JPH10285231A - 変調発振器 - Google Patents

変調発振器

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JPH10285231A
JPH10285231A JP10031836A JP3183698A JPH10285231A JP H10285231 A JPH10285231 A JP H10285231A JP 10031836 A JP10031836 A JP 10031836A JP 3183698 A JP3183698 A JP 3183698A JP H10285231 A JPH10285231 A JP H10285231A
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JP
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input
phase
modulation
oscillator
signal
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Pending
Application number
JP10031836A
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English (en)
Inventor
George Knoedl Jr
ノエドル ジュニア ジョージ
David J Thomson
ジェイ.トムソン デヴィッド
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Nokia of America Corp
Original Assignee
Lucent Technologies Inc
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Publication date
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Publication of JPH10285231A publication Critical patent/JPH10285231A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03CMODULATION
    • H03C3/00Angle modulation
    • H03C3/02Details
    • H03C3/09Modifications of modulator for regulating the mean frequency
    • H03C3/0908Modifications of modulator for regulating the mean frequency using a phase locked loop
    • H03C3/0975Modifications of modulator for regulating the mean frequency using a phase locked loop applying frequency modulation in the phase locked loop at components other than the divider, the voltage controlled oscillator or the reference clock

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定エンベロープ信号の制約下で任意のスペ
クトルシェーピングにより良好な位相精度を実現する。 【解決手段】 変調発振器は、電圧制御発振器43と、
検出器41と、基準発振器40とからなる。検出器41
は、電圧制御発振器43および基準発振器40の出力の
周波数または位相の差を表す電圧を出力することによ
り、位相ロックループを形成する。変調発振器はさら
に、変調入力72に入力される信号に応答して位相ロッ
クループのフィードバック信号を修正する位相変調手段
71を有する。修正されたフィードバック信号は、変調
入力72に入力される信号で、電圧制御発振器43の無
線周波数出力を直接変調する。電圧制御発振器43の変
調された無線周波数出力の累積位相は所定範囲(例えば
2π)に制限される。変調発振器のRF出力はアンテナ
44に直接接続されることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線送信回路の分
野に関し、特に、超小型無線送信器に特に適した電圧制
御発振器(VCO)に関する。
【0002】
【従来の技術】腕時計型電話機のような、スペースおよ
び利用可能な電力がきわめて制限されたアプリケーショ
ンでは、目的の機能を実行するために用いられる回路の
量を最小にすることを強いられる。含まれている回路か
らできるだけ多くの機能を引き出さなければならない。
この設計原理は、初期のエレクトロニクスで実践され
た。もっとも当時は、経済的な理由であって、能動デバ
イス、すなわち、真空管が非常に高価であったためであ
る。この設計原理は大概、設計の強固さと相容れない
が、この場合には必要悪であると考えられる。それで
も、最適な妥協に到達するために設計上の選択を慎重に
考慮しなければならない。
【0003】コインあるいはボダン大のセルで動作する
マイクロ波無線送信器が生成する信号強度はほんのミリ
ワットのオーダーに必然的に制限される。マイクロ波の
変調器あるいはミキサを駆動するには少なくともこの程
度の信号パワーが必要であるため、ほとんどの局所発振
器はこの程度のパワーを発生するように設計される。
【0004】これらの理由と、部品数および電力消費を
小さく保つため、ならびに、変換損失および後の増幅の
必要性を回避するため、現在のアプリケーションでは、
このような変調器の使用を回避しようとする強い要請が
ある。介在する回路なしに発振器によってアンテナを直
接駆動することが好ましい。発振器が高調波を許容レベ
ル以下に保つのに十分なスペクトル純度を示すように設
計することができれば、出力フィルタさえも避けること
ができる。
【0005】正確な周波数で送信するには、発振器(特
に電圧制御発振器(VCO))は、安定な周波数基準に
ロックされなければならない。これは、寄生回路の変動
あるいは温度変化などによる周波数のドリフトや不確定
性を除去するためである。位相ロックループ(PLL)
(通常この目的で使用される)が本質的である。PLL
はまた、携帯型装置で生じやすいアンテナ負荷の避けが
たい変化によりVCO周波数が脱同調するのを防ぐ。
【0006】ここで生じる疑問は、キャリアをどのよう
にして変調するかということである。
【0007】A.変調フォーマットの選択。 A.1 オン/オフキーイング。VCOはオン/オフキ
ーイング(1つの振幅変調(AM)方式)することがで
きるが、これにより2つの問題点が生じる。第1に、オ
ン/オフキーイング(OOK)は、RF(無線周波数)
パワーのうちの半分を変調されていないキャリアに残
す。上記のようにわれわれのアプリケーションでは送信
パワーがきわめて小さいため、基地局で受信される信号
はきわめて弱くなる。ノイズの存在下でこの信号を検出
することができるかどうかが非常に重要であるため、パ
ワーを浪費したくない。第2に、VCOがオフになって
から再びオンになるたびに、PLLは位相ロックを再取
得する必要がある。これによりシステムは、再取得中
に、割り当てられたチャネルの外の未定義の周波数でエ
ネルギーを生成し、また、再取得にどのくらいの時間が
かかるかに依存して、達成可能なキーイングレートが厳
しく制限される。
【0008】A.2 周波数変調。VCOは、単にその
制御ポートに変調信号を入力することによって容易に周
波数変調することができる。周波数変調(FM)および
位相変調(PM)は本質的に非常に類似しており、一般
に、それらのディジタル対応物である周波数シフトキー
イング(FSK)および位相シフトキーイング(PS
K)と同様に一定振幅の波形を生成する。残念ながら、
現在利用可能な弁別器では、広帯域のFMはAMよりも
非常に高いシンボル検出しきい値を必要とし、変調指数
に依存して、一般に10〜20dBとなる。与えられた
送信パワーでは、この問題点は直ちに信号レンジの減少
につながる。
【0009】A.3 位相シフトキーイング。シンボル
検出しきい値および帯域幅利用に関して最も効率的な変
調方式は、位相シフトキーイング(PSK)方式であ
る。これには、2相シフトキーイング(BPSK)、4
相シフトキーイング(QPSK)、オフセット(スタガ
ド)4相シフトキーイング(OQPSK)、最小シフト
キーイング(MSK)、および正弦波周波数シフトキー
イング(SFSK)がある。後の4つはBPSKに比べ
て少なくとも2:1で信号レート対帯域幅の比が向上し
ている。本質的に、これらはすべて定包絡変調である。
【0010】BPSKおよびQPSKの信号が余分の側
波帯エネルギーを縮小するように送信器で帯域制限され
ると、それらの包絡は振幅変動を得る。受信器の増幅器
や中継器のリミタの非線形性が一定振幅を回復し、それ
に伴って、隣接するチャネルと干渉する好ましくない余
分の側波帯エネルギーが生じる可能性があるという問題
がある。OQPSKは、シンボル間位相遷移を±90°
に制限して、上記の傾向をいくぶんか軽減する。MSK
およびSFSKは、これらの位相遷移を連続にすること
によって、占有されるスペクトル帯域幅を本質的に縮小
する。
【0011】MSKおよびSFSKはOQPSKと非常
に類似している。これらはすべて、±90°に制限され
たシンボル間位相遷移を有するという点で共通する。M
SKおよびSFSKは、主に、入力される変調信号ビッ
トのシェーピングにおいてOQPSKと異なり、その結
果、スペクトルロールオフ率が異なる。OQPSK、M
SKおよびSFSKはすべて、与えられたビット誤り率
(BER)に対して、BPSKおよびQPSKと同じE
b/N0(ノイズエネルギーに対するシンボルあたりエネ
ルギーの比)しきい値を示す。ここでは、OQPSK、
MSKおよびSFSKを、この一般的なクラスの残りの
ものとともに、SQPSK(スタガド4相位相シフトキ
ーイング)と呼ぶことにする。
【0012】B.変調技術の選択 B.1 線形合成。PSKは、線形または非線形のいず
れかの変調技術によって実装することができる。文献に
現れているほとんどの実装では線形変調として合成され
ている(AM技術)。図1に、線形合成によるMSK波
形の構成を示す。示されているビット列(bev,bod
に対して、波形は次の式で記述される。
【数1】 ただし、tは時間であり、ωcはキャリア周波数であ
り、Tは入力信号ビット間隔であり、bevおよびb
odは、0または1の値をとる、送信される論理信号ビッ
トであり、dI=2bev−1およびdQ=2bod−1は、
それぞれ2T秒ごとに与えられ、dQの遷移はdIの遷移
からT秒ずれており、これらは±1の値をとる逆極性信
号であり、Sam(t)は変調されたキャリアである。
【0013】上記のSam(t)によって示されるような
線形合成PSKは、発振器とアンテナの間に、同相およ
び直交(IおよびQ)キャリア信号を生成するための位
相スプリッタと、その後に、変調器要素(ミキサ)、コ
ンバイナ、および、信号を再生するための増幅器とをす
べて必要とする。これらの余分な要素はわれわれが避け
ようとしているものである。
【0014】B.2 非線形合成。図2に、図1を生成
するのに使用したのと同じデータに対する、次式で記述
される非線形合成によるMSK型波形の構成を示す。
【数2】 ただし、b1およびb2は変調器制御ビットであり(すべ
てのデータはb1にある。b2は単にIとQの間で位相を
切り替えるだけである。)、b1およびb2はそれぞれT
秒間の間与えられ、前述の図1でSam(t)が生成して
いるのと同じ変調されたキャリア位相系列を生成する信
号ビット列から導出され、g(t)はパルスシェーピン
グ関数のインパルス応答(通常はローパスフィルタ)で
あり(注意すべき点であるが、g(t)の前のアスタリ
スクは畳込みを示す)、Spm(t)は変調されたキャリ
アである。
【0015】図示した波形φ(t)は、ビット対系列
{b1,b2}から、位相ロックループの帯域制限応答g
(t)で平滑化した後に得られる変調位相である。図1
および図2のそれぞれの変調されたキャリア波形S
am(t)とSpm(t)の類似性に注意すべきである。
【0016】変調器制御ビットb1およびb2の生成を図
3に示す。比較のために、前の例からのオフセット信号
ビットdIおよびdQも図示してある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】関数Spm(t)は、非
線形合成(FMまたはPM法)を意味し、直接接続され
るVCOでの実装に影響を受けやすい。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、BPSK(2
相PSK)、QPSK(4相PSK)、MSK(最小シ
フトキーイング)などを含むPSK(位相シフトキーイ
ング)変調の族を生成する方法の簡単な実装を実現す
る。特に、本発明によれば、キャリアがその上に既に位
相変調された所望のディジタル情報とともに生成される
新しいアプローチが実現される。提案される方式は、線
形合成(AM法)で通常実装される従来のアプローチと
は異なり、直接非線形合成(FM法)を使用する。
【0019】本発明は、一定エンベロープ信号の制約下
で任意のスペクトルシェーピングにより良好な位相精度
を実現する。本発明によれば、簡単で安価なVCO(電
圧制御発振器)の出力を、位相スプリッタ、ミキサなど
の介在する回路要素を必要とせずに直接システムのアン
テナに接続することが可能となる。その結果得られる最
小限の実装は、例えば腕時計型電話通信機のアップリン
クに要求されるような超小型無線送信器の電力、サイズ
およびコストの制約にも適している。
【0020】
【発明の実施の形態】図4の簡単な位相ロックループ
(PLL)制御送信器を考える。PLLは、基準発振器
(40)、位相検出器(PD)(41)、およびフィル
タ(G(s))(42)を有する。アンテナ(44)
は、電圧制御発振器(VCO)(43)によって直接駆
動される。基準発振器(40)の出力(47)およびV
CO(43)の出力(45)の一部は位相検出器(4
1)への入力であり、位相検出器(41)の出力(4
6)はフィルタ(42)への入力である。VCO(4
3)の周波数はフィルタ(42)からの出力電圧によっ
て制御される。
【0021】ここで注意すべき点であるが、本明細書で
使用される「位相ロックループ」という用語は、位相ロ
ックループおよび周波数ロックループの両方を含む。こ
れらはいずれも、出力と基準の間の差に基づいて変動す
るエラー(誤差)電圧を用いたフィードバック経路によ
って制御される周波数を有する発振器である。
【0022】位相検出器(41)は、純粋な位相検出器
でも、位相・周波数検出器でもよい。
【0023】図5に示すように、位相検出器(41)の
出力(46)におけるエラー(誤差)項eは、最も一般
的なタイプのPDではVCOと基準の間の位相差の関数
として、正に向かうゼロ交差および負に向かうゼロ交差
を有する周期的波形となる。一方の傾斜のゼロ交差(5
0)は安定なアトラクタを形成し、他方のゼロ交差(5
1)は不安定なアトラクタを形成する。PLLは安定な
アトラクタに「引き込まれ」、これにより、VCOと基
準の間の定常的で安定な位相関係を規定する。
【0024】図6に示されるように、PD(41)とP
LLループフィルタ(42)の間に180°信号反転
(πラジアン)(60)が導入される場合、PLLアト
ラクタは役割を入れ換え、VCO(43)の位相をπだ
けシフトさせる。こうしてVCOは実質的に、反転をオ
ンオフするキー入力(61)によってBPSK変調され
る。PDの入力端子(45)または(47)のいずれか
にキー信号反転を導入しても同じ効果が得られる。
【0025】原理的には、不安定アトラクタ直上での補
正電圧はゼロである。従って、実際には、PLL状態が
ここにある場合、この状態は、VCO位相補正が始まる
前のしばらくの間とどまり、あるいは、ここにとどまっ
たままになる可能性もある。このため、実際の設計で
は、180°のステップ変化動作を避けるのが望まし
い。
【0026】明らかなように、図6に示した信号反転の
代わりに、所望の位相シフト(例えば、QPSKやMS
Kの場合には90°すなわちπ/2)を有するネットワ
ークを配置することによって、任意の位相シフトφを同
様に行うことが可能である。
【0027】図7の周波数合成器において、分周係数D
を有するプログラマブル分周器(70)がPLLフィー
ドバック経路(45)に導入されて、基準(40)に対
するVCO(43)周波数を規定する。基準(40)は
一般に固定周波数であり、これはVCO(43)の出力
(44)より低い周波数である。これにより、VCOの
出力周波数は次式のように制御可能である。 ωvco=D・ωref
【0028】この分周器が存在する場合、PD(41)
で導入されるθの位相シフトにより、VCOにおいてD
・θ(より正確には、急激に導入される場合にはD・θ
mod 2π)の位相シフトが生じる。Dが奇数の場
合、VCOにおける信号反転の正味の変化はπのままで
ある。残念ながら、正常な合成器動作の一部として、D
は奇数と偶数の間で動的に変化する。
【0029】本発明によれば、VCO(43)と分周器
(70)の間に位相シフトを導入することによって、変
化する分周係数Dによる曖昧さを回避することができ
る。分周器の前で導入される位相シフトは係数Dによっ
て変更されない。しかし、ここで位相シフトを導入する
ことは、高周波での実装を必要とし、さまざまな困難が
伴う。従って、VCO出力におけるπあるいは任意の位
相φを保証するとともに、単純性を維持するため、θ=
φ/Dの位相シフトを一方のPD入力(45)または
(47)で導入する。
【0030】θを一定に保持すると、Dの変化により、
キャリア上に変調された結果の位相φに誤差が生じる。
注目している帯域はキャリア周波数に比べて狭い場合
(これは一般的である)、Dはあまり大きく変化する必
要はない。Dの比較的小さい変化により、変調された位
相の誤差も小さいもののみとなる。 |ΔD/D|<<1 → |Δφ/φ|
【0031】注意すべき点であるが、任意の位相シフト
をPD出力に導入することが可能であるが、PD出力は
dc(ゼロ周波数)であるため、IおよびQ信号チャネ
ルならびにベクトル位相シフタが(正と負の周波数を区
別するために)必要となる。これは、この方式の単純性
を損なうことになる。PD入力に導入する場合には、ス
カラー位相シフタで十分である。
【0032】[簡単な位相シフタ] 伝達関数 F(iω)=1/(1+iωRC) を有する簡単なローパスRCネットワークは次式で与え
られる位相シフトを示す。 Θ=−tan-1(ωRC)
【0033】PDで導入する必要のある位相シフトの量
はθ=φ/Dである。キャリア周波数が2GHzで、チ
ャネル間隔が例えば10kHz(これはこの値での基準
周波数を規定する)の場合、D=200,000とな
る。VCO位相シフトφ=π/2に対して、θ=π/4
00,000となる。これは非常に小さい数であり、正
確に実現するのは困難である。
【0034】この位相シフトは、位相遅延Δτ=θ/ω
ref=(θ/D)/(ωc/D)=φ/ωcと考えられ、
これは、このようにしてみると、分周器のいずれの側で
も同一である。
【0035】2GHzの範囲のVCO周波数では、π/
2の位相シフトはΔτ=125psの位相遅延を表す。
