JP2015011238A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の発光素子を備える光走査装置で、2つの発光素子からそれぞれ出射された光ビームの間隔を測定する際の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させる技術を提供する。
【解決手段】本発明の光走査装置は、複数の光ビームのうち、第1及び第2の光ビームがBDセンサに順に入射するよう半導体レーザを制御し、BDセンサから出力される当該第1及び第2の光ビームのそれぞれに対応するBD信号の時間間隔を測定する。BDセンサによって検出される第1の光ビームの光量と第2の光ビームの光量との比率が予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビームを出射する2つの発光素子が、時間間隔の測定の際に第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置で使用可能な光走査装置、及び画像形成装置に関するものである。
従来から、画像形成装置が備える光走査装置として、複数の発光素子(発光部)を有する半導体レーザから出射される光ビーム群をポリゴンミラーによって偏向して、感光体(感光ドラム)に照射する方式が知られている。このような光走査装置では、複数の発光素子から出射される複数の光ビームが、感光体上で、主走査方向においてそれぞれ異なる位置に結像する場合がある。この場合、各発光素子から出射される光ビームによって形成される静電潜像の主走査方向における書き出し位置を、副走査方向において一致させる必要がある。これに対して、特定の2つの発光素子から出射された2つの光ビームをそれぞれ光学センサで検出し、センサから出力される検出信号の時間間隔の測定結果に基づいて、各発光素子の光ビームの出射タイミングを制御する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、直線状に所定の間隔で配置された3つ以上の発光点を有する光源の、各発光点から出射された各光ビームを光偏向器で偏向することで、複数の光ビームで感光体の表面を走査する光走査装置が記載されている。特許文献1に記載の光走査装置は、複数の光ビームに対応する複数の走査線のうちで、副走査方向に最も離れた2本の走査線の間隔を測定して、副走査方向における走査線の間隔を調整する。
特開2008−28509号公報
しかし、上述のように、少なくとも2つの光ビームを光学センサで検出し、光学センサから出力される検出信号の時間間隔を測定する場合、発光素子から光ビームが出射され、光学センサに到達するまでの光軸上で、光学系に起因して光ビームの光量が減少するおそれがある。そのような場合、時間間隔の測定結果に誤差が生じるおそれがある。
ここで、図1(b)は、半導体レーザが8個の発光素子(LD1〜LD8)を備える場合の、8個の発光素子から出射された8つの光ビームについての主走査位置に対する光量の関係を示す図である。なお、主走査位置については、光学センサが配置された位置(ビーム検出位置)を基準(0mm)として示すとともに、LD1に対応する光ビームを、主走査方向において他の光ビームに先行する光ビームとして示している。また、図1(a)は、光学センサに入射する光ビームの光量に対する、光学センサから出力される信号の遅延時間の関係を示す図である。
図1(b)に示すように、ビーム検出位置において、LD4〜LD8に対応する光ビームについては、光学センサによって(最大値で正規化した)100%の光量で検出できる。一方で、LD1に対応する光ビームについては、ビーム検出位置において、光学センサによって60%程度の光量でしか検出できない。これは、LD1に対応する光ビームが、光軸上に配置された、光ビームを偏向するポリゴンミラーの反射面の端部に照射されることによって、光ビーム(光束)の一部が欠落することに起因している。このように、光学センサに入射する光ビームの光量が100%の光量から60%の光量に減少した場合、図1(a)に示すように、光学センサの出力信号の遅延時間が、0.05μs程度長くなる。
したがって、光学センサから出力される検出信号の時間間隔の測定に用いる光ビームの、光学センサに入射する際の光量が、上述のように光学系に起因して減少すると、光学センサから検出信号が出力される際の、光ビーム間の遅延時間の差分に変動が生じる。その結果、光学センサから出力される検出信号の時間間隔についての測定結果に誤差が生じ、光ビームの出射タイミングの補正精度が劣化するおそれがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、複数の発光素子を備える光走査装置で、2つの発光素子からそれぞれ出射された光ビームの間隔を測定する際の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させる技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、光走査装置として実現できる。本発明の一態様の係る光走査装置は、複数の光ビームによって感光体を露光する光走査装置であって、それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源であって、少なくとも3つの発光素子を含む、前記光源と、前記複数の発光素子から出射された前記複数の光ビームが前記感光体を走査するよう、当該複数の光ビームを偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された前記複数の光ビームの走査路上に設けられ、前記偏向手段によって偏向された光ビームが入射することによって、当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、第1及び第2の光ビームが前記検出手段に順に入射するよう前記光源を制御し、前記検出手段から出力される前記第1及び第2の光ビームそれぞれに対応する前記検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、を備え、前記複数の発光素子のうち、前記検出手段によって検出される前記第1の光ビームの光量と前記第2の光ビームの光量との比率が予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビームを出射する2つの発光素子が、前記第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定されることを備えることを特徴とする。
本発明は、例えば、画像形成装置として実現できる。本発明の一態様の係る画像形成装置は、感光体と、前記感光体を帯電させる帯電手段と、それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源であって、少なくとも3つの発光素子を含む、前記光源と、前記複数の発光素子から出射された前記複数の光ビームが前記感光体を走査するよう、当該複数の光ビームを偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された前記複数の光ビームの走査路上に設けられ、前記偏向手段によって偏向された光ビームが入射することによって、当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、を含み、前記複数の光ビームによって前記感光体を露光する光走査装置と、前記光走査装置による露光によって前記感光体に形成された静電潜像を現像して、記録媒体に転写すべき画像を前記感光体に形成する現像手段と、第1及び第2の光ビームが前記検出手段に順に入射するよう前記光源を制御し、前記検出手段から出力される前記第1及び第2の光ビームそれぞれに対応する前記検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、を備え、前記複数の発光素子のうち、前記検出手段によって検出される前記第1の光ビームの光量と前記第2の光ビームの光量との比率が予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビームを出射する2つの発光素子が、前記第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定されることを特徴とする。
本発明によれば、複数の発光素子を備える光走査装置で、2つの発光素子からそれぞれ出射された光ビームの間隔を測定する際の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させる技術を提供できる。
半導体レーザ11の複数の光ビームのうちで、ビーム間隔測定で用いる2つの光ビームを選択する方法を説明するための図。 半導体レーザ11の全8個の光ビームの、BDセンサ20上の走査位置の一例を示す図。 実施例1に係るスキャナ制御部3の構成を示すブロック図。 実施例1に係るスキャナ制御部3の動作のタイミングを示すタイミングチャート。 実施例1に係るBD間隔測定回路70の動作のタイミングを示すタイミングチャート。 実施例2に係るスキャナ制御部3の構成を示すブロック図。 実施例2に係るスキャナ制御部3の動作のタイミングを示すタイミングチャート。 実施例3に係るスキャナ制御部3の構成を示すブロック図。 実施例3に係るビーム選択処理を説明するための図。 実施例3に係るビーム選択処理の手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る画像形成装置1の概略的な構成例を示す図。 本発明の実施形態に係る光走査部2の構成例を示す図。 本発明の実施形態に係る半導体レーザ11の構成例を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
以下では、本発明の実施形態として、複数色のトナー(現像剤)を用いてマルチカラー(フルカラー)画像を形成する、電子写真方式の画像形成装置及び当該画像形成装置に備えられる光走査装置に本発明を適用した場合を例に説明する。ただし、本発明は、単色(例えばブラック色)のトナーのみを用いてモノカラー画像を形成する画像形成装置及び当該画像形成装置に備えられる光走査装置に対しても適用可能である。
<画像形成装置の構成>
まず、図8を参照して、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。画像形成装置1は、画像形成部503、画像読取部500、光走査部2(2a、2b、2c、2d)、感光ドラム25(25a、25b、25c、25d)、定着部504、給紙/搬送部505、及びこれらを制御する制御部(図示せず)を備える。画像読取部500は、原稿台に置かれた原稿の画像を光学的に読み取り、当該画像を電気信号に変換することで、原稿の画像に対応する画像データを生成する。画像形成部503は、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、及びブラック(Bk)色のトナーをそれぞれ用いて、シート等の記録媒体上に画像(トナー像)を形成する。なお、感光ドラム(感光体)25a、25b、25c、25d(の表面)には、それぞれY色、M色、C色及びBk色の画像が形成される。
画像形成部503では、まず、回転駆動される感光ドラム25a、25b、25c、25dに対応する複数の帯電器が、対応する感光ドラム(の表面)を帯電させる。光走査部(露光部)2a、2b、2c、2dはそれぞれ、画像データに応じて、複数の光ビームで感光ドラム25a、25b、25c、25d(の表面)を走査する。これにより、当該複数の光ビームによって感光ドラム25a、25b、25c、25dが露光される。このように、光走査部2a、2b、2c、2dによる、複数の光ビームの走査によって、感光ドラム25a、25b、25c、25d(の表面)に、それぞれ画像データに応じた各色の静電潜像が形成される。画像形成部503では、感光ドラム25a、25b、25c、25dに対応する複数の現像器が、対応する感光ドラムに形成された静電潜像を、それぞれY色、M色、C色及びBk色のトナーで現像する。これにより、感光ドラム25a、25b、25c、25dには、記録媒体に転写すべき、各色の画像(トナー像)が形成される。
