JP2001154130A - 光検出装置、光走査装置、及び画像形成装置 - Google Patents

光検出装置、光走査装置、及び画像形成装置

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JP2001154130A
JP2001154130A JP33791899A JP33791899A JP2001154130A JP 2001154130 A JP2001154130 A JP 2001154130A JP 33791899 A JP33791899 A JP 33791899A JP 33791899 A JP33791899 A JP 33791899A JP 2001154130 A JP2001154130 A JP 2001154130A
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light beam
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English (en)
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Keiichi Sato
敬一 佐藤
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Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームの副走査方向の走査位置を正確に検
出する。 【解決手段】 受光素子の受光面に複数の開口部56が
階段状に形成されたマスク部を設けたビーム位置検出セ
ンサを光走査装置に備える。各開口部56に対してLD
を順に点灯すると、光ビームの走査位置がビームAの場
合は、開口部56Bに対してLDを点灯したときに検出
光量がPとなり最大となる。その後、光ビームの走査位
置がビームAからビームBへ変動すると、開口部56B
に対してLDを点灯した場合の検出光量はPB(PB
P、PB<PTH(PTH:スレッシュレベル))となり、
検出すべき量以上に光ビームの走査位置が副走査方向に
変動したことが分かる。次に、開口部56A、56Cに
対してLDを点灯すると、検出光量はそれぞれPA(PA
<P、PA>PTH)、ゼロとなり、光ビームの走査位置
が開口部56Aの位置に変動したことが分かる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光検出装置、光走
査装置、及び画像形成装置に係り、特に、光源から光ビ
ームを出力し、出力された前記光ビームを結像手段によ
り被走査面上に結像させるとともに、回転多面鏡により
偏向させて被走査面上を走査させる光検出装置、光走査
装置、及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電子写真によって転写紙に画像を
複写する静電方式の画像形成装置が普及している。この
静電方式の画像形成装置では、表面が一様に帯電された
感光体に、光走査装置によって画像データに基づいて変
調された光ビームを走査することにより静電潜像を形成
する。得られた静電潜像にトナーを供給して現像した
後、現像されたトナー像に転写紙を重ねて、静電的にト
ナーを転写紙表面に吸着させて転写する。その後、転写
紙に熱又は圧力を与えて、転写されたトナー像を定着さ
せて、画像を形成している。
【0003】光ビームを感光体に走査する光走査装置に
は、例えば図20に示すような光走査装置400が利用
される。詳しくは、この光走査装置400では、光源4
02から画像データに基づいて変調された光ビームが出
射される。光源402から出射された光ビームは、集光
レンズ群404を介して、複数の反射面406Aを有す
る回転多面鏡406へ入射される。回転多面鏡406に
入射された光ビームは反射面406Aによって反射さ
れ、結像レンズ408に入射し、感光体ドラム410表
面に結像されるとともに、回転多面鏡406の回転によ
って、感光体ドラム410の軸方向に沿って走査露光す
る。
【0004】ところで、画像形成装置には、一般に、画
像を高画質で出力することが要求される。しかしなが
ら、上記のような光走査装置を用いた画像形成装置で
は、回転多面鏡の各反射面の倒れなどにより、各走査ラ
インごとに副走査方向のビーム走査位置が相対的にずれ
てしまう場合がある。このようにビーム走査位置がずれ
ると、副走査方向に画像ムラが生じて画質が低下してし
まう。この回転多面鏡の反射面の倒れを抑えるために
は、回転多面鏡の加工精度や回転多面鏡を回転駆動させ
るスキャナモータとの組立て精度が必要となるが、何れ
にしても反射面の倒れをゼロにすることは難しく限界が
ある。
【0005】また、近年、カラー画像を形成(印刷)す
る静電方式の画像形成装置も急速に普及している。カラ
ー画像の形成は、印刷の3原色であるシアン(C)、マ
ゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4
つの色を感光体ドラム上で重ね合わせることで実現でき
るが、白黒の画像形成装置と比べて処理時間が長くかか
り、生産性が悪いという問題があった。このため、複数
の感光体ドラムを備えたタンデム方式のカラー画像形成
装置が考案されている。
【0006】タンデム方式のカラー画像形成装置では、
C、M、Y、Kの各色毎に分解された画像データに基づ
く複数の光ビームで、各々対応する感光体ドラムを露光
した後、現像して同一の記録媒体上に重ねあわせて転写
する。すなわち、各色の画像を同時に形成するので、生
産性を大幅に向上させることができる。
【0007】しかしながら、タンデム方式のカラー画像
形成装置は、各色の画像に対応する各光ビームの光学特
性のばらつき等により、各色の画像を重ね合わせる際に
位置ずれが生じ易く、この位置ずれが出力画像に色ずれ
となって現れてしまうという問題がある。すなわち、タ
ンデム方式の多色画像形成装置では、各色の画像が同一
位置で重ね合うように位置合わせを行わなければ、印字
画像の画質を保つことができないので、各光ビームの相
対的な走査位置が非常に重要である。
【0008】このように、前述の画像形成装置において
も、タンデム方式のカラー画像形成装置においても、光
ビームの走査位置を検出して走査位置ずれを把握し、走
査位置ずれを解消するように光ビームの走査位置を補正
することが必要である。
【0009】走査位置を検出する手段としては、例え
ば、特開平5−346548号公報に示すような光ビー
ムの走査位置(副走査方向)を検出する光ビーム位置検
出装置が知られている。
【0010】図21に示すように、この光ビーム位置検
出装置では、光源402から出射された光ビームは回転
多面鏡406の回転により偏向され、結像レンズ(fθ
レンズ)408に入射される。fθレンズ408は、回
転多面鏡406により偏向された光ビームを収束し、走
査面上で等速度となるようにして出射する。走査面とな
るべき位置には光学センサ系420が設けられている。
【0011】光学センサ系420は、ビームスプリッタ
422、第1のフォトダイオード424、NDフィルタ
ー426、および第2のフォトダイオード428により
構成されている。NDフィルター426は、図22に示
すように、透過率が直線的に0%から100%まで変化
するものである。
【0012】fθレンズ408からの光ビームは、ビー
ムスプリッタ422により2等分され、一方は第1のフ
ォトダイオード424に直接入射され、他方はNDフィ
ルター426を介して第2のフォトダイオード428に
入射される。そこで、第1フォトダイオード424と第
2フォトダイオード428からえられた光量信号を除算
回路で除算し、その結果に基づいて副走査方向のビーム
走査位置を判断する。また、この光ビーム位置検出装置
では、光ビームの光強度分布が変化してもビーム位置を
検出することが出来る。
【0013】複数の光ビームの相対位置を合わせる手段
としては、特開平9−179357号公報に開示されて
いる技術が知られている。これによると、図23に示す
ように、感光体ドラム410の一側端に、矢印F方向に
走査する光ビームを受光するセンサ440が基準位置検
出穴442内に設けられている。センサ440は、図2
3(C)に示されるように、2つの受光領域に分かれた
三角形状をしており、走査位置の上下方向(副走査方
向)のずれ量をその受光量から判別することができる。
【0014】詳しくは、図24に示されるように、光ビ
ームの走査位置が上下方向にずれた場合には、受光領域
による受光時間はT2となり、これと光ビームが正規の
位置を走査した場合の受光領域による受光時間T1とを
比較することにより、光ビームの正規の位置からの上下
方向のずれ量を把握することができる。これにより、正
規の光ビーム路に対する実際の光路の上下ずれ(副走査
方向のずれ)を補正し、高品質な画像を得る事が出来
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−346548号公報に記載の技術は、ビームスプリ
ッタやNDフィルターといった特殊な素子を配置してお
り、検出装置が非常に高価になってしまうという問題点
があった。
【0016】また、特開平9−179357号公報に記
載の技術では、光ビームの光量の変動によってセンサか
らの出力波形が変化し、受光時間にずれが生じて正確な
走査位置を検出できないことがあった。また、回転多面
鏡を回転駆動させるスキャナーモータの回転変動によっ
ても受光時間が変化するため、正確な走査位置の検出が
出来ないという問題もあった。
【0017】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、光ビームの副走査方向の走査位置を正確に
検出でき、且つ安価に実現できる光検出装置、光走査装
置、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、所定の方向に分割された
複数の受光部を形成し、当該複数の受光部を前記所定の
方向と直交する方向に段階的に変位させて配置し、それ
ぞれの前記受光部に入射した光ビームの光量を検出す
る、ことを特徴とする光検出装置である。
【0019】請求項1に記載の発明によれば、光検出装
