JP2009221775A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 取付ボックス52下面と表示装置ユニット51との間の取付ボックス52内部に、エンジン2からの熱気を遮る隔壁86を設ける。
【選択図】図1
Description
このバックホーにあっては、旋回台に搭載されたエンジン等を覆うボンネットを備え、このボンネット上に運転席を備え、この運転席の右側方に操作レバーを支持する支持ブラケットを配置し、この支持ブラケットは旋回台に立設された支持フレームに取付固定されており、この支持フレームはボンネット内に配置されていて、ボンネット及び運転席を支持しており、前記支持ブラケットは操作ボックスによって覆われている。
この操作ボックス内部にはエンジンからの熱気が入って該熱気が操作ボックス内にこもっており、該操作ボックスの上面側に前記表示装置ユニットを設けると、表示装置ユニットが高温になるという問題がある。
表示装置ユニットがあまり高温になると、表示部がくもったり、また、表示装置ユニット内のコンピュータが暴走したりする惧れがあり、高温に弱い電子機器を搭載している表示装置ユニットがエンジンからの熱気によって高温にならないように何らかの対策を図る必要がある。
取付ボックス下面と表示装置ユニットとの間の取付ボックス内部に、エンジンからの熱気を遮る隔壁を設けたことを特徴とする。
また、ボンネット内に配置されていて該ボンネットを支持する支持フレームを備え、前記取付ボックスが、表示装置ユニットが取り付けられる樹脂製の上部構成体と、前記支持フレームに取り付けた支持ブラケットに取り付けられる樹脂製の下部構成体とから構成されているのがよい。
また、隔壁上の水を外部に排出する水抜き孔を設けるのがよい。
また、上部構成体と下部構成体との間に、下部構成体の側壁上部を上部構成体の内部に入り込ませると共に下部構成体の側壁と上部構成体の側壁との間に左右方向の間隔を設けることで形成された空気流通用の隙間を設けてもよい。
図3において、1は作業車(旋回作業機、建設機械)として例示する後方小旋回型のバックホーを示している。
このバックホー1は、後述するように、エンジン2の上方に運転席3が配置された小型のバックホー1であり、該バックホー1は、下部の走行装置4と、上部の旋回体5とから主構成されている。
走行装置4は、ゴムで主構成された無端帯状のクローラベルト6をスプロケット7,アイドラ8及び転輪9に巻きかけ、前記スプロケット7を油圧モータ等の駆動装置によって回転駆動させることによりクローラベルト6を周方向に循環回走させるようにしたクローラ式走行装置が採用されている。
旋回体5は、走行装置4上に上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台11と、該旋回台11の前部に設けられた作業装置(掘削装置)12とを備えている。
図3〜図9に示すように、旋回台11は、該旋回台11の底部を構成する厚板材からなる旋回基板13を有し、この旋回基板13が走行装置4上に旋回ベアリングを介して旋回自在に支持されている。
この旋回基板13の後部には旋回台11の後部を構成するカウンタウエイト14が取り付けられ、旋回台11の左右側面のカウンタウエイト14前方側及び前面はカバー部材によって構成されており、旋回台11の上面前部の左右方向中央側から左側にかけてはステップ15によって構成されている。
旋回基板13の後部の左右方向中央側にはエンジン2が横置き配置されて搭載され、該エンジン2の左側にはラジエータ16が配置され、該エンジン2の右側には油圧ポンプ17が取り付けられ、油圧ポンプ17の前方側には作動油タンク18が配置され、作動油タンク18の前方には燃料タンク19が配置されている。
前記エンジン2、ラジエータ16、作動油タンク18及び燃料タンク19は旋回台11のステップ15上面から上方側に突出状とされていると共に、該エンジン2、ラジエータ16、作動油タンク18及び燃料タンク19は、ボンネット21によって覆われている。
ボンネット左24及びボンネット右25には空気の流通穴26が設けられ、エンジン2の左側には、ボンネット21内に外気を吸い込む、吸い込み式のラジエータファンが設けられている。
