JP5521627B2 - 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 - Google Patents
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(3)不活性粒子を0.2〜3質量%含有する層(R層)とそれ以外の層とを含み、R層の厚み(積層厚み)と全体厚みとの比(積層厚み/全体厚み)が1/10〜1/2である、上記(1)または(2)に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
上記R1、R2としては、例えば、下記式群に示される芳香族残基を挙げることができる。
このポリエーテルイミドは、“ウルテム”(登録商標)の商品名で、SABICイノベーティブプラスチック社より入手可能であり、「Ultem1000」、「Ultem1010」、「Ultem1040」、「Ultem5000」、「Ultem6000」および「UltemXH6050」シリーズや「Extem XH」および「Extem UH」の登録商標名等で知られているものである。
・強磁性金属粉末 : 100質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 10質量部
・変成ポリウレタン : 10質量部
・ポリイソシアネート : 5質量部
・2−エチルヘキシルオレート : 1.5質量部
・パルミチン酸 : 1質量部
・カーボンブラック : 1質量部
・アルミナ : 10質量部
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
(バックコートの組成)
・カーボンブラック(平均粒径20nm) : 95質量部
・カーボンブラック(平均粒径280nm): 10質量部
・アルミナ : 0.1質量部
・変成ポリウレタン : 20質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 30質量部
・シクロヘキサノン : 200質量部
・メチルエチルケトン : 300質量部
・トルエン : 100質量部
磁気記録媒体は、例えば、データ記録用途、具体的にはコンピュータデータのバックアップ用途(例えばリニアテープ式の記録媒体(LTO4やLTO5など))や映像などのデジタル画像の記録用途などに好適に用いることができる。
本発明における特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである。
触針式表面粗さ計を用いJIS−B0601(1994年)に準拠して下記条件にて支持体の表面形態を測定する。1ヵ所の測定で幅方向に20回走査し、同様に計3ヵ所測定し、得られた結果の平均値によって表される。
触針先端半径:0.5μm
触針荷重 :0.05mN
測定長 :1mm
カットオフ値:0.08mm
測定環境 :温度23℃湿度65%RH
(2)ヤング率
ASTM−D882(1997年)に準拠してフィルムのヤング率を測定する。なお、インストロンタイプの引張試験機を用い、条件は下記のとおりとする。5回の測定結果の平均値を本発明におけるヤング率とする。
・試料サイズ:
フィルム幅方向のヤング率測定の場合
フィルム長手方向2mm×フィルム幅方向12.6mm
(つかみ間隔はフィルム幅方向に8mm)
フィルム長手方向のヤング率測定の場合
フィルム幅方向2mm×フィルム長手方向12.6mm
(つかみ間隔はフィルム長手方向に8mm)
・引張り速度:1mm/分
・測定環境:温度23℃、湿度65%RH
・測定回数:5回。
クリープとは、一定応力のもとで歪みが時間と共に増大する現象のことであり、クリープコンプライアンスとは、この歪みと一定応力との比であり、「高分子化学序論(第2版)」((株)化学同人発行)p150に記載されたものである。
・加熱部 :加熱制御部TA−1500
・試料サイズ :試長15mm×幅4mm
・測定温度 :50℃
・荷重 :28MPa
・算出方法
無荷重時のフィルムの長さをL0(μm)と、その後28MPaの荷重をフィルムにかけて、30分間保持した時のフィルムの長さをL30(μm)とした。フィルム伸縮量の経時変化を測定し、次式で算出した。
(4)100℃熱収縮率
下記装置および条件で熱収縮率測定を行った。
・試料サイズ :試長150m×幅10mm
・熱処理装置 :ギアオーブン
・熱処理条件 :100℃30分
・荷重 :フリー
・算出方法
熱処理前にサンプルに100mmの間隔で標線を描き、熱処理後の標線間距離を測定し、加熱前後の標線間距離の変化から熱収縮率を算出し、寸法安定性の指標とした。測定は各フィルムとも長手方向および幅方向に5サンプル実施して平均値で評価を行った。
下記装置および条件で比熱測定を行い、JIS K7121(1987年)に従って決定する。
・測定条件
・加熱温度 :270〜570K(RCS冷却法)
・温度校正 :高純度インジウムおよびスズの融点
・温度変調振幅:±1K
・温度変調周期:60秒
・昇温ステップ:5K
・試料重量 :5mg
・試料容器 :アルミニウム製開放型容器(22mg)
・参照容器 :アルミニウム製開放型容器(18mg)
なお、ガラス転移温度は下記式により算出する。
(6)不活性粒子の平均粒子径
フィルム表面を1N−KOHメタノール溶液を用いてエッチングし、不活性粒子を露出させ、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて測定倍率1万倍で100視野写真撮影する。イメージアナライザーによって写真上の個々の粒子の面積を測定し、該面積と等しい面積を有する円の直径を算出してこれを等価円直径とした。各粒子について、等価円直径を算出し、それらの平均値を粒子の平均粒径とした。
ポリマーペレットまたはフィルム1gを1N−KOHメタノール溶液200mlに投入して加熱還流し、ポリマーを溶解した。溶解が終了した該溶液に200mlの水を加え、ついで該液体を遠心分離器にかけて不活性粒子を沈降させ、上澄み液を取り除いた。不活性粒子にはさらに水を加えて洗浄、遠心分離を2回繰り返した。このようにして得られた不活性粒子を乾燥させ、その質量を量ることで不活性粒子の含有量を算出した。
