JPH11129502A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH11129502A
JPH11129502A JP29853497A JP29853497A JPH11129502A JP H11129502 A JPH11129502 A JP H11129502A JP 29853497 A JP29853497 A JP 29853497A JP 29853497 A JP29853497 A JP 29853497A JP H11129502 A JPH11129502 A JP H11129502A
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輔 杉本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パージによってインクの噴射経路を確実に浄
化し、そのパージに伴うインクの浪費を良好に抑制する
ことのできるインクジェットプリンタの提供。 【解決手段】 ノズルヘッド31は、ノズル32の流路
抵抗が復路37のそれよりも大きくなるように設計され
ている。また、副室入口22b及び副室出口21bは、
圧接弁28,27により次のように開閉が切り換えられ
る。副室入口22bを開放し、副室出口21bを密閉す
ると、ポンプ120の駆動時には、往路35へ送り込ま
れたインク400の大部分が復路37を介して副室13
へ循環される。副室入口22b及び副室出口21bを共
に密閉すると、往路35へ送り込まれたインク400の
全てがノズル32から外に排出される。従って、副室入
口22bを開放してパージを行った後、副室入口22b
を密閉してパージを行えば、インク400の浪費を抑え
つつその噴射経路を確実に浄化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを被記録媒
体に噴射するノズルヘッドを備えたインクジェットプリ
ンタに関し、詳しくは、そのノズルヘッドに強制的にイ
ンクを送り込んでインクの噴射経路を浄化することので
きるインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクを被記録媒体に噴射す
るノズルヘッドを備えたインクジェットプリンタでは、
噴射経路内のインクに気泡やゴミが混入したり、噴射経
路内のインクが固化したりする可能性がある。このよう
な場合、インクの吐出不良が発生し、駆動信号に応じた
画像形成が困難になることがある。
【0003】そこで、近年、噴射経路の浄化(以下、メ
ンテナンスともいう)を行うメンテナンス手段を備えた
インクジェットプリンタが開発されている。このメンテ
ナンス手段としては、例えば、上記噴射経路内のインク
を気泡やゴミと一緒に強制的に吐出するパージ(パージ
ングともいう)、ノズル面を払拭してノズル周囲のイン
クやゴミを除去するワイピング、等を実行するものが考
えられている。吐出不良の発生時には、上記メンテナン
ス手段によって上記噴射経路を浄化することにより、イ
ンクの吐出不良を解消することができる。
【0004】ところが、パージによってメンテナンスを
行う場合、上記噴射経路内の気泡等を完全に除去するた
めには多量のインクを強制的に噴射しなければならず、
インクの浪費となる。そこで、インクを貯留するための
インクタンクを主室と副室とによって構成し、次のよう
にしてパージに伴うインクの浪費を抑制することが提案
されている。
【0005】例えば、図15の概略図に例示するインク
ジェットヘッドは、インクタンク910として、インク
を貯留する主室911及び副室913を備えている。被
記録媒体にインクを噴射するノズルヘッド931は、多
数のノズル932を備えており、主室911から往路9
35を介してインクが供給される。また、ノズルヘッド
931と副室913とは復路937を介して接続されて
いる。
【0006】ノズルヘッド931は、各ノズル932に
対応して圧電変換素子938を備えており、この圧電変
換素子938の体積変化に応じて、ノズル932内のイ
ンクが噴射される。通常の印字時には、このインクの噴
射によって消費された量のインクが、主室911から往
路935を介して供給される。
【0007】パージによってメンテナンスを行う場合
は、主室911に貯留されたインクを図示しないポンプ
等によって加圧し、そのインクを往路935を介してノ
ズルヘッド931へ強制的に送り込む。すると、ノズル
ヘッド931に送り込まれたインクは、ノズル932か
ら外に排出される経路と、復路937を介して副室91
3へ向かう経路とに分かれる。なお、この二つの経路に
おけるインクの流量比は、ノズル932と復路937と
の流路抵抗に応じて定まる。
【0008】このようにしてパージを行う場合、ノズル
932から外に排出されるインクは、ノズル932内の
気泡等を排出するのに充分なインク量であればよい。ノ
ズルヘッド931へ強制的に送り込まれた残りのインク
は、復路937を介して副室913へ送られる。このイ
ンクによって、往路935内,復路937内,及びノズ
ル932の分岐点近傍の気泡等を含んだインクがきれい
なインクに置き換えられる。また、副室913に貯留さ
れたインクは、気泡等を分離した後、主室911へ送り
返して再利用することができる。
【0009】このように構成されたインクジェットヘッ
ドでは、パージによって外に排出されるインクをノズル
932内の浄化に必要な最小量に抑えることができ、他
の噴射経路の浄化に使われたインクは再利用が可能とな
る。従って、インクの浪費を抑制することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ノズル93
2と復路937との流路抵抗は、気泡等がインクに含ま
れる量や、気泡等の存在位置等によって変動する。図1
5のインクジェットヘッドでは、ノズル932から外に
排出される経路と復路937を介して副室913へ向か
う経路とのインクの流量比を上記流路抵抗によって規定
しているので、上記流量比にはある程度の変動が発生し
ていた。従って、パージによってインクの噴射経路を確
実に浄化するためには、主室911内のインクを高圧で
加圧したり、長期間に渡って加圧したりして、上記流量
比の変動を補う必要があった。このため、パージに伴う
インクの浪費を抑制するのにも限界があった。
【0011】そこで、本発明は、パージによってインク
の噴射経路を確実に浄化し、しかも、そのパージに伴う
インクの浪費を一層良好に抑制することのできるインク
ジェットプリンタを提供することを目的としてなされ
た。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、インク
を貯留する主室、副室、及び上記副室から上記主室へイ
ンクを流入させるようにその両室を結ぶ連通路からなる