作業装置12は、旋回台11の前部に左右方向の中央部よりやや右寄りにオフセットして設けられた支持部材31に上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット32と、該スイングブラケット32に基部側を左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて上下揺動自在に支持されたブーム33と、該ブーム33の先端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて前後揺動自在に支持されたアーム34と、該アーム34の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット35とを備えている。
ボンネット21内には、ボンネット21及び運転席3を支持する4柱式の支持フレーム39が設けられている。
左右各前支柱41Fの上端から後方に向けて側梁部材44が延設され、左右の側梁部材44の後端は左右方向で同じ側にある後支柱41Rの上端に固定され、左右の後支柱41Rの上端同士は後梁部材45で連結され、左右の前支柱41Fの上端同士は前梁部材46によって連結されている。
運転席3の右側方には、上面側に表示装置ユニット51が取り付けられた中空状の取付ボックス52が配置され、この取付ボックス52の下面側は開口状とされていると共に該取付ボックス52の下端側はボンネット21内に挿入状とされていて、該取付ボックス52は、その下面側がボンネット21の内部に連通するように配置されており、取付ボックス52の大部分はボンネット21から上方に突出状とされている。
本実施形態では、ボンネット中央22及びボンネット右25に取付ボックス52の下端側を挿入するための切欠きが形成されている。
この支持ブラケット53は、図1、図2、図12に示すように、前後方向に長く形成され、左右一対の側板54と、左右の側板54間の前部に設けられたバルブ取付板55と、左右の側板54の後端同士を連結する後面板56と、左側の側板の下端に固着されていて支持フレームの39右側の側梁部材44にボルト固定された被取付板65とを有する。
該バルブ取付板55は、前方に行くに従って下方に移行する傾斜方向に延びる上壁55aと、該上壁55aの後縁から後方に行くに従って下方に移行する傾斜方向に延びる後壁55bと、上壁55aの前縁から前斜め下方に延びる前壁55cとからなる。
バルブ取付板55の前壁55cの下縁から前方に延出された延出壁部58の前縁から下方に向けて前取付壁59が形成されている。
後面板56の上縁側には、該上縁から後方に向けて延出された後取付壁60が設けられている。
左右の各側板54の対向面側の後部上部側には、表示装置ユニット51や取付ボックス52に設けられるスイッチ類用のリレーを取り付けるためのリレー取付部61が前後方向に多数設けられている。
前記表示装置ユニット51は、図13及び図14に示すように、上部にパネル66を備えており、該パネル66の上面には、左右方向外方側に表示部67と警告ランプ68とが設けられ、左右方向内方側に3つの押しボタンスイッチ69が設けられている。
表示部67は液晶ディスプレイ等からなり、該表示部67には、例えば、エンジン2回転数や燃料の量やバッテリの電圧などの表示、エンジン2回転センサやエンジン2水温の異常、その他各種の異常等が表示される。
押しボタンスイッチ69は、例えば、作業灯を点灯させるための作業灯スイッチ、前記左右の操作レバー27L,27Rを操作しないときにエンジン2回転数を自動的にアイドリング状態にするためのオートアイドル機能をON・OFFするためのAIスイッチ、表示部67に表示される表示内容の切り換えをするための切換スイッチ等とされる。
パネル66の下面側には、例えばパネル66下面側に設けられるCPUや各種の電子・電気部品やその他の構成部品等が収納されるケース70が設けられ、パネル66の下面側のケース70前後には、左右一対の係合爪71が設けられている。
前記取付ボックス52は、図1、図2、図13、図15〜21に示すように、表示装置ユニット51が取り付けられる樹脂製の上部構成体73と、前記支持ブラケット53に取り付けられる樹脂製の下部構成体74とから構成されている。
上部構成体73は、上壁73aと、前壁73bと、後壁73cと、左右の側壁73dと、上壁73a後部の右側部及び右側壁73dの後部から上方に突出された突出壁部73eとを樹脂により一体形成してなり、下面側は下方開口状とされている。
表示装置ユニット51は、パネル66裏面のケース70を上方から前記開口75に挿通し且つ係合爪71を係合孔77に挿通すると共にパネル66を載置座76に載置することにより、上部構成体73に取り付けられる。
