JPH11138771A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH11138771A
JPH11138771A JP9304558A JP30455897A JPH11138771A JP H11138771 A JPH11138771 A JP H11138771A JP 9304558 A JP9304558 A JP 9304558A JP 30455897 A JP30455897 A JP 30455897A JP H11138771 A JPH11138771 A JP H11138771A
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JP
Japan
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ink
amount
tank
ejection
maintenance
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Pending
Application number
JP9304558A
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English (en)
Inventor
Shogo Suzuki
祥五 鈴木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US09/186,289 priority patent/US6334658B1/en
Publication of JPH11138771A publication Critical patent/JPH11138771A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/1752Mounting within the printer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17566Ink level or ink residue control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17593Supplying ink in a solid state
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17566Ink level or ink residue control
    • B41J2002/17569Ink level or ink residue control based on the amount printed or to be printed

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドにおけるインクの吐出
不良を、的確にかつ自動的に検出することのできるイン
クジェットプリンタの提供。 【解決手段】 インクタンクのインクがインク補充レベ
ルまで減少すると(S3:YES)ペレット状の一定量
のインクを供給し(S7)、印字データ等に対応した吐
出ジェット数を計数しながら印字動作を行う(S1)。
インクが再びインク補充量まで減少したとき(S3:Y
ES)、計数した吐出ジェット数に基づいて算出される
計算上の算出インク消費量と、上記インクペレットのイ
ンク量(インク供給量)とを比較する(S5)。そし
て、両者が一致しない場合(S5:NO)、吐出不良が
発生したと判断し、メンテナンス動作(S9)を実行し
た後、インクを供給して印字動作を続行する(S7,S
1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドから被記録媒体にインクを噴射して画像を形成する
インクジェットプリンタに関し、詳しくは、そのインク
ジェットヘッドにおけるインクの吐出不良の発生を検出
可能なインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のインクジェットプリ
ンタではインクの吐出不良を自動的に検出することがで
きず、被記録媒体に形成された印字画像の欠落(いわゆ
るディフェクト)を使用者が発見したとき、吐出不良の
発生を判断していた。そして、吐出不良が発生したと
き、使用者はインクジェットヘッドを綿棒等で浄化し、
吐出不良を解消していた。また、インクジェットヘッド
のインクの噴射経路を浄化するメンテナンス手段を備え
たインクジェットプリンタも、近年開発されている。こ
のメンテナンス手段としては、例えば、上記噴射経路内
のインクを気泡やゴミと一緒に強制的に吐出するパージ
ング、ノズル面を払拭してノズル周囲のインクやゴミを
除去するワイピング、等を実行するものが考えられてい
る。吐出不良の発生時には、上記メンテナンス手段によ
って上記噴射経路を浄化することにより、インクジェッ
トヘッドの吐出不良を解消することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のイン
クジェットプリンタでは、使用者が被記録媒体に形成さ
れた印字画像の欠落を発見するまで吐出不良が検出でき
なかったので、多量の印刷ミスを発生する可能性があっ
た。また、吐出不良が発生する頃を見計らって、メンテ
ナンス手段による上記噴射経路の浄化(以下、メンテナ
ンスという)を所定タイミングで実行することも考えら
れるが、この場合、メンテナンスを充分に余裕を持って
頻繁に行う必要がある。また、メンテナンスを行うとき
は印字動作を中断する必要があり、パージング等の実行
時にはインクも消費される。従って、この場合、メンテ
ナンスを頻繁に行うことによりインクが浪費され、印字
に要する時間もいたずらに延長される。
【0004】そこで、本発明は、インクジェットヘッド
におけるインクの吐出不良を、的確にかつ自動的に検出
することのできるインクジェットプリンタを提供するこ
とを目的としてなされた。特に、請求項2記載の発明
は、上記吐出不良の発生時にはその吐出不良を自動的に
解消することを、請求項3記載の発明は、インクの減少
時に自動的にインクを補充することを、請求項4記載の
発明は、処理に関わる負荷を一層軽減することを、更な
る目的としてなされた。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、インク
を貯留するインクタンクを有し、該インクタンク内のイ
ンクを、駆動信号に応じて被記録媒体に噴射するインク
ジェットヘッドと、上記インクタンク内のインクの消費
量を検出する検出手段と、を備えたインクジェットプリ
ンタにおいて、上記駆動信号に基づき上記インクタンク
内のインクの消費量を算出する算出手段と、該算出手段
が算出した上記インクの消費量と上記検出手段が検出し
た上記インクの消費量とを比較し、両者の差が所定量以
上である場合、上記インクジェットヘッドにインクの吐
出不良が発生したと判断する判断手段と、を備えたこと
を特徴としている。
【0006】このように構成された本発明では、インク
ジェットヘッドは、インクタンク内に貯留されたインク
を、駆動信号に応じて被記録媒体に噴射する。また、検
出手段は、インクタンク内のインクの消費量を検出す
