JP2009196274A - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 インク吸収能力が優れた記録媒体やインク吸収能力が劣る記録媒体など、どのような記録媒体を使用する場合であっても、カラーインクのブリーディングを防止する。
【解決手段】 色材を含有するカラーインクを用いて記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記カラーインクにより記録される記録領域の縁部に、前記カラーインクよりも静的表面張力および寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力が小さい色材を含有しないクリアインクを記録する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、色材を含有するカラーインクを用いて記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置に関する。
デジタル写真画像やグラフィックス画像などの高精彩なカラー画像を出力するためにインクジェットプリンターが広く使用されている。一方、デジタルカメラ等の画像入力装置の急速な高画質化に伴い、記録画像にもより高い階調性、より広い色再現性が求められるようになってきている。そのため、インクジェット記録用の記録媒体に付与されるインクの量は非常に多くなってきている。
しかしながら、大量のインクが記録媒体に付与される場合、異なる色のカラーインクが隣接して記録媒体に付与されたときにこれらのインクが境界部で混ざり合い、記録画像の品位を低下させてしまう現象が発生していた。また、記録媒体に付与されるインク量の多いいわゆるベタ記録部分において、ベタ記録部分と記録が行われない白地部分との境界領域でベタ記録部分から白地部分にインクが滲み、ベタ記録部分の輪郭がぼやけてしまうという現象も発生していた。これらの現象はどちらもブリーディングと呼ばれている。
このブリーディングの対策として、記録画像の境界領域にのみ浸透剤を含むクリアインクをカラーインクと重なるように記録し、境界領域に記録されたインクの表面張力を下げることでブリーディングを防止する方法が開示されている(特許文献1)。
また、カラーインクの凝集を促進させる成分を持つクリアインクをカラーインクと重ねて記録し、さらに、記録画像の境界領域のクリアインク量をコントロールすることでブリーディングを防止する方法も開示されている(特許文献2)。
さらに、ブラック(Bk)インクとカラーインクとが反応することで凝集して定着するタイプのインクセットを用い、これらのインクによる記録画像の境界領域に対応する記録データを間引く事でブリーディングを防止する方法も開示されている(特許文献3)。
特開平6−286162号公報 特開2005−40994号公報 特開2006−130778号公報
しかしながら、上記のブリーディングを防止する方法においても、下記の問題点があった。
市販されているインクジェット記録用の記録媒体には非常に多種類のものが存在し、インクを吸収する能力に優れている記録媒体が存在する一方、インクを吸収する能力に劣る記録媒体も多く存在する。そのような、インクを吸収する能力に劣る記録媒体を用いた場合、カラーインクの記録領域にさらにクリアインクを付与すれば、この領域に付与するインクの総量は増えることになる。このため、たとえ浸透剤を含むブリーディングを生じにくいカラーインクを用いても、ブリーディングを防止することは困難な場合があった。また、記録画像の境界領域におけるクリアインク量をコントロールしたとしても、クリアインクを付与しない場合と比べて、この領域に付与するインクの総量が増えることは変わらず、ブリーディングを防止することは困難な場合があった。
さらに、高速で記録する場合には、たとえインク吸収能力に優れた記録媒体を用いても、カラーインクにクリアインクを重ねて記録することによるインク総量の増加の影響でブリーディングが発生してしまう場合があった。
Bkインクとカラーインクとが反応することで凝集して定着するタイプのインクセットを用い、これらのインクによる記録画像の境界領域に対応する記録データを間引く方法は、ブリーディングを防止する効果がある。しかしながら、市販されている様々なインク吸収能力の異なる記録媒体に応じて、間引く記録データを設定する必要がある。このため、市販されている全ての記録媒体に対応することはできず、プリンタドライバなどにより対応できる記録媒体は限られていた。
そこで本発明は、使用する記録媒体によらず、ブリーディングを防止することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、色材を含有するカラーインクを用いて記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方法であって、
前記カラーインクにより記録される記録領域の縁部に、前記カラーインクよりも静的表面張力および寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力が小さい色材を含有しないクリアインクを記録することを特徴とする。
また、上記課題を解決するための別の本発明は、色材を含有するカラーインクを用いて記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記カラーインクよりも静的表面張力および寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力が小さい色材を含有しないクリアインクを搭載し、
前記カラーインクにより記録される記録領域の縁部に前記クリアインクを記録することを特徴とする。
本発明によれば、使用する記録媒体によらず、ブリーディングを防止することができる。
なお、この明細書において、「記録」(以下、「プリント」とも称する)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
(インク)
本発明では、カラーインクと実質的に無色のクリアインクが用いられる。カラーインクの隣接部にクリアインクを記録することよって本発明の効果を得る事が出来る。なお、本発明においてカラーインクとは可視域の波長の光を吸収する色材を含有するインクであり、クリアインクとは色材を含まず可視域の波長の光を吸収する化合物を実質的に含まないインクである。
本発明を実施するために用いることの出来るカラーインクとクリアインクとの組合せにおいて、クリアインクの表面張力(静的表面張力及び寿命時間100ミリ秒での動的表面張力)はカラーインクの表面張力よりも低い。クリアインクの表面張力がカラーインクの表面張力よりも低い場合、カラーインクとクリアインクとを隣接させて記録媒体上にほぼ同時に付与するとクリアインクはカラーインクの記録領域に滲む。これは、相対的に表面張力の低い液体と相対的に表面張力の高い液体とが接すると、相対的に表面張力の低い液体が相対的に表面張力の高い液体側に浸透するためである。しかしながら、クリアインクは無色であるため、カラーインク側での滲みがほとんど目視では認識されない。また、カラーインクはクリアインク側へほとんど滲まない。このため、これらのインクの境界部分はシャープになる。
