JP5915102B2 - 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 - Google Patents
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上記R1、R2としては、例えば、下記式群に示される芳香族残基を挙げることができる。
このポリエーテルイミドは、“ウルテム”(登録商標)の商品名で、SABICイノベーティブプラスチック社より入手可能であり、「Ultem1000」、「Ultem1010」、「Ultem1040」、「Ultem5000」、「Ultem6000」および「UltemXH6050」シリーズや「Extem XH」および「Extem UH」の登録商標名等で知られているものである。
・強磁性金属粉末 : 100質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 10質量部
・変成ポリウレタン : 10質量部
・ポリイソシアネート : 5質量部
・2−エチルヘキシルオレート : 1.5質量部
・パルミチン酸 : 1質量部
・カーボンブラック : 1質量部
・アルミナ : 10質量部
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
(バックコートの組成)
・カーボンブラック(平均粒径20nm) : 95質量部
・カーボンブラック(平均粒径280nm): 10質量部
・アルミナ : 0.1質量部
・変成ポリウレタン : 20質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 30質量部
・シクロヘキサノン : 200質量部
・メチルエチルケトン : 300質量部
・トルエン : 100質量部
磁気記録媒体は、例えば、データ記録用途、具体的にはコンピュータデータのバックアップ用途(例えばリニアテープ式の記録媒体(LTO4やLTO5など))や映像などのデジタル画像の記録用途などに好適に用いることができる。
本発明における特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである。
ISO4287−1997に従って、小坂研究所製のsurf−corder ET−4000Aを用いて、ろ波中心線うねりWcを測定した。条件は下記のとおりであり、10回の測定の平均値をもって値とした。
・解析ソフト:i−star
・ 触針先端半径:0.5μm
・ 測定長 :0.5mm
・ 針圧 :50μN
・ カットオフ値:高域−0.08mm、低域−0.8mm
・レベリング:直線(全域)
・フィルター:ガウス
・倍率 縦×20万倍 横×500倍
(2)空気漏れ指数
(株)東洋精機製、デジベック平滑度試験機を用いて、25℃、65%RHにて測定した。まず、フィルムを上面がC層側になるように2枚を重ね合わせ、そのうち下側の1枚に直径10mmφの孔をあけ、試料台にセットする。このとき孔の中心部が試料台の中心にくるようにする。この状態で1kg/cm2の荷重を加えて、真空到達度を383mmHgに設定する。383mmHgに到達した後、常圧に戻ろうとするため、フィルムと試料台間を空気が流れ込んでいく。この時、真空度が381mmHgから379mmHgになる時間を測定し、空気洩れ指数とした。
フィルムの幅方向に対して、下記条件にて測定を行い、3回の測定結果の平均値を本発明における湿度膨張係数とする。
・試料サイズ:フィルム長手方向10mm×フィルム幅方向12.6mm
・荷重:0.5g
・測定回数:3回
・測定温度:30℃
・測定湿度:40%RHで6時間保持し寸法を測定し時間40分で80%RHまで昇湿し、80%RHで6時間保持したあと支持体幅方向の寸法変化量ΔL(mm)を測定する。次式から湿度膨張係数(ppm/%RH)を算出する。
(4)屈折率
JIS−K7142(2008年)に従って、下記測定器を用いて測定した。
・光源:ナトリウムD線
・測定温度:25℃
・測定湿度:65%RH
・マウント液:ヨウ化メチレン、屈折率1.74以上の場合は硫黄ヨウ化メチレンを用いる。
複屈折Δn=(nMD−nTD)
nMD;フィルム長手方向の屈折率
nTD;フィルム幅方向の屈折率
nZD;フィルム厚み方向の屈折率
(5)融点(Tm)、微小融解ピーク温度(T−meta)、融解熱量(ΔHm)
JIS−K7121(1987年)に従って、示差走査熱量計として、セイコーインスツルメンツ社製DSC(RDC220)、データ解析装置として同社製ディスクステーション(SSC/5200)を用いて、試料5mgをアルミニウム製受皿上、25℃から300℃まで、昇温速度20℃/分で昇温した。そのとき、観測される融解の吸熱ピークのピーク温度を融点(Tm)、Tmの少し低温側に現れる微小吸熱ピーク温度をT−metaとした。Tmのピーク面積から算出される熱量を融解熱量ΔHmとする。
下記装置および条件で比熱測定を行い、JIS−K7121(1987年)に従って決定する。