インクタンクと、上記インクを被記録媒体に噴射するノ
ズルヘッドと、上記主室から上記ノズルヘッドへインク
を供給するための往路と、上記ノズルヘッドから上記副
室へインクを帰還させるための復路と、上記主室に貯留
されたインクを加圧してパージを行うパージ手段と、を
備えたインクジェットプリンタであって、上記ノズルヘ
ッドから上記復路を介して上記副室に至るインクの流通
経路を開閉するバルブ手段と、上記パージ手段がパージ
を行うときに、上記バルブ手段により上記流通経路を開
放するか閉鎖するかを切り換えるバルブ制御手段と、を
設けたことを特徴とする。
【0013】このように構成された本発明では、パージ
手段が、主室に貯留されたインクを加圧する。すると、
インクは往路を介してノズルヘッドへ供給され、ノズル
ヘッドの開口部を介して外に排出される経路と、復路を
介して副室へ帰還される経路とに分かれる。このとき、
バルブ制御手段によってバルブ手段の状態を切り換え、
ノズルヘッドから復路を介して副室に至るインクの流通
経路を閉鎖すれば、インクはその流通経路には送られ
ず、全てノズルヘッドの開口部を介して外に排出され
る。また、バルブ制御手段によって上記流通経路を開放
すれば、パージ手段に加圧されたインクは復路を介して
副室に至る上記流通経路へも送られる。このように副室
へ帰還されたインクは、連通路を介して主室に流入さ
せ、再利用することができる。
【0014】このように、本発明では、バルブ制御手段
による切り換えによって、パージ手段に加圧されたイン
クを、上記流通経路を介して副室へ送るか否かを確実に
切り換えることができる。このため、インクの噴射経路
等の流路抵抗の変動を補わなくても、その噴射経路を確
実に浄化することができる。従って、本発明では、パー
ジによってインクの噴射経路を確実に浄化すると共に、
インクの浪費を一層良好に抑制することができる。
【0015】また、本発明では、副室へ帰還されたイン
クを、連通路を介して主室に流入させ、再利用してい
る。図15のインクジェットヘッドのように、復路93
7,往路935等を介して主室911へインクを送り返
すと、次のような課題が生じる。すなわち、副室913
内でインク中の気泡等が完全に分離されていない場合、
インクを主室911へ送り返したときに気泡等が復路9
37,往路935,ノズル932等に残留する可能性が
ある。これに対して、本発明では、副室のインクを連通
路を介して主室に流入させているので、パージを行った
後は気泡等がインクの噴射経路に残留することがない。
従って、本発明では、インクの噴射経路を一層確実に浄
化することができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記バルブ制御手段によって上記流通経路を
開放した状態で上記パージ手段にパージを行わせ、続い
て、上記バルブ制御手段によって上記流通経路を閉鎖し
た後で上記パージ手段にパージを行わせるパージ制御手
段を、更に設けたことを特徴とする。
【0017】本発明では、パージ制御手段が、バルブ制
御手段によって上記流通経路を開放した状態でパージ手
段にパージを行わせ、続いて、バルブ制御手段によって
上記流通経路を閉鎖した後でパージ手段にパージを行わ
せる。このため、前者のパージでは、パージ手段に加圧
されたインクは上記流通経路へも送られ、往路内及び復
路内の気泡等を含んだインクがきれいなインクに置き換
えられる。続いて、後者のパージでは、上記加圧された
インクは全て上記開口部を介して外に排出される。ま
た、このとき、往路内及び復路内のインクは既にきれい
なインクに置き換えられている。このため、後者のパー
ジでは、上記開口部近傍に残留している気泡のみを排出
するのに必要最小限のインクを送っても、充分に噴射経
路全体を浄化することができる。すなわち、後者のパー
ジを行っているときに往路等から上記開口部近傍(例え
ば図15のノズル932)に気泡等が流入することはな
い。
【0018】従って、本発明では、請求項1記載の発明
の効果に加えて、インクの噴射経路を一層確実に浄化す
ると共に、インクの浪費を一層良好に抑制することがで
きるといった効果が生じる。請求項3記載の発明は、請
求項1または2記載の構成に加え、上記ノズルヘッドの
開口部の流路抵抗が、上記復路の流路抵抗よりも大きい
ことを特徴とする。
【0019】本発明では、ノズルヘッドの開口部の流路
抵抗が復路の流路抵抗よりも大きいので、バルブ手段に
より上記流通経路を開放した場合、パージ手段に加圧さ
れたインクはその大部分が復路を介して副室に帰還され
る。また、上記流通経路を閉鎖した場合は、前述のよう
に全てのインクが上記開口部を介して外に排出される。
このため、上記流通経路の開閉をバルブ制御手段によっ
て切り換えることにより、パージ手段に加圧されたイン
クを外に排出するか副室へ帰還させるかをきわめて良好
に切り換えることができる。よって、インクの噴射経路
等の流路抵抗の変動を補う必要性が一層少なくなり、そ
の噴射経路を一層確実に浄化することができる。
【0020】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、インクの噴射経路を一層確実
に浄化すると共に、インクの浪費を一層良好に抑制する
ことができるといった効果が生じる。請求項4記載の発
明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、上
記パージ手段がパージを行うとき、上記ノズルヘッドの
開口部を封止する封止手段と、上記パージ手段がパージ
を行うときに、上記封止手段による封止を行うか否かを
切り換える切換手段と、を更に設けたことを特徴とす
る。
【0021】本発明では、切換手段によって封止手段に
よるノズルヘッドの開口部の封止を行えば、インクはそ
の開口部を介して外に排出される経路には送られない。
そして、このとき上記流通経路が開放されていれば上記
インクは全てその流通経路へ送られる。このパージ動作
によって、往路内及び復路内の気泡等を含んだインクが
きれいなインクに置き換えられる。また、この間インク
は一切浪費されない。一方、切換手段によって上記封止
を行わないようにすると共に、バルブ制御手段によって
上記流通経路を閉鎖すれば、前述のように全てのインク
が上記開口部を介して外に排出される。しかも、このパ
ージ動作では、上記開口部近傍の気泡等を排出するのに
必要最小限の量のインクを外に排出すればよい。すなわ
ち、他の部分は前述のパージ動作で浄化すればよい。こ
のため、パージに伴うインクの浪費をきわめて良好に抑
制することができる。
【0022】このように、本発明では、パージ手段に加
圧されたインクを外に排出するか副室へ帰還させるか
を、インクの噴射経路等の流路抵抗に全く関係なく、き
わめて確実に切り換えることができる。従って、本発明
では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、インクの噴射経路を一層確実に浄化すると共に、
