JP2009204181A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータ加熱手段を、オーブン庫の異なる壁面に跨って容易に設けることができるようにする。
【解決手段】外郭を形成する筐体内に前面を開放した矩形箱状に形成され、食品を収容し加熱調理するオーブン庫と、加熱調理するため前記オーブン庫を形成する周壁の外面側に設けられたヒータ加熱手段と、を備えた加熱調理器において、前記ヒータ加熱手段は、オーブン庫の外壁面に少なくとも絶縁層6を介して印刷形成した発熱体7にて構成するとともに、前記発熱体7は、オーブン庫の異なる壁面に跨って連続して印刷形成する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒータ加熱手段によりオーブン調理が可能な加熱調理器に関する。
従来、ヒータ加熱手段を備えた加熱調理器としては、他の加熱手段としてマグネトロンによるマイクロ波(高周波)加熱手段を備え、これら加熱手段の組み合わせ利用も含めて調理メニューのレパートリーを広げ、或いは食品の仕上り良好な加熱調理を可能とした加熱調理器が提供されている。そのうち、上記ヒータ加熱手段の一般的な具体例としては、周知のようにシーズ線ヒータ、石英管ヒータ、及びニクロム線ヒータなどのヒータユニットが挙げられる。
しかしながら、これらヒータユニットはオーブン庫を形成する周壁の一面毎に対応して形成され、従ってオーブン庫全体を加熱するには、複数のヒータユニットを必要とし、構成が複雑化し組立作業性もよくない。また、ヒータユニットとしては壁面から離間した構成とするなど、加熱効率を悪くしたり大きなヒータスペースを必要とし、調理器の大型化を防ぐには庫内容積を小さくするなどの不利な点を有していた。
これに対し、オーブン庫の壁面に発熱体を印刷したヒータユニットを設けた構造が提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−126476号公報
上記構成によれば、少スペースで効率の良い加熱ができるなどの利点が期待できる。
しかしながら、このヒータユニットにしてもオーブン庫周壁の一面単位に対応して単純に形成されたもので、やはりオーブン庫全体を加熱する場合には、複数のこの種ヒータユニットを個々に準備せねばならず、構成の簡素化や作業性の改善には未だ改善の余地があり、また加熱効率についても必ずしも良好とは言えなかった。
上記のような課題を解消するため、オーブン庫の異なる壁面にわたって発熱体を容易に設けられるようにした加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の加熱調理器は、外郭を形成する筐体内に前面を開放した矩形箱状に形成され、食品を収容し加熱調理するオーブン庫と、加熱調理するため前記オーブン庫を形成する周壁の外面側に設けられたヒータ加熱手段と、を備えたものにおいて、
前記ヒータ加熱手段は、オーブン庫の外壁面に少なくとも絶縁層を介して印刷形成した発熱体にて構成するとともに、
前記発熱体は、オーブン庫の異なる壁面に跨って連続して印刷形成されていることを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、発熱体は薄い絶縁層を介して壁面を直接的に加熱でき、庫内温度の立上りが速くて加熱効率が向上するとともに、異なる壁面に対する発熱体の印刷形成も容易にでき、ヒータスペースも小さくて簡素で作業性に優れたヒータ加熱手段を備えた加熱調理器を提供できる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1実施例を示す図1ないし図4を参照して説明する。
まず、図4に基づき加熱調理器の概略構成につき説明する。この図4は、ドア開放状態の加熱調理器の正面図を概略的に示したもので、外郭を形成する筐体1内には正面である前面を開放した矩形箱状をなすオーブン庫2が設けられ、その右隣には前面側を操作パネル3で覆われ各種電装品を備えた機械室(何れも図示せず)が設けられている。従って、オーブン庫2を形成する周壁としては、天井壁2a、底壁2b、左側壁2c、右側壁2d、及び背壁2eとからなり、その前面開放部には開閉可能なドア4が回動可能に設けられている。
上記オーブン庫2の周壁の外側、つまり外壁側にはヒータ加熱手段が設けられ、オーブン庫2内に収容された食品(図示せず)を輻射熱により加熱調理可能としている。そこで、本実施例におけるヒータ加熱手段の具体構成について、図1,2,3を参照して説明する。その図1(a)は、ヒータ加熱手段を展開して示す一部破断した平面図、同図(b)は正面図で、図2は図1(a)中に示すY−Y線に沿って切断して示す拡大縦断面図で、図3はオーブン庫2の一部を折曲加工する説明図である。
図1(a)において、ヒータ加熱手段は矩形平板状の板部材5の図示上面に形成されている。すなわち、この板部材5はオーブン庫2の一部を形成すべく、折曲加工前の平板状の金属板にあって、折曲加工後は後述する図3に示すようにコ字状に形成され、オーブン庫2として完成時には本実施例では前記した周壁のうちの天井壁2a、及び両側壁2c,2dの3壁面が形成される。しかるに、この加工前の板部材5の上面に、図1,2等に示すように絶縁層6を塗布し、次いで線状の発熱体7を印刷形成し、更にこれらを覆うように断熱層8を塗布形成し、以って本実施例におけるヒータ加熱手段を構成している。
しかるに、前記絶縁層6にはシリコン等の樹脂又はセラミック塗料を採用し、線状の発熱体7としては折り曲げても割れない銀パラジウム系材料を採用し、また断熱層8には熱伝導率の低いセラミック塗料などを採用している。なお、少なくとも上記絶縁層6を介して発熱体7を設けることでヒータ加熱手段として機能するとともに、断熱層8を付加することで熱の拡散を防止するに有効としている。この場合、絶縁層6は絶縁させるだけでよいので極力薄い層(例えば、数ミクロン程度)に形成して伝熱性を良好とする一方、断熱層8は厚く形成して断熱効果の向上を図っている。
そして、発熱体7は図1(a)に示すようなパターン印刷を、絶縁層6を塗布した板材5上に施している。すなわち、図中に二点鎖線で示す2本の折曲ラインA,Bは、オーブン庫2を形成する過程での折曲位置を示しており、これを基準に説明すると、折曲ラインA,Bで囲まれた中央部分は、折曲加工後はオーブン庫2の天井壁2aを形成し、また両側部分は左側壁2c及び右側壁2dを夫々形成することになるが、その詳細は図3に基づき後述するが、プレス加工によりラインA,Bに沿ってほぼコ字状に折曲されることで形成される。
しかして、上記折曲ラインA,Bにて区画された図1(a)に示す中央部の天井壁2a対応部分には、発熱体7を「密」構成の蛇行配置となる印刷パターンとし(後述する上ヒータ7aに相当)、これに対し左,右側壁2c,2d対応部分には相対的に「疎」構成となる蛇行配置の印刷パターンを施している(後述する左側面ヒータ7b、右側面ヒータ7cに相当)。しかも、天井壁2a対応部分(上ヒータ7a)の中心部位は、「密」構成の印刷パターンにある中で、「やや密」構成とする若干疎とする印刷パターンとしている。
このように、ヒータ加熱手段がパターン印刷された板材5は、図3に示すようにプレス加工により折曲加工される。すなわち、ヒータ加熱手段を施した面が外側となるようにして、折曲ラインA及びBに沿って図示矢印方向に折り曲げられ、コ字状に形成される。この結果、上記したように本実施例では折曲された板材5の中央部分は、オーブン庫2の天井壁2aを形成し、その両側部分が各左,右側壁2c,2dに対応する部分として形成される。しかるに、前面を開放した矩形箱状のオーブン庫2を形成すべく、残る底壁2b及び背壁2eについては、図示しないが別個の平板状の板材を折曲加工してL字状に形成して、これらを互に組み合わせ結合することで、前面を開放した箱状に組立てられたオーブン庫2が構成される。
上記構成の結果、オーブン庫2が構成されると、発熱体7の中央部に位置する「密」構成パターンは、図4に示す天井壁2aの外壁面に設けられた上ヒータ7aとして機能する。また、両側部の「疎」構成パターンは、左,右側壁2c,2dの外壁面に設けられた左側面ヒータ7b及び右側面ヒータ7cとして夫々機能する。なお、詳細な説明は省略するが本実施例では底壁2bの外壁面側にも、上記とは別体の下ヒータ9を設けている。この下ヒータ9は、上記した上ヒータ7aに対応した「密」構成の印刷パターンと同様に形成しても良いし、全く異なる他の形式のヒータ加熱手段であってもよく、ここでは例えばニクロム線をマイカ板に巻装した周知の所謂フラットヒータから構成されている。
