JP2003191601A - インクジェット記録方法、インクジェット記録画像及びインクジェット記録画像における光沢感の差の緩和方法 - Google Patents

インクジェット記録方法、インクジェット記録画像及びインクジェット記録画像における光沢感の差の緩和方法

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JP2003191601A JP2002300681A JP2002300681A JP2003191601A JP 2003191601 A JP2003191601 A JP 2003191601A JP 2002300681 A JP2002300681 A JP 2002300681A JP 2002300681 A JP2002300681 A JP 2002300681A JP 2003191601 A JP2003191601 A JP 2003191601A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被記録材とインクとの多様な組み合わせに対
応してインクジェット記録画像の光沢感の均一化を図る
ことのできる技術の提供。 【解決手段】 (i)不透明な被記録材上に少なくとも
1つの着色剤を含む第1インクをインクジェット法で付
与して可視画像を形成する工程;及び(ii)該被記録材
の、該可視画像と相補的な部分に、該被記録材の色相を
変化させない、或いは実質的に変化させない第2インク
を付与する工程、を有し、それによって該可視画像と、
該可視画像に対し相補的な部分との光沢感の差を緩和す
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はインクにエネルギー
を付与して微細孔から該インクを吐出させて記録を行う
インクジェット記録方法及びインクジェット記録画像に
関する。特に、ポスターやパンフレットなど、商業印刷
の分野に適する。 【0002】 【従来の技術】近年インクジェット記録技術の進歩によ
り、銀塩写真並の高精細な画像をインクジェット記録方
法によっても達成できるようになってきている。このよ
うな画像の獲得には、インクの改良、及び被記録材の改
良の双方が寄与している。ところで、このような高精細
な画像の形成に用いられる被記録材としては、基材上に
インクの受容層を備え、インクの吸収性を高めたものが
多用される。しかし、このような被記録媒体の表面は、
光沢感の強いものもあれば、比較的マット調の光沢性の
弱いものもある。一方、インクの種類によって、被記録
材上に形成される画像が示す光沢感も様々である。例え
ば、水溶性の色材、具体的には染料等を含むインクによ
る画像は、被記録材の光沢感をそのまま引き継ぐのに対
し、非水溶性の色材、例えば顔料を含むインクによる画
像は、顔料が被記録材表面に残りやすい為に、光沢感の
少ない画像となりやすい。さらに、光硬化性樹脂を含ん
でいるインクは、記録後の光照射により樹脂被膜が形成
されることとなるため、極めて平滑な表面を有する画像
が形成され、その画像は、高い光沢感を示す場合が多
い。ここで被記録材とインクとの組み合わせによって
は、画像部と、該画像と相補的に存在する被記録材の露
出部との間の目視による光沢感に大きな差が生じてしま
い、これが、インクジェットによる高精細な画像に対し
て人が違和感を感じる場合があることの一つの原因であ
ると考えられている。 【0003】このような課題に対し、特開2002−1
44551号公報では、基材上にインク受容層を備えて
いる記録媒体に複数色の顔料インクを吐出して文字や画
像を記録するインクジェット記録方法において、複数色
の顔料インクの各々の単位面積あたりのインク吐出量が
最大となるときの単位面積あたりのインク吐出量に対し
て、単位面積当たりのインク吐出量が50重量%以上と
なる記録部分に、皮膜形成能を有するオーバーコート液
を、単位面積あたりのインク吐出量に対して30〜10
0重量%吐出するインクジェット記録方法が記載されて
いる。即ち、表面の光沢感が得られ難い顔料インクによ
る記録部上に、オーバーコート液を付与して皮膜を形成
することで当該記録部の光沢感の改善をはかったもので
ある。しかし、この方法では、被記録媒体と、インクと
の多様な組み合わせには十分対処することはできなかっ
た。また、インク付与部に対して皮膜を更に重ねて形成
することになるため、可視画像部が被記録媒体表面から
盛り上がったようになり、それがその画像を見た人に違
和感を与える場合がある。 【0004】なお、特開2001-277488号公報
には、2種以上の濃度の異なる黒色インク、及び被プリ
ント媒体の非画像部にのみ使用される着色剤を含まない