感光ドラム25a、25b、25c、25dに形成された各色の画像は、記録媒体上に重ね合わせて転写される。具体的には、手差しトレイ509、大容量スタッカ508、または給紙/搬送部505内の給紙カセット107から給紙された記録媒体が、静電吸着搬送ベルト511に吸着した状態で搬送される過程で、各感光ドラム25から順に画像が記録媒体上に重ね合わせて転写される。これにより、記録媒体上にマルチカラー画像が形成される。マルチカラー画像が形成された記録媒体は、その後、定着部504の内部に搬送され、定着処理が施される。定着部504は、ローラ及びベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、記録媒体上のトナーを、熱及び圧力によって記録媒体に定着させる。
<光走査装置の構成>
次に、図9を参照して、光走査部2の構成について説明する。光走査部2は、図9に示す構成要素のうちで、感光ドラム25以外の構成要素を備える。即ち、光走査部2は、半導体レーザ11、レーザ駆動回路12、コリメートレンズ13、光量検出(PD)ユニット14、シリンドリカルレンズ16、スキャナモータユニット17、ポリゴンミラー17a、f−θレンズ18、反射ミラー19、及びビーム検出(BD)センサ20を備える。本実施形態では、半導体レーザ11は、それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源の一例である。
半導体レーザ11は、それぞれ光ビーム(レーザ光)を出射する複数の発光素子(発光点)として、複数のレーザダイオード(LD)を備え、当該複数のLDから複数の光ビームを同時に出射可能である。レーザ駆動回路12は、半導体レーザ11内の各LDに供給する駆動電流によって、半導体レーザ11(のLD)の駆動を制御する。半導体レーザ11から出射された光ビームは、コリメートレンズ13を透過して平行なビームになった後、PDユニット14に入射する。
PDユニット14は、内部に反射ミラー14aを備え、また、ビーム出力面にPDセンサ(光量検出器)14bを備える。反射ミラー14aは、半導体レーザ11からの光ビームを部分的に反射する特性を有する。反射ミラー14aで反射した光ビームは、PDセンサ14bによって受光される。PDセンサ14bは、光ビームを受光すると、受光した光ビームの光量(強度)に応じたPD電流15(光量検出信号)を、レーザ駆動回路12へ出力する。レーザ駆動回路12は、半導体レーザ11が所定光量の光ビームを出射するように、PDユニット14から出力されたPD電流15に基づいて半導体レーザ11に供給する駆動電流を調整(制御)する自動光量制御(APC)を行う。
半導体レーザ11から出射され、PDユニット14を通過した光ビームは、さらに、シリンドリカルレンズ16を通過して、ポリゴンミラー17aに到達する。ポリゴンミラー17aは、スキャナモータを含むスキャナモータユニット17によって駆動されことで、等角速度で回転する。ポリゴンミラー17aは、等角速度で回転しながら、光ビームを偏向する回転多面鏡である。ポリゴンミラー17aは、半導体レーザ11(複数のLD)から出射された複数の光ビームが感光ドラム25を走査するよう、当該複数の光ビームを偏向する。ポリゴンミラー17aによって偏向された光ビームは、f−θレンズ18に入射する。
f−θレンズ18に入射する光ビームのうち、光ビームL1は、光ビームの一走査周期において、感光ドラム25の画像領域を走査及び露光する光ビームである。また、光ビームL2は、光ビームの一走査周期において、感光ドラム25の画像領域以外の領域(非画像領域)を走査する光ビームであり、光ビームの走査範囲の端部における光ビームに相当する。
光ビームL1は、f−θレンズ18を通過した後、反射ミラー19によって反射して、感光ドラム25に到達する。f−θレンズ18は、感光ドラム25上で、感光ドラム25の回転方向(光ビームL1の副走査方向)に対して直角となる方向(光ビームL1の主走査方向、即ち、感光ドラム25の回転軸と平行な方向)において、光ビームL1の軌跡が等速運動をするよう、速度変換を行う機能を有するレンズである。このように、半導体レーザ11から出射された光ビームL1が感光ドラム25に照射されることによって、感光ドラム25に静電潜像が形成される。
一方、光ビームL2は、f−θレンズ18を通過した後、反射ミラー19によって反射して、BDセンサ20に到達する。BDセンサ20は、半導体レーザ11から出射され、ポリゴンミラー17aによって偏向された複数の光ビームの走査路上に設けられている。BDセンサ20は、ポリゴンミラー17aによって偏向された光ビームL2が受光面に入射することによって、光ビームを検出したことを示す検出信号(BD信号)を、(水平)同期信号として出力する。画像形成装置1は、BDセンサ20から出力されるBD信号を基準として、画像データに基づく各LDの点灯タイミングが制御される。本実施形態では、BDセンサ20は検出手段の一例である。
<半導体レーザの構成>
次に、図10を参照して、半導体レーザ11の構成について説明する。図10は、画像形成装置1の光走査部2が光源として備える半導体レーザ11の一例を示している。半導体レーザ11は、複数の発光素子(LD1〜LDN)がX軸及びY軸を含む平面(XY平面)に一列に配置されている。なお、X軸方向は主走査方向に対応し、Y軸方向は感光ドラム25の回転方向(副走査方向)に対応している。このような画像形成装置では、工場における組立工程において、図10(a)に示すXY平面内で半導体レーザ11を回転させることで、Y軸方向の発光素子の間隔を調整する。これにより、各発光素子から出射された光ビームによる、感光ドラム25上の走査ラインの副走査方向における間隔(露光位置の間隔)が、所定の解像度に対応する間隔となるように調整可能である。
図10(a)に示すXY平面内で半導体レーザ11を回転させると、Y軸方向における発光素子の間隔が変化するとともに、X軸方向における発光素子の間隔も変化する。これにより、図10(b)に示すように、各発光素子から出射された光ビームは、感光ドラム25上で、主走査方向においてそれぞれ異なる位置S1〜SNに結像する。このため、画像形成装置1では、半導体レーザ11の各発光素子から出射された光ビームによって感光ドラム25に形成される静電潜像の、主走査方向における書き出し位置を、副走査方向において揃える(一致させる)必要がある。
本実施形態に係る画像形成装置1(光走査部2)は、複数の発光素子(LD1〜LDN)のうち、2つの発光素子からそれぞれ出射される光ビームに基づいて2つのBD信号を生成し、それらをレーザ出射タイミングの制御に使用する。
具体的には、画像形成装置1は、特定の2つの発光素子(第1及び第2の発光素子)から所定の時間間隔で2つの光ビーム(第1及び第2の光ビーム)を順に出射させ、2つの光ビームがBDセンサ20に順に入射するよう、半導体レーザ11を制御する。BDセンサ20は、2つの光ビームを検出すると、2つのBD信号を生成する。画像形成装置1は、これら2つの光ビームに対応するBD信号がBDセンサ20から出力される、当該2つの光ビームのそれぞれに対応するBD信号の時間間隔を測定する。更に、画像形成装置1は、測定した時間間隔に応じて、複数の発光素子(LD1〜LDN)のそれぞれの、画像データに基づく光ビームの出射タイミングを調整(制御)する。そのような制御は、複数の光ビームによって走査される複数の主走査ライン間で、静電潜像の形成が開始される主走査方向の位置を、副走査方向に揃えるように、複数の発光素子のそれぞれのレーザ出射タイミングを制御することで実現されうる。
しかし、上述のように、測定に用いる2つの光ビームがBDセンサ20に入射する際の光量が、光学系に起因して(即ち、ポリゴンミラー17aの各反射面の端部への光ビームの照射に起因して)減少する場合がある。このような場合、BDセンサ20からBD信号が出力される際の、2つの光ビーム間の遅延時間の差分に変動が生じる。その結果、BD信号の時間間隔の測定結果に誤差が生じ、光ビームの出射タイミングの補正精度が劣化するおそれがある。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置1(光走査部2)は、複数の発光素子のそれぞれが画像データに基づく光ビームを出射する出射タイミングの制御のための、BDセンサ20を用いた測定の際に、以下のような動作を行う。
画像形成装置1(光走査部2)は、複数の光ビームのうちで、BDセンサ20に入射する際の光量の比率が予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビーム(第1及び第2の光ビーム)を用いて、BD信号の時間間隔の測定(「ビーム間隔測定」とも称する。)を行う。即ち、BDセンサ20によって検出される第1の光ビームの光量と第2の光ビームの光量との比率が予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビームを出射する2つの発光素子が、当該第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定される。ここで、予め定められた範囲は、2つの光ビームに対応する、BDセンサ20から出力されるBD信号の出力信号の遅延時間差が、光ビームの出射タイミングの補正精度に影響を与えない程度の範囲として定められればよい。例えば、BDセンサ20に入射する際の光ビームの光量の変化に応じてBD信号に生じる、2つの光ビーム間の出力遅延時間の差分が、予め定められた閾値以下となる範囲として定めてもよい。このようにして、BDセンサ20に入射する際の光量の差が比較的少ない2つの光ビームを用いてビーム間隔測定を行うことで、入射光量の変動に起因してBD信号の時間間隔の測定結果に生じる変動(誤差)を、低減することが可能になる。
以下では、上述のような実施形態を実現するための具体的な実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1では、画像形成装置1(または光走査部2)の工場出荷時に、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビーム(第1及び第2のビーム)を予め選択し、選択した2つの光ビームを示す情報を、メモリ(記憶装置)に予め格納しておく。ビーム間隔測定を実行する際には、メモリに格納されている情報に従って、当該が示す2つの光ビームを出射する2つの発光素子を、ビーム間隔測定に用いる2つの発光素子として選択(設定)すればよい。
まず、図1を再び参照して、ビーム間隔測定に用いる光ビームの選択方法について説明する。図1(a)は、光学センサに入射する光ビームの光量に対する、光学センサから出力される信号の遅延時間の関係を示す図である。ここでは、半導体レーザ11の発光素子の数(即ち、ビーム数)Nを8としている。本実施例では、2つの光ビーム間の、BDセンサ20から出力されるBD信号の出力遅延時間差が10[ns]以下の範囲に収まる2つの光ビームを、ビーム間隔測定で用いる2つの光ビーム(先行ビーム及び後行ビーム)として選択する。即ち、2つの光ビーム間の出力遅延時間の差分の閾値を10[ns]に予め定めている。
図1(a)によれば、出力遅延時間差を10[ns]以下とするためには、一方の光ビーム(先行ビームまたは後行ビーム)の光量を100%(比率1)とした場合、他方の光ビームの光量は、88%(比率0.88)以上であることが必要となる。即ち、ビーム間の光量の比率が0.88以上の範囲内となる2つの光ビームを、ビーム間隔測定用に選択すればよい。ここで、図1(b)に示すように、目標光量を0.88に設定した場合、ビーム検出位置において目標光量以上の光量でBDセンサ20によって検出される光ビームは、LD3〜LD8から出射された光ビームである。一方、LD1及びLD2から出射された光ビームは、ビーム検出位置において目標光量を達成できない。したがって、光走査部2が図1に示す特性を有する場合には、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビームを、LD3〜LD8に対応する光ビームから選択すればよい。
また、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビームを選択する際には、2つの光ビームをBDセンサ20で個別に検出する必要があるため、BDセンサ20に同時に入射することがない2つの光ビームを選択する必要がある。
図2は、半導体レーザ11の全8個の光ビームの、BDセンサ20上の走査位置の一例を示す図である。BDセンサ20で個別に検出可能な2つの光ビームを選択するための条件は、主走査方向における先行ビームの後端から後行ビームの前端までの距離dが、BDセンサ20の受光面20aにおける、主走査方向の有効受光幅Lよりも長いことである。図2に示す例では、主走査方向における先行ビームと後行ビームとが、2ビーム以上離れた光ビームを選択すればよい。
本実施例では、一例として、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビーム(先行ビーム及び後行ビーム)として、LD3に対応する光ビーム21及びLD8に対応する光ビーム22が設定されたものとする。なお、ビーム間隔測定用の光ビーム選択のための、BDセンサ20に入射する光量の測定、及びBDセンサ20の受光面20aにおける、ビーム間の距離dの測定等は、例えば、画像形成装置1(光走査部2)の組み立て時に行われればよい。
図3は、本実施例に係るスキャナ制御部3の構成を示すブロック図であり、図4は、スキャナ制御部3の動作のタイミングを示すタイミングチャートである。図3に示すように、スキャナ制御部3は、メモリ30、レーザ制御部40、BD分離回路50、スキャナモータ制御部60、BD間隔測定回路70、及び画像データ生成部90を備え、光走査部2及び倍率補正回路100と接続されている。なお、スキャナ制御部3及び倍率補正回路100は、光走査部2内に組み込まれていてもよい。
図4に示すように、レーザ制御部40は、光走査部2の動作を制御する。レーザ制御部40は、動作モードとして、APCモード、OFFモード及びDATAモードを有する。APCモードは、光走査部2のレーザ駆動回路12を制御して、半導体レーザ11が備える各LDについて上述のAPCを実行させる動作モードである。DATAモードは、画像データを出力する(即ち、記録媒体に画像を形成する)動作モードである。レーザ制御部40は、DATAモードでは、APCによって決定した駆動電流で半導体レーザ11を駆動するよう、レーザ駆動回路12を制御する。OFFモードは、レーザ駆動回路12を制御して、半導体レーザ11を消灯させる動作モードである。
メモリ30には、ビーム間隔測定の際に用いる2つの光ビーム(第1及び第2の光ビーム)を示す情報が予め格納されている。レーザ制御部40は、メモリ30に予め格納されている情報が示す2つの光ビームを先行ビーム及び後行ビームとして用いて、ビーム間隔測定を行う。なお、上述のように、ビーム間隔測定に用いる先行ビームとしてLD3から出力される光ビーム、後行ビームとしてLD8が予め選択され、それらの光ビームを示す情報がメモリ30に格納されている。本実施例では、レーザ制御部40は、LD3及びLD8から、所定の時間間隔で、先行ビーム及び後行ビームを順に出射させる。
レーザ制御部40は、LD3から出力される光ビーム(先行ビーム)の検出を、LD3のAPCを行うAPCモードで動作する際に実行する。BDセンサ20による先行ビームの検出は、LD3を、APCによって所定の目標光量に制御して発光させた状態で行う。BDセンサ20は、先行ビームの検出に応じて、BD信号401を出力する。
また、レーザ制御部40は、LD8から出力される光ビーム(後行ビーム)の検出を、DATAモードで動作する際に実行する。BDセンサ20による後行ビームの検出は、LD8を、画像データに依存しない常時発光の状態(即ち、一定の駆動電流で駆動させた状態)で行う。このように、一定の駆動電流で測定を行うのは、短時間でLD8を立ち上げるためである。BDセンサ20は、後行ビームの検出に応じて、BD信号402を出力する。
BD分離回路50は、BDセンサ20から出力されたBD信号から、先行ビームに対応するBD信号のみを取り出して、当該BD信号に対応する信号を生成して、レーザ制御部40及びスキャナモータ制御部60に出力する。レーザ制御部40及びスキャナモータ制御部60は、BD分離回路50から供給される信号の立ち上がりエッジを基準として、制御動作を実行する。
LD3及びLD8から所定の時間間隔で先行ビーム及び後行ビームを順に出射させることによって、先行ビーム及び後行ビームに対応するBD信号401及び402が、BDセンサ20から出力される。BD間隔測定回路70は、例えば、BDセンサ20から出力されるBD信号401及び402のそれぞれの立下りエッジ(または立ち上がりエッジ)の時間間隔を測定する。BD間隔測定回路70は、その時間間隔の測定結果を、差分値として倍率補正回路100に出力する。
図5は、BD間隔測定回路70の動作のタイミングを示すタイミングチャートである。BD間隔測定回路70は、所定のCLK信号を用いて、BDセンサ20から出力される、先行ビーム及び後行ビームに対応するBD信号の、立下りエッジの時間間隔τを測定する。図5では、BD信号の時間間隔の測定値(差分値)として、温度T=25℃の場合にはτ1が得られ、温度T=50℃の場合にはτ2が得られている。
倍率補正回路100は、BD間隔測定回路70から出力された差分値に基づいて、複数の発光素子(LD1〜LD8)のそれぞれの出射タイミングを調整するための処理を実行する。具体的には、倍率補正回路100は、BD間隔測定回路70から出力された差分値に基づいて変調クロックを生成し、画像データ生成部90に出力する。画像データ生成部90は、レーザ制御部40がDATAモードで動作している間に、倍率補正回路100から入力された変調クロックで変調した画像データを、レーザ制御部40に出力する。
以上説明したように、本実施例では、画像形成装置1(または光走査部2)の工場出荷時に、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビームを予め選択し、選択した2つの光ビームを示す情報を、メモリ30に予め格納しておく。更に、ビーム間隔測定を実行する際には、メモリ30に格納されている情報が示す2つの光ビームを用いて測定を実行する。即ち、レーザ制御部40は、メモリ30に格納されている情報に従って、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビームを出射する2つの発光素子を設定する。これら2つの光ビームは、BDセンサ20に入射する際の光量の比率が、ビーム間隔測定の誤差を低減可能となる予め定められた範囲内に収まるように、予め選択される。本実施例によれば、複数の発光素子を備える光走査部2(光走査装置)で、ビーム間隔測定の際の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させることが可能である。
[実施例2]
実施例2では、実施例1の変形例として、ビーム間隔測定を行う際の光ビームの光量と、感光ドラム25で静電潜像が形成される画像領域を複数の光ビームが走査する際の、光ビームの光量とについて、それぞれ異なる光量に制御する。なお、以下では実施例1と異なる点について特に説明する。
図6Aは、本実施例に係るスキャナ制御部3の構成を示すブロック図であり、図6Bは、スキャナ制御部3の動作のタイミングを示すタイミングチャートである。実施例1(図3)と異なる点は、スキャナ制御部3の外部にCPU200が、スキャナ制御部3の内部に光量切替部45が新たに設けられている点である。なお、実施例1と同様、スキャナ制御部3、倍率補正回路100及びCPU200は、光走査部2内に組み込まれていてもよい。
本実施例では、図6Bに示すように、画像形成装置1は、ビーム間隔測定を行う「検出モード」と、感光ドラム25に静電潜像を形成する「潜像モード」との2つの動作モードを用いる。「検出モード」は、例えば、画像形成装置1の電源起動時、紙間等に実行されればよい。CPU200は、スキャナ制御部3(光量切替部45及びBD間隔測定回路70)へ入力する制御信号によって、スキャナ制御部3(レーザ制御部40)の動作モードを制御する。
図6Bに示すように、レーザ制御部40は、「検出モード」では、ビーム間隔測定に用いるLD3及びLD8から出射される光ビーム(先行ビーム及び後行ビーム)の光量を、予め定められた光量に設定する。この光量は、感光ドラム25で静電潜像が形成される画像領域を複数の光ビームが走査する際の、感光ドラム25の感度に応じた目標光量とは異なる光量に設定される。
また、図6Bに示すように、レーザ制御部40は、「潜像モード」では、感光ドラム25に静電潜像を形成するために、各発光素子から出射される各光ビームの光量を、感光ドラム25の感度に応じた目標光量と等しい光量に制御する(DATAモード)。この場合、感光ドラム25の感度に応じて目標光量が変化するため、各発光素子の光量は光走査部2a〜2dのそれぞれで異なる場合がある。
光量切替部45は、CPU200からの制御信号が「検出モード」及び「潜像モード」のいずれを示すかに応じて、半導体レーザ11の各発光素子の光量を上述のように切り替えるように、レーザ制御部40に切替信号を入力する。また、BD間隔測定回路70は、CPU200からの制御信号が「潜像モード」を示す場合には、ビーム間隔測定を行わないように動作すればよい。
なお、図6Bに示すように、「検出モード」では、レーザ制御部40は、半導体レーザ11の各発光素子の発光を禁止することによって、感光ドラム25への過大な光量の光ビームの照射を防止するよう、光走査部2を制御してもよい。
本実施例によれば、実施例1と同様、複数の発光素子を備える光走査部2(光走査装置)で、ビーム間隔測定の際の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させることが可能である。更に、画像形成装置1の動作モードに合わせて、半導体レーザ11から出力される光ビームの光量を適切に制御できる。
[実施例3]
実施例3では、半導体レーザ11の各発光素子(LD1〜LD8)から出射された光ビームがBDセンサ20に入射する際の光量を測定し、その測定結果に基づいて、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビーム(第1及び第2の光ビーム)を選択する。なお、以下では実施例1及び2と異なる点について特に説明する。
図7Aは、本実施例に係るスキャナ制御部3の構成を示すブロック図である。実施例2(図6A)と異なる点は、スキャナ制御部3の内部に光量測定部80が新たに設けられている点である。なお、実施例1及び2と同様、スキャナ制御部3、倍率補正回路100及びCPU200は、光走査部2内に組み込まれていてもよい。
本実施例では、光走査部2内のBDセンサ20は、BD間隔測定回路70だけでなく、光量測定部80にも接続される。光量測定部80は、BDセンサ20からの出力に基づいて、半導体レーザ11の各発光素子(LD1〜LD8)から出射された光ビームがBDセンサ20に入射する際の光量を測定し、その測定結果をCPU200に出力する。図7Bは、光量測定部80からCPU200に出力される出力信号の一例を示している。光量測定部80は、BDセンサ20からの出力と、CPU200によって設定される閾値との比較結果を示す信号を、CPU200に出力する。光量測定部80は、図7Bに示すように、BDセンサ20からの出力(光量)が閾値以上である場合、2値を取り得る出力信号のレベルを切り替える一方、BDセンサ20からの出力(光量)が閾値未満である場合、出力信号のレベルを変化させない。
CPU200は、ビーム間隔測定に用いる光ビームを選択するための、所定の選択タイミングにおいて、半導体レーザ11の各発光素子(LD1〜LD8)を発光させる制御を行う。更に、CPU200は、光量測定部80から出力される測定結果に基づいて、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビーム(第1及び第2の光ビーム)を選択(設定)するとともに、選択した2つの光ビームを示す情報を、メモリ30に格納する。具体的には、CPU200は、光量測定部80によって測定された光量の比率が、(実施例1で説明した)予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビームの組み合わせを特定する。更に、CPU200は、その2つの光ビームを、ビーム間隔測定に用いる2つの光ビームとして選択すればよい。即ち、CPU200は、当該2つの光ビームを出射する発光素子を、第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定すればよい。レーザ制御部40は、実施例1及び2と同様、ビーム間隔測定の際に、メモリ30に格納された情報に基づいて、測定に用いる2つの光ビームを選択する。
なお、CPU200は、実施例1と同様、光量測定部80によって測定された光量の比率が、(実施例1で説明した)予め定められた範囲内となるだけでなく、BDセンサ20の受光面20aに同時に入射することがない、2つの光ビームを選択する。
図7Cは、CPU200によって実行される、ビーム選択処理の手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートにおける各ステップの処理は、CPU200がROM(図示せず)等のメモリに格納されている制御プログラムをRAM(図示せず)に読み出して実行することによって、画像形成装置1(光走査部2)において実現される。
CPU200は、所定の選択タイミングが到来すると、S101で、半導体レーザ11の発光制御を開始する。例えば、CPU200は、半導体レーザ11の各発光素子(LD1〜LD8)を順に発光させる。その際、CPU200は、各発光素子が予め定められた光量で発光するよう、光量切替部45を介してレーザ制御部40を制御する。
CPU200は、各発光素子を順に発光させ、光量測定部80によって測定された光量が、最初に予め定められた閾値以上となる光ビームを、ビーム間隔測定用の先行ビームに決定する。更に、CPU200は、決定した先行ビームについての測定された光量に基づいて、後行ビームを決定するための、光量の閾値を決定する。例えば、実施例1と同様、先行ビームと後行ビームとの光量の比率が0.88以上の範囲内となるよう、先行ビームの光量に0.88を乗算して得られる値を閾値として決定する。CPU200は、決定した閾値を、光量測定部80に出力する。
次に、S102で、CPU200は、測定用の先行ビームの決定後、後行ビームの候補となる(次の)光ビームを選択する。更に、S103で、CPU200は、当該光ビームが、実施例1で説明したように、d<Lを満たすか否かを判定し、満たさない場合にはS106に、満たす場合にはS104に処理を進める。S106で、CPU200は、切り替え可能な光ビームが残っているか否かを判定し、残っている場合には処理をS102に戻し、残っていない場合には、ビーム間隔測定用の光ビームを選択できないことを示すエラー情報を出力し、処理を終了する。
一方、S104で、CPU200は、選択した光ビームに対応する発光素子を発光させ、光量測定部80からの出力信号に基づいて、光ビームの光量が閾値以上であるか否かを判定する。ここで、CPU200は、光ビームの光量が閾値以上である場合には、S105で、当該光ビームを測定用の後行ビームに決定し、処理を終了する。一方、光ビームの光量が未満である場合、CPU200は、処理をS106に進め、切り替え可能な光ビームが残っているか否かを判定し、残っている場合には処理をS102に戻す。
以上のように、S102〜S104及びS106の処理を繰り返すことによって、ビーム間隔測定用の後行ビームが決定される(S105)。
本実施例では、BDセンサ20によって検出される光ビームの光量に応じて、ビーム間隔測定用の2つの光ビームを動的に選択する。これにより、画像形成装置1(光走査部2)の状態に合わせて、適切な光ビームを選択して、ビーム間隔測定を実行することが可能である。

Claims (12)

  1. 複数の光ビームによって感光体を露光する光走査装置であって、
    それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源であって、少なくとも3つの発光素子を含む、前記光源と、
    前記複数の発光素子から出射された前記複数の光ビームが前記感光体を走査するよう、当該複数の光ビームを偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された前記複数の光ビームの走査路上に設けられ、前記偏向手段によって偏向された光ビームが入射することによって、当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、
    第1及び第2の光ビームが前記検出手段に順に入射するよう前記光源を制御し、前記検出手段から出力される前記第1及び第2の光ビームそれぞれに対応する前記検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、を備え、
    前記複数の発光素子のうち、前記検出手段によって検出される前記第1の光ビームの光量と前記第2の光ビームの光量との比率が予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビームを出射する2つの発光素子が、前記第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定される
    ことを備えることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記測定手段によって測定された前記時間間隔に応じて、前記複数の発光素子のそれぞれの、画像データに基づく光ビームの出射タイミングを制御する制御手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記制御手段は、前記複数の光ビームによって走査される複数の主走査ライン間で、静電潜像の形成が開始される主走査方向の位置を、副走査方向において揃えるように、前記複数の発光素子のそれぞれの前記出射タイミングを制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記複数の発光素子のそれぞれから出射された光ビームが前記検出手段に入射する際の光量の測定結果に基づいて予め選択された、前記測定手段による前記測定の際に用いる前記第1及び第2の光ビームを示す情報を格納した記憶手段と、
    前記記憶手段に格納されている情報に従って、前記第1及び第2の光ビームを出射する2つの発光素子を設定する設定手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記第1及び第2の光ビームを示す情報は、前記光走査装置の工場出荷時に前記記憶手段に予め格納されることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記複数の発光素子のそれぞれから出射された光ビームが前記検出手段に入射する際の光量を測定する光量測定手段と、
    前記複数の光ビームのうちで、前記光量測定手段によって測定された光量の比率が前記予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビームの組み合わせを特定し、特定した組み合わせの2つの光ビームを出射する2つの発光素子を、前記第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定する設定手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記設定手段は、前記複数の光ビームのうちで、前記光量測定手段によって測定された光量の比率が前記予め定められた範囲内の比率となり、かつ、前記検出手段の受光面に同時に入射することがない2つの光ビームの組み合わせを特定し、特定した組み合わせの2つの光ビームを出射する2つの発光素子を、前記第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記受光面に同時に入射することがない2つの光ビームとは、前記複数の光ビームが前記感光体を走査する際の、2つのビームの主走査方向の間隔が、前記受光面の前記主走査方向の幅よりも大きい2つの光ビームである
    ことを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
  9. 前記複数の発光素子のそれぞれから出射される光ビームの光量を制御する光量制御手段を更に備え、
    前記光量制御手段は、
    前記感光体で静電潜像が形成される画像領域を前記複数の光ビームが走査する際には、各光ビームの光量を、前記感光体の感度に応じた目標光量と等しい光量に制御し、
    前記測定手段による前記時間間隔の測定が実行される際には、前記第1及び第2の光ビームの光量を、前記目標光量と異なる予め定められた光量に制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光走査装置。
  10. 前記予め定められた範囲は、前記検出手段に入射する際の光ビームの光量の変化に応じて前記検出信号に生じる出力遅延時間の、2つの光ビーム間の差分が、予め定められた閾値以下となる範囲として定められている
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光走査装置。
  11. 感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電手段と、
    複数の光ビームによって前記感光体を露光する、請求項1乃至10の何れか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置による露光によって前記感光体に形成された静電潜像を現像して、記録媒体に転写すべき画像を前記感光体に形成する現像手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  12. 感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電手段と、
    それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源であって、少なくとも3つの発光素子を含む、前記光源と、前記複数の発光素子から出射された前記複数の光ビームが前記感光体を走査するよう、当該複数の光ビームを偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された前記複数の光ビームの走査路上に設けられ、前記偏向手段によって偏向された光ビームが入射することによって、当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、を含み、前記複数の光ビームによって前記感光体を露光する光走査装置と、
    前記光走査装置による露光によって前記感光体に形成された静電潜像を現像して、記録媒体に転写すべき画像を前記感光体に形成する現像手段と、
    第1及び第2の光ビームが前記検出手段に順に入射するよう前記光源を制御し、前記検出手段から出力される前記第1及び第2の光ビームそれぞれに対応する前記検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、を備え、
    前記複数の発光素子のうち、前記検出手段によって検出される前記第1の光ビームの光量と前記第2の光ビームの光量との比率が予め定められた範囲内の比率となる2つの光ビームを出射する2つの発光素子が、前記第1及び第2の光ビームを出射する発光素子として設定される
    ことを特徴とする画像形成装置。
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