JP4760329B2 - 同期ワード検出装置、同期ワード検出方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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受信機側でフレーム同期ワードを捕捉する手段としてはいくつかの方法が知られており、伝送されるデータのシンボルタイミングを予め何らかの方法で取得し、先にシンボルデータのデコードを行うことができるシステムでは、デコードしたデータ列から比較的簡単な方法でフレーム同期ワードを検索することができる。この方法は、例えば特開平11−17666号公報に開示されているように、受信信号からビットデータを取得し、照合用データパタンとの排他的論理和を求めることによってフレーム同期ワードを捕捉することができる。
しかし、デジタル移動無線システムのように、伝送路にノイズが多く混入するシステムでは、上記デコードデータには誤りが多く含まれているのでフレーム同期ワード検出精度が劣化する。また、シンボルタイミングを予め獲得してからフレーム同期ワードを検出する方法では時間が掛かり過ぎるという問題が生じる場合があることから、即時接続性が問題になる場合は波形相関の手法が使用されることが多い。
この波形相関による手法は、デコードする前の復調信号波形と予め既知のフレーム同期ワードとの相関関係に基づいてフレーム同期ワードを検出するもので、耐ノイズ性能に優れ、同時にシンボルタイミング情報も取得できるという利点も備えている。
いま、フレーム同期ワードの各シンボル値をS、受信検波された信号の復調波形から検出されたシンボル値をaとするとき、両者の相関値Rは、波形の「ずらし量」τの関数R(τ)として式(1)で表され、式(1)のR(τ)が最大値のとき、フレーム同期ワード検出タイミングとなる。
R(τ)=lim 1/T〔∫a(t+τ)S(t)dt〕 ・・・ 式(1)
但し、Tは∞で、積分範囲はTが0から∞
なお、実際のフレーム同期ワードは有限長で、しかもデジタル演算では離散的になるため、フレーム同期ワードのシンボル数をn、それらのデータ(シンボル値)をS1〜Sn、復調波形から読み取ったシンボル値の受信時点におけるフレーム同期ワード候補のシンボルサンプリングデータをa1〜anとすると、上記式(1)は、式(2)として表すことができる。
C=Σ(ai*Si) 但し、iは1からnまで ・・・ 式(2)
なお、実際にはサンプル数nで式(2)を割り算する必要があるが、これは定数であり、原理的説明に影響がないので、ここでは省略する。
また、上述した波形相関に代わり、フレーム同期ワードと、受信波形から取り出したフレーム同期ワード候補の各シンボル値との誤差、即ち両者の相違度に基づいてフレーム同期ワード検出を行う方法も使用されることが多く、これは式(3)に示すように、両者の差の自乗によって得られる。
E=Σ(ai−Si)2 但し、iは1からnまで ・・・ 式(3)
図5の101は、デジタル受信信号を復調した後の波形図であって、横軸は時間、縦軸は受信復調信号の振幅値であり、フレーム同期ワードのシンボル値(偏移量)を示している。この振幅値は、送信側で所定のタイミングで伝送すべきデータに対応して周波数変調あるいは位相変調されたものである。なお、各シンボル値の決定方法や、シンボル値検出タイミングの同期については、既によく知られているので説明は省略するが、シンボルタイミングをt1〜t11とし、夫々のシンボル値を、図中に「a値」として示している。また、図中のa1〜a4は、シンボルタイミングt4における、その時点のフレーム同期ワード候補であり、時間経過に伴って受信タイミングがシフトする毎に、図中右側に一シンボル分ずれたものとなる。なお、この例ではフレーム同期ワード数を四としたので、a1〜a4の四つであるが、実際にはもっと多く、例えばAPCO P25では24シンボルとなる。
この図に示したものにおいて、前記式(2)、式(3)に基づいてC及びEを計算すると、図の下部に示した値となる。一例として、タイミングt4におけるC,Eの計算例を説明すると、先ず、Cは式(2)に基づいて計算するが、a1〜a4の各値は信号波形図から、a1=1、a2=3、a3=3、a4=−1となり、予め既知のフレーム同期ワードは上述したようにこの例ではS1=−3,S2=1、S3=−1、S4=3としたので、夫々の数値を代入すれば、C=−6となる。具体的には、C={1*(−3)}+{3*(1)}+{3*(−1)}+{(−1)*(3)}=−6となる。また、タイミングt5では右側に一シンボル分ずらして、a1=3、a2=3、a3=−1、a4=−3となるから、これらの値を式(2)に代入すれば、同様の計算によってC=−14が求まる。