本発明で用いられるカラーインク及びクリアインクのそれぞれの表面張力は以下の通りである。カラーインクは、静的表面張力が30mN/m以上50mN/m以下の範囲であることが特に好ましい。この範囲であることにより記録媒体のインク受容層内部へのインク浸透性が適当に保たれ、より優れたブリーディングの防止効果や定着性を得る事が出来る。このカラーインクと組み合わせて用いられるクリアインクは、静的表面張力が20mN/m以上40mN/m以下の範囲であることが特に好ましい。
また、本発明者等は、種々の記録媒体を用いて更なる検討を行った結果、記録媒体のインク浸透速度(インク吸収性能)が異なる場合、定着せずに記録媒体の表面でインクが滞留する時間がミリ秒〜数秒の単位で異なることが分かった。記録媒体に付与されるインクの総量が多い場合、インク浸透速度の遅い記録媒体はインク浸透速度の速い記録媒体と比較して記録媒体に付与されたインクが記録媒体の表面上で定着せずに滞留する時間が長くなる。
そのため、様々な浸透特性を持つ種々の記録媒体に対してブリーディングを防止するために本発明者らが鋭意検討した。すると、クリアインクの静的表面張力がカラーインクの静的表面張力よりも低いことに加え、最大泡圧法により測定される寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力がカラーインクよりもクリアインクの方が低いことが好ましいことがわかった。具体的により好ましい寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力の範囲は、カラーインクが35mN/m以上55mN/m以下であり、クリアインクは25mN/m以上45mN/m以下である。ただし、クリアインクの寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力は、カラーインクのものより低くする。このようなインクとすることで、種々の浸透特性を有するいずれの記録媒体を用いても、カラーインクとクリアインクとを接触させたときのその境界部分はシャープになる。
なお、本発明で動的表面張力の測定に採用している最大泡圧法とは、測定する液体中に浸したプローブ(細管)の先端部分から押し出された気泡が放出されるのに必要な最大圧力を測定して、表面張力を求める方法である。また、寿命時間とは、最大泡圧法測定においてプローブの先端部分から気泡が形成される際の、気泡が離れた後に新しい表面が形成されてから最大泡圧時(気泡の曲率半径とプローブ先端部分の半径が等しくなったとき)までの時間を意味する。また、本発明における動的表面張力は、25℃において測定した値である。
以下にカラーインクとクリアインクのそれぞれの好ましい形態について具体的に述べる。
<カラーインクに用いる色材>
本発明にかかるカラーインクに含有させる色材は特に限定されることなく、例えば、下記に列挙する色材を適宜に含有させることができる。
C.I.ダイレクトイエロー:8、11、12、27、28、33、39、44、50、58、85、86、87、88、89、98、100、110、132、173
C.I.アシッドイエロー:1、3、7、11、17、23、25、29、36、38、40、42、44、76、98、99
C.I.フードイエロー:3
C.I.ピグメントイエロー:1、2、3、12、13、14、15、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、114、128、138、180
C.I.ダイレクトレッド:2、4、9、11、20、23、24、31、39、46、62、75、79、80、83、89、95、197、201、218、220、224、225、226、227、228、229、230
C.I.アシッドレッド:6、8、9、13、14、18、26、27、32、35、42、51、52、80、83、87、89、92、106、114、115、133、134、145、158、198、249、265、289
C.I.フードレッド:87、92、94
C.I.ダイレクトバイオレット:107
C.I.ピグメントレッド:2、5、7、12、48:2、48:4、57:1、112、122、123、168、184、202
C.I.ダイレクトブルー:1、15、22、25、41、76、77、80、86、90、98、106、108、120、158、163、168、199、226、307
C.I.アシッドブルー:1、7、9、15、22、23、25、29、40、43、59、62、74、78、80、90、100、102、104、112、117、127、138、158、161、203、204、221、244
C.I.ピグメントブルー:1、2、3、15、15:2、15:3、15:4、16、22、60
C.I.アシッドオレンジ:7、8、10、12、24、33、56、67、74、88、94、116、142
C.I.アシッドレッド:111、114、266、374
C.I.ダイレクトオレンジ:26、29、34、39、57、102、118
C.I.フードオレンジ:3
C.I.リアクティブオレンジ:1、4、5、7、12、13、14、15、16、20、29、30、84、107
C.I.ディスパースオレンジ:1、3、11、13、20、25、29、30、31、32、47、55、56
C.I.ピグメントオレンジ:43
C.I.ピグメントレッド:122、170、177、194、209、224
C.I.アシッドグリーン:1、3、5、6、9、12、15、16、19、21、25、28、81、84
C.I.ダイレクトグリーン:26、59、67
C.I.フードグリーン:3
C.I.リアクティブグリーン:5、6、12、19、21
C.I.ディスパースグリーン:6、9
C.I.ピグメントグリーン:7、36
C.I.アシッドブルー:62、80、83、90、104、112、113、142、203、204、221、244
C.I.リアクティブブルー:49
C.I.アシッドバイオレット:17、19、48、49、54、129
C.I.ダイレクトバイオレット:9、35、47、51、66、93、95、99
C.I.リアクティブバイオレット:1、2、4、5、6、8、9、22、34、36
C.I.ディスパースバイオレット:1、4、8、23、26、28、31、33、35、38、48、56
C.I.ピグメントブルー:15:6
C.I.ピグメントバイオレット:19、23、37
C.I.ダイレクトブラック:17、19、22、31、32、51、62、71、74、112、113、154、168、195
C.I.アシッドブラック:2、48、51、52、110、115、156
C.I.フードブラック:1、2
カーボンブラック
又、本発明において好ましく用いることができるこの他の色材としては、以下の一般式(1)〜(7)で示される色材が挙げられる。
Figure 2009196274
(上記一般式(1)中、mは、それぞれ独立に1又は2を表す。Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機アミンのカチオン又はアンモニウムイオンをそれぞれ示す。)
上記一般式(1)に示した好適な例としては、特に限定されるものではないが、具体的には下記表1のような構造が挙げられる。尚、下記表1に示した番号は、便宜上、上記一般式(1)の両末端にある環構造をA環及びB環とし、その置換できる位置を下記一般式(2)のように定義した場合に、例示化合物Y1〜Y5におけるスルホン酸基が置換している位置を示している。
Figure 2009196274
Figure 2009196274
前記一般式(2)に示した化合物の好適な例としては特に限定されるものではないが、具体的としては、下式に示す例示化合物Y1が挙げられる。
Figure 2009196274
この他に、イエロー色材として、国際公開第99/43754号パンフレット及び国際公開第02/081580号パンフレットに記載されている構造の化合物等が挙げられる。
Figure 2009196274
(上記一般式(3)中、Rは、水素原子、アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シクロヘキシル基、モノ又はジアルキルアミノアルキル基及びシアノ低級アルキル基のいずれかを表す。Yは、塩素原子、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基(該アルキル基の部分に、スルホン酸基、カルボキシル基及びヒドロキシル基からなる群から選択される置換基を有していてもよい)のいずれかを表す。R、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基及びカルボキシル基(但し、R、R、R、R及びRのすべてが水素原子である場合を除く。)のいずれかを表す。)
前記一般式(3)で表される化合物の具体例としては、遊離酸の形で下記の構造となる例示化合物M1〜M7が挙げられる。本発明においては、これらの中でも特にM7の例示化合物が好ましく用いられる。
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
(上記一般式(4)中、l(エル)=0〜2、m=1〜3及びn=1〜3、但し、l+m+n=3〜4であり、置換基の置換位置は、4若しくは4’位である。又、Mは、アルカリ金属又はアンモニウムを表し、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、スルホン酸基及びカルボキシル基のいずれかを表し(但し、R及びRが同時に水素原子となる場合を除く。)、Yは、塩素原子、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基のいずれかを表す。)
上記式一般式(4)で示された着色剤の中でも、以下のフタロシアニン化合物を用いることが好ましい。4−スルホフタル酸誘導体又は、これと(無水)フタル酸誘導体を金属化合物の存在下に反応させて得られるフタロシアニン化合物を原料に用い、スルホン酸基をクロロスルホン基に変換した後、有機アミン存在下にアミノ化剤を反応させたもの。即ち、上記式(4)中の、4及び4’の位置に限定して無置換スルファモイル基(−SO2NH2)と、置換スルファモイル基[下記一般式(5)]を導入したフタロシアニン化合物である。これを着色剤として用いたインクは、極めて耐環境ガス性が優れたものとなることを本発明者等は見出した。
Figure 2009196274
上記一般式(5)で表される化合物の具体例としては、遊離酸の形で下記の構造となる例示化合物が挙げられる。これらの中でも特に、例示化合物C1が好ましく用いられる
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
(上記一般式(6)中、R及びRは、独立に、水素原子;ヒドロキシル基;アミノ基;カルボキシル基;スルホン酸基;炭素数1〜4のアルキル基;炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。R及びRは、独立に、水素原子;炭素数1〜4のアルキル基;炭素数1〜4のアルコキシ基;ヒドロキシル基;ヒドロキシル基若しくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい炭素数1〜4のアルキル基である。或いは、R及びRは、独立に、ヒドロキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホン酸基若しくはカルボキシル基で置換されてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基;アルキル基若しくはアシル基によって置換されているアミノ基である。nは0又は1である)。
Figure 2009196274
(上記式(7)中、R、R、R及びRは、独立に、水素原子;ヒドロキシル基;アミノ基;カルボキシル基;スルホン酸基;炭素数1〜4のアルキル基;炭素数1〜4のアルコキシ基である。或いは、R、R、R及びRは、独立に、ヒドロキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホン酸基若しくはカルボキシル基で置換されているアルコキシ基;カルボキシル基又はスルホン酸基で更に置換されてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基である。或いは、R、R、R及びRは、独立に、フェニル基、アルキル基、又はアシル基によって置換されているアミノ基である。nは0又は1である)。
以下に、上記式(6)で示される染料の具体例として例示化合物Bk1〜Bk3、上記式(7)で示される染料の具体例として例示化合物Bk4〜Bk6を遊離酸の形で示した。しかし、本発明で使用する色材は、これらに限定されるものではない。又、下記に挙げるような色材を同時に2種類以上用いてもよい。上記した中でも、例示化合物Bk3と例示化合物Bk4を同時に用いるものが特に好ましい。
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
Figure 2009196274
<水溶性有機溶剤及び添加剤>
本発明にかかるカラーインクは、上記した色材を水性溶媒中に溶解或いは分散させており、クリアインクは色材を含まないものであるが、いずれの場合においても水性溶媒としては、水と水溶性有機溶剤との混合溶媒を用いることが好ましい。この際、どのような水溶性有機溶剤が含まれるかについては特に限定はない。任意に各種水溶性有機溶剤を用いることができる。水溶性有機溶剤は水溶性であれば特に制限はなく、その例として、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、グリコールエーテル、含窒素極性溶媒、含硫黄極性溶媒等が挙げられる。下記に、本発明のインクで使用することができる水溶性有機溶剤について例示するが、これらの水溶性有機溶剤に限定されるものではない。
具体的には、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類が挙げられる。また、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類が挙げられる。また、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類が挙げられる。また、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ−ル、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレングリコール類が挙げられる。これらのアルキレングリコール類はアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類である。また、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテートが挙げられる。また、エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類が挙げられる。さらに、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;グリセリン、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。上記のような水溶性有機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用することができる。
また、カラーインク及びクリアインクには、必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、及び、水溶性ポリマー等、種々の添加剤を含有させてもよい。とりわけ、使用する界面活性剤の種類を変更することやその使用量を調整することで、カラーインク及びクリアインクを所望の表面張力に調整することが出来る。具体的に用いることができる界面活性剤の一例としては、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤が挙げられる。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、アセチレンアルコール、アセチレングリコール等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。また、これら界面活性剤の1種または2種以上を適宜選択して使用できる。上記した中でも、特に、アセチレンアルコール類やアセチレングリコール類は、これらを使用したインクは優れた記録媒体への浸透効果を発揮するため、好適に用いることができる。
(記録方法)
本発明においては、記録する画像の画像データから、カラーインクの記録が行われない未記録部分とベタ画像との境界部分(記録領域の縁部)を検出する検出処理を行う。この検出処理は、カラーインクの記録が行われない未記録部分とベタ画像の境界部分を検出し、ベタ画像に隣接する未記録部分に上述の表面張力の低いクリアインクを記録するために行う。相対的に表面張力の低いクリアインクを相対的に表面張力の高いカラーインクにより記録されたベタ画像と隣接する部分に記録し、クリアインクをカラーインク側へ積極的に浸透させる。こうすることで、カラーインクが未記録部分へ滲み出すブリーディングを防止することができる。このとき、クリアインクはカラーインクにより記録されたベタ画像へブリーディングしているが、このブリーディングは目視ではほとんど認識されないため境界部分をシャープにすることができる。
さらに、本発明においては、記録領域の縁部における第1のカラーインクによるベタ画像と第1のカラーインクとは異なる色の第2のカラーインクによるベタ画像との境界部分を検出する検出処理を行う。この検出処理は、異なる色のベタ画像の境界部分を検出し、その境界部分のカラーインクに対応する画像データをクリアインクに対応する画像データに置き換え、その境界部分をカラーインクよりも相対的に表面張力の低いクリアインクで記録するために行う。異なる色のベタ画像の境界部分にカラーインクを記録せず、相対的に表面張力の低いクリアインクを記録し、クリアインクをそれぞれのカラーインク側へ積極的に浸透させる。こうすることで、それぞれのカラーインクが隣接する異なる色のカラーインクによるベタ画像へ滲み出すブリーディングを防止することができる。このとき、双方のベタ画像の境界部分にはクリアインクが記録されたことによる無色部分が形成されていることになる。しかし、近年のインクジェット記録によるインクの液滴は小液滴化が進んでおり、例えば4plの液滴の場合、記録媒体上での形成される円形のドット径の直径は通常40〜45μmである。このため、双方のベタ画像の境界部分に無色部分が形成されたとしても幅100μm以下とすることでほとんど目視では認識されないようにすることができ、境界部分をシャープにすることができる。従って、最大4plの液滴のインクを吐出するインクジェット記録においては、異なる色のベタ画像の境界部分のそれぞれ1ドット分ずつをクリアインクに置き換えることで、合計2ドット分の幅で無色部分が形成される。しかしながら、この無色部分の幅は100μm以下となるため、目視ではほとんど認識されず、実質的に境界部分をシャープにすることができる。吐出するインクの液滴が4pl未満である場合は、無色部分の幅はさらに狭くなるため同様の効果がある。
以下に、図面を参照して本発明の記録方法に係わる実施形態をさらに説明する。なお、以下の説明では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
<インクジェット記録装置>
図12は、本発明を適応可能なカラーインクジェット記録装置(以下、単に記録装置ともいう)の一例を示す概略斜視図である。この図において、202はインクカートリッジである。これらは、3色のカラーインク(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))と一種類のクリアインクがそれぞれ収容されたインクタンクと、記録ヘッド201とから構成されている。103は紙送りローラで、104の補助ローラとともに記録媒体107を抑えながら図中の矢印方向に回転し、記録媒体107の給紙を行うとともに、104の補助ローラとともに記録媒体107を抑える役割も果たしている。106はキャリッジであり、4つのインクカートリッジを支持し、搭載するインクカートリッジ202および記録ヘッド201を記録とともに移動させる。このキャリッジ106は、記録装置が記録を行っていないとき、あるいは記録ヘッドの回復動作を行うときには図の点線で示したホームポジション位置に待機するように制御される。
記録開始前、図のホームポジションに位置するキャリッジ106は、記録開始命令が入力されると、x方向に移動しながら記録ヘッド201に設けられた記録素子を駆動して記録媒体上に記録ヘッドの記録幅に対応した領域の記録を行う。キャリッジの走査方向に沿って、紙面端部まで記録が終了すると、キャリッジは元のホームポジションに戻り、再びx方向への記録を行う。前回の記録走査が終了してから、続く記録走査が始まる前に紙送りローラ103が図に示した矢印方向へ回転して必要な幅だけy方向への紙送りが行われる。このように記録のための記録ヘッドの走査(主走査)と紙送りとを繰り返すことにより記録媒体上への記録が完成する。記録ヘッドからインクを吐出する記録動作は、記録制御手段(不図示)からの制御に基づいて行われる。
また、記録速度を高めるため、一方向への主走査時のみ記録を行うのではなく、x方向である往路方向での記録走査の後、キャリッジをホームポジション側へ戻す際の復路方向においても記録走査を行う構成であってもよい。
また、以上説明した例ではインクタンクと記録ヘッドとが分離可能にキャリッジ106に保持しているものである。記録用のインクを収容するインクタンクと記録媒体107に向けてインクを吐出する記録ヘッド201とが一体になったインクジェットカートリッジであってもよい。さらに、一つの記録ヘッドから複数色のインクを吐出可能な複数色一体型の記録ヘッドを用いてもよい。
また、前述の回復動作を行う位置には、記録ヘッドの吐出口面をキャップするキャッピング手段(不図示)が設けられている。また、キャッピング手段によるキャップ状態で記録ヘッド内の増粘インクや気泡を除去する等の記録ヘッドの回復動作を行う回復ユニット(不図示)が設けられている。また、キャッピング手段の側方には、クリーニングブレード(不図示)等が設けられ記録ヘッド201に向けて突出可能に支持され、記録ヘッドの吐出口面との当接が可能となっている。これにより、回復動作後に、クリーニングブレードを記録ヘッドの移動経路中に突出させ、記録ヘッドの移動にともなって記録ヘッドの吐出口面の不要なインク滴や汚れ等の払拭が行われる。
<記録ヘッド>
次に、上述した記録ヘッド201について図13を参照して説明する。図13は、図12に示した記録ヘッド201の要部斜視図である。記録ヘッド201は、所定のピッチで複数の吐出口300が形成されており、共通液室301と各吐出口300とを連結する各液路302の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための記録素子303が配設されている。記録素子303とその回路はシリコン上に半導体製造技術を利用して作られている。また、温度センサ(不図示)、サブヒータ(不図示)も同一シリコン上に半導体製造プロセスと同様のプロセスで一括形成される。これらの電気配線が作られたシリコンプレート308を放熱用のアルミベースプレート307に接着している。また、シリコンプレート上の回路接続部311とプリント板309とは超極細ワイヤー310により接続され記録装置本体からの信号は信号回路312を通して受け取られる。液路302および共通液室301は射出成形により作られたプラスチックカバー306で形成されている。共通液室301は、前述したインクタンク(図12参照)とジョイントパイプ304とインクフィルター305を介して連結しており、共通液室301にはインクタンクからインクが供給される構成となっている。インクタンクから共通液室301に供給されて一時的に貯えられたインクは、毛管現象により液路302に侵入し、吐出口300でメニスカスを形成して液路302を満たした状態を保つ。このとき、電極(不図示)を介して記録素子303が通電されて発熱すると、記録素子303上のインクが急激に加熱されて液路302内に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口300からインク滴313が吐出される。
<インクジェット記録装置の制御構成>
次に、記録装置の各部の記録制御を実行するための制御構成について、図14に示すブロック図を参照して説明する。制御回路を示す同図において、400は記録信号を入力するインタフェースである。401はMPU、402はMPU401が実行する制御プログラムを格納するプログラムROMである。403は各種データ(上記記録信号や記録ヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナミック型のRAM(DRAM)であり、記録ドット数や、記録ヘッドの交換回数等も記憶できる。404は記録ヘッドに対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インタフェース400、MPU401、DRAM403間のデータの転送制御も行う。MPU401、ROM402、DRAM403、ゲートアレイ404は、記録制御部500を構成している。406は記録ヘッドを搬送するためのキャリッジモータ(CRモータ)、405は記録媒体を搬送するための紙送りモータ(LFモータ)である。407、408はそれぞれキャリッジモータ406、紙送りモータ405を駆動するモータドライバである。409は記録ヘッド201を駆動するヘッドドライバである。410は駆動する記録ヘッドを選別するための信号を発生するヘッド選別信号発生回路である。記録ヘッド201、ヘッドドライバ409、ヘッド選別信号発生回路410は、ヘッド部501を構成している。
<境界部分の画素データの検出>
・ブリーディング防止用クリアインクを記録するための、カラーインクの記録が行われない未記録部分とベタ画像との境界部分の画素の検出
ここでは記録する画像に対応する画像データからカラーインクのドット(カラードット)に近接する未記録部分の画素を検出する処理を行う。ここでいう、カラードットとはC、M、Yのインク色を使用する場合には、単独にC、M、Yのみを記録したものに加えて、例えばCとMを重ねて記録したBのような2次色および3次色を含めた下記の7種となる。
C:Cインクドットのみ
M:Mインクドットのみ
Y:Yインクドットのみ
R:MインクドットとYインクドットが重なったドット
G:CインクドットとYインクドットが重なったドット
B:CインクドットとMインクドットが重なったドット
Bk:CインクドットとMインクドットとYインクドットが重なったドット
なお、本実施例ではC、M、Yのインクからなるインクセットを用いたが、上記に準じて異なる色のインクからなるインクセットを用いることもできる。
具体的なカラードットに近接する未記録部分の画素を検出する検出処理について説明する。図1は、この検出処理のフローチャートである。
最初に、記録を行うための画像データ中のインクを付与しない一つの未記録部分の画素に着目し、その着目画素を中心とした3×3の画素のマトリクス内に存在するインクが付与される画素の数(カラー総ドット数)をカウントする。そしてカラー総ドット数が1以上であるか否かを判断する(ステップS110)。
カラー総ドット数が1以上の場合、着目画素のビットをONにする(ステップS120)。一方、カラー総ドット数が0の場合、着目画素のビットをOFFにする(ステップS130)。
次に、着目画素をシフトする(ステップS140)。そして、ステップS110からステップS140までの処理を全ての未記録部分の画素について終了するまで繰り返す(ステップS150)。
ここでは、着目画素を中心に3×3の画素のマトリクスとしたが、インクの特性等により5×5の画素のマトリクス等、最適なマトリクスを用いてもよい。また、ステップS110において閾値をここでは1以上としたが、インクの特性等により1より大きくしてもよい。
図2は、カラードットに近接する未記録部分の画素の検出例を説明するための図である。
図2(a)は、着目画素を中心とした3×3の画素のマトリクスを表している。図2(b)はY、M、C及びBのべた画像領域を有するオリジナルカラー画像である。なお、図中の各格子は1画素分の領域を表している。この画像に対応する画像データにおいて、3×3の画素のマトリクスにおける着目画素を順次1画素づつシフトさせながら検出処理を行う。マトリクス内のカラー総ドット数が1以上の場合に着目画素のビットをオンにしていくと、図2(c)に表されるように、カラーインクが付与される画素に隣接する画素が検出できる。また、図2(c)で表されるように、この処理によってカラーインクが付与される記録領域の境界部分の未記録領域の画素のみが検出される。上記のように検出された境界部分の未記録領域の画素に表面張力の低いクリアインクを記録することで、相対的に表面張力の高いカラーインクのブリーディングを防止することができる。
・ブリーディング防止用クリアインクを記録するための、第1のカラーインクによるベタ画像と第1のカラーインクとは異なる色の第2のカラーインクによるベタ画像との境界部分の画素の検出
ここでは、第1のカラーインクによるベタ画像と第1のカラーインクとは異なる色の第2のカラーインクによるベタ画像との境界部分の画素を検出する処理を行う。具体的には、a.各インクに対応するそれぞれのベタ画像における非境界部分の画素の検出、b.各インクに対応するそれぞれのベタ画像における境界部分の画素の検出、c.異なる色のインクに対応するベタ画像との境界部分の画素の検出を行う。
a.各インクに対応するそれぞれのベタ画像における非境界部分の画素の検出
図3は、各インクに対応するそれぞれのベタ画像における非境界部分の画素の検出処理のフローチャートである。
最初に、記録を行うための画像データ中の各インクに対応するそれぞれのベタ画像における一つの画素に着目し、その着目画素を中心とした3×3の画素のマトリクス内に存在するインクが付与される画素の数(カラー総ドット数)をカウントする。そしてカラー総ドット数が9であるか否かを判断する(ステップS115)。そして、カラー総ドット数が9である場合はステップS120に進み、カラー総ドット数が9でない場合はステップS130に進む。ステップS120からステップS150は図1のフローチャートの対応するステップと共通するため説明を省略する。こうして、各インクに対応するそれぞれのベタ画像における全ての画素について、ステップS110からステップS140までの処理を繰り返す。なお、ステップS115において閾値をここでは9としたが、インクの特性等により閾値を変更してもよい。
図4は、各インクに対応するそれぞれのベタ画像における非境界部分の画素の検出例を説明するための図である。
図4(a)はY、M、C及びBのべた画像領域を有するオリジナルカラー画像である。なお、図中の各格子は1画素分の領域を表している。この画像に対応する画像データにおいて、3×3の画素のマトリクスにおける着目画素を順次1画素づつシフトさせながら検出処理を行う。マトリクス内のカラー総ドット数が9の場合に着目画素のビットをオンにしていくと、図4(b)に表されるように、各インクに対応するそれぞれのベタ画像における非境界部分の画素が検出できる。
b.各インクに対応するそれぞれのベタ画像における境界部分の画素の検出
上述の各インクに対応するそれぞれのベタ画像における非境界部分の画素に関するデータを反転した反転データと、オリジナルカラー画像の画像データとの論理積を演算する。この論理積を演算することにより得られたデータにより、各インクに対応するそれぞれのベタ画像における境界部分の画素を検出する。図5は、このベタ画像における境界部分の画素を表す図である。
c.異なる色のインクに対応するベタ画像との境界部分の画素の検出
図5に示される各インクに対応するそれぞれのベタ画像における境界部分の画素のうち、異なる色のインクに対応するベタ画像との境界部分の画素を検出する。
この検出処理は図1の処理と基本的に共通するが、ステップS110では各インクに対応するそれぞれのベタ画像の境界部分の画素のうちの一つの画素に着目し、その着目画素を中心とした3×3の画素のマトリクス内のカラー総ドット数をカウントする。それ以外は、図1のフローチャートと共通するためこの検出処理のフローについての説明を省略する。
こうして、図6に表されるように、異なる色のインクに対応するベタ画像との境界部分の画素が検出できる。上記のように検出された異なる色のインクに対応するベタ画像との境界部分の画素に表面張力の低いクリアインクを記録することで、相対的に表面張力の高いカラーインクのブリーディングを防止することができる。
<色材の作製>
以下、更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記実施例により限定されるものではない。尚、以下の記載で「部」、「%」とあるものは、特に断りのない限り質量基準である。
(シアン染料1)
スルホラン、4−スルホフタル酸モノナトリウム塩、塩化アンモニウム、尿素、モリブデン酸アンモニウム及び塩化銅(II)を撹拌し、メタノールで洗浄後、水を加えて液にし、更に、水酸化ナトリウム水溶液を用いて液のpHを11に調整した。次に、液を撹拌しながら塩酸水溶液を加え、そこに塩化ナトリウムを徐々に添加した。そして、析出した結晶を濾過し、20%塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、続いてメタノールを加えて析出した結晶を濾別した。更に、70%メタノール水溶液で洗浄後、乾燥して、銅フタロシアニンテトラスルホン酸テトラナトリウム塩を青色結晶として得た。
次に、クロロスルホン酸中に、上記で得た銅フタロシアニンテトラスルホン酸テトラナトリウム塩を徐々に加え、更に、塩化チオニルを滴下し反応を行った。反応液を冷却し、析出している結晶を濾過し、所望の銅フタロシアニンテトラスルホン酸クロライドのウェットケーキを得た。これを撹拌懸濁させ、アンモニア水、下記式(α)の化合物を加えた。これに、水及び塩化ナトリウムを投入し、結晶を析出させた。析出した結晶を濾過し、塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、再度、濾過及び洗浄をした後、乾燥させて、実施例で使用するシアン染料1の色材を得た。
Figure 2009196274
上記の式(α)で示される化合物は、下記のようにして合成した。氷水中にリパールOH(ノニオン性界面活性剤 ライオン社製)、塩化シアヌル、アニリン−2,5−ジスルホン酸モノナトリウム塩を投入し、水酸化ナトリウム水溶液を添加しながら反応を行った。次に反応液に、水酸化ナトリウム水溶液を添加しpH10.0に調整した。この反応液に、28%アンモニア水、エチレンジアミンを投入し、反応を行った。続いて、塩化ナトリウム、濃塩酸を滴下し結晶を析出させた。析出した結晶を濾過分取し、20%塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、ウェットケーキを得た。得られたウェットケーキをメタノール、水を加え、濾過し、メタノールで洗浄、乾燥して、上記式(α)で示される化合物を得た。
Figure 2009196274
(l=0〜2、m=1〜3、n=1〜3、但し、l+m+n=3〜4、m≧1、置換基の置換位置は、4若しくは4’位。)
(マゼンタ染料1)
下記構造のマゼンタ染料1を、下記(A)〜(C)の工程により製造した。
(A):2−アミノ安息香酸(アントラニル酸)と、1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸(H酸)とから、既存の方法に従って、ジアゾ化及びカップリング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。なお、既存の方法とは、例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁第409頁に記載された方法がある。
(B):上記で得られたモノアゾ化合物を、塩化シアヌル懸濁液にpH4〜6、温度0〜5℃を保持しながら加えて、数時間反応を行う。次いで、室温にてアルカリ性にならないように、2−アミノ安息香酸(アントラニル酸)水溶液を加えて数時間縮合反応を行う。次いで、25%水酸化ナトリウム水溶液を50〜60℃にて加え、強アルカリ性とし、加水分解反応を行い、反応を完結させる。
(C):冷却後、塩化ナトリウムで塩析する。
Figure 2009196274
(イエロー染料1)
イエロー染料1はC.I.ダイレクトイエロー132を用いた。
(インクの作製)
上記シアン、マゼンタ、イエロー染料を使用して、下記表2に記載の各種成分を表中の所定量添加し、総量が100部になるように水で調製した。これらの成分を混合し、十分に撹拌して溶解させた。その後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過し、カラーインクC−1、M−1、Y−1および色材を含まないクリアインクCL−1、CL−2、CL−3をそれぞれ調製した。これらのインク組成を下記の表2に示した。
またそれぞれのインクの静的表面張力及び寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力を以下の方法で測定した。これらについても表2に示した。なお、静的表面張力は、Wilhelmy法(プレート法)により測定を行う装置(CBVP―Z;協和界面科学製)を用いて測定した。また、動的表面張力は、最大泡圧法により測定を行う装置(BP−D4;協和界面科学製)を用いて測定した。
Figure 2009196274
アセチレノールE100:川研ファインケミカルス社製
エマルミンNL−80:三洋化成工業社製
<記録装置>
記録装置として、各色1280個のノズルを1200dpiの解像度で備えたiPF500(キヤノン製)を用い、上記インクを用いて記録を行った。インクの入っていないインクタンクを用意し、そのインクタンクにそれぞれのカラーインク及びクリアインクを充填した。カラーインクに関しては、iPF500において同一色のインクタンクが挿入されていた位置にセットした。クリアインクに関しては、染料ブラックインクのインクカートリッジが挿入されていた位置にセットした。
この記録装置を用いて、下記に示すベタパターンを1200dpi×1200dpiの画像解像度、記録ヘッドの駆動周波数24kHz、キャリッジ速度40inch/秒の速度で双方向記録を行った。
<記録媒体>
記録媒体は、Water Resistant High Glossy Paper(キヤノンヨーロッパ製)およびプロフォトペーパー(キヤノン製)を用いた。プロフォトペーパーはインク吸収能力に非常に優れた記録媒体であり、通常ブリーディングが発生し難い記録媒体である。一方、Water Resistant High Glossy Paper は一般的なインク吸収性能を持つ記録媒体であり、記録条件等によってはブリーディングが発生する記録媒体である。以下、Water Resitant High Glossy Paperを記録媒体1、プロフォトペーパーを記録媒体2とする。
<記録画像パターン>
オリジナル画像1
図7は、オリジナル画像1を示しており、縦横3cmの領域の中央に未記録部分を幅210μmの十字線の形状で設けた画像である。オリジナル画像1の十字線で区切られる4つの領域はそれぞれY、M、C、B(ブルー)のカラー領域である。このオリジナル画像1を記録するに当り、下記の画像パターン1及び画像パターン2の記録を行った。
画像パターン1
図8は、画像パターン1を示しており、縦横3cmの領域の中央に未記録部分を幅10ドット分(約210μm)で設けた画像である。十字線で区切られる4つの領域はそれぞれYドット、Mドット、Cドット、Bドット(CドットとMドットが重ねて記録される)で記録される。
画像パターン2
図9は、画像パターン2を示しており、画像パターン1の十字線におけるカラー領域との境界部に2ドット分の幅でクリアインクが記録される画像である。
オリジナル画像2
図10は、オリジナル画像2を示しており、縦横3cmの領域が4等分された領域はそれぞれY、M、C、Bのカラー領域からなる画像である。このオリジナル画像2を記録するに当り、下記の画像パターン3及び画像パターン4の記録を行った。
画像パターン3
画像パターン3は、図10に示されるように、縦横3cmの領域が4等分された領域はそれぞれYドット、Mドット、Cドット、Bドットで記録される画像である。
画像パターン4
図11は、画像パターン4を示しており、画像パターン3の4等分されたそれぞれのカラー領域における別の色のカラー領域との境界部に1ドット分の幅でカラーインクに替えてクリアインクが記録される画像である。それぞれのカラー領域において1ドット分の幅でクリアインクが記録されるため、この境界部には合計2ドット分の幅でクリアインクが記録されることとなる。
[実施例1]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクとCL−1のクリアインクを用いて画像パターン2を記録媒体1上に記録した。
[実施例2]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクとCL−1のクリアインクを用いて画像パターン2を記録媒体2上に記録した。
[比較例1]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクとCL−2のクリアインクを用いて画像パターン2を記録媒体1上に記録した。
[比較例2]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクとCL−2のクリアインクを用いて画像パターン3を記録媒体1上に記録した。
[比較例3]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクを用いて画像パターン1を記録媒体1上に記録した。
[比較例4]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクを用いて画像パターン1を記録媒体2上に記録した。
<画像評価>
上記実施例1及び2、比較例1〜4のそれぞれについて、オリジナル画像1の十字線の幅を実体顕微鏡で測定した。その結果を下記の表3に示す。
Figure 2009196274
[実施例3]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクとCL−1のクリアインクを用いて画像パターン4を記録媒体1上に記録した。
[実施例4]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクとCL−1のクリアインクを用いて画像パターン4を記録媒体2上に記録した。
[実施例5]
C−2、Y−2、M−2のカラーインクとCL−3のクリアインクを用いて画像パターン4を記録媒体1上に記録した。
[比較例5]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクとCL−2のクリアインクを用いて画像パターン4を記録媒体1上に記録した。
[比較例6]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクとCL−3のクリアインクを用いて画像パターン4を記録媒体1上に記録した。
[比較例7]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクを用いて画像パターン3を記録媒体1上に記録した。
[比較例8]
C−1、Y−1、M−1のカラーインクを用いて画像パターン3を記録媒体2上に記録した。
[比較例9]
C−2、Y−2、M−2のカラーインクとCL−4のクリアインクを用いて画像パターン4を記録媒体1上に記録した。
<画像評価>
上記実施例3〜5、比較例5〜9のそれぞれについて、オリジナル画像2のBとYの記録領域の境界部のブリーディングを目視で評価した。また、その境界部を実体顕微鏡で観察し、境界部でブリーディングをしている場合はその滲みの幅を測定した。さらに、未着色の部分(紙の白地が見える部分)が線として残っている場合にはその線の幅を実体顕微鏡を用いて測定した。その結果を下記の表4に示す。
Figure 2009196274
以上説明したように、本発明によれば、カラーインクよりも表面張力の低いクリアインクをベタ画像の境界部の外側のカラーインクの未記録部分に記録することにより、見かけ上のブリーディングを防止することができる。また、第1のカラーインクによるベタ画像と第1のカラーインクとは異なる色の第2のカラーインクによるベタ画像との境界部の画像データを、第1及び第2のカラーインクよりも表面張力の低いクリアインクを記録する画像データに置き換えて記録する。そうすることで、その境界部における見かけ上のブリーディングを防止することができる。また、これらのブリーディングを防止する効果は、インクの吸収能力の異なるいずれの記録媒体に対しても同様に効果があり、多くの種類の記録媒体にその効果を発揮することができる。
カラードットに近接する未記録部分の画素を検出する検出処理のフローチャートである。 カラードットに近接する未記録部分の画素の検出例を説明するための図である。 各インクに対応するそれぞれのベタ画像における非境界部分の画素の検出処理のフローチャートである。 各インクに対応するそれぞれのベタ画像における非境界部分の画素の検出例を説明するための図である。 ベタ画像における境界部分の画素を表す図である。 異なる色のインクに対応する2つのベタ画像の境界部分の画素を表す図である。 オリジナル画像1を表す図である。 画像パターン1を表す図である。 画像パターン2を表す図である。 オリジナル画像2及び画像パターン3を表す図である。 画像パターン4を表す図である。 本発明を適応可能なカラーインクジェット記録装置の一例を示す概略斜視図である。 記録ヘッドの要部斜視図である。 記録装置の各部の記録制御を実行するための制御構成を示す図である。
符号の説明
107 記録媒体
202 インクカートリッジ

Claims (8)

  1. 色材を含有するカラーインクを用いて記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記カラーインクにより記録される記録領域の縁部に、前記カラーインクよりも静的表面張力および寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力が小さい色材を含有しないクリアインクを記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記縁部は、前記記録媒体上の未記録領域における前記記録領域との境界部分であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記縁部は、前記カラーインクとして異なる色のインクを用いてそれぞれ形成された記録領域の境界部分であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記境界部分に記録されるカラーインクに替えて前記クリアインクを記録することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記カラーインクは、シアン、マゼンタおよびイエローの少なくともいずれか1つのインクであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記カラーインクの静的表面張力は、30mN/m以上50mN/m以下であり、
    前記クリアインクの静的表面張力は、20mN/m以上40mN/m以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 前記カラーインクの寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力は、35mN/m以上55mN/m以下であり、
    前記クリアインクの寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力は、25mN/m以上45mN/m以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  8. 色材を含有するカラーインクを用いて記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記カラーインクよりも静的表面張力および寿命時間が100ミリ秒での動的表面張力が小さい色材を含有しないクリアインクを搭載し、
    前記カラーインクにより記録される記録領域の縁部に前記クリアインクを記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
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