JP7073625B2 - 画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
特に、前記水性インクを付与する画像部は紙のセルロース繊維が膨潤して、非画像部は膨潤しないことによるコックリングが発生することがあった。前記コックリングが発生すると搬送時に浮いてしまい搬送不良を引き起こすことがある。従来からこれらの問題を解決するために様々な技術が提案されているが、解決には至っていない。
本発明の画像形成装置は、記録媒体と、色材、有機溶剤、及び水を含むインクと、有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体と、前記記録媒体上に、前記インクを付与して画像部を形成する手段と、前記記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に、前記液体を付与する手段と、を有し、前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高く、前記画像部に前記液体を付与せず、加熱する手段を有することが好ましく、更に必要に応じてその他の手段を有する。
本発明の画像形成装置は、従来の耐コックリング性を向上する技術では、画像部のインクと非画像部の液体の接する部分の滲みを抑制するには不十分であり、特に、インク吸収性が少なく、滲みが発生しやすいコート紙等に対しては滲みが発生してしまうという問題があるという知見に基づくものである。
また、本発明の画像形成装置は、従来のインクセットでは、静的表面張力が高いため普通紙の画像濃度が低くなる傾向にあるという知見に基づくものである。
さらに、本発明の画像形成装置は、従来のカールやコックリングを低減する技術では、画像部と非画像部の差異による耐コックリング性が不十分であるという問題があるという知見に基づくものである。
また、本発明において、画像部に液体を付与しないとは、画像部の外周部の画像形成ドットよりも100μm以上内側に液体を付与しないことを意味する。
前記インクは、色材、有機溶剤、及び水を含み、界面活性剤、浸透剤を含むことが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含む。
色材としては特に限定されず、顔料、染料を使用可能である。
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。また、混晶を使用しても良い。
顔料としては、例えば、ブラック顔料、イエロー顔料、マゼンダ顔料、シアン顔料、白色顔料、緑色顔料、橙色顔料、金色や銀色などの光沢色顔料やメタリック顔料などを用いることができる。
無機顔料として、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
また、有機顔料としては、アゾ顔料、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性の良いものが好ましく用いられる。その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
顔料の具体例として、黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、または銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料があげられる。
さらに、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、138、150、153、155、180、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、184、185、190、193、202、207、208、209、213、219、224、254、264、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、等がある。
染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能であり、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記染料として、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド 52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー 9,45,249、C.I.アシッドブラック 1,2,24,94、C.I.フードブラック 1,2、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー 1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクドブラック 19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド 14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック 3,4,35が挙げられる。
前記有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、第1の有機溶剤、第2の有機溶剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記第1の有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グリセリンなどが挙げられる。
前記第2の有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,6-ヘキサントリオールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機溶剤が、第1の有機溶剤や第2の有機溶剤であると、インクの乾燥によるノズル詰まり、すなわち、吐出安定性の悪化の防止で優れた効果が得られる。詳しくは、前記第1の水溶性有機溶剤が、グリセリンであると、吐出安定性を向上できる。特に、プリンタヘッドをキャッピングせず開放状態で一定時間放置した後でもノズル詰まりを防止できる。前記第2の水溶性有機溶剤が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、及び1,2,6-ヘキサントリオールから選択される少なくとも1種であると、浸透性を上げることができる。