インクを各々吐出するための複数のヘッドを有するイン
クジェットプリント装置を用い、該複数のヘッドから被
プリント媒体にインクを吐出して画像を形成するインク
ジェット記録方法において、前記の黒色インク及び着色
剤を含まないインクが、平均粒径10〜1000nmの
ポリマー微粒子を含むインクジェット記録方法が開示さ
れている。そして上記特開2001-277488号公
報の(0021)には、該ポリマー微粒子は、乾燥中若
しくは乾燥後に皮膜形成することが好ましいことが記載
されている。しかし、この先行技術には、黒色画像部
と、非画像部と、の間の光沢感の緩和という本発明の課
題については開示されていない。また、本発明者らの検
討によれば、この技術によっても顔料インクによって形
成されてなる画像部は、比較的光沢感が低いのに対し、
着色材を含まず、皮膜形成能を有するポリマー微粒子を
含む着色剤を含まないインクによって形成されてなる非
画像部は、光沢感が高くなり、画像部と非画像部との間
での光沢感の差は、何ら緩和されないものと考えてい
る。 【0005】 【特許文献1】特開2002−144551号公報 【特許文献2】特開2001-277488号公報 【特許文献3】特開2000−186242号公報 【特許文献4】特開2000−186243号公報 【0006】 【発明が解決しようとする課題】そこで本願発明者ら
は、種々検討を重ねた結果、被記録材とインクとの多様
な組み合わせに対応してインクジェット記録画像の光沢
感の均一化を図ることのできる技術を見出し、本発明を
なすに至ったものである。即ち本発明の目的は、被記録
材上にインクジェット法により形成されてなる可視画像
部と、該可視画像部と相補的な部分との間の光沢感の差
がない、若しくは少ないインクジェット記録画像、及び
その製造方法を提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、以下の種々の
態様を包含する。 【0008】[1] (i)不透明な被記録材上に少なく
とも1つの着色剤を含む第1インクをインクジェット法
で付与して可視画像を形成する工程;及び(ii)該被記録
材の、該可視画像と相補的な部分に、該被記録材の色相
を変化させない、或いは実質的に変化させない第2イン
クを付与する工程、を有し、それによって該可視画像
と、該可視画像に対し相補的な部分との光沢感の差を緩
和することを特徴とするインクジェット記録方法。 【0009】[2] 該被記録材と、該第1インクとの
組み合わせが、該被記録材の表面光沢よりも、該可視画
像部の表面光沢が高くなるような関係を与える組み合わ
せであって、該第2のインクが、該被記録材の表面光沢
を向上させるものである[1]記載のインクジェット記録
方法。 【0010】[3] 該第1のインクが、色材と光硬化型
のオリゴマ−と光重合開始剤とを含み、また該第2のイ
ンクが、光硬化型のオリゴマ−と光重合開始剤とを含む
[2]記載のインクジェット記録方法。 【0011】[4] 該被記録材と、該第1のインクとの
組み合わせが、該被記録材の表面光沢が、該可視画像部
の表面光沢よりも高くなるような関係を与える組み合わ
せであり、該第2のインクが、該被記録材の表面光沢を
低下させるものである[1]記載のインクジェット記録方
法。 【0012】[5] 該第1のインクが、色材として水不
溶性の色材を分散状態で含んでいる水性インクであり、
該第2のインクが、顔料を分散状態で含んでいる[4]記
載のインクジェット記録方法。 【0013】[6] 該第2のインク中の顔料が、透明あ
るいは無彩色の顔料である[5]記載のインクジェット記
録方法。 【0014】[7] 該透明或いは無彩色の顔料が、平均
粒径200nm以下のシリカ、平均粒径200nm以下のア
ルミナ、及び平均粒径200nm以下の酸化チタンから選
ばれる少なくとも1つである[6]記載のインクジェット
記録方法。 【0015】[8] 不透明な被記録材上に少なくとも1
つのインクをインクジェット法で形成されている可視画
像を有するインクジェット記録画像であって、該可視画
像と相補的に存在している被記録材の露出部に対して、
該被記録材の露出部を着色しない、或いは実質的に着色
しないインクを付与することにより、該可視画像と、該
被記録材の露出部との間の、目視による光沢感が均一化
されていることを特徴とするインクジェット記録画像。 【0016】[9] 不透明な被記録材上に少なくとも1
つのインクをインクジェット法を用いて付与することに
よって形成されてなる可視画像と、該可視画像と相補的
な部分と、の間の光沢感の差を緩和する方法であって、
該可視画像と相補的な部分に対して、該被記録材を着色
しない、或いは実質的に着色しない第2のインクを付与