置には、所定の方向に分割された複数の受光部が形成さ
れている。この複数の受光部は所定の方向と直交する方
向に段階的に変位させて配置されており、所定方向及び
所定方向と直交する方向の位置が互いに異なるようにな
っている。
【0020】すなわち、光検出センサでは、光ビームの
所定の方向の入射位置に応じて、各受光部に入射する光
ビームの光量(各受光部の受光量)が変化するようにな
っている。この光検出装置を用いて、それぞれの受光部
に入射した光ビームの光量を検出することにより、光ビ
ームの所定の方向の入射位置を把握することができる。
【0021】なお、受光部を段階的に変位させて配置す
る際の変位量はランダムでもよいが、より好ましくは、
変位量を所定値とし、複数の受光部が階段状に配置され
るようにするとよい。
【0022】また、光検出装置は、フォトダイオード等
の受光素子を所定の方向に複数個並べ、且つ所定の方向
と直交する方向の配置位置を段階的に変位させて構成す
ることも可能だが、より好ましくは、請求項2に記載さ
れているように、前記光検出装置が、所定面積の受光面
を有する受光素子と、前記受光素子の前記受光面側に設
けられ、複数の開口部が前記所定の方向と直交する方向
に階段状にずらして形成され、前記開口部以外の領域に
入射する光ビームを遮光するマスク部材と、を備えるよ
うにするとよい。
【0023】請求項3に記載の発明は、光源から光ビー
ムを出力し、出力された前記光ビームを結像手段により
被走査面上に結像させるとともに、回転多面鏡により偏
向させて被走査面上を主走査させる光走査装置であっ
て、前記光ビームの主走査方向と直交する方向に分割さ
れた複数の受光部を形成し、当該複数の受光部を前記主
走査方向に段階的に変位させて配置し、それぞれの前記
受光部に入射した光ビームの光量を検出する入射光量検
出手段と、前記入射光量検出手段による検出光量に基づ
いて、前記光ビームの前記主走査方向と直交する方向の
走査位置を判別する判別手段とを有することを特徴とし
ている。
【0024】請求項3に記載の発明によれば、光走査装
置は入射光量検出手段と判別手段を備えている。入射光
量検出手段は、主走査方向と直交する方向に分割された
複数の受光部が形成され、且つこの複数の受光部が、主
走査方向に段階的に変位させて配置されており、主走査
方向及び主走査方向と直交する方向の位置が互いに異な
るようになっている。
【0025】すなわち、入射光量検出手段では、光ビー
ムの主走査方向と直交する方向の走査位置に応じて、各
受光部に入射する光ビームの光量が変化するようになっ
ている。したがって、入射光量検出手段による、各受光
部に入射した光ビームの検出結果に基づいて、判別手段
では、光ビームの主走査方向と直交する方向の走査位置
を判別することができる。
【0026】なお、受光部を段階的に変位させて配置す
る際の変位量はランダムでもよいが、より好ましくは、
変位量を所定値とし、複数の受光部が階段状に配置され
るようにするとよい。
【0027】また、入射光量検出手段は、フォトダイオ
ード等の受光素子を所定の方向に複数個並べ、且つ所定
の方向と直交する方向の配置位置を段階的に変位させて
構成することも可能だが、より好ましくは、請求項4に
記載されているように、前記入射光量検出手段が、前記
受光面が前記光ビームの入射方向に向けて設けられた受
光素子と、前記受光素子の前記受光面側に設けられ、複
数の開口部が前記主走査方向に階段状にずらして形成さ
れ、前記開口部以外の領域に入射する光ビームを遮光す
るマスク部材とを備えるようにするとよい。
【0028】また、請求項5に記載されているように、
前記判別手段が、複数の前記受光部の中から1つの受光
部を順次選択する選択手段と、前記選択手段により選択
されたそれぞれの受光部のみに光ビームが入射するよう
に、前記光源の前記主走査方向の点灯タイミングを、選
択された前記受光部に対応して変更する制御手段と、前
記制御手段によって、前記選択手段により選択されたそ
れぞれの受光部のみに光ビームが入射するように前記光
源を点灯させたときの前記入射光量検出手段による検出
光量と、予め定められた閾値とに基づいて、前記光ビー
ムの前記主走査方向と直交する方向の走査位置を判定す
る判定手段とを備えるようにするとよい。
【0029】また、請求項6に記載されているように、
前記光ビームの絶対光量を検出する絶対光量検出手段を
更に有し、前記判別手段が、前記入射光量手段による検
出光量と、前記絶対光量検出手段による検出光量とに基
づいて、前記光ビームの前記主走査方向と直交する方向
の走査位置を判別するようにするとよい。
【0030】このとき、請求項7に記載されているよう
に、前記判定手段が、前記入射光量検出手段による検出
光量と、前記絶対光量検出手段による検出光量との比を
算出し、算出された前記比と予め定められた閾値とを比
較することによって、前記光ビームの前記主走査方向と
直交する方向の走査位置を判別するとよい。
【0031】また、請求項8に記載されているように、
前記入射光量検出手段と前記絶対光量検出手段とが隣接
配置されているようにするとよい。この場合、請求項9
に記載されているように、前記絶対光量検出手段と前記
入射光量検出手段が同一の受光素子を用いるようにする
とよい。
【0032】また、請求項10に記載されているよう
に、前記光源が、複数個設けられているようにしてもよ
い。
【0033】請求項11に記載の発明は、前記請求項3
乃至請求項10の何れか1項に記載の光走査装置を用い
て、画像情報に基づいて変調された光ビームを像担持体
に主走査露光するとともに、前記像担持体を前記主走査
方向と直交する方向に移動させることにより副走査を行
って、画像を形成する画像形成装置である。
【0034】請求項11に記載の発明によれば、画像形
成装置には、像担持体に光ビームを主走査露光するため
に、前記請求項3乃至請求項10の何れか1項に記載の
光走査装置が用いられており、光ビームの主走査方向と
直交する方向、すなわち副走査方向の走査位置を把握す
ることができる。
【0035】なお、請求項12に記載されているよう
に、前記判別手段による、前記光ビームの前記主走査方
向と直交する方向の走査位置の判別結果に基づいて、副
走査方向の画像の書出し位置を補正する補正手段を有す
るとよい。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態を図
面を参照して詳細に説明する。
【0037】(第1の実施の形態)図1には、本発明が
適用された光走査装置が示されている。なお、第1の実
施の形態では、1本の光ビームを出力する光走査装置に
ついて説明する。
【0038】<全体構成>光走査装置10には、光源と
して略ガウシアン分布の光ビームを発光する半導体レー
ザ(以下、「LD」という)12と、LD12から射出
された光ビームを反射して、光ビームを走査しながら出
力するための回転多面鏡14とを備えている。なお、光
走査装置10は、出力した光ビームによって、画像形成
装置に備えられ、本発明の像担持体に対応する感光体ド
ラム(以下、「感光体」という)16の表面を軸線方向
に沿って走査露光するように、画像形成装置にセットさ
れる。
【0039】LD12は、レーザ駆動回路(以下「LD
駆動回路」という)18(図3参照)と接続されてい
る。LD駆動回路18は、画像情報に基づいて光ビーム
出力を変調するように、LD12の駆動を制御する。す
なわち、LD12からは画像データに基づいて変調され
た光ビームが出射されるようになっている。
【0040】LD12から出射された光ビームの進行方
向下流側には、順に、コリメータレンズ20、スリット
22、シリンドリカルレンズ24が配置されて構成され
ている。LD12から出射された光ビームは、コリメー
タレンズ20によって拡散光線から略平行光線に変換さ
れる。なお、コリメータレンズ20は、LD12との距
離が、該コリメータレンズ20の焦点距離よりも若干短
くなる(本実施の形態では約1mm)位置に配置されて
おり、この配置により、コリメータレンズ20を透過し
た光ビームは、完全な平行光とならず緩い発散光(すな
わち略平行光)となる。
【0041】コリメータレンズ20を透過した光ビーム
は、スリット22によって、副走査方向に対応するビー
ム幅が制限され、中央部の光ビームのみが通過される。
スリット22を通過した光ビームは、シリンドリカルレ
ンズ24に入射し、回転多面鏡14の反射面14A(後
述)近傍で副走査方向に対応する方向にのみ収束する収
束光とされる。
【0042】さらに、シリンドリカルレンズ24を透過
した光ビームの進行方向下流側には、平面ミラー26が
配置されている。シリンドリカルレンズを透過した光ビ
ームは、この平面ミラー26によって回転多面鏡14方
面へ反射される。
【0043】また、平面ミラー26と回転多面鏡14の
間には、第1のレンズ28Aと第2のレンズ28Bから
構成されているfθレンズ28が配置されている。光ビ
ームは、このfθレンズ28を透過した後、回転多面鏡
14に入射するようになっている。このときfθレンズ
28は、回転多面鏡14の面幅より広い細長い線像とし
て、光ビームを主走査方向に収束させるようになってい
る(所謂オーバーフィルド光学系)。
【0044】回転多面鏡14は、側面に複数の反射面1
4A(本実施の形態では12面)が設けられた正多角形
状に形成されており、スキャナモータ(図示省略)の回
転により矢印M方向に所定速度で回転されるようになっ
ている。回転多面鏡14に入射された光ビームは、反射
面14Aによって反射・偏向された後に、再びfθレン
ズ28を透過するように構成されている(所謂ダブルパ
ス構成)。
【0045】回転多面鏡14により反射・偏向された光
ビームは、fθレンズ28によって、感光体16上を走
査するときの走査速度が等速度となるとともに、感光体
16の周面上に光スポットとして収束されるようになっ
ている。すなわちfθレンズ28が本発明の結像手段に
対応する。
【0046】再度fθレンズ28を透過した光ビーム
は、平面ミラー30によって、感光体16の上部に配置
されたシリンドリカルミラー32方向へと反射される。
その後、光ビームはシリンドリカルミラー32によって
反射され、ケーシング34底面に形成されている開口3
6を通って、感光体16に至る。このとき、光ビーム
(感光体上に収束された光スポット)は、回転多面鏡1
4の回転に伴って主走査方向に沿って移動し、走査線で
の画像記録が可能となる。すなわち、回転多面鏡14が
本発明の偏向手段に対応する。
【0047】なお、シリンドリカルミラー32の代わり
に、平面ミラーやシリンドリカルレンズを用いても構わ
ない。シリンドリカルミラーやシリンドリカルレンズ
は、副走査方向に対応する方向にのみパワーを有してお
り、回転多面鏡14の各反射面14Aの面倒れによって
生じる感光体16上のビームスポットの副走査方向の位
置ズレを小さくする機能も有している。
【0048】また、光走査装置10には、走査線におけ
る画像記録が行われる書き出し位置を設定するために、
平面ミラー30によって反射された光ビームの進行方向
で、且つ光ビームの走査方向上流側に、平面ミラー38
が配置されており、この平面ミラー38による光ビーム
の反射方向には、順にシリンドリカルレンズ40、SO
S(Start Of Scan)センサ42が配置されている。S
OSセンサ42には、感光体16を走査するごとに、各
走査の最初の光ビームが平面ミラーに反射され、シリン
ドリカルレンズ40によって副走査方向に結像された光
ビームが入射される。
【0049】SOSセンサ42は、光ビームが入射され
ているときと入射されていないときとでレベルが異なる
信号を出力する光センサ(フォトダイオード等)であ
る。したがって、SOSセンサ42では、光ビームの1
走査毎の走査開始タイミングを検知することができるよ
うになっている。また、SOSセンサ42は、制御部6
0(図3参照)に接続されており、その出力信号、すな
わち検知した走査開始タイミングを示す信号(以下「S
OS信号」という)は制御部60に入力される。
【0050】さらに、光走査装置10には、走査線の副
走査位置を検出するために、シリンドリカルミラー32
によって反射された光ビームの進行方向で、光ビームの
走査方向上流側の感光体上の画像形成領域外の光ビーム
が通過する位置に、平面ミラー44が配置されており、
この平面ミラー44による光ビームの反射方向にはビー
ム位置検出センサ50が配置されている。より詳しく
は、平面ミラー44及びビーム位置検出センサ50は、
SOSセンサ42に入射する光ビームよりも走査方向下
流側で、且つ感光体上の画像形成領域よりも走査方向上
流側の光ビームがビーム位置検出センサ50に入射する
ように配置されている。このビーム位置検出センサ50
が、本発明の光検出装置、入射光量検出手段に対応す
る。
【0051】また、ビーム位置検出センサ50は、平面
ミラー44に対して感光体16と略等価な位置に配置さ
れており、感光体16上のビーム位置変化と、ビーム位
置検出センサ50上のビーム位置変化もほぼ等しくなっ
ている。
【0052】なお、上記では、ビーム位置検出センサ5
0に、走査開始側の画像形成領域外の光ビームが入射さ
れるようにしたが、走査終端側の画像形成領域外の光ビ
ームが入射されるようにしてもよい。
【0053】図2には、ビーム位置検出センサ50の正
面図(A)とビーム位置検出手段の側面図(B)が示さ
れている。図2に示されるように、ビーム位置検出セン
サ50は、受光面に入射した光ビームの光量に基づいて
レベルが異なる信号を出力する受光素子52と、入射し
た光ビームを遮光するマスク部材54とで構成されてい
る。
【0054】受光素子52は、受光面を光ビーム入射側
に向けて配置されており、その前面にマスク部材54が
配置されて、受光素子52の受光面はマスク部材54に
よって覆われている。また、マスク部材54には、複数
の矩形の開口部56が形成されている。この複数の開口
部56は、マスク部材54の副走査方向の領域を複数に
分割し、主走査方向の配置位置を所定間隔でずらし、所
謂階段状に配列されている。
【0055】したがって、ビーム位置検出センサ50で
は、光ビームが開口部56に入射した場合にのみ、受光
素子52で該光ビームを受光することができるようにな
っている。また、ビーム位置検出センサ50からは、受
光素子52によって受光した光量、すなわち、平面ミラ
ー44によってビーム位置検出センサ50方向に案内さ
れた光ビームのうち、開口部56に入射した光ビームの
光量に応じた信号が出力されるようになっている。
【0056】なお、本実施の形態では、受光素子52に
フォトダイオードを用いており、受光量に応じた電流値
の電流が出力されるようになっている。ビーム位置検出
センサ50の出力は、電流−電圧変換手段(図示省略)
によって電圧変換された後、制御部60に入力される。
【0057】<制御部の構成>次に、制御部60につい
て説明する。なお、この制御部60が本発明の判別手段
に対応する。
【0058】図3には、制御部60の一例を示すブロッ
ク図が示されている。図3に示されるように、制御部6
0は、マイコン62とタイミングジェネレータ64とを
含んで構成されたメインコントローラ66を備えてい
る。なお、このメインコントローラ66が、本発明の選
択手段、制御手段、判定手段に対応する。
【0059】タイミングジェネレータ64には、SOS
センサ42からのSOS信号が入力される。タイミング
ジェネレータ64は、SOS信号を受けてから所定時間
経過後に、画像メモリ67から所望の画像に基づく画像
データを出力させる。この画像データは、OR回路68
を介して、LD駆動回路18に入力される。LD駆動回
路18は、入力された画像データに基づいて、LD12
の光ビーム出力が変調されるようにLD12を駆動させ
る。これにより、LD12から画像データに基づいて変
調された光ビームが出力され、感光体16に画像が書込
まれる。
【0060】また、タイミングジェネレータ64は、光
ビームの走査位置を検出する際に、SOS信号を受けて
から所定時間(前述の画像データを出力させるときより
も短い時間)経過後にシーケンス信号とサンプル信号を
出力する。シーケンス信号は、OR回路を介して、LD
駆動回路18に送信(入力)される。LD駆動回路18
は、このシーケンス信号に基づいて、所定時間(数ドッ
トを形成するための時間)LD12を点灯させる。
【0061】一方、サンプル信号は、サンプルホールド
(S/H)回路70に送信(入力)される。このサンプ
ルホールド回路70には、ビーム位置検出センサ50か
らの出力信号(電圧変換後の信号)も入力されるように
なっている。サンプルホールド回路70は、サンプル信
号が入力されている期間のみ、入力されたビーム位置検
出センサ50からの出力信号(以下、「検出光量信号」
という)を出力する。サンプルホールド回路70から出
力された検出光量信号は、A/D変換器72でA/D変
換された後、マイコン62に入力され、受光素子52で
検出された光量(以下「検出光量」という)が求められ
る。
【0062】マイコン62には、EEPROM等の記憶
内容を書き換え可能な不揮発性の第1の記憶手段74
と、ROM等の第2の記憶手段76が備えられている。
第1の記憶手段74には、検出光量信号の初期値等(詳
しくは後述)が記憶される。第2の記憶手段76には予
め定められたスレッシュレベルが記憶されている。この
スレッシュレベルが本発明の閾値として用いられる。
【0063】マイコン62は、検出光量信号から検出光
量の値(以下、「検出光量」という)を求め、この検出
光量とスレッシュレベルとに基づいて、光ビームの副走
査方向の走査位置を検出する。また、光ビームの副走査
方向の走査位置の位置変化を算出し、副走査方向の画像
書き出しタイミングを制御する。
【0064】<光ビームの走査位置検出原理>次に、光
ビームの走査位置検出原理について、図4を参照して説
明する。
【0065】SOSセンサ42からのSOS信号を受信
してから、所定の時間経過後にLD12の点灯制御を行
ない、マスク部材54の開口部56に対して点灯する。
この時のLD12の点灯時間は、1つの開口部56のみ
に光ビームが入射する様な点灯時間とする(以下、光ビ
ームを入射させる開口部を「ターゲットの開口部56」
という)。また、回転多面鏡14を回転させるスキャナ
ーモータの回転変動による影響を鑑みて、開口部56の
主走査方向の両端近傍で点灯しないような点灯時間とす
る。
【0066】例えば、開口部56Aに対しての制御は、
SOS信号を受信してからTA(sec)後にTP(se
c)間点灯し、受光素子52の出力を検出する。この
時、開口部に対して点灯する範囲は、点灯前後にTM
け隙間を空けておく。TMは上述したように、スキャナ
ーモータの回転変動分で生じる点灯タイミングのずれを
考慮して決定される。
【0067】このように、1回のLD12の点灯によっ
て得られる検出光量信号の値は、必ず1つの開口部56
によるものであり、SOS信号からの所定時間TAによ
りどの開口部56に光ビームが入射しているか判定出来
る。言い換えると、所定時間TAを変化させて光ビーム
を入射させる開口部(ターゲットの開口部56)56を
変えることができ、また、受光素子52によって光を検
出(受光)する開口部56をサーチすることにより、光
ビームの副走査方向の走査位置を検出できる。なお、各
開口部56毎の所定時間TAは、予め第2の記憶手段7
6等に記憶しておくとよい。
【0068】次に、開口部56の寸法について説明す
る。開口部56の主走査方向の長さ寸法は、LD12の
点灯時間及びスキャナーモータの回転変動分を考慮して
十分な長さとすることが望ましい。本実施の形態では、
感光体上に形成する画像の1ドットの数倍の長さ、すな
わち光ビームの走査位置検出のための1回の点灯時間に
対応する画像のドット数+数ドット分の長さとなってい
る。
【0069】また、開口部56の副走査方向の長さ寸法
(以下、「開口部幅」という)は、検出すべき量の2倍
の幅にすることが望ましい。ここでいう検出すべき量と
は、制御が必要となるビーム位置変動が生じた時の出力
値、すなわちスレッシュレベルのことである。例えば、
600dpiで、1ラインのずれを検出したい場合は1
ライン幅の42μmの2倍である84μm、1/2ライ
ンのずれを検出したい場合は42μmとなる。また、4
00dpiで、1ラインのずれを検出したい場合は1ラ
イン幅の63μmの2倍である126μm、1/2ライ
ンのずれを検出したい場合は63μmとなる。
【0070】以下、表1から表3、及び図5から図7を
用いて、開口部幅について詳しく説明する。表1及び図
5には開口部幅が40μmの場合、表2及び図6には開
口部幅が60μmの場合、表3及び図7には開口部幅が
80μmの場合の、光ビームの副走査方向の位置と、受
光素子52で検出する光量の関係を、40、60、80
μmの各ビームスポット径毎に示している。
【0071】なお、光ビームの副走査方向の位置は、開
口部56の副走査方向中央を0(μm)とし、開口部5
6の副走査方向中央からの距離(μm)で示している。
また、受光素子52で検出する光量は、光ビームの全光
量のうちの、開口部56に入射し受光素子52で検知さ
れる光量の割合で示している。また、図5乃至図7にお
いて、横軸は光ビームの副走査方向の位置を示し、縦軸
は受光素子52で検出する光量の割合を示している。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】表1乃至表3、及び図5乃至図7に示され
ているように、受光素子52で検知される光量は、光ビ
ーム位置、開口部56の副走査方向幅、及びビームスポ
ット径(感光体16上を光ビームが走査するときのビー
ムスポット径)によって異なる。このため、適当な開口
部幅に設定した場合、検出すべき量(制御が必要となる
ビーム位置変動が生じた時の出力値、すなわちスレッシ
ュレベル)が、ビームスポット径の変化によって変わっ
てしまう。
【0076】例えば、600dpiで、開口部幅を80
μm、初期ビームスポット径が60μmの時に、1/2
ラインを検出しようとした場合、1ラインは42μmで
あるので、副走査位置が20μmずれた場合の光量、す
なわち表3に示されるように、0.92(割合)の光量
がスレッシュレベルとなる。しかし、この状態でビーム
スポット径が何らかの影響により80μmとなった場
合、受光素子52で検出する光量は0.85(割合)と
なるので、1/2ライン以上の変化があったと誤った判
断がされてしまう。この誤った判断により、不必要な補
正(光ビーム副走査方向の位置の補正)が行なわれる事
になる。
【0077】ここで、開口部幅を検出すべき量である1
/2ラインの2倍、すなわち40μmとした場合(表1
参照)、0.52(割合)の光量がスレッシュレベルと
なる。この状態でビームスポット径が80μmとなって
も、表1に示されるように、受光素子52で検出する光
量は0.50(割合)と、ビームスポット径が60μm
のときからほとんど変化しない。また、ビームスポット
径が40μmとなっても、受光素子52で検出する光量
は0.54(割合)であり、やはり、ほとんど変化しな
い。
【0078】すなわち、解像度と検出したいずれ量に応
じて開口部の副走査方向幅を設定することにより、ビー
ムスポット径の変化による影響を受けずに、またスレッ
シュレベル変えることなく検出能力を向上することが出
来る。
【0079】なお、予め、制御部60の第2の記憶手段
76等に、前述した光ビーム位置と光量の関係を記憶さ
せておくことで、1/2ライン以下のずれ量も上記関係
から導く事が出来る。
【0080】<作用>次に、本実施の形態の作用を説明
する。なお、ここでは、本実施の形態の作用として、光
走査装置10における光ビームの副走査方向の走査位置
の検出処理について説明する。
【0081】光走査装置10では、光ビームの走査位置
を検出するために、初期設定処理が行われる。図8に
は、制御部60において行われる初期設定処理の制御ル
ーチンが示されている。
【0082】図8に示されるように、初期設定処理で
は、まず、ステップ100において、予め定められた順
番(本実施の形態では、図2において、最も左側にある
開口部56から右側の開口部56へと順番に移行するよ
うに定められている)で最初の開口部56(図2におい
て、最も左側にある開口部56)に対して、LD12を
点灯させる。すなわち、最初の開口部56を、ターゲッ
トの開口部56として、LD12を点灯させる。
【0083】なお、LDの点灯タイミングは、前述のよ
うに、SOS信号からの経過時間により決定され、制御
部60では、SOS信号を受けてから当該開口部56
(ターゲットの開口部56)に対して予め設定されてい
る所定時間だけ経過した後に、シーケンス信号をOR回
路68を介してLD駆動回路18へ送信することによ
り、LD12をターゲットの開口部56に対して点灯さ
せる。
【0084】また、ステップ102において、このとき
の受光素子52からの検出光量信号を取得する。この検
出光量信号は、前述のように、シーケンス信号をLD駆
動回路18へ送信するのとほぼ同時に、サンプル信号を
サンプルホールド回路70に送信することにより取得さ
れる。
【0085】次いで、ステップ104において、ステッ
プ102で取得した検出光量信号から受光素子が検出
(受光)した光量を求め、この検出光量と開口部56
(ターゲットの開口部56)の場所を初期値として第1
の記憶手段74に記憶する。
【0086】次のステップ106では、予め定められた
順番に従って、次の開口部56(前回のターゲットの開
口部56の右隣の開口部56)に対して、すなわち次の
開口部56をターゲットの開口部56として、LD12
を点灯させる。また、ステップ108において、このと
きの受光素子52からの検出光量信号を取得する。
【0087】次のステップ110では、ステップ108
で取得した検出光量信号から受光素子が検出(受光)し
た光量を求め、この検出光量と、第1の記憶手段74に
初期値として記憶されている検出光量とを比較する。検
出光量が初期値よりも大きい場合は(肯定判定)、ステ
ップ112において、第1の記憶手段74に記憶されて
いる初期値を、当該検出光量と開口部56(ターゲット
の開口部56)の場所に更新記憶した後、ステップ11
4に移行する。一方、検出光量が初期値よりも小さい場
合は(否定判定)、そのままステップ114に移行す
る。
【0088】ステップ114では、ステップ106でタ
ーゲットの開口部56とした開口部56が、予め定めら
れた順番において最後の開口部56(図2の最も右側に
ある開口部)であるか否かを判断する。最後の開口部で
はない場合は(否定判定)、ステップ106に戻る。一
方、ステップ106でターゲットの開口部56とした開
口部56が最後の開口部56である場合は(肯定判
定)、初期設定処理を終了する。
【0089】すなわち、第1の記憶手段74には、ター
ゲットの開口部56としてLD12を点灯した中で、検
出光量の最大値とその開口部56の場所が、初期値とし
て記憶される。
【0090】なお、上記では、全ての開口部56に対す
る検出光量を取得し、初期値を設定するようにしたが、
スレッシュレベルを超える検出光量が得られた時点で、
光量検出を終えて、スレッシュレベルを超える検出光量
が得られた開口部56とその検出光量を初期値としても
よい。
【0091】次に、図11を用いて、具体的に上記の初
期設定処理について説明する。
【0092】図11において、光ビームの走査位置がビ
ームAのときに、開口部56Aに対してLD12を点灯
し((A)参照)、受光素子52による検出光量信号
(ビーム位置検出センサ50の出力)を得ると、その検
出光量は略ゼロとなる((B)参照)。次に、開口部5
6Βに対してLD12を点灯し((A)参照)、受光素
子52による検出光量信号を得ると、その検出光量はP
となる((B)参照)。
【0093】以降、全ての開口部56に対して同様に検
出光量を取得し、第1の記憶手段74に記録する初期値
を、より大きい値の検出光量に随時更新していく。これ
により、光ビームの走査位置がビームAの場合は、開口
部56Bに対してLD12を点灯したときに検出光量が
最大となり、このときの検出光量の値Pと開口部56B
の場所が記憶されて、これらが初期値として設定され
て、初期設定処理が終了される。
【0094】光走査装置10では、初期設定処理を行っ
た後、位置ずれ判定処理が行われる。なお、この位置ず
れ判定処理は、例えば、光走査装置の電源投入直後、所
定時間経過毎、画像データに基づくLD12の点灯を開
始する前等、所定のタイミングで実施される。
【0095】図9には、制御部60において行われる位
置ずれ判定処理の制御ルーチンが示されている。
【0096】図9に示されるように、位置ずれ判定処理
では、まず、ステップ200において、第1の記憶手段
74に初期値として場所が記憶されている開口部56
(以下、「初期開口部」という)に対して、すなわち初
期開口部をターゲットの開口部56として、LD12を
点灯させる。また、ステップ202において、このとき
の受光素子52からの検出光量信号を取得する。
【0097】次のステップ204では、ステップ202
で取得した検出光量信号から受光素子が検出(受光)し
た光量を求め、この検出光量に基づいて、光ビームの走
査位置が検出すべき量以上に副走査方向に変動している
か否かを判断する。
【0098】この判断は、例えば、検出光量が第1の記
憶手段74に初期値とほぼ同等であれば、光ビームの走
査位置の変動は検出すべき量よりも小さいと判断するよ
うにしてもよい。また、検出光量が、第1の記憶手段7
4に初期値よりも小さくなっており、且つ第2の記憶手
段76に記憶されているスレッシュレベル以下の場合
に、光ビームの走査位置に検出すべき量以上の変動が生
じていると判断し、それ以外の場合は、光ビームの走査
位置の変動は検出すべき量よりも小さいと判断するよう
にしてもよい。
【0099】ステップ204において、光ビームの走査
位置の変動は検出すべき量よりも小さいと判断された場
合は(否定判定)、そのまま位置ずれ判定処理を終了す
る。一方、光ビームの走査位置に検出すべき量以上の変
動が生じていると判断された場合は(肯定判定)、ステ
ップ206に進み、図10に示す位置ずれ量検出処理が
開始される。
【0100】位置ずれ量検出処理が開始されると、ま
ず、ステップ210において、初期開口部に対して主走
査方向に前方(図2における右方向であり、以下「前方
向」という)に隣接する開口部56に対して、すなわち
初期開口部の右隣にある開口部56をターゲットの開口
部56として、LD12を点灯させる。また、ステップ
212において、このときの受光素子52からの検出光
量信号を取得する。
【0101】次いで、ステップ214において、初期開
口部に対して主走査方向後方(図2における左方向)に
隣接する開口部56に対して、すなわち初期開口部の左
隣にある開口部56をターゲットの開口部56として、
LD12を点灯させる。また、ステップ216におい
て、このときの受光素子52からの検出光量信号を取得
する。
【0102】ステップ218では、ステップ212、2
14で取得した検出光量信号から受光素子52によって
検出(受光)した光量を求め(以下では、それぞれ「検
出光量A」、「検出光量B」という)、この検出光量を
比較することによって、光ビームの走査位置の副走査方
向のずれ方向を判定する。
【0103】具体的には、検出光量Bよりも検出光量A
の方が大きい場合は、ステップ218において、光ビー
ムの走査位置が初期開口部の位置に対して副走査方向前
方(図2における下方向)にずれたと判定され、ステッ
プ220に移行する。
【0104】ステップ220では、検出光量Aとスレッ
シュレベルを比較し、検出光量Aがスレッシュレベルよ
りも大きい場合は(肯定判定)、後述のステップ250
に移行する。また、検出光量Aがスレッシュレベル以下
の場合は(否定判定)、ステップ222に移行する。
【0105】ステップ222では、前回のターゲットの
開口部56とされた初期開口部よりも主走査方向前方の
開口部56に対して、主走査方向前方に隣接する開口部
56をターゲットの開口部56として、すなわち、ター
ゲットの開口部56を更に前方の開口部56に移して、
LD12を点灯させる。また、ステップ224におい
て、このときの受光素子からの検出光量信号を取得す
る。
【0106】次のステップ226では、ステップ224
で取得した検出光量信号から受光素子52によって検出
(受光)した光量を求め、この検出光量とスレッシュレ
ベルを比較する。検出光量がスレッシュレベルよりも大
きい場合は(肯定判定)、後述のステップ250に移行
し、検出光量がスレッシュレベル以下の場合は(否定判
定)、ステップ222に戻る。
【0107】すなわち、ターゲットの開口部56を主走
査方向前方に順に移して光量検出を繰り返し、スレッシ
ュレベルよりも大きい検出光量が得られる開口部56を
サーチし、スレッシュレベルよりも大きい検出光量が得
られる開口部56が見つかったら、後述のステップ25
0へ移行するようになっている。
【0108】一方、検出光量Aよりも検出光量Bの方が
大きい場合は、ステップ218において、光ビームの走
査位置が初期開口部の位置に対して副走査方向後方(図
2における上方向)にずれたと判定され、ステップ23
0に移行する。
【0109】ステップ230では、検出光量Bとスレッ
シュレベルを比較し、検出光量Bがスレッシュレベルよ
りも大きい場合は(肯定判定)、後述のステップ250
に移行する。また、検出光量Bがスレッシュレベル以下
の場合は(否定判定)、ステップ232に移行する。
【0110】ステップ232では、前回のターゲットの
開口部56とされた初期開口部よりも主走査方向後方の
開口部56に対して、主走査方向後方に隣接する開口部
56をターゲットの開口部56として、すなわち、ター
ゲットの開口部56を更に後方の開口部56に移して、
LD12を点灯させる。また、ステップ234におい
て、このときの受光素子からの検出光量信号を取得す
る。
【0111】次のステップ236では、ステップ234
で取得した検出光量信号から受光素子52によって検出
(受光)した光量を求め、この検出光量とスレッシュレ
ベルを比較する。検出光量がスレッシュレベルよりも大
きい場合は(肯定判定)、後述のステップ250に移行
し、検出光量がスレッシュレベル以下の場合は(否定判
定)、ステップ232に戻る。
【0112】すなわち、ターゲットの開口部56を主走
査方向後方に順に移して光量検出を繰り返し、スレッシ
ュレベルよりも大きい検出光量が得られる開口部56を
サーチし、スレッシュレベルよりも大きい検出光量が得
られる開口部56が見つかったら、後述のステップ25
0へ移行するようになっている。
【0113】なお、検出光量A、Bとも略0であった場
合等、検出光量Aと検出光量Bにほとんど差がない場合
は、ステップ218において、光ビームの走査位置の副
走査方向のずれ方向を判定できないと判定され、ステッ
プ240に移行する。
【0114】ステップ240では、ターゲットの開口部
56を更に前方に移してLD12を点灯し、ステップ2
42において、このときの検出光量信号を取得する。ま
た、次のステップ244では、ターゲットの開口部56
を更に後方に移してLD12を点灯し、ステップ246
において、このときの検出光量信号を取得する。ステッ
プ242、246で取得した検出光量信号から受光素子
52によって検出(受光)した光量を求め、各々を検出
光量A、Bとしてステップ218に戻る。
【0115】すなわち、光ビームの走査位置の副走査方
向のずれ方向が判定できるようになるまで、初期開口部
を中心に、ターゲットの開口部56を主走査方向前方及
び後方に順に移して光量検出を繰り返すようになってい
る。
【0116】ステップ250では、スレッシュレベルよ
りも大きい検出光量が得られた開口部56の場所を、現
在の光ビームの副走査方向の走査位置として、初期開口
部の場所とを比較し、副走査方向に何ライン分ずれてい
るのか、位置ずれ量を算出する。また、次のステップ2
52において、スレッシュレベルよりも大きい検出光量
が得られた開口部56の場所とその検出光量値を初期値
として第1の記憶手段74に更新記憶した後、図9の位
置ずれ判定処理に戻り、位置ずれ判定処理を終了する。
【0117】なお、上記では、検出すべき量以上の位置
ずれが生じていると判断された場合は、ターゲットの開
口部56を主走査方向前方若しくは後方に隣接する開口
部に順に移して、スレッシュレベルを超える検出光量が
得られる開口部56をサーチして現在の光ビームの位置
を検出したが、全ての開口部56に対する検出光量を取
得し、最大値が得られた開口部56の位置を現在の光ビ
ームの位置と判断するようにしてもよい。
【0118】次に、図11を用いて、具体的に上記の初
期設定処理について説明する。
【0119】初期値として、開口部56Βの場所と、そ
のときの検出光量としてPが記憶されているときに、光
ビームの走査位置がビームAからビームBへ変動する
と、開口部56Bをターゲットの開口部56としてLD
12を点灯した場合、検出光量はPBとなる。
【0120】このPBを初期値であるPと比較すると、
B<Pという関係になる。また、あらかじめ設定して
あるスレッシュレベルPTHと比較すると、PB<PTH
いう関係になる。すなわち、PBはP及びPTHより低く
なっていることがわかり、これにより検出すべき量以上
に光ビームの走査位置が副走査方向に変動したことが検
出できる。
【0121】光ビームの走査位置は、開口部56Bに隣
接した開口部56Cもしくは開口部56Aをターゲット
の開口部56としてLD12を点灯し、検出光量を得る
ことで検出(特定)出来る。この場合、開口部56Cを
ターゲットの開口部56としたときの検出光量はゼロと
なっている。また、開口部56Aをターゲットの開口部
56としたときの検出光量はPAとなっている。このPA
を初期値及びスレッシュレベルと比較する。PAは、PA
<P、ΡA>PTHという関係にあり、ビームが開口部5
6A側に移動したことを判断出来る。以降は、開口部5
6A、検出光量ΡAを初期値として記憶し、同様の動作
を行なっていくことになる。
【0122】なお、2つの隣接した開口部56でスレッ
シュレベル以下であった場合には、さらに隣接した開口
部56でスレッシュレベルを超える検出光量を得る開口
部56を検出して、光ビームの走査位置を導き出すこと
になる。光ビームの副走査方向の走査位置のずれ量は、
初期開口部に対して、いくつの開口部56分ずれた場所
の開口部でスレッシュレベルよりも大きい検出光量を得
られたかで判断できる。
【0123】このように、第1の実施の形態では、開口
部を所望の検出精度に応じて設定し、スレッシュレベル
より大きい検出光量が得られる開口部56をサーチする
ことにより、光ビームの副走査方向の走査位置を精度良
く算出することができる。また、ビームスプリッタやN
Dフィルター等の特殊な素子を必要としないので、安価
に実現できる。
【0124】なお、第1の実施の形態では、光ビームの
絶対光量が変化しないことを前提に説明している。しか
し、光ビームの絶対光量が変化した場合、何れの開口部
56においても検出光量がスレッシュレベル以下となっ
てしまうことが考えられる。また、絶対光量が変化しな
い場合は、表1から表3に示した様な関係に基づいて、
検出すべき量以下のずれ量を検出することも可能だが、
絶対光量が変化すると、検出光量が減衰し上記関係が崩
れてしまい、検出すべき量以下のずれ量を検出できなく
なってしまう。そこで、以下に、光ビームの絶対光量が
変化する可能性がある光走査装置に本発明を適用した例
を、第2の実施の形態として、詳しく説明する。
【0125】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
光走査装置は、上記第1の実施の形態で説明した光走査
装置に対して、図12に示すように、ビーム位置検出セ
ンサ50の主走査方向後方(図12における左側)に隣
接して、光ビームの絶対光量を検出するために光量検出
部80が備えられている。すなわち、光量検出部80が
本発明の絶対光量検出手段に対応する。
【0126】なお、ここでは、一例として、ビーム位置
検出センサ50の主走査方向一端部において、受光素子
52の受光面がマスク部材54に覆われないように、マ
スク部材54を主走査方向にずらして配置し、マスク部
材54で覆われていない受光素子52の領域を光量検出
部80としている。すなわち、ビーム位置検出センサ5
0と光量検出部80とで、受光素子52を共用するよう
になっている。
【0127】また、制御部60では、ほぼ第1の実施の
形態とほぼ同様の処理を行うが、開口部56に対してL
D12を点灯させて検出光量を得る際に、光量検出部8
0に対してLD12を点灯させて現在の絶対光量を検出
するようになっている。
【0128】詳しくは、図13に示すように、制御部6
0では、SOS信号を受けてから所定時間後に1回目の
シーケンス信号(シーケンス信号1)をOR回路68を
介してLD駆動回路18へ送信し、光量検出部80に対
してLD12を点灯させる。また、これとほぼ同時に1
回目のサンプル信号をサンプルホールド回路70に送信
することで、検出光量信号を取得し、この検出光量信号
