JP2007235814A - 復調方法及び復調回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】パケット無線通信方式等において、同期追従精度を向上させる。
【解決手段】復調回路は、受信信号INを検波する周波数検波部10と、検波結果を復調して復調信号OUTを出力する受信信号判定部11と、復調信号OUTのフレーム長の長短を比較判定するフレーム長比較部16と、検波結果に対して同期を捕捉する同期捕捉部13と、検波結果に対して同期を追従させる同期追従部14と、同期捕捉部13で生成したゼロ交差点のポジション情報P1又は同期追従部14で生成したゼロ交差点のポジション情報P2のいずれか一方を用いて受信信号判定部11で使用するポジション情報P3を生成する再生搬送波発生部15とを有している。そして、受信信号INのデータフォーマットに含まれるフレーム長情報を使用し、フレーム長比較部16の出力により、同期追従動作を動作/停止させるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パケット無線通信方式等において、例えば、同期追従用信号がないデータフォーマットや拡散処理を行わないデータ等を受信して再生搬送波により復調する復調方法及び復調回路、特に、受信データにおける受信搬送波に対して再生搬送波の同期を追従させる同期追従技術に関するものである。
従来、パケット無線通信方式の復調方法及び復調回路に関する技術としては、例えば、次のような文献等に記載されるものがあった。
特開平8−288973号公報
特許文献1には、同期検波方式の復調回路において、受信復調中に混信等で同期がとれなくなった状態から正常に戻ったとき、初期同期に時間が掛かるために失われる受信データの欠落を軽減するための技術が記載されている。
この復調回路は、同特許文献1の「特許請求の範囲」に記載されているように、受信信号の搬送波を抽出し、初期同期では1ビットを複数のエリアに分割して受信搬送波のゼロ交差点がどのエリアにあるかを判定し複数ビットに亘る判定結果一定の複数ビットのエリアが同一のとき内部発生搬送波のゼロ交差点をシフトさせて受信搬送波と同期を取った再生搬送波を出力し、追従同期ではビット単位に受信搬送波のゼロ交差点が1ビット長の中心よりプラス側かマイナス側かを判定して内部発生搬送波のゼロ交差点をシフトさせて追従同期を取った再生搬送波を出力する搬送波再生手段からの再生搬送波が検波回路に与えられ、この検波回路の出力を識別して再生データを得る回路であって、信号有無判定回路と、同期制御回路と、同期保持判定回路とを備えている。
ここで、信号有無判定回路は、受信信号の有無を検出し受信信号“有り”又は“無し”を示す受信情報を出力する回路である。同期制御回路は、搬送波再生手段を有し、検波回路に再生搬送波を供給すると共に、この再生搬送波の同期情報を出力する回路である。更に、同期保持判定回路は、同期制御回路から出力される同期情報を保持すると共に、同期情報が初期同期から追従同期に移行後一定時間経過したとき同期確立と判定し、信号有無判定回路からの受信情報が受信信号“有り”の間は、同期制御回路に対して初期同期に移行しないで追従同期を行うように制御する指定信号を与える回路である。
つまり、この復調回路では、同期追従として、1ビット毎に受信搬送波のゼロ交差点を観測し、1ビット前の上記の観測と今のビットの観測の「ゼロ交差点ポジジョン」差が、予め設定し最大ずれ補正量よりも小さい場合は、再生搬送波の位相を動かす。しかし、最大ずれ補正量よりも大きい場合は、再生搬送波の位相を前回の位相位置のものを使用する仕組みになっている。
しかしながら、特許文献1に記載された従来の復調方法及び復調回路では、次の(a)〜(d)のような課題があった。
(a) 例えば、受信搬送波のゼロ交差点を誤検出する状態が長く続く環境状態の場合、従来の仕組みでは、ある時間以上経過すると、期待する受信信号が再生できなくなる課題が生じる。これは、送信側において変調用の搬送波を生成するために使用するクロック信号発生用の発信器と、受信側において同期を取って復調するために使用するクロック信号発生用の発信器とが、各々独立して動作しているため、ゼロ交差点の位相ポイントが少しずつずれて行くからである。