明らかに、この非常に小さい時定数は、実現するのが非
現実的な素子値を要求する。しかし、注意すべき点であ
るが、位相変調では、位相の変化のみに注目すればよ
い。従って、キーイング(キー入力)が必要なのは、差
分位相シフトを行うためだけである。全位相遅延(例え
ばτ=100ns)は、適当な値により実現可能であ
り、RまたはCを適当に変化させることによって差分的
に変化させることが可能である。
【0036】τ=100nsという公称値はΔτ=12
5psのキーイングに比べて大きいと思われるかもしれ
ない。この公称値における小さいドリフトでさえも、位
相の大きな変化を導入すると予想されるからである。し
かし、位相θの変化のみが変調に関係するため、ネット
ワークの全位相シフトΘは重要ではない。
【0037】Θの変動は、キー入力される位相シフトθ
に比べて大きくても、変調の精度に影響しない。受信器
は、送信器のもともとの基準位相を知る方法がないし、
その必要もない。受信器が必要とするのは、変調された
キャリアに含まれる相対的基準位相のみである。従っ
て、Θは、その上に変調θが構成される固定した基礎と
みなされる。この固定位相におけるドリフトがキーイン
グレートに比べてゆっくりである限り、受信器が信号を
正しく検出する能力に影響しない。
【0038】[位相ネットワークに対する公称極周波数
の選択]基準周波数が固定している限り、公称極周波数
の選択は、αrefを通すほど十分に高ければ、任意であ
る。(オールパス構成を用いれば後の制約は除かれ
る。)
【0039】ときには、基準周波数を可変にしたアプリ
ケーションがある。周波数に関する差分位相シフトの変
動を極小にするには、公称極周波数の最適配置は、次式
のような平均基準周波数とする。 1/(RC)≒<ωref
【0040】差分位相を一定に保持するために、1つの
極を超える広い周波数範囲が要求される可能性がある。
定位相差分ネットワークを実現する際に用いられるのと
類似の技術を用いて、必要な極周波数を決定するととも
に、有効な右半平面の極を実現するためにそれらの極周
波数をどのようにして2つの経路に分散させるかを決定
することが可能である。
【0041】[位相シフトによるキーイング]図8の回
路において、Rの値は、変調キーイング情報に応答して
変更することができる。PD入力に与えられる周波数が
基準周波数ωrefで動作する場合、キー入力されるネッ
トワークは次式の差分位相シフトを生じる。 θ=ΔΘ=−tan-1[ωrefRC]+tan-1[ωref
(R−ΔR)C]
【0042】位相シフトネットワークに2つのキーイン
グ点を設けることによって、θ1=−π/Dおよびθ2
−π/(2D)のキー入力差分位相シフトを導入するこ
とができる。これらの2つのシフトは別個にあるいは組
み合わせてキー入力され、これらの4個の可能な組合せ
は、SQPSKを生成するのに必要な次の4つの変調位
相の値を生成する。 φ={0,π/2,π,3π/2}
【0043】[実現可能な位相キーヤ]図9の回路は、
本発明に適した差分位相シフトキーヤ(キーイング装
置)の実際の設計である。これは、1個のキャパシタ
(97)、5個の抵抗(92)〜(96)および2個の
電界効果トランジスタ(FET)(90)および(9
1)を使用する。第1のFET(90)は、抵抗(9
4)の両端でやや大きい値の抵抗(92)をシャントす
ることによって小さい有効ΔRをキー入力する。同様
に、第2のFET(91)は、抵抗(95)の両端で抵
抗(93)をシャントすることによってΔR/2をキー
入力する。これにより、キーイング素子の有限なR
DS(on)(FETチャネルの「オン」抵抗)の影響を
受けにくくなる。また、これにより、RDS(on)の大
きい変動の影響も受けにくくなる。
【0044】C=100pF、Rtot=1kΩ、およ
び、PD入力周波数が10kHzの場合、1.25Ωお
よび2.5Ωの有効ΔRによりそれぞれ125psおよ
び250psの差分遅延が得られる。2GHzのキャリ
ア周波数では、これはそれぞれVCOに対してπ/2お
よびπの位相を変調する。3π/2の変調位相は、両方
をキーイングすることによって達成され、0は、両方と
もキーイングしないことにより得られる。
【0045】[エラー電圧摂動による位相キーイング]
スイッチ可能位相シフトネットワークによって位相をキ
ーイングすることの代案として、位相キーイングは、図
10に示すように、PLLのエラー経路(46)(10
1)(102)に電圧摂動(100)を挿入することに
よっても実現される。
【0046】これは特に、大きい分周比Dの場合のPD
出力における位相の小さい変化に対して容易である。V
CO(43)に入力される見かけのエラー電圧の変化
e′=e+ΔVにより、PLLは、挿入された摂動を打
ち消すように位相を再調整する。
【0047】G(s)(42)が本質的に積分器である
場合、e′(102)はゼロに近づく。これにより、P
D(41)の出力(46)に有限のエラー電圧e=e′
−ΔVが存在することが可能となる。PDの位相対電圧
伝達関数θ(V)=γ・ΔVが既知であり反復可能であ
る場合、これは、次のように、PLLの出力位相に対す
る制御可能な調整を可能にする。 φ=θ(V)D=γ・ΔVapplied・D ただし、好ましくは、γ=(θmax−θmin)/(Vmax
−Vmin)[ラジアン/ボルト]は定数である。
【0048】このキーヤは、FETキー電圧分割器の形
をとることが可能であり、固定dc基準電圧から駆動さ
れる図9の位相キーヤと形式的には幾分類似している。
【0049】ディジタル位相検出器は通常、線形伝達利
得を示すデューティ比デバイスである。ディジタル位相
検出器の出力は、入力される位相差の関数として2つの
状態の間で振動する。既知の基準電位がこれらの2つの
状態のそれぞれに対して送信される場合、平均出力電圧
は位相差の既知の線形関数となる。例えばCMOS(相
補型金属酸化物半導体)デバイスは、電力レール電位を
送信する。0%から100%までのデューティ比のシフ
トを引き起こす入力位相差の範囲は、個々の位相検出器
のトポロジーの関数であるが、ほとんどの場合、少なく
ともπラジアンの位相差の範囲をカバーする。
【0050】[累積位相への対応]SQPSKでは単一
の信号遷移中の位相シフトは±π/2に制限されるが、
多数の位相遷移による変調されたキャリアの累積位相は
0〜2πの範囲に制限されない。変調されたキャリアの
位相が無制限にさまようことを防ぐような、データに対
する制約はない。有限長のキー入力位相シフタのみで
は、この状況に対処することはできない。従って、キー