また、式(3)についても、(ai*Si)に代えて(ai−Si)2について同様にai 、Siを代入して計算を行えばよい。
なお、最大値、最小値の判定を、一フレーム分のデータを取得後に行って、同期成立の可否を判断する方法もあるが、工業用無線機や警察・消防無線のように、時間の遅延なく通話を行う必要のある即応性を重視する通信システムでは、同期タイミングを即座に判断するために、上述したようにフレーム同期ワードのシンボル数についての相関値、相違度の数値を予め設定した、しきい値(スレシホールドレベル)と比較してフレーム同期ワード検出の有無を判断することが多い。しきい値を設定する手段は、例えば特許文献2にも開示されている。
また、以上の説明では、説明を簡潔にするために、一シンボルについて一サンプル値を検出しているが、一シンボルについて数サンプルを検出するオーバーサンプリングが一般的である。
周知のとおり、周波変調では伝送すべきデータや信号を周波数変化として搬送信号に重畳するので周波数のずれが含まれると、復調後の信号に周波数のずれに応じた直流信号(オフセット成分)が加算され、正しいシンボル値の検出が困難となる場合がある。また、デジタル通信ではFMに限らず、伝達すべき情報を表すデジタル信号を、位相偏移(PSK)、信号のレベル変化(ASK)等、搬送波信号の物理的偏移量として送信し、受信側では、それらの物理的偏移量を直流信号のレベル変化として出力するものが多く、従って、データに関係のない直流成分が含まれると、送信された信号の真値が得られない場合があることはFMの場合と同様である。
ちなみに、前記図5に関連して説明した同期ワードでは、四つのシンボル対応値の合計がゼロとなり、その平均値はゼロとなるので、式(2)に基づいて同期ワードを検出しても、オフセットの影響を受けないが、同期ワードの平均値がゼロでない場合はオフセットの影響を受けることがある。即ち、上述した受信信号にオフセットdが含まれる場合、前記式(2)は、次の式(4)として表される。
C‘=Σ[(ai+d)*Si]=Σ(ai*Si)+dΣSi
但し、iは1からnまで ・・・ 式(4)
従って、この式において同期ワードの平均値がゼロでない場合は、dΣSiの値によって式(2)のC値と異なるものになる。
しかし、ハイパスフィルタを使用する方法ではその自定数に起因する遅延のため、フレーム同期ワード検出に時間を要することになり、特に、フレーム同期ワードがフレームの先頭に位置する場合、同期がとれなくなる虞がある。また、隣接チャネルに妨害波が存在する場合、ハイパスフィルタでその影響を除去できないときは、目的とするチャネル信号を正しく受信復調できないことがある。これらの対策としては、例えば、フレームの先頭にプリアンブル信号を配置して、ハイパスフィルタが十分に収束する時間を設け、あるいは急峻な周波数特性のハイパスフィルタを用いる等の手段を講じる必要がある。
しかしながら、近年の無線通信システムでは、周波数の利用効率を向上するため狭帯域化が進められており、デジタル無線システムではビットレートを少なくして帯域幅の拡大を抑えることも望まれている。しかし一方では、上述したように同期ワード数が少ない程、誤検出の割合が多くなって良好な通信ができなくなると云う、近年の無線通信システムに要請される課題とは相反する結果となっている。
本発明は、これらの諸事情に鑑みてなされたものであって、少ない同期ワードであっても誤検出が少なく、また、受信信号に周波数ずれ等に起因する直流成分(オフセット成分)が含まれる場合であっても同期捕捉性能を保つことができる、同期ワード検出装置及び同期ワード検出方法、並びにそのプログラム、プログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的としている。
