JP2001281570A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2001281570A
JP2001281570A JP2000092296A JP2000092296A JP2001281570A JP 2001281570 A JP2001281570 A JP 2001281570A JP 2000092296 A JP2000092296 A JP 2000092296A JP 2000092296 A JP2000092296 A JP 2000092296A JP 2001281570 A JP2001281570 A JP 2001281570A
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light receiving
photosensor
light beam
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JP2000092296A
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Kenji Onishi
健司 大西
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームに光量の変動や走査速度の変動があ
る場合でも、正確な副走査位置の検出が可能な光走査装
置を提供する。 【解決手段】 フォトセンサ70は、受光領域91の主
走査方向の開始端縁92Aと終了端縁92Bとが互いに
非平行になるように配置されており、受光時間検出部9
9に接続されている。光ビームの副走査方向の位置によ
って光ビームが通過する受光領域91の長さが異なるた
め、受光時間が異なる。受光時間検出部99は、フォト
センサ70からの出力信号の振幅の1/2を閾値として
設定し、この閾値を超える時間を受光時間とする。この
受光時間に基づいて光ビームの副走査位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光走査装置に係り、
特に、光ビームを走査して画像の書込みを行うと共に、
走査ビームの副走査方向の走査位置を検出する機能を有
するレーザビームプリンタ、電子写真複写機等の電子写
真装置に用いられる光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光走査装置としては、例
えば図13に示すようなものがある。この光走査装置1
00は、一つの光源101から射出されたレーザービー
ムを、集光レンズ群102を介して回転多面鏡104へ
照射すると共に、該回転多面鏡104に照射されたレー
ザービームを該回転多面鏡104の回転に伴って移動す
る反射面104Aによって反射することにより、結像レ
ンズ106を介して感光体ドラム108の軸方向に沿っ
て走査露光するように構成したものである。
【0003】ところで、レーザプリンタやデジタル複写
機などの画像記録装置には、画像を高画質で出力するこ
とが望まれている。そして、この要求に応えるために、
回転多面鏡を用いた光走査装置では、回転多面鏡の各反
射面の倒れなどにより、各走査線ごとに副走査方向の光
ビームの走査位置が相対的にずれてしまう場合がある。
このように副走査方向の光ビームの走査位置がずれる
と、走査線間で粗密が生じ画像むらとなって画質が低下
してしまう。しかし、回転多面鏡の反射面の倒れを抑え
るためには、回転多面鏡の加工精度や回転多面鏡を回転
駆動させるスキャナモータの組立精度をあげる必要があ
るが、反射面の倒れをゼロにすることは難しく限界があ
る。
【0004】また、近年、カラー画像を高速で出力する
ため、複数の光ビームを用いた光走査装置で複数の感光
体に静電潜像を形成し、転写ドラム等の転写部材で複数
のトナー像を重なり合わせることで、一度の紙送りでカ
ラー画像を形成することができ、単位時間当りのプリン
ト枚数を増加することができる画像形成装置が知られて
いる。カラー画像を感光体上に潜像として形成する光走
査装置は、各色間での潜像を高精度に重ね合わせる必要
があり、光走査装置が感光体へ出力する各光ビームの相
対位置が非常に重要になる。
【0005】そこで、走査線の走査位置ずれを検出する
ものとして、走査位置を検出し制御する手段が考えられ
る。走査線の走査位置ずれを検出するものとして、特開
昭64−88516号公報に示すような光ビームの副走
査方向の走査位置を検出する光ビーム位置検出装置が知
られている。図14は、このような光ビーム位置検出装
置の構成図を示している。
【0006】図14に示した光ビーム位置検出装置11
0は、走査面となるべき位置に図13に示したようなフ
ォトセンサ111とフォトセンサ111の受光面上に配
置した三角形状の光透過性スリット112とから構成さ
れている。光ビームは、三角形状の光透過性スリット1
12を通過し、フォトセンサ111に入射する。光透過
性スリット112を三角形状としているため、光ビーム
がフォトセンサ111に入射する時間は、副走査位置に
より異なる。したがって光ビームがフォトセンサ111
に入射している時間を検出することで、光ビームの副走
査位置を検出することができる。
【0007】また、複数の光ビームの相対位置を合わせ
る手段を備えたレーザビームプリンタが特開平9−17
9357号公報に開示されている。図15は、このよう
なレーザビームプリンタの概略構成を示している。
【0008】また、図16(A)には、図15に示すレ
ーザプリンタの感光体ベルトの要部正面図が、図16
(B)にはその側面図が、図16(C)にはセンサの具
体的構成が、図16(D)には上下方向のずれの補正に
ついて説明するための図がそれぞれ示されている。
【0009】特開平9−179357号公報に記載され
たレーザプリンタには、図15に示すように、感光体1
14の一端側にレーザの走査位置を検出するための光検
出手段116が設けられている。この光検出手段116
は、図16(C)に示すように、2つの三角形状の受光
領域を有するフォトセンサ116A、116Bからな
り、受光量に比例した電流がセンサ信号処理回路118
へ送られ、電流−電圧変換された後、二値化してデジタ
ル値に変換される。
【0010】図16(D)に示すように、基準位置を走
査する光ビーム120Aが副走査方向にずれ、光ビーム
120Bとなった場合には、(イ)、(ロ)に示すフォ
トセンサ116A、116Bの受光領域A及び受光領域
Bの出力T1が、(ハ)、(ニ)に示す出力T2とな
る。このため、基準位置を走査する光ビームの受光領域
A、Bの出力T1と比較することにより、基準位置から
の副走査方向のずれ量を知ることができる。この構成に
より、正規の光ビームの走査位置に対する副走査方向の
ずれを補正し、高品質な画像を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、副走査方向の同じ位置に光ビームが通って
いても、フォトセンサ116へ入射する光ビームの光量
が変化すると、フォトセンサ116が出力する信号波形
の振幅が変化するので受光時間の検出にずれが生じる。
【0012】図17は、フォトセンサ116に入射する
光ビームの光量が変化した時の、フォトセンサ116の
出力信号波形を示している。フォトセンサ116に入射
する光ビームの光量がP1からΡ2(P1>P2)に減
少すると、フォトセンサ116の信号波形と閾値(スレ
ショルドレベル)との交点によって決まる光ビームの受
光時間は、信号波形の立上り部と立ち下がり部でそれぞ
れ△t減少し、検出される受光時間はW1からW2に減
少する。受光時間のずれは副走査方向の光ビーム位置の
ずれとして検出されるため、光ビームの光量が変化する
場合は、正確な走査位置を検出できない、という問題点
があった。
【0013】光ビームの光量変化の影響を除去する手段
として、特開平7−72399号公報には、2つの三角
形状の受光領域に設けた非平行エッジ部のビーム通過時
間差で副走査位置を検出する技術が開示されている。図
18(A)には、この技術におけるフォトセンサ116
の構成が、図18(B)にはフォトセンサ116が出力
する信号波形がそれぞれ示されており、実線はフォトセ
ンサ116に入射する光ビームの光量が大きい時、破線
はフォトセンサ116に入射する光ビームの光量が小さ
い時の様子を示している。
【0014】特開平7−72399号公報に開示された
技術によれば、2つの受光領域が出力する信号波形の立
上り時間間隔△tによって光ビームの副走査位置を検出
している。立上り時間間隔Δtは、光ビームの光量が変
化しても変化しないので、検出される副走査位置は光量
の影響を受けない。
【0015】しかしながら、図18(C)に示すよう
に、回転多面鏡を回転駆動させるスキャナモータの回転
変動等により光ビームの走査速度に変動があると、立上
り時間間隔△tが変動する。すなわち、走査速度が速い
場合にはΔtf、走査速度が遅い場合にはΔtsといっ
たように立上り時間間隔△tが変動するので、正確な副
走査方向の位置を検出できない、という問題があった。
【0016】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、光ビームに光量の変動や走査速度の変動がある
場合でも、正確な副走査位置の検出が可能な光走査装置
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、入射された光ビームを主走査
及び該主走査と交差する副走査することにより像担持体
上を走査する走査手段と、前記光ビームの副走査方向の
位置を検出するビーム位置検出手段と、を備えた光走査
装置において、前記ビーム位置検出手段は、入射された
光ビームの光量を検出すると共に、前記光ビームの副走
査方向の位置に応じて主走査方向に走査された光ビーム
の検出領域が異なるフォトセンサと、前記フォトセンサ
で検出した光量の大きさに応じて所定閾値を定め、前記
フォトセンサで検出した光量の大きさが所定閾値以上で
主走査された時間を副走査方向の位置として検出する受
光時間検出手段と、を含むことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、光ビームの副走査方向
の受光位置に応じてフォトセンサの主走査方向に走査さ
れた光ビームの検出領域、すなわち受光時間が異なるた
め、この受光時間に基づいて副走査方向の光ビームの走
査位置を検出することができる。ここで、受光時間と
は、フォトセンサで検出した光量の大きさが所定閾値以
上で主走査された時間、例えばフォトセンサの出力信号
の振幅値が所定閾値以上の時間である。
【0019】また、フォトセンサで検出した光量の大き
さに応じて所定閾値を定めるため、すなわち、例えば出
力信号の振幅値に基づいて所定閾値を変化させるため、
フォトセンサに入射した光ビームの光量が変化しても、
光ビーム光量の変化に対応してフォトセンサの出力信号
波形に対する所定閾値(スレッショルド値)が変化す
る。このため、光ビームの光量が変化しても受光時間を
一定にすることができるため、検出する副走査位置を一
定にすることができる。
【0020】請求項2記載の発明は、前記受光時間検出
手段は、前記出力信号の振幅値に所定値を乗じた値を前
記所定閾値として設定することを特徴とする。
【0021】この発明によれば、受光時間検出手段で受
光時間を検出するための所定閾値を、フォトセンサの出
力信号波形の振幅値に所定値を乗じた値とする。この所
定値は例えばメモリ等の内部に保持される固定値であ
り、オーバーシュートやアンダーシュートの影響を受け
難い約1/2に設定するのが望ましい。所定値を1/2
に設定した場合、フォトセンサに入射する光ビームの光
量に対するフォトセンサの出力感度が非線形であるよう
な場合でも、受光時間検出手段が出力する受光時間は、
光量変動の影響を受けない。所定値を例えば1/2に設
定した場合、閾値は常に振幅値×1/2になる。したが
って振幅値の変動に応じて、所定閾値も変化し、信号波
形と所定閾値との交点によって決まる受光時間は、光量
変動によらず常に一定になる。
【0022】請求項3記載の発明は、前記フォトセンサ
の検出領域は、前記光ビームの主走査方向の検出開始端
縁と検出終了端縁とが共に直線でかつ互いに非平行に形
成されていることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、フォトセンサの主走査
方向の検出開始端縁と検出終了端縁を直線形状でかつ互
いに非平行になるように形成したので、フォトセンサに
入射する光ビ―ムの副走査方向の変動に対し、光ビーム
がフォトセンサに入射する時間が線形に変動する。従っ
て、フォトセンサへの光ビームの入射時間から光ビーム
の副走査位置への変換が複雑な変換式を必要とせずに容
易に検出することがでいる。
【0024】請求項4記載の発明は、前記光ビームの主
走査方向の検出開始端縁及び検出終了端縁の少なくとも
一方に接し、かつ主走査方向の検出領域が略同一の閾値
決定用フォトセンサをさらに備え、前記受光時間検出手
段は、前記閾値決定用フォトセンサの検出光量及び前記
フォトセンサの検出光量の大きさが略一致する値を前記
所定値として設定することを特徴とする。
【0025】この発明によれば、フォトセンサの主走査
方向の検出開始端縁及び検出終了端縁の少なくとも一方
に接し、かつ主走査方向の検出領域が略同一の閾値決定
用フォトセンサをさらに備え、フォトセンサを副走査方
向のビーム位置検出用とし、閾値決定用フォトセンサを
受光時間検出手段による閾値決定用として使用する。
【0026】すなわち、フォトセンサの主走査方向の検
出開始端縁及び検出終了端縁の少なくとも一方と互いに
平行に接する閾値決定用フォトセンサをさらに備えてい
る。
【0027】そして、所定値(閾値)を閾値決定用フォ
トセンサの検出光量及びフォトセンサの検出光量の大き
さが略一致する値とする。すなわち、例えば閾値決定用
フォトセンサ及びフォトセンサから出力される出力信号
の振幅値が略一致する値とする。これにより、閾値を決
定するための手順を、振幅値検出→アナログ−デジタル
変換→閾値算出→デジタル−アナログ変換等のような複
雑な手順を用いずに、低コストなアナログのコンパレー
タ回路等で簡単に構成できるようになる。また、例えば
閾値決定用フォトセンサの主走査方向検出終了端縁と、
フォトセンサの主走査方向検出開始端縁とを互いに平行
に接するように配置することにより、2つのフォトセン
サが出力する信号波形の振幅値が等しくなる値は、振幅
値の約1/2となる。所定値を1/2に設定した場合、
フォトセンサに入射する光ビームの光量に対するフォト
センサの出力感度が非線形であるような場合でも、受光
時間検出手段が出力する受光時間は、光量変動の影響を
受けない。所定値を例えば1/2に設定した場合、閾値
は常に振幅値×1/2になる。したがって振幅値の変動
に応じて、閾値も変化し、信号波形と閾値との交点によ
って決まる受光時間は、光量変動によらず常に一定にな
る。
【0028】請求項5記載の発明は、前記光ビームの主
走査方向の検出開始端縁及び検出終了端縁の少なくとも
一方に接し、かつ前記光ビームの副走査方向の位置に応
じて主走査方向の検出領域が異なり、前記フォトセンサ
と合わせた主走査方向の検出領域が前記光ビームの副走
査方向の位置によらず等しくなるように形成した走査速
度キャンセル用フォトセンサをさらに備え、前記ビーム
位置検出手段は、前記受光時間検出手段により検出した
前記フォトセンサの主走査時間と前記走査速度キャンセ
ル用フォトセンサの主走査時間との比に基づいて前記光
ビームの副走査方向の位置を検出することを特徴とす
る。
【0029】この発明によれば、副走査方向の光ビーム
の位置を、フォトセンサの主走査時間及び走査速度キャ
ンセル用フォトセンサの主走査時間、すなわち例えばフ
ォトセンサ及び走査速度キャンセル用フォトセンサが出
力する信号波形から検出された受光時間から算出するの
ではなく、フォトセンサ及び走査速度キャンセル用フォ
トセンサの主走査時間の比、すなわち受光時間の比から
算出する。スキャナモータの回転変動等により光ビーム
の走査速度が変動しても、受光時間の比は無次元値のた
め変動することはなく、高精度に副走査方向の光ビーム
の走査位置を検出できる。
【0030】また、複数の光源を含む光走査装置に本発
明を適用することができる。複数の光源を配置した光走
査装置、特にカラー画像を出力するための光走査装置で
は、画像に応じた静電潜像を形成する像担持体上の各光
ビームの副走査位置が一致していることが望ましい。し
かし、環境等の変化によって光ビームの位置は少なから
ずずれてしまう。このため、各光ビームが異なった位置
に画像を形成してしまう色ずれが発生してしまう。そこ
で、複数の光源を配置した光走査装置に本発明を適用
し、各光ビームの走査位置を検出、補正することで、色
ずれを抑えることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図面を参
照して本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る光走査装置3
0の斜視図が示されている。
【0032】図1に示すように、光走査装置30は、後
述する回転多面鏡34の偏向面に偏向面より幅広の光束
を入射させるオーバーフィルドタイプの光学系を適用し
ている。
【0033】図1において、光源部は略ガウシアン分布
の光ビームを発光する半導体レーザ36を備え、この半
導体レーザ36の光ビーム射出側には縦横に異なる広が
り角を有する光ビームがその焦点位置から発光された場
合に該光ビームを略平行光とする作用を有するコリメー
タレンズ38、中央部の光ビームのみを通過させるビー
ム整形用のスリット39、及び入射した光ビームを後述
する回転多面鏡の偏向面近傍に副走査方向に収束させる
シリンドリカルレンズ41がそれぞれ配置されている。
【0034】なお、半導体レーザ36は、図示しない制
御部が接続されており、この制御部は、画像情報に基づ
いて半導体レーザ36の光ビーム出力を変調するように
制御する。
【0035】また、コリメータレンズ38は、半導体レ
ーザ36との間隔がコリメータレンズ38の焦点距離よ
りも約1mm短くなる位置に配置されており、この配置に
より、コリメータレンズ38を通過した光ビームは、略
平行光とならず緩い発散光となる。
【0036】シリンドリカルレンズ41の光ビーム射出
側には、射出された光ビームを反射する平面ミラー40
が配置されている。平面ミラー40の反射側には、複数
の同一面幅の偏向面(鏡面)を側面部に有する正多角柱
の形状をなすと共に、中心軸の回りに図示しない駆動手
段により矢印方向に等角速度で回転する回転多面鏡34
が配置されている。
【0037】また、平面ミラー40と回転多面鏡34の
間には、二枚組のレンズからなるfθレンズ44が配置
されている。オーバーフィルド光学系の場合、fθレン
ズ44は、平面ミラー40により反射された緩い発散光
を回転多面鏡34の面幅より広い細長い線像として主走
査方向に収束させる。これにより、複数の偏向面をまた
がるように収束する。
【0038】さらにfθレンズ44は、回転多面鏡34
により偏向された光ビームが再びfθレンズ44を通過
するように配置されており、再度通過した光ビームを後
述する感光体上に光スポットとして収束させると共に、
該光スポットを感光体上で主走査方向に略等速度で移動
させる機能を有する。
【0039】また、回転多面鏡34に対してfθレンズ
44が配置されている側には、回転多面鏡34により偏
向された画像記録用の光ビームを反射する平面ミラー4
6が配置されており、平面ミラー46で反射された光ビ
ームはシリンドリカルミラー48で反射された後、下部
に配置された感光体18上に至る。
【0040】なお、図1ではシリンドリカルミラー48
を用いているが、平面ミラーやシリンドリカルレンズで
あっても良い。シリンドリカルミラー及びシリンドリカ
ルレンズは、副走査方向に光ビームを収束させるパワー
を持ち、回転多面鏡34の偏向面のばらつきにより生じ
る感光体18上での副走査方向の位置ずれ(面倒れ)を
補正する機能を持つ。
【0041】感光体18は、光ビームに感応する感光材
料がその表面に塗布された細長い円柱状の形状を有して
おり、主走査方向が、この感光体18の長手方向に一致
するように配置されている。すなわち、回転多面鏡34
の回転方向と共に感光体18上に収束された光スポット
は、主走査方向に沿って感光体18上を移動し、走査線
での画像記録が可能となる。
【0042】また、感光体18は、その回転軸を中心と
して図示しない駆動手段により一定の回転速度で回転
し、感光体18上での走査線を副走査方向に順次移動さ
せる。
【0043】さらに、これらの走査線における画像記録
が行われる書き出し位置を設定するために、fθレンズ
44を通過した光ビームの経路上には、光ビームを折り
返す平面ミラー80、副走査方向にビームを結像させる
シリンドリカルレンズ81、およびSOSセンサ(主走
査位置検出センサ)64が配置されている。
【0044】SOSセンサ64は、図示しない制御部に
接続されており、制御部はSOSセンサ64の出力信号
を検出した時点から所定時間経過した後、画像信号の変
調を開始する。
【0045】さらに、走査線の副走査位置を検出するた
めに、SOSセンサ64を走査した後の光路上で、かつ
感光体18へ画像を形成する領域外でシリンドリカルミ
ラー48を反射した光ビームを折り返す平面ミラー85
及び平面ミラー85で折り返された光ビーム、すなわち
副走査位置を検出する副走査位置検出センサ66が配置
されている。
【0046】副走査位置検出センサ66は、感光体18
と略等価な位置に配置されているため、感光体18上の
ビーム位置変化と、副走査位置検出センサ66上でのビ
ーム位置変化は等しくなる。
【0047】次に第1の実施形態の作用について説明す
る。
【0048】まず、光源である半導体レーザ36は、画
像情報に基づいて画像信号の変調を行なう。副走査位置
検出センサ66は、画像の書き出し位置を設定するため
のSOSセンサ64を走査した後の光路上で、かつ画像
形成領域より以前の領域に配置されている。
【0049】この副走査位置検出センサ66は、光ビー
ムの副走査方向の走査位置に対応した信号を出力し、光
ビームの位置変化を算出し、感光体18上の副走査方向
の書き出しタイミングを制御する。なお、副走査位置検
出センサ66は、走査開始側に限らず走査終端側の画像
形成領域外に配置されていても良い。
【0050】図2は、副走査位置検出センサ66に設け
られたフォトセンサ70の構成を示している。フォトセ
ンサ70は、直角三角形に形成された受光領域91を備
えており、主走査方向の開始端縁92Aは主走査方向に
直交するように、終了端縁92Bは開始端縁に対し非平
行(図2では略45度)になるよう配置してある。フォ
トセンサ70は、受光時間検出部99に接続されてい
る。受光時間検出部99では、フォトセンサ70からの
出力信号に基づいて受光時間を検出する。
【0051】なお、図2に示したフォトセンサ70の受
光領域91の形状は、図2に示した形状に限定するもの
ではなく、受光領域91の主走査方向の開始端縁92A
と終了端縁92Bとが互いに非平行になるように配置さ
れていればよい。
【0052】光ビームの副走査位置は、SOSセンサ6
4の出力から所定の時間だけ経過した後に半導体レーザ
36の点灯制御がなされ、フォトセンサ70の受光領域
91にレーザ光が入射することでフォトセンサ70から
出力される信号波形をもとに受光時間検出部99が検出
する受光時間に基づいて検出することができる。
【0053】図3には、フォトセンサ70の受光領域9
1から出力される信号波形が示されており、図3におい
てS1,S2,S3の信号波形が図2に示す光ビームL
1、L2、L3にそれぞれ対応している。フォトセンサ
70に光ビームが入射すると、受光領域91は図3に示
すような信号波形を出力する。光ビームが受光領域91
を通過する副走査方向の位置によって、光ビームが通過
する受光領域91の長さが異なるため、受光時間Wが異
なる。
【0054】また、光ビームが受光領域91を通過する
時間、すなわち信号波形の受光時間Wは、信号波形と閾
値(スレッショルドレベル)THとの交点で求められる
が、スレッショルドレベルTHは、本実施形態では、受
光時間検出部99により信号波形の振幅の1/2に設定
される。
【0055】図4は、フォトセンサ70に入射する光量
が変化した場合の、受光時間Wの変動を説明する図であ
る。図4には、2種類の光量P1、P2に対するフォト
センサ70の出力波形S1、S2を示している。ここ
で、前述したように、スレッショルドレベルTHは、信
号波形の振幅の1/2に設定されるため、信号波形S1
のスレショルドレベルTH1はP1/2、信号波形S2
のスレショルドレベルTH2はP2/2に設定される。
これにより、光量が変化した場合でも、受光時間Wを一
定にすることができる。このように、スレショルドレベ
ルを信号波形の振幅の1/2とすることで、信号波形の
オーバーシュートやアンダーシュートによって、受光時
間Wに誤差が生じるのを低減することができる。
【0056】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態について説明する。
【0057】図5には、副走査位置検出センサ66に設
けられたフォトセンサ70の他の例が示されている。
【0058】フォトセンサ70は、それぞれ個別に信号
を出力する3つのセンサを一体とした構成であり、受光
領域91A、91B、91Cを備えている。3つのセン
サは主走査方向に並べて配置され、受光領域91A→9
1B→91Cの順に光ビームが走査される。L1、L
2、L3は副走査方向の位置が異なる3本の光ビームを
あらわしている。受光領域91A、91Cは四角形に、
受光領域91Bは直角三角形に形成されている。そし
て、受光領域91Bの主走査方向の開始端縁92Aは主
走査方向に直交するように、終了端縁92Bは開始端縁
92Aに対し非平行(図5では略45度)になるよう配
置してある。フォトセンサ70は受光時間検出部99に
接続されている。受光時間検出部99は、受光領域91
A、91B、91Cからの出力信号に基づいて受光時間
を検出する。
【0059】なお、図5に示したフォトセンサ70の受
光領域91A、91B、91Cの形状は、図5に示した
形状に限定するものではなく、受光領域91Aの主走査
方向終了端縁と、受光領域91Bの主走査方向開始端縁
92Aとが互いに平行に接するように配置され、受光領
域91Bの主走査方向終了端縁92Bと、受光領域Cの
主走査方向開始端縁とが互いに平行に接するように配置
され、受光領域91Bの少なくとも一方の主走査方向端
縁が、他方の主走査方向端縁に対して非平行であればよ
い。
【0060】光ビームの副走査位置は、SOSセンサ6
4の出力から所定の時間だけ経過した後に半導体レーザ
36の点灯制御がなされ、フォトセンサ70の受光領域
91A,91B,91Cにレーザ光が入射することでフ
ォトセンサ70から出力される信号波形をもとに受光時
間検出部99が検出する受光時間に基づいて検出するこ
とができる。
【0061】図6には、フォトセンサ70の受光領域9
1A,91B,91Cからそれぞれ出力される信号波形
S1,S2,S3が示されており、図6(A)、
(B),(C)に示す信号波形が図5に示す光ビームL
1、L2、L3にそれぞれ対応している。フォトセンサ
70に光ビームが入射すると、受光領域91A,91
B,91Cは図6に示すような信号波形S1,S2,S
3をそれぞれ出力する。
【0062】各信号波形の受光時間は、信号波形と閾値
(スレッショルドレベル)THとの交点で求められる。
スレッショルドレベルTHは、受光時間検出部99によ
り信号波形S1、S2、S3の振幅レベルが同じになる
値に設定されている。この場合、受光領域91Aの主走
査方向終了端縁と、受光領域91Bの主走査方向開始端
縁92Aとが互いに平行に接するように配置されている
ため、スレッショルドレベルTHは、信号波形S1、S
2、S3の振幅レベルが1/2になる値に設定される。
【0063】受光領域91Aと受光領域91Cは、副走
査方向の位置に対して光ビームが受光領域を通過する長
さが変わらないため、光ビームの副走査方向の位置が変
化しても、その受光時間WA、WCは変わらない。受光
領域91Βは、副走査方向の光ビームの位置によって、
光ビームが受光領域を通過する長さが異なるため、受光
時間WBが異なる。
【0064】図7は、受光時間検出部99の構成を示す
図である。半導体レーザ36がフォトセンサ70上で光
ビームを点灯することより、受光領域91A、91B、
91Cから信号波形が出力される。受光領域91A、9
1B、91Cからの信号波形は、電圧変換回路93A,
93B,93Cにより電圧変換され、コンパレータ回路
94A,94Bにそれぞれ入力され比較される。そし
て、受光領域91Bが出力する信号波形の受光時間WB
がカウンタ95で測定される。
【0065】すなわち、コンパレータ回路94Aでは受
光領域91Aの出力電圧と受光領域91Bの出力電圧と
が比較され、受光領域91Bの出力電圧が受光領域91
Aの出力電圧を超えた場合(スレッショルドレベルTH
を超えた場合)にハイレベルが出力される。これがカウ
ンタ95によるカウント開始を指示するStart信号
となる。
【0066】一方、コンパレータ回路94Bでは受光領
域91Bの出力電圧と受光領域91Cの出力電圧とが比
較され、受光領域91Cの出力電圧が受光領域91Bの
出力電圧を超えた場合(スレッショルドレベルTHを超
えた場合)にハイレベルが出力される。これがカウンタ
95によるカウント停止を指示するStop信号とな
る。
【0067】カウンタ95では、Start信号が入力
されるとカウントを開始し、Stop信号が入力される
とカウントを停止する。このときのカウント値が受光領
域91Bの受光時間WBとなる。
【0068】カウンタ95で測定された受光領域91B
が出力する信号波形の受光時間WBは、マイコン96に
入力されて副走査方向のビーム走査位置に変換される。
半導体レーザ36の点灯タイミングはマイコン96で制
御されている。各種のタイミングは、レーザービームの
走査によって得られるSOSセンサ64の出力信号が基
準となり、タイミングジェネレータ97によって制御さ
れる。
【0069】次に、マイコン96の処理について、図8
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0070】まず、マイコン96は、半導体レーザ36
を点灯させて光ビームを走査し(ステップ200)、副
走査位置検出センサ66で副走査方向の光ビームの位置
(受光時間)を検出する(ステップ202)。受光時間
の測定は、測定開始と終了のタイミング信号となるコン
パレータ回路94A、94Bの出力信号であるStar
t信号及びStop信号に基づいて行われる。
【0071】マイコン96は、SOSセンサ64で同期
位置を検出した後、所定の時間経過後にカウンタ95の
測定値を検出する。そして、マイコン96内部に保持し
てある設定値(初期値)と検出した値とを比較して(ス
テップ204)、副走査方向の光ビーム走査位置のずれ
量を算出する(ステップ206)。ずれ量が許容値を超
えた場合(例えば1ドット以上)は、副走査のビーム書
き出し位置を制御する。
【0072】[第3実施形態]次に、本発明の第3実施
形態について説明する。
【0073】図9は、副走査位置検出センサ66に設け
られたフォトセンサ70の他の例が示されている。
【0074】フォトセンサ70は、それぞれ個別に信号
を出力する4つのセンサを一体とした構成であり、受光
領域91A、91B、91C、91Dを備えている。4
つのセンサは主走査方向に並べて配置され、受光領域9
1A→91B→91C→91Dの順に光ビームが走査さ
れる。L1、L2、L3は副走査方向の位置が異なる3
本の光ビームをあらわしている。受光領域91A、91
Dは四角形に、受光領域91B、91Cは直角三角形に
形成されている。
【0075】受光領域91Bの主走査方向の開始端縁9
2Aと受光領域91Cの主走査方向終了端縁98Bは主
走査方向に直交するように、受光領域91Bの主走査方
向の終了端縁92Bと受光領域Cの主走査方向開始端縁
は主走査方向に対し略45度の角度で隣接して配置され
ている。
【0076】受光領域91Aの終了端縁と受光領域91
Dの開始端縁は、受光領域91Bの開始端縁92Aと受
光領域91Cの終了端縁98Bにそれぞれ接している。
受光領域91Bの開始端縁92Aから受光領域91Cの
終了端縁までの長さは、副走査方向の位置によらず一定
(図中Kで示す)になるように形成されている。また、
フォトセンサ70は、受光時間検出部99に接続されて
いる。
【0077】なお、図9に示したフォトセンサ70の受
光領域91A、91B、91C、91Dの形状は、図9
に示した形状に限定するものではなく、受光領域91
A、91B、91C、91Dの端縁が互いに平行に接す
るように配置され、受光領域91Bの少なくとも一方の
主走査方向端縁が他方の主走査方向端縁と非平行であ
り、受光領域91Cの少なくとも一方の主走査方向端縁
が他方の主走査方向端縁と非平行であり、受光領域91
Bの開始端縁92Aから受光領域91Cの終了端縁98
Bまでの長さが副走査方向の位置によらず一定になって
いれば良い。
【0078】光ビームの副走査位置は、SOSセンサ6
4の出力から所定の時間だけ経過した後に半導体レーザ
36の点灯制御がなされ、フォトセンサ70の受光領域
91A,91B,91C、91Dにレーザ光が入射する
ことでフォトセンサ70から出力される信号波形をもと
に受光時間検出部99で検出した受光時間に基づいて検
出することができる。
【0079】図10は、フォトセンサ70の受光領域9
1A,91B,91C、91Dからそれぞれ出力される
信号波形S1,S2,S3,S4が示されており、図1
0(A)、(B),(C)に示す信号波形が図9に示す
光ビームL1、L2、L3にそれぞれ対応している。フ
ォトセンサ70に光ビームが入射すると、受光領域91
A、91B、91C、91Dは図10に示すような信号
波形S1、S2、S3、S4をそれぞれ出力する。
【0080】各信号波形の受光時間は、信号波形と閾値
(スレッショルドレベル)THとの交点で求められる。
スレッショルドレベルTHは、受光時間検出部99によ
り信号波形S1、S2、S3、S4の振幅が同じになる
値に設定されている。この場合、受光領域91Aの主走
査方向終了端縁と、受光領域91Bの主走査方向開始端
縁92Aとが互いに平行に接するように配置されている
ため、スレッショルドレベルTHは、信号波形S1、S
2、S3、S4の振幅レベルが1/2になる値に設定さ
れる。
【0081】受光領域91Aと受光領域91Dは、光ビ
ームの位置が副走査方向に変化しても、光ビームが受光
領域を通過する長さが変わらないため、受光時間WA,
WDは変わらない。受光領域91Bと受光領域91C
は、副走査方向の光ビームの位置によって、光ビームが
受光領域を通過する長さが異なるため、受光時間WB,
WCが異なる。また、受光領域91Bの開始端縁92A
から受光領域91Cの終了端縁98Bまでは、光ビーム
の走査位置が副走査方向に変化しても光ビームが受光領
域を通過する長さが変わらないため、ビームの通過時間
は変わらない。
【0082】ここで、受光時間WBを改めてT1とし、
受光時間WCを改めてT2とした場合、副走査方向ビー
ム位置の検出は、T1/(T1+T2)あるいはT2/
(T1+T2)により演算される値をもとに副走査方向
の光ビームの走査位置を検出する。T1/(T1+T
2)あるいはT2/(T1+T2)に、受光領域91B
の開始端縁92Bから受光領域91Cの終了端縁98B
までの長さKを乗じた値は、それぞれ受光領域91B、
受光領域91Cでの副走査方向のビーム位置をあらわす
ことになる。ここで受光時間WBを、受光領域91Aと
受光領域91Bが出力する信号波形の振幅値が等しくな
る値から、受光領域91Bと受光領域91Cが出力する
信号波形の振幅値が等しくなる値までとし、受光時間W
Cを、受光領域91Bと受光領域91Cが出力する信号
波形の振幅値が等しくなる値から、受光領域91Cと受
光領域91Dが出力する信号波形の振幅値が等しくなる
値までとすることにより、光量変動の影響を取り除くこ
とができる。また、副走査方向の光ビームの位置を、T
1/(T1+T2)あるいはT2/(T1+T2)によ
り演算される値をもとに検出しているので、スキャナモ
ータの回転変動等により光ビームの走査速度が変動して
も、光ビームの副走査方向の走査位置が変わらなければ
T1/(T1+T2)あるいはT2/(T1+T2)の
比は常に一定になるため、走査速度の変動の影響を受け
ない。
【0083】[第4実施形態]次に、本発明の第4実施
形態について説明する。第4実施形態に係る光走査装置
が第1乃至第3実施形態に係る光走査装置と構成上異な
るのは、光源である半導体レーザを複数個設けた光走査
装置に適用した点である。図11、12は複数の光源を
用いた光走査装置の構成を示しており、図11は側面
図、図12は平面図を示している。
【0084】図11,12には、所謂スプレイペイント
方式のカラー画像形成装置10が示されている。カラー
画像形成装置10は、3個の搬送ローラ12A〜12C
と、搬送ローラ12A〜12Cに巻き掛けられた無端の
転写ベルト14と、転写ベルト14を挟んで搬送ローラ
12Cと対向配置された転写ローラ16と、を備えてい
る。
【0085】転写ベルト14の上方には、転写ベルト1
4が回転駆動されたときの転写ベルト14の移動方向
(図11矢印A方向)に沿って、ブラック(K)画像形
成用の感光体ドラム18K、イエロー(Y)画像形成用
の感光体ドラム18Y、マゼンダ(M)画像形成用の感
光体ドラム18M、シアン(C)画像形成用の感光体ド
ラム18Cが略等間隔で配置されている。各感光体ドラ
ム18は軸線が転写ベルト14の移動方向と直交するよ
うに各々配置されている。
【0086】なお、以下ではK,Y,M,C各色毎に設
けられた部分に対し、上記と同様に、各部分の符号にK
/Y/M/Cの記号を付して区別する。
【0087】各感光体ドラム18の周囲には、感光体ド
ラム18を帯電させるための帯電器20が各々配置され
ており、各感光体ドラム12の上方には、帯電された各
感光体ドラム18にレーザビームを各々照射して各感光
体ドラム18に静電潜像を形成する光走査装置30が配
置されている。
【0088】また、各感光体ドラム18の周囲には、感
光体ドラム18の回転方向に沿ってレーザビーム照射位
置よりも下流側に、感光体ドラム18上に形成された静
電潜像を所定色(K又はY又はM又はC)のトナーによ
って現像しトナー像を形成させる現像器22、感光体ド
ラム18上に形成されたトナー像を転写ベルト14に転
写する転写器24、感光体ドラム18に残されたトナー
を除去する清掃器26が順に配置されている。
【0089】各感光体ドラム18に形成された互いに異
なる色のトナー像は、転写ベルト14のベルト面上で互
いに重なり合うように転写ベルト14に各々転写され
る。これにより、転写ベルト14上にカラーのトナー像
が形成され、形成されたカラーのトナー像は、搬送ロー
ラ12Cと転写ローラ16との間に送り込まれた転写材
28に転写される。そして、転写材28は図示しない定
着装置に送りこまれ、転写されたトナー像が定着され
る。これにより、転写材28上にカラー画像(フルカラ
ー画像)が形成される。
【0090】次に図11及び図12を参照し、光走査装
置30について説明する。複数ビーム走査装置30は底
面形状が略矩形状のケーシング32を備え、ケーシング
32の略中央部には、図示しないモータによって高速で
回転される回転多面鏡34が配置されている。回転多面
鏡34の軸線に直交する方向に沿ってケーシング32の
一方の端部には、感光体ドラム18Kへの照射用のレー
ザ光を射出する半導体レーザ(以下、LDという)36
Kと、感光体ドラム18Yへの照射用のレーザ光を射出
するLD36Yが角部近傍に各々配置されている。
【0091】LD36Kのレーザ光射出側にはコリメー
タレンズ38K、平面ミラー40が順に配置されてい
る。LD36Kから射出されたレーザビームKは、コリ
メータレンズ38Kによって平行光束とされて平面ミラ
ー40に入射される。また、LD36Yのレーザ光射出
側にはコリメータレンズ38Y、平面ミラー42が順に
配置されており、LD36Yから射出されたレーザビー
ムYは、コリメータレンズ38Yによって平行光束とさ
れた後に、平面ミラー42で反射されて平面ミラー40
に入射される。
【0092】平面ミラー40と回転多面鏡34との間に
はfθレンズ44が配置されており、平面ミラー40で
反射されたレーザビームK及びレーザビームYは、fθ
レンズ44を透過して回転多面鏡34に入射され、回転
多面鏡34で反射・偏向された後に、再びfθレンズ4
4を透過するように構成されている(所謂正面入射、ダ
ブルパス構成)。
【0093】LD36KとLD36Yは回転多面鏡34
の軸線方向(副走査方向に対応)に沿った位置が相違さ
れており、レーザビームK及びレーザビームYは、副走
査方向に沿って異なる入射角で回転多面鏡34に各々入
射されるので、fθレンズ44を2回透過したレーザビ
ームK,Yは別々の平面ミラー46K、46Yに入射さ
れる。
【0094】そしてレーザビームKは、平面ミラー46
Kにより、感光体ドラム18Kの上方に相当する位置に
配置されたシリンドリカルミラー48Kに入射され、シ
リンドリカルミラー48Kから感光体ドラム18Kへ向
けて射出され、感光体ドラム18Kの周面上を走査され
る。また、レーザビームYは、平面ミラー46Yによ
り、感光体ドラム18Yの上方に相当する位置に配置さ
れたシリンドリカルミラー48Yに入射され、シリンド
リカルミラー48Yから感光体ドラム18Yへ向けて射
出され、感光体ドラム18Yの周面上を走査される。
【0095】ケーシング32内部の、回転多面鏡34を
挟んでLD36K及びLD36Yの配設位置の反対側の
端部には、感光体ドラム18Mへの照射用のレーザ光を
射出するLD36Mと、感光体ドラム18Cへの照射用
のレーザ光を射出するLD36Cが角部近傍に各々配置
されている。
【0096】LD36Cのレーザ光射出側にはコリメー
タレンズ38C、平面ミラー52が順に配置されてお
り、LD36Cから射出されたレーザビームCは、コリ
メータレンズ38Cによって平行光束とされて平面ミラ
ー52に入射される。また、LD36Mのレーザ光射出
側にはコリメータレンズ38M、平面ミラー54が順に
配置され、LD36Mから射出されたレーザビームM
は、コリメータレンズ38Mによって平行光束とされた
後に、平面ミラー54で反射されて平面ミラー52に入
射される。
【0097】平面ミラー52と回転多面鏡34との間に
はfθレンズ56が配置されており、平面ミラー52で
反射されたレーザビームC及びレーザビームMは、fθ
レンズ56を透過して回転多面鏡34に入射され、回転
多面鏡34で反射・偏向された後に、再びfθレンズ5
6を透過するように構成されている。
【0098】LD36CとLD36Mは回転多面鏡34
の軸線方向(副走査方向に対応)に沿った位置が相違さ
れており、レーザビームC及びレーザビームMは、副走
査方向に沿って異なる入射角で回転多面鏡34に各々入
射されるので、fθレンズ56を2回透過したレーザビ
ームC,Mは別々の平面ミラー46C、46Mに入射さ
れる。
【0099】そしてレーザビームCは、平面ミラー46
Cにより、感光体ドラム18Cの上方に相当する位置に
配置されたシリンドリカルミラー48Cに入射され、シ
リンドリカルミラー48Cから感光体ドラム18Cへ向
けて射出され、感光体ドラム18Cの周面上を走査され
る。また、レーザビームMは、平面ミラー46Mによ
り、感光体ドラム18Mの上方に相当する位置に配置さ
れたシリンドリカルミラー48Mに入射され、シリンド
リカルミラー48Mから感光体ドラム18Mへ向けて射
出され、感光体ドラム18Mの周面上を走査される。
【0100】上記より明らかなように、レーザビーム
K,Yと、レーザビームC,Mは回転多面鏡34の対向
する面に入射されるため、図12に矢印で各々示すよう
に、レーザビームK,YとレーザビームC,Mは逆方向
に走査される。
【0101】ケーシング32の底部近傍には、シリンド
リカルミラー48K、48Y、48M、48Cによって
各々反射されたレーザビームK、Y、M、Cの走査軌跡