る。ここで、インクジェットヘッドは駆動信号に応じて
インクを噴射するので、インクタンク内のインクの消費
量は通常、駆動信号と良好な対応関係を有する。そこ
で、算出手段は、上記駆動信号に基づき、インクタンク
内のインクの消費量を算出する。そして、判断手段は、
算出手段が算出したインクの消費量と検出手段が検出し
たインクの消費量とを比較し、両者の差が所定量以上で
ある場合、インクジェットヘッドにインクの吐出不良が
発生したと判断する。すなわち、インクの吐出不良が発
生すると、駆動信号に応じたインクの噴射がなされなく
なるので、上記算出または検出された各インクの消費量
にばらつきがでてくる。すなわち、吐出不良が一定期間
続けば、消費量の計算値が次第にずれることになる。そ
こで、このような事態が発生したとき、判断手段が上記
吐出不良が発生したと判断するのである。
【0007】このため、本発明では、インクジェットヘ
ッドにおけるインクの吐出不良を、的確にかつ自動的に
検出することができる。この検出に従って、警告を発生
したり、印刷を停止したりすることも可能となる。従っ
て、使用者が吐出不良を発見し損なっても、多量の印刷
ミスを発生するのを良好に防止することができる。
【0008】また、本発明の判断手段の判断結果に基づ
き、必要に応じてメンテナンスを実行すれば、そのメン
テナンスの実行頻度を適切に設定して、インクが浪費さ
れたり印字に要する時間がいたずらに延長されたりする
のを良好に防止することができる。なお、上記判断結果
に応じてメンテナンスを実行するタイミングとしては、
次に述べるように吐出不良の発生時に設定してもよく、
前回の吐出不良発生時までにインクジェットヘッドが行
ったインクの噴射量、駆動時間等を記憶しておき、その
噴射量、駆動時間等となる直前のタイミングに設定して
もよい。後者の場合、吐出不良の発生を未然に防止し
て、印刷ミスの発生を一層良好に抑制することができ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記インクジェットヘッドのインクの噴射経
路を浄化するメンテナンス手段と、上記判断手段が上記
吐出不良が発生したと判断したとき、上記メンテナンス
手段による上記噴射経路の浄化を実行するメンテナンス
制御手段と、を更に備えたことを特徴としている。
【0010】本発明では、判断手段が上記吐出不良が発
生したと判断したとき、メンテナンス制御手段が、メン
テナンス手段によってインクジェットヘッドのインクの
噴射経路を浄化する。このため、本発明では、請求項1
記載の発明の効果に加えて、上記吐出不良の発生時には
その吐出不良を自動的に解消することができるといった
効果が生じる。また、本発明では、吐出不良の発生時に
メンテナンス(上記噴射経路の浄化)を行っているの
で、メンテナンスの実行頻度を必要最小限に設定するこ
とができる。従って、インクが浪費されたり印字に要す
る時間がいたずらに延長されたりするのを、きわめて良
好に防止することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、上記検出手段が、少なくとも、上記
インクタンク内のインクが減少してインクの補充が必要
となったことを検出可能であって、上記インクタンク内
に予め決められた量のインクを供給するインク供給手段
と、上記検出手段が上記インクの補充が必要になったこ
とを検出したとき、上記インク供給手段によるインクの
供給を実行する供給制御手段と、を更に備えたことを特
徴としている。
【0012】本発明では、検出手段が、インクタンク内
のインクが減少してインクの補充が必要となったこと
を、少なくとも検出可能で、その検出手段がインクの補
充が必要になったことを検出したとき、供給制御手段
は、インク供給手段を介してインクタンク内に予め決め
られた量のインクを供給する。このため、本発明では、
請求項1または2記載の発明の効果に加えて、インクの
減少時に自動的にインクを補充することができるといっ
た効果が生じる。従って、印字等の画像形成を長期間に
渡って自動的に継続的に実行することができる。
【0013】また、本発明のインク供給手段は、インク
タンク内に予め決められた量のインクを供給する。この
ため、検出手段がインクの補充が必要になったことを検
出してインク供給手段によるインクの供給を実行し、そ
の後、再び検出手段がインクの補充が必要になったこと
を検出したとすれば、その間のインクの消費量は上記予
め決められた量である。従って、本発明の検出手段は、
インクの補充が必要になったことのみを検出しても充分
にインクの消費量を検出することができる。よって、こ
の場合、インクジェットプリンタの構成をきわめて簡略
化することができ、その製造コストを良好に低減するこ
とができる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の構成に加え、上記検出手段が、少なくと
も、上記インクタンク内のインクが第一の基準値まで減
少したことと、該インクが上記第一の基準値とは異なる
第二の基準値まで減少したこととを、個々に検出可能な
ことを特徴としている。
【0015】本発明では、インクタンク内のインクが第
一の基準値まで減少したことと第二の基準値まで減少し
たこととを、検出手段によって個々に検出することがで
きる。このため、インクタンク内のインクの量が両基準
値の間を移行したとき、その間のインクの消費量を容易
に検出することができる。また、この場合、検出手段が
インクの補充が必要になったことのみを検出する場合に
比べて、短期間におけるインクの消費量を検出すること
ができる。従って、算出手段によって算出するインクの
消費量も、その短期間に対応したものでよい。よって、
本発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、上記算出手段の算出処理に関わる負荷を一
層軽減することができるといった効果が生じる。また、
本発明では、インクの供給量は任意であってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明が適用されたインクジ
ェットプリンタの基本構成を表す概略図である。なお、
本実施の形態のインクジェットプリンタは、固形インク
を熱溶融して噴射するいわゆるホットメルトインクジェ
ットプリンタである。
【0017】図1に示すように、本インクジェットプリ
ンタのヘッド(インクジェットヘッド)1は、キャリッ
ジ3(図6)に搭載され、ガイド軸5に沿って移動可能
に構成されている。ヘッド1は、移動範囲の左側近傍
(図1における左側)を搬送される被記録媒体としての
記録紙(図示せず)にインクを噴射して印字を行うと共
に、その印字の前後または所定タイミングでガイド軸5
の右端近傍のメンテナンス領域へ移動して、後述のメン
テナンス動作を受ける。なお、キャリッジ3は、キャリ
ッジモータ8にベルト9を介して接続され、そのキャリ
ッジモータ8の回転に応じてガイド軸5に沿って移動す
る周知のものである。
【0018】ガイド軸5を介してヘッド1を支持するフ
レーム100は、上面が記録紙を案内するガイド面10
1となっており、その上に搬送ローラ103,105が
配設されている。各搬送ローラ103,105には、プ
ーリ107,109が同軸状に固定され、そのプーリ1
