JP2011177985A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走査同期信号からレーザ光の走査速度に応じたノイズ除去を行い、正確にレーザ光走査位置を検出して所望の主走査位置に画像を形成すること。
【解決手段】レーザ光を検出して走査同期信号を出力するBDセンサ12と、BDセンサ12により出力されたBD信号から除去パルス幅より小さい幅のパルスを除去して補正BD信号を出力するノイズ除去ブロック103と、除去パルス幅をノイズ除去ブロック103に設定するCPU101と、ノイズ除去ブロック103により出力された補正BD信号に基づきレーザ光の走査速度を算出するレーザ・スキャナ制御ブロック104とを備え、CPU101は、レーザ・スキャナ制御ブロック104により算出されたレーザ光の走査速度が速くなるにつれて設定する除去パルス幅を小さくする。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置のレーザ光の走査位置検出方法及びレーザ光を用いて像担持体上に潜像を形成する画像形成装置に関する。
レーザ光を用いて画像を形成する構成の画像形成装置は、レーザ光の走査位置を検知するためにセンサでレーザ光を検出し、走査同期信号を生成することで像担持体上の所望の主走査位置に潜像を形成する。走査同期信号にノイズが重畳されると主走査位置の同期が正しくとれなくなり、像担持体上の所望の主走査位置に画像を潜像することができなくなるため、画像の劣化を招く。画像劣化を招く走査同期信号のノイズへの一般的な対策として、ある一定幅以下の短パルスを除去するローパスフィルタを用いてノイズを除去する方法がある。また、走査同期信号のノイズの対策として、レーザ光がセンサを通過しないと予測される期間は走査同期信号をマスクし、レーザ光がセンサを通過すると予測される期間はマスクを解除することでノイズ耐性を強くする手法が例えば特許文献1に記載されている。
特開2003−046766号公報
しかしながら、従来の方法では、次のような問題があった。ある一定幅以下の短パルスを除去するローパスフィルタを用いる方法は、他の電気信号の影響によって走査同期信号にノイズが重畳される場合に対しては有効である。しかし、ゴミ等の影響によって走査同期信号にノイズが重畳される場合は正しく走査同期信号を生成することができない。これは、電気信号起因のノイズのパルス幅がほぼ一定であるのに対し、ゴミ起因のノイズの場合はレーザ光の走査速度に応じて重畳されるノイズのパルス幅が変化するからである。このため、一定幅以下の短パルスを除去する方法ではゴミ起因のノイズを完全に除去できない可能性がある。
ゴミ起因で走査同期信号にノイズが重畳される場合の例を説明する。レンズを通過したレーザ光をセンサで検出して走査同期信号を生成する構成の場合、レンズやセンサにゴミが付着すると走査同期信号にゴミ起因によるノイズが重畳される。例えば、図13(a)に示すようなゴミがレーザ光検出センサに付着したとする。そうすると図13(b)に示すように、走査同期信号にゴミによる波形割れが生じる。この場合、図13(b)に示すようにレーザ光の走査速度が遅いとき(例えば起動時)は走査同期信号及び走査同期信号に重畳されるゴミ起因のノイズのパルス幅(以下、単にゴミのパルス幅という)は共に大きい。レーザ光の走査速度が速くなるにつれて(例えば立上げ途中)走査同期信号及び走査同期信号に重畳されるゴミのパルス幅は共に小さくなっていく。なお、走査同期信号は、レーザ光がレーザ光検出センサを通過しているときにLOWになるものとする。ここで、ある一定幅以下の短パルスを除去するノイズフィルタを用いた場合、除去パルス幅を大きく設定していると、レーザ光の速度が速いときに走査同期信号のノイズだけでなくレーザ光検出パルス自体も除去してしまう可能性がある(図13(c)参照)。一方、除去パルス幅を小さく設定しているとレーザ光の走査速度が遅いときにゴミ起因のノイズパルスを除去できない可能性がある(図13(c)参照)。特にレーザ光のスポット径が絞られている機種の場合、センサが付着しているゴミを敏感に検出してしまうため、このゴミ起因によるノイズが問題になる可能性が高い。
また、レーザ光がセンサを通過しないと予測される期間は走査同期信号をマスクすることでノイズを無視する対策を実施したとしても、レーザ光がセンサを通過するときにゴミ起因のノイズが重畳されるとレーザ光の走査位置を正しく検出できない。また、レーザ光の走査速度が定常状態であればレーザ光がセンサを通過する期間を正確に予測できるが、起動時はレーザ光の走査速度が不安定であり、走査同期信号をマスクすべき期間を正確に予測することができない。このため、レーザ起動時にこの対策を実施することは難しい。レーザ光走査起動時にこのようなノイズが走査同期信号に重畳されるとレーザ光走査速度を正しく検出できないため、画像形成装置を起動することができなくなる。また、画像形成装置を起動できたとしても、走査同期信号にノイズが重畳されるとレーザ光主走査位置の同期が正しくとれないため、画像の劣化を招く。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、走査同期信号からレーザ光の走査速度に応じたノイズ除去を行い、正確にレーザ光走査位置を検出して所望の主走査位置に画像を形成することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
(1)レーザ光を像担持体に走査する露光手段を備え、前記露光手段により前記像担持体上に潜像を形成する画像形成装置において、前記レーザ光を検出して走査同期信号を出力する検出手段と、前記検出手段により出力された前記走査同期信号から除去パルス幅より小さい幅のパルスを除去して補正走査同期信号を出力する除去手段と、前記除去パルス幅を前記除去手段に設定する設定手段と、前記除去手段により出力された前記補正走査同期信号に基づき前記レーザ光の走査速度を算出する算出手段と、を備え、前記設定手段は、前記算出手段により算出されたレーザ光の走査速度が速くなるにつれて設定する除去パルス幅を小さくすることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、走査同期信号からレーザ光の走査速度に応じたノイズ除去を行い、正確にレーザ光走査位置を検出して所望の主走査位置に画像を形成することができる。
実施例1〜3の画像形成装置の構成を示す図 実施例1,2の画像形成装置の(a)システムのブロック図、(b)レーザ・スキャナユニットの平面図 (a)実施例1の補正BD信号生成方法の説明図、(b)実施例1,3のレーザ光走査速度と除去ノイズパルス幅の関係を示す図 実施例1,2の補正BD信号生成方法の説明図 実施例1の補正BD信号生成システムのブロック図 実施例1の補正BD信号生成処理を説明するフローチャート 実施例2の(a)レーザ光走査速度と除去ノイズパルス幅の関係を示す図、(b)補正BD信号生成システムのブロック図 実施例2の補正BD信号生成処理を説明するフローチャート 実施例3の(a)レーザ・スキャナユニットの平面図、(b)2ビームレーザ光のレーザ発光パターンの説明図 実施例3と従来例の2ビームレーザ構成の補正BD信号生成方法の説明図 実施例3の補正BD信号生成システムのブロック図 実施例3の補正BD信号生成処理を説明するフローチャート 実施例3の補正BD信号生成処理を説明するフローチャート 従来例の補正BD信号生成方法の説明図
以下、本発明の実施の形態について実施例により詳しく説明する。
[画像形成装置の構成]
