JP2009224931A - 受信装置、受信制御方法、受信制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

受信装置、受信制御方法、受信制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】
放送波のチャンネル切換を適切に行う。
【解決手段】
視聴用に選局中の現在チャンネルに代えて新たに選局すべきチャンネルの候補となる複数の候補チャンネルに関する情報であるNIT情報を、NIT取得部182が取得する。こうして取得されたNIT情報に基づいて、受信品質収集部183が、複数の候補チャンネルのそれぞれの放送波の受信品質を反映したCNR値を定期的に収集し、記憶部181に記憶させる。そして、現在チャンネルの放送波の受信品質が所定値CNRT1未満に低下した場合に、記憶部181に記憶された受信品質収集部183による収集結果の統計的な解析結果に基づいて、選局制御部185が、複数の候補チャンネルの中から新たに選局すべき物理チャンネルを決定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、受信装置、受信制御方法、受信制御プログラム、及び、当該受信制御プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、車両等の移動体の多くに地上デジタル放送を受信して再生する受信装置が搭載されている。こうした受信装置による放送受信の環境は、移動体の移動に伴って変化する。これは、地上デジタル放送では、地域ごとに配置される中継局としてMFN(Multi Frequency Network)方式が採用されており、物理チャンネル(以下、単に「チャンネル」とも呼ぶ)の配置が地域ごとに異なっているためである。このため、放送地域をまたがって移動体が移動する場合に、同一の放送内容の良好な視聴を継続するためには、再生用に選局するチャンネルを適宜に切り換えることが必要となる。
かかるチャンネルの切り換えに関する技術として、選択するチャンネルを自動的に切り換える技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、アンテナと選局手段との組を2組用意し、一方の組を用いて視聴を行いつつ、現在チャンネルの放送波の受信品質を検出する。かかる一方の組の動作と並行して、他方の組を用いて、視聴中の現在チャンネルとは異なる切換候補のチャンネルの放送波の受信品質を検出する。そして、現在チャンネル及び切換候補のチャンネルの放送波の受信品質に基づいて、最も受信品質が高いチャンネルを新たに選局すべきチャンネルに決定するようになっている。
特開2004−320406号公報
上述した従来例の技術では、現在チャンネルの受信品質が低下した時点において、現在チャンネル及び切換候補のチャンネルのうちで最も受信品質の高いチャンネルを、新たに選局すべきチャンネルに決定する。しかしながら、その時点において、移動体が向かおうとしているエリアをカバーしているA中継局からの放送波、及び、移動体が遠ざかろうとしているエリアをカバーしているB中継局の放送波が、共に、視聴のためには充分な受信品質を有しているが、A中継局からの放送波の受信品質よりも、B中継局からの放送波の受信品質が高い場合がある。この場合、従来例の技術では、B中継局に対応するチャンネルを視聴用のチャンネルに設定することになるが、その後、短期間のうちに再度視聴用のチャンネルを切り換えることになってしまう。
また、従来例の技術では、現在チャンネルの放送波の受信品質が低下した場合には、チャンネル切換が発生するが、受信品質の低下は、移動体の移動経路周囲における建築物等の遮蔽物の存在によっても短時間で発生し得る。こうした場合には、現在チャンネル以外のチャンネルの放送波を発信している中継局が遠く離れており、チャンネル切換を行わないことが適切である。
このため、余分なチャンネル切換を抑制することができ、利用者にとって快適な視聴を継続的に確保できる技術が待望されている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、適切にチャンネル切換を行うことができる受信装置及び受信制御方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、移動体に搭載される受信装置であって、選局中の現在チャンネルの放送波の受信品質を検出する第1検出手段と;前記現在チャンネルに代えて新たに選局すべきチャンネルの候補となる複数の候補チャンネルに関する情報を取得する取得手段と;前記複数の候補チャンネルの放送波のそれぞれの受信品質を検出する第2検出手段と;前記第2検出手段による検出結果を定期的に収集し、記憶する収集記憶手段と;前記第1検出手段による検出値が所定値未満となった場合に、前記収集記憶手段における記憶内容に基づいて、前記複数の候補チャンネルの中から新たに選局すべき物理チャンネルを決定する決定手段と;を備える受信装置である。
請求項10に記載の発明は、移動体に搭載される受信装置で使用される受信制御方法であって、選局中の現在チャンネルの放送波の受信品質を検出する第1検出工程と;前記現在チャンネルに代えて新たに選局すべきチャンネルの候補となる複数の候補チャンネルに関する情報を取得する取得工程と;前記複数の候補チャンネルの放送波のそれぞれの受信品質を検出する第2検出工程と;前記第2検出工程における検出結果を定期的に収集し、記憶する収集記憶工程と;前記第1検出工程における検出値が所定値未満となった場合に、前記収集記憶工程において記憶された記憶内容に基づいて、前記複数の候補チャンネルの中から新たに選局すべき物理チャンネルを決定する決定工程と;を備える受信制御方法である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の受信制御方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする受信制御プログラムである。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の受信制御プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図16を参照して説明する。なお、本実施形態においては、車両に搭載され、MPEG方式によるコード化が行われた後に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調が施された地上デジタル放送波を受信して処理する受信装置を例示して説明する。また、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図1には、一実施形態に係る受信装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。この図1に示されるように、受信装置100は、2個のアンテナ1101,1102と、2個のRF処理ユニット1201,1202と、再生処理ユニット130とを備えている。また、受信装置100は、操作入力ユニット140と、音出力ユニット150と、表示ユニット160とを備えている。さらに、受信装置100は、制御ユニット180を備えている。
