JP2009239364A - デジタル無線機、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末10において、フレーム同期前の受信信号の音声を再生できるようにして、頭切れを防止する。
【解決手段】1シンボル長を等位相間隔で10等分し、各等分点を番号0〜9のサンプリング点に設定すると、その内の半分以上のサンプリング点はナイキスト点でないにもかかわらず、それらサンプリング点のデータは誤り訂正が可能であることに着目する。半シンボル長、離れている例えば番号0,5の等分点をサンプリング点として選択する。キャリアの検出に伴い、番号0,5のサンプリング点のシンボル値を採取して、それぞれFIFOのバッファ1,2に格納しておく。フレーム同期後、ナイキスト点に近い方はどの番号のサンプリング点であるかを調べる。そして、近い方の番号のサンプリング点に係るバッファからシンボル値を読み出して、データへ変換するとともに、フレームデータを組み立て、フレームデータから音声を再生する。
【選択図】図8

Description

本発明は、受信初期の受信信号からのデータ取得を改善したデジタル無線機、制御方法及びプログラムに関するものである。
特許文献1は、キャリアの有無を検出する無線装置を開示する(特許文献1の図4のstep2)。該無線装置によれば、受信する電波の受信強度を測定し、所定のレベルと比較することによりキャリアの有無を判定する(特許文献1の段落0020)。
特許文献2は、同期ワードを軟判定により検出する無線装置を開示する(特許文献2の図7及び図8)。該無線装置によれば、検波信号(ベースバンド信号)に係るサンプリングデータと同期ワードのデータとの相関を求め、相関値が閾値を超えた時、同期ワードを検出したとしている(特許文献2の段落0056,0057)。
特許文献3は、シンボル値の検出タイミングの基にするクロックパルスを再生するシンボルクロック再生装置を開示する(特許文献3の段落0001)。該シンボルクロック再生装置によれば、1シンボル長内に等位相間隔の複数のサンプリング点を設定し(特許文献3の図12)、各サンプリング点における検知周波数(特許文献3はFSKについて説明)とx3収束値との差を算出するとともに、各サンプリング点について該差を所定期間にわたり累積したヒストグラムを作成し、ヒストグラムのレベルに基づきナイキスト点がどのサンプリング点であるかを判別している(特許文献3の0065〜0068)。
一方、デジタル無線機では、データをフレーム化したデジタル信号を送受するようになっているが、受信側のデジタル無線機が、受信電波の弱電界等の理由により、フレーム先頭から電波を受信できず、受信開始がフレーム途中となってしまうことが起こり得る。
特許第3700264号公報 特開2006−101383号公報 特開2007−6289号公報
従来のデジタル無線機では、フレーム同期が得られないと、データを組み立てることができないので、フレーム同期前の受信データは破棄している。これは、音声等の再生情報の頭切れに繋がっている。
また、キャリアの存在が判明しても、ナイキスト点が分からなければ、シンボル値を検出することができず、ナイキスト点不明期間では、シンボル値の検出が困難であり、したがって、音声データ等の取得も困難になっている。
特許文献1〜3は、個々にキャリア検出、軟判定による同期ワード検出、及びクロックパルス再生について開示するものの、それらを具体的にどのように使用して、デジタル無線機におけるフレーム同期前やナイキスト点検出前の受信信号に含まれる音声データ等を抽出するかについて一切、開示も示唆も行っていない。
本発明の目的は、フレーム同期前やナイキスト点検出前の受信信号に含まれるデータを再生可能なデータとして取得できるようにしたデジタル無線機、制御方法及びプログラムを提供することである。
本発明によれば、ナイキスト点からある程度離れたサンプリング点であっても、該サンプリング点の検波信号から抽出したデータの誤り率は十分に低く(後述の図7で詳説)、誤り訂正により音声等を再生することができることに着目する。
すなわち、本発明によれば、1シンボル長をサンプリング間隔とするサンプリング点の系列を複数、設定する。この設定においては、少なくとも1つのサンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値から生成したデータの誤り率は誤り訂正可能の範囲内に収まるように、サンプリング系列の異なるサンプリング点同士は各シンボル長内で分散させておく。そして、キャリア検出に伴い、各サンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して、格納しておく。フレーム同期後、どのサンプリング系列のサンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いかを判断して、サンプリング点が近いと判断したサンプリング系列について格納しておいたサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てる。
別の発明によれば、キャリア検出に伴い再生クロックパルスの探知等のナイキスト点探知を開始し、探知したナイキスト点に同期して検波信号のサンプリング値を採取して、格納しておく。そして、フレーム同期後、格納しておいたサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てる。
