JP2009234221A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印字ヘッドのインク温度を安定化することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】目標吐出温度とバッファタンク温度検出部60で検出した温度とに基づいて、インク量変化温度補正量を取得し、周囲温度検出部52で検出した温度に対応する温度降下量に基づいて、周囲温度補正量を取得し、これらに基づいて設定温度を決定し、バッファタンク温度調節部58を制御する。バッファタンク56の目標流出温度とバッファタンク温度検出部60で検出した温度とに基づいて、外乱温度補正量を取得し、到達時間算出部94によりバッファタンク温度調節部58から印字ヘッド温度調節部74へインクが到達するまでの時間を算出し、温度降下量と循環量算出手段93により算出したインクの循環量とに基づいて、循環量温度補正量を取得し、これら及び印字ヘッド温度検出部76により検出した温度に基づいて設定温度を決定し、印字ヘッド温度調節部74を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、特に印字ヘッドと印字ヘッドにインクを供給するタンクとが離間した位置に配置されている画像形成装置に関する。
一般に、印字ヘッドから画像データに基づいて液滴を吐出させて画像記録媒体上に画像を形成させるインクジェットプリンタ等の画像形成装置では、印字ヘッドから吐出させるインクの温度が変化すると、インク粘度等の変化や印字ヘッドのピエゾによる吐出特性の温度による変化等により、形成される画像の品質が低下する場合がある。そのため、インクの温度制御が行われている。
所定の温度範囲内の温度制御用流体(水)の循環路を印字ヘッドに接して設け、また、印字ヘッドに加熱手段を設けることにより、印字ヘッドの温度を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、離れた位置に配設されたインクタンクと印字ヘッドとの間でインクを循環させ、印字ヘッドの液室内に備えられた温度センサで温度を検出して、インクタンクの温度制御にフィードバックして設定温度範囲内に制御し、また、当該設定温度をインク性状、解像度、現在状態に応じて補正・切換え可能にする技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−267732号公報 特開平10−175315号公報
しかしながら、上記従来の技術では、インクが循環される周囲温度の変化や印字率に変化があった場合や印字ヘッドが広幅な画像形成装置等では、インク温度が安定しない場合がある。
例えば、大部数を印刷するインクジェットプリンタにおいては、一纏まりの画像形成が1000部等にわたる場合があり、生産性を落さないためには、インクタンク(バッファタンク)にインクを供給するメインタンクへのインクの補充を画像形成中に行う場合がある。この場合、メインタンクとは別の補充タンクのインクをメインタンクに注入するか、メインタンクからの供給を一時停止し、バッファタンクのインクにより画像形成をさせている間に、メインタンクを満タンのものと交換して、メインタンクからインクの供給を再開することが必要となるが、メインタンクからバッファタンクへ供給されるインクの温度の急激な変化、バッファタンクのインク量の変動等により、インクの温度制御が不安定になり、印字ヘッドのインク温度の変動が大きくなる。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、印字ヘッドのインク温度を安定化することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、画像データに基づいて液滴を吐出する印字ヘッドを備えた印字ヘッド部の液体タンクに液体を供給するために前記印字ヘッド部から離間した位置に配置された第1タンクと、前記第1タンクの温度を検出する第1温度検出手段と、前記第1タンクの温度を調節する第1温度調節手段と、前記印字ヘッド部と前記第1タンクとの間で液体を循環させる液体循環手段と、前記液体循環手段の前記第1タンクから前記印字ヘッド部への循環路周囲の温度を検出する周囲温度検出手段と、前記液滴の目標吐出温度と前記第1温度検出手段により検出した温度とに基づいて定めた第1温度補正量と、前記周囲温度検出手段により検出した温度に基づいて定めた第2温度補正量と、に基づいて定めた設定温度になるように前記第1温度調節手段の温度を制御する第1温度制御手段と、前記印字ヘッドに流入する液体の温度を調節する、前記印字ヘッド部に配置された第2温度調節手段と、前記第2温度補正量と前記循環量とに基づいて定めた第3温度補正量及び前記到達時間と、に基づいて定めた設定温度になるように前記第2温度調節手段の温度を制御する第2温度制御手段と、を備える。
印字ヘッド部に液体を供給するための第1インクタンクは、印字ヘッド部から離間した位置に配置されている。第1温度検出手段は、第1タンクの温度を検出し、第1温度調節手段は、第1タンクの温度を調節する。液体循環手段は、印字ヘッド部と離間した位置に配置された第1タンクとの間で液体を循環させ、周囲温度検出手段は、循環手段の第1タンクから印字ヘッド部への循環路周囲の温度を検出する。第1温度制御手段は、第1温度調節手段の設定温度を定め、設定温度になるように制御することにより、第1タンクの温度を制御する。設定温度は、液滴の目標吐出温度と第1温度検出手段により検出した温度とに基づいて定めた、第1タンクに流入する液体量の変化による温度変動を補正するための第1温度補正量と、周囲温度検出手段により検出した温度に基づいて定めた周囲温度による温度変動を補正するための第2温度補正量と、に基づいて定める。
第2温度調節手段は、印字ヘッド部に配置され、印字ヘッドに流入する液体の温度を調節し、到達時間算出手段は、第1温度調節手段から第2温度調節手段に液体が到達するまでの到達時間を算出する。第2温度制御手段は、第2温度調節手段の設定温度を定め、設定温度になるように制御することにより、印字ヘッドに流入する液体の温度を制御する。設定温度は、第2温度補正量と循環量とに基づいて定めた、液滴の循環量の変化による液体の温度の変動を補正するための第3温度補正量及び前記到達時間と、に基づいて定める。
第1温度制御手段で第1タンクの温度を調節する第1温度調節手段の設定温度を制御し、第2温度制御手段で印字ヘッドに流入する液体の温度を調節する、印字ヘッド部に配置された第2温度調節手段の設定温度を制御するため、印字ヘッドから吐出される液体の温度を安定化することができる。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記第2温度調節手段の熱応答が、前記第1温度調節手段の熱応答よりも高速であり、前記第2温度制御手段は、前記第3温度補正量と、前記第1温度調節手段の目標流出温度と前記第1温度検出手段により検出した温度とに基づいて定めた第4温度補正量及び前記到達時間と、に基づいて定めた設定温度になるように前記第2の温度調節手段の温度を制御する。