ヤの範囲を超えてさまよう累積位相を生成する別の手段
を設けなければならない。
【0051】現在の信号ビット区間におけるVCO位相
がΦ=−3π/2であり、φ=−π/2だけ変化してΦ
=−2π=0になろうとしているという状況を考える。
注意:結果として変調された位相が正であるかそれとも
負であるかは、位相キーヤがPDへのフィードバック経
路に導入されているかそれとも基準経路に導入されてい
るかに依存する。
【0052】図11は、分周係数D=6の場合のこの状
況を説明するタイミング図である。タイミング関係を明
確に説明するために、実際には一般に異なるが、ここで
はすべての波形を方形波として示す。基準波形および分
周器波形の中点の目盛は、PD出力のe=0の点を示
す。定常状態では、PLLは、これらの点を相補波形の
遷移に整列させようとする。
【0053】キーヤはθ=−2π/Dを利用可能ではな
く、θ=0にスイッチしなければならない。データ遷移
の直後に、位相エラーはε1=3π/(2D)にジャン
プする。他のアクションがとられない場合、PLLは、
π/Dおよびπ/(2D)を通ってε→0にしようとす
る。これにより、変調されたキャリア位相は、位相−π
および−π/2を通って「円を遠回りする」ことになる
ため、送信信号の側波帯の広がりが好ましくないほど過
剰になり、受信器における検出エラーを引き起こす可能
性がある。
【0054】3π/(2D)の差分位相シフトがキー入
力されるのとほぼ同時に、分周器指数から1カウントを
減算すれば(ちょうど1つの分周器カウントサイクルの
間)、分周器出力は位相を2π/Dだけシフトし、正味
の位相エラーはε2=−π/2となる。こうしてPLL
はこのエラーを直接ゼロにすることが可能となる。
【0055】一般に、無制限の位相累積を引き起こす可
能性のある任意のデータ系列に対処し、位相変化を±π
/2に制限するには、キー入力される位相が−3π/2
から0まで、あるいは、0から−3π/2まで回るごと
に、それぞれ、分周器から1カウントを減じ、あるい
は、分周器に1カウントを足さなければならない。
【0056】[変調の帯域制限]チャネル間干渉を最小
にするため、変調されたキャリアの側波帯のエネルギー
を制限することが好ましい。実際のシステムのサイズお
よび効率の制約が与えられた場合、変調後置フィルタの
使用を避けることが要求される。
【0057】本発明では、ディジタル変調情報{b1
2}が階段(ステップ)関数の系列としてPLLに入
力されるが、その結果VCO出力において得られる位相
変調キャリアのスペクトル帯域幅は本質的に、位相ロッ
クループによって課される周波数応答に制限される。P
LL応答を調整することによって、実効的な変調パルス
形状、従って、変調されたキャリアのスペクトル性質を
所望のように調整することができる。
【0058】位相変化要求に対するPLL応答が、例え
ば、高速階段応答に対して最適化される場合、結果の変
調およびそのスペクトルはOQPSKのものに近づく。
コーナー周波数がfp=1/(2T)の理想ローパスフ
ィルタに近づくPLL応答により、変調された位相は正
弦波的に変動して、SFSKのものに近づく変調および
スペクトルが得られる。
【0059】非線形PLL応答も使用可能である。例え
ば、スルー制限位相変化要求の入力により、MSKのも
のと同一の変調およびスペクトルが得られる。
【0060】PLL応答に影響する因子のうちにそのル
ープフィルタがある。PLL内のループフィルタはいく
つかの目的を有する。ループフィルタは、PD出力をフ
ィルタリングして2ωrefの項を抑制し、位相エラーを
減少させるような利得を与え、制御ループを補償して安
定性を保証する。あるいは、ループフィルタは、必要に
応じてループ応答をシェーピングして、変調されたキャ
リアの所望のスペクトルを実現するために使用される自
由変数である。ループ安定性を保証するように利得クロ
スオーバにおいて適当なリード補償が与えられれば、任
意の次数のループフィルタを使用可能である。
【0061】[信号レート制限]本発明では、位相シフ
タはPD入力に導入され、入力される周波数ωrefは一
般に2π・30kHz以下である。これは利点にも欠点
にもなる可能性がある。この周波数範囲で位相シフタを
実装するのは容易である。しかし、信号がPLLの制御
ループに導入されるため、最大信号レートはPLLの帯
域幅(BW)に制限される。
【0062】このことは、一見したほど制限的ではな
い。ループフィルタのコーナー周波数は2ωref以下で
なければならないが、PLLの閉ループ応答は、そのル
ープ利得およびその結果の極再配置のために、2ωref
を超えた周波数応答を有する。
【0063】別の問題は、VCO自体の素子のQ(quali
ty factor)に関するものである。スペクトルの純粋さを
達成するため、すなわち、1/f型のキャリアノイズを
最小にするためには、発振器においてできるだけ高いQ
を実現しようとする。次式で示されるように、このよう
な高いQは制限されたBWを意味し、従って、発振周波
数あるいは位相をシフトする命令に対する制限された応
答が予想される。 BW=fc/Q ただし、fcは発振周波数である。
【0064】これは、適当なQの駆動フィルタについて
は確かに正しいであろう。駆動周波数を急激に変えよう
とすると、フィルタに累積されたエネルギーにより、出
力は、そのエネルギーが散逸するまで現在の動的状態に
とどまる。
【0065】しかし、VCOでは、周波数の変化が実現
されるまでエネルギーが散逸するのを待つ必要はない。
それは、VCOを制御する際には、発振器の固有値(極
位置)をシフトさせるからである。固有値を変えること
はその固有状態に対するエネルギーの結合に関係しない
ため、所望のように急激に実行することが可能である。
累積されたエネルギーは前と同様に往復し続けるが、そ
れは変更されたレートで行われる。従って、VCOのF
M帯域幅は、その周波数決定素子のQによって制限され
ることはない。
【0066】[変調されたキャリア帯域幅に対する予期
しない効果]線形合成MSKでは、レート1/Tでビッ
トストリームを送信するために適用される変調の帯域幅
は1/(4T)であればよい。この理由は、それぞれビ
ットレートが1/(2T)の2つの信号が2つの直交す
るチャネルに入力されるためである。ナイキストの定理
によれば、サンプリングレートfs=1/(2T)で合
成することが可能な最大信号周波数はfs/2=1/
(4T)である。これにより、変調されたキャリア側波
帯帯域幅は実質的に1/(4T)に近づく。
【0067】非線形合成にはこのような直交するチャネ
ル対はないため、レート1/Tのビットストリームを1
/(2T)の帯域幅で変調器に入力しなければならな
い。しかし、理解されるように、非線形合成では必ずし
も、変調波形の高次の高調波成分ほど、変調されるキャ
リアにおける広い帯域幅を生じるとは限らない。例えば
非線形合成MSKでは、スルー制限三角形信号(奇数次
高調波が多い)の入力により、遷移において連続位相を
有する2つの値の間の階段状の周波数変化を生じるが、
これは、線形法によってMSK変調で得られるのと全く
同じ変調キャリアであり、従って、同じスペクトル帯域
幅を占める。
【0068】[位相精度]位相変調の精度にはいくつか
の因子が影響する。これらの因子は主に、位相キーヤの
素子公差と、合成器分周係数Dの変動である。最悪の場
合は、公称値φno m=270°の場合に起こる。
【0069】位相キーヤの位相エラー(誤差)には3つ
の発生源がある。それらは、公称RC(抵抗・キャパシ
タ)時定数と、キーイングされるΔRと、FETのRDS
(on)の変動とである。図9に示した素子値の場合、
100ΩのRDS(on)の誤差は、VCOにおける約
1.1°の変調位相誤差しか導入しない。±1%の固定
素子公差と、100ΩのRDS(on)の誤差により導入
される全位相誤差は、統計的にはΔφ≦±4°(最悪の
場合でも±6.5°)である。
【0070】本願において、提案したキャリア周波数は
2GHzの範囲にあり、全帯域は40MHzである。こ
れに対処するため、Dは±1%しか変化する必要がな
い。これにより導入される変調位相誤差は±1%であ
り、これは、公称値φnom=270°においては、Δφ
≦±2.7°である。
【0071】これらすべての発生源から生じる全位相誤
差は統計的にはΔφ≦±4.8°であり、最悪の場合で
もΔφ≦±9.2°である。これは、IとQのデータチ
ャネルの間で有限ではあるが許容可能なクロストークχ
≦sinΔφを生じ、最悪のΔφ≦9.2°の場合、こ
れは−15.9dBに等しい。この信号の受信器が、互
いに干渉する位相対の平均にそれぞれ直交する、変更さ
れたIおよびQの基準位相を求める場合(平均を取る際
にπの差は無視する)、この数はχ≦sin(Δφ/
3)/cos(Δφ/3)=tan(Δφ/3)に縮小
することができる。最悪のΔφ≦9.2°の場合、これ
は−25.4dBに等しく、約10dB改善されてい
る。
【0072】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明は、一定エン
ベロープ信号の制約下で任意のスペクトルシェーピング
により良好な位相精度を実現する。本発明によれば、簡
単で安価なVCO(電圧制御発振器)の出力を、位相ス
プリッタ、ミキサなどの介在する回路要素を必要とせず
に直接システムのアンテナに接続することが可能とな
る。その結果得られる最小限の実装は、例えば腕時計型
電話通信機のアップリンクに要求されるような超小型無
線送信器の電力、サイズおよびコストの制約にも適して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】線形合成によるMSK変調に関する波形図(従
来技術)である。
【図2】非線形合成によるMSK変調に関する波形図で
ある。
【図3】aは、制御ビットb1およびb2の生成に関する
波形図であり、bは、aに示される制御ビットb1およ
びb2を生成するために使用可能な回路の部分概略図で
ある。
【図4】簡単な位相ロックループ直接アンテナ接続VC
O型送信器のブロック図である。
【図5】位相ロックループの位相検出器出力対位相エラ
ーのグラフである。
【図6】キー反転が導入された位相ロックループ送信器
のブロック図である。
【図7】キー位相シフトおよび分周器が導入された位相
ロックループ送信器のブロック図である。
【図8】キー差分位相を有する簡単なRC位相シフトネ
ットワークの部分概略図である。
【図9】電界効果トランジスタキー差分位相シフトネッ
トワークの部分概略図である。
【図10】キーエラー摂動を有する位相ロックループ送
信器のブロック図である。
【図11】位相ロックループへのキー位相の導入を示す
タイミング図である。
【符号の説明】
40 基準発振器 41 位相検出器(PD) 42 フィルタ(G(s)) 43 電圧制御発振器(VCO) 44 アンテナ 45 VCO(43)の出力 46 位相検出器(41)の出力 47 基準発振器(40)の出力 70 プログラマブル分周器 90 電界効果トランジスタ(FET) 91 電界効果トランジスタ(FET) 92 抵抗 93 抵抗 94 抵抗 95 抵抗 96 抵抗 97 キャパシタ 100 電圧摂動
フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 デヴィッド ジェイ.トムソン アメリカ合衆国,07974 ニュージャージ ー,マーレイ ヒル,ポッサム ウェイ 4

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線周波数出力および変調入力を有し、
    該無線周波数出力の周波数または位相が該変調入力に入
    力される信号によって制御される変調発振器において、
    該変調発振器は、 無線周波数出力および制御入力を有し、該無線周波数出
    力の周波数が該制御入力に入力される電圧によって制御
    される電圧制御発振器(43)と、 第1入力(47)および第2入力(45)ならびにエラ
    ー出力(46)を有し、該エラー出力が該第1入力と該
    第2入力に入力される信号間の周波数差または位相差に
    関係する電圧からなる検出器(41)と、 前記検出器の第1入力に接続された無線周波数出力を有
    する基準発振器(40)とからなり、 前記検出器の第2入力は、前記電圧制御発振器の無線周
    波数出力に接続され、前記電圧制御発振器の無線周波数
    出力から前記検出器の第2入力への接続はフィードバッ
    ク経路を形成し、 前記検出器のエラー出力は、前記電圧制御発振器の制御
    入力に接続され、前記検出器のエラー出力から前記電圧
    制御発振器の制御入力への接続はエラー経路を形成し、 前記基準発振器、前記電圧制御発振器、および前記検出
    器、ならびに前記エラー経路および前記フィードバック
    経路は位相ロックループを形成し、 前記エラー経路上の電圧および前記フィードバック経路
    上の無線周波数信号は前記位相ロックループにおけるフ
    ィードバック信号を形成することにより、前記変調発振
    器の無線周波数出力が該フィードバック信号を通じて前
