JP2009192211A - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】エアフィルタ全体においてブラシの塵埃除去機能を維持すること。
【解決手段】エアフィルタ(30)は、ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で所定の回転角度ずつ間欠的に回転する。これにより、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ(51b)に掻き取られる。ブラシ部材(51)は、エアフィルタ(30)が間欠的に回転停止する毎に、シャフト(51a)の軸心回りに回転して清掃用ブラシ(52)に接触する。これにより、ブラシ部材(51)の塵埃が清掃用ブラシ(52)によって除去される。
【選択図】図14

Description

本発明は、エアフィルタに接触して塵埃を除去するためのブラシ部材を備えた空気調和装置の室内ユニットに関するものである。
従来より、空気の吸込口にエアフィルタを備えた空気調和装置の室内ユニットにおいて、エアフィルタに捕捉された塵埃を除去するための除塵手段が設けられているものが知られている。
例えば特許文献1に開示されている室内ユニットでは、除塵手段としての回転ブラシがエアフィルタの上流側(下方)に設けられている。エアフィルタは、円板状に形成されている。回転ブラシは、円柱状のシャフトと、該シャフトの外周面全体に設けられた複数の植毛とで構成されている。そして、この室内ユニットでは、回転ブラシの植毛がエアフィルタの上流側面(下面)に接触した状態において、エアフィルタおよび回転ブラシの双方が回転することにより該エアフィルタから塵埃が植毛によって掻き取られる。
特開2006−71121号公報
ところで、上述した特許文献1の室内ユニットでは、特に塵埃が比較的多い環境下においては、回転ブラシの塵埃除去機能(塵埃掻き取り能力)が直ぐに低下してしまう虞があった。回転ブラシは、塵埃の捕捉量(塵埃の掻き取り量)が多くなるにつれて塵埃除去機能(掻き取り能力)が低下していく。そのため、エアフィルタ全体に対し連続して塵埃を除去し続けると、回転ブラシにおいて塵埃捕捉量が増大していき塵埃除去機能が著しく低下し、さらに塵埃捕捉量が限界に達すると回転ブラシが掻き取り不能な状態になってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアフィルタに接触して塵埃を除去するブラシ部材を備えた空気調和装置の室内ユニットにおいて、エアフィルタ全体においてブラシ部材の塵埃除去機能をできるだけ長く維持することにある。
第1の発明は、ケーシング(10)内に、室内熱交換器(22)と、室内ファン(21)と、該室内ファン(21)の吸い込み側に設けられるエアフィルタ(30)とを備えた空気調和装置の室内ユニットを前提としている。そして、本発明の室内ユニットは、上記エアフィルタ(30)に接触して該エアフィルタ(30)の塵埃を掻き取るためのブラシ部材(51)と、上記ブラシ部材(51)に接触して該ブラシ部材(51)から塵埃を除去するための清掃用ブラシ部材(52)とを備えているものである。さらに、本発明の室内ユニットは、上記ブラシ部材(51)によって上記エアフィルタ(30)における所定の領域毎に塵埃を掻き取る動作と、該領域毎の掻き取り動作の終了毎に上記清掃用ブラシ部材(52)によって上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去する動作とが実行されるように構成されているものである。
上記の発明では、室内ファン(21)によってケーシング(10)内に吸い込まれた空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、その空気に含まれる塵埃がエアフィルタ(30)に捕捉される。このエアフィルタ(30)から塵埃を除去する運転時には、先ず、ブラシ部材(51)とエアフィルタ(30)とが接触し、エアフィルタ(30)における所定領域の塵埃がブラシ部材(51)に掻き取られる(除去される)。続いて、ブラシ部材(51)と清掃用ブラシ部材(52)とが接触し、ブラシ部材(51)の塵埃が清掃用ブラシ部材(52)で除去される。続いて、再び、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とが接触し、エアフィルタ(30)における上記領域とは別の新たな領域の塵埃がブラシ部材(51)に掻き取られる。続いて、ブラシ部材(51)の塵埃が清掃用ブラシ部材(52)で除去される。このように、本発明では、エアフィルタ(30)における所定の領域毎に、エアフィルタ(30)の塵埃除去とブラシ部材(51)の塵埃除去とが行われる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記エアフィルタ(30)と上記ブラシ部材(51)とを上記エアフィルタ(30)における上記所定の領域ずつ相対的且つ間欠的に移動させて、上記ブラシ部材(51)で上記エアフィルタ(30)の塵埃を掻き取る移動手段(40)と、上記エアフィルタ(30)と上記ブラシ部材(51)の相対的且つ間欠的な移動停止毎に、上記ブラシ部材(51)と上記清掃用ブラシ部材(52)とを接触させて該清掃用ブラシ部材(52)で上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去するブラシ駆動手段(53)とを備えているものである。
