低減することができるので望ましい。
発泡剤としては、例えば、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DNPT)、アゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタスチレンテトラミン、ベンゼンスルホニルヒドラジド誘導体、オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム、ニトロソスルホニルアゾ化合物、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソフタルアミド、トルエンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルセミカルバジド)等が挙げられる。
なお、ゴム成分に対する前記した断熱性充填剤及び発泡剤のそれぞれの配合量は、通常ゴム業界で行われている範囲内で適宜に設定することができる。
《車両用ホイールの製造方法》
本実施形態に係る車両用ホイール10は、ウェル部11cの外周面にゴム材16(図1(b)参照)を固定する工程と、このゴム材16上に副気室部材13及びスペーサ15を固定する工程と、ウェル部11c上で副気室部材13及びスペーサ15を覆うように被覆部材14を配置し、この被覆部材14をリム外周面11e(図1(b)参照)に固定する工程を経て製造することができる。
ゴム材16を固定する工程では、まずウェル部11cの表面に脱脂処理が施される。脱脂処理としては、例えばアルカリ成分と界面活性剤とを併用したアルカリ脱脂処理を好適に採用することができる。次いで、ウェル部11cに接着剤(図示省略)を塗布し、これにゴム材16が張り付けられる。
接着剤としては、例えばエポキシ樹脂系のものを好適に使用することができる。
ゴム材16は、ウェル部11cの外周面と副気室部材13との間に介在させることで、副気室部材13とウェル部11c(リム11)との熱膨張率の差を吸収するものである。つまり、ゴム材16は、ウェル部11c(リム11)に対する副気室部材13の固定力を高めている。
本実施形態でのゴム材16は、図1(b)に示すように、副気室部材13のリム幅方向Yにおける幅と略同じ幅であって、ウェル部11cの径よりも僅かに短径の環状帯で構成されている。このゴム材16は、接着剤を塗布したウェル部外周面11iに嵌装されて固定される。ゴム材16の厚さは、熱膨張率の差を吸収できる範囲で適宜に設定することができる。ちなみに、本実施形態では0.5mmに設定されている。
このゴム材16としては、特に制限はなく、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等を好適に使用することができる。
そして、ゴム材16を張り付けた接着剤を乾燥させることでこの工程は終了する。
なお、ウェル部外周面11iには、前記したように、副気室部材13及びスペーサ15の両側に、ビード部21a,21a(図1(b)参照)を落とし込む余地部分Rが確保される。
次に、副気室部材13及びスペーサ15を固定する工程では、図5に示すように、ゴム材16上に前記した接着剤(図示省略)を塗布し、これに副気室部材13及びスペーサ15を配置して圧着する。この圧着には、タイヤ成型機のブラダーを好適に使用することができる。そして、接着剤を乾燥させることでこの工程は終了する。
このようにウェル部外周面11i上に固定された副気室部材13及びスペーサ15は、副気室部材13の本体部13aの総断面とスペーサ15の総断面とが同じ形状となっていると共に、本体部13aからホイール周方向Xに延出する連通部13bがスペーサ15の凹み15aに収納されるので、それぞれの副気室部材13及びスペーサ15は、ホイール全周に亘って連続することとなる。
また、副気室部材13の本体部13aは、前記したように、リム幅方向Yの両端に向かうほど勾配が徐々になだらかになってその両端部が薄くなっているので、ウェル部11cの余地部分R(図1(b)参照)から本体部13aの両端部に掛けての立ち上がりが緩やかになっている。また、前記したように、本体部13aのリム幅方向Yの総断面と同じ総断面を有するスペーサ15についてもその立ち上がりが緩やかになっている。