する工程を有することを特徴とするインクジェット記録
画像における光沢感の差の緩和方法。 【0017】 【発明の実施の形態】以下に好ましい実施形態を挙げて
本発明を具体的に説明する。 【0018】本発明にかかるインクジェット記録方法に
用いられるインクジェット記録装置は、可視画像の形成
に用いる第1のインクを吐出するヘッドに加えて、被記
録材上の可視画像を相補的に存在する該可視画像の背景
となる部分に付与される第2のインクを吐出するヘッド
を備えている。具体的には、例えばイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4種の
可視画像形成用の第1インクを各々吐出する4つのヘッ
ドと、第2のインクを吐出する1つのヘッドからなる5
つの記録ヘッドをキャリッジ上に並べた記録装置を使用
する。図1は、その一例である。81、82、83、8
4は、それぞれ、Y、M、C、Bk各色の記録インクを吐出
するための記録ヘッドである。又、85は、背景部分に
付与するための第2のインクを吐出させるためのヘッド
である。 【0019】該ヘッドは前記した記録装置に配置され、
記録信号に応じて(図5(b)の507参照)、Y、M、C、
Bk各色の記録インクを吐出するほか、背景部分には透明
な色が着色しているという記録信号を送り(図5(b)
の509参照)、第2のインクを吐出させ、被記録材の
印字可能領域を完全にインクで被覆させる。図5(a)
は、上記の方法により得られたインクジェット記録画像
の概略断面図である.図5において、501は、被記録
材を示し、503は第1のインクの付与により形成され
た可視画像部、505は、該可視画像の背景をなし、か
つ該第2のインクが打ち込まれてなる領域である。そし
て、該第2のインクは、該第2のインクの被記録材付与
部分の表面光沢が、可視画像部の表面光沢と等しいか、
或いは実質的に等しくなるように調整されていることか
ら、図5のインクジェット記録画像は、可視画像部と背
景部分との間で表面光沢に大きな差異がなく、当該イン
クジェット画像を見た人が違和感を抱きにくいものとな
る。なお、図5において可視画像部503と、背景部分
505との間では、被記録材の表面ができる限り露呈し
ないように印字を行うことが好ましいが、被記録材上に
おけるインクのにじみ方によっては、着色部に非着色部
のインクがにじみでても良いし、また、にじみが少ない
場合は境界面において被記録材が露呈していても良い。
にじみ率が足りなくて露出する程度の被記録材の量であ
れば、光沢度や平滑性の均一性に支障はない。 【0020】また、被記録材の周囲にあるプリンターの
排紙、給紙用の非印字部(ふち)においても、非着色部
とみなし、クリアーインク印字対象領域となる。すなわ
ち、被記録材の印字面全てが着色インク、非着色インク
で被覆される様にすることも本発明の範疇の態様であ
る。なお、この場合には、被記録材の露出面がなくなる
ことから、インクジェット記録画像の耐光性や耐オゾン
性などの耐久性が向上するといった効果も期待できる。 【0021】図1では記録ヘッドを5つ使用した例を示
したが、これに限定されるものではなく、図2に示した
ように、1つの記録ヘッドで液流路をイエロー801
Y、マゼンタ801M、シアン801C、ブラック80
1Bk及び無色の液体組成物801S毎に分けて行うの
も好ましい。勿論、液体組成物とインクの記録順が上記
した順序とは逆になるようなヘッドの配置をとってもよ
い。 【0022】図3は、インクジェットプリント装置の実
施態様の概略構成を示す模式的斜視図である。図3にお
いて、1504はキャリッジ1503の主走査方向に延
在し該キャリッジを摺動自在に支持する走査レール、1
505はキャリッジ1503を往復動させるための駆動
力を伝達する駆動ベルトである。又、1506、150
7及び1508、1509は、夫々、プリントヘッドに
よるプリント位置の前後に配置されて被記録媒体151
0の挟持搬送を行うための搬送ローラ対である。紙等の
被記録媒体1510は、プリント位置の部分で、プリン
ト面を平坦に規制するためのプラテン(不図示)に圧接
状態で案内支持されている。この時、キャリッジ150
3に搭載された各ヘッドカートリッジ(ヘッド)150
1、1502の吐出口形成面は、該キャリッジ1503
から下方へ突出して被記録媒体搬送用ローラ1507、
1509間に位置し、プラテン(不図示)の案内面に圧
接された被記録媒体1510に平行に対向するようにな
っている。 【0023】図3において、キャリッジ1503上には
合計6個のヘッドカートリッジが位置決め搭載されてお
り、本実施例では、キャリッジ1503上の図示左端か
ら右側へ向けて、イエローのプリントヘッド1501