請求項2記載の同期ワード検出装置では、請求項1記載の同期ワード検出装置には、受信信号から抽出したクロック信号に基づいてクロック信号を再生するクロック再生部と、該クロック再生部の発振周波数を調整する周波数調整部とを備え、前記シンボル誤差平均演算手段によって求めた同期ワード候補の全シンボルに対するシンボル誤差平均値を受信信号の周波数オフセット量とみなし、前記シンボル誤差平均値で前記周波数調整部を制御する手段を備えたことを特徴としている。
請求項4記載の発明は同期ワード検出方法に関する発明であり、請求項3記載の同期ワード検出ステップには、受信信号から抽出したクロック信号に基づいてクロック信号を再生するクロック再生処理と、該クロック再生処理において、発振周波数を調整する周波数調整処理とを含み、前記シンボル誤差平均演算ステップによって求めた同期ワード候補の全シンボルに対するシンボル誤差平均値を受信信号の周波数オフセット量とみなし、前記シンボル誤差平均値で前記周波数調整部を制御する処理を含むことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の同期ワード検出方法の各ステップ及び処理を、コンピュータによって処理可能なようにプログラミングしたことを特徴とする同期ワード検出方法プログラムであることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の同期ワード検出方法プログラムをコンピュータが読み取り可能に記録したことを特徴とする記録媒体であることを特徴としている。
請求項2記載の同期ワード検出装置では、請求項1記載の同期ワード検出装置が、受信信号から抽出したクロック信号に基づいてクロック信号を再生するクロック再生部と、該クロック再生部の発振周波数を調整する周波数調整部とを備えたものである場合、前記シンボル誤差平均演算手段によって求めた同期ワード候補の全シンボルに対するシンボル誤差平均値を受信信号の周波数オフセット量とみなし、前記シンボル誤差平均値で前記周波数調整部を制御する手段を備えたので、受信信号の周波数がずれている場合においても、その周波数を自動的に補正することができ、より一層同期確率までの時間を短縮する効果が得られる。
請求項4記載の発明は同期ワード検出方法に関する発明であり、請求項3記載の同期ワード検出ステップに、受信信号から抽出したクロック信号に基づいてクロック信号を再生するクロック再生処理と、該クロック再生処理において、発振周波数を調整する周波数調整処理とを含む場合、前記シンボル誤差平均演算ステップによって求めた同期ワード候補の全シンボルに対するシンボル誤差平均値を受信信号の周波数オフセット量とみなし、前記シンボル誤差平均値で前記周波数調整部を制御する処理を含むようにしたので、請求項2記載の周波数補正機能をもった同期ワード検出装置と同様の装置を、他の機能的装置の組み合わせとして実現可能であり、請求項2記載の装置と同様の効果を得ることができる。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の同期ワード検出方法の各ステップ及び処理を、コンピュータによって処理可能なようにプログラミングしたので、本発明の同期ワード検出方法をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすることにより、そのOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。
請求項6記載の発明は、同期信号検出プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録することにより、この記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
以下本発明の実施態様例について説明するが、それに先だって、本発明の基本的な考え方を説明する。本発明では、受信信号に重畳するオフセットの影響を除去するために、式(5)に示す演算に基づいて、同期ワード検出を行う。
D=Σ[(ai−Si)−{Σ(aj−Sj)/n}]2
但し、i、jは1からnの値をとる ・・・ 式(5)