次に、被覆部材14を固定する工程では、前記した接着剤を、少なくともリム11の立ち上がり部11f、ウェル部11c(余地部分R)、副気室部材13及びスペーサ15上に塗布し、これに被覆部材14(図1(a)参照)を圧着する。この圧着には、前記したブラダーを好適に使用することができる。そして、接着剤を乾燥させることでこの工程は終了する。
このような工程を経て製造された車両用ホイール10は、前記したように、ウェル部外周面11iに固定した副気室部材13及びスペーサ15を外側から被覆部材14(図1(a)参照)で被覆し、この被覆部材14を副気室部材13の両側及びスペーサ15の両側で、リム11の外周面に固定したものとなる。
次に、本実施形態に係る車両用ホイール10の作用効果について説明する。
本実施形態における車両用ホイール10によれば、例えばウェル部外周面11iに対する副気室部材13の接着力が低下した場合のように、副気室部材13とウェル部11cとの固定部に不具合が生じたとしても、副気室部材13を外側から被覆する被覆部材14により、ウェル部外周面11iから副気室部材13が外れるのを防止することができる。
また、副気室部材13及びスペーサ15が、接着剤と被覆部材14によってウェル部外周面11iに固定されているので、この車両用ホイール10によれば、高速回転する際の耐久性が一段と向上する。
また、車両用ホイール10によれば、被覆部材14がタイヤ空気室MCからリム11への熱伝達を抑制するので、タイヤ空気室MC内の温度低下が防止されて、タイヤ20のトレッド部の温度も高く維持される。これにより、タイヤ20の転がり抵抗が低減し、燃費が向上する。特に、被覆部材14が断熱ゴムで形成されている車両用ホイール10においては、タイヤ空気室MCからリム11への熱伝達が一層抑制されるので、タイヤ20の転がり抵抗の低減による燃費向上効果も一層高められる。
ちなみに、ブチルゴムを使用した発泡ゴムからなる被覆部材14(厚さ2mm)を使用した車両用ホイール10は、被覆部材14を有しない車両用ホイールと比較して、車両走行時のタイヤ空気室MCの温度が2〜3℃向上し、LA−4モード(米国自動車燃費試験市街地走行モード)で燃費が約1%向上することを本発明者らはシミュレーション試験で確認している。
また、車両用ホイール10は、ウェル部外周面11iにゴム材16を固定し、このゴム材16に副気室部材13及びスペーサ15を固定している。その結果、この車両用ホイール10によれば、例えば樹脂製の副気室部材13と金属製のリム11のように、相互に熱膨張率が異なっていても、介在するゴム材16が熱膨張率の差を吸収するため、副気室部材13のリム11に対する固定が、より確実になる。
また、車両用ホイール10は、リム幅方向Yの副気室部材13の総断面をホイール周方向Xの全長に亘って同一になるように形成すると共に、副気室部材13の総断面と同じ総断面のスペーサ15を副気室部材13同士の間に配置している。その結果、この車両用ホイール10によれば、副気室部材13及びスペーサ15のリム幅方向Yの総断面が、ホイール全周に亘って連続するので、被覆部材14の装着及び密着固定が容易になる。
また、車両用ホイール10においては、副気室部材13の本体部13a及びスペーサ15は、リム幅方向Yの両端に向かうほど勾配が徐々になだらかになるように形成されてその両端部が薄くなった扁平形状を呈している。その結果、車両用ホイール10によれば、被覆部材14の装着及び密着固定が容易になる。
また、前記したように、副気室部材13の本体部13a及びスペーサ15が扁平形状を呈しているので、この車両用ホイール10によれば、タイヤチェンジャーによるタイヤ脱着作業や、リム11への空気圧検出装置17の取付作業を行う際に、副気室部材13及びスペーサ15が干渉しない。ここで参照する図6は、本実施形態に係る車両用ホイールに対してタイヤ及び空気圧検出装置の脱着を行う際の、タイヤチェンジャー(レバー)の移動軌跡と空気圧検出装置の移動軌跡とを示す概念図である。
図6に示すように、車両用ホイール10に対するタイヤ脱着工程において、タイヤ20のビード部21aをウェル部11cの前記した余地部分Rに落とす際に、タイヤチェンジャー(レバー)の先端の移動軌跡L1は、扁平形状の副気室部材13の上方に位置することとなる。
また、図6に示すように、車両用ホイール10に対する空気圧検出装置17の取付工程において、空気圧検出装置17のタイヤバルブ17a部分をリム11に形成された取付孔11gに挿嵌して固定する際に、空気圧検出装置17の移動軌跡L2は、扁平形状の副気室部材13の上方に位置することとなる。
また、車両用ホイール10によれば、副気室部材13が被覆部材14で保護されるため、タイヤ脱着作業中の副気室部材13の損傷を防止することができる。
また、車両用ホイール10によれば、図1(b)に示すハンプ部11eに臨む被覆部材14の端縁の厚さが薄くなっているので、タイヤ20のビード部21aをウェル部11c(余地部分R)に落とし込む際に、ビード部21aが被覆部材14の端縁に引っ掛かることを防止することができる。これにより、タイヤ脱着作業性が向上すると共に、被覆部材14の剥がれや破損を防止することができる。
また、車両用ホイール10は、スペーサ15の凹み15aに副気室部材13の連通部13bを配置しているので、この車両用ホイール10によれば、副気室部材13から突出する連通部13bの収容箇所として、スペーサ15を有効活用することができる。また、凹み15aに収容された連通部13bはスペーサ15で囲まれるので、車両用ホイール10によれば、タイヤ脱着作業中の連通部13bの損傷を防止することができる。
また、この車両用ホイール10では、副気室部材13同士の間にスペーサ15を配置するので、ウェル部11c上に複数の副気室部材13を配置する際の位置決めを容易に行うことができる。また、例えばウェル部外周面11iに対する副気室部材13の接着力が低下した場合のように、副気室部材13とウェル部11cとの固定部に不具合が生じたとしても、副気室部材13同士の間にスペーサ15を配置するので、副気室部材13同士の間隔を維持して位置ズレを確実に防止することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。なお、以下に説明する他の実施形態に係る車両用ホイールにおいて、前記実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
前記実施形態では、ウェル部11cがリム幅方向Yに亘って略同径となる円筒形状に形成されているが、本発明はホイール周方向Xに沿って少なくとも副気室部材13を収容する凹み部が形成されたウェル部11cを有するものであってもよい。ここで参照する図7(a)は、副気室部材を収容する凹み部が形成されたウェル部を有する車両用ホイールの部分断面図、図7(b)は、図7(a)の凹み部内に配置される副気室部材の斜視図である。図8は、ウェル部に副気室部材及びスペーサを固定した様子を示す部分拡大斜視図である。
図7(a)に示すように、この車両用ホイール10は、ウェル部11cの外周面(ウェル部外周面11i)に凹み部11hが形成されており、この凹み部11hに副気室部材13が収容されている。
そして、副気室部材13は、図7(b)に示すように、リム幅方向Yの本体部13aの総断面が、図7(a)に示すリム幅方向Yの凹み部11hの総断面と略同じになるように形成されているほかは、前記実施形態での副気室部材13と同様に形成されている。
図7(a)中、符号Yはリム幅方向であり、符号Zはホイール径方向である。図7(b)中、符号Xはホイール周方向であり、符号Yはリム幅方向である。
そして、スペーサ15は、図8に示すように、リム幅方向Yの総断面が、副気室部材13の本体部13aの総断面と略同じになるように形成されている。
このような車両用ホイール10は、図8に示すように、凹み部11hに収容された本体部13a及びスペーサ15の上部と、凹み部11hに隣接するウェル部外周面11iとが連続する面を形成して面一となる。図8中、符号11cはウェル部であり、符号11fは立ち上がり部であり、符号13aは副気室部材13の本体部であり、符号13bは副気室部材13の連通部13bであり、符号15aはスペーサ15の凹みである。
したがって、この車両用ホイール10によれば、副気室部材13(本体部13a)の上部と、凹み部11hに隣接するウェル部外周面11iとが連続する面を形成するので、被覆部材14(図7(a)参照)の装着及び密着固定が容易になる。
また、この車両用ホイール10によれば、副気室部材13のホイール径方向Z(図7(a)参照)の外側への突出がなくなるので、タイヤ脱着作業中の副気室部材13の損傷を確実に防止できる。
また、副気室部材13の連通部13b(図8参照)は、凹み部11h内でホイール周方向Xに本体部13aから突出させることができるので、タイヤ脱着作業中の連通部13bの損傷を確実に防止できる。