Y、マゼンタのプリントヘッド1501M、シアンのプ
リントヘッド1501C、ブラックのプリントヘッド1
501B、液体組成物吐出ヘッド1502、第2のブラ
ックのプリントヘッド1501BBの順に配置されてい
る。液体組成物吐出ヘッド1502はインク中の色材と
反応性を有する液体組成物を被記録媒体1510へ吐出
するものである。又、右端の第2のブラックのプリント
ヘッド1501BBは、往復プリントでの副走査プリン
ト時等に使用されるブラックインクを用いるプリントヘ
ッドである。つまり、前述の各実施例におけるブラック
プリントヘッド1501Bの次に(右隣に)液体組成物
吐出ヘッド1502を配置し、更にその次に(右端)に
前記ブラックのプリントヘッド1501BBを配置する
構成が採られている。 【0024】図3において、プリント領域の左側には回
復ユニット1511が配設され、該回復ユニット151
1においては、前記ヘッドカートリッジ1501、15
02の配置に対応して、左から右へ、プリントヘッド1
501Y、1501M、1501C、1501Bをキャ
ッピングするキャップ1512が順次配置され、その次
に(右隣に)液体組成物吐出ヘッド1502をキャッピ
ングするキャップ1513が配置され、更にその右隣
(右端)には第2のブラックプリントヘッド1501B
Bをキャッピングするキャップ1512が配置されてい
る。そして各々のキャップは、上下方向に昇降可能に設
けられており、キャリッジ1503がホームポジション
にある時には、各ヘッド1501、1502の吐出口形
成面に対して対応するキャップ1512及び1513が
各々圧接されることにより、各ヘッド1501及び15
02の吐出口が密封(キャッピング)され、これにより
吐出口内のインク溶剤の蒸発によるインクの増粘、固着
が防止され、吐出不良の発生が防止されている。 【0025】又、回復ユニット1511は、各キャップ
1512に連通した吸引ポンプ1514と、キャップ1
513に連通した吸引ポンプ1515を備えている。こ
れらのポンプ1514及び1515は、プリントヘッド
1501や、液体組成物吐出用ヘッド1502に吐出不
良が生じた場合に、それらの吐出口形成面をキャップ1
512及び1513でキャッピングして、吸引回復処理
を実行するのに使用される。更に、左端から5番目の液
体組成物用のキャップ1513と、6番目(右端)のブ
ラックインク用のキャップ1512との間には、液体組
成物吐出ヘッド1502用のブレード1517が配置さ
れ、右端のキャップ1512の右側(プリント領域側)
に各プリントヘッド1501用のブレード1516が配
置されている。そして、ブレード1517はブレードホ
ルダー1519によって保持され、ブレード1516は
ブレードホルダー1518によって保持されている。こ
の態様においては、これらのブレードホルダー1518
及び1519は、キャリッジ1503の移動を利用して
駆動されるブレード昇降機構(不図示)によって各々昇
降され、それによって、ブレード1516及び1517
は、ヘッド1501及び1502の吐出口形成面に付着
したインクや異物をワイピングすべく突出した位置(ワ
イピング位置)と、吐出口形成面に接触しない後退した
位置(待機位置)との間で昇降する。この場合、プリン
トヘッド1501をワイピングするブレード1516と
液体組成物吐出ヘッド1502をワイピングするブレー
ド1517は、互いに独立して個別に昇降できるように
構成されている。本発明に適するインクとしては、イン
クジェットプリント装置で記録可能なものであればいか
なる物でも良い。本発明において、第2のインクとして
如何なるインクを用いるかは、被記録材と第1のインク
との組み合わせによって決定される。即ち、先に述べた
様に、第1のインクとして紫外線硬化型インクを使った
場合は、色材が染料、顔料を問わず紫外線硬化型オリゴ
マーの透明な膜が着色部に形成するため、平滑性が高ま
り光沢性が被記録材よりも高くなる。印字濃度が高い部
分では周囲の被記録材よりも光沢度が高くなり、印字濃
度が低い部分においては造膜した部分と非着色部の被記
録材の部分との間において凹凸が生じ、印字部の光沢性
の不均一性を感じる。第1のインクが顔料インクの場合
は、被記録材の表面に染着する染料インクとは異なり顔
料が非記録材の表面に定着する。印字濃度や紙種によっ
て被記録材と印字部の光沢性の高低が変わる。平滑性が
低い紙、半光沢紙、普通紙やマット調の紙(高品位専用
紙;商品名:HR101 キヤノン株式会社製など)において
は印字面と被記録材の平滑性がほぼ等しいため、印字濃
度にかかわらず印字物の光沢性は均一である。ところ
が、銀塩写真画質が得られる非常に平滑性の高い紙やフ
ィルム(商品名:プロフェッショナルフォトペーパーPR