に基づいて、光量検出部80で検出された光量、すなわ
ち現在の光ビームの絶対光量を求める。
【0129】その後、例えば、次の主走査時に、ターゲ
ットの開口部56に対してLD12を点灯させるため
に、SOS信号から1回目のシーケンス信号とは異なる
所定時間後に、2回目のシーケンス信号(シーケンス信
号2)をOR回路68を介してLD駆動回路18へ送信
する。また、これとほぼ同時に2回目のサンプル信号を
サンプルホールド回路70に送信することで、検出光量
信号を取得し、この検出光量信号に基づいて、ターゲッ
トの開口部56に入射し受光素子52に受光された光ビ
ームの光量、すなわちビーム位置検出センサ50で検出
された検出光量を求める。なお、シーケンス信号2の出
力タイミングを変化させる(図13の矢印T参照)こと
で、ターゲットの開口部56を変えることができる。
【0130】この光量検出部80で検出された絶対光量
と、ビーム位置検出センサ50で検出された検出光量と
の比を求め、光ビームの走査位置を検出するために、検
出光量の代わりにこの比を用いることにより、絶対光量
の変動の影響を受けずに、光ビームの副走査方向の走査
位置を求めることができる。
【0131】例えば、初期設定処理では、絶対光量に対
する検出光量の比が最大となる開口部56をサーチし、
当該開口部56の場所とその比をを初期値として記憶
し、位置ずれ判定処理では、絶対光量に対する検出光量
の比が初期値よりも下がり、且つスレッシュレベル以下
の場合に、光ビームの走査位置が検出すべき量以上に副
走査方向に変動しているか否かを判断すればよい。光ビ
ームの走査位置が検出すべき量以上に副走査方向に変動
していると判断した場合は、位置ずれ量検出処理を行っ
て、絶対光量に対する検出光量の比がスレッシュレベル
よりも大きい開口部56をサーチして、位置ずれ量を把
握するとともに、当該開口部56と、絶対光量に対する
検出光量の比を初期値として更新記憶すればよい。な
お、この場合のスレッシュレベルは、当然ながら絶対光
量に対する検出光量の比であり、例えば0.5のように
設定される。
【0132】このように、本発明の第2の実施の形態に
よれば、光ビームの絶対光量の変動による影響を受けず
に、光ビームの副走査位置を精度良く検出することがで
きる。
【0133】また、光量検出部80をビーム位置検出セ
ンサ50に隣接して配置することにより、ビーム位置検
出センサ50と光学部材を共用することができ、光量検
出部80の設置による光走査装置の大幅な大型化を防ぐ
ことができる。また、この光学部材の汚れ等によって部
分的に光量が減衰する可能性があるが、光量検出部80
をビーム位置検出センサ50に隣接して配置することに
より、光量検出部80に入射する光量とビーム位置検出
センサ50に入射する光量の減衰量がほぼ同等となるの
で、光学部材の汚れ等による光量ロスに関係なく正確に
光ビームの副走査位置を検出することができる。
【0134】更に、ビーム位置検出センサ50と光量検
出部80とで受光素子52を共用することにより、受光
素子間の受光感度差による影響を受けることがなくな
り、正確に光ビームの副走査位置を検出することができ
る。
【0135】なお、第2の実施の形態において、光ビー
ムの絶対光量の検出は、開口部56に対してLD12を
点灯させる際に毎回実行する必要はない。例えば、初期
設定処理の実行に際して、始めに光ビームの絶対光量の
検出を行い、当該初期設定処理中は、この検出された絶
対光量を用いて各処理を行うようにしてもよい。また、
位置ずれ判定処理の実行に際して、始めに光ビームの絶
対光量の検出を行い、当該初期設定処理中は、この検出
された絶対光量を用いて各処理を行うようにしてもよ
い。また、光走査装置10の電源投入時に、光ビームの
絶対光量を検出するようにし、この検出された絶対光量
を用いて、電源投入後に行われる初期設定処理や位置ず
れ判定処理の各処理を行うようにしてもよい。
【0136】ここで、第1及び第2の実施の形態で説明
した光走査装置は、1本の光ビームを感光体16に対し
て出力する構成であるので、例えば、1つの感光体と光
走査装置を備え、光走査装置によって、感光体に対して
画像データに基づく光ビームを走査露光して単色画像を
形成する画像形成装置に用いることができる。
【0137】図14には、この画像形成装置の一例が示
されている。図14に示すように、画像形成装置300
には、矢印D方向に定速回転する感光体16と本発明を
適用した光走査装置10が備えられている。感光体16
の周囲には、感光体16を帯電させるための帯電器30
2が配置されており、光走査装置10は、帯電された感
光体16に光ビームを照射して、感光体16に静電潜像
を形成させるように配置されている。
【0138】また、感光体16の周囲には、静電潜像を
現像し、例えば黒色等のトナー像を形成させる現像器3
04、形成されたトナー像を転写材306に転写する転
写器308、感光体16に残されたトナーを除去する清
掃器310が順に配置されている。感光体16に形成さ
れたトナー像は、用紙等の転写材306に転写され、転
写材306上にトナー像が形成される。トナー像が形成
された転写材306は、定着処理等が施され、転写材3
06上に画像が形成される。
【0139】また、第1及び第2の実施の形態で説明し
た光走査装置は、複数の感光体と、各感光体に対してそ
れぞれ光走査装置を備え、各光走査装置によって、対応
する感光体に対して画像データに基づく光ビームをそれ
ぞれ走査露光して多色画像を形成する画像形成装置(所
謂タンデム型の画像形成装置)等にも用いることができ
る。
【0140】図15には、この画像形成装置の一例が示
されている。図15に示すように、画像形成装置320
には、ブラック(K)画像形成用の感光体16K、イエ
ロー(Y)画像形成用の感光体16Y、マゼンダ(M)
画像形成用の感光体16M、シアン(C)画像形成用の
感光体16Cが略等間隔で配置されている。なお、以下
では、K、Y、M、C各色毎に設けられた部分に対し、
上記と同様に、各部分の符号にK/Y/M/Cの記号を
付して区別する。
【0141】また、各感光体16の上方に、本発明を適
用した光走査装置10が配置されている。また、各感光
体の周辺には、図14で示した画像形成装置300と同
様に、帯電器302、現像器304、転写器308、清
掃器310が配置されている。
【0142】また、画像形成装置320には、複数の巻
きかけローラ322に張架された転写ベルト324が設
けられている。この転写ベルト324は、モータ(図示
省略)の駆動により矢印E方向に搬送され、各感光体の
転写器による転写位置に案内されるようになっている。
【0143】各感光体16に形成されたトナー像は、転
写ベルト324のベルト面上で互いに重なり合うように
転写ベルト324に各々転写され、転写ベルト324上
にカラーのトナー像が形成される。形成されたカラーの
トナー像は、その後、転写材306に転写され、定着処
理等が施される。これにより、転写材306上にカラー
画像(フルカラー画像)が形成される。
【0144】なお、上記の画像形成装置(本発明が適用
された光走査装置10を用いた画像形成装置)には、位
置ずれ量検出処理において算出された位置ずれ量(図1
0のステップ250参照)に基づいて、副走査位置の画
像の書出し位置を補正するようにするとよい。なお、補
正方法については特に限定せず、公知の技術を用いれば
よい。例えば、位置ずれ量に応じて、メインコントロー
ル66(タイミングジェネレータ64)による画像メモ
リ67から画像データを出力するタイミングを変化さ
せ、副走査位置の画像の書出しタイミングを変化させる
ことでも補正できる。
【0145】このように、位置ずれ量に基づいて副走査
方向の画像の書出し位置を補正することにより、副走査
方向の画像ムラを小さくしたり、副走査方向の色ずれを
小さくすることができ、高品質な画像を得ることができ
る。
【0146】なお、1本の光ビームを感光体16に対し
て出力する光走査装置のみに本発明の適用が限定される
ものではなく、光源が複数個備えられ、複数本のビーム
を出力する光走査装置にも適用することができる。以下
に、複数本の光ビームを出力する光走査装置に本発明を
適用した例を、第3の実施の形態として、詳しく説明す
る。
【0147】(第3の実施の形態)図16には、複数本
の光ビームを出力する光走査装置が用いられた画像形成
装置の概略構成が示されている。なお、図16では、図
15と同一の部材については同一の符号を付与してお
り、ここでは詳細な説明を省略する。
【0148】図16に示すように、画像形成装置340
には、図15で示した画像形成装置320の光走査装置
10K、10Y、10M、10Cの代わりに、本発明を
適用した光走査装置として、複数の光ビームを出力する
光走査装置342(詳細は後述)が配置されている。こ
の光走査装置342は、帯電された各感光体16に光ビ
ームを各々照射して、各感光体16に静電潜像を形成さ
せるように配置されている。
【0149】光走査装置342は、図16及び図17に
示すように、底面形状が略矩形状のケーシング344を
備えている。また、ケーシング344の略中央部には、
偏向手段として、複数の反射面346A(本実施の形態
では12面)を備え、図示しないモータによって高速で
回転される(図2の矢印B参照)回転多面鏡346が配
置されている。
【0150】回転多面鏡346の軸線に直交する方向に
沿ってケーシング344の一方の端部には、光源とし
て、感光体16Kへの照射用の光ビーム(以下「K色の
光ビーム」という)を射出する半導体レーザ(以下、
「LD」という)348Kと、感光体16Yへの照射用
の光ビーム(以下「Y色の光ビーム」という)を射出す
るLD348Yが角部近傍に各々配置されている。
【0151】LD348Kの光ビーム射出側には、第1
の結像光学系350Kと、平面ミラー352が順に配置
されている。なお、第1の結像光学系350は、コリメ
ータレンズ、スリット、シリンドリカルレンズで構成さ
れている。
【0152】LD348Kから射出された光ビームは、
第1の結像光学系350Kによって平行光束とされて平
面ミラー352に入射される。また、LD348Yの光
ビーム射出側には第1の結像光学系350Y、平面ミラ
ー354が順に配置されており、LD348Yから射出
された光ビームは、第1の結像光学系350Yによって
平行光束とされた後に、平面ミラー354で反射されて
平面ミラー352に入射される。
【0153】平面ミラー352と回転多面鏡346との
間には、結像手段として、fθレンズ356が配置され
ており、平面ミラー352で反射されたK色及びY色の
光ビームは、fθレンズ356を透過して回転多面鏡3
46に入射され、回転多面鏡346で反射・偏向された
後に、再びfθレンズ356を透過するように構成され
ている(所謂ダブルパス構成:図1参照)。
【0154】LD348KとLD348Yは回転多面鏡
346の軸線方向(副走査方向に対応)に沿った位置が
相違されており、K色及びY色の光ビームは、副走査方
向に沿って異なる入射角で回転多面鏡346に各々入射
されるので、fθレンズ356を2回透過したK色及び
Y色の光ビームは別々の平面ミラー358K、358Y
に入射される。
【0155】そしてK色の光ビームは、平面ミラー35
8Kにより、感光体16Kの上方に相当する位置に配置
されたシリンドリカルミラー360Kに入射され、シリ
ンドリカルミラー360Kから感光体16Kへ向けて射
出され、感光体16Kの周面上を走査される。また、Y
色の光ビームは、平面ミラー358Yにより、感光体1
6Yの上方に相当する位置に配置されたシリンドリカル
ミラー360Yに入射され、シリンドリカルミラー36
0Yから感光体16Yへ向けて射出され、感光体16Y
の周面上を走査される。
【0156】一方、ケーシング344内部の、回転多面
鏡346を挟んでLD348K及びLD348Yの配設
位置の反対側の端部には、光源として、感光体16Mへ
の照射用の光ビーム(以下「M色の光ビーム」という)
を射出するLD348Mと、感光体16Cへの照射用の
光ビーム(以下「C色の光ビーム」という)を射出する
LD348Cが角部近傍に各々配置されている。
【0157】LD348Cの光ビーム射出側には第1の
結像光学系350C、平面ミラー364が順に配置され
ており、LD348Cから射出された光ビームは、第1
の結像光学系350Cによって平行光束とされて平面ミ
ラー364に入射される。また、LD348Mの光ビー
ム射出側には第1の結像光学系350M、平面ミラー3
66が順に配置され、LD348Mから射出された光ビ
ームは、第1の結像光学系350Mによって平行光束と
された後に、平面ミラー366で反射されて平面ミラー
364に入射される。
【0158】平面ミラー364と回転多面鏡346との
間には、結像手段として、fθレンズ368が配置され
ており、平面ミラー364で反射されたC色及びM色の
光ビームは、fθレンズ368を透過して回転多面鏡3
46に入射され、回転多面鏡346で反射・偏向された
後に、再びfθレンズ368を透過するように構成され
ている。
【0159】LD348CとLD348Mは回転多面鏡
346の軸線方向(副走査方向に対応)に沿った位置が
相違されており、C色及びM色の光ビームは、副走査方
向に沿って異なる入射角で回転多面鏡346に各々入射
されるので、fθレンズ368を2回透過したC色及び
M色の光ビームは別々の平面ミラー358C、358M
に入射される。
【0160】そしてC色の光ビームは、平面ミラー35
8Cにより、感光体16Cの上方に相当する位置に配置
されたシリンドリカルミラー360Cに入射され、シリ
ンドリカルミラー360Cから感光体16Cへ向けて射
出され、感光体16Cの周面上を走査される。また、M
色の光ビームは、平面ミラー358Mにより、感光体1
6Mの上方に相当する位置に配置されたシリンドリカル
ミラー360Mに入射され、シリンドリカルミラー36
0Mから感光体16Mへ向けて射出され、感光体16M
の周面上を走査される。
【0161】上記より明らかなように、K色、Y色の光
ビームと、C色、M色の光ビームとは回転多面鏡346
の対向する面に入射されるため、図17に矢印で各々示
すように、K色、Y色の光ビームとC色、M色の光ビー
ムとは逆方向に走査される。
【0162】ケーシング344の底部近傍には、シリン
ドリカルミラー360K、360Yによって各々反射さ
れたK、Y色の各光ビームの走査軌跡を横切るように、
ピックアップミラー(平面ミラー)370Aが配置され
ている、また、シリンドリカルミラー360M、360
Cによって各々反射されたM、C色の各光ビームの走査
軌跡を横切るように、ピックアップミラー(平面ミラ
ー)370Bが配置されている。ピックアップミラー3
70A、370Bは、それぞれの光ビームの走査軌跡の
うち走査開始側端部(SOS:Start Of Scan)付近に
配置されている。
【0163】また、ケーシング344の上部には、ピッ
クアップミラー370Aに入射されて反射された各光ビ
ームが通過するための開口(図示省略)が穿設されてお
り、この開口を通過した光ビームを受光可能な位置には
センサ基板374Aが配置されている。同様に、ケーシ
ング344の上部には、ピックアップミラー370Bに
入射されて反射された各光ビームが通過するための開口
も穿設されており、この開口を通過した光ビームを受光
可能な位置にもセンサ基板374Bが配置されている。
【0164】K、Y色(又はM、C色)の各光ビーム
は、一例として図18に一点鎖線で示すようにセンサ基
板374A(又はセンサ基板374B)上を各々横切っ
て走査する(なお、図18では、K、Y、M、C色の光
ビームをそれぞれ光ビームK、Y、M、Cと示してい
る)。センサ基板374A(又はセンサ基板374B)
には、各光ビームの走査軌跡に沿って、SOSセンサ3
80及びビーム位置検出センサ382が各々配列されて
いる。なお、ここでは、SOSセンサ380及びビーム
位置検出センサ382を同一基板上に配置する例を示し
たが、別々の基板に配置するようにしてもよい。また、
SOSセンサ380、ビーム位置検出センサ382は、
前述の第1の実施の形態で説明したSOSセンサ42、
ビーム位置検出センサ50とそれぞれ同一のである。
【0165】このように、複数本の光ビームを出力する
光走査装置342には、SOSセンサ380とビーム位
置検出センサ382とを、各ビームに対して1つずつ配
置されている。前述の第1の実施の形態と同様の処理
(初期設定処理、位置ずれ判定処理、位置ずれ量検出処
理)を、各光ビームに対して行なうことにより、光ビー
ム毎に副走査方向の走査位置を検出することができる。
したがって、画像形成装置340においても、各光ビー
ムの副走査書き出し位置を制御することが可能であり、
副走査方向の色ずれが少ない高品質の多色画像を得られ
るように、各光ビームの走査位置を精度良く合わせるこ
とができる。
【0166】なお、光ビームの絶対光量が変動する可能
性がある場合は、第2の実施の形態で説明したように、
各光ビームに対して、絶対光量を検出する光量検出部8
0を設け、絶対光量と検出光量の比によって、各光ビー
ムの走査位置を検出するようにすればよい。
【0167】第3の実施の形態によれば、複数の光源を
有する光走査装置においても、各ビームの走査位置を精
度良く検出、制御することができ、良好な画質を得られ
る事が出来る。
【0168】なお、第3の実施の形態では、回転多面鏡
346の両側の光学系の構成を対称とし、回転多面鏡3
46の両側の反射面346Aを使って、複数の光ビーム
を逆方向に走査させる光走査装置(所謂スプレーペイン
ト方式の画像形成装置に用いられる光走査装置)を例に
説明したが、回転多面鏡346の両側の光学系の構成が
非対称であってもよいし、回転多面鏡346の片側の反
射面346Aのみを使って複数の光ビームを走査させる
光走査装置に本発明を適用してもよい。
【0169】なお、上記第1、2、3の実施の形態で
は、装置の出荷前に初期設定処理を実行するようにする
とよい。また、光ビームの走査位置の検出は、微小な位
置変動を検出するものであり、装置を設置し直したり、
安定性の悪い場所に設置したりすると、装置自体のアラ
イメントが崩れて走査位置がずれてしまうことがある。
このような場合も、初期設定処理を実行し、初期値を設
定し直すようにするとよい。これにより、常に適切な初
期値を設定することが可能であり、その後は、その設定
値に基づいて自動的に位置ずれ量検出処理が行なうこと
により、常に正確に所定値以上の走査位置ずれを検出す
ることができる。
【0170】また、上記では、開口部56の主走査方向
の配置位置を所定間隔毎にずらして、階段状に配置する
例(図2、図12参照)を示したが、本発明はこれに限
定されるものではない。全ての開口部56において、互
いに主走査方向及び副走査方向の位置が異なるように配
置し、開口部56の主走査方向の位置(すなわちSOS
信号を基準とした時間)によって副走査方向の位置を一
意に定められるようにすることが本質である。例えば、
全ての開口部56の位置が主走査方向、副走査方向とも
に異なれば、図19に示すように、ランダムに配置して
もよい。
【0171】また、上記では、1つの受光素子52の受
光面側を、複数の開口部56が形成されたマスク部材5
4で覆うことにより、本発明の複数の受光部を形成する
例を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。受光素子52、マスク部材54の代わりに、各開口
部56の位置に1つずつ受光素子を配置しても、同様の
効果を得ることができる。ただし、この場合、受光素子
間の感度差の影響により、検出精度が低下する可能性が
あるので、上記で説明したように、1つの受光素子によ
る形態の方が好ましい。
【0172】
【発明の効果】上記に示したように、本発明は、光ビー
ムの副走査方向の走査位置を正確に検出でき、且つ安価
に実現できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る1本の光ビームを出
力する光走査装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態に係るビーム位置検出セン
サの正面図(A)とビーム位置検出手段の側面図(B)
である。
【図3】 制御部の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図4】 光ビームの走査位置検出の原理を説明するた
めの概念図である。
【図5】 開口部幅が40μmの場合の光ビームの副走
査方向の位置と、受光素子で検出する光量の関係を示す
グラフである。
【図6】 開口部幅が60μmの場合の光ビームの副走
査方向の位置と、受光素子で検出する光量の関係を示す
グラフである。
【図7】 開口部幅が80μmの場合の光ビームの副走
査方向の位置と、受光素子で検出する光量の関係を示す
グラフである。
【図8】 制御部において実行される初期設定処理の制
御ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】 制御部において実行される位置ずれ判定処理
の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】 制御部において実行される位置ずれ量検出
処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】 図8〜図10の各処理を具体的に説明する
ための図であり、(A)は開口部と光ビームの副走査方
向の走査位置の関係を示す図、(B)、(C)はそれぞ
れ光ビームの副走査方向の走査位置がビームA、ビーム
Bのときの検出光量を示す図である。
【図12】 第2の実施の形態に係るビーム位置検出セ
ンサの正面図(A)とビーム位置検出手段の側面図
(B)である。
【図13】 制御部から出力される各信号のタイミング
チャートである。
【図14】 第1、第2の実施の形態の光走査装置を用
いた画像形成装置の一例を示す図である。
【図15】 第1、第2の実施の形態の光走査装置を用
いた画像形成装置の一例を示す図である。
【図16】 第3の実施形態に係る複数本の光ビームを
出力する光走査装置を用いた画像形成装置の概略構成図
である。
【図17】 第3の実施形態に係る光走査装置の概略平
面図である。
【図18】 センサ基板上のSOSセンサとビーム位置
検出センサの配置を示す概略平面図である。
【図19】 ビーム位置検出センサのマスク部材におけ
る開口部のその他の配置例である。
【図20】 従来の光走査装置の概略構成図である。
【図21】 従来の走査位置を検出する手段を示す光ビ
ーム位置検出装置の構成図である。
【図22】 図21の光ビーム位置検出装置で用いられ
るNDフィルタの特性を示す図である。
【図23】 従来の複数の光ビームの相対位置を合わせ
る手段を示すLBP(レーザビームプリンタ:画像形成
装置)の要部構成図である。
【図24】 図23で示した複数の光ビームの相対位置
を合わせる手段において、上下方向(副走査方向)のず
れの補正を説明するための概念図である。
【符号の説明】 10、342 光走査装置 12、346 半導体レーザ(光源) 14、348 回転多面鏡(変更手段) 16 感光体ドラム(像担持体) 18 レーザ駆動回路 28、356、368 fθレンズ(結像手段) 42、380 SOSセンサ 50、382 ビーム位置検出センサ(光検出装
置、入射光量検出手段) 52 受光素子 54 マスク部材 56 開口部 60 制御部(判別手段) 62 マイコン 64 タイミングジェネレータ 66 メインコントロール(選択手段、制御手段、
判定手段、補正手段) 67 画像メモリ 70 サンプルホールド回路 74 第1の記憶手段 76 第2の記憶手段 80 光量検出部(絶対光量検出手段) 300、320、340 画像形成装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 BA52 BA57 BA69 BA71 BA89 BB30 BB34 BB46 BB50 CA22 CA39 2H045 AA01 AA54 BA24 BA34 CA82 CA92 CA97 CB32 5C072 AA03 BA02 BA04 BA17 BA19 DA15 DA18 EA04 FA05 HA02 HA13 HB08 HB20 QA14 QA17 5C074 AA10 BB03 BB26 CC22 CC26 DD15 EE02 EE04 FF15 HH02 HH04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の方向に分割された複数の受光部を
    形成し、当該複数の受光部を前記所定の方向と直交する
    方向に段階的に変位させて配置し、それぞれの前記受光
    部に入射した光ビームの光量を検出する、 ことを特徴とする光検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出装置が、 所定面積の受光面を有する受光素子と、 前記受光素子の前記受光面側に設けられ、複数の開口部
    が前記所定の方向と直交する方向に階段状にずらして形
    成され、前記開口部以外の領域に入射する光ビームを遮
    光するマスク部材と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の光検出装
    置。
  3. 【請求項3】 光源から光ビームを出力し、出力された
    前記光ビームを結像手段により被走査面上に結像させる
    とともに、回転多面鏡により偏向させて被走査面上を主
    走査させる光走査装置であって、 前記光ビームの主走査方向と直交する方向に分割された
    複数の受光部を形成し、当該複数の受光部を前記主走査
    方向に段階的に変位させて配置し、それぞれの前記受光
    部に入射した光ビームの光量を検出する入射光量検出手
    段と、 前記入射光量検出手段による検出光量に基づいて、前記
    光ビームの前記主走査方向と直交する方向の走査位置を
    判別する判別手段と、 を有することを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記入射光量検出手段が、 前記受光面が前記光ビームの入射方向に向けて設けられ
    た受光素子と、 前記受光素子の前記受光面側に設けられ、複数の開口部
    が前記主走査方向に階段状にずらして形成され、前記開
    口部以外の領域に入射する光ビームを遮光するマスク部
    材と、 を備えることを特徴とする請求項3に記載の光走査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記判別手段が、 複数の前記受光部の中から1つの受光部を順次選択する
    選択手段と、 前記選択手段により選択されたそれぞれの受光部のみに
    光ビームが入射するように、前記光源の前記主走査方向
    の点灯タイミングを選択された前記受光部に対応して変
    更する制御手段と、 前記制御手段によって、前記選択手段により選択された
    それぞれの受光部のみに光ビームが入射するように、前
    記光源を点灯させたときの前記入射光量検出手段による
    検出光量と、予め定められた閾値とに基づいて、前記光
    ビームの前記主走査方向と直交する方向の走査位置を判
    定する判定手段と、 を備えることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載
    の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記光ビームの絶対光量を検出する絶対
    光量検出手段を更に有し、 前記判別手段が、前記入射光量手段による検出光量と、
    前記絶対光量検出手段による検出光量とに基づいて、前
    記光ビームの前記主走査方向と直交する方向の走査位置
    を判別する、 ことを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか1項に
    記載の光走査装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段が、前記入射光量検出手段
    による検出光量と、前記絶対光量検出手段による検出光
    量との比を算出し、算出された前記比と予め定められた
    閾値とを比較することによって、前記光ビームの前記主
    走査方向と直交する方向の走査位置を判別する、 ことを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 【請求項8】 前記入射光量検出手段と前記絶対光量検
    出手段とが隣接配置されている、 ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の光走査
    装置。
  9. 【請求項9】 前記絶対光量検出手段と前記入射光量検
    出手段が同一の受光素子を用いている、 ことを特徴とする請求項8に記載の光走査装置。
  10. 【請求項10】 前記光源が、複数個設けられている、 ことを特徴とする請求項3乃至請求項9の何れか1項に
    記載の光走査装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項3乃至請求項10の何れか
    1項に記載の光走査装置を用いて、画像情報に基づいて
    変調された光ビームを像担持体に主走査露光するととも
    に、前記像担持体を前記主走査方向と直交する方向に移
    動させることにより副走査を行って、画像を形成する画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記判別手段による、前記光ビームの
    前記主走査方向と直交する方向の走査位置の判別結果に
    基づいて、副走査方向の画像の書出し位置を補正する補
    正手段を有する、 ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7342700B2 (en) 2005-02-04 2008-03-11 Ricoh Printing Systems, Ltd. Optical scanning apparatus and image forming apparatus
US8373734B2 (en) * 2008-11-12 2013-02-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus and control method thereof

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