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学などから入手できる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、一般式(S-1)式で表わされる、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入したものなどが挙げられる。
(但し、一般式(S-1)式中、m、n、a、及びbは、それぞれ独立に、整数を表わし、Rは、アルキレン基を表し、R’は、アルキル基を表す。)
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF-618、KF-642、KF-643(信越化学工業株式会社)、EMALEX-SS-5602、SS-1906EX(日本エマルジョン株式会社)、FZ-2105、FZ-2118、FZ-2154、FZ-2161、FZ-2162、FZ-2163、FZ-2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、BYK-33、BYK-387(ビックケミー株式会社)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン株式会社)などが挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物などが挙げられる。 これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないため好ましく、特に一般式(F-1)及び一般式(F-2)で表わされるフッ素系界面活性剤が好ましい。
上記一般式(F-1)で表される化合物において、水溶性を付与するためにmは0~10の整数が好ましく、nは0~40の整数が好ましい。
一般式(F-2)
CnF2n+1-CH2CH(OH)CH2-O-(CH2CH2O)a-Y
上記一般式(F-2)で表される化合物において、YはH、又はCnF2n+1でnは1~6の整数、又はCH2CH(OH)CH2-CnF2n+1でnは4~6の整数、又はCpH2p+1でpは1~19の整数である。aは4~14の整数である。
上記のフッ素系界面活性剤としては市販品を使用してもよい。
この市販品としては、例えば、サーフロンS-111、S-112、S-113、S-121、S-131、S-132、S-141、S-145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC-93、FC-95、FC-98、FC-129、FC-135、FC-170C、FC-430、FC-431(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF-470、F-1405、F-474(いずれも、大日本インキ化学工業株式会社製);ゾニール(Zonyl)TBS、FSP、FSA、FSN-100、FSN、FSO-100、FSO、FS-300、UR、キャプストーンFS-30、FS-31、FS-3100、FS-34、FS-35(いずれも、Chemours社製);FT-110、FT-250、FT-251、FT-400S、FT-150、FT-400SW(いずれも、株式会社ネオス社製)、ポリフォックスPF-136A,PF-156A、PF-151N、PF-154、PF-159(オムノバ社製)、ユニダインDSN-403N(ダイキン工業株式会社製)などが挙げられ、これらの中でも、良好な印字品質、特に発色性、紙に対する浸透性、濡れ性、均染性が著しく向上する点から、Chemours社製のFS-3100、FS-34、FS-300、株式会社ネオス製のFT-110、FT-250、FT-251、FT-400S、FT-150、FT-400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF-151N及びダイキン工業株式会社製のユニダインDSN-403Nが特に好ましい。
インクにおける水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%~60質量%がより好ましい。
前記浸透剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、炭素数8以上のポリオール化合物、グリコールエーテル化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
グリコールエーテル化合物の具体例としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、消泡剤、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンなどが挙げられる。
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
前記液体は、有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まず、界面活性剤、水分散性樹脂を含むことが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含む。
前記液体としては、無色であることが好ましい。
前記水としては、前記インクと同様のものを用いることができる。
前記水分散性樹脂は、造膜性に優れ、かつ高撥水性、高耐水性、及び高耐候性を向上することができる。
前記付加系合成樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルエステル系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、不飽和カルボン酸系樹脂などが挙げられる。
前記天然高分子化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、セルロース類、ロジン類、天然ゴムなどが挙げられる。
これらの中でも、ポリウレタン樹脂、アクリル-シリコーン樹脂、フッ素系樹脂が好ましい。