実施例1の画像形成装置の構成を図1に示す。本実施例のカラーの画像形成装置9は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の画像形成部を備える。感光ドラム(各色を示すY、M、C、Kは以下省略する)1は静電潜像が形成される像担持体である。モータ6は各感光ドラム1を駆動する。レーザ・スキャナ2は画像信号に応じて露光を行い感光ドラム1上(像担持体上)に静電潜像を形成する。中間搬送ベルト3は記録媒体である用紙を各色の画像形成部に順次搬送する無端状のベルトである。駆動ローラ4はモータとギア等でなる駆動手段と接続され、中間搬送ベルト3を駆動する。モータ6αは駆動ローラ4を駆動する。定着器5は用紙に転写されたトナーを溶融、固着し、モータ6βは定着器5を駆動する。パーソナルコンピュータ(以下、PC)からプリントすべきデータがプリンタとしての画像形成装置9に送られると、用紙カセット7から用紙8が供給され中間搬送ベルト3に到達し、中間搬送ベルト3により用紙8が各色の画像形成部に順次搬送される。中間搬送ベルト3による用紙搬送とタイミングを合せて、各色の画像信号が各レーザ・スキャナ2に送られ、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。図示しない現像器により感光ドラム1上の静電潜像がトナーで現像され、図示しない転写部で用紙8上に転写される。図1では、Y、M、C、Kの順に順次画像形成される。その後用紙8は中間搬送ベルト3から分離され、定着器5で熱によってトナー像が用紙8上に定着され、外部へ排出される。紙種検知センサ40は、用紙8の表面平滑性等を検出して紙種を判別するセンサである。
[画像形成装置のブロック図]
図2(a)に本実施例の画像形成装置のシステムブロック図を示す。ホストコンピュータ30はRGBの画像信号を画像形成装置9へ送出する。画像形成装置9の画像処理部31は、入力された画像信号に対してRGBからY、M、C、Kへの変換処理を行い、画像信号をプリント制御部19へ送出する。画像処理部31はCPU32、プリント制御部19はCPU101を有し、各CPUが各動作のタイミング及び各機器間の通信を不図示のバスを介して制御する。プリント制御部19は、モータドライバ34を介して各モータ6の速度制御、スキャナモータドライバ18を介してスキャナモータ33の速度制御、レーザドライバ17を介して半導体レーザ10の発光制御を行う。
[レーザ・スキャナユニットの平面図]
図2(b)は、半導体レーザ10を用いたレーザ・スキャナユニットの平面図を、一部制御系を追記し示す。ポリゴンミラー11は半導体レーザ10より発振したレーザ光(LD)を偏向させる。BDセンサ12は偏向されたレーザ光の照射を検出する。fθレンズ14、15はポリゴンミラー11により偏向されたレーザ光の走査速度を一定速に補正する。反射ミラー16は速度補正されたレーザ光を感光ドラム1へ反射させる。レーザドライバ17は半導体レーザ10の発光制御を行う。スキャナモータドライバ18はポリゴンミラー11の速度制御を行う。プリント制御部19はレーザドライバ17やスキャナモータドライバ18に対して発光指令及びモータの加減速指令を送信する。プリント制御部19はスキャナモータドライバ18を制御し、ポリゴンミラー11を所望の速度にて回転させる。さらにプリント制御部19はレーザドライバ17を制御し、レーザ光源を持つ半導体レーザ10より所望のタイミングにてレーザ発振させる。発振したレーザ光はポリゴンミラー11により偏向されスキャナユニット内に配置されたBDセンサ12に照射される。BDセンサ12はレーザ光を照射されると主走査同期信号(以下、BD信号)(走査同期信号)をプリント制御部19に出力する。なお、主走査同期信号は、レーザ光がBDセンサ12を通過しているときにLOWになるものとする。本実施例ではプリント制御部19でBD信号のノイズを除去した補正BD信号(補正走査同期信号)を生成し、生成した補正BD信号より主走査方向の画像書き出しタイミングの調整を行う。本実施例では、ディジタル回路を用いてBD信号のノイズを除去した補正BD信号を生成する。尚、例えば、ノイズ除去について、ローパスフィルタを複数通り予め用意し、除去したいノイズの周波数に応じて適切なローパスフィルタを選択するようにすれば、アナログ回路を用いることもできる。
[補正BD信号の生成方法]
図3(a)に本実施例の補正BD信号の生成方法を示す。尚、図3は原理を説明する為の図であり、例えば「5」のカウンタ値を例に説明を行っていくが、特に「5」という数値に特別な意味は無い。図3(a)はパルス幅が後述するカウンタ「5」未満のノイズを除去するように設定した場合の補正BD信号の生成方法である。尚、図3(a−1)は、BD信号にノイズが重畳されない場合の補正BD信号の生成方法を示す図である。プリント制御部19はカウンタ(ノイズ除去カウンタ)を有し、BD信号の変化を検知すると、プリント制御部19に入力されるクロックに同期してカウンタがカウント値を1から順次カウントアップする。このクロックはプリント制御部19上に設けられた水晶発振子(不図示)から出力されている。図中白丸は、プリント制御部19がBD信号の変化(HIGHからLOWへの変化、又は、LOWからHIGHへの変化)を検知して、カウンタがカウントアップを開始するタイミングを示す。カウント値が設定された値(図3(a)では「5」)になったときに、BD信号の変化を補正BD信号へ反映させる。その後BD信号が変化しない間は、カウント値は「0」を保持しカウント動作を行わない。その後、BD信号が再び変化すれば、カウンタは再度1からカウントアップを行い、カウント値が「5」になったときにBD信号の変化を補正BD信号へ反映させる。
図3(a−2)は、パルス幅「5」未満のノイズが重畳された場合の補正BD信号の生成方法を示す図である。図3(a−1)同様白丸で示すように、カウンタはBD信号が変化したときにカウント値を1から順次カウントアップする。ここで、カウント値が設定された値(図3(a)では「5」)に到達する前にBD信号が変化した場合は、カウンタは再びカウント値1からカウントアップ動作を行う。BD信号が変化し、カウント値が「5」に到達すればBD信号の変化を補正BD信号へ反映させる。つまり、カウント値が「5」に到達する前にBD信号が変化するような短パルスはノイズと判断して補正BD信号へは反映せず、カウント値が「5」に到達するだけの長さを持つパルスだけを補正BD信号へ反映する。図中黒丸は、BD信号の変化が補正BD信号へ反映されるタイミングを示し、カウント値が「5」に到達した場合にのみ反映されたことを示す。このような制御を実施することで設定幅未満のパルスを除去することができる。
ゴミ起因のノイズのパルス幅はレーザ光走査速度に応じて変化する。このため、本実施例では補正BD信号のBD周期つまりレーザ光の走査速度を算出し、レーザ光走査速度と除去すべきノイズのパルス幅(以下、除去ノイズパルス幅)が反比例の関係になるように除去ノイズパルス幅を設定する。
本実施例では、図3(b)に示すようなレーザ光走査速度(=1/BD周期)と除去ノイズパルス幅が反比例の関係となるように予め求めた算出式に基づいて除去ノイズパルス幅の設定値を変更する。レーザ・スキャナ2起動直後のレーザ光走査速度が遅いときは(例えば図3(b)では1/6500以下)、除去ノイズパルス幅を例えば「100」に設定する。なお、この「6500」はBD周期計測カウンタのカウント値、「100」はノイズ除去カウンタのカウント値である。ここで設定する除去ノイズパルス幅は、起動直後に重畳されるノイズを除去できる値を設定する必要があり、製品毎に最適化される値であるため必ずしも「100」でなくても良い。その後、レーザ光走査速度が到達すべき目標走査速度となるまで、BD周期算出毎に図3(b)に基づいて除去ノイズパルス幅を設定する。このような除去ノイズパルス幅設定を行うことで、レーザ光の走査速度に応じてパルス幅が変化するノイズがBD信号に重畳されても、BD信号自体を除去することなくノイズのみを除去することができる。
[レーザ光走査速度に応じた除去ノイズパルス幅の設定]
図4はレーザ・スキャナ2の(a)起動時、(b)立上げ途中、(c)定常回転時において、図3(b)に基づき除去ノイズパルス幅を変更することによる補正BD信号の生成方法を示す。図中白丸は図3(a)と同様の意味を示す。ノイズ除去カウンタはBD信号が変化したときに、カウント値を1から順次カウントアップしていき、BD信号のパルス幅を計測する。尚、図3で説明した通り、プリント制御部19上に設けられた水晶発振子から出力されるクロックに基づくものであり、カウント値の大きさをどうするかは、どのような駆動周波数の水晶発振子を採用するかで決まる。これは後述の説明においても全て同じである。カウント値が設定された値(例えば図4(a)では「100」)に到達する前にBD信号が変化したときは、カウンタは再びカウント値1からカウントアップ動作を行う。カウント値が設定された値(例えば図4(a)では「100」)になったときは、BD信号の変化を補正BD信号へ反映させる。このような制御を行うことで、パルス幅が100未満のノイズを除去することができる。スキャナ起動時はレーザ光走査速度が遅く、BD信号及びゴミ起因のノイズパルス幅も大きいため、除去するパルス幅は大きな値を設定する。またプリント制御部19は、補正BD信号の立下りを検知してBD信号の周期、つまりレーザ光走査速度を算出する。レーザ光走査速度が速くなればBD信号及びゴミ起因のノイズパルス幅は共に小さくなっていくため、プリント制御部19は除去ノイズパルス幅の設定値を小さくする。本実施例では、スキャナ立上げ途中である図4(b)では除去ノイズパルス幅に「60」を設定し、目標走査速度到達後の定常回転時である図4(c)で除去ノイズパルス幅に「40」を設定する。なお、図4では3種類の除去ノイズパルス幅の設定値を示したが、BD周期算出毎すなわちレーザ光の走査速度算出毎に最適な除去ノイズパルス幅を再設定するため、除去ノイズパルス幅の設定値は3種類に限定されるものではない。
また、除去ノイズパルス幅を「0」に設定することで、ノイズ除去を行わない設定とすることもできる。例えば、レーザ光の走査速度が目標走査速度に到達した後に、除去ノイズパルス幅を0、すなわちノイズのパルス幅を除去しないように設定してもよい。レーザ光の走査速度を速くしていくと、ゴミ起因のノイズパルス幅も狭くなっていき、ある速度以上になるとノイズパルス幅が波形として現れなくなる場合もある。例えば、レーザ光の走査速度が目標走査速度に到達した後にノイズパルス幅が波形として現れなくなる場合には、除去ノイズパルス幅を0としノイズのパルス幅を除去しない設定とすることが考えられる。これにより、レーザ光の走査速度が目標走査速度に到達した後に、BD信号を補正BD信号へ反映するまでの遅延時間をなくすことができ、BD信号の変化を早く検出することができる。
[適当でない除去ノイズパルス幅のエラーリカバリ方法]
本実施例におけるエラーリカバリ方法を説明する。除去ノイズパルス幅に必要以上に大きな値を設定してしまった場合、ノイズだけでなくBD信号自体も除去してしまう。本実施例では、BD信号検出から補正BD信号生成までを計測するカウンタ(本質的にはBD信号検出からの経過時間を計測するカウンタ)を有する。BD信号受信後、カウンタの値が例えば「100000」になっても補正BD信号の立下りを検知できないときはBD信号自体も除去してしまったと判断する。このようなエラーをBD長周期エラーとする。BD長周期エラーと判断された場合には、現在の除去ノイズパルス幅の設定値から例えば「3」(所定値)減算した値を除去ノイズパルス幅として再設定する。その後においても補正BD信号を検出できずにカウント値が再度「100000」になれば(すなわちBD長周期エラーと判断されれば)、除去ノイズパルス幅の設定値の変更を繰り返す。ここでエラーを判断するカウント値(本実施例では「100000」)は、起動直後においてBD信号検出から補正BD信号生成までを計測できるだけの大きな値を設定する必要があり、製品毎に最適化される値であるため必ずしも「100000」でなくても良い。
除去ノイズパルス幅に小さな値を設定してしまった場合、ノイズが除去されないため波形割れした補正BD信号を生成してしまう。その場合、例えば「50」と「10000」のように値が大きく異なる補正BD信号周期が交互に算出され続ける。スキャナ起動時において速度が上がるにつれてBD周期が大幅に短くなることはあるが、起動時及び定常時においてBD周期が大幅に長くなることが連続して検出されることはなく、このような場合はノイズを除去できていないと判断することができる。本実施例では、補正BD信号周期(補正BD信号の立下り間隔)を算出する。そして補正BD信号周期が前回の補正BD信号周期から2倍以上長くなることが、例えば最近20回補正BD信号周期を算出した中で例えば3回以上あった場合はノイズを除去できていないと判断する。このようなエラーをBD短周期エラーとする。BD短周期エラーと判断された場合には、現在の除去ノイズパルス幅の設定値に例えば「3」(所定値)加算した値を除去ノイズパルス幅として再設定する。その後も補正BD信号周期(補正BD信号の立下り間隔)が前回の補正BD信号周期から2倍以上長くなることが、最近20回補正BD信号周期を算出した中で3回以上あったBD短周期エラーの場合は、除去ノイズパルス幅の設定値の変更を繰り返す。
以上の制御を実施することにより、最適でない除去ノイズパルス幅を設定してしまった場合でも、除去ノイズパルス幅の設定値を変更し、正しくノイズが除去できるようにリカバリすることができる。
[補正BD信号生成システム]
図5に、本実施例における補正BD信号生成システムのブロック図を示す。プリント制御部19のCPU101は、スキャナ速度制御の開始/停止及び目標BD信号周期(目標BD周期)(すなわちレーザ光の目標走査速度)、除去ノイズパルス幅(以下、除去ノイズ幅)をASIC102に指示する。ASIC102は、CPU101の指示に基づいてレーザ・スキャナ2の速度制御を行う。ノイズ除去ブロック103は、BDセンサ12からBD信号を受信し、CPU101から設定された除去ノイズ幅のパルスをノイズ除去カウンタで除去した補正BD信号を出力する。レーザ・スキャナ制御ブロック104は、ノイズ除去ブロック103から出力された補正BD信号のBD周期(補正BD信号の立下り間隔)を算出する。レーザ・スキャナ制御ブロック104は算出した補正BD信号のBD周期がCPU101から設定された目標BD周期と一致するようにスキャナ加速信号、減速信号を出力する。また、レーザ・スキャナ制御ブロック104は、補正BD信号をレーザ光走査同期信号としてレーザ光の点灯、消灯を制御する。また、レーザ・スキャナ制御ブロック104は、補正BD信号のBD周期を算出したタイミングで割込みと補正BD信号のBD周期をCPU101に報知する。CPU101は、ASIC102から割込みと補正BD信号のBD周期を報知されると、レーザ光走査速度と除去ノイズ幅が反比例の関係となるように除去ノイズ幅を設定する。
レーザ・スキャナ制御ブロック104は、CPU101に対してBD周期エラーも報知する。レーザ・スキャナ制御ブロック104はBD信号受信後、補正BD信号が生成されるまでの時間を計測するカウンタを有する。レーザ・スキャナ制御ブロック104はそのカウンタによるカウント値が例えば「100000」になっても補正BD信号の立下りを検知できないときはBD信号自体も除去したと判断し、BD長周期エラーをCPU101に報知する。長周期エラーを報知されたCPU101は、現在の除去ノイズ幅設定値から例えば「3」減算した値を除去ノイズ幅として再設定する。レーザ・スキャナ制御ブロック104は補正BD信号のBD周期を算出し、補正BD信号のBD周期が前回の補正BD周期から2倍以上長くなることが、例えば最近20回BD周期を算出した中で例えば3回以上あった場合はノイズを除去できていないと判断する。この場合、レーザ・スキャナ制御ブロック104はBD短周期エラーをCPU101に報知する。BD短周期エラーを報知されたCPU101は、現在の除去ノイズ幅設定値に例えば「3」加算した値を除去ノイズ幅として再設定する。
[補正BD信号生成処理の流れ]
図6に本実施例における補正BD信号生成シーケンスを示す。CPU101はステップ901(以下、S901のように記す)で画像形成装置の起動時か否か、すなわち制御開始か否かを判断し、制御開始であると判断すると、S902の処理に進む。CPU101は、ASIC102のノイズ除去ブロック103に除去ノイズ幅を設定し、レーザ・スキャナ制御ブロック104に目標BD周期の設定及びスキャナの加速制御を指示する(S902)。レーザ・スキャナ制御ブロック104は、CPU101から制御開始を指示されると、BD信号のLOWを検出したかを判断する(S903)。レーザ・スキャナ制御ブロック104はBD信号のLOWを検出するとBD信号検出から補正BD信号生成までの時間を計測するカウンタによりカウントアップを開始する。レーザ・スキャナ制御ブロック104はカウント値が「100000」に達しているか否かによりBD長周期エラーであるか否かを判断する(S904)。レーザ・スキャナ制御ブロック104はBD長周期エラーでないと判断すると、補正BD信号の立下りを検知するまで待つ(S907)。レーザ・スキャナ制御ブロック104は補正BD信号の立下りを検知できなければ、再びS904でBD長周期エラーであるか否かを判断する。
レーザ・スキャナ制御ブロック104は、S907の補正BD信号立下り検知とS904のBD長周期エラー判断のシーケンスを繰り返す。S904でレーザ・スキャナ制御ブロック104は、BD長周期エラーであると判断すると、割込み、BD周期、BD長周期エラーをCPU101に報知する(S905)。CPU101は、除去ノイズ幅に現在の設定値より例えば「3」小さくした値を再設定する(S906)。画像形成装置起動後、補正BD信号の立下りを2回以上検知しないと補正BD信号のBD周期は算出できない。このため、レーザ・スキャナ制御ブロック104は補正BD信号の立下りを検知できたときは(S907 Y)、画像形成装置起動後1回目の補正BD信号立下り検知であるか否かを判断する(S908)。レーザ・スキャナ制御ブロック104は補正BD信号の立下がりの検知が1回目であると判断するとS903の処理に戻って再びBD信号のLOWを検出するまで待ち、S908で2回目以降の検知であれば補正BD信号のBD周期を算出する(S909)。
S910でレーザ・スキャナ制御ブロック104はBD短周期エラーであるか否かを判断し、BD短周期エラーでないと判断すると、割込み、BD周期をCPU101に報知し(S911)、算出したBD周期に基づいてスキャナ速度制御を行う(S914)。レーザ・スキャナ制御ブロック104はBD短周期エラーであると判断すると、割込み、BD周期、BD短周期エラーをCPU101に報知する(S912)。CPU101は、除去ノイズ幅に現在の設定値より「3」大きくした値を再設定し(S913)、S903の処理に戻る。CPU101は、S914でスキャナ速度制御を行ったあと、BD周期が目標BD周期に到達しているかを判断し(S915)、到達していなければスキャナ速度と除去ノイズ幅が反比例の関係となるように除去ノイズ幅を再設定する(S916)。CPU101は、画像形成終了時すなわち制御停止であるかを判断し(S917)、停止でなければS903の処理に戻り上記シーケンスを繰り返す。CPU101は制御停止と判断すれば、レーザ・スキャナ制御の停止をASIC102に指示する。
以上、本実施例の制御を行うことで、レーザ光の走査速度に応じてパルス幅の異なるノイズがBD信号に重畳されてしまう場合でも、BD信号自体を除去することなくノイズのみを除去することができる。このため、所望の主走査位置に画像を形成することができる。
なお、本実施例ではノイズ除去回路は、BD信号の変化を検知したときにカウンタの動作を開始し、カウント値が除去パルス幅に達したときにBD信号の変化を補正BD信号に反映させる構成にしたが、ノイズ除去回路であれば他の構成でも良い。
実施例2に係る画像形成装置の構成及びレーザ・スキャナユニットの構成は実施例1と同様であるため説明を省略し同じ符号を用いて説明する。本実施例では、CPUがBD周期算出毎に除去ノイズ幅を再設定するのではなく、ASICがBD周期算出毎に除去ノイズ幅を再設定する点が実施例1と異なる。本実施例では、図7(a)に示すように、レーザ光走査速度に対する速度閾値が2つ、速度閾値に応じた除去ノイズ幅が3つ設定されており、レーザ光走査速度と速度閾値の比較結果から、除去ノイズ幅を決定する。レーザ光走査速度が速度閾値1よりも遅ければ除去ノイズ幅1を、速度閾値1よりも速く速度閾値2よりも遅ければ除去ノイズ幅2を設定し、速度閾値2よりも速ければ速度閾値3を設定する。
[補正BD信号生成システム]
図7(b)に、本実施例の補正BD信号生成システムのブロック図を示す。プリント制御部1119におけるCPU1101は、スキャナ速度制御の開始/停止、目標BD周期及び除去ノイズ幅1,2,3、BD周期閾値1,2をASIC1102に指示する。ASIC1102は、CPU1101の指示に基づいてスキャナの速度制御を行う。ノイズ除去ブロック1103は、レーザ・スキャナ制御ブロック1104から出力された選択除去ノイズ幅に基づいて、ノイズを除去したBD信号を補正BD信号として出力する。レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、ノイズ除去ブロック1103から出力された補正BD信号のBD周期を算出し、算出したBD周期がCPU1101から設定された目標BD周期と一致するようにスキャナ加速信号、減速信号を出力する。レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、算出したBD周期と、CPU1101から設定されたBD周期閾値1,2を比較して除去ノイズ幅1,2,3のいずれかを選択して選択除去ノイズ幅信号としてノイズ除去ブロック1103に出力する。レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、補正BD信号をレーザ光走査同期信号としてレーザ光の点灯、消灯を制御する。
また、レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、算出したBD周期及びBD長周期エラー、BD短周期エラーをCPU1101に報知する。レーザ・スキャナ制御ブロック1104はBD長周期エラーの報知と共に、現在の除去ノイズ幅設定値から「3」減算した値を選択除去ノイズ幅として再設定する。また、レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、BD短周期エラーの報知と共に、現在の除去ノイズ幅設定値に「3」加算した値を選択除去ノイズ幅として再設定する。
[補正BD信号生成処理の流れ]
図8に本実施例における補正BD信号生成シーケンスを示す。CPU1101は、制御開始か否かを判断する(S1201)。CPU1101が制御開始であると判断すると、レーザ・スキャナ制御ブロック1104に除去ノイズ幅1,2,3、目標BD周期、BD周期閾値1,2の設定及びスキャナの加速制御を指示する(S1202)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、CPU1101から制御開始を指示されると、除去ノイズ幅1を選択してノイズ除去ブロック1103に設定する(S1203)。
レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、BD信号のLOWを検出したかを判断する(S1204)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104はBD信号のLOWを検出するとBD長周期エラーであるか否かを判断する(S1205)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、BD長周期エラーでないと判断すると、補正BD信号の立下りを検知するまで待つ(S1208)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、補正BD信号の立下がりを検知できなければS1205の処理に戻って再びBD長周期エラーであるかを判断する。レーザ・スキャナ制御ブロック1104はBD長周期エラーであると判断すると、BD周期、BD長周期エラーをCPU1101に報知し(S1206)、選択除去ノイズ幅に現在の設定値より「3」小さくした値を再設定する(S1207)。
レーザ・スキャナ制御ブロック1104は補正BD信号の立下りを検知できたときは、画像形成装置起動後1回目の補正BD信号立下り検知であるかを判断する(S1209)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104は1回目の検知であると判断するとS1204の処理に戻る。S1209でレーザ・スキャナ制御ブロック1104は補正BD信号立下り検知が1回目でないすなわち2回目以降であると判断すると補正BD信号のBD周期を算出する(S1210)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、BD短周期エラーであるかを判断する(S1211)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104はBD短周期エラーでないと判断すると、BD周期をCPU1101に報知し(S1212)、算出したBD周期に基づいてスキャナ速度制御を行う(S1215)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104はBD短周期エラーであると判断すると、割込み、BD周期、BD短周期エラーをCPU101に報知し(S1213)、除去ノイズ幅に現在の設定値より「3」大きくした値を再設定する(S1214)。
レーザ・スキャナ制御ブロック1104は、算出したBD周期がBD周期閾値1に到達しているかを判断し(S1216)、到達していなければ除去ノイズ幅1を選択する(S1217)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104はBD周期閾値1に到達していると判断すると、BD周期閾値2に到達しているかを判断し(S1218)、到達していなければ除去ノイズ幅2を選択する(S1219)。レーザ・スキャナ制御ブロック1104はBD周期閾値2に到達していると判断すると、目標BD周期に到達しているかを判断し(S1220)、到達していなければ除去ノイズ幅3を選択する(S1221)。CPU1101は、目標BD周期に到達していると判断すると、制御を停止するか否かを判断し(S1222)、制御を停止しないと判断するとS1204からのシーケンスを繰り返す。CPU1101は制御を停止すると判断すると、レーザ・スキャナの制御の停止をASIC1102に指示する。
本実施例によれば、ASICがBD信号受信時の除去ノイズ幅選択を行うため、CPUに負荷をかけることなく、BD信号に重畳されるノイズを除去でき、所望の主走査位置に画像を形成することができる。
なお、本実施例では2つのBD周期閾値と3つの除去ノイズ幅を用いたが、必ずしも2つと3つでなくても良い。また、本実施例では、BD周期閾値を用いて除去ノイズ幅設定値を決定した。しかし、レーザ光走査速度と除去ノイズ幅が反比例の関係になるようなルックアップテーブルをASICが持ち、ルックアップテーブルを参照することでASICがBD周期算出毎に除去ノイズ幅を再設定しても良い。
実施例3の画像形成装置の構成は実施例1,2と同様であるため説明を省略し同じ符号を用いて説明する。
[2ビームレーザ光を用いる構成のレーザ・スキャナ]
本実施例のレーザ・スキャナ1502は、複数のレーザ光源を用いる構成で、例えば2ビームレーザ光を用いる構成の場合にBD信号のHIGHパルス、LOWパルス検知時に応じて除去ノイズ幅の設定値を変更する点が実施例1,2と異なる。図9(a)は、2つのレーザ光源を持つ2ビーム半導体レーザを用いたレーザ・スキャナユニットの平面図を、一部制御系を追記し示す。半導体レーザ20は2つのレーザ光源を有し、2ビーム半導体レーザは構造上2つのレーザ光が平行に走査されるように配置される。ポリゴンミラー11は半導体レーザ20より発振したレーザ光(LD1、LD2)を偏向させる。レーザドライバ1517は半導体レーザ20の発光制御を行う。プリント制御部1519はレーザドライバ1517やスキャナモータドライバ18に対して発光指令及びモータの加減速指令を送信する。その他は実施例1の図2(b)と同じである。
[2ビームレーザ光のレーザ発光パターンについて]
図9(b)に、BDセンサ12を走査する2ビームレーザ光のレーザ発光パターンを示す。2ビームレーザを用いる場合、レーザ光LD1、LD2(以下、単にLD1、LD2とする)それぞれの発光をBDセンサ12で検出する必要があるため、図9(b)で示すようなレーザ発光制御を行う必要がある。図9(b)における白抜き楕円はレーザの点灯を示し、黒塗り楕円はレーザの消灯を示す。図9(b−1)は、LD1を点灯させながらBDセンサ12を走査することでLD1の発光を検出する様子を示す。図9(b−2)は、BDセンサ12の走査途中でLD1を消灯し、LD2を点灯させることでLD2の発光を検出する様子を示す。2ビームレーザを制御する場合、図9(b−2)に示すように、BD信号はLD1によるパルスとLD2によるパルスから形成される。本実施例では、レーザ起動時はLD1のみ点灯させて速度制御を行い、レーザ光の走査速度が目標走査速度に到達した後の定常状態において、LD1、LD2点灯による2ビームレーザ制御を行う。
[補正BD信号生成方法]
図10(a−1)は、LD1のみ点灯させてレーザ光走査速度が目標走査速度に到達したときの補正BD信号生成方法である。図中白丸は図3(a)と同様の意味を示す。本実施例は、レーザ光走査速度の目標走査速度到達時においても、ノイズ除去制御を実施しなければゴミ起因のノイズパルスが補正BD信号に重畳されてしまう場合を想定しているため、除去ノイズ幅として「300」を設定し、ゴミ起因のノイズを除去する。ここで、ゴミ起因のノイズパルス幅に対し、必要以上に大きな除去ノイズ幅を設定すると、LD1、LD2の点灯制御時において補正BD信号が正しく生成されない可能性がある。
図10(a−2)は、LD1、LD2の点灯制御時において補正BD信号が正しく生成されない場合を示す図である。除去ノイズ幅は、図10(a−1)同様「300」を設定しゴミ起因のノイズを除去する。プリント制御部1519は、LD1点灯によるBD信号のLOWを検知したら補正BD信号へLOWを反映する。その後、ゴミによるBD信号の波形割れが生じるが、ゴミ起因のノイズは除去されている。プリント制御部1519はLD1を消灯(OFF)する。尚、BD信号のLOWを検知して補正BD信号へ反映するまでは最低でも300カウント分の時間を要する。即ち、一旦、短パルス除去が行われれば、カウンタ値がリセットされ、再度BD信号のLOWを検知して300のカウントが行われることで補正BD信号への反映が行われるので、300より多いカウントが行われることになるという意味である。プリント制御部1519は、LD1消灯によるBD信号のHIGHを検知したら補正BD信号へHIGHを反映しLD2を点灯(ON)する。なお、BD信号のHIGHを検知して補正BD信号へ反映するまでは300カウント分の時間を要する。ここで、LD2点灯によるBD信号LOWを検知して補正BD信号に反映する前(LD2点灯によるBD信号のLOW幅が300カウントに到達する前)に、LD2がBDセンサ12を通過したとする(例えば、図10(a−2)ではカウント217で通過)。そうすると、LD2によるパルスが除去されてしまい、LD2点灯によるBD信号のLOWを補正BD信号へ反映できなくなってしまう。このように必要以上に大きな除去ノイズ幅を設定してしまうと、BD信号を補正BD信号へ反映するまでの遅延時間が長くなるため、マルチビームを制御する構成で正しく補正BD信号を生成できない可能性がある。よって本実施例では、LD1のみ点灯させてレーザ光走査速度が目標走査速度に到達したときに、ノイズを除去できる範囲で可能な限り小さな値の除去ノイズ幅を設定してから、LD1、LD2点灯制御へ移行する。
また、本実施例では、BD信号のHIGH信号検知時における除去ノイズ幅、LOW信号検知時における除去ノイズ幅はそれぞれ異なる値を設定する。これは、BD信号に重畳されるHIGHノイズパルス、LOWノイズパルスの発生原因はそれぞれ異なるため、それぞれ最適な値を設定した方がBD信号を補正BD信号へ反映させるまでの遅延時間を短くできるからである。BD信号に重畳されるHIGHノイズパルスはゴミ起因で発生することがあるのに対し、LOWノイズパルスは電気信号起因で発生することがあってもゴミ起因で発生することはない。HIGHノイズパルスとLOWノイズパルスに同じ除去ノイズ幅を設定した場合、電気信号起因のノイズパルス幅がゴミ起因のノイズパルス幅より比較的小さくても、電気信号起因のノイズパルスに対し必要以上に大きな値を設定することになる。HIGHノイズパルス、LOWノイズパルスに対して、それぞれ最適な除去ノイズ幅を設定しておけば、BD信号を補正BD信号へ反映させるまでの遅延時間をより短くすることができる。
図10(b)は、図10(a−1)、(a−2)で説明した問題点を改善した実施例を説明する為の図である。尚、カウンタの為のクロック周波数は、図10(a−1)、(a−2)で説明したときのそれとは異なっているものとする。以下詳述する。
図10(b)では、補正BD信号がLOWのとき、つまりBD信号のHIGH信号検知時において除去ノイズ幅(除去ノイズHIGH幅)には「50」を設定する例を示す。また、補正BD信号値がHIGHのとき、つまりBD信号のLOW信号検知時において除去ノイズ幅(除去ノイズLOW幅)には「20」を設定する例を示す。本実施例では、画像形成装置起動時における補正BD信号の初期値はHIGHに設定する。このような制御を行うことにより、BD信号が補正BD信号に反映されるまでの時間が短くなってしまう。このため、LD2点灯によるBD信号のLOWを補正BD信号へ反映させる前にLD2がBDセンサを通過してしまい、LD2のパルスが除去されてしまうことを防ぐことができる。
[補正BD信号生成システム]
図11に、本実施例における補正BD信号生成システムのブロック図を示す。プリント制御部1719のCPU1701は、スキャナ速度制御の開始/停止及び目標BD周期、除去ノイズLOW幅、除去ノイズHIGH幅をASIC1702に指示する。ASIC1702は、CPU1701の指示に基づいてスキャナの速度制御を行う。ノイズ除去ブロック1703は、BDセンサ12から受信したBD信号と、CPU1701から設定された除去ノイズLOW幅、除去ノイズHIGH幅とから、ノイズを除去した補正BD信号を出力する。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、ノイズ除去ブロック1703から出力された補正BD信号のBD周期を算出する。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、算出したBD周期がCPU1701から設定された目標BD周期と一致するようにスキャナ加速信号、減速信号を出力する。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、補正BD信号をレーザ光走査同期信号としてLD1、LD2の点灯、消灯を制御する。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、BD周期を算出したタイミングで割込みとBD周期とBD周期エラーであるかをCPU1701に報知する。なお、BD長周期エラー、BD短周期エラーについては、実施例1、2で説明した処理と同様の処理、判断、エラーリカバリ等を行うため、説明を省略する。
[補正BD信号生成処理の流れ]
図12(a)(b)に本実施例の補正BD信号生成シーケンスを示す。CPU1701は、制御開始と判断したら(S1801)、ノイズ除去ブロック1703、レーザ・スキャナ制御ブロック1704に除去ノイズLOW幅、除去ノイズHIGH幅、目標BD周期の設定及びスキャナの加速制御を指示する(S1802)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、CPU1701から制御開始を指示されると、LD1のみの発光を開始する(S1803)。ノイズ除去ブロック1703は、CPU1701から制御開始を指示されると、現在の補正BD信号の値がHIGHであるか判断する(S1804)。ここで、画像形成装置起動時における補正BD信号の初期値はHIGHに設定している。ノイズ除去ブロック1703は、現在の補正BD信号の値がHIGHつまりBD信号のLOW検知時であれば除去ノイズLOW幅を選択して(S1805)、補正BD信号を生成する。ノイズ除去ブロック1703は、現在の補正BD信号の値がLOWつまりBD信号のHIGH検出時であれば除去ノイズHIGH幅を選択して(S1806)、補正BD信号を生成する。
レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、BD信号のLOWを検出したかを判断し(S1807)、BD長周期エラーであるかを判断する(S1808)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はBD長周期エラーでないと判断すると、補正BD信号の立下りを検知するまで待ち(S1811)、検知できなければ再びBD長周期エラーであるかを判断する。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、補正BD信号立下り検知とBD長周期エラー判断のシーケンスを繰り返し、S1808でBD長周期エラーであると判断すると、割込み、BD周期、BD長周期エラーをCPU1701に報知する(S1809)。BD長周期エラーはBD信号のLOW検知時に判断されるエラーであるので、CPU1701は、除去ノイズLOW幅に現在の設定値より「3」小さくした値を再設定する(S1810)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704が補正BD信号の立下りを検知できたときは、画像形成装置起動後1回目の補正BD信号立下り検知であるかを判断する(S1812)。1回目の検知であれば再びBD信号のLOWを検出するまで待ち、2回目以降であれば補正BD信号のBD周期を算出する(S1813)。
レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、補正BD信号周期を算出し、BD短周期エラーであるかを判断する(S1814)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はBD短周期エラーでないと判断すると、BD周期をCPU1701に報知し(S1815)、算出したBD周期に基づいてスキャナ速度制御を行う(S1818)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はBD短周期エラーであると判断すると、割込み、BD周期、BD短周期エラーをCPU1701に報知する(S1816)。CPU1701は除去ノイズHIGH幅、除去ノイズLOW幅にそれぞれ現在の設定値より「3」大きくした値を再設定し(S1817)、S1804の処理に戻る。CPU1701は、BD周期が目標BD周期に到達しているかを判断し(S1819)、到達していなければスキャナ速度と除去ノイズHIGH幅が反比例の関係となるように除去ノイズ幅を再設定する(S1820)。ここで、電気信号起因のノイズ幅はスキャナ速度が変化しても変わらないため、除去ノイズLOW幅の設定値は変更しない。
CPU1701は目標BD周期に到達したと判断すると、除去ノイズHIGH幅、LOW幅設定値が下限設定値であるか判断する(S1821)。本実施例では、電気信号起因ノイズを除去できるパルス幅として「20」を除去ノイズHIGH幅、LOW幅の下限値としてそれぞれ設定する。CPU1701は現在の除去ノイズ幅設定値が下限値でないと判断すると、除去ノイズHIGH幅、LOW幅をそれぞれ現在の設定値より例えば「3」小さくするとBD短周期エラーになるかを確認する(S1822)。CPU1701がBD短周期エラーになると判断した場合、現在の設定値がノイズを除去できる範囲における最小設定値である。一方CPU1701がBD短周期エラーにならないと判断した場合、現在の設定値はノイズを除去できる範囲における最小設定値ではないため、現在の設定値より「3」小さくした値を再設定する。CPU1701は、本確認制御をBD短周期エラーになるまで繰り返し、BD短周期エラーになった時点で、ノイズを除去できる範囲における最小値である前回設定値を除去ノイズHIGH幅、LOW幅に設定する(S1823)。本制御を行うことでノイズを除去できる範囲の最小値を除去ノイズHIGH幅、LOW幅に設定することができる。
CPU1701が除去ノイズHIGH幅、LOW幅に最適値を設定した後、LD1、LD2による発光タイミング制御に移行する(この時点ではLD1を点灯、LD2を消灯している)(S1824)。ここで、レーザ・スキャナ制御ブロック1704は補正BD信号がHIGHになるまで待ち(つまりレーザ光がBDセンサ12を通過していないときに)(S1825)、ノイズ除去ブロック1703は除去ノイズLOW幅を選択する(S1826)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、LD1によるBD信号のLOWを検出したかを判断し(S1827)、LD1のBD信号LOWが検出されればBD信号検出からLD2の補正BD信号LOW生成までの時間を計測するカウンタがカウントアップを開始する。また、LD1によるBD信号LOWが検出されれば、レーザ・スキャナ制御ブロック1704は補正BD信号のLOWが検出されるまで待つ(S1828)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、補正BD信号のLOWが検出されたと判断するとLD1を消灯し、ノイズ除去ブロック1703は除去ノイズHIGH幅を選択する(S1829)。その後レーザ・スキャナ制御ブロック1704はLD1を消灯したことによる補正BD信号のHIGHが検出されるまで待ち(S1830)、検出されればLD2を点灯し、ノイズ除去ブロック1703は除去ノイズLOW幅を選択する(S1831)。
ここで、レーザ・スキャナ制御ブロック1704はLD1によるBD信号LOW検出からLD2の補正BD信号LOW生成までの時間を計測しているカウント値を確認することによって、BD長周期エラーであるか判断する(S1832)。LD1、LD2による発光タイミング制御移行時のレーザ光走査速度は目標走査速度に到達した定常状態であるため、本実施例ではカウント値が目標BD周期の例えば2/3に達したときにLD2のBD長周期エラーであると判断する。本実施例では目標BD周期を「3000」とし、カウント値が「2000」に到達したときにLD2のBD長周期エラーであると判断する。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はBD長周期エラーでないと判断すると(カウント値が「2000」に達していなければ)、LD2による補正BD信号の立下りを検知するまで待つ(S1835)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はLD2による補正BD信号の立下がりを検知できなければ再びBD長周期エラーであるか(カウント値が「2000」に達しているか)を判断する。
レーザ・スキャナ制御ブロック1704はLD2による補正BD信号立下り検知とBD長周期エラー判断のシーケンスを繰り返す。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はBD信号受信からLD2の補正BD信号LOW生成までの時間を計測するカウンタのカウント値が「2000」になってもLD2による補正BD信号の立下りを検知できないときはBD長周期エラーであると判断する。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はBD長周期エラーであると判断すると、割込み、BD周期、BD長周期エラーをCPU1701に報知する(S1833)。この時の除去ノイズLOW幅はノイズを除去できる範囲での最小値が設定されており、これ以上設定値を小さくするとノイズを除去できなくなってしまう。このため、CPU1701はBDセンサエラーと判断し(S1834)、レーザ・スキャナ制御の停止をASIC1702に指示する。このBD長周期エラーになる場合というのは、目に見えるほど大きなゴミがBDセンサ等に付着している稀な場合のみであるため、BDセンサエラーを検出した場合は修理者がゴミを除去することによって画像形成装置の修理を行う。
レーザ・スキャナ制御ブロック1704は補正BD信号のLD2立下りを検知できたときは、補正BD信号がHIGHになるまで(つまり、LD2がBDセンサを通過し終えるまで)待った後(S1836)、LD2を消灯し、LD1を点灯させる(S1837)。また、LD1、LD2による発光タイミング制御に移行後、LD2による補正BD信号の立下りを2回以上検知しないと補正BD信号におけるLD2のBD周期は算出できない。このため、レーザ・スキャナ制御ブロック1704は補正BD信号のLD2立下りを検知できたときは、画像形成装置起動後1回目の補正BD信号のLD2立下り検知であるかを判断する(S1838)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704は1回目の検知であると判断すると再びBD信号のLOWを検出するまで待ち、2回目以降であると判断すると補正BD信号のLD1のBD周期及びLD2のBD周期をそれぞれ算出する(S1839)。
レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、LD1、LD2のBD周期それぞれにおいて、補正BD信号周期(補正BD信号の立下り間隔)を算出する。そして、レーザ・スキャナ制御ブロック1704は、BD短周期エラーであるか否かを判断する(S1840)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はBD短周期エラーでないと判断すると、割込み、BD周期をCPU1701に報知する(S1843)。レーザ・スキャナ制御ブロック1704はBD短周期エラーであると判断すると、割込み、BD周期、BD短周期エラーをCPU1701に報知する(S1841)。このBD短周期エラーになる場合というのは、LD1走査上のゴミに対してはノイズを除去できる範囲での最小値が除去ノイズ幅に設定されているが、LD2走査上のゴミに対してはノイズが除去できない値が除去ノイズ幅に設定されている場合である。よって本実施例においてBD短周期エラーになった場合は、レーザ・スキャナ制御ブロック1704はLD2のみを発光し(S1842)、S1804以降の最適除去ノイズ幅決定シーケンスをLD2に対して実行する。CPU1701は、制御停止であるかを判断し(S1844)、制御停止でなければS1825以降のLD1、LD2点灯による補正BD信号生成シーケンスを繰り返す。終了時であれば、レーザ・スキャナの制御停止をASIC1702に指示する。
以上、本実施例の制御を行うことで、2ビームレーザ光を用いる構成で、かつレーザ光走査速度が目標走査速度に到達したときにゴミ起因ノイズがBD信号に重畳されてしまう場合においても、BD信号自体を除去することなくノイズのみを除去することができる。そして、所望の主走査位置に画像を形成することができる。
ゴミがBDセンサ等に付着することでBD信号がLOWになることはない。他方、BDセンサに付着するゴミの大きさに依存してBD信号がHIGHになる時間は変化する。即ち、LOWのカウント値(時間)については、ある程度の時間に設定し(実施例3では20カウント)、HIGHのカウント値(時間)については、想定する除去したいゴミの大きさ次第で変更設定すればよい。このような理由で、走査同期信号の値がHIGHの場合とLOWの場合とで異なる除去パルス幅の設定を行うことが有効になる。また、このことは実施例1、2においても適用可能である。例えば、図4のLOWのBD信号を補正BD信号に反映させる条件としてカウント値を「100」よりも小さくし、他方HIGHのBD信号を補正BD信号に反映させる条件のカウント値を「100」のままにしても良い。
なお、本実施例では2ビームレーザを用いたが、マルチビームであれば必ずしも2ビームレーザでなくても良い。
また、本実施例ではノイズ除去回路は、BD信号の変化を検知したときにカウンタの動作を開始し、カウント値が除去パルス幅に達したときにBD信号の変化を補正BD信号に反映させる構成にしたが、ノイズ除去回路であれば他の構成でも良い。
また、本実施例ではLD1とLD2発光によるBD信号に対して同じ除去ノイズHIGH幅、LOW幅を設定したが、LD1とLD2でそれぞれ異なるノイズHIGH幅、LOW幅を設定しても良い。
なお、上述の各実施例ではレーザ光走査速度が目標走査速度に到達した後の定常状態において、レーザ光がセンサを通過しないと予想される期間のBD信号はマスクしていないが、BD信号をマスクする制御を行っても良い。
また、上述の各実施例ではスキャナ起動直後からノイズ除去回路を動作させてスキャナ速度制御を行ったが、起動直後はスキャナを強制的に加速させ、一定時間経過後からノイズ除去回路を有効にしてスキャナ速度制御を行っても良い。
さらに、上述の各実施例ではスキャナの目標走査速度は1つであるが、画像形成のモードによって目標走査速度を変更し、変更された目標走査速度に応じて除去ノイズ幅の設定値を変更しても良い。例えば、画像を形成する紙の種類が変更された場合、紙種検知センサ40により紙の種類を判別し、判別した紙に対する画像の定着性を考慮して紙の搬送速度及びスキャナが到達すべき目標の走査速度を変更することがある。このような場合に、スキャナの目標走査速度の変更に応じて除去ノイズ幅の設定値を変更しても良い。
また、スキャナ起動時を例に説明を行ってきたが、白黒プリントモードからフルカラーモードに移行するときにポリゴン回転速度(レーザ光の走査速度)を遅くするときに適用しても良い。
19 プリント制御部
101 CPU
102 ASIC
103 ノイズ除去ブロック
104 レーザ・スキャナ制御ブロック

Claims (11)

  1. レーザ光を像担持体に走査する露光手段を備え、前記露光手段により前記像担持体上に潜像を形成する画像形成装置において、
    前記レーザ光を検出して走査同期信号を出力する検出手段と、
    前記検出手段により出力された前記走査同期信号から除去パルス幅より小さい幅のパルスを除去して補正走査同期信号を出力する除去手段と、
    前記除去パルス幅を前記除去手段に設定する設定手段と、
    前記除去手段により出力された前記補正走査同期信号に基づき前記レーザ光の走査速度を算出する算出手段と、を備え、
    前記設定手段は、前記算出手段により算出されたレーザ光の走査速度が速くなるにつれて設定する除去パルス幅を小さくすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記除去手段は、ディジタル回路で構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記除去手段は、前記走査同期信号が変化したときに該走査同期信号のパルス幅の計測を開始し、計測したパルス幅が前記除去パルス幅に達したときに、前記走査同期信号のパルス幅の計測を停止して前記走査同期信号の変化を前記補正走査同期信号に反映させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記設定手段は、前記算出手段により算出されたレーザ光の走査速度と前記除去パルス幅との関係が反比例の関係となるように除去パルス幅を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記設定手段は、前記算出手段により算出されたレーザ光の走査速度と予め設定された閾値とを比較し、比較結果に応じて除去パルス幅を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記除去手段は、前記算出手段により算出されたレーザ光の走査速度が予め設定された走査速度に達したときは、前記走査同期信号からパルスを除去しないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記設定手段は、前記補正走査同期信号が予め設定した時間を経過しても変化しない場合は、前記除去パルス幅から所定値を減じた値を除去パルス幅として設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記設定手段は、前記補正走査同期信号の周期が予め設定した時間より短い場合は、前記除去パルス幅に所定値を加えた値を除去パルス幅として設定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記設定手段は、前記走査同期信号の値がHIGHの場合とLOWの場合とで異なる除去パルス幅を設定し、
    前記除去手段は、前記設定手段が設定した前記異なる除去パルス幅から、前記走査同期信号の値のHIGH又はLOWに応じて除去パルス幅を選択することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 複数のレーザ光が互いに平行に走査されるように配置された複数のレーザ光源を備え、
    前記設定手段は、前記複数のレーザ光源が発光する場合と消灯する場合とで異なる除去パルス幅を設定し、
    前記除去手段は、前記設定手段が設定した前記異なる除去パルス幅から、前記複数のレーザ光源の発光又は消灯に応じて除去パルス幅を選択することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 記録媒体の種類を判別する判別手段を備え、
    前記設定手段は、前記判別手段により判別した前記記録媒体の種類に応じて、前記レーザ光の走査速度が到達すべき走査速度を設定することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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