JP2002273906A - インクジェット式記録装置および同装置におけるインク消費量演算機能の補正方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置および同装置におけるインク消費量演算機能の補正方法

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JP2002273906A
JP2002273906A JP2001379678A JP2001379678A JP2002273906A JP 2002273906 A JP2002273906 A JP 2002273906A JP 2001379678 A JP2001379678 A JP 2001379678A JP 2001379678 A JP2001379678 A JP 2001379678A JP 2002273906 A JP2002273906 A JP 2002273906A
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tank
cartridge
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淳 小林
Toshio Kumagai
利雄 熊谷
Seiji Mochizuki
聖二 望月
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    • B41J2002/17576Ink level or ink residue control using a floater for ink level indication

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジにおけるインク残留量の
検出精度を向上させることができるインクジェット式記
録装置を提供すること。 【解決手段】 インクカートリッジ9より、キャリッジ
上に搭載されたサブタンク7に対してインク補給チュー
ブ10を介してインクが補給される。サブタンク7への
インクの補給の開始から所定の時間が経過したにもかか
わらず、前記ホール素子33a,33bからのインク満
タン状態を示す出力が得られない場合には、インクカー
トリッジ9がインクエンド状態であると判定される。こ
の場合、インク残量カウンタのカウンタ値に基づいて、
インク消費量演算手段における演算機能に補正を加える
ようになされる。この補正操作により、インクカートリ
ッジにおけるインク残留量の検出精度を向上させること
ができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクカートリ
ッジより供給されるインク消費量を演算するインク消費
量演算機能に補正を加えることにより、装着されたイン
クカートリッジのインク残量をより正確に把握できるよ
うにしたインクジェット式記録装置および同装置におけ
るインク消費量演算機能の補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばオフィス向けまたは業務用に提供
されるインクジェット式記録装置においては、比較的大
量の印刷に対応させるために、大容量のインクカートリ
ッジを配備する必要が生じ、このために各色のインクカ
ートリッジを例えば装置本体側に配置されたカートリッ
ジホルダに装着させる構成とされている。そして、記録
ヘッドが搭載されたキャリッジ上にはサブタンクが配置
され、前記各インクカートリッジから各サブタンクに対
してインク補給チューブを介してそれぞれインクを補給
し、さらに各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対し
てインクを供給するように構成されている。
【0003】このような構成の記録装置に用いられるイ
ンクカートリッジにおいては、カートリッジホルダに装
填された状態で、各インクカートリッジがインクエンド
状態であるか否かを検証するインクエンド判定手段が備
えられる。このようなインクエンドの判定を行う一つの
手段として、印字データに基づく記録ヘッドからのイン
ク滴の吐出数、およびフラッシング動作による記録ヘッ
ドからのインク滴の吐出数をカウントアップして、これ
をインク消費量に換算し、インク消費量から当該カート
リッジがインクエンド状態であると推定するインクエン
ド判定手段が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うなインクエンド判定手段においては、インク滴の吐出
数からインク消費量を換算するため、記録装置の個体差
によりインク消費量として換算される値にばらつきが発
生する。通常においては記録装置の個体差によりインク
滴のドット重量のばらつきは±10%程度発生すること
はやむおえない。したがって、前記ばらつきがインクが
空状態となる方向にずれた場合には、ユーザはカートリ
ッジにインクが残存していると認識しているにもかかわ
らず、インクエンドとなるような状況が発生して好まし
くはない。
【0005】これを避けるためには、インク滴のドット
重量がばらつきの範囲で大きい場合を想定してインク滴
の重量設定が行われる。このような重量設定を行った場
合には、各インク滴のドット重量のばらつきが逆に最小
重量の方向にずれた場合には、全容量の約20%ものイ
ンクがカートリッジに残った状態でインクエンドである
と認識することになる。それ故、ユーザに対してはラン
ニングコストの負担を強いることになり、また、使用済
みのインクカートリッジ内に比較的多量のインクが残留
するために、カートリッジ内の残留インクの処理等に負
担が発生するという問題を抱えることになる。
【0006】一方、昨今においては印刷の多様化に伴
い、顔料分散系のインクが用いられる趨勢にある。この
ような顔料分散系のインクにおいては、顔料が溶媒中に
おいて沈降し残留インクが高濃度となるため、インクカ
ートリッジのインクをすべて使いきる直前において、イ
ンクエンドのサインを出す必要があるという技術的な要
請もある。このような要請に応えるためには、必要最小
限のインクを高い精度でカートリッジ内に残すようなイ
ンクエンドの判定管理が必要になる。
【0007】この発明は、前記したような技術的な要請
に応えるためになされたものであり、記録装置の個体差
に応じて、インク消費量演算機能を補正することで、高
い精度でインクエンド状態を判定することができるイン
クジェット式記録装置および同装置におけるインク消費
量演算機能の補正方法を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされたこの発明にかかる第1態様のインクジェ
ット式記録装置は、インク滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対してインクを供給するためにインク
カートリッジを着脱可能に装着することができるカート
リッジホルダを備えたインクジェット式記録装置であっ
て、前記インクカートリッジより供給されるインクの消
費量を演算するインク消費量演算手段と、前記インク消
費量演算手段により演算したインクの消費量に基づい
て、前記インクカートリッジのインク残量を更新するイ
ンク残量カウンタと、前記カートリッジホルダに装着さ
れたインクカートリッジのインクエンド状態を判定する
インクエンド判定手段と、前記インクエンド判定手段に
より、装着状態にあるインクカートリッジがインクエン
ド状態であると判定した場合に、前記インク残量カウン
タのカウンタ値に基づいて、前記インク消費量演算手段
における演算機能に補正を加える補正手段とを備えた点
に特徴を有する。
【0009】この場合、好ましくは前記インク消費量演
算手段は、少なくとも印字データに基づく記録ヘッドか
らのインク滴の吐出数、およびフラッシング動作による
記録ヘッドからのインク滴の吐出数に、それぞれ係数を
乗じてインク消費量を演算するようになされる。
【0010】そして、前記インク消費量演算手段におけ
る演算機能に補正を加える補正手段は、好ましくは前記
インクカートリッジがインクエンド状態であることを前
記インクエンド判定手段において判定した場合におい
て、前記インク残量カウンタのカウンタ値に基づいて、
前記印字データに基づく記録ヘッドからのインク滴の吐
出数、およびフラッシング動作による記録ヘッドからの
インク滴の吐出数に乗ずる前記係数を補正するように構
成される。この場合、前記係数はインク滴のドット重量
に対応して管理されることが望ましい。
【0011】一方、好ましくは前記インク消費量演算手
段は、さらに記録ヘッドからインクを吸引排出させるク
リーニング操作の動作毎に、所定のインク消費量を計数
するようになされる。
【0012】そして、好ましい実施の形態においては、
前記記録ヘッドはキャリッジに搭載され、このキャリッ
ジには、インクカートリッジからインク補給路を介して
インクの補給を受けると共に、前記記録ヘッドにインク
を供給するサブタンクが備えられ、前記インクエンド判
定手段は、前記インクカートリッジからサブタンクに対
するインクの補給時間が所定の時間を経過してもサブタ
ンクに対するインクの補給量が不十分な場合において、
インクカートリッジがインクエンド状態であると判定す
るようになされる。
【0013】また、好ましい実施の形態においては、前
記インク消費量演算手段により、サブタンク内に貯留さ
れたインク消費量を演算し、所定の演算結果に達した場
合に、インクカートリッジからサブタンクに対してイン
クを補給すべくインク補給バルブを開弁制御させると共
に、サブタンク内のインク量検出手段によりサブタンク
内に所定の量までインクが補給されたことを検出した場
合において、前記インク補給バルブを閉弁制御するよう
に構成される。
【0014】この場合、前記インクエンド判定手段に
は、前記インク補給バルブの開弁時から計時を開始する
計時手段が具備され、前記計時手段が予め定められた時
間を計時したにもかかわらず前記インク量検出手段によ
る検出出力が得られない場合に、インクカートリッジが
インクエンド状態であると判定するようになされる。
【0015】そして、好ましくは、前記インク残量カウ
ンタの更新された直近のカウンタ値が所定の値以下とな
っている場合において、前記インクエンド判定手段の判
定結果が採用されるように構成される。一方、記録装置
の動作電源の投入時、インクカートリッジの交換時、も
しくは印刷途中の改ページ時において、前記インク残量
カウンタによるインク残量を参照され、所定のインク量
に満たない場合において、記録装置の動作を停止させる
ように構成されることが望ましい。
【0016】また、好ましい実施の形態においては、前
記サブタンク内に所定の量までインクが補給されたこと
を検出するインク量検出手段が、サブタンク内に収容さ
れサブタンクに補給されたインクによって浮上するフロ
ート部材と、フロート部材の浮上位置にしたがって電気
的な出力を発生する出力発生手段により構成される。
【0017】また、好ましい実施の形態においては、前
記インクカートリッジは、その外郭が気密状態に形成さ
れ、内部にインクを封入した可撓性素材により形成され
たインクパックが収納されると共に、インクカートリッ
ジの外郭構成部材とインクパックとで形成される空間内
に、空気加圧ポンプにより生成される空気圧が印加さ
れ、空気圧の作用によりインクカートリッジからサブタ
ンクに対してインクを補給するように構成される。
【0018】そして、前記したインクエンド判定手段
は、内部にインクを封入した可撓性素材により形成され
たインクパックに取り付けられた作動板と、前記インク
パックの収縮に伴い、前記作動板の一部によってオンま
たはオフ動作される検出スイッチとにより構成されるこ
ともある。
【0019】また、前記したインクエンド判定手段の他