07,109には、搬送モータ111の駆動力がベルト
113を介して伝達される。このため、記録紙をガイド
面101に沿って、ガイド軸5とは直交する方向に搬送
することができる。また、上記メンテナンス領域には、
ヘッド1のノズル面36(図4)と対向する位置にゴム
パッド115が配設され、パッド駆動モータ117(図
8)によってノズル面36に圧接/隔離可能に構成され
ている。更に、メンテナンス領域側のフレーム100外
側には、前述のキャリッジモータ8,搬送モータ111
に加えて、後述のパージングを実行するためのポンプ1
20が配設されている。
【0019】次に、ヘッド1の構成について、図2〜4
を用いて説明する。なお、図2はヘッド1の分解斜視図
であり、図3は、そのヘッド1のインクタンク10の上
面図、図4(a)及び(b)は図3のB−B線及びC−
C線切断端面図である。また、ヘッド1の構成について
は、特願平8−305325号に詳しく説明したので参
照されたい。
【0020】ヘッド1は、図2に示すように、インクタ
ンク10、フロントパネル30、溶融タンク40、カム
50及び制御盤ステージ70を備えている。インクタン
ク10は、フロントパネル30を取り付けるための傾斜
した前面部15と、ホットメルトインク(以下、単にイ
ンクと表記することもある。)を溜めておくことができ
るカラー出力(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)用の
四組の主室11及び副室13と、インクタンク上蓋19
と、インクタンク10の裏面に取り付けられたインクタ
ンクヒータ17とを備え、更に、図4(b)に示すよう
に、インクタンク10の各々の主室11及び副室13の
底面裏側に、下方へ開口した連通路21を備えている。
【0021】主室11は、上方から見た形状が図2に示
すようにL字形の形状を呈しており、連通路21へ通じ
る主室入口21a(図4(b))と、フロントパネル3
0へ通じる主室出口22a(図4(a),図2)と、フ
ィルタ29(図4(a))とを備えている。フィルタ2
9は、ステンレススチールの繊維を焼結させて紙状にし
た後、プレスすることによって製作されたものであり、
各繊維が複雑に曲折して重なり合い、三次元構造の通路
を有するものである(例えば、「トミーファイレックS
S」(登録商標):株式会社巴川製紙所製)。
【0022】副室13は、連通路21へ通じる副室出口
21bと、フロントパネル30へ通じる副室入口22b
と、図2及び図4(b)に示すように、副室出口21b
及び副室入口22bのどちらか一方を塞ぐと他方を開放
するほぼ逆T字形の弁開閉レバー24を備えている。
【0023】弁開閉レバー24は、アルミニウム合金ダ
イキャスト製であり、図4(b)に示すように、副室出
口21bと副室入口22bとの間に設けられたレバー台
座25を支持点として揺動可能な状態で取り付けられて
いる。また、弁開閉レバー24は、圧接弁27及び28
を備えており、板バネ26に付勢されることによって、
通常時には圧接弁28が副室入口22bを密閉する状態
を保持している。ここで、圧接弁27の圧接面は球面形
状、それに対応する副室出口21bの口縁部はテーパ面
形状であり、圧接弁28の圧接面は平面形状、それに対
応する副室入口22bの口縁部は環状に突出した形状で
ある。また、圧接弁27及び28は、シリコーンゴム製
であり、ショア硬さは約40°、耐熱温度は約200℃
である。
【0024】インクタンク上蓋19は、図2に示すよう
に、フロントパネル30の形状に合わせたフロントパネ
ルカバー部19aと、副室13をカバーする副室カバー
部19bと、弁開閉レバー24の上端部24aを露出さ
せるための長孔19cと、溶融タンク40から副室13
へホットメルトインクを供給するためのインク投入口1
9dと、各主室11へポンプ120(図1)から圧縮空
気を送るための空気室20と、空気室20からインクタ
ンク10の側面に開口した貫通孔20bと、空気室20
を封じるための空気室蓋20aとを備えている。なお、
インクタンク上蓋19の空気室20は、図4(a)に示
すように、主室11へ通じる貫通孔23を備えている。
【0025】フロントパネル30は、図2に示すよう
に、前面に、4つのノズルヘッド31を備え、その裏面
には、各主室11から各ノズルヘッド31へ通じる往路
35(図4(a),図5)及び各ノズルヘッド31から
各副室13へ通じる復路37(図4(b),図5)が形
成されている。更に、図2及び図4に示すように、フロ
ントパネル30の裏面には、往路35及び復路37を覆
うように蓋パネル30aが取り付けられており、そし
て、蓋パネル30aの裏面にフロントパネルヒータ33
が取り付けられている。なお、図4に示すように、各主
室11から各往路35へは往路入口35aが、各往路3
5から各ノズルヘッド31へは往路出口35bが、各ノ
ズルヘッド31から各復路37へは復路入口37bが、
各復路37から各副室13へは復路出口37aがそれぞ
れ設けられている。
【0026】ノズルヘッド31は、圧電変換素子38を
備え、往路出口35bを介して供給されたインクを、そ
の圧電変換素子38の体積変化に応じて噴射する。ま
た、ノズルヘッド31へ供給されたインクは、復路入口
37b及び復路37を経由して副室13へと循環可能に
なっている。すなわち、図5に矢印で示すように、往路
35、往路出口35b及び下分岐点31aを経由してノ
ズル32へ至り、更に上分岐点31b、復路入口37b
及び復路37を経由して副室13へと循環可能になって
いる。また、ノズル32は、128個の微細な噴射口を
64個ずつ2列に並べて構成されており、圧電変換素子
38の微少な体積変化によってインクが加圧されること
によって、インクを記録紙へ噴射する。
【0027】カム50は、インクタンク上蓋19の上
に、図3の左右方向へ摺動可能な状態で取り付けられて
おり、当接面50a付近をインクタンク上蓋19上から
右方へ突出させている。また、カム50はカム面50b
を4つ備えており、カム50の左端に設けられた突起5
2と、インクタンク上蓋19に設けられた突起19eと
の間に架け渡されたスプリング51に付勢されることに
よって、通常時にはカム面50bが弁開閉レバー24の
上端部24aに触れない状態を保持している。
【0028】溶融タンク40は、図2に示すように、
黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色毎に4つの部屋
に分かれており、各部屋は固形インクとしてのインクペ
レット220(図7)を投入して格納できるように、上
部が開口された箱状になっている。また、この溶融タン
ク40の各部屋の下部には、図4(b)に示すように、
溶融したインクを副室13に導くための導通路47が形
成されている。
【0029】溶融タンク40には、インク供給手段とし
てのインク供給装置200(図6)からインクペレット
220が供給される。溶融タンク40はヒータを備えて
おり、そのヒータによってインクペレット220を溶融
させ、導通路47を介してインクタンク10の副室13
に供給する。更に、制御盤ステージ70は制御基板を備
えており、ヘッド1の上部に取り付けられている。
【0030】このように構成されたヘッド1では、各種
ヒータ17,33等を駆動してインクペレット220を
溶融状態に保持した後、印字データ等に基づいて前述の
ように圧電変換素子38を駆動すれば、インクを噴射す
ることができる。また、上記メンテナンス領域へ移動し
たときには、次のようなパージングを実行することがで
きる。なお、パージングとは、フロントパネル30及び
ノズルヘッド31内のインクに主室11側から加圧し
て、不吐出の原因となるインク中の気泡、ゴミをインク
と一緒に、ノズル32内のものはノズル面36から外
に、フロントパネル30内のものは副室13に送り込
み、それぞれに、フィルタ29で濾過したきれいなイン
クを充填する作業である。インク中に気泡が混じるの
は、電源を切ったときヘッド1の温度が下がりインクが
固化し、再び電源を入れインクが溶けるときに発生す
る。ゴミはノズル32から入り込む場合がある。
【0031】ヘッド1がメンテナンス領域へ移動する
と、カム50の当接面50aがフレーム100に押し付
けられると共に(図3参照)、そのフレーム100に設
けられた中空円筒状のキャップ55が貫通孔20bを被
覆する。すると、カム50はインクタンク上蓋19の上
を相対的に左方向に摺動し、カム面50bが弁開閉レバ
ー24の上端部24aを図3の下方向に押し動かす。こ
のため、弁開閉レバー24はレバー台座25を支点とし
て揺動し、圧接弁28と副室入口22bとの圧接が解
け、更に揺動が進むと圧接弁27と副室出口21bとが
圧接し、副室入口22bが開放、副室出口21bが密閉
された状態となる。
【0032】また、このとき、キャップ55が貫通孔2
0bを被覆しているので、そのキャップ55の中空部に
接続されたパイプ57を介してポンプ120(図1)か
ら圧縮空気を送り込めば、次のように気泡を押し出すこ
とができる。すなわち、上記圧縮空気の送り込みによっ
て、主室11内の気圧が上昇する。副室出口21bが密
閉され、副室入口22bが開放されているので、気泡を
含んだインクは主室11からフィルタ29で気泡、ゴミ
を濾過され、主室出口22a、往路入口35a、往路3
5、往路出口35bを経てノズルヘッド31に達する。
次に、ノズル32から外に排出(吐出)される経路と、
復路入口37b側へ向かう2経路に分かれる。ノズル面
36が開放されている場合、それぞれの流量比は往路3
5、復路37、ノズル32の流路抵抗に応じて定まる。
復路入口37b側の経路に流れたインクは、復路37、
復路出口37a、副室入口22bを経由して、副室13
へ送られる。これにより、往路35内、ノズル32内、
復路37内の気泡を含んだインクはきれいなインクに置
き換えられる。
【0033】その後、ヘッド1を左へ移動させて、当接
面50aをフレーム100から離すと、弁開閉レバー2
4の上端部24aは、カム面50bによって押し付けら
れなくなる。すると、弁開閉レバー24は、板バネ26
の付勢力によってレバー台座25を支点として揺動し、
副室入口22bが密閉、副室出口21bが開放された状
態となる。これによって、パージングにより副室13内
に強制的に送られたインクを、連通路21から主室11
に帰還させ、主室11と副室13の液面を同じレベルに
することができる。
【0034】なお、本実施の形態のヘッド1は、ノズル
32の全体としての流路抵抗が、復路37の流路抵抗よ
りも小さくなるように設計されている。このように流路
抵抗を設定する方法としては、例えば、インクは温度が
高いほど流動性が向上する。そこで、ノズル32内のイ
ンクの温度を高く、復路37内のインクの温度を低く、
それぞれ調整することによって、ノズル32の流路抵抗
を低く、復路37の流路抵抗を高く、それぞれ設定する
ことができる。また、流路断面積の大小や、流路形状に
よって流路抵抗を設定してもよい。このため、ノズル面
36が開放されている場合、往路35へ送り込まれたイ
ンクの大部分がノズル32から外に排出される。また、
ゴムパッド115をノズル面36に圧接すれば、ノズル
32の開口部を封止してノズル32からインクが排出さ
れるのを防止することができる。この場合、往路35へ
送り込まれたインクの大部分が復路37を介して循環さ
れる。従って、ゴムパッド115の圧接/隔離を切り換
えて2回パージングを行えば、往路35内、ノズル32
内、復路37内の気泡を含んだインクを、きれいなイン
クにきわめて効率的に置き換えることができる。
【0035】次に、前述のインク供給装置200及び制
御盤ステージ70の制御基板の構成を、順次説明する。
図6は、インク供給装置200の構成を概略的に表す側
面図及び上面図である。図6に示すように、インク供給
装置200は、本体221と、その本体221上に開閉
自在に設けられた透明カバー222とを備え、本体22
1にはインクペレット220を収容する収容溝部223
が形成されている。この収容溝部223は、黒、シア
ン、マゼンタ、イエローの各色に対応して並列配置さ
れ、そこに収容された各色のインクペレット220は図
示しない付勢部材(例えばバネ)によって排出部223
a方向(図6の右方向)に付勢されている。
【0036】図7(A)に示すように、排出部223a
は、上面から下面にかけて開口されている。排出部22
3aの下面側には、収容溝部223の底面に一端が固定
されたペレット支持片235が設けられており、このペ
レット支持片235は、インクペレット220の下面に
当接して支持することによって、排出部223aに移動
されたインクペレット220を保持するようになってい
る。排出部223aに保持されたインクペレット220
は、図6に示す排出機構236により下方に押圧され、
図7(B)に示すようにペレット支持片235を撓ませ
て排出される。
【0037】図6に示すように、排出機構236は、各
収容溝部223に対してそれぞれ設けられており、回動
時にインクペレット220の上面を下方に押圧する第一
回動部材237を有している。第一回動部材237は、
回動制御機構241を介して第二回動部材240に連結
可能にされており、第二回動部材240は、搬送モータ
111(図1)によって図示しないギヤ機構を介して上
下方向(矢印で図示)に回動されるようになっている。
【0038】回動制御機構241は、第一回動部材23
7に一端が回動自在に連結された第一連結部材238
と、この第一連結部材238の自由端側に設けられた係
合部材239と、係合部材239に係合可能な鍵部材2
42とを有している。鍵部材242は、係合部材239
に係合するように自由端側が鍵形状に形成されており、
この鍵形状の先端部は、鍵部材242が上下方向に移動
しただけでは係合部材239に当接しないように設定さ
れている。
【0039】一方、鍵部材242の固定端側には、ピニ
オン部材244が回転自在に設けられており、ピニオン
部材244は、鍵部材242の自由端側を側方に回動自
在に軸支する。そして、ピニオン部材244は、縦に設
けられたラック部材245に噛合しており、ピニオン部
材244及びラック部材245は、鍵部材242の移動
方向を上下方向に規制している。また、鍵部材242の
固定端側は、第二連結部材246を介して前述の第二回
動部材240の自由端に連結されている。
【0040】上記の鍵部材242は、供給選択部材24
3に当接可能に設けられている。供給選択部材243
は、キャリッジ3の側面に固設されており、鍵部材24
2に当接したときに、鍵部材242を側方に移動させる
ようになっている。このため、第二回動部材240が回
動して鍵部材242を下方に移動させたとき、鍵部材2
42が供給選択部材243に当接しなければ、鍵部材2
42と係合部材239とが係合せず、第一回動部材23
7も回動しない。一方、鍵部材242が供給選択部材2
43に当接すれば、鍵部材242が側方に移動しつつ回
動するため、鍵部材242と係合部材239とが係合し
て第一回動部材237も回動する。
【0041】供給選択部材243は、各色に対応してそ
れぞれ設けられているが、その配設ピッチは排出機構2
36の配設ピッチとは異なる。このため、キャリッジモ
ータ8を制御してキャリッジ3を移動させ、所望の色に
対応する供給選択部材243のみが対応する鍵部材24
2に当接するようにすれば、その所望の色に対応する第
一回動部材237のみが回動する。これによって、上記
所望の色に対応するインクペレット220のみを、対応
する溶融タンク40に供給することができる。
【0042】図8は、制御盤ステージ70の制御基板の
構成を概略的に表す説明図である。図8に示すように、
制御盤ステージ70の制御基板は、CPU71,RAM
72,ROM73,及びASIC74をバス75によっ
て接続して構成されている。そして、ASIC74に
は、印字データ等に応じて圧電変換素子38を駆動する
ためのヘッド制御部76、キャリッジモータ8,搬送モ
ータ111,パッド駆動モータ117,ポンプ120等
の各種モータを駆動するためのモータ制御部77、イン
クタンクヒータ17,フロントパネルヒータ33等の各
種ヒータを駆動するためのヒータ制御部78、外部のパ
ソコン等とデータの入出力を行うためのインタフェース
(I/F)79、及び、キャリッジモータ8等の回転状
態を検出するエンコーダ81等が接続されている。この
ASIC74は、周知のゲート・アレイとして構成さ
れ、その内部には、圧電変換素子38を駆動して噴射し
たインク滴の数(以下、吐出ジェット数という)を各色
毎に計数するドロップカウンタ74aが設けられてい
る。
【0043】また、主室11内には、インクペレット2
20を溶融してなる液状のインク220Lが収容される
が、その主室11内には、インク220Lが減少して補
充が必要になったことを検出するインクセンサ300が
配設されている。なお、このインクセンサ300として
は、インク220L中にサーミスタを配設し、そのサー
ミスタが発熱したときの熱の奪われ易さに基づいてイン
ク220Lの有無を検出するものや、隔離して配置され
た一対の電極間の導通状態に基づいてインク220Lの
有無を検出するもの等、周知の構成を適用することがで
きる。そして、このインクセンサ300は、インク22
0Lが上記補充が必要な量(以下、インク補充レベルと
いう)まで減少したか否かに対応した検出信号をCPU
71に入力している。
【0044】次に、インタフェース79を介して印字デ
ータ等が入力されたとき、制御盤ステージ70のCPU
71が実行する処理を説明する。図9は、CPU71が
実行する処理を表すフローチャートである。なお、CP
U71は、印字データ等が入力されるとこの処理を各色
毎に並行して実行する。
【0045】処理を開始すると、先ずS1(Sはステッ
プを表す:以下同様)へ移行し、ドロップカウンタ74
aによって吐出ジェット数を計数しながら印字動作を行
う。印字動作は周知の処理であるので、ここでは詳述し
ない。また、印字動作を行う毎にS3へ移行し、インク
センサ300の検出信号を参照して、インク220Lが
インク補充レベルまで減少したか否かを判断する。そし
て、インク補充レベルまで減少していない場合(S3:
NO)はS1の印字動作を継続して実行し、減少した場
合(S3:YES)は続くS5へ移行する。なお、ドロ
ップカウンタ74aによって計数される吐出ジェット数
(S1)は、インク供給装置200によってインクペレ
ット220が供給されてからの累積値として計数されて
いる。従って、S1,S3のループ処理を実行する間に
電源がOFFされた場合には、OFFされる直前の吐出
ジェット数を図示しないバックアップRAM等に記憶し
ておき、次に電源がONされたときにその記憶値の続き
から計数を行う。
【0046】また、S1からS3へ移行するタイミング
は次のように種々考えられ、プリンタに要求される解像
度,印字速度等の特性に応じて適切なものを選択でき
る。 .印字動作とほぼ並行する形で、すなわち印字中常
時、S3の判断を行う。 .S1の印字動作によりキャリッジ3が記録紙の端部
付近に移動した時点(いわゆる1キャリッジ移動が完了
した時点)でS3の判断を行う。
【0047】.S1による1頁の印字動作が終了した
時点でS3の判断を行う。 .S1による一区切りの印字動作(複数頁に跨るよう
な)が終了した時点でS3の判断を行う。 但し、やの場合、前の頁或いは区切りの終了時から
次の終了時までに、インク220Lが消費され尽くさな
いように、インクセンサ300の位置を設定する必要が
ある。従って、インク220Lがインク補充レベルまで
減少したときにも、少なくとも1頁分のインク量が確保
されているのが望ましい。
【0048】ここで、インク滴1滴当たりのインク量
は、通常ほぼ一定の値(仮にαとする)を取る。このα
は解像度にも依存するが、10pl(ピコリットル=1
-12l)から150pl程度であり、300dpiだ
と大体80pl、600dpiだと大体40plであ
る。なお、インク1滴当たりのインク量は±10%程度
ばらつく。また、300dpi(80pl/1ドット)
で1頁(日本工業規格A列4番)をフルに印刷した場
合、約0.5〜0.6ccのインク220Lが消費され
る。平均的なテキスト印刷の場合、10〜20%の面積
が印刷されるので、前述の1頁当たりのインク量は、1
色当たり0.05〜0.12cc程度となる。
【0049】更に、本処理では後述のように、インク供
給(S7)に先だってメンテナンス動作(S9)を実行
する場合がある。このため、S3にてインク220Lが
インク補充レベルまで減少した(YES)と判断したと
きにも、パージング等に必要なインク220L(通常
0.1〜0.3ccであり、これもインク滴1滴当たり
のインク量と同様のばらつきがある)が確保されるよう
にインクセンサ300の位置を設定してもよい。
【0050】インク220Lがインク補充レベルまで減
少してS5へ移行すると、次のようにインク供給量と算
出インク消費量とを比較する。そして、両者が一致した
場合には(S5:YES)、S7にてインク供給装置2
00により対応する色のインクペレット220を一つ供
給して、S1へ移行する。
【0051】本実施の形態では、インク220Lがイン
ク補充レベルまで減少する度に、インクペレット220
を一つずつ供給している(S7)。インク供給量とは、
前回S5へ移行してから再びS5へ移行した時点までの
インクの供給量、すなわち、インクペレット220の1
個分のインク量(約3.0ccの一定量)である。
【0052】また、ノズル面36から噴射されるインク
滴の1滴当たりのインク量は、吐出不良等がなければ前
述のαとなる。このため、前回S5へ移行してから再び
S5へ移行した時点までのインク220Lの消費量は、
通常、S1にて計数された吐出ジェット数に上記αを乗
じた値(この値を算出インク消費量という)となる。ま
た、前回S5へ移行してから再びS5へ移行するまでの