インクの浪費を一層良好に抑制することができるといっ
た効果が生じる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項4記載の構
成に加え、上記バルブ制御手段によって上記流通経路を
開放すると共に、上記切換手段によって上記封止手段に
よる封止を行った状態で上記パージ手段にパージを行わ
せ、続いて、上記バルブ制御手段によって上記流通経路
を閉鎖すると共に、上記切換手段よって上記封止を解除
した後で上記パージ手段にパージを行わせるパージ制御
手段を、更に設けたことを特徴とする。
【0024】本発明では、パージ制御手段が、バルブ制
御手段によって上記流通経路を開放すると共に、切換手
段によって封止手段による封止を行った状態でパージ手
段にパージを行わせ、続いて、バルブ制御手段によって
上記流通経路を閉鎖すると共に、切換手段よって上記封
止を解除した後で上記パージ手段にパージを行わせる。
このため、前者のパージでは、パージ手段に加圧された
インクは全て上記流通経路へ送られ、往路内及び復路内
の気泡等を含んだインクがきれいなインクに置き換えら
れると共に、インクは一切浪費されない。続いて、後者
のパージでは、上記加圧されたインクは全て上記開口部
を介して外に排出される。また、このとき、往路内及び
復路内のインクは既にきれいなインクに置き換えられて
いるので、請求項2に関連して述べたように、排出する
インクはきわめて少なくて済む。
【0025】従って、本発明では、請求項4記載の発明
の効果に加えて、インクの噴射経路を一層確実に浄化す
ると共に、インクの浪費を一層良好に抑制することがで
きるといった効果が生じる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明が適用されたインクジ
ェットプリンタの基本構成を表す概略図である。なお、
本実施の形態のインクジェットプリンタは、固形インク
を熱溶融して噴射するいわゆるホットメルトインクジェ
ットプリンタである。
【0027】図1に示すように、本インクジェットプリ
ンタのヘッド(インクジェットヘッド)1は、キャリッ
ジ3(図12参照)に搭載され、ガイド軸5に沿って移
動可能に構成されている。ヘッド1は、移動範囲の左側
近傍(図1における左側)を搬送される被記録媒体とし
ての記録紙(図示せず)にインクを噴射して印字を行う
と共に、その印字の前後や起動時、または所定タイミン
グでガイド軸5の右端近傍のパージングポジションへ移
動して、後述のメンテナンス動作を受ける。なお、上記
キャリッジ3は、キャリッジモータ8にベルト9を介し
て接続され、そのキャリッジモータ8の回転に応じてガ
イド軸5に沿って移動する周知のものである。
【0028】ガイド軸5を介してヘッド1を支持するフ
レーム100は、上面が記録紙を案内するガイド面10
1となっており、その上に搬送ローラ103,105が
配設されている。各搬送ローラ103,105には、プ
ーリ107,109が同軸状に固定され、そのプーリ1
07,109には、搬送モータ111の駆動力がベルト
113を介して伝達される。このため、記録紙をガイド
面101に沿って、ガイド軸5とは直交する方向に搬送
することができる。また、上記パージングポジションに
は、ヘッド1のノズル面36(図4)と対向する位置に
封止手段としてのゴムパッド115が配設され、切換手
段としてのパッド駆動モータ117(図8)によってノ
ズル面36に圧接/隔離可能に構成されている。更に、
パージングポジション側のフレーム100外側には、前
述のキャリッジモータ8,搬送モータ111に加えて、
パージ手段としてのポンプ120が配設されている。
【0029】次に、ヘッド1の構成について、図2〜4
を用いて説明する。なお、図2はヘッド1の分解斜視図
であり、図3は、そのヘッド1のインクタンク10の上
面図、図4(a)及び(b)は図3のB−B線及びC−
C線切断端面図である。また、ヘッド1の構成について
は、特願平8−305325号に詳しく説明したので参
照されたい。
【0030】ヘッド1は、図2に示すように、インクタ
ンク10、フロントパネル30、溶融タンク40、カム
50及び制御盤ステージ70を備えている。インクタン
ク10は、フロントパネル30を取り付けるための傾斜
した前面部15と、ホットメルトインク(以下、単にイ
ンクと表記することもある。)を溜めておくことができ
るカラー出力(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)用の
四組の主室11及び副室13と、インクタンク上蓋19
と、インクタンク10の裏面に取り付けられたインクタ
ンクヒータ17とを備え、更に、図4(b)に示すよう
に、インクタンク10の各々の主室11及び副室13の
底面裏側に、下方へ開口した連通路21を備えている。
【0031】主室11は、上方から見た形状が図2に示
すようにL字形の形状をしており、連通路21へ通じる
主室入口21a(図4(b))と、フロントパネル30
へ通じる主室出口22a(図4(a),図2)と、フィ
ルタ29(図4(a))とを備えている。フィルタ29
は、ステンレススチールの繊維を焼結させて紙状にした
後、プレスすることによって製作されたものであり、各
繊維が複雑に曲折して重なり合い、三次元構造の通路を
有するものである(例えば、「トミーファイレックS
S」(登録商標):株式会社巴川製紙所製)。
【0032】副室13は、連通路21へ通じる副室出口
21bと、フロントパネル30へ通じる副室入口22b
と、図2及び図4(b)に示すように、副室出口21b
及び副室入口22bを開閉するほぼ逆T字形の弁開閉レ
バー24とを備えている。弁開閉レバー24は、アルミ
ニウム合金ダイキャスト製であり、図4(b)に示すよ
うに、副室出口21bと副室入口22bとの間に設けら
れたレバー台座25を支持点として揺動可能な状態で取
り付けられている。また、弁開閉レバー24は、圧接弁
27及び28を備えており、板バネ26に付勢されるこ
とによって、通常時には圧接弁28が副室入口22bを
密閉する状態を保持している。なお、圧接弁27及び2
8は、シリコーンゴム製であり、ショア硬さは約40
°、耐熱温度は約200℃である。
【0033】ここで、圧接弁27の圧接面は球面形状、
それに対応する副室出口21bの口縁部はテーパ面形状
である。また、バルブ手段としての圧接弁28は、図5
に示すように中央がくびれた形状をしており、副室入口
22bは、圧接弁28のくびれた中央部を環状に包囲し
ている。このため、弁開閉レバー24が板バネ26に付
勢されて図4の時計回り方向に揺動すると、圧接弁28
は副室入口22bを上方から密閉する。また、弁開閉レ
バー24が図4の反時計回り方向にある程度揺動する
と、図5に示すように圧接弁28の中央部と副室入口2
