JP2011004242A - 放送受信装置及び中継局情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル中継局からの放送波の受信可能範囲を精度良く求める方法を提供する。
【解決手段】周波数リスト取得部251が、デジタル放送波に含まれる周波数リスト・変更情報から最新周波数リスト情報を取得する。引き続き、周波数リスト変更抽出部252が、最新周波数リスト情報と、登録周波数リスト情報241とに基づいて、最新周波数リスト情報にのみ含まれる新規デジタル中継局を抽出し、登録周波数リスト情報241を更新する。次に、デジタル中継局情報更新部253が、新規デジタル中継局の郵便番号、アナログ中継局情報242及び郵便番号領域情報243を考慮して、新規デジタル中継局の位置を推定した後、推定位置を含む新たな個別デジタル中継局情報を、デジタル中継局情報244に追加する。そして、デジタル中継局情報244に基づいて、動作制御部254が、デジタル中継局からの放送波の受信可能範囲を特定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、放送受信装置、中継局情報処理方法、中継局情報処理プログラム、及び、当該中継局情報処理プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、車両等の移動体の多くに地上デジタル放送を受信して再生する放送受信装置が搭載されている。こうした放送受信装置による放送受信の環境は、移動体の移動に伴って変化する。これは、地上デジタル放送では、地域ごとに配置される中継局としてMFN(Multi Frequency Network)方式が採用されており、物理チャンネル(以下、単に「チャンネル」とも呼ぶ)の配置が地域ごとに異なっているためである。このため、移動体の移動に伴って、再生のために有効な受信が可能なチャンネル(以下、「受信可能チャンネル」と呼ぶ)が変化することになる。
かかる受信可能チャンネルの特定は、地上デジタル放送が行われている可能性がある周波数帯域をスキャンすることによって行うことができるが、長時間を要することになる。このため、受信可能チャンネルの特定に要する時間を短縮するための技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。
この従来例の技術では、地上デジタル放送に含まれる周波数リスト・変更情報における県域単位でのサービスエリア情報、及び、移動体の現在位置の検出結果に基づいて、受信可能チャンネルを特定するためのスキャン範囲を絞り込むようになっている。そして、県域内をサービスエリアとするチャンネルについてスキャンを行うようになっている。
特開2008−306386号公報
上述した従来例の技術では、受信可能チャンネルを特定するためのスキャン範囲を県域単位で絞り込んでいる。しかしながら、同一の県域内における同一放送ネットワークに属する中継局は、一般に多数存在している。このため、従来例の技術では、全チャンネルをスキャンする場合ほどではないが、受信可能チャンネルを迅速に特定できるとはいえなかった。
このため、移動体が移動中の各位置において、当該移動体に搭載された放送受信装置にとっての受信可能チャンネル(すなわち、デジタル中継局)を特定するためのスキャン範囲の絞り込みを、県域よりも狭い領域内まで行うことができる技術が待望されている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、各デジタル中継局から送信される放送波を、再生のために有効な受信が可能な領域範囲を精度良く求めることができる放送受信装置及び中継局情報処理方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、移動体に搭載され、デジタル放送波を受信する放送受信装置であって、デジタル中継局識別情報、放送ネットワーク識別情報及び放送周波数情報が関連付けられた登録周波数リスト情報、デジタル中継局のそれぞれの位置情報及び送信パワー情報を含むデジタル中継局情報、並びにアナログ中継局のそれぞれの位置情報を含むアナログ中継局情報を記憶する記憶手段と;前記デジタル放送波に含まれる周波数リスト関連情報に基づいて、都道府県単位より狭い領域単位ごとに定められたデジタル中継局の所在領域情報及び送信パワー情報を含む最新周波数リスト情報を取得する取得手段と;前記最新周波数リスト情報と、前記登録周波数リスト情報とに基づいて、前記最新周波数リスト情報には含まれるが、前記登録周波数リスト情報には含まれない新規デジタル中継局を抽出する抽出手段と;前記新規デジタル中継局の所在領域情報及び前記アナログ中継局情報を考慮して、前記新規デジタル中継局の位置を推定した後、前記推定された位置及び前記新規デジタル中継局の送信パワーを前記デジタル中継局情報に追加する推定手段と;前記最新周波数リスト情報に基づいて、前記登録周波数リスト情報を更新する更新手段と;前記デジタル中継局情報における前記デジタル中継局のそれぞれの位置情報及び送信パワー情報に基づいて、前記デジタル中継局のそれぞれから送信されるデジタル放送波の受信可能範囲を特定する特定手段と;を備えることを特徴とする放送受信装置である。
請求項11に記載の発明は、移動体に搭載され、デジタル中継局識別情報、放送ネットワーク識別情報及び放送周波数情報が関連付けられた登録周波数リスト情報、デジタル中継局のそれぞれの位置情報及び送信パワー情報を含むデジタル中継局情報、並びにアナログ中継局のそれぞれの位置情報を含むアナログ中継局情報を記憶する記憶手段を備えるとともに、デジタル放送波を受信する放送受信装置において使用される中継局情報処理方法であって、前記デジタル放送波に含まれる周波数リスト関連情報に基づいて、都道府県単位より狭い領域単位ごとに定められたデジタル中継局の所在領域情報及び送信パワー情報を含む最新周波数リスト情報を取得する取得工程と;前記最新周波数リスト情報と、前記登録周波数リスト情報とに基づいて、前記最新周波数リスト情報には含まれるが、前記登録周波数リスト情報には含まれない新規デジタル中継局を抽出する抽出工程と;前記新規デジタル中継局の所在領域情報及び前記アナログ中継局情報を考慮して、前記新規デジタル中継局の位置を推定した後、前記推定された位置及び前記新規デジタル中継局の送信パワーを前記デジタル中継局情報に追加する推定工程と;前記最新周波数リスト情報に基づいて、前記登録周波数リスト情報を更新する更新工程と;前記デジタル中継局情報における前記デジタル中継局のそれぞれの位置情報及び送信パワー情報に基づいて、前記デジタル中継局のそれぞれから送信されるデジタル放送波の受信可能範囲を特定する特定工程と;を備えることを特徴とする中継局情報処理方法である。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の中継局情報処理方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする中継局情報処理プログラムである。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の中継局情報処理プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
本発明の一実施形態に係る放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の再生処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図2の再生用OFDM復調部の構成を示すブロック図である。 図2の付加OFDM復調部の構成を示すブロック図である。 図1の制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図5の登録周波数リスト情報の内容を説明するための図である。 図5のアナログ中継局情報の内容を説明するための図である。 図5の郵便番号領域情報の内容を説明するための図である。 図5のデジタル中継局情報の内容を説明するための図である。 デジタル中継局情報の更新に際しての周波数リスト取得部の処理を説明するためのフローチャートである。 デジタル中継局情報の更新に際しての周波数リスト変更抽出部の処理を説明するためのフローチャートである。 デジタル中継局情報の更新に際してのデジタル中継局情報更新部の処理を説明するためのフローチャートである。 図12における新規デジタル中継局の位置推定処理を説明するためのフローチャートである。 図1の装置による自動選局切換制御処理を説明するためのフローチャートである。 図1の装置による受信可能チャンネルの表示処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図15を参照して説明する。なお、本実施形態においては、MPEG方式によるコード化が行われた後にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調が施された地上デジタル放送波を受信して処理する、車両に搭載された放送受信装置を例示して説明する。また、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図1には、一実施形態に係る放送受信装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。
