JP2007021886A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007021886A
JP2007021886A JP2005207212A JP2005207212A JP2007021886A JP 2007021886 A JP2007021886 A JP 2007021886A JP 2005207212 A JP2005207212 A JP 2005207212A JP 2005207212 A JP2005207212 A JP 2005207212A JP 2007021886 A JP2007021886 A JP 2007021886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
recording medium
image forming
ink
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005207212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4827450B2 (ja
Inventor
Tetsuzo Kadomatsu
哲三 門松
Masaaki Konno
雅章 紺野
Toshiyuki Makuta
俊之 幕田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fujifilm Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Holdings Corp filed Critical Fujifilm Holdings Corp
Priority to JP2005207212A priority Critical patent/JP4827450B2/ja
Priority to US11/483,657 priority patent/US7717551B2/en
Publication of JP2007021886A publication Critical patent/JP2007021886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4827450B2 publication Critical patent/JP4827450B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • B41J11/0021Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation
    • B41J11/00214Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation using UV radiation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • B41J2/2114Ejecting transparent or white coloured liquids, e.g. processing liquids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • B41M7/0081After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using electromagnetic radiation or waves, e.g. ultraviolet radiation, electron beams

Abstract

【課題】特に高速印刷時におけるメディア上の着弾干渉による画像劣化の発生を防ぎ、メディア上に好ましい画像が形成される画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】被記録媒体16の画像形成領域及びその周辺領域を含んで設定される処理液付着領域には拡散防止剤、重合開始剤、高沸点有機溶媒を含有する処理液100Sが処理液ヘッド12Sから打滴され、該処理液が付着した画像形成領域にはヘッド12K,12C,12M,12Yからインク100K,100C,100M,100Yが打滴され、その後、処理液付着領域のうち画像形成領域を除く領域を完全に覆うように透明インク打滴領域が設定され、透明インクヘッド12Tから透明インク100Tが打滴される。インク102K,102C,102M,102Y、100Tにより形成された画像にはUV光源41からUV光が照射され、該画像を被記録媒体16に定着させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に係り、特にインクなどの画像形成液と処理液とを反応させてメディア上に画像形成液を定着させてメディア上に所望の画像を形成する画像形成装置における画像形成技術に関する。
近年、写真画やドキュメントなどの画像をメディア上に形成する画像形成装置としてインクジェット記録装置が普及している。インクジェット記録装置は印字ヘッドに備えられた吐出素子をデータに応じて駆動することで、ノズルからインクが打滴され、メディア上には所望の画像が形成される。
メディアの種類やインクの種類によって、打滴されたインクがメディア内に浸透すると、形成されたドットにじみや拡がりを生じてしまい、形成された画像の品質を著しく劣化させてしまうことがある。このようなドットのにじみや拡がりなどに起因する画像劣化を防ぐために、メディアに打滴されたインクに紫外線や電子線などの輻射線を照射して、該インクの硬化(定着)を促進させる輻射線硬化型インクを用いるシステムが提案されている。
特許文献1に記載されたインクジェット記録方法、記録物及びインクジェット記録装置では、記録媒体に光重合開始剤を含んだ反応液とアクリレートモノマー及びオリゴマーを含んだインク組成物を付着させて印字を行い、印字にじみ、印字ムラを抑え、カラーインクジェット記録方法における異なる色の境界領域での不均一な色混じりであるカラーブリードを防止するように構成されている。
特許文献2に記載されたインクジェット記録方法では、記録媒体に30%から98%質量%の重合性化合物と色材を含有するインク組成物と、重合性化合物と重合開始剤を含有する反応液とを付着させて印字を行い、印字にじみ、印字ムラを抑え、カラーインクジェット記録方法における異なる色の境界領域での不均一な色混じりであるカラーブリードを防止するように構成されている。
また、特許文献3に記載されたインクジェット記録装置、画像形成方法およびインク組成物では、第1のインク組成物と第2のインク組成物とが混合されて硬化することにより、少なくとも画像の一部が形成され、特殊な加工が施されていない普通紙に対しても高精細で鮮明な画像が記録されるように構成されている。
特開平10−287035号公報 特開2003−12971号公報 特開2000−135781号公報
しかしながら、メディア上に付着させた処理液にインクを打滴する方法では、メディア上の処理液のインクが打滴される面は完全な平面とはならずに、特にその周辺部では傾斜を持ち、処理液上に着弾したインク滴がその傾斜によって移動してしまうことがある。このように、処理液の周辺部で起こるインクの移動によって所定の位置にドットが形成されず、メディア上に形成される画像の画質に影響を与えてしまう。
また、処理液の溶媒に高沸点有機溶媒を用いると、インク中の重合性化合物(モノマー、オリゴマー等)に取り込まれない未反応の処理液が硬化せずにメディア上に残ってしまう。更に、処理液の周辺部にインクを打滴しないようにインクの打滴範囲よりも広範囲に処理液を付着させると、メディア上に残る未反応の処理液量が多くなってしまう。
特許文献1〜特許文献3に記載の発明では、高速印刷時における着弾干渉を回避するための具体的な方法が開示されていない。なお、着弾干渉とはインクが記録媒体に着弾した直後に記録媒体表面上で定着前にインク液滴同士が合体することによりインク液滴が動いて本来のインク液滴の着弾位置からずれて定着する現象や、インク液滴の形状が変形してその形状が崩れてしまう現象のことをいう。記録媒体上で着弾干渉が起こると、同色インク同士の場合は濃度ムラとして視認され線品質が劣化してしまう。また、異色インク間の場合は混色にじみが発生してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、特に高速印刷時におけるメディア上の着弾干渉による画像劣化の発生を防ぎ、メディア上に好ましい画像が形成される画像形成方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る画像形成方法は、画像データに基づいて画像が形成される被記録媒体上の画像形成領域及び該画像形成領域の周辺領域に、少なくとも拡散防止剤と、重合開始剤と、高沸点有機溶媒と、を含有する第1の液を付着させる第1の液付着工程と、前記第1の液付着工程の後に、前記画像データに基づいて前記被記録媒体上に少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、色材と、を含有する第2の液を打滴する第2の液打滴工程と、前記第1の液付着工程の後に、前記被記録媒体上の少なくとも前記画像形成領域の周辺領域に、少なくとも輻射線硬化型重合性化合物を含有し、透明或いは前記被記録媒体と同系色を有する第3の液を打滴する第3の液打滴工程と、前記被記録媒体上で前記第1の液、前記第2の液及び前記第3の液に輻射線を照射する輻射線照射工程と、を含むことを特徴とする。
第1の液上に画像データに基づいて打滴される第2の液を着弾させることで、第1の液の成分である高沸点有機溶媒と拡散防止剤により第2の液の着弾干渉を防止することが可能になり、その際に第2の液の打滴領域と該第2の液の打滴領域の周辺領域とを第1の液の付着領域とすることで、第1の液の液面が平坦な部分に第2の液が着弾し第2の液の着弾位置のずれが防止され、第2の液によって形成されるドットの位置ずれが発生せずに好ましい画像を得ることができる。
ここで、第2の液の着弾位置ずれとは、該第2の液の飛翔方向のばらつきによるものではなく、第1の液の境界部の傾斜を持つ部分に第2の液が着弾するときに、第2の液が第1の液の傾斜部上で移動する現象をいう。
また、第1の液を付着させた領域のうち第2の液が存在しない画像形成領域の周辺領域には、透明或いは被記録媒体と同系色の第3の液体を打滴し、これらの液に輻射線を照射して確実に硬化させるので、余分な液体が被記録媒体上に残留することを防止できる。
第1の液付着させる第1の液付着領域には、画像データに基づいて第2の液が打滴される画像形成領域及びその周辺領域が含まれており、例えば、形成される画像に中抜き部分がある場合には、該中抜き部分にも第1の液付着領域が存在する。
なお、ここでいう「画像」は、文字、記号、図形、模様などを含む広い意味での画像を指している。
被記録媒体は、第1の液付着工程によって第1の液が付着するとともに、第2の液打滴工程及び第3の液打滴工程によって第2の液及び第3の液の打滴を受ける媒体であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、PHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成方法の一態様に係り、前記第3の液は、重合開始剤を含有することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、第3の液に重合開始剤を含有させることで、第1の液と第3の液との混合液に対して輻射線を照射して、第1の液及び第3の液を確実に硬化させることができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る画像形成方法は、画像データに基づいて画像が形成される被記録媒体上の画像形成領域及び該画像形成領域の周辺領域に、少なくとも拡散防止剤及び高沸点有機溶媒を含有する第1の液を付着させる第1の液付着工程と、前記第1の液付着工程の後に、前記画像データに基づいて前記被記録媒体上に少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、重合開始剤と、色材と、を含有する第2の液を打滴する第2の液打滴工程と、前記第1の液付着工程の後に、前記被記録媒体上の少なくとも前記画像形成領域の周辺領域に、少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、重合開始剤と、を含有し、透明或いは前記被記録媒体と同系色を有する第3の液を打滴する第3の液打滴工程と、前記被記録媒体上の前記第1の液、前記第2の液及び前記第3の液に輻射線を照射する輻射線照射工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、第2の液及び第3の液に重合開始剤を含有させることで、第1の液に重合開始剤を含有しない場合にも、第2の液及び第3の液を確実に硬化させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の画像形成方法の一態様に係り、前記第3の液付着工程は、前記第2の液打滴工程と略同時或いは前記第2の液打滴工程の後に行われることを特徴とする。
ここでいう第2の液打滴工程と略同時には、被記録媒体のある部分では第2の液打滴工程が行われている状態で、該被記録媒体の別の部分において第2の打滴工程が終了し第3の液打滴工程が行われている状態を含んでいる。もちろん、第2の打滴工程の対象領域に対して第3の打滴工程を同時に行う態様を含んでいる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1、2又は3記載の画像形成方法の一態様に係り、前記第2の液付着工程は、前記第3の液打滴工程と略同時或いは前記第3の液打滴工程の後に行われることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、画像形成領域の周辺領域に第3の液を打滴した後に画像形成領域に第2の液を打滴すると、画像形成領域の周囲を第1の液と第3の液との反応物で囲むことができ、第1の液上に着弾した第2の液の広がりを防止することができる。
また、上記方法発明を具現化するための装置発明を提供する。即ち、請求項6記載の画像形成装置は、画像データに基づいて画像が形成される被記録媒体上の画像形成領域及び該画像形成領域の周辺領域に、少なくとも拡散防止剤と、重合開始剤と、高沸点有機溶媒と、を含有する第1の液を付着させる第1の液付着手段と、前記画像データに基づいて前記被記録媒体上に少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、色材と、を含有する第2の液を打滴する第2の液打滴手段と、前記被記録媒体上の少なくとも前記画像形成領域の周辺領域に、少なくとも輻射線硬化型重合性化合物を含有し、透明或いは前記被記録媒体と同系色を有する第3の液を打滴する第3の液打滴手段と、前記被記録媒体で前記第1の液、前記第2の液及び前記第3の液に輻射線を照射する輻射線照射手段と、を備えたことを特徴とする。
第1の液のみに重合開始剤を含有することで、第2の液打滴手段及び第3の液打滴手段に対して輻射線照射手段による輻射線の一部が到達しても、第2の液打滴手段内の第2の液及び第3の打滴手段内の第3の液は硬化反応を発現せず、第2の液打滴手段及び第3の液打滴手段の液詰まりを防止することができる。
第1の液付着手段には、被記録媒体に第1の液を塗布する塗布手段や、ノズルから第1の液を打滴(吐出)する打滴手段などを適用することができる。また、第2の液打滴手段及び第3の液打滴手段には、被記録媒体へインクを吐出させるインクジェットヘッドを適用することができる。もちろん、第1の液付着手段に該インクジェットヘッドを適用してもよい。
インクジェットヘッドは、液滴状の液体が打滴される吐出孔(ノズル)、該吐出孔から打滴される液体を収容する液室(圧力室)、該液室に備えられ、該液室内の液体を加圧するアクチュエータを有する態様がある。
インクジェットヘッドには、記録媒体の全幅(記録媒体のインク打滴可能幅)に対応した長さのノズル列を有するライン型ヘッドや、記録媒体の全幅に満たない長さの吐出孔列を有する短尺ヘッドを記録媒体の幅の方向へ走査させるシリアル型ヘッドがある。
ライン型のインクジェットヘッドには、記録媒体の全幅に対応する長さに満たない短尺の吐出孔列を有する短尺ヘッドを千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、記録媒体の全幅に対応する長さとしてもよい。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の画像形成装置の一態様に係り、前記第3の液は、重合開始剤を含有することを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、第3の液に重合開始剤を含有させることで、第1の液と第3の液とを確実に反応させ、更に、これらの反応物に輻射線が照射されると該第3の液を確実に硬化させることができる。
また、前記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、画像データに基づいて画像が形成される被記録媒体上の画像形成領域及び該画像形成領域の周辺領域に、少なくとも拡散防止剤と、高沸点有機溶媒と、を含有する第1の液を付着させる第1の液付着手段と、前記画像データに基づいて前記被記録媒体上に少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、重合開始剤と、色材と、を含有する第2の液を打滴する第2の液打滴手段と、前記被記録媒体上の少なくとも前記画像形成領域の周辺領域に、少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、重合開始剤と、を含有し、透明或いは前記被記録媒体と同系色を有する第3の液を打滴する第3の液打滴手段と、前記被記録媒体上で前記第1の液、前記第2の液及び前記第3の液に輻射線を照射する輻射線照射手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第2の液及び第3の液に重合開始剤を含有させることで、第1の液に重合開始剤を含有しない場合にも、第2の液及び第3の液を確実に硬化させることができる。
本発明によれば、画像データに基づいて打滴される第2の液の打滴領域と該第2の液の打滴領域の周辺領域とを第1の液の付着領域とすることで、第1の液の液面が平坦な部分に第2の液が着弾し第2の液の着弾位置のずれが防止されるので、好ましい画像を得ることができる。また、第1の液を付着させた領域のうち第2の液が存在しない領域に透明或いは被記録媒体と同系色の第3の液体を打滴して第1の液、第2の液及び第3の液に輻射線を照射してこれらを確実に硬化させることができ、余分な液体が被記録媒体上に残留しない。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(図2に符号12K,12C,12M,12Yで図示)と、各色インクの着弾干渉を回避するための処理液(S)に対応する処理液ヘッド(図2に符号12Sで図示)と、色材を含有しない透明インク(T)に対応する透明インクヘッド(図2に符号12Tで図示)と、を有する印字部12(画像形成手段)と、各ヘッドに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、被記録媒体(記録紙)16を供給する給紙部18と、記録紙などの被記録媒体16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、被記録媒体16の平面性を保持しながら被記録媒体16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
インク貯蔵/装填部14は、処理液ヘッドから吐出される処理液(第1の液)を貯蔵する処理液供給タンク14S、各色のインク(第2の液)、透明インク(第3の液)を貯蔵するインク供給タンク14K,14C,14M,14Y,14Tを有し、各タンクは所要の管路を介して処理液ヘッド及び各色のヘッドと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録媒体を利用可能な構成にした場合、メディアの種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される被記録媒体16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で被記録媒体16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
被記録媒体16としてロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、被記録媒体16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた被記録媒体16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ配設面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、被記録媒体16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ配設面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによって被記録媒体16がベルト33上に吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図6中符号88で図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の反時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された被記録媒体16は図1の右から左へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
本例に示すインクジェット記録装置10に用いられる各色インク及び透明インクには、処理液に含有する重合開始剤と混合し、紫外線照射等のエネルギー付与により該凝集体の硬化反応が促進される性質を有する紫外線硬化型モノマー、紫外線硬化型オリゴマー及びこれらの混合物のうち少なくとも1つの重合性化合物を含有している。