2bとの間に隙間ができ、副室入口22bが開放され
る。また、弁開閉レバー24が更に上記反時計回り方向
に揺動すると、圧接弁28は副室入口22bを下方から
密閉する。
【0034】なお、圧接弁28が図5に示す位置に配設
されたとき、圧接弁27は副室出口21bを既に密閉し
ており、弁開閉レバー24が更に上記反時計回り方向に
揺動すると、圧接弁27が更なる弾性変形を起こす。こ
の場合、圧接弁27が副室出口21bを密閉したまま
で、圧接弁28が副室入口22bを下方から密閉する。
【0035】インクタンク上蓋19は、図2に示すよう
に、フロントパネル30の形状に合わせたフロントパネ
ルカバー部19aと、副室13をカバーする副室カバー
部19bと、弁開閉レバー24の上端部24aを露出さ
せるための長孔19cと、溶融タンク40から副室13
へホットメルトインクを供給するためのインク投入口1
9dと、各主室11へポンプ120(図1)から圧縮空
気を送るための空気室20と、空気室20からインクタ
ンク10の側面に開口した貫通孔20bと、空気室20
を封じるための空気室蓋20aとを備えている。なお、
インクタンク上蓋19の空気室20は、図4(a)に示
すように、主室11へ通じる貫通孔23を備えている。
【0036】フロントパネル30は、図2に示すよう
に、前面に、4つのノズルヘッド31を備え、その裏面
には、各主室11から各ノズルヘッド31へ通じる往路
35(図4(a),図6)及び各ノズルヘッド31から
各副室13へ通じる復路37(図4(b),図6)が形
成されている。更に、図2及び図4に示すように、フロ
ントパネル30の裏面には、往路35及び復路37を覆
うように蓋パネル30aが取り付けられており、そし
て、蓋パネル30aの裏面にフロントパネルヒータ33
が取り付けられている。なお、図4に示すように、各主
室11から各往路35へは往路入口35aが、各往路3
5から各ノズルヘッド31へは往路出口35bが、各ノ
ズルヘッド31から各復路37へは復路入口37bが、
各復路37から各副室13へは復路出口37aがそれぞ
れ設けられている。
【0037】ノズルヘッド31は、圧電変換素子38を
備え、往路出口35bを介して供給されたインクを、そ
の圧電変換素子38の体積変化に応じて噴射する。ま
た、ノズルヘッド31へ供給されたインクは、復路入口
37b及び復路37を経由して副室13へと循環可能に
なっている。すなわち、インクは図6に矢印で示すよう
に、往路35、往路出口35b及び下分岐点31aを経
由してノズル32へ至り、更に上分岐点31b、復路入
口37b及び復路37を経由して副室13へと循環可能
になっている。また、ノズル32は、128個の微細な
噴射口を64個ずつ2列に並べて構成されており、圧電
変換素子38の微少な体積変化によってインクが加圧さ
れることにより、インクを記録紙へ噴射する。
【0038】カム50は、インクタンク上蓋19の上
に、図3の左右方向へ摺動可能な状態で取り付けられて
おり、当接面50a付近をインクタンク上蓋19上から
右方へ突出させている。また、カム50はカム面50b
を4つ備えており、カム50の左端に設けられた突起5
2と、インクタンク上蓋19に設けられた突起19eと
の間に架け渡されたスプリング51に付勢されることに
よって、通常時にはカム面50bが弁開閉レバー24の
上端部24aに触れない状態を保持している。
【0039】溶融タンク40は、図2に示すように、
黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色毎に4つの部屋
に分かれており、各部屋は固形インクとしてのインクペ
レット(図示せず)を投入して格納できるように、上部
が開口された箱状になっている。また、この溶融タンク
40の各部屋の下部には、図4(b)に示すように、溶
融したインクを副室13に導くための導通路47が形成
されている。溶融タンク40はヒータを備えており、そ
のヒータによってインクペレットを溶融させ、導通路4
7を介してインクタンク10の副室13に供給する。更
に、制御盤ステージ70は制御基板を備えており、ヘッ
ド1の上部に取り付けられている。
【0040】このように構成されたヘッド1では、各種
ヒータ17,33等を駆動してインクペレットを溶融状
態に保持した後、印字データ等に基づいて前述のように
圧電変換素子38を駆動すれば、インクを噴射すること
ができる。また、上記パージングポジションへ移動した
ときには、次のようなパージを実行することができる。
なお、パージとは、フロントパネル30及びノズルヘッ
ド31内のインクに主室11側から加圧して、不吐出の
原因となるインク中の気泡、ゴミをインクと一緒に、ノ
ズル32内のものはノズル面36から外に、フロントパ
ネル30内のものは副室13に送り込み、それぞれに、
フィルタ29で濾過したきれいなインクを充填する作業
である。インク中に気泡が混じるのは、電源を切ったと
きヘッド1の温度が下がりインクが固化し、再び電源を
入れインクが溶けるときに発生する。ゴミはノズル32
から入り込む場合がある。
【0041】また、本インクジェットプリンタは、フロ
ントパネル30内の気泡等を除去するための循環パージ
ングポジションと、ノズル32内の気泡等を除去するた
めの排出パージングポジションとを備えている。ヘッド
1が循環パージングポジションへ移動すると、カム50
の当接面50aがフレーム100に押し付けられると共
に(図3参照)、そのフレーム100に設けられた中空
円筒状のキャップ55が貫通孔20bを被覆する。する
と、カム50はインクタンク上蓋19の上を相対的に左
方向に摺動し、カム面50bが弁開閉レバー24の上端
部24aを図3の下方向に押し動かす。このため、弁開
閉レバー24はレバー台座25を支点として揺動し、圧
接弁28と副室入口22bとの圧接が解け、図5に示す
ように副室入口22bが開放されると共に、圧接弁27
と副室出口21bとが圧接し、副室出口21bが密閉さ
れる。
【0042】ヘッド1が図3における更に右方の排出パ
ージングポジションへ移動すると、弁開閉レバー24は
更に揺動し、圧接弁28が副室入口22bを下方から密
閉する。このとき、キャップ55は弾性変形して貫通孔
20bを被覆し続け、前述のように、圧接弁27も弾性
変形して副室出口21bを密閉し続ける。
【0043】上記いずれかのパージングポジションへヘ
ッド1が移動したとき、キャップ55が貫通孔20bを
被覆しているので、そのキャップ55の中空部に接続さ
れたパイプ57を介してポンプ120(図1)から圧縮
空気を送り込めば、次のように気泡等を押し出すことが
できる。すなわち、図7に模式的に示すように、上記圧
縮空気の送り込みによって主室11内の気圧が上昇す
る。副室出口21bが圧接弁27により密閉されている
ので、主室11内に溶融状態で貯留されたインク400
はフィルタ29で気泡,ゴミを濾過され、主室出口22