アンテナ1101及びアンテナ1102は、放送波を受信する。そして、アンテナ1101による受信結果は、受信信号RFS1として、RF処理ユニット1201へ送られる。また、アンテナ1102による受信結果は、受信信号RFS2として、RF処理ユニット1202へ送られる。
上記のRF処理ユニット1201は、制御ユニット180からの選局指令CSL1及び再生処理ユニット130からの自動利得制御信号AGC1に従って、選択すべき物理チャンネルの信号を受信信号RFS1から抽出する選局処理を行う。この選局処理の結果は、信号IFS1として再生処理ユニット130へ送られる。
上記のRF処理ユニット1202は、制御ユニット180からの選局指令CSL2及び再生処理ユニット130からの自動利得制御信号AGC2に従って、選択すべき物理チャンネルの信号を受信信号RFS2から抽出する選局処理を行う。この選局処理の結果は、信号IFS2として再生処理ユニット130へ送られる。
RF処理ユニット120j(j=1,2)は、図2に示されるように、入力フィルタ211と、高周波増幅器(RF−AMP:Radio Frequency-Amplifier)212と、バンドパスフィルタ(以下、「RFフィルタ」とも呼ぶ)213とを備えている。また、RF処理ユニット120jのそれぞれは、ミキサ(混合器)214と、中間周波フィルタ(以下、「IFフィルタ」とも呼ぶ)215と、中間周波増幅器(IF−AMP:Intermediate Frequency-Amplifier)216とを備えている。さらに、RF処理ユニット120jのそれぞれは、局部発振回路(OSC)217を備えている。
上記の入力フィルタ211は、対応するアンテナ110jからの受信信号RFSjの低周波成分を遮断するハイパスフィルタである。上記の高周波増幅器212は、入力フィルタ211を通過した信号を増幅する。
上記のRFフィルタ213は、高周波増幅器212から出力された信号のうち、特定の周波数範囲の信号を選択的に通過させる。上記のミキサ214は、RFフィルタ213を通過した信号と、局部発振回路217から供給された局部発振信号CFjとを混合する。上記のIFフィルタ215は、ミキサ214から出力された信号のうち、予め定められた中間周波数範囲の信号を選択して通過させる。
上記の中間周波増幅器216は、IFフィルタ215を通過した信号を増幅する。ここで、中間周波増幅器216の増幅率は、再生処理ユニット130からの自動利得制御信号AGCjによって制御されるようになっている。このため、中間周波増幅器216による増幅結果は、再生処理ユニット130における処理に際して、適切なレベルとなる。この中間周波増幅器216による増幅結果は、信号IFSjとして、再生処理ユニット130へ向けて出力される。
上記の局部発振回路217は、電圧制御等により発振周波数の制御が可能な発振器等を備えて構成される。この局部発振回路217は、制御ユニット180から供給された選局指令CSLjに従って、RF処理ユニット120jにおいて選局すべき物理チャンネルに対応する周波数の局部発振信号CFjを生成し、ミキサ214に供給する。
図1に戻り、上記の再生処理ユニット130は、制御ユニット180による制御のもとで、RF処理ユニット1201,1202からの信号IFS1,IFS2を処理して、音出力ユニット150へ供給するための音声データADT及び表示ユニット160へ供給するための画像データIDTを生成する。この再生処理ユニット130は、図3に示されるように、OFDM復調部131と、デコード部132とを備えている。また、再生処理ユニット130は、音声処理部133と、映像処理部134とを備えている。
上記のOFDM復調部131は、RF処理ユニット120j(j=1,2)における利得の自動制御を行うとともに、RF処理ユニット120jからの信号IFSjに基づいて、OFDM復調処理を行う。このOFDM復調部131は、図4に示されるように、AGC制御部221と、信号合成部222と、復調部223とを備えている。また、さらに、OFDM復調部131は、第1検出手段としてのCNR検出部225Mと、第2検出手段としてのCNR検出部225Sとを備えている。
上記のAGC制御部221は、RF処理ユニット1201,1202からの信号IFS1,IFS2を受ける。そして、AGC制御部221は、信号IFSj(j=1,2)のそれぞれの信号レベルを検出し、各信号レベルを所定レベルとするための自動利得制御信号AGCjを生成する。こうして生成された自動利得制御信号AGCjは、選局中の物理チャンネルの信号のアンテナ110jにおける受信レベルを反映したものとなっている。生成された自動利得制御信号AGCjは、RF処理ユニット120jへ送られる。
上記の信号合成部222は、RF処理ユニット1201,1202からの信号IFS1,IFS2を受ける。そして、制御ユニット180による制御のもとで、信号合成処理を行う。
この信号合成部222は、制御ユニット180からの合成制御指令SNCにより合成すべきことが指定された場合には、信号IFS1,IFS2の2つの信号の合成を行い、信号SNDとして復調部223及びCNR検出部225Mへ送る。一方、信号合成部222は、制御ユニット180からの合成制御指令SNCにより合成すべきではないことが指定された場合には、信号合成を行わず、信号IFS1を信号SNDとして、復調部223及びCNR検出部225Mへ送る。
上記の復調部223は、信号合成部222からの信号SNDを受ける。そして、復調部223は、信号SNDに対してOFDM復調を施す。このOFDM復調結果における音声及び映像に関する部分は、コンテンツ復調信号DMDとして、デコード部132へ向けて出力される。一方、OFDM復調結果における音声及び映像に関するデータ放送部分は、信号DBDとして制御ユニット180へ向けて出力される。かかる信号DBDに含まれる情報としては、中継局情報(以下、「NIT情報」とも呼ぶ)等がある。