前記市販品としては、例えば、DIC株式会社製のフルオネートFEM-500、FEM-600、ディックガードF-52S、F-90、F-90M、F-90N,アクアフランTE-5A;旭硝子株式会社製のルミフロンFE4300、FE4500、FE4400、アサヒガードAG-7105、AG-950、AG-7600、AG-7000、AG-1100などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記不飽和単量体の乳化重合の場合には、不飽和単量体、重合開始剤、界面活性剤、連鎖移動剤、キレート剤、pH調整剤等を添加した水にて反応させて樹脂エマルジョンを得るため、容易に水分散性樹脂を得ることができ、樹脂構成を容易に替えやすいため目的の性質を作りやすい。
また、前記50%累積体積粒径が、数十μmになるとインクジェットヘッドのノズル口より大きくなるため使用できないことがある。ノズル口より小さくとも粒径の大きな粒子がインク中に存在すると、吐出性を悪化させることがある。そこで、インク吐出性を阻害させないために、50%累積体積粒径(D50)としては、200nm以下が好ましく、150nm以下がより好ましい。
前記第1の有機溶剤としては、例えば、グリセリンなどが挙げられる。
前記第2の有機溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,6-ヘキサントリオールなどが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、浸透剤などが挙げられる。
前記画像部における単位面積あたりの前記インクの水分量WAと、前記非画像部における単位面積あたりの前記液体の水分量WBとの質量比(WA/WB)としては、0.7以上1.2以下が好ましく、0.8以上1.2以下がより好ましく、1.0以上1.1以下が特に好ましい。前記質量比(WA/WB)が、0.8以上1.2以下であると、画像形成部と非画像形成部との寸法変化の差異が少なくなりコックリングを抑制できる。
前記記録媒体は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、普通紙でもよく、例えば、支持体と、前記支持体の少なくとも一方の面に塗工層を有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなるコート紙でもよい。
前記支持体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、木材繊維主体の紙、木材繊維及び合成繊維を主体とした不織布のようなシート状物質などが挙げられる。
前記古紙パルプの原料としては、財団法人古紙再生促進センターの古紙標準品質規格表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。具体的には、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱紙、感圧紙等のプリンタ用紙;PPC用紙等のOA古紙;アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙等の塗工紙;上質紙、色上質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカートン等の非塗工紙、などの紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
(1)離解は、古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。
(2)除塵は、古紙に含まれる異物(プラスチックなど)及びゴミをスクリーン、クリーナー等により除去する。
(3)脱墨は、繊維より界面活性剤を用いて剥離された印刷インキをフローテーション法、又は洗浄法で系外に除去する。
(4)漂白は、酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白色度を高める。
前記アルキルケテンダイマーは、そのサイズ効果が高いことから添加量は少なくて済むが、記録用紙(メディア)表面の摩擦係数が下がり滑りやすくなるため、インクジェット記録時の搬送性の点からは好ましくない場合がある。
前記塗工層は、顔料及びバインダー(結着剤)を含有してなり、更に必要に応じて、界面活性剤、その他の成分を含有してなる。
前記水性樹脂としては、水溶性樹脂及び水分散性樹脂の少なくともいずれかを好適に用いられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記水溶性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコールの変性物;ポリウレタン;ポリビニルピロリドン及びポリビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、四級化したビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウムの共重合体等のポリビニルピロリドンの変性物;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等セルロース;カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等のセルロースの変性物;ポリエステル、ポリアクリル酸(エステル)、メラミン樹脂、又はこれらの変性物、ポリエステルとポリウレタンの共重合体等の合成樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、自家変性澱粉、カチオン化澱粉、又は各種変性澱粉、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ソーダ、アルギン酸ソーダなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、インク吸収性の観点から、ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエステルとポリウレタンの共重合体などが特に好ましい。
これらの中でも、ジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、ポリアリルアミン塩酸塩等の低分子量のカチオン性有機化合物と他の比較的高分子量のカチオン性有機化合物、例えば、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド)等とを組み合わせて使用するのが好ましい。併用することにより、単独使用の場合よりも画像濃度を向上させ、フェザリングが更に低減される。