を横切るように、ピックアップミラー(平面ミラー)5
8が配置されている。ピックアップミラー58はレーザ
ビームの走査軌跡のうち、レーザビームK、Yの走査開
始側端部(SOS:Start Of Scan)付近、すなわちレ
ーザビームM、Cの走査終了側端部(EOS:End Of S
can)付近に配置されている。
【0102】上記のように、副走査位置検出センサ66
は、各ビームに対して1つずつ配置されている。各ビー
ムそれぞれの光ビーム位置を検出する事で、各々の副走
査書き出し位置を制御することが可能であり、また、感
光体18上での各ビームの重なり、すなわち色ずれを精
度良く合わせる事ができる。
【0103】以上、本実施形態によれば、複数の光源を
有する光走査装置において、各ビームの走査位置を精度
良く検出、制御することができ、良好な画質を得ること
ができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、環
境変動、光学部品の汚れ等による光ビームの光量変動
や、スキャナモータの回転速度変動等により光ビームの
走査速度が変化しても、高精度な光ビームの副走査位置
の検出が可能となる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る光走査装置の斜
視図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るフォトセンサの
平面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係るフォトセンサが
出力する信号波形の波形図である。
【図4】 本発明の第1実施形態に係るフォトセンサの
受光時間検出のための閾値について説明するための図で
ある。
【図5】 本発明の第2実施形態に係るフォトセンサの
平面図である。
【図6】 本発明の第2実施形態に係るフォトセンサが
出力する信号波形の波形図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係るフォトセンサの
受光時間検出部の概略構成図である。
【図8】 本発明の第2実施形態に係るフォトセンサの
ビーム位置検出の流れを示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第3実施形態に係るフォトセンサの
平面図である。
【図10】 本発明の第3実施形態に係るフォトセンサ
が出力する信号波形の波形図である。
【図11】 本発明の第4の実施形態に係るカラー画像
形成装置(及び光走査装置)の概略構成図である。
【図12】 本発明の第4の実施形態に係る光走査装置
の平面図である。
【図13】 光走査装置の概略平面図である。
【図14】 従来例に係る光学センサを示す図である。
【図15】 従来例に係るレーザプリンタの概略構成図
である。
【図16】 従来例に係る光検出手段を示す図である。
【図17】 従来例に係るビーム位置検出手段の受光時
間検出について説明するための図である。
【図18】 従来例に係る光学センサ及び受光時間につ
いて説明するための図である。
【符号の説明】
10 カラー画像形成装置 18 感光体 30 複数ビーム走査装置 34 回転多面鏡 36 半導体レーザ 64 主走査位置検知センサ 66 副走査位置検出センサ 70 フォトセンサ 99 受光時間検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射された光ビームを主走査及び該主走
    査と交差する副走査することにより像担持体上を走査す
    る走査手段と、前記光ビームの副走査方向の位置を検出
    するビーム位置検出手段と、を備えた光走査装置におい
    て、 前記ビーム位置検出手段は、入射された光ビームの光量
    を検出すると共に、前記光ビームの副走査方向の位置に
    応じて主走査方向に走査された光ビームの検出領域が異
    なるフォトセンサと、前記フォトセンサで検出した光量
    の大きさに応じて所定閾値を定め、前記フォトセンサで
    検出した光量の大きさが前記所定閾値以上で主走査され
    た時間を副走査方向の位置として検出する受光時間検出
    手段と、を含むことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記受光時間検出手段は、前記フォトセ
    ンサの出力信号の振幅値に所定値を乗じた値を前記所定
    閾値として設定することを特徴とする請求項1記載の光
    走査装置。
  3. 【請求項3】 前記フォトセンサの検出領域は、前記光
    ビームの主走査方向の検出開始端縁と検出終了端縁とが
    共に直線でかつ互いに非平行に形成されていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記光ビームの主走査方向の検出開始端
    縁及び検出終了端縁の少なくとも一方に接し、かつ主走
    査方向の検出領域が略同一の閾値決定用フォトセンサを
    さらに備え、前記受光時間検出手段は、前記閾値決定用
    フォトセンサの検出光量及び前記フォトセンサの検出光
    量の大きさが略一致する値を前記所定閾値として設定す
    ることを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記光ビームの主走査方向の検出開始端
    縁及び検出終了端縁の少なくとも一方に接し、かつ前記
    光ビームの副走査方向の位置に応じて主走査方向の検出
    領域が異なり、前記フォトセンサと合わせた主走査方向
    の検出領域が前記光ビームの副走査方向の位置によらず
    等しくなるように形成した走査速度キャンセル用フォト
    センサをさらに備え、前記ビーム位置検出手段は、前記
    受光時間検出手段により検出した前記フォトセンサの主
    走査時間と前記走査速度キャンセル用フォトセンサの主
    走査時間との比に基づいて前記光ビームの副走査方向の
    位置を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項4
    の何れか1項に記載の光走査装置。
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