即ち、インクに含有する重合性化合物が処理液に含有する重合開始剤と混合した状態で印字部12の下流側に備えられた紫外線光源(UV光源)41からUV光が照射されると、重合開始剤からラジカルが発生し重合反応が起こり、インクと処理液の混合液が硬化する。なお、本例に適用されるインクの詳細やUV光源41の詳細は後述する。
UV光源41の後段側に設けられる印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するための手段イメージセンサを含み、該イメージセンサによって読み取った記録画像からノズルの目詰まりその他の吐出異常をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各ヘッド12K,12C,12M,12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、R(赤)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたR受光素子列と、緑(G)の色フィルタが設けられたG受光素子列と、青(B)の色フィルタが設けられたB受光素子列と、からなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が2次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色のヘッド12K,12C,12M,12Yにより印字されたテストパターン(又は実技画像)を読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔印字部の構成〕
図2には、印字部12の構成の詳細を示す。印字部12は、処理液に対応した処理液ヘッド12Sと、黒、シアン、マゼンダ、イエローの各色インクに対応したインクジェットヘッド12K,12C,12M,12Yと、透明インク(T)に対応したインクジェットヘッド12Tと、を含んで構成されている。以降、上述した処理液ヘッド12Sや、インクジェットヘッド12K,12C,12M,12Y及びインクジェットヘッド12Tを、単にヘッド12Sのように記載することがある。
印字部12の各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Y,12Tは、当該インクジェット記録装置10が対象とする被記録媒体16の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図3参照)。
各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Y,12Tは、被記録媒体16の送り方向(図2,3に示す紙送り方向)に沿って上流側から処理液S、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、透明インク(T)の順に配置され、それぞれのヘッド12S,12K,12C,12M,12Y,12Tが紙送り方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
吸着ベルト搬送部22により被記録媒体16を搬送しつつ、各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Y,12Tからそれぞれ処理液及び異色のインク、透明インクを吐出することにより被記録媒体16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド12S,12K,12C,12M,12Y,12Tを液別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について被記録媒体16と印字部12を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、被記録媒体16の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙送り方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
紙送り方向の最上流側にあるヘッド12Sから被記録媒体16の所定の領域に処理液100Sが打滴された後に、被記録媒体16の処理液102Sが付着した処理液付着領域(図2には不図示、図7等に符号200で図示)には各色ヘッド12K,12C,12M,12Yから順にKインク100K、Cインク100C、Mインク100M、Yインク100Yが打滴される。更に、KCMYインクが打滴された後に、少なくとも処理液付着領域のうちKCMYインクが打滴されていない領域には透明インクヘッド12Tから透明インク100Tが打滴される。図2には、記録媒体に付着した処理液を符号102Sで図示する。
このように、被記録媒体16に付着した処理液102S上にKCMYインク102K,102C,102M,102Y及び透明インク100Tが打滴されると、処理液102Sの効果によりKCMYインク102K,102C,102M,102Yの着弾干渉が回避される。
なお、本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクやダークイエローなどのダーク系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
また、複数種類の処理液(例えば、粘度などの物性値が異なる処理液や組成の異なる処理液など)に対応して、処理液用のヘッドを複数備えてもよいし、1つのヘッドから複数の処理液を打滴可能に構成してもよい。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。色別の各ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図4(a) はヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図4(b) はその一部の拡大図である。また、図4(c) はヘッド50の他の構造例を示す平面透視図、図5はインク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図4(a),(b) 中の5−5線に沿う断面図である。被記録媒体16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド50は、図4(a),(b) に示したように、インク滴の吐出孔であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送方向と直交する主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
主走査方向に被記録媒体16の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図4(a) の構成に代えて、図4(c) に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドブロック50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで被記録媒体16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51と供給口54が設けられている。各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインク供給タンク(図4(a)〜(c)には不図示、図1に符号14で示すインク貯蔵/装填部に対応)と連通しており、該インク供給タンクから供給されるインクは図5の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の天面を構成し共通電極と兼用される加圧板56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されており、個別電極57に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形してノズル51からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
図5に示すアクチュエータ58にはPZT(Pb(Zr・Ti)O3 、チタン酸ジルコン酸鉛)などのセラミック材料を用いた圧電素子が好適に用いられる。もちろん、PVDF(Polyvinylidene fluoride 、ポリフッ化ビニリデン)やPVDF−TrFE(ポリフッ化ビニリデン3フッ化エチレン共重合体)などのフッ化樹脂材料を用いた圧電素子を用いてもよい。
かかる構造を有するインク室ユニット53を図4(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの列方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、高密度のノズル列を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、記録媒体の幅方向(主走査方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図4(a),(b)に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。
一方、上述したフルラインヘッドと被記録媒体16とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
言い換えると、被記録媒体16上で重なり合うように隣接して形成されるドットとなるインク滴を打滴するノズル51は主走査方向と角度θをなす列方向に沿って配置される。なお、本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。
〔制御系の説明〕
図6はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェイス70、システムコントローラ72、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84、光源ドライバ85等を備えている。
通信インターフェイス70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェイス部である。通信インターフェイス70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェイスやセントロニクスなどのパラレルインターフェイスを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェイス70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ74に記憶される。
メモリ74は、通信インターフェイス70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ72は、通信インターフェイス70、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ等のモータ88や後乾燥部42のヒータ等のヒータ89を制御する制御信号を生成する。