ここで、前記コロイド滴定法によるカチオン当量の測定に当たっては、カチオン性有機化合物を固形分0.1質量%となるように蒸留水で希釈し、pH調整は行わないものとする。
また、エチレンオキサイド付加物については、水溶性を維持できる範囲にて、エチレンオキサイドの一部をプロピレンオキサイドあるいはブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドに置換したものも有効である。置換率は50%以下が好ましい。
前記非イオン界面活性剤のHLB(親水性/親油性比)としては、4以上15以下が好ましく、7以上13以下がより好ましい。
前記塗工層液の含浸又は塗布方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、コンベンショナルサイズプレス、ゲートロールサイズプレス、フィルムトランスファーサイズプレス、ブレードコーター、ロッドコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーターなど各種塗工機で塗工することができる。これらの中でも、コストの点から、抄紙機に設置されているコンベンショナルサイズプレス、ゲートロールサイズプレス、フィルムトランスファーサイズプレスなどで含浸又は付着させ、オンマシンで仕上げる方法が好ましい。
前記画像部を形成する手段は、記録媒体上に、前記インクを付与して画像部を形成する手段であり、更に必要に応じてその他の部材を有する。
前記画像部を形成する工程は、記録媒体上に、前記インクを付与して画像部を形成する工程であり、更に必要に応じてその他の処理を含む。
前記画像部を形成する工程は、前記画像部を形成する手段により好適に実施することができる。
前記液体を付与する手段は、記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に、前記液体を付与する手段であり、更に必要に応じてその他の部材を有する。
前記液体を付与する工程は、記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に、前記液体を付与する手段であり、更に必要に応じてその他の処理を含む。
前記液体を付与する工程は、前記液体を付与する手段により好適に実施することができる。
前記液体は、前記画像部に付与されない。
前記画像部を形成する手段、及び液体を付与する工程は、前記インク又は前記液体に、刺激(エネルギー)を印加し、前記インク又は前記液体を飛翔させて前記記録媒体に画像を形成することができる。
前記画像部を形成する手段、及び液体を付与する手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、インク吐出用の各種のノズルなどが挙げられる。
また、前記インクジェットノズルのノズル直径としては、30μm以下が好ましく、1μm以上20μm以下がより好ましい。
前記大きさとしては、3×10-15m3以上40×10-15m3以下(3pL以上40pL以下)が好ましい。
前記吐出噴射の速さとしては、5m/s以上20m/s以下が好ましい。
前記駆動周波数としては、1kHz以上が好ましい。
前記解像度としては、300dpi以上が好ましい。
前記加熱する手段は、記録媒体を加熱する手段である。
前記加熱する工程は、記録媒体を加熱する工程である。
前記加熱する工程は、記録媒体上に、前記記録媒体と前記液体とを印字後に行うことが好ましい。
前記加熱する工程は、前記加熱する手段により好適に実施することができる。
ここで、図6は、近赤外線照射装置の一例を示す概略図である。図6に示すように、前記近赤外線照射ユニット3は、近赤外線照射ランプ1と反射ミラー2とを備えている。
前記インクと液体のセットは、記録媒体上に付与されて画像部を形成する、色材、有機溶剤、及び水を含むインクと、前記画像部以外の非画像部に付与し、前記画像部には付与しない、有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体と、を有し、前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高く。
前記液体としては、前記画像形成装置における液体と同様のものを用いることができる。
前記液体は、記録媒体上に付与されて画像部を形成し、色材、有機溶剤、及び水を含むインクとともに用いられる、前記記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に付与し、前記画像部には付与しない、有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体であって、 前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高く、更に必要に応じてその他の成分を含む。
前記液体としては、前記画像形成装置における液体と同様のものを用いることができる。
前記組成物収容容器は、前記インク及び液体の少なくともいずれかを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有する。
次に、組成物収容容器について、図4及び図5を参照して説明する。ここで、図4は、前記組成物収容容器を示す概略図であり、図5は図4の組成物収容容器の変形例を示す概略図である。
前記記録物は、本発明の画像形成装置、及び画像形成方法により好適に記録される。
前記記録物は、記録媒体と、前記記録媒体上に、前記インク、及び液体を用いて形成される画像と、を有する。
また、前記記録物は、記録媒体上に、本発明のインクと液体のセットにおけるインクと液体を用いて形成された画像を有する。
また、前記記録媒体としては、コート紙を用いることが好ましい。
前記50%累積体積粒径(D50)は、粒度分布測定装置(装置名:ナノトラックUPA-EX150、日機装株式会社製)を用いて測定した。
前記粘度は、粘度計(装置名:RE-550L、東機産業株式会社製)を用いて25℃で測定した。
前記静的表面張力は、全自動表面張力計(装置名:CBVP-Z、協和界面科学株式会社製)を用いて25℃で測定した。
<マゼンタ顔料含有ポリマー粒子分散液の調製>
-ポリマー溶液Aの調製-
機械式撹拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを混合し、65℃に昇温した。
次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、さらに1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50質量%のポリマー溶液Aを800g得た。
ポリマー溶液Aを28gと、C.I.ピグメントレッド122 42g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水13.6gを十分に撹拌した後、ロールミルを用いて混練した。得られたペーストを純水200gに投入し、充分に撹拌した後、エバポレータを用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、さらに粗大粒子を除くためにこの分散液を平均孔径が5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにて加圧濾過し、マゼンタ顔料濃度が15質量%、固形分濃度が20質量%のマゼンタ顔料含有ポリマー粒子分散液を得た。得られたマゼンタ顔料含有ポリマー粒子分散液におけるポリマー粒子の50%累積体積粒径(D50)を測定したところ、127nmであった。
<シアン顔料含有ポリマー粒子分散液の調製>
顔料含有ポリマー粒子分散液の調製例1において、C.I.ピグメントレッド122をフタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)に変更した以外は、顔料含有ポリマー粒子分散液の調製例1と同様にして、シアン顔料濃度が15質量%、固形分濃度が20質量%のシアン顔料含有ポリマー粒子分散液を得た。得られたシアン顔料含有ポリマー粒子分散液におけるポリマー粒子の50%累積体積粒径(D50)を測定したところ、93nmであった。
<イエロー顔料含有ポリマー粒子分散液の調製>
顔料含有ポリマー粒子分散液の調製例1において、C.I.ピグメントレッド122をモノアゾイエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー74)に変更した以外は、顔料含有ポリマー粒子分散液の調製例1と同様にして、イエロー顔料濃度が15質量%、固形分濃度が20質量%のイエロー顔料含有ポリマー粒子分散液を得た。得られたイエロー顔料含有ポリマー粒子分散液におけるポリマー粒子の50%累積体積粒径(D50)を測定したところ、76nmであった。
<カーボンブラック顔料含有ポリマー粒子分散液の調製>
顔料含有ポリマー粒子分散液の調製例1において、C.I.ピグメントレッド122をカーボンブラック(商品名:FW100、エボニックジャパン株式会社製)に変更した以外は、顔料含有ポリマー粒子分散液の調製例1と同様にして、カーボンブラック顔料濃度が15質量%、固形分濃度が20質量%のカーボンブラック顔料含有ポリマー粒子分散液を得た。得られたカーボンブラック顔料含有ポリマー粒子分散液におけるポリマー粒子の50%累積体積粒径(D50)を測定したところ、104nmであった。
<インク1の調製>
1,2-ブタンジオール23.00質量%、グリセリン7.00質量%、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール2.00質量%、界面活性剤としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル(商品名:ソフタノール(登録商標)EP-7025、株式会社日本触媒製)1.00質量%、防黴剤として商品名:Proxel GXL(アビシア社製)0.05質量%、消泡剤としてシリコーン消泡剤(商品名:KM-72F、信越化学工業株式会社製)0.05質量%、及び純水を添加、混合し、1時間撹拌を行い均一に混合し、混合液を得た。得られた混合液に、マゼンタ顔料含有ポリマー粒子分散液53.30質量%を添加し、合計を100質量%とし、1時間撹拌して分散液を得た。得られた分散液を平均孔径が5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子やごみを除去して、インク1を得た。
<インク2~7の調製>
インクの調製例1において、組成を下記表1に変更した以外は、インクの調製例1と同様にして、インク2~7を得た。組成を下記表1に示す。
・ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル:DuPont社製、商品名:ゾニールFS-300、有効成分:40.0質量%
・ポリオキシアルキレンアルキルエーテル:株式会社日本触媒製、商品名:ソフタノール(登録商標)EP-7025
・Proxel GXL:アビシア社製
・シリコーン消泡剤:信越化学工業株式会社製、商品名:KM-72F
<液体1の調製>
1,2-ブタンジオール23.00質量%、グリセリン7.00質量%、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール2.00質量%、界面活性剤としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル(商品名:ソフタノール(登録商標)EP-7025、株式会社日本触媒製)1.50質量%、防黴剤として商品名:Proxel GXL(アビシア社製)0.05質量%、消泡剤としてシリコーン消泡剤(商品名:KM-72F、信越化学工業株式会社製)0.05質量%、及び合計が100質量%となるように純水を残量添加、混合し、1時間撹拌を行い均一に混合し、分散液を得た。得られた分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子やごみを除去して、液体1を得た。
<液体2、3、及び6~7の調製>
液体の調製例1において、組成を下記表2に変更した以外は、液体の調製例1と同様にして、液体2、3、及び6~7を得た。組成を下記表2に示す。
<液体4の調製>
