JP5187273B2 - ナイキスト点検出装置、シンボルクロック再生装置、デジタル無線機、制御方法及びプログラム - Google Patents

ナイキスト点検出装置、シンボルクロック再生装置、デジタル無線機、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル変調の受信信号からそのナイキスト点を検出するナイキスト点検出装置、シンボルクロック再生装置、デジタル無線機、制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1は、シンボル値の検出タイミングの基にするクロックパルスを再生するシンボルクロック再生装置を開示する(特許文献1の段落0001)。該シンボルクロック再生装置によれば、1シンボル期間に等時間間隔で複数のサンプリング点を設定し(特許文献1の図4の下のサンプリング点0〜9)、各サンプリング点における検知周波数(特許文献1はFSKについて説明)とシンボル収束値との差を算出するとともに、各サンプリング点について該差を所定期間にわたり積算したヒストグラムを作成し、ヒストグラムのレベルに基づきナイキスト点がどのサンプリング点であるかを判別している(特許文献1の段落0065〜0068及び図10)。
特開2007−6289号公報
特許文献1のシンボルクロック再生装置の問題点は次のとおりである。
(a)受信信号が4値FSK(Frequency Shift Keying)のような複数のシンボル閾値をもつデジタル変調方式である場合、各サンプリング点における検知周波数とシンボル収束値との差を、周波数や変調度に影響されない規格化された値に変換するためには、周波数調整部や変調度調整部が必要になる(特許文献1の図1)。
(b)検波信号に含まれるオフセットを除去するためには、例えば、同期語検出部を設け、該同期語検出部において検出した同期信号と予定された同期信号との差に基づきオフセットを検出して、同期語以外の信号区域における検波信号を該オフセットにより補正する必要がある。
(c)後述の図3のアイパターンのように、ナイキスト点においてシンボル収束値に収束する検波信号に対しては、複数のサンプリング点におけるシンボル収束値と検波信号のレベルとの距離を対比することによりナイキスト点を求めることができるが、後述の図4のアイパターンのように、検波信号のレベルがナイキスト点において予定のシンボル収束値に収束せず、検波信号のレベルが予定のシンボル収束値となるサンプリング点がナイキスト点の最近傍のサンプリング点にならない状況では、間違ったサンプリング点をシンボルクロックパルスであると判断してしまう。
本発明の目的は、オフセット補正や差データの正規化を省略して、ナイキスト点を検出することができるナイキスト点検出装置、シンボルクロック再生装置、デジタル無線機、制御方法及びプログラムを提供することである。
本発明の別の目的は、検波信号が予定のシンボル収束値に等しくなる時点が、時間的にナイキスト点に最も近いサンプリング点とは別のサンプリング点となってしまう状況においてもナイキスト点を正確に検出することができるナイキスト点検出装置、シンボルクロック再生装置、デジタル無線機、制御方法及びプログラムを提供することである。
本発明によれば、後述の図3及び図4のアイパターンにおけるナイキスト点の共通の特徴は、検波信号がフラットになるタイミングであることに着目する。本発明によれば、1つのシンボル期間を複数等分した各等分点をサンプリング点とし、各等分点にサンプリング点系列を対応付ける。各サンプリング点の検波信号の微分値の絶対値をサンプリング点系列別に積算し、各サンプリング点系列の積算値に基づき、シンボル期間においてナイキスト点に対応するサンプリング点を決める。なお、ナイキスト点に対応するサンプリング点を決める基にするものは、各サンプリング点系列の積算値そのものであってもよいし、積算値から算出される各サンプリング点系列のサンプリング点の平均サンプリング値であってもよい。
本発明のナイキスト点検出装置は次のものを備える。
受信信号からその検波信号を生成する検波信号生成器、
1つのシンボル期間を複数等分した各等分点をサンプリング点とし各サンプリング点における前記検波信号の微分値の絶対値を算出する絶対値算出手段、
1つのシンボル期間における各サンプリング点にサンプリング点系列を対応付けて複数のシンボル期間にわたり各サンプリング点の前記絶対値をサンプリング点系列ごとに積算する積算手段、及び
各サンプリング点系列の積算値のうち最小値をとるサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点として検出するナイキスト点検出手段。
