JP4373800B2 - 光走査装置、カラー画像形成装置及びレーザビームの検出方法 - Google Patents
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Description
上記のように複数の書込手段としてのレーザビーム走査装置を備えたカラー画像形成装置では、それぞれの書込手段においてポリゴンスキャナや定着装置による発熱の影響により温度変化などを原因として走査装置内のレンズや光源位置に位置ずれや屈折率等の光学特性の変化が生じ、被走査面上のレーザビームのスポット位置にずれや走査線曲がりが発生することがある。その結果、各色毎の走査ビームの相対位置が異なり、色ずれが起りカラー画像の品質が低下する不具合があった。
しかしながら、この提案では、受光素子は一つの走査結像光学系につき画像領域端の1箇所にのみ配置されており、各光学素子が主走査方向および副走査方向に温度分布を有する場合、局部的に走査線傾きおよび曲がりが発生するため、その局部的な部分についてはレーザビームを検知していない。したがって、色ずれ等の画像劣化を精度よく補正することができない。
複数のレーザビームは、主走査方向および副走査方向に所定間隔離間して前記被走査面上を走査するものであり、走査結像手段毎に、偏向後の複数のレーザビームが通過する領域に該複数のレーザビームを検知する第一受光素子と第二受光素子からなるレーザビーム検出器が複数設けられる。
第一受光素子は前記レーザビームが通過する領域において互いに非平行で主走査方向に交わるように形成された帯状の受光領域Aと帯状の受光領域Bとを有し、第二受光素子は、前記受光領域AとBに挟まれる受光領域cを有し、且つ、この受光領域cの主走査方向に交わる2つの端縁部が、上記受光領域AとBと平行で且つ近接するように設けられる。
第一受光素子と第二受光素子は、レーザビームが通過する順番が、第一受光素子の受光領域A、第二受光素子の受光領域c、第一受光素子の受光領域Bとなるように、主走査方向に近接して隣接するように配置される。
そして、レーザビームの受光状態に応じて増減する「第一受光素子と第二受光素子の出力信号」を個別に増幅する第一受光素子用増幅器および第二受光素子用増幅器とを有し、
さらに、第一受光素子用増幅器および第二受光素子用増幅器から出力される信号を比較することにより、第一受光素子よりも「前記第二受光素子がより多くレーザビームを受光している」とき第一の信号レベルを出力し、それ以外のときは第二の信号レベルを出力する比較器とを有する。
また、この比較器が出力する信号に基づいて「複数のレーザビームの1つであるレーザビームL1が、受光領域Aとcとを通過する際に、第一受光素子用増幅器と第二受光素子用増幅器の出力する信号が、互いに逆に増減してクロスした時点を開始点とし、レーザビームL1が、受光領域cとBとを通過する際に、第一受光素子用増幅器の出力と第二受光素子用増幅器の出力が、互いに逆に増減してクロスした時点を終了点として、レーザビームL1に関する開始点と終了点との時間間隔T1」を測定すると共に、「複数のレーザビームの他の1つであるレーザビームL2が、受光領域Aとcを通過する際に、第一受光素子用増幅器の出力と第二受光素子用増幅器の出力が、互いに逆に増減してクロスした時点を開始点とし、レーザビームL2が、受光領域cとBを通過する際に、第一受光素子用増幅器の出力と第二受光素子用増幅器の出力が、互いに逆に減増してクロスした時点を終了点として、レーザビームL2に関する上記開始点と終了点との時間間隔T2」を測定する測定手段とを有し、この測定手段により測定された時間間隔T1と時間間隔T2により、レーザビームL1とレーザビームL2との副走査間隔を求める。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、2つの受光領域AとBの一方が、レーザビームの走査方向に対し直交して形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の光走査装置において、複数の走査結像手段が、レーザビームを局部的に副走査方向に微調整可能な光学素子を含み、前記複数の走査結像手段のうち、基準となる走査結像手段のレーザビーム検出器から検出された副走査方向のビーム位置に対して、他の走査結像手段のレーザビーム検出器から検出された副走査方向のビーム位置が所定位置となるようにその走査結像手段に対応した前記光学素子を制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記レーザビーム検出器からの出力を処理する回路を有し、該回路は前記レーザビーム検出器からの複数回の出力を得てから平均的処理を施す回路であることを特徴とする。
C<(N×M×T)/60
ただし、N:ポリゴンミラーからなる偏向装置の回転数[rpm]
M:ポリゴンミラーの面数
T:非画像形成時間[sec]とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の光走査装置において、各走査結像手段のレーザビーム検出器に入射するレーザビームが、画像領域に到るレーザビームを光路途中で分岐したものであることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の光走査装置において、各レーザビーム検出器が、レーザ透過部材の表面を清掃する清掃手段を備えられていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の光走査装置において、複数の走査結像手段が単一のハウジング内に収容され、偏向走査手段により複数のレーザビームを全て同じ方向に走査することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の光走査装置と、潜像担持体と、色別の複数の現像装置とを有し、前記光走査装置により前記潜像担持体に形成された潜像を前記現像装置で現像して可視画像を得るカラー画像形成装置であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、各レーザビーム検出器により、各レーザビームの副走査方向のビーム位置を検出するとともに、走査上流側のレーザビーム検出器から、走査下流側のレーザビーム検出器までを走査する主走査時間を検出することを特徴とする。
同図において符号10はレーザビームを出射する光源、11は図示しないハウジング内に配置された窓、12は偏向走査手段としてのポリゴンミラー、14はfθレンズ群を構成する第一のレンズ、15は走査線を補正する手段である液晶偏向素子、16はミラー、17はfθレンズ群を構成する第二のレンズ、19はハーフミラー(半透鏡)、20は感光体、21は中間転写ベルト、22ないし24は色ずれ検出手段としての検出部、P1は走査上流側レーザビーム検出器、P2は走査下流側レーザビーム検出器をそれぞれ示す。
カラー機用としてイエロ、マゼンダ、シアン、ブラック(以下Y、M、C、Kと略す)の4色分の走査結像光学系をもち、各色に相当するレーザビームが感光体に集光する状態を示している。
同図の光源10は、半導体レーザとカップリングレンズとシリンドリカルレンズとにより構成される「光源装置」を4組有している。各半導体レーザから放射される光束は、カップリングレンズにより以後の光学系に適合する光束形態(平行光束あるいは弱い発散性もしくは集束性の光束)に変換され、シリンドリカルレンズにより副走査方向に集束されて偏向走査手段であるポリゴンミラー12の偏向反射面近傍に主走査方向に長い線像として結像される。光源における4つの半導体レーザは、それぞれ、Y、M、C、Kの各色成分画像を書込むための光束を放射する。
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色成分画像を書込む光束もそれぞれ上記と同様に、ミラーで反射され、レンズを透過し、ハーフミラーを透過、反射してドラム状の光導電性の感光体上に光スポットとして結像し、各色とも同一の矢印方向に走査される。この光走査により各感光体に対応する色成分画像の静電潜像が形成される。同図において、K以外の各色に相当する光学素子等には符号は付記していないが、ブラックの略意である「K」が符号後に付されている部品はY、M、Cとも光学的な同位置に配置されている。
以上説明したように図1は、カラー画像を構成する2以上の色成分画像に対応する複数の光源装置から放射された各光束を、偏向走査手段のポリゴンミラー12により同一方向に偏向走査し、各偏向光束を走査結像光学系のうち第一のレンズ14を各色共通に透過するレンズ14と、各々の走査結像手段に設けられたレンズ17 により、各色成分画像に対応する被走査面20に向かって個別的に集光させて光走査を行い、各色成分に相当する4つの走査結像手段を有する光走査装置である。
レーザビーム検出器から得られた結果をフィードバックする補正手段は液晶偏向素子のほか光学素子(走査レンズ、ミラー)の姿勢を適宜補正制御することにより、走査位置や副走査間隔の補正が可能となる。
図2(a)は検出器の構成、同(b)は出力波形をそれぞれ示す図である。
同図において符号219は検出器、PD1は第1の受光素子、PD2は第2の受光素子、Dは最大素子幅(全幅)、Hは有効検出高さ、θは受光素子傾斜辺の角度、AMPは増幅器、CMPは比較器をそれぞれ示す。
各色に対応するレーザビームは各々複数本あり、主走査方向および副走査方向には所定の間隔で離間し、光学系を通り感光体面上に走査する。同図では2本の例(L1とL2)
であり、主副両方向に所定間隔離間して走査される。
主走査方向(図の左右方向)は少なくともDの間隔(下記詳述、数mmレベル)よりも広く設定され、副走査方向は画像の記録密度により適宜設定されており(1,200dpiの場合、約21μm)、副走査間隔(図の上下方向)に対して主走査間隔の方が非常に広い関係となっている(上記はいずれもレーザビーム検出器に走査されるとき)。
2つの受光領域のうち一方をレーザビームの走査方向に対し直交するように形成すると、レーザビームが副走査方向にずれた場合もセンサ出力のタイミングが変化しないので好適である。
図2の219(図3の220)は、図1のレーザビーム検出器P1K(またはP2K)
の受光面形状および回路ブロック図で示した検出器である。本機能を有するレーザビーム
検出器が基板B1またはB2に実装され固定される。
ΔP=v×(T2−T1)/tanθ ……式(1)
ここで、vは走査されるレーザビームの速度を表す。
なお、画像領域内と上記両端位置との走査ビーム特性が温度変化により異なる特性を有する場合、両端以外にも画像領域内の光学的に等価な位置にレーザビーム検出器を設けレーザビームを多像高で検知することにより、実際の走査ビームの状態や、走査ビームの曲がりや傾きなどの情報が得られ、その結果に基づいて補正することで、走査ビームの曲がりや傾きを高精度に補正することが可能となる。
レーザビームの走査回数をC[回]、ポリゴンミラーの回転数をN[rpm]、ポリゴンミラー面数をM[面]、画像形成終了後次の画像形成開始までの非画像形成時間をT[sec]としたとき、式(2)を満足するように設定している。
C<(N×M×T)/60 ……式(2)
ポリゴンミラーの任意の特定面を走査するときの(T2−T1)情報を得ることにより、上記式の右辺を
(N×T)/60
としてもよい。特定面の情報を得る方法として、面数に応じて、データをカウントしない方法、すなわち、6面の場合であれば、任意の1面を第1面と仮定して特定面とし、第2〜第5面のデータをカウントしない方法を採ればよい。ジッターの影響を一層小さくするメリットがある。
同図において符号220は検出器を示す。繁雑を避けるため、混同の恐れが無いと思われるものについては、図2におけると同一の符号を付する。
この実施形態では、第一受光素子PD1は、図2の構成と同様、1個の受光素子でありながら光束通過領域においては2つの受光領域に分かれている。即ち、別れた受光領域は、それぞれ帯状であり、図3(a)において左側の受光領域が前述の受光領域Aであり、右側の受光領域は前述の受光領域Bである。
左側の受光領域Aは副走査方向(図3(a)の上下方向)に平行であり、右側の受光領域Bは、主・副走査方向の双方に対して傾き、受光領域A、Bは、図3(a)の上から下へ向かって開いている。
一方、第二受光素子PD2は、レーザビーム通過領域において1個の受光領域のみを有している。この場合でも第一受光素子PD1と第二受光素子PD2の隣接端縁は互いに平行に形成されている。したがって、第二受光素子PD2の受光領域は実質3角形状を呈している。第二受光素子PD2の単一の受光領域が、前述の受光領域cである。
レーザビームL1、L2は、図3(a)の左方から右方へ走査するので、第一受光素子PD1と第二受光素子PD2は、レーザビームが通過する順番が、第一受光素子PD1の受光領域A、第二受光素子PD2の受光領域c、第一受光素子PD1の受光領域Bとなるように、主走査方向に近接して隣接するように配置されていることになる。
第一受光素子PD1、第二受光素子PD2の出力は、レーザビームの受光状態に応じて増減する
第一受光素子PD1の出力は第一受光素子用増幅器AMP1により増幅され、第二受光素子PD2の出力は第二受光素子PD2の出力は第二受光素子用増幅器AMP2により増幅される。
これら増幅器AMP1、AMP2の出力は、比較器CMPにより比較される。
比較器CMPは、第一受光素子PD1よりも第二受光素子PD2が「より多くレーザビームを受光している」とき第一の信号レベルを出力し、それ以外のときは第二の信号レベルを出力する。
図3(b)に示す出力波形では、図の上側が増幅器AMP2の出力信号が、増幅器AMP1の出力信号よりも「図で下回っている状態」が、第一受光素子PD1よりも第二受光素子PD2が「より多くレーザビームを受光している状態である。
図示されない測定手段は、比較器CMPが出力する信号に基づいて、レーザビームL1が、受光領域Aとcとを通過する際に、第一受光素子用増幅器AMP1と第二受光素子用増幅器AMP2の出力する信号が「互いに逆に増減してクロスした時点(図3(b)において、比較器CMPの出力が立ち下がる時点)」を開始支点とし、レーザビームL1が、受光領域cとBとを通過する際に、第一受光素子用増幅器AMP1の出力と第二受光素子用増幅器AMP2の出力が、互いに逆に増減してクロスした時点(図3(b)において、比較器CMPの出力が立ち上がる時点)を終了点として、レーザビームL1に関する開始点と終了点との時間間隔T1を測定する。
測定手段はまた、複数のレーザビームの他の1つであるレーザビームL2が、受光領域Aとcを通過する際に、第一受光素子用増幅器AMP1の出力と第二受光素子用増幅器AMP2の出力が、互いに逆に増減してクロスした時点を開始点とし、レーザビームL2が、受光領域cとBを通過する際に、第一受光素子用増幅器の出力と第二受光素子用増幅器の出力が、互いに逆に減増してクロスした時点を終了点として、レーザビームL2に関する開始点と終了点との時間間隔T2を測定する。
測定手段により測定された時間間隔T1と時間間隔T2により、レーザビームL1と前記レーザビームL2との副走査間隔を求める。
即ち、前述の式(1)に上記T1、T2を代入し、角;θとして受光領域cの両辺のなす角を用いれば、レーザビームL1、L2の副走査間隔:ΔPを求めることができる。
画像領域内と上記両端位置との走査ビーム特性が温度変化により異なる特性を有する場合、両端以外にも画像領域内の光学的に等価な位置にレーザビーム検出器を設けレーザビームを多像高で検知することにより、実際の走査ビームの状態や、走査ビームの曲がりや傾きなどの情報が得られ、その結果に基づいて補正することで、走査ビームの曲がりや傾きを高精度に補正可能であること、ポリゴンミラーによる走査の回数を平均化してポリゴンミラーのジターの影響が低減可能であること、主走査方向の走査時間の検出精度に影響を与える光学レンズのfθ特性の温度変動について、事前に温度変化による走査時間の変化量を算出しておき、光学レンズの近傍に配置した温度センサーの温度結果に応じて、計測された走査時間の補正を行うことができること、複数のレーザビームが3本以上の場合も同様に実施可能であること等は、上に図2を参照して説明した参考技術の場合と同様である。
同図において符号41は上流側検出素子、42は下流側検出素子をそれぞれ示す。
検出素子41、42は、図1における検出器P1、P2に含まれる検出素子のことである。それらはそれぞれ、画像領域外の両端2点に配置されており、レーザビームL1が主走査方向上流側の検出素子41を走査すると、同図(b)「41の出力」に示す信号が出力され、走査ビームL1の副走査位置に相当する走査時間T41を図示しない計測手段により計測する。次にレーザビームL1が検出素子42を走査すると、同図(b)「42の出力」に示す信号が出力され、走査ビームL1の副走査位置に相当する走査時間T42を図示しない計測手段により計測する。計測されたT41、T42は前述の式(1)にしたがって、副走査間隔または副走査位置の算出に用いる。
また、「41の出力」と「42の出力」から、図示しない別の計測手段によりT43を計測する。T43はレーザビーム検出器間の主走査方向の走査時間であり、受光部が主走査方向に対し垂直となっている部分を使用しているので、副走査の位置に関わらず走査時間が一定となり、主走査方向の走査時間(倍率誤差)の変動を計測する上で好適となる。
図5においては、検出素子41、42として、図2に示す第1の受光素子PD1、第2の受光素子PD2を有するものを例示したが、これら検出素子41、42として、図3に示す構造のものを用いても良いことは言うまでも無い。
フィードバック補正は予め設定しておいた基準色の走査結像光学系に対して、他の走査結像光学系の光学素子、または画像信号のクロック制御を実施する。
副走査間隔、副走査位置の補正については、前述の液晶偏向素子により制御する方法、主走査時間の補正については、補正する主走査領域を予め設定しておき、その書込み幅が同一となるように画像信号を調整する。画像信号の調整は駆動クロックの周波数補正、駆動クロックのDuty補正によりレーザビームの発光タイミングを制御している。
また、画像領域内の光量とレーザビーム検出器に必要な光量が異なる場合、レーザビーム検出器に検知する時のみ光源の出力を調整することにより、検知精度の低下を防止することが可能となる。
同図において符号50は検出器、51は支持固定部材、52はカバー部材、53は弾性部材、54はパッド、55は固定部材、56はパッケージ、57はフォトダイオードからなる受光部、58は基板をそれぞれ示す。
レーザビーム検出器50はフォトダイオードからなる受光部57と受光部57を覆うように封止されたパッケージ56と、図2で示したAMP部とCMP部とともにIC化され、基板58に実装されている。なお、パッケージ56は樹脂からなるレーザ透過部材で形成されている。本実施形態では樹脂のパッケージの例を示したが、透過率や内部歪等が問題となる場合、樹脂では困難なためレーザ透過部を薄板ガラスと周辺をセラミック製や金属製で封止したパッケージが好適である。
レーザビームが入射するパッケージ56の表面に画像形成装置で使用するトナーやシリコンオイル等が表面に付着すると、遮光または散乱、乱反射、屈折が生じ正常なレーザビームの検出ができなくなくなる恐れがある。レーザビームの検出精度が劣化すると、補正対象となる走査ビームの補正位置精度が悪化し、誤った情報で補正することになり、反って画像が悪化することになりかねない。
同図において符号102はベルト用ローラ、105は光走査装置、106は現像装置、110は画像形成装置、111は給紙カセット、114は定着装置をそれぞれ示す。
図1に示した光走査装置の複数の走査結像手段を単一のハウジング内に収納した光走査装置105が、カラー画像形成装置110内に配置されている。光走査装置105は画像形成装置110内の4つの感光体20Y、20M、20C、20Kが並設された作像部の上方に配置されている。
複数の感光体20Y、20M、20C、20Kを並列に配置したタンデム型のカラー画像形成装置である。装置上部から順に光走査装置105、現像装置106、感光体20、中間転写ベルト21、定着装置114、給紙カセット111がレイアウトされている。
帯電チャージャにより一様に帯電された感光体20Yは、矢印A方向に回転することによってレーザビームLYを副走査し、感光体20Y上に静電潜像が形成される。また、光走査装置105によるレーザビームLYの照射位置よりも感光体の回転方向下流側には、感光体20Yにトナーを供給する現像器106Yが配設され、イエローのトナーが供給される。現像器106Yから供給されたトナーは、静電潜像が形成された部分に付着し、トナー像が形成される。同様に感光体20M、20C、20Kには、それぞれM、C、Kの単色トナー像が形成される。各感光体20の現像器106の配設位置よりもさらに回転方向下流側には、中間転写ベルト21が配置されている。中間転写ベルト21は、複数のローラ102a、102b、102cに巻付けられ、図示しないモータの駆動により矢印B方向に移動搬送されるようになっている。この搬送により、中間転写ベルト21は順に感光体20Y、20M、20C、20Kに移動されるようになっている。中間転写ベルト21は感光体20Y、20M、20C、20Kで現像された各々単色画像を順次重ねあわせて転写し、中間転写ベルト21上にカラー画像を形成するようになっている。その後、給紙トレイ111から転写紙が矢印C方向に搬送されカラー画像が転写される。カラー画像が形成された転写紙は、定着器114により定着処理後、フルカラー画像として排紙される。
12 ポリゴンミラー
219 検出器
220 検出器
PD1 第一受光素子
PD2 第二受光素子
Claims (13)
- 複数のレーザビームを出射する光源と、該光源からの複数のレーザビームを一方向に走査する偏向走査手段と、偏向後の複数のレーザビームを被走査面に集光する複数の走査結像手段を有する光走査装置において、
前記複数のレーザビームは、主走査方向および副走査方向に所定間隔離間して前記被走査面上を走査するものであり、
前記走査結像手段毎に、前記偏向後の複数のレーザビームが通過する領域に該複数のレーザビームを検知する第一受光素子と第二受光素子からなるレーザビーム検出器を複数設け、
前記第一受光素子は前記レーザビームが通過する領域において互いに非平行で主走査方向に交わるように形成された帯状の受光領域Aと帯状の受光領域Bとを有し、
前記第二受光素子は、前記受光領域AとBに挟まれる受光領域cを有し、且つ、この受光領域cの主走査方向に交わる2つの端縁部が、上記受光領域AとBと平行で且つ近接するように設けられ、
前記第一受光素子と前記第二受光素子は、前記レーザビームが通過する順番が、前記第一受光素子の受光領域A、前記第二受光素子の受光領域c、前記第一受光素子の受光領域Bとなるように、主走査方向に近接して隣接するように配置されており、
前記レーザビームの受光状態に応じて増減する前記第一受光素子と前記第二受光素子の出力信号を個別に増幅する第一受光素子用増幅器および第二受光素子用増幅器と、
該第一受光素子用増幅器および第二受光素子用増幅器から出力される信号を比較することにより、前記第一受光素子よりも前記第二受光素子がより多くレーザビームを受光しているとき第一の信号レベルを出力し、それ以外のときは第二の信号レベルを出力する比較器とを有し、
前記比較器が出力する信号に基づいて、
前記複数のレーザビームの1つであるレーザビームL1が、前記受光領域Aとcとを通過する際に、第一受光素子用増幅器と第二受光素子用増幅器の出力する信号が、互いに逆に増減してクロスした時点を開始点とし、
前記レーザビームL1が、前記受光領域cとBとを通過する際に、前記第一受光素子用増幅器の出力と第二受光素子用増幅器の出力が、互いに逆に増減してクロスした時点を終了点として、前記レーザビームL1に関する上記開始点と終了点との時間間隔T1を測定すると共に、
前記複数のレーザビームの他の1つであるレーザビームL2が、前記受光領域Aとcを通過する際に、第一受光素子用増幅器の出力と第二受光素子用増幅器の出力が、互いに逆に増減してクロスした時点を開始点とし、
前記レーザビームL2が、前記受光領域cとBを通過する際に、前記第一受光素子用増幅器の出力と第二受光素子用増幅器の出力が、互いに逆に減増してクロスした時点を終了点として、前記レーザビームL2に関する上記開始点と終了点との時間間隔T2を測定する測定手段とを有し、
前記測定手段により測定された前記時間間隔T1と前記時間間隔T2により、前記レーザビームL1と前記レーザビームL2との副走査間隔を求めることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1記載の光走査装置において、
第一受光素子の受光領域A、Bの一方はレーザビームの走査方向に対して直交するように配置されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1または2記載の光走査装置において、
レーザビーム検出器は、画像領域外で、レーザビームの走査上流側と、走査下流側の少なくとも2箇所に配置され、前記レーザビームが各レーザビーム検出器内の複数の受光領域を走査する時間から前記レーザビームの副走査方向のビーム位置を検出するとともに、前記走査上流側のレーザビーム検出器から、前記走査下流側のレーザビーム検出器までを走査する主走査時間を検出する手段を備えたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項3に記載の光走査装置において、
複数の走査結像手段は、レーザビームを局部的に副走査方向に微調整可能な光学素子を含み、前記複数の走査結像手段のうち、基準となる走査結像手段のレーザビーム検出器から検出された副走査方向のビーム位置に対して、他の走査結像手段のレーザビーム検出器から検出された副走査方向のビーム位置が所定位置となるようにその走査結像手段に対応した前記光学素子を制御する制御装置を備えたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項3または4記載の光走査装置において、
複数の走査結像手段のうち、基準となる走査結像手段のレーザビーム検出器から検出された主走査方向のビーム位置に対して、他の走査結像手段のレーザビーム検出器から検出される主走査開始時間が所定値となるようにその走査結像手段のレーザを発光させるタイミングを制御する制御装置を備えたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の光走査装置において、
レーザビーム検出器からの出力を処理する回路を有し、該回路は前記レーザビーム検出器からの複数回の出力を得てから平均的処理を施す回路であることを特徴とする光走査装置。 - 請求項6記載の光走査装置において、
レーザビーム検出器からの複数回の回数:C、ポリゴンミラーからなる偏向装置の回転数:N[rpm]、前記ポリゴンミラーの面数:M、非画像形成時間:T[sec]が、次式:
C<(N×M×T)/60
を満足することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の光走査装置において、
各走査結像手段のレーザビーム検出器に入射するレーザビームは、画像領域に到るレーザビームを光路途中で分岐したものであることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の光走査装置において、
各レーザビーム検出器は、レーザ透過部材の表面を清掃する清掃手段を備えられていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項9記載の光走査装置において、
清掃手段は、清拭部材と、それを支持する弾性部材とからなり、該弾性部材の伸縮により前記清拭部材がレーザ透過部材表面を接触清拭することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の光走査装置において、
複数の走査結像手段は単一のハウジング内に収容され、偏向走査手段により複数のレーザビームを全て同じ方向に走査することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の光走査装置と、潜像担持体と、色別の複数
の現像装置とを有し、前記光走査装置により前記潜像担持体に形成された潜像を前記現像
装置で現像して可視画像を得ることを特徴とするカラー画像形成装置。 - 請求項1記載の光走査装置において、レーザビーム検出器を、画像領域外で、レーザビームの走査上流側と、走査下流側の少なくとも2箇所に配置し、各レーザビーム検出器により、前記各レーザビームの副走査方向のビーム位置を検出するとともに、前記走査上流側のレーザビーム検出器から、前記走査下流側のレーザビーム検出器までを走査する主走査時間を検出することを特徴とする光走査装置におけるレーザビームの検出方法。
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