1,5-ペンタンジオール21.00質量%、グリセリン7.00質量%、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール2.00質量%、界面活性剤としてポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル(商品名:ゾニールFS-300、DuPont社製、有効成分:40.0質量%)2.50質量%、防黴剤として商品名:Proxel GXL(アビシア社製)0.05質量%、消泡剤としてシリコーン消泡剤(商品名:KM-72F、信越化学工業株式会社製)0.05質量%、及び純水を添加、混合し、1時間撹拌を行い均一に混合し、混合液を得た。得られた混合液に、アクリル-シリコーン樹脂エマルジョン10.00質量%を添加し、合計を100質量%とし、1時間撹拌して分散液を得た。得られた分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子やごみを除去して、液体4を得た。
<液体5の調製>
液体の調製例6において、組成を下記表2に変更した以外は、液体の調製例7と同様にして、液体5を得た。組成を下記表2に示す。
・ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル:DuPont社製、商品名:ゾニールFS-300、有効成分:40.0質量%
・ポリオキシアルキレンアルキルエーテル:株式会社日本触媒製、商品名:ソフタノール(登録商標)EP-7025
・アクリル-シリコーン樹脂エマルジョン:昭和電工株式会社製、商品名:ポリゾールROY6312、固形分濃度:37.2質量%
・ポリウレタン樹脂エマルジョン:三井化学株式会社製、商品名:タケラックW5661、固形分濃度:35.0質量%
・Proxel GXL:アビシア社製
・シリコーン消泡剤:信越化学工業株式会社製、商品名:KM-72F
<記録媒体1の作製>
-支持体の作製-
下記組成の0.3質量%スラリーを長網抄紙機で抄造し、坪量79g/m2の支持体を作製した。なお、抄紙工程のサイズプレス工程にて、酸化澱粉水溶液を固形分付着量が片面当り、1.0g/m2になるように塗布した。
--スラリーの組成--
・広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)・・・80質量部
・針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)・・・20質量部
・軽質炭酸カルシウム(商品名:TP-121、奥多摩工業株式会社製)・・・10質
量部
・硫酸アルミニウム・・・1.0質量部
・両性澱粉(商品名:Cato3210、日本エヌエスシー株式会社製)・・・1.0質量部
・中性ロジンサイズ剤(商品名:NeuSize M-10、ハリマ化成グループ株式会社製)・・・0.3質量部
・歩留まり向上剤(商品名:NR-11LS、ハイモ株式会社製)・・・0.02質量部
顔料としての体積平均粒径2μm以下の割合が97質量%のクレー70質量部、体積平均粒径1.1μmの重質炭酸カルシウム30質量部、接着剤としてのガラス転移温度(Tg)が-5℃のスチレン-ブタジエン共重合体エマルジョン7質量部、リン酸エステル化澱粉0.7質量部、及び助剤としてのステアリン酸カルシウム0.5質量部、及び水を加えて固形分濃度60質量%の塗工液を得た。
得られた塗工液を、作製した支持体に片面当り固形分付着量が8g/m2になるように、ブレードコーターを用いて両面塗工し、熱風乾燥後、段スーパーカレンダー処理を行い、記録媒体1を得た。
記録媒体1~4について、動的走査吸液計(型式:KS350D、協和精工株式会社製)を用いて、純水の吸収曲線を測定した。吸収曲線は、転移量(mL/m2)と接触時間の平方根√(ms)でプロットして一定の傾きを持つ直線とし、内挿により一定時間後の接触時間100ms及び400msにおける純水の転移量の値を測定した。なお、測定は23℃、50%RHの環境条件で行った。結果を下記表3に示す。
記録媒体2:グラビア印刷用コート紙、日本製紙株式会社製、商品名:スペースDX、坪量:56g/m2
記録媒体3:オフセットコート紙、日本製紙株式会社製、商品名:オーロラコート、坪量:104.7g/m2
記録媒体4:普通紙、リコージャパン株式会社製、商品名:マイペーパー
インク1と、液体2とを組み合わせて、インクと液体のセットとした。
インク1及び液体2を、インクジェットプリンタ(装置名:IPSIO GX5000、株式会社リコー製)に充填した。次に、記録媒体1をセットし、インク1を用いて、16.0g/m2にて5cm×5cmのベタ画像を用紙中央に記録して、非画像部には液体2を用いて、14.0g/m2にて付与した。記録直後に、図6に示す近赤外線照射ユニット(装置名:UH-MA1-CL1000、ウシオ電機株式会社製)にて10m/分間の速度で通過させて乾燥させ、記録物を得た。なお、図6中、1は近赤外線照射ランプ、2は反射ミラー、3は近赤外線照射ユニットである。
実施例1において、下記表4に示すインクと液体のセット、インク及び液体の付着量、記録媒体、加熱乾燥の有無に変更した以外は、実施例1と同様にして、記録物を得た。なお、比較例7は、液体を、インクを用いて記録したベタ画像上に付着させ、記録物を得た。
得られた乾燥後の記録物を、目視にて観察し、下記評価基準に基づいて、「耐コックリング性」を評価した。
-評価基準-
○:印字物にうねりがみられない
△:印字物の一部にうねりがみられる
×:印字物の全体にうねりがみられる
得られた乾燥後の記録物を、画像部と非画像部との境界滲みを目視にて観察し、下記評価基準に基づいて、「耐滲み性」を評価した。結果を下記表5に示す。
〔評価基準〕
○:画像部と非画像部の境界に滲みがみられない
△:画像部と非画像部の境界にわずかな滲みがみられる
×:画像部と非画像部の境界に明らかな滲みがみられる
得られた乾燥後の記録物の画像部を反射型カラー分光測色濃度計(X-Rite社製)を用いて画像濃度を測定し、下記評価基準に基づいて、「画像濃度」を評価した。
-記録媒体1~3(コート紙)の評価基準-
◎:Black : 2.0以上
Yellow : 1.7以上
Magenta: 1.8以上
Cyan : 2.0以上
○:Black : 1.6以上、2.0未満
Yellow : 1.3以上、1.7未満
Magenta: 1.4以上、1.8未満
Cyan : 1.6以上、2.0未満
△:Black : 1.3以上、1.6未満
Yellow : 1.0以上、1.3未満
Magenta: 1.1以上、1.4未満
Cyan : 1.3以上、1.6未満
×:Black : 1.3未満
Yellow : 1.0未満
Magenta: 1.1未満
Cyan : 1.3未満
-記録媒体4(普通紙)の評価基準-
◎:Black : 1.3以上
Yellow : 0.85以上
Magenta: 1.05以上