本発明のシンボルクロック再生装置は次のものを備える。
本発明のナイキスト点検出装置、及び
前記ナイキスト点に基づきシンボルクロックパルスを生成するシンボルクロックパルス生成手段。
本発明のデジタル無線機は次のものを備える。
本発明のシンボルクロック再生装置、及び
シンボルクロックパルスに基づき前記検波信号からシンボルを抽出するシンボル抽出手段。
本発明のナイキスト点検出装置制御方法は次のステップを備える。
受信信号からその検波信号を生成する検波信号生成ステップ、
1つのシンボル期間を複数等分した各等分点をサンプリング点とし各サンプリング点における前記検波信号の微分値の絶対値を算出する絶対値算出ステップ、
1つのシンボル期間における各サンプリング点にサンプリング点系列を対応付けて複数のシンボル期間にわたり各サンプリング点の前記絶対値をサンプリング点系列ごとに積算する積算ステップ、及び
各サンプリング点系列の積算値のうち最小値をとるサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点として検出するナイキスト点検出ステップ。
本発明のプログラムは、本発明のナイキスト点検出装置の各手段としてコンピュータを機能させる。
本発明によれば、検波信号の微分値に基づきナイキスト点を探索するので、シンボル閾値が複数であるデジタル変調方式であっても、ナイキスト点がどのサンプリング点に該当するかを判断する前に、判断の基にするデータを正規化したりオフセット補正したりすることを省略することができる。また、微分値からは、検波信号のオフセットが除去されるので、判定対象のデータをオフセット補正する処理を省略することができる。
携帯端末1の概略ブロック図である。 クロック再生部のブロック図である。 4値FSKの第1のアイパターン例を示す図である。 4値FSKの第2のアイパターン例を示す図である。 検波信号の微分値の絶対値の波形を例示する。 図5の波形を連続n個のシンボル期間について平均した波形である。 ナイキスト点検出方法のフローチャートである。 デジタル無線機のブロック図である。 ナイキスト点検出装置制御方法のフローチャートである。
図1は携帯端末10の概略ブロック図である。なお、携帯端末10が受信する電波は4値FSKのデジタル変調の電波を想定している。携帯端末10において受信部11は高周波アンプ12、ミキサー13、局部発振器14及び中間周波増幅器15を備えている。
高周波アンプ12は、アンテナ16において捕捉した電波のRF信号を増幅してから、ミキサー13へ送る。局部発振器14は、選択チャネルの周波数に対応する周波数の発振信号をミキサー13へ供給する。中間周波増幅器15は、ミキサー13からの発振信号に対応する周波数のRF信号をIF信号へ変換して、中間周波増幅器15へ供給する。中間周波増幅器15は、ミキサー13からのIF信号を増幅してから出力する。中間周波増幅器15が出力する増幅したIF信号は受信部11の出力信号となる。
受信部11からのIF信号は検波部20へ供給される。検波部20は、供給されたIF信号を検波して、検波信号を生成し、該検波信号を遅延回路21及びクロック再生部22へ供給する。クロック再生部22は、検波信号からクロックパルスを再生する。クロック再生部22の詳細は、図2において後述する。
シンボル判定装置23は、クロック再生部22におけるクロックパルス再生処理に要する時間だけ遅延回路21により遅延されて供給されて来る検波信号に対し、クロック再生部22からのクロックパルスに基づくナイキスト点でシンボル判定を行う。シンボル判定装置23が判定により検出したシンボルは、信号処理部24へ供給される。信号処理部24は、シンボルを対応のデジタル値へ変換するとともに、それらデジタル値から構築したデジタル信号パルス列に対してエラー訂正や復号等のデジタル処理を施して、再生オーディオに係るデジタルオーディオ信号を生成する。信号処理部24は、さらに、該デジタルオーディオ信号をアナログのオーディオ信号へ変換して、スピーカ25へ供給する。スピーカ25は、供給されたオーディオ信号をオーディオへ変換して、出力する。
図2はクロック再生部22のブロック図である。クロック再生部22は、減算器30、1サンプル遅延回路31、絶対値算出部32、波形平均部33、ナイキスト点判別部34及びシンボルクロック生成部35を備える。クロック再生部22の各要素についての詳細は図3〜図6を参照して説明することにし、概略を説明する。
検波部20からの検波信号は、減算器30及び1サンプル遅延回路31へ供給される。減算器30及び1サンプル遅延回路31は微分回路を構成し、減算器30は、検波部20から直接供給された検波信号から、検波部20から1サンプル遅延回路31を介して1サンプリング時間分遅延されて供給されてくる検波信号を引いた値としての差分、すなわち検波信号の微分値を絶対値算出部32へ出力する。
絶対値算出部32は、減算器30からの検波信号の微分値の絶対値を波形平均部33へ出力する。波形平均部33は、絶対値算出部32からの絶対値の平均値をサンプリング点系列ごとに算出する。ナイキスト点判別部34は、波形平均部33が算出したサンプリング点系列別平均値に基づきナイキスト点を判別し、ナイキスト点を識別できるナイキスト点信号をシンボルクロック生成部35へ供給する。
シンボルクロック生成部35は、ナイキスト点判別部34からのナイキスト点信号に基づきクロックパルス、すなわちシンボルクロックをシンボル判定装置23(図1)へ出力する。シンボルクロック生成部35が出力するクロックパルスは、例えば、1シンボル期間ごとに、ナイキスト点に同期して立ち上がるパルスとされる。そして、シンボル判定装置23(図1)は、クロック再生部22からのクロックパルスの立ち上がり時点としてのナイキスト点において、遅延回路21からの検波信号のレベルがどのシンボル収束値に対応するものであるかの判定を行う。
図3及び図4は4値FSKの2つのアイパターン例を示している。図3及び図4において、縦軸は検波信号のレベル、横軸は時間である。検波信号のレベルは周波数に対応している。説明の便宜上、縦軸に等周波数間隔に−3〜+3の目盛りを付けると、−2,0,+2はシンボル閾値に相当し、−3,−1,+1,+3はシンボル収束値に相当する。−3〜+3の目盛り間の検出距離は、4値FSKに対して設定したシンボル間の周波数及び変調度により変化するものであることに注意されたい。
図3のアイパターンでは、検波信号のレベルはナイキスト点においてシンボル収束値に収束している。これに対し、図4のアイパターンでは、検波信号のレベルは、ナイキスト点においてシンボル収束値に収束せず、ナイキスト点から離れた時点(図4の A)でシンボル収束値になっている。
1シンボル期間は、例えば10等分され、各等分点は検波信号のサンプリング点に設定される。1シンボル期間内の10個のサンプリング点について時間順に0〜9の番号を付け、サンプリング点0〜9と呼ぶことにする。また、各サンプリング点0〜9にサンプリング点系列0〜9を対応付ける。各サンプリング点系列0〜9は、連続n(n≧2)個のシンボル期間にわたる同一番号のサンプリング点の集合となる。
前述したように、特許文献1のナイキスト点検出装置では、各サンプリング点におけるサンプリング値とシンボル収束値との差をサンプリング点系列別に積算して、積算値が最小となるサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点としているので、図3のような検波信号の出現態様に対しては、ナイキスト点を的確に検出できるが、図4のような検波信号の出現態様に対しては、積算値が最小となるサンプリング点系列が、ナイキスト点に対応するサンプリング点系列とは別のものになってしまい、ナイキスト点を的確に検出することができない。
また、前述したように、−3〜+3の目盛り間の検出距離は、4値FSKに対して設定したシンボル収束値間の周波数及び変調度により変化するので、特許文献1のシンボルクロック再生装置の場合、各サンプリング点におけるサンプリング値とシンボル収束値との差が周波数や変調度からの影響を受けないようにするために、各サンプリング点におけるサンプリング値を正規化する必要がある。
これに対し、クロック再生部22では、図3及び図4のアイパターン共にナイキスト点では、検波信号がフラットになっていることに着目して、1シンボル期間において微分値が0に最も近くなるサンプリング点を探索し、該サンプリング点をナイキスト点とする。
すなわち、各サンプリング点において検波信号を微分し(図2の減算器30及び1サンプル遅延回路31)、次に微分値の絶対値を演算し(図2の絶対値算出部32)、演算した絶対値についてサンプリング点系列別の平均値を演算し(図2の波形平均部33)、平均値が最小となるサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点とする(図2のナイキスト点判別部34)。
図5は検波信号の微分値の絶対値の波形を例示する。該波形上のU0〜U9は、各シンボル期間の各サンプリング点0〜9における微分値の絶対値である。絶対値算出部32(図2)は各シンボル期間においてU0〜U9を順番に出力している。