上記の発明では、先ず、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とが接触しながら相対的に移動し、ブラシ部材(51)によってエアフィルタ(30)の塵埃が掻き取られる(除去される)。この両者の相対的な移動は、エアフィルタ(30)における所定の領域の分だけ行われて停止される。例えば、エアフィルタ(30)が所定の領域だけブラシ部材(51)に対し移動して停止する。つまり、エアフィルタ(30)の所定の領域がブラシ部材(51)を通過する。両者の相対的な移動が停止すると、ブラシ部材(51)が回転して清掃用ブラシ部材(52)に接触し、ブラシ部材(51)から塵埃が除去される。その後、ブラシ部材(51)が回転し、該ブラシ部材(51)が再びエアフィルタ(30)に接触する。そして、再び、エアフィルタ(30)が所定の領域だけブラシ部材(51)に対し移動して停止する。このように、エアフィルタ(30)全体において、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)との相対的な移動および停止が交互に繰り返され、その相対的な移動の停止毎にブラシ部材(51)の塵埃が清掃用ブラシ部材(52)によって除去される。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記エアフィルタ(30)は、円板状に形成されている。一方、上記ブラシ部材(51)は、シャフト(51a)と該シャフト(51a)の外周面に設けられ塵埃を掻き取るためのブラシ(51b)とを有すると共に、上記エアフィルタ(30)の上流側に配置され且つ上記エアフィルタ(30)の径方向に延びるように配置されている。そして、上記移動手段(40)は、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)が上記エアフィルタ(30)に接触した状態で該エアフィルタ(30)を上記所定の領域に相当する所定の回転角度ずつ間欠的に回転させるように構成される一方、上記ブラシ駆動手段(53)は、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の間欠的な回転停止毎に、上記ブラシ部材(51)をそのシャフト(51a)の軸心回りに回転させて該ブラシ部材(51)の塵埃を上記清掃用ブラシ部材(52)で除去するように構成されているものである。
上記の発明では、先ず、エアフィルタ(30)がブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触しながら回転し、ブラシ部材(51)によって塵埃が除去される。エアフィルタ(30)は、所定の回転角度だけ回転すると(即ち、所定の領域だけ移動すると)停止される。エアフィルタ(30)が停止すると、ブラシ部材(51)が回転して清掃用ブラシ部材(52)に接触し、ブラシ部材(51)から塵埃が除去される。その後、ブラシ部材(51)が回転し、該ブラシ部材(51)のブラシ(51b)が再びエアフィルタ(30)に接触する。そして、再び、エアフィルタ(30)が所定の回転角度だけ回転して(即ち、所定の領域だけ移動して)停止する。このように、本発明では、エアフィルタ(30)の回転および停止が交互に繰り返され、そのエアフィルタ(30)の停止毎にブラシ部材(51)の塵埃が清掃用ブラシ部材(52)によって除去される。
第4の発明は、上記第2または第3の発明において、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)と上記ブラシ部材(51)との相対的且つ間欠的な移動時の上記所定の領域を上記エアフィルタ(30)の塵埃付着量に応じて変更するように構成されているものである。
上記の発明では、例えば、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多いほど、エアフィルタ(30)の上記所定の領域が小さく変更される。つまり、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多いほど、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)の1回当たりの相対的移動量が少なくなり、エアフィルタ(30)においてブラシ部材(51)による1回当たりの掻き取り領域が小さくなる。エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多いと、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)の1回の相対的移動で掻き取らなければならない塵埃の量も多くなる。そうすると、ブラシ部材(51)は、1回当たりの塵埃掻き取り量に限界(制限)があるため、掻き取り不能な状態になる虞がある。そうなると、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とを相対的に移動させて塵埃の掻き取り動作を行っているにも拘わらず、エアフィルタ(30)には塵埃が掻き取られずに残ってしまう。本発明では、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多いほど、上述したようにブラシ部材(51)の1回当たりの掻き取り領域が小さくなるため、その領域の塵埃が確実にブラシ部材(51)によって掻き取られる。
また、円板状に形成されたエアフィルタ(30)が所定の回転角度ずつ間欠的に回転する場合、上記所定の回転角度がエアフィルタ(30)の塵埃付着量に応じて変更される。例えば、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多いほど、エアフィルタ(30)の間欠的回転時の回転角度が小さく変更される。つまり、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多いほど、エアフィルタ(30)の1回当たりの回転量が少なくなり、ブラシ部材(51)による1回当たりの掻き取り領域が小さくなる。
第5の発明は、上記第3の発明において、上記ブラシ駆動手段(53)は、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の回転終了後に、上記ブラシ部材(51)を回転させて該ブラシ部材(51)の塵埃を上記清掃用ブラシ部材(52)で除去するように構成されているものである。
上記の発明では、エアフィルタ(30)の回転終了後において、即ちエアフィルタ(30)の塵埃が除去する一連の清掃動作が行われた後において、ブラシ部材(51)の塵埃が清掃用ブラシ部材(52)によって除去される。したがって、次回のエアフィルタ(30)の清掃動作時には、ブラシ部材(51)に塵埃が付着していない状態にすることができる。