上記のCNR検出部225Mは、信号合成部222からの信号SNDを受ける。そして、CNR検出部225Mは、信号SNDにおけるCNR(Carrier to Noise Ratio)を検出する。この検出結果の値CNRMは、制御ユニット180に報告される。
上記のCNR検出部225Sは、RF処理ユニット1202からの信号IFS2を受ける。そして、CNR検出部225Sは、信号IFS2におけるCNRを検出する。この検出結果の値CNRSは、制御ユニット180に報告される。
図3に戻り、デコード部132は、OFDM復調部131からのコンテンツ復調信号DMDを受ける。そして、デコード部132は、コンテンツ復調信号DMDのデコードを行い、音声に関するデコード結果を、復調音声データDADとして、音声処理部133へ送る。また、デコード部132は、映像に関するデコード結果を、復調映像データDIDとして、映像処理部134へ送る。
音声処理部133は、復調音声データDADに基づいて音声データADTを生成する。生成された音声データADTは、音出力ユニット150へ送られる。
映像処理部134は、復調映像データDIDに基づいて画像データIDTを生成する。生成された画像データIDTは、表示ユニット160へ送られる。
図1に戻り、上記の操作入力ユニット140は、受信装置100の本体部に設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット160に設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、又は併用して音声認識技術を利用した音声にて入力する構成を採用することもできる。
この操作入力ユニット140を利用者が操作することにより、受信装置100の動作内容の設定が行われる。例えば、選局指定等の利用者による入力が、操作入力ユニット140を利用して行われる。こうした入力内容は、操作入力データIPDとして、操作入力ユニット140から制御ユニット180へ向けて送られる。
上記の音出力ユニット150は、(i)再生処理ユニット130から受信した音声データADTをアナログ信号に変換するDA(Digital to Analogue)変換器と、(ii)当該DA変換器から出力されたアナログ信号を増幅する増幅器と、(iii)増幅されたアナログ信号を音声に変換するスピーカとを備えて構成されている。この音出力ユニット150は、選局されている現在チャンネルの放送波に対応する放送音声を再生出力する。
上記の表示ユニット160は、例えば、(i)液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスと、(ii)再生処理ユニット130から受信した画像データIDTに従って、当該表示デバイスに画像を表示させる表示制御回路とを備えている。この表示ユニット160は、選局されている現在チャンネルに対応する放送画像を再生表示する。
制御ユニット180は、受信装置100の全体の動作を制御する。かかる機能を有する制御ユニット180は、図5に示されるように、収集記憶手段の一部としての記憶部181と、取得手段としてのNIT(Network Information Table)取得部182とを備えている。また、制御ユニット180は、収集記憶手段の一部としての受信品質収集部183と、決定手段としての選局制御部185とを備えている。
上記の記憶部181には、図6に示されるように、NIT情報NTFと、収集CNR情報ACFとが記憶される。ここで、NIT情報NTFは、NIT取得部182により更新され、収集CNR情報ACFは、受信品質収集部183により更新されるようになっている。
上記のNIT情報NTFには、図7に示されるように、中継局#1〜#Pの周波数情報が含まれている。ここで、値Pは、中継局の数であり、視聴中の現在チャンネルに対応して変化する。なお、以下では、中継局#p(p=1〜P)のキャリア周波数をNFpと記すものとする。
上記の収集CNR情報ACFには、図8に示されるように、受信品質収集部183により収集された中継局#p(p=1〜P)のそれぞれからの放送波のCNR情報ACFpが含まれている。このCNR情報ACFpには、図9に示されるように、時刻T1,T2,…,TQにおけるCNR情報が含まれている。ここで、T1<T2<…<TQであり、かつ、(Tq−Tq-1)=ΔT(一定値)となっている。
本実施形態では、CNR情報ACFpの記憶領域は、バッファポインタを利用したいわゆるリングバッファとして構成されており、Q個までのCNR情報が記憶可能となっている。なお、値Q,ΔTは、後述する本実施形態の統計処理による推定精度を確保する観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められている。
図5に戻り、NIT取得部182は、再生処理ユニット130からの信号DBDを受ける。そして、NIT取得部182は、選局制御部185による制御のもとで、信号DBDからNIT情報を抽出する。すなわち、NIT取得部182は、選局制御部185からNIT情報取得指令NAQを受けた場合に、その後に受けた信号DBDから、NIT情報を抽出する。
こうして抽出されたNIT情報は、データNFDとして記憶部181へ送られる。この結果、記憶部181におけるNIT情報NTFが更新される。
上記の受信品質収集部183は、再生処理ユニット130のCNR検出部225Sによる検出結果の値CNRSの報告を受ける。そして、受信品質収集部183は、時間ΔTが経過するたびに、各中継局からの放送波のCNR値を収集する。
このCNR値の収集に際して、受信品質収集部183は、まず、記憶部181内のNIT情報NTFを読み出す。引き続き、受信品質収集部183は、中継局からの放送波のキャリア周波数NF1〜NFPを順次指定した信号抽出指定要求CSQを、選局制御部185へ送る。そして、中継局に対応する信号抽出指定要求CSQを発行するたびに、再生処理ユニット130からの値CNRSの報告を受ける。
再生処理ユニット130から受けた値CNRSは、データACDとして、記憶部181へ送られる。この結果、記憶部181における収集CNR情報ACFが更新される。
こうして、全中継局に関するCNR値の収集が終了すると、受信品質収集部183は、収集終了報告AQEを選局制御部185へ送る。