の好ましい形態においては、少なくともインクカートリ
ッジの下側部付近を透明な素材で形成すると共に、前記
下側部付近を挟むようにして配置された光源および光感
知センサとが具備され、前記光源から光感知センサに至
る光路より前記インクカートリッジ内のインク液面が低
下した場合に、インクエンドの判定がなされるように構
成される。
【0020】さらに、前記したインクエンド判定手段の
他の好ましい形態においては、少なくともインクカート
リッジの下側部付近にプリズム部材が配置され、カート
リッジ内のインクと前記プリズム部材を構成する素材と
の境界における屈曲率により決定される全反射の臨界角
と、空気とプリズム部材を構成する素材との境界におけ
る屈曲率により決定される全反射の臨界角の相違によ
り、インクエンドの判定がなされるように構成される。
この場合、好ましくは前記プリズム部材に対して光を投
射する光源およびプリズム部材により反射される光を検
出する光感知センサとが具備され、前記光感知センサの
出力の有無により、インクエンドの判定がなされるよう
に構成される。
【0021】さらに、前記したインクエンド判定手段の
他の好ましい形態においては、インクカートリッジの下
側部付近に当該カートリッジ内に突出するように配置さ
れた一対の電極端子と、前記一対の電極端子間における
電気抵抗を検出する回路手段より構成される。
【0022】また、前記した記録装置においては、好ま
しくは前記インクカートリッジより供給されるインクを
受けて前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンク
と、前記サブタンク内のインク量を検出するインク量検
出手段と、前記インク消費量演算手段により演算したイ
ンクの消費量に基づいて、前記サブタンク内のインク消
費量を計数するインク消費カウンタとがさらに具備さ
れ、前記インク量検出手段によりサブタンク内のインク
量が所定の値以下に達したことを検出した場合に、前記
インク消費カウンタのカウンタ値に基づいて、前記補正
手段がさらに補正を加えるように構成される。
【0023】一方、この発明にかかるインクジェット式
記録装置におけるインク消費量演算機能の補正方法は、
インク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対
してインクを供給するためのインク貯留部を備えたイン
クジェット式記録装置におけるインク消費量演算機能の
補正方法であって、前記インク貯留部より供給されるイ
ンク消費量を演算するインク消費量演算ステップと、前
記インク消費量演算ステップにより演算したインク消費
量に基づいて、インク残量カウンタを更新するインク残
量更新ステップとが実行され、前記インク貯留部が所定
のインク量に達したと判定した場合において、更新され
た直近のインク残量カウンタのカウンタ値に基づいて、
前記インク消費量演算ステップにおいて利用される計数
機能に補正を加える補正ステップが実行されるようにな
される。
【0024】以上のようなインク消費量演算機能の補正
方法を採用した第1態様のインクジェット式記録装置に
よると、インクエンド判定手段によってインクカートリ
ッジがインクエンド状態であると判定された場合には、
インク残量カウンタのカウンタ値が参照される。そし
て、インク残量カウンタのカウンタ値に基づいて、イン
ク消費量演算手段における演算機能に補正が加えられ
る。
【0025】この場合、例えばインク残量カウンタのカ
ウンタ値が、インクの残量が多い場合を示している時に
は、記録ヘッドからのインク滴の吐出数に乗ずる係数を
大きく、すなわちインク滴のドット重量を大きく補正し
て再設定することで、インク消費量演算手段における演
算数値の歩進度合いを大きくさせることができる。
【0026】また、インクカートリッジがインクエンド
状態であると判定された場合に、インク残量カウンタの
カウンタ値が、所定よりも少ないインク残量値を示して
いる場合においては、前記とは逆の補正がなされ、これ
により、インク消費量演算手段における演算数値の歩進
度合いを小さくさせることができる。
【0027】したがって、前記した補正手段を例えばイ
ンクカートリッジの複数回の交換に渡って実行させるこ
とにより、後述するようにインクエンド状態の判定精度
をより向上させることが可能となり、これにより、記録
装置の個体差によって生ずるインクエンド状態の判定の
ばらつきを収束させることが可能となる。
【0028】さらにこの発明にかかる第2態様の記録装
置は、インク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッ
ドに対してインクを供給するためにインクカートリッジ
を着脱可能に装着することができるカートリッジホルダ
と、前記カートリッジホルダに装着されたインクカート
リッジより供給されるインクを受けて前記記録ヘッドに
インクを供給するサブタンクと、前記サブタンク内のイ
ンク量を検出するインク量検出手段とを備えたインクジ
ェット式記録装置であって、前記インクカートリッジよ
り供給されるインクの消費量を演算するインク消費量演
算手段と、前記インク消費量演算手段により演算したイ
ンクの消費量に基づいて、前記サブタンク内のインク消
費量の計数値を更新するインク消費カウンタと、前記イ
ンク量検出手段によりサブタンク内のインク量が所定の
値に達したことを検出した場合に、前記インク消費カウ
ンタのカウンタ値に基づいて、前記インク消費量演算手
段における演算機能に補正を加える補正手段とを備えた
点に特徴を有する。
【0029】また、この発明にかかるインク消費量演算
機能の補正方法は、インク滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対してインクを供給するためにインク
カートリッジを着脱可能に装着することができるカート
リッジホルダと、前記カートリッジホルダに装着された
インクカートリッジより供給されるインクを受けて前記
記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、前記サブ
タンク内のインク量を検出するインク量検出手段とを備
えたインクジェット式記録装置におけるインク消費量演
算機能の補正方法であって、前記インクカートリッジよ
り供給されるインクの消費量を演算するインク消費量演
算ステップと、前記インク消費量演算ステップにより演
算したインク消費量に基づいて、前記サブタンク内のイ
ンク消費量の計数値を更新するインク消費カウンタの更
新ステップと、前記インク量検出手段によりサブタンク
内のインク量が所定の値に達したことを検出した場合
に、前記インク消費カウンタのカウンタ値に基づいて、
前記インク消費量演算手段における演算機能に補正を加
える補正ステップとが実行されるようになされる。
【0030】前記したインク消費量演算機能の補正方法
を採用した第2態様のインクジェット式記録装置による
と、すでに説明した第1態様の記録装置と同様の作用効
果を得ることができる。そして、この第2態様の記録装
置においては、前記したインク量検出手段によりサブタ
ンク内のインク量が所定の値に達したことを検出した場
合に、インク消費カウンタのカウンタ値に基づいて、イ
ンク消費量演算手段における演算機能に補正を加えるよ
うになされるので、インクカートリッジの使用途中にお
いても、インク消費量演算手段における演算機能に効果
的に補正を加えることができる。
【0031】さらにまた、この発明にかかる第3態様の
記録装置は、インク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記
録ヘッドに対してインクを供給するためにインクカート
リッジを着脱可能に装着することができるカートリッジ
ホルダを備えたインクジェット式記録装置であって、前
記インクカートリッジより供給されるインクの消費量を
演算するインク消費量演算手段と、前記インク消費量演
算手段により演算したインクの消費量に基づいて、前記
インクカートリッジのインク残量を更新するインク残量
カウンタと、前記インクカートリッジに貯留されたイン
ク量の減少を段階的に検出することができるインクカー
トリッジのインク貯留量検出手段と、前記インク貯留量
検出手段がカートリッジ内のインク量の減少を段階的に
検出する毎に、前記インク残量カウンタのカウンタ値に
基づいて、前記インク消費量演算手段における演算機能
に補正を加える補正手段とを備えた点に特徴を有する。
【0032】この場合、インクカートリッジに貯留され
たインク量の減少を段階的に検出することができるイン
クカートリッジのインク貯留量検出手段は、好ましくは
インクの液面を検出するインク液面検出ユニットをイン
クの消費に伴うインク液面の減少方向に沿って、複数組
配置した構成とされる。
【0033】また、この発明にかかるインク消費量演算
機能の補正方法は、インク滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対してインクを供給するためにインク
カートリッジを着脱可能に装着することができるカート
リッジホルダと、前記カートリッジホルダに装着された
インクカートリッジに貯留されたインク量の減少を段階
的に検出することができるインクカートリッジのインク
貯留量検出手段とを備えたインクジェット式記録装置に
おけるインク消費量演算機能の補正方法であって、前記
インクカートリッジより供給されるインクの消費量を演
算するインク消費量演算ステップと、前記インク消費量
演算ステップにより演算したインクの消費量に基づい
て、インク残量カウンタを更新するインク残量更新ステ
ップと、前記インク貯留量検出手段がカートリッジ内の
インク量の減少を段階的に検出する毎に、更新された直
近のインク残量カウンタのカウンタ値に基づいて、前記
インク消費量演算手段における演算機能に補正を加える
補正ステップとが実行されるようになされる。
【0034】そして、前記した第1ないし第3態様の記
録装置にかかるインク消費量演算機能の補正方法におい
ては、前記補正ステップの実行に際して、好ましくは更
新された直近のインク残量カウンタのカウンタ値に基づ
いて、印字データに基づく記録ヘッドからのインク滴の
吐出数およびフラッシング動作による記録ヘッドからの
インク滴の吐出数に乗ずる係数が補正されるようになさ
れる。
【0035】前記したインク消費量演算機能の補正方法
を採用した第3態様のインクジェット式記録装置による
と、すでに説明した第1態様および第2態様の記録装置
と同様の作用効果を得ることができる。そして、この第
3態様の記録装置においては、インクカートリッジに付
設されるインク貯留量検出手段が、カートリッジ内のイ
ンク量の減少を段階的に検出する毎に、インク残量カウ
ンタのカウンタ値に基づいて、インク消費量演算手段に
おける演算機能に補正を加えるようになされるので、こ
の構成においてもインクカートリッジの使用途中におい
て、インク消費量演算手段における演算機能に効果的に
補正を加えることができる。
【0036】そして、前記した第1ないし第3態様の記
録装置のいずれに対しても、前記補正手段を利用して、
記録装置が設置される環境温度の情報に基づいてさらに
補正を加えるように構成することが望ましい。
【0037】このような温度情報に基づく補正手段を加
えることにより、記録ヘッドより吐出されるインク滴の
粘度における温度依存性を少なくすることができ、相乗
的にインクエンド状態の判定精度を向上させることが可
能となり、これにより、記録装置の個体差によって生ず
るインクエンド状態の判定のばらつきを収束させること
が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるインク消
費量演算機能の補正方法を採用したインクジェット式記
録装置について、図に示す好ましい実施の形態に基づい
て説明する。
【0039】図1は、インクジェット式記録装置の全体
構成を上面図によって示したものである。図1において
符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリ
ッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を
介し、走査ガイド部材4に案内されて紙送り部材5の長
手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主走査方向に
往復移動されるように構成されている。そして、図1に
は示されていないが、キャリッジ1の紙送り部材5に対
向する面には、後述するインクジェット式記録ヘッド6
が搭載されている。
【0040】また、キャリッジ1には前記記録ヘッドに
インクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載さ
れている。このサブタンク7a〜7dは、この実施の形
態においては、その内部において各インクを一時的に貯
留するために、それぞれのインク(例えばブラックイン
ク、イエロー、シアン、マゼンタの各カラーインク)に
対応して4個具備されている。
【0041】そして、このサブタンク7a〜7dに対し
て、記録装置の本体側に配置されたカートリッジホルダ
8に装填されたインクカートリッジ(以下、これをメイ
ンタンクとも言う)9a〜9dから、インク補給路を構
成する可撓性のインク補給チューブ10,10,……を
それぞれ介して、ブラックインクおよび各カラーインク
が補給されるように構成されている。
【0042】一方、前記キャリッジ1の移動経路上にお
ける非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッドの
ノズル形成面を封止することができるキャッピング手段
11が配置されており、さらにこのキャッピング手段1
1の上面には、前記記録ヘッドのノズル形成面に密着し
て封止し得るゴム等の弾性素材により形成されたキャッ
プ部材11aが配置されている。そして、キャリッジ1
がホームポジョンに移動したときに、キャッピング手段
11が記録ヘッド側に移動して、キャップ部材11aに
よって記録ヘッドのノズル形成面を封止することができ
るように構成されている。
【0043】このキャップ部材11aは、記録装置の休
止期間中において記録ヘッドのノズル形成面を封止し、
ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。ま
た、このキャップ部材11aには、後述する吸引ポンプ
(チューブポンプ)におけるチューブの一端が接続さ
れ、吸引ポンプによる負圧を記録ヘッドに作用させて、
記録ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニング動
作を実行する機能も果たすようになされている。
【0044】一方、キャッピング手段11の印字領域側
に隣接して、ゴム等の弾性素材を短冊状に形成したワイ
ピング部材12が配置されており、必要に応じて記録ヘ
ッドのノズル形成面を払拭して清掃することができるよ
うにも構成されている。
【0045】次に図2は、図1に示した記録装置に搭載
されたインク補給システムの構成を模式的に示したもの
であり、このインク補給システムについて、同一符号で
示した図1と共に説明する。図1および図2において、
符号21は空気加圧ポンプを示しており、この空気加圧
ポンプ21により加圧された空気は、圧力調整弁22に
供給され、さらに圧力検出器23を介して前記した各メ
インタンク9a〜9d(図2においては代表して符号9
として示しており、以下において代表して単に符号9と
して説明する場合もある。)にそれぞれ供給されるよう
に構成されている。
【0046】この場合、前記圧力検出器23から各メイ
ンタンク9に対して空気流路が分岐され、カートリッジ
ホルダ8に装填された状態の各メインタンクに対して、
それぞれ加圧空気が印加されるように構成されている。
前記圧力調整弁22は、空気加圧ポンプ21によって加
圧された空気圧が、何らかの障害により過度の状態に達
した時に、圧力を開放して各メインタンク9a〜9dに
加わる空気圧が所定の範囲に維持できる機能を有してい
る。
【0047】さらに、前記圧力検出器23は、空気加圧
ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加
圧ポンプ21の駆動を制御するように機能する。すなわ
ち、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が所
定の圧力に達したことを検出した場合には、これに基づ
いて空気加圧ポンプ21の駆動を停止させると共に、圧
力検出器23によって空気圧が定められた圧力以下とな
ったことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21を駆
動させるように制御し、この繰り返しによって前記した
各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧が所定の範囲
に維持されるように機能する。
【0048】前記メインタンク9は、その概略構成が図
2に示されたように、その外郭を構成するケースが気密
状態に形成されており、その内部にはインクを封入した
可撓性素材により形成されたインクパック24が収納さ
れている。そして、メインタンク9とインクパック24
とで形成される空間が圧力室25を構成しており、この
圧力室25内に、圧力検出器23を介した加圧空気が供
給されるように構成されている。
【0049】この構成により、各メインタンク9a〜9
dに収納された各インクパック24は、それぞれ加圧空
気による加圧を受け、各メインタンク9a〜9dから各
サブタンク7a〜7dに対して所定の圧力によるインク
流が発生されるようになされる。
【0050】なお、インクカートリッジとしての前記メ
インタンク9には、図2にも示されたようにそのケース
の一部にメインタンク9に関する情報を記憶することが
できる記憶素子27が配置されており、この記憶素子2
7には後述するように当該メインタンクにおけるインク
残量に関するデータが書き込まれている。そして図2に
示されたように、この記憶素子27に対して情報を書き
込みまたは読み出しするための端子28がメインタンク
9の一部に配置されており、メインタンク9を記録装置
に装填した場合において、記録装置側と電気的に接続さ
れてメインタンクのインク残量に関する情報の授受がな
されるように構成されている。
【0051】一方、前記各メインタンク9a〜9dにお
いて加圧されたインクは、それぞれ各インク補給バルブ
26,26……および各インク補給チューブ10,1
0,……をそれぞれ介して、キャリッジ1に搭載された
各サブタンク7a〜7d(図2においては代表して符号
7として示しており、以下において代表して単に符号7
として説明する場合もある。)に供給されるように構成
されている。
【0052】図2に示すサブタンク7の構成についての
詳細な説明は後述するが、その基本構成は、内部にフロ
ート部材31が配置されており、そのフロート部材31
の一部には永久磁石32が取り付けられている。そし
て、ホール素子に代表される磁電変換素子33a,33
bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接
されている。
【0053】この構成により、フロート部材の浮上位置
にしたがった前記永久磁石32による磁力線量に応じ
て、前記ホール素子33a,33bにより電気的出力が
発生される出力発生手段が構成されており、前記フロー
ト部材31を含めてサブタンク内のインク量検出手段を
構成している。
【0054】この実施の形態においては、前記したイン
ク量検出手段は各メインタンク9から各サブタンク7に
対してインクが補給されて、サブタンク内のインク量が
所定の容量(インクフル状態)に達したことを検知する
ように利用されており、この場合において前記したホー
ル素子33a,33bの電気的出力に基づいて前記イン
ク補給バルブ26が閉弁されるように構成されている。
【0055】また、印刷動作等の実行によりサブタンク
内のインク量が所定の容量以下(インクロー状態)に達
したことが、前記したホール素子33a,33bの電気
的出力により判明した場合には、前記インク補給バルブ
26を開弁されるように作用する。なお、この実施の形
態においては、後述するようにサブタンク内のインク消
費量を演算するインク消費量演算手段が備えられてお
り、前記したホール素子によりインクロー状態を検出
し、かつ、前記演算手段によりサブタンク内のインク消
費が進んだと判定された場合に、前記インク補給バルブ
26を開弁制御するように構成されている。これによ
り、メインタンク9内で加圧されているインクは、イン
クの消費が進んだそれぞれのサブタンク7内に個別に補
給される。
【0056】したがって、前記したような繰り返しによ
り、メインタンクからサブタンクに対して断続的にイン
クが補給されるように作用し、各サブタンクには常に一
定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
【0057】また、図2に示されたように各サブタンク
7からは、バルブ35およびこれに接続されたチューブ
36を介して記録ヘッド6に対してインクが供給される
ように構成されており、記録ヘッド6の図示せぬアクチ
ェータに供給される印刷データに基づいて、記録ヘッド
6のノズル形成面に形成されたノズル開口6aより、イ
ンク滴が吐出されるように作用する。なお、図2におい
て符号11は、前記したキャッピング手段を示してお
り、このキャッピング手段11に接続されたチューブは
後述する吸引ポンプ(チューブポンプ)に接続されてい
る。
【0058】次に図3および図4は、前記したサブタン
クの実施の形態を示したものであり、図4はサブタンク
の一部の構成を割愛し、これを一面方向から視た斜視図
で示しており、また図5は同方向から視た透視図で示し
ている。なお、図3および図4において、既に説明した
各部に相当する部分は、同一符号で示されている。
【0059】サブタンク7は、ほぼ直方体状に形成さ
れ、且つ全体が偏平状になされている。このサブタンク
7の外郭は、一側壁41aとこれに連なる周側壁41b
とが一体に形成された箱状部材41により構成されてお
り、この箱状部材41の開口周縁には、例えば透明な樹
脂素材によるフィルム状部材42(図4参照)が熱溶着
手段により密着状態に取り付けられ、箱状部材41とフ
ィルム状部材42とにより囲まれた内部に、インク貯留
空間43が形成されている。
【0060】そして、箱状部材41を構成する前記一側
壁41aからインク貯留空間43に向かって突出する支
持軸44が箱状部材41と一体に形成されており、フロ
ート部材31は、この支持軸44を回動中心として、イ
ンク貯留空間43内において重力方向に可動できるよう
に配置されている。なお、この実施の形態においては、
前記支持軸44はインク貯留空間43における水平方向
の端部近傍に配置されており、前記フロート部材31
は、前記支持軸44を回動中心として可動される支持腕
部材45の可動自由端側に一体に形成されている。
【0061】そして、図4に示されたように前記支持腕
部材45の自由端側に、前記した永久磁石32が取り付
けられており、この永久磁石32は、支持腕部材45が
ほぼ水平状態となされた時に、インク貯留空間43にお
ける水平方向の他端部近傍に位置するよう、すなわちサ
ブタンク7の側壁に添接された基板34に装着されたホ
ール素子33a,33bに最も接近されるように構成さ
れている。
【0062】一方、前記サブタンク7には、その重力方
向の低部、すなわちこの実施の形態においては周側壁4
1bの底部にインク補給口46が形成されており、この
インク補給口46に接続された前記チューブ10を介し
てメインタンク9よりインク貯留空間43内に、インク
が補給されるように構成されている。
【0063】サブタンク7におけるインク補給口46
が、前記したとおり重力方向の低部に形成されることに
より、メインタンクからのインクは、インク貯留空間4
3の底部から補給され、したがって、インクの補給に際
してインク貯留空間43内においてインクの泡立ちが発
生しないように配慮されている。
【0064】さらに、前記サブタンク7内には、フロー
ト部材31および支持腕部材45の移動領域を避けた部
分にキャリッジの移動に伴いサブタンク内のインクの波
打ちの発生程度を低減させる複数条のリブ部材47が配
置されている。なお、この実施の形態においては、各リ
ブ部材47はサブタンク7を構成する箱状部材41の一
側壁41aからインク貯留空間43に向かってそれぞれ
突出するように、一側壁41aをベースとして一体に成
形されている。
【0065】このリブ部材47の存在により、前記した
とおりサブタンク内のインクの波打ちの発生程度を低減
させることができ、これにより、ホール素子によるサブ
タンク7内のインクの貯留量の検出精度を向上させるこ
とができる。
【0066】また、サブタンク7内には、図4に示され
たようにインク補給口46に近接してインク導出口48
が形成されている。そして、このインク導出口48を覆
うように、五角形(ホームベース状)を形成する異物ト
ラップ用のフィルタ部材49が配置されており、したが
って、サブタンク7内に貯留されたインクは、このフィ
ルタ部材49を介してインク導出口48に導かれるよう
になされる。
【0067】前記インク導出口48より導出されるイン
クは、側壁41aの裏面側を経由してサブタンク7の下
底部に配置された前記バルブ35に至るように構成され
ている。そして、バルブ35を介したインクは同様に側
壁41aの裏面側を経由して記録ヘッド6に接続される
チューブ36の接続口53に導かれるように構成されて
いる。
【0068】一方、サブタンク7の上半部には、図3お
よび図4に示されたようにインク貯留空間43に導通す
る導通溝61が傾斜状態に形成されており、この導通溝
61の上端部、すなわちサブタンク7の重力方向の高所
部には、サブタンク7の側壁41aの裏面に貫通する大
気連通口62が形成されている。なお、この大気連通口
62はその裏面において、大気を通過させると共にイン
クの通過を阻止する撥水膜によって閉塞されている。
【0069】なお、図4に示されたように前記サブタン
ク7の側壁にはホール素子33a,33bの位置決めを
行う凹部41cが形成され、この位置決めのための凹部
41cを形成することによって、サブタンク7の側壁部
はより薄肉状態とされ、前記フロート部材31に取り付
けられた永久磁石32の移動軌跡とホール素子33a,
33bとの距離が、より接近できるように構成されてい
る。これにより、ホール素子33a,33bによる永久
磁石32の磁力線の検出感度を向上させると共に、サブ
タンク7内のインク量に応じたフロート部材31の重力
方向への移動によるインク量検出精度も向上させること
ができる。
【0070】また、サブタンク7の一部には貫通穴67
が形成されている。したがって、各サブタンク7の貫通
穴67を貫通する1本の支持軸(図示せず)を利用する
ことによって、各サブタンクを並列状態に配列すること
ができ、これによりサブタンクユニットが構成できるよ
うになされている。
【0071】次に図5は、前記したインクカートリッジ
としてのメインタンク9と、カートリッジホルダ8内に
配置された接続機構55との構成を、それぞれの対向す
る部分について断面図で示したものである。インクカー
トリッジとしてのメインタンク9には、記録装置へ装着
する場合に利用される位置決め手段としての一対の開口
穴51が形成されている。また、前記一対の位置決め開
口穴51に挟まれたほぼ中間部に、インクパック24か
らのインク導出部50が、取り付けられている。そし
て、前記2か所に配置された各開口穴51の両外側に
は、加圧空気の導入口52、および当該インクカートリ
ッジに関する情報を読み出し書き込みすることができる
半導体記憶素子を備えた回路基板27がそれぞれ配置さ
れている。
【0072】一方、カートリッジホルダ8側に配置され
た接続機構55には、円柱状に形成された一対の位置決
めピン56が配置されており、メインタンク9側に形成
された前記一対の位置決め開口穴51が、各位置決めピ
ン56を包囲して装着されるように構成されている。
【0073】このように、メインタンク9側に位置決め
用の開口穴51がケースの2か所に配置された構成とさ
れているので、記録装置側に配置された2本の位置決め
ピン56の基端部への装着により、カートリッジとして
のメインタンク9の三次元方向の位置決めを達成するこ
とができる。前記位置決めピン56に対してメインタン
ク9が装着されることによって、一対の位置決めピン5
6を挟むほぼ中央部に配置された中空状のインク導入管
57が、インクパックからのインク導出部50に差し込
まれ、カートリッジからインクが導出できる態勢となさ
れる。
【0074】また、メインタンク9の装着により、加圧
空気の導入口52がカートリッジホルダ8側に配置され
た加圧空気の送出口58に接続され、メインタンク9側
に加圧空気が導入することができる態勢になされる。さ
らに、メインタンク9側に配置された前記回路基板53
に対して複数の接触片を備えた端子機構59が接続さ
れ、回路基板53に備えられた半導体記憶素子との間
で、データの授受が実現できる態勢になされる。
【0075】図6は、前記した構成の記録装置に搭載さ
れ、カートリッジのインクエンド判定手段およびインク
消費量演算手段、並びにインク消費量演算機能の補正手
段等を含む制御回路の一例を示している。なお図6にお
いては、すでに説明した各部に相当する部分を同一符号
で示しており、したがって重複する説明は省略する。な
お、図6に示されたようにキャッピング手段6には前記
した吸引ポンプ15が接続されており、この吸引ポンプ
15の排出側は廃液タンク16に接続されている。
【0076】図6において、符号70は印刷制御手段で
あり、この印刷制御手段70はホストコンピュータから
の印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、
このデータに基づいてヘッド駆動手段71により駆動信
号を発生させて、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド
6からインクを吐出させる機能を備えている。ヘッド駆
動手段71は、印刷データに基づく駆動信号の他に、フ
ラッシング制御手段72からのフラッシング指令信号を
受けてフラッシング操作のための駆動信号を記録ヘッド
6に出力するようにも構成されている。
【0077】符号73はクリーニング制御手段であり、
このクリーニング制御手段73はクリーニング指令検知
手段74からの制御信号を受けて、ポンプ駆動手段75
を制御し、吸引ポンプ15を駆動させる機能を備えてい
る。そして、記録装置の操作パネル等に配置されたクリ
ーニング指令スイッチ76を操作することにより、前記
クリーニング指令検知手段74が動作し、マニュアルに
よるクリーニング操作が実行されるように構成されてい
る。
【0078】また、クリーニング制御手段73は印刷制
御手段70より制御信号を受けるようにも構成されてお
り、これにより同様にポンプ駆動手段75を制御して、
吸引ポンプ15を駆動させるクリーニング操作機能を備
えている。
【0079】一方、前記印刷制御手段70、フラッシン
グ制御手段72、およびクリーニング制御手段73より
それぞれインク消費量演算手段77に対して制御信号が
供給されるように構成されている。このインク消費量演
算手段77はサブタンク7内に貯留されたインク消費量
を演算する機能を有しており、印刷データに基づく印刷
制御手段70によりなされる記録ヘッドからのインク滴
の吐出数、フラッシング制御手段72よりなされるフラ
ッシング動作による記録ヘッドからのインク滴の吐出
数、またクリーニング制御手段73によりなされる記録
ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニング操作が
実行される毎に、それぞれのデータがインク消費量演算
手段77に供給されるようになされる。
【0080】そして、これらのデータを受けたインク消
費量演算手段77は、印刷の実行による記録ヘッドから
のインク滴の吐出数、フラッシング動作による記録ヘッ
ドからのインク滴の吐出数に基づいて、それぞれ係数設
定手段78にアクセスして、それぞれに対応する係数を
乗算させることによりサブタンク7におけるインクの消
費量を演算する。すなわち、前記係数設定手段78にお
ける係数は、インク滴のドット重量に対応して管理され
ており、印字およびフラッシング動作に伴うインク滴の
吐出数とインク滴のドット重量を乗算することによりイ
ンク消費量を演算するようになされる。
【0081】一方、クリーニング操作の実行時には、ク
リーニング操作のランクに応じて、インクの排出量が規
定されており、クリーニング操作の実行毎に、クリーニ
ング操作のランクに応じてインク消費量を計上するよう
になされる。
【0082】このようにして演算されたサブタンク7に
おけるインクの消費量は、サブタンクのインク消費カウ
ンタ79に送られて、カウントアップ(加算)するよう
に作用する。そして、当該カウントアップ値が所定の数
値以上に達した場合には、サブタンク7内のインクを相
当に消費した状態であり、前記したようにホール素子に
よる電気的出力がインクロー状態を示している条件のも
とに、インク補給バルブ26が開弁制御されてメインタ
ンクからサブタンクに対してインクを補給するように作
用する。
【0083】このインクの補給によって、サブタンク7
内のインク容量が所定の値(インクフル状態)になった
ことが、前記ホール素子による電気的出力によって検出
されると、前記したとおりインク補給バルブ26が閉弁
制御され、これと同時にサブタンクのインク消費カウン
タ79は、その計数値がリセットされるようになされ
る。
【0084】一方、前記サブタンクのインク消費カウン
タ79よりメインタンクの残量カウンタ80に対してサ
ブタンクにおけるインク消費量の情報が転送されるよう
に構成されている。また、メインタンクの残量カウンタ
80には、装着されたメインタンクに搭載された前記記
憶素子27に格納されたメインタンクのインク残量に関
するデータが、読み出し書き込み手段81を介して予め
セットされている。
【0085】そして、リセットされる前の更新されたサ
ブタンクのインク消費カウンタ79による計数値が、前
記メインタンクの残量カウンタ80に送られて、メイン
タンクのインク残量を示す計数値から、サブタンクのイ
ンク消費カウンタ79による計数値が減算されるように
作用する。これにより、メインタンクの残量カウンタ8
0はインクの消費に応じて減算され、その数値データは
読み出し書き込み手段81を介してメインタンクに搭載
された前記記憶素子27に書き込まれる。
【0086】前記サブタンクのインク消費カウンタ79
より、インク補給バルブ26を開弁制御させるために送
出される制御信号は、計時手段82に供給されるように
構成されている。計時手段82はインク補給バルブ26
の開弁動作と同時に計時を開始する。そして、サブタン
ク7がインクフル状態になされた時に発生する前記ホー
ル素子33a,33bによる出力を受けるように構成さ
れている。
【0087】ここで、前記計時手段82はインク補給バ
ルブ26を開弁制御させるために送出される制御信号を
受けて計時を開始し、所定時間が経過したにもかかわら
ず、サブタンク7がほぼ満タン状態になされた時に発生
する前記ホール素子33a,33bによる出力が到来し
ない場合においては、メインタンクがインクエンド状態
であるか、メインタンクに対する加圧空気の印加が不十
分な状態となっていると推定することができる。
【0088】すなわち、この実施の形態にかかる記録装
置においては、前記したとおりメインタンクの圧力室内
に加圧空気が供給され、この加圧空気によって各メイン
タンクから各サブタンクに対してインクを補給するよう
に構成されており、したがって、サブタンクに対するイ
ンクの補給開始からインクフル状態になされる時間は、
設計上において判明している。それ故、前記時間を大き
く超えた状態においても、サブタンクに対するインクの
補給が不十分な場合においては、前記したようにメイン
タンクがインクエンド状態である、またはメインタンク
に対する加圧空気の印加が不十分な状態となっていると
のいずれかの状態であることが考えられる。
【0089】この場合においては、サブタンクへのイン
クの補給動作を停止させる操作が実行され、記録装置の
印刷動作を停止させるように制御される。これにより、
サブタンク内のインクを空状態にする問題を回避するこ
とができ、記録ヘッドのインク供給路に気泡が入り込む
のを効果的に阻止させることができる。また、この場合
においては、後述する判定ルーチンによりいずれの状態
であるかを判定して、それに対応したメッセイジを表示
手段83に表示させるように作用する。
【0090】一方、後述する判定ルーチンによりメイン
タンクがインクエンド状態であると判定された場合にお
いては、メインタンクの残量カウンタ80におけるカウ
ント値が係数補正手段84に送られる。この係数補正手
段84は、メインタンクがインクエンド状態になった時
の、メインタンクの残量カウンタ80の値に基づいて、
前記係数設定手段78に設定されている係数を補正する
ように働く。なお、この係数補正手段84による係数の
補正作用については、図7に示すフローチャートに基づ
いて説明する。
【0091】図7に示すフローチャートには、前記した
サブタンクへのインク補給動作、メインタンクがインク
エンド状態であるか、加圧空気の供給経路に何らかの障
害が発生しているかの判定、およびメインタンクがイン
クエンド状態である場合において、係数補正手段による
係数の補正を実行する制御等が含まれる。なお、このフ
ローチャートに示される制御ルーチンは、記録装置の印
刷動作中において、定期的に実行される。
【0092】記録装置の印刷動作中においては、まずス
テップS11に示されたように、印刷等に使用したイン
ク量をサブタンク内インク消費カウンタに加算する操作
が実行される。これは、図6に示されたインク消費量演
算手段77によって演算されたサブタンク内のインクの
消費量を、サブタンクのインク消費カウンタ79に送
り、そのインク消費量を加算させるようになされる。そ
して、ステップS12においてサブタンク内インク消費
カウンタが所定値(A)以上であるか否かが検証され
る。
【0093】これは、図6に示されたサブタンクのイン
ク消費カウンタ79の計数値が、所定の値(A)を超え
ているか否かを検証するものであり、所定の値(A)を
超えていない(No)と判定された場合には、サブタン
ク内のインク容量に余裕があるということになる。した
がって、前記所定の値(A)を超えるまで、リターンさ
れて前記ステップS11とステップS12のルーチンが
繰り返される。
【0094】そして、前記ステップS12において、サ
ブタンクのインク消費カウンタ79の数値が、所定の値
(A)を超えたと判定された場合には、ステップS13
に移り、サブタンクへのインク補給動作が開始される。
これは、前記インク補給バルブ26が開弁制御されるこ
とによってなされる。なお、この場合、フローチャート
には示していないが、前記したとおりホール素子による
サブタンクのインク量がインクローを示している条件の
もとにステップS13が実行される。
【0095】続いてステップS14において、サブタン
クへのインク補給が完了したか否かの検証がなされる。
これは、前記したとおり、ホール素子による出力が利用
される。このステップS14による検証と並行して、ス
テップS18においてサブタンクへのインク補給動作が
開始された時より所定時間が経過したか否かの検証も開
始される。これは図6に示された計時手段82によって
なされる。そして、所定時間の経過以前にサブタンクへ
のインク補給が完了した(Yes)と判定されると、ス
テップS15においてインク補給動作を停止する制御が
なされる。これは前記したとおり、インク補給バルブ2
6を閉弁制御することによりなされる。
【0096】そして、ステップS16においてサブタン
ク内インク消費カウンタ79をリセットさせる操作が実
行され、これに続くステップS17において、インクカ
ートリッジのインク残量カウンタ80から前記(A)を
減算する操作がなされる。これにより、サブタンクに対
してインクを補給した1回分のインク量が減算され、そ
の減算結果(換言すればインクカートリッジのインク残
量)がインクカートリッジのインク残量カウンタ80に
セットされる。
【0097】一方、前記ステップS14において、サブ
タンクへのインク補給が完了せず(Noの状態のまま)
に、しかもステップS18において所定時間が経過した
と判定された場合には、インクカートリッジが空状態と
なったか、インクカートリッジに供給される加圧空気の
供給系等に障害が発生していることが推定される。そこ
で、ステップS19においてサブタンクへのインクの補
給動作を停止させる操作が実行される。
【0098】続いて、ステップS20においては、カー
トリッジのインク残量カウンタ80は所定値以下である
か否かを判定する操作がなされる。ここで、インクカー
トリッジのインク残量カウンタ80が所定値以下に達し
ていない状態(Noの状態)であれば、インクの補給経
路または加圧空気の供給経路等に何らかのトラブルが発
生していると見なすことができ、この場合には表示手段
83にエラー表示を行なうようになされる。
【0099】また、前記ステップS20においてカート
リッジのインク残量カウンタ80が所定値以下に達した
(Yes)と判定された場合には、インクカートリッジ
が間違いなくエンド状態(インクが空状態)になったと
判定することができ、この場合には表示手段83にイン
クエンドを示す表示を行なうようになされる。すなわ
ち、前記したステップS20による判定手段を備えるこ
とにより、メインタンクのインクエンド状態を正しく認
識することができる。
【0100】前記ステップS20において、カートリッ
ジがインクエンド状態になったと判定された場合にはス
テップS21に進み、前記した係数補正手段84によ
り、係数設定手段78における係数の補正操作が実行さ
れ、記録装置の印刷動作は停止される。
【0101】ここで、前記した係数補正手段84によ
り、係数の補正操作を実行するにあたっては、インク残
量カウンタ80のカウンタ値が参照される。そして、イ
ンク残量カウンタのカウンタ値が、インクの残量が多い
状態を示している場合には、記録ヘッドからのインク滴
の吐出数に乗ずる係数を大きく、すなわちインク滴のド
ット重量を大きく補正して再設定することで、インク消
費量演算手段における演算数値の歩進度合いを大きくさ
せることができる。
【0102】また、インクカートリッジがインクエンド
状態であると判定された場合に、インク残量カウンタの
カウンタ値が、所定よりも少ないインク残量値を示して
いる場合においては、前記とは逆の補正がなされ、イン
ク消費量演算手段における演算数値の歩進度合いを小さ
くさせることができる。したがって、このような補正操
作を実行することにより、インク残量カウンタ80にお
けるインク残量値の計数精度を高めることができる。
【0103】以上説明した実施の形態においては、図7
に示すステップS13からステップS20において、サ
ブタンクへのインクの補給が所定時間経過しても終了せ
ず、かつインク残量カウンタ80のカウンタ値が所定以
下の場合を、インクカートリッジのインクエンド状態と
判断している。しかしながら、インクカートリッジにお
けるインクエンド状態を把握する手段としては、例えば
図8に示したようにインクカートリッジ内に配置された
検出スイッチ29を利用することができる。
【0104】すなわち、図8は前記した図2および図5
に示すメインタンク9に代わる他の構成のメインタンク
の例を示したものである。なお、この図8に示すメイン
タンク9においても、図2および図5に示すメインタン
クと同様に、メインタンク内に加圧空気が供給され、こ
の加圧空気によってインクパック24よりインクが押し
出されるように構成されている。しかし、この図8にお
いてはこれに関係する構成は省略されている。
【0105】この図8に示すメインタンク9内には、メ
インタンクに貯留されたインク量が所定の値以下となっ
たことを検出する検出スイッチ29が具備されている。
そして、前記したインクパック24の一面は、例えば両
面接着シート24aによって、メインタンク9を構成す
るケースの内面に貼り付けられており、またインクパッ
ク24の他面には作動板24bが同様に貼り付けられて
いる。
【0106】この構成により、インクパック24に封入
されたインクの量が少なくなった場合(インクエンド近
くになった場合)において、インクパック24の収縮に
伴い、前記作動板24bの一部が前記検出スイッチ29
を例えばオン状態とするように作用する。したがって、
前記検出スイッチ29の状態を検証することにより、図
7に示すステップS20における判別手段に利用するこ
とができる。
【0107】すなわち、前記検出スイッチ29がオン状
態である場合においては、インクエンド状態であると判
定することができ、図7に示すステップS21の処理が
実行される。また、前記検出スイッチ29がオフ状態で
ある場合においては、インクの補給経路または加圧空気
の供給経路等に何らかのトラブルが発生していると見な
すことができ、この場合には前記したように表示手段8
3にエラー表示を行なうようになされる。
【0108】以上説明した実施の形態においてはインク
カートリッジの圧力室に加圧空気を導入してサブタンク
にインクを補給するように構成されているが、この発明
はこのような形態の記録装置以外にも利用することがで
きる。例えば、サブタンク内が負圧となるように吸引し
てインクを補給するような記録装置、あるいはインクカ
ートリッジとサブタンクとの間に水頭差を持たせてイン
クカートリッジ側からサブタンクに対してインク流を発
生させる記録装置においては、カートリッジのインク残
量検出手段として、図9乃至図11に示すような物理的
な検出手段を利用することができる。
【0109】まず、図9は内部にインクが貯留されたイ
ンクカートリッジ9を構成するケースを透明樹脂で成形
し、このケースの下側部付近を挟むようにして光源86
および光感知センサ87を配置した構成を示している。
ここで、図9(a)に示すようにカートリッジ9内にイ
ンクが多量に収容されている場合には、前記光源86か
らの投射光が遮断されるため、センサ87は投射光を感
知することができない。また、図9(b)に示すように
カートリッジ9内のインクが所定値(光源86から光感
知センサ87に至る光路)よりも減少した場合には、透
明樹脂で成形されたケースを介して光源86からの投射
光をセンサ87が感知することができ、インク残量が所
定値よりも少ないことが判定される。
【0110】したがって、図9に示す構成において光感
知センサ87が、光源86からの光を関知するか否かに
よって、図7に示すステップS20の判定をすることが
できる。すなわち、前記光感知センサ87において光検
出がなされた場合においては、インクエンド状態である
と判定することができ、図7に示すステップS21の処
理が実行される。また、前記光感知センサ87において
光検出がなされない場合においては、インクの補給経路
または加圧空気の供給経路等に何らかのトラブルが発生
していると見なすことができ、この場合には前記したよ
うに表示手段83にエラー表示を行なうようになされ
る。
【0111】次に、図10は同じく内部にインクが貯留
されたインクカートリッジ9の外郭ケースを透明樹脂で
成形し、その下底部と側壁部との間の隅角部にプリズム
部85を形成した構成とされている。すなわち、光源8
6からプリズム部85への入射角と、プリズム部85か
らセンサ87に至る出射角は、それぞれθ(=45度)
の角度となるように構成されている。そして、カートリ
ッジ9内のインクと、ケースを構成する樹脂との境界に
おける屈曲率により決定される全反射の臨界角と、空気
とケースを構成する樹脂との境界における屈曲率により
決定される全反射の臨界角の相違によりインクカートリ
ッジ内のインク残量を検出するようになされる。
【0112】この図10に示す構成によると、カートリ
ッジ9内にインクが多量に収容されている場合には、図
10(a)に示すように、前記光源86からの投射光は
プリズム部85を介してセンサ87に対して反射される
ことはなく、センサ87は光源86からの投射光を感知
することができない。また、図10(b)に示すように
カートリッジ9内のインクが所定値(光源86からプリ
ズム部85に至る光路)よりも減少した場合には、前記
光源86からの投射光はセンサ87に対して反射され、
センサ87は光源86からの投射光を感知することがで
きる。
【0113】したがって、図10に示す構成において
も、光感知センサ87が、光源86からの光を関知する
か否かによって、図7に示すステップS20の判定をす
ることができる。すなわち、前記光感知センサ87にお
いて光検出がなされた場合(図10(b)の状態)にお
いては、インクエンド状態であると判定することがで
き、図7に示すステップS21の処理が実行される。ま
た、前記光感知センサ87において光検出がなされない
場合(図10(a)の状態)においては、インクの補給
経路または加圧空気の供給経路等に何らかのトラブルが
発生していると見なすことができ、この場合には前記し
たように表示手段83にエラー表示を行なうようになさ
れる。
【0114】さらに、図11は内部にインクが貯留され
たインクカートリッジ9のケースの下底部の近傍に、イ
ンクの貯留空間に向かって一対の電極端子90a,90
bが埋設した構成とされている。そして、一方の電極端
子90aに対して定電圧源91から所定の電圧が印加さ
れるように構成されている。また、他方の電極端子90
bには基準電位(アース)との間に抵抗素子92が接続
されており、この抵抗素子92に生ずる電位を検出する
電圧検出器93が前記他方の電極端子90bに接続され
ている。
【0115】この構成により、インクカートリッジ内に
おけるインクが前記一対の電極端子90a,90bを導
通させる程度以上の容量のインクがインクカートリッジ
内に残されている場合においては、電圧検出器93にお
いて所定以上の電圧値が検出される。また、インクカー
トリッジ内におけるインク残量がエンド状態に近い場合
においては、前記電圧検出器93における電圧値は遥か
に低下する。したがってこの構成を利用することによっ
て、インクカートリッジ内のインク残量を検出すること
が可能となる。
【0116】すなわち、前記電圧検出器93によって検
出される電圧値が所定値以下である場合においては、イ
ンクエンド状態であると判定することができ、図7に示
すステップS21の処理が実行される。また、前記電圧
検出器93によって検出される電圧値が所定値を超えて
いる場合においては、インクの補給経路または加圧空気
の供給経路等に何らかのトラブルが発生していると見な
すことができ、この場合には前記したように表示手段8
3にエラー表示を行なうようになされる。
【0117】以上のように、前記した各実施の形態にお
いては、インクカートリッジがインクエンド状態である
と判定された場合に、印字動作またはフラッシング動作
により吐出されるインク滴のドット重量の計算上におけ
る係数を補正するようにしており、これにより、次回以
降に使用されるインクカートリッジにおけるインクエン
ドの判定精度をより高めるようにしている。さらに、補
正動作毎の補正値を記憶しておき、各補正値との平均を
とってデフォルトで使用したり、ユーザーの指定によっ
て選択された補正値を使用するようにしてもよい。
【0118】また、他の補正手段として、前記したサブ
タンク9のインク液面が、前記したホール素子33a,
33bによるインク量検出手段によってインクの液面が
ロー(LOW)と判定された場合に、サブタンクのイン
ク消費カウンタ79を参照し、当該カウンタ値に基づい
て、インク滴のドット重量の計算上における係数に補正
を加える手段が考えられる。
【0119】すなわち、前記したサブタンク7に対して
は、前記ホール素子33a,33bによる電気的出力を
利用して、サブタンク7内のインク容量が所定の値(イ
ンクフル状態)に至るまでインクを補給するようになさ
れる。その後インクの消費に伴い前記ホール素子33
a,33bによる電気的出力がインクローの状態を示
し、かつサブタンクのインク消費カウンタ79の値が所
定の数値以上となった場合に、サブタンクのインク消費
カウンタ79のカウンタ値を、メインタンクの残量カウ
ンタ80に対して転送するようになされている。
【0120】したがって、前記したホール素子33a,
33bによるインクフル状態からインクロー状態に至る
インク容量は、各記録装置の個体間においてはばらつき
があるものの、1つの記録装置においてはほぼ一定の数
値となる。それ故、インク消費カウンタ79のカウンタ
値を、メインタンクの残量カウンタ80に対して転送す
る際におけるインク消費カウンタ79のカウンタ値を参
照することで、インク滴のドット重量の計算上における
係数を補正することができる。
【0121】すなわち、インク消費カウンタ79のカウ
ンタ値を、メインタンクの残量カウンタ80に対して転
送する際におけるインク消費カウンタ79のカウンタ値
が所定値よりも大きい場合には、インク滴のドット重量
を計算する前記係数が実質的に大きいことを意味するも
のであり、この場合には記録ヘッドからのインク滴の吐
出数に乗ずる前記係数を小さく補正して再設定するよう
になされる。
【0122】また、インク消費カウンタ79のカウンタ
値が所定値よりも小さい場合には、インク滴のドット重
量を計算する前記係数が実質的に小さいことを意味する
ものであり、この場合には前記とは逆の補正がなされ、
記録ヘッドからのインク滴の吐出数に乗ずる前記係数を
大きく補正して再設定するようになされる。このような
補正操作を実行することで、インクカートリッジの使用
途中においても、前記した係数の補正操作を行うことが
でき、結果として、インク残量カウンタ80におけるイ
ンク残量値の計数精度を高めることができる。
【0123】前記したようにインク消費カウンタ79に
よるカウンタ値より、前記係数を補正する手段は、これ
を単独で実行することもでき、また、図7に示した制御
ルーチンにおける係数の補正手段と併用することもでき
る。
【0124】さらに図12ないし図14は、インクカー
トリッジの使用途中において、インク滴のドット重量の
計算上における係数を補正するようにした他の形態を示
している。まず、図12に示した形態は、すでに説明し
た図9に示す構成と基本的には同一の構成とされてい
る。すなわち、内部にインクが貯留されたインクカート
リッジ9を構成するケースが透明樹脂で成形されてい
る。
【0125】そして、このケースの両側壁を挟むように
して光源および光感知センサが複数組配置されている。
なお、この実施の形態においてはカートリッジケースの
配置状態における重力方向の上部に、第1組の光源86
aおよび光感知センサ87aが対向するようにして配置
されている。また中間部に、第2組の光源86bおよび
光感知センサ87bが対向するようにして配置され、さ
らに下部に、第3組の光源86cおよび光感知センサ8
7cが対向するようにして配置されている。これによ
り、第1ないし第3の各光感知センサ87a〜67c
は、カートリッジ内のインクの減少にしたがって、各光
源からの投射光を段階的に受けることになる。したがっ
て、この実施の形態においては、3つの段階に別けてカ
ートリッジ内のインク貯留量を把握することができる。
【0126】前記した構成を利用した場合、第1ないし
第3の光感知センサ87a〜67cの配置位置をインク
液面がそれぞれ通過した時において、それぞれのインク
液面のレベルから実態的なインクの消費量を検知するこ
とができる。すなわち、第1の光感知センサ87aによ
る検知出力が発生した時のメインタンク9におけるイン
ク残量をVaとし、第2の光感知センサ87bによる検
知出力が発生した時のメインタンク9におけるインク残
量をVbとした時、Va−Vbの値がその間に消費され
た実態的なインクの消費量となる。
【0127】一方、第1の光感知センサ87aによる検
知出力が発生した時のインク残量カウンタ80の計数値
をCaとし、第2の光感知センサ87bによる検知出力
が発生した時のインク残量カウンタ80の計数値をCb
とした場合、Ca−Cbの値が計算上のインクの消費量
となる。それ故、前記した実態的なインクの消費量と、
計算上のインクの消費量との差である(Va−Vb)−
(Ca−Cb)が、計算上の誤差ということができる。
したがって、この実施の形態においては、第2の光感知
センサ87aの位置をインク液面が通過した時に、前記
誤差を演算し、インク滴のドット重量の計算上における
係数を補正することができる。
【0128】すなわち、前記した(Va−Vb)に対し
て(Ca−Cb)が大きい場合には、インク滴のドット
重量を計算する前記係数が実質的に大きいことを意味す
るものであり、この場合には記録ヘッドからのインク滴
の吐出数に乗ずる前記係数を小さく補正して再設定する
ようになされる。また、前記(Va−Vb)に対して
(Ca−Cb)が小さい場合には、インク滴のドット重
量を計算する前記係数が実質的に小さいことを意味する
ものであり、この場合には記録ヘッドからのインク滴の
吐出数に乗ずる前記係数を大きく補正して再設定するよ
うになされる。
【0129】また、前記メインタンク9におけるインク
の消費が進行して、第3の光感知センサ87cによる検
知出力が発生した時、すなわち、第3の光感知センサ8
7cの設置位置までインク液面が低下した時にも、同様
の補正操作が実行される。この場合においては、第2の
光感知センサ87bによる検知出力が発生した時のメイ
ンタンク9におけるインク残量をVbと、第3の光感知
センサ87cによる検知出力が発生した時のメインタン
ク9におけるインク残量をVcとの差である(Vb−V
c)の値がその間に消費された実態的なインクの消費量
となる。
【0130】一方、第2の光感知センサ87bによる検
知出力が発生した時のインク残量カウンタ80の計数値
Cbと、第3の光感知センサ87cによる検知出力が発
生した時のインク残量カウンタ80の計数値Ccとの差
である(Cb−Cc)の値が、その間における計算上の
インクの消費量となる。したがって、前記と同様な手段
で誤差を算出し、同様の手段でインク滴の吐出数に乗ず
る前記係数を補正して再設定することができる。
【0131】次に図13に示す形態は、すでに説明した
図10に示す構成と基本的には同一の構成とされてい
る。すなわち、内部にインクが貯留されたインクカート
リッジ9の外郭ケースは透明樹脂で成形され、その下底
部と側壁部との間の隅角部にプリズム部85が形成され
ている。そして、前記プリズム部85に対向して、第1
組の光源86aおよび光感知センサ87aが直交するよ
うに配置されている。同様に第2組の光源86bおよび
光感知センサ87bが直交するように、さらに第3組の
光源86cおよび光感知センサ87cが直交するように
配置されている。そして、第1ないし第3の光源(86
a〜86c)からプリズム部85に入射する光路が、順
にプリズム面の上部から下部にわたり異なった位置とな
るように構成されている。
【0132】この図13に示す形態においても、メイン
タンク9内のインクの液面が低下するに伴い、第1ない
し第3の光感知センサ(87a〜87c)がプリズムの
反射光を段階的に受けることになる。したがって、この
構成によっても図12に示した例と同様に、各光感知セ
ンサの感知に基づいて、メインタンク9における実態的
なインクの消費状態を知ることができる。また、この間
のインク残量カウンタ80のそれぞれの計数値の差か
ら、同様に計算上の誤差を算出することができ、前記と
同様の手段によりインク滴の吐出数に乗ずる前記係数を
補正して再設定することができる。
【0133】さらに図14に示す形態は、すでに説明し
た図11に示す構成と基本的には同一の構成とされてい
る。すなわち、内部にインクが貯留されたインクカート
リッジ9の外郭ケースの側壁には、3組の電極端子がイ
ンクの貯留空間に向かって上下に所定間隔をおいて埋設
されている。なお、図14においては、第3組の電極端
子90e,90fに対して定電圧源91および電圧検出
器93が接続されている状態を示しているが、これらは
第1組の電極端子90a,90b、および第2組の電極
端子90c,90dに対しても同様に接続されている。
そして、前記定電圧源91および電圧検出器93は、す
でに説明した図11におけるそれと同一の機能を果たす
ものである。
【0134】この図14に示す形態においても、メイン
タンク9内のインクの液面が低下するに伴い、それぞれ
の電極端子の組に接続された電圧検出器93における検
出電圧値は極端に低下する。この状態を検出することに
より、メインタンク9における実態的なインクの消費状
態を知ることができる。一方、この間のインク残量カウ
ンタ80のそれぞれの計数値の差から、同様に計算上の
誤差を算出することができ、前記と同様の手段によりイ
ンク滴の吐出数に乗ずる前記係数を補正して再設定する
ことができる。
【0135】なお、図12ないし図14に示したインク
カートリッジのインク貯留量検出手段は、図示の便宜上
でインクカートリッジ9内のインクの液面を3段階に別
けて検出するように構成されているが、これは、さらに
多段階に別けてインクの液面を検出するように構成する
こともできる。
【0136】以上説明したように、サブタンク7内のイ
ンク量がホール素子33a,33bによる検出手段でイ
ンクローと判定された時に、インク消費カウンタ79に
よるカウンタ値より前記係数を補正する手段、ならびに
前記図12ないし図14に示した形態により逐次前記係
数を補正する手段を採用した場合には、インクカートリ
ッジの使用途中においても、前記した係数の補正操作を
行うことができ、結果として、インク残量カウンタ80
におけるインク残量値の計数精度を高めることができ
る。
【0137】ところで、前記したような構成による補正
手段においては、インク滴の吐出数に乗ずる係数を補正
して再設定するようにしているが、実質的には記録装置
の使用環境温度、特に記録ヘッドにおける駆動時の温度
によって、インクの粘度が変化することが知られてい
る。すなわち、温度が低い場合においては、インクの粘
度は大きくなり、また温度が高い場合においては、イン
クの粘度は小さくなる。この場合、実際には温度に応じ
て記録ヘッドに与える駆動波形を補正する手段が採用さ
れるが、温度に応じた前記補正を加えない条件のもとで
は、温度が低くインク粘度が大きい場合には、記録ヘッ
ドのノズル開口から吐出されるインク滴は実質的に小さ
くなり、また逆に温度が高くインク粘度が小さい場合に
は、記録ヘッドのノズル開口から吐出されるインク滴は
実質的に大きくなる。
【0138】したがって、記録装置が設置される環境温
度によっても、インク残量カウンタ80におけるインク
残量の計数値に誤差を発生させることになる。それ故、
記録装置が稼働される環境温度に応じて、前記した係数
の補正操作を実行することが望ましい。このような環境
温度による補正操作を行う場合においては、例えば寒冷
地(すなわち、記録装置の設置環境の温度が低い場合)
においては、インク滴の吐出数に乗ずる係数を小さく補
正し、温暖地(すなわち、記録装置の設置環境の温度が
比較的高い場合)においては、インク滴の吐出数に乗ず
る係数を大きく補正することで、前記した記録味装置の
温度依存性を少なくさせることができる。
【0139】この場合、記録装置内、特に記録ヘッドに
近接させて温度検出素子等を配置し、この検出素子から
の温度情報に基づいて、前記係数を逐次補正することが
望ましい。また、例えば記録装置に配置された操作パネ
ル上において、ユーザが温度設定を行い、設定された情
報に基づいて前記係数を補正するようにしてもよい。さ
らには、記録装置に印刷データを供給するホストコンピ
ュータに搭載されたプリンタドライバのユーティリティ
上において、ユーザが温度設定できるように構築されて
いてもよい。
【0140】以上のように構成された記録装置による
と、インク残量カウンタにおけるインク残量値の計数精
度を高めることができるので、例えば記録装置の動作電
源の投入時、インクカートリッジの交換時、印刷途中の
改ページ時において、インク残量カウンタによるインク
残量を参照し、インク残量が例えばB0用紙の1ページ
分に満たない場合には、インクエンド状態を表示させ
て、記録装置の動作を停止させる制御を正確に行うこと
ができる。これにより、印刷動作が中断して印刷物の色
目が変わることを防止させることができると共に、前記
したように顔料分散インクを用いた場合においては、カ
ートリッジのすべてのインクを使いきることを防止する
こともできる。
【0141】また、前記した補正操作を例えばインクカ
ートリッジの複数回の交換に渡って実行させることによ
り、もしくはインクカートリッジの使用途中において逐
次実行させることにより、前記した判定精度をより向上
させることが可能であり、これにより、記録装置の個体
差によって生ずる判定のばらつきを収束させることが可
能となる。
【0142】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
にかかるインク消費量演算機能の補正方法を採用したイ
ンクジェット式記録装置によると、インクカートリッジ
がインクエンド状態であると判定した場合、またはイン
クカートリッジの使用途中において、インク消費量演算
手段における演算機能に補正を加える補正手段を備えた
ので、インクカートリッジにおけるインク残留量の検出
精度を遥かに向上させることができる。これにより、必
要最小限のインクを高い精度で残すなどの制御を可能に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用したインクジェット式記録装置
の全体構成を示した平面図である。
【図2】メインタンクから記録ヘッドに至るインク供給
システムを示した模式図である。
【図3】サブタンクの一部の構成を割愛し、これを一面
方向から視た状態の斜視図である。
【図4】同じくサブタンクを一面方向から視た状態の透
視図である。
【図5】インクカートリッジとカートリッジホルダ内に
配置された接続機構との構成をそれぞれの対向する部分
について示した断面図である。
【図6】図1に示されたインクジェット式記録装置に搭
載された制御回路の構成を示したブロック図である。
【図7】図6に示す制御回路によってなされる制御ルー
チンを示したフローチャートである。
【図8】インクエンド状態を把握する手段を備えたイン
クカートリッジの第1の例を示した断面図である。
【図9】インクエンド状態を把握する手段を備えたイン
クカートリッジの第2の例を示した模式図である。
【図10】インクエンド状態を把握する手段を備えたイ
ンクカートリッジの第3の例を示した模式図である。
【図11】インクエンド状態を把握する手段を備えたイ
ンクカートリッジの第4の例を示した模式図である。
【図12】インクカートリッジにおけるインク貯留量検
出手段の第1の例を示した模式図である。
【図13】インクカートリッジにおけるインク貯留量検
出手段の第2の例を示した模式図である。
【図14】インクカートリッジにおけるインク貯留量検
出手段の第3の例を示した模式図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録ヘッド 7(7a〜7d) サブタンク 8 カートリッジホルダ 9(9a〜9d) メインタンク(インクカート
リッジ) 10 可撓性チューブ(インク補給
路) 11 キャッピング手段 12 ワイピング手段 15 吸引ポンプ 21 空気加圧ポンプ 22 圧力調整弁 23 圧力検出器 24 インクパック 24b 作動板 25 圧力室 26 インク補給バルブ 27 記憶素子 29 検出スイッチ 31 フロート部材 32 永久磁石 33(33a,33b) ホール素子 70 印刷制御手段 71 ヘッド駆動手段 72 フラッシング制御手段 73 クリーニング制御手段 74 クリーニング指令検知手段 75 ポンプ駆動手段 77 インク消費量演算手段 78 係数設定手段 79 サブタンクのインク消費カウ
ンタ 80 メインタンクの残量カウンタ 81 読み出し書き込み手段 82 計時手段 83 表示手段 84 係数補正手段 85 プリズム部 86,86a〜86c 光源 87,87a〜87c 光検知センサ 90a〜90f 電極端子 91 定電圧源 93 電圧検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 聖二 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA29 EB20 EB21 EB49 EB51 EB52 EB53 EB56 EB58 EC15 EC26 EC64 FA10 KA08 KB37 KC14 KC15 KC30

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する記録ヘッドと、前記
    記録ヘッドに対してインクを供給するためにインクカー
    トリッジを着脱可能に装着することができるカートリッ
    ジホルダを備えたインクジェット式記録装置であって、 前記インクカートリッジより供給されるインクの消費量
    を演算するインク消費量演算手段と、前記インク消費量
    演算手段により演算したインクの消費量に基づいて、前
    記インクカートリッジのインク残量を更新するインク残
    量カウンタと、前記カートリッジホルダに装着されたイ
    ンクカートリッジのインクエンド状態を判定するインク
    エンド判定手段と、前記インクエンド判定手段により、
    装着状態にあるインクカートリッジがインクエンド状態
    であると判定した場合に、前記インク残量カウンタのカ
    ウンタ値に基づいて、前記インク消費量演算手段におけ
    る演算機能に補正を加える補正手段とを備えたことを特
    徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク消費量演算手段は、少なくと
    も印字データに基づく記録ヘッドからのインク滴の吐出
    数、およびフラッシング動作による記録ヘッドからのイ
    ンク滴の吐出数に、それぞれ係数を乗じてインク消費量
    を演算するようになされた請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インク消費量演算手段における演算
    機能に補正を加える補正手段は、前記インクカートリッ
    ジがインクエンド状態であることを前記インクエンド判
