JP2012018337A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速・高品位な画像出力を維持しつつコストダウンを可能とし、偏向器への光束入射側の同期検知を行いつつ高画角化を達成することが可能な光走査装置を実現する。
【解決手段】本発明の光走査装置では、偏向手段は4面の反射面を有する偏向器7であり、アパーチャ部材12、12’と偏向器の間に配置され光束を2方向に分離する光束分割手段4と、光束分割手段で分離された光束を互いに略π/2の開き角を有して偏向器の回転軸に対して斜めに入射させる入射ミラー2、2’とを有する入射光学系と、偏向器から入射ミラー2へ反射した戻り光束で同期検知を行う同期検知手段10aとを有し、アパーチャ部材12’は、光束に対して直交する方向から主走査方向に傾いて設置され、光源からの光束を透過する開口部と該開口部の周囲の枠形状の遮光部とからなり、アパーチャ部材12’の偏向器側の遮光部が反射面となっており、該反射面で反射された戻り光束を同期検知手段で受光して同期検知を行う構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に具備される光走査装置、及び、その光走査装置を備えたレーザプリンタ、レーザプロッタ、デジタル複写機、普通紙ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
レーザプリンタ、レーザープロッタ、デジタル複写機、普通紙ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等で用いられる電子写真方式の画像形成装置においては、カラー化、高速化が進み、像担持体である感光体を複数(通常は4つ)有するタンデム方式対応の画像形成装置が普及してきている。このタンデム方式の画像形成装置では、記録材を搬送する転写ベルト(または中間転写ベルト)に沿って例えば4つの感光体を並設し、各感光体を帯電手段で帯電した後、書込ユニットで書く感光体上に潜像を形成し、各感光体上の潜像を現像手段で色の異なる現像剤(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー)で各々現像して顕像化し、この各色の顕像を転写ベルトで搬送される記録材(または中間転写ベルト)に重ね合わせて転写し、カラー画像を形成する。
また、電子写真方式のカラー画像形成装置としては、感光体を1つのみ有し、色の数だけ感光体を回転して中間転写体に順次重ね合わせて転写し、中間転写体上にカラー画像を形成した後、記録材に一括して転写するという所謂1ドラム−中間転写方式のものもあるが、この場合には、4色、1ドラムだと、1枚の画像形成ごとに感光体を4回転する必要があり、タンデム方式に比べて生産性が劣る。
このようにタンデム方式の画像形成装置では、1ドラム−中間転写方式に比べて高速化が図れ、カラー画像形成の生産性を向上することができるが、タンデム方式の画像形性装置の場合、光走査装置を用いた書込ユニットで複数の感光体に光書込みを行うために、どうしても光走査装置の光源数が増えてしまい(例えば感光体が4つの場合には、通常4つの光源が必要となる)、それに伴い、部品点数の増加、複数光源間の波長差に起因する色ずれ、コストアップ等の問題が生じてしまう。
また、書込ユニットの故障の原因として半導体レーザの劣化が挙げられる。このため光源数が多くなると、故障の確率が増え、リサイクル性が劣化する。
そこで、タンデム方式の画像形成装置に用いる光走査装置で光源の数を増やさない工夫がなされた例がある(例えば、特許文献1(特開2002−23085号公報)参照)。この従来技術ではピラミダルミラー又は平板ミラーを用いて、共通の光源からのビームが異なる被走査面を走査するようにしている。しかし、この方法では、光源数は低減できるが、偏向ミラーの面数は最大2面までになり、高速化に対して課題が残る。
また、上記の問題を解決するため、光源からの1本の光束を光束分割手段で副走査方向にずらした2本の光束に分割し、互いに角度をずらして重ねた2枚のポリゴンミラーを同軸に回転させる偏向手段で走査し、相異なる2本の被走査面を走査する構成の光走査装置が提案されている(例えば、特許文献2(特開2006−284822号公報)参照)。
この従来技術では、共通の光源からのビームが異なる被走査面を走査する手段として位相をずらして2段に重ねたポリゴンミラーを用いようとするものであるが、位相をずらしたポリゴンミラーは汎用品ではなく、コストアップが懸念される。また、ポリゴンミラーの加工性も要求され、それぞれの段の面倒れが異なることや面精度も異なることから画像品質の劣化が懸念される。
さらに、上記問題を解決するために、光源からの1本の光束を光束分割手段で主走査方向に分割し、4面の反射面を有する偏向器に開き角90度を有して入射するように、入射ミラーを介して分割した2本の光束を入射させ、共通の光源からのビームが相異なる被走査面を走査する構成の光走査が提案されている(例えば、特許文献3(特開2008−257169号公報)参照)。この従来技術では汎用の4面の反射面を持つポリゴンミラーを用いることが出来るため前記問題は解決されているが、偏向器に開き角90度を有して2本の光束が入射するようにするために、偏向器に対し走査画像中心と入射ビームの角度が略45度に限定される。入射ビームの角度が45度に限定されると、走査画像中心から入射ビーム側の画像端部まで、画像を走査可能な角度が45度以内に限定される。すなわち画角が減ってしまうと言える。さらに入射ビームと画像端部の間で、画像書き出しタイミングを検知する同期検知を行うと、さらに画角が減ってしまう。
