JP2009196508A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラップウェビングの拘束性を向上させる。
【解決手段】座席シートSに着座した搭乗者Mの身体を拘束させる帯状のウェビング3と、このウェビング3の両端部の少なくともいずれか一方に連結し当該ウェビング3を巻き取り可能なリトラクタ5と、ウェビング3を挿通させて摺動可能なタング6と、車両本体101に固定されてタング6を係合可能なバックル7とを備えるシートベルト装置1において、タング6が、ウェビング3のうち搭乗者Mの上半身を拘束するショルダウェビング3aに対して折り返して係止するショルダ側挿通孔21と、ウェビング3のうち搭乗者Mの腰部を拘束するラップウェビング3bに対して折り返して係止するラップ側挿通孔22とを、相互に離間する配置で有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両のシートに付設されて、車両衝突時等の緊急時にウェビングにより乗員を拘束するシートベルト装置に関する。
車両の座席に設けられるシートベルト装置は、車両の衝突時に生じる加速度による乗員の急激な移動を拘束し、乗員の身体の安全を図る装置として不可欠な装置である。そして、このシートベルト装置としては、一般に、例えば乗員の肩から胸の前を通って斜め下に腰まで延びるショルダウェビングと、腰の前を横断するラップウェビングとを一連に備えたいわゆる3点式シートベルト装置が多く利用されている。
この3点式シートベルト装置の構成について具体的には、座席シートの外側寄りの車体部分にその一端が固定されて装着時に乗員を拘束する帯状のウェビング(つまりシートベルト)と、座席シートの近傍の車体に固定され、通常時にはウェビングの他端の引き出しと巻き取りが可能で、また車両衝突時等の緊急時にはウェビングの引出を阻止して乗員を拘束するリトラクタと、ウェビングに1点で係止して摺動自在に設けられるタングと、例えば座席シートの内側寄りの車体部分に固定されて上記バックルを係脱可能なバックルとを備えている。
そして、リトラクタからウェビングを引き出して乗員の肩、胸にショルダウェビングを掛け渡しラップウェビングを腰に掛け渡すとともにタングをバックルに係合することによって、シートベルト装置が乗員に装着される。そして、通常時にはリトラクタが常に適宜な張力でウェビングを巻き取るよう作動することにより、ショルダウェビングとラップウェビングを乗員の身体に密着させ、拘束させている。
そして、このような3点式シートベルト装置を装着した際に、タングを係合したバックルを座席シートの側方へ移動させることにより、ショルダウェビングと乗員との間の隙間(いわゆるスラック)を少なくし、ショルダウェビングの乗員拘束性を向上させるシートベルト装置がすでに提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−196881号公報
近年、通常時において、乗員の運転動作などにより上半身の動きに合わせてショルダウェビングがリトラクタから適宜引き出された場合でも、ラップウェビングはその影響を受けずに拘束性を維持させる性能が求められつつある。
本発明は、ラップウェビングの拘束性を向上させたシートベルト装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、座席シートに着座した搭乗者の身体を拘束させる帯状のウェビングと、このウェビングの両端部の少なくともいずれか一方に連結し当該ウェビングを巻き取り可能なリトラクタと、前記ウェビングを挿通させて摺動可能なタングと、車両本体に固定されて前記タングを係合可能なバックルとを備えるシートベルト装置において、前記タングが、前記ウェビングのうち前記搭乗者の上半身を拘束するショルダウェビングに対して折り返して係止するショルダ側折返し係止点と、前記ウェビングのうち前記搭乗者の腰部を拘束するラップウェビングに対して折り返して係止するラップ側折返し係止点とを、相互に離間する配置で有していることを特徴とする。
このように、ショルダウェビングとラップウェビングとの間を折り返すタングにおいて、相互に離間した配置のショルダ側折返し係止点とラップ側折返し係止点の2点で係止していることにより、ウェビングに対するタングの摺接摩擦が増加する。このため、ショルダウェビングとラップウェビングとが一本のウェビングで構成されていながら相互に張力の変化の影響を受けにくくなり、すなわちショルダウェビングの張力が低下した場合でもラップウェビングの張力を維持させることができるため、ラップウェビングの拘束性を向上させることができる。
また、例えばショルダウェビングの端部にリトラクタを設けた構成で、非常時にラップウェビングに高い張力が付加された場合でも、ショルダウェビングにはその高い張力が伝達しにくくなるため、リトラクタからのウェビングの引き出しが抑えられることになりラップウェビングの拘束性が向上する。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記タングは、前記バックルに係合している際に前記ショルダ側折返し係止点を前記ラップ側折返し係止点より車両上方側に配置するよう形成されていることを特徴とする。
これにより、タングが1点の折返し係止点でウェビングを折り返して係止する場合と比較して、ショルダウェビングの通過経路を短くすることができる。このため、例えばショルダウェビングの端部にリトラクタを設けた構成の場合、リトラクタはより少ない巻き取り量でショルダベルトの張力を増加させることができるため、ショルダウェビングの拘束性を向上させることができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、前記タングは、前記バックルに係合している際に前記ショルダ側折返し係止点を前記ラップ側折返し係止点より車両前方側に配置するよう形成されていることを特徴とする。
これにより、タングが1点の折返し係止点でウェビングを折り返して係止する場合と比較して、ショルダウェビングの通過経路を車両前方側に位置させることができる。このため、乗員の上半身とショルダウェビングとの間に隙間を作ることができ、乗員の上半身に与える圧迫感を軽減して装着時の快適性を向上させることができる。
第4の発明は、上記第1の発明において、前記バックルに係合している際の前記タングを、前記ショルダ側折返し係止点を前記ラップ側折返し係止点より車両上方側に配置させる上下配置形態と、前記ショルダ側折返し係止点を前記ラップ側折返し係止点より車両前方側に配置させる前後配置形態とに切り替え可能な配置形態切り替え手段を有していることを特徴とするシートベルト装置。
これにより、タングを上下配置形態とした場合のショルダウェビングの拘束性と、タングを前後配置形態とした場合のショルダウェビング装着時の快適性とを切り替えることができる。
第5の発明は、上記第4の発明において、前記配置形態切り替え手段は、通常時に前記タングを前記前後配置形態に固定する通常時固定手段を有していることを特徴とする。
これにより、通常時にはタングを前後配置形態に固定して、ショルダウェビング装着時の快適性を確保することができる。
第6の発明は、上記第5の発明において、前記配置形態切り替え手段は、非常時に前記通常時固定手段による前記タングの前記前後配置形態の固定を解除する非常時固定解除手段を有していることを特徴とする。
これにより、非常時にはタングを前後配置形態の固定から解除して容易に上下配置形態へ移行させることができ、ショルダウェビングの拘束性を向上させることができる。
第7の発明は、上記第4乃至第6の発明のいずれかにおいて、前記配置形態切り替え手段は、前記前後配置形態から前記上下配置形態へ優先的に移行するよう切り替える優先切り替え手段を有していることを特徴とする。
これにより、通常時においても通常時固定手段によりタングを前後配置形態に固定しない場合、又は非常時において非常時固定解除手段によりタングの前後配置形態の固定を解除する場合に、優先的にタングを上下配置形態に移行させてショルダウェビングの拘束性を向上させることができる。
第8の発明は、上記第7の発明において、前記タングは、前記ショルダ側折返し係止点と前記ラップ側折返し係止点とを一体に形成したベルトガイドと、前記バックルに挿入して係合させるタング本体とを有し、前記配置形態切り替え手段は、前記タング本体に固定されて前記ベルトガイドを回動可能に軸支する回転軸と、前記ベルトガイドに回動可能に軸設されて前記タングが前記前後配置形態となっている際に先端が前記回転軸に形成された係止穴に係止して前記タング本体に対する前記ベルトガイドの回動を固定する固定アームと、前記バックルの内部に備えられて非常時に前記バックルから突出し前記固定アームに当接することで当該固定アームと前記回転軸の前記係止穴との係止を解除する解除ピンと、前記タングが前記上下配置形態となる方向へ前記ベルトガイドが回動するよう、前記タング本体と前記ベルトガイドとの間に付勢力を付加するバネ部材とを有していることを特徴とする。
これにより、タング本体をバックルに係合させた状態で、タングを前後配置形態とした際に回転軸と固定アームが係合してベルトガイドの回動を固定させる通常時固定手段として機能し、非常時には解除ピンが固定アームに当接してベルトガイドの固定を解除する非常時固定解除手段として機能し、ベルトガイドの固定が解除された際にはバネ部材がベルトガイドを回動させてタングを上下配置形態に移行させる優先切り替え手段として機能する。
第9の発明は、上記第8の発明において、前記タングが前記上下配置形態となっている際には、前記タング本体が前記バックルに係合することを規制する係合規制手段を有することを特徴とする。
これにより、シートベルト装置の装着時でタングをバックルに係合させる際には、必ずタングを前後配置形態にしてショルダウェビング装着時の快適性を確保することができる。
第10の発明は、上記第1乃至第9の発明のいずれかにおいて、前記ショルダ側折返し係止点及び前記ラップ側折返し係止点は、前記ウェビングを挿通可能な環状形状に形成されていることを特徴とする。
これにより、タングが上下配置形態と前後配置形態とに切り替える際においても、タングからウェビングが外れることなく、ショルダ側折返し係止点とラップ側折返し係止点でのウェビングの係止を常に確保することができる。
本発明によれば、ラップウェビングの拘束性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を自動車のシートベルト装置に適用した例である。
図1は、本実施形態のシートベルト装置の装着前状態の全体構造を搭乗者と共に表す正面図であり、図2は、本実施形態のシートベルト装置の装着状態の全体構造を表す斜視図である。なお、図2においては、図示の煩雑を避けるために搭乗者の図示を省略している。