第2温度調節手段の熱応答が、第1温度調節手段の熱応答よりも高速であることにより、第1ダンクで外乱等のために生じた液体温度の変動を第2温度調節手段で補正することが可能となる。そこで、第2温度制御手段は、第3温度補正量と、第1温度調節手段の目標流出温度と第1温度検出手段により検出した温度とに基づいて定めた、第1タンクで外乱等のために生じた液体温度の変動を補正するための第4温度補正量及び前記到達時間と、に基づいて設定温度を定める。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記印字ヘッド部の温度を検出する第2温度検出手段を備え、前記第2温度制御手段は、さらに、前記第2温度検出手段で検出した温度と前記目標吐出温度とに基づいて定めた第5温度補正量と、に基づいて定めた設定温度になるように前記第2の温度調節手段の温度を制御する。
印字ヘッド部でフィードバック制御を行うように、印字ヘッド部の温度を検出する第2温度検出手段を備えて印字ヘッド部の温度を検出し、第2の温度制御手段は、さらに、検出した印字ヘッド部の温度に基づいて設定温度を定めることができる。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記周囲温度検出手段により検出した温度と、前記循環路を液体が循環するときの温度降下量と、の対応関係が予め記憶された記憶手段を備え、前記第1温度制御手段は、前記記憶手段に記憶された対応関係に基づいて、前記第2温度補正量を定める。
記憶手段を備え、周囲温度検出手段により検出した温度と、循環路を液体が循環するときの温度降下量と、の対応関係を予め記憶しておき、当該対応関係に基づいて第2温度補正量を定めることができる。これにより、容易に第2温度補正量を定めることができる。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記対応関係は前記液体の種類毎に前記記憶手段に記憶されている。
前記対応関係は液体の種類毎に記憶されていることにより、より適切な第2温度補正量を定めることができ、より精度良く、液体の温度を制御することができる。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記到達時間算出手段で算出された到達時間に基づいて、前記循環路を液体が循環するときの温度降下量を補正する温度降下量算出手段を備え、前記第2温度制御手段は、前記第2温度補正量と前記温度降下量算出手段で算出された温度降下量とに基づいて前記第3温度補正量を定める。
液体の循環量により液体の到達時間は異なる。到達時間に基づいて、循環路を液体が循環するときの温度降下量を補正する温度降下量算出手段を備え、算出した温度降下量と第2温度補正量とに基づいて第3温度補正量を定めることができる。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記循環量を前記画像データに基づく画像の印字率により算出する循環量算出手段を備える。
循環量は画像データに基づく画像の印字率により算出することができる。これにより、例えば、循環量を検出するためのセンサ等を設けなくてよい。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記第1タンクにインクを供給する第2タンクを備えた。
第1タンクにインクを供給する第2タンクを備えることにより、温度調節を行うインク容量を増やすことなく大容量のインクを保有することができるため、効率的な温度調節ができる。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項8の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記第1タンクから前記液体タンクへの循環路を液体が通過する時間が11秒から75秒の間である。
第1タンクから液体タンクへの循環路を液体が通過する時間が11秒から75秒の間において、より好ましく印字ヘッドの液体温度を安定化することができる。
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項9の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記第2温度調節手段は、熱伝導性を有する流路ブロックと、前記流路ブロックの温度を調節するシート状のヒータと、を含む。
第2温度調節手段を、熱伝導性を有する流路ブロックと、前記流路ブロックの温度を調節するシート状のヒータと、を含んで構成することにより、インクの温度を均一に制御することができる。
請求項11に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項10の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記印字ヘッドが、ピエゾ素子によって駆動される圧電型の印字ヘッドである。
印字ヘッドを、ピエゾ素子によって駆動される圧電型の印字ヘッドとすることができる。一般に、ピエゾ素子によって駆動される圧電型の印字ヘッドを備えた画像形成装置は、印字ヘッド部に温度調節手段を備えないため、当該画像形成装置に適用する場合、より高い効果が得られる。
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、印字ヘッドのインク温度を安定化することができるため、高画質の印字が行える、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成の一例について図1及び図2を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態の画像形成装置全体の概略構成の一例を示す構成図である。なお、本実施の形態では、画像形成装置がインクジェットプリンタの場合について詳細に説明する。
画像形成装置10は、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクに対応して設けられた複数のインクジェット印字ヘッド(以下、印字ヘッド部という。)を有する各印字ヘッド部12K、12C、12M、12Y(以下、総称して印字ヘッド部12という。)にインクを供給する各インク供給部14K、14C、14M、14Y(以下、総称してインク供給部14という。)、給紙部18、デカール処理部20、ベルト搬送部22、印字検出部24、及び排紙部26等、を備えて構成されている。なお、本明細書でいう「印字」とは、文字の印字の他に、画像の印刷も含む。
印字ヘッド部12は、記録紙16の送り方向に沿って、上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、各色の印字ヘッド部12が記録紙16の搬送方向と略直交する方向に沿って固定設置される。
なお、本実施の形態では、KCMYの標準色(4色)を用いて画像を形成する構成を示しているがこれに限らず、インク色や色数の組合せについては、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インク等を追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加してもよい。また、各色の印字ヘッド部の配置順序も特に限定されない。
インク供給部14は、各色の印字ヘッド部12に対応する色のインクを供給するためのバッファタンク及びインクを貯蔵するメインタンクを有し、各タンクは循環路を介して印字ヘッド部12と連通されている。(詳細後述)