図6は図5の波形を連続n個のシンボル期間について平均した波形である。該波形上のR0〜R9は各サンプリング点系列0〜9の各サンプリング点0〜9における微分値の絶対値の平均値に対応している。波形平均部33(図2)はn個のシンボル期間が経過するごとにR0〜R9を出力している。
U0〜U9とR0〜R9との関係は次式により表わされる。なお、i=0〜9であり、サンプリング点0〜9に対応付けられている。jは、連続する0〜n−1番のシンボル期間の内のj番のシンボル期間を意味する。したがって、Uijは、j番のシンボル期間におけるi番のサンプリング点における絶対値Uを意味する。また、Rijは、サンプリング点系列iのn個のサンプリング点の平均絶対値を意味する。
Ri=(Σj=0 n-1Uij)/n・・・(1)
この波形平均部33は、連続n個のシンボル期間ごとにサンプリング点系列別平均値を算出、出力し、出力後は積算値及び平均値をクリア(リセット)して、次の連続n個のシンボル期間について同じ処理を繰り返すようになっている。しかしながら、常時、直近の連続n個のシンボル期間についてサンプリング点系列別積算値を算出し、直近の連続n個のシンボル期間におけるサンプリング点系列別の平均絶対値を各シンボル期間ごとに算出、出力するようになっていてもよい。
図6において、平均値R0〜R9の最大値及び最小値をそれぞれMAX及びMINと定義する。また、差L=MAX−MINと定義する。
ナイキスト点判別部34は、L≧閾値LsでかつMIN<閾値Meの条件が満たされた場合に限り、MINに対応するサンプリング点がナイキスト点であることを有効として、シンボルクロック生成部35へ出力し、該条件が満たされていない場合には、シンボルクロック生成部35へのナイキスト点の出力を保留する。
検出したナイキスト点が有効である場合の条件としてL≧閾値Lsという条件を課すのは次の理由からである。受信データに偏りがあるために、検波信号が所定レベル(例:+3のレベルとか+1のレベル)に長期にわたり維持されることが起こり、このような場合には、各サンプリング点のサンプリング値は平準化され、最小平均値のサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点とする判断の信頼性が低下するからである。
検出したナイキスト点の有効である場合の条件としてMIN<閾値Meという条件を課すの次の理由からである。通信環境が劣悪である場合、検波信号の微分値が0近辺になるサンプリング点がシンボル期間内の1つに集中せず、広く分散する。すなわち、最小平均値のサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点とする判断の信頼性が低下するからである。
サンプリング点系列別の平均値とサンプリング点系列別の積算値とは対応関係があるので、サンプリング点系列別平均値に代えて、サンプリング点系列別積算値からナイキスト点を検出することができる。具体的には、積算値が最小であるサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点とする。サンプリング点系列別積算値からナイキスト点を検出する場合には、前述の計算式(1)において、サンプリング点系列別積算値をnで除算する処理を省略することができる。
図7はナイキスト点検出方法40のフローチャートである。ナイキスト点検出方法40はクロック再生部22において実施される。S41では、MAXとMINとの差L(=MAX−MIN)を求める。S42では、L≧閾値Lsであるか否かを判定し、判定が正であれば、S43へ進み、否であれば、S45へ進む。S43では、MIN<閾値Meであるか否かを判定し、判定が正であれば、S44へ進み、否であれば、S45へ進む。
S44では、ナイキスト点検出は有効であるとして、最小値MINが得られたサンプルタイミング(サンプリング点)をナイキスト点として出力する。S45では、ナイキスト点検出は無効であるとして、ナイキスト点の出力を中止する。
図8はデジタル無線機50のブロック図である。デジタル無線機50はシンボルクロック再生装置51を含み、シンボルクロック再生装置51はナイキスト点検出装置52を含む。デジタル無線機50の具体例は携帯端末10である。デジタル無線機50の受信電波はFSKに限定されない。PSK(Phase Shift Keying)やその他のデジタル変調方式の電波であってよい。シンボルクロック再生装置51の具体例は携帯端末10における検波部20及びクロック再生部22を備える装置部分である。ナイキスト点検出装置52の具体例は、検波部20とクロック再生部22における減算器30〜ナイキスト点判別部34とを備える装置部分である。