本発明のデジタル無線機は次のものを備えている。
キャリアを検出するキャリア検出手段、
1シンボル長をサンプリング間隔とするサンプリング点の系列であって少なくとも1つのサンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値に係るデータの誤り率は誤り訂正可能の範囲内に収まるように、サンプリング系列の異なるサンプリング点同士が1シンボル長内で離した位置に設定されている複数のサンプリング系列を規定し、キャリア検出に伴い、各サンプリング系列のサンプリング点における前記検波信号のサンプリング値を採取して格納するサンプリング値格納手段、
キャリア検出に伴いナイキスト点の探知を開始するナイキスト点探知手段、
フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立するフレーム同期手段、
ナイキスト点探知後にサンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列を選定するサンプリング系列選定手段、及び
フレーム同期後に、前記サンプリング系列選定手段が選定したサンプリング系列のサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てるフレームデータ組み立て手段。
本発明の別のデジタル無線機は次のものを備えている。
キャリアを検出するキャリア検出手段、
キャリア検出に伴いナイキスト点探知を開始するナイキスト点探知手段、
探知したナイキスト点にサンプリング点を設定して、各サンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して格納するサンプリング値格納手段、
フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立するフレーム同期手段、及び
フレーム同期後、格納してあるサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てるフレームデータ組み立て手段。
本発明のデジタル無線機制御方法は次のステップを備えている。
キャリアを検出するキャリア検出ステップ、
1シンボル長をサンプリング間隔とするサンプリング点の系列であって少なくとも1つのサンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値に係るデータの誤り率は誤り訂正可能の範囲内に収まるように、サンプリング系列の異なるサンプリング点同士が1シンボル長内で離した位置に設定されている複数のサンプリング系列を規定し、キャリア検出に伴い、各サンプリング系列のサンプリング点における前記検波信号のサンプリング値を採取して格納するサンプリング値格納ステップ、
キャリア検出に伴いナイキスト点の探知を開始するナイキスト点探知ステップ、
フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立するフレーム同期ステップ、
ナイキスト点探知後にサンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列を選定するサンプリング系列選定ステップ、及び
フレーム同期後に、前記選定ステップにおいて選定したサンプリング系列のサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てるフレームデータ組み立てステップ。
本発明の別のデジタル無線機制御方法は次のステップを備えている。
キャリアを検出するキャリア検出ステップ、
キャリア検出に伴いナイキスト点探知を開始するナイキスト点探知ステップ、
探知したナイキスト点にサンプリング点を設定して、各サンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して格納するサンプリング値格納ステップ、
フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立するフレーム同期ステップ、及び
フレーム同期後、格納してあるサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てるフレームデータ組み立てステップ。
本発明のプログラムは、前述の本発明のデジタル無線機の各手段としてコンピュータを機能させる。
本発明によれば、フレーム同期前のサンプリング値を採取、格納しておき、フレーム同期後に、格納しておいたサンプリング値に基づきフレームデータを組み立て、これにより、フレーム同期前の受信データの活用を図ることができる。
図1は携帯端末10の概略ブロック図である。携帯端末10においてRF部11は高周波アンプ12、ミキサー13、局部発振器14及び中間周波増幅器15を備えている。高周波アンプ12は、アンテナ16において捕捉した電波のRF信号を増幅してから、ミキサー13へ送る。局部発振器14は、選択チャネルの周波数に対応する周波数の発振信号をミキサー13へ供給する。中間周波増幅器15は、ミキサー13からの発振信号に対応する周波数のRF信号をIF信号へ変換して、中間周波増幅器15へ供給する。中間周波増幅器15は、ミキサー13からのIF信号を増幅してから出力する。中間周波増幅器15が出力する増幅したIF信号はRF部11の出力信号となる。
