JP4967341B2 - フレーム同期検出装置、フレーム同期検出方法及びフレーム同期検出プログラム - Google Patents
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デジタル無線通信機のフレーム同期検出に関係する機能ブロック構成として、例えば、APCO P25の規格に適合する無線機を例に説明する。APCOは4値FSK変調方式(Frequency Shift Keying;FSK)で、一つの周波数偏移(デビエーション:Deviation)の1シンボルで2ビットの組み合わせ“00”、“10”、“01”、“11”の四つのうちのどれか一つを表すように決められている。
相関器34は、その通信系においてFSワードと定められた特定の信号配列パターンからなる既知のFSワード(データ)と、受信し検波した信号(A/D変換してデジタル化したデータ、以下同様)と比較し、両者の信号配列パターンが一致したとき、ピーク値が得られるように構成されている。即ち、相関器34にはFSワードメモリ35から既知のFSワードデータが与えられ、このFSワードデータと前記4値判定器32から供給された階段状のシンボル値波形33との相関関係が検出される。両者の相関関係が大きいほど大きなレベルの信号を発生し、両者が一致するとき最大値となる。供給される信号のサンプリング値毎に相関値を検出すると、FSワード近傍の信号波形は、階段状の相関出力信号36となるので、その最大値レベルを予め設定した閾値(しきい値)と比較し、最大値が閾値を越える場合、同期判定器37では、そのときのFSワード候補検出のタイミングが同期タイミングであると判定する。
このような同期検出処理は、通信機等に電源を投入した際の最初の同期検出によって同期が確保された後にも、所定のタイミングで再同期検出を行うようになっており、従来は、上述した初回の同期検出手段と同様な方法で再同期検出を行っていた。
なお、以上の説明においては、各処理に関してアナログ処理的な説明を行ったが、実際には各信号は所要のサンプリング周波数でデジタル信号に変換された上で、DSP(Digital Signal ProcessorあるいはProcessing;デジタル信号処理装置)等のデジタル処理用集積回路で演算処理するのが一般的であり、以下の説明においても同様である。
本発明は、従来のフレーム同期検出装置やフレーム同期検出方法の問題点を解決するためになされたものであり、再同期時に不要な同期検出失敗を防止し、簡便な方法や構成によって、合理的な基準に基づく同期検出判断を行うことが可能なフレーム同期検出装置及びフレーム同期検出方法を提供することを目的としている。
また、上記フレーム同期検出装置を処理手順として実現できるようにしたので、夫々の処理をプログラム化することができ、ハードウエアのみならずCPU等を備えたコンピュータによって本発明を実施可能となり、本発明のフレーム同期検出装置と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態にかかるフレーム同期ワード検出装置(以下FS検出装置)の一例を、上述したAPCO P25規格に準じた無線通信機に適用する例について説明するが、それに先だって本発明の理解を助けるために、APCO P25の変調方式について簡単に説明する。
APCO P25は既に説明したように、4値FSK変調方式を採用し、一つの周波数偏移(デビエーション:Deviation)値の1シンボルで2ビットの組み合わせ“00”、“10”、“01”、“11”の四つのうちのどれか一つを表すように決められている。具体的な周波数偏移値としては、+0.6kHz、+1.8kHz、−1.8kHz、−0.6kHzの四値である。
また、APCO規格では、図2右に「シンボル値(bit)」として示すように夫々の四つの周波数偏移の一シンボルが2ビットを示すので、24シンボルのFSワードで48ビットとなる。
図3は、本発明の実施態様例のフレーム同期ワード検出装置(以下FSワード検出装置)の一例を示すブロック図である。このFSワード検出装置100は、上述したAPCO規格に準じた無線通信機に適用する例について説明するが、本発明の実施はこれらの例に限定する必要はない。
先ず、シンボル判定器1にI&Dフィルタ24を介して受信検波信号31が供給されると、24個のFSワード候補シンボル列を検出し、更に、夫々のシンボル値に基づいて48個のFSワード候補のデータを求める。得られた48個のFSワード候補データはエラービット数カウンタ2において既知FSワードビットメモリ3から供給される正しい既知のFSワードと比較され、両者の不一致ビット数がカウントされる。この処理をFSワード候補として一シンボルずつずらしたビット列について実行すると、ビットエラー数が少ないほどエラービット数カウント値は小さくなり、両者が完全一致した場合ゼロとなる。図中14に示す波形は、同期近傍のエラービット数カウンタ出力であり、このエラービット数を予め設定したエラービット閾値(しきい値)と比較し、閾値以上である場合は、FSワード候補データとして一シンボル分、若しくは所要サンプリングデータ分シフトしたデータを新たなFSワード候補データ列として同様の処理を繰り返す。
この方法によれば、再同期検出においてベクトル誤差検出も相関処理も行わないので、単発的なノイズ等の混入によって同期維持が妨げられることがなく、無用の初回同期処理を繰り返す不都合を回避することが可能となる。しかも、装置としての構成も簡単にあり、処理自体も簡単なものになる。