メモリ74には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、メモリ74は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって後乾燥部42やインクジェット記録装置10内及びヘッド50内の温度調整用ヒータなどのヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて処理液ヘッド12S、各色のヘッド12K,12C,12M,12Y、透明インクヘッド12Tのアクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
光源ドライバ85は、図1、2に示すUV光源41のオンオフ(照射タイミング、照射時間)、照射光量などを制御する制御ブロックとして機能する。即ち、プリント制御部80から与えられる制御信号に基づいて、UV光源41のオンオフを制御するとともに、UV光源41の照射量を設定する。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェイス70を介して外部から入力され、メモリ74に蓄えられる。この段階では、RGBの画像データがメモリ74に記憶される。
メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、該プリント制御部80において処理液の打滴領域(付着領域)、KCMYインクの打滴領域及び透明インクの打滴領域が決められ、処理液、KCMYインク及び透明インクごとのドットデータに変換される。即ち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをKCMYの4色のドットデータに変換する処理及び透明インクのドットデータに変換する処理を行うとともに、処理液のドットデータに変換する処理を行う。プリント制御部80で生成された各ドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。なお、本インクジェット記録装置10における打滴制御の詳細は後述する。
ヘッドドライバ84は、画像バッファメモリ82に記憶された各ドットデータに基づき、ヘッド50の駆動制御信号を生成する。ヘッドドライバ84で生成された駆動制御信号がヘッド50に加えられることによって、ヘッド50から処理液及びKCMYインク、透明インクが打滴される。被記録媒体16の搬送速度に同期してヘッド50から打滴を制御することにより、被記録媒体16上に画像が形成される。
図6のプログラム格納部90には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ72の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部90はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェイスを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記憶媒体のうち、複数の記憶媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部90は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
なお、本例では、機能ブロックとしてシステムコントローラ72やメモリ74、プリント制御部80などを個別のブロックとして図示したが、これらを集積化して1つのプロセッサとして構成してもよい。また、システムコントローラ72の一部の機能と、プリント制御部80の一部の機能と、を1つのプロセッサとして実現することも可能である。
〔打滴制御の説明〕
次に、本発明に係る打滴制御(画像形成方法)について説明する。図7(a)は、被記録媒体16に設定された処理液付着領域200及び画像形成領域202を表した平面図(図7(b)に示す画像形成面16A側)であり、図7(b)は図7(a)中Aで示す方向から見た図である。図7(a)に実線で示す符号200は、被記録媒体16の画像形成面に決められたKCMYインク(図8(a),(b)に符号206で図示)が打滴される画像形成領域202(破線で図示)によって描画が行われる範囲よりも広くなるように決められ、処理液による描画が行われる処理液付着領域である。なお、図7(b)に示す処理液204は、図2に符号102Sで示す被記録媒体16に付着した処理液102Sに相当する。
図8(a),(b)には、被記録媒体16に付着した処理液204の上にKCMYインク206が打滴された状態を示す。図7(a),(b)に示すように、被記録媒体16の画像形成面16Aに処理液204が付着すると、図8(a),(b)に示すように、被記録媒体16に付着した処理液204の上にKCMYインク206による描画が行われる。本例に示す打滴制御では、図8(b)に示すように処理液204により描画が行われる処理液付着領域200をKCMYインクにより描画が行われる画像形成領域202よりも大きくすることで、図8に示す処理液204の平坦領域204AにKCMYインクが着弾し(即ち、処理液204の周辺部204BにKCMYインク206が着弾せず)、処理液204の周辺部204Bの傾斜によってKCMYインク206が着弾時(着弾直後)に移動してしまいドット形成位置がずれてしまうことが防止される。
図9(a),(b)には、KCMYインクが打滴された後に、処理液204が付着している処理液付着領域200のうち、KCMYインクが打滴される画像形成領域202の周辺領域に設定された透明インク打滴領域210(図9(b)に図示)に透明インク212が打滴された状態を示す。
図9(b)に示すように、処理液付着領域200のうちKCMYインクが打滴されていない領域を含んだ透明インク打滴領域210には透明インク212が打滴される。即ち、画像形成領域202よりも広い領域に設定された処理液付着領域200をKCMYインク206及び透明インク212のうち少なくとも何れか一方で完全に覆い隠すように、透明インク212が打滴される。言い換えると、処理液付着領域200のうち、画像形成領域202を除く非画像形成領域(不図示)を少なくとも完全に覆うように透明インク212が打滴される。
処理液付着領域200に付着した処理液204上に、KCMYインク206及び透明インク212のうち少なくとも何れか一方が打滴されると、KCMYインク及び透明インクに含有される重合性化合物(例えば、モノマー、オリゴマー、モノマーとオリゴマーを含む化合物など)と、処理液204に含有される重合開始剤が混合する。
この混合液に図1等に示すUV光源41からUV光が照射されると、重合反応が開始され、処理液204、KCMYインク206及び透明インク212が被記録媒体16上に硬化定着する。
図10には、文字「A」(画像220)が描画された被記録媒体16を示す。図10に示す画像220に対して、処理液204が打滴される処理液付着領域200(斜線ハッチで図示)は、「A」の外縁部分224及び中抜き部分226の内側に設定される。このように、図10に示す例では、「A」の中抜き部分にも処理液付着領域200が適宜設定される。即ち、本例では、処理液付着領域200が設定される画像形成領域202の周辺部には、図10に示すように、当該画像の中抜き部などを含んでいてもよい。
図10に示す画像形成領域202(塗りつぶしで図示)には、該画像220の形成に必要なKCMYインク206が適宜打滴され、KCMYインク206及び透明インク212で処理液付着領域200のすべてを覆い隠すように透明インク打滴領域210が決められ、該透明インク打滴領域210には透明インク212が打滴される。図10には、透明インク打滴領域210に着弾した透明インク212の一部を図示する。
〔打滴制御部の説明〕
図11は、上述した打滴制御を行う打滴制御部の構成を示すブロック図である。本例に示す打滴制御によれば、図6に示す通信インターフェイスを介してホストコンピュータ86等から図11に示す画像データ300を取得すると、該画像データ300に基づいて処理液付着領域算出部302において、図7(a)等に示す処理液付着領域200が決められる。また、図11の画像形成領域算出部304において、図8(a)等に示す画像形成領域(KCMY打滴領域)202が決められる。更に、図11の透明インク打滴領域算出部306において、図9(a)等に示す透明インク打滴領域210が決められる。
なお、図9等に図示する透明インク打滴領域210は、画像形成領域202と重ならないように決められることが好ましい。また、図7等に図示する処理液付着領域200の外縁よりも外側の部分及び内縁部分よりも内側の部分を含んでいてもよい。
即ち、処理液付着領域200の外縁よりも外側部分及び内縁部分よりも内側部分に透明インク212を打滴することで、処理液付着領域200の外縁近傍及び内縁近傍において未反応の処理液204が存在することを防止できる。なお、処理液付着領域200を被記録媒体16の画像形成可能領域の全域とすることも可能である。但し、この場合には処理液204及び透明インク212の消費量が大きくなるので、処理液付着領域200は、画像形成領域202の近傍(外縁部分よりも外側及び内縁よりも内側に数ドットの範囲)とする態様が好ましい。
また、処理液付着領域200は、処理液204及び透明インク212の着弾位置の誤差を考慮して決めることがより好ましい。
このようにして、処理液付着領域200、画像形成領域202、透明インク打滴領域210が決められると、図11の処理液ドットデータ生成部312、KCMYインクドットデータ生成部314、透明インクドットデータ生成部316において処理液204、KCMYインク206、透明インク212の各ドットデータが算出される。
処理液付着領域200、画像形成領域202及び透明インク打滴領域210の一例を挙げると、図9(a)に示すように、画像形成領域202の周辺1.5ドットの範囲を処理液付着領域200とし、画像形成領域202の周辺2ドットの範囲を透明インク打滴領域210とする態様がある。
なお、処理液付着領域200と画像形成領域202及び透明インク打滴領域210との関係は、被記録媒体16の種類や処理液204、KCMYインク206、透明インク212の物性値などによって適宜変更される。例えば、KCMYインク206及び透明インクの処理液に対する表面張力が大きくなれば、処理液付着領域200を広げるように処理液付着領域200を決めるとよい。
このようにして生成された処理液204、KCMYインク206、透明インク212の各ドットデータから、処理液ヘッド駆動信号生成部322、KCMYインクヘッド駆動信号生成部324、透明インク駆動信号生成部326によって駆動信号が生成される。各駆動信号には、処理液ヘッド駆動部332、KCMYインク駆動部344、透明インク駆動部336によって所定の信号処理が施され、図6に示す各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Y,12Tに備えられたアクチュエータ58(図5に図示)に与えられる。
例えば、処理液ヘッド駆動信号生成部322、KCMYインクヘッド駆動信号生成部324では、デジタルデータの駆動信号が生成され、処理液ヘッド駆動部332、KCMYインクヘッド駆動部334、透明インクヘッド駆動部336において該デジタルデータの駆動信号に、A/D変換、増幅などの処理を施す態様がある。
なお、本例では、図11に示す処理液付着領域算出部302、画像形成領域算出部304、透明インク打滴領域算出部306、処理液ドットデータ生成部312、KCMYインクドットデータ生成部314、透明インクドットデータ生成部316は、図6に示すプリント制御部80に含まれ、処理液ヘッド駆動信号生成部322、KCMYインクヘッド駆動信号生成部324、透明インク駆動信号生成部326、処理液ヘッド駆動部332、KCMYインクヘッド駆動部334、透明インクヘッド駆動部336は、図6に示すヘッドドライバ84に含まれる。
もちろん、上述した打滴制御部の構成はあくまでも一例であり、図6のプリント制御部80やヘッドドライバ84の構成に応じて適宜変更(追加、削除)可能である。
〔処理液、KCMYインク、透明インクの説明〕
次に、本発明に係るインクジェット記録装置10に用いられるインクセットについて説明する。本発明に適用されるインクセットは、上述した処理液(図7(a)等の符号202)、KCMYインク(図8(a)等の符号206)、透明インク(図9(a)の符号212)を含んで構成される。
即ち、本発明に適用されるインクセットは、処理液204とKCMYインク206及び透明インク212とを含む複数種の液体を用い、前記処理液204及びKCMYインク206、透明インク212を被記録媒体16上に同時に付与するか、又はいずれか一方を先に、他方をその後に、両液体が接触するように付与することによって画像を形成し、重合開始剤を含有する処理液204と、インク色材と重合性化合物とを含有するKCMYインク206及びインク色材を含有せず重合性化合物を含有する透明インク212と、を付与することにより、滲みや着弾干渉を効果的に抑制することができる。
本例に適用される処理液中には、滲み、着弾干渉の発生の更なる抑制という観点から、(1)25℃での粘度が100mPa・s以下又は60℃での粘度が30mPa・s以下であり、且つ(2)沸点が100℃よりも高い高沸点有機溶媒を含有し、更に、KCMYインクが処理液上に着弾した後に、該KCMYインクの広がり(該KCMYインクによって形成されるドット)の広がりを抑える拡散防止剤及び重合開始剤が含有されている。
上記(1)の粘度条件のいずれをも満たさない高沸点有機溶媒では、粘度が高くなり、記録媒体上への液体の付与に支障をきたす場合がある。一方、(2)の沸点条件を満たさない高沸点有機溶媒では、沸点が低くなりすぎて画像形成中に蒸発し、本発明の着弾干渉回避の効果を阻害することがある。また、蒸発して大気中に放出されるということは、環境面からも好ましくない。
なお、上記(1)の条件の内、25℃での粘度は、更に70mPa・s以下であることが好ましく、40mPa・s以下であることがより好ましく、20mPa・s以下であることが特に好ましい。60℃での粘度は、更に20mPa・s以下であることが好ましく、10mPa・s以下であることが特に好ましい。ここで、本発明における「粘度」は、東機産業(株)社製のRE80型粘度計を用いて求めた粘度をさす。RE80型粘度計は、E型に相当する円錐ロータ/平板方式粘度計であり、ロータコードNo.1番のロータを用い、10rpmの回転数にて測定を行う。但し、60mPa・sより高粘なものについては、必要により回転数を5rpm、2.5rpm、1rpm、0.5rpm等に変化させて測定を行う。
また、(2)の条件である沸点は、150℃以上であることがより好ましく、170℃以上であることが特に好ましい。更に、上記高沸点有機溶媒は、融点が80℃以下であることが好ましく、水の溶解度(25℃)が4g以下であることが好ましい。水の溶解度は、更に3g以下であることが好ましく、2g以下であることがより好ましく、1g以下であることが特に好ましい。本例における「水の溶解度」とは、25℃における高沸点有機溶媒中の水の飽和濃度であり、25℃での高沸点有機溶媒100gに溶解できる水の質量(g)を意味する。
なお、本例では、被記録媒体16上に打滴される液体(インク)の好ましい物性は、各液体の粘度が5〜100mPa・sである態様が好ましく、10〜80mPa・sがより好ましい。インク組成物の表面張力は20〜60mN/mが好ましく、30〜50mN/mがより好ましい。
更に好ましい物性は、処理液204とKCMYインク206及び透明インク212との関係において、粘度差が25mPa・s以内であり、表面張力は20mN/m以内である。また、液滴の質量には特に制限はなく、形成される画像の鮮鋭度により選択されるが、一般的には1つの液体の1液滴あたりの質量は0.5pl〜10pl程度であることが好ましい。
KCMYインク206及び透明インク212より先に処理液204を処理液ヘッド12Sから打滴する場合、処理液204自体は被記録媒体16に直接接するため着弾干渉が発生し、打滴された液滴の周辺部はギザギザの状態となる。しかし、処理液はインク色材を含んでいないため、着弾干渉の発生は問題とはならない。
また、KCMYインク206は、既に処理液204が付与された被記録媒体16上に、処理液204と接触するように打滴されるため、KCMYインクの各インク滴間(同色インク間及び異色インク間を含む)における着弾干渉は発生せず、各インク滴により形成されたドット形状が保持された形となる。
インク色材を含むKCMYインク206及びインク色材を含まない透明インク212には、UV硬化型モノマー、UV硬化型オリゴマー及びこれらの混合物のうち少なくとも何れか1つの重合性化合物が含まれている。
KCMYインク206及び透明インク212が処理液204上に着弾し、KCMYインク206及び透明インク212と処理液204が接触すると、KCMYインク206の着弾干渉が回避されるとともに、処理液204の重合開始剤がKCMYインク206及び透明インク212に混合する。この混合液にUV光を照射すると該混合液(即ち、処理液204、KCMYインク206及び透明インク212)が硬化して被記録媒体16上に定着する。
処理液204のみに重合開始剤が含有される態様では、UV光源41から照射されるUV光のもれ光がKCMYインク206及び透明インク212を打滴するヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tに到達しても、上記各ヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tに備えられたノズル51(図5に図示)のインクは硬化せず、各ヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tのノズル詰まりを防ぐことができる。
なお、本例に適用されるインクセットでは、重合開始剤は、KCMYインク206及び透明インク212に含有されていてもよい。インク(本例ではインク色材を含有するKCMYインク206とインク色材を含有しない透明インク212)と重合開始剤を含まない処理液204とを用いる2液式では、被記録媒体16上の画像形成領域(図7に符号202で図示)への1打滴当たりの液体の付与量のバランスとしては、KCMYインク付与量及び透明インク付与量を1とした場合の処理液付与量(質量比)は、0.05〜5の範囲であることが好ましく、0.07〜1の範囲であることがより好ましく、0.1〜1の範囲であることが特に好ましい。KCMYインク206に対する透明インク212の比率が5以下であることにより、レリーフ感の観点で良好な画像品質が得られ、また、0.05以上であることにより、本発明の効果である着弾干渉回避が充分に行われる。
なお、KCMYインク206及び透明インク212に重合開始剤を含有すると、図1に示すUV光源41から照射されるUV光のもれ光が、ヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tのノズル形成面(吐出面)に到達する場合、各ヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tのノズル51の内部において、当該ノズル51内のインクが重合反応して硬化してしまい、当該ノズル51のインク詰まりの原因となる。特に、UV光源41に最も近い透明インクヘッド12Tでは、他のヘッドに比べてUV光源41から照射されるUV光のもれ光が到達やすいために、このようなもれ光によってノズル51内のインクが硬化する可能性が高くなる。したがって、KCMYインク206及び透明インク212に重合開始剤を含有する態様では、UV光源41と各ヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tとの間にUV光のもれ光を遮る遮蔽部材を備えることがより好ましい。
上述した遮蔽部材の一例を挙げると、UV光源41と透明インクヘッド12Tとの間に遮蔽板を供えてもよいし、各ヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tのノズル形成面にシャッター機構を備え、UV光源41の照射タイミング及び各ヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tの打滴タイミングに合わせて、該シャッター機構の開閉を制御してもよい。
また、重合開始剤を処理液204及び透明インク212に含有するように構成してもよい。重合開始剤を透明インクに含有することで、透明インク212を確実に硬化させることができ、更に、KCMYインク206に対応するヘッド12K,12C,12M,12YのUV光源41から照射されるUV光のもれ光によるノズル詰まりを防ぐことができる。
なお、透明インク212に代わり被記録媒体16と同一色(或いは同系色)のインクを用いて少なくとも非画像形成領域を完全に覆うように構成してもよい。ここでいう同系色にはライトインク、ダークインクなどがあり、例えば、被記録媒体16の色がシアン色の場合、透明インク212に変わりシアン或いはライトシアンインクを用いるように構成してもよい。
〔硬化エネルギーの説明〕
本例に示すインクジェット記録装置10では、優れた定着性を得る観点から、画像形成後エネルギーを付与することによって画像を被記録媒体16に固定する工程が設けられている。
即ち、被記録媒体16上に付着された処理液204と、KCMYインク206と、透明インク212の混合液にエネルギーを付与することで、重合、硬化反応より、強固な画像を効率よく形成することができる。本例では、このようなエネルギー付与はUV光などの輻射線照射により行われる。
即ち、UV光源41によるエネルギー(UV光)付与により、混合された液体中の重合開始剤の分解による活性種の発生が促進されるとともに、活性種の増加や温度の上昇により、活性種に起因する重合性化合物の重合硬化反応が促進される。
本例では、重合性化合物の重合を進行させるための露光光源の一例として紫外線光原を示したが、これ以外にも、可視光線、α線、γ線、X線、電子線などを照射してエネルギー付与を行うこともできるが、これらのうち、紫外線、可視光線を用いることがコスト及び安全性の点から好ましく、紫外線を用いることが更に好ましい。硬化反応に必要なエネルギー量は、重合開始剤の種類や含有量などによって異なるが、一般的には、1〜500mJ/cm2程度である。
〔被記録媒体の説明〕