RF部11からのIF信号は復調器20及びレベル判定器21へ供給される。復調器20は、供給されたIF信号を復調したものを検波信号として信号処理部22及びスケルチ判定器23へ出力する。レベル判定器21は、IF信号のレベルを検出する。IF信号のレベルが所定値以上であれば、キャリア有りと判断することができる。
信号処理部22はIF信号を復調したものを検波信号として信号処理部22及びスケルチ判定器23へ送る。スケルチ判定器23は、検波信号からキャリアの有無を検出する。検波信号に係るレベル等の変化が所定の閾値以上となっていれば、キャリア有りと判断することができる。キャリア検出部24は、レベル判定器21及び/又はスケルチ判定器23から供給された信号に基づきキャリアの有無を検出し、検出信号を信号処理部22へ送る。
信号処理部22は、キャリア検出部24からの検出信号を加味しつつ、復調器20からの検波信号に対して所定のデジタル信号処理を行って、オーディオ信号を再生し、該オーディオ信号をスピーカ25へ供給する。信号処理部22の処理の詳細は図3において後述する。スピーカ25は、供給されたオーディオ信号を音声へ変換して、出力する。
図2は信号処理部22がそのデジタル信号処理で扱うフレームの構造例を示す図である。該フレームでは、先頭に同期ワードが配置され、データ部が同期ワードに後続する。データ部は3つのエリアに区分され、先頭のエリアはプロトコルデータのエリアであり、先頭から2番目と3番目のエリアは音声データのエリアとなっている。
図3は信号処理部22のブロック図である。復調器20(図1)からの検波信号はベースバンドフィルタ31へ供給され、ベースバンドフィルタ31においてノイズを除去されてから、クロック再生器32、同期検出器33及びデータ取得部34へ送られる。クロック再生器32はベースバンドフィルタ31からの検波信号(ベースバンド信号)からクロックパルスを再生する。該クロックパルスの立ち上がりはナイキスト点に一致するように調整される。同期検出器33は、軟判定に基づきベースバンドフィルタ31からの検波信号から同期ワードを検出する。
データ取得部34は、クロック再生器32及び同期検出器33からの信号に基づきベースバンドフィルタ31からの検波信号よりシンボル値を抽出して、シンボル値に対応するビットデータを生成する。該ビットデータを所定単位、集めたデータに対して誤り訂正を行ってから、フレームデータを組み立て、フレームデータの内、プロトコルデータはデータ解析部35へ送られ、音声データは音声デコーダ36へ送られる。データ解析部35はプロトコルデータを解析する。音声デコーダ36は音声データから音声信号を再生する。再生した音声信号はスピーカ25(図1)へ供給される。
図4はクロック再生器32がクロックパルスを検波信号から再生する原理についての説明図である。1シンボル長が10等分され、各等分点は、サンプリング点とされ、先頭から順番に0〜9の番号を付与される。図4では、アイパターンに対応付けてサンプリング点を示しており、番号0のサンプリング点がナイキスト点に一致している。どの番号のサンプリング点がナイキスト点に最も近いかを検知するために、次の処理が行われる。
なお、図4のアイパターンは4値FSK(Frequency Shift Keying)のものであり、図4の縦軸の−3〜+3は検波信号のレベルを示している。0及び±2はシンボル収束値であり、±1及び±3はシンボル閾値である。
番号0〜9に対応付けて配列H[0]〜H[9]を定義する。H[0]〜H[9]の初期値はいずれも0である。キャリアの検出に伴い、番号0〜9のサンプリング点について、検波信号のレベルの収集を開始する。収集開始時では、0〜9のどの番号のサンプリング点かナイキスト点に最も近いかが不明となっている。各サンプリング点について、そのレベルを検出したら、該検出レベルが0及び±2のどのシンボル収束値に最も近いかを調べる。そして、検出レベルと該最も近いシンボル収束値との差の絶対値を該サンプリング点の番号0〜9に対応する配列H[0]〜H[9]に加算していく。
これを所定数(例:10個)のシンボル長、繰り返すと、各サンプリング点における累積値が配列H[0]〜H[9]に累積される。時間的にナイキスト点に近いサンプリング点における検出レベルほど、シンボル収束値のレベルに近いので、時間的にナイキスト点に近いサンプリング点に対応する配列H[0]〜H[9]の累積値ほど小さいはずである。配列H[0]〜H[9]の累積値をヒストグラム化し、ヒストグラムにおいて高さの最も低いサンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いものと判断する。
図4では、番号0のサンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いものと判断される。クロック再生器32は、番号0のサンプリング点に発生タイミングを合わせたクロックパルスを再生し、データ取得部34は、該クロックパルスに基づくタイミングで検波信号のレベルを検出して、該レベルに対応するシンボル値を求め、さらに、シンボル値をビットデータへ変換する。
図5は同期検出器33における軟判定による同期ワード検出処理の説明図である。図5(a)はベースバンドフィルタ31から同期検出器33へ供給される検波信号の一例である。同期ワードに係るシンボル数が例えば10であるとして、矢印ar1の期間は、10個のシンボル長に相当する直近の時間である。矢印ar1の期間において1シンボル長ずつ離れた検出値を時間順にa0〜a9とする。
一方、同期ワードに対応するシンボルは図5(b)に示すような波形であり、該波形に対応するコードパターンを示すデータがb0〜b9としてメモリの別の場所に格納されている。図示していない演算部は、a0〜a9とb0〜b9との同番号同士を乗算して(a0・b0,a1・b1,a2・b2,・・・,a9・b9)、その合計値を相関値C(=a0・b0+a1・b1+a2・b2+・・・+a9・b9)とする。矢印ar1で示される期間は、時間の経過とともに矢印ar2により示されるように、右方向(時間軸上で後方)へと移動して行く。最新のサンプリング値が収集されしだい、a0〜a8がそれぞれa1〜a8に更新された後、a9が最新のサンプリング値に更新されるようになっている。
こうして相関値Cは、図5(c)に示すように時間の経過に従って変動する。そして、相関値Cが閾値Th1を超えたタイミングT21において、同期ワードSWを受信したと判定されることにより、フレーム同期の確立が可能になる。
図6は送信フレームに対応付けて携帯端末10における受信信号の変化を例示している。送信機が時刻t1においてフレームの先頭から送信開始したにもかかわらず、携帯端末10では、キャリア検出(図6のキャリア有り)が、何らかの原因により遅れて、時刻t2となってしまい、最初のフレームの同期ワードが検出できなくなっている。携帯端末10における受信開始が遅れる原因としては、通信方式の仕様により、受信のすぐ先頭に同期ワードが配置されたために、キャリア検出等が反応ができない場合、携帯端末10の性能、送信機の送信精度、受信環境(弱電界やフェージング)、又はユーザー操作(チャネル切替や電源投入)等が考えられる。
図6では、レベル判定器21(図1)が受信信号の強度を検出することによりキャリアの有無を判断しているが、キャリア有無の検出は、レベル判定器21に代えて、スケルチ判定器23(図1)によるスケルチの検出や、レベル判定器21及びスケルチ判定器23の併用により行なってもよい。
信号処理部22は時刻t2から作動する。クロック再生器32が再生するクロックパルスは、時刻t2後の時刻t3から有効となり、この時点でナイキスト点が判明する。同期検出器33が同期ワードを検出するのは、2番目のフレームの同期ワードを受信した時刻t4となる。
図7は1シンボル長内に等位相間隔で分布した各サンプリング点のサンプリング値から抽出したデータの誤り率を示している。図4の場合と同様に、1シンボル長を10等分し、各等分点に対して番号0〜9のサンプリング点を割り振っている。番号0のサンプリング点はナイキスト点に一致する。番号3〜7のサンプリング点のサンプリング値から抽出するビットデータは誤り率が高く修正は困難であるが、番号1,2,8,9の4つのサンプリング点は、ナイキスト点ではないものの、誤り率は十分に低く、それらサンプリング点のサンプリング値から取得するデータは誤り訂正処理により訂正可能の範囲内となっている。
したがって、ナイキスト点が不明である期間においても、番号8,9,0,1,2のサンプリング点のどれかでサンプリング値を採取して、それから取得したデータを使用すれば、フレーム同期後に、データを組み立てて、フレームのプロトコルデータや音声データを組み立てることができる。図7では、1シンボル長において、半シンボル長、離れている2つのサンプリング点の対、例えば、番号0と5とのサンプリング点の対、番号1,6とのサンプリング点の対、・・・、番号4と9とのサンプリング点の対を選択すれば、どちらか一方のサンプリング点のサンプリング値から抽出したビットデータは有効な再生データとして使用可能である。
この事実に着目して、携帯端末10では、1シンボル長において、半シンボル長、離れている任意の2つのサンプリング点の対について、フレーム同期が確立されるまで、サンプリング値の採取を継続的に行う。図8は番号0と5のサンプリング点についてバッファ1,2にサンプリング値をFIFO方式でストアしていることを示している。バッファにストアするサンプリング値は、そのままのサンプリング値ではなく、サンプリング値からそれに最も近いx3収束点としてのシンボル値(例:図4の縦軸の±1,±3)である。なお、バッファは例えばリンクバッファとして、データ数が所定値を超えると、バッファ内の最古のサンプルデータに、最新のサンプルデータを上書きするようにしている。
時刻t4において、フレーム同期が確立して、データの組み立てが可能になると、それぞれバッファ0,5にシンボル値をストアしている番号0,5のサンプリング点の内、どちらがナイキスト点に近いかを判断する。この例では、番号0のサンプリング点がナイキスト点に近い。したがって、バッファ1からシンボル値をFIFOで読み出して、ビットデータへ変換する。該ビットデータに対しては誤り訂正を行なった後、フレームデータを組み立てする。
バッファ1には、時刻t2からのシンボル値がストアされているので、最初のフレームについては、プロトコルデータも組み立てることができる。該プロトコルデータに係る送信先IDが自機のIDに一致するならば、音声データから音声を再生し、スピーカ25から出力する。
ここまでの説明では、時刻t4においてフレーム同期が確立してから、番号0,5のサンプリング点のどちらがナイキスト点に近いかを判別しているが、これは軟判定に関係している。すなわち軟判定では、クロック再生ができていなくてもシンボルタイミングを検出することであり、クロック再生を省略することができる。フレーム同期後の判別の利点は、クロック再生を利用しなくても、判別することができることである。