101、商品名:光沢フィルムHG201キヤノン株式会社製な
ど)においては、被記録材に定着した顔料粒子の凹凸が
被記録材自身の凹凸よりも大きいため、光沢性が悪化す
る。一方、被記録材が、上記マットな紙と光沢性の非常
に高い紙の中間にある紙いわゆる通常の写真用紙(フォ
ト光沢紙;商品名:GP301キヤノン株式会社製)におい
ては、被記録材自身の凹凸が定着した顔料粒子の凹凸よ
りも大きいため、印字濃度が高い部分で光沢性が高くな
る。第2のインクは、被記録材と第1のインクとの組み
合わせに応じて、適宜調製することが重要である。以下
に2つの態様を挙げて本発明の構成について、より詳細
に説明する。 (第1の態様)第1のインクが色材として顔料を含む場
合;第1のインクが色材としてカーボンブラックや有機
顔料などの顔料を含み、かつ被記録材が、非常に表面平
滑性の高い紙やフィルムの場合、顔料の大半が被記録材
の表面、或いは表面とその近傍に位置することとなる
為、可視画像部の表面の光沢性は、被記録媒体の表面光
沢よりも低くなる。従って、第2インクは、被記録材の
表面光沢を低下させるような組成とすることが好まし
い。このような第2インクとしては、平滑性調整のため
に平均粒径200nm以下のアルミナゾル、シリカゾ
ル、微粒子化した酸化チタンなどの無機微粒子、ラテッ
クス、デンドリマー等水に分散する樹脂などの透明もし
くは無彩色の微粒子を含むことが好ましい。平均粒径が
200nmより大きいとノズルを詰まらせたり、沈降等
によりインクの保存性が悪化するためこのましくない。 【0026】これらの微粒子は破砕、粉砕、溶液重合等
により製造され、必要であれば分級処置がとられる、分
散性向上等目的に応じて表面処理が施される場合もある
が、いずれにおいても使用可能である。光沢性の調整の
ために、粒径の比較的大きなものと小さなものを複数使
用しても良い。また、光沢性の調整や、被記録材を光、
ガス、水、汚れより守るために、水分の蒸発後に透明な
膜を形成するようなポリマー成分を含むとよい。ポリマ
ー成分としては、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹
脂、ベンジルアクリレート、などの顔料分散剤や、ポリ
ビニルアルコール、セルロース、水溶性キトサン、デン
プン、分子量1000以上のポリエチレンオキサイドなど被
記録材のコート層に使用されている物質やそれらに近い
ものが好ましい。上記微粒子や造膜形成するポリマーの
選択は、着色部に使用するインクの種類や、使用する被
記録材によって適宜選択すればよい。 【0027】ところで、第1及び第2のインクは、いず
れもインクジェット法で被記録材に付与することを考慮
して、以下の化合物をインクに処方することが好まし
い。ノズルの目詰まり防止等のヘッドの信頼性を高める
ために、高沸点の有機溶剤を添加することが好ましい。
好ましい有機溶剤としては、グリコールエーテル類、グ
リコール類、非プロトン供与性の極性溶媒、グリセリ
ン、尿素、エチレン尿素、ジヒドロキシエチル尿素等尿
素誘導体、炭素数6以下の低級アルキルジオール類など
であるが、インクの粘度を高めず効果があるものとし
て、非プロトン供与性の極性溶媒、グリコールエーテル
が優れている。また、印字持続性や、被記録材への浸透
性を高めるために界面活性剤や、炭素数3以下の低級ア
ルコールを少量添加しても良い。好ましい界面活性材と
しては、ポリオキシアルキルエーテル、ポリオキシアル
キルエステル、エチレンオキシドとプロピレンオキシド
がブロック重合されたプルロニック型、アセチレングリ
コールエチレンオキサイド付加物、ジメチルシロキサン
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加物など
の界面活性剤である。そのほか、必要であれば、防カビ
剤、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム等の無機アルカリやトリエタノールアミンなどのアル
カノールアミン、シュウ酸、コハク酸、マロン酸、グル
コン酸、アジピン酸等のニ塩基酸や蟻酸、酢酸、プロピ
オン酸など有機酸等のpH調整剤、紫外線吸収材、耐水
化材、硫酸アンモニウム等の無機塩や有機塩、不純物金
属を捕獲するためのキレート剤、等の添加剤を加えても
良い。また、カラーインクとブラックインクの境界にじ
み(ブリード)を防止させるために、着色部用非ブラック
インクに多価金属塩を添加えてもよい。多価金属として
は、Zn2+, Mg2+, Ca2+, Cu2+,Co2+, Ni+2, Fe2+, La3+,
Nd3+, Y3+, Al3+などであるがこれに限定するものでは
ない。これらのイオンと結合するアニオンとしてはN