図1に示されるように、放送受信装置100は、2個のアンテナ1101,1102と、2個のRF処理ユニット1201,1202と、再生処理ユニット130とを備えている。また、放送受信装置100は、操作入力ユニット140と、音出力ユニット150と、表示手段としての表示ユニット160とを備えている。さらに、放送受信装置100は、検出手段としての測位ユニット170と、制御ユニット180とを備えている。
上記のアンテナ1101,1102は、放送波を受信する。そして、アンテナ1101による受信結果は、受信信号RFS1として、RF処理ユニット1201へ送られる。また、アンテナ1102による受信結果は、受信信号RFS2として、RF処理ユニット1202へ送られる。
上記のRF処理ユニット1201は、制御ユニット180からの選局指令CSL1及び再生処理ユニット130からの自動利得制御信号AGC1に従って、選択すべき物理チャンネルの信号を受信信号RFS1から抽出する選局処理を行う。この選局処理の結果は、信号IFS1として再生処理ユニット130へ送られる。
上記のRF処理ユニット1202は、制御ユニット180からの選局指令CSL2及び再生処理ユニット130からの自動利得制御信号AGC2に従って、選択すべき物理チャンネルの信号を受信信号RFS2から抽出する選局処理を行う。この選局処理の結果は、信号IFS2として再生処理ユニット130へ送られる。
RF処理ユニット120j(j=1,2)は、入力フィルタ、高周波増幅器、バンドパスフィルタ(以下、「RFフィルタ」と呼ぶ)、ミキサ(混合器)、中間周波フィルタ(以下、「IFフィルタ」と呼ぶ)、中間周波増幅器、局部発振回路等(いずれも不図示)を備えて構成されている。
このRF処理ユニット120jでは、対応するアンテナ110jからの受信信号RFSjが、入力フィルタを通過することにより、帯域外成分が除去された後、高周波増幅器により増幅される。こうして高周波増幅器により増幅された信号は、RFフィルタにより、特定の高周波数範囲の信号が抽出された後、ミキサにおいて、制御ユニット180からの選局指令CSLjに従って局部発振回路により生成された希望局に対応する周波数を有する局部発振信号と混合される。ミキサによる混合結果からIFフィルタにより予め定められた中間周波数帯の信号が選択される。中間周波増幅器は、IFフィルタを通過した信号を増幅する。ここで、中間周波増幅器の増幅率は、再生処理ユニット130からの自動利得制御信号AGCjによって制御されるようになっている。この中間周波増幅器による増幅結果は、信号IFSjとして、再生処理ユニット130へ向けて出力される。
上記の再生処理ユニット130は、制御ユニット180による制御のもとで、RF処理ユニット1201,1202から送られる信号IFS1,IFS2を処理して、音出力ユニット150へ供給するための音声データADT及び表示ユニット160へ供給するための映像データIDTを生成する。この再生処理ユニット130は、図2に示されるように、再生用OFDM復調部1311と、付加OFDM復調部1312と、デコード部132と、音声処理部133と、映像処理部134とを備えている。
上記の再生用OFDM復調部1311は、RF処理ユニット1201の利得の自動制御を行うとともに、RF処理ユニット120j(j=1,2)から送られる信号IFSj に基づいて、OFDM復調処理を行う。この再生用OFDM復調部1311は、図3に示されるように、AGC制御部2211と、信号合成部222と、復調部2231と、CNR検出部2251を備えている。
上記のAGC制御部2211は、RF処理ユニット1201から送られる信号IFS1を受ける。そして、AGC制御部2211は、信号IFS1の信号レベルを検出し、信号レベルを所定レベルとするための自動利得制御信号AGC1を生成する。生成された自動利得制御信号AGC1は、RF処理ユニット1201へ送られる。
上記の信号合成部222は、RF処理ユニット1201,1202から送られる信号IFS1,IFS2を受ける。そして、制御ユニット180による制御のもとで、信号合成処理を行う。
この信号合成部222は、制御ユニット180からの合成制御指令SNCにより合成すべきことが指定された場合には、信号IFS1,IFS2の2つの信号の合成を行い、信号SNDとして復調部2231へ送る。一方、信号合成部222は、制御ユニット180からの合成制御指令SNCにより合成すべきではないことが指定された場合には、信号合成を行わず、信号IFS1を信号SNDとして、復調部2231へ送る。
上記の復調部2231は、信号合成部222から送られる信号SNDを受ける。そして、復調部2231は、信号SNDに対してOFDM復調を施す。このOFDM復調結果の音声及び映像に関する情報は、コンテンツ復調信号DMDとして、デコード部132に送られる。一方、OFDM復調結果におけるデータ放送に関する情報は、信号DBD1として制御ユニット180へ送られる。かかる信号DBD1に含まれる情報としては、PSI(Program Specific Information)に含まれるNIT(Network Information Table)情報等がある。
上記のCNR検出部2251は、RF処理ユニット1201から送られる信号IFS1を受ける。そして、CNR検出部2251は、信号IFS1におけるCNR(Carrier to Noise Ratio)を検出する。この検出結果は、検出値CNR1として、制御ユニット180に送られる。
図2に戻り、上記の付加OFDM復調部1312は、RF処理ユニット1202の利得の自動制御を行うとともに、RF処理ユニット1202から送られる信号IFS2 に基づいて、OFDM復調処理を行う。この付加OFDM復調部1312は、図4に示されるように、AGC制御部2212と、復調部2232と、CNR検出部2252とを備えている。
上記のAGC制御部2212は、RF処理ユニット1202から送られる信号IFS2を受ける。そして、AGC制御部2212は、信号IFS2の信号レベルを検出し、信号レベルを所定レベルとするための自動利得制御信号AGC2を生成する。生成された自動利得制御信号AGC2は、RF処理ユニット1202へ送られる。
上記の復調部2232は、RF処理ユニット1202から送られる信号IFS2を受ける。そして、復調部2232は、信号IFS2に対してデータ放送に関する情報に対してOFDM復調を施す。このOFDM復調結果は、信号DBD2として制御ユニット180へ向けて送られる。かかる信号DBD2に含まれる情報としては、周波数リスト・変更情報等がある。
なお、周波数リスト・変更情報には、「地上デジタルテレビジョン放送運用規定 技術資料 ARIB TR−B14」で規定されるように、放送サービスエリアを示す「地域識別」、放送ネットワークの種類を示す「ネットワーク識別」、周波数変更や新規置局の「作業日開始日」、「変更にかかる日数」、「変更年月日」、「変更前後の物理チャンネル」、「中継局識別」、「送信パワー」、「中継局の郵便番号」などが含まれている。
上記のCNR検出部2252は、RF処理ユニット1202から送られる信号IFS2を受ける。そして、CNR検出部2252は、信号IFS2におけるCNRを検出する。この検出結果は、検出値CNR2として、制御ユニット180に送られる。
図2に戻り、上記のデコード部132は、再生用OFDM復調部1311から送られるコンテンツ復調信号DMDを受ける。そして、デコード部132は、コンテンツ復調信号DMDのデコードを行い、音声に関するデコード結果を、復号音声データDADとして、音声処理部133へ送る。また、デコード部132は、映像に関するデコード結果を、復号映像データDIDとして、映像処理部134へ送る。
上記の音声処理部133は、復号音声データDADに基づいて音声データADTを生成する。生成された音声データADTは、音出力ユニット150へ送られる。
上記の映像処理部134は、復号映像データDID及び制御ユニット180から送られる画像制御データDCDを受ける。ここで、画像制御データDCDの種類としては、制御ユニット180が表示制御を行う文字放送データ、受信可能チャンネルを表示するための情報等が含まれる。この映像処理部134は、復号映像データDID及び画像制御データDCDに基づいて映像データIDTを生成する。生成された映像データIDTは、表示ユニット160へ送られる。
図1に戻り、上記の操作入力ユニット140は、放送受信装置100の本体部に設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット160に設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、又は併用して音声認識技術を利用して音声にて入力する構成を採用することもできる。
この操作入力ユニット140を利用者が操作することにより、放送受信装置100の動作内容の設定が行われる。例えば、放送事業者を指定した選局指定等を、利用者が操作入力ユニット140を操作することによって行われる。こうして操作入力された内容は、操作入力データIPDとして、操作入力ユニット140から制御ユニット180へ向けて送られる。
上記の音出力ユニット150は、(i)再生処理ユニット130から受信した音声データADTをアナログ信号に変換するDA(Digital to Analogue)変換器と、(ii)当該DA変換器から出力されたアナログ信号を増幅する増幅器と、(iii)増幅されたアナログ信号を音声に変換するスピーカとを備えて構成されている。この音出力ユニット150は、選局されているチャンネルの放送波に対応する放送音声を再生出力する。
上記の表示ユニット160は、例えば、(i)液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスと、(ii)再生処理ユニット130から送られた映像データIDTに基づいて、当該表示デバイスに画像を表示させる表示制御回路とを備えている。この表示ユニット160は、選局されているチャンネルに対応する放送画像を再生表示する。
上記の測位ユニット170は、GPS(Global Positioning System)受信器を備えて構成されている。この測位ユニット170は、複数のGPS衛星からの電波の受信結果に基づいて、車両の現在の3次元位置を検出する。こうして検出された車両の現在位置は、測位データCPDとして制御ユニット180へ送られる。
上記の制御ユニット180は、様々な処理を行うとともに、放送受信装置100の全体の動作を制御する。かかる機能を有する制御ユニット180は、図5に示されるように、記憶手段としての記憶部181と、処理制御部182とを備えている。
上記の記憶部181には様々な情報データが記憶される。記憶部181に記憶される情報データとしては、登録周波数リスト情報241、アナログ中継局情報242、郵便番号領域情報243、デジタル中継局情報244等がある。なお、記録部181には、処理制御部182がアクセス可能となっている。
上記の登録周波数リスト情報241には、各時点における最新の周波数リスト情報が登録される。この登録周波数リスト情報241には、図6に示されるように、登録個別周波数情報241D1,241D2,…が含まれている。こうした登録個別周波数情報241D1,241D2,…のそれぞれは、送信パワー情報、放送ネットワーク識別情報、中継局識別情報、物理チャンネル情報(周波数情報)、郵便番号、放送開始日、放送終了日等を含んでいる。かかる登録個別周波数情報は、放送ネットワーク識別情報と中継局識別情報との組み合わせごとに、登録周波数リスト情報241内に登録される。
ここで、「送信パワー情報」は、「中継局識別情報」により特定されるデジタル中継局が、放送ネットワーク識別情報により特定されるデジタル放送の放送波を送信する際のパワーを示している。また、「物理チャンネル情報」は、当該放送の物理チャンネルを示しており、当該放送の放送波の周波数帯を示している。
また、「郵便番号」は、当該デジタル中継局の所在位置が属する領域の郵便番号を示している。また、「放送開始日」は、当該デジタル中継局が当該放送を開始する日を示している。また、「放送終了日」は、当該デジタル中継局が当該放送を終了する日を示している。
なお、登録周波数リスト情報241は、処理制御部182により更新される。かかる登録周波数リスト情報241の更新については、後述する。
図5に戻り、上記のアナログ中継局情報242は、アナログ中継局ごとの位置情報等が登録される。このアナログ中継局情報242は、図7に示されるように、個別アナログ中継局情報242D1,242D2,…が含まれている。こうした個別アナログ中継局情報242D1,242D2,…のそれぞれは、送信パワー情報、放送ネットワーク識別情報、郵便番号、所在位置情報等を含んでいる。かかる個別アナログ中継局情報は、放送を行っている、又は、行っていたアナログ中継局と、「放送ネットワーク識別情報」との組み合わせごとに用意されている。
ここで、「送信パワー情報」は、当該アナログ放送中継局が、「放送ネットワーク識別情報」により特定されるアナログ放送の放送波を送信する際のパワーを示している。また、「郵便番号」は、当該アナログ中継局の所在位置が属する領域の郵便番号を示している。
「所在位置情報」は、当該アナログ放送中継局の所在位置の詳細を示している。「所在位置情報」には、当該アナログ放送中継局の所在位置の経度、緯度及び標高が含まれるようになっている。
なお、アナログ中継局情報242は、既知のアナログ中継局に関する情報から、予め作成され、記憶部181内に登録されるようになっている。
図5に戻り、上記の郵便番号領域情報243には、郵便番号ごとに、対応する領域に関する情報が登録される。この郵便番号領域情報243には、図8に示されるように、郵便番号ごとに対応して個別郵便番号領域情報243D1,243D2,…が含まれている。こうした個別郵便番号領域情報243D1,243D2,…には、郵便番号、代表位置情報及び領域種別情報が含まれている。
ここで、「代表位置情報」は、当該郵便番号で特定される領域の代表位置の詳細を示している。「代表位置情報」には、代表位置の所在位置の経度、緯度及び標高が含まれるようになっている。なお、「代表位置」としては、当該郵便番号で特定される領域の中央位置を採用することもできるし、当該郵便番号で特定される領域のランドマークとなる位置(例えば、市役所位置等)を採用することもできる。
また、「領域種別情報」は、当該郵便番号で特定される領域についての放送波伝搬の観点からの平均的な領域種別を示している。かかる領域種別としては、例えば、大都市、中小都市、郊外、開放地等の種別を採用することができる。
なお、郵便番号領域情報243は、既知の郵便番号ごとに対応する領域に関する情報から、予め作成され、記憶部181内に登録されるようになっている。
図5に戻り、上記のデジタル中継局情報244は、現時点でデジタル放送波を送信しているデジタル中継局の情報が登録される。このデジタル中継局情報244には、図9に示されるように、個別デジタル中継局情報244D1,244D2,…が含まれている。こうした個別デジタル中継局情報244D1,244D2,…のそれぞれは、送信パワー情報、放送ネットワーク識別情報、中継局識別情報、物理チャンネル情報(周波数情報)、所在位置情報、領域種別情報等を含んでいる。かかる個別デジタル中継局情報は、放送ネットワーク識別情報と中継局識別情報との組み合わせごとに、デジタル中継局情報244内に用意されるようになっている。
ここで、「送信パワー情報」は、「中継局識別情報」により特定されるデジタル中継局が、放送ネットワーク識別情報により特定されるデジタル放送の放送波を送信する際のパワーを示している。また、「物理チャンネル情報」は、当該放送の物理チャンネルを示しており、当該放送の放送波の周波数帯を示している。
また、「所在位置情報」は、当該デジタル放送中継局の所在位置の詳細を示している。本実施形態では、「所在位置情報」には、当該デジタル放送中継局の所在位置の経度、緯度及び標高が含まれるようになっている。また、「領域種別情報」は、当該デジタル中継局が存在している領域についての放送波伝搬の観点からの平均的な領域種別を示している。
なお、デジタル中継局情報244は、処理制御部182により更新される。かかるデジタル中継局情報244の更新については、後述する。
図5に戻り、上記の処理制御部182は、記憶部181にアクセスしつつ、様々な処理を実行するとともに、上述した他の構成要素の動作制御を行う。かかる機能を有する処理制御部182は、取得手段としての周波数リスト取得部251と、抽出手段及び更新手段としての周波数リスト変更抽出部252とを備えている。また、処理制御部182は、推定手段としてのデジタル中継局情報更新部253と、特定手段、導出手段、サーチ手段及び表示制御手段としての動作制御部254とを備えている。
上記の周波数リスト取得部251は、再生処理ユニット130から送られる信号DBD2を受ける。そして、周波数リスト取得部251は、信号DBD2に含まれる新たな周波数リスト・変更情報に基づいて、最新周波数リスト情報を取得する。こうして取得された最新周波数リスト情報は、周波数リスト取得部251から周波数リスト変更抽出部252へ送られる。
上記の周波数リスト変更抽出部252は、周波数リスト取得部251から送られる最新周波数リスト情報を受ける。そして、周波数リスト変更抽出部252は、当該最新周波数リスト情報、及び、記憶部181内の登録周波数リスト情報241に基づいて、現時点における登録周波数リスト情報241からの変更情報を抽出する。さらに、周波数リスト変更抽出部252は、抽出された変更情報に基づき、新たな登録個別周波数情報を作成し、または、既存の登録個別周波数情報を変更することにより、登録周波数リスト情報241を更新する。
また、周波数リスト変更抽出部252は、抽出された変更情報及び時間の経過に基づいて、登録周波数リスト情報241を更に更新するとともに、デジタル中継局情報244の更新用情報を、デジタル中継局情報更新部253へ送る。
上記のデジタル中継局情報更新部253は、周波数リスト変更抽出部252から送られる更新用情報を受ける。そして、デジタル中継局情報更新部253は、当該更新用情報に基づいて、必要に応じてデジタル中継局の位置推定を行いつつ、記憶部181内のデジタル中継局情報244を更新する。
上記の動作制御部254は、放送受信装置100の選局動作及び表示動作の制御を行う。この動作制御部254は、操作入力ユニット140から送られる操作入力データIPDに基づく利用者の選局指令に対応した選局制御処理を行う。
また、動作制御部254は、車両の移動にともなって、放送コンテンツの再生中に再生チャンネルの受信状態が悪化した場合には、記憶部181のデジタル中継局情報244を参照し、現在位置において当該放送コンテンツの継続的な再生を良好に行うための自動選局切換制御処理を行う。また、動作制御部254は、操作入力ユニット140を介した利用者による受信可能チャンネル表示指令を受けると、記憶部181のデジタル中継局情報244を参照して現在位置においての受信可能チャンネルを抽出し、表示ユニット160に対し受信可能チャンネルの表示処理を行う。
[動作]
次に、上記のように構成された放送受信装置100の動作について、デジタル中継局情報244の更新処理、自動選局切換制御処理及び受信可能チャンネルの表示処理に主に着目して説明する。
<登録周波数リスト情報241及びデジタル中継局情報244の更新処理>
まず、登録周波数リスト情報241及びデジタル中継局情報244の更新処理について説明する。
なお、当初においては、デジタル中継局情報244の内容は、登録周波数リスト情報241に対応した内容になっているものとする。また、周波数リスト・変更情報は、予め定められた特定の放送ネットワーク(以下、「特定放送ネットワーク」と呼ぶ)の物理チャンネルによって放送されるものとする。
さらに、周波数リスト・変更情報の次の放送予定日時に関する情報は、全物理チャンネルを介して放送されるようになっているものとする。このため、本実施形態においては、いずれの物理チャンネルがRF処理ユニット1201において選局されている場合であっても、当該周波数リスト・変更情報の次の放送予定日時に関する情報は、信号DBD1に含まれ、動作制御部254に対して送られるようになっている。そして、当初においては、周波数リスト・変更情報の次の放送予定日時に関する情報は、動作制御部254に既に送られているものとする。
《最新周波数リスト情報の取得処理》
登録周波数リスト情報241及びデジタル中継局情報244の更新処理に際しては、周波数リスト・変更情報の放送予定日時となると、動作制御部254は、まず、測位ユニット170から送られる測位データCPDを取得する。引き続き、動作制御部254は、デジタル中継局情報244内における特定放送ネットワークに対応する個別デジタル中継局情報を抽出する。
次に、動作制御部254は、抽出された特定放送ネットワークに対応する個別デジタル中継局情報のそれぞれにおける「送信パワー情報」、「物理チャンネル情報」、「標高」及び「領域種別情報」並びに、車両の現在位置における標高に基づいて、当該抽出された特定放送ネットワークの物理チャンネルの放送波を有効に受信することができる受信可能範囲を算出する。なお、本実施形態では、周知の奥村・秦カーブの手法を利用して、当該受信可能範囲の大きさが算出されるものとする。そして、算出された受信可能範囲、対応する個別デジタル中継局情報における「所在位置情報」、及び、車両の現在位置に基づいて、特定放送ネットワークの放送波を有効に受信することができる物理チャンネルを特定していく。
引き続き、動作制御部254は、最初に特定された物理チャンネルを選局するための選局指令CSL2を、RF処理ユニット1202へ送るとともに、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成しない旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。この結果、アンテナ1102で周波数リスト・変更情報を含む放送波を受信すると、周波数リスト・変更情報を含む信号DBD2が周波数リスト取得部251へ送られ、最新周波数リスト情報取得処理が、周波数リスト取得部251によって行われる。
なお、特定された物理チャンネルを選局するための選局指令CSL2を、RF処理ユニット1202へ送るとともに、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成しない旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送るので、周波数リスト・変更情報の取得処理と並行して、周波数リスト・変更情報を含む放送波の物理チャンネルと異なる別物理チャンネルの放送を、RF処理ユニット1201を利用して再生することができる。また、当該特定放送ネットワークの物理チャンネルとは別の物理チャンネルの放送波を受信中に、当該選局指令CSL2によって当該最初に特定された物理チャンネルが選局された場合は、周波数リスト・変更情報の放送が終了した時間を見計らって、動作制御部254は、当該別の物理チャンネルを選局するための選局指令CSL2を、RF処理ユニット1202へ送るとともに、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、再生処理ユニット130の信号合成部222へ送る。
最新周波数リスト情報の取得処理においては、周波数リスト取得部251は、図10に示されるように、まず、ステップS11において、新たな周波数リスト・変更情報を受けたか否かを判定する。この判定が否定的であった場合(ステップS11:N)には、ステップS11の処理を繰り返す。
新たな周波数リスト・変更情報を受け、ステップS11における判定の結果が肯定的となると(ステップS11:Y)、処理はステップS12へ進む。このステップS12では、周波数リスト取得部251が、新たな周波数リスト・変更情報に基づいて、最新周波数リスト情報を取得する。そして、周波数リスト取得部251は、取得した最新周波数リスト情報を周波数リスト変更抽出部252へ送る。
ステップS12の処理が終了すると、処理はステップS11へ戻る。以後、周波数リスト取得部251においては、ステップS11,S12の処理が繰り返される。
《周波数リスト変更抽出部252における処理》
登録周波数リスト情報241及びデジタル中継局情報244の更新処理に際して、周波数リスト変更抽出部252は、図11に示されるように、まず、ステップS21において、周波数リスト取得部251からの最新周波数リスト情報を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、後述するステップS23へ進む。
次に、周波数リスト取得部251からの最新周波数リスト情報を受け、ステップS21における判定の結果が肯定的となると(ステップS21:Y)、処理はステップS22へ進む。このステップS22では、周波数リスト変更抽出部252は、周波数リスト取得部251から受けた最新周波数リスト情報、及び、記憶部181内の登録周波数リスト情報241に基づいて、当該最新周波数リスト情報における、登録周波数リスト情報241からの変更点に関する変更情報を抽出する。そして、周波数リスト変更抽出部252は、抽出された変更情報基づく、新たな登録個別周波数情報の作成、又は既存の登録個別周波数情報の変更により、登録周波数リスト情報241を更新する。
かかる登録周波数リスト情報241の更新に際して、抽出された変更情報に、「放送ネットワーク識別情報」と「中継局識別情報」との組み合わせとして新たなものがあった場合には、周波数リスト変更抽出部252は、新たな登録個別周波数情報を作成し、登録周波数リスト情報241に登録する。また、抽出された変更情報に、「放送ネットワーク識別情報」と「中継局識別情報」との既存の組み合わせに関する新たな放送終了予定に関する情報が含まれている場合には、対応する既存の登録個別周波数情報における「放送終了日」を新たに登録する。
次に、ステップS23において、周波数リスト変更抽出部252は、時間の経過を監視し、デジタル中継局情報の更新が必要となったか否かを判定する。このステップS23では、当該新たな登録個別周波数情報における放送開始日となったか否か、又は、既存の登録個別周波数情報における放送終了日となったか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS21へ戻る。そして、ステップS23における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS21〜23の処理が繰り返される。
時間の経過により、ステップS23における判定の結果が肯定的となると(ステップS23:Y)、処理はステップS24へ進む。このステップS24では、周波数リスト変更抽出部252は、デジタル中継局情報を更新するためのデジタル中継局情報更新情報を、デジタル中継局情報更新部253へ送る。例えば、当該新たな登録個別周波数情報における放送開始日となった場合には、当該新たな登録個別周波数情報ごとに、「放送開始日」及び「放送終了日」を除いたものと同等の情報を、デジタル中継局情報更新情報として、デジタル中継局情報更新部253へ送る。また、周波数リスト変更抽出部252は、当該既存の登録個別周波数情報における放送終了日となった場合には、当該放送終了となる既存登録個別周波数情報ごとに、放送終了である旨を、放送終了となる登録個別周波数情報とともに、デジタル中継局情報更新情報として、デジタル中継局情報更新部253へ送る。
なお、既存の登録個別周波数情報における放送終了日となった場合には、周波数リスト変更抽出部252は、登録周波数リスト情報241内の対応する当該既存の登録個別周波数情報を削除するようになっている。
ステップS24の処理が終了すると、処理はステップS21へ戻る。以後、ステップS21〜S24の処理が繰り返される。
《デジタル中継局情報更新部253における処理》
デジタル中継局情報244の更新処理に際して、デジタル中継局情報更新部253は、図12に示されるように、まず、ステップS31において、周波数リスト変更抽出部252から、デジタル中継局情報更新情報を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、ステップS31の処理が繰り返される。
デジタル中継局情報更新情報を受け、ステップS31における判定の結果が肯定的となると(ステップS31:Y)、処理はステップS32へ進む。このステップS32では、デジタル中継局情報更新部253は、デジタル中継局情報更新情報に新規デジタル中継局の放送開始に関するものが含まれるか否かを判定する。ここで、新規デジタル中継局とは、当該新たな登録個別周波数情報に含まれる中継局識別情報により識別されるデジタル中継局のことを示す。かかる判定は、デジタル中継局情報更新部253が、デジタル中継局情報更新情報における「中継局識別情報」と同一の「中継局識別情報」を含んだ個別デジタル中継局情報が、デジタル中継局情報244内に存在するか否かを判定することにより行われる。
ステップS32における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS32:Y)には、処理はステップS33へ進む。このステップS33では、デジタル中継局情報更新部253が、新規デジタル中継局の位置推定を行う。かかる位置推定は、新規デジタル中継局の開設は、既存のアナログ中継局の設備を利用する場合が大半であることに基づいて行われる。
かかる新規デジタル中継局の位置推定に際しては、図13に示されるように、まず、ステップS41において、デジタル中継局情報更新部253が、アナログ中継局情報242を検索し、新規デジタル中継局と同一の郵便番号のアナログ中継局が有るか否かを判定する。かかる判定に際して、デジタル中継局情報更新部253は、アナログ中継局情報242内に、デジタル中継局情報更新情報における「郵便番号」と同一の「郵便番号」が登録されている個別アナログ中継局情報を抽出する第1次抽出を行う。そして、第1次抽出により少なくとも1つの個別アナログ中継局情報が抽出された場合には、新規デジタル中継局と同一の郵便番号のアナログ中継局が有ると判定し、1つの個別アナログ中継局情報も抽出されなかった場合には、新規デジタル中継局と同一の郵便番号のアナログ中継局が無いと判定する。
ステップS41における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS41:Y)には、処理はステップS42へ進む。このステップS42では、デジタル中継局情報更新部253が、第1次抽出された個別アナログ中継局情報の中から、デジタル中継局情報更新情報における「放送ネットワーク識別情報」と同一の「放送ネットワーク識別情報」が登録されたものを抽出する第2次抽出を行う。この第2次抽出により、少なくとも1つの個別アナログ中継局情報が抽出された場合には、新規デジタル中継局と同一の放送ネットワークの放送波を送信するアナログ中継局が有ると判定し、1つの個別アナログ中継局情報も抽出されなかった場合には、新規デジタル中継局と同一の放送ネットワークの放送波を送信するアナログ中継局が無いと判定する。
こうしたステップS42における判定を行うのは、新規デジタル中継局の開設に際して、既存のアナログ中継局の設備を利用する場合には、新規デジタル中継局は、既存のアナログ中継局と同一の放送ネットワークの放送波を送信することが殆どだからである。
ステップS42における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS42:Y)には、処理はステップS43へ進む。このステップS43では、デジタル中継局情報更新部253が、第2次抽出された個別アナログ中継局情報の中から、デジタル中継局情報更新情報における「送信パワー情報」と所定関係にある「送信パワー情報」が登録されたものを抽出する第3次抽出を行う。そして、ステップS43では、第3次抽出により、少なくとも1つの個別アナログ中継局情報が抽出された場合には新規デジタル中継局との送信パワー条件を満たすアナログ中継局が有ると判定し、1つの個別アナログ中継局情報も抽出されなかった場合には、新規デジタル中継局との送信パワー条件を満たすアナログ中継局が無いと判定する。
なお、「所定関係」は、今までの実績に基づいて、予め定められる。本実施形態においては、「所定関係」を、デジタル中継局情報更新情報における「送信パワー情報」で示される送信パワーが、個別アナログ中継局情報に登録された「送信パワー情報」で示される送信パワー以下である関係としている。これは、新規デジタル中継局の開設に際して、既存のアナログ中継局の設備を利用する場合には、同一の放送ネットワークの放送波の送信パワーを、アナログ放送の場合の送信パワー以下とすることが大半であることに基づく。
ステップS43における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS43:Y)には、デジタル中継局情報更新部253は、新規デジタル中継局が既存のアナログ中継局と同一位置に開設されたと判断する。そして、処理はステップS44へ進む。このステップS44では、デジタル中継局情報更新部253が、第3次抽出された個別アナログ中継局情報が複数あるか否かを判定する。
ステップS44における判定の結果が否定的であった場合(ステップS44:N)には、処理はステップS45へ進む。このステップS45では、デジタル中継局情報更新部253が、第3次抽出された唯一の個別アナログ中継局情報に対応するアナログ中継局の位置が、新規デジタル中継局の位置であると推定する。そして、デジタル中継局情報更新部253は、第3次抽出された唯一の個別アナログ中継局情報に登録された「所在位置情報」を、新規デジタル中継局の「所在位置情報」として採用する。この後、ステップS33の処理が終了する。
一方、ステップS44における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS44:Y)には、処理はステップS46へ進む。このステップS46では、デジタル中継局情報更新部253が、第3次抽出された個別アナログ中継局情報のうちから、新規デジタル中継局の送信パワーとの比が所定値に最も近いものに対応するアナログ中継局の位置が、新規デジタル中継局の位置であると推定する。そして、デジタル中継局情報更新部253は、該当する個別アナログ中継局情報に登録された「所在位置情報」を、新規デジタル中継局の「所在位置情報」として採用する。この後、ステップS33の処理が終了する。
なお、「所定値」は、いままでの実績に基づいて、予め定められる。本実施形態においては、「所定値」を1対10(新規デジタル中継局の送信パワー対アナログ中継局の送信パワー)であるとしている。これは、新規デジタル中継局の開設に際して、既存のアナログ中継局の設備を利用する場合には、このような値になることが大半であることに基づく。
上記のステップS41,S42,S43における判定の結果が否定的であった場合には(ステップS41:N、ステップS42:N、又は、ステップS43:N)には、デジタル中継局情報更新部253は、新規デジタル中継局が既存のアナログ中継局のいずれとも異なる位置に開設されたと判断する。そして、処理はステップS47へ進む。このステップS47では、デジタル中継局情報更新部253が、デジタル中継局情報更新情報における「郵便番号」と同一の「郵便番号」が登録されている個別郵便番号領域情報における「代表位置情報」で示される代表位置が、新規デジタル中継局の位置であると推定する。そして、デジタル中継局情報更新部253は、当該「代表位置情報」を、新規デジタル中継局の「所在位置情報」として採用する。この後、ステップS33の処理が終了する。
以上のようにして、新規デジタル中継局の位置推定が終了すると、処理は図12のステップS34へ進む。このステップS34では、デジタル中継局情報更新部253は、当該デジタル中継局情報更新情報における「郵便番号」と同一の「郵便番号」が登録されている個別郵便番号領域情報における「領域種別情報」を読み取る。引き続き、デジタル中継局情報更新部253は、読み取られた「領域種別情報」、ステップS33により採用された「所在位置情報」、及び、デジタル中継局情報更新情報に基づいて、新規デジタル中継局に関する個別デジタル中継局情報を作成する。そして、デジタル中継局情報更新部253は、作成した個別デジタル中継局情報を、デジタル中継局情報244内に追加することにより、デジタル中継局情報244を更新する。この後、処理はステップS31へ戻る。
上記のステップS32における判定の結果が否定的であった場合(ステップS32:N)には、処理はステップS35へ進む。このステップS35では、新規デジタル中継局の場合のような位置推定を行わずに、デジタル中継局情報244を更新する。
このステップS35では、デジタル中継局情報更新情報が「放送ネットワーク識別情報」と「中継局識別情報」との新たな組み合わせによる放送開始に関するものでなかった場合には、デジタル中継局情報更新部253は、デジタル中継局情報更新情報における「中継局識別情報」と同一の「中継局識別情報」が登録された個別デジタル中継局情報における「所在位置情報」及び「領域種別情報」を、当該新たな組み合わせに対応する「所在位置情報」及び「領域種別情報」として採用する。引き続き、デジタル中継局情報更新部253は、採用された「所在位置情報」及び「領域種別情報」、並びに、デジタル中継局情報更新情報に基づいて、新たな個別デジタル中継局情報を作成する。そして、デジタル中継局情報更新部253は、作成された個別デジタル中継局情報を、デジタル中継局情報244内に追加することにより、デジタル中継局情報244を更新する。この後、処理はステップS31へ戻る。
また、デジタル中継局情報更新情報が「放送ネットワーク識別情報」と「中継局識別情報」との既存の組み合わせによる放送終了に関するものであった場合には、デジタル中継局情報更新部253は、「放送ネットワーク識別情報」と「中継局識別情報」との組み合わせに対応する個別デジタル中継局情報を、デジタル中継局情報244の中から削除する。こうして、放送終了に伴うデジタル中継局情報244の更新が行われる。
上記のステップS31〜S35の処理が繰り返されることにより、受信した周波数リスト・変更情報を反映した内容に、デジタル中継局情報244が更新される。ここで、デジタル中継局の位置と高い蓋然性で位置が一致するアナログ中継局が特定される場合(ステップS43:Y)には、当該アナログ中継局の位置をデジタル中継局の位置と推定するので、デジタル中継局の位置が非常に精度良く推定されたものとなる。また、デジタル中継局の位置と高い蓋然性で位置が一致するアナログ中継局が特定できない場合(ステップS41〜S43のいずれか:N)であっても、悪くとも郵便番号に対応する領域の大きさ程度の精度で、デジタル中継局の位置が推定される。
<自動選局切換制御処理>
次に、動作制御部254によって行われる自動選局切換制御処理について説明する。この自動選局切換制御処理は、放送受信装置100における放送コンテンツの再生中に行われる。なお、当初においては、再生対象の放送コンテンツを放送している物理チャンネル(以下、「再生物理チャンネル」と呼ぶ)の選局指定が、RF処理ユニット1201,1202の双方に対して行われており、信号合成部222に対しては、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の指定がされているものとする。
自動選局切換制御処理に際して、動作制御部254は、図14に示されるように、まず、ステップS51において、現時点での検出値CNR1が、閾値CNRTH未満であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS51:N)には、ステップS51の処理が繰り返される。なお、「閾値CNRTH」は、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
車両の移動により、ステップS51の判定の結果が肯定的となると(ステップS51:Y)、処理はステップS52へ進む。このステップS52では、動作制御部254が、測位ユニット170から測位データCPDを受けることにより、車両の現在位置を取得する。
次に、ステップS53において、動作制御部254が、再生対象の放送コンテンツに対応する放送ネットワーク(以下、「再生放送ネットワーク」と呼ぶ)に属し、かつ、現在位置で再生のために有効な受信が可能な物理チャンネル(受信可能チャンネル)を抽出する。かかる物理チャンネルの抽出に際して、動作制御部254は、まず、記憶部181内のデジタル中継局情報244を参照して、再生放送ネットワークの識別情報が、「放送ネットワーク識別情報」として登録されている個別デジタル中継局情報を抽出する。引き続き、動作制御部254は、上述した周波数リスト・変更情報の取得の場合と同様の手法を用いて、同一の再生放送ネットワークに属する受信可能チャンネルを抽出する。
次いで、ステップS54において、動作制御部254が、同一放送ネットワークの受信可能チャンネルを抽出できたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS54:N)には、処理はステップS51へ戻る。
一方、ステップS54における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS54:Y)には、処理はステップS55へ進む。このステップS55では、抽出された受信可能チャンネルが1つか否かを判定する。
ステップS55における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS55:Y)には、処理はステップS56へ進む。このステップS56では、動作制御部254が、抽出された受信可能チャンネルを、再生用に新たに選局すべき物理チャンネルに決定する。そして、動作制御部254は、決定された物理チャンネルを選局するための選局指令CSL1,CSL2を、RF処理ユニット1201,1202へ送る。この後、処理はステップS51へ戻る。
一方、ステップS55における判定の結果が否定的であった場合(ステップS55:N)には、処理はステップS57へ進む。このステップS57では、動作制御部254が、まず、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成しない旨の合成制御指令SNCを、信号合成部222へ送る。
次に、動作制御部254は、抽出された受信可能チャンネルのそれぞれを選局するための選局指令CSL2をRF処理ユニット1202へ順次送るとともに、抽出された受信可能チャンネルのそれぞれがRF処理ユニット1202において選局された場合の検出値CNR2を収集する。引き続き、動作制御部254は、収集された検出値CNR2が最大であった物理チャンネルを、再生用に新たに選局すべき物理チャンネルに決定する。そして、動作制御部254は、決定された物理チャンネルを選局するための選局指令CSL1,CSL2を、RF処理ユニット1201,1202へ送るとともに、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、信号合成部222へ送る。この後、処理はステップS51へ戻る。
こうして放送コンテンツの再生中にステップS51〜S57の処理を繰り返すことにより、再生物理チャンネルの放送波の受信状態が悪化した場合に、再生中コンテンツを良好に再生可能な状態を維持するための自動選局切換制御処理が、動作制御部254により実行される。ここで、動作制御部254が、デジタル中継局情報244を参照して、切換先チャンネルの候補を絞り込むので、再生中コンテンツを良好に再生可能な状態を維持するための選局切換を、迅速にかつ合理的に行うことができるようになっている。
<受信可能チャンネルの表示処理>
次に、動作制御部254によって行われる受信可能チャンネルの表示処理について説明する。この受信可能チャンネルの表示制御処理は、放送受信装置100において、放送コンテンツの再生中であるか否かにかかわらず行われる。
受信可能チャンネルの表示処理に際して、動作制御部254は、図15に示されるように、まず、ステップS61において、操作入力ユニット140を介して受信可能チャンネル表示指令を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS61:N)には、ステップS61の処理が繰り返される。
受信可能チャンネル表示指令を受け、ステップS61の判定の結果が肯定的となると(ステップS61:Y)、処理はステップS62へ進む。このステップS62では、動作制御部254が、測位ユニット170から測位データCPDを受けることにより、車両の現在位置を取得する。
次に、ステップS63において、動作制御部254が、放送ネットワークの種類にかかわらずに、現在位置における受信可能チャンネルを抽出する。かかる受信可能の抽出に際して、動作制御部254は、上述した周波数リスト・変更情報の取得の場合と同様の手法を用いて、受信可能チャンネルを抽出する。
次いで、ステップS64において、動作制御部254が、抽出された受信可能チャンネルの情報と、抽出された受信可能チャンネルが属する放送ネットワークの情報とを、表示ユニット160に表示させるための画像制御データDCDを生成して、再生処理ユニット130における映像処理部134へ送る。この結果、受信可能チャンネルと、当該抽出受信可能チャンネルが属する放送ネットワークの情報とが、表示ユニット160に表示される。
なお、上述したように、動作制御部254は、操作入力ユニット140を介して、物理チャンネルを指定した再生指令を受けた場合には、指定された物理チャンネルを選局するための選局指令CSL1,CSL2を、RF処理ユニット1201,1202へ送るとともに、信号IFS1,IFS2の2つの信号を合成すべき旨の合成制御指令SNCを、信号合成部222へ送る。この結果、指定された物理チャンネルを利用して放送された放送コンテンツが、音出力ユニット150及び表示ユニット160により再生出力される。
以上説明したように、本実施形態では、周波数リスト取得部251が、デジタル放送波に含まれる周波数リスト・変更情報に基づいて、郵便番号及び送信パワー情報を含む最新周波数リスト情報を取得する。引き続き、周波数リスト変更抽出部252が、最新周波数リスト情報と、登録周波数リスト情報241とに基づいて、最新周波数リスト情報には含まれるが、登録周波数リスト情報241には含まれない新規デジタル中継局を抽出するとともに、最新周波数リスト情報に基づいて、登録周波数リスト情報241を更新する。
次に、デジタル中継局情報更新部253が、新規デジタル中継局の郵便番号、放送ネットワーク情報及び送信パワー情報、並びに、アナログ中継局情報242及び郵便番号領域情報243を考慮して、新規デジタル中継局の位置を推定した後、推定された位置及び新規デジタル中継局の送信パワーを含む新たな個別デジタル中継局情報を、デジタル中継局情報244に追加する。このようにして更新されるデジタル中継局情報244に基づいて、動作制御部254が、デジタル中継局のそれぞれから送信されるデジタル放送波の受信可能範囲を特定する。
したがって、本実施形態によれば、デジタル中継局のそれぞれの位置を精度良く推定することができ、この結果として、デジタル中継局のそれぞれから送信されるデジタル放送波の受信可能範囲を特定することができる。
また、本実施形態では、デジタル中継局情報244及び車両の現在位置の検出結果に基づいて、切換先チャンネルの候補を絞り込むので、再生中コンテンツを良好に再生可能な状態を維持するための選局切換を、迅速にかつ合理的に行うことができる。
また、本実施形態では、デジタル中継局情報244及び車両の現在位置の検出結果に基づいて、現在位置で有効な受信が可能な物理チャンネルを絞り込むので、現在位置で再生のために有効な受信が可能な放送の情報を、迅速にかつ精度よく表示することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態の放送受信装置は、アンテナとRF処理ユニットとの組を2組備えることとしたが、アンテナとRF処理ユニットとの組は、1組であってもよいし、3組以上であってもよい。
また、上記の実施形態の放送受信装置は、アンテナとRF処理ユニットとの組を2組備えることとしたが、1つのアンテナに対して、複数のRF処理ユニットを配設するようにしてもよい。この場合には、信号合成部222は不要となる。
また、上記の実施形態では、デジタル中継局の所在位置情報を3次元位置情報とするとともに、現在位置を3次元で検出することにした。これに対し、デジタル中継局の所在位置情報を2次元位置情報とするとともに、現在位置を2次元で検出するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、周波数リスト変更抽出部252が、デジタル中継局の放送開始及び放送終了を判定することにしたが、デジタル中継局情報更新部253が、これらを判定するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、動作制御部254が、デジタル中継局それぞれからの放送波の受信可能範囲を算出するようにした。これに対し、デジタル中継情報更新部253が、予め想定した放送受信装置のアンテナの標高を採用して、デジタル中継局それぞれからの放送波の受信可能範囲を算出し、デジタル中継局情報内に登録しておくようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、放送受信装置が測位ユニット170を備える構成とした。これに対し、同一の車両に搭載されたカーナビゲーション装置と接続し、当該カーナビゲーション装置においてマップマッチング等の手法により得られる精度の良い現在位置を、当該カーナビゲーション装置から取得する構成とし、放送受信装置としては、測位ユニット170を省略した構成とするようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、自動選局切換制御処理において、複数の切換先候補がある場合には、その時点においてCNR値が最も良好な切換先候補を、切換先として決定した。これに対し、同一の車両に搭載されたカーナビゲーション装置と接続する構成とする場合には、今後の車両の移動に関する情報(現時点での移動方向、移動経路情報等)を当該カーナビゲーション装置から取得し、今後において選局切換の回数を最小とすることができるように、自動選局切換制御を行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、放送チャンネルの放送波の受信品質の検出に際して、CNR値を検出するようにしたが、放送チャンネルの放送波の電界強度、復調データのビットエラーレート等を検出するようにしてもよい。なお、放送チャンネルの放送波の電界強度を採用する場合には、当該電界強度を反映してAGC制御部で生成される自動利得制御信号の値を用いることができる。
また、上記の実施形態では、音声処理部133が、デコード部132から送られた復号音声データDADに基づいて音声データADTを生成するようにしたが、復号音声データDADをそのまま音声データADTとして採用できる場合には、音声処理部133を省略することができる。
また、上記の実施形態では、車両に搭載される放送受信装置に本発明を適用したが、車両以外に搭載される放送受信装置にも本発明を適用してもよい。
また、上記の実施形態では、日本国で現在採用されている地上デジタルテレビジョン放送の規格に適合する放送受信装置に本発明を適用したが、他の規格に適合する放送受信装置に本発明を適用してもよい。
なお、上記の実施形態における制御ユニット180の一部又は全部を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、読出専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における処理の一部又は全部を実行するようにしてもよい。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
100 … 放送受信装置
160 … 表示ユニット(表示手段)
170 … 測位ユニット(検出手段)
181 … 記憶部(記憶手段)
251 … 周波数リスト取得部(取得手段)
252 … 周波数リスト変更抽出部(抽出手段、更新手段)
253 … デジタル中継局情報更新部(推定手段)
254 … 動作制御部(特定手段、導出手段、サーチ手段、表示制御手段)

Claims (13)

  1. 移動体に搭載され、デジタル放送波を受信する放送受信装置であって、
    デジタル中継局識別情報、放送ネットワーク識別情報及び放送周波数情報が関連付けられた登録周波数リスト情報、デジタル中継局のそれぞれの位置情報及び送信パワー情報を含むデジタル中継局情報、並びにアナログ中継局のそれぞれの位置情報を含むアナログ中継局情報を記憶する記憶手段と;
    前記デジタル放送波に含まれる周波数リスト関連情報に基づいて、都道府県単位より狭い領域単位ごとに定められたデジタル中継局の所在領域情報及び送信パワー情報を含む最新周波数リスト情報を取得する取得手段と;
    前記最新周波数リスト情報と、前記登録周波数リスト情報とに基づいて、前記最新周波数リスト情報には含まれるが、前記登録周波数リスト情報には含まれない新規デジタル中継局を抽出する抽出手段と;
    前記新規デジタル中継局の所在領域情報及び前記アナログ中継局情報を考慮して、前記新規デジタル中継局の位置を推定した後、前記推定された位置及び前記新規デジタル中継局の送信パワーを前記デジタル中継局情報に追加する推定手段と;
    前記最新周波数リスト情報に基づいて、前記登録周波数リスト情報を更新する更新手段と;
    前記デジタル中継局情報における前記デジタル中継局のそれぞれの位置情報及び送信パワー情報に基づいて、前記デジタル中継局のそれぞれから送信されるデジタル放送波の受信可能範囲を特定する特定手段と;
    を備えることを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記アナログ中継局及び前記デジタル中継局の位置情報は、2次元位置情報又は3次元位置情報である、ことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 前記所在領域情報は郵便番号である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
  4. 前記推定手段は、前記アナログ中継局のいずれもが前記新規デジタル中継局の所在領域情報から特定される領域内にない場合には、前記新規デジタル中継局の所在領域内の所定位置が、前記新規デジタル中継局の位置であると推定する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の放送受信装置。
  5. 前記アナログ中継局情報には、アナログ中継局のそれぞれに関するアナログ放送波の放送ネットワーク識別情報及び送信パワー情報が更に含まれ、
    前記推定手段は、前記新規デジタル中継局の放送ネットワーク識別情報及び送信パワー情報を更に考慮して、前記新規デジタル中継局の位置を推定する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の放送受信装置。
  6. 前記推定手段は、前記新規デジタル中継局の所在領域情報から特定される領域内にあるアナログ中継局のうち、前記放送ネットワーク識別情報が前記新規デジタル中継局の放送ネットワーク識別情報と一致し、かつ、送信パワー情報が前記新規デジタル中継局の送信パワー情報と所定の関係にある前記アナログ中継局の位置を、前記新規デジタル中継局の位置であると推定する、ことを特徴とする請求項5に記載の放送受信装置。
  7. 前記推定手段は、前記新規デジタル中継局の位置であると推定されるアナログ中継局の位置を見い出せなかった場合には、前記新規デジタル中継局の所在領域情報から特定される領域内の所定位置が、前記新規デジタル中継局の位置であると推定する、ことを特徴とする請求項6に記載の放送受信装置。
  8. 前記移動体の現在位置を検出する検出手段と;
    前記検出手段による検出結果と、前記特定手段による特定結果とに基づいて、前記移動体の現在位置において有効な受信が可能な放送チャンネルを導出する導出手段と;
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の放送受信装置。
  9. 前記導出手段による導出結果を利用して、再生処理対象の放送チャンネルとして最適な放送チャンネルをサーチするサーチ手段を更に備える、ことを特徴とする請求項8に記載の放送受信装置。
  10. 画面表示を行う表示手段と;
    前記導出手段により導出結果された前記移動体の現在位置において有効な受信が可能な放送チャンネルの情報を前記表示手段に表示させる表示制御手段と;
    を更に備えることを特徴とする請求項8又は9に記載の放送受信装置。
  11. 移動体に搭載され、デジタル中継局識別情報、放送ネットワーク識別情報及び放送周波数情報が関連付けられた登録周波数リスト情報、デジタル中継局のそれぞれの位置情報及び送信パワー情報を含むデジタル中継局情報、並びにアナログ中継局のそれぞれの位置情報を含むアナログ中継局情報を記憶する記憶手段を備えるとともに、デジタル放送波を受信する放送受信装置において使用される中継局情報処理方法であって、
    前記デジタル放送波に含まれる周波数リスト関連情報に基づいて、都道府県単位より狭い領域単位ごとに定められたデジタル中継局の所在領域情報及び送信パワー情報を含む最新周波数リスト情報を取得する取得工程と;
    前記最新周波数リスト情報と、前記登録周波数リスト情報とに基づいて、前記最新周波数リスト情報には含まれるが、前記登録周波数リスト情報には含まれない新規デジタル中継局を抽出する抽出工程と;
    前記新規デジタル中継局の所在領域情報及び前記アナログ中継局情報を考慮して、前記新規デジタル中継局の位置を推定した後、前記推定された位置及び前記新規デジタル中継局の送信パワーを前記デジタル中継局情報に追加する推定工程と;
    前記最新周波数リスト情報に基づいて、前記登録周波数リスト情報を更新する更新工程と;
    前記デジタル中継局情報における前記デジタル中継局のそれぞれの位置情報及び送信パワー情報に基づいて、前記デジタル中継局のそれぞれから送信されるデジタル放送波の受信可能範囲を特定する特定工程と;
    を備えることを特徴とする中継局情報処理方法。
  12. 請求項11に記載の中継局情報処理方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする中継局情報処理プログラム。
  13. 請求項12に記載の中継局情報処理プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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