JP2007091008A - シートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 エンドロックを効果的に防止することができるシートベルト装置を得る。
【解決手段】シートベルト装置10は、リトラクタ14を備えており、リトラクタ14は、乗員を拘束するためのウエビングベルト12を引き出し可能に巻き取ると共に該ウエビングベルトを巻取方向に付勢する。ウエビングベルト12には、該ウエビングベルト12のリトラクタ14への巻取可能な全量が該リトラクタ14に巻き取られる完全巻取の際に、スルーアンカ22における挿通孔22Aを通過しつつ制動力が付与される高剛性部28が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】シートベルト装置10は、リトラクタ14を備えており、リトラクタ14は、乗員を拘束するためのウエビングベルト12を引き出し可能に巻き取ると共に該ウエビングベルトを巻取方向に付勢する。ウエビングベルト12には、該ウエビングベルト12のリトラクタ14への巻取可能な全量が該リトラクタ14に巻き取られる完全巻取の際に、スルーアンカ22における挿通孔22Aを通過しつつ制動力が付与される高剛性部28が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ウエビングによって乗員をシートに拘束するためのシートベルト装置に関する。
シートベルト装置のリトラクタ(巻取装置)では、ウエビングを急激に引き出した際に該ウエビングのそれ以上の引き出しを防止するためのロック機構を備えたものがある。このロック機構によるロックは、ロック状態からウエビングを所定量だけ巻き取らせると解除されるようになっている。
ところで、このようなシートベルト装置では、ウエビング(ウエビング)の急激な巻き取りの際に、ウエビングの引き出しを防止するためのロック機構が作動してエンドロックが生じることがある。このエンドロックは、ウエビングのリトラクタへの完全巻取状態で生じると、ウエビングをリトラクタに巻き取らせることによるロック解除が困難になる。
そこで、エンドロック対策として、ウエビングの中間部を巻掛部材に巻き掛けると共に該巻掛部材をウエビングの屈曲角度が大きくなる方向に付勢しておくことで、乗員のウエビング装着解除の際にリトラクタによるウエビング巻取力に対する抵抗力を生じさせてエンドロックを防止する技術が考えられえている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−106561号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、乗員がウエビングから手を離して該ウエビングの張力が低くなると上記抵抗力を生じる構造であるため、換言すれば、巻取初期から抵抗力を生じさせる構成であるため、ウエビングをリトラクタに完全に巻き取るまでの時間が長くなったり、ウエビングがリトラクタに完全に巻き取られない巻取不良が生じたりすることが懸念される。
本発明は、上記事実を考慮して、エンドロックを効果的に防止することができるシートベルト装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るシートベルト装置は、乗員を拘束するためのウエビングの一端側を引き出し可能に巻き取ると共に該ウエビングを巻取方向に付勢する巻取装置と、前記ウエビングの前記巻取装置への巻取可能な全量が該巻取装置に巻き取られる完全巻取の際に、前記ウエビングに制動力を付与する制動機構と、を備えている。
請求項1記載のシートベルト装置では、ウエビングは、巻取装置による巻取方向の付勢によって張力が作用している状態で、乗員を拘束する。この乗員拘束状態を解除すると、ウエビングは上記付勢力で巻取装置に巻き取られる。
ここで、ウエビングの巻取装置への巻取可能な全量が該巻取装置に巻き取られる際すなわちウエビングの巻取装置への完全巻取の直前には、制動機構がウエビングに制動力を付与する。これにより、ウエビングの巻取速度が低下し、エンドロックが防止される。また、制動機構による制動力は、完全巻取直前に作用する(完全巻取直前から作用し始める)ため、巻取時間が長くなったり巻取不良が生じたりすることが防止される。
このように、請求項1記載のシートベルト装置では、エンドロックを効果的に防止することができる。
請求項2記載の発明に係るシートベルト装置は、請求項1記載のシートベルト装置において、前記ウエビングにおける乗員拘束部分と前記巻取装置との間の部分が挿通された扁平状の挿通孔を有し、該挿通孔の縁部に前記ウエビングが摺動可能に巻き掛けられて該巻き掛け部の両側でウエビングの張力方向を異ならせるスルーアンカをさらに備え、前記制動機構は、前記ウエビングにおける前記完全巻取の際に前記スルーアンカの挿通孔を通過する部分を、他の部分よりも曲げ剛性が高い高剛性部として構成されている。
請求項2記載のシートベルト装置では、巻取装置への巻取過程のウエビングは、その中間部が巻き掛けられたスルーアンカを通過すると張力方向(巻取の際のウエビング走行方向)が変化し、巻取装置側に向かい走行する。ウエビングの巻取装置への完全巻取の直前には、ウエビングにおける他の部分よりも曲げ剛性が高い部分がスルーアンカの挿通孔を通過する。
この高剛性部分(の一部)が挿通孔を通過することに伴い生じる抵抗力が、ウエビングの巻取速度を低下する制動力として作用する。これにより、複雑な機構や制御を必要とせず、ウエビングに制動力を付与してエンドロックを防止することができる。特に、この構成では、シートベルト装置の既存構造を用いて制動機構を構成しているため、装置(特に巻取装置)が大型化する等の問題がなく、配置等に対する制約が少ない。
請求項3記載の発明に係るシートベルト装置は、請求項1記載のシートベルト装置において、前記制動機構は、前記ウエビングにおける前記巻取装置への巻取側とは反対側の端部が係止されたアンカ部材と、前記アンカ部材を、車体に対して、前記ウエビングの張力を支持し得る支持位置と、該支持位置よりも前記ウエビングの引出量を大とする非支持位置との間で変位可能に支持する支持手段と、前記アンカ部材を、車体に対して前記非支持位置側に付勢する付勢部材と、を含んで構成されている。
請求項3記載のシートベルト装置では、アンカ部材は、ウエビングに所定値以上の張力が作用している状態では付勢部材の付勢力に抗して張力方向を向く支持位置側に位置し、ウエビングに作用する張力が所定値よりも小さい場合には付勢部材の付勢力によって非支持位置側に偏倚している。したがって、ウエビングの巻取初期すなわち該ウエビングに作用する張力が小さい期間には、巻取装置の巻取方向の付勢力によってウエビングが速やかに巻き取られ、ウエビングの巻取装置への完全巻取の直前には、巻取装置とアンカ部材との間にウエビングの張力が作用してアンカ部材が付勢部材を変形させつつ支持位置側に変位する。
この付勢部材の変形に要する力がウエビングの巻取速度を低下する制動力として作用する。これにより、複雑な機構や制御を必要とせず、ウエビングに制動力を付与してエンドロックを防止することができる。特に、この構成では、例えばアンカ部材を付勢する付勢部材を既存部品に付加するだけで制動機構を構成することができるため、装置(特に巻取装置)が大型化する等の問題がなく、配置等に対する制約が少ない構成を実現することが可能である。
請求項4記載の発明に係るシートベルト装置は、請求項1記載のシートベルト装置において、前記巻取装置は、作動して前記ウエビングの巻取力を低減させるテンションリデューサを有しており、前記制動機構は、前記テンションデューサと、前記ウエビングの前記全量が前記巻取装置に巻き取られる直前であることを検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号を受けて前記テンションリデューサを作動させる制御手段とを含んで構成されている。
請求項4記載のシートベルト装置では、例えば乗員がウエビングを装着している状態で、テンションリデューサが作動して乗員拘束力を緩和する。そして、ウエビングの巻取装置への巻取過程では、検出手段が検出信号を出力するまではテンションリデューサが非作動とされて巻取装置の巻取方向の付勢力(巻取力)によってウエビングが速やかに巻き取られ、ウエビングの巻取装置への完全巻取の直前であることを検出手段が検出すると、検出信号を受けた制御手段がテンションリデューサを作動する。
すると、テンションリデューサがウエビング巻取に対する制動力を付与して巻取装置のウエビング巻取力が低減する。これにより、テンションリデューサを備えて構成されたシートベルト装置(巻取装置)においては、部品を追加することなく、制御の変更でウエビングに制動力を付与してエンドロックを防止することができる。
請求項5記載の発明に係るシートベルト装置は、乗員を拘束するためのウエビングの一端側を引き出し可能に巻き取ると共に該ウエビングを巻取方向に付勢する巻取装置と、前記ウエビングにおける乗員拘束部分と前記巻取装置との間の部分が挿通された扁平状の挿通孔を有し、該挿通孔の縁部に前記ウエビングが摺動可能に巻き掛けられて該巻き掛け部の両側でウエビングの張力方向を異ならせるスルーアンカと、前記ウエビングにおける巻取装置への巻取の際に前記スルーアンカの挿通孔を通過する部分の一部に設けられ、該ウエビングにおける他の部分よりも曲げ剛性が高い高剛性部と、を備えている。
請求項5記載のシートベルト装置では、ウエビングは、巻取装置による巻取方向の付勢によって張力が作用している状態で、乗員を拘束する。この乗員拘束状態を解除すると、ウエビングは上記付勢力で巻取装置に巻き取られる。
ここで、ウエビングが巻取装置に巻き取られる過程で該ウエビングの高剛性部がスルーアンカの挿通孔を通過することに伴い生じる抵抗力が、ウエビングの巻取速度を低下する制動力として作用する。これにより、ウエビングの巻取装置への巻取速度が低下し、エンドロックを防止することが可能になる。特に、巻取装置への巻取可能な全量のウエビングが該巻取装置に巻き取られる完全巻取の際に巻取速度が低減される構成とすると好適である。
このように、請求項5記載のシートベルト装置では、エンドロックを効果的に防止することができる。また、この構成では、シートベルト装置の既存構造を用いて制動機構を構成しているため、装置(特に巻取装置)が大型化する等の問題がなく、配置等に対する制約が少ない。
以上説明したように本発明に係るシートベルト装置は、エンドロックを効果的に防止することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るシートベルト装置10について、図1及び図2に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、それぞれシートベルト装置10が適用された車体としての自動車の前方向(進行方向)、上方向、及び車幅方向内側を示している。
図1には、シートベルト装置10の概略全体構成が斜視図にて示されている。この図に示される如く、シートベルト装置10は、1本のウエビング12が乗員の腰部を拘束するラップウエビング12Aと乗員の上体を拘束するショルダウエビング12Bとを構成する所謂3点式シートベルト装置とされている。
具体的には、シートベルト装置10は、巻取装置としてのリトラクタ14を備えており、このリトラクタ14の図示しない巻取軸にはウエビング12の一端側が引き出し可能に巻き取られている。また、リトラクタ14には、図示しない巻取スプリングが内蔵されており、この巻取スプリングは巻取軸をウエビング12の巻取方向に付勢している。この実施形態では、リトラクタ14は、拘束対象の乗員が着座するシート16に対し車幅方向外側部分の車体下部、より具体的にはセンタピラー18の下部に固定されている。
さらに、リトラクタ14は、ウエビング12が急激に引き出された場合に該ウエビング12のそれ以上の引き出しを阻止するための図示しないロック機構を内蔵している。このロック機構は、例えば、ウエビング12の急激な引き出しに伴って生じる巻取軸とロックガイド回転体との相対回転によって、巻取軸に設けられたロック部材をフレームに噛み合わせることで、巻取軸のウエビング引き出し方向の回転を阻止する構成とされる。
また例えば、ロックガイド回転体は、巻取軸の急回転に追従できない慣性体を含むウエビングセンサが、この慣性体の巻取軸に対する追従遅れによって該ロックガイド回転体に係合することで、ウエビング引き出し方向の回転が阻止されて上記した巻取軸との相対回転が生じる構成とされる。そして、リトラクタ14では、このロック機構によるロック状態では巻取軸のウエビング巻取方向の回転は許容されており、この巻取方向の回転によってロック部材とフレームとの噛み合いが解除される構成とされる。
一方、ウエビング12の他端は、リトラクタ14の下方すなわちシート16に対しリトラクタ14と同じ側に配設されたラップアウタアンカ20を介して車体に固定されている。このラップアウタアンカ20は、ウエビング12の張力を支持するようになっている。
また、シートベルト装置10は、ウエビング12を挿通させた挿通孔22Aを有するスルーアンカ(ショルダアンカ)22を備えている。スルーアンカ22は、14の上方における乗員の肩よりも若干上側に相当する位置で車体(センタピラー18の上部)に支持されており、ウエビング12の張力を支持し得る構成とされている。スルーアンカ22は、車体に対する向きや高さを調整し得る構成としても良い。
このスルーアンカ22の挿通孔22Aは、ウエビング12に対応して扁平状に形成されており、通過するウエビング12の捻れを防止するようになっている。スルーアンカ22における挿通孔22Aの下縁には、ウエビング12の中間部が摺動可能に巻き掛けられている。これにより、ウエビング12は、スルーアンカ22のリトラクタ14側とラップアウタアンカ20側とで張力方向が異なるように、該スルーアンカ22に張力を支持されるようになっている。
さらに、ウエビング12におけるラップアウタアンカ20とスルーアンカ22との間の部分には、タングプレート24が設けられている。タングプレート24は、その挿通孔24Aにウエビング12を挿通させることで、ウエビング12に対し摺動(長手方向に沿う相対変位)可能とされている。このタングプレート24は、シート16における車幅方向内側に設けられたバックル26に係脱可能とされている。すなわち、タングプレート24は、バックル26に挿し込まれて該バックル26に係止され、バックル26の解除ボタン26Aを押圧操作することで係止状態が解除される構成である。
したがって、シートベルト装置10では、タングプレート24を26に係止した状態では、ウエビング12におけるタングプレート24とラップアウタアンカ20との間の部分がラップウエビング12Aを構成し、ウエビング12におけるタングプレート24とスルーアンカ22との間の部分がショルダウエビング12Bを構成するようになっている。
一方、タングプレート24とバックル26との係止状態が解除されると、ウエビング12は、リトラクタ14の上記巻取スプリングの付勢力によって該リトラクタ14に巻き取られる構成である。そして、ラップアウタアンカ20とスルーアンカ22との間でウエビング12が車体上下方向に沿って略直線状を成す状態が、ウエビング12におけるリトラクタ14に巻取可能な全量が該リトラクタ14に巻き取られた完全巻取状態とされる。この完全巻取状態では、タングプレート24がスルーアンカ22に係合する。
ここで、ウエビング12における完全巻取の直前にスルーアンカ22の挿通孔22Aを通過する部分は、他の部分よりも曲げ剛性が高い高剛性部28とされている。この実施形態では、ウエビング12における完全巻取状態でスルーアンカ22の挿通孔22Aに対するリトラクタ14側及びラップアウタアンカ20側にそれぞれ高剛性部28が位置する設定とされている。すなわち、この実施形態では、ウエビング12のリトラクタ14への完全巻取直前から完全巻取までの間、高剛性部28がスルーアンカ22の挿通孔22Aを通過する(高剛性部28の長手方向何れかの部分が挿通孔22A内に位置する)構成とされている。なお、高剛性部28は、完全巻取状態では、スルーアンカ22に対しラップアウタアンカ20側には位置しないように設けられても良い。
高剛性部28は、ウエビング12の他の部分よりも高剛性であることによって、図2(B)に示される如くスルーアンカ22の挿通孔22Aを通過する際に、図2(A)に示される如くウエビング12の他の部分が挿通孔22Aを通過する場合よりも大きな抵抗力を生じるようになっている。すなわち、高剛性部28は、ウエビング12における挿通孔22Aの通過速度を低減するための本発明における「制動機構」を、スルーアンカ22と共に構成している。
以上説明した高剛性部28は、ウエビング12の織り構造を他の部分と異ならせて設定されている。この実施形態では、ウエビング12の高剛性部28以外の部分が採用する柔軟な織り構造を採用しないことで、ウエビング12における長手方向に部分的に曲がり難い高剛性部28が設定されている。なお、この織り構造によって高剛性部28を設定する構成に代えて、例えば、ウエビング12の長手方向の一部に樹脂を含浸させることで、高剛性部28を設定しても良い。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成のシートベルト装置10が適用された自動車では、シート16に着座した乗員がタングプレート24をバックル26側に移動しつつウエビング12をリトラクタ14から引き出し、タングプレート24をバックル26に係止する。これにより、乗員は、その腰部がウエビング12におけるスルーアンカ22からタングプレート24にかけてのラップウエビング12Aに拘束されると共に、その上体がウエビング12におけるラップアウタアンカ20からタングプレート24にかけてのショルダウエビング12Bに拘束される。
一方、ウエビング12による乗員拘束状態を解除する際には、この乗員は、バックル26の解除ボタンを押してタングプレート24を開放する。そして、乗員がタングプレート24から手を離すと、ウエビング12はリトラクタ14の巻取スプリングの付勢力(巻取力)によって該リトラクタ14に巻き取られる。
ところで、ウエビング12がリトラクタ14に完全に巻き取られる直前の巻取軸の回転速度が大きい場合、換言すれば、停止直前と停止時点との回転速度差が大きい場合には、巻取軸とウエビングセンサとは、相対的にはウエビング12が急激に引き出される場合と同様の状態となる。このため、ウエビングセンサがロックガイド回転体に係合して巻取軸の引き出し方向の回転を阻止するエンドロック状態になることがある。このエンドロック状態では、ウエビング12を巻取軸にそれ以上巻き取らせることができないので、ロック部材のフレームへの係合を解除することが困難になる。
ここで、シートベルト装置10では、ウエビング12に高剛性部28を設定しているため、ウエビング12がリトラクタ14に完全に巻き取られる直前に、高剛性部28がスルーアンカ22の挿通孔22Aを通過することで、ウエビング12にはリトラクタ14の巻取力に抗する抵抗力(制動力)が作用する。このため、ウエビング12は、完全巻取の直前に巻取速度が低下され、この低い速度で完全巻取状態までリトラクタ14の巻取軸に巻き取られる。これにより、リトラクタ14のエンドロックが生じることが防止される。
そして、シートベルト装置10では、ウエビング12のリトラクタ14への完全巻取の直前に高剛性部28がスルーアンカ22の挿通孔22Aを通過して制動力が付与される構成であるため、例えば、完全巻取までの時間が長くなったり、シート16との摩擦等によってウエビング12の完全巻取ができなくなる巻取不良が生じるたりすることが防止される。
また、シートベルト装置10では、単にウエビング12における完全巻取直前にスルーアンカ22の挿通孔22Aを通過する部分を含む一部を高剛性部28とすることで、本発明における制動機構を構成しているため、特別の機構・部品を追加的に設けたり制御を行ったりすることなく、ウエビング12に制動力を付与してエンドロックを防止することができる。このため、エンドロック防止機能を備えながらシートベルト装置10、特にリトラクタ14が大型化することが防止され、ホイールハウスやダクト類が周囲に配設されるセンタピラー18の根元に、制約を受けることなくリトラクタ14を搭載することができる。
このように、第1の実施形態に係るシートベルト装置10では、エンドロックを効果的に防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品・部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略しまた、図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図3(A)には、本発明の第2の実施形態に係るシートベルト装置30の要部が模式図にて示されている。この図に示される如く、シートベルト装置30は、ラップアウタアンカ20に代えて、ウエビング12におけるリトラクタ14とは反対側の端部を車体に支持するためのアンカ部材としてのラップアウタアンカ32を備えている点で、シートベルト装置10とは異なる。
図3(A)には、本発明の第2の実施形態に係るシートベルト装置30の要部が模式図にて示されている。この図に示される如く、シートベルト装置30は、ラップアウタアンカ20に代えて、ウエビング12におけるリトラクタ14とは反対側の端部を車体に支持するためのアンカ部材としてのラップアウタアンカ32を備えている点で、シートベルト装置10とは異なる。
ラップアウタアンカ32は、その上部にウエビング12の上記端部が固定されると共に、その下部が支持手段としての回動軸34を介して車体に対し回動可能に軸支されている。この実施形態では、回動軸34は、車幅方向に沿う軸線を有し、ラップアウタアンカ32の車体に対する矢印A方向又は矢印Aとは逆の矢印B方向の回動のみを許容する構成である。
この回動によって、ラップアウタアンカ32は、図3(B)に示される如くウエビング12の完全巻取状態での長手方向(張力方向)に沿って起立した支持位置としての起立位置と、支持姿勢に対し矢印A側(前側)に傾倒した非支持位置としての傾倒位置とを含む姿勢を取り得る構成とされている。
また、シートベルト装置30は、ラップアウタアンカ32を矢印A方向に付勢する付勢部材としてのトーションスプリング36を備えている。トーションスプリング36は、その環状部36Aに回動軸34を挿通させた状態で、一端36Bを車体Sに係止すると共に他端36Cを32の係止ピン32Aに係止することで、ラップアウタアンカ32を矢印A方向に付勢している。この付勢力によってラップアウタアンカ32は、図3(A)に示される如く、傾倒位置に偏倚されている。
トーションスプリング36の付勢力は、リトラクタ14によるウエビング12の巻取力よりも小さく設定されている。これにより、シートベルト装置30では、図3(B)に示される如くウエビング12にリトラクタ14の巻取力に基づく張力Fが作用した場合には、トーションスプリング36が変形してラップアウタアンカ32が起立位置(に近接した位置)を取る構成とされている。
シートベルト装置30の他の構成は、ウエビング12に高剛性部28が設けられていないことを除いて、シートベルト装置10の対応する構成と同じである。なお、シートベルト装置30では、例えば、トーションスプリング36がラップアウタアンカ32を矢印B側に傾倒させるように構成しても良く、回動軸34に代えてラップアウタアンカ32を直線軌道でガイドする支持手段を設けてもよい。
第2の実施形態に係るシートベルト装置30では、シートベルト装置10と同様に乗員を拘束する。このとき、ラップアウタアンカ32は起立位置を取る。この拘束を解除する際にバックル26から解放されたタングプレート24から乗員が手を離すと、ウエビング12はリトラクタ14の巻取スプリングの付勢力(巻取力)によって該リトラクタ14に巻き取られる。この巻取開始時には、ラップアウタアンカ32は、トーションスプリング36の付勢力によって傾倒位置を取る。
そして、ウエビング12がリトラクタ14に完全に巻き取られる直前になると、ウエビング12におけるスルーアンカ22とラップアウタアンカ32との間の部分が一直線状になって、リトラクタ14の巻取力に基づくウエビング12の張力がラップアウタアンカ32に作用する。すると、ラップアウタアンカ32は、トーションスプリング36を変形しつつ傾倒位置から起立位置に変位し、ウエビング12の張力を支持する。
このときのトーションスプリング36の変形に要する力がウエビング12の巻取に対する抵抗力として作用し、リトラクタ14への完全巻取直前におけるウエビング12の巻取速度が低下する。
したがって、第2の実施形態に係るシートベルト装置30によっても、シートベルト装置10と同様にエンドロックを効果的に防止することができる。また、シートベルト装置30では、シートベルト装置10と同様に、ウエビング12のリトラクタ14への完全巻取の直前に制動力が付与される構成であるため、完全巻取までの時間が長くなったり、巻取不良が生じることが防止される。
さらに、シートベルト装置30では、単に車体に対し回転自在に軸支されたラップアウタアンカ32を矢印A方向に偏倚させるトーションスプリング36を設ける構成で、本発明における制動機構を構成しているため、複雑な機構・制御に頼ることなくウエビング12に制動力を付与してエンドロックを防止することができる。したがって、この構成によってもリトラクタ14が大型化することがなく、またラップアウタアンカ32廻りが大型化することもない。
(第3の実施形態)
図4には、本発明の第3の実施形態に係るシートベルト装置40の要部が模式的な断面図にて示されている。この図に示される如く、シートベルト装置40は、リトラクタ14に代えて、テンションリデューサ機能を有するリトラクタ42を備えている点で、シートベルト装置10とは異なる。
図4には、本発明の第3の実施形態に係るシートベルト装置40の要部が模式的な断面図にて示されている。この図に示される如く、シートベルト装置40は、リトラクタ14に代えて、テンションリデューサ機能を有するリトラクタ42を備えている点で、シートベルト装置10とは異なる。
リトラクタ42は、フレーム44に回転自在に支持された巻取軸46を有し、巻取軸46にはウエビング12の一端側が引き出し可能に巻き取られている。また、フレーム44には回転体48が巻取軸46と同軸的かつ独立して回転自在に支持されている。回転体48と巻取軸46との間には図示しない巻取スプリングが配設されており、回転体48とフレーム44との間には図示しないリデューサスプリングが配設されている。また、回転体48の外周には外歯48Aが形成されている。
さらに、シートベルト装置40は、回転体48のフレーム44に対する回転を阻止し得る切替装置50を内蔵している。切替装置50は、回転体48の外歯48Aに噛み合い可能な係合部材50Aと、係合部材50Aを外歯48Aに噛み合う係合位置と外歯48Aに噛み合わない非係合位置との間で駆動するアクチュエータ50Bとで構成される。アクチュエータ50Bは、例えばソレノイド等で構成されており、通常は内蔵ばねの付勢力で係合部材50Aを係合位置に保持している。
これにより、シートベルト装置40では、係合部材50Aを係合位置に位置させた切替装置50によって回転体48のフレーム44に対する回転が阻止された状態では、巻取軸46には巻取スプリングの付勢力に基づく巻取力が作用している。一方、係合部材50Aを非係合位置に位置させて切替装置50が回転体48のフレーム44に対する回転を許容する状態、すなわち巻取スプリングとりデューサスプリングとが直列に連結された状態では、巻取スプリングの付勢力の一部がリデューサスプリングによって相殺されて、巻取軸46に作用する巻取力が減じられるようになっている。したがって、切替装置50は、巻取軸46によるウエビング12の巻取力の大小を選択的に切り替える構成とされている。
また、切替装置50のアクチュエータ50Bは、制御手段としてのシートベルトECU52に電気的に接続されている。アクチュエータ50Bは、シートベルトECU52によって作動されると、係合部材50Aを係合位置から非係合位置に移動するようになっている。さらに、シートベルトECU52は、検出手段としての巻取量センサ54と電気的に接続されている。
この実施形態では巻取量センサ54は、近接スイッチとされており、巻取軸46に巻き取られた最外層のウエビング12との距離が設定値以下になるとシートベルトECU52に検出信号を出力するようになっている。この設定値は、ウエビング12がリトラクタ42(巻取軸46)に完全に巻き取られる直前である巻取量に対応して設定されている。
そして、シートベルトECU52は、巻取量センサ54が検出信号を出力した場合に、切替装置50のアクチュエータ50Bを作動する構成とされている。また、シートベルトECU52は、タングプレート24がバックル26に係止されたことを図示しないバックルセンサからの信号に基づいて検知した場合に、アクチュエータ50Bを作動するようになっている。
シートベルト装置40の他の構成は、ウエビング12に高剛性部28が設けられていないことを除いて、シートベルト装置10の対応する構成と同じである。すなわち、リトラクタ42は、リトラクタ14と同様に構成された図示しないロック機構を備える。なお、上記したテンションリデューサの構造は例示であり、各種構造のテンションリデューサを採用することができる。
第3の実施形態に係るシートベルト装置40では、シートベルト装置10と同様に乗員を拘束する。このとき、シートベルトECU52は、アクチュエータ50Bを作動してウエビング12の張力(巻取力)すなわち乗員拘束力を低減している。
この拘束を解除する際にバックル26からタングプレート24を解放すると、バックルセンサからの信号が切り替わりシートベルトECU52はアクチュエータ50Bの作動を停止する。次いで、乗員が解放されたタングプレート24から手を離すと、ウエビング12はリトラクタ14の巻取スプリングの付勢力(切り替え得る大きい方の巻取力)によって該リトラクタ14に巻き取られる。
そして、ウエビング12がリトラクタ14に完全に巻き取られる直前になると、巻取量センサ54が検出信号を出力してシートベルトECU52がアクチュエータ50Bを作動する。これにより、リトラクタ42は、巻取スプリングの巻取力の一部がリデューサスプリングに相殺(制動力が付与)されて巻取力が低減し、リトラクタ42への完全巻取直前におけるウエビング12の巻取速度が低下する。
したがって、第3の実施形態に係るシートベルト装置40によっても、シートベルト装置10と同様にエンドロックを効果的に防止することができる。また、シートベルト装置
40では、シートベルト装置10と同様に、ウエビング12のリトラクタ14への完全巻取の直前に制動力が付与される構成であるため、完全巻取までの時間が長くなったり、巻取不良が生じることが防止される。
さらに、シートベルト装置40では、乗員の拘束感を緩和するために設けられたテンションリデューサを利用して完全巻取直前のウエビング12に制動力を付与する構成で、本発明における制動機構を構成しているため、部品を追加することなく、制御の変更でウエビング12に制動力を付与してエンドロックを防止することができる。したがって、この構成によってもリトラクタ42が大型化することがない。
10 シートベルト装置
12 ウエビング
14 リトラクタ(巻取装置)
22 スルーアンカ
22A 挿通孔
28 高剛性部
30 シートベルト装置
32 ラップアウタアンカ(アンカ部材)
34 回動軸(支持手段)
36 トーションスプリング(付勢部材)
40 シートベルト装置
42 リトラクタ(巻取装置)
48 回転体(テンションリデューサ)
50 切替装置(テンションリデューサ)
52 シートベルトECU(制御手段)
54 巻取量センサ(検出手段)
12 ウエビング
14 リトラクタ(巻取装置)
22 スルーアンカ
22A 挿通孔
28 高剛性部
30 シートベルト装置
32 ラップアウタアンカ(アンカ部材)
34 回動軸(支持手段)
36 トーションスプリング(付勢部材)
40 シートベルト装置
42 リトラクタ(巻取装置)
48 回転体(テンションリデューサ)
50 切替装置(テンションリデューサ)
52 シートベルトECU(制御手段)
54 巻取量センサ(検出手段)
Claims (5)
- 乗員を拘束するためのウエビングの一端側を引き出し可能に巻き取ると共に該ウエビングを巻取方向に付勢する巻取装置と、
前記ウエビングの前記巻取装置への巻取可能な全量が該巻取装置に巻き取られる完全巻取の際に、前記ウエビングに制動力を付与する制動機構と、
を備えたシートベルト装置。 - 前記ウエビングにおける乗員拘束部分と前記巻取装置との間の部分が挿通された扁平状の挿通孔を有し、該挿通孔の縁部に前記ウエビングが摺動可能に巻き掛けられて該巻き掛け部の両側でウエビングの張力方向を異ならせるスルーアンカをさらに備え、
前記制動機構は、前記ウエビングにおける前記完全巻取の際に前記スルーアンカの挿通孔を通過する部分を、他の部分よりも曲げ剛性が高い高剛性部として構成されている請求項1記載のシートベルト装置。 - 前記制動機構は、
前記ウエビングにおける前記巻取装置への巻取側とは反対側の端部が係止されたアンカ部材と、
前記アンカ部材を、車体に対して、前記ウエビングの張力を支持し得る支持位置と、該支持位置よりも前記ウエビングの引出量を大とする非支持位置との間で変位可能に支持する支持手段と、
前記アンカ部材を、車体に対して前記非支持位置側に付勢する付勢部材と、
を含んで構成されている請求項1記載のシートベルト装置。 - 前記巻取装置は、作動して前記ウエビングの巻取力を低減させるテンションリデューサを有しており、
前記制動機構は、前記テンションデューサと、前記ウエビングの前記全量が前記巻取装置に巻き取られる直前であることを検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号を受けて前記テンションリデューサを作動させる制御手段とを含んで構成されている請求項1記載のシートベルト装置。 - 乗員を拘束するためのウエビングの一端側を引き出し可能に巻き取ると共に該ウエビングを巻取方向に付勢する巻取装置と、
前記ウエビングにおける乗員拘束部分と前記巻取装置との間の部分が挿通された扁平状の挿通孔を有し、該挿通孔の縁部に前記ウエビングが摺動可能に巻き掛けられて該巻き掛け部の両側でウエビングの張力方向を異ならせるスルーアンカと、
前記ウエビングにおける巻取装置への巻取の際に前記スルーアンカの挿通孔を通過する部分の一部に設けられ、該ウエビングにおける他の部分よりも曲げ剛性が高い高剛性部と、
を備えたシートベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005282338A JP2007091008A (ja) | 2005-09-28 | 2005-09-28 | シートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005282338A JP2007091008A (ja) | 2005-09-28 | 2005-09-28 | シートベルト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007091008A true JP2007091008A (ja) | 2007-04-12 |
Family
ID=37977227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005282338A Pending JP2007091008A (ja) | 2005-09-28 | 2005-09-28 | シートベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007091008A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008068649A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Tokai Rika Co Ltd | ウエビング保持装置 |
CN111923862A (zh) * | 2020-07-13 | 2020-11-13 | 浙江零跑科技有限公司 | 汽车前排安全带卷收器安装支架 |
CN114475516A (zh) * | 2022-04-19 | 2022-05-13 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 安全带系统、安全带控制方法、车辆及可读存储介质 |
-
2005
- 2005-09-28 JP JP2005282338A patent/JP2007091008A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN114475516B (zh) * | 2022-04-19 | 2022-07-12 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 安全带系统、安全带控制方法、车辆及可读存储介质 |
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