a,往路入口35a,往路35,往路出口35bを経て
ノズルヘッド31に達する。
【0044】ここで、循環パージングポジションでは、
副室入口22bが開放されている。このため、ノズルヘ
ッド31に達したインク400は、ノズル32から外に
排出(吐出)される経路と、復路入口37b側へ向かう
2経路に分かれる。ノズル面36が開放されている場
合、それぞれの流量比は往路35、復路37、ノズル3
2の流路抵抗に応じて定まる。復路入口37b側の経路
に流れたインク400は、復路37,復路出口37a,
副室入口22bを経由して、副室13へ送られる。これ
により、往路35内,ノズル32内,復路37内の気泡
を含んだインク400はきれいなインク400に置き換
えられる。
【0045】一方、排出パージングポジションでは、副
室入口22bが圧接弁28により密閉されている。この
ため、ノズルヘッド31に達したインク400は、全て
ノズル32から外に排出される。これにより、ノズル3
2内の気泡を含んだインク400は、確実にきれいなイ
ンク400に置き換えられる。
【0046】排出パージングポジションにおけるパージ
の後、ヘッド1を左へ移動させて、当接面50aをフレ
ーム100から離すと、弁開閉レバー24の上端部24
aは、カム面50bによって押し付けられなくなる。す
ると、弁開閉レバー24は、板バネ26の付勢力によっ
てレバー台座25を支点として揺動し、副室入口22b
が密閉、副室出口21bが開放された状態となる。これ
によって、パージにより副室13内に強制的に送られた
インク400を、連通路21から主室11に帰還させ、
主室11と副室13の液面を同じレベルにすることがで
きる。そして、主室11に帰還したインク400は、再
利用が可能となる。なお、副室13内のインク400を
復路37,往路35等を経由して主室11に帰還させる
と、往路35等に気泡やゴミが残留する可能性がある
が、ヘッド1では、インク400を連通路21経由で主
室11に直接帰還させている。このため、インク400
の噴射経路(往路35等)を一層確実に浄化することが
できる。
【0047】本実施の形態のヘッド1は、ノズル32の
全体としての流路抵抗が、復路37の流路抵抗よりも大
きくなるように設計されている。このように流路抵抗を
設定する方法としては、例えば、インクは温度が高いほ
ど流動性が向上する。そこで、ノズル32内のインクの
温度を低く、復路37内のインクの温度を高く、それぞ
れ調整することによって、ノズル32の流路抵抗を高
く、復路37の流路抵抗を低く、それぞれ設定すること
ができる。また、流路断面積の大小や、流路形状によっ
て流路抵抗を設定してもよい。このため、ヘッド1を循
環パージングポジションへ移動させてパージを行った場
合、往路35へ送り込まれたインク400の大部分が復
路37を介して循環される。また、ヘッド1を排出パー
ジングポジションへ移動させてパージを行った場合、前
述のように全てのインク400がノズル32から外に排
出される。従って、後述のように、ヘッド1を循環パー
ジングポジション及び排出パージングポジションへ順次
移動させて、各パージングポジションで個々にパージを
行えば、往路35内、ノズル32内、復路37内の気泡
を含んだインク400を、きれいなインク400にきわ
めて効率的に置き換えることができる。
【0048】次に、制御盤ステージ70の制御基板の構
成を説明する。図8は、制御盤ステージ70の制御基板
の構成を概略的に表す説明図である。図8に示すよう
に、制御盤ステージ70の制御基板は、制御プログラム
等を格納しているROMや入出力ポート等を内蔵するワ
ンチップ型のCPU70a,印字データ等に応じて圧電
変換素子38を駆動するためのヘッド駆動回路70b、
キャリッジモータ8,搬送モータ111,パッド駆動モ
ータ117,ポンプ120等の各種モータを駆動するた
めのモータ駆動回路70c、インクタンクヒータ17,
フロントパネルヒータ33等の各種ヒータを駆動するた
めのヒータ駆動回路70d、及び、図示しないRAM,
時計等を主要部として構成されている。
【0049】このように構成された制御盤ステージ70
では、CPU70aが、例えば起動時等の所定タイミン
グで、パージによるメンテナンス動作を実行する。続い
て、CPU70aが実行する処理について説明する。図
9は、インクタンク10及びフロントパネル30を所定
温度に保持して印字の準備を行う起動時に、CPU70
aが実行する処理を表すフローチャートである。なお、
ヒータ制御に関わる処理(S1〜S7)を除けば、CP
U70aは、印字の前後,印字中等の上記所定タイミン
グにも、以下と同様の処理によってメンテナンス動作を
実行する。
【0050】処理を開始すると、先ず、S1(Sはステ
ップを表す:以下同様)にて、ヘッド1をキャリッジモ
ータ8によって高速加熱ポジションに移動配置する。ヘ
ッド1を加熱するインクタンクヒータ17及びフロント
パネルヒータ33は、それぞれ複数のヒータを組み合わ
せて構成されているが、この高速加熱ポジションにヘッ
ド1を移動配置すると、その全てのヒータが電源に接続
されて通電可能となる。続くS3では、この状態でヒー
タ駆動回路70dを制御し、インクタンクヒータ17及
びフロントパネルヒータ33を構成する全てのヒータを
作動させてヘッド1を高速加熱する。
【0051】S3の処理によってヘッド1をある程度加
熱すると、S5へ移行し、インクタンクヒータ17の
内、ヘッド1がどの位置にあっても通電可能なヒータの
みに通電を行ってインクタンク10を所定温度に保持す
る。続くS7では、フロントパネルヒータ33の内、ヘ
ッド1がどの位置にあっても通電可能なヒータのみに通
電を行い、その通電状態を制御してフロントパネル30
を所定温度に保持する。
【0052】続いて、S11へ移行すると、モータ駆動
回路70cを介してキャリッジモータ8を駆動し、ヘッ
ド1を前述の循環パージングポジションまで移動させ
る。すると、副室入口22bが開放されると共に副室出
口21bが密閉される。続くS13では、ポンプ120
を駆動してパージ(パージング)を行う。すると、前述
のように大部分のインク400を復路37を介して副室
13へ送り、往路35内,復路37内,及びノズル32
の分岐点近傍のインク400をきれいなインク400に
置き換えることができる。このとき、ノズル32から外
へはあまりインク400が排出されず、インク400の
浪費を防止することができる。
【0053】続いて、S15へ移行すると、ヘッド1を
前述の排出パージングポジションまで移動させる。する
と、副室入口22b及び副室出口21bが共に密閉され
る。このため、続くS17にてパージ(パージング)を
行うと、前述のように、全てのインク400をノズル3
2から外に排出することができる。このため、ノズル3
2内のインク400をきれいなインクに置き換えること
ができる。S17によるパージが終了した後は、S19