本発明においては、インク浸透性の被記録媒体、インク非浸透性の被記録媒体共に使用することができる。インク浸透性の被記録媒体としては、普通紙、インクジェット専用紙、コート紙、電子写真共用紙、布、不織布、多孔質膜、高分子吸収体等が挙げられる。これらについては、特開2001−1891549号公報などに「被記録材」として記載されている。
本発明の優れた効果は、インクの浸透が遅い或いは、インクが浸透しない被記録媒体で顕著に発現する。インクの浸透が遅い或いは、インクが浸透しない被記録媒体としては、アート紙、合成樹脂、ゴム、樹脂コート紙、ガラス、金属、陶器、木材等が挙げられる。加えて機能を付加するために、これら材質を複数組み合わせ複合化した基材も使用することができる。
合成樹脂としては、いかなる合成樹脂も用いることができるが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブタジエンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等、ジアセテート、トリアセテート、ポリイミド、セロハン、セルロイド等が挙げられ、これらの合成樹脂基材の厚みや形状は、フィルム状でもよいし、カード状、ブロック状でもよく、何ら限定されることはない。また、これら合成樹脂は透明でも不透明でもよい。
合成樹脂の使用形態としては、所謂軟包装に用いられるフィルム状で用いることも好ましく、各種非吸収性のプラスチック及びそのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、PNyフィルム、PVCフィルム、PEフィルム、TACフィルム等を挙げることができる。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、ゴム類などが使用できる。
樹脂コート紙としては、例えば、透明ポリエステルフィルム、不透明ポリエステルフィルム、不透明ポリオレフィン樹脂フィルム、及び紙の両面をポリオレフィン樹脂でラミネートした紙支持体等が挙げられるが、特に好ましいのは紙の両面をポリオレフィン樹脂でラミネートした紙支持体である。
金属としては、いかなる金属も用いることが可能であるが、アルミニウム、鉄、金、銀、銅、ニッケル、チタン、クロム、モリブデン、シリコン、鉛、亜鉛等、又はステンレス等のこれらの複合材料が好ましく用いられる。
なお、本発明に適用される被記録媒体としては、更に、CD−ROM、DVD−ROM等の読み出し専用光ディスク、CD−R、DVD−R等の追記型光ディスク、更には書き換え型光ディスク等を用いることもでき、レーベル面側にインク受容層および光沢付与層を付与することもできる。
〔他の実施形態〕
処理液204は必ずしも処理液ヘッド12Sからの打滴によって被記録媒体16上に付与する必要はなく、他の手段によって付与してもよい。処理液204を被記録媒体16に付着させると同時、又は付着した後に、KCMYインク206及び透明インク212をヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tのノズル51から打滴することが、滲みや着弾干渉の抑制の観点から好ましい。
被記録媒体16に処理液204を付与する態様には、柔軟性を有するローラを被記録媒体16に接触させて処理液を塗布する等の構成が簡易な塗布部材を備えてもよいし、塗布装置を備えてもよい。上記塗布装置としては、特に制限はなく公知の塗布装置を目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エアドクターコーター、ブレードコーター、ロットコーター、ナイフコーター、スクイズコーター、含浸コーター、リバースロールコーター、トランスファーロールコーター、グラビアコーター、キスロールコーター、キャストコーター、スプレイコーター、カーテンコーター、押出コーター等が挙げられる。詳しくは、原崎勇次著「コーティング工学」を参照されたい。また、処理液ヘッド12Sと該塗布手段とを併用する態様も可能である。
上述した実施形態では、印字部12の最上流に1つの処理液ヘッド12Sを配置したが(図2参照)、処理液ヘッド12SとKCMYインク206及び透明インク212に対応するヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tのうち最上流側のヘッドと処理液ヘッド12Sを一体に構成してもよい。即ち、1つのヘッドに備えられるノズルのうち、一部のノズル51から処理液204を打滴し、残りのノズル51からKCMYインク206及び透明インク212を打滴するように構成してもよい。更に、処理液ヘッド12S及びKCMYインクヘッド、透明インクヘッド12K,12C,12M,12Y,12Tを一体に構成してもよい。
なお、処理液204は、被記録媒体16上において所定の領域(図7に示す処理液付着領域)に略一様(略均一)に付着させればよいため、KCMYインク206及び透明インク212に比べると高密度ドット形成は要求されない。したがって、処理液ヘッド12Sは、KCMYインクヘッド12K,12C,12M,12Yや透明インクヘッド12Tに比べて、ノズル数を少なく(ノズル密度を低く)した構成も可能である。
処理液ヘッド12Sのノズル径をKCMYインクヘッド12K,12C,12M,12Yや透明インクヘッド12Tのノズル径よりも大きくする構成も可能である。処理液ヘッド12Sのノズル径を大きくすることで、より粘度の高い処理液204を打滴することが可能になる。
また、透明インク212は、処理液204が付着した処理液付着領域200(図7等に図示)を完全に覆うように打滴されるので、KCMYインクに比べて高密度のドット形成は要求されない。したがって、透明インクヘッド12Tは、KCMYインクヘッド12K,12C,12M,12Yに比べてノズル数を少なく(ノズル密度を低く)してもよいし、更に、ノズル径を大きくしてもよい。
このように、KCMYインク206を打滴するヘッド12K,12C,12M,12Yに比べて処理液204を打滴する処理液ヘッド12Sや透明インクヘッド12Tのノズル径を大きくすることで、処理液ヘッド12S及び透明インクヘッド12Tの製造容易性の向上が見込まれる。
なお、処理液204及び透明インク212の着弾位置誤差を考慮すると、処理液ヘッド12S及び透明インクヘッド12Tのノズル密度は略同一である態様が好ましく、処理液ヘッド12S及び透明インクヘッド12Tのノズル径も略同一である態様が好ましい。
処理液204及び透明インク212の着弾ばらつきによって、処理液付着領域に対してKCMYインク206及び透明インク212によって完全に覆うことができないと、未硬化の処理液部が残留してしまうため、透明インク打滴領域210の外縁部(内縁部)が処理液付着領域200の外縁部よりも外側となるように処理液付着領域200及び透明インク打滴領域210を決めることが好ましい。
また、印字部12の上流側にKCMYインクヘッド12K,12C,12M,12Yを備え、その後段(下流側)に透明インクヘッド12Tを備える態様を示したが、透明インクヘッド12TをKCMYインクヘッド12K,12C,12M,12Yの上流側に備えてもよい。
即ち、被記録媒体16上における処理液204が付着している処理液付着領域200のうち、KCMYインク206が打滴される画像形成領域202以外の領域である非画像形成領域(不図示)を完全に覆うように透明インク212を打滴し、その後、画像形成領域202にKCMYインク206が打滴されるように構成してもよい。
上述した構成によれば、透明インク212をKCMYインク206よりも先に打滴することで、KCMYインク206が着弾する際の不要な広がりを抑制することができ、ドット広がりによる画像品質の劣化を防止することができる。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10は、重合開始剤、拡散防止剤、高沸点有機溶媒を含む処理液204と、インク色材及びUV硬化型モノマー、UV硬化型オリゴマー、これらの混合物のうち少なくとも1つを含むKCMYインク206及び透明インク212を用いて被記録媒体16上に画像を形成する2液系のインクジェット記録装置において、被記録媒体16のKCMYインク206が打滴される画像形成領域202よりも広く決められた処理液付着領域200に処理液204を付着させるので、処理液上にKCMYインク206が着弾することで着弾干渉を防止するとともに、処理液204の周辺部の凹凸(傾斜部)にKCMYインク206が着弾することで当該インク206が移動してしまい、ドットの位置ずれによる画像品質の劣化を防止することができる。また、処理液付着領域200のうちKCMYインクが打滴されていない領域を完全に覆うように透明インク212が打滴されるので、被記録媒体16上に未反応の処理液204が残留することを防ぐことができる。
更に、処理液付着領域200を完全に覆うようにKCMYインク206及び透明インク212が打滴された後に、UV光を照射してKCMYインク206及び透明インク212を硬化させて、被記録媒体16上に形成された画像を定着させる。
本例では、被記録媒体16の全幅に対応する長さのノズル列を有するページワイドのフルライン型ヘッド50(12K,12C,12M,12Y)を用いたインクジェット記録装置10を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、短尺の記録ヘッドを往復移動させながら画像記録を行うシャトルヘッドを用いるインクジェット記録装置についても本発明を適用可能である。
また、本例では、ヘッド(インクジェットヘッド)50に備えられるノズル51からインクを吐出させて、被記録媒体16上に画像を形成するインクジェット記録装置10を示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、レジストなどインク以外の液体で画像(立体形状)を形成する画像形成装置や、ノズル(吐出孔)から薬液、水などを吐出されるディスペンサ等の液体吐出装置などにも広く適用可能である。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示す印字部の構成を示す拡大図 図1に示すインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図 図4中5−5線に沿う断面図 図1に示したインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 本発明に係る打滴制御における処理液付着領域を説明する図 本発明に係る打滴制御における画像形成領域を説明する図 本発明に係る打滴制御における透明インク打滴領域を説明する図 本発明に係る画像形成方法により形成された画像を示す図 図1に示すインクジェット記録装置の打滴制御ブロックの構成を示すブロック図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12S,12K,12C,12M,12Y,12T,50…ヘッド、16…記録媒体、41…UV光源、51…ノズル、80…プリント制御部、100K,100C,100M,100Y,100T,102K,102C,102M,102Y,206,212…インク、100S,102S,204…処理液、200…処理液付着領域、202…画像形成領域、210…透明インク打滴領域、302…処理液付着領域算出部、304…画像形成領域算出部、306…透明インク打滴領域算出部

Claims (8)

