JP2009196235A - 二軸配向ポリエステルフィルムおよび金属蒸着ポリエステルフィルム - Google Patents
二軸配向ポリエステルフィルムおよび金属蒸着ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009196235A JP2009196235A JP2008041114A JP2008041114A JP2009196235A JP 2009196235 A JP2009196235 A JP 2009196235A JP 2008041114 A JP2008041114 A JP 2008041114A JP 2008041114 A JP2008041114 A JP 2008041114A JP 2009196235 A JP2009196235 A JP 2009196235A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester film
- film
- particles
- biaxially oriented
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】 2層以上の層構成を有し、厚み方向における中心から一方の表面A側までの部分に含まれる耐熱性熱可塑性樹脂の含有量をWAとし、厚み方向における中心から他方の表面B側までの部分に含まれる耐熱性熱可塑性樹脂の含有量をWBとしたとき、WAおよびWBがともに0〜5wt%であり、かつ、WB−WAの値が0.1〜3.0wt%である二軸配向ポリエステルフィルムとする。
【選択図】 図1
Description
ここでVは粒子体積(μm3),Dmは粒子の投影面における最大径(μm)である。
続いて、上記未延伸フィルムを長手方向と幅方向の二軸に延伸した後、熱処理する。延伸工程は、特に限定されないが、各方向において2段階以上に分けることが好ましい。すなわち再縦、再横延伸を行う方法が高密度記録の磁気テープとして最適な高強度のフィルムが得られ易いために好ましい。
本発明における特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである。
耐熱性熱可塑性樹脂濃度WAおよびWBは下記式により質量平均値で求める。2層構造の場合を記載するが、3層、4層など多層積層の場合も同様である。
測定方法 ;酸化分解、減圧化学発光法による全窒素分析
反応炉で気化・酸化させ、生成した一酸化窒素を化学発光法により測定する。
サンプルを24時間以上、下記の条件で保管し、幅方向50mm、長手方向300mmの短冊を切り出した。図1に示すように、無張力で長手方向を縦にして鉛直に把持し、50mm幅の両端を結んだ線と、中央部(両端から25mm部分)の距離をカッピングとして評価した。A面側が凸な場合を−(マイナス)、B面側が凸な場合を+(プラス)として評価した。
測定回数 :5回測定し、平均値から算出する。
○:−5.0mm以上で−3.0mmより小さい
○○:−3.0mm以上で0.0mmより小さい
×:0.0mm以上
(3)三次元表面粗さ
小坂研究所の三次元微細形状測定器(型式ET−350K)および三次元表面粗さ解析システム(型式TDA−22)を用いて三次元表面粗さSRa(中心面平均粗さ)を測定した。条件は下記の通りであり、5回の測定の平均値をもって値とした。
・触針の荷重 :0.04mN
・縦倍率 :5万倍
・カットオフ :0.08mm
・送りピッチ :5μm
・測定長 :0.5mm
・測定面積 :0.2mm2
・測定速度 :0.1mm/秒
(4)ヤング率の評価
JIS−K7161(1994)に準拠して測定する。なお、インストロンタイプの引張試験機を用い、条件は下記のとおりとする。5回の測定結果の平均値を本発明におけるヤング率とする。
引張り速度:200mm/分
測定環境:温度23℃、湿度65%RH
測定回数:5回測定し、平均値から算出する。
ポリエステルフィルムからポリマーをプラズマ低温灰化処理法で除去し、粒子を露出させた。処理条件は、ポリマーは灰化されるが粒子は極力ダメージを受けない条件を選択した。その粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、粒子画像をイメージアナライザで処理した。SEMの倍率は20,000倍で、観察箇所をかえて粒子数100個以上で粒径とその体積分率から、次式で体積平均径dを得た。粒径の異なる2種類以上の粒子を含有している場合には、それぞれの粒子について同様の測定を行い、粒径を求めた。
ここで、diは粒径、Nviはその体積分率である。粒子がプラズマ低温灰化処理法で大幅にダメージを受ける場合には、フィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で、20,000倍で観察した。TEMの切片厚さは約100nmとし、観察箇所をかえて粒子数100個以上測定し、上記式から体積平均径dを求めた。
走査型電子顕微鏡で、粒子の写真を20,000倍で10視野撮影した。さらに画像解析処理装置を用いて、投影面最大径および粒子の平均体積を算出し、下記式により体積形状係数を得た。
ここで、Vは粒子の平均体積(μm3)、Dmは投影面の最大径(μm)である。
フィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、20,000倍で観察した。TEMの切片厚さは約100nmとし、含有粒子径および粒子濃度をもとに界面の観察結果から各層の厚みを評価した。また、上記による観察が困難な場合、SIMS(二次イオン質量分析装置)を用いて評価することもできる。表面からエッチングしながら、粒子もしくは耐熱性熱可塑性樹脂に起因する元素濃度のデプスプロファイルを測定し、各層の厚みを評価する。
製膜時の安定性を下記基準で評価した。フィルム破れは製品採取条件で、24時間あたり2回以下が好ましく、実用可能なレベルは1回以下である。ここで、フィルム破れとは穴があいたり、フィルムが切れたりして、製膜装置にフィルムを通し直す必要が生じ、製品を連続して取れなくなることをいう。
○:24時間で1〜2回の破れあり
×:24時間で3回以上破れあり
次の実施例に基づき、本発明の実施形態を説明する。
実質上粒子を含有しないポリエチレンテレフタレートのペレット(50wt%)とGeneral Electric(GE)社製“ウルテム”1010(以下PEIと略す)(50wt%)を290℃に加熱された同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機に供給して、PEIを50wt%含有したペレットを作成した。
層A、層Bの厚み、およびそれぞれの層への耐熱性熱可塑性樹脂の添加量を変更する以外は、実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
層A、層Bの厚みを変更する以外は、実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
層A、層Bへの耐熱性熱可塑性樹脂の添加量を変更する以外は、実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
層A、層Bへの耐熱性熱可塑性樹脂の添加量を変更する以外は、実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
層A、層Bの厚み、および層Bへの耐熱性熱可塑性樹脂の添加量を変更する以外は、実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
2 サンプル
Claims (4)
- 2層以上の層構成を有し、厚み方向における中心から一方の表面A側までの部分に含まれる耐熱性熱可塑性樹脂の含有量をWAとし、厚み方向における中心から他方の表面B側までの部分に含まれる耐熱性熱可塑性樹脂の含有量をWBとしたとき、WAおよびWBがともに0〜5wt%であり、かつ、WB−WAの値が0.1〜3.0wt%である二軸配向ポリエステルフィルム。
- 耐熱性熱可塑性樹脂がポリエーテルイミドである、請求項1に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 磁気記録媒体用支持体として用いる、請求項1または2に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面に金属蒸着を施した金属蒸着ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008041114A JP5298564B2 (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび金属蒸着ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008041114A JP5298564B2 (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび金属蒸着ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009196235A true JP2009196235A (ja) | 2009-09-03 |
JP5298564B2 JP5298564B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=41140303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008041114A Active JP5298564B2 (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび金属蒸着ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5298564B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012018733A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 塗布型磁気記録テープ用積層2軸配向ポリエステルフィルム |
JP2017165063A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 東レ株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 |
JP2020203489A (ja) * | 2020-08-26 | 2020-12-24 | 東レ株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002079640A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-03-19 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体 |
JP2002205332A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-07-23 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2002361732A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-12-18 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルムとその製造方法 |
JP2003030818A (ja) * | 2001-05-10 | 2003-01-31 | Toray Ind Inc | 磁気記録媒体用支持体及び磁気記録媒体 |
JP2004299057A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
-
2008
- 2008-02-22 JP JP2008041114A patent/JP5298564B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002079640A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-03-19 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体 |
JP2002205332A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-07-23 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2002361732A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-12-18 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルムとその製造方法 |
JP2003030818A (ja) * | 2001-05-10 | 2003-01-31 | Toray Ind Inc | 磁気記録媒体用支持体及び磁気記録媒体 |
JP2004299057A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012018733A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 塗布型磁気記録テープ用積層2軸配向ポリエステルフィルム |
JP2017165063A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 東レ株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 |
JP2020203489A (ja) * | 2020-08-26 | 2020-12-24 | 東レ株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5298564B2 (ja) | 2013-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4858818B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP6926616B2 (ja) | 二軸配向積層ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP2007287215A (ja) | 磁気記録媒体用支持体および磁気記録媒体 | |
JP6260199B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP6926617B2 (ja) | 二軸配向積層ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP2006274112A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP5298564B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび金属蒸着ポリエステルフィルム | |
JP6819082B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP6701666B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP2020164795A (ja) | 寸法安定性に優れるポリエステルフィルムおよび塗布型磁気記録テープ | |
JP6707861B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2006274113A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP6866703B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP2014117905A (ja) | 塗工用ポリエステルフィルム | |
JP6759642B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP2019114312A (ja) | 塗布型磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP4940985B2 (ja) | 金属蒸着ポリエステルフィルム | |
JP6879419B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP2004299057A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP5521627B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 | |
JP2010065144A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2010043214A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2011165262A (ja) | 金属蒸着ポリエステルフィルム | |
JP2000336183A (ja) | 二軸配向ポリエステルフイルムおよびその製造方法 | |
JP2019133725A (ja) | 塗布型磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120515 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130603 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5298564 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |