JP2009246998A - 無線通信においてローカル発振器の周波数を較正する装置および方法 - Google Patents

無線通信においてローカル発振器の周波数を較正する装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信において、ローカル発振器周波数を較正する装置および方法を提供する。
【解決手段】開示された実施形態にしたがうと、デジタル自動周波数制御ループにおいて、周波数誤差弁別器とともにデジタル回転子を有する受信機は、ローカル発振周波数を較正するために使用される正確なデジタル値を得るために使用される。ローカル周波数生成ループの発振周波数の周波数誤差はベースバンド入力信号の周波数の変化を生じさせる。ローカル周波数生成ループの周波数誤差に関するベースバンド入力信号周波数の変化は、周波数誤差弁別器により位相回転として検知することができる。デジタル自動周波数制御ループを使用することにより、ローカル周波数生成によりもたらされた周波数誤差が正確に決定される。周波数誤差と対応する制御ビットは、較正テーブルに入力される。較正テーブルは、ローカル発振周波数を温度変化、パイロット検索およびクイックページングに関して調整するために用いられてもよい。
【選択図】図2

Description

関連技術
関連出願のクロスリファレンス
本発明は、“デジタル回転子を用いた水晶発振器の較正”と題され、2001年1月9日に出願されたシリアル番号第60/260,432号の仮特許出願の優先権を主張する。この仮特許出願はすべての目的のために参照により全体がここに取り込まれる。
本発明は一般的に無線通信システムの分野に関する。特に、本発明は受信機の水晶発振器を較正してより正確なタイミングを導く新規で改良された装置および方法に関する。
符号分割多元接続(“CDMA”)システムのような無線通信システムにおいて、送信機および受信機は信号の復調および復号で使用するために時間同期している。CDMAシステムにおいて、あるユーザのメッセージ信号を他のユーザのメッセージ信号と区別するために、各ユーザは自身のメッセージ信号を送信信号に一意的に符号化する。意図された受信機はユーザの符号シーケンスを知っており、送信信号を復号してメッセージを受信することができる。
送信機および受信機の時間同期は、パイロット信号を基地局から移動装置に送信することによって達成できる。移動装置はパイロット信号を使用して移動装置がタイミング基準として利用するローカル発振器を訂正することができる。例えばIS−95やcdma2000システムにおいて、移動装置は、パイロット信号をトラッキングすることによりGPSから導かれた基地局のタイミングから正確なタイミング基準を得ることができる。
移動装置がタイミング基準として使用するローカル発振器は、一般的に水晶発振器である。水晶発振器は電圧制御発振器(“VCO”)でもよく、例えばこの発振器は基準つまり同調電圧を使用して発振器の周波数を制御、すなわち変化させる。他のタイプの周波数制御も可能である。例えば発振器は電流制御発振器でもよい。
水晶発振器の発振器周波数は周囲の温度の変化によって影響を受けるおそれがある。温度補償された発振器は、温度の変化による発振器周波数の変化を低減するか補償するよう設計されている。
水晶発振器の発振周波数は、通常許容範囲内の正常周波数として特定される。例えば発振器は、±5ピーピーエム(“ppm”)の誤差で評価される19.68MHz(メガヘルツ、すなわち1秒あたり百万周期)の周波数発振器として特定されてもよい。その後、例えば19.68MHzの発振器が、RFミキサに印加するための800MHzの搬送波と同期するために用いられる場合、RFミキサに印加された同期搬送波の周波数は、4000Hzの誤差(5ピーピーエム×800ミリオンHz、すなわち5×800Hz)以下の精度となるよう期待される。周波数の誤差は、例えば周波数誤差検出器、ループフィルタ、および電圧制御発振器を含む自動周波数制御ループを使用することにより訂正されるか、あるいは補償される。
周波数誤差検出器は通常弁別器として参照されるものであるが、受信搬送波の周波数と同期搬送波の周波数との差の測定値を計算する。この測定値は“誤差測定値”として参照されている。この誤差測定値はフィルタされて“デジタル”制御信号を生成する。この信号は電圧制御発振器に与えられるアナログ同調信号に変換される。電圧制御発振器を同調することにより同期搬送波の周波数が変化する。受信搬送波の周波数を同期搬送波の周波数と一致させる際に、このクローズしているループのフィードバックによって、ローカル発振器のタイミングが訂正される。
発振器の周波数誤差はいくつかの要因によって影響を受けるおそれがある。これらの要因には、(1)すでに述べた温度、(2)水晶および他の部品の経年劣化、(3)移動装置内部や移動装置間での電圧操作の違い、(4)ある移動装置と別の移動装置の部品の違いが含まれる。
多数の異なる要因および時の経過によるこれらの要因の変動は、ローカル発振器のタイミングを訂正するために適用されるデジタル信号の較正をかなり困難にしている。このため、一般的に較正は現在の無線移動システムでは行われていない。その代わりに、自動周波数制御ループのフィードバックを利用した周波数トラッキングにしたがって、デジタル制御信号が正しい方向にプッシュされている。言い換えれば、デジタル制御信号は正しい正負の演算符号を持っているが、デジタル制御信号は、既知あるいは所定の周波数誤差をデジタル制御信号に直接変換してローカル発振器のタイミングを訂正することが望まれる特定の目的のために十分に正確とはいえない。
図1は、CDMA無線通信システムにおける自動周波数制御ループの周波数トラッキングを用いる従来の方法を示す。図1に示す周波数トラッキングシステム100は、例えばCDMA移動装置内の受信機の一部分を構成していてもよい。周波数トラッキングシステム100は、例えば、基地局送信アンテナ(示されていない)とRFフロントエンド104に接続された受信アンテナ102との間の無線周波数(“RF”)信号伝搬により通信することができる。RFフロントエンド104は一般的にRF搬送波の周波数に適合した周波数シンセサイザを使用して、送信のためにRF搬送波に変調される前に、RF信号をベースバンド周波数信号、すなわち符号化されたメッセージ信号に変換する。これはより簡単に“ベースバンド信号”として参照される。
RFフロントエンド104により使用される周波数シンセサイザは、この例では電圧制御発振器(“VCO”)であるローカル発振器106から、タイミング基準103を受け取る。図1を参照するとデジタルベースバンド信号は、I成分105として参照され図1で“I”と示される同相成分と、Q成分107として参照され図1で“Q”と示される直角位相成分とを有する。
引き続き図1で、I成分105およびQ成分107を有するデジタルベースバンド信号は入力信号として周波数誤差弁別器110に与えられる。パイロット復調モジュール112は、“一連のパイロットシンボル”として参照される一連のシンボルとして入力信号を復調する。各パイロットシンボルはI成分113およびQ成分115を有しているので、パイロットシンボルを2次元のIQ平面におけるベクトルとして表すことができる。この平面上でI成分は水平軸上にありQ成分は垂直軸上にある。ローカル発振器106における周波数誤差、すなわちRFフロントエンド104において到来信号を復調するために合成された搬送波周波数と到来搬送波周波数との間の不一致により、受信された一連のベースバンドシンボルは2次元IQ平面上で回転する。
I成分113とQ成分115からなる各パイロットシンボルは装置遅延素子114および116にそれぞれ与えられ、さらに位相回転測定モジュール118にも与えられる。装置遅延素子114および116は、位相回転測定モジュール118が、I成分117とQ成分119からなる前のパイロットシンボルを、それぞれI成分113とQ成分115からなる現在のパイロットシンボルと同時に利用できるようにする。これにより、位相回転測定モジュール118は連続したパイロットシンボル間の位相回転を計算することができる。各パイロットシンボルは2次元IQ平面のベクトルとして表され、I成分は水平軸にQ成分は垂直軸に配置される。
任意の2次元ベクトル(x,y)は極座標(r,θ)で表すことができ、ここで
Figure 2009246998
例えば、I成分113とQ成分115からなる現在のパイロットシンボルが極座標(r1,θ1)で示され、I成分117とQ成分119からなる前のパイロットシンボルが極座標(r00)で表される場合、位相回転測定モジュール118は、連続するパイロットシンボル間の位相差(θ1−θ0)として示される誤差測定値121を出力する。したがって、誤差測定値121はローカル発振器106の周波数誤差と正比例する。位相回転測定モジュール118は誤差測定値121を利得αフィルタ122に出力する。
引き続き図1で、誤差測定値121は誤差測定値の合計または平均であり、利得αフィルタ122に与えられる。利得αフィルタ122は、フィルタされた誤差測定値を制御ビット123の形式で制御レジスタ124に提供する。制御レジスタ124は、制御ビット125としてデジタル・アナログ変換器126に出力される制御ビット123用の記憶装置を備えている。デジタル・アナログ変換器126は、制御値と正比例する電圧のようなアナログ量に制御値をデジタル的に表す制御ビット125を変換する。RCフィルタネットワーク128は、デジタル・アナログ変換器126の出力電圧の任意の残余の変動をフィルタして、アナログ同調電圧129、すなわち制御電圧をローカル発振器106に提供する。アナログ同調電圧129はローカル発振器106の発振器周波数を変化させる。このローカル発振器106はタイミング基準103を変化させ、このタイミング基準103はRFフロントエンド104により使用される周波数シンセサイザの周波数を変化させる。このように、図1はCDMA無線通信システムの受信機のための周波数トラッキングに対する従来的な方法の1つの例を示している。
図1で説明される例では、デジタル制御信号の不正確な“較正”が、例えば制御ビット125用に実験値を供給し、周波数トラッキングシステムを安定するまで実行させることでもたらされてしまう。これらの実例のためにはより正確な技術が必要であり、所定の周波数誤差を直接デジタル制御信号に変換してローカル発振器のタイミングを訂正することが望ましい。すなわち、デジタル制御信号を調整するために正確な較正が必要とされる。
正確な較正は、例えばパイロットの検索において有用である。パイロットの検索ではパイロット信号がまだ獲得されていないので、ローカル発振器における周波数の誤差を訂正するために自動周波数制御ループを実行することはできない。移動装置に電源が入ると移動装置はまずパイロット信号を“検索”する。一般的にパイロットの検索はローカル発振器用の初期周波数を選択し、その後PNコード空間にわたってパイロットの検索を実行することによって、すなわち1つ以上のPNコードの位相を変化させることによって行われる。パイロットが見つからない場合ローカル発振器の周波数は上下に調整され、PNコード空間全体を通じて再びパイロットの検索が実行される。この処理はパイロット信号が見つかるまで繰り返される。周波数の検索効率が落ちるので、正確な較正なしでは周波数の調整を正確に制御することはできない。
“クイックページング”においても効率的かつ正確な較正が重要である。クイックページングは移動装置を省電力消費すなわち“待機”モードにすることによって動作する。通常のインターバルで、移動装置は“ウェイクアップ”して、任意の到来呼があるかどうかチェックする。ローカル発振器が正しく較正されない場合、到来呼のチェックに要する“ウェイクアップ”時間の長さが長すぎて待機モードによる電力セーブが実質的に損なわれてしまうおそれがある。
このように、無線通信システムにおいて、ローカル発振器の周波数の較正のためのより効率的かつ正確な技術への要求がある。また、無線通信システムの移動装置において、ローカル発振器の周波数誤差を訂正するよう要求されたローカル発振器に対する制御入力を自動的に較正するための技術的な要求もある。さらに、無線通信システムの移動装置において所定の周波数誤差を訂正するために要求されるローカル発振器に対する制御入力を自動的に較正する技術的な要求もある。
本発明にしたがうと、ローカル発振周波数を較正するために使用される正確なデジタル値を得るために、デジタル自動周波数制御ループの周波数誤差弁別器とともにデジタル回転子を有する受信機が使用される。
本発明の1つの観点において、ローカル周波数生成ループの発振周波数における周波数誤差は入力信号の復調中にベースバンド入力信号周波数の変化を生じさせる。ローカル周波数生成ループの周波数誤差と関連したベースバンド入力信号周波数の変化は、例えば周波数誤差弁別器による位相回転として検知することができる。デジタル回転子と周波数誤差弁別器とを含むデジタル自動周波数制御ループを使用することにより、ローカル周波数生成ループによりもたらされる周波数誤差は高度の正確性をもって決定することができる。
例えば周波数誤差は、デジタル自動周波数制御ループの動作が安定するとき、すなわち周波数誤差がもはや実質的に変化しないときに決定される。周波数誤差および対応する制御ビットは、例えば移動装置のメモリ内の較正テーブルに入力される。較正テーブルは、例えば、温度変化、パイロットの周波数検索、およびクイックページングのためにローカル発振周波数を調整するのに用いることができる。
CDMA無線通信システムにおける既知の受信機の周波数トラッキングの一例を示すブロック図。 本発明にしたがった、CDMA無線通信システムにおける受信機の周波数トラッキングおよび較正の例を示すブロック図。 図2に示すデジタル回転子をより詳細に示す図。 本発明にしたがった周波数較正を説明するフローチャート。
図2は、1つの実施形態にしたがった、CDMA無線通信システムにおける例示的な受信機のための周波数トラッキングおよび較正の例を示す。図2に示す例示的な周波数トラッキングおよび較正システム200は、基地局から移動装置への通信が生じるとき、すなわちCDMA無線通信システムのフォワード通信チャネルにわたって通信が生じるとき、一般的に移動装置中に存する受信機つまりCDMAモデムの一部を構成する。
図2の周波数トラッキングおよび較正システム200は、図1の周波数トラッキングシステム100のモジュールおよび特徴と機能的に対応したさまざまなモジュールや特徴を示す。周波数トラッキングシステム100のモジュールおよび特徴と対応した周波数トラッキングおよび較正システム200のモジュールおよび特徴は、図1と整合する順序でナンバリングされている。具体的には、RFフロントエンド104、周波数誤差弁別器110、利得αフィルタ122、制御レジスタ124、デジタル・アナログ変換器126、RCフィルタネットワーク128、およびローカル発振器106を含むループは、RFフロントエンド204、周波数誤差弁別器210、利得αフィルタ222、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228,およびローカル発振器206を含むループにそれぞれ対応している。さらに、受信アンテナ102、デジタルベースバンド信号のI成分105およびQ成分107、制御ビット125、およびアナログ同調電圧129が、それぞれ、受信アンテナ202、デジタルベースバンド信号のI成分205およびQ成分207、制御ビット225、およびアナログ同調電圧229として示されている。
引き続き図2で、1つの実施形態において受信アンテナ202は、CDMA無線通信システムにおけるフォワード通信チャネルを介して、基地局送信アンテナ(示されていない)から送信されたRF信号を受信する。受信アンテナ202はRFフロントエンドに接続されている。RFフロントエンド204は、RF搬送波の周波数に適合した周波数シンセサイザを使用してRF信号をベースバンド信号に変換する。例えばRFフロントエンド204は、フィルタ、周波数シンセサイザ、周波数ミキサ、増幅器、およびアナログ・デジタル変換器を組み合わせて用いて、RF信号をデジタルベースバンド信号に変換してもよい。RFフロントエンド204が使用する周波数シンセサイザは、タイミング基準203をローカル発振器206から受け取る。このローカル発振器206は、ここで説明される1つの実施形態において電圧制御発振器(“VCO”)である。タイミング基準203は、その周波数がローカル発振器206の発振周波数である信号である。例えば、ローカル発振器206は、±5ppmで評価される19.68MHzの発振周波数を有する電圧制御温度補償水晶発振器(“VCTCXO”)でもよい。このようにして、RFフロントエンド204はデジタルベースバンド信号を出力する。図2に示すように、デジタルベースバンド信号は、図2で“I”と示すI成分205として参照される同相成分と図2で“Q”と示すQ成分207として参照される直角位相成分とを有する。
引き続き図2で、I成分205およびQ成分207を有するデジタルベースバンド信号はデジタル回転子208の入力に与えられる。デジタルベースバンド信号は一連のシンボルを有する。I成分205およびQ成分207を持つデジタルベースバンド信号の一連のシンボルにおける各シンボルは、複素平面空間内の点、すなわちIおよびQ成分を用いた複素平面における複素数、I+jQとして表される。ここで、“j”は−1の平方根に等しい複素数である。ローカル発振器206における周波数誤差、すなわち、RFフロントエンド204において到来呼を復調するよう合成された搬送波周波数と到来搬送波周波数との不一致により、受信された一連のベースバンドパイロットシンボルは複素平面上で回転する。例えば、RFフロントエンド204が800MHzの搬送波周波数で信号を復調しているときの1ppmの周波数誤差により、受信された一連のベースバンドパイロットシンボルは1秒当たり800回複素平面上を回転する。
デジタル回転子208は、I成分205とQ成分207を有するデジタルベースバンド信号の複素平面上での回転を実現する。デジタル回転子208の出力は、I成分209とQ成分211を有する回転したデジタルベースバンド信号である。I成分209をIrotated、Q成分211をQrotatedで表す。I成分209とQ成分211を有する回転デジタルベースバンド信号の各シンボルは、複素平面上でIrotated+jQrotatedで表すことができる。複素平面上でのφ度のシンボルの回転はシンボルを複素数(cosφ+jsinφ)で乗算することによってなされる。したがって、デジタル回転子208の動作は以下の式で記述される。
Irotated+jQrotated=(cosφ+jsinφ)(I+jQ)
=(Icosφ-Qsinφ)+j(Isinφ+Qcosφ)
このように、I成分205とQ成分207を有するデジタルベースバンド信号はφ度回転し、回転したデジタルベースバンド信号のI成分209は(Icosφ-Qsinφ)であり、回転したデジタルベースバンド信号のQ成分211は(Isinφ+Qcosφ)である。回転の角度φは、I成分205とQ成分207を有するデジタルベースバンド信号の一連のシンボル中のシンボル毎に変化してもよく、したがって、一般的にこの角度は以下でより詳細に説明される利得βフィルタ220からデジタル回転子208への入力にしたがって、時間の経過に伴い定常的に変化している。例えば、利得βフィルタ220からデジタル回転子208への入力はδnで表すことができ、ここでnはI成分205とQ成分207を有するデジタルベースバンド信号の一連のシンボルの時間インデックスである。このシーケンス中の各シンボルに関する回転の角度φは以下の式で表される。
φ(n)=φ(n-1)+δ(n)
この式は、デジタル回転子208が“周波数変換”として参照される周波数訂正を生成していることを示す。なぜなら、角度φ(n)に対応する位相が時間の経過に伴い変化しているからである。例えばδ(n)が一定の場合、I成分205とQ成分207とを有するデジタルベースバンド信号の一連のシンボルにおける1番目のシンボルδは角度φ(1)=δだけ位相回転し、このシーケンスの2番目のシンボルは角度φ(2)=φ(1)+δ=2δだけ位相回転し、同様に、このシーケンスのk番目のシンボルは角度φ(k)=kδだけ位相回転する。連続した位相の回転はこのように、ローカル発振器206の周波数誤差を補償するよう調整された周波数を持つ入力信号を提供する一方でベースバンド入力信号の周波数を変化させる。
引き続き図2で、デジタル回転子208の出力は、周波数誤差弁別器210の入力に結合し、これにより回転デジタルベースバンド信号のI成分209およびQ成分211が、パイロット復調モジュール212に与えられる。パイロット復調モジュール212は、PN逆拡散と、ウォルシュ累算として参照されるウォルシュデカバリングを行い、入力信号を一連のパイロットシンボルとして復調する。I成分のパイロット信号213は、装置遅延素子214および位相回転測定モジュール218に与えられる。Q成分のパイロットシンボル215は、装置遅延素子216および位相回転測定モジュール218に与えられる。装置遅延素子214は、位相回転測定モジュール218が前のI成分のパイロットシンボル217を現在のI成分のパイロット信号213と同時に利用できるようにし、装置遅延素子216は、位相回転測定モジュール218が前のQ成分のパイロットシンボル219を現在のQ成分のパイロットシンボル215と同時に利用できるようにする。これによって、位相回転測定モジュール218は、連続したシンボル間の位相回転、すなわち現在のパイロットシンボルと前のパイロットシンボルとの間の位相回転を計算することができる。ローカル発振器206の周波数誤差は、連続したシンボル間、すなわち現在のパイロットシンボルと前のパイロットシンボルとの間の位相回転に比例している。したがって、ローカル発振器206の周波数誤差は誤差測定値221に比例する。位相回転測定モジュール218は誤差測定値221をスイッチ227に出力する。
IS−95A・CDMA・RAKE受信機のように、一般的に4つのフィンガーを持つRAKE受信機の場合、周波数誤差弁別器210がRAKE受信機の各フィンガーに対して複製される。したがってRAKE受信機の場合、回転デジタルベースバンド信号は各フィンガーの周波数誤差弁別器に与えられ、すべてのフィンガーからの誤差測定値は合計するか平均をとって誤差測定値221となり、スイッチ227に与えられる。
引き続き図2で、合計誤差測定値か平均誤差測定値である誤差測定値221がスイッチ227に与えられる。図2に示すように、スイッチ227は、2つの位置、位置“A”または位置“B”のいずれかにセットすることができる。スイッチ227が位置Aにセットされるとき、周波数誤差弁別器210によって出力された誤差測定値221が利得αフィルタ222に与えられる。スイッチ227が位置Aにセットされているとき、RFフロントエンド204、周波数エラー弁別器210、利得αフィルタ222、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228、およびローカル電圧制御発振器206を有する“ローカル周波数生成ループ”はクローズ、すなわち動作中である。これに対して、デジタル回転子208、周波数誤差弁別器210、および利得βフィルタ220を有するデジタル自動周波数制御ループ250はオープン、すなわち非動作中である。
スイッチ227が位置Bにセットされるとき、周波数誤差弁別器210によって出力された誤差測定値221は、以下でさらに説明される利得βフィルタ220に与えられる。スイッチ227が位置Bにセットされているとき、デジタル回転子208、周波数誤差弁別器210、および利得βフィルタ220を有するデジタル自動周波数制御ループ250はクローズ、すなわち動作中である。これに対して、RFフロントエンド204、周波数誤差弁別器210、利得αフィルタ222、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228、およびローカル発振器206を有するローカル周波数生成ループはオープン、すなわち非動作中である。しかしながら、ローカル周波数生成ループ自体が非動作中であっても、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228、およびローカル発振器206は動作中であり、引き続き制御レジスタ224に記憶されている制御ビット225の値を利用してRFフロントエンド204にタイミング基準203を提供する。スイッチ227は技術的に知られた多くの方法のうちの任意のもので実現することができる。例えば、移動装置のマイクロプロセッサにリンクしている論理ゲートを利用することができる。代わりに、“ソフトウェアスイッチ”が使用されてもよい。スイッチ227の構成に関する詳細は当業者にとって明らかなのでここでは示されない。
引き続き図2で、スイッチ227が位置Bにセットされているとき、周波数誤差弁別器210によって出力された誤差測定値221が利得βフィルタ220に与えられる。利得βフィルタ220は、利得βで誤差測定値221を乗算し、位相差240として参照されるフィルタされた誤差測定値を、上述の回転角φ(n)に対する訂正δ(n)の形式でデジタル回転子208に提供する。訂正δ(n)は、本発明で“訂正値”として参照される。利得βフィルタ220の利得βは調整可能である。例えば、デジタル回転子208、周波数誤差弁別器210および利得βフィルタ220を有するデジタル自動周波数制御ループの適切なバランスをとり、確実に訂正フィードバック動作を行うために調整が行われる。
引き続き図2で、スイッチ227が位置Aにセットされるとき、周波数誤差弁別器210により出力された誤差測定値221が利得αフィルタ222に与えられる。利得αフィルタ222は利得αで誤差測定値を乗算し、制御ビット223の形式でフィルタされた誤差測定値を制御レジスタ224に提供する。利得αフィルタ222の利得αは調整可能である。例えば、RFフロントエンド204、周波数誤差弁別器210、利得αフィルタ222、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228、およびローカル発振器206を有するローカル周波数生成ループの適切なバランスをとり、確実に訂正フィードバック動作を行うために調整が行われる。
制御レジスタ224は制御ビット223用の記憶装置を備えている。制御ビット223は制御レジスタ224から制御ビット225としてデジタル・アナログ変換器226に出力される。デジタル・アナログ変換器226は制御ビット225を変換する。すなわち、アナログ量が制御値に正比例する電圧のようなアナログの形式で制御値をデジタル的に表す。デジタル・アナログ変換はさまざまな形式で提供することができ、例えばデジタル・アナログ変換器226はパルス密度モジュレータ(“PDM”)でもよい。1つの実施形態では、デジタル・アナログ変換器226は制御ビット225の値にしたがって変化するアナログ制御電圧を出力として提供する。
RCフィルタネットワーク228は、デジタル・アナログ変換器226の出力電圧の任意の残差の変動をフィルタして、アナログ同調電圧229すなわち制御電圧をローカル発振器206に提供する。ローカル発振器206は、1つの実施形態を説明するために用いられる例では電圧制御発振器である。アナログ同調電圧229は、タイミング基準203を訂正するローカル発振器206の発振周波数をセット、すなわち訂正する。このようにして、RFフロントエンド204により利用される周波数シンセサイザはRF搬送波の周波数と一致する。
要約すると、図2を参照して、スイッチ227が位置Aにセットされるとき、周波数トラッキングおよび較正システム200は“モードA”として参照されるモードで動作する。このとき、RFフロントエンド204、周波数誤差弁別器210、利得αフィルタ222、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228、およびローカル電圧制御発振器206を有するローカル周波数生成ループはクローズ、すなわち動作中である。モードAの周波数トラッキングおよび較正システム200は、制御ビット225の初期値を制御レジスタ224に置くことによって初期化される。初期値は、例えば実験上で導かれた値か、あるいはループのより速くより効率的な安定のために“較正テーブル”から得られた値でもよい。
モードAではデジタル回転子208の動作は実際にはディスエーブルである。言い換えれば、モードAではデジタル回転子208の出力信号はデジタル回転子208の入力信号とほぼ同一である。ディスエーブルなデジタル回転子208は多くの異なる方法で有効にできる。例えばスイッチまたは論理は、スイッチ227が位置Aにセットされるときはいつでも、デジタル回転子208周辺の入力信号、すなわちI成分205とQ成分207を有するデジタルベースバンド信号を周波数誤差弁別器210に対して分流するよう設けられてよい。別の例として、デジタル回転子208が使用する回転角φは、スイッチ227が位置Aにセットされるときはいつでもゼロにセットされてよい。角度ゼロの回転は入力信号に全く影響をもたらさないので、デジタル回転子208は引き続き動作していてもよい。したがって、RFフロントエンド204、周波数誤差弁別器210、利得αフィルタ222、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228、およびローカル発振器206を有するローカル周波数生成ループのモードAでの動作は、デジタル回転子208によって影響を受けない。モードAで、デジタル回転子208、周波数誤差弁別器210および利得βフィルタ220を有するデジタル自動周波数制御ループはオープン、すなわち非動作中である。
さらに、図2を参照して、スイッチ227が位置Bにセットされるとき、周波数トラッキングおよび較正システム200は、“モードB”として参照されるモードで動作する。ここで、デジタル回転子208、周波数誤差弁別器210、および利得βフィルタ220を有するデジタル自動周波数制御ループ250はクローズ、すなわち動作中である。モードBにおいて、RFフロントエンド204、周波数誤差弁別器210、利得αフィルタ222、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228、およびローカル発振器206を有するローカル周波数生成ループはオープン、すなわち非動作中である。
したがって、周波数トラッキングおよび較正システム200がモードBで動作するとき、利得αフィルタ222は制御レジスタ224に入力を提供しない。しかしながら、ローカル電圧制御発振器206は引き続き制御レジスタ224に記憶された制御ビット225の値によって決定された周波数で動作する。
モードBで動作する際、制御レジスタ224に記憶された制御ビット225の値が変化、すなわち摂動値が制御レジスタ224に挿入されて、ローカル電圧制御発振器206の発振周波数のオフセットが生成される。その結果ローカル電圧制御発振器206は、デジタル回転子208に入力されるI成分205とQ成分207とを有するデジタルベースバンド信号の周波数オフセットを生成する。デジタル回転子208はI成分205とQ成分207を有するデジタルベースバンド信号の位相を調整することによって、言い換えれば周波数誤差弁別器210に入力されるI成分209およびQ成分211を有する回転したデジタルベースバンド信号を生成することによって周波数オフセットを訂正する。デジタル回転子208は、フィードバック、すなわち利得βフィルタ220を介して周波数誤差弁別器210から受け取った位相差240にしたがってI成分205とQ成分207とを有するデジタルベースバンド信号の位相を調整することにより、周波数オフセットを訂正する。デジタル自動周波数制御ループ250が安定動作に達したときに周波数オフセットが決定されてもよい。デジタル自動周波数制御ループ250は、例えば利得βフィルタ220からデジタル回転子208への入力である位相差240がもはや実質的に変化しないときに安定動作に達する。位相差240がもはや実質的に変化しないとき、周波数誤差弁別器210の出力、すなわち誤差測定値221はほぼゼロに等しい。したがって、例えばデジタル自動周波数制御ループ250の安定動作は、周波数誤差弁別器210の出力をチェックして読み取り誤差測定値221がいつほぼゼロに等しいかを決定することにより判断される。デジタル自動周波数制御ループ250が安定動作に達するとき、例えばデジタル回転子208に入力された位相調整の大きさである位相差240をI成分205とQ成分207を有するデジタルベースバンド信号におけるシンボルの間の時間で分割することによって、周波数オフセットが決定される。安定動作が決定されると、摂動値および対応する周波数オフセットは、移動装置のメモリに記憶された較正テーブルに入力される。例えばフラッシュメモリまたは他の不揮発性メモリが較正テーブルを作成記憶のために使用される。テーブルに記憶された値は、モードAで周波数トラッキングおよび較正システム200がより効率的に動作するよう、制御レジスタ224に挿入された制御ビット225の値を調整するために使用することができる。
例えば、パイロットの検索中、周波数トラッキングおよび較正システム200はモードAで動作するよう構成されてもよい。較正テーブルからの値を使用して制御レジスタ224に挿入された制御ビット225の値を調整することによって、周波数トラッキングおよび較正システム200は、パイロット信号検索で使用するために既知の周波数誤差または所定の周波数オフセットを利用することができる。例えば、電圧制御発振器206が±5ppmの許容範囲を有し、800MHzのRF搬送波を合成するための時間基準として使用されている場合、合成されている搬送波周波数は±4000MHzの誤差を有するだろう。この周波数誤差は直接ベースバンド信号に変換される。較正テーブルからの値を制御レジスタ224に読み込ませることによって、周波数が1000Hzの増分だけ変化した後にパイロットの検索が行われる場合に、系統立った周波数の検索を行うことができる。したがって、より正確な周波数検索を実現することによって、周波数トラッキングおよび較正システム200はパイロットの検索における時間と電力消費を低減させることができる。
周波数トラッキングおよび較正システム200は、例えば、移動装置の温度が変化するときなど、必要に応じてモードBに入るよう構成されてもよい。上述したように、温度は水晶発振器の発振周波数に影響を与える。各移動装置は一般的に温度センサを有するので、例えば周波数トラッキングおよび較正システム200は、移動装置の温度センサが温度の変化を知らせる場合はいつでもモードBの動作に入るよう構成されてもよい。また、例えば較正テーブルは各温度の値に対して対応する摂動値および周波数オフセットを提供するよう拡張されてもよい。
さらに別の例として、周波数トラッキングおよび較正システム200は、上述のクイックページングの“ウェイクアップ”部分についてモードBの動作に入るよう構成されてもよい。ウェイクアップのときに較正テーブルからの値を使用して制御レジスタ224に挿入された制御ビット225の値を調整することによって、周波数トラッキングはモードBで、到来呼をチェックするのに必要な少しの時間で達成されることができる。モードBは、デジタル回転子を使用して現在の周波数オフセットの正確な値を決定するために用いられる。この周波数オフセットを較正テーブルへのインデックスとして使用して、制御レジスタ224に挿入された制御ビット225の値が決定され、次のウェイクアップ時の周波数誤差を訂正することができる。この手順により、モードAで周波数トラッキングループを実行するのに必要な長時間のインターバルが回避される。モードBの動作はモードAの動作よりもかなり速く完了し、モードAの動作よりも少ない電力を消費する。したがって、モードB動作で較正テーブルを使用することにより、周波数トラッキングおよび較正システム200はクイックページングの際のウェイクアップ時間と電力消費を低減させることができる。このように、図2は1つの実施形態にしたがったCDMA無線通信システムにおける例示的な受信機のための周波数トラッキングおよび較正の例を説明している。
図3は1つの実施形態にしたがったデジタル回転子の構成の例を示す。図3は、図2のデジタル回転子208に対応した例示的なデジタル回転子308を示す。デジタル回転子308は、図2のデジタルベースバンド信号のI成分205とデジタルベースバンド信号のQ成分207にそれぞれ対応する入力信号305および307を受信する。そして、図2の回転デジタルベースバンド信号のI成分209および回転デジタルベースバンド信号のQ成分211にそれぞれ対応した回転出力信号309および311を生成する。
入力信号305および307の一連のシンボル中の各シンボルは複素平面上で表される。すなわち複素数として、IおよびQ成分を用いてI+jQと表すことができる。ここで“j”は−1の平方根に等しい複素数である。それぞれIrotatedおよびQrotatedで示される回転出力信号309および311のIおよびQ成分を使用して、回転出力信号309および311の各シンボルも、複素平面上でIrotated+jQrotatedとして表される。複素平面上の角度φのシンボルの位相回転は、複素数(cosφ+jsinφ)でシンボルを乗算することによってなされる。したがって、入力信号305および307の各シンボルを角度φだけ位相回転させて回転出力信号309および311のシンボルにすることは以下の式で示される。
Irotated+jQrotated=(cosφ+jsinφ)(I+jQ)
=(Icosφ-Qsinφ)+j(Isinφ+Qcosφ)
したがって、入力信号305および307が角度φだけ回転するとき、回転出力信号309(I成分)は(Icosφ-Qsinφ)であり、回転出力信号311(Q成分)は(Isinφ+Qcosφ)である。
図3に示すように、入力信号305および307はデジタル回転子308に与えられ、ここで入力信号305および307は位相回転モジュール330の入力に導かれる。デジタル回転子308の位相回転モジュール330は、複素平面上での入力信号305および307の位相回転を実現する。位相回転モジュール330は、三角関数ルックアップテーブル332を利用して、図3に示す位相累積モジュール334が三角関数ルックアップテーブル332に提供した角度φ331に対応して、それぞれ“sin”および“cos”と略された三角関数の正弦および余弦の値を提供する。入力信号305および307並びに角度φ331を入力として使用して適切なルックアップおよび乗算動作を実行することにより、三角関数ルックアップテーブル332は、Icosφ333およびQsinφ337を加算機336への入力として出力し、値Isinφ335およびQcosφ339を図3に示すように加算機338への入力として出力する。三角関数ルックアップテーブル332はさまざまな方法で実現されてもよく、例えば全体のテーブルおよび乗算動作はハードウェアで実現されてもよいし、あるいはルックアップテーブルおよび乗算動作は読み出し専用メモリに記憶された三角関数の値によってソフトウェアで実現されてもよい。
図3に示すように、値Icosφ333とQsinφ337は加算機336に提供される。Icosφ333は図3で“+”とマークされている加算機336の正の入力に提供され、Qsinφ337は図3で“−”とマークされている加算機336の負の入力に提供される。正の入力は自己の値を修正しないが、負の入力は自己の負の値を生成する。したがって加算機336の出力は(Icosφ-Qsinφ)である。したがって、加算機336の出力、すなわち回転出力信号309は上述の式におけるI成分である。さらに図3で示すように、値Isinφ335とQcosφ339は加算機338に提供される。Isinφ335とQcosφ339の値はいずれも、図3で“+”とマークされている加算機338の正の入力に提供される。したがって、加算機338の出力は(Isinφ+Qcosφ)である。したがって、加算機338の出力、すなわち回転出力信号311は上述の式におけるQ成分である。このように、位相回転モジュール330は、入力信号305および307並びに位相回転角度φ331から、IおよびQ成分、すなわち回転出力信号309および311を生成し、これらをデジタル回転子308の出力に導く。したがって、デジタル回転子308の出力は回転出力信号309および311である。
位相回転モジュール330が使用する位相回転角φ331の値は、図2の利得βフィルタ220から出力された位相差240に対応する利得βフィルタ出力340から決定される。利得βフィルタ出力340は、位相回転角φ331に対する誤差訂正としてデジタル回転子308に出力される。言い換えれば、位相回転角φ331に対応する誤差訂正は、正または負の位相差343である。これは、加算機344によって現在の位相回転角φ347に加算され、位相差が正か負かによってそれぞれ現在の位相回転角φ347を増加または減少させる。このように、利得βフィルタ出力340は位相差レジスタ342に与えられる。ここで利得βフィルタ出力340は位相差343として記憶されて現在の位相回転角φ347に加算され、図3で示すように、加算機344によって位相累算レジスタ334に記憶される。この加算は入力信号305および307の一連のシンボル中の新しいシンボルがデジタル回転子に入力される毎に行われる。位相差レジスタ342に記憶されている位相差343の値はδ(n)で表される。ここでnは入力信号305および307の一連のシンボルの時間インデックスであり、時間の経過に伴う位相回転角φ331への更新は以下の式で表される。
φ(n)=φ(n-1)+δ(n)
この式は、デジタル回転子308がベースバンド入力信号305および307に対して周波数の訂正または変換を割り当てていることを示している。なぜなら、ベースバンド入力信号305および307に割り当てられている角度φ(n)に対応する位相回転角が時間の経過により変化するからである。このように図3は、1つの実施形態にしたがったデジタル回転子308の構成の例を説明している。
図4は、1つの実施形態にしたがった、周波数トラッキングのための較正テーブルを構成する1つの例を表すフローチャート400を示す。図4に示すフローチャート400は、通信がフォワードチャネルで行われているときに通常移動装置内に存する受信機において実行され得る処理を表している。フローチャート400で示す処理は周波数トラッキングシステムにより実行することができる。このシステムには、例えばCDMA通信システムまたはスペクトル拡散通信システムの移動装置またはCDMAモデムにおける、周波数トラッキングおよび較正システム200がある。
図4を参照して、“較正処理”として参照される周波数トラッキングのための較正テーブルを構成する本発明の処理がステップ402で始まる。較正処理の開始は、例えば上述したような温度の変化を知らせる移動装置内の温度センサによってトリガされてもよい。また、例えば較正処理の開始は、1秒毎といった特定の時間インターバルでトリガされてもよい。
説明の目的で、例示的な周波数トラッキングおよび較正システム200を用いると、ステップ404で周波数トラッキングおよび較正システム200のスイッチ227を位置Bにセットすることにより較正処理が開始される。上述のように、スイッチ227を位置BにセットすることによりモードBでの周波数トラッキングおよび較正システム200の動作が可能になる。すなわち、デジタル回転子208、周波数誤差弁別器210、および利得βフィルタ220を有するデジタル自動周波数制御ループ250はクローズ、すなわち動作中である。一方で、制御レジスタ224、デジタル・アナログ変換器226、RCフィルタネットワーク228、ローカル電圧制御発振器206、RFフロントエンド204、および周波数誤差弁別器210を有するローカル周波数生成ループはオープンである。
引き続き図4で、ステップ406において、摂動値が周波数トラッキングおよび較正システム200の制御レジスタ224に挿入される。摂動値は、制御ビット225に関する既知または所定の値である。例えば、周波数トラッキングおよび較正システム200は、安定値が制御レジスタ224における制御ビット225の値に達するまでモードAで実行されてもよい。その後、周波数トラッキングおよび較正システム200がモードBで動作するよう切り換えられるときに、制御ビット225の値が制御レジスタ224から読み出され、既知のオフセットが制御ビット225の値に算術的に加算されて、制御レジスタ224に挿入されるべき摂動値を生成することができる。
多くの摂動値が較正テーブルの各入力に対して1つずつ生成される。制御ビット225に関する摂動値が制御レジスタ224に挿入されると、デジタル・アナログ変換器226は、制御ビット225の摂動値をアナログ値の電圧に変換する。アナログ値の電圧は上述のようにRCフィルタネットワーク228で平滑され、アナログ同調電圧229をデジタル・アナログ変換器226に供給する。このように、制御レジスタ224に挿入された摂動値はローカル発振器206の発振器周波数の周波数誤差を生成する。上述のように、ローカル発振器206の周波数誤差は連続したパイロットシンボル間の位相回転に比例しており、周波数誤差弁別器210の位相回転測定モジュール218は位相差240を利得βフィルタ220に提供する。利得βフィルタ220は位相差240をデジタル回転子208の入力に提供する。この位相差240は上述したように位相回転角の訂正として機能する。
フローチャート400のステップ408で、デジタル回転子208、周波数誤差弁別器210、および利得βフィルタ220を有するデジタル自動周波数制御ループ250は安定するまで動作する。図2を参照して上述したように、デジタル自動周波数制御ループ250が安定動作に達するときに周波数オフセットが決定されてもよい。デジタル自動周波数制御ループ250は、例えば利得βフィルタ220からデジタル回転子208への入力である位相差240がもはや実質的に変化しないときに安定動作に達する。デジタル自動周波数制御ループ250が安定動作に達するとき、周波数オフセットは、例えばI成分205とQ成分207を有するデジタルベースバンド信号におけるシンボル間の時間で位相差240を分割することによって決定されてもよい。また、例えば図3に示すデジタル回転子308の構成を利用して、位相差レジスタ342の位相差343を読み出し、これをデジタルベースバンド入力信号305および307のシンボル間の時間で分割することによって周波数オフセットが計算されてもよい。
フローチャート400のステップ410で、周波数誤差は上述のようにデジタル回転子208から決定され、制御レジスタ224から読み出された制御ビット225の摂動値とともに較正テーブルに記憶される。したがって、例えば、移動装置内の不揮発性メモリに記憶されている較正テーブルは、制御レジスタ224の制御値コンテンツ、すなわち摂動値と、デジタル回転子208を使用してデジタル的に非常に正確に測定されたローカル発振器206の周波数誤差との間の関係を維持する。さらに、移動装置の温度センサの値が並行して記憶される場合には、較正テーブルは、温度、制御値、およびローカル発振器周波数誤差の間の関係を維持するよう構築されてもよい。
ステップ412で、処理は較正テーブルが完成したかどうかを決定する。例えば較正テーブルは、各温度について較正されたテーブル入力の数に基づいて完成すべきかどうかが決定されてもよい。この例では、“テーブル入力”は温度値、制御値、および周波数誤差の組み合わせを参照する。較正された各温度値に対して5から20の範囲のテーブル入力が合理的な数のテーブル入力である。例えば、5つのテーブル入力が較正された場合、テーブルは、較正されている温度値に対して完成していると決定されてもよい。別の例として、テーブルは特定の範囲の周波数誤差が較正された場合に完成していると決定されてもよい。上記で与えられた800MHzの周波数シンセサイザの例に関しては、周波数は4000Hzの誤差内で正確であるよう期待され、テーブル入力が-4000Hzから+4000Hzの範囲で1000Hzの周波数誤差ごとに生成されてもよい。較正テーブルが完成していないと決定された場合、ステップ406に戻り、引き続き新しい摂動値と共に制御レジスタ224に挿入されることで処理は進む。較正テーブルが完成していると決定されると、処理はステップ414に進む。
ステップ414で較正処理は終了する。較正処理の際、周波数トラッキングおよび較正システム200はモードBで動作する。較正処理の最後で、モードBでの動作は継続してもよいし、例えばクイックページングが実行されるべき場合に開始されてもよい。別の例として、較正処理の最後において、周波数トラッキングおよび較正システム200の動作はスイッチ227を位置AにセットすることによってモードAに戻ってもよい。このように、図4は1つの実施形態にしたがった周波数トラッキングのための較正テーブルを構築する較正処理の例を示している。
これまでの説明によって、本発明が無線通信においてローカル発振周波数を較正する装置および方法を提供していることが認められる。上述した本発明の実施形態にしたがうと、既知の周波数誤差は、無線通信システム用の受信機においてタイミング基準として利用される電圧制御発振器のためにアナログ同調電圧に変換される。さらに、上述した本発明の実施形態にしたがうと、周波数誤差と同調電圧を決定するために使用されるデジタル制御値との間の関係が符号化され、周波数誤差とアナログ同調電圧との間の迅速で効率的な変換を提供する。本発明はCDMAシステムの通信に当てはまるように説明されているが、当業者であれば、電圧制御または電流制御されたアナログ装置または回路の同調のためにデジタル・アナログ変換が必要とされる同様の状況に本発明を応用できることを容易に理解できるだろう。
上述の説明から、本発明の概念を実現するためにその範囲から逸脱することなくさまざまな技術が利用されてもよいことは明らかである。さらに本発明はある実施形態を参照して説明されているが、当業者であれば、本発明の精神および範囲から離れることなくその形式や内容において変更をなしてもよいことを認識するだろう。例えば実施形態は、ここで主にCDMA無線通信システムを参照して説明されたが、本発明は、例えば時間分割多元接続(“TDMA”)通信システムのように正確なタイミング基準を必要とする任意のタイプの通信システムで利用されてもよい。また、例えばここで説明された実施形態で示されたデジタル回転子は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいは両方の組み合わせで実現されてもよい。説明された実施形態は例示であり非制限的であるというすべての観点で検討されるべきである。本発明はここで説明された特定の実施形態に制限されるものではなく、多くの再構成、修正、および代替が本発明の範囲から逸脱することなく可能である。
以上のように、無線通信におけるローカル発振周波数を較正する装置および方法が説明された。

Claims (25)

  1. 第1の周波数を有するベースバンド入力信号を受信するよう構成されたデジタル自動周波数制御ループを具備し、
    前記デジタル自動周波数制御ループは、周波数誤差弁別器を有し、前記周波数誤差弁別器は誤差測定値を生成するよう構成されており、前記デジタル自動周波数制御ループは、
    前記第1の周波数を有する前記ベースバンド入力信号を受信するよう構成され、前記誤差測定値を生成する前記周波数誤差弁別器に回転デジタルベースバンド出力を提供するデジタル回転子をさらに有する受信機。
  2. 前記周波数誤差弁別器は、一連のパイロットシンボルを位相回転測定モジュールに提供するパイロット復調モジュールをさらに具備し、前記位相回転測定モジュールは、前記一連のパイロットシンボルにおける現在のパイロットシンボルと前のパイロットシンボルとの間で位相回転を計算し、前記位相回転は前記誤差測定値を決定する請求項1記載の受信機。
  3. 前記誤差測定値を受信する入力を有し、前記デジタル回転子に結合された利得βフィルタをさらに具備する請求項1記載の受信機。
  4. 第2の周波数で発振する発振器を有するローカル周波数生成ループをさらに具備する請求項1記載の受信機。
  5. 前記ローカル周波数生成ループは、前記周波数誤差弁別器の出力に結合された利得αフィルタをさらに具備し、前記利得αフィルタは制御レジスタに結合した出力を有する請求項4記載の受信機。
  6. 前記ローカル周波数生成ループは、前記制御レジスタの出力に結合された入力を持つデジタル・アナログ変換器を有し、前記デジタル・アナログ変換器は前記発振器に結合された出力を有し、前記デジタル・アナログ変換器の前記出力は前記発振器を前記第2の周波数で発振させる請求項5記載の受信機。
  7. 前記発振器は電圧制御された発振器である請求項6記載の受信機。
  8. 前記ローカル周波数生成ループは、前記デジタル・アナログ変換器の前記出力に結合された入力を有するRCフィルタネットワークをさらに具備し、前記RCフィルタネットワークは前記発振器に接続された出力を持ち、前記RCフィルタネットワークの前記出力は、前記発振器を前記第2の周波数で発振させるようセットする請求項6記載の受信機。
  9. 前記デジタル自動周波数制御ループがクローズのときに、前記ローカル周波数生成ループをオープンにし、前記ローカル周波数生成ループがクローズのときに前記デジタル自動周波数制御ループをオープンにするよう構成されたスイッチをさらに具備する請求項1記載の受信機。
  10. 周波数誤差弁別器と結合したデジタル回転子を具備するデジタル自動周波数制御ループにおいて、
    第1の周波数を持つデジタルベースバンド入力信号を受信し、
    回転デジタルベースバンド出力を前記周波数誤差弁別器に供給し、
    前記第1の周波数を調整させる誤差測定値を生成するステップを含む方法。
  11. ローカル周波数生成ループにおける発振器に、第2の周波数を発振させるステップをさらに含む請求項10記載の方法。
  12. 前記ローカル生成ループにおける制御レジスタ中の複数の制御ビットを利用して前記発振器を前記第2の周波数で発振させることをさらに含む請求項11記載の方法。
  13. 前記調整は、前記発振器の前記第2の周波数における周波数誤差に対応する請求項12記載の方法。
  14. 前記複数の制御ビットに対応する前記周波数誤差を較正テーブルに入力するステップをさらに含む請求項13記載の方法。
  15. 前記誤差測定値を前記デジタル回転子に与えるステップをさらに有する請求項10記載の方法。
  16. 前記与えるステップは、前記デジタル回転子に結合された出力を有する利得βフィルタに前記誤差測定値を提供することを含む請求項15記載の方法。
  17. 前記第1の周波数を有する前記デジタルベースバンド入力信号は、各シンボルが、同相成分と直角位相成分とを有する一連のシンボルを有する請求項10記載の方法。
  18. 前記利用するステップは、前記発振器に前記第2の周波数で発振させる前記複数の制御ビットのデジタル・アナログ変換器を有する請求項12記載の方法。
  19. 前記発振器は電圧制御発振器であり、前記デジタル・アナログ変換器はアナログ制御電圧を出力して、前記発振器を前記第2の周波数で発振させる請求項18記載の方法。
  20. 第1の周波数を有するベースバンド入力信号を受信するデジタル自動周波数制御ループと、第2の周波数で発振する発振器を含むローカル周波数生成ループとを有する受信機であって、前記デジタル自動周波数制御ループは、
    前記第1の周波数を有する前記ベースバンド入力信号を受信するよう構成され、回転デジタルベースバンド出力を誤差測定値を生成する周波数誤差弁別器に提供するデジタル回転子をさらに有し、前記誤差測定値に基づいて前記第1の周波数に前記第2の周波数の周波数誤差に対応した調整を行う受信機。
  21. 前記周波数誤差弁別器は、一連のパイロットシンボルを位相回転測定モジュールに提供するパイロット復調モジュールをさらに有し、前記位相回転測定モジュールは、現在のパイロットシンボルと前記一連のパイロットシンボルにおける前のパイロットシンボルとの間の位相回転子を計算し、前記位相回転子は前記誤差測定値を決定する請求項20記載の受信機。
  22. 前記誤差測定値を受信する入力を有し、前記デジタル回転子に結合された出力を有する利得βフィルタをさらに具備する請求項20記載の受信機。
  23. 前記ローカル周波数生成ループは、前記周波数誤差弁別器の出力に結合された利得αフィルタを具備し、前記利得αフィルタは制御レジスタに結合された出力を有する請求項20記載の受信機。
  24. 前記ローカル周波数生成ループは、制御レジスタの出力に結合された入力を有するデジタル・アナログ変換器を具備し、前記デジタル・アナログ変換器は、前記発振器に結合された出力を有し、前記デジタル・アナログ変換器の前記出力は前記発振器を前記第2の周波数で発振させる請求項20記載の受信機。
  25. 前記デジタル自動周波数制御ループがクローズのときに前記ローカル周波数生成ループをオープンにし、前記ローカル周波数生成ループがクローズのときに前記デジタル自動周波数制御ループをオープンにするよう構成されたスイッチをさらに具備する請求項20記載の受信機。
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