ナイキスト点検出装置52は、検波信号生成手段56、絶対値算出手段57、積算手段58及びナイキスト点検出手段59を備える。検波信号生成手段56、絶対値算出手段57、積算手段58及びナイキスト点検出手段59の具体例はそれぞれ検波部20、絶対値算出部32、波形平均部33及びナイキスト点判別部34である。
検波信号生成手段56は、受信信号からその検波信号を生成する。絶対値算出手段57は、1つのシンボル期間を複数等分した各等分点をサンプリング点とし、各サンプリング点における検波信号の微分値の絶対値を算出する。積算手段58は、1つのシンボル期間における各サンプリング点にサンプリング点系列を対応付けて複数のシンボル期間にわたり各サンプリング点の絶対値をサンプリング点系列ごとに積算する。ナイキスト点検出手段59は、各サンプリング点系列の積算値に基づきナイキスト点を検出する。
典型的には、積算手段58は、2以上の所定数(例:前述の計算式(1)におけるn)のシンボル期間の時間が経過するごとに、各サンプリング点系列の積算値をリセットし、ナイキスト点検出手段59は、リセット直前の各サンプリング点系列の積算値に基づきナイキスト点を検出する。別の例としては、積算手段58は、直近の2以上の所定数の連続するシンボル期間における各サンプリング点系列の積算値を算出するように、該積算値を各シンボル期間ごとに更新し、ナイキスト点検出手段59は、各サンプリング点系列の最新の積算値に基づきナイキスト点を各シンボル期間ごとに検出するようになっていてもよい。
典型的には、ナイキスト点検出手段59は、積算値が最小であるサンプリング点系列のサンプリング点に基づきナイキスト点を検出する。より具体的には、ナイキスト点検出手段59は、積算値が最小であるサンプリング点系列のサンプリング点をナイキスト点とすることができる。ナイキスト点検出手段59は、積算値を、積算期間に相当するシンボル期間数(例:前述のn)で除算して、各サンプリング点系列のサンプリング点の絶対値の平均値を求め、この平均値が最小であるサンプリング点系列のサンプリング点をナイキスト点とすることもできる。
好ましくは、ナイキスト点検出手段59は、積算値が最大及び最小であるサンプリング点系列の積算値の差が第1の閾値未満である場合にはナイキスト点の出力を中止する。第1の閾値の具体例はナイキスト点検出方法40(図7)のS42におけるLsである。
好ましくは、ナイキスト点検出手段59は、積算値が最小であるサンプリング点系列の積算値が第2の閾値以上である場合にはナイキスト点の出力を中止する。第2の閾値の具体例はナイキスト点検出方法40(図7)のS43におけるMeである。
シンボルクロック再生装置51は、ナイキスト点検出装置52とシンボルクロックパルス生成手段63とを備える。シンボルクロックパルス生成手段63は、ナイキスト点に基づきシンボルクロックパルスを生成する。シンボルクロックパルス生成手段63は、例えば、ナイキスト点に同期して立ち上がり又は立ち下がるシンボルクロックパルスを出力することができる。
デジタル無線機50は、シンボルクロック再生装置51とシンボル抽出手段66とを備える。シンボル抽出手段66は、シンボルクロックパルスに基づき検波信号からシンボルを抽出する。シンボル抽出手段66は、例えば、シンボルクロックパルスから判断されるナイキスト点において検波信号を所定のシンボル収束値と対比し、どのシンボルであるかを判断する。
図9はナイキスト点検出装置制御方法75のフローチャートである。ナイキスト点検出装置制御方法75はナイキスト点検出装置52(図8)に適用される。S76では、受信信号からその検波信号を生成する。S77では、1つのシンボル期間を複数等分した各等分点をサンプリング点とし各サンプリング点における検波信号の微分値の絶対値を算出する。S78では、1つのシンボル期間における各サンプリング点にサンプリング点系列を対応付けて複数のシンボル期間にわたり各サンプリング点の絶対値をサンプリング点系列ごとに積算する。S79では、各サンプリング点系列の積算値に基づきナイキスト点を検出する。
S76〜S79の処理は、ナイキスト点検出装置52の検波信号生成手段56〜ナイキスト点検出手段59の機能にそれぞれ対応している。ナイキスト点検出装置52の各手段について前述した具体的態様は、ナイキスト点検出装置制御方法75において対応するステップの具体的態様としても適用可能である。ナイキスト点検出装置制御方法75には、シンボルクロックパルス生成手段63及びシンボル抽出手段66の機能に対応するステップをその順番にS79の後ろに追加することができる。 シンボルクロックパルス生成手段63及びシンボル抽出手段66の機能についての前述した具体的態様は、それら各追加ステップの具体的態様としても適用可能である。