給紙部18は、記録媒体である記録紙16を供給するためのものである。なお、本実施の形態では、一例として、ロール紙(連続紙)のマガジンが示されているが、これに限らず、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又は、これと併用して、カット紙が積層装填されたカセットにより用紙を供給しても良い。
デカール処理部20は、給紙部18から送り出された記録紙16に残った巻きクセ(カール)を除去するためのものであり、マガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱くカールした状態になるように加熱温度を制御するとよい。
裁断用カッター28は、ロール紙(記録紙16)を所望のサイズにカットするためのものである。なお、カット紙を使用する場合は、裁断用カッター28を設けなくてもよい。カットされた記録紙16は、ベルト搬送部22へと送られる。
ベルト搬送部22は、前記印字ヘッド部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するためのものであり、ローラ31、32の間に無端状のベルト33が巻き欠けられた構造を含むように構成されている。
ベルト33は、保持した記録紙16を搬送するためのものである。記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(図示省略)が形成されている。図1に示すように、ローラ31、32の間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面、及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、当該吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによって記録紙16がベルト33上に吸着保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は、図1上の時計周り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
ベルト清掃部36は、縁無し印刷等を行った場合にベルト33に付着するインクを清掃するためのものであり、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)に設けられている。
加熱ファン40は、印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、着弾したインクが乾きやすくするためのものである。ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側に設けられており、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱しておく。
ベルト搬送部22により記録16を搬送しつつ各印字ヘッド部12から画像データに基づいて、それぞれ異なった色のインクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像が形成される。
印字検出部24は、印字ヘッド部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ又はエリアセンサ、図示省略)を含んで構成されており、イメージセンサによって撮像した打滴画像を読取り、所要の信号処理等を行って印字状況(吐出の有無、着弾位置誤差、ドット形状、光学濃度等)を検出するためのものである。
後乾燥部42は、印字検出部24の後段に設けられており、印字された画像面を乾燥させるためのものである。具体的一例としては、加熱ファンが挙げられる。
加熱・加圧部44は、後乾燥部42の後段に設けられており、画像表面の光沢度を制御するためのものである。画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ロータ45で加圧し、画像面に凸凹形状を転写する。
排紙部26は、生成された記録物(プリント物)を画像形成装置10の外部へ排出するためのものである。
次に図2〜図12を参照して本実施の形態の画像形成装置10における、インク温度の制御を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、インクを加熱することによりインク温度の制御を行う場合の構成及び制御について説明するが、これに限らず、冷却機能を備えた構成とし、冷却する場合を含む制御を行うようにしてもよい。
まず、本実施の形態の画像形成装置10におけるインク温度の制御に関する部分の概略構成を図2を参照して詳細に説明する。図2は、本実施の形態の画像形成装置10の一例を示す概略構成図である。
本実施の形態の画像形成装置10は、印字ヘッド部12、インク供給部14、及び循環路50等を備えて構成されている。なお、本実施の形態の画像形成装置10では、備えられているインクの数分(本実施の形態では、KCMYの4色分)本構成を備えているが、図2では、インク1色分の構成のみを示している。
インク供給部14は、バッファタンク56、バッファタンクの温度調節を行うバッファタンク温度調節部(第一温度調節部)58、バッファタンク温度検出部60、及びメインタンク62等を備えて構成されている。インク供給部14は、インクヘッド部12から離間した位置に配置されている。インクの消費量が多いような印字を行う画像形成装置10では、バッファタンク56及びメインタンク62が大きくなるため、印字ヘッド部12に大きなインクタンクを配置することは好ましくないため、離間した位置に配置される。
メインタンク62は、インクを貯蔵しておき、バッファタンク56にインクを補充するためのものである。メインタンク62は、温度調節を行わないため、メインタンク62内のインクの温度は、周囲の温度と同様であり、例えば、20℃〜40℃である。インクはフィルタ63を介してポンプ64によりバッファタンク56に移送される。
バッファタンク56は、印字ヘッド部12に供給するインクを貯蔵するためのものであり、液面センサ(図示省略)を備えており、バッファタンク56内の液面が同じとなるように、メインタンク62からインクが移送されてくる。
バッファタンク温度調節部58は、バッファタンク56を加熱して所定の温度(設定温度)にするためのものであり、これによりバッファタンク56内のインクが加熱される。バッファタンク温度調節部58は、インクと接触する部分が高温であると、インクの性質を変質させる可能性があるため、例えば金属等、熱伝導率の高い外壁にヒータを埋め込んだものや、外壁の外側にシート状のヒータが貼付されたもの等が好ましい。
バッファタンク温度検出部60は、バッファタンク56から流出されるインクの温度を検出するためのものであり、インクの出口付近に備えられている。一例としては、サーミスタを用いた温度センサ等が挙げられる。なお、バッファタンク温度検出部60は、インクの温度を直接検出しても良いし、流路を構成する熱伝導性の高い部材の温度を検出するようにしてもよい。
大部数の印字を行うような画像形成装置においては、生産性を維持するために印字中にメインタンク62のインクを交換することが望ましい。この場合、メインタンク62とは別の補充タンクからのインクをメインタンク62に移送するか、メインタンク62からバッファタンク56へのインクの移送を一時的に停止し、満タンのメインタンク62に交換後、インクの移送を再開することが行われる。そのため、バッファタンク56は、メインタンク62のインク交換に想定される時間中に印字するためのインクを貯蔵しておける容量を持つことが好ましい。