この式の右辺の、Σ(ai−Si)は、前記式(3)に関連して説明したとおりであるが、同右辺の{Σ(aj−Sj)/n}は、同期ワード候補の全てのシンボル値と正規の同期ワードのシンボル対応値夫々の相違度(誤差)を全シンボル分について加算し、サンプル数nで除したものであるから、誤差の平均値を意味する。そして、この値が同期ワード候補のシンボルに含まれるオフセット量になる。従って、前記式(5)は、同期ワード候補と正規の同期ワードとの誤差からオフセット量を減じたものであるから、この式(5)に基づいて同期ワード候補と既知の同期ワードと比較すれば、受信信号に周波数のずれ等による直流信号等のオフセットが含まれる場合においても、その影響を除去して同期ワード検出が可能となることを意味する。
図1に従って、前記図5、図6を参照しながら、本発明の処理手順の一例を説明する。フローがスタートすると、無線高周波ブロックから供給された受信信号が検波されて(S1)、前記図5、図6に示したような信号波形となり、この信号波形から同期ワード候補データが得られるので、これらの受信信号波形から同期ワード候補のシンボルデータ(ai)を取得する(S2)。同期ワード候補のシンボルデータが得られると、この(ai)から、予め記憶されている同期ワードの対応する値(Si)を減算してシンボル誤差(ai−Si)を演算する(S3)。次に、シンボル誤差平均値を計算するが、これは前記シンボル誤差の演算と同様の考え方に基づいて、n個のシンボル値について(aj−Sj)を計算し、jを1からnについて全てを加算した上で、シンボル数nで割り算することによって式(6)に示すシンボル誤差平均値を求める(S4)。
Foff=Σ(aj−Sj)/n (但し、jは1からn)・・・式(6)
この値は、周波数のずれ等によるオフセット量に該当するものであるので、このシンボル誤差平均値(オフセット量)Foffを、前記S3において計算したシンボル誤差から減算して、受信信号波形から同期ワードの候補として抽出した波形のオフセット補正値である(ai−Si)−{Σ(aj−Sj)/n}の値を求める(S5)。更に、この値の自乗値を求め(S6)、前記式(5)に示した、同期ワードシンボル誤差をシンボル数nについて全てを加算する(S7)。この式(5)値は、オフセットが排除された同期ワード候補のシンボル値と、既知の正規の同期ワードとの相違度を示す誤差であるから、これを予め設定したしきい値と比較して(S9)、しきい値より小さい場合は(S9 Yes)、当該同期ワード候補が正しい同期ワードであると判断して、次の処理に移行する(S10)。また、前記S9の判定において、しきい値より大きい場合は、当該同期ワード候補が同期ワードではないと判断し(S9 No)、受信信号波形から1シンボル分シフトして新たな同期ワード候補を取り出し(S11)、前記S1に戻って、以下同様の処理を行う。
このような構成において、前記式(6)に示すFoff=Σ(aj−Sj)/n (但し、jは1からn)なる演算を実行し、その結果を前記周波数調整部3に供給することによって受信信号の周波数ずれを補正し、受信信号と一致したクロック信号を再生すれば、オフセットがない検波信号出力が得られることになるので、同期ワード検出処理を迅速に実行することができる。
式(6)は、Foff=Σ(aj−Sj)/n (但し、jは1からn)であり、既に説明したように、式(6)の値は、周波数のずれ等によるオフセット量に該当するで、この処理結果を周波数調整部3に供給し(S24)、同期ワード検出に使用するクロック信号を生成するクロック再生部4を制御する(S25)。この結果、上述したように、同期ワード検出促進効果を得ることが可能となる。なお、オフセット検出信号の利用方法は発振周波数の調整以外にも種々考えられるので、適宜利用すれば機能を向上した無線通信装置を構成する上で有用である。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
なお、プログラムを格納する記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
また、ロードしたプログラムを実行することにより上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させ、あるいは、インターネット等を介して接続されたサーバコンピュータの記憶装置にプログラムを格納しておき、インターネット等を通じて他のコンピュータに転送することもできる。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
なお、コンピュータでは、可搬型の記録媒体上のプログラム、または転送されてくるプログラムを、コンピュータに接続した記録媒体にインストールし、そのインストールされたプログラムを実行することによって上述した実施形態の機能が実現される。