    定手段において判定した場合において、前記インク残量
    カウンタのカウンタ値に基づいて、前記印字データに基
    づく記録ヘッドからのインク滴の吐出数、およびフラッ
    シング動作による記録ヘッドからのインク滴の吐出数に
    乗ずる前記係数を補正するように構成した請求項2に記
    載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記係数が、インク滴のドット重量に対
    応して管理される請求項2または請求項3に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記インク消費量演算手段は、さらに記
    録ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニング操作
    の動作毎に、所定のインク消費量を計数するようになさ
    れた請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドはキャリッジに搭載さ
    れ、このキャリッジには、インクカートリッジからイン
    ク補給路を介してインクの補給を受けると共に、前記記
    録ヘッドにインクを供給するサブタンクが備えられ、前
    記インクエンド判定手段は、前記インクカートリッジか
    らサブタンクに対するインクの補給時間が所定の時間を
    経過してもサブタンクに対するインクの補給量が不十分
    な場合において、インクカートリッジがインクエンド状
    態であると判定するようになされた請求項1に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インク消費量演算手段により、サブ
    タンク内に貯留されたインク消費量を演算し、所定の演
    算結果に達した場合に、インクカートリッジからサブタ
    ンクに対してインクを補給すべくインク補給バルブを開
    弁制御させると共に、サブタンク内のインク量検出手段
    によりサブタンク内に所定の量までインクが補給された
    ことを検出した場合において、前記インク補給バルブを
    閉弁制御するように構成した請求項6に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インクエンド判定手段には、前記イ
    ンク補給バルブの開弁時から計時を開始する計時手段が
    具備され、前記計時手段が予め定められた時間を計時し
    たにもかかわらず前記インク量検出手段による検出出力
    が得られない場合に、インクカートリッジがインクエン
    ド状態であると判定するようになされた請求項7に記載
    のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記インク残量カウンタの更新された直
    近のカウンタ値が所定の値以下となっている場合におい
    て、前記インクエンド判定手段の判定結果が採用される
    ように構成された請求項1または請求項6ないし請求項
    8のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 記録装置の動作電源の投入時、インク
    カートリッジの交換時、もしくは印刷途中の改ページ時
    において、前記インク残量カウンタによるインク残量を
    参照し、所定のインク量に満たない場合において、記録
    装置の動作を停止させるように構成した請求項1に記載
    のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 前記サブタンク内に所定の量までイン
    クが補給されたことを検出するインク量検出手段が、サ
    ブタンク内に収容されサブタンクに補給されたインクに
    よって浮上するフロート部材と、フロート部材の浮上位
    置にしたがって電気的な出力を発生する出力発生手段に
    より構成されてなる請求項7または請求項8に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 前記インクカートリッジは、その外郭
    が気密状態に形成され、内部にインクを封入した可撓性
    素材により形成されたインクパックが収納されると共
    に、インクカートリッジの外郭構成部材とインクパック
    とで形成される空間内に、空気加圧ポンプにより生成さ
    れる空気圧が印加され、空気圧の作用によりインクカー
    トリッジからサブタンクに対してインクを補給するよう
    に構成された請求項1に記載のインクジェット式記録装
    置。
  13. 【請求項13】 前記インクエンド判定手段は、内部に
    インクを封入した可撓性素材により形成されたインクパ
    ックに取り付けられた作動板と、前記インクパックの収
    縮に伴い、前記作動板の一部によってオンまたはオフ動
    作される検出スイッチとにより構成した請求項1に記載
    のインクジェット式記録装置。
  14. 【請求項14】 前記インクエンド判定手段は、少なく
    ともインクカートリッジの下側部付近を透明な素材で形
    成すると共に、前記下側部付近を挟むようにして配置さ
    れた光源および光感知センサとが具備され、前記光源か
    ら光感知センサに至る光路より前記インクカートリッジ
    内のインク液面が低下した場合に、インクエンドの判定
    がなされるように構成した請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  15. 【請求項15】 前記インクエンド判定手段は、少なく
    ともインクカートリッジの下側部付近にプリズム部材が
    配置され、カートリッジ内のインクと前記プリズム部材
    を構成する素材との境界における屈曲率により決定され
    る全反射の臨界角と、空気とプリズム部材を構成する素
    材との境界における屈曲率により決定される全反射の臨
    界角の相違により、インクエンドの判定がなされるよう
    に構成した請求項1に記載のインクジェット式記録装
    置。
  16. 【請求項16】 前記プリズム部材に対して光を投射す
    る光源およびプリズム部材により反射される光を検出す
    る光感知センサとが具備され、前記光感知センサの出力
    の有無により、インクエンドの判定がなされるように構
    成した請求項15に記載のインクジェット式記録装置。
  17. 【請求項17】 前記インクエンド判定手段は、インク
    カートリッジの下側部付近に当該カートリッジ内に突出
    するように配置された一対の電極端子と、前記一対の電
    極端子間における電気抵抗を検出する回路手段より構成
    した請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  18. 【請求項18】 前記インクカートリッジより供給され
    るインクを受けて前記記録ヘッドにインクを供給するサ
    ブタンクと、前記サブタンク内のインク量を検出するイ
    ンク量検出手段と、前記インク消費量演算手段により演
    算したインクの消費量に基づいて、前記サブタンク内の
    インク消費量を計数するインク消費カウンタとがさらに
    具備され、前記インク量検出手段によりサブタンク内の
    インク量が所定の値以下に達したことを検出した場合
    に、前記インク消費カウンタのカウンタ値に基づいて、
    前記補正手段がさらに補正を加えるように構成した請求
    項1に記載のインクジェット式記録装置。
  19. 【請求項19】 インク滴を吐出する記録ヘッドと、前
    記記録ヘッドに対してインクを供給するためのインク貯
    留部を備えたインクジェット式記録装置におけるインク
    消費量演算機能の補正方法であって、 前記インク貯留部より供給されるインク消費量を演算す
    るインク消費量演算ステップと、前記インク消費量演算
    ステップにより演算したインク消費量に基づいて、イン
    ク残量カウンタを更新するインク残量更新ステップと、
    インク貯留部が所定のインク量に達したと判定した場合
    において、更新された直近のインク残量カウンタのカウ
    ンタ値に基づいて、前記インク消費量演算ステップにお
    いて利用される計数機能に補正を加える補正ステップと
    が実行されるようになされたインクジェット式記録装置
    におけるインク消費量演算機能の補正方法。
  20. 【請求項20】 インク滴を吐出する記録ヘッドと、前
    記記録ヘッドに対してインクを供給するためにインクカ
    ートリッジを着脱可能に装着することができるカートリ
    ッジホルダと、前記カートリッジホルダに装着されたイ
    ンクカートリッジより供給されるインクを受けて前記記
    録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、前記サブタ
    ンク内のインク量を検出するインク量検出手段とを備え
    たインクジェット式記録装置であって、 前記インクカートリッジより供給されるインクの消費量
    を演算するインク消費量演算手段と、前記インク消費量
    演算手段により演算したインクの消費量に基づいて、前
    記サブタンク内のインク消費量の計数値を更新するイン
    ク消費カウンタと、前記インク量検出手段によりサブタ
    ンク内のインク量が所定の値に達したことを検出した場
    合に、前記インク消費カウンタのカウンタ値に基づい
    て、前記インク消費量演算手段における演算機能に補正
    を加える補正手段とを備えたことを特徴とするインクジ
    ェット式記録装置。
  21. 【請求項21】 インク滴を吐出する記録ヘッドと、前
    記記録ヘッドに対してインクを供給するためにインクカ
    ートリッジを着脱可能に装着することができるカートリ
    ッジホルダと、前記カートリッジホルダに装着されたイ
    ンクカートリッジより供給されるインクを受けて前記記
    録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、前記サブタ
    ンク内のインク量を検出するインク量検出手段とを備え
    たインクジェット式記録装置におけるインク消費量演算
    機能の補正方法であって、 前記インクカートリッジより供給されるインクの消費量
    を演算するインク消費量演算ステップと、前記インク消
    費量演算ステップにより演算したインク消費量に基づい
    て、前記サブタンク内のインク消費量の計数値を更新す
    るインク消費カウンタの更新ステップと、前記インク量
    検出手段によりサブタンク内のインク量が所定の値に達
    したことを検出した場合に、前記インク消費カウンタの
    カウンタ値に基づいて、前記インク消費量演算手段にお
    ける演算機能に補正を加える補正ステップとが実行され
    るようになされたインクジェット式記録装置におけるイ
    ンク消費量演算機能の補正方法。
  22. 【請求項22】 前記補正ステップの実行においては、
    更新された直近のインク残量カウンタのカウンタ値に基
    づいて、印字データに基づく記録ヘッドからのインク滴
    の吐出数およびフラッシング動作による記録ヘッドから
    のインク滴の吐出数に乗ずる係数が補正されるようにな
    された請求項19に記載のインクジェット式記録装置に
    おけるインク消費量演算機能の補正方法。
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