上記の選局制御部185は、受信装置100における選局動作を制御する。かかる機能を有する選局制御部185は、図10に示されるように、推定手段としてのCNR推定部231と、選択手段としての選局管理部232とを備えている。
上記のCNR推定部231は、選局管理部232からの推定開始指令ESSを受けると、CNR推定処理を開始する。このCNR推定処理に際して、CNR推定部231は、まず、記憶部181から収集CNR情報ACFを読み出す。引き続き、CNR推定部231は、読み出された収集CNR情報ACFに基づいて、各中継局からの放送波のCNR値の現在値及び今後の増加傾向を推定する。この推定処理の詳細については、後述する。
CNR推定部231による推定処理の結果は、推定結果ESRとして選局管理部232に報告される。
上記の選局管理部232は、選局管理を行う。この選局管理処理に際して、選局管理部232は、RF処理ユニット120j(j=1,2)へ選局指令CSLjを送る。また、選局管理部232は、再生処理ユニット130へ合成制御指令SNCを送る。
この選局管理部232は、操作入力ユニット140から利用者による選局指定を受けると、当該選局指定により指定された物理チャンネルに対応する信号を抽出させるための選局指令CSL1,CSL2を、RF処理ユニット1201,1202へ送る。引き続き、選局管理部232は、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。そして、選局管理部232は、NIT情報取得指令NAQをNIT取得部182へ送る。
また、選局管理部232は、受信品質収集部183からの信号抽出指定要求CSQを受けると、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成しない旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。引き続き、選局管理部232は、信号抽出指定要求CSQで指定された物理チャンネルのキャリア周波数に対応する選局指令CSL2を、RF処理ユニット1202へ送る。
また、選局管理部232は、受信品質収集部183からの収集終了報告AQEを受けると、RF処理ユニット1201に対して指定されている視聴中の現在チャンネルに対応する信号を抽出するための選局指令CSL2を、RF処理ユニット1202へ送る。そして、選局管理部232は、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。
また、選局管理部232は、後述する最適チャンネルの選択処理期間以外の期間であって、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべきことを信号合成部222に対して設定している期間において、再生処理ユニット130のCNR検出部225Mによる検出結果の値CNRMを監視する。そして、値CNRMが所定値CNRT1未満となった場合に、選局管理部232は、推定開始指令ESSをCNR推定部231へ送る。
なお、所定値CNRT1は、快適な視聴を継続する観点から、実験、シミュレーション、実験等により、予め定められる。
また、選局管理部232は、CNR推定部231からの推定結果ESRを受けると、当該推定結果ESRに基づいて、今後の視聴のために最適な物理チャンネル(以下、「最適チャンネル」とも呼ぶ)の決定処理を行う。この最適チャンネル決定処理の詳細については、後述する。
[動作]
以上のようにして構成された受信装置100の動作について、選局処理に主に着目して説明する。
この選局処理では、まず、図11のステップS11において、制御ユニット180の選局制御部185における選局管理部232が、新たな選局が行われたか否かを判定する。操作入力ユニット140からの選局指定に従って、当該選局指定に対応する物理チャンネルが現在チャンネルとして新たに選局された場合、又は、後述するステップS17においてチャンネル切換に伴う新たな選局が行われた場合には、ステップS11における判定の結果が肯定的となり(ステップS11:Y)、処理がステップS12へ進む。
なお、新たな選局が行われた場合には、当該新たな選局により選択された現在チャンネルに対応する選局指令CSL1,CSL2が選局管理部232により生成されて、RF処理ユニット1201,1202へ向けて送られるようになっている。また、新たな選局が行われた場合には、選局管理部232が、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送るようになっている。
ステップS12では、NIT情報の新たな取得処理が行われる。このNIT情報の新たな取得処理では、まず、選局管理部232が、NIT情報取得指令NAQをNIT取得部182へ送る。引き続き、NIT情報取得指令NAQを受けたNIT取得部182が、その後に受けた信号DBDからNIT情報を抽出し、データNFDとして記憶部181へ送られる。この結果、記憶部181におけるNIT情報NTFが更新される。そして、処理がステップS13へ進む。
一方、ステップS11における判定の結果が否定的(ステップS11:N)であった場合には、処理はステップS13へ進む。
ステップS13では、上記のようにして取得され、更新された記憶部181におけるNIT情報NTFに基づいて、各中継局に対応する物理チャンネルの放送波の受信品質を反映しているCNR値の収集処理が行われる。この処理では、まず、受信品質収集部183は、まず、記憶部181内のNIT情報NTFを読み出す。引き続き、受信品質収集部183は、中継局に対応する物理チャンネルの放送波のキャリア周波数NF1〜NFPを順次指定した信号抽出指定要求CSQを、選局管理部232へ送る。
信号抽出指定要求CSQを受けると、選局管理部232は、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成しない旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。引き続き、選局管理部232は、信号抽出指定要求CSQで指定された物理チャンネルのキャリア周波数に対応する選局指令CSL2を、RF処理ユニット1202へ送る。なお、選局管理部232は、ステップS13における最初の信号抽出指定要求CSQに対応して、合成しない旨の合成制御指令SNCを発行するようになっている。
