JP2009237404A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホストコントローラが水平同期信号の異常を検出したときの原因を切り分けることが可能な光走査装置を提供する。
【解決手段】複数本のレーザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光源から出射され複数本のレーザ光を反射して所定の方向に走査する回転センサを設けた回転多面鏡と、前記レーザ走査光を所定の位置で検出する走査光検出器と、その走査光検出器が出力する走査光検出信号を監視して走査周期・走査光間隔・信号個数に異常がある場合に走査光異常検出信号を出力する走査光異常検出部を備え、前記走査光検出信号から生成される水平同期信号に基づいて前記レーザ走査光の走査を制御する光走査装置において、前記回転センサが前記回転多面鏡の回転速度を監視して、前記走査光異常検出部が異常を検出した走査周期における回転速度変動幅を検出することにより前記水平同期信号の状態をチェックする。
【選択図】図1

Description

本発明は、走査光を用いて感光体などを走査する光走査装置に係り、特にそれの水平同期信号の異常を検出したときの原因が切り分けられる光走査装置に関する。
図1は、レーザプリンタや複写機などに代表される電子写真装置に用いられる光走査装置の概略構成図である。n個のレーザ光源10から出射したn本のレーザビームは、回転多面鏡20で反射し、Fθレンズ30を通じて感光ドラム40上を走査しながら照射する。このときドットイメージに変換された文字データや図形データがビデオ信号(レーザビームのON/OFF信号)となり、感光ドラム40の表面にレーザビームが照射される部分と照射されない部分とが形成され、いわゆる静電潜像が形成される。
回転多面鏡20は、その回転センサの出力を制御クロックと対比させることで定速に回転制御している。走査光検出器50は、前述感光ドラム40と光学的に等しい距離で、かつ、主走査方向に対し感光ドラム40より前にレーザビームが照射される位置に設置される。この走査光検出器50は、水平同期信号を生成し、走査光が感光ドラム40上を走査する際に、ホストコントローラからのドットイメージ送信開始位置を決める。
図5は、レーザ光源が2個(n=2)の場合におけるレーザビームのON/OFF信号ビデオ信号と水平同期信号のタイミングチャートである。
水平同期取り期間において、まずレーザビームのON/OFF信号(ビデオ信号)をONの状態とし、この状態でレーザ光源10から出射したレーザビームが回転多面鏡20で反射し、Fθレンズ30を通じて走査光検出器50に入射すると、水平同期信号がレーザビーム1本あたり1回出力され、各水平同期信号に対応するレーザビームのON/OFF信号(ビデオ信号)をOFFする。
以上の構成においては、一回の走査につきnパルスの水平同期信号が必要であり、水平同期信号がnパルスに満たない場合、水平同期信号がnパルスよりも多い場合、さらには水平同期信号が規定値と違うタイミングに出力された場合においては、水平同期取り期間の次に続く印刷期間において、レーザビームのON/OFF信号(ビデオ信号)が誤ったタイミンングで出力される為、正確な静電潜像の形成ができない。よって、これらの場合においてホストコントローラは警告を発生し、動作を中断するように制御している。
従来、周期信号から所定の時間経過後にエンジンとの通信を開始し、前記通信によって取得されたステータスにより、印刷ページのページ終了により同期信号が出力されなくなったのか、プリンタエンジンに異常が発生して同期信号が出力されなくなったのかを判別するプリンタが特許文献1に開示されているが、水平同期信号の異常を検出したときの原因を切り分けることは困難である。
また本発明者は、特許文献2において水平同期信号の異常を検出したときの原因を切り分ける手段を提案しているが、水平同期信号の異常を検出したときに、回転多面鏡が回転していたか、レーザが発光していたか、走査光検出器の給電に異常はなかったかを判断することは困難である。
特開2004−249620号公報 特開2004−354964号公報