図5において、フローがスタートすると、受信検波データから24シンボルのFSワード候補データを取り出し(S1)、シンボル判定器1によって4値判定し48ビットのデータ列に変換する(S2)。更に、上述したように48ビットのFSワード候補データ列を既知のFSワードデータと比較してエラービット数をカウントし(S3)、カウント結果を閾値と比較する(S4)。この例では前記エラービット閾値メモリ5(図3)に記憶している値を9とするが、その根拠を説明する。APCO P25では、FSワードの次に配置されているNID(Network Identifier)ワードにおいて約17.5%の誤り訂正能力をもつように訂正ビットが設けられている。従って、FSワード検出においてもこのレートまでエラーを許容しても不都合はないと考えられる。そこで、48ビットの17.5%である9ビットを閾値として設定し、この値以下のエラービット数の場合、FSワード検出と判定し、9より多い場合はFSワードではないものと判断する。このような合理的根拠に基づいた閾値(しきい値)であればメンテナンス等においても容易に設定可能である。
また、本発明の同期検出方法をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすることにより、そのOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。更に、フレーム同期検出プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録することにより、この記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
なお、プログラムを格納する記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させ、インターネット等を介して接続されたサーバコンピュータの記憶装置にプログラムを格納しておき、インターネット等を通じて他のコンピュータに転送することもできる。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
なお、コンピュータでは、可搬型の記録媒体上のプログラム、または転送されてくるプログラムを、コンピュータに接続した記録媒体にインストールし、そのインストールされたプログラムを実行することによって上述した実施形態の機能が実現される。
Claims (5)
- 各フレームの所定位置に挿入されるフレーム同期ワードを検出するフレーム同期検出装置において、
受信検波した信号から所定シンボル数のフレーム同期ワード候補データを取得する取得手段と、
該フレーム同期ワード候補データと既知のフレーム同期ワードデータとを比較して両者のエラービット数を検出するエラービットカウント手段と、
前記エラービット数と予め設定したエラービット閾値とを比較するエラービット比較手段と、
前記受信検波した信号から取り出した所定シンボル数のフレーム同期ワード候補信号と既知のフレーム同期ワード信号とのベクトル誤差及び同期タイミングを求めるベクトル誤差演算手段と、
該ベクトル誤差演算手段によって求めたベクトル誤差と予め設定したベクトル誤差閾値と比較するベクトル誤差比較手段と、
前記同期タイミングの情報を供給されることにより、前記同期タイミングが反映されたクロック信号を生成するクロック発生手段と、
前記フレーム同期ワードを最初に検出する初回同期検出時には、前記エラービット比較手段による比較結果と、前記ベクトル誤差比較手段による比較結果と、に基づいて前記フレーム同期ワード候補がフレーム同期ワードであるか否かを判断してフレーム同期を検出し、前記初回同期検出により同期を確保した後にフレーム同期ワードを検出する再同期検出時には、前記エラービット比較手段による比較結果と、前記初回同期検出時に得られた同期タイミングが反映されたクロック信号と、に基づいて前記フレーム同期ワード候補がフレーム同期ワードであるか否かを判断して、フレーム同期を検出する同期判断手段と、
を備えたことを特徴とするフレーム同期検出装置。 - 前記エラービット閾値が、当該通信システムにおける誤り訂正能力によって誤り訂正可能なビット数以下であることを特徴とする請求項1記載のフレーム同期検出装置。
- 各フレームの所定位置に挿入されるフレーム同期ワードを検出するフレーム同期検出方法において、
受信検波した信号から所定シンボル数のフレーム同期ワード候補データを取得する処理と、
該フレーム同期ワード候補データと既知のフレーム同期ワードデータとを比較して両者のエラービット数を検出するエラービットカウント処理と、
前記エラービット数と予め設定したエラービット閾値とを比較するエラービット比較処理と、
前記受信検波した信号から取り出した所定シンボル数のフレーム同期ワード候補信号と既知のフレーム同期ワード信号とのベクトル誤差及び同期タイミングを求めるベクトル誤差演算処理と、
該ベクトル誤差演算処理によって求めたベクトル誤差と予め設定したベクトル誤差閾値と比較するベクトル誤差比較処理と、
前記同期タイミングの情報が供給されることにより、前記同期タイミングが反映されたクロック信号を生成するクロック発生処理と、
前記フレーム同期ワードを最初に検出する初回同期検出時には、前記エラービット比較処理による比較結果と、前記ベクトル誤差比較処理による比較結果と、に基づいて前記フレーム同期ワード候補がフレーム同期ワードであるか否かを判断してフレーム同期を検出し、前記初回同期検出により同期を確保した後にフレーム同期ワードを検出する再同期検出時には、前記エラービット比較手段による比較結果と、前記初回同期検出時に得られた同期タイミングが反映されたクロック信号と、に基づいて、前記フレーム同期ワードがフレーム同期ワードであるか否かを判断して、フレーム同期を検出する同期判断処理と、
を含むことを特徴とするフレーム同期検出方法。 - 前記エラービット閾値が、前記受信検波信号における誤り訂正能力によって誤り訂正可能なビット数に基づいて設定された値であることを特徴とする請求項3記載のフレーム同期検出方法。
- 請求項3又は4記載のフレーム同期検出方法をコンピュータに実行させるためのフレーム同期検出プログラム。
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