なお、本実施の形態の画像形成装置10では、バッファタンク56を1個備えた構成としているが、インク内の気泡を減らすための脱気手段を設けるために、バッファタンク56を2個(2段)備えた構成としても良い。
循環路50は、印字ヘッド部12と、インク供給部14と、を接続して、インクを循環させるためのものであり、インク供給部14から印字ヘッド部12への往路50A及び印字ヘッド部12からインク供給部14への復路とにより形成される。循環路50の一例としては、チューブ等が挙げられる。
循環路50の長さは短いことが望ましいが、印字ヘッド部12は、吐出性能を維持させるために、吐出を回復させるためのメンテナンスを実施することが必要であり、メンテナンス部(図示省略)への移動が必要である。そのため、移動部分はケーブルベア(図示省略)内を通すため、循環路50が長くなり、印字ヘッドのサイズにもよるが、一般に、2m以上の長さが必要となる。この循環路50の部分は、画像形成装置10内部の温度によってインクの温度が影響を受けるため、カバーや断熱材によって周囲温度の影響を受けにくくなっていることが好ましい(詳細後述) 。
周囲温度検出部52は、循環路50(往路50A)の周囲、画像形成装置10内の温度を計測するためのものであり、一例としては、サーミスタを用いた温度センサ等が挙げられる。
バッファタンク56内のインクはポンプ54Aにより循環路50Aを通して印字ヘッド部12の供給タンク66に配送される。また、印字に使用されなかったインクは回収タンク68からバッファタンク56へポンプ54Bにより循環路50Bを通って配送される。
印字ヘッド部12は、供給タンク66、回収タンク68、バルブユニット72、印字ヘッド温度調節部74(第二温度調節部)、印字ヘッド部温度検出部76、及び印字ヘッド78等を備えて構成されている。
供給タンク66は、バッファタンク56から循環路50Aを通って配送されてきたインクを貯留し、印字ヘッドへの流路をON/OFF制御するバルブユニット72及び印字ヘッド温度調節部74の流路を経由して複数の印字ヘッド78に供給される。なお、本実施の形態では、印字ヘッド78を複数備えた構成としているが、これに限らず、印字ヘッド78の個数は1個であってもよい。なお、スループットの高い印字を行う場合には、印字ヘッド78を複数備えた構成とすることが好ましい。
印字ヘッド温度調節部(ヘッド前温調ブロック)74は、供給タンク66から印字ヘッド78に配送されるインクを加熱するためのものである。印字ヘッド温度調節部74の一例の構成図を図3に示す。印字ヘッド温度調節部74は、流路ブロック75及びヒータ77を含んで構成されている。流路ブロック75は、アルミニウム、銅等の熱伝導率の良い材料で形成されることが好ましい。ヒータ77の具体的一例としては、シリコンラバーヒータ等が挙げられる。
印字ヘッド78を複数備える場合は、印字ヘッド温度調節部74は長尺になる。印字ヘッド温度調節部74と印字ヘッド78とは、短いチューブ71A、71Bで1対1に結合されており、印字ヘッド78の位置による流路の差はないが、周辺部の周囲への放熱が大きいために、面積あたりの発熱が一様となるような加熱をした場合は、流路ブロック75内の中央部分の温度が高く、周辺部分の温度が低くなるような流路ブロック75内で温度分布ができる。また、印字ヘッド78へ供給される供給路(チューブ71A)は、1本の供給路(チューブ70A)を分岐するため、流路ブロック75にいたるまでの流路長は中央部分が短く、周辺部分が長いというように若干、異なっている。流路が長いと周辺との熱交換が大きいため、温度降下が大きくなる。これらにより、流路ブロック75の中央部の温度が高くなる場合がある。このような場合は、流路ブロック75に複数の加熱部を設けることにより、温度分布を低減させることができる。
印字ヘッド温度検出部76は、印字ヘッド温度調節部74の温度を検出するためのものであり、具体的例としては、サーミスタを用いた温度センサ等が挙げられる。
回収タンク68は、印字ヘッド78に供給され、印字により消費されずに戻ってきたインクを貯留し、バッファタンク56へ戻すためのものである。
供給タンク66と回収タンク68とは、タンク内のインク圧力をそれぞれ圧力センサ67、69で検出して、所定の圧力に調整されるよう制御されており、供給タンク66と回収タンク68との圧力差により、印字ヘッド78のインク循環が行われる。
なお、インクの循環量は、印字の有無によって変動するが、フル吐出(ベタに印字する)場合でも、所定の循環が行われるように印字ヘッド78内の循環流路が設計されている。
具体的一例として、印字ヘッド78あたり1000ノズルの高精細ヘッドで、最大吐出量が10pl、吐出周波数20kHzの場合、図4に示したような循環となるように設計される。印字率が0の場合は、吐出量が0であり、印字ヘッド78の流量は流入側=流出側=0.4mL/secとなり、印字率100%の場合は、0.2mL/secが吐出され、印字ヘッド78の流入側の流量が0.5mL/secとなり、流出側の流量は0.3mL/secとなる。すなわち、流入側、流出側の流量はともに、印字率により変化し、吐出がない場合でも、フル吐出の場合でも、ある量の循環がなされることになる。
図5に本実施の形態の画像形成装置10の機能ブロック図の一例を示す。本実施の形態の画像形成装置10は、全体制御部80、バッファタンク部14、周囲温度検出部52、印字ヘッド部12、周囲温度降下記憶部90、温度降下補正値算出部92、循環量算出部93、到達時間算出部94、及び画像データ入力部95を備えて構成されている。
制御部80は、画像形成装置10全体を制御するものであり、CPU82、ROM84、RAM86、及びHDD88を含んで構成されている。CPU82では、詳細を後述するインク温度制御処理等が実行される。ROM84は、インク温度制御処理やパラメータ等が記憶されており、RAM86は、CPU20による各種プログラムの実行時におけるワークエリア等として用いられる。
周囲温度降下記憶部90は、循環路50の周囲温度と温度降下量との関係(詳細後述)を予め記憶しておくためのものである。
温度降下補正値算出部92は、周囲温度記憶部90に記憶されている温度降下量を補正するための補正値を算出するためのものである(詳細後述)。
循環量算出部93は、画像データ入力部95から入力された画像データに基づいて、印字量を算出し、印字量に基づいてインクの循環量を算出するためのものである(詳細後述)。
到達時間算出部94は、インク循環量に基づいて、インクがバッファタンク56(バッファタンク温度調節部58)から印字ヘッド部12(印字ヘッド温度調節部74)までの到達時間を算出するためのものである(詳細後述)。
画像データ入力部95は、画像を形成する(印字する)画像データが入力されるためのものである。
CPU82、ROM84、RAM86、HDD88、バッファタンク部14、周囲温度検出部52、印字ヘッド部12、周囲温度降下記憶部90、温度降下補正値算出部92、循環量算出部93、到達時間算出部94、及び画像データ入力部95はデータバス等のバス96により、データ等の授受が可能に接続されている。
次に、本実施の形態の画像形成装置10における、インクの温度の制御の方法を図6〜図12を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、一例として、印字ヘッド78から吐出されるインクの温度(印字ヘッド78に供給されるインクの温度、目標温度)が40℃となるような温度制御を行う場合について説明する。
図6は、本実施の形態の画像形成装置10の制御部80で実行されるインク温度制御処理のフローチャートである。
ステップ100では、インク量変化温度補正量(第1温度補正量)を取得する。インク量変化温度補正量の取得について説明する。インク量変化温度補正量とは、バッファタンク56に流入するインク量の変化による温度変動を補正するための補正量である。図4を参照して具体的に説明した上述のインクの循環量は、1個の印字ヘッド78に対してのものであり、本実施の形態では複数の印字ヘッド78を備えるため、図4に示した量を印字ヘッド78の個数倍した量が実際の循環量である。ここでは、具体的一例として印字ヘッド78が16個からなる場合について説明する。
バッファタンク56への回収タンク68からのインクの戻り量は、吐出量に応じて、4.8mL/sec〜6.4mL/secの間で変動する。インクの温度は、周囲温度により異なるが、一般に、35℃〜40℃の範囲となる。バッファタンク56からのインクの流出量は印字ヘッド78への流入量の合計であり、6.4mL/sec〜8.0mL/secとなる。
メインタンク62からバッファタンク56へのインクの補充量は流出量と流入量との差分であり、0mL/sec〜3.2mL/secとなる。バッファタンク56でから流出するインクの温度は、戻ってきたインクと、メインタンク62からの補充インクとが混ざるため、29℃〜40℃となる。
これら循環するインク量の変動及びメインタンク62から補充されるインク量の変動によるインク温度の変動に対して出力温度を高精度(具体的一例として、目標吐出温度+/−1℃)に一定にすることが求められる。
そのため、バッファタンク温度検出部60で検出した温度と目標吐出温度(40℃)との差をインク量変化温度補正量として取得する。
次のステップ102では、周囲温度補正量(第2温度補正量)を取得する。周囲温度補正量の取得について説明する。周囲温度補正量とは、周囲の温度の影響による温度降下を補正するための補正量である。本実施の形態の画像形成装置10では、印字ヘッド部12とインク供給部14とが離間した位置に配置されているため、循環路50の経路が長くなっている。印字ヘッド温度調節部74へ流出するインクの温度を40℃とした場合、循環路50Aの周囲の温度が40℃に近ければ、循環路50中での温度降下は小さいが、周囲の温度が低ければ、温度降下が大きくなる。また、インクの循環量が小さければ、循環路50中での温度降下は大きくなる。
当該関係に関する具体的実験データの一例を示す。循環路として、外径φ8mm、内径φ6mmの樹脂チューブ、バッファタンクからの流出温度(樹脂チューブに流入される温度)40℃、周囲温度25℃、なお、インクではなく液体として水を用いて実験している。断熱材としては、チューブの周辺に2cmの厚みのウレタンフォームを巻いて断熱を行っている。
チューブの周囲に断熱材無し、ファン(風速1m/sec)の場合、循環量6.4mL/secでΔt=−4.0℃/5m、すなわち、5m毎に4.0℃ずつ温度降下する。
断熱材無し、ファン(風)無しの場合、循環量6.4mL/secでΔt=−1.3℃/5m、すなわち、5m毎に1.3℃度ずつ温度降下し、循環量8.0mL/secでΔt=−1.1℃/5m、すなわち、5m毎に1.1℃度ずつ温度降下する。
チューブの周囲に断熱材が有る場合、循環量6.4mL/secでΔt=−0.2℃/5m、すなわち、5m毎に0.2℃ずつ温度降下する。
本実施の形態の画像形成装置10では、バッファタンク56から印字ヘッド部12へいたる循環路50A中には、断熱材で保護できる部分もあるが、ケーブルベア内では、可撓性が必要となり、寸法状の制約等もあるため、断熱材の使用は難しい場合がある。また、画像形成装置10の構成に使用されている基板などを冷却する必要があるため、ある程度の強制冷却が生じる。従って、循環路50Aに対する温度降下は、上述の断熱材無しでファン有りの場合よりは大きくないものの、循環量6.4mL/secでΔt=−2.0℃/5m、すなわち、5m毎に2.0℃ずつ温度降下する。
上記実験では、チューブのみに着目しているが、実際には、ポンプ54や電磁バルブ(図示省略)等の流路でも温度降下が発生する。周囲温度の影響の割合は、チューブとほぼ同じ特性であり、実際の温度降下を測定しておけばよい。当該温度降下は、インクの循環量にほぼ反比例し、また、周囲温度に対しては、周囲との温度差が大きいほど降下率が大きい特性となる。また、インクの種類によって、例えば、インクの色により組成が異なるため、熱伝導率、比熱、粘度が若干異なっているため、周囲温度が同じであっても、循環路50での温度降下量が異なる。周囲温度と、バッファタンク温度検出部60と印字ヘッド温度検出部76との温度差と、の関係の具体的一例を図7に示す。なお、この場合の循環量は、6.4mL/secある。
図7に示した例では、バッファタンク56から印字ヘッド部12までの送り側は到達時間が50sec〜63secであり、戻り側は若干遅く、63sec〜83secである。バッファタンク56の容量は1000mL程度であるため、この部分の通過時間は、125sec〜156secとなる。すなわち、インクが循環するのにかかる時間は、238sec〜300sec=4分〜5分かかることになる。しかしながら、周囲温度の変化は緩やかであり、図7に示したように、周囲温度1℃あたりの温度降下量は、目標とする温調精度である目標吐出温度+/−1℃に対して小さい。すなわち、4分〜5分のタイムスケールでの周囲環境温度によるインク温度の変化は、バッファタンク温度調節部58の設定温度を高くすることで補正することができ、印字ヘッド温度調節部74での温度をほぼ、目標吐出温度(40℃)にすることができる。
そのため、図7に示した周囲温度と温度降下量との対応関係を周囲温度降下記憶部40に予め記憶しておき、周囲温度と目標吐出温度との差が大きい場合に、バッファタンク温度調節部58の設定温度を高くするように、バッファタンク温度調節部58を制御することにより、印字ヘッド温度調節部74でのインクの温度を目標吐出温度に近づけることができる。
図8に、周囲温度が20℃、30℃、及び40℃の場合に、バッファタンク温度調節部58の設定温度(インクの流出温度)を高くした場合の循環路を含む経路でのインクの温度の降下の具体的例を示す。周囲温度が20℃の場合は、バッファタンク温度調節部58の設定温度を42.4℃にすることにより、印字ヘッド温度検出部76で検出されるインクの温度は40.3℃になる。また、周囲温度が30℃の場合は、バッファタンク温度調節部58の設定温度を41.1℃にすることにより、印字ヘッド温度検出部76で検出されるインクの温度は40.5℃になる。周囲温度が40℃の場合は、バッファタンク温度調節部58の設定温度を目標吐出温度と同じ40.0℃にすることにより、印字ヘッド温度検出部76で検出されるインクの温度は40.6℃になる。このように、バッファタンク温度調節部58の設定温度を高く制御することにより、印字ヘッド温度検出部76で検出されるインクの温度を高精度に制御することができる。
そのため、周囲温度検出部52から周囲温度を取得し、周囲温度降下記憶部90に記憶されている周囲温度と温度降下量との対応関係を参照して温度降下量を周囲温度補正量として取得する。
次のステップ104では、取得したインク量変化温度補正量及び周囲温度補正量に基づいて、バッファタンク温度調節部58の設定温度を決定し、次のステップ106では、決定した設定温度になるようにバッファタンク温度調節部58に対して指示制御する。これにより、バッファタンク温度調節部58でのインク温度の調節が行われる。
次のステップ108では、外乱温度補正量(第4温度補正量)を取得する。外乱温度補正量の取得について説明する。外乱温度補正量とは、印字中のインクタンクの交換や補充等の急激な外乱により、バッファタンク56から流出するインクの温度の変動を補正するための補正量である。
本実施の形態の画像形成装置10では、メインタンク62を交換する場合、バッファタンク56は、通常は液面センサにより同じ液量に維持されているが、メインタンク62からのインクの補充が停止されるため、液量が一時的に減少してしまう。すなわち、メインタンク62からの補充がある場合に、バッファタンク56への流入温度が29℃であったものが、突然、回収タンク68からの戻りの分のみとなり、35℃に近いインクがバッファタンク56に流入する場合が生じる。その後、メインタンク62からのインクの補充が再開された際に、下がった液面を元の高さに戻そうとして通常よりも早い速度(補充量が多く)で補充が行われるため、例えば、メインタンク62のインク温度が20℃であった場合、バッファタンク56内の温度は補充されたインクの温度と同じ20℃に近い温度に急激に変化することになる。この変化をバッファタンク温度調節部58でのみ制御しようとすると、図9に示したような変動が発生し、定常的な状態でバッファタンク56の目標流出温度+/−0.3℃であったものが、+/−1.0℃程度に変動が増加してしまう。そこで、このインク温度の変動を印字ヘッド部12の印字ヘッド温度調節部74で制御することにより、補正する。これにより、バッファタンク部14に冷却機能等の余分な温度調節機能を備えなくてもよいようにできる。
バッファタンク56と印字ヘッド部12とは離間して配置されているため、このような外乱によるインク温度の変動が発生してから印字ヘッド部12への影響が到達(外乱により温度変動が発生したインクが到達)するまでに時間遅れttが発生する。当該時間遅れはインクの循環量によって変化する。
各印字ヘッド78へ到達するためのインクの循環量は図4に示した印字ヘッド流入側の流量の関係にある。近似的には、k番目の印字ヘッド78へのインクの流入量Vk(t)mL/secは、k番目のヘッドの印字率Pk(t)の一次関数として、下記の式(1)により表される。
Vk(t)=aPk(t)+b ・・・(1)
例えば、16個の印字ヘッド78を備えている場合、全ての印字ヘッド78へのインクの流入量の合計Va(t)は、下記の式(2)により算出される。
Va(t)=ΣVk(t)(k=1,16)=aΣPk(t)(k=1,16)+16b ・・・(2)
バッファタンク56の出口から印字ヘッド温度調節部74に至るまでの循環路50Aを含む流路にあるインク量は時間的に一定であり、その量はVcとする。このVcにあたる分をバッファタンク56で外乱により温度変動が発生したインクが経過する時間(時間遅れ)ttは、下記の式(3)を到達時間算出部94で解くことで算出できる。
∫Va(t)dt(t=0,tt)=Vc ・・・(3)
なお、実際の温度の変化は秒単位の緩やかなものであるため、図示しないタイマ等を用いて1秒毎にVa(t)を到達時間算出部94で算出し、算出した値をメモリ(図示省略)等に記憶しておき、現時点から過去にわたって、Va(t)を加算し、加算した結果がVcより大きくなる時間を計算するようにしてもよい。すなわち、下記の式(4)を満たすtt(t)を算出するようにしてもよい。
ΣVa(t=0、−1、〜、−tt)>Vc ・・・(4)
ここで、印字ヘッド温度調節部74によるインクの温度調節は、スペース上の制約から小型に構成する必要が有り、大きな熱交換を行うことはできないため、補助的な役割であり、流入するインクの温度と目標流出温度との差が小さいことが望ましいが、印字ヘッド温度調節部74の温調温度と流入するインクの温度との差が大きい場合は、熱の移動量がおおきく、差が小さい場合には、熱の移動量が小さいという特徴がある。
印字ヘッド温度調節部74に流入するインクの温度と目標流出温度との差と、流出するインク温度と目標流出温度との差の具体的一例を図10に示す。このように、目標流出温度との差が小さくすることができるため、高精度にインク温度の制御を行うことができる。
すなわち、流入インク温度と目標流出温度との差をΔei、流出インク温度と目標流出温度との差をΔetとすると、両者の間には、一対一の対応関係がある。従って、流出温度と目標流出温度との差を0にするためには、印字ヘッド温度調節部74の設定温度を実際の差分、逆に補正すればよい。具体的一例として、42℃(目標流出温度+2℃)で流入したインクを設定温度が40℃の印字ヘッド温度調節部74を通すと41℃(目標流出温度+1℃)で流出される場合、設定温度を38℃として温調することにより、流出するインクの温度を40℃にすることができる。この関係を補正テーブルとして、図示しないメモリやHDD88等に予め記憶しておくことにより、目標流出温度を設定し、流入するインクの温度が所定の範囲内に有れば、印字ヘッド温度調節部74による補正により、印字ヘッド78に流入する温度を一定にする精度を向上することができる。
そのため、図11に例示するように、バッファタンク温度検出部60で検出したインクの温度と目標流出温度との差に基づいて、時間遅れtt後に印字ヘッド温度調節部74の設定温度を制御する。従って、バッファタンク温度検出部60で検出したインクの温度と目標流出温度との差を外乱温度補正量として取得する。
なお、上記の具体的一例では、Vcは約400mLであり、インクの循環量は6.4mL/sec〜8.0mL/secであるので、時間遅れttは、50sec〜62.5secであり、高速な算出処理を行わなくても、効果的な補正が可能である。このように、印字ヘッド温度調節部74によるインクの温度の制御は、バッファタンク温度調節部58より熱容量が小さいため、バッファタンク温度調節部58での変動周波数以上の周波数の熱応答性があり、バッファタンク温度調節部58で発生した振動的な誤差の外乱による温度変動を補正することが可能となる。すなわち、印字ヘッド温度調節部74の熱応答がバッファタンク温度調節部58の熱応答よりも高速であるため、印字ヘッド温度調節部74は、外乱による温度変動を補正することが可能となる。
次のステップ110では、循環量(第3温度補正量)を取得する。循環量温度補正量の取得について説明する。循環量温度補正量とは、インクの循環量の変動に対する補正を行うための補正量である。
上述したように、印字率が小さければ、インクの循環量は少なくなり、循環路50での温度降下量は大きくなる。具体的一例としては、循環量が6.4mL/secである場合の温度降下量は2.0℃程度であり、循環量が8.0mL/secに変換すると温度降下量は1.6℃となる。両者の差の0.4℃は、目標吐出温度+/−1℃を目標としている本実施の形態の画像形成装置10では、無視できないずれ(変動)である。
上記循環量の違いにより発生したインク温度の変動をバッファタンク温度調節部58の設定温度の制御により補正するのは、バッファタンク56は熱容量が大きく、その中でのインクの滞留時間が長いため、循環量の時間変動に対して、十分な応答性を持っていないため、適していない。そのため、当該補正は、印字ヘッド温度調節部74で補正することが好ましい。