1m幅にスリットしたフィルムを、張力200Nで搬送させ、支持体の一方の表面(A面)に下記組成の磁性塗料および非磁性塗料をエクストルージョンコーターにより重層塗布し(上層が磁性塗料で、塗布厚0.2μm、下層が非磁性塗料で塗布厚0.9μm)、磁気配向させ、乾燥温度100℃で乾燥させる。次いで反対側の表面(B面)に下記組成のバックコートを塗布した後、小型テストカレンダー装置(スチール/ナイロンロール、5段)で、温度85℃、線圧2.0×105N/mでカレンダー処理した後、巻き取る。上記テープ原反を1/2インチ(12.65mm)幅にスリットし、パンケーキを作成する。次いで、このパンケーキから長さ200m分をカセットに組み込んで、カセットテープとする。
・強磁性金属粉末 : 100質量部
〔Fe:Co:Ni:Al:Y:Ca=70:24:1:2:2:1(質量比)〕
〔長軸長:0.09μm、軸比:6、保磁力:153kA/m(1,922Oe)、飽和磁化:146Am2/kg(146emu/g)、BET比表面積:53m2/g、X線粒径:15nm〕
・変成塩化ビニル共重合体(結合剤) : 10質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・変成ポリウレタン(結合剤) : 10質量部
(数平均分子量:25,000、スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・ポリイソシアネート(硬化剤) : 5質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製コロネートL(商品名))
・2−エチルヘキシルオレート(潤滑剤) : 1.5質量部
・パルミチン酸(潤滑剤) : 1質量部
・カーボンブラック(帯電防止剤) : 1質量部
(平均一次粒子径:0.018μm)
・アルミナ(研磨剤) : 10質量部
(αアルミナ、平均粒子径:0.18μm)
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
(非磁性塗料の組成)
・変成ポリウレタン : 10質量部
(数平均分子量:25,000、スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・変成塩化ビニル共重合体 : 10質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
・ポリイソシアネート : 5質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製コロネートL(商品名))
・2−エチルヘキシルオレート(潤滑剤) : 1.5質量部
・パルミチン酸(潤滑剤) : 1質量部
(バックコートの組成)
・カーボンブラック : 95質量部
(帯電防止剤、平均一次粒子径0.018μm)
・カーボンブラック : 10質量部
(帯電防止剤、平均一次粒子径0.3μm)
・アルミナ : 0.1質量部
(αアルミナ、平均粒子径:0.18μm)
・変成ポリウレタン : 20質量部
(数平均分子量:25,000、スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・変成塩化ビニル共重合体 : 30質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・シクロヘキサノン : 200質量部
・メチルエチルケトン : 300質量部
・トルエン : 100質量部
カセットテープのカートリッジからテープを取り出し、下記恒温恒湿槽内へ図1のように作製したシート幅測定装置を入れ、幅寸法測定を行う。なお、図1に示すシート幅測定装置は、レーザーを使って幅方向の寸法を測定する装置で、磁気テープ9をフリーロール5〜8上にセットしつつ荷重検出器3に固定し、端部に荷重となる分銅4を吊す。この磁気テープ9にレーザー光10を照射すると、レーザー発振器1から幅方向に線状に発振されたレーザー光10が磁気テープ9の部分だけ遮られ、受光部2に入り、その遮られたレーザーの幅が磁気テープの幅として測定される。3回の測定結果の平均値を本発明における幅とする。
・レーザー発振器1、受光部2:レーザー寸法測定機 キーエンス社製LS−5040
・荷重検出器3:ロードセル NMB社製CBE1−10K
・恒温恒湿槽:(株)カトー社製SE−25VL−A
・荷重4:分銅(長手方向)
・試料サイズ:幅1/2inch×長さ250mm
・保持時間:5時間
・測定回数:3回測定。
2つの条件でそれぞれ幅寸法(lA、lB)を測定し、次式にて寸法変化率を算出する。具体的には、次の基準で寸法安定性を評価する。
B条件:29℃80%RH 張力0.55N
幅寸法変化率(ppm)=106×((lB−lA)/lA)
◎:幅寸法変化率の最大値が500(ppm)未満
○:幅寸法変化率の最大値が500(ppm)以上600(ppm)未満
△:幅寸法変化率の最大値が600(ppm)以上700(ppm)未満
×:幅寸法変化率の最大値が700(ppm)以上
(9)保存安定性
上記(8)と同様に、作製したカセットテープのカートリッジからテープを取り出し、次の2つの条件でそれぞれ幅寸法(lC、lD)を測定し、次式にて寸法変化率を算出する。
◎:幅寸法変化率の最大値が50(ppm)未満
○:幅寸法変化率の最大値が50(ppm)以上100(ppm)未満
△:幅寸法変化率の最大値が100(ppm)以上150(ppm)未満
×:幅寸法変化率の最大値が150(ppm)以上
(10)テープ走行性
上記(8)で作製したカセットテープを、市販のIBM社製LTOドライブ3580−L11を用いて、100時間走行させ、次の基準でテープのテープ走行性を評価した。
上記(8)で作成したテープ原反を8mm幅にスリットし、パンケーキを作製した。次いで、このパンケーキから長さ200m分の磁気テープをカセットに組み込んで、カセットテープとした。該磁気テープを市販のHi8用VTR(SONY社製EV−BS3000)を用いて、7MHz±1MHzのC/Nの測定を行った。このC/Nを市販されているHi8用MPビデオテープと比較して、次の通りランク付けした。
○:+2dB以上、+3dB未満のもの
△:+1dB以上、+2dB未満のもの
×:+1dB未満のもの
テレフタル酸ジメチル194質量部とエチレングリコール124質量部とをエステル交換反応装置に仕込み、内容物を140℃に加熱して溶解した。その後、内容物を撹拌しながら酢酸マグネシウム4水塩0.1質量部および三酸化アンチモン0.05質量部を加え、140〜230℃でメタノールを留出しつつエステル交換反応を行った。次いで、リン酸トリメチルの5質量部エチレングリコール溶液を1質量部(リン酸トリメチルとして0.05質量部)添加した。
(参考例2)
280℃に加熱された同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機に、参考例1にて作製したPETペレットXを90質量部と平均径0.04μmのコロイダルシリカ粒子の10質量部水スラリーを100質量部(コロイダルシリカ粒子として10質量部)供給し、ベント孔を1kPa以下の減圧度に保持し水分を除去し、平均径0.04μmのコロイダルシリカ粒子を10質量部含有する固有粘度0.62のPETペレットZ0.04を得た。
平均径0.04μmのコロイダルシリカ粒子ではなく平均径0.07μmのコロイダルシリカ粒子を用いたこと以外、参考例2と同様の方法にて、平均径0.07μmのコロイダルシリカ粒子を10質量部含有する固有粘度0.62のPETペレットZ0.07を得た。
平均径0.04μmのコロイダルシリカ粒子ではなく平均径0.01μmのコロイダルシリカ粒子を用いたこと以外、参考例2と同様の方法にて、平均径0.01μmのコロイダルシリカ粒子を10質量部含有する固有粘度0.62のPETペレットZ0.01を得た。
平均径0.04μmのコロイダルシリカ粒子ではなく平均径0.09μmのコロイダルシリカ粒子を用いたこと以外、参考例2と同様の方法にて、平均径0.09μmのコロイダルシリカ粒子を10質量部含有する固有粘度0.62のPETペレットZ0.09を得た。
温度300℃に加熱されたニーディングパドル混練部を3箇所設けた同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機(日本製鋼所製、スクリュー直径30mm、スクリュー長さ/スクリュー直径=45.5)に、参考例1で得られたPETペレットXの50質量部とSABICイノベーティブプラスチック社製のPEI“Ultem1010”のペレット50質量部を供給し、スクリュー回転数300回転/分で溶融押出してストランド状に吐出し、温度25℃の水で冷却した後、直ちにカッティングしてブレンドチップ(I)を作製した。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX90質量部、PETペレットZ0.0410質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX92質量部、PETペレットZ0.078質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。
表の通り製膜条件を変更した以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
表の通り製膜条件を変更した以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムを熱風オーブンにて50℃で2.5時間、巻き返してさらに2.5時間、計5時間のエージング処理を行ったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムを熱風オーブンにて50℃で30時間、巻き返してさらに30時間、計60時間のエージング処理を行ったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX98質量部、PETペレットZ0.042質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX92質量部、PETペレットZ0.078質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX70質量部、PETペレットZ0.0430質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX92質量部、PETペレットZ0.078質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
表の通り製膜条件を変更した以外は実施例6と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
表の通り製膜条件を変更した以外は実施例7と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX90質量部、PETペレットZ0.0410質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX98質量部、PETペレットZ0.072質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX90質量部、PETペレットZ0.0410質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX70質量部、PETペレットZ0.0730質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
表1の通り製膜条件を変更した以外は実施例10と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
表1の通り製膜条件を変更した以外は実施例11と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETペレットZ0.0410質量部を参考例5で得られたPETペレットZ0.0910質量部に変更したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETペレットZ0.078質量部を参考例4で得られたPETペレットZ0.012質量部に変更したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
幅方向に1%の弛緩しながら温度190℃で5秒間熱処理後、室温への急冷中にクリップを開放しなかったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
幅方向に1%の弛緩をせずに温度190℃で5秒間熱処理したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2、6で得られたPETペレットX80質量部、PETペレットZ0.0410質量部、ブレンドチップ(I)10質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX98質量部、PETペレットZ0.072質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したことと表1の通り製膜条件を変更したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
表の製膜条件で延伸したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。2段目延伸の温度が低すぎるため、延伸性が悪化し、高倍率延伸ができなかったため幅方向のヤング率が低く、得られた二軸配向ポリエステルフィルムは幅寸法安定性が大きく劣っていた。
表の製膜条件で延伸したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。幅方向に超高倍率延伸を試みたが延伸性が悪く、幅方向のヤング率が高すぎるため、安定して製膜が行えず磁気テープとして評価することはできなかった。
エージング処理を行わなかったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムを熱風オーブンにて50℃で60時間、巻き返してさらに60時間、計120時間のエージング処理を行ったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX99質量部、PETペレットZ0.041質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX99質量部、PETペレットZ0.071質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX99質量部、PETペレットZ0.041質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX69質量部、PETペレットZ0.0731質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX69質量部、PETペレットZ0.0431質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX99質量部、PETペレットZ0.071質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、2で得られたPETペレットX69質量部、PETペレットZ0.0431質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3で得られたPETペレットX69質量部、PETペレットZ0.0731質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
2:受光部
3:荷重検出器
4:荷重
5:フリーロール
6:フリーロール
7:フリーロール
8:フリーロール
9:磁気テープ
10:レーザー光
Claims (8)
- 不活性粒子を0.2〜3質量%含有する層(R層)を少なくとも1層有する、2層以上の層構成を有する二軸配向ポリエステルフィルムであって、幅方向のヤング率が7.5〜15GPaであり、長手方向のヤング率が3.0〜5GPaであり、長手方向の50℃30分荷重28MPaのクリープコンプライアンスが0.10〜0.35GPa-1である二軸配向ポリエステルフィルム。
- 少なくとも一方の表面の幅方向の突起平均間隔Smが1〜10μmである、請求項1に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 不活性粒子を0.2〜3質量%含有する層(R層)とそれ以外の層とを含み、R層の厚み(積層厚み)と全体厚みとの比(積層厚み/全体厚み)が1/10〜1/2である、請求項1または2に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 不活性粒子の平均粒子径が0.01〜0.08μmである、請求項1〜3のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 長手方向の100℃30分の熱収縮率が0〜1%である、請求項1〜4のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 幅方向の100℃30分の熱収縮率が0〜2%である、請求項1〜5のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 一方の面の中心線平均粗さRaが1〜8nmであり、他方の面の中心線平均粗さRaが5〜15nmである、請求項1〜6のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルを用いた磁気記録媒体。
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