近年、書込ユニットのコンパクト化のために画角拡大が求められており、上記方式においても画角の減少が課題となっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高速・高品位な画像出力を維持しつつコストダウンを可能とし、さらに偏向器への光束入射側の同期検知を行いつつ高画角化を達成することが可能な構成の光走査装置を提供することを目的とし、さらには、その光走査装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明では以下のような解決手段を採っている。
本発明の第1の解決手段は、光源と、該光源からの光束を整形するアパーチャ部材と、多面の反射面を有し前記光源からの光束を偏向走査する偏向手段と、前記偏向手段により偏向走査された光束を被走査面に導く走査光学系と、を有する光走査装置において、前記偏向手段は4面の反射面を有する偏向器であり、前記アパーチャ部材と前記偏向器の間に配置され光束を2方向に分離する光束分割手段と、該光束分割手段で分離された光束を互いに略π/2の開き角を有して前記偏向器の回転軸に対して斜めに入射させる入射ミラーとを有する入射光学系と、前記偏向器から前記入射ミラーへ反射した戻り光束で同期検知を行う同期検知手段とを有し、前記アパーチャ部材は、前記光束に対して直交する方向から主走査方向に傾いて設置され、かつ前記アパーチャ部材は、前記光源からの光束を透過する開口部と該開口部の周囲の枠形状の遮光部とからなり、該アパーチャ部材の前記偏向器側の遮光部が反射面となっており、該反射面で反射された戻り光束を前記同期検知手段で受光して同期検知を行うことを特徴とする(請求項1)。
本発明の第2の解決手段は、第1の解決手段の光走査装置において、前記アパーチャ部材の枠形状の遮光部が非対称であることを特徴とする(請求項2)。
また、本発明の第3の解決手段は、第1または第2の解決手段の光走査装置において、前記アパーチャ部材を、光軸に対して垂直な方向から主走査方向に傾けて配置することを特徴とする(請求項3)。
さらに本発明の第4の解決手段は、第1〜第3のいずれか一つの解決手段の光走査装置において、前記アパーチャ部材の枠形状の遮光部の反射率が表裏で異なり、
光源側の遮光部の反射率<偏向器側の遮光部の反射率
であることを特徴とする(請求項4)。
本発明の第5の解決手段は、第1〜第4のいずれか一つの解決手段の光走査装置において、独立した2つの基板上に配置された光源を有し、該2つの光源からのそれぞれの光束が前記光束分割手段のハーフミラー入射面で開き角がπ/2であることを特徴とする(請求項5)。
また、本発明の第6の解決手段は、第1〜第5のいずれか一つの解決手段の光走査装置において、前記同期検知手段の前に戻り光束分離用の開口部を設けることを特徴とする(請求項6)。
さらに本発明の第7の解決手段は、第1〜第6のいずれか一つの解決手段の光走査装置において、前記光源とは反対側に配置された同期検知手段を有し、該同期検知手段の前に減光手段を配置することを特徴とする(請求項7)。
本発明の第8の解決手段は、光源からの光束を被走査面である像担持体に照射して潜像を形成する書込ユニットを備えた画像形成装置において、前記像担持体を複数備え、前記書込ユニットに第1〜第7のいずれか一つの解決手段の光走査装置を備え、該光走査装置で複数の像担持体にそれぞれ形成した潜像を色の異なる現像剤で現像して顕像化し、前記複数の像担持体に形成した各色の顕像を直接又は中間転写体を介して記録材に重ね合わせて転写して多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とする(請求項8)。
本発明の第1の解決手段の光走査装置では、偏向手段は4面の反射面を有する偏向器であり、アパーチャ部材と偏向器の間に配置され光束を2方向に分離する光束分割手段と、該光束分割手段で分離された光束を互いに略π/2の開き角を有して前記偏向器の回転軸に対して斜めに入射させる入射ミラーとを有する入射光学系と、前記偏向器から前記入射ミラーへ反射した戻り光束で同期検知を行う同期検知手段とを有し、前記アパーチャ部材は、前記光束に対して直交する方向から主走査方向に傾いて設置され、かつ前記アパーチャ部材は、前記光源からの光束を透過する開口部と該開口部の周囲の枠形状の遮光部とからなり、該アパーチャ部材の前記偏向器側の遮光部が反射面となっており、該反射面で反射された戻り光束を前記同期検知手段で受光して同期検知を行うことを特徴とするので、光源から偏向器へ向かう入射光束と、偏向器から入射ミラーへ反射して戻ってくる同期検知用の戻り光束が近接していても、アパーチャ部材の偏向器側の遮光部に設けた反射面で反射された戻り光束を同期検知に用いることにより、同期検知用の戻り光束のみを分離して同期検知を行うことが可能となる。
本発明の第2の解決手段の光走査装置では、第1の解決手段の構成及び効果に加え、前記アパーチャ部材の枠形状の遮光部が非対称であることにより、アパーチャ部材の枠外形のサイズを小さくすることが可能となり、書込ユニットの小型化に寄与することができる。
本発明の第3の解決手段の光走査装置では、第1または第2の解決手段の構成及び効果に加え、前記アパーチャ部材を、光軸に対して垂直な方向から主走査方向に傾けて配置することにより、光源からの入射光束と、同期検知用の戻り光束の分離が容易になり、同期検知手段のレイアウト自由度が高まる。
本発明の第4の解決手段の光走査装置では、第1〜第3のいずれか一つの解決手段の構成及び効果に加え、前記アパーチャ部材の枠形状の遮光部の反射率が表裏で異なり、
光源側の遮光部の反射率<偏向器側の遮光部の反射率
であることにより、アパーチャ部材の枠形状の遮光部の光源側の反射率が低いので、光源からの入射光束の反射が抑えられ、ゴースト光の発生を抑えることができる。
本発明の第5の解決手段の光走査装置では、第1〜第4のいずれか一つの解決手段の構成及び効果に加え、独立した2つの基板上に配置された光源を有し、該2つの光源からのそれぞれの光束が前記光束分割手段のハーフミラー入射面で開き角がπ/2であることにより、2つの光源からの光束がハーフミラー入射面で開き角がπ/2であるため、光束分割手段のハーフミラーを共用することができる。
本発明の第6の解決手段の光走査装置では、第1〜第5のいずれか一つの解決手段の構成及び効果に加え、前記同期検知手段の前に戻り光束分離用の開口部を設けることにより、光束分割手段で分割された各々の光束が、偏向器から戻って、同期検知手段に戻る前に開口部で分離されることにより、精度良く同期検知を行うことができる。
本発明の第7の解決手段の光走査装置では、第1〜第6のいずれか一つの解決手段の構成及び効果に加え、前記光源とは反対側に配置された同期検知手段を有し、該同期検知手段の前に減光手段を配置することにより、光源側に配置された同期検知手段と、光源とは反対側に配置された同期検知手段の光量を揃えることが可能となる。
ここで、具体的に説明すると、偏向器で偏向走査される光束は、偏向器を挟んで一方側では、光源側から光源とは反対側に向けて走査されるが、偏向器を挟んで他方側では、光源とは反対側から光源側に向けて走査される。このため偏向器を挟んで一方側では、同期検知手段は、光源側の走査開始位置に配置され、偏向器を挟んで他方側では、同期検知手段は、光源とは反対側の走査開始位置に配置される。そして、光源とは反対側の走査開始位置に配置された同期検知手段には、偏向器により走査される光束が入射されるが、光源側の走査開始位置に配置された同期検知手段では、偏向器から入射ミラーへ反射して戻ってくる光束を用い、光束分割手段で反射され、アパーチャ部材の反射面で反射された戻り光束を入射させるので、光源側に配置された同期検知手段に戻ってくる同期検知用の戻り光束の光量は、2度光束分割手段で分割されているので光量が少ない。さらに、アパーチャ部材の遮光部に設けた反射面で反射される際にも光束が蹴られるため、光量のロスがさらに大きい。それに反して、光源と反対側に配置された同期検知手段は、光束分割手段で1度分割されただけの光束を用いるので、相対的に光量が多い。そこで、同期検知手段に入る光量を揃えるために、光源とは反対側に配置された同期検知手段の前に減光手段(例えばNDフィルタ)を配置することにより、減光手段で光量を下げる。その結果、光源側に配置された同期検知手段と、光源とは反対側に配置された同期検知手段の光量を揃えることが可能となる。
本発明の第8の解決手段の画像形成装置では、像担持体を複数備え、書込ユニットに第1〜第7のいずれか一つの解決手段の光走査装置を備え、該光走査装置で複数の像担持体にそれぞれ形成した潜像を色の異なる現像剤で現像して顕像化し、前記複数の像担持体に形成した各色の顕像を直接又は中間転写体を介して記録材に重ね合わせて転写して多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とするので、高画角でコンパクトなカラー画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施例を示す光走査装置の概略斜視図である。 図1に示す光走査装置を書込ユニットに用いる多色画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。 本発明の光束分割手段の一実施例であるハーフミラープリズムを拡大して示す図である。 分割光による光走査を説明するための図である。 複数色用の露光のタイミングチャートを示す図である。 色によって露光量を異ならせるためのタイミングチャートを示す図である。 多面鏡式偏向器への入射角を−1°とした例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図示の実施例に基いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す光走査装置の概略斜視図であり、図2は図1に示す光走査装置を書込ユニットに用いる多色画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。
まず、図2に示す多色画像形成装置について説明する。同図において符号31は像担持体である感光体、32は感光体を帯電する帯電器、33は帯電された各感光体に画像信号に応じて変調されたビームを露光して静電潜像を形成する光走査装置を用いた書込ユニット、34は感光体上の潜像を各色のトナーで現像して顕像化する現像器、35は感光体上の転写残トナーを清掃するクリーニング手段、36は感光体上の顕像を記録材に転写するための転写用帯電手段、37は記録材を担持搬送する転写ベルト、38a,38bは転写ベルトが架張される駆動ローラと従動ローラ、39は記録材に転写された画像を定着する定着手段、40はシート状の記録材(例えば記録紙)Sが収容された給紙カセット、41は記録材Sを給紙する給紙ローラ、42は給紙ローラで給紙される記録材Sを1枚づつに分離する分離ローラ、43,44は記録材を搬送する搬送ローラ、45は各感光体上での画像形成にタイミングを合せて記録材Sを転写ベルト37に送り出すレジストローラをそれぞれ示している。また、符号に付けたY、M、C、Kは画像の色を表し、それぞれY:イエロー、M:マゼンダ、C:シアン、K:ブラックを示している。
4つの感光体31Y、31M、31C、31Kは転写ベルト37に沿って並設され、それぞれ時計回り方向に回転し、回転方向の順に帯電器32Y、32M、32C、32K、現像器34Y、34M、34C、34K、転写用帯電手段36Y、36M、36C、36K、クリーニング手段35Y、35M、35C、35Kが配備されている。
帯電器32Y、32M、32C、32Kは、感光体表面を均一に帯電するための帯電装置を構成するものであり、この帯電器には、ローラ状やブラシ状等の接触帯電方式の帯電部材や、帯電チャージャ等の非接触帯電方式のもの等がある。この帯電器32Y、32M、32C、32Kと現像器34Y、34M、34C、34Kの間の感光体表面に書込ユニット(後述する光走査装置)33によりそれぞれビームが照射され、感光体31Y、31M、31C、31Kに静電潜像が形成されるようになっている。そして、静電潜像に基づき、現像器34Y、34M、34C、34Kにより感光体面上にY、M、C、Kの各色のトナー像が形成される。さらに、転写用帯電手段36Y、36M、36C、36Kにより、転写ベルト37で搬送される記録材Sに各色のトナー像が順次重ね合わせて転写された後、最終的に定着手段39により記録材Sに画像が定着される。
次に図2に示した画像形成装置の書込ユニット33に用いられる光走査装置の一実施例を図1に基いて説明する。
同図において、符号1、1’は光源としての半導体レーザ(図では直接見える位置には無いが基板にハンダ付けされている。また、端面発光型や面発光型のマルチビーム半導体レーザを用いても良い)、3、3’はカップリングレンズ、4は光束分割手段としてのハーフミラープリズム、5a、5bはシリンドリカルレンズ、7は偏向手段としての4面の反射面を有するポリゴンミラーを用いた多面鏡式偏向器、8a、8b、8c、8dは走査レンズ、9は光路折り曲げ用のミラー、11a、11b、11c、11dは被走査面としての像担持体(本実施例では光導電性の感光体)、12、12’はアパーチャ部材をそれぞれ示している。
本実施例では、多面鏡式偏向器7のポリゴンミラーの回転軸方向を副走査方向、副走査方向及び光軸に直交する方向で感光体の軸に平行な方向を主走査方向として説明する。
光源(半導体レーザ)1、1’から出射した各2本の発散光束はカップリングレンズ3、3’により、ビーム状の弱い収束光束、または平行光束、または弱い発散光束に変換される。カップリングレンズ3、3’を出たビーム状の光束(光ビームと言う)は、光束を整形して被走査面上でのビーム径を安定させるためのアパーチャ部材12、12’を通過し、ハーフミラープリズム4に入射する。アパーチャ部材12、12’は、板状の高輝度アルミニウムを用いており、光ビームを透過する矩形状の開口部(アパーチャ部)と、その開口部の周囲の枠形状の遮光部とからなり、遮光部の光源側は墨塗りされており光源側からの入射ビームに対して反射しないようにしている。これは、入射ビームが感光体11への光走査中に光源側へ反射すると、ノイズとなり感光体へ入射する光ビームの光量が変化する不具合があるからである。また、アパーチャ部材12の多面鏡式偏向器7側の遮光部は墨塗りをせず、多面鏡式偏向器7側からの光ビームが反射するように反射面としている。すなわち、アパーチャ部材12、12’は、
光源側の遮光部の反射率<偏向器側の遮光部の反射率
となっている。
本実施例の光走査装置では、アパーチャ部材12、12’と多面鏡式偏向器7の間に配置され光束を2方向に分離する光束分割手段であるハーフミラープリズム4と、該ハーフミラープリズム4で分離された光束を互いに略π/2の開き角を有して多面鏡式偏向器7の回転軸に対して斜めに入射させる入射ミラー2、2’とを有する入射光学系を有している。
ハーフミラープリズム4に入射した共通の光源1,1’からの光ビームは、プリズム内のハーフミラーによりそれぞれ2つに分割され、ハーフミラープリズム4を出射する光ビームは全部で4本の光ビームとなる。この場合、光源1,1’とハーフミラーの開き角がπ/2異なるため、ハーフミラープリズム4は共通で使用でき、副走査方向に異なる2本の光ビームを4本の光ビームに分割することとなる。
これら4本の光ビームはシリンドリカルレンズ5a、5bに入射し、これらシリンドリカルレンズ5a、5bの作用により副走査方向へ集光され、多面鏡式偏向器7の偏向反射面近傍に「主走査方向に長い線像」として結像する。また、入射ビームは、多面鏡式偏向器7の前に配置された入射ミラー2、2’で反射され、多面鏡式偏向器7の回転軸に対して斜めに入射される。
多面鏡式偏向器7は、駆動モータにより時計回りの回転方向に回転軸の周りに回転させられるようになっている。
そして、光源1,1’側からの4本の光ビームは、多面鏡式偏向器7で偏向走査され、走査光学系側へ射出する。
ここで、符号8a、8b、8c、8dは走査レンズ、符号9は光路折り曲げミラーを示している。また符合11a〜11dは、被走査面となる像担持体(光導電性の感光体)を示しており、図2の画像形成装置と対応させると、11aはイエロー用感光体、11bはマゼンタ用感光体、11cはシアン用感光体、11dはブラック用感光体である。
走査レンズ8a、8c、光路折り曲げミラー9は、多面鏡式偏向器7のポリゴンミラーにより偏向される2本の光ビームを、対応する光走査位置である感光体11a、11bに導光して、光スポットを形成する。なお、多面鏡式偏向器7へ入射する光ビームは回転軸に対して斜めに入射するため、多面鏡式偏向器7から反射され走査レンズ8a、8cに向かう2本の光ビームは副走査方向に分離され、光路折り曲げミラー9で副走査方向に分離されて、それぞれ対応する感光体11a、11bに導光される。多面鏡式偏向器7を挟んで反対側の2本の光ビームも同様に副走査方向へ分離され、それぞれ対応する感光体11c、11dへ導光される。
尚、本実施例では、多面鏡式偏向器7は、駆動モータにより時計回りの回転方向に回転軸の周りに回転させられるようになっているため、偏向器7を挟んで一方側の感光体11a、11bの走査ビームは光源と反対側から光源側に向かって走査され、他方側の感光体11c、11dの走査ビームは光源側から光源と反対側に向かって走査される。従って、走査開始のタイミングを検知する同期検知手段(後述する同期検知板10a、10b)のうち、一方の同期検知板10aは光源側に配置され、他方の同期検知板10bは光源と反対側に配置されている。
図3は本発明の光束分割手段の一実施例であるハーフミラープリズムを拡大して示す図である。
ハーフミラープリズム4は光束分割手段として働き、4aがハーフミラー(分離面)となっており、透過光と反射光を1:1の割合で分離する。尚、ハーフミラー4aの分離の割合は1:1で有る必要はなく、他の光学系の条件に合わせて設定してももちろん構わない。
光源1および1’からの光束がπ/2の開き角を有しているため、図3の様に2つの光源の光束分割機能を一つハーフミラープリズム4で共用することができる。
図4は分割光による光走査を説明するための図である。
同図(a)に示すように、ハーフミラープリズム4で分割された共通の光源からの入射光(図中の入射光x,入射光y)は、それぞれ図1に示す入射ミラー2,2’で光路を調節して偏向器(図示の例では4つの偏向反射面を有するポリゴンミラー)7の異なる面に入射するようにしており、互いの入射光の角度差を90°(π/2の位相差)つけている。互いの入射光の角度差が90°(π/2の位相差)近傍であれば分割された光束が同時に有効走査領域を走査することがない。
ここでは一例として、図4(a)に示す上側の有効走査領域xを走査している時(反射光aが反射光b、反射光cへと走査される時)の下側の反射光について説明する。
上側の入射光xが反射光aとなる時は、図4(b)に示すように下側の反射光a’は入射光xと入射光yの角度差が90°なので走査領域に入らない。偏向器7が回転して上側の入射光が反射光bとなる時は、図4(c)に示すように下側の反射光はb’となり走査領域に入らない。また、さらに偏向器7が回転して、上側の入射光が反射光cとなる時も、図4(d)に示すように下側の反射光はc’となり走査領域に入らない。すなわち、図4(b)から図4(c)を経て図4(d)まで下側の反射光は、走査領域に入らないことが分かる。これは、入射光xと入射光yの角度差が90°であり、偏向器7のポリゴンミラーの反射面数が4面であるため、反射光の角度差が必ず90°になることで上記関係が成立するのである。この上側の入射光(入射光x)が有効走査領域内を走査している時は、下側の入射光は有効走査領域外を走査しており、感光体面上を走査しない関係は、角度差が90°より少しずれても成立するのは上記関係から自明である。逆に下側の入射光が有効走査領域内を走査している時は、上側の入射光は有効走査領域外を走査しており感光体面上を走査しないことも上下対称配置となっているため自明である。
光源1の変調駆動は上側の入射光が有効走査領域内を走査している時は対応する色(例えばブラック)の画像情報に基づき光源の変調駆動を行う。さらに、下側の入射光が有効走査領域内を走査している時は対応する色(例えばイエロー)の画像情報に光源の変調駆動を行うことで、共通の光源1で2色分の画像を走査することが可能となる。
また、光源1’についても上記と同様であり、対応するマゼンタとシアンの2色分の画像を走査することが可能である。
図5は複数色用の露光のタイミングチャートである。同図において縦軸は光量、横軸は時間をそれぞれ表す。
共通の光源1によりブラックとイエローの露光を行い、なおかつ、有効走査領域において、それぞれ全点灯する場合のタイミングチャートを同図に示す。実線がブラックに相当する部分、点線がイエローに相当する部分を示す。ブラック、イエローにおける、書き出しのタイミングは、有効走査幅外の走査開始端に配備される同期検知手段で走査ビームを検知することにより決定される。なお、同期検知手段は図示されていないが、通常はフォトダイオード等からなる同期検知センサが用いられ、同期検知板10a、10bに設置されている。
図6は色によって露光量を異ならせるためのタイミングチャートである。
図5ではブラックとイエローの領域での光量を同じに設定しているが、実際には光学素子の透過率、反射率が相対的に異なるため、光源の光量を同じにしてしまうと、感光体に到達するビームの光量が異なってしまう。そこで、図6に示すように、異なる感光体面を走査するときに互いの設定光量を異ならせることにより、異なる感光体面上に到達するビーム光量を等しくできる。
通常、画像形成装置に用いる半導体レーザは光量自動制御(Auto Power Control:以下APCと称す)を行い、光出力の安定化を図っている。APCとは半導体レーザの光出力を受光素子によりモニタし、半導体レーザの光出力に比例する受光電流の検出信号により、半導体レーザの順方向電流を所望の値に制御する方式のことである。
半導体レーザが端面発光半導体レーザの場合、上記受光素子はカップリングレンズに向かって出射する方向と逆方向に出射した光をモニタするフォトダイオードを用いることが多いが、APCを行なう際に、余計なゴースト光が入射すると、上記受光素子で検出する光量が増加してしまう。
例えば、上段の反射鏡へのビームの入射角が0のとき、その反射鏡の反射面が光源方向に正対しているので、この位置でAPCを行なうと、反射ビームが光源に戻り、受光素子で検出する光量が増加してしまう。そこで、入射角が0であるときはAPCを行なわないように設定しておく。この構成をとることにより、適切な濃度で、濃度むらの少ない画像出力が可能となる。
前述したように、本実施例では、多面鏡式偏向器7は、駆動モータにより時計回りの回転方向に回転軸の周りに回転させられるようになっているため、偏向器7を挟んで一方側の感光体11a、11bの走査方向は光源と反対側から光源側に向かって走査され、他方側の感光体11c、11dは光源側から光源と反対側に向かって走査される。
このため、同期検知手段としては、光源と反対側から走査を開始する場合(感光体11a、11b側)は、走査開始側の有効走査領域外にフォトダイオード等の同期検知センサを有する同期検知板10bを置いて走査光を検知することが可能であるが、光源側から走査を開始する場合(感光体11c、11d側)は有効走査領域近傍に入射光があるため、同期検知板を設置する余裕がない。
そこで本実施例では、多面鏡式偏向器7から入射ミラー2へ反射する光ビームを利用して同期検知を行う。具体的には、図1に示す光源(半導体レーザ)1から射出された光ビームは、カップリングレンズ3へ入射後、アパーチャ部材12で整形され、ハーフミラープリズム4でイエロー用の感光体11aへ導光される光ビームとブラック用の感光体11dへ導光される光ビームに分離され、ブラック用の感光体11dへ導光される光ビームはシリンドリカルレンズ5bへ入射し、入射ミラー2で反射され、多面鏡式偏向器7へ入射する。そして、多面鏡式偏向器7への入射角が1°の時、多面鏡式偏向器7からの反射光は入射ミラー2へ戻る。入射ミラー2で再反射された光ビームは入射時と副走査方向にずれた状態でシリンドリカルレンズ5bへ入射しハーフミラープリズム4へ戻る。ハーフミラープリズム4へ再入射した光ビームは光源側へ副走査方向にずれた状態で光源1’側へ向かう光ビームと、光源1側へ戻る光ビームに分割される。光源1’側へ向かう光ビームは、アパーチャ部材12’上で光源1’から射出される光ビームとは副走査方向にずれた位置に向かい、アパーチャ部材12’の光源と反対側の遮光部の反射面で反射した後、同期検知板10aへ入射する。アパーチャ部材12’は光源1’から射出される光ビームの光軸とは主走査方向に傾いて設置されている。この構成とすることで、光源1’から射出される光ビーム(入射光)とアパーチャ部材12’へ戻り、遮光部の反射面で反射されて同期検知に使用される光ビーム(戻り光)の分離が、角度差が大きくなるため容易となる。
また、アパーチャ部材12’の枠形状の遮光部(外枠)の主走査方向の長さは、走査レンズ8b側のみ長くなっている。外枠が長いことにより反射面を大きく取ることができ、同期検知板10aへ確実に光ビームが反射される。また、アパーチャ部材12’の走査レンズ8bと反対側の外枠は短くすること(アパーチャ部材の外枠非対称形状)で、不要なスペースを省略することができ、光走査装置の小型化が図れる。
なお、同期検知板10aは多面鏡式偏向器7への入射角が0°で戻ってくる光(図中の破線)よりずれた位置に配置する。すなわち、本実施例では、多面鏡式偏向器7への入射角が0°で戻ってくる光でなく、少しずれた1°で戻ってくる光を利用して同期検知を行う。
本実施例で光源側で同期検知を行う光ビームが、多面鏡式偏向器7への入射角が0°で戻ってくる光でなく、少しずれた1°で戻ってくる光を利用している理由を説明する。
多面鏡式偏向器7への入射角が0°の光の場合、ブラック用の感光体11dへ導光される光ビームの同期検知を行うためには、多面鏡式偏向器7の反射面のうち走査レンズ8bに向いた反射面からの反射光を使う必要がある。しかしながら、入射角が0°の場合は走査レンズ8aに向いた反射面からの反射光も同期検知板10aに同時に戻ってきてしまう。以下にこのメカニズムを詳細に説明する。
光源1から射出された光ビームは、カップリングレンズ3へ入射後、アパーチャ部材12で整形され、ハーフミラープリズム4でイエロー用の感光体11aへ導光される光ビームとブラック用の感光体11dへ導光される光ビームに分離され、ブラック用の感光体11dへ導光される光ビームはシリンドリカルレンズ5bへ入射し、入射ミラー2で反射され、多面鏡式偏向器7へ入射する。入射する多面鏡式偏向器7の反射面は、走査レンズ8bに向いた面である。
同時にイエロー用の感光体11aへ導光される光ビームもシリンドリカルレンズ5aへ入射し、入射ミラー2’で反射し、多面鏡式偏向器7へ入射する。入射する多面鏡式偏向器7の反射面は、走査レンズ8aに向いた面である。
入射角が0°の場合、ブラック用の感光体11dへ導光される光ビームも、イエロー用の感光体11aへ導光される光ビームも、入射光に対して副走査方向のみにずれた状態で反射されてそれぞれ2および2’の入射ミラーで反射し、シリンドリカルレンズ5a、5bへ入射し、ハーフミラープリズム4へ戻ってくる。ハーフミラープリズム4へ戻ってくる光ビームは両者共に同じ位置に戻ってくる。そのためハーフミラープリズム4で分離された光ビームは光源1側へ戻る光ビームも両者の光ビームが重なり、光源1’側へ向かう光ビームも両者の光ビームが重なってしまう。すなわち、同期検知板10aの方向(図中の破線)にブラック用の光ビームと、イエロー用の光ビームが重なって戻ってしまう。
同期検知板10aには入射角0°の場合、ブラック用の光ビームからの(多面鏡式偏向器7の走査レンズ8bを向いた面からの)戻り光と、イエロー用の光ビームからの(多面鏡式偏向器7の走査レンズ8aを向いた面からの)戻り光が重なって入射してしまい、多面鏡式偏向器7の反射面のうち走査レンズ8bに向いた反射面からの反射光のみを抽出することが出来ないため、ブラックの同期検知を行えない。
そこで、本実施例では、同期検知を行うブラック用の光ビームの多面鏡式偏向器7への入射角を1°とした(尚、イエロー用の光ビームの多面鏡式偏向器7への入射角は−1°となる)。入射角を0°からずらすことにより、入射ミラー2、2’へ戻る光ビームの入射角がブラック側とイエロー側で異なる様になる。そのため、入射ミラー2、2’からの戻り光はハーフミラープリズム4で主走査方向に異なる位置になるために、ブラックとイエローが分離可能となり、走査レンズ8bに向いた反射面からの反射光でブラック用の光ビームの同期検知を行うことが可能となる。
ここで、補足説明として多面鏡式偏向器7へのブラック用の光ビームの入射角を−1°とした例を図7に示す。この場合は、入射ミラー2、2’へ戻る光ビームの入射角がブラック(Bk)側とイエロー(Y)側で異なる様になり、イエロー(Y)の戻り光が同期検知板10aに入射する。このため、多面鏡式偏向器7への入射角を−1°とした場合はブラック(Bk)の反射光を同期検知板10aで検知できず、同期検知を行うことができない。従って、ブラック用の光ビームの多面鏡式偏向器7への入射角は1°とする必要があり、この場合には、イエロー用の光ビームの多面鏡式偏向器7への入射角は−1°となり、イエロー用の光ビームが同期検知板10aに入射することがなくなり、ブラック用の光ビームのみを検知することができる。
また、本実施例では、図1に示すように、同期検知板10aの前に戻り光束分離用の開口部となる開口絞り(別のアパーチャ部材)14を配置しており、この開口絞り14でイエローの反射光が同期検知板10aに入らないように規制することで、多面鏡式偏向器7の走査レンズ8bに向いた反射面からの反射光のみを同期検知板10aで抽出することが可能となる。
さらに本実施例では、光源と反対側の走査開始位置に配置された同期検知板10bの前に減光手段(例えばNDフィルタ)13を配置している。この光源と反対側の走査開始位置に配置された同期検知板10bは、例えばイエローの感光体11aの画像書き出しタイミングを決めるものである。この同期検知板10bに入射するイエローの光ビームは、光源1からの光ビームがハーフミラープリズム4によって1回光量が分割されただけであり、光量ロスが少ない状態で同期検知板10bに入射している。
これに対して、光源側の同期検知板10aに入射する光量は、偏向器7へ入射する時点で、ハーフミラープリズム4によって1回光量が分割されており、さらに偏向器7から反射され、入射ミラー2’とシリンドリカルレンズ5bを経て再度ハーフミラープリズム4に入射するため、ハーフミラープリズム4で2回光量が分割されている。そのため、光源とは反対側の走査開始位置に配置された同期検知板10bに入射する光量は、分割数が1つ少ないために相対的に光量が多くなる。さらに、アパーチャ部材12’の遮光部に設けた反射面で反射される光束が、アパーチャ部材12’により蹴られてしまうため、さらに光量の相対差は大きくなる。
そのため本実施例では、光源と反対側の走査開始位置に配置された同期検知板10bの前に減光手段としてNDフィルタ13を配置して、同期検知板10bに入射する光量を減らし、光源側に配置された同期検知板10aに入射する光量と等しくなるように揃えている。これにより、正確な同期検知を行うことができる。
尚、以上の実施例の説明では、イエロー用の感光体11aとブラック用の感光体11dを走査して同期検知を行う場合を例に挙げて説明したが、マゼンタ用の感光体11bとシアン用の感光体11cを走査して同期検知を行う場合も上記と同様である。
1、1’:光源(半導体レーザ)
2,2’:入射ミラー、
3、3’ :カップリングレンズ
4:ハーフミラープリズム(光束分割手段)
4a:ハーフミラー
5a、5b:シリンドリカルレンズ
7:多面鏡式偏向器(偏向手段)
8a、8b、8c、8d:走査レンズ
9:光路折曲げ用のミラー
10a,10b:同期検知板(同期検知手段)
11a、11b、11c、11d:感光体(被走査面)
12、12’:アパーチャ部材
13:NDフィルタ(減光手段)
14:開口絞り(戻り光束分離用の開口部)
31Y、31M、31C、31K:感光体(像担持体)
32Y、32M、32C、32K:帯電器
33:書込ユニット
34Y、34M、34C、34K:現像器
35Y、35M、35C、35K:クリーニング手段
36Y、36M、36C、36K:転写用帯電手段
37:転写ベルト
38a:駆動ローラ
38b:従動ローラ
39:定着手段
40:給紙カセット
41:給紙ローラ
42:分離ローラ
43,44:搬送ローラ
45:レジストローラ
S:記録材
特開2002−23085号公報 特開2006−284822号公報 特開2008−257169号公報

Claims (8)

  1. 光源と、該光源からの光束を整形するアパーチャ部材と、多面の反射面を有し前記光源からの光束を偏向走査する偏向手段と、前記偏向手段により偏向走査された光束を被走査面に導く走査光学系と、を有する光走査装置において、
    前記偏向手段は4面の反射面を有する偏向器であり、
    前記アパーチャ部材と前記偏向器の間に配置され光束を2方向に分離する光束分割手段と、該光束分割手段で分離された光束を互いに略π/2の開き角を有して前記偏向器の回転軸に対して斜めに入射させる入射ミラーとを有する入射光学系と、
    前記偏向器から前記入射ミラーへ反射した戻り光束で同期検知を行う同期検知手段とを有し、
    前記アパーチャ部材は、前記光束に対して直交する方向から主走査方向に傾いて設置され、かつ前記アパーチャ部材は、前記光源からの光束を透過する開口部と該開口部の周囲の枠形状の遮光部とからなり、該アパーチャ部材の前記偏向器側の遮光部が反射面となっており、該反射面で反射された戻り光束を前記同期検知手段で受光して同期検知を行うことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記アパーチャ部材の枠形状の遮光部が非対称であることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または2に記載の光走査装置において、
    前記アパーチャ部材を、光軸に対して垂直な方向から主走査方向に傾けて配置することを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の光走査装置において、
    前記アパーチャ部材の枠形状の遮光部の反射率が表裏で異なり、
    光源側の遮光部の反射率<偏向器側の遮光部の反射率
    であることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の光走査装置において、
    独立した2つの基板上に配置された光源を有し、該2つの光源からのそれぞれの光束が前記光束分割手段のハーフミラー入射面で開き角がπ/2であることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の光走査装置において、
    前記同期検知手段の前に戻り光束分離用の開口部を設けることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の光走査装置において、
    前記光源とは反対側に配置された同期検知手段を有し、該同期検知手段の前に減光手段を配置することを特徴とする光走査装置。
  8. 光源からの光束を被走査面である像担持体に照射して潜像を形成する書込ユニットを備えた画像形成装置において、
    前記像担持体を複数備え、前記書込ユニットに請求項1〜7のいずれか一つに記載の光走査装置を備え、該光走査装置で複数の像担持体にそれぞれ形成した潜像を色の異なる現像剤で現像して顕像化し、前記複数の像担持体に形成した各色の顕像を直接又は中間転写体を介して記録材に重ね合わせて転写して多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016126056A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 キヤノン株式会社 光走査装置及びそれを備える画像形成装置

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