一方、クロック再生を備えた携帯端末10では、時刻t3においてクロック再生が有効になりしだい、ナイキスト点が判明するので、時刻t3において、番号0,5のサンプリング点のどちらがナイキスト点に近いかの判別を行なうことができる。これにより、サンプリング点がナイキスト点から遠くなっている番号に対応するバッファへのシンボル値のストアは時刻t3において中止し、時刻t3以降は、サンプリング点がナイキスト点に近くなっている番号に対応するバッファへのみシンボル値のストアを継続し、バッファ容量を節約することができる。
図8では、1シンボル内で半シンボル長、離れる2つのサンプリング点について、サンプリング値を採取しているが、サンプリング値を採取するサンプリング点の個数、したがって、1シンボル長に対するサンプリング値を採取する隣接サンプリング点同士の割合をどのようにするかは、メモリの容量や訂正可能な誤り率に収まるサンプリング点が1シンボル長内に何個存在するかに応じて決められる。
バッファ1,2(図8)を使用する前述の実施例(以下、「第1の実施例」という。)に対して、第2の実施例について説明する。第2の実施例では、最初から番号0〜9のサンプリング点の内の1つに絞って、サンプリング値を採取、ストアするようにする。
第2の実施例では、バッファへのサンプリング点のサンプリング値のストアは図6の時刻t3から開始する。すなわち、時刻t3において、クロック再生が有効になるのに伴い、ナイキスト点が検出される。クロック再生器32は、時刻t3において、図6の番号0〜9の内、どの番号のサンプリング点がナイキスト点に近いかを検知して、その番号のサンプリング点に立ち上がるクロックパルスを再生するが、第2の実施例では、該時刻t3より、該番号のサンプリング点について、サンプリング値を採取して、バッファにストア開始する。
そして、時刻t4になって、フレーム同期が確立されしだい、第1の実施例と同様に、バッファからストア順にサンプリング値を読み出して、フレームデータを組み立てる。
時刻t2は、図6では、最初のフレームのプロトコルデータの途中になっているので、最初のフレームについてのフレームデータの組み立ては、音声データ1,2のみに留まり、プロトコルデータは入手できない。したがって、音声データの宛て先が自機であるとは断定できないので、2番目のフレームのプロトコルデータを参照してから、音声を再生すべきか否かを判断して、その結果に従い、音声再生を行なったり、中止したりする。
図9はデジタル無線機50のブロック図である。デジタル無線機50の具体例は前述の第1の実施例に係る処理を実施する携帯端末10である。デジタル無線機50は、キャリア検出手段51、サンプリング値格納手段52、ナイキスト点探知手段53、フレーム同期手段54、サンプリング系列選定手段55及びフレーム組み立て手段56を備えている。
デジタル無線機50において、1シンボル長をサンプリング間隔とするサンプリング点の系列であって少なくとも1つのサンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値に係るデータの誤り率は誤り訂正可能の範囲内に収まるように、サンプリング系列の異なるサンプリング点同士が1シンボル長内で離した位置に設定されている複数のサンプリング系列を規定する。この具体例は図7に示す番号0〜9のサンプリング点の中から、図8に説明したように、番号0,5のサンプリング系列を選択したものである。なお、図8では、サンプリング系列を2つ使用しているが、これに限定されず、サンプリング系列を3以上使用することもできる。
キャリア検出手段51はキャリアを検出する。サンプリング値格納手段52は、キャリア検出に伴い、各サンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して格納する。ナイキスト点探知手段53は、キャリア検出に伴いナイキスト点の探知を開始する。フレーム同期手段54は、フレームの同期ワードを検出して、フレーム同期を確立する。
サンプリング系列選定手段55は、ナイキスト点探知後にサンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列を選定する。フレーム組み立て手段56は、フレーム同期後に、サンプリング系列選定手段55が選定したサンプリング系列のサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てる。
典型的には、サンプリング系列選定手段55は、フレーム同期後に、サンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列を選定する。ナイキスト点探知後とは、前述の図6の具体例では、時刻t3以降である。前述の第1の実施例では、フレーム同期が確立された時、すなわち時刻t4においてサンプリング系列を選定しているが、サンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列がどれであるかは、時刻t3以降であるならば、時刻t4より前であっても、判断することができるので、判断自機をt3−t4間に行ってもよい。
こうして、デジタル無線機50では、キャリア検出後、フレーム同期確立前の期間における受信信号について、そのフレームデータを組み立てて、これにより、音声等を再生し、再生情報の頭切れを防止することができる。なお、この場合、前述の図6の例では、時刻t2で受信した音声を時刻t4から再生開始するので、デジタル無線機50における再生音声が。通話中、時間的にその分、遅延し続けることになる。デジタル無線機50では、さらに、ナイキスト点検出前(例:図4の時刻t3前)の受信信号のデータ(例:図4のt2−t3間のデータ)も取得することができる。