Cyan : 1.1以上
○:Black : 1.2以上、1.3未満
Yellow : 0.8以上、0.85未満
Magenta: 1.0以上、1.05未満
Cyan : 1.0以上、1.1未満
△:Black : 1.15以上、1.2未満
Yellow : 0.75以上、0.8未満
Magenta: 0.95以上、1.0未満
Cyan : 0.95以上、1.0未満
×:Black : 1.15未満
Yellow : 0.75未満
Magenta: 0.95未満
Cyan : 0.95未満
前記画像濃度の評価において得られた記録物について、綿布で画像部を10回擦り、綿布への画像転写具合を目視で観察し、下記評価基準に基づいて、「耐擦過性」を評価した。
-評価基準-
○:綿布への画像転写は殆どみられない
△:若干の画像転写がみられる
×:明らかに画像が転写している
前記画像濃度の評価において得られた記録物について、画像部に濾紙を押し当て、濾紙への画像転写具合を目視で観察し、下記評価基準に基づいて、「乾燥性」を評価した。
-評価基準-
◎:濾紙への画像転写は全くみられない
○:濾紙への画像転写は殆どみられない
△:若干の画像転写がみられる
×:明らかに画像が転写している
Microsoft Word2000にて作成した一色当りA4サイズ用紙の面積5%をベタ画像にて塗りつぶすチャートを連続200枚、マイペーパー(リコージャパン株式会社製)に打ち出し、打ち出し後の各ノズルの吐出乱れを観察し、下記評価基準に基づいて、「吐出安定性」を評価した。なお、印字モードはプリンタ添付のドライバで普通紙のユーザー設定より「普通紙-はやい」モードを「色補正なし」と改変したモードを使用した。
-評価基準-
○:吐出乱れなし
△:若干吐出乱れあり
×:吐出乱れあり、又は吐出しない部分あり
比較例2~4は、非画像部に液体を記録しないため、耐コックリング性に劣っていた。
比較例7は画像形成部に液体を記録したため、耐コックリング性が劣っていた。
<1> 記録媒体と、
色材、有機溶剤、及び水を含むインクと、
有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体と、
前記記録媒体上に、前記インクを付与して画像部を形成する手段と、
前記記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に、前記液体を付与する手段と、を有し、
前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、
前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、
前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高く、
前記画像部に前記液体を付与しないことを特徴とする画像形成装置である。
<2> 前記画像部における単位面積あたりの前記インクの水分量WAと、前記非画像部における単位面積あたりの前記液体の水分量WBとの質量比(WA/WB)が、0.8以上1.2以下である前記<1>に記載の画像形成装置である。
<3> 前記インクの25℃における粘度ηAが、3.0mPa・s以上10mPa・s以下であり、
前記液体の25℃における粘度ηBが、2.0mPa・s以上10mPa・s以下であり、
前記粘度ηAが、前記粘度ηBより高い前記<1>から<2>のいずれかに記載の画像形成装置である。
<4> 前記記録媒体を加熱する手段をさらに有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の画像形成装置である。
<5> 前記記録媒体の動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が4mL/m2以上26mL/m2以下であり、かつ接触時間400msにおける純水転移量が5mL/m2以上29mL/m2以下である前記<1>から<4>のいずれかに記載の画像形成装置である。
<6> 前記液体が、第1の有機溶剤と、第2の有機溶剤と、を含み、
前記第1の有機溶剤がグリセリンであり、
前記第2の有機溶剤が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、及び1,2,6-ヘキサントリオールから選択される少なくとも1種である前記<1>から<5>のいずれかに記載の画像形成装置である。
<7> 前記インクの25℃における静的表面張力γAが、24.6mN/m以上27.1mN/m以下である前記<1>から<6>のいずれかに記載の画像形成装置である。
<8> 前記液体の25℃における静的表面張力γBが、23.3mN/m以上24.9mN/m以下である前記<1>から<7>のいずれかに記載の画像形成装置である。
<9> 記録媒体上に、色材、有機溶剤、及び水を含むインクを付与して画像部を形成する工程と、
前記記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に、有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体を付与する工程と、を含み、
前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、
前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、
前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高く、
前記画像部に前記液体を付与しないことを特徴とする画像形成方法である。
<10> 前記画像部における単位面積あたりの前記インクの水分量WAと、前記非画像部における単位面積あたりの前記液体の水分量WBとの質量比(WA/WB)が、0.8以上1.2以下である前記<9>に記載の画像形成方法である。
<11> 前記インクの25℃における粘度ηAが、3.0mPa・s以上10mPa・s以下であり、
前記液体の25℃における粘度ηBが、2.0mPa・s以上10mPa・s以下である前記<9>から<10>のいずれかに記載の画像形成方法である。
<12> 前記粘度ηAが、前記粘度ηBより高い前記<11>に記載の画像形成方法である。
<13> 前記記録媒体を加熱する工程をさらに含む前記<9>から<12>のいずれかに記載の画像形成方法である。