第6の発明は、上記第3の発明において、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)がパイル織物で構成されているものである。
上記の発明では、ブラシ部材(51)のブラシ(51b)がパイル織物で構成されているため、その毛足の長さが比較的短い。これにより、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)の距離が短くなる。
第7の発明は、上記第6の発明において、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、毛並みが上記エアフィルタ(30)の相対的な移動方向に対向して傾斜している傾斜パイルで構成されているものである。
上記の発明では、例えばエアフィルタ(30)がブラシ部材(51)に対して移動する場合、ブラシ(51b)の毛並みがエアフィルタ(30)の移動方向に対向するように傾斜している。つまり、ブラシ(51b)の毛並みがエアフィルタ(30)の移動方向とは逆の向きに傾斜している。また、ブラシ部材(51)がエアフィルタ(30)に対して移動する場合、ブラシ(51b)の毛並みは該ブラシ部材(51)の移動方向と同じ向きに傾斜している。したがって、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ(51b)によって掻き取り易くなる。
第8の発明は、上記第3の発明において、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、毛並みが上記エアフィルタ(30)の相対的な移動方向に対向して傾斜しているパイル織物の傾斜パイルで構成されているものである。また、上記清掃用ブラシ部材(52)は、毛並みが上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)の毛並みに対向して傾斜しているパイル織物の傾斜パイルで構成され且つ上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触して該ブラシ(51b)から塵埃を除去するためのブラシ(52b)を備えているものである。
上記の発明では、例えばエアフィルタ(30)がブラシ部材(51)に対して移動する場合、ブラシ(51b)の毛並みがエアフィルタ(30)の移動方向に対向するように傾斜している。つまり、ブラシ(51b)の毛並みがエアフィルタ(30)の移動方向とは逆の向きに傾斜している。また、ブラシ部材(51)がエアフィルタ(30)に対して移動する場合、ブラシ(51b)の毛並みは該ブラシ部材(51)の移動方向と同じ向きに傾斜している。したがって、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ部材(51)によって掻き取り易くなる。さらに、上記清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)は、毛並みがブラシ部材(51)のブラシ(51b)の毛並みに対向するように傾斜している。したがって、ブラシ部材(51)の塵埃が清掃用ブラシ部材(52)によって掻き取り易くなる。
第9の発明は、上記第3の発明において、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、毛並みが一定方向に傾斜しているパイル織物の傾斜パイルで構成されているものである。また、上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ(51b)の毛並みに対向する向きに回転させた後、それとは逆の向きに所定の回転角度だけ回転させてから停止させるように構成されているものである。
上記の発明では、エアフィルタ(30)がブラシ部材(51)のブラシ(51b)の毛並みに対向するように回転する。これにより、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ部材(51)によって除去される。そして、エアフィルタ(30)は、所定の回転角度だけ回転すると、その回転方向とは逆方向(即ち、ブラシ部材(51)のブラシ(51b)の毛並みと同じ向き)に回転してから停止される。これにより、エアフィルタ(30)から除去された、または除去されかかった塵埃がブラシ部材(51)のブラシ(51b)に確実に捕捉される(付着する)。
第10の発明は、上記第1の発明において、上記エアフィルタ(30)の上流側に配置され、且つ、上記ブラシ部材(51)および清掃用ブラシ部材(52)が設けられて該清掃用ブラシ部材(52)により除去された塵埃を貯留する塵埃貯留容器(60)を備えているものである。また、本発明の室内ユニットは、上記室内ファン(21)の吹出空気を上記塵埃貯留容器(60)に導入し、該塵埃貯留容器(60)内の塵埃を上記吹出空気と共に所定位置へ搬送する塵埃搬送手段(80)を備えているものである。
上記の発明では、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ部材(51)によって除去され、該ブラシ部材(51)に捕捉された塵埃が清掃用ブラシ部材(52)によって除去される。この除去された塵埃は、塵埃貯留容器(60)に貯留される。一方、本発明では、室内ファン(21)の吹出空気が塵埃貯留容器(60)へ導入され、塵埃が空気と共に所定位置(例えば、ケーシング(10)外)へ搬送される。つまり、エアフィルタ(30)から除去された塵埃が室内ファン(21)の吹出空気を利用して別の場所に搬送される。