次に、上記構成の加熱調理器の作用について説明する。
オーブン庫2内に収容された食品は、本実施例ではオーブン庫2を形成する周壁のうち、4壁面側に配置されたヒータ加熱手段にて四方から加熱可能である。すなわち、発熱体7にて異なる壁面に連続して印刷形成された、天井壁2a側の上ヒータ7a、左側壁2c側の左側面ヒータ7b、及び右側壁2d側の右側面ヒータ7cと、本実施例ではこれとは別体に設けられた底壁2b側の下ヒータ9とにより、食品の周りから加熱することができ、迅速で加熱ムラのない仕上げ良好な加熱調理が実行される。
また、発熱体7は数ミクロン程度の薄い絶縁層6を介してオーブン庫2の周壁面に形成されているので、各壁面に直接的に熱伝達され、つまり実質的に各壁面を直接加熱するに等しい加熱作用が得られ、以って庫内温度の立上りが速くてロスの少ない輻射熱にて加熱効率の良い加熱調理が実行できる。しかも、線状の発熱体7を必要に応じ「密」及び「疎」の構成とする蛇行配置となるようにパターン印刷することが容易で、本実施例のように上ヒータ7aを「密」構成パターンに印刷形成して、下ヒータ9と共に上下方向からの熱出力のアップを図るなどにより、一層有効に加熱調理を実行することができる。
以上説明したように、上記第1実施例によれば次のような効果を有する。
ヒータ加熱手段としての発熱体7は、薄い絶縁層6を介してオーブン庫2の外壁面に印刷形成することができ、従って該オーブン庫2の壁面を直接的に加熱でき、これにより庫内温度の立上りが速く、効率の良い加熱調理が実行できる。加えて、このヒータ加熱手段は薄型に構成できるので、庫内容積を縮小することなく所望の壁面の複数箇所に設けることが容易であるばかりか、該発熱体7は異なる壁面へ連続して簡単に印刷形成できるので、オーブン庫2の周壁たる複数の壁面を経て食品を加熱することが容易に可能となり、加熱ムラを抑え高温調理によるレパートリーの拡大なども期待できる実用的効果を有する。
しかも、発熱体7は銀パラジウム系材料を採用し折り曲げても割れない構成にできるので、異なる壁面に跨る発熱体7の印刷形成は、オーブン庫2の箱状に形成される前、つまりプレス加工などの折曲加工前における平板状の板材5(図1,3参照)に対して行えばよく、一層簡単な作業にて発熱体7を形成でき、延いてはヒータ加熱手段を容易に提供できる。
特に、従来ではオーブン庫2の上下部に比し側壁と筐体1との間は、全体のコンパクト化のため隙間に余裕が無いが、本実施例の如く薄型のヒータ加熱手段によれば、その配置条件は緩和され設計的自由度が増し、因みに本実施例に示す如く左,右側壁2c,2dにおける左側面ヒータ7b及び右側面ヒータ7cは容易に形成でき、このような側方からの加熱手段は従来構成では容易に得られないもので、加熱ムラを防いだり加熱効率を向上するに有効である。
また、発熱体7は線状にて蛇行状に印刷形成できるので、該発熱体7の集束度合に基づく「密」又は「疎」の構成とする印刷パターンを容易に実行できる。これにより、例えば本実施例の如く天井壁2aの上方側と、対向する底壁2bの下方側とからの加熱出力を、他の側壁方向からよりも大きくして、加熱効率や調理を良好にすることができる。更に具体的に、図1(a)に開示した如く上ヒータ7aとして発熱体7が「密」構成に印刷形成される範囲において、その中心部を若干疎とした「やや密」構成に印刷形成することも容易にでき、これにより、例えば庫内中心部に生じ易い加熱集中を回避するなどの加熱調整ができて便利である。
なお、上記以外の「密」,「疎」構成の印刷パタ−ンとして、例えばオーブン庫2の前面開放側ほどドア4や隙間を介して熱が逃げ易いことから、この前面側ほど発熱体7を「密」構成に印刷形成するようにすることも容易に可能であるなど、必要に応じた各種印刷パターンを実行できる。
上記実施例に対し、図5ないし図9は、本発明の第2ないし第4実施例を示すもので、上記第1実施例と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる点につき説明する。
(第2の実施の形態)
図5,6は、第2実施例を示すもので、そのうち図5はオーブン庫2の縦断正面図、図6はオーブン庫2の外側面(右側壁2d)に施した発熱体7の印刷パターンを説明するための図を示している。
通常、この種加熱調理器は、オーブン庫2内に食品を収容する棚板を複数段配置できるようにしている。これを図5に基づき説明すると、食品Sを載置収容する矩形で浅皿状の棚板10は、その両側端部を一対の棚支持部11で着脱自在に支持されている。
例えば、本実施例における棚支持部11は、棚板10を上下方向に2段階に高さ調節可能に、或は調理メニューによっては同時に2個の棚板10を支持可能とすべく、左右側壁2c,2dの各上下2箇所に、内方に横長に突出して一体成形されている。従って、各棚支持部11の裏面は、横長の凹所11aが形成された形態にあり、発熱体7は、このような棚支持部11の凹所11aも含む外壁面に、上記実施例と同様に絶縁層6を介して印刷形成され、これらを断熱層8にて覆った構成としている(図5には符号のみ付記)。つまり、本実施例も上記実施例と同様にオーブン庫2の天井壁2aと左,右側璧2c,2dの3壁面にわたって形成されたヒータ加熱手段を備えた構成にある。
しかるに、本実施例の特徴である発熱体7の印刷パターンにつき説明するため、図6にはオーブン庫2の右側壁2dの外壁面に対し、発熱体7の印刷パターンのみを実線で示し、その配置関係を明らかにしている。すなわち、図6に示すように、線状の発熱体7は、全体構成としては蛇行状に印刷形成されているが、具体的には横長の各凹所11a内を同横長方向に沿って印刷形成されていることを特徴としている。そして、これは上記実施例と同様に右側面ヒータ7cとして形成され、また図示しない左側壁2c側の左側面ヒータ7bも同様に形成されている。
上記構成によれば、オーブン庫2の左右側方からの加熱作用は、その一部が凹所11a内に形成された発熱体7(左,右側面ヒータ7b,7c)を通して棚支持部11に直接的に伝熱され、これに支持された棚板10にも速やかに熱伝達される。この結果、棚板10に載置収容された食品Sは、通常の輻射熱とともに、該棚板10からも加熱作用を受けて効果的に加熱調理される。
このように、第2実施例によれば、従来暖められるのも遅い棚板10の加熱を促進でき、該棚板10を介して食品Sを早くから加熱することができる。この結果、食品Sの熱不足となり易い載置面の加熱を効果的に補うことができ、総じて迅速で仕上がり良好な加熱調理が実行できる。
なお、棚支持部11はオーブン庫2と一体構成に限らず、別部材の棚支持部を溶接等で固着した構成であってもよく、この場合、該棚支持部の裏面は凹所に非ず平面状をなしていることから、対応する部位の発熱体7の印刷形成は容易であるとともに、その棚支持部に対応した近傍に印刷形成すればよい。
(第3の実施の形態)
図7,8は、第3実施例を示すもので、そのうち図7は熱風オーブン機構を有する要部の縦断側面図で、図8はオーブン庫2の背面2eに施した発熱体7の印刷パターンを説明するための図を示している。
この実施例では、熱風を庫内循環させ食品を加熱調理する熱風オーブン機構12を備えた加熱調理器を示している。まず、図7,8に示すようにオーブン庫2の背壁2eには、中央部の円形状範囲内に多数のパンチング孔からなる吸入口13を設け、該吸入口13と離間した外周側に同様にパンチング孔からなる吹出口14を4箇所に配設している。
上記構成の背壁2eには、図7に示すようにファンケーシングを兼ねたカバー15が装着されている。そして、このカバー15内に配した遠心型のファン16aを駆動するモータ16bを具備してなる送風手段16を備えた構成としている。
そして、本実施例におけるヒータ加熱手段は、例えば背壁2eと天井壁2aとの異なる2面に跨って形成されており、そのうち、特に本実施例では背壁2eに形成した発熱体7の印刷パターンと、熱風オーブン機構12との組み合わせに特徴を有するものである。しかるに、発熱体7を有するヒータ加熱手段の構成は、上記実施例と同様に絶縁層6、発熱体7、断熱層8の順に施された構成からなり(図7には各符号のみ付記)、その詳細は図示しないが前記吸入口13や吹出口14を除く背壁2eに形成されている。
以下、具体的に本実施例における発熱体7の印刷パターンにつき説明すると、その説明のために用意した図8には、オーブン庫2の背壁2eに対する発熱体7の印刷パターンのみを実線で示し、その配置関係を明らかにしている。すなわち、図8に示すように、中央部の前記吸入口13と外周側の吹出口14との間の背壁2eの無孔状の外面側において、四方周囲に極力均等配置となる円形巻状をなす印刷パターンにて発熱体7を形成している。これは、一般的な蛇行状の印刷パターンに比して、集中した密巻形態とする「密」構成の印刷パターンが形成されている。
このような構成によれば、発熱体7や送風手段16が通電されると、ファン16aが回転駆動され、空気流として中央部の吸入口13から庫内の空気が吸い込まれ、そして外周囲の吹出口14から庫内に吐出され、そして再び中央部の吸入口13からカバー15内に吸入され、この繰り返しによる庫内空気の循環が行われる。しかるに、吸入口13からカバー15内に取り込まれた空気は、背壁2eに形成された発熱体7の表面全体と接触した後、外周側の吹出口14から吐出されることになる。すなわち、図7中の矢印で示すように空気はカバー15内で熱風化され、庫内に循環供給されることになり、所謂熱風オーブン調理を可能とする熱風オーブン機構12として機能する。
このように第3実施例によれば、特に熱風オーブン機構12の発熱体7として、「密」構成の印刷パターンにて形成できるとともに、発熱体7との接触が良好に行なわれ熱風オーブン機構12による熱風化が促進できる。これにより、食品に対する加熱効率が向上し、従来のシーズヒータ構造に比して頗る薄型で、庫内容積を十分に確保しつつ加熱調理器全体をコンパクト化するのに有効である。
なお、本実施例では背壁2e側に熱風オーブン機構12を備えた構成につき述べたが、これに限らずオーブン庫2の周壁のうちの、例えば各側壁2c或は2dなど、他の壁面に熱風オーブン機構12を設けてもよい。
(第4の実施の形態)
図9は、第4実施例を示す図3相当図である。
このものは、第1実施例(図3参照)で述べた板材5たる左,右側壁2c,2d相当部位に波状部16を設けたことを特徴としている。なお、図9ではヒータ加熱手段としての絶縁層6、発熱体7、断熱層8は、各符号のみを付記し具体構成は上記実施例(図2参照)と同様につき省略している。しかして、上記波状部16は、上記発熱体7の形成部位のほぼ全体と対応した位置(或は、所望する発熱体7の一部形成部位と対応した位置でも可)に形成されている。また、この波状部16の形成は、発熱体7の印刷形成する前後の何れでも、プレス加工により成形可能である。
この第4実施例によれば、波状部16に形成された発熱体7の有効な発熱表面積を大きくすることができ、それだけ加熱効率が向上するとともに、波状部16はプレス加工にて容易に形成でき、且つ各左,右側壁2c,2dとしての補強にも有利に作用する。また、この波状部16は、少なくとも発熱体7と対応した部位に設けることで上記作用効果を有するので、例えば必要部位に複数箇所形成してもよい。その他、波状部16の形状としては、図示するように断面形状がS字状の如き滑らかな曲線状をなすことが、加熱作用及びプレス加工する上において有利であるが、角形の波状部とするなど形状は種々展開可能である。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されず、例えば、少なくとも発熱体を有するオーブン庫の周壁の内面に、酸化触媒成分を塗布して所謂セルフクリーニング効果を得ることができる。この場合、触媒成分としては、白金や銀、或は酸化マンガン(ゼオライト)などを混入した触媒が考えられ、食品などの飛沫成分が壁面にこびりついても、該壁面の加熱作用に基づき燃焼させ酸化物として分離させることができる。
或は、少なくとも発熱体を印刷形成したオーブン庫の周壁の内面に、セラミックなどの遠赤外線放射率の高い成分を塗布して、迅速で仕上がり良好な遠赤外線調理を行なうことも可能である。例えば、カーボン(炭)やアルミナ系のセラミックなどの遠赤外線釉薬を混入したシリコン樹脂を塗装する。しかるに、周壁は印刷形成した発熱体から直接的に加熱され温度の立上りが速いため、効率のよい遠赤外線効果が期待できる。
その他、本発明は他の加熱手段たるマグネトロンによるマイクロ波加熱手段を併用した加熱調理器であっても採用できることは勿論、発熱体の印刷パターンも円形状や角形状など自在に設定可能である。また、上記各実施例を適宜組み合わせて実施することも可能であるなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
本発明の第1実施例におけるヒータ加熱手段を展開して示す一部破断した平面図(a)、及び正面図(b) 図1(a)中のY−Y線に沿って切断して示す拡大縦断面図 オーブン庫の一部を形成すべく折曲加工する説明図 ドア開放状態の加熱調理器の正面図 本発明の第2実施例を示すオーブン庫の縦断正面図 オーブン庫の外側面に対する発熱体の印刷パターンを説明するための図 本発明の第3実施例を示す熱風オーブン機構を有する要部の縦断側面図 オーブン庫の背面に施した発熱体の印刷パターンを説明するための図 本発明の第4実施例を示す図3相当図
符号の説明
図面中、1は筐体、2はオーブン庫、2aは天井壁、2bは底壁、2cは左側壁、2dは右側壁、3は操作パネル、5は板部材、6は絶縁層、7は発熱体、7aは上ヒータ、7bは左側面ヒータ、7cは右側面ヒータ、8は断熱層、9は下ヒータ、10は棚板、11は棚支持部、11aは凹所、12は熱風オーブン機構、13は吸入口、14は吹出口、16は送風手段、及び16は波状部を示す。

Claims (8)

  1. 外郭を形成する筐体内に前面を開放した矩形箱状に形成され、食品を収容し加熱調理するオーブン庫と、
    加熱調理するため前記オーブン庫を形成する周壁の外面側に設けられたヒータ加熱手段と、を備えたものにおいて、
    前記ヒータ加熱手段は、オーブン庫の外壁面に少なくとも絶縁層を介して印刷形成した発熱体にて構成するとともに、
    前記発熱体は、オーブン庫の異なる壁面に跨って連続して印刷形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 発熱体は、オーブン庫の箱状に形成される折曲加工前の平板状の板材に印刷形成されることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 発熱体は、線状をなし加熱度合に応じて「密」または「疎」の構成とする印刷パターンとしたことを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器。
  4. オーブン庫内壁面に、食品載置用の棚板を支持する棚支持部を備え、該棚支持部に対応する外壁面側に発熱体を印刷形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器。
  5. 発熱体が形成されるオーブン庫の一つの周壁にあって、その中央側に吸入口、外周側に吹出口を形成するとともに、この吸入口及び吹出口間の壁面に前記発熱体が印刷形成され、当該周壁の外側に設けた送風手段の駆動に伴い、前記吹出口及び吸入口を介して庫内を循環する空気が、前記発熱体と接触して熱風化する構成としたことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の加熱調理器。
  6. 発熱体を印刷形成したオーブン庫の周壁を、波状に形成したことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の加熱調理器。
  7. 少なくとも発熱体を印刷形成したオーブン庫の周壁の内面に、酸化触媒成分を塗布したことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の加熱調理器。
  8. 少なくとも発熱体を印刷形成したオーブン庫の周壁の内面に、遠赤外線放射率の高い成分を塗布したことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の加熱調理器。
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