この結果、RF処理ユニット1202では、検出対象の物理チャンネルの受信信号が抽出され、再生処理ユニット130内のCNR検出部225Sにより、当該物理チャンネルの放送波のCNR値が検出される。こうして検出されたCNR値が、値CNRSとして受信品質収集部183に報告される。
受信品質収集部183は、信号抽出指定要求CSQを発行するたびに、CNR検出部225Sからの値CNRSを収集し、データACDとして記憶部181へ送る。この結果、記憶部181における収集CNR情報ACFが更新される。
そして、全中継局に対応する物理チャンネルに関するCNR値の収集が終了すると、受信品質収集部183は、収集終了報告AQEを選局管理部232へ送る。この収集終了報告AQEを受けた選局管理部232は、RF処理ユニット1201に対して指定されている視聴中の現在チャンネルに対応する信号を抽出するための選局指令CSL2を、RF処理ユニット1202へ送る。そして、選局管理部232は、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。こうして、ステップS13におけるCNR値の収集処理が終了する。
次に、ステップS14において、選局管理部232が、再生処理ユニット130のCNR検出部225Mから報告された値CNRMを収集する。ここで、上述したように、値CNRMは、CNR検出部225Mにより検出された現在チャンネルの放送波のCNR値の検出結果である。
引き続き、ステップS15において、選局管理部232が、収集された値CNRMが所定値CNRT1未満であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS15:N)には、視聴用の物理チャンネルを現在チャンネルから切り換える必要はないと判断され、処理がステップS16へ進む。
このステップS16では、一定時間ΔTの経過を待つ。そして、一定時間ΔTが経過すると、処理はステップS13へ戻る。この後、ステップS15において、肯定的な判定がなされるまで、上記のステップS13〜S16の処理が繰り返される。
一方、ステップS15における判定の結果が肯定的となり(ステップS15:Y)、現在チャンネルの放送波の受信品質が劣化し、現在チャンネルから切り換える必要があると判断されると、処理はステップS17へ進む。
ステップS17では、現在チャンネルからの切換先のチャンネルとして最適なチャンネルである最適チャンネルが決定される。なお、本実施形態では、最適チャンネルは、記憶部181内のNIT情報NTFに含まれる中継局に対応する物理チャンネルの中から決定されるようになっている。
この最適チャンネルの決定処理では、図12に示されるように、まず、ステップS21において、切換候補チャンネルである中継局#1〜#Pに対応する物理チャンネルのそれぞれのCNRの現在値及び今後の向上傾向が推定される。この推定処理に際しては、まず、選局管理部232が、推定開始指令ESSをCNR推定部231へ送る。推定開始指令ESSを受けたCNR推定部231は、推定演算処理を開始する。
この推定演算処理に際して、CNR推定部231は、まず、記憶部181から収集CNR情報ACFを読み出す。引き続き、CNR推定部231は、読み出された収集CNR情報ACFにおけるCNR情報ACFp(p=1〜P)のそれぞれに基づいて、中継局#pに対応する物理チャンネルの放送波のCNR値の時間変化についての推定直線式を、最小二乗法を用いて導出する。これらの推定直線式は、次の(1)のように表わされる。
p(T)=Ap・T+Bp …(1)
こうして導出された推定直線式の例が、図13に示されている。なお、図13は、P=4の場合の4本の推定直線式が示されている。
引き続き、CNR推定部231は、こうして導出された推定直線式を用いて、切換候補チャンネルそれぞれのCNRの現在値の推定値(=Yp(TC)(TCは現在時刻))と、向上傾向の推定値(=Ap)を求める。こうして推定された結果[Yp(TC),Ap](p=1〜P)は、推定結果ESRとして選局管理部232に報告される。
次に、ステップS22において、CNR推定部231からの推定結果ESRを受けた選局管理部232は、切換候補チャンネルを優良候補チャンネルと非優良チャンネルとに分類する。この分類は、CNRの推定現在値Yp(TC)が閾値CNRT2以上か否かによって行われる。すなわち、選局管理部232は、CNRの推定現在値Yp(TC)が閾値CNRT2以上である場合には、対応する物理チャンネルを優良候補チャンネルに分類する。一方、選局管理部232は、CNRの推定現在値Yp(TC)が閾値CNRT2未満である場合には、対応する物理チャンネルを非優良候補チャンネルに分類する。
ここで、閾値CNRT2は、快適な視聴の確保の観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて予め定められる。
なお、図13の例では、推定現在値Y1(TC),Y2(TC),Y3(TC)に対応する物理チャンネルが優良候補チャンネルに分類され、推定現在値Y4(TC)に対応する物理チャンネルが非優良候補チャンネルに分類されることになる。
引き続き、ステップS23において、優良候補チャンネルが有るか否かが判定される。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理は、後述するステップS26へ進む。一方、この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS23:Y)には、処理はステップS24へ進む。ステップS24では、選局管理部232が、優良候補チャンネルに分類された物理チャンネルを、推定向上傾向である(1)式における傾き係数(Ap)が大きな順にソートする。
次に、ステップS25において、非優良候補チャンネルが有るか否かが判定される。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS25:N)には、処理は、後述するステップS27へ進む。一方、この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS25:Y)には、処理はステップS26へ進む。
ステップS26では、選局管理部232が、非優良候補チャンネルに分類された物理チャンネルを、CNRの推定現在値の高い順にソートする。そして、処理はステップS27へ進む。
ステップS27では、最適チャンネルの選択処理が行われる。この選択処理では、図14に示されるように、まず、ステップS31において、優良候補チャンネルが有るか否かが判定される。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、処理は、後述するステップS35へ進む。一方、この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS31:Y)には、処理はステップS32へ進む。
ステップS32では、優良候補チャンネルの中から、最適チャンネルの抽出処理を行う。この処理に際しては、図15に示されるように、まず、ステップS41において、優良候補チャンネルのソート結果における第1候補チャンネルの放送波の値CNRMが取得される。この取得に際して、選局管理部232は、まず、当該第1候補チャンネルに対応する選局指令CSL1,CSL2を生成して、RF処理ユニット1201,1202へ送る。引き続き、選局管理部232は、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。
この結果、優良候補チャンネル中の第1候補チャンネルの放送波に関する値CNRMが、再生処理ユニット130のCNR検出部225Mによって検出されるようになる。こうして、CNR検出部225Mによって検出された結果である値CNRMを、選局管理部232が取得する。
引き続き、ステップS42において、選局管理部232は、取得された値CNRMが、上述した所定値CNRT1よりも高い閾値CNRT3以上か否かを判定する。ここで、閾値CNRT3は、快適な視聴の確保の観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて予め定められる。
ステップS42における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS42:Y)には、最適チャンネルが選択されたと判断する。そして、ステップS32が終了する。
一方、ステップS42における判定の結果が否定的であった場合(ステップS42:N)には、処理はステップS43へ進む。このステップS43では、優良候補チャンネル中に、次候補チャンネルが有るか否かが判定される。
ステップS43における判定の結果が否定的であった場合(ステップS43:N)には、優良候補チャンネル中からは最適チャンネルを抽出できなかったと判断し、ステップS32の処理が終了する。一方、ステップS43における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS43:Y)には、処理はステップS44へ進む。
ステップS44では、優良候補チャンネル中の次候補チャンネルの放送波の値CNRMが取得される。この取得に際して、選局管理部232は、当該次候補チャンネルに対応する選局指令CSL1,CSL2を生成して、RF処理ユニット1201,1202へ送る。
この結果、当該次候補チャンネルの放送波に関する値CNRMが、再生処理ユニット130のCNR検出部225Mによって検出されるようになる。こうして、CNR検出部225Mによって検出された結果である値CNRMを、選局管理部232が取得する。そして、処理は、ステップS42へ戻る。
この後、ステップS42における判定の結果が肯定的となるか、ステップS43における判定の結果が否定的となるまで、ステップS42〜S44の処理が繰り返される。そして、ステップS42における判定の結果が肯定的となるか、ステップS43における判定の結果が否定的となると、ステップS32が終了し、処理は、図14のステップS33へ進む。
ステップS33では、優良候補チャンネル中から最適チャンネルを抽出できたか否かが判定される。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS33:Y)には、ステップS27が終了する。この結果、ステップS17が終了する(図12参照)ことにより、処理はステップS11へ戻る(図11参照)。
一方、ステップS33における判定の結果が否定的であった場合(ステップS33:N)には、処理はステップS34へ進む。このステップS34では、非優良候補チャンネルが有るか否かが判定される。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS34:N)には、ステップS27が終了する。この結果、ステップS17が終了する(図12参照)ことにより、処理はステップS11へ戻る(図11参照)。
一方、ステップS34における判定の結果が肯定的あった場合(ステップS34:Y)には、処理はステップS35へ進む。このステップS35では、非優良候補チャンネルの中から、最適チャンネルの抽出処理を行う。
この処理に際しては、図16に示されるように、まず、ステップS51において、非優良候補チャンネルのソート結果における第1候補チャンネルの放送波の値CNRMが取得される。この取得に際して、選局管理部232は、まず、当該第1候補チャンネルに対応する選局指令CSL1,CSL2を生成して、RF処理ユニット1201,1202へ送る。引き続き、選局管理部232は、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。
この結果、非優良候補チャンネル中の第1候補チャンネルの放送波に関する値CNRMが、再生処理ユニット130のCNR検出部225Mによって検出されるようになる。こうして、CNR検出部225Mによって検出された結果である値CNRMを、選局管理部232が取得する。
引き続き、ステップS52において、選局管理部232は、取得された値CNRMが、上述した所定値CNRT1よりも高い閾値CNRT3以上か否かを判定する。ステップS52における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS52:Y)には、最適チャンネルが選択されたと判断する。そして、ステップS35が終了する。
一方、ステップS52における判定の結果が否定的であった場合(ステップS52:N)には、処理はステップS53へ進む。このステップS53では、非優良候補チャンネル中に、次候補チャンネルが有るか否かが判定される。
ステップS53における判定の結果が否定的であった場合(ステップS53:N)には、非優良候補チャンネル中からは最適チャンネルを抽出できなかったと判断し、ステップS35の処理が終了する。一方、ステップS53における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS53:Y)には、処理はステップS54へ進む。