    記位相ロックループによって制御され、 前記変調発振器はさらに、前記変調入力に入力される信
    号に応答して前記位相ロックループのフィードバック信
    号を修正する位相変調手段を有し、前記位相ロックルー
    プの修正されたフィードバック信号は、前記変調入力に
    入力される信号で、前記電圧制御発振器の無線周波数出
    力を直接変調することを特徴とする変調発振器。
  2. 【請求項2】 前記位相変調手段は、前記位相ロックル
    ープのフィードバック経路において前記電圧制御発振器
    の無線周波数出力と前記検出器の第2入力の間で、前記
    変調入力に接続された少なくとも1つのスイッチング制
    御入力を有する位相シフトキーヤ(71)からなり、該
    位相シフトキーヤのスイッチング制御入力(72)に入
    力される信号は所定量の位相シフトを引き起こすことを
    特徴とする請求項1に記載の変調発振器。
  3. 【請求項3】 前記位相シフトキーヤは、 前記検出器の第2入力に接続された第1端および接地さ
    れた第2端を有するキャパシタと、 第1端、および、前記キャパシタの第1端に接続された
    第2端を有する第1抵抗と、 前記電圧制御発振器の無線周波数出力に接続された第1
    端および前記第1抵抗の第1端に共有点で接続された第
    2端を有する第2抵抗と、 前記電圧制御発振器の無線周波数出力に接続された第1
    端子および前記第1抵抗と前記第2抵抗の共有点に接続
    された第2端子を有し、前記スイッチング制御入力に入
    力される信号に応答して接続を形成あるいは切断するス
    イッチング手段とからなり、 前記スイッチング制御入力に入力される信号により、前
    記スイッチング手段は導電状態を変更して前記第2抵抗
    をシャントし、 前記第1抵抗および前記第2抵抗ならびに前記キャパシ
    タの値は、前記スイッチング手段が前記第2抵抗をシャ
    ントするように前記スイッチング手段のスイッチング制
    御入力に入力される信号により所定値の位相シフトθの
    変化が生じるように選択されることを特徴とする請求項
    2に記載の変調発振器。
  4. 【請求項4】 ωrefは前記基準発振器の無線周波数出
    力の周波数であり、R1は前記第1抵抗の値であり、R2
    は前記第2抵抗の値であり、Cは前記キャパシタの値で
    あるとして、前記位相シフトθは、θ=−tan-1[ω
    ref(R1+R2)C]+tan-1[ωref1C]によっ
    て決定されることを特徴とする請求項3に記載の変調発
    振器。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング手段は電界効果トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項3に記載の変調発
    振器。
  6. 【請求項6】 前記位相シフトキーヤは、複数のスイッ
    チング制御入力を有する差分位相シフトキーヤであり、
    該複数のスイッチング制御入力に入力される信号の組合
    せによって複数の位相シフトを導入することが可能であ
    り、前記位相シフトキーヤは、 前記検出器の第2入力に接続された第1端および接地さ
    れた第2端を有するキャパシタと、 第1端、および、前記キャパシタの第1端に接続された
    第2端を有する第1抵抗と、 直列に接続された複数のΔRネットワークとからなり、 各ΔRネットワークは、信号経路入力および信号経路出
    力ならびにスイッチング制御入力を有し、最初のΔRネ
    ットワークの信号経路入力は前記電圧制御発振器の無線
    周波数出力に接続され、最後のΔRネットワークの信号
    経路出力は前記位相シフトキーヤの第1抵抗の第1端に
    接続され、各ΔRネットワークのスイッチング制御入力
    は前記位相シフトキーヤの複数のスイッチング制御入力
    のうちの1つに接続され、 各ΔRネットワークは、 該ΔRネットワークの信号経路入力に接続された第1端
    および該ΔRネットワークの信号経路出力に接続された
    第2端を有するシフト抵抗と、 前記シフト抵抗の第2端に接続された第1端子および前
    記シフト抵抗の第2端に接続された第2端子を有し、前
    記スイッチング制御入力に入力される信号に応答して接
    続を形成あるいは切断するスイッチング手段とからな
    り、前記スイッチング制御入力に入力される信号によ
    り、前記スイッチング手段は導電状態を変更して前記シ
    フト抵抗をシャントし、 ΔRネットワークのシフト抵抗、前記位相シフトキーヤ
    の第1抵抗および前記キャパシタの値は、前記複数のΔ
    Rネットワークのスイッチング手段がそれぞれのシフト
    抵抗をシャントするように該スイッチング手段のスイッ
    チング制御入力に入力される信号により複数の所定値の
    位相シフトが生じるように選択されることを特徴とする
    請求項2に記載の変調発振器。
  7. 【請求項7】 2個のΔRネットワークが存在し、4個
    の所定値の位相シフトが存在して、2個のスイッチング
    制御入力に2個の信号を入力することにより前記電圧制
    御発振器の出力の直交キーイングを行うことを特徴とす
    る請求項6に記載の変調発振器。
  8. 【請求項8】 ΔRネットワークのスイッチング手段は
    電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項6
    に記載の変調発振器。
  9. 【請求項9】 ΔRネットワークは、スイッチング手段
    に直列にさらに抵抗を有することを特徴とする請求項6
    に記載の変調発振器。
  10. 【請求項10】 前記位相変調手段は、前記エラー経路
    において前記検出器のエラー出力と前記電圧制御発振器
    の制御入力の間で、前記変調入力に接続された少なくと
    も1つのスイッチング制御入力を有する位相シフトキー
    ヤ(101)からなり、該位相シフトキーヤのスイッチ
    ング制御入力(100)に入力される信号は、前記位相
    ロックループのエラー経路に摂動を挿入することによ
    り、前記電圧制御発振器の無線周波数出力における所定
    量の位相シフトを引き起こすことを特徴とする請求項1
    に記載の変調発振器。
  11. 【請求項11】 前記位相シフトキーヤは、スイッチン
    グ制御入力、固定DC基準電圧に接続された基準入力お
    よびスイッチ出力を有するキーイング電圧分割器からな
    り、 前記スイッチング制御入力に入力される信号により少な
    くとも1つの固定電圧値の電圧が前記スイッチ出力に現
    れ、 前記スイッチング制御入力に入力される信号により、前
    記固定電圧値に関係するエラー電圧の摂動を前記エラー
    経路上で引き起こすことにより、前記電圧制御発振器の
    無線周波数出力における所定量の位相シフトを引き起こ
    すことを特徴とする請求項10に記載の変調発振器。
  12. 【請求項12】 前記電圧制御発振器の変調された無線
    周波数出力の累積位相は所定範囲に制限されることを特
    徴とする請求項10に記載の変調発振器。
  13. 【請求項13】 前記電圧制御発振器の無線周波数出力
    の累積位相は2πの範囲に制限されることを特徴とする
    請求項12に記載の変調発振器。
  14. 【請求項14】 前記基準発振器の無線周波数出力の周
    波数は前記電圧制御発振器の無線周波数出力の周波数よ
    り小さく、 前記位相ロックループは、前記フィードバック経路にお
    いて前記電圧制御発振器の無線周波数出力と前記検出器
    の第2入力の間に、信号の周波数を分割する分周手段
    (70)をさらに有することを特徴とする請求項1に記
    載の変調発振器。
  15. 【請求項15】 前記電圧制御発振器の変調された無線
    周波数出力の累積位相は所定範囲に制限されることを特
    徴とする請求項14に記載の変調発振器。
  16. 【請求項16】 前記電圧制御発振器の無線周波数出力
    の累積位相は2πの範囲に制限されることを特徴とする
    請求項15に記載の変調発振器。
  17. 【請求項17】 キーイングされる位相が0から−3π
    /2に回るときに前記分周手段のカウントに1が加算さ
    れることを特徴とする請求項16に記載の変調発振器。
  18. 【請求項18】 キーイングされる位相が−3π/2か
    ら0に回るときに前記分周手段のカウントから1が減算
    されることを特徴とする請求項16に記載の変調発振
    器。
  19. 【請求項19】 前記電圧制御発振器の変調された無線
    周波数出力の累積位相は所定範囲に制限されることを特
    徴とする請求項1に記載の変調発振器。
  20. 【請求項20】 前記電圧制御発振器の無線周波数出力
    の累積位相は2πの範囲に制限されることを特徴とする
    請求項19に記載の変調発振器。
  21. 【請求項21】 変調信号によって周波数変調または位
    相変調されたRFキャリアを位相ロックループ発振器に
    より発生する方法において、該位相ロックループ発振器
    はRF出力および周波数制御手段を有し、該周波数制御
    手段は、エラー電圧を有するフィードバック経路を含
    み、前記方法は、前記位相ロックループのフィードバッ
    ク経路に変調信号を導入するステップからなることを特
    徴とする、変調キャリア発生方法。
  22. 【請求項22】 前記変調信号は、キーイングされた位
    相シフトとして前記フィードバック経路に導入されるこ
    とを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記エラー電圧に対する摂動としてデ
    ータ信号が前記フィードバック経路に導入されることを
    特徴とする請求項21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記変調信号は、前記RF出力が直交
    位相シフトキーイングされるように選択されることを特
    徴とする請求項21に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記発振器のRF出力はアンテナに直
    接接続されることを特徴とする請求項21に記載の方
    法。
  26. 【請求項26】 無線周波数出力および制御入力を有
    し、該無線周波数出力の周波数が該制御入力に入力され
    る電圧によって制御される電圧制御発振器(43)と、 第1入力(47)および第2入力(45)ならびにエラ
    ー出力(46)を有し、該エラー出力が該第1入力と該
    第2入力に入力される信号間の周波数差または位相差に
    関係する電圧からなる検出器(41)と、 前記検出器の第1入力に接続された無線周波数出力を有
    する基準発振器(40)とからなる変調発振器におい
    て、 前記検出器の第2入力は、前記電圧制御発振器の無線周
    波数出力に接続され、前記電圧制御発振器の無線周波数
    出力から前記検出器の第2入力への接続はフィードバッ
    ク経路を形成し、 前記検出器のエラー出力は、前記電圧制御発振器の制御
    入力に接続され、前記検出器のエラー出力から前記電圧
    制御発振器の制御入力への接続はエラー経路を形成し、 前記基準発振器、前記電圧制御発振器、および前記検出
    器、ならびに前記エラー経路および前記フィードバック
    経路は位相ロックループを形成し、 前記エラー経路上の電圧および前記フィードバック経路
    上の無線周波数信号は前記位相ロックループにおけるフ
    ィードバック信号を形成することにより、前記変調発振
    器の無線周波数出力が該フィードバック信号を通じて前
    記位相ロックループによって制御され、 前記変調発振器は、前記位相ロックループのフィードバ
    ック経路に変調信号を導入する変調信号導入手段を有す
    ることを特徴とする変調発振器。
  27. 【請求項27】 前記変調信号導入手段は、前記変調信
    号をキーイングされた位相シフトとして前記フィードバ
    ック経路に導入する位相シフトネットワーク手段からな
    ることを特徴とする請求項26に記載の変調発振器。
  28. 【請求項28】 前記変調信号導入手段は、前記変調信
    号に応答して、前記エラー経路のエラー電圧に対してキ
    ーイングされた摂動を引き起こす位相シフトキーイング
    手段からなることを特徴とする請求項26に記載の変調
    発振器。
  29. 【請求項29】 前記変調信号は、RF出力が直交位相
    シフトキーイングされるように選択されることを特徴と
    する請求項26に記載の変調発振器。
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