・測定条件
・加熱温度 :270〜570K(RCS冷却法)
・温度校正 :高純度インジウムおよびスズの融点
・温度変調振幅:±1K
・温度変調周期:60秒
・昇温ステップ:5K
・試料質量 :5mg
・試料容器 :アルミニウム製開放型容器(22mg)
・参照容器 :アルミニウム製開放型容器(18mg)
なお、ガラス転移温度は下記式により算出する。
(7)ヤング率
ASTM−D882(1997年)に準拠してフィルムのヤング率を測定する。なお、インストロンタイプの引張試験機を用い、条件は下記のとおりとする。5回の測定結果の平均値を本発明におけるヤング率とする。
・試料サイズ:
フィルム幅方向のヤング率測定の場合
フィルム長手方向2mm×フィルム幅方向12.6mm
(つかみ間隔はフィルム幅方向に8mm)
フィルム長手方向のヤング率測定の場合
フィルム幅方向2mm×フィルム長手方向12.6mm
(つかみ間隔はフィルム長手方向に8mm)
・引張り速度:1mm/分
・測定環境:温度23℃、湿度65%RH
・測定回数:5回。
原子間力顕微鏡を用いて、場所を変えて10視野測定を行った。サンプルセットは、カンチレバーの走査方向に対して垂直方向(Y軸方向)がサンプルフィルムの長手方向(長手方向とは、フィルムの製造工程においてフィルムが走行する方向)となるようにサンプルをピエゾにセットして測定する。得られた画像について、三次元面粗さをOff−Line機能Roughness Analysisにて算出し、Raを測定した。条件は下記のとおりである。
(Digital Instruments社製)
カンチレバー:シリコン単結晶
走査モード :タッピングモード
走査範囲 :5μm□
走査速度 :0.5Hz
Flatten Auto :オーダー3
(9)A層表面の表面粗さRa、突起個数
上記(8)に記載の装置を用いて、走査範囲を125μm□に変更して測定を行った。場所を変えて得られた画像について、上記(8)と同様の方法で表面粗さRaを測定した。突起個数については、Off−Line機能のGrain SizeにてGrain Heightを300nmに設定して300nm以上の突起個数を求めた。
フィルムをMD方向あるいはTD方向に幅10mm長さ300mmに切り、150mm間隔にマーキングし支持板に一定張力(5g)下で固定した後、マーキング間隔の原長a(mm)を測定する。次に、無荷重下で100℃の熱風オーブン中で30分間静置処理し、原長測定と同様にしてマーキング間隔b(mm)を測定する。下記の式により熱収縮率を求め、5本の平均値を用いる。
(11)不活性粒子の平均粒径
フィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、1万倍で観察する。この時、写真上で1cm以下の粒子が確認できた場合はTEM観察倍率を5万倍に変えて観察する。TEMの切片厚さは約100nmとし、場所を変えて100視野測定し、写真に撮影された単分散した粒子全てについて等価円相当径をもとめ、その平均を不活性粒子の平均粒径とした。ここで、1万倍で観察した写真上に不定形の凝集粒子が確認できた場合、これは粒子の平均粒径には含めないこととする。
ポリマー1gを1N−KOHメタノール溶液200mlに投入して加熱還流し、ポリマーを溶解した。溶解が終了した該溶液に200mlの水を加え、ついで該液体を遠心分離器にかけて粒子を沈降させ、上澄み液を取り除いた。粒子にはさらに水を加えて洗浄、遠心分離を2回繰り返した。このようにして得られた粒子を乾燥させ、その質量を量ることで粒子の含有量を算出した。
速度200m/分でフィルムを巻き、巻上がったフィルムロ−ルを見て、しわ等が全然ないものを、巻姿、優、しわ等がある程度見られるが、実用的には問題のないレベルにあるものを巻姿、良、しわ等が多数発生したものを巻姿、不良とした。
1m幅にスリットしたフィルムを、張力200Nで搬送させ、支持体の一方の表面(C層表面)に下記に従って磁性塗料および非磁性塗料を重層塗布し1/2インチ(12.65mm)幅にスリットし、パンケーキを作成する。次いで、このパンケーキから長さ200m分をカセットに組み込んで、磁気テープとする。
磁性層形成用塗布液
バリウムフェライト磁性粉末 100部
〔板径:20.5nm、板厚:7.6nm、板状比:2.7、Hc:191kA/m(≒2400Oe)飽和磁化:44Am2/kg、BET比表面積:60m2/g〕
ポリウレタン樹脂 12部
質量平均分子量 10,000
スルホン酸官能基 0.5meq/g
α−アルミナ HIT60(住友化学社製) 8部
カーボンブラック #55(旭カーボン社製)粒子サイズ0.015μm 0.5部
ステアリン酸 0.5部
ブチルステアレート 2部
メチルエチルケトン 180部
シクロヘキサノン 100部
非磁性層形成用塗布液
非磁性粉体 α酸化鉄 100部
平均長軸長0.09μm、BET法による比表面積 50m2/g
pH 7
DBP吸油量 27〜38ml/100g
表面処理層Al2O3 8質量%
カーボンブラック 25部
コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製)
塩化ビニル共重合体 MR104(日本ゼオン社製) 13部
ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部
フェニルホスホン酸 3.5部
ブチルステアレート 1部
ステアリン酸 2部
メチルエチルケトン 205部
シクロヘキサノン 135部
上記の塗布液のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練した。1.0mmφのジルコニアビーズを分散部の容積に対し65%充填する量を入れた横型サンドミルに、塗布液をポンプで通液し、2,000rpmで120分間(実質的に分散部に滞留した時間)、分散させた。得られた分散液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗料には5.0部、磁性層の塗料には2.5部を加え、さらにメチルエチルケトン3部を加え、1μmの平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用および磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
・レーザー発振器1、受光部2:レーザー寸法測定機 キーエンス社製LS−5040
・荷重検出器3:ロードセル NMB社製CBE1−10K
・恒温恒湿槽:(株)カトー社製SE−25VL−A
・荷重4:分銅(長手方向)
・試料サイズ:幅1/2inch×長さ250mm
・保持時間:5時間
・測定回数:3回測定。
2つの条件でそれぞれ幅寸法(lA、lB)を測定し、次式にて寸法変化率を算出する。具体的には、次の基準で寸法安定性を評価する。
B条件:29℃80%RH 張力0.5N
幅寸法変化率(ppm)=106×((lB−lA)/lA)
◎◎:幅寸法変化率の最大値が450(ppm)未満
◎:幅寸法変化率の最大値が450(ppm)以上500(ppm)未満
○:幅寸法変化率の最大値が500(ppm)以上600(ppm)未満
△:幅寸法変化率の最大値が600(ppm)以上700(ppm)未満
×:幅寸法変化率の最大値が700(ppm)以上
(15)電磁変換特性
上記(14)と同様に、作製したカセットテープを用いて、記録ヘッド(Gap=0.15μm、1.8T)をドラムテスターに取り付けて、ヘッド−媒体相対速度を10m/secとしてノイズを測定した。SNは、実施例3を0dBとして表し、1.5dB以上は○、1.5未満〜0dBは△、0dB未満は×と判定した。○が望ましいが、△でも実用的には使用可能である。
上記(14)と同様に、作製したカセットテープのカートリッジからテープを取り出し、次の2つの条件でそれぞれ幅寸法(lC、lD)を測定し、次式にて寸法変化率を算出する。
◎:幅寸法変化率の最大値が50(ppm)未満
○:幅寸法変化率の最大値が50(ppm)以上100(ppm)未満
△:幅寸法変化率の最大値が100(ppm)以上150(ppm)未満
×:幅寸法変化率の最大値が150(ppm)以上
(17)スリット性
上記(14)と同様に、作製した磁気テープのカートリッジからテープを取り出し、その端部を観察し、スリット時に発生したヒゲを以下に示す方法により評価した。スリッターのスピードは80m/分とした。ヒゲの評価は、フィルムの端面を走査型電子顕微鏡にて観察し、ヒゲの発生状況を以下の基準にて評価した。なお、ここでいうヒゲとは、繊維状に剥離したフィルム片を意味する。
ィングパドル混練部を3箇所設けた同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機(日本製鋼所製、スクリュー直径30mm、スクリュー長さ/スクリュー直径=45.5)に、上記方法で得られたPETペレット(原料−1)とSABICイノベーティブプラスチック社製のポリエーテルイミド(PEI)“Ultem1010”のペレットを供給して、剪断速度100sec−1、滞留時間1分にて溶融押出し、ポリエーテルイミドを50質量%含有した2成分組成物ペレットを得た。なお、作製した2成分組成物ペレットのガラス転移温度は150℃であった(原料−3)。
押出機E1、E2の2台を用い、280℃に加熱された押出機E1には、A層原料として、PETペレット(原料−1)90質量部、平均粒径0.3μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−2a)10質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。同じく280℃に加熱された押出機E2には、B層原料として、PETペレット(原料−1)を100質量部を配合し、180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で積層厚み比(A層|B層)=1|10とし、B層側がキャストドラム面側になるように合流させ、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。
メチルセルロース 0.15質量部
シランカップリング剤 0.045質量部
(3-(2-アミノエチルアミノ)フ゜ロヒ゜ルトリメトキシシラン)
固形分塗布濃度 12mg/m2
得られた一軸延伸フィルムの両端をクリップで把持しながらテンター内の95℃の温度の予熱ゾーンに導き、引き続き連続的に90℃の温度の加熱ゾーンで長手方向に直角な幅方向(TD方向)に3.5倍延伸し(TD延伸1)、さらに続いて170℃の温度の加熱ゾーンでに幅方向に1.3倍延伸した(TD延伸2)。引き続いて、テンター内の熱処理ゾーンで180℃の温度で5秒間の熱処理を施し、さらに180℃の温度で1%幅方向に弛緩処理を行った。次いで、25℃に均一に冷却後、フィルムエッジを除去し、コア上に巻き取って厚さ4.8μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得られた二軸配向ポリエステルフィルムを評価したところ、表3に示すように、磁気テープとして使用した際に電磁変換特性、寸法安定性、保存安定性、巻き姿、スリット性に優れた特性を有していた。
表1に示すように、C層の塗液を下記の通りとし、A層の積層厚みおよびTD延伸2の倍率を変更した以外は全て実施例1と同様にして厚さ4.8μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
メチルセルロース 0.093質量部
水溶性ポリエステル 0.28質量部
シランカップリング剤 0.013質量部
(3-(2-アミノエチルアミノ)フ゜ロヒ゜ルトリメトキシシラン)
固形分塗布濃度 19mg/m2
(実施例4)
A層原料として、PETペレット(原料−1)を97.5質量部、平均粒径0.45μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−2b)を2.5質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。同じく280℃に加熱された押出機E2には、B層原料として、PETペレット(原料−1)を100質量部を配合し、180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で積層厚み比(A層|B層)=1|10とし、B層側がキャストドラム面側になるように合流させ、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。延伸条件は表1に示すとおりであり、C層の塗液は実施例1で用いた水溶液をB層上に塗布した。
表1に示すように、C層の塗液を下記の通りとし、A層の積層厚みおよびTD延伸2の倍率を変更した以外は全て実施例4と同様にして厚さ4.8μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
水溶性ポリエステル 0.39質量部
シランカップリング剤 0.012質量部
(3-(2-アミノエチルアミノ)フ゜ロヒ゜ルトリメトキシシラン)
メラミン樹脂架橋剤 0.12質量部
固形分塗布濃度 12mg/m2
(実施例6)
表1に示すように、C層の塗液を下記の通りとし、A層の積層厚みおよびTD延伸2の温度および倍率を変更した以外は全て実施例4と同様にして厚さ4.8μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
水溶性ポリエステル 0.39質量部
シランカップリング剤 0.012質量部
(3-(2-アミノエチルアミノ)フ゜ロヒ゜ルトリメトキシシラン)
メラミン樹脂架橋剤 0.15質量部
架橋スチレン・アクリル共重合体粒子(平均粒径φ20nm) 0.09質量部
PH調節剤 0.01質量部
(プラスコートRY−2 互応化学工業(株)製)
固形分塗布濃度 15mg/m2
(実施例7)
押出機E1、E2の2台を用い、280℃に加熱された押出機E1には、A層原料として、PETペレット(原料−1)94.5質量部、平均粒径0.3μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−2a)5質量部、平均粒径0.45μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−2b)を0.5質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。同じく280℃に加熱された押出機E2には、B層原料として、PETペレット(原料−1)を100質量部を配合し、180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で積層厚み比(A層|B層)=1|10とし、B層側がキャストドラム面側になるように合流させ、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。
メチルセルロース 0.093質量部
水溶性ポリエステル 0.28質量部
シランカップリング剤 0.013質量部
(3-(2-アミノエチルアミノ)フ゜ロヒ゜ルトリメトキシシラン)
平均粒径18nmのコロイダルシリカ 0.1質量部
固形分塗布濃度 19mg/m2
(実施例8)
A層積層厚み、熱固定温度を表1の通りに変更した以外は実施例7と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
A層積層厚み、MD延伸倍率、TD2延伸倍率、熱固定温度を表1の通りに変更した以外は実施例7と同様にて二軸配向ポリエステルフィルムを得た。なお、C層の塗液は実施例5と同様の水溶液を塗布した。
押出機E1、E2の2台を用い、280℃に加熱された押出機E1には、A層原料として、原料−1を76.5質量部、2成分組成物ペレット(原料−3)6質量部、平均粒径0.1μmのコロイダルシリカ粒子含有ペレット(原料−2e)を10質量部 平均粒径0.3μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−2a)を7.5質量部を配合し180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。同じく280℃に加熱された押出機E2には、B層原料として、PETペレット(原料−1)94質量部、2成分組成物ペレット(原料−3)6質量部を配合し180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で積層厚み比(A層|B層)=1|10とし、B層側がキャストドラム面側になるように合流させ、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し積層未延伸フィルムを作製した。
押出機E1、E2の2台を用い、280℃に加熱された押出機E1には、A層原料として、PENペレット(原料−4)75質量部、平均粒径0.1μmのコロイダルシリカ粒子含有ペレット(原料−5b)を10質量部 平均粒径0.3μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−5c)を15質量部を配合し、180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。同じく280℃に加熱された押出機E2には、B層原料として、原料−4を80質量部、平均粒径60nmのコロイダルシリカ粒子含有ペレット(原料−5a)を20質量部を配合して180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で積層厚み比(A層|B層)=1|10とし、B層側がキャストドラム面側になるように合流させ、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し積層未延伸フィルムを作製した。
A層原料として、PETペレット(原料−1)を86.5質量部、平均粒径0.3μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−2a)を13質量部、平均粒径0.8μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−2c)を0.5質量部を160℃で8時間減圧乾燥した後に供給した。同じく280℃に加熱された押出機E2には、B層原料として、PETペレット(原料−1)を60質量部を配合し、平均粒径60nmのコロイダルシリカ粒子含有ペレット(原料−2d)を40質量部160℃で8時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で積層厚み比(A層|B層)=1|14とし、A層側がキャストドラム面側になるように合流させ、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。この積層未延伸フィルムをロール式延伸機にて110℃で長手方向に3.5倍延伸(MD延伸1)し、この延伸は2組ずつのロールの周速差を利用して行った。
A層原料として、PENペレット(原料−4)79.5質量部、平均粒径0.1μmのコロイダルシリカ粒子含有ペレット(原料−5b)を13質量部 平均粒径0.3μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−5c)を7.5質量部を配合し、180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。B層原料として、PENペレット(原料−4)を100質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で積層厚み比(A層|B層)=2|8とし、B層側がキャストドラム面側になるように合流させ、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。この積層未延伸フィルムをロール式延伸機にて135℃で長手方向に5.4倍延伸(MD延伸1)し急冷した。この延伸は2組ずつのロールの周速差を利用して行った。この一軸延伸フィルムにコロナ放電処理を施した後B層上に下記水溶液を塗布した。
水溶性ポリエステル 1.2質量部
平均粒径30nmポリメタクリル酸メチル粒子 0.06質量部
(日本触媒化学工業(株)製 エポスターMA)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(n=7) 0.225質量部
(三洋化成社製 ナロアクティーN70)
固形分塗布濃度 30mg/m2
得られた一軸延伸フィルムの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、155℃の温度にて長手方向に直角な幅方向(TD方向)に4.2倍延伸した(TD延伸1)。引き続いて、定長下で205℃の温度で4秒間の熱処理を施しながら、1.08倍幅方向に延伸を行い厚さ8.3μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
A層およびB層に用いる原料を比較例1と同様にした。また、C層の塗液を実施例7で用いた水溶液を塗布し、表1に示す製膜条件に変更して二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
TD延伸1の予熱温度条件を表1の通り変更する以外は、全て実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
A層B層原料を実施例1で用いた原料と同様にして、B層表面にコーティングを施さない以外は実施例1と同一の条件にて二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
A層原料として、PETペレット(原料−1)を78.5質量部、平均粒径0.3μmの架橋ポリスチレン粒子含有ペレット(原料−2a)を22.5質量部を配合し、B層原料として、PETペレット(原料−1)を80質量部を配合し、平均粒径60nmのコロイダルシリカ粒子含有ペレット(原料−2d)を20質量部を配合し、表1に示すA層およびB層の粒子処方に変更し、B層表面にコーティングを施さない以外は実施例6と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
TD延伸2は実施せずに、TD延伸1の倍率、熱固定温度を表1の通り変更した以外は全て実施例10と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
2:受光部
3:荷重検出器
4:荷重
5:フリーロール
6:フリーロール
7:フリーロール
8:フリーロール
9:磁気テープ
10:レーザー光
Claims (8)
- 一方の表面を構成するC層を有する、少なくとも2層の積層構成を有する二軸配向ポリエステルフィルムであって、C層側表面のろ波中心線うねりが0.5nm以上10nm未満であり、C層側表面と反対側の表面とを重ね合わせたときの空気漏れ指数が3,000〜6,000秒であり、幅方向の湿度膨張係数が0〜6ppm/%RHであり、長手方向の屈折率nMDと幅方向の屈折率nTDと厚み方向の屈折率nZDの平均で示されるn_bar((nMD+nTD+nZD)/3)が1.590〜1.680である、塗布型デジタル記録方式の磁気記録媒体用ベースフィルムとして用いる、二軸配向ポリエステルフィルム。
- 微小融解ピーク温度T−metaが160〜190℃である、請求項1に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 長手方向のヤング率が3.0〜5.0GPaである、請求項1または2に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- C層がコーティングにより設けられた層であり、C層側表面の中心線表面粗さRaが0.5nm以上5nm未満である、請求項1〜3のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- C層側表面とは反対側の表面の中心線表面粗さRaが3〜15nmであり、当該表面において、高さが300nm以上の突起個数が30個/mm2未満である、請求項1〜4のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 100℃で30分間熱処理を行った後の幅方向の熱収縮率が0.5〜1.5%である、請求項1〜5のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- C層側に磁性層を設けて、磁気記録媒体用ベースフィルムとして用いる、請求項1〜6のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルムをベースフィルムとして用いた磁気記録媒体。
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