(b) 従来の復調方法及び復調回路では、ゼロ交差点のずれが最大ずれ補正量よりも小さい場合、受信側の再生搬送波の位相を動かしている。そのため、雑音(ノイズ)の影響により、ゼロ交差点の位置が本来の位置よりもずれたポジション位置となった場合も、そのポジションで復調処理を行うので、復調特性が劣化するという課題が生じる。
(c) 従来の復調方法及び復調回路では、パケット信号の長さ及び受信信号の信号対雑音比(以下「SNR」という。)に関係なく、常に同期捕捉をした後に同期追従の動作を行う。つまり、常に同期追従をするため、復調回路の動作電流が多くなるという課題がある。
(d) 図4は、従来使用されている受信信号の一般的なデータフォーマットを示す図である。この受信信号INのデータフォーマットは、先頭から末尾にかけて、プリアンブル1、ユニークワード(UW)2、ヘッダ情報3、フレーム長情報4、CRC(Cyclic Redundancy Check、誤り検出用チェックビット)5、及び、情報データ6により構成されている。
図5(A)、(B)は、従来の復調回路中の検波回路内の動作波形例を示す図であり、同図(A)は受信信号INのSNRが良好の場合の波形図、及び同図(B)は受信信号INのSNRが良好でない場合の波形図である。1シンボルは6チップ(CHIP)で構成されている。
従来の復調方法及び復調回路において、図4のような受信信号INが入力されると、同期制御回路では、ゼロ交差点を検出し、このゼロ交差点から受信再生ポジションを決定している。図5の動作波形例では、ゼロ交差点から3カウント進んだポジションが、受信再生ポジションとなる。
図5(A)の動作波形例では、1シンボル、6チップでサンプリングする動作で、0カウント目にゼロ交差点がある動作を行っている状態が示されている。図5(A)に妨害信号が挿入された状態が、図5(B)の動作波形図である。
例えば、従来回路の最大ずれ補正量を“2”と設定した場合、図5(B)の波形図では、妨害信号がなくなっても、正しいゼロ交差点を検出できないことになる。この理由は、ゼロ交差点がカウント値の“0”から、“5”、“4”、“3”、“0”となっている。“5”、“4”、“3”までは、最大ずれ補正量を“2”以内なので、再生搬送波の位相位置を動かす。しかし、“3”、“0”の場合は、最大ずれ補正量を“2”以上なので、“3”の位相位置を保持するからである。この理由を以下詳細に説明する。
従来回路において、最大のずれ補正量を2とする。図5(B)の波形図において、最初は、“0”にてゼロ交差点を検出する。次に、波形のゼロ交差点は、“0”の1つ前の“5”である。“5”は、“0”の補正量「2」以内なので、次の検出点を“5”に修正する。次に、波形のゼロ交差点は、“4”である。“4”は、“5”の補正量「2」以内なので、次の検出点を“4”に修正する。次に、波形のゼロ交差点は、“3”である。“3”は、“4”の補正量「2」以内なので、次の検出点を“3”に修正する。次に、波形のゼロ交差点は、“0”である。“0”は、“3”の補正量「2」以内ではないので、次の検出点を“3”に維持する。もしここで、以降の波形のゼロ交差点が“0”とすると、従来回路では、波形のゼロ交差点を検出できないことになる。
本発明の復調方法では、受信信号を検波して検波信号を生成し、前記検波信号に対して同期追従を行い、前記検波信号に含まれるフレーム長情報と閾値とを比較し、前記フレーム長情報が前記閾値よりも短いとき、前記同期追従を停止するようにしている。
又、本発明の復調回路では、検波部と、判定部と、フレーム長比較部と、同期捕捉部と、同期追従部と、再生搬送波発生部とを有している。
前記検波部は、パケット無線通信方式等におけるパケットのデータフォーマットにプリアンブル、フレーム長情報、及び情報データを含む受信信号を検波する。前記判定部は、ゼロ交差点の第1のポジション情報に基づき、前記検波部の検波結果に含まれる前記データフォーマットの内容を判定して復調信号に変換する。前記フレーム長比較部は、前記復調信号に含まれる前記フレーム長情報に基づき、フレーム長設定値よりも前記復調信号のフレーム長が短い場合は、非活性のイネーブル信号を出力し、前記フレーム長設定値よりも前記復調信号のフレーム長が長い場合は、前記イネーブル信号を活性化する。前記同期捕捉部は、シンボルカウント値に基づき、前記検波部の検波結果に含まれる前記プリアンブルに対するプリアンブル相関値に対応する同期検波信号を出力すると共に、ゼロ交差点の第2のポジション情報を出力する機能を有している。
更に、前記同期追従部は、前記同期検波信号により特性値が設定され、前記活性化されたイネーブル信号により動作し、前記シンボルカウント値及び前記特性値に基づき、前記検波部の検波結果に対して同期を追従させたゼロ交差点の第3のポジション情報を出力する。前記再生搬送波発生部は、前記同期追従部が非動作状態の時には、前記第2のポジション情報に基づいて再生搬送波を発生し、前記同期追従部が動作状態の時には、前記第3のポジション情報に基づいて再生搬送波を発生し、前記第1のポジション情報を前記判定部に与える機能を有している。
本発明の復調方法及び復調回路によれば、パケット無線通信方式等において、受信信号のデータフォーマット内にあるフレーム長情報を使用し、同期追従動作を動作/停止させるようにしているので、、例えば、送信側と受信側の位置関係が準静止状態に近い場合で、且つ、フレーム長が短い場合、妨害波等の影響を考えると、同期追従するよりも、同期捕捉時に検出したゼロ交差点のポジション情報を使用した方が、受信特性が向上する。その上、同期追従部を動作させなくてもよいため、回路の消費電流削減の効果がある。
パケット無線通信方式における復調回路は、受信信号を検波する周波数検波部と、検波結果を復調して復調信号を出力する受信信号判定部と、復調信号のフレーム長の長短を比較判定するフレーム長比較部と、検波結果に対して同期を捕捉する同期捕捉部と、捕捉後の検波結果に対して同期を追従させる同期追従部と、同期捕捉部で生成したゼロ交差点のポジション情報又は同期追従部で生成したゼロ交差点のポジション情報のいずれか一方を用いて受信信号判定部で使用するポジション情報を生成する再生搬送波発生部とを有している。そして、受信信号のデータフォーマットに含まれるフレーム長情報を使用し、フレーム長比較部の出力により、同期追従動作を動作/停止させるようにしている。
(図1、図2の復調回路の構成)
図1は、本発明の実施例1におけるパケット無線通信方式の復調回路を示す概略の構成図である。
この復調回路は、例えば、FSK(Frequency Shift Keying)変調信号である図4のような受信信号INを復調する回路であり、入力される受信信号INを検波して2値化したシリアルな検波出力信号S10を出力する周波数検波部10を有し、この出力側に、受信信号判定部11が接続されている。受信信号判定部11は、第1のポジション情報P3を再生クロック信号として、検波出力信号S10に含まれるプリアンブル1、情報データ6等を判定し、その検波出力信号S10を復調信号OUTに変換して出力する機能を有している。
又、復調回路には、シンボルカウンタ12が設けられている。シンボルカウンタ12は、送信側とは独立して自走してシンボルカウント値S12を出力するカウンタである。シンボルカウント値S12の1周期は、受信信号IN中の情報データ6のデータ速度に一致しており、このシンボルカウント値S12がポジション情報となる。1周期のカウント数は、その情報ビットのオーバサンプリングになる。
シンボルカウンタ12の出力側には、同期捕捉部13、同期追従部14、及び再生搬送波発生部15が接続され、その同期追従部14の入力側に、フレーム長比較部16が接続され、更に、その再生搬送波発生部15の入力側に、ビットカウント部17が接続されている。
同期捕捉部13は、プリアンブル信号検出用のプリアンブル相関器13a等で構成され、シンボルカウント値S12、及び検波出力信号S10を入力し、シンボルカウント値S12に基づき、検波出力信号S10に含まれるプリアンブル1に対するプリアンブル相関値+x,−x(プリアンブル相関器13aの出力値S13aに相当)に対応するフィルタ係数設定用の同期検出信号S13を出力すると共に、ゼロ交差点の第2のポジション情報P1を出力する機能を有し、この出力側に、同期追従部14及び再生搬送波発生部15が接続されている。
同期追従部14は、シリアル/パラレル(以下「S/P」という。)変換部、及びuhsign型のローパスフィルタ(以下「LPF」という。)部等で構成され、検波出力信号S10、シンボルカウント値S12、同期検出信号S13、及びイネーブル信号S16を入力し、検波出力信号S10に対して同期を追従させたゼロ交差点の第3のポジション情報P2を出力する機能を有し、この出力側に、再生搬送波発生部15が接続されている。
再生搬送波発生部15は、スイッチ信号SWがオフの時には、ポジション情報P1に基づいて再生搬送波を発生し、スイッチ信号SWがオンの時には、ポジション情報P2に基づいて再生搬送波を発生し、ゼロ交差点の第1のポジション情報P3を受信信号判定部11へ与える機能を有している。受信信号判定部11の出力側には、フレーム長比較部16及びビットカウント部17が接続されている。
フレーム長比較部16は、復調信号OUTに含まれるフレーム長情報4に基づき、予め設定したフレーム長設定値TH16よりも復調信号OUTのフレーム長が短い場合は、同期追従部14を動作させないために、この同期追従部14へ与えるイネーブル信号S16を非活性化し、フレーム長設定値TH16よりも復調信号OUTのフレーム長が長い場合は、同期追従部14を動作させるために、この同期追従部14へ与えるイネーブル信号S16を活性化する機能を有している。ビットカウント部17は、復調信号OUTに含まれる情報データ6の受信データ数をカウントし、フレーム長設定値TH16に対して情報データ6の受信個数が大きくなった場合は、同期追従部14から出力されるゼロ交差点のポジション情報P2を有効にするために、再生搬送波発生部15に与えるスイッチ信号SWをオンにし、フレーム長設定値TH16に対して情報データ6の受信個数が小さい場合は、ポジション情報P2を無効にするために、スイッチ信号SWをオフにする機能を有している。
図2は、図1中の同期追従部14を示す概略の構成図である。
この同期追従部14は、シリアルな検波出力信号S10をパラレル信号に変換するS/P変換部(例えば、S/P変換レジスタ)20と、このS/P変換レジスタ20のパラレル出力信号からゼロ交差点検出用の信号を出力するuhsign型LPF部30と、このLPF部30の出力信号の絶対値(abs)を比較してポジション情報P2を出力するポジション比較部40とにより構成されている。
S/P変換レジスタ20は、シンボルカウント値をイネーブル信号として(例えば、初期時、en3はポジション情報P1が示すシンボルカウント値でenable値となる。)動作する5段のフリップフロップ回路(以下「FF」という。)21〜25が縦続接続されて構成されている。LPF部30は、イネーブル信号S16(受信信号判定部11の値が0から1、又は1から0に変化した場合、ポジション情報P3のタイミングから半シンボル時間進んだタイミングの時間後をenableとして)により動作する5つのディジタル型LPF31〜35により構成されている。各LPF31〜35のフィルタ出力の初期値は、同期捕捉部13内のプリアンブル相関器13aの各ポジションのuhsign値であり、これが同期検出信号S13の形で与えられて各LPF31〜35に設定される。プリアンブル相関値+x,−xが変動すると、これに対応してフィルタ係数設定用の同期検出信号S13により各LPF31〜35のフィルタ係数が変更され、LPF31〜35に反映される。
(図1の復調回路の全体の動作)
図1の復調回路において、図4のような受信信号INが入力されると、この受信信号INが周波数検波部10で検波されてシリアルな検波出力信号S10が出力される。シリアルな検波出力信号S10に含まれるプリアンブル1、フレーム長情報4、CRC5、情報データ6等は、再生搬送波発生部15から与えられるポジション情報P3を再生クロック信号とする受信信号判定部11により判定され、その検波出力信号S10が復調信号OUTに変換されて出力される。
フレーム長比較部16は、復調信号OUTに含まれるフレーム長情報4を監視し、予め設定されたフレーム長設定値TH16よりも復調信号OUTのフレーム長が短い場合は、イネーブル信号S16を非活性化して同期追従部14の動作を停止させ、フレーム長設定値TH16よりも復調信号OUTのフレーム長が長い場合は、イネーブル信号S16を活性化して同期追従部14を動作させる。
ビットカウント部17は、復調信号OUTに含まれる情報データ6の受信データ数をカウントし、フレーム長設定値TH16に対して情報データ6の受信個数が大きい場合は、再生搬送波発生部15に与えるスイッチ信号SWをオン状態にしてポジション情報P2を有効にさせ、情報データ6の受信個数が小さい場合は、スイッチ信号SWをオフ状態にしてポジション情報P2を無効にさせる。
一方、同期捕捉部13は、シンボルカウンタ12から出力されるシンボルカウント値S12と、検波出力信号S10とを入力し、内部のプリアンブル相関器13aにより、検波出力信号S10に含まれるプリアンブル1に対するプリアンブル相関値+x,−xを求めさせて出力させ、この出力値S13aに対応するフィルタ係数設定用の同期検出信号S13を同期追従部14へ出力すると共に、ゼロ交差点のポジション情報P1を再生搬送波発生部15へ出力する。
同期追従部14は、フレーム長比較部16から与えられる活性化されたイネーブル信号S16により動作状態になっている時には、入力されるシンボルカウント値S12とフィルタ係数設定用の同期検出信号S13に基づき、ポジション情報P2を出力する。このポジション情報P2により、再生搬送波発生部15で再生搬送波が生成され、該ポジション情報P2に対応するポジション情報P3が受信信号判定部11へ出力される。受信信号判定部11では、ポジション情報P3を再生クロック信号として検波出力信号S10を復調し、復調信号OUTを出力する。
これに対して、フレーム長比較部16から出力されるイネーブル信号S16が非活性化状態の時には、同期追従部14が動作を停止している。この際、フレーム長比較部16におけるフレーム長設定値TH16よりも、情報データ6の受信個数が小さいので、ビットカウント部17から再生搬送波発生部15へ出力されるスイッチ信号SWがオフ状態になって、ポジション情報P2が無効になっている。そのため、再生搬送波発生部15は、同期捕捉部13から出力されるポジション情報P1により、再生搬送波を生成してそのポジション情報P1に対応するポジション情報P3を受信信号判定部11へ出力する。これにより、受信信号判定部11では、ポジション情報P3を再生クロック信号として検波出力信号S10を復調し、復調信号OUTを出力する。
このように、図1の復調回路では、図4のような受信信号INのデータフォーマット内にあるフレーム長情報4を使用し、予め設定されたフレーム長設定値TH16よりも短いフレーム長の場合は、同期追従部14を動作させなで、再生搬送波発生部15のポジション情報P3として、同期補足時に検出したポジション情報P2を情報データ6の最後まで使用する。これに対して、受信信号INのデータフォーマットの(ヘッダ情報3+フレーム長情報用のCRC5)が、オーケー(OK)の場合で、予めフレーム長比較部16で設定されたフレーム長設定値TH16よりも長いフレーム長であった場合、同期追従部14を動作させる。
(図2の同期追従部14の動作)
図3は、図1中の同期補足部13内のプリアンブル相関器13aの出力値S13aを示す曲線図であり、横軸がシンボルカウント値S12、及び縦軸がプリアンブル相関値+x,−xである。
図2のuhsign型LPF部30内のLPF31〜35におけるフィルタ出力の初期値は、同期補足部13内のプリアンブル相関器13aの各ポジション値である。図3のプリアンブル相関値(+x−(-x))の値(上下の幅)が、予め設定された閾値THxとプリアンブル相関値を比較し、該当するテーブル値が示すフィルタ係数を各LPF31〜35に反映させる。反映する場合の設定として、例えば、ゼロ交差点のシンボルカウント値S12の相関値を、中心のLPF33の初期値として設定し、そのゼロ交差点の前後の2ポイントをLPF31,32,34,35の初期値として各々に設定する。
なお、S/P変換レジスタ20及びLPF31〜35のイネーブル信号(例えば、en3)は、図3の例では、シンボルカウント値S12の「3」の時に動作する。但し、イネーブル信号en3_1は、前記の条件に加え、受信信号INが、0から1、又は、1から0に変化した場合のみイネーブル信号S16として動作する。又、FF21〜25及びLPF31〜35ともに、フレーム長比較部16からのイネーブル信号S16が活性化状態でなければ動作しない。
図2のポジション比較部40は、LPF33の出力値の絶対値(abs)とLPF32の出力値の絶対値及びLPF34の出力値の絶対値との値を比較し、LPF33の出力値の絶対値が、LPF32の出力値の絶対値もしくは、LPF34の出力値の絶対値のどちらかの値より大きくなった場合、LPF33の出力値の絶対値よりも、小さな値の方のLPF32又は34のシンボルカウント値をポジション情報P2として出力する。同時に、LPF32〜34の出力値を移す。例えば、
LPF33 < LPF32 < LPF34から、 LPF32 < LPF33 < LPF34となった場合、次のように出力値をコピー(複写)してLPFの出力値を更新する。
LPF32にLPF31の係数値をコピーする。
LPF33にLPF32の値をコピーする。
LPF34にLPF33の値をコピーする。
LPF35にLPF34の値をコピーする。
同時に、FF21〜25とLPF31〜35用のイネーブル条件のシンボルカウント値も変更する。以上の処理を情報データ6の終了時まで繰り返し行う。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
(1) 図1の復調回路全体の効果
本実施例1によれば、同期追従用信号がないデータフォーマットや、拡散処理を行わないデータ等を受信し、同期を追従させて的確に復調できる。しかも、受信信号INのデータフォーマット内にあるフレーム長情報4を使用し、同期追従動作を動作/停止させるようにしているので、例えば、送信側と受信側の位置関係が準静止状態に近い場合で、且つ、フレーム長が短い場合、妨害波等の影響を考えると、同期追従するよりも、同期捕捉時に検出したゼロ交差点のポジション情報P1を使用した方が、受信特性が向上する。その上、同期追従部14を動作させなくてもよいため、回路の消費電流削減の効果がある。
(2) 図2の同期追従部14の効果
従来の復調方法及び復調回路では、情報データ6の復調用の再生搬送波ポジションとして、ビット単位で変更するが、妨害波が影響する場合及び弱電界環境では、本実施例1の図2のブロック処理の動作のように、長時間でみた再生搬送波ポジション設定の方が、受信特性が改善する効果がある。その上、本実施例1では、パケット無線通信方式において、プリアンブル信号で得られるSNRを同期追従部14のパラメータ(LPF係数)として使用し、図3に示すプリアンブル相関値(+X−(-X))の最大値により、LPF31〜35の出力値を変更する構成にしているので、ノイズ環境下での受信特性の改善効果が上がる。図3に示すプリアンブル相関値(+X−(-X))が小さい場合は、LPF31〜35のカットオフ周波数を低くなるように設定する。
なお、本発明は実施例1に限定されず、例えば、図1の復調回路や図2の同期追従部14を図示以外の他の構成に変更したり、あるいは、それらをソフトウェアにより実行する構成にする等、種々の変形や利用形態が可能である。
本発明の実施例1を示す復調回路の概略の構成図である。 図1中の同期追従部を示す概略の構成図である。 図1中の同期補足部内のプリアンブル相関器の出力値を示す曲線図である。 従来の受信信号の一般的なデータフォーマットを示す図である。 従来の復調回路中の検波回路内の動作波形例を示す図である。
符号の説明
10 周波数検波部
11 受信信号判定部
12 シンボルカウンタ
13 同期捕捉部
14 同期追従部
15 再生搬送波発生部