O3 -、 F-、 Cl-, Br-, I-, CH3COO-, SO4 2-が好まし
い。 【0028】インクジェットプリント装置としては、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラック、クリアーインク
の5色または、高精彩な写真調画像を出す場合には淡シ
アン、淡マゼンタインクを加えた計7色のインクセット
よりなる。このほか、緑、オレンジ、ダークイエロー、
グレイなど特色インクを用いても何の問題も生じない。
プリントヘッド構成は各色横1列または、縦に複数種類
並べたものが好ましい。 【0029】また、インク滴の吐出方法は、記録ヘッド
の記録インクに記録信号を与え、発生した熱エネルギー
により液滴を吐出する方式、または圧電素子を使ってピ
エゾ振動子の振動により液滴を吐出する方式どちらでも
可能である。 【0030】(第2の態様)第1のインクとして、色材
と光硬化型のオリゴマ−と光重合開始剤を用いる場合;
光硬化型のインクの特徴は、該インクが造膜性に優れて
いるために、被記録材の種類にかかわらず印字部の光沢
性、平滑性が被記録材よりも高くなることである。した
がって、背景部分に印字する第2のインクも、光沢性、
平滑性が高くなるインクを処方する必要がある。一般的
には、可視画像形成に使用する第1のインクから色材を
除いたものが好ましい。第1インク、第2インクとも
に、インクの吐出性、長期保存性、透明性等を考慮し、
インク処方に用いられる紫外線硬化型オリゴマー、光重
合性触媒等の材料は水溶性の高いものが好ましい。 【0031】紫外線硬化型のオリゴマーとしては、アク
リロイル基、メタアクリロイル基またはビニル基を共に
分子内にもち、重合性の官能基が1分子内に2個以上有す
るものが良い。エポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レート、アクリレート、これらにポリエチレングリコー
ルやグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトールなどを用いて重合性官能基を多官能化し、必
要な水溶性を得るためにエチレンオキサイドを必要量付
加したものなど特開2000-186242号公報,特開2000-18624
3号公報に開示されているものが好ましいが、紫外線に
よってラジカル重合する重合性物質であればこれに限定
されるものではない。 【0032】また、上記の紫外線硬化型のオリゴマー
は、いずれも水酸基、スルフォン基、カルボキシル基、
アンモニウム基を必要量付加し、水溶性を高めて使用し
ても良い。また、好ましい光重合開始剤として光開裂型
のαヒドロキシフェニルケトンIrgacure2959(商品名:
Ciba Speciality Chemicals)やその誘導体、プロトン
引き抜き型のチオキサントン誘導体(3級アルカノール
アミンに代表されるプロトン供与体を併用させて使用す
る)、などが良好である。光開始剤も同様に、エチレン
オキシドや水酸基、スルフォン基、カルボキシル基、ア
ンモニウム基を必要量付加し水溶性を高めて使用しても
良い。また、光重合反応を促進するための反応性希釈剤
を併用してもよく、モルホリンアクリレート、ビニルピ
ロリドン、などが好ましい。また、光重合触媒、紫外線
硬化型オリゴマーを溶解させるために少量の上記第1の
インクセットに記載した有機溶剤をインク中に添加して
も良い。 【0033】また、印字を安定に行ったりインクの保存
性を良好にするため上記に記載した界面活性剤や添加
剤、炭素数3以下のアルコール、pH調整剤、ブリード
防止剤、有機酸を使用することも可能である。第1イン
ク中の色材は、顔料としては第1の態様に挙げたような
カーボンブラックや有機顔料等のインクジェット用のイ
ンクに通常用いられる顔料をそのまま使用できるが、染
料は、紫外線の照射により退色しにくい金属イオンで錯
体を形成しているアゾ含金染料が好ましい。 紫外線硬
化型オリゴマー、光重合触媒、反応性希釈剤、有機溶
剤、添加剤は上記と同様のものを使用すると良い。 【0034】また、本態様に係る第1、第2のインクを
搭載するインクジェット記録装置には、このような透明
な紫外線硬化型インク及び紫外線硬化型インクを硬化さ
せるために、印字直後または印字と同時に紫外線を照射
すべく、紫外線ランプを内蔵させ印字と同時に紫外線を
照射し被記録材にインクを瞬時に定着させる必要があ
る。装置と紫外線ランプが一体となって いない場合に
おいても、印刷後ただちに、紫外線を照射するようにプ
リンターの周辺にランプを配置しておく必要がある。 【0035】紫外線ランプをプリンターに設置した一例
を図4に示した。1はインクジェットプリントヘッド、
2はインクジェットプリンター、3は被記録材の給紙
部、4は排紙部、5はランプカバーに内蔵された紫外線
ランプを示す。 【0036】紫外線照射ランプは、水銀の蒸気圧が点灯
中で1〜10Paであるような低圧水銀ランプ、高圧水
銀ランプ、蛍光体が塗布された水銀灯が好ましい。これ
らの水銀ランプの紫外線領域の発光スペクトルは、18
4〜450nmの範囲であり、黒色あるいは着色されたイ
ンク中の重合性の物質を効率的に反応させるのに適して
いる。また、電源をプリンタに搭載する上でも、小型の
電源を使用できるのでその意味でも適している。 【0037】紫外線ランプとしてはメタルハライド、高
圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンフラッシュランプ、
ディープUV, マイクロ波を用い外部から無電極で水銀
灯を励起するランプ、UVレーザー、発光波長領域とし
ては上記範囲を含むので、電源サイズ、入力強度、ラン
プ形状等が許されれば基本的には適用可能である。さら
にフィルターでオゾン発生のある254nm以下の波長をカ
ットしたものや、光を集光するためにレンズを装着して
も良い。必要な紫外線積算照射量は、500〜5000mJ/cm2
であり、積算照射量が不足すると固着したインクの記録
紙への付着力、光沢性が十分にでない、着色インクの場
合は耐水性が不足する場合がある。 【0038】 【実施例】以下に本発明で検討を行なったインク組成を
示す。すべて数字は質量%を示し、水は純水もしくはイ
オン交換水を示す。第1インク。 (a)紫外線硬化型インクセット 下記に表1、表2に示す材料、配合比のインクを用い
た。 【0039】 【表1】 【0040】(*1) 顔料分散体は、何れもUSP5,837,045
号(Cabot Corporation)に開示される技術によって製
造された、表面に化学反応によってスルフォン基を結合
させた自己分散型顔料分散体を用いた。 【0041】 【表2】 【0042】(*2) 紫外線硬化型オリゴマーは、3官能
のアクリルオリコ゛マー(商品名:IRR289;ダイセルUCB社製)
を用いた。 (*3) 光重合性開始剤は、チバスペシャリティーケミ
カルズのIrgacure2959にエチレンオキサイドを4モル付
加したものを用いた。 (b)顔料インクセット 顔料インクセットを表3及び表4に示す。 【0043】 【表3】 【0044】顔料分散体は、アクリル系アルカリ可溶型
水溶性高分子を分散剤として使用し、水酸化カリウムで
pH調整を行なった表4のものを用いた。 【0045】 【表4】 【0046】 第2インク (A)紫外線硬化型クリアーインク IRR289(ダイセルUCB社製) 10wt.% Irgacure2959(Chiba Specialty)のエチレンオキサイド付加物 2wt.% 水 88wt.% (B)顔料インク用クリアーインク アルミナ(120nm) 3wt.% スチレンアクリル酸樹脂(分子量7000) 1wt.% 2−ピロリドン 5wt.% トリエテレングリコールモノブチルエーテル 5 wt.% アセチレングリコール10モルエチレンオキサイド付加体 1wt.% 水 85wt.% (C) 紫外線硬化型クリアーインク IRR289(ダイセルUCB社製) 10wt.% Irgacure2959(Chiba Specialty)のエチレンオキサイド付加物 2wt.% 酸化チタン分散体(粒径180nm) 3wt.%(顔料固形分濃度) 水 85wt.% 被記録材 以下に示す被記録材において評価を行った。 光沢フィルム(HG201 キヤノン製)、光沢紙(PR1
01 キヤノン製)、光沢紙(GP301 キヤノン
製) 実施例、参考例用いた第1インク、第2インク及び被記
録材を表5に示した。 【0047】 【表5】 【0048】印刷装置及び印刷手法は下記のとおりであ
る。インクジェットプリンタ(商品名:BJF8500;キヤ
ノン社製)の普通紙耐水強化剤収納部に第2インクを充填
し、Y,M,C,K各色のインク収納部に、第1のインクセットを構成す
る各々のインクを充填した。非着色部への第2インクの付
与は、Y、M、C、K各インクによる可視画像の形成と同様
に、ヘッドがキャリッジ上を1往復する間に必要な部分
(被記録材の非着色部)に行なった。非着色印字部もし
くは着色部に光重合型のインクを用いた実施例について
は、被記録材が排紙される部分に希ガスタイプの紫外線
ランプ(365nmの輝線スペクトル)を設置し、印字物を
プレ硬化した後、さらに紫外線照射装置(フュージョン
システムジャパン製F300D、ランプタイプD)にて
本硬化を行った。本硬化の条件はコンベア速度 3m/mi
nに1回通過させた。印刷パターンとしては、Yインク、
Mインク、Cインク及びKインクの各々を用いて、印字濃
度が0〜50%のグラデーションパターンを作成した。 【0049】また、各実施例のリファレンスとするため
に、各実施例において第2インクを非着色部に印字しな
いほかは、実施例と同様にしてインクジェット記録画像
を形成し、それらを各々参考例1〜6とした。 【0050】上記各実施例及び参考例で得られたインク
ジェット記録物について、各々の画像を目の高さまで持
ち上げて、目視にて観察して、光沢均一性の官能評価を
行った。その結果、実施例のインクジェット記録物は、
可視画像部及び該可視画像部の背景を構成する非記録部
との間で、目立った差はなく、画像全体として均一な光
沢感が認められた。一方、レファレンスとしての参考例
の各インクジェット記録物は、可視画像部と非記録部と
の間で光沢感に差が認められ、画像全体として、光沢感
が喪失していた。このことから、本願発明に係るインク
ジェット記録物が、より一層の高品位化に極めて有効で
あることが確認された。 【0051】更に、実施例1〜6で得たインクジェット
記録物について、以下の耐ガス試験を行った。即ち、被
記録材の変色に関与が深い二酸化窒素(1250ppb)、二
酸化硫黄(300ppb)、オゾン(1200ppb)の混合ガスを
充填したチャンバーに、各々の記録物を36時間放置し
た。なお、上記ガス濃度は、室内放置3ヶ月に相当す
る。そして、チャンバー投入前、及びチャンバー放置後
の記録物について、被記録材の4すみ非着色部のΔE測
定を行った。その結果、ΔEは、いずれも5未満であ
り、また目視によっても被記録材の変色は認められなか
った。このことから、本発明に係るインクジェット記録
物は、被記録材の露出部を無くすることから、インクジ
ェット記録物に良好な耐久性を付与することができるこ
とが分った。 【0052】 【発明の効果】本発明によれば、被記録材の光沢感を喪
失させる顔料インク、被記録材よりも高い光沢性を示す
紫外線硬化型インク、いずれを用いた場合においても、
クリアーインク組成を適宜調整することにより、印字物
の光沢性を均一にすることが可能となる。さらに、被記
録材自身の露呈がないために、印字物中の非印字部を中
心とするガスによる変退色を防止し、印字物の長期保存
性を良好にするものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかるインクジェット記録装置の一実
施態様にかかる概略図である。 【図2】本発明に係るインクジェット記録装置の他の実
施態様に係る概略図である。 【図3】インクジェットプリント装置の実施態様の概略
構成を示す模式的斜視図である。 【図4】紫外線ランプを備えたインクジェットプリント
装置の一態様を示す概略図である。 【図5】(a)は、第1及び第2のインクが付与された被
記録材の模式的断面図を示す。(b)は、第1及び第2の
インクを付与方法の説明図である。 【符号の説明】 1 インクジェットプリントヘッド 2 インクジェットプリンター 3 被記録媒体 4 排紙部 5 紫外線ランプ 81、82、83、84、85 記録ヘッド 801Y イエローインク用液流路 801M マゼンタインク用液流路 801C シアンインク用液流路 801Bk ブラックインク用液流路 801S 液体組成物用液流路 1501、1502 ヘッドカートリッジ 1503 キャリッジ 1504 走査レール 1505 駆動ベルト 1506,1507,1508,1509 搬送ローラ 1510 被記録媒体 1511 回復ユニット 1512 キヤップ 1513 キヤップ 1516、1517 ブレード 1518、1519 ブレードホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 勲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EC13 FC02 FD20 2H086 BA01 BA02 BA04 BA41 BA53

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (i)不透明な被記録材上に少なくとも
    1つの着色剤を含む第1インクをインクジェット法で付
    与して可視画像を形成する工程;及び(ii)該被記録材
    の、該可視画像と相補的な部分に、該被記録材の色相を
    変化させない、或いは実質的に変化させない第2インク
    を付与する工程、を有し、それによって該可視画像と、
    該可視画像に対し相補的な部分との光沢感の差を緩和す
    ることを特徴とするインクジェット記録方法。
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