<14> 前記記録媒体の動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が4mL/m2以上26mL/m2以下であり、かつ接触時間400msにおける純水転移量が5mL/m2以上29mL/m2以下である前記<9>から<13>のいずれかに記載の画像形成方法である。
<15> 前記液体が、第1の有機溶剤と、第2の有機溶剤と、を含み、
前記第1の有機溶剤がグリセリンであり、
前記第2の有機溶剤が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、及び1,2,6-ヘキサントリオールから選択される少なくとも1種である前記<9>から<14>のいずれかに記載の画像形成方法である。
<16> 前記インクの25℃における静的表面張力γAが、24.6mN/m以上27.1mN/m以下である前記<9>から<15>のいずれかに記載の画像形成方法である。
<17> 前記液体の25℃における静的表面張力γBが、23.3mN/m以上24.9mN/m以下である前記<9>から<16>のいずれかに記載の画像形成方法である。
<18> 記録媒体上に付与されて画像部を形成する、色材、有機溶剤、及び水を含むインクと、
前記画像部以外の非画像部に付与し、前記画像部には付与しない、有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体と、を有し、
前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、
前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、
前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高いことを特徴とするインクと液体のセットである。
<19> 前記インクの25℃における粘度ηAが、3.0mPa・s以上10mPa・s以下であり、
前記液体の25℃における粘度ηBが、2.0mPa・s以上10mPa・s以下であり、
前記粘度ηAが、前記粘度ηBより高い前記<18>に記載のインクと液体のセットである。
<20> 記録媒体上に付与されて画像部を形成し、色材、有機溶剤、及び水を含むインクとともに用いられる、前記記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に付与し、前記画像部には付与しない、有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体であって、
前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、
前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、
前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高いことを特徴とする液体である。
Claims (6)
- 記録媒体と、
色材、有機溶剤、及び水を含むインクと、
有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体と、
前記記録媒体上に、前記インクを付与して画像部を形成する手段と、
前記記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に、前記液体を付与する手段と、を有し、
前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、
前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、
前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高く、
前記画像部における単位面積あたりの前記インクの水分量W A と、前記非画像部における単位面積あたりの前記液体の水分量W B との質量比(W A /W B )が0.8以上1.2以下であり、
前記画像部に前記液体を付与しないことを特徴とする画像形成装置。 - 前記インクの25℃における粘度ηAが、3.0mPa・s以上10mPa・s以下であり、
前記液体の25℃における粘度ηBが、2.0mPa・s以上10mPa・s以下であり、
前記粘度ηAが、前記粘度ηBより高い請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記記録媒体を加熱する手段をさらに有する請求項1から2のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記記録媒体の動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が4mL/m2以上26mL/m2以下であり、かつ接触時間400msにおける純水転移量が5mL/m2以上29mL/m2以下である請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記液体が、第1の有機溶剤と、第2の有機溶剤と、を含み、
前記第1の有機溶剤がグリセリンであり、
前記第2の有機溶剤が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、及び1,2,6-ヘキサントリオールから選択される少なくとも1種である請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 記録媒体上に、色材、有機溶剤、及び水を含むインクを付与して画像部を形成する工程と、
前記記録媒体上の前記画像部以外の非画像部に、有機溶剤、及び水を含み、かつ色材を含まない液体を付与する工程と、を含み、
前記インクの25℃における静的表面張力γAが、20mN/m以上30mN/m以下であり、
前記液体の25℃における静的表面張力γBが、18mN/m以上26.5mN/m以下であり、
前記静的表面張力γAが、前記静的表面張力γBより高く、
前記画像部における単位面積あたりの前記インクの水分量W A と、前記非画像部における単位面積あたりの前記液体の水分量W B との質量比(W A /W B )が0.8以上1.2以下であり、
前記画像部に前記液体を付与しないことを特徴とする画像形成方法。
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