16 フレーム長比較部
17 ビットカウント部
20 S/P変換レジスタ
30 相関フィルタ部
40 ポジション比較部

Claims (6)

  1. 受信信号を検波して検波信号を生成し、
    前記検波信号に対して同期追従を行い、
    前記検波信号に含まれるフレーム長情報と閾値とを比較し、
    前記フレーム長情報が前記閾値よりも短いとき、前記同期追従を停止することを特徴とする復調方法。
  2. パケットのデータフォーマットにプリアンブル、フレーム長情報、及び情報データを含む受信信号を検波する検波部と、
    ゼロ交差点の第1のポジション情報に基づき、前記検波部の検波結果に含まれる前記データフォーマットの内容を判定して復調信号に変換する判定部と、
    前記復調信号に含まれる前記フレーム長情報に基づき、フレーム長設定値よりも前記復調信号のフレーム長が短い場合は、非活性のイネーブル信号を出力し、前記フレーム長設定値よりも前記復調信号のフレーム長が長い場合は、前記イネーブル信号を活性化するフレーム長比較部と、
    シンボルカウント値に基づき、前記検波部の検波結果に含まれる前記プリアンブルに対するプリアンブル相関値に対応する同期検波信号を出力すると共に、ゼロ交差点の第2のポジション情報を出力する同期捕捉部と、
    前記同期検波信号により特性値が設定され、前記活性化されたイネーブル信号により動作し、前記シンボルカウント値及び前記特性値に基づき、前記検波部の検波結果に対して同期を追従させたゼロ交差点の第3のポジション情報を出力する同期追従部と、
    前記同期追従部が非動作状態の時には、前記第2のポジション情報に基づいて再生搬送波を発生し、前記同期追従部が動作状態の時には、前記第3のポジション情報に基づいて再生搬送波を発生し、前記第1のポジション情報を前記判定部に与える再生搬送波発生部と、
    を有することを特徴とする復調回路。
  3. 前記シンボルカウント値の1周期は、前記受信信号中の前記情報データのデータ速度に一致しており、前記シンボルカウント値は、送信側とは非同期に動作するシンボルカウンタにより生成されることを特徴とする請求項2記載の復調回路。
  4. 請求項1又は2記載の復調回路は、更に、
    前記復調信号に含まれる前記情報データの受信データ数をカウントし、前記フレーム長設定値に対して前記情報データの受信個数が大きくなった場合は、前記再生搬送波発生部における前記第3のポジション情報に対する処理を有効にさせ、前記フレーム長設定値に対して前記情報データの受信個数が小さい場合は、前記再生搬送波発生部における前記第3のポジション情報に対する処理を無効にさせるビットカウント部を、
    有することを特徴とする復調回路。
  5. 前記同期追従部は、
    前記検波部の検波結果をパラレル信号に変換するシリアル/パラレル変換部と、
    前記同期検出信号により前記特性値であるフィルタ係数の初期値が設定され、前記プリアンブル相関値が設定閾値よりも大きくなった場合には前記シンボルカウント値の相関値が前記フィルタ係数として設定され、前記設定されたフィルタ係数に基づき、前記シリアル/パラレル変換部の出力信号から複数の相関検出用信号を生成する相関フィルタ部と、
    前記複数の相関検出用信号を比較して前記第3のポジション情報を出力するポジション比較部と、
    を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の復調回路。
  6. 前記フィルタ係数として、プリアンブル信号で得られるプリアンブル相関値を使用することを特徴とする請求項5記載の復調回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009094674A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Panasonic Corp 同期追従回路

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