ステップS54では、非優良候補チャンネル中の次候補チャンネルの放送波の値CNRMが取得される。この取得に際して、選局管理部232は、当該次候補チャンネルに対応する選局指令CSL1,CSL2を生成して、RF処理ユニット1201,1202へ送る。
この結果、非優良候補チャンネル中の次候補チャンネルの放送波に関する値CNRMが、再生処理ユニット130のCNR検出部225Mによって検出されるようになる。こうして、CNR検出部225Mによって検出された結果である値CNRMを、選局管理部232が取得する。そして、処理は、ステップS52へ戻る。
この後、ステップS52における判定の結果が肯定的となるか、ステップS53における判定の結果が否定的となるまで、ステップS52〜S54の処理が繰り返される。そして、ステップS52における判定の結果が肯定的となるか、ステップS53における判定の結果が否定的となると、ステップS35が終了する。
こうしてステップS35が終了すると、処理は、図14のステップS36へ進む。このステップS36では、非優良候補チャンネル中から最適チャンネルを抽出できたか否かが判定される。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS36:Y)には、ステップS27が終了する。この結果、ステップS17が終了する(図12参照)ことにより、処理はステップS11へ戻る(図11参照)。
一方、ステップS36における判定の結果が否定的であった場合(ステップS36:N)には、処理はステップS37へ進む。このステップS37では、選局管理部232が、ステップS27の実行前に視聴用に利用していた現在チャンネルに対応する選局指令CSL1,CSL2を生成して、RF処理ユニット1201,1202へ送る。この結果、現在チャンネルを利用した視聴が再開される。
この後、ステップS27が終了する。この結果、ステップS17が終了する(図12参照)ことにより、処理はステップS11へ戻る(図11参照)。
以後、上述したステップS11〜S17の処理が繰り返される。
以上説明したように、本実施形態では、視聴用に選局中の現在チャンネルに代えて新たに選局すべきチャンネルの候補となる複数の候補チャンネルに関する情報であるNIT情報を、NIT取得部182が取得する。こうして取得されたNIT情報に基づいて、受信品質収集部183が、複数の候補チャンネルのそれぞれの放送波の受信品質を反映したCNR値を定期的に収集し、記憶部181に記憶させる。そして、現在チャンネルの放送波の受信品質が所定値CNRT1未満に低下した場合に、記憶部181に記憶された受信品質収集部183による収集結果の統計的な解析結果に基づいて、選局制御部185が、複数の候補チャンネルの中から新たに選局すべき物理チャンネルを決定する。
したがって、本実施形態によれば、現在チャンネルの放送波の受信品質の瞬時的な低下による不要なチャンネル切換を有効に防止しつつ、適切にチャンネル切換を行うことができる。
また、本実施形態では、CNR推定部231が、複数の候補チャンネルのそれぞれの受信品質の時間変化の推定直線式を算出した後、推定直線式を用いて前記受信品質の現在値を推定する。そして、閾値CNRT2以上の優良候補チャンネルが存在する場合には、選局管理部232が、CNR推定部231による推定結果に基づき、CNRの推定現在値の内で、放送波の最も受信品質の向上傾向が高いチャンネルを、新たに選局すべき物理チャンネルとして選択する。このため、快適な視聴を確保しつつ、今後も快適な視聴を継続的に維持できるチャンネルを、新たに選局すべき物理チャンネルとして決定することができる。
また、本実施形態では、優良候補チャンネルが存在せず、又は、優良候補チャンネルの中から最適チャンネルを抽出できなかった場合には、選局管理部232が、非優良候補チャンネルの中で、実際のCNR値が値CNRT3以上のもののうちで、CNRの推定現在値が最高のチャンネルを、新たに選局すべき物理チャンネルとして選択する。このため、快適な視聴を確保することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、物理チャンネルの放送波の受信品質の検出に際して、CNR値を検出するようにしたが、物理チャンネルの放送波の電界強度、復調データのビットエラーレート等を検出するようにしてもよい。なお、物理チャンネルの放送波の電界強度を採用する場合には、当該電界強度を反映してAGC制御部221で生成される自動利得制御信号AGC1,AGC2の値を用いることができる。
また、上記の実施形態では、候補チャンネルの放送波のCNRの現在値及び増加傾向を推定するために推定直線式を求めるようにしたが、2次以上の推定曲線式を求めるようにしてもよい。この場合には、推定曲線の現在時刻における傾き(微係数)が、CNR値の今後の向上傾向となる。
また、上記の実施形態では、NIT情報に記録されている中継局ごとの周波数情報に基づいて、チャンネル切換の候補チャンネルを特定した。これに対して、全局サーチを行いトランスポートストリームIDが現在チャンネルと一致するものを候補チャンネルとするようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、一定時間ΔTが経過するたびに、候補チャンネルのCNR値を収集するようにした。これに対し、速度センサ等を備えるようにし、一定距離を移動するたびに、候補チャンネルのCNR値を収集するようにしてもよい。
また、上記の実施形態の受信装置は、アンテナとRF処理ユニットとの組を2組備えることとしたが、アンテナとRF処理ユニットとの組は、1組であってもよいし、3組以上であってもよい。
また、上記の実施形態においては、車両に搭載される受信装置に本発明を適用したが、車両以外の他の移動体に搭載される放送受信機能を有する装置に本発明を適用することもできる。
なお、上記の実施形態における制御ユニット180の一部又は全部を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、読出専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における処理の一部又は全部を実行するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配送の形態で取得されるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1のRF処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図1の再生処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図3のOFDM復調部の構成を示すブロック図である。 図1の制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図5の記憶部における記憶内容を説明するための図である。 図6のNIT情報の内容を説明するための図である。 図6の収集CNR情報の内容を説明するための図である。 図8の中継局ごとのCNR情報の内容を説明するための図である。 図5の選局制御部の構成を示すブロック図である。 図1の装置による選局処理を説明するためのフローチャートである。 図11の最適チャンネルの決定処理を説明するためのフローチャートである。 図12の現在CNRの推定処理を説明するための図である。 図12の最適チャンネルの選択処理を説明するためのフローチャートである。 図14の優良候補チャンネル中からの最適チャンネルの抽出処理を説明するためのフローチャートである。 図14の非優良候補チャンネル中からの最適チャンネルの抽出処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100 … 受信装置
181 … 記憶部(収集記憶手段の一部)
182 … NIT取得部(取得手段)
183 … 受信品質収集部(収集記憶手段の一部)
185 … 選局制御部(決定手段)
225M … CNR検出部(第1検出手段)
225S … CNR検出部(第2検出手段)
231 … CNR推定部(推定手段)
232 … 選局管理部(選択手段)

Claims (12)

  1. 移動体に搭載される受信装置であって、
    選局中の現在チャンネルの放送波の受信品質を検出する第1検出手段と;
    前記現在チャンネルに代えて新たに選局すべきチャンネルの候補となる複数の候補チャンネルに関する情報を取得する取得手段と;
    前記複数の候補チャンネルの放送波のそれぞれの受信品質を検出する第2検出手段と;
    前記第2検出手段による検出結果を定期的に収集し、記憶する収集記憶手段と;
    前記第1検出手段による検出値が所定値未満となった場合に、前記収集記憶手段における記憶内容に基づいて、前記複数の候補チャンネルの中から新たに選局すべき物理チャンネルを決定する決定手段と;
    を備える受信装置。
  2. 前記収集記憶手段は、所定時間の経過ごとに、前記第2検出手段による検出結果を収集する、ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記収集記憶手段は、前記移動体の所定距離の移動ごとに、前記第2検出手段による検出結果を収集する、ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記決定手段は、
    前記記憶内容に基づいて、前記複数の候補チャンネルの放送波のそれぞれの受信品質の現在値及び今後の受信品質の向上傾向を、統計的手法を用いて推定する推定手段と;
    前記推定手段による推定結果に基づいて、前記新たに選局すべき物理チャンネルを選択する選択手段と;
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の受信装置。
  5. 前記推定手段は、前記複数の候補チャンネルの放送波のそれぞれの受信品質の時間変化の推定直線式を算出した後、前記推定直線式を用いて前記受信品質の現在値を推定するとともに、前記推定式の傾きに基づいて、前記受信品質の向上傾向を推定する、ことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記統計的手法は、最小二乗法である、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の受信装置。
  7. 前記選択手段は、前記推定手段により推定された前記受信品質の現在値が第1閾値以上のチャンネルである優良候補チャンネルが存在する場合には、前記優良候補チャンネルにおける実際の受信品質が第2閾値よりも高いチャンネルのうちで、前記受信品質の向上傾向が最も高いチャンネルを、前記新たに選局すべき物理チャンネルとして選択する、ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の受信装置。
  8. 前記選択手段は、前記優良候補チャンネルが存在せず、又は、前記優良候補チャンネルのうちに実際の受信品質が前記第2閾値よりも高いチャンネルが存在しない場合には、前記優良候補チャンネル以外のチャンネルにおける実際の受信品質が前記第2閾値以上のチャンネルのうちで、前記推定手段により推定された前記受信品質が最高のチャンネルを、前記新たに選局すべき物理チャンネルとして選択する、ことを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  9. 前記第2閾値は、前記所定値よりも高い、ことを特徴とする請求項7又は8に記載の受信装置。
  10. 移動体に搭載される受信装置で使用される受信制御方法であって、
    選局中の現在チャンネルの放送波の受信品質を検出する第1検出工程と;
    前記現在チャンネルに代えて新たに選局すべきチャンネルの候補となる複数の候補チャンネルに関する情報を取得する取得工程と;
    前記複数の候補チャンネルの放送波のそれぞれの受信品質を検出する第2検出工程と;
    前記第2検出工程における検出結果を定期的に収集し、記憶する収集記憶工程と;
    前記第1検出工程における検出値が所定値未満となった場合に、前記収集記憶工程において記憶された記憶内容に基づいて、前記複数の候補チャンネルの中から新たに選局すべき物理チャンネルを決定する決定工程と;
    を備える受信制御方法。
  11. 請求項10に記載の受信制御方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする受信制御プログラム。
  12. 請求項11に記載の受信制御プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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