上部構成体73の突出壁部73eの上面側は、エンジン2のスタータスイッチ80が取り付けられるスタータスイッチ取付部81とされ、上部構成体73の上壁73aの、突出壁部73e側方には、パトライトをON・OFFするパトライトスイッチ82が取り付けられるスイッチ取付部83と、走行速度の2速切換状態を表示する2速表示ランプ84が取り付けられるランプ取付部85が設けられている。
この下部構成体74(取付ボックス52)は、下面側が下方開口状に形成され、左右側壁74aの下部が支持ブラケット53の左右両側に位置し、前壁74b下部が支持ブラケット53の前方に位置し、後壁下74dが支持ブラケット53の後方に位置し、隔壁86が支持ブラケット53の上方側に位置していて、該下部構成体74の下部側が支持ブラケット53に対して上方から被さるように設けられており、下部構成体74はパイロットバルブ57や支持ブラケット53やリレーを覆うためのカバーとしての機能を有する。
なお、上壁74eの挿通孔87後方側には、支持ブラケット53のバルブ取付板55に取り付けられるステーを挿通させるためのステー挿通孔88が形成されている。前記ステーはアームレストを取り付けるためのものであり、アームレストを取り付けない場合には、ステー挿通孔88は、例えば、閉塞部材によって塞がれる。
この開口89の左右両側には前後一対の取付部91が設けられ、この取付部91に上部構成体73の被取付部79がネジ等を介して取り付けられる。
前記隔壁86は、取付ボックス52下面と表示装置ユニット51との間にあってエンジン2からの熱気を遮るものである。
左右の側部壁86cの前縁は前部壁86bの左右の側縁に接続されており、左右の側部壁86cの後縁は下部構成体74の後壁上74c及び後壁下74dに接続され、底部壁86aの後縁は下部構成体74の後壁下74dに接続されている。
隔壁86の底部壁86aの後端側は、支持ブラケット53の後面板56の上部に設けた後取付壁60上に載置されてボルト固定されており、また、下部構成体74の前壁74bから下方に向けて被取付壁92が延出され、この被取付壁92が支持ブラケット53の前取付壁59にボルト固定されており、これらによって下部構成体74(取付ボックス52)が支持ブラケット53に取り付けられている。
また、底部壁86aの前部には、表示装置ユニット51やスタータスイッチ80、パトライトスイッチ82及び2速表示ランプ84に対して、電流や各種電気信号を流すためのハーネスの端部に設けられたコネクタを下方側から隔壁86の底部壁86a上方空間へと通すための通し穴94が形成されている。
なお、閉塞板95は、シール材や断熱材を介して底部壁86aに接当させるのがよい。また、隔壁86内面に断熱材を貼り付けるのがよい。
前記後壁上74cは後壁下74dに対して後方側に位置ズレさせて形成され、この後壁上74cの下部と後壁下74dの上部とは、左右方向に間隔をおいて設けられたリブ90によって連結され、このリブ90間が、隔壁86内部空間(底部壁86a上方空間)と外部との空気の流通を図る(熱気を逃がす)ための換気孔97a,97bとされている。
また、後壁下74dには、隔壁86の底部壁86aから上方に突出する立上り壁部98を備えており、この立上り壁部98の右端と、下部構成体74の右側壁74aとの間には間隔が設けられており、この立上り壁部98と右側壁74aとの間で、後壁下74dの上端側が隔壁86の底部壁86a上面と面一状とされている。
前記立上り壁部98の上端は左方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされていて(立上り壁部98の、隔壁86の底部壁86aからの突出高さが、左方に行くに従って漸次高くなっていて)、左側の4つの換気孔97bの取付ボックス52内部側の開口が左方に行くに従って上方に移行する傾斜方向に配設されている。
また、図1、図2、図16に示すように、上部構成体73の右側壁73dの後部側(突出壁部73eの形成部分)は、前部側の下縁よりも下方に延出状とされていると共に、上部構成体73の左側壁73dの被取付部79よりも後側は、該左側壁73dの被取付部79よりも前側の下縁よりも下方に延出状とされ、上部構成体73の後壁73cの下縁は、これら上部構成体73の左右側壁73dの下縁と面一状とされていて、上部構成体73の後部側において、下部構成体の左右側壁74a及び後壁上74cの上部が、上部構成体73の内部に深く入り込んだ状態とされている。
また、上部構成体73の右側壁73dの後部側と、下部構成体74の右側壁74aの上部とは左右方向に関してオーバーラップしていると共に隙間99の開口は下方を指向しているので、前記隙間99から雨等の水が入りにくいように工夫されている。
また、隔壁86の内部空間の空気を強制的に吸引することにより、積極的に隔壁86内部空間の換気を図るようにしてもよい。
前記ボンネット21内の支持ブラケット53下方側には、図7〜図11に示すように、エンジン2からの熱気が取付ボックス52へと流れるのを防止する仕切り板100が設けられている。
この仕切り板100の底面部100aの後端から上方に立ち上がるように折曲された後面部100bの上縁はシール材を介してボンネット中央22及びボンネット右25上面側に接当している。
底面部100aの左右方向内端から左右方向内方に行くに従って上方に移行する傾斜方向に延びる側面部100cの上縁は、支持フレーム39の右側の側梁部材44にシール材を介して接当している。
また、底面部100aの前縁の右側は作動油タンク18にシール材を介して接当しており、左側は、支持フレーム39に取付固定された前仕切り板101にシール材を介して接当している。
なお、仕切り板100には、アクセル操作レバー62をガバナに連係する連係部材、ドーザ装置10を作動させる油圧シリンダの制御バルブにドーザ操作レバー63を連係するための連係部材、その他作動油タンク18用の配管等を通すための切欠きや穴が形成されているが、該切欠き・穴はシール材によってシールされる。
そして、仕切り板100の底面部100a上方側の空間に、ボンネット21と取付ボックス52の間の隙間又は取付ボックス52の下部構成体74に形成される外気取入口から外気が入るように構成される。
これによって、取付ボックス52の下方空間の温度低下を図れ、表示装置ユニット51の温度上昇を防止することができる。
21 ボンネット
39 支持フレーム
51 表示装置ユニット
52 取付ボックス
53 支持ブラケット
73 上部構成体
74 下部構成体
86 隔壁
97a 換気孔(水抜き孔)
97b 換気孔
Claims (5)
- 上部側に表示装置ユニット(51)が取り付けられた取付ボックス(52)を備え、この取付ボックス(52)の下面側は開口状とされていると共に該取付ボックス(52)の下面側がエンジン(2)を覆うボンネット(21)の内部に連通するように設けられている作業車において、
取付ボックス(52)下面と表示装置ユニット(51)との間の取付ボックス(52)内部に、エンジン(2)からの熱気を遮る隔壁(86)を設けたことを特徴とする作業車。 - ボンネット(21)内に配置されていて該ボンネット(21)を支持する支持フレーム(39)を備え、前記取付ボックス(52)が、表示装置ユニット(51)が取り付けられる樹脂製の上部構成体(73)と、前記支持フレーム(39)に取り付けた支持ブラケット(53)に取り付けられる樹脂製の下部構成体(74)とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車。
- 前記取付ボックス(52)に、該取付ボックス(52)内部の隔壁(86)上方空間と取付ボックス(52)外部との空気の流通を図る換気孔(97a,97b)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車。
- 前記隔壁(86)上の水を外部に排出する水抜き孔(97a)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車。
- 上部構成体(73)と下部構成体(74)との間に、下部構成体(74)の側壁(74a)上部を上部構成体(73)の内部に入り込ませると共に下部構成体(74)の側壁(74a)と上部構成体(73)の側壁(73d)との間に左右方向の間隔を設けることで形成された空気流通用の隙間(99)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の作業車。
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- 2008-03-18 JP JP2008069124A patent/JP5000558B2/ja active Active
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