以上のように、第1および第2の発明によれば、エアフィルタ(30)における所定領域毎にブラシ部材(51)で塵埃を掻き取る動作を行い、その領域毎の掻き取り動作の終了後毎にブラシ部材(51)の塵埃を清掃用ブラシ部材(52)で除去するようにした。具体的には、エアフィルタ(30)全体に対して、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とを相対的且つ間欠的に移動させ、その間欠的移動の停止毎に清掃用ブラシ部材(52)によってブラシ部材(51)の塵埃を除去するようにした。つまり、本発明は、エアフィルタ(30)全体においてエアフィルタ(30)の塵埃除去とブラシ部材(51)の塵埃除去とを交互に行うようにした。これにより、したがって、エアフィルタ(30)においてブラシ部材(51)による1回当たりの掻き取り領域が小さくなる。ブラシ部材(51)の1回当たりの塵埃掻き取り量には限界(制限)がある。そこで、上述のようにブラシ部材(51)の1回当たりの掻き取り領域が小さくなるため、塵埃捕捉量が増大していくことによるブラシ部材(51)の塵埃除去機能の低下、さらには塵埃捕捉量が限界に達してブラシ部材(51)が掻き取り不能な状態になることを防止することができる。そのため、エアフィルタ(30)全体においてブラシ部材(51)の塵埃除去機能(塵埃掻き取り能力)を高く維持することができる。その結果、エアフィルタ(30)に対する塵埃除去効率を向上させることができ、エアフィルタ(30)全体の塵埃を確実に除去することができる。
また、第3の発明によれば、円形状に形成したエアフィルタ(30)をブラシ部材(51)に対して所定の回転角度ずつ回転させることで、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とを相対的且つ間欠的に移動させるようにした。したがって、例えばエアフィルタ(30)を矩形状に形成しスライド移動させる場合に比べて、エアフィルタ(30)が移動するためのスペースを省略することができる。これにより、室内ユニットのコンパクト化を図ることができる。
さらに、第4の発明によれば、エアフィルタ(30)の塵埃付着量に応じて、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)の間欠的な相対的移動量を変更するようにした。つまり、本発明では、エアフィルタ(30)の塵埃付着量に応じて、エアフィルタ(30)において間欠的に塵埃除去される所定の領域を変更するようにした。そのため、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多い場合、1回当たりの上記相対的移動量(即ち、上記所定の領域)を小さくしてブラシ部材(51)の1回当たりの掻き取り領域を小さくすることができる。これにより、ブラシ部材(51)の1回当たりの塵埃掻き取り量が少なくなり、ブラシ部材(51)の塵埃除去機能の低下またはブラシ部材(51)が掻き取り不能な状態になるのを確実に回避することができる。その結果、エアフィルタ(30)全体において塵埃をより確実に除去することができる。
また、第5の発明によれば、エアフィルタ(30)を回転させて該エアフィルタ(30)の塵埃を除去する一連の清掃動作が終了した後に、ブラシ部材(51)の塵埃を清掃用ブラシ部材(52)によって除去しておくようにした。したがって、次回の清掃動作時には、ブラシ部材(51)は塵埃が付着していない状態となる。そのため、エアフィルタ(30)の清掃動作開始時において、高い塵埃除去機能を発揮させることができる。その結果、エアフィルタ(30)の清掃時間を短縮することができる。
また、第6の発明によれば、ブラシ部材(51)のブラシ(51b)をパイル織物で構成するようにした。したがって、ブラシ(51b)の毛足が短いため、ブラシ部材(51)の設置スペースを削減しつつ、エアフィルタ(30)の塵埃を確実に除去することができる。
また、第7の発明によれば、毛並みがエアフィルタ(30)の相対的な移動方向に対向するように傾斜する傾斜パイルでブラシ部材(51)のブラシ(51b)を構成するようにした。したがって、エアフィルタ(30)から塵埃を確実に掻き取ることができる。これにより、ブラシ部材(51)の設置スペースを削減しつつ、エアフィルタ(30)における塵埃除去効率を向上させることができる。
さらに、第8の発明によれば、清掃用ブラシ部材(52)において、毛並みがブラシ部材(51)のブラシ(51b)の毛並みに対向して傾斜する傾斜パイルで構成したブラシ(52b)を備えるようにした。したがって、ブラシ部材(51)の塵埃を確実に掻き取ることができる。
また、第9の発明によれば、エアフィルタ(30)をブラシ部材(51)のブラシ(51b)の毛並みと同じ向きに一旦回転させてから停止させるようにした。これにより、エアフィルタ(30)から除去されかかった塵埃をブラシ部材(51)のブラシ(51b)に確実に捕捉(付着)させることができる。よって、エアフィルタ(30)から塵埃を取り損ねることなく確実に除去することができる。その結果、塵埃の除去効率が向上する。
また、第10の発明によれば、エアフィルタ(30)から除去された塵埃を貯留させる塵埃貯留容器(60)を設け、その塵埃貯留容器(60)の塵埃を室内ファン(21)の吹出空気によって所定位置まで搬送するようにした。したがって、吸引ファン等の搬送手段を別途設けることなく、除去した塵埃を廃棄しやすい所定の場所まで簡易に移動させることができる。これにより、ユニットの大型化を招くことなく、エアフィルタ(30)から除去された塵埃の廃棄作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の室内ユニット(1)は、空気調和装置の一部を構成し、室内空間の天井に設置される。空気調和装置は、室外ユニットに設けられる圧縮機、室外熱交換器および膨張弁と、上記室内ユニット(1)に設けられる室内熱交換器(22)とが配管接続されて成る冷媒回路を備えている。冷媒回路は、冷媒が可逆に循環して、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う。空気調和装置では、冷媒回路において室内熱交換器(22)が蒸発器として機能する冷房運転と、冷媒回路において室内熱交換器(22)が凝縮器として機能する暖房運転とが行われる。
〈室内ユニットの構成〉
図1および図2に示すように、上記室内ユニット(1)は、ケーシング(10)と化粧パネル(11)とを備えている。ケーシング(10)内には、室内熱交換器(22)、ドレンパン(23)、室内ファン(21)、エアフィルタ(30)、フィルタ駆動手段(40)、塵埃除去手段(50)、塵埃貯留容器(60)、塵埃搬送手段(80)および塵埃捕集箱(90)が設けられている。
上記ケーシング(10)は、下側が開放された略直方体の箱状に形成されている。ケーシング(10)の内面には、断熱材(17)が積層されている。ケーシング(10)は、下部が天井板の開口に挿通する状態で設置される。
上記化粧パネル(11)は、矩形の板状に形成されている。化粧パネル(11)の平面視形状は、ケーシング(10)の平面視形状よりも一回り大きくなっている。化粧パネル(11)は、シール部材(16)を間に挟んだ状態でケーシング(10)の下側を覆うように取り付けられる。化粧パネル(11)がケーシング(10)に取り付けられた状態では、化粧パネル(11)が室内に露出する。
上記化粧パネル(11)には、1つの吸込口(13)と4つの吹出口(14)とが形成されている。吸込口(13)は、矩形状に形成され、化粧パネル(11)の中央部に形成されている。吸込口(13)には、スリット状に形成された吸込グリル(12)が嵌め込まれている。各吹出口(14)は、細長い矩形状に形成されている。各吹出口(14)は、化粧パネル(11)の各辺に沿うように形成されている。そして、各吹出口(14)には、風向調整板(15)が設けられている。この風向調整板(15)は、回動して風向(吹出方向)を調整するものである。
上記室内ファン(21)は、いわゆるターボファンである。室内ファン(21)は、ケーシング(10)の中央付近に配置され、吸込口(13)の上側に位置している。室内ファン(21)は、ファンモータ(21a)と羽根車(21b)とを備えている。ファンモータ(21a)は、ケーシング(10)の天板に固定されている。羽根車(21b)は、ファンモータ(21a)の回転軸に連結されている。室内ファン(21)の下側には、吸込口(13)に連通するベルマウス(24)が設けられている。このベルマウス(24)は、ケーシング(10)内において、室内熱交換器(22)の上流側の空間を室内ファン(21)側と吸込グリル(12)側とに区画している。室内ファン(21)は、ベルマウス(24)を介して下側から吸い込んだ空気を周方向へ吹き出すように構成されている。
上記室内熱交換器(22)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器で構成されている。室内熱交換器(22)は、平面視でロ字状に形成され、室内ファン(21)の周囲を囲むように配置されている。室内熱交換器(22)では、冷媒と室内ファン(21)によって送られる室内空気(吹出空気)との間で熱交換が行われる。
上記ドレンパン(23)は、室内熱交換器(22)の下側に設けられている。ドレンパン(23)は、室内熱交換器(22)において空気中の水分が凝縮して生じるドレン水を受けるためのものである。ドレンパン(23)には、ドレン水を排水するためのドレンポンプが設けられている(図示省略)。ドレンパン(23)は、ドレンポンプを設置した箇所にドレン水が集まるように勾配がつけられている。
上記ベルマウス(24)の下方には、仕切板(25)が設けられている。この仕切板(25)は、ベルマウス(24)と吸込グリル(12)との間の空間を上下に仕切っている。つまり、仕切板(25)は、室内熱交換器(22)の上流側空間をベルマウス(24)を含む室内熱交換器(22)側と吸込グリル(12)側とに区画している。
上記仕切板(25)の中央には、吸込口(13)から吸い込まれた空気がベルマウス(24)へ流入するための通気孔(26)が形成されている。図3に示すように、この通気孔(26)は、円形孔がその径方向に延びる4つの径方向部材(27)によって扇形に仕切られている。各径方向部材(27)は、互いに円中心で繋がっており、その部分に円筒状のフィルタ回転軸(28)が下方に突出している。フィルタ回転軸(28)は、上記エアフィルタ(30)が回転するための回転軸である。また、1つの径方向部材(27)には、フィルタ押さえ(29)が2つ設けられている。
図3に示すように、上記エアフィルタ(30)は、仕切板(25)の下方に配置され、ベルマウス(24)の入口を覆う大きさの円板状に形成されている。具体的に、エアフィルタ(30)は、環状のフィルタ本体(31)とメッシュ部材(37)とを備えている。フィルタ本体(31)の外周面には、ギア部(32)が設けられている。フィルタ本体(31)の環状中心部には、6つの径方向リブ(34)によって支持される円筒状の軸挿通部(33)が設けられている。つまり、各径方向リブ(34)は、軸挿通部(33)から放射状に延びている。また、フィルタ本体(31)の内円部には、該フィルタ本体(31)と同心の環状に形成された内側周方向リブ(35)および外側周方向リブ(36)が設けられている。外側周方向リブ(36)は、内側周方向リブ(35)よりも大径に形成されている。メッシュ部材(37)は、フィルタ本体(31)の内円部全体に張られている。吸込口(13)から吸い込まれた空気は、エアフィルタ(30)のメッシュ部材(37)を通過してベルマウス(24)へ流入する。その際、空気中の塵埃がメッシュ部材(37)に捕捉される。
また、上記エアフィルタ(30)は、上述したフィルタ押さえ(29)が各周方向リブ(35,36)に当接することによって下方へ付勢される。これにより、エアフィルタ(30)が後述する塵埃除去手段(50)の回転ブラシ(51)に押さえ付けられる。したがって、塵埃除去手段(50)による除去効率が向上する。
図4にも示すように、上記エアフィルタ(30)は、軸挿通部(33)が仕切板(25)のフィルタ回転軸(28)に嵌め込まれて取り付けられる。エアフィルタ(30)は、フィルタ回転軸(28)を中心として回転自在になっている。エアフィルタ(30)の下方には、上記塵埃貯留容器(60)が配置されている。そして、エアフィルタ(30)が軸挿通部(33)に嵌め込まれた状態で、上記塵埃貯留容器(60)のフィルタ取付部(68)が仕切板(25)の軸挿通部(33)に止めネジ(28a)によって固定される。これにより、仕切板(25)と塵埃貯留容器(60)との間にエアフィルタ(30)が保持される。
上記エアフィルタ(30)の近傍には、エアフィルタ(30)を回転駆動するためのフィルタ駆動手段(40)が設けられている(図2参照)。つまり、このフィルタ駆動手段(40)は、エアフィルタ(30)と回転ブラシ(51)とを相対的に移動させる移動手段を構成している。
具体的に、フィルタ駆動手段(40)は、図5に示すように、フィルタ駆動モータ(41)とリミットスイッチ(44)を備えている。フィルタ駆動モータ(41)の駆動軸には、駆動ギア(42)が設けられ、該駆動ギア(42)がフィルタ本体(31)のギア部(32)と噛み合っている。駆動ギア(42)の一端面には、突片であるスイッチ作動部(43)が設けられている。このスイッチ作動部(43)は、駆動ギア(42)の回転によりリミットスイッチ(44)のレバー(44a)に作用するようになっている。スイッチ作動部(43)がレバー(44a)に作用すると、リミットスイッチ(44)が検知する。つまり、スイッチ作動部(43)およびリミットスイッチ(44)は、駆動ギア(42)の回転位置を検出するものである。
次に、上記塵埃除去手段(50)、塵埃貯留容器(60)および塵埃搬送手段(80)について、図6〜図11を参照しながら説明する。これら塵埃除去手段(50)等は、仕切板(25)やエアフィルタ(30)の下方に配置されている(図1や図2を参照)。
上記塵埃除去手段(50)は、エアフィルタ(30)に捕捉された塵埃を除去するためのものである。塵埃除去手段(50)は、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)と、ブラシ駆動手段(53)とを備えている。回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)は、それぞれ本発明に係るブラシ部材(51)および清掃用ブラシ部材(52)を構成している。
図8に示すように、上記回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)は、後述する塵埃貯留容器(60)のブラシ用開口(63)に設けられている。
上記回転ブラシ(51)は、細長い円柱状のシャフト(51a)と、該シャフト(51a)の外周面に設けられたブラシ(51b)とを備えている。ブラシ(51b)は、複数の植毛で構成されている。そして、ブラシ(51b)は、シャフト(51a)の周方向における一部分に設けられると共に、シャフト(51a)の長さ方向に亘って設けられている。清掃用ブラシ(52)は、回転ブラシ(51)の後方側に配置されている。
上記清掃用ブラシ(52)は、本体部(52a)と、ブラシ(52b)と、バネ部(52c)とを備えている。本体部(52a)は、板状部材であり、回転ブラシ(51)のシャフト(51a)と同じ長さに形成されている。本体部(52a)は、その板面が回転ブラシ(51)の外周面に対面して設けられている。また、本体部(52a)の上部は、回転ブラシ(51)のシャフト(51a)の外周面に対応する円弧部となっている。この本体部(52a)の円弧部には、本体部(52a)の長さ方向に亘ってブラシ(52b)が設けられている。バネ部(52c)は、本体部(52a)の下端に設けられて、塵埃貯留容器(60)の内壁に取り付けられている。つまり、本体部(52a)は、バネ部(52c)によって支持されている。
上記回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)は、エアフィルタ(30)の半径と同等以上の長さに形成されている。また、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)は、エアフィルタ(30)の円中心から径方向外方へ延びるように配置されている。
上記回転ブラシ(51)は、回転するエアフィルタ(30)のメッシュ部材(37)にブラシ(51b)が接触することでメッシュ部材(37)から塵埃を除去するように構成されている。また、回転ブラシ(51)は、上記ブラシ駆動手段(53)によって可逆に回転駆動される。図6および図7に示すように、ブラシ駆動手段(53)は、ブラシ駆動モータ(54)と、互いに噛み合う駆動ギア(55)および従動ギア(56)とを備えている。駆動ギア(55)はブラシ駆動モータ(54)の駆動軸に設けられ、従動ギア(56)は回転ブラシ(51)のシャフト(51a)の端部に設けられている。この構成により、回転ブラシ(51)が回転駆動される。そして、詳細については後述するが、ブラシ駆動手段(53)は、回転ブラシ(51)を回転させてそのブラシ(51b)がエアフィルタ(30)に接触する状態とエアフィルタ(30)から離隔する状態とに切り換えるように構成されている。
上記清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)は、回転ブラシ(51)がブラシ駆動手段(53)によって回転すると、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)と接触するように構成されている。その接触により、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)から塵埃が除去される。つまり、清掃用ブラシ(52)は、回転ブラシ(51)から塵埃を除去して該回転ブラシ(51)を清掃するものである。これら回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)の塵埃除去作用については、後で詳述する。
また、上記回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)の各ブラシ(51b,52b)は、いわゆるパイル織物で構成されている。このパイル織物は、基布に毛(パイル糸)が織り込まれて成る有毛繊維であり、毛足が比較的短い。そして、このパイル織物は、毛並みが一定方向に傾斜する傾斜パイルである。
具体的に、上記回転ブラシ(51)におけるブラシ(51b)の毛並みは、図8においてシャフト(51a)から左側に向かって傾斜している。つまり、このブラシ(51b)の毛並みは、エアフィルタ(30)の回転方向に対して対向するように傾斜している。このように、エアフィルタ(30)がブラシ(51b)の毛並みに対して対向するように回転すると、メッシュ部材(37)の塵埃が効率よく掻き出される。一方、ブラシ(51b)の毛並みに対してその傾斜方向にエアフィルタ(30)が回転すると、メッシュ部材(37)の塵埃は掻き出されず、逆にブラシ(51b)に捕捉されている塵埃が除去される。また、清掃用ブラシ(52)におけるブラシ(52b)の毛並みは、図8において本体部(52a)から下側に向かって傾斜している。つまり、このブラシ(52b)の毛並みは、回転ブラシ(51)が図8において時計回りに回転する際に、その回転方向に対して対向するように傾斜している。
上記塵埃貯留容器(60)は、清掃用ブラシ(52)によって回転ブラシ(51)から除去された塵埃が貯留されるものである。塵埃貯留容器(60)は、側面視形状(図6において右側から視た形状)がやや逆くの字に屈曲している柱状の容器である。塵埃貯留容器(60)は、上側部分がエアフィルタ(30)の塵埃が除去される除去部(61)であり、下側部分がエアフィルタ(30)から除去された塵埃が貯留される貯留部(62)となっている。
上記除去部(61)の上面には、その長手方向に延びるブラシ用開口(63)が形成され、上述したようにそのブラシ用開口(63)に回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)が設けられている。なお、除去部(61)の一側面に上述したフィルタ取付部(68)が設けられている。貯留部(62)は、下端側(底部側)が円弧状に膨出している。そして、その貯留部(62)の円弧部には、清掃用ブラシ(52)によって回転ブラシ(51)から除去された塵埃が落下して貯留される。貯留部(62)は、長手方向における両端部(66,67)が開口している。その貯留部(62)の第1端部(66)には、後述する塵埃搬送手段(80)のダンパボックス(81)が接続され、第2端部(67)には、後述する塵埃搬送手段(80)の搬送用ダクト(88)が接続されている。
また、図9に示すように、上記塵埃貯留容器(60)には、貯留部(62)の塵埃量を検出するための貯留量検出手段(70)が設けられている。貯留量検出手段(70)は、センサボックス(71)を備えている。このセンサボックス(71)は、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)の第2端部(67)寄りに設けられている(図6や図7を参照)。センサボックス(71)は、貯留部(62)の横断方向に延びてその底部を覆うように形成されている。センサボックス(71)内には、発光LED(72)とフォトトランジスタ(73)が収納されている。発光LED(72)とフォトトランジスタ(73)とは、貯留部(62)をその横断方向に挟んで対峙するように配置されている。一方、貯留部(62)の壁面において、発光LED(72)とフォトトランジスタ(73)に対応する部分には第1透明窓(64)および第2透明窓(65)が設けられている。
上記貯留量検出手段(70)では、発光LED(72)から第1透明窓(64)および第2透明窓(65)を順に透過した光の光度がフォトトランジスタ(73)によって検出される。そして、検出された光度に応じて貯留部(62)における塵埃の貯留量(即ち、充填度)が検出される。つまり、塵埃の貯留量が少ないと、貯留部(62)において第1透明窓(64)から第2透明窓(65)への光の透過率が高くなり、検出される光度が高くなる。逆に、塵埃の貯留量が多いと、貯留部(62)において第1透明窓(64)から第2透明窓(65)への光の透過率が低くなり、検出される光度が低くなる。したがって、この貯留量検出手段(70)によれば、例えば、光度が所定値以下になると、貯留部(62)の貯留量が満杯になったと判断することができる。
上記塵埃搬送手段(80)は、図2、図6および図7に示すように、上述したダンパボックス(81)および搬送用ダクト(88)と、導入用ダクト(86)と、吸引用ダクト(87)とを備えている。
上記ダンパボックス(81)は、塵埃貯留容器(60)における貯留部(62)の長手方向に沿って延びる直方体状に形成されている。ダンパボックス(81)の長手方向における一端には、貯留部(62)の第1端部(66)が接続されている。図10および図11に示すように、ダンパボックス(81)内には、開閉部材であるダンパ(82)が1つ設けられている。このダンパ(82)が閉まると、ダンパボックス(81)の内部空間がその長手方向に仕切られる。つまり、ダンパボックス(81)の内部空間が第1室(81a)と第2室(81b)とに仕切られる。第2室(81b)には、上述したように貯留部(62)の第1端部(66)が接続されている。
図7や図11に示すように、上記塵埃搬送手段(80)は、ダンパ(82)を開閉駆動するためのダンパ駆動モータ(83)と駆動ギア(84)と従動ギア(85)とを備えている。駆動ギア(84)はダンパ駆動モータ(83)の駆動軸に設けられ、従動ギア(85)はダンパ(82)の回動軸に設けられている。駆動ギア(84)および従動ギア(85)は、互いに噛み合っている。この構成では、ダンパ駆動モータ(83)の回転が各ギア(84,85)を介してダンパ(82)の回動軸に伝達される。これにより、ダンパ(82)が回動軸を中心に回動し、開閉動作が行われる。
上記導入用ダクト(86)は、ダンパボックス(81)の上面に接続されて第1室(81a)に連通している。図10に示すように、導入用ダクト(86)は、ダンパボックス(81)から鉛直上方に延びており、仕切板(25)を貫通している。導入用ダクト(86)は、横断面が円形の上流側ダクト(86a)および下流側ダクト(86b)を備え、その2つの部材が止めネジ(28a)によって上下方向に連結されている。上流側ダクト(86a)の横断面積(流路面積)は、下流側ダクト(86b)の横断面積(流路面積)よりも大きい。下流側ダクト(86b)の下端(図10における下側)は、ダンパボックス(81)に接続されている。上流側ダクト(86a)の上端(図10における上側)は、ベルマウス(24)の水平に延びる部材にシール部材(86e)を介して当接している。このベルマウス(24)の水平部材には、貫通孔である導入口(86d)が形成されている。そして、この導入口(86d)を通じて、上流側ダクト(86a)が室内ファン(21)側の空間と連通している。つまり、この導入用ダクト(86)は、室内ファン(21)の吹出空気をダンパボックス(81)内へ導入するためのものである。