へ移行し、キャリッジモータ8を駆動してヘッド1を所
定のホームポジション(プリンタ作動中にヘッド1が通
常待機する位置)へ移動させて処理を終了する。
【0054】このように、本インクジェットプリンタで
は、起動時にヘッド1を加熱してインク400を溶融状
態に保持した後(S1〜S7)、循環パージングポジシ
ョンでのパージング(S13)と排出パージングポジシ
ョンでのパージング(S17)とを順次実行している。
そして、前者のパージングでは、ポンプ120によって
加圧されたインク400の大部分を復路37を介して副
室13へ帰還させ、往路35内,復路37内,及びノズ
ル32の分岐点近傍の気泡を含んだインク400をきれ
いなインク400に置き換えることができる。また、こ
の間、インク400はあまり浪費されない。
【0055】また、後者のパージングでは、ポンプ12
0によって加圧されたインク400の全てをノズル32
より排出することができる。このパージングにより、ノ
ズル32内のインク400をきれいなインク400に置
き換えることができる。また、このとき、往路35内及
び復路37内のインク400は既にきれいなインク40
0に置き換えられている。このため、後者のパージング
では、ノズル32内の気泡やゴミだけを排出するのに必
要最小限のインク400を送っても、インク400の噴
射経路全体を充分に浄化することができる。すなわち、
後者のパージングの実行時には、往路35等からノズル
32に気泡等が流入することがない。従って、後者のパ
ージングに伴うインク400の浪費、延いては、メンテ
ナンス動作全体におけるインク400の浪費を良好に抑
制することができる。
【0056】しかも、上記各パージングの切り換えは、
ノズル32の全体としての流路抵抗を予め大きく設計し
ておくと共に、圧接弁28による副室入口22bの開放
/密閉を切り換えることによって確実になされる。従っ
て、インク400の噴射経路等の流路抵抗の変動を補わ
なくても、その噴射経路をきわめて確実に浄化して、吐
出不良の発生等をきわめて良好に抑制することができ
る。更に、副室13内のインク400は復路37を通ら
ず、連通路21を介して主室11へ帰還される。従っ
て、本インクジェットプリンタでは、インク400の噴
射経路を一層確実に浄化すると共に、インク400の浪
費をきわめて良好に抑制することができる。
【0057】なお、上記処理の間、パッド駆動モータ1
17は、ゴムパッド115をノズル面36から隔離した
状態に保持する。また、このパッド駆動モータ117は
次のように周知の制御で駆動してもよい。すなわち、上
記パージングの後にノズル面36にゴムパッド115を
圧接してワイピングを行ったり、インクジェットプリン
タの停止中にノズル面36にゴムパッド115を圧接し
て、ノズル32内のインクの乾燥を防止したりしてもよ
い。
【0058】更に、図10に矢印で例示するように、ゴ
ムパッド115をノズル面36に圧接すれば、ノズル3
2の開口部を封止してノズル32からインク400が排
出されるのを防止することができる。この場合、往路3
5へ送り込まれた全てのインク400が復路37を介し
て循環される。従って、S13,S17におけるパージ
ングの実行時にゴムパッド115の圧接/隔離を切り換
えれば、往路35内、ノズル32内、復路37内の気泡
を含んだインク400を、きれいなインク400に一層
効率的に置き換えることができる。
【0059】そこで、CPU70aが実行する処理を次
のように変形してもよい。図11は、CPU70aが起
動時に実行する処理の他の形態を表すフローチャートで
ある。なお、この処理は図9で説明した処理と殆ど同じ
であるので、異なる部分を中心に説明する。
【0060】前述のように、各種ヒータを駆動してイン
クタンク10及びフロントパネル30を所定温度に保持
した後(S1〜S7)、ヘッド1を循環パージングポジ
ションへ移動させると(S11)、続いて、前述のS1
3に替えてS13aの処理を実行する。このS13aで
は、パッド駆動モータ117を介してゴムパッド115
をノズル面36に圧接した状態でポンプ120を駆動
し、インク400を復路37を介して循環させる循環パ
ージングを行う。すると、往路35へ送り込まれた全て
のインク400が復路37を介して循環される。また、
この間、インク400は一切浪費されない。
【0061】続いて、前述のようにヘッド1を排出パー
ジングポジションへ移動させた後(S15)、S17に
替えてS17aの処理を実行する。このS17aでは、
ゴムパッド115をノズル面36から隔離した状態でポ
ンプ120を駆動し、インク400をノズル32から外
に排出する排出パージングを行う。排出パージングが終
了した後は、S19へ移行し、ヘッド1を前述のホーム
ポジションへ移動させて処理を終了する。この場合、S
13aの循環パージングでは、ポンプ120によって加
圧されたインク400を全て復路37を介して副室13
へ帰還させ、S17aの排出パージングでは、ポンプ1
20によって加圧されたインク400を全てノズル32
より排出することができる。すなわち、上記加圧された
インク400を外に排出するか副室13へ帰還させるか
を、ノズル32,復路37等の流路抵抗には全く関係な
く、きわめて確実に切り換えることができる。従って、
この場合、インク400の噴射経路を一層確実に浄化す
ると共に、インク400の浪費を一層良好に抑制するこ
とができる。
【0062】なお、上記実施の形態において、弁開閉レ
バー24,カム50,及びキャリッジモータ8がバルブ
制御手段に、制御盤ステージ70(中でもCPU70
a)がパージ制御手段に、それぞれ相当する。また、本
発明は上記実施の形態になんら限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施
することができる。
【0063】例えば、副室入口22bの開放/密閉を切
り換えるバルブ手段及びバルブ制御手段は、電磁弁とそ
の駆動回路とによって構成してもよい。また、圧接弁2
7も電磁弁を用いて構成してもよい。但し、上記実施の
形態のように、ヘッド1の移動に応じて摺動するカム5
0を用いて機械的な連動により副室入口22bの開放/
密閉等を切り換える場合、装置の構成を簡略化して製造
コストを低減することができる。更に、ゴムパッド11
5の圧接/隔離を切り換える切換手段は、例えばソレノ
イド等、他のアクチュエータによっても構成することが
できる。
【0064】また、ノズルヘッド31の開口部を封止す
る封止手段としては、ゴムパッド115に限らず、メン
テナンスペーパを使用することもできる。図12は、メ
ンテナンスペーパとしてのロール紙700を使用するメ
ンテナンスユニット800の構成を表す断面図である。
なお、このメンテナンスユニット800は、前述の実施
例でゴムパッド115を設けた位置、すなわちガイド面
101の右端に、パージングポジションへ移動したノズ