バッファタンク温度調節部58から印字ヘッド温度調節部74までのインクの到達時間ttを到達時間算出部94で算出する。温度降下と時間はほぼ比例関係にあるので、これにより、印字ヘッド温度調節部74の設定温度を制御する。インクの循環量と印字ヘッド温度調節部74の設定温度Tvとの関係の一例を図12に示す。
具体的には、温度降下補正値算出部92で温度降下補正値を算出する。図7に例示した、周囲温度降下記憶部に予め記憶されている通常の周囲温度に対する補正テーブルを決めた際のインクの流量でのバッファタンク温度調節部58から印字ヘッド温度調節部74までの時間をtt0、当該場合の周囲温度T、インクの種類Iにおける温度降下量をTe0(T、I)とすると、温度降下補正値は、下記の式(5)により算出する。
Tv(t、T、I)=tt(t)/tt0×Te0(T、I) ・・・(5)
当該温度降下補正値による補正により、画像データ(印字率)を元にして循環量による温度降下分の補正が可能となるので、印字ヘッド78から吐出されるインクの温度の制御を向上することができる。
そのため、周囲温度降下量とインクの循環量とに基づいて、温度降下補正値を循環量温度補正量として取得する。
次のステップ112では、印字ヘッド温度調節部74におけるフィードバック補正を行うために、印字ヘッド温度検出部76で検出した印字ヘッド温度を取得する。
次のステップ114では、取得した外乱温度補正量、循環量温度補正量、到達時間tt、及び印字ヘッド温度に基づいて、印字ヘッド温度調節部74の設定温度を決定し、次のステップ116では、決定した設定温度になるように印字ヘッド温度調節部74に対して指示制御する。これにより、印字ヘッド温度調節部74でのインク温度の調節が行われる。
次のステップ118では、本処理を終了するか否か判断する。終了しない場合(印字が継続されている場合)等は否定されて、ステップ100に戻り、本処理を繰り返す。一方、画像データの印字が全て終了した場合等は肯定されて本処理を終了する。
次に本実施の形態の画像形成装置10におけるインクの温度制御処理を行う場合の具体的最適例の一例について説明する。上述したように印字ヘッド78から吐出されるインクの温度は、目標吐出温度+/−1℃が好ましい。
内径φ6mmのチューブ(循環路50)を使用したとすると、断面積は28.3mmであり、インクの循環量を6.4mL/secとすると、循環路50内の流速は6400/28.3=226mm/secである。循環路50を通過する時間と伝熱量(=周囲温度による温度降下量)は比例関係にあるので、循環路50Aを通過する時間T(sec)は下記の式(6)により規定される。
T(sec)=循環路50Aの長さL(mm)×循環路50Aの断面積S(mm)/循環量V(mL/sec) ・・・(6)
まず、最適例の下限について説明する。循環量が6.4mL/sec、周囲温度が20℃の場合の温度降下量は、2.0℃/5mである。従って、本実施の形態のインク温度制御処理を行わない場合であっても、循環路50Aが2.5m以下の長さであれば、印字ヘッド温度調節部74におけるインクの温度を目標吐出温度+/−1℃にすることができる。この条件を上記の循環路50Aの通過時間T(sec)で示すと11sec以下となる。
次に最適例の上限について説明する。循環路50Aが長くなれば流路内で温度分布が生じるため、周囲温度検出部52で検出した温度で補正しても誤差が発生する場合がある。3℃程度の温度分布は想定されるが、循環量が6.4mL/secの場合では、周囲の温度が20℃と23℃での温度降下量の差は0.3℃/5mであるので、循環路50Aが17m以上の長さの場合に、補正をしても温度分布が3℃あれば、印字ヘッド温度調節部74でのインクの温度のずれが1℃以上となる場合が生じる。この条件を上記の循環路50Aの通過時間T(sec)で示すと75secとなる。
すなわち、循環路50Aの構造等の諸条件により多少変動するが、インクが循環路50Aを通過する時間が11sec〜75secの範囲内の場合に本実施の形態のインク温度制御処理の効果が顕著に表れる。
なお、循環路50Aの長さは、循環路50Aの内径によっても異なるが、循環路50Aの径は要求される圧力損失を満足する範囲の細い径のものを選ぶこと及び、画像形成装置10の小型化のためにできる限り短くしようとすることから、上述した2.5m〜17mの範囲内であれば、本実施の形態のインク温度制御処理の効果が顕著に表れる。
また、印字率は、印字率によりインクの循環量が変化し、インクが循環路50Aを通過する時間が変化するが、循環路50Aの通過時間が上記11sec〜75secの範囲内であれば、本実施の形態のインク温度制御処理の効果が顕著に表れる。
なお、上述した範囲は、具体的最適例の一例であり、当該範囲外であっても本実施の形態のインク温度制御処理を行うことにより、行わない場合よりも、より高精度に印字ヘッド78から吐出されるインク温度の制御を行うことができ、印字ヘッド78のインク温度を安定化することができる。
なお、本実施の形態では、インクの循環量を印字率に基づいて算出しており、印字率は画像データに基づいて算出しているがこれに限らず、インクの循環量を検出する検出部(センサ等)を循環路50に設けるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置10では、目標吐出温度(40℃)とバッファタンク温度検出部60により検出した温度とに基づいて、インク量変化温度補正量を取得し、周囲温度検出部52により検出した循環路50Aの周囲の温度に対応する周囲温度降下記憶部から取得した温度降下量に基づいて、周囲温度補正量を取得し、インク量変化温度補正量及び周囲温度補正量に基づいてバッファタンク温度調節部58の設定温度を決定し、当該設定温度になるように、バッファタンク温度調節部58を制御する。また、バッファタンク56の目標流出温度とバッファタンク温度検出部60により検出した温度とに基づいて、外乱温度補正量を取得し、到達時間算出部94によりバッファタンク温度調節部58から印字ヘッド温度調節部74へインクが到達するまでの時間を算出し、温度降下量と循環量算出手段93により算出したインクの循環量とに基づいて、循環量温度補正量を取得し、外乱温度補正量、循環量温度補正量、到達時間、及び印字ヘッド温度検出部76により検出した温度に基づいて印字ヘッド温度調節部74の設定温度を決定し、当該設定温度になるように、印字ヘッド温度調節部74を制御する。