  1. 画像データに基づいて画像が形成される被記録媒体上の画像形成領域及び該画像形成領域の周辺領域に、少なくとも拡散防止剤と、重合開始剤と、高沸点有機溶媒と、を含有する第1の液を付着させる第1の液付着工程と、
    前記第1の液付着工程の後に、前記画像データに基づいて前記被記録媒体上に少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、色材と、を含有する第2の液を打滴する第2の液打滴工程と、
    前記第1の液付着工程の後に、前記被記録媒体上の少なくとも前記画像形成領域の周辺領域に、少なくとも輻射線硬化型重合性化合物を含有し、透明或いは前記被記録媒体と同系色を有する第3の液を打滴する第3の液打滴工程と、
    前記被記録媒体上で前記第1の液、前記第2の液及び前記第3の液に輻射線を照射する輻射線照射工程と、
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記第3の液は、重合開始剤を含有することを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  3. 画像データに基づいて画像が形成される被記録媒体上の画像形成領域及び該画像形成領域の周辺領域に、少なくとも拡散防止剤及び高沸点有機溶媒を含有する第1の液を付着させる第1の液付着工程と、
    前記第1の液付着工程の後に、前記画像データに基づいて前記被記録媒体上に少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、重合開始剤と、色材と、を含有する第2の液を打滴する第2の液打滴工程と、
    前記第1の液付着工程の後に、前記被記録媒体上の少なくとも前記画像形成領域の周辺領域に、少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、重合開始剤と、を含有し、透明或いは前記被記録媒体と同系色を有する第3の液を打滴する第3の液打滴工程と、
    前記被記録媒体上の前記第1の液、前記第2の液及び前記第3の液に輻射線を照射する輻射線照射工程と、
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
  4. 前記第3の液付着工程は、前記第2の液打滴工程と略同時或いは前記第2の液打滴工程の後に行われることを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成方法。
  5. 前記第2の液付着工程は、前記第3の液打滴工程と略同時或いは前記第3の液打滴工程の後に行われることを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成方法。
  6. 画像データに基づいて画像が形成される被記録媒体上の画像形成領域及び該画像形成領域の周辺領域に、少なくとも拡散防止剤と、重合開始剤と、高沸点有機溶媒と、を含有する第1の液を付着させる第1の液付着手段と、
    前記画像データに基づいて前記被記録媒体上に少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、色材と、を含有する第2の液を打滴する第2の液打滴手段と、
    前記被記録媒体上の少なくとも前記画像形成領域の周辺領域に、少なくとも輻射線硬化型重合性化合物を含有し、透明或いは前記被記録媒体と同系色を有する第3の液を打滴する第3の液打滴手段と、
    前記被記録媒体で前記第1の液、前記第2の液及び前記第3の液に輻射線を照射する輻射線照射手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記第3の液は、重合開始剤を含有することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 画像データに基づいて画像が形成される被記録媒体上の画像形成領域及び該画像形成領域の周辺領域に、少なくとも拡散防止剤と、高沸点有機溶媒と、を含有する第1の液を付着させる第1の液付着手段と、
    前記画像データに基づいて前記被記録媒体上に少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、重合開始剤と、色材と、を含有する第2の液を打滴する第2の液打滴手段と、
    前記被記録媒体上の少なくとも前記画像形成領域の周辺領域に、少なくとも輻射線硬化型重合性化合物と、重合開始剤と、を含有し、透明或いは前記被記録媒体と同系色を有する第3の液を打滴する第3の液打滴手段と、
    前記被記録媒体上で前記第1の液、前記第2の液及び前記第3の液に輻射線を照射する輻射線照射手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。

JP2005207212A 2005-07-15 2005-07-15 画像形成方法及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4827450B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005207212A JP4827450B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 画像形成方法及び画像形成装置
US11/483,657 US7717551B2 (en) 2005-07-15 2006-07-11 Image forming method and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005207212A JP4827450B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 画像形成方法及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007021886A true JP2007021886A (ja) 2007-02-01
JP4827450B2 JP4827450B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=37661292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005207212A Expired - Fee Related JP4827450B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 画像形成方法及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7717551B2 (ja)
JP (1) JP4827450B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213267A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
JP2009033437A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法
JP2009160877A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷方法および印刷装置
JP2009233968A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Fuji Xerox Co Ltd 記録装置
JP2011218571A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2011230501A (ja) * 2010-04-09 2011-11-17 Ricoh Co Ltd インクジェット法による膜の作製方法及び膜
JP2012223997A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法及びプログラム
CN103619597A (zh) * 2011-06-15 2014-03-05 惠普发展公司,有限责任合伙企业 打印系统
JP2015101050A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 セイコーエプソン株式会社 記録装置
US9139093B2 (en) 2010-12-02 2015-09-22 Seiko Epson Corporation Printed matter manufacturing method, printed matter manufacturing device, and printed matter
CN105291619A (zh) * 2014-07-29 2016-02-03 星云电脑股份有限公司 可使uv固化透明油墨具有透明色彩的数字喷绘打印方法
JP2016030356A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、印刷物
JP2016088026A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 セイコーエプソン株式会社 印刷方法、及び、印刷装置
JP2017149140A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 株式会社リコー 印刷システムのための保護膜ビットマップ生成
JP2017193113A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の画像形成方法
JPWO2016181914A1 (ja) * 2015-05-11 2018-03-01 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP2018051991A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 セイコーエプソン株式会社 印刷方法及び印刷媒体
WO2018092439A1 (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 昭和アルミニウム缶株式会社 飲料用缶の製造方法、印刷システム、および、飲料用缶

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4596743B2 (ja) * 2003-03-28 2010-12-15 富士フイルム株式会社 画像形成装置
JP4827450B2 (ja) * 2005-07-15 2011-11-30 富士フイルム株式会社 画像形成方法及び画像形成装置
US7651213B2 (en) * 2005-07-29 2010-01-26 Fujifilm Corporation Image forming apparatus and image forming method
NL1032217C2 (nl) * 2006-07-20 2008-01-29 Stork Digital Imaging Bv Drukwerkwijze en inktstraaldrukinrichting.
US20080184930A1 (en) * 2007-02-01 2008-08-07 Koji Furukawa Ink-jet recording device
EP1952998B1 (en) * 2007-02-01 2011-04-06 FUJIFILM Corporation Ink-jet recording device
JP2008246794A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Fujifilm Corp 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録装置
JP2008246793A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Fujifilm Corp 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録装置
JP5100422B2 (ja) * 2008-01-31 2012-12-19 キヤノン株式会社 画像形成装置及び画像形成方法、記録媒体及びプログラム
JP2009208350A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Fujifilm Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009248351A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd インクジェット記録装置における下地剤塗布方法
JP4780347B2 (ja) * 2008-10-10 2011-09-28 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP5223658B2 (ja) * 2008-12-24 2013-06-26 富士ゼロックス株式会社 記録装置
JP5604790B2 (ja) 2009-02-04 2014-10-15 セイコーエプソン株式会社 印刷方法及び印刷装置
JP2012056155A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Seiko Epson Corp 画像形成装置、及び、コンピュータープログラム
JP5764997B2 (ja) * 2011-03-22 2015-08-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP5838573B2 (ja) * 2011-03-22 2016-01-06 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP5811589B2 (ja) * 2011-05-18 2015-11-11 セイコーエプソン株式会社 印刷装置及び印刷方法
JP5858848B2 (ja) * 2012-03-30 2016-02-10 株式会社Screenホールディングス 印刷装置
US9440457B2 (en) * 2012-10-24 2016-09-13 Hewlett-Packard Indigo B.V. Media treatment apparatus
EP2931524B1 (en) * 2012-12-15 2020-04-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Control of printing systems to apply treatment
US10414172B2 (en) * 2013-01-31 2019-09-17 Hp Scitex Ltd. Printer and image processing
JP6136377B2 (ja) * 2013-03-05 2017-05-31 セイコーエプソン株式会社 印刷方法、及び、印刷装置
JP2014188807A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Seiko Epson Corp 印刷装置
CN104309309B (zh) * 2014-10-28 2016-03-30 北京美科艺数码科技发展有限公司 一种图像喷绘打印方法及打印装置
CN105922778B (zh) * 2015-02-27 2021-02-09 精工爱普生株式会社 喷墨记录方法及喷墨记录装置
US10421294B2 (en) * 2015-12-16 2019-09-24 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and recording method
US9944092B2 (en) * 2016-01-15 2018-04-17 Ricoh Company, Ltd. Post-processing agent application control device, image forming system, post-processing agent application control method and recording medium
WO2020049060A1 (en) * 2018-09-05 2020-03-12 Canon Production Printing Holding B.V. Method of ink jet printing using a primer
JP2022150650A (ja) * 2021-03-26 2022-10-07 キヤノン株式会社 印刷制御装置、印刷制御方法、及び、プログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0885218A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法
JPH10287035A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、記録物及びインクジェット記録装置
JP2000186243A (ja) * 1998-10-16 2000-07-04 Canon Inc インク、高分子化合物膜の形成方法及び画像形成方法
JP2002332434A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Canon Inc インクセット、被記録媒体に着色部を形成する方法及びインクジェット記録装置
JP2003191601A (ja) * 2001-10-15 2003-07-09 Canon Inc インクジェット記録方法、インクジェット記録画像及びインクジェット記録画像における光沢感の差の緩和方法
JP2004018546A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット用インクセット及びインクジェット画像形成方法
JP2005254806A (ja) * 2004-02-12 2005-09-22 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4096422B2 (ja) 1998-10-30 2008-06-04 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置および画像形成方法
JP2003012971A (ja) 2001-06-28 2003-01-15 Konica Corp インクジェット記録方法
JP4827450B2 (ja) * 2005-07-15 2011-11-30 富士フイルム株式会社 画像形成方法及び画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0885218A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法
JPH10287035A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、記録物及びインクジェット記録装置
JP2000186243A (ja) * 1998-10-16 2000-07-04 Canon Inc インク、高分子化合物膜の形成方法及び画像形成方法
JP2002332434A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Canon Inc インクセット、被記録媒体に着色部を形成する方法及びインクジェット記録装置
JP2003191601A (ja) * 2001-10-15 2003-07-09 Canon Inc インクジェット記録方法、インクジェット記録画像及びインクジェット記録画像における光沢感の差の緩和方法
JP2004018546A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット用インクセット及びインクジェット画像形成方法
JP2005254806A (ja) * 2004-02-12 2005-09-22 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213267A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
JP2009033437A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法
JP2009160877A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷方法および印刷装置
JP2009233968A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Fuji Xerox Co Ltd 記録装置
JP2011218571A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2011230501A (ja) * 2010-04-09 2011-11-17 Ricoh Co Ltd インクジェット法による膜の作製方法及び膜
US9139093B2 (en) 2010-12-02 2015-09-22 Seiko Epson Corporation Printed matter manufacturing method, printed matter manufacturing device, and printed matter
JP2012223997A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法及びプログラム
US9132667B2 (en) 2011-06-15 2015-09-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing system
US9415583B2 (en) 2011-06-15 2016-08-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing system
CN103619597A (zh) * 2011-06-15 2014-03-05 惠普发展公司,有限责任合伙企业 打印系统
US10093109B2 (en) 2011-06-15 2018-10-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing system
JP2015101050A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2016030356A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、印刷物
CN105291619A (zh) * 2014-07-29 2016-02-03 星云电脑股份有限公司 可使uv固化透明油墨具有透明色彩的数字喷绘打印方法
JP2016088026A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 セイコーエプソン株式会社 印刷方法、及び、印刷装置
JPWO2016181914A1 (ja) * 2015-05-11 2018-03-01 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP2017149140A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 株式会社リコー 印刷システムのための保護膜ビットマップ生成
JP2017193113A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の画像形成方法
JP2018051991A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 セイコーエプソン株式会社 印刷方法及び印刷媒体
CN107878057A (zh) * 2016-09-29 2018-04-06 精工爱普生株式会社 印刷方法以及印刷介质
CN107878057B (zh) * 2016-09-29 2021-02-09 精工爱普生株式会社 印刷方法以及印刷介质
WO2018092439A1 (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 昭和アルミニウム缶株式会社 飲料用缶の製造方法、印刷システム、および、飲料用缶

Also Published As

Publication number Publication date
US7717551B2 (en) 2010-05-18
US20070013759A1 (en) 2007-01-18
JP4827450B2 (ja) 2011-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4827450B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP4596250B2 (ja) 画像形成装置及び方法
JP4714949B2 (ja) 画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP3991362B2 (ja) 画像形成装置及び方法
US7410240B2 (en) Inkjet recording head and inkjet recording apparatus
JP5028862B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4742811B2 (ja) 画像形成方法
JP2007230232A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007112117A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007245732A (ja) 画像形成装置及び方法
JP2006218860A (ja) インクジェット記録装置
US20060214970A1 (en) Image forming apparatus and method
JP2004203025A (ja) 画像記録装置
JP4608992B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP3877168B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004237588A (ja) インクジェット記録装置
JP4539222B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2006088578A (ja) 画像形成装置及び方法
JP5617588B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP4815297B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2011093120A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2006341451A (ja) ノズルプレートの製造方法、ノズルプレート、液体吐出ヘッド、及び画像形成装置。
JP2007098879A (ja) インクジェット記録装置
JP2013132791A (ja) 印刷装置、及び、印刷方法
US7370928B2 (en) Droplet discharge control method and liquid discharge apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4827450

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees