JP2009238920A - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品における電極層にバリが発生することを防止する。
【解決手段】本発明に係る電子部品の製造方法では、形成工程において、誘電体層13と誘電体層13を挟んで対向する第1の電極層15と第2の電極層17とを有する積層体10を形成する。そして、第1及び第2のエッチング工程において、積層体10を複数の電子部品に分割するための分割線Lに沿った分割パターン16,18のエッチングを第1の電極層15と第2の電極層17とに行う。これにより、第1及び第2の電極層15,17の分割線L上の部分が除去されるので、電子部品の第1の電極層5と第2の電極層7とにバリが発生するのを防止して、積層体10を複数の電子部品に容易に分割することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、機能層と、この機能層を挟む一対の電極層と、を有する電子部品の製造方法に関する。
この種の電子部品の製造方法として、下記特許文献1には、誘電体層と、この誘電体層を挟む一対の電極層と、を有する薄膜コンデンサの製造方法について記載されている。この薄膜コンデンサの製造方法では、まず、一方の電極層となるPt箔上に誘電体層となる薄膜を形成し、その誘電体層の上に他方の電極層となるNi薄膜を形成し、積層体を形成する。その後、積層体をダイシングにより個々の薄膜コンデンサに切断する。
特開平8−78283号公報
上記特許文献1において、積層体を個々の薄膜コンデンサに切断する際には、ダイシングブレードにより積層体を積層方向に切断する。このため、切断面には、電極層がダイシングブレードの回転に巻き込まれる形で積層方向に延伸する状態である所謂バリが生じる場合がある。このバリによって薄膜コンデンサの一方の電極層と他方の電極層とが導通する虞があるため、電極層のバリの発生は問題である。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、電子部品における電極層にバリが発生することを防止可能な電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の電子部品の製造方法は、機能層と、機能層を挟んで対向する第1の電極層及び第2の電極層と、を有する積層体を形成する形成工程と、積層体を複数の電子部品に分割するための分割線に沿った分割パターンのエッチングを第1の電極層に対して行う第1のエッチング工程と、分割パターンのエッチングを第1の電極層に形成された分割パターンと重なるように第2の電極層に対して行う第2のエッチング工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の電子部品の製造方法では、第1及び第2のエッチング工程において、第1の電極層と第2の電極層とに対して、積層体を複数の電子部品に分割するための分割線に沿った分割パターンのエッチングを行う。これにより、第1の電極層と第2の電極層とにおける分割線上の部分を除去できるので、バリが発生するのを防止して、第1の電極層と第2の電極層とを個々の電子部品用に分割できる。機能層は膜厚が薄く、容易に分割できるので、第1の電極層と第2の電極層とを個々の電子部品用に分割することにより、積層体を複数の電子部品に容易に分割することができる。従って、電子部品における電極層にバリが発生することを防止して、電子部品を製造することができる。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、第1のエッチング工程では、分割パターンのエッチングと共に電子部品毎に形成される第1の電極パターンのエッチングを第1の電極層に対して行う。この場合、電子部品毎に第1の電極層に形成される第1の電極パターンのエッチングと、個々の電子部品に分割するために第1の電極層に行う分割パターンのエッチングとを同時に行うこととなる。従って、製造工程の効率化を図ることができる。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、第2のエッチング工程では、分割パターンのエッチングと共に電子部品毎に形成される第2の電極パターンのエッチングを第2の電極層に対して行う。この場合、電子部品毎に第2の電極層に形成される第2の電極パターンのエッチングと、個々の電子部品に分割するために第2の電極層に行う分割パターンのエッチングとを同時に行うこととなる。従って、製造工程の効率化を図ることができる。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、第2のエッチング工程の前に、分割された第1の電極層に粘着層を粘着して、当該粘着層を介して支持体に積層体を固定する固定工程と、第2のエッチング工程の後に、粘着層の粘着力を低下させて、分割された第1の電極層を粘着層から剥離する剥離工程と、を更に備える。
この場合、積層体を支持体に固定した状態で、第2の電極層のエッチングを行うこととなる。そして、第2の電極層のエッチングを行った後に、剥離工程において、粘着層の粘着力を低下させるので、分割された第1の電極層が粘着層から剥離する。剥離する際には、複数の電子部品の集合体としての積層体において、個々の電子部品をつないでいる機能層を分割線に沿って容易に割ることができる。従って、電子部品における電極層のバリの発生を防止して、積層体を複数の電子部品に分割することが容易にできる。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、支持体及び粘着層は、光透過性の材料で形成され、第2のエッチング工程では、第1のエッチング工程において第1の電極層にエッチングされた分割パターンを支持体に透かして、第1の電極層に形成された分割パターンと重なるように、第2の電極層に分割パターンのエッチングを行う。
この場合、第1の電極層に形成された分割パターンの位置と第2の電極層に施す分割パターンの位置とを精度良く合わせることができる。よって、第1及び第2の電極層において分割線上の部分を確実に除去できるので、積層体を複数の電子部品に確実に分割することができる。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、粘着層は、熱により粘着力が低下する材料で形成され、剥離工程では、粘着層を加熱して、粘着層の粘着力を低下させる。この場合、加熱によって粘着層の粘着力が低下するため、支持体から第1の電極層を剥離する際、第1の電極層にほとんど力をかけずにすむため、支持体から第1の電極層を容易に剥離すると共に、積層体を複数の電子部品に容易に分割することができる。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、粘着層は、紫外線により粘着力が低下する材料で形成され、剥離工程では、粘着層に紫外線を照射して、粘着層の粘着力を低下させる。この場合、紫外線の照射によって、粘着層の粘着力が低下するため、支持体から第1の電極層を剥離する際、第1の電極層にほとんど力をかけずにすむため、容易に、支持体から第1の電極層を剥離すると共に、容易に積層体を複数の電子部品に分割することができる。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、機能層の厚みが、10μm未満である。この場合、第1の電極層と第2の電極層とを個々の電子部品用に分割することにより、機能層を容易に分割することができ、その分割した機能層の端面に突起等が形成されることを抑制することができる。この突起は、強度が弱く、後の工程で脱離するので、突起の形成を抑制することにより、後の工程で脱離した機能層の破片を除去する必要がなくなる。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、機能層は、誘電体層であり、電子部品は、薄膜コンデンサである。
本発明の電子部品の製造方法は、好ましくは、第1の電極層における分割パターンの線幅と、第2の電極層における分割パターンの線幅とのいずれか一方の分割パターンの線幅は、他方の分割パターンの線幅より太い。この場合、第1の電極層に施される分割パターンと第2の電極層に施される分割パターンとをより確実に重ね合わせることができる。よって、積層体を複数の電子部品により確実に分割することができる。
本発明の電子部品の製造方法によれば、電子部品における電極層にバリが発生することを防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態に係る電子部品E1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る電子部品の平面図及び断面図である。電子部品E1は、1〜10mm角程度、厚さ10〜100μm程度の薄膜コンデンサである。この電子部品E1は、誘電体層(機能層)3と、この誘電体層3を挟んで対向する第1の電極層5及び第2の電極層7と、を備える。
誘電体層3は、誘電体として機能するために、例えば、チタン酸バリウムで形成され、厚みが1μm程度である。第1の電極層5及び第2の電極層7は、電極として機能するために、金属箔、蒸着膜、スパッタ膜、めっき膜等で形成されている。本実施形態では、第1の電極層5は、Niで形成され、第2の電極層7は、Cuで形成されている。厚みは、例えば、第1の電極層5が25μm程度、第2の電極層7が30μm程度である。
誘電体層3と、第1の電極層5と、第2の電極層7とは、それぞれ同程度の大きさで、互いに重なり合って積層されているが、第1の電極層5の一辺は、第2の電極層7の一辺より5〜200μm程度大きい。
また、第1及び第2の電極層5,7は、それぞれ用途に応じて第1及び第2の電極パターン6、8が形成されている。第1の電極層5に形成された第1の電極パターン6は、円形パターンで、第1の電極層5の中央部及び4つの角部の上下左右対称な位置に5つ形成されている。この第1の電極パターン6の円形部分は、金属材料が除去され、第1の電極層5から誘電体層3が露出している。
第2の電極層7に形成された第2の電極パターン8は、円形パターンで、第2の電極層7において上下左右対称に4つ形成されている。すなわち、図1(a)の平面図で示されるように、第2の電極層7の面と垂直な方向から見て、第1及び第2の電極パターン6,8は、縦横3列に配列している。この第2の電極パターン8の円形部分は、金属材料が除去され、第2の電極層7から誘電体層3が露出している。
なお、第1の電極パターン6と第2の電極パターン8とは、各層の積層方向に重ならないように配置されている。すなわち、誘電体層3のどの部分も、少なくとも一方の面が、第1の電極層5又は第2の電極層7によって覆われている。誘電体層3は、強度が低く薄いので、形状を保持することが困難であり、誘電体層3の各部分は、少なくとも第1の電極層5又は第2の電極層7によって保持されている。ただし電子部品E1において積層方向にスルーホールを作製したい場合などはこの限りでなく、第1の電極層5および第2の電極層7そして誘電体層3の全てが除去される。
引き続いて、本実施形態に係る電子部品E1の製造方法について説明する。図2は、本実施形態に係る電子部品の製造方法のフロー図である。図2に示すように、電子部品E1の製造方法は、積層体の形成工程S1、第1の固定工程S2、第1のエッチング工程S3、第1の剥離工程S4、第2の固定工程S5、第2のエッチング工程S6、及び第2の剥離工程S7を備える。この各工程について、図3〜図5を参照して説明する。
最初に、積層体の形成工程S1において、図3(a)に示すように、積層体10を形成する。図3(a)は、積層体の断面図を示す。この積層体10は、誘電体層13と、この誘電体層13を挟んで対向する第1の電極層15と第2の電極層17とを備える。
第1の電極層15は、厚み25μm程度の研磨したNi箔である。この第1の電極層15上にチタン酸バリウム(BT)溶液を化学溶液法(Chemical Solution Deposition;CSD)により塗布後、900度程度の温度で焼成して、1μm程度の厚みの誘電体層13を形成する。この誘電体層13上にスパッタ法でCuを堆積し、更に、めっき法にてCuを堆積して、30μm程度の厚みの第2の電極層17を形成し、積層体10が完成する。
次に、第1の固定工程S2において、図3(b)に示すように、積層体10をガラス製の支持体20に粘着シート30を介して固定する。このように積層体10を固定するのは、後の工程において、第1の電極層15のエッチングを行うためである。そこで、最初に、積層体10と支持体20とを重ね合わせて、圧力0.4MPaに設定したラミネーター(大成ラミネーター製VAII-700)に通して、シート状の積層体10の反りを矯正する。
粘着シート30は、PET(Polyethylene Terephthalate)フィルム31と、このPETフィルム31の両面をそれぞれ覆う粘着層33,35を有する。2つの粘着層33,35のうち、一方の粘着層33は、熱により粘着力が低下する熱剥離性粘着材料で形成されている。この粘着層33は、室温では粘着力を発揮し、150℃程度の温度で粘着力が実質的に無くなる。他方の粘着層35は、150℃程度の温度において粘着力を保持することができる。
熱剥離性の粘着層33と第2の電極層17とを粘着することにより、粘着シート30と積層体10とを貼り合わせる。粘着シート30を積層体10に貼り合わせる際にも、ラミネーターを用いて行う。次に、他方側の粘着層35をラミネーターを用いて支持体20に貼り付ける。このように、粘着層33を介して、積層体10を支持体20に固定する。
次に、第1のエッチング工程S3において、図4に示すように、第1の電極層15に対してエッチングを行う。この第1のエッチング工程S3において、第1の電極パターン6と共に、積層体10を複数(本実施形態では9つ)の電子部品E1に分割するための分割線Lに沿った分割パターン16のエッチングを同時に行う。図4は、第1の電極層15に第1の電極パターン6及び分割パターン16を形成した状態の積層体の平面図と断面図である。
分割パターン16は、図4(a)に示すように、縦4本、横4本の分割線Lに沿った線状であり、線幅D1が250μm程度である。この分割パターン16によって第1の電極層15は、9つの第1の電極層5に分割される。円形の第1の電極パターン6は、この9つの第1の電極層5それぞれに5つずつ形成される。図4(a)において、薄いグレーで示す領域は、エッチングにより第1の電極層15の材料が除去され、誘電体層13が露出した部分を示す。
第1の電極層15のエッチングは、従来のエッチング技術を用いて行うことができる。例えば、積層体10をオーブンで70℃程度に加熱した後、ラミネーターを用いて、ドライフィルム(ニチゴーモートン製ALPHO NIT2025)を第1の電極層15の表面に圧着し、露光・現像を行いドライフィルムのパターニングを行う。この後、塩化第二鉄溶液を用いて、Niのパターニングを行う。これにより、第1の電極層15において、分割パターン16と第1の電極パターン6とが同時に形成される。
次に、第1の剥離工程S4において、第1の電極層15を粘着層33から剥離する。150℃程度に加熱したホットプレート上に支持体20ごと積層体10を載置して、粘着層33を加熱する。加熱により、粘着層33の粘着力は、ほぼ0まで低下する。この状態で、積層体10をバキュームピンセットにより粘着シート30から剥離する。
次に、第2の固定工程S5において、分割された第1の電極層15に粘着シート30の粘着層33を粘着することにより、積層体10を新たな支持体20に新たな粘着シート30を介して固定する。第1の固定工程S2と同様な手順で行うが、第2の電極層17のエッチングを行うために、熱剥離性の粘着層33と第1の電極層15とを粘着する。
次に、第2のエッチング工程S6において、図5に示すように、第2の電極層17に対してエッチングを行う。この第2のエッチング工程S3において、第2の電極パターン8と共に分割パターン18のエッチングを行う。図5は、第2の電極層17に第2の電極パターン8及び分割パターン18を形成した状態の積層体50の平面図と断面図である。この分割パターン18は、第1の電極層15に形成した分割パターン16と同じパターンであり、縦4本、横4本の分割線Lに沿った線状である。分割パターン18の線幅D2は、分割パターン16の線幅D1より大きく、350μm程度である。
第2の電極層17において、分割パターン18は、第1の電極層15の分割パターン16の位置と重なるように形成される。そのために、ドライフィルムのパターニングは、第1の電極層15の分割パターン16に分割パターン18が重なるように形成される。支持体20と粘着シート30として、光を透過するものを用いることにより、支持体20に第1の電極層15の分割パターン16を透かせて、支持体20側から分割パターン16を読み取り、パターニング用のマスクの位置合わせを行う。分割パターン16を読み取るためには、分割パターン16自体を読み取ってもよいし、電極層15上に形成される位置決めのためのマーカーを読み取ってもよい。
これにより、分割パターン16と分割パターン18の位置ずれを抑制できると共に、第1の電極パターン6に対する第2の電極パターン8のずれを抑制することができる。この後、塩化第二鉄溶液を用いて、Cuのパターニングを行う。これにより、第2の電極層17において、分割パターン18と第2の電極パターン8とが同時に形成される。
この状態は、図5(b)で示すように、第1の電極層15及び第2の電極層17が個々の電子部品E1用に分割されている。すなわち、積層体10において、分割線L上にあるのは、誘電体層13のみであり、9つの電子部品E1を一体の積層体10としてつなぎとめているのは、誘電体層13である。
続いて、第2の剥離工程S7において、粘着されていた第1の電極層15を粘着層33から剥離する。この第1の電極層15は、第1のエッチング工程S3において、既に分割された層である。第1の剥離工程S4と同様に、粘着層33を加熱して、粘着層33の粘着力を低下させる。粘着層33の粘着力がほぼ0になると、分割された個々の第1の電極層15が粘着層33から剥離すると共に反り返るので、強度の低い分割線L上の誘電体層13が割れて、個々の電子部品E1に分割される。
以上の手順で個片化された電子部品E1の端面は、図6に示すように、エッチングの形跡が残る。図6は、電子部品E1の端面を拡大した断面図である。積層体10における第1の電極層15では、誘電体層13に接する面より、この面に対向する表面側の方が、エッチング液にさらされている時間が長いため、面内方向にエッチングが進む。このため、形成された電子部品E1は、第1の電極層5の誘電体層3に接する面5aが、この面5aと対向する表面5bより外側に突出している。第1の電極層5の端面5cは、表面5b側から面5aに向かって徐々に外側に突出している。同様な理由から、第2の電極層7の誘電体層3に接する面7aが、この面7aと対向する表面7bより外側に突出している。第2の電極層7の端面7cは、表面7b側から面7aに向かって徐々に外側に突出している。
以上説明したように、本実施形態に係る電子部品の製造方法では、第1のエッチング工程S3において、積層体10を複数の電子部品E1に分割するための分割線Lに沿った分割パターン16のエッチングを第1の電極層15に行い、第2のエッチング工程S6において、分割パターン16と同じパターン(分割パターン18)を第1の電極層15に形成された分割パターン16と重ねて第2の電極層17に形成する。よって、第1及び第2の電極層15,17において、分割線L上の部分を除去することができる。これにより、バリが発生するのを防止して、第1の電極層15と第2の電極層17とを個々の電子部品E1用に分割できる。従って、電子部品E1の第1及び第2の電極層5,7におけるバリの発生を防止して、電子部品E1を製造することができる。すなわち、ダイシングを行うことなく、積層体10を個々の電子部品E1に個片化することができる。
また、第1のエッチング工程S3では、電子部品E1毎に第1の電極層15に形成される第1の電極パターン6のエッチングと、分割パターン16のエッチングとを同時に行うことにより、製造工程の効率化を図ることができる。第2のエッチング工程S6では、電子部品E1毎に第2の電極層17に形成される第2の電極パターン8のエッチングと、分割パターン18のエッチングとを同時に行うことにより、製造工程の効率化を図ることができる。
すなわち、第1及び第2の電極層15,17のエッチングを行うと共に、分割パターン16,18のエッチングを行うことにより、積層体10を個々の電子部品E1に分割するために必要なダイシングを用いた切断工程の必要がなくなり、製造工程の効率化を図ることができる。
また、第2の電極層17のエッチングを行った後に、第2の剥離工程S7において、粘着層33の粘着力を低下させるので、分割された第1の電極層15が粘着層33から剥離する。剥離する際には、複数の電子部品E1の集合体としての積層体10において、個々の電子部品E1をつないでいる誘電体層13が分割線Lに沿って割れる。従って、電子部品E1における第1及び第2の電極層5,7のバリの発生を防止して、積層体10を複数の電子部品E1に分割することが容易にできる。
また、光を透過する支持体20と粘着シート30とを用いることにより、第2のエッチング工程S6では、第1のエッチング工程S3において第1の電極層15にエッチングされた分割パターン16を支持体20に透かして、第1の電極層15に形成された分割パターン16と重なるように、第2の電極層17に分割パターン18のエッチングを行う。この場合、第1の電極層15に形成された分割パターン16の位置と第2の電極層17に施す分割パターン18の位置とを精度良く合わせることができる。よって、第1及び第2の電極層15,17において分割線L上の部分を確実に除去できるので、積層体10を複数の電子部品E1に確実に分割することができる。
また、粘着層33は、熱により粘着力が低下する材料で形成されているので、第1及び第2の剥離工程S4,S7では、粘着層33を加熱することにより、粘着層33の粘着力が低下するため、支持体20から第1の電極層15又は第2の電極層17を剥離する際、第1の電極層15又は第2の電極層17にほとんど力をかけずにすむ。従って、容易に、粘着層33から第1の電極層15又は第2の電極層17を剥離することができる。そして、第2の剥離工程S7では、分割された第1の電極層15を粘着層33から剥離することにより、容易に積層体10を複数の電子部品E1に分割することができる。
また、第1の電極層15における分割パターン16の線幅D1は、第2の電極層17における分割パターン18の線幅D2より太い。よって、第1の電極層15に施される分割パターン16と第2の電極層17に施される分割パターン18とをより確実に重ね合わせることができる。従って、積層体10を複数の電子部品E1により確実に分割することができる。
上記実施形態に係る電子部品の製造方法を用いて、誘電体層3の厚みが1μm、5μm、10μmと変えた電子部品を製造した。誘電体層3の厚みが10μmの電子部品では、端部において誘電体層が第1及び第2の電極層5,7より外側に突出した箇所が確認された。誘電体層が厚いと容易に破壊・脱離しなくなるためと考えられる。一方、誘電体層3の厚みが1μmおよび5μmの電子部品では、誘電体層3の端部が突出した箇所は確認されなかった。この誘電体層3の突出部分は、後の工程で破壊され個片周囲を汚染する原因となることから、本発明の電子部品の製造方法は、誘電体層3の厚みが10μm未満の電子部品に適用することが好ましい。
(第1実施形態に係る比較例)
上記本実施形態に係る電子部品の製造方法の比較例として、第1及び第2のエッチング工程S3,S6において分割パターン16,18のエッチングを行わず、ダイシングにより積層体10を個々の電子部品に個片化した。この比較例の方法により製造した電子部品は、第1の電極層(Ni電極層)のバリが積層方向の誘電体側に約30μmにわたって発生した。また、この比較例の方法により製造した電子部品は、第1の電極層と第2の電極層とが短絡し、約70%でショートが発生した。これに対して、上記本実施形態に係る電子部品の製造方法により製造した電子部品の第1及び第2の電極層にバリは無く、ショートも発生しなかった。
(第2実施形態)
図7を参照して、第2実施形態に係る電子部品E2の構成について説明する。図7は、第2実施形態に係る電子部品の平面図及び断面図である。電子部品E2は、200〜1000μm角程度、厚さ10〜100μm程度の薄膜圧電共振子である。この電子部品E2は、圧電体層(機能層)43と、この圧電体層43を挟んで対向する第1の電極層45及び第2の電極層47とを備える。
圧電体層43は、圧電体として機能するために、例えば、ZnOで構成された厚み1μm程度の層を有している。更に、圧電体層43は、ZnOで構成された層の両面を覆うSiO層を有している。このSiO層は、それぞれ0.1μm程度の層である。第1の電極層45及び第2の電極層47は、電極として機能するために、金属箔、蒸着膜、スパッタ膜、めっき膜等で形成されている。本実施形態では、第1及び第2の電極層45,47は、Al(アルミニウム)で形成されている。厚みは、例えば、第1の電極層45が2μm程度、第2の電極層47が25μm程度である。
圧電体層43、第1の電極層45、及び第2の電極層47は、それぞれ同程度の大きさで、互いに重なり合って積層されている。また、第1及び第2の電極層45,47は、それぞれ第1及び第2の電極パターン46,48が形成されている。
第1の電極層45の電極パターン46は、矩形状の第1の電極層45から電極として機能する電極部分45aをくり貫いて、電極部分45aと外周部分45bとを分割するためのライン状のパターンである。電極部分45aは、第1の電極層45の略中央部に位置する矩形状の部分と、この矩形状の部分から第1の電極層45の一辺に引き出された引出部分とを有する。第1の電極パターン46の部分は、アルミニウムが除去され、第1の電極層45から圧電体層43が露出している。
第2の電極層47の電極パターン48は、矩形状の第2の電極層47から電極として機能する電極部分47aをくり貫いて、電極部分47aと外周部分47bとを分割するためのライン状のパターンである。電極部分47aは、第2の電極層47の略中央部に位置する矩形状の部分と、この矩形状の部分から第2の電極層47の一辺に引き出された引出部分とを有する。第2の電極パターン48の部分は、アルミニウムが除去され、第2の電極層47から圧電体層43が露出している。
この第2の電極層47における電極部分47aの矩形状の部分及び引出部分は、第1の電極層45における電極部分45aの矩形状の部分及び引出部分にそれぞれ対向している。更に、電極部分47aは、電極部分45aより小さく、第1及び第2の電極層45,47の主面と垂直な方向から見て、電極部分47aの輪郭は、電極部分45aの輪郭より内側に位置している。
なお、第1の電極パターン46と第2の電極パターン48とは、各層の積層方向に重ならないように配置されている。すなわち、圧電体層43のどの部分も、少なくとも一方の面が、第1の電極層45又は第2の電極層47によって覆われている。圧電体層43は、強度が低く薄いので、単体で形状を保持することは困難であり、圧電体層43の各部分は、少なくとも第1の電極層45又は第2の電極層47によって保持されている。
引き続いて、本実施形態に係る電子部品E2の製造方法について説明する。本実施形態に係る電子部品の製造方法は、上記第1実施形態に係る電子部品の製造方法と同様に、積層体の形成工程S1、第1の固定工程S2、第1のエッチング工程S3、第1の剥離工程S4、第2の固定工程S5、第2のエッチング工程S6、及び第2の剥離工程S7を備える。この各工程について、図8及び9を参照して説明する。
最初に、積層体の形成工程S1において、積層体50を形成する。この積層体50は、圧電体層53と、この圧電体層53を挟んで対向する第1の電極層55と第2の電極層57とを備える。第2の電極層57は、厚み25μm程度の研磨したアルミニウム箔である。この第1の電極層57上にスパッタ法を用いてSiOを0.1μm程度成膜し、その上にZnOを1μm程度成膜し、更にその上に、SiOを0.1μm程度成膜して圧電体層53を形成する。そして、この圧電体層53の上に、スパッタ法を用いてアルミニウムを2μm程度堆積して第1の電極層55を形成する。これにより、積層体50が完成する。
次に、第1の固定工程S2において、積層体50を支持体20に粘着シート30を介して固定する。上記第1実施形態の第1及び第2の固定工程S2,S5と同様な手順で行うが、第1の電極層55のエッチングを行うために、熱剥離性の粘着層33と第2の電極層57とを粘着する。
次に、第1のエッチング工程S3において、図8に示すように、第1の電極層55に対してエッチングを行う。この第1のエッチング工程S3において、第1の電極パターン46と共に、積層体50を複数(本実施形態では9つ)の電子部品E2に分割するための分割線Lに沿った分割パターン56のエッチングを同時に行う。図8は、第1の電極層55に第1の電極パターン46及び分割パターン56を形成した状態の積層体の平面図と断面図である。
分割パターン56は、図8(a)に示すように、縦4本、横4本の分割線Lに沿った線状である。この分割パターン56によって第1の電極層55は、9つの第1の電極層45に分割される。第1の電極パターン46は、この9つの第1の電極層45それぞれに形成される。図8(a)において、薄いグレーで示す領域は、エッチングにより第1の電極層55の材料が除去され、圧電体層53が露出した部分を示す。
第1の電極層15のエッチングは、従来のエッチング技術を用いて行うことができる。例えば、ドライフィルムを第1の電極層55の表面に圧着し、露光・現像を行いドライフィルムのパターニングを行う。この後、市販のアルミニウムエッチング液を用いて、アルミニウムのパターニングを行う。アルミニウムエッチング液は、SiOをエッチングしないため、圧電体層53のSiO層は、エッチングストップ層として機能する。こうして、第1の電極層55において、分割パターン56と第1の電極パターン46とが形成される。
次に、第1の剥離工程S4において、上記第1実施形態と同様な手順で、第1の電極層55を粘着層33から剥離する。
次に、第2の固定工程S5において、分割された第1の電極層55に粘着シート30の粘着層33を粘着することにより、積層体50を新たな支持体20に新たな粘着シート30を介して固定する。第1の固定工程S2と同様な手順で行うが、第2の電極層57のエッチングを行うために、熱剥離性の粘着層33と第1の電極層55とを粘着する。
次に、第2のエッチング工程S6において、図9に示すように、第2の電極層47に対してエッチングを行う。この第2のエッチング工程S6において、第2の電極パターン48と共に分割パターン58のエッチングを行う。図9は、第2の電極層47に第2の電極パターン48及び分割パターン58を形成した状態の積層体50の平面図と断面図である。この分割パターン58は、第1の電極層55に形成した分割パターン56と同じパターンであり、縦4本、横4本の分割線Lに沿った線状である。また、分割パターン58の線幅は、分割パターン56の線幅と同程度である。
第2の電極層57において、分割パターン58は、第1の電極層55の分割パターン56の位置と重なるように形成される。そのために、上記第1実施形態と同様に、支持体20と粘着シート30とは、光を透過するものを用いることにより、支持体20に第1の電極層55の分割パターン56を透かせて、支持体20側から分割パターン56を読み取り、パターニング用のマスクの位置合わせを行う。
これにより、分割パターン56と分割パターン58の位置ずれを抑制できると共に、第1の電極パターン46に対する第2の電極パターン48のずれを抑制することができる。この後、アルミニウムエッチング液を用いて、アルミニウム(第2の電極層57)のパターニングを行う。これにより、第2の電極層57において、分割パターン58と第2の電極パターン48とが形成される。
この状態は、図9(b)で示すように、第1の電極層55及び第2の電極層57が個々の電子部品E2用に分割されている。すなわち、積層体50において、分割線L上にあるのは、圧電体層53のみであり、9つの電子部品E2を一体の積層体50としてつなぎとめているのは、圧電体層53である。
続いて、第2の剥離工程S7において、粘着されていた第1の電極層55を粘着層33から剥離する。この第1の電極層55は、第1のエッチング工程S3において、既に分割された層である。第1の剥離工程S4と同様に、粘着層33を加熱して、粘着層33の粘着力を低下させる。粘着層33の粘着力がほぼ0になると、分割された個々の第1の電極層55が粘着層33から剥離すると共に反り返るので、強度の低い分割線L上の圧電体層53が割れて、個々の電子部品E2に分割される。
以上説明したように、本実施形態に係る電子部品の製造方法では、第1のエッチング工程S3において、積層体50を複数の電子部品E2に分割するための分割線Lに沿った分割パターン56のエッチングを第1の電極層55に行い、第2のエッチング工程S6において、分割パターン56と同じパターン(分割パターン58)を第1の電極層55に形成された分割パターン56と重ねて第2の電極層57に形成する。よって、第1及び第2の電極層55,57において、分割線L上の部分を除去することができる。これにより、バリが発生するのを防止して、第1の電極層55と第2の電極層57とを個々の電子部品E2用に分割できる。従って、第1及び第2の電極層におけるバリの発生を防止して、電子部品を製造することができる。すなわち、ダイシングを行うことなく、積層体50を個々の電子部品E1に個片化することができる。
また、第1のエッチング工程S3では、電子部品E2毎に第1の電極層55に形成される第1の電極パターン46のエッチングと、分割パターン56のエッチングとを同時に行うことにより、製造工程の効率化を図ることができる。第2のエッチング工程S6では、電子部品E2毎に第2の電極層57に形成される第2の電極パターン48のエッチングと、分割パターン58のエッチングとを同時に行うことにより、製造工程の効率化を図ることができる。
すなわち、第1及び第2の電極層55,57のエッチングを行う際に、分割パターン56,58のエッチングを行うことにより、積層体50を個々の電子部品E2に分割するために必要なダイシングを用いた切断工程の必要がなくなり、製造工程の効率化を図ることができる。
また、第2の電極層57のエッチングを行った後に、第2の剥離工程S7において、粘着層33の粘着力を低下させるので、分割された第1の電極層55が粘着層33から剥離する。剥離する際には、複数の電子部品E2の集合体としての積層体50において、個々の電子部品E2をつないでいる誘電体層53が分割線Lに沿って割れる。従って、電子部品E2における第1及び第2の電極層45,47のバリの発生を防止して、積層体10を複数の電子部品E2に分割することが容易にできる。
また、光を透過する支持体20と粘着シート30とを用いることにより、第2のエッチング工程S6では、第1のエッチング工程S3において第1の電極層55にエッチングされた分割パターン56を支持体20に透かして、第1の電極層55に形成された分割パターン56と重なるように、第2の電極層57に分割パターン58のエッチングを行う。この場合、第1の電極層55に形成された分割パターン56の位置と第2の電極層57に施す分割パターン58の位置とを精度良く合わせることができる。よって、第1及び第2の電極層55,57において分割線L上の部分を確実に除去できるので、積層体50を複数の電子部品E2に確実に分割することができる。
また、粘着層33は、熱により粘着力が低下する材料で形成されているので、第1及び第2の剥離工程S4,S7では、粘着層33を加熱することにより、粘着層33の粘着力が低下するため、支持体20から第1の電極層55又は第2の電極層57を剥離する際、第1の電極層55又は第2の電極層57にほとんど力をかけずにすむ。従って、容易に、粘着層33から第1の電極層55又は第2の電極層57を剥離することができる。そして、第2の剥離工程S4では、分割された第1の電極層55を粘着層33から剥離することにより、容易に積層体50を複数の電子部品E2に分割することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、粘着層33として、熱により粘着力が低下する熱剥離性のものを用いることとしたが、これに限られない。粘着層33として、紫外線により粘着力が低下する紫外線剥離性のものを用いてもよい。この場合、第1及び第2の剥離工程S4,S7の際には、光透過性の支持体20側から紫外線を粘着層33に照射することにより、粘着層33の粘着力を低下させる。この場合も、紫外線の照射によって、粘着層33の粘着力が低下するため、支持体20から第1の電極層15,55を剥離する際第1の電極層15,55にほとんど力をかけずにすむため、容易に、粘着層33から第1の電極層15,55を剥離すると共に、容易に積層体10,50を複数の電子部品E1,E2に個片化することができる。
また、例えば、上記第2の実施形態に係る電子部品E2の圧電体層53は、ZnOであるとしたが、圧電体材料であればよく、AlN(窒化アルミニウム)又はPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等であってもよい。
また、例えば、本発明の電子部品の製造方法を適用可能な電子部品は、上述した薄膜コンデンサ及び膜圧電共振子に限らず、機能層と機能層を挟んで対向する第1の電極層及び第2の電極層とを有する電子部品ならば適用可能であり、バリスタ等にも適用することができる。
第1実施形態に係る電子部品の平面図及び断面図である。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法のフロー図である。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法を示す図である。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法を示す図である。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法を示す図である。 第1実施形態に係る電子部品の端面を拡大した断面図である。 第2実施形態に係る電子部品の平面図及び断面図である。 第2実施形態に係る電子部品の製造方法を示す図である。 第2実施形態に係る電子部品の製造方法を示す図である。
符号の説明
E1,E2…電子部品、6,46…第1の電極パターン、8,48…第2の電極パターン、10,50…積層体、13…誘電体層(機能層)、15,55…第1の電極層、16,18,56,58…分割パターン、17,57…第2の電極層、20…支持体、30…粘着シート、33…粘着層、L…分割線。

Claims (10)

  1. 機能層と、前記機能層を挟んで対向する第1の電極層及び第2の電極層と、を有する積層体を形成する形成工程と、
    前記積層体を複数の電子部品に分割するための分割線に沿った分割パターンのエッチングを前記第1の電極層に対して行う第1のエッチング工程と、
    前記分割パターンのエッチングを前記第1の電極層に形成された分割パターンと重なるように前記第2の電極層に対して行う第2のエッチング工程と、
    を備えることを特徴とする電子部品の製造方法。
  2. 前記第1のエッチング工程では、前記分割パターンのエッチングと共に前記電子部品毎に形成される第1の電極パターンのエッチングを前記第1の電極層に対して行うことを特徴とする請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記第2のエッチング工程では、前記分割パターンのエッチングと共に前記電子部品毎に形成される第2の電極パターンのエッチングを前記第2の電極層に対して行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記第2のエッチング工程の前に、分割された前記第1の電極層に粘着層を粘着して、当該粘着層を介して支持体に前記積層体を固定する固定工程と、
    前記第2のエッチング工程の後に、前記粘着層の粘着力を低下させて、分割された前記第1の電極層を前記粘着層から剥離する剥離工程と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記支持体及び前記粘着層は、光透過性の材料で形成され、
    前記第2のエッチング工程では、前記第1のエッチング工程において前記第1の電極層にエッチングされた前記分割パターンを前記支持体に透かして、前記分割パターンのエッチングを前記第1の電極層に形成された分割パターンと重なるように前記第2の電極層に対して行うことを特徴とする請求項4に記載の電子部品の製造方法。
  6. 前記粘着層は、熱により粘着力が低下する材料で形成され、
    前記剥離工程では、前記粘着層を加熱して、前記粘着層の粘着力を低下させることを特徴とする請求項4又は5に記載の電子部品の製造方法。
  7. 前記粘着層は、紫外線により粘着力が低下する材料で形成され、
    前記剥離工程では、前記粘着層に紫外線を照射して、前記粘着層の粘着力を低下させることを特徴とする請求項4又は5に記載の電子部品の製造方法。
  8. 前記機能層の厚みが、10μm未満であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  9. 前記機能層は、誘電体層であり、前記電子部品は、薄膜コンデンサであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  10. 前記第1の電極層における前記分割パターンの線幅と、前記第2の電極層における前記分割パターンの線幅とのいずれか一方の分割パターンの線幅は、他方の分割パターンの線幅より太いことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
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