ところが従来の技術では、水平同期信号のパルス数に対する異常の検出を行うことにより、水平同期信号がnパルスに満たない場合、水平同期信号がnパルスよりも多い場合、さらには水平同期信号が規定値と違うタイミングに出力された場合のどの状態にあるかを切り分けすることが可能である。しかし、水平同期信号の異常を検出したときに、回転多面鏡の回転に異常がなかったか、レーザの発光状態に異常がなかったか、走査光検出器の給電に異常はなかったか等の原因を切り分けることは困難であった。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、水平同期信号の異常を検出したときの原因を切り分けることのできる光走査装置を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、複数本のレーザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光源から出射され複数本のレーザ光を反射して所定の方向に走査する回転センサを設けた回転多面鏡と、前記レーザ走査光を所定の位置で検出する走査光検出器と、その走査光検出器が出力する走査光検出信号を監視して走査周期・走査光間隔・信号個数に異常がある場合に走査光異常検出信号を出力する走査光異常検出部を備え、前記走査光検出信号から生成される水平同期信号に基づいて前記レーザ走査光の走査を制御する光走査装置において、前記回転センサが前記回転多面鏡の回転速度を監視して、前記走査光異常検出部が異常を検出した走査周期における回転速度変動幅を検出することにより前記水平同期信号の状態をチェックする構成になっていることを特徴とするものである。
前記目的を達成するため本発明の第2の手段は、複数本のレーザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光源から出射され複数本のレーザ光を反射して所定の方向に走査する回転多面鏡と、前記レーザ走査光を所定の位置で検出する走査光検出器と、その走査光検出器が出力する走査光検出信号を監視して走査周期・走査光間隔・信号個数に異常がある場合に走査光異常検出信号を出力する走査光異常検出部を備え、前記走査光検出信号から生成される水平同期信号に基づいて前記レーザ走査光の走査を制御する光走査装置において、前記走査光検出器が前記走査光のレーザ強度を監視して、前記走査光異常検出部が異常を検出した時の前記走査光検出器のレーザ強度に基づいて前記水平同期信号の状態をチェックする構成になっていることを特徴とするものである。
前記目的を達成するため本発明の第3の手段は、複数本のレーザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光源から出射され複数本のレーザ光を反射して所定の方向に走査する回転多面鏡と、前記レーザ走査光を所定の位置で検出する走査光検出器と、その走査光検出器が出力する走査光検出信号を監視して走査周期・走査光間隔・信号個数に異常がある場合に走査光異常検出信号を出力する走査光異常検出部と、前記走査光検出器の給電状態を検出する走査光検出器給電監視部を備え、前記走査光検出信号から生成される水平同期信号に基づいて前記レーザ走査光の走査を制御する光走査装置において、前記走査光検出器給電監視部が走査光検出器の給電状態を監視して、前記走査光異常検出部が異常を検出した時の前記走査光検出器給電監視部の監視状態に基づいて前記水平同期信号の状態をチェックする構成になっていることを特徴とするものである。
本発明によれば、水平同期信号の異常を検出時における、回転多面鏡の回転速度変動幅、レーザの発光強度、走査光検出器の給電状態を検出することで、更なる原因の切り分けが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。図2は、レーザ光源が2個(n=2)の場合における、本発明の一実施例を示すタイミングチャートである。
回転多面鏡の速度が一定であれば、水平同期信号も一定の周期で出力されるが、回転多面鏡の速度が変動した場合は水平同期信号の出力タイミングも変動する。例えば図2に示す如く回転多面鏡の速度が遅くなった場合には、水平同期信号の出力タイミングは規定の位置(図2の点線部)と比較して遅くなる。もちろん、回転多面鏡の速度の異常検出は通常動作時も行うことが通例であるが、回転多面鏡の回転異常レベルに満たない変動により水平同期信号の出力タイミングが変動した場合に、水平同期信号の異常検出原因に回転多面鏡の回転異常を加えることで、水平同期信号の出力タイミングが変動した原因が回転多面鏡にあることが本発明により切り分け可能である。
図3は、レーザ光源が2個(n=2)の場合における本発明の他の実施例を示すタイミングチャートである。レーザの発光強度(レーザ光量)が走査光検出器の検出レベルに達している場合は、水平同期信号が出力されるはずであるが、レーザの発光強度が走査光検出器の検出レベルに達していない場合は、水平同期信号が出力されなくなる。もちろん、レーザの発光強度の検出は通常動作時も行うことが通例であるが、そのレーザ発光強度の異常レベルに満たない変動により水平同期信号が出力されなくなった場合に、水平同期信号の異常検出原因にレーザ発光強度を加えることで、水平同期信号が出力されなくなった原因がレーザ光源にあることが本発明により切り分け可能である。また、特許文献2の記載によりレーザビームのON/OFF信号を検出すれば、レーザビームのON/OFF信号はONしているがレーザが発光していない、というように更なる切り分けが可能となる。
図4は、レーザ光源が2個(n=2)の場合における、本発明のさらに他の実施例を示すタイミングチャートである。走査光検出器の給電が正常である場合は、水平同期信号が出力されるはずであるが、走査光検出器の給電に異常が生じた場合は、水平同期信号が出力されなくなる。もちろん、給電異常の検出は通常動作時も行うことが通例であるが、その走査光検出器の給電が異常レベルに満たない変動により水平同期信号が出力されなくなった場合に、水平同期信号の異常検出原因に走査光検出器の給電異常を加えることで、水平同期信号が出力されなくなった原因が走査光検出器の給電にあることが本発明により切り分け可能である。
一般的な光走査装置の概略構成図である。 本発明の一実施例に係る光走査装置のタイミングチャートである。 本発明の他の実施例に係る光走査装置のタイミングチャートである。 本発明のさらに他の実施例に係る光走査装置のタイミングチャートである。 従来の光走査装置のタイミングチャートである。
符号の説明
10はレーザ光源、20は回転多面鏡、30はFθレンズ、40は感光ドラム、50は走査光検出器である。

Claims (3)

  1. 複数本のレーザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光源から出射され複数本のレーザ光を反射して所定の方向に走査する回転センサを設けた回転多面鏡と、前記レーザ走査光を所定の位置で検出する走査光検出器と、その走査光検出器が出力する走査光検出信号を監視して走査周期・走査光間隔・信号個数に異常がある場合に走査光異常検出信号を出力する走査光異常検出部を備え、前記走査光検出信号から生成される水平同期信号に基づいて前記レーザ走査光の走査を制御する光走査装置において、
    前記回転センサが前記回転多面鏡の回転速度を監視して、前記走査光異常検出部が異常を検出した走査周期における回転速度変動幅を検出することにより前記水平同期信号の状態をチェックする構成になっていることを特徴とする光走査装置。
  2. 複数本のレーザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光源から出射され複数本のレーザ光を反射して所定の方向に走査する回転多面鏡と、前記レーザ走査光を所定の位置で検出する走査光検出器と、その走査光検出器が出力する走査光検出信号を監視して走査周期・走査光間隔・信号個数に異常がある場合に走査光異常検出信号を出力する走査光異常検出部を備え、前記走査光検出信号から生成される水平同期信号に基づいて前記レーザ走査光の走査を制御する光走査装置において、
    前記走査光検出器が前記走査光のレーザ強度を監視して、前記走査光異常検出部が異常を検出した時の前記走査光検出器のレーザ強度に基づいて前記水平同期信号の状態をチェックする構成になっていることを特徴とする光走査装置。
  3. 複数本のレーザ光を出射するレーザ光源と、そのレーザ光源から出射され複数本のレーザ光を反射して所定の方向に走査する回転多面鏡と、前記レーザ走査光を所定の位置で検出する走査光検出器と、その走査光検出器が出力する走査光検出信号を監視して走査周期・走査光間隔・信号個数に異常がある場合に走査光異常検出信号を出力する走査光異常検出部と、前記走査光検出器の給電状態を検出する走査光検出器給電監視部を備え、前記走査光検出信号から生成される水平同期信号に基づいて前記レーザ走査光の走査を制御する光走査装置において、
    前記走査光検出器給電監視部が走査光検出器の給電状態を監視して、前記走査光異常検出部が異常を検出した時の前記走査光検出器給電監視部の監視状態に基づいて前記水平同期信号の状態をチェックする構成になっていることを特徴とする光走査装置。
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