Claims (6)
- 受信検波したデジタル無線信号の所定位置に挿入された同期ワードを検出する同期ワード検出装置において、既知の同期ワードを予め記憶しておく同期ワード記憶手段と、前記受信信号波形から同期ワード候補シンボルデータを取得する同期ワード候補取得手段と、前記同期ワード候補取得手段によって得た同期ワード候補の各シンボル値と前記記憶した同期ワードの各シンボル対応値とのシンボル誤差を求めるシンボル誤差演算手段と、前記シンボル誤差演算手段によって求めた全シンボルに対するシンボル誤差平均値を求めるシンボル誤差平均演算手段と、前記シンボル誤差演算手段によって求めた、同期ワード候補の各シンボル誤差から前記シンボル誤差平均値を減算してオフセット補正値を求めるシンボル誤差平均減算手段と、同期ワード候補の各シンボルについて前記シンボル誤差平均減算手段によって求めたオフセット補正値を自乗する補正値自乗演算手段と、前記補正値自乗演算手段によって求めた結果を同期ワード候補全シンボルについて加算して同期ワードシンボル誤差を求めるシンボル誤差合算手段と、前記同期シンボル誤差合算手段によって求めた同期ワードシンボル誤差と予め設定したしきい値と比較し、当該同期ワード候補が同期ワードであるか否かを判断する同期ワード判断手段と、を備えたことを特徴とする同期ワード検出装置。
- 請求項1記載の同期ワード検出装置には、受信信号から抽出したクロック信号に基づいてクロック信号を再生するクロック再生部と、該クロック再生部の発振周波数を調整する周波数調整部と、を備え、前記シンボル誤差平均演算手段によって求めた同期ワード候補の全シンボルに対するシンボル誤差平均値を受信信号の周波数オフセット量とみなし、前記シンボル誤差平均値により前記周波数調整部を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の同期ワード検出装置。
- 予め記憶した既知の同期ワードに基づいて、受信検波したデジタル無線信号の所定位置に挿入された同期ワードを検出する同期ワード検出方法において、前記受信検波したデジタル無線信号の信号波形から同期ワード候補シンボルデータを取得する同期ワード候補取得ステップと、前記同期ワード候補取得ステップによって得た同期ワード候補の各シンボル値と前記記憶した同期ワードの各シンボル対応値とのシンボル誤差を求めるシンボル誤差演算ステップと、前記シンボル誤差演算ステップによって求めた全シンボルに対するシンボル誤差平均値を求めるシンボル誤差平均演算ステップと、前記シンボル誤差演算ステップによって求めた、同期ワード候補の各シンボル誤差から前記シンボル誤差平均値を減算してオフセット補正値を求めるシンボル誤差平均減算ステップと、同期ワード候補の各シンボルについて前記シンボル誤差平均減算ステップによって求めたオフセット補正値を自乗する補正値自乗演算ステップと、前記補正値自乗演算ステップによって求めた結果を同期ワード候補全シンボルについて加算して同期ワードシンボル誤差を求めるシンボル誤差合算ステップと、前記同期シンボル誤差合算ステップによって求めた同期ワードシンボル誤差と予め設定したしきい値と比較し、当該同期ワード候補が同期ワードであるか否かを判断する同期ワード判断ステップ を含むことを特徴とする同期ワード検出方法。
- 請求項3記載の同期ワード検出ステップには、受信信号から抽出したクロック信号に基づいてクロック信号を再生するクロック再生処理と、該クロック再生処理において、発振周波数を調整する周波数調整処理とを含み、前記シンボル誤差平均演算ステップによって求めた同期ワード候補の全シンボルに対するシンボル誤差平均値を受信信号の周波数オフセット量とみなし、前記シンボル誤差平均値で前記周波数調整部を制御する処理を含むことを特徴とする請求項3記載の同期ワード検出方法。
- 請求項3又は4記載の同期ワード検出方法の各ステップ及び処理を、コンピュータによって処理可能なようにプログラミングしたことを特徴とする同期ワード検出方法プログラム。
- 請求項5記載の同期ワード検出方法プログラムをコンピュータが読み取り可能に記録したことを特徴とする記録媒体。
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