好ましくは、フレーム同期手段54は、軟判定によりフレーム同期を確立する。軟判定は硬判定よりフレームの同期ワードを早く検出することができ、結果、音声等の再生の遅延を抑制することができる。
典型的には、ナイキスト点探知手段53は、1シンボル長を複数等分した各等分点をサンプリング点(例:図4の番号0〜9のサンプリング点)とするとともに各等分点に対応付けてx5探知用サンプリング系列を割当て、複数のシンボル長にわたり、各x5探知用サンプリング系列の各サンプリング点のサンプリング値とそれに対応付けられているシンボル収束値との差に係る値を各x5探知用サンプリング系列ごとに累積して、各x5探知用サンプリング系列の累積値に基づきどのx5探知用サンプリング系列のサンプリング点がナイキスト点に最も近いかを判断して、近いと判断したx5探知用サンプリング系列のサンプリング点をナイキスト点に設定するものである。そして、サンプリング値格納手段52は、x2値を採取するサンプリング点をナイキスト点探知手段53における等分点のサンプリング点から選択している(例:図4の番号0,5のサンプリング点)。これより、サンプリング値格納手段52におけるサンプリング点判断処理を能率化することができる。
図10は別のデジタル無線機60のブロック図である。デジタル無線機60の具体例は前述の第2の実施例に係る処理を実施する携帯端末10である。デジタル無線機60は、キャリア検出手段61、ナイキスト点探知手段62、サンプリング値格納手段63、フレーム同期手段64及びフレームデータ組み立て手段65を備えている。
キャリア検出手段61は、キャリアを検出する。ナイキスト点探知手段62は、キャリア検出に伴いナイキスト点探知を開始する。サンプリング値格納手段63は、探知したナイキスト点にサンプリング点を設定して、各サンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して格納する。
フレーム同期手段64は、フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立する。フレームデータ組み立て手段65は、フレーム同期後、格納中のサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てる。
こうして、デジタル無線機60では、フレーム同期前の受信信号から抽出したフレームデータに係る音声等を再生し、音声等の再生対象の頭切れ等を防止することができる。また、前述の図9のデジタル無線機50では、複数のサンプリング系列を用意して、各サンプリング系列の各サンプリング点のサンプリング値を格納していたのに対し、該デジタル無線機60では、サンプリング系列は最初から1つ済むので、メモリ容量を低減することができる。
典型的には、ナイキスト点探知手段62は、1シンボル長を複数等分した各等分点をサンプリング点とするとともに、各等分点に対応付けてx5探知用サンプリング系列を割当て、複数のシンボル長にわたり、各x5探知用サンプリング系列の各サンプリング点のサンプリング値とそれに対応付けられているシンボル収束値との差に係る値を各サンプリング系列ごとに累積して、各x5探知用サンプリング系列の累積値に基づきどのサンプリング系列のサンプリング点がナイキスト点に最も近いかを判断して、近いと判断したx5探知用サンプリング系列のサンプリング点をナイキスト点に設定するものである。そして、サンプリング値格納手段63は、ナイキスト点探知手段62がナイキスト点に設定したサンプリング点に検波信号のサンプリング値を採取する。
ナイキスト点探知手段62は、シンボル値検出タイミング用のクロックパルスを検波信号から再生するクロックパルス再生手段である。サンプリング値格納手段63は、クロックパルスに同期して検波信号のサンプリング値を採取する。
図11はデジタル無線機制御方法70のフローチャートである。デジタル無線機制御方法70はデジタル無線機50(図9)に適用される。S71では、キャリアを検出したか否かを判定し、判定が正になるまで、S71を繰り返し、判定が正になりしだい、S72及びS73へ進む。
1シンボル長をサンプリング間隔とするサンプリング点の系列であって少なくとも1つのサンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値に係るデータの誤り率は誤り訂正可能の範囲内に収まるように、サンプリング系列の異なるサンプリング点同士が1シンボル長内で離した位置に設定されている複数のサンプリング系列を規定する。S72では、キャリア検出に伴い、各サンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して格納する。S72の後、S76へ進む。
S73では、ナイキスト点を探知したか否かを判定し、判定が正になるまで、S73を繰り返し、判定が正になりしだい、S74及びS75へ進む。
S74では、フレームの同期ワードを検出して、フレーム同期を確立したか否かを判定し、判定が正になるまで、S74を繰り返し、判定が正になりしだい、S76へ進む。S75では、サンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列を選定し、その後、S76へ進む。S76では、S75において選定したサンプリング系列のサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てる。