ちなみに、この車両用ホイール10は、図8に示すように、副気室部材13同士の間にスペーサ15を配置しているが、本発明はこれに限定されず、副気室部材13のみを収容する形状に凹み部11hを形成すると共に、スペーサ15は省略してもよい。この車両用ホイール10では、副気室部材13同士の間に介在することとなるウェル部11c、つまりウェル部11cを構成する金属部分そのものがスペーサ15として機能することとなる。
また、前記実施形態では、副気室部材13がウェル部11cの周面に沿って等間隔に4つ配置されているが、本発明は副気室部材13の数が5以上、又は3以下であってもよい。ここで参照する図9は、他の実施形態に係る車両用ホイールの側面断面図であって、副気室部材の配置の変形例を示す図である。
図9に示す車両用ホイール10は、副気室部材13をウェル部11cの周面に沿って等間隔に3つ配置している。
そして、スペーサ15は、副気室部材13同士の間隔に合わせてホイール周方向Xに長くなっている他は、前記実施形態でのスペーサ15と同様に構成されている。
なお、図9中、符号14aは被覆部材14の開口であり、符号Axはホイール回転軸である。
以上のように、車両用ホイール10は、副気室部材13の数に特に制限はないが、消音効率を考慮すると4つ以上(2対以上)の副気室部材13のそれぞれを、ホイール回転軸Axを挟んで対向させて配置したものが望ましい。そして、車両用ホイール10の軽量化や量産性の向上を考慮すると2つから4つの副気室部材13をウェル部11cの周面に沿って等間隔に配置したものが望ましい。
10 車両用ホイール
11 リム
11a ビードシート部
11b リムフランジ部
11c ウェル部
11d リム外周面
11e ハンプ部
11f 立ち上がり部
11g 取付孔
11h 凹み部
11i ウェル部外周面
12 ディスク
13 副気室部材
13a 本体部
13b 連通部
14 被覆部材
14a 開口
15 スペーサ
16 ゴム材
17 空気圧検出装置
17a タイヤバルブ
20 タイヤ
21a ビード部
25b 上板
25a 底板
25c 前板
25d 後板
MC タイヤ空気室
SC 副気室
X ホイール周方向
Y リム幅方向
Z ホイール径方向

Claims (6)

  1. リムのウェル部外周面上に、タイヤの気柱共鳴音を低減する副気室部材を備える車両用ホイールであって、
    前記副気室部材を前記ウェル部外周面に固定した後、ゴム製の被覆部材で前記副気室部材を外側から被覆し、この被覆部材をリム幅方向における前記副気室部材の両側でリム外周面に固定したことを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記被覆部材は断熱ゴムで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
  3. リムの前記ウェル部外周面にゴム材を固定し、このゴム材に前記副気室部材を固定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ホイール
  4. 前記副気室部材は前記ウェル部外周面に形成した凹み部に収容され、前記副気室部材の上部と前記凹み部に隣接する前記ウェル部外周面とが連続する面を形成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ホイール。
  5. 前記ウェル部外周面上に複数の前記副気室部材を周方向に間隔を存して固定し、前記各副気室部材をリム幅方向の断面が周方向の全長に亘って同一になるように形成すると共に、前記副気室部材のリム幅方向の断面と同じ断面を有するスペーサを、隣接する前記副気室部材の間で前記ウェル部外周面上に固定して、前記副気室部材のリム幅方向の断面をホイール全周に亘って連続させ、前記被覆部材で前記副気室部材と前記スペーサとを外側から被覆し、前記被覆部材をリム幅方向における前記副気室部材及び前記スペーサの両側で前記リム外周面に固定したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用ホイール。
  6. 前記スペーサの前記被覆部材側の面に凹みを形成する共に、この凹みに合わせて前記被覆部材に開口を形成し、前記副気室部材から突出して前記副気室部材の内部とタイヤ空気室とを連通する連通部をこの凹みに配置したことを特徴とする請求項5に記載の車両用ホイール。
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