ルヘッド31と対向するように設けられる。なお、この
メンテナンスユニット800は、特願平9−19453
3号に記載した「メンテナンスユニット100」とほぼ
同様の構成であり、ポンプ120がモータ駆動回路70
cによって(すなわちロール紙700を駆動する駆動系
とは独立に)駆動される点においてのみ異なる。
【0065】図12に示すように、ロール紙700は消
耗品であるのでカセット780に保持され、使用後はカ
セット780ごと交換、もしくはロール紙700のみ交
換される。ユーザーへの供給はカセット780と交換用
のロール紙700のセットとの両方で行われ、ユーザー
の都合のよい方を選択できる。
【0066】カセット780の内部には、内壁面に突出
して未使用のロール紙700を支持するピン783と、
そのロール紙700を搬送する定量送りローラ785
(図13)と、その搬送されたロール紙700を巻き取
る巻き取り軸787と、ロール紙700をノズルヘッド
31に圧接する圧接板789とを備えている。なお、ピ
ン783が形成されたカセット780側壁は、略U字形
の切り込みを形成されてバネ部Sとなっている。このた
め、ピン783は、ロール紙700の装着時に外側へ揺
動し、後に弾性力で復帰してロール紙700の紙管を支
持する。
【0067】更に、カセット780側壁には、ノズル面
36に垂直な方向に伸びる長穴791が形成され、その
長穴791に圧接板789の支持部793に形成された
ピン793aが嵌合している。圧接板789は、図13
に示すように、この支持部793と、支持部793にピ
ン795aを介して揺動自在に接続された板部795
と、板部795を支持部793から隔離方向に付勢する
圧縮コイルバネ797とを備えている。カセット780
内には、この他、定量送りローラ785に圧接されてロ
ール紙700を挟み込むニップローラ798が設けられ
ている。
【0068】また、カセット780の左右側面には、図
12に示すように、ガイド用のピン780cが突設され
ている。このピン780cは、カセット780の側面よ
り突出した巻き取り軸787と共に、メンテナンスユニ
ット800のサイドフレーム802,803に形成され
たガイド804,805に嵌合し、カセット780を正
規の装着位置に誘導するものである。ガイド804,8
05に沿ってカセット780を装着するとき、その下方
に配設されたセンサ810の可動部811及び813が
軸811a,813aを中心に揺動する。そして、カセ
ット780が完全に装着されると、キャリッジ3側の可
動部811が、カセット780内でピン783によって
保持されたロール紙700に当接する。このセンサ81
0は、可動部811の揺動状態に基づき、ロール紙70
0の有無を検出するものである。
【0069】また、カセット780はノズルヘッド31
との対向部で開口しており、以下に述べるように圧接板
789がノズルヘッド31方向に移動したとき、ロール
紙700がカセット780外に突出してノズル面36に
圧接する。すなわち、長穴791を介してカセット78
0の両側に突出した圧接板789のピン793aは、メ
ンテナンスユニット800の前端(キャリッジ3側:以
下、カセット780に対しても同様に前後を定義する)
を中心に揺動するアーム815の先端に係合する。メン
テナンスユニット800の更に前方には、キャリッジ3
に当接して揺動するレバー817が設けられ、このレバ
ー817の揺動に応じて圧接板789が次のように突出
する。
【0070】レバー817は、メンテナンスユニット8
00の前方に突出した軸(後述の軸825と平行で図示
省略)を中心に揺動可能に配設され、キャリッジ3が前
述のパージングポジションまで移動すると、そのキャリ
ッジ3に押されて図12における上部を手前側に倒すよ
うに揺動する。レバー817には上記軸を中心にした傘
歯車817aが一体形成され、その傘歯車817aは、
押圧片823に一体形成された傘歯車823aに噛合し
ている。押圧片823は、上記軸及びそれと平行に突出
した軸825の間に、図12の紙面に垂直な軸を中心に
揺動自在に架設され、レバー817の上記揺動に伴って
図12における反時計回りに揺動する。
【0071】ピン793a及びアーム815は、メンテ
ナンスユニット800の左側(すなわち図12の裏手
側)でも同様に構成され、一対のアーム815の前端部
には、鉄板829が架設されている。そして、押圧片8
23の先端は、上記揺動に伴って鉄板829を押圧す
る。各アーム815は、軸815aを中心に揺動する上
アーム831、及び、その上アーム831の略中間部に
段付きカシメピン833bを介して揺動可能に接続され
た下アーム833を備え、上アーム831の前端部が鉄
板829の左右端縁に固定乃至はそれら両者が一枚の金
属板によって一体に折曲形成されている。また、下アー
ム833の前端と鉄板829の下端との間には、引張コ
イルバネ835が架設されている。この引張コイルバネ
835によって下アーム833の先端(後端)は上方に
付勢され、通常時には上アーム831の前端下縁部に折
曲形成された突片831cに対して、下アーム833の
前端下縁部が当接した状態、すなわち、上アーム831
及び下アーム833の後端間に、ピン793aがちょう
ど嵌合する程度の間隙815bが形成される状態に保持
される。
【0072】そして、前述のように鉄板829が押圧片
823によって押圧されると、アーム815全体が軸8
15aを中心として図12における反時計回りに揺動
し、圧接板789をロール紙700と共に突出させる。
また、圧接板789がロール紙700を挟んでノズルヘ
ッド31等に当接したときは、下アーム833が段付き
カシメピン833bの周りに引張コイルバネ835の付
勢力に抗して図12における時計回りに揺動する。これ
によって、ノズルヘッド31等への当接時の衝撃を緩和
することができる。また、押圧片823からの押圧力が
作用しないときは、アーム815は、板バネ837の作
用により下降位置に保持される。
【0073】次に、キャリッジ3の移動に伴う圧接板7
89及びロール紙700の動作について、図13,14
を用いて説明する。キャリッジ3がパージングポジショ
ンまで移動すると、前述のように圧接板789が上方に
突出し、図13に示すように、ノズルヘッド31のノズ
ル面36に、板部795がロール紙700を挟んで圧接
される。板部795の表面には、その上下端縁に沿って
一対の突条795bが形成され、ロール紙700はその
突条795bの間に張設される。このため、板部795
表面のロール紙700にはきわめて良好な平面性が確保
され、ロール紙700は良好にノズル面36に密着す
る。この動作により、ノズル面36周囲の汚れを拭き取
ることができる。また、この状態でポンプ120を駆動
すれば、ゴムパッド115を圧接した場合と同様にノズ
ル32の開口部を封止して、前述の循環パージングを実
行することができる。
【0074】このとき、ピン795aが設けられた側の