S71〜S76の処理は、デジタル無線機50(図9)のキャリア検出手段51〜フレーム組み立て手段56の機能にそれぞれ対応している。したがって、キャリア検出手段51〜フレーム組み立て手段56の機能について述べた具体的態様はS71〜S76の処理についての具体的態様としてもそれぞれ適用可能である。
図12はデジタル無線機制御方法80のフローチャートである。デジタル無線機制御方法80はデジタル無線機60(図10)に適用される。S81では、キャリアを検出したか否かを判定し、判定が正になるまで、S81を繰り返し、判定が正になりしだい、S82へ進む。S82では、ナイキスト点を探知したか否かを判定し、判定が正になるまで、S82を繰り返し、判定が正になりしだい、S83へ進む。
S83では、探知したナイキスト点にサンプリング点を設定して、各サンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して、格納する。S84では、フレームの同期ワードを検出して、フレーム同期を確立したか否かを判定し、判定が正になるまで、S84を繰り返し、正になりしだい、S85へ進む、S85では、格納中のサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てる。
S81〜S85の処理は、デジタル無線機60(図5)のキャリア検出手段61〜フレームデータ組み立て手段65の機能にそれぞれ対応している。したがって、キャリア検出手段61〜フレームデータ組み立て手段65の機能について述べた具体的態様はS81〜S85の処理についての具体的態様としてもそれぞれ適用可能である。
本発明を適用したプログラムは、コンピュータをデジタル無線機50又は60の各手段として機能させる。本発明を適用した別のプログラムは、デジタル無線機制御方法70又は80の各ステップをコンピュータに実行させる。
本明細書は様々な範囲及びレベルの発明を開示している。それら発明は、本明細書で説明した様々な技術的範囲及び具体的レベルの各装置及び各方法だけでなく、当業者の自明の範囲内で、各装置及び各方法から独立の作用、効果を奏する1つ又は複数の要素を抽出したものや、1つ又は複数の要素を自明の範囲で変更したものや、さらに、各装置間及び各方法間で1つ又は複数の要素の組合せを入れ換えたものを含む。
携帯端末の概略ブロック図である。 信号処理部がそのデジタル信号処理で扱うフレームの構造例を示す図である。 信号処理部のブロック図である。 クロック再生器がクロックパルスを検波信号から再生する原理についての説明図である。 同期検出器における軟判定による同期ワード検出処理の説明図である。 送信フレームに対応付けて携帯端末における受信信号の変化を例示す図である。
1シンボル長内に等位相間隔で分布した各サンプリング点のサンプリング値から抽出したデータの誤り率を示す図である。 2つの番号のサンプリング点について2つのバッファにサンプリング値をFIFO方式でストアしていることを示す図である。 デジタル無線機のブロック図である。 別のデジタル無線機のブロック図である。 デジタル無線機制御方法のフローチャートである。 デジタル無線機制御方法のフローチャートである。
符号の説明
50:デジタル無線機、51:キャリア検出手段、52:サンプリング値格納手段、53:ナイキスト点探知手段、54:フレーム同期手段、55:サンプリング系列選定手段、56:フレーム組み立て手段、60:デジタル無線機、61:キャリアア検出手段、62:ナイキスト点探知手段、63:サンプリング値格納手段、64:フレーム同期手段、65:フレームデータ組み立て手段、70:デジタル無線機制御方法、80:デジタル無線機制御方法。

Claims (10)

  1. キャリアを検出するキャリア検出手段、
    1シンボル長をサンプリング間隔とするサンプリング点の系列であって少なくとも1つのサンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値に係るデータの誤り率は誤り訂正可能の範囲内に収まるように、サンプリング系列の異なるサンプリング点同士が1シンボル長内で離した位置に設定されている複数のサンプリング系列を規定し、キャリア検出に伴い、各サンプリング系列のサンプリング点における前記検波信号のサンプリング値を採取して格納するサンプリング値格納手段、
    キャリア検出に伴いナイキスト点の探知を開始するナイキスト点探知手段、
    フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立するフレーム同期手段、
    ナイキスト点探知後にサンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列を選定するサンプリング系列選定手段、及び
    フレーム同期後に、前記サンプリング系列選定手段が選定したサンプリング系列のサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てるフレームデータ組み立て手段、
    を備えることを特徴とするデジタル無線機。
  2. 前記フレーム同期手段は、軟判定によりフレーム同期を確立することを特徴とする請求項1記載のデジタル無線機。
  3. 前記サンプリング系列選定手段は、フレーム同期後に、サンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列を選定することを特徴とする請求項1又は2記載のデジタル無線機。
  4. 前記ナイキスト点探知手段は、1シンボル長を複数等分した各等分点をサンプリング点とするとともに各等分点に対応付けてx5探知用サンプリング系列を割当て、複数のシンボル長にわたり、各x5探知用サンプリング系列の各サンプリング点のサンプリング値とそれに対応付けられているシンボル収束値との差に係る値を各x5探知用サンプリング系列ごとに累積して、各サンプリング系列の累積値に基づきどのx5探知用サンプリング系列のサンプリング点がナイキスト点に最も近いかを判断して、近いと判断したx5探知用サンプリング系列のサンプリング点をナイキスト点に設定するものであり、
    前記サンプリング値格納手段は、x2値を採取するサンプリング点を前記ナイキスト点探知手段における等分点のサンプリング点から選択していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル無線機。
  5. キャリアを検出するキャリア検出手段、
    キャリア検出に伴いナイキスト点探知を開始するナイキスト点探知手段、
    探知したナイキスト点にサンプリング点を設定して、各サンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して格納するサンプリング値格納手段、
    フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立するフレーム同期手段、及び
    フレーム同期後、格納してあるサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てるフレームデータ組み立て手段、
    を備えることを特徴とするデジタル無線機。
  6. 前記ナイキスト点探知手段は、1シンボル長を複数等分した各等分点をサンプリング点とするとともに各等分点に対応付けてx5探知用サンプリング系列を割当て、複数のシンボル長にわたり、各x5探知用サンプリング系列の各サンプリング点のサンプリング値とそれに対応付けられているシンボル収束値との差に係る値を各x5探知用サンプリング系列ごとに累積して、各x5探知用サンプリング系列の累積値に基づきどのx5探知用サンプリング系列のサンプリング点がナイキスト点に最も近いかを判断して、近いと判断したx5探知用サンプリング系列のサンプリング点をナイキスト点に設定するものであり、
    前記サンプリング値格納手段は、前記ナイキスト点探知手段がナイキスト点に設定したサンプリング点に検波信号のサンプリング値を採取することを特徴とする請求項5記載のデジタル無線機。
  7. 前記ナイキスト点探知手段は、シンボル値検出タイミング用のクロックパルスを検波信号から再生するクロックパルス再生手段であり、
    前記サンプリング値格納手段は、クロックパルスに同期して検波信号のサンプリング値を採取することを特徴とする請求項5又は6記載のデジタル無線機。
  8. キャリアを検出するキャリア検出ステップ、
    1シンボル長をサンプリング間隔とするサンプリング点の系列であって少なくとも1つのサンプリング系列のサンプリング点における検波信号のサンプリング値に係るデータの誤り率は誤り訂正可能の範囲内に収まるように、サンプリング系列の異なるサンプリング点同士が1シンボル長内で離した位置に設定されている複数のサンプリング系列を規定し、キャリア検出に伴い、各サンプリング系列のサンプリング点における前記検波信号のサンプリング値を採取して格納するサンプリング値格納ステップ、
    キャリア検出に伴いナイキスト点の探知を開始するナイキスト点探知ステップ、
    フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立するフレーム同期ステップ、
    ナイキスト点探知後にサンプリング点が時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング系列を選定するサンプリング系列選定ステップ、及び
    フレーム同期後に、前記選定ステップにおいて選定したサンプリング系列のサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てるフレームデータ組み立てステップ、
    を備えることを特徴とするデジタル無線機制御方法。
  9. キャリアを検出するキャリア検出ステップ、
    キャリア検出に伴いナイキスト点探知を開始するナイキスト点探知ステップ、
    探知したナイキスト点にサンプリング点を設定して、各サンプリング点における検波信号のサンプリング値を採取して格納するサンプリング値格納ステップ、
    フレームの同期ワードを検出してフレーム同期を確立するフレーム同期ステップ、及び
    フレーム同期後、格納してあるサンプリング値に基づきフレームデータを組み立てるフレームデータ組み立てステップ、
    を備えることを特徴とするデジタル無線機制御方法。
  10. 請求項1〜7のいずれかに記載のデジタル無線機の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
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