これにより、バッファタンク56に流入するインク量の変化によるインク温度の変動、バッファタンク56で外乱により発生したインク温度の変動、循環路50A周囲温度による温度降下、及びインク循環量の変化によるインク温度の変動等を補正(制御)することができ、印字ヘッド78から吐出されるインクの温度を安定化することができる。従って、本実施の形態の画像形成装置10では、高画質の印字を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る、画像形成装置の概略構成の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る、画像形成装置における印字ヘッドの温度制御に関する概略構成の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る、印字ヘッド温度調節部の構成の一例を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る、画像形成装置におけるインクの循環量の具体的一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る、画像形成装置の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る、画像形成装置の制御部で実行されるインク温度制御処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、周囲温度と、バッファタンク温度検出部と印字ヘッド温度検出部との温度差と、の関係の具体的一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る、周囲温度が20℃、30℃、及び40℃の場合に、バッファタンク温度調節部の設定温度(インクの流出温度)を高くした場合の循環路を含む経路でのインクの温度の降下の具体的例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る、バッファタンクで外乱により生じるインク温度の変動を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る、印字ヘッド温度調節部における流入インク温度と目標流出温度との差と、流出インク温度と目標流出温度との差との関係を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る、外乱によるインク温度の変動と印字ヘッド温度調節部の設定温度の制御との関係の一例について説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る、インクの循環量と印字ヘッド温度調節部の設定温度Tvとの関係の一例を説明するための説明図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 印字ヘッド部
14 インク供給部
50 循環路 (液体循環手段)
52 周囲温度検出部 (周囲温度検出手段)
56 バッファタンク (第1タンク)
58 バッファタンク温度調節部 (第1温度調節手段)
60 バッファタンク温度検出部 (第1温度検出手段)
62 メインタンク
66 供給タンク
68 回収タンク
72 バルブユニット
74 印字ヘッド温度調節部 (第2温度調節手段)
76 印字ヘッド温度検出部 (第2温度検出手段)
78 印字ヘッド
80 制御部 (第1温度制御手段、第2温度制御手段)
90 周囲温度降下記憶部 (記憶手段)
92 温度降下補正値算出部 (温度降下量算出手段)
93 循環量算出部 (循環量算出手段)
94 到達時間算出部 (到達時間算出手段)

Claims (11)

  1. 画像データに基づいて液滴を吐出する印字ヘッドを備えた印字ヘッド部に液体を供給するために前記印字ヘッド部から離間した位置に配置された第1タンクと、
    前記第1タンクの温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記第1タンクの温度を調節する第1温度調節手段と、
    前記印字ヘッド部と前記第1タンクとの間で液体を循環させる液体循環手段と、
    前記液体循環手段の前記第1タンクから前記印字ヘッド部への循環路周囲の温度を検出する周囲温度検出手段と、
    前記液滴の目標吐出温度と前記第1温度検出手段により検出した温度とに基づいて定めた第1温度補正量と、前記周囲温度検出手段により検出した温度に基づいて定めた第2温度補正量と、に基づいて定めた設定温度になるように前記第1温度調節手段の温度を制御する第1温度制御手段と、
    前記印字ヘッドに流入する液体の温度を調節する、前記印字ヘッド部に配置された第2温度調節手段と、
    前記第1温度調節手段から前記第2温度調節手段に液体が到達するまでの到達時間を算出する到達時間算出手段と、
    前記第2温度補正量と前記循環量とに基づいて定めた第3温度補正量及び前記到達時間と、に基づいて定めた設定温度になるように前記第2温度調節手段の温度を制御する第2温度制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記第2温度調節手段の熱応答が、前記第1温度調節手段の熱応答よりも高速であり、
    前記第2温度制御手段は、前記第3温度補正量と、前記第1温度調節手段の目標流出温度と前記第1温度検出手段により検出した温度とに基づいて定めた第4温度補正量及び前記到達時間と、に基づいて定めた設定温度になるように前記第2の温度調節手段の温度を制御する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印字ヘッド部の温度を検出する第2温度検出手段を備え、
    前記第2温度制御手段は、さらに、前記第2温度検出手段で検出した温度と前記目標吐出温度とに基づいて定めた第5温度補正量、に基づいて定めた設定温度になるように前記第2の温度調節手段の温度を制御する、
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記周囲温度検出手段により検出した温度と、前記循環路を液体が循環するときの温度降下量と、の対応関係が予め記憶された記憶手段を備え、
    前記第1温度制御手段は、前記記憶手段に記憶された対応関係に基づいて、前記第2温度補正量を定める、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記対応関係は前記液体の種類毎に前記記憶手段に記憶されている、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記到達時間算出手段で算出された到達時間に基づいて、前記循環路を液体が循環するときの温度降下量を補正する温度降下量算出手段を備え、
    前記第2温度制御手段は、前記第2温度補正量と前記温度降下量算出手段で算出された温度降下量とに基づいて前記第3温度補正量を定める、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記循環量を前記画像データに基づく画像の印字率により算出する循環量算出手段を備える、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1タンクにインクを供給する第2タンクを備えた、
    請求項1から請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1タンクから前記液体タンクへの循環路を液体が通過する時間が11秒から75秒の間である、
    請求項1から請求項8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第2温度調節手段は、熱伝導性を有する流路ブロックと、
    前記流路ブロックの温度を調節するシート状のヒータと、
    を含む、請求項1から請求項9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記印字ヘッドが、ピエゾ素子によって駆動される圧電型の印字ヘッドである、
    請求項1から請求項10の何れか1項に記載の画像形成装置。
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