これら図1、図2において、シートベルト装置1は、車両の車体(車両本体)101内に配置されており、搭乗者Mを座席シートSに拘束するための帯状のものであって一端を車体床面付近のアンカ2で固定されたウェビング3と、車体センターピラー102の車体上方寄りに回転可能に保持されてウェビング3を折返しつつ係止するよう挿通させるショルダアンカ4と、車体床面付近に固定されてウェビング3の他端側を引き出し可能に巻き取るリトラクタ5と、アンカ2とショルダアンカ4との間の位置でウェビング3を挿通させて摺動可能に設けたタング6と、アンカ2とは座席シートSを挟んで反対側に位置し、車体床面付近に固定されてタング6と係合可能なバックル7とを備えている。
そして、リトラクタ5からウェビング3を引き出してタング6とショルダアンカ4の間のウェビング3の部分を搭乗者Mの肩、胸に掛け渡し、タング6とアンカ2の間のウェビング3の部分を腰に掛け渡すとともにタング6をバックル7に係合することによって、シートベルト装置1が搭乗者Mに装着される。この装着状態において、搭乗者Mの肩から胸の前を通って斜め下に腰まで延びるウェビングの部分(つまりタング6とショルダアンカ4との間の部分)をショルダウェビング3aといい、腰部の前を横断するウェビング3の部分(つまりタング6とアンカ2の間の部分)をラップウェビング3bという。
本実施形態のシートベルト装置1は、これらショルダウェビング3aとラップウェビング3bを一連に構成するウェビング3をショルダアンカ4、バックル7(タング6)、アンカ2の3点で支持し、そして通常時にはリトラクタ5が常に適宜な張力でウェビング3を巻き取るよう作動することにより、ショルダウェビング3aを搭乗者Mの上半身に密着させ、ラップウェビング3bを搭乗者Mの腰部に密着させて、拘束させている。
図3は、タング6とバックル7の全体構造を表す斜視図であり、図3(a)は係合前の状態を示し、図3(b)は係合した状態を示している。なお、図中において左手前側に向かう方向が車両の前方方向に対応し、上側に向かう方向が車両の上方方向に対応する(つまり図2の方向と一致する)。
これら図3(a)、図3(b)において、タング6は、バックル7に挿入して係合させるタング本体11と、ウェビング3を挿通させているベルトガイド12とを有している。またバックル7は、上部に上記タング本体11を挿入させる挿入穴13aが形成されたバックル本体13と、このバックル本体13を車体床面に固定するための固定ロッド14とを有している。
ベルトガイド12は、全体が略L字型の平板形状に形成されており、その長辺部分の先端側にはショルダ側挿通孔(ショルダ側折返し係止点)21が形成され、反対の結合側にはラップ側挿通孔(ラップ側折返し係止点)22が形成されている。このベルトガイド12に対して、ウェビング3はショルダ側挿通孔21とラップ側挿通孔22の両方に挿通し、タング6をバックル7に係合させる際には、各挿通孔21,22の互いに近接する側の縁部がウェビング3を折り返すように係止する。
ここで、図4は図3(b)中のIV−IV断面によるベルトガイド12の断面図であり、この図4で示すように、ショルダ側挿通孔21とラップ側挿通孔22はベルトガイド12の長辺部の長手方向に沿った所定の距離で互いに離間する配置で形成されている。そして、ウェビング3は一方の挿通孔21,22を通じてベルトガイド12の裏面側(図3における奥側の面であって、図4の上側の面に対応)から表面(図3における手前側の面であって、図4の下側の面に対応)に抜けるよう挿通し、さらに他方の挿通孔21,22を通じてベルトガイド12の表面側から裏面側に抜けるよう挿通する。これにより、ショルダ側挿通孔21とラップ側挿通孔22のそれぞれの互いに近接する側の縁部がウェビング3を折り返すように係止している。
また、各挿通孔21,22は閉じた環状形状(つまり孔形状)に形成されていることにより、後述するようにベルトガイド12が大きく回動してもウェビング3が外れることがなく、また各挿通孔21,22の環状の縁部のいずれかの部分が必ずウェビング3を折り返すように係止することになる。なお、図示する例では各挿通孔21,22が略楕円形状に形成されているが、これに限られず、回動するベルトガイド12の姿勢変化に対応して適切にウェビング3を折返して係止できる形状で形成すればよい。
そして図3に戻り、ベルトガイド12の短辺部分の中央には、その厚み方向を貫通する配置で回転軸15が回転可能に軸支されており、平板形状に形成されたタング本体11がベルトガイド12の短辺部分の内部で回転軸15に固定されている(この回転軸15の周辺の構成については後述の図5で詳しく説明する)。これにより、タング本体11はベルトガイド12に対してラップ側挿通孔22の近傍で回動可能となっており、その回動可能な角度範囲は、タング本体11のベルトガイド12から露出した部分(バックル7の挿入穴13aに挿入される部分であり、図示する例では略長方形の形状)の先端部がベルトガイド12の長辺部分の長手方向と平行となる方向から直交する方向までの約90°の範囲となっている。
バックル本体13は、図示する例では全体が略直方体形状に形成されており、その上端面に挿入穴13aが形成され、また側面にはタング6との係合を解除するためのリリースボタン13bが設けられている。固定ロッド14は、その上端部にバックル本体13を固定し、挿入穴13aを上方に向ける姿勢を維持させている。
そしてバックル7に係合させる前の状態のタング6は、図3(a)に示すように、タング本体11の露出部分がベルトガイド12の長辺部の長手方向と平行な向きに配置しており、このためタング本体11をバックル本体13の挿入穴13aに挿入して係合させる際にはベルトガイド12の長辺部の長手方向が車両上下方向に向いており、ショルダ側挿通孔21がラップ側挿通孔22より上方に位置している。本実施形態では、このようにバックル7に係合している際のタング6において、ショルダ側挿通孔21がラ
ップ側挿通孔22より車両上方側に配置されている状態を上下配置形態という。なお、図中ではタング本体11の挿入係合前の状態を表しているが、タング本体11の挿入係合直後においても同様の状態となっている。
そして次に、通常運転時における使用形態として、図3(b)に示すように、搭乗者Mはベルトガイド12を車両前方へ約90°倒して回動させ、ベルトガイド12の長辺部の長手方向を車両前後方向に向くようにする。この状態で、ショルダ側挿通孔21はラップ側挿通孔22より車両前方側に配置されており、本実施形態では、このような状態を前後配置形態という。そしてベルトガイド12とバックル7の内部に設けた切り替え機構により、通常運転時にはタング6がこの前後配置形態に固定され、車両衝突時等の非常時には前後配置形態の固定が解除されて自動的に上下配置形態に復帰するようになる。
以下において、上記切り替え機構の構成について詳しく説明する。
図5は、タング6の内部構成の分解斜視図である。なお、図中ではタング6が上下配置形態となっている際にそのまま分解した状態を示しており、図中の上下方向が車両上下方向に対応し、図中の左方向が車両前方向に対応する。
この図5において、タング6は、上記のベルトガイド12、タング本体11、及び回転軸15に加えて、ベルトガイド12の短辺部分の内部にプレート16と、固定アーム17と、バネ部材18とを有している。
ベルトガイド12は、その厚み方向に対して2つの半体12′に分離することができ(図中の手前側の半体は省略)、それらの短辺部分を貫通するように回転軸15が設けられている。そしてベルトガイド12の短辺部分の内部において、回転軸15はタング本体11とプレート16も貫通しており、そのうちのタング本体11に対してのみ固定的に軸設されて、他のベルトガイド12とプレート16に対しては回転可能に軸支されている。
タング本体11は、全体が平板形状であって、回転軸15を軸設する軸設孔11aから図中の下側の部分がベルトガイド12の外部に露出させてバックル7に挿入・係合させる部分となり、その先端にはバックル7の内部で係合させるための係合孔11bが形成されている。そして軸設孔11aから図中の上側の部分は、軸設孔11aを中心とした中心角が約90°(図中における第2象限に対応)の略扇形形状に形成されており、またその外周の縁部付近には軸設孔11aを中心として中心角が約90°の円弧形状のガイド溝11cが形成されている。
プレート16は、全体が角丸長方形(いわゆるオーバル)の形状に形成された平板であって、図中の下側の半円部分の中心に回転軸15を軸支する軸支孔16aが形成されており、図中の上側の半円部分の中心には後述する固定アーム17の支持ピン17bを回動可能に支持する支持孔16bが形成されている。そしてこのプレート16は、その長手方向(つまりオーバルの長軸方向)をベルトガイド12の長辺部分の長手方向と一致させた状態で、ベルトガイドの半体12′の内側表面に固定される。
固定アーム17は、全体のほとんどが平板形状であって、その表面(図中手前側の面)と裏面(図中奥側の面)に中心軸が同一のガイドピン17aと支持ピン17bが突設するよう形成されている。そして、この固定アーム17がタング本体11とプレート16との間に配置され、ガイドピン17aがタング本体11の上記ガイド溝11cに移動可能にはめ込まれ、支持ピン17bがプレート16の上記支持孔16bに回動可能に軸支されている。これにより、固定アーム17はガイドピン17a及び支持ピン17bを中心として自転可能な状態を維持しつつ、プレート16及びベルトガイド12とともに回転軸15周りに公転可能となっている。また、回転軸15は、その軸方向で固定アーム17の配置に対応する部分における外周の一部に係止穴15aが形成されており、固定アーム17の自由端の先端にはタング6が前後配置形態となった際に係止穴15aに係止する形状の係止フック17cが形成されている(回転軸15と固定アーム17の係止動作については後述する)。
また、タング本体11とプレート16のそれぞれの図中上側の端部に係止ブラケット11d,16cが形成されており、それらの間を掛け渡すようにバネ部材(優先切り替え手段)18が設けられている。
図6は、回転軸15と固定アーム17の係止動作について説明する図であり、図6(a)は係止前の状態を表す図、図6(b)は係止した状態を表す図である。なお、図示の煩雑をさけるために、タング本体11は破線で示し、ベルトガイド12は図示を省略している。
まず、図6(a)において、プレート16はその長軸方向がタング本体11の露出部の長手方向(図中の上下方向)と一致していることから、タング6全体は上下配置形態となっている(上記図3(a)参照)。この状態では、固定アーム17の係止フック17cが回転軸15の係止穴15aに係止せずに外周側面に当接しているだけであるため、固定アーム17、プレート16、及び図示しないベルトガイド12は回転軸15の中心軸周りに回動自在となっている。このとき、その回動が可能となる範囲は、固定アーム17のガイドピン17aがタング本体11に形成されているガイド溝に沿って移動できる範囲、つまり図中において回転軸15を中心としたいわゆる第2象限に対応する約90°の範囲であり、これはタング6全体が上下配置形態と前後配置形態との間で変化する角度範囲である。
また、図6(a)の状態からプレート16の回動を進めるにつれて、タング本体11とプレート16のそれぞれの係止ブラケット11d,16cの間の離間距離が大きくなることから、それに伴ってバネ部材18により引き戻そうとする付勢力が増加する。つまり搭乗者Mは、タング6全体を上下配置形態から前後配置形態へ向けて変化させるようベルトガイド12を回動させる場合、それを引き戻そうとする付勢力に抗してベルトガイド12を回動させることになる。
そしてプレート16が回動可能範囲いっぱいに回動しきった際には、図6(b)に示すようにプレート16の長軸方向がタング本体11の露出部の長手方向と直交してタング6全体が前後配置形態となり(上記図3(b)参照)、この状態では固定アーム17の係止フック17cが回転軸15の係止穴15aに到達して自重により中に入り込む。このようにして係止フック17cが係止穴15aに係止した場合には、プレート16の回動が規制され、すなわちこの時点で搭乗者Mがベルトガイド12から手を離しても係止フック17cの係止がバネ部材18の引き戻し付勢力に抗してベルトガイド12の回動が規制され、タング6全体は前後配置形態に固定されることになる。そして、通常運転時にはこの前後配置形態が維持される。
図7、図8は、上記の固定アーム17と回転軸15との係止を解除する構成を表す図であり、図7は係止中の状態を表す図、図8は係止を解除した状態を表す図である。なお、図中ではバックル本体13の内部構造の一部と制御系の模式図も図示しているが、上記図6と同様にベルトガイド12の図示は省略している。
これら図7、図8において、タング本体11がバックル本体13の挿入穴13aに挿入されており、バックル本体13の内部でタング本体11の係合孔にラッチ部31が係合して固く連結した状態となっている。またバックル本体13には、挿入穴13aの一端部にピン穴13cが穿設されており、このピン穴13cの奥(図中の下側)にはピン穴13cより内径の大きいシリンダ13dが形成されている。ピン穴には解除ピン32が嵌入されており、この解除ピン32の下端付近にはシリンダフランジ32aが形成されている。このシリンダフランジ32aの外径は、ピン穴の内径より大きく、シリンダ13dの内径に対してゆるい嵌め合いで嵌合しているため、解除ピン32がピン穴13cから抜けきるのを抑制する。
また解除ピン32のシリンダフランジ32aの奥側端面(図中下側の端面)と、それに対向するシリンダ13dの底面との間に突出用バネ33が設けられており、解除ピン32は常にピン穴13cから突出する方向に付勢されている。そして図7において、解除ピン32がピン穴13cの内部に収容されている配置状態で、ソレノイド34に連結しているストッパー35がシリンダフランジ32aの逆側の端面(図中上側の端面)を係止していることで、突出用バネ33の付勢力に抗して解除ピン32の突出を規制している。
またソレノイド34は、車両の制御回路36から制御信号を授受可能に接続されている。車両衝突時等の非常時には制御回路36からソレノイド34に制御信号が出力され、ソレノイド34は、図8に示すように、ストッパー35を引き抜くよう移動させて解除ピン32の係止を解除する。これにより、解除ピン32は突出用バネ33の付勢力によって先端がバックル本体13から突出し、ベルトガイド12の内部で固定アーム17に当接して押し上げる。そして、解除ピン32が固定アーム17をガイドピン17a(支持ピン17b)を中心に回動させることにより、固定アーム17の係止フック17cが回転軸15の係止穴15aから外れ、プレート16の回動の規制が解除される。
つまりこの時点で、ベルトガイド12の回動が可能となり、プレート16とタング本体11との間に掛け渡されているバネ部材18の引き戻し付勢力によってプレート16と固定アーム17(及びベルトガイド12)が図6(a)に示す状態に引き戻されることになる。すなわちソレノイド34がストッパー35を引き抜いてからの上記の一連の動作により、タング6全体が前後配置形態の固定から解除されて上下配置形態に自動的に復帰することができる。また、その後に前後配置形態までベルトガイド12を回動させた場合でも、一度突出した解除ピン32はそのまま突出した状態を維持しているので、固定アーム17は解除ピン32に当接されて係止フック17cを回転軸15の係止穴15aに係止することができず、つまりタング6全体は前後配置形態に固定されることがなくなる。
次に、本実施形態のシートベルト装置1の動作の流れについて説明する。
図9は、シートベルト装置1の装着時から非常時までの動作の流れを説明するフローである。
まず、シートベルト装置1の装着時におけるステップS1で、座席シートSに着座した搭乗者Mがタング6を引き込むことでショルダウェビング3aをリトラクタ5から引き出し、タング6のタング本体11をバックル本体13に挿入・係合させることでシートベルト装置1を装着する。そして、まだこの時点では、タング6内部のバネ部材18の付勢により、タング本体11の露出部分の長手方向とベルトガイド12の長辺部分の長手方向が平行な配置となっており、つまりタング6とバックル7を係合させる際にはタング6全体が上下配置形態となっている(上記図3(a)参照)。
そして、次のステップS2で、搭乗者Mの手動操作によってベルトガイド12を車両前方側に倒すよう回動させることで、タング6全体が前後配置形態となる(上記図3(b)参照)。このとき、タング6内部のバネ部材18による付勢力に抗してベルトガイド12を回動させることになり、完全に回動しきってタング6が前後配置形態となった際には、前述したようにタング6の内部で固定アーム17が回転軸15に係止してベルトガイド12の回動姿勢が固定(つまりタング6の前後配置形態が固定)される(上記図6参照)。そして、通常運転の間はずっとこの前後配置形態が維持されることになる。
ここで、タング6が前後配置形態となっている場合の効果について説明する。図10は、タング6が前後配置形態となっている本実施形態のシートベルト装置1を装着した搭乗者Mを上方から見た平面図である。
この図10に示すように、タング6が前後配置形態となっていることで、ショルダ側挿通孔21をラップ側挿通孔22より車両前方側に配置することになる。これにより、タング6が1点の挿通孔(折返し係止点)でウェビング3を折り返して係止する場合(又はタング6が上下配置形態となっている場合)のショルダウェビング3a′の通過経路(図中の破線で示す経路)と比較して、前後配置形態となっているタング6のショルダ側挿通孔21を通過するショルダウェビング3aの通過経路(図中の実線で示す経路)を車両前方側に位置させることができる。このため、タング6が前後配置形態となっている場合には、搭乗者Mの上半身とショルダウェビング3aとの間に隙間を作ることができ、搭乗者Mの上半身に与える圧迫感を軽減してシートベルト装置1の装着時の快適性を向上させることができる。
そして図9に戻り、通常時においてタング6が前後配置形態となってウェビング3の装着快適性が維持されている状態で、車両が衝突した際などの急減速が検出された場合にはステップS3へ移る。このとき、特に説明しないセンサなどにより上記急減速を検出した制御回路がバックル本体13のソレノイド34に制御信号を出力することで、前述したように解除ピン32がタング6の前後配置形態の固定を解除する(上記図7、図8参照)。そして、タング6内部のバネ部材18の付勢によりベルトガイド12が回動して自動的に上下配置形態に復帰する。
ここで、タング6が上下配置形態となっている場合の効果について説明する。図11(a)は、タング6が上下配置形態となっている本実施形態のシートベルト装置1を装着した搭乗者Mを正面から見た正面図であり、図11(b)は、図11(a)中のウェビング3の通過経路を模式的に示した図である。
この図11に示すように、タング6が上下配置形態となっていることで、ショルダ側挿通孔21がラップ側22より車両上方側に配置することになる。これにより、タング6が1点の挿通孔(折返し係止点)でウェビング3を折り返して係止する場合(又はタング6が前後配置形態となっている場合)のショルダウェビング3a′の通過経路(図中の破線で示す経路)の長さL1と比較して、上下配置形態となっているタング6のショルダ側挿通孔21を通過するショルダウェビング3aの通過経路(図中の実線で示す経路)の長さL2を短くすることができる。このため、タング6が上下配置形態となっている場合には、リトラクタ5はより少ない巻き取り量でショルダベルトの張力を増加させることができるため、ショルダウェビング3aの拘束性を向上させることができる。
そして図9に戻り、次のステップS4では、車両の急減速により搭乗者Mの上半身が反動によって前方へ移動するが、この時点でベルトガイド12は車両前方側への回動が可能となっているため、搭乗者Mの前方移動に追従してショルダウェビング3a及びベルトガイド12も前方に移動(回動)する。またこの際にも、タング6内部のバネ部材18によってベルトガイド12には前方への回動に対して引き戻すよう付勢力が作用するため、ショルダウェビング3aには適宜の拘束力が維持される。また、すでにバックル本体13側の解除ピン32が突出したままとなっているため、タング6が前後配置形態に再度固定されることはない。このようにして、搭乗者Mの前方移動に追従するようにタング6が上下配置形態から前後配置形態へ移行することで、ショルダウェビング3aにより拘束された上半身への反作用による荷重入力が軽減される。
そして、このベルトガイド12とショルダウェビング3aの追従移動中に搭乗者Mの前方に配置されたエアバッグが展開し、次のステップS5で搭乗者Mの上半身がエアバッグの押圧により座席シートSに拘束される。この際には、ベルトガイド12がバネ部材18の付勢力により上下配置形態に復帰し、上述したようにショルダウェビング3aの拘束性を向上させることができる。
なお、上記ステップS2において搭乗者Mが手動で行うベルトガイド12の回動操作は、タング6を通常時に推奨される前後配置形態にセットする準備操作として行われるものであるが、これは必須のものではなく、搭乗者Mがショルダウェビング3aの拘束性を優先させたい場合にはベルトガイド12の回動操作を行わずに通常時においてもタング6を上下配置形態にしたままとしてもよい。
以上において、回転軸15、プレート16、固定アーム17、バネ部材18、解除ピン32、突出用バネ33、ストッパー35、及びソレノイド34が配置形態切り替え手段を構成し、そのうちの回転軸15、プレート16、及び固定アーム17が通常時固定手段を構成し、また解除ピン32、突出用バネ33、ストッパー35、及びソレノイド34が非常時固定解除手段を構成する。