板部795下端はノズルヘッド31との間にロール紙7
00をしっかりと挟み付けている。そこで、続いて定量
送りローラ785及び巻き取り軸787を駆動し、ロー
ル紙700を搬送すると、板部795下端と定量送りロ
ーラ785との間に架設されたロール紙700に張力が
加わる。この張力によって、板部795はピン795a
を中心に、圧縮コイルバネ797の付勢力に抗して下方
(図13における時計回り)に揺動する。このため、図
14に示すようにロール紙700が退避して、ノズル面
36とロール紙700との間に間隙が設けられる。この
状態でポンプ120を駆動すれば、ノズル面36が開放
されているので前述の排出パージングを実行することが
できる。
【0075】この場合、板部795の下端がロール紙7
00を挟んでノズルヘッド31に圧接されているので、
排出されたインク400を良好にロール紙700によっ
て受け止めることができる。また、ロール紙700を搬
送しながらインク400を排出することができるので、
排出されたインク400が溜まってノズル面36に再び
付着するのも防止することができる。更に、ポンプ12
0を停止した後もロール紙700を搬送し続ければ、板
部795表面に、汚れていない未使用のロール紙700
を配設することができる。このため、次回のメンテナン
ス動作によるノズル面36の浄化を一層良好に行うこと
ができる。また、排出パージングの終了後、このように
して汚れていない未使用のロール紙7を板部795表面
に配設し、キャリッジ3を一旦左へ移動させてレバー8
17から隔離した後、再びパージングポジションへ移動
させると、図13で説明したように、未使用のロール紙
7がノズル面36に圧接される。この動作により、パー
ジング後にノズル面36に残されたインクも拭き取るこ
とができる。
【0076】封止手段(ロール紙700が相当)及び切
換手段(圧接板789,アーム815,レバー817,
及び押圧片823が相当)をこのように構成した場合に
も、前述の実施の形態と同様に循環パージング及び排出
パージングを実行して、同様の作用・効果を得ることが
できる。また、封止手段をこのようにロール紙700等
のメンテナンスペーパを利用して構成した場合、機械的
な構成が多少複雑化するが、上記作用・効果に加えて、
未使用のものをノズル面36に対向させることによりノ
ズル面36を一層良好に浄化することができるといった
効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェットプリンタの
基本構成を表す概略図である。
【図2】そのプリンタのヘッドの構成を表す分解斜視図
である。
【図3】そのヘッドのインクタンクの構成を表す上面図
である。
【図4】そのインクタンクの構成を表すB−B線及びC
−C線切断端面図である。
【図5】そのインクタンクの副室入口及び圧接弁の構成
を表す断面図である。
【図6】上記ヘッドのパージの動作を表す説明図であ
る。
【図7】上記ヘッドの図9の処理に関わる構成を模式的
に表す説明図である。
【図8】上記プリンタの制御基板の構成を概略的に表す
説明図である。
【図9】その制御基板のCPUが起動時に実行する処理
を表すフローチャートである。
【図10】上記ヘッドの図11の処理に関わる構成を模
式的に表す説明図である。
【図11】上記CPUが起動時に実行する処理の他の形
態を表すフローチャートである。
【図12】他の実施の形態におけるメンテナンスユニッ
トの構成を表す断面図である。
【図13】そのメンテナンスユニットによる循環パージ
ングの動作を表す説明図である。
【図14】そのメンテナンスユニットによる排出パージ
ングの動作を表す説明図である。
【図15】従来のインクジェットヘッドの構成を表す概
略図である。
【符号の説明】
1…ヘッド 5…ガイド軸 8…キャリッジモータ
10…インクタンク 11…主室 13…副室 21…連通路 24…
弁開閉レバー 27,28…圧接弁 29…フィルタ 31…ノズ
ルヘッド 32…ノズル 35…往路 36…ノズル面 3
7…復路 38…圧電変換素子 40…溶融タンク 50…カ
ム 70…制御盤ステージ 115…ゴムパッド 11
7…パッド駆動モータ 120…ポンプ 400…インク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯留する主室、副室、及び上記
    副室から上記主室へインクを流入させるようにその両室
    を結ぶ連通路からなるインクタンクと、 上記インクを被記録媒体に噴射するノズルヘッドと、 上記主室から上記ノズルヘッドへインクを供給するため
    の往路と、 上記ノズルヘッドから上記副室へインクを帰還させるた
    めの復路と、 上記主室に貯留されたインクを加圧してパージを行うパ
    ージ手段と、 を備えたインクジェットプリンタであって、 上記ノズルヘッドから上記復路を介して上記副室に至る
    インクの流通経路を開閉するバルブ手段と、 上記パージ手段がパージを行うときに、上記バルブ手段
    により上記流通経路を開放するか閉鎖するかを切り換え
    るバルブ制御手段と、 を設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 上記バルブ制御手段によって上記流通経
    路を開放した状態で上記パージ手段にパージを行わせ、
    続いて、上記バルブ制御手段によって上記流通経路を閉
    鎖した後で上記パージ手段にパージを行わせるパージ制
    御手段を、 更に設けたことを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記ノズルヘッドの開口部の流路抵抗
    が、上記復路の流路抵抗よりも大きいことを特徴とする
    請求項1または2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 上記パージ手段がパージを行うとき、上
    記ノズルヘッドの開口部を封止する封止手段と、 上記パージ手段がパージを行うときに、上記封止手段に
    よる封止を行うか否かを切り換える切換手段と、 を更に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 上記バルブ制御手段によって上記流通経
    路を開放すると共に、上記切換手段によって上記封止手
    段による封止を行った状態で上記パージ手段にパージを
    行わせ、続いて、上記バルブ制御手段によって上記流通
    経路を閉鎖すると共に、上記切換手段よって上記封止を
    解除した後で上記パージ手段にパージを行わせるパージ
    制御手段を、 更に設けたことを特徴とする請求項4記載のインクジェ
    ットプリンタ。
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