間(印字中及びインク供給時を共に含む)に、メンテナ
ンス動作が実行された場合には、パージング等に伴うイ
ンク220Lの消費量も加算した値を算出インク消費量
とする。
【0053】なお、この加算の方法としては、パージン
グ時に吐出ジェット数をインク消費量に相当する値だけ
加算してもよく、印字動作による吐出ジェット数から算
出した算出インク消費量にパージング回数(RAM72
等に記憶)に対応するインク消費量を後から加算しても
よい。また、インク滴1滴当たりのインク量αは、色毎
に異なっている場合がある。例えば、300dpiの場
合、ブラックが70pl、イエローが90pl等と設定
されている場合がある。この場合、S5で用いる算出イ
ンク消費量は、対応する色のαを用いて算出される。更
に、インクペレット220の1個分のインク量も、色毎
に異なっている場合がある。例えば、使用頻度の高いブ
ラックは比較的大きい(従って主室11も大きい)場合
がある。この場合、S5で用いるインク供給量は、対応
する色に応じて設定される。
【0054】S5へ移行した時点では、インク220L
は上記インク補充レベルまで減少しているので、通常
は、インク供給量=算出インク消費量となる(S5:Y
ES)。そこで、この場合、インク220Lがインク補
充レベルまで減少する度に(S3:YES)、インクペ
レット220を一つずつ自動的に供給し(S7)、印字
データ等に応じた印字動作(S1)を長期間に渡って自
動的に継続的に実行することができる。
【0055】ところが、ヘッド1にインクの吐出不良が
発生すると、圧電変換素子38の駆動信号(すなわち吐
出ジェット数)に応じたインクの噴射がなされなくなる
ので、インク供給量と算出インク消費量とが一致しなく
なる。そこで、この場合(S5:NO)、ヘッド1にイ
ンクの吐出不良が発生したと判断し、S9にてメンテナ
ンス動作を行った後、S7へ移行してインクペレット2
20を供給する。
【0056】なお、S5の判断は、インク供給量と算出
インク消費量とが厳密に一致するか否かを判断するので
はなく、実際には両者の差が所定量未満であるか否かを
判断する。例えば、前述のように、インク滴1滴当たり
のインク量αや、パージングに伴うインク消費量にもば
らつきがあり、インクセンサ300の検出精度や特性に
もばらつきがある。そこで、上記所定量は、インク消費
量等のばらつきや、欠陥の許容度(すなわち吐出不良に
対する許容度)に応じて設定される。例えば、厳密な検
出が要求される場合は、上記所定量をインク消費量等の
ばらつきに応じた値よりも少しだけ多めに設定する。ま
た、高精度が要求される場合は、インクセンサ300と
して検出精度の高いものを使用する。更に、前述の〜
のタイミングでS3の処理を行う場合は、S3で肯定
判断したとき、インク220Lがインク補充レベルを既
にある程度下回っている場合がある。そこで、上記タイ
ミングでS3の処理を行う場合は、その減少量を補える
ように、上記所定値を更に大きめに設定する。
【0057】また、S3からS5へ移行するタイミング
も、前述の〜のように種々考えられる。但し、イン
ク補充レベルまでのインク220Lの減少(S3:YE
S)は、印字動作やメンテナンス動作の実行中に発生す
るが、印字動作中やメンテナンス動作中にS5のような
判断処理を行うと、少々問題があるケースがある。そこ
で、このような場合、〜のタイミングを設定するの
が望ましい。また、S1からS3への移行はのタイミ
ングで、S3からS5への移行は〜のタイミング
で、それぞれ実行してもよい。このような処理は、S3
にて肯定判断したときの吐出ジェット数をRAM72等
に記憶しておき、S5ではその記憶値を読み出して前述
の判断処理を行うことによって実現される。
【0058】更に、S1からS3への移行もS3からS
5へ移行も、前述ののタイミングで実行する場合、S
5からS9へ移行するタイミング、すなわちメンテナン
ス動作の実行タイミングについて、次のように考察する
ことができる。すなわち、のタイミングでメンテナン
ス動作を実行する場合、印字動作を途中で停止させると
共にそのときの印字状況を記憶しておき、メンテナンス
動作を行うことになる。このようにタイミングを設定し
てもよいが、この場合、メンテナンス動作後に再度その
記憶された印字状況に基づいて印字動作を続行させて
も、印字画像に継ぎ目ができる場合がある。本実施の形
態のようにキャリッジ移動タイプのインクジェットプリ
ンタでは、S5にて否定判断した後の最初の紙送りタイ
ミング(例えば前述の)でメンテナンス動作(S9)
を実行することが考えられる。この場合でも、継ぎ目の
問題が発生する可能性があるが、大判印刷等のような場
合、途中で止めて捨てることを考えれば有益な場合もあ
る。また、印字動作の進行状況に応じて、印字動作終了
後にメンテナンス動作(S9)を行うか、印字動作を途
中で停止させてメンテナンス動作を行うかを切り換えて
もよい。例えば、記録紙が特定の用紙サイズであって、
その用紙サイズの半分以上印字動作が行われていれば、
その頁の印字動作を終了した後にメンテナンス動作を、
記録紙が他の用紙サイズであれば半分以上印字動作が行
われていても途中で停止してメンテナンス動作を、それ
ぞれ実行するように設定することもできる。更に、これ
に関しては、S5における一致の判断に関わる上記所定
量の設定の仕方によっても変化が生じる。例えば、厳密
な検出に応じた所定量、すなわち少しだけ多めの所定量
が設定されているときは、S5で否定判断しても実際に
吐出不良が発生している可能性は比較的低い。そこで、
この場合、現在印字中の頁の印字動作を終了してからメ
ンテナンス動作を実行するのが望ましい。
【0059】次に、S9におけるメンテナンス動作の形
態としては種々考えられるが、例えば次のような形態を
採用することができる。すなわち、ゴムパッド115を
ノズル面36に圧接し、インクを循環させるパージング
を行った後、ゴムパッド115をノズル面36から隔離
してインクをノズル32から排出するパージングを行
い、更に、ゴムパッド115をノズル面36に圧接しな
がらキャリッジ3を移動させてノズル面36上のインク
を払拭するワイピングを実行するのである。このような
処理を行うことにより、本インクジェットプリンタで
は、インクの吐出不良の発生時には(S5:NO)、そ
の吐出不良を自動的に解消することができる。なお、S
9のメンテナンス動作はS7によるインク供給後に実行
してもよい。
【0060】以上説明したように、本実施の形態のイン
クジェットプリンタでは、インクペレット220の1個
分のインク量に対応する実際のインク供給量(=インク
消費量)と、印字データ等から算出した計算上の算出イ
ンク消費量とを比較し、両者の差が所定量以上である場
合、ヘッド1にインクの吐出不良が発生したと判断して
いる。このため、ヘッド1におけるインクの吐出不良
を、的確にかつ自動的に検出することができる。従っ
て、使用者が吐出不良を発見し損なっても、多量の印刷
ミスを発生するのを良好に防止することができる。ま
た、本インクジェットプリンタでは、吐出不良の発生時
(S5:NO)にメンテナンス動作(S9)を実行して
いるので、メンテナンス動作の実行頻度を必要最小限に
設定することができる。従って、インクが浪費されたり
印字に要する時間がいたずらに延長されたりするのを、
きわめて良好に防止することができる。
【0061】更に、本インクジェットプリンタでは、イ
ンク220Lがインク補充レベルまで減少したことを検
出するインクセンサ300を設けただけのきわめて簡単
な構成により、上記インク供給量分のインク220Lが
消費されたことを検出できる。従って、インクジェット
プリンタの構成をきわめて簡略化することができ、その
製造コストを良好に低減することができる。例えば、イ
ンク220Lがインク補充レベルまで減少したことを検
出するセンサを既に備えているインクジェットプリンタ
もあり、この種のインクジェットプリンタでは、機械的
な構成を追加することなく、ソフトウェアの変更のみに
よって本発明を実施することができる。
【0062】次に、図10は、本発明の第二の実施の形
態における制御盤ステージ70の制御基板の構成を概略
的に表す説明図である。本実施の形態の制御基板は、前
述の実施の形態と以下の点で構成が異なり、他の部分の
構成は同様である。そこで、構成の異なる部分について
説明し、他の部分の構成には図8で用いた符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0063】図10に示すように、本実施の形態では、
前述のインクセンサ300に替えて、インクタンク11
内のインク220Lが第一の基準値まで減少したことを
検出するインクセンサ310と、そのインク220Lが
上記第一の基準値よりも低い第二の基準値まで減少した
ことを検出するインクセンサ320とを設けている。そ
して、インクセンサ310,320は、インク220L
が第一の基準値または第二の基準値まで減少したか否か
に対応する検出信号を、CPU71に個々に入力してい
る。なお、上記第一の基準値は、一つのインクペレット
220を溶融して得られるインク量より充分に少なく設
定され、上記第二の基準値は、前述のインク補充レベル
とほぼ同様のインク量に設定されているものとする。
【0064】図11は、本実施の形態のCPU71が実
行する処理を表すフローチャートである。本実施の形態
でも、CPU71は、印字データ等が入力されるとこの
処理を各色毎に並行して実行する。また、各ステップを
移行するタイミングも、前述の実施の形態とほぼ同様に
設定される。
【0065】処理を開始すると、先ず、S11にて印字
動作を行う。この印字動作は、前述のS1とは異なり、
ドロップカウンタ74aによる吐出ジェット数の計数を
行うことなく実行される。印字動作を行う毎にS13へ
移行し、インクセンサ310の検出信号を参照して、イ
ンク220Lが第一の基準値まで減少したか否かを判断
する。そして、第一の基準値まで減少していない場合
(S13:NO)はS11の印字動作を継続して実行
し、減少した場合(S13:YES)は続くS15へ移
行する。
【0066】S15では、ドロップカウンタ74aによ
って吐出ジェット数を第一の基準値以下になったときか
ら計数しながら、前述のS1と同様に印字動作を行う。
続くS17では、インク220Lが第二の基準値まで減
少したか否かを判断し、第二の基準値まで減少するまで
S15の印字動作を継続する。なお、S15,S17の
ループ処理を実行する間に電源がOFFされた場合に
は、OFFされる直前の吐出ジェット数を図示しないバ
ックアップRAM等に記憶しておき、次に電源がONさ
れたときにその記憶値の続きから計数を行う。
【0067】インク220Lが第二の基準値まで減少す
ると(S17:YES)、S21へ移行し、インク消費
量と算出インク消費量とを比較する。ここで、S21の
処理では、インク消費量とは、上記第一の基準値と第二
の基準値との差に相当するインク量である。また、算出
インク消費量とは、S15にて計数された吐出ジェット
数に対応するインク量、すなわち、インク220Lが第
一の基準値から第二の基準値まで減少する間の吐出ジェ
ット数に対応したインク量である。
【0068】そして、インク消費量と算出インク消費量
とが一致した場合は(S21:YES)、吐出不良が発
生していないものと判断し、S23にてインクを供給し
た後、S11による印字動作を続行する。また、インク
消費量と算出インク消費量とが一致しない場合は(S2
1:NO)、吐出不良が発生しているものと判断し、S
25にてメンテナンス動作を実行した後、S23へ移行
する。
【0069】本実施の形態でも、前述の実施の形態と同
様、ヘッド1におけるインクの吐出不良を、的確にかつ
自動的に検出することができる。従って、使用者が吐出
不良を発見し損なっても、多量の印刷ミスを発生するの
を良好に防止することができる。また、本実施の形態で
も、吐出不良の発生時(S21:NO)にメンテナンス
動作(S25)を実行しているので、メンテナンス動作
の実行頻度を必要最小限に設定することができる。従っ
て、インクが浪費されたり印字に要する時間がいたずら
に延長されたりするのを、きわめて良好に防止すること
ができる。更に、本実施の形態では、インク220Lが
第一の基準値から第二の基準値まで減少する間のインク
消費量及び算出インク消費量を比較している。このた
め、ドロップカウンタ74aによって計数する吐出ジェ
ット数は、その間の比較的短期間に対応したものとな
り、ドロップカウンタ74aやバックアップRAMのメ
モリ容量等、吐出ジェット数の計数に関わる負荷を一層
軽減することができる。
【0070】また、本実施の形態では、インク220L
が第一の基準値から第二の基準値まで減少する間のイン
ク消費量等を比較しているので、S23におけるインク
の供給量は任意であってもよい。例えば、インクペレッ
ト220とは形状の異なるインクペレットを供給しても
よい。インク供給装置200からインクペレット220
を全て除去しておけば、S23が実行できずにエラーと
なる。このときに、溶融タンク40に形状の異なるイン
クペレットを手で挿入し、その溶融後にCPU71をリ
セットすれば、各種インクペレットを使用することがで
きる。このような場合にも、本実施の形態では、第一の
基準値から第二の基準値まで減少する間のインク消費量
等に基づいて吐出不良の有無を良好に検出することがで
きる。
【0071】なお、上記各実施の形態において、インク
センサ300,310,及び320が検出手段に、S5
またはS21における算出インク消費量の算出処理、及
びドロップカウンタ74aが算出手段に、S5またはS
21における比較判断の処理が判断手段に、ゴムパッド
115及びポンプ120がメンテナンス手段に、S7,
S23の処理が供給制御手段に、それぞれ相当する。
【0072】また、本発明は上記実施の形態になんら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の形態で実施することができる。例えば、上記各
実施の形態では、吐出不良の発生時(S5,S21:N
O)にメンテナンス動作(S9,S25)を実行してい
るが、前回の吐出不良発生時までにヘッド1が行ったイ
ンクの噴射量、駆動時間等を記憶しておき、その噴射
量、駆動時間等となる直前のタイミングでメンテナンス
動作を実行してもよい。この場合、吐出不良の発生を未
然に防止して、印刷ミスの発生を一層良好に抑制するこ
とができる。
【0073】また、自動的にメンテナンス動作を実行す
るのではなく、吐出不良の発生を警報等によって告知す
るだけとしてもよい。すなわち、判断手段が吐出不良が
発生したと判断したとき、インクジェットヘッドの駆動
(印字動作)を停止させる制御手段と、上記吐出不良の
発生を使用者等に告知する告知手段と、を備えた構成も
考えられる。なお、告知手段の構成としては、インタフ
ェース79を介して印字データ等を入力してきたパソコ
ン等に対してインクジェットプリンタがエラー状態にな
っていることを示すデータを送信し、パソコン上で動作
しているプリンタドライバによって画面上に警告を表示
させる等の処理を行う構成、インクジェットプリンタに
設けたLCD等の表示器にその旨を表示させる構成等、
種々考えられる。この警告に従って使用者は、パソコン
上のプリンタドライバからコマンド送信による指示を送
ったり、インクジェットプリンタのパネルスイッチを操
作したりして、メンテナンス動作を実行させることがで
きる(すなわち、吐出不良状態を確認した上で適切な処
理が指定できる)。また、メンテナンス手段を備えてい
ないインクジェットプリンタでは、上記警告に従って使
用者によるメンテナンス動作を実行することができる。
【0074】更に、検出手段としては、主室11内のイ
ンク220Lの量を連続的に検出するものも考えられ
る。この種の検出手段の構成としては、主室11の下部
付近に電極対を設けて、その間の電気抵抗や電気容量の
変化をみる(例えば、パルスを加えて、その応答波形の
時定数を検出する)もの、インク220Lに「浮き」を
浮かせてその高さをみるもの等、種々の構成が考えられ
る。この構成を採用すれば、例えば、一度パージングを
行ったときのインク量を記憶し、そのインク量からイン
ク220Lが所定量減少したときに算出インク消費量と
の比較を行うといったように、どのインク量からも前述
の制御を開始することができる。従って、この場合、吐
出不良を一層迅速に検出することができる。
【0075】また、このようにインク量を連続的に検出
することのできる検出手段を使用した場合、更に種々の
方法で吐出不良を判断することができる。例えば、吐出
ジェット数が所定数に達するとそのときのインク量を検
出し、RAM72内に記憶し、その値と前回(吐出ジェ
ット数が所定数に達したとき)の検出結果との差分(そ
の間にメンテナンス動作が行われた場合は、そのときの
消費量も加味して)を求めることにより吐出不良を判断
してもよい。また、タイマ等の経時手段(インクジェッ
トプリンタ内にあってもよいし、プリンタドライバで管
理できるパソコン内のタイマであってもよい)を設け、
所定時間(印字している時間だけを計時してもよい)経
過後、その時点におけるインク量と所定時間経過前の
(前回の)インク量との差と、前回からの吐出ジェット
数とに基づいて判断してもよい。
【0076】更に、メンテナンス手段としても、上記し
たものの他、周知の種々の構成を適用することができ
る。特に、色毎にメンテナンス動作を実行可能なメンテ
ナンス手段を適用した場合、S9またはS25のメンテ
ナンス動作を、吐出不良に対応する色についてだけ実行
することができる。この場合、インクの無駄を良好に省
くことができる。これに対して、上記各実施の形態のよ
うに吐出不良の発生時に全ての色に対してメンテナンス
動作を実行する場合、頻繁にメンテナンス動作が実行さ
れるのを防止して、印字速度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェットプリンタの
基本構成を表す概略図である。
【図2】そのプリンタのヘッドの構成を表す分解斜視図
である。
【図3】そのヘッドのインクタンクの構成を表す上面図
である。
【図4】そのインクタンクの構成を表すB−B線及びC
−C線切断端面図である。
【図5】上記ヘッドのパージングの動作を表す説明図で
ある。
【図6】上記プリンタのインク供給装置の構成を表す側
面図及び上面図である。
【図7】そのインク供給装置の排出部近傍の構成を表す
斜視図である。
【図8】上記プリンタの制御基板の構成を概略的に表す
説明図である。
【図9】その制御基板のCPUが実行する処理を表すフ
ローチャートである。
【図10】第二の実施の形態における制御基板の構成を
概略的に表す説明図である。
【図11】その制御基板のCPUが実行する処理を表す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…ヘッド 3…キャリッジ 5…ガイド軸 8
…キャリッジモータ 10…インクタンク 11…主室 13…副室
24…弁開閉レバー 29…フィルタ 31…ノズルヘッド 32…ノズ
ル 35…往路 36…ノズル面 37…復路 38…圧電変換素子
40…溶融タンク 50…カム 70…制御盤ステージ 74a…ドロ
ップカウンタ 115…ゴムパッド 120…ポンプ 200…イ
ンク供給装置 220…インクペレット 300,310,320…
インクセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯留するインクタンクを有し、
    該インクタンク内のインクを、駆動信号に応じて被記録
    媒体に噴射するインクジェットヘッドと、 上記インクタンク内のインクの消費量を検出する検出手
    段と、 を備えたインクジェットプリンタにおいて、 上記駆動信号に基づき上記インクタンク内のインクの消
    費量を算出する算出手段と、 該算出手段が算出した上記インクの消費量と上記検出手
    段が検出した上記インクの消費量とを比較し、両者の差
    が所定量以上である場合、上記インクジェットヘッドに
    インクの吐出不良が発生したと判断する判断手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 上記インクジェットヘッドのインクの噴
    射経路を浄化するメンテナンス手段と、 上記判断手段が上記吐出不良が発生したと判断したと
    き、上記メンテナンス手段による上記噴射経路の浄化を
    実行するメンテナンス制御手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記検出手段が、少なくとも、上記イン
    クタンク内のインクが減少してインクの補充が必要とな
    ったことを検出可能であって、 上記インクタンク内に予め決められた量のインクを供給
    するインク供給手段と、 上記検出手段が上記インクの補充が必要になったことを
    検出したとき、上記インク供給手段によるインクの供給
    を実行する供給制御手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1または2記載の
    インクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 上記検出手段が、少なくとも、上記イン
    クタンク内のインクが第一の基準値まで減少したこと
    と、該インクが上記第一の基準値とは異なる第二の基準
    値まで減少したこととを、個々に検出可能なことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット
    プリンタ。
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