以上説明した構成である本実施形態のシートベルト装置1によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、本実施形態のシートベルト装置1においては、ショルダウェビング3aとラップウェビング3bとの間を折り返すタング6において、相互に離間した配置のショルダ側挿通孔21とラップ側挿通孔22の2点で係止していることにより、ウェビング3に対するタング6の摺接摩擦が増加する。このため、ショルダウェビング3aとラップウェビング3bとが一本のウェビング3で構成されていながら相互に張力の変化の影響を受けにくくなり、すなわちショルダウェビング3aの張力が低下した場合でもラップウェビング3bの張力を維持させることができるため、ラップウェビング3bの拘束性を向上させることができる。
なお、本実施形態のようにショルダウェビング3aの端部にリトラクタ5を設けた構成では、図11(b)に示すように、非常時にラップウェビング3bに高い張力Tが付加された場合でも、ショルダウェビング3aにはその高い張力Tが伝達しにくくなるため、リトラクタ5からのウェビング3の引き出しが抑えられることになりラップウェビング3bの拘束性が向上する。
また、本実施形態においては、回転軸15、プレート16、固定アーム17、バネ部材18、解除ピン32、突出用バネ33、ストッパー35、及びソレノイド34を組み合わせた構成により、タング6を上下配置形態と前後配置形態とに切り替えることができる。これにより、タング6を上下配置形態とした場合のショルダウェビング3aの拘束性と、タング6を前後配置形態とした場合のショルダウェビング3a装着時の快適性とを切り替えることができる。
また、本実施形態においては、回転軸15、プレート16、及び固定アーム17を組み合わせた構成により、通常時においてタング6を前後配置形態に固定し、ショルダウェビング3a装着時の快適性を確保することができる。
また、本実施形態においては、解除ピン32、突出用バネ33、ストッパー35、及びソレノイド34を組み合わせた構成によって、非常時にタング6を前後配置形態の固定から解除して容易に上下配置形態へ移行させることができ、ショルダウェビング3aの拘束性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、バネ部材18がタング6を前後配置形態から前記上下配置形態へ優先的に移行するよう付勢することにより、通常時においてもタング6を前後配置形態に固定しない場合、又は非常時においてタング6の前後配置形態の固定を解除した場合に、優先的にタング6を上下配置形態に移行させてショルダウェビング3aの拘束性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、ショルダ側挿通孔21及びラップ側挿通孔22がそれぞれウェビング3を挿通可能な環状形状に形成されていることにより、タング6が上下配置形態と前後配置形態とに切り替える際においてもタング6からウェビング3が外れることなく、各挿通孔21,22の縁部がショルダ側折返し係止点とラップ側折返し係止点としてウェビング3の係止を常に確保することができる。
なお、プレート16の形状については、図12に示すように、長軸方向に延長した形状に形成してもよい。この場合には、タング6全体が上下配置形態となっている際(図12(a)の状態)に、プレート16Aの軸支孔より先の延長部分(係合規制手段;図12(a)中の下方部分)がタング本体11の係合孔を塞ぐことになり、タング本体11がバックル本体13に係合することを規制する。そして、タング6が前後配置形態となっている際(図12(b)の状態)には、プレート16Aの延長部分がタング本体11の係合孔から外れる配置となり、タング本体11がバックル本体13に係合可能となる。
つまり、この構成のタング6をバックル7に係合させるためには、係合前の上下配置形態となっているタング6に対して、タング本体11の先端の一部だけバックル本体13の挿入穴13aに挿入し、そのままベルトガイド12を回動させてタング6を前後配置形態にしてからタング本体11を最後までバックル本体13に挿入し、内部で係合させる。これにより、シートベルト装置1の装着時でタング6をバックル7に係合させる際には、必ずタング6を前後配置形態にしてショルダウェビング3a装着時の快適性を確保することができる。
また、特に図示しないが、タング6はタング本体11とベルトガイド12が一体に形成されて上下配置形態か前後配置形態のいずれかに固定された構成としてもよく、この場合でもウェビング3を2つの挿通孔21,22で折返して係止していることから高い摺動摩擦を得てラップウェビング3bの拘束性を向上できる効果が得られるとともに、各配置形態に対応する効果も得ることができる。
上述した各実施形態及び各変形例の具体的な構成は、本発明の内容を厳密に限定するものではなく、細部に関しては本発明の趣旨に沿って多様に変更できることはもちろんである。
本発明の実施形態のシートベルト装置の装着前状態の全体構造を搭乗者とともに示す正面図である。 同じく装着状態の全体構造を表す斜視図である。 タングとバックルの全体構造を表す斜視図である。 図3(b)中のIV−IV断面によるベルトガイドの断面図である。 タングの内部構成の分解斜視図である。 固定アームと回転軸との係止動作について説明する図である。 固定アームと回転軸との係止を解除する構成と解除前の状態を表す図である。 固定アームと回転軸との係止を解除する構成と解除後の状態を表す図である。 シートベルト装置の装着時から非常時までの動作の流れを説明するフローである。 タングが前後配置形態となっている状態のシートベルト装置を装着した搭乗者を上方から見た平面図である。 タングが上下配置形態となっている状態のシートベルト装置を装着した搭乗者を正面から見た正面図と、ウェビングの通過経路を模式的に示した図である。 延長形状に形成されたプレートを備えた場合の、タング本体の係合規制とその解除について説明する図である。
符号の説明
1 シートベルト装置
2 アンカ
3 ウェビング
3a ショルダウェビング
3b ラップウェビング
4 ショルダアンカ
5 リトラクタ
6 タング
7 バックル
11 タング本体
12 ベルトガイド
13 バックル本体
15 回転軸(配置形態切り替え手段、通常時固定手段)
15a 係止穴
16 プレート(配置形態切り替え手段、通常時固定手段)
16A プレート(配置形態切り替え手段、通常時固定手段、係合規制手段)
17 固定アーム(配置形態切り替え手段、通常時固定手段)
17c 係止フック
18 バネ部材(優先切り替え手段)
21 ショルダ側挿通孔(ショルダ側折返し係止点)
22 ラップ側挿通孔(ラップ側折返し係止点)
32 解除ピン(配置形態切り替え手段、非常時固定解除手段)
33 突出用バネ(配置形態切り替え手段、非常時固定解除手段)
34 ソレノイド(配置形態切り替え手段、非常時固定解除手段)
35 ストッパー(配置形態切り替え手段、非常時固定解除手段)
36 制御回路
101 車体(車両本体)
102 車体センターピラー
M 搭乗者
S 座席シート

Claims (10)

  1. 座席シートに着座した搭乗者の身体を拘束させる帯状のウェビングと、このウェビングの両端部の少なくともいずれか一方に連結し当該ウェビングを巻き取り可能なリトラクタと、前記ウェビングを挿通させて摺動可能なタングと、車両本体に固定されて前記タングを係合可能なバックルとを備えるシートベルト装置において、
    前記タングが、前記ウェビングのうち前記搭乗者の上半身を拘束するショルダウェビングに対して折り返して係止するショルダ側折返し係止点と、前記ウェビングのうち前記搭乗者の腰部を拘束するラップウェビングに対して折り返して係止するラップ側折返し係止点とを、相互に離間する配置で有していることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 請求項1記載のシートベルト装置において、
    前記タングは、前記バックルに係合している際に前記ショルダ側折返し係止点を前記ラップ側折返し係止点より車両上方側に配置するよう形成されていることを特徴とするシートベルト装置。
  3. 請求項1記載のシートベルト装置において、
    前記タングは、前記バックルに係合している際に前記ショルダ側折返し係止点を前記ラップ側折返し係止点より車両前方側に配置するよう形成されていることを特徴とするシートベルト装置。
  4. 請求項1記載のシートベルト装置において、
    前記バックルに係合している際の前記タングを、前記ショルダ側折返し係止点を前記ラップ側折返し係止点より車両上方側に配置させる上下配置形態と、前記ショルダ側折返し係止点を前記ラップ側折返し係止点より車両前方側に配置させる前後配置形態とに切り替え可能な配置形態切り替え手段を有していることを特徴とするシートベルト装置。
  5. 請求項4記載のシートベルト装置において、
    前記配置形態切り替え手段は、通常時に前記タングを前記前後配置形態に固定する通常時固定手段を有していることを特徴とするシートベルト装置。
  6. 請求項5記載のシートベルト装置において、
    前記配置形態切り替え手段は、非常時に前記通常時固定手段による前記タングの前記前後配置形態の固定を解除する非常時固定解除手段を有していることを特徴とするシートベルト装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項記載のシートベルト装置において、
    前記配置形態切り替え手段は、前記前後配置形態から前記上下配置形態へ優先的に移行するよう切り替える優先切り替え手段を有していることを特徴とするシートベルト装置。
  8. 請求項7記載のシートベルト装置において、
    前記タングは、前記ショルダ側折返し係止点と前記ラップ側折返し係止点とを一体に形成したベルトガイドと、前記バックルに挿入して係合させるタング本体とを有し、
    前記配置形態切り替え手段は、前記タング本体に固定されて前記ベルトガイドを回動可能に軸支する回転軸と、前記ベルトガイドに回動可能に軸設されて前記タングが前記前後配置形態となっている際に先端が前記回転軸に形成された係止穴に係止して前記タング本体に対する前記ベルトガイドの回動を固定する固定アームと、前記バックルの内部に備えられて非常時に前記バックルから突出し前記固定アームに当接することで当該固定アームと前記回転軸の前記係止穴との係止を解除する解除ピンと、前記タングが前記上下配置形態となる方向へ前記ベルトガイドが回動するよう、前記タング本体と前記ベルトガイドとの間に付勢力を付加するバネ部材とを有していることを特徴とするシートベルト装置。
  9. 請求項8記載のシートベルト装置において、
    前記タングが前記上下配置形態となっている際には、前記タング本体が前記バックルに係合することを規制する係合規制手段を有することを特徴とするシートベルト装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシートベルト装置において、
    前記ショルダ側折返し係止点及び前記ラップ側折返し係止点は、前記ウェビングを挿通可能な環状形状に形成されていることを特徴とするシートベルト装置。
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