本発明を適用したプログラムは、コンピュータをナイキスト点検出装置52の各手段として機能させる。本発明を適用した別のプログラムは、ナイキスト点検出装置制御方法75のS77〜S79(S76を除外していることに注意されたい。)をコンピュータに実行させる。
本明細書は様々な範囲及びレベルの発明を開示している。それら発明は、本明細書で説明した様々な技術的範囲及び具体的レベルの各装置及び各方法だけでなく、拡張ないし一般化の範囲で、各装置及び各方法から独立の作用、効果を奏する1つ又は複数の要素を抽出したものや、1つ又は複数の要素を拡張ないし一般化の範囲で変更したものや、さらに、各装置間及び各方法間で1つ又は複数の要素の組合せを入れ換えたものを含む。
50:デジタル無線機、51:シンボルクロック再生装置、52:ナイキスト点検出装置、56:検波信号生成手段、57:絶対値算出手段、58:積算手段、59:ナイキスト点検出手段、63:シンボルクロックパルス生成手段、66:シンボル抽出手段、75:ナイキスト点検出装置制御方法。

Claims (8)

  1. 受信信号からその検波信号を生成する検波信号生成器、
    1つのシンボル期間を複数等分した各等分点をサンプリング点とし各サンプリング点における前記検波信号の微分値の絶対値を算出する絶対値算出手段、
    1つのシンボル期間における各サンプリング点にサンプリング点系列を対応付けて複数のシンボル期間にわたり各サンプリング点の前記絶対値をサンプリング点系列ごとに積算する積算手段、及び
    各サンプリング点系列の積算値のうち最小値をとるサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点として検出するナイキスト点検出手段、
    を備えることを特徴とするナイキスト点検出装置。
  2. 前記積算手段は、2以上の所定数のシンボル期間の時間が経過するごとに、各サンプリング点系列の積算値をリセットし、
    前記ナイキスト点検出手段は、リセット直前の各サンプリング点系列の積算値に基づきナイキスト点を検出することを特徴とする請求項1記載のナイキスト点検出装置。
  3. 前記ナイキスト点検出手段は、積算値が最大及び最小であるサンプリング点系列の積算値の差が第1の閾値未満である場合にはナイキスト点の出力を中止することを特徴とする請求項1又は2記載のナイキスト点検出装置。
  4. 前記ナイキスト点検出手段は、積算値が最小であるサンプリング点系列の積算値が第2の閾値以上である場合にはナイキスト点の出力を中止することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のナイキスト点検出装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のナイキスト点検出装置、及び
    前記ナイキスト点に基づきシンボルクロックパルスを生成するシンボルクロックパルス生成手段、
    を備えることを特徴とするシンボルクロック再生装置。
  6. 請求項記載のシンボルクロック再生装置、及び
    シンボルクロックパルスに基づき前記検波信号からシンボルを抽出するシンボル抽出手段、
    を備えることを特徴とするデジタル無線機。
  7. 受信信号からその検波信号を生成する検波信号生成ステップ、
    1つのシンボル期間を複数等分した各等分点をサンプリング点とし各サンプリング点における前記検波信号の微分値の絶対値を算出する絶対値算出ステップ、
    1つのシンボル期間における各サンプリング点にサンプリング点系列を対応付けて複数のシンボル期間にわたり各サンプリング点の前記絶対値をサンプリング点系列ごとに積算する積算ステップ、及び
    各サンプリング点系列の積算値のうち最小値をとるサンプリング点系列に対応するサンプリング点をナイキスト点として検出するナイキスト点検出ステップ、
    を備えることを特徴とするナイキスト点検出装置制御方法。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のナイキスト点検出装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
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