また、上記導入用ダクト(86)は、上流側ダクト(86a)と下流側ダクト(86b)との連結部分が仕切板(25)の貫通部に位置している。具体的に、上流側ダクト(86a)の底板と下流側ダクト(86b)の上端フランジとで仕切板(25)の貫通孔周縁を挟み込むように、両ダクト(86a,86b)が連結されている。そして、この連結部分およびシール部材(86e)の部分は、導入用ダクト(86)とダンパボックス(81)と塵埃貯留容器(60)とが一体で導入用ダクト(86)の軸心を中心にして回動するように構成されている。
上記吸引用ダクト(87)は、流入側である一端がダンパボックス(81)の下面に接続されて第2室(81b)に連通している。吸引用ダクト(87)の流出側である他端は、化粧パネル(11)に形成された掃除機挿入口(図示せず)に接続されている。この掃除機挿入口は、掃除機のホース等が挿入されて吸引するための開口である。なお、吸引用ダクト(87)はフレキシブルチューブで構成されている。
上記搬送用ダクト(88)は、図1や図2に示すように、一端が塵埃貯留容器(60)における貯留部(62)の第2端部(67)に接続され、他端が後述する塵埃捕集箱(90)に接続されている。この搬送用ダクト(88)はフレキシブルチューブで構成されている。
上記塵埃搬送手段(80)では、冷暖房を行う通常運転の場合、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉じられる(図11(A)参照)。これにより、室内ファン(21)の吹出空気はダンパボックス(81)へ導入されない。また、塵埃搬送手段(80)では、塵埃貯留容器(60)内の塵埃を塵埃捕集箱(90)に搬送する場合、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が開く(図11(B)参照)。これにより、室内ファン(21)の吹出空気が導入用ダクト(86)およびダンパボックス(81)を通じて塵埃貯留容器(60)へ導入される。その結果、塵埃貯留容器(60)内の塵埃は、空気と共に搬送用ダクト(88)を通じて塵埃捕集箱(90)へ搬送される。つまり、塵埃貯留容器(60)の塵埃が排出される。さらに、塵埃搬送手段(80)では、塵埃捕集箱(90)の塵埃をケーシング(10)外へ排出する場合も、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉じられる(図11(C)参照)。この場合、掃除機によって掃除機吸引口から吸引することで、塵埃捕集箱(90)内の塵埃が搬送用ダクト(88)、ダンパボックス(81)および吸引用ダクト(87)を通じて掃除機に吸引される。つまり、この塵埃搬送手段(80)は、室内ファン(21)の吹出空気を利用して塵埃貯留容器(60)の塵埃を所定位置まで搬送するように構成されている。
上記塵埃捕集箱(90)は、図1および図2に示すように、上述したように塵埃貯留容器(60)内の塵埃が搬送されて貯留されるものである。塵埃捕集箱(90)は、やや細長い略直方体状に形成され、塵埃貯留容器(60)と同様に仕切板(25)の下方に配置されている。そして、塵埃捕集箱(90)は、平面的にエアフィルタ(30)に被らないように、仕切板(25)の一端辺に沿って配置されている。これにより、吸込グリル(12)から吸入された空気の塵埃捕集箱(90)は、搬送用ダクト(88)が接続される側と反対側の端部が排気口(91)となっている。この排気口(91)の部分は、ケーシング(10)を貫通して室内に連通している。なお、この排気口(91)の貫通部分にはシール部材(93)が設けられている。
上記塵埃捕集箱(90)は、平面視的に、排気口(91)の部分が他の部分よりも面積が小さくなっている。また、塵埃捕集箱(90)のエアフィルタ(30)側の側板は、エアフィルタ(30)の外周に対応して円弧状に形成されている。さらに、塵埃捕集箱(90)内には、排気口(91)寄りにフィルタ(92)が設けられている。そして、塵埃捕集箱(90)では、塵埃貯留容器(60)から塵埃が搬送される場合、内部の空気が排気口(91)から排出される。その際、フィルタ(92)が設けられているので、搬送された塵埃が排気口(91)から流出することはない。また、掃除機による吸引によって塵埃捕集箱(90)から塵埃が排出される場合、室内空気が排気口(91)を通じて塵埃捕集箱(90)内に流入する。その際、流入した空気中の塵埃がフィルタ(92)によって捕捉される。このように、排気口(91)による給排気によって塵埃捕集箱(90)内の圧力バランスが適切になるので、塵埃捕集箱(90)に対する塵埃の搬送動作および排出動作が適切に行われる。
−運転動作−
次に、上記室内ユニット(1)における運転動作について図12〜図14を参照しながら説明する。室内ユニット(1)は、冷暖房を行う通常運転と、エアフィルタ(30)の清掃を行うフィルタ清掃運転とが切換可能に構成されている。
〈通常運転〉
通常運転では、図12(B)に示すように、回転ブラシ(51)を回転させてそのブラシ(51b)を清掃用ブラシ(52)側に位置させる。つまり、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)がエアフィルタ(30)に接触しない位置まで回転ブラシ(51)を回転させて、回転ブラシ(51)の非ブラシ面(即ち、ブラシ(51b)が設けられていないシャフト(51a)の外周面)をエアフィルタ(30)に対面させる。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉じられる(図11(A)の状態)。なお、エアフィルタ(30)は停止状態である。
この状態において、室内ファン(21)が駆動される。そうすると、室内ユニット(1)では、吸込口(13)から吸い込まれた室内空気がエアフィルタ(30)を通過してベルマウス(24)へ流入する。空気がエアフィルタ(30)を通過する際、空気中の塵埃がエアフィルタ(30)のメッシュ部材(37)に捕捉される。ベルマウス(24)に流入した空気は室内ファン(21)から吹き出される。この吹出空気は、室内熱交換器(22)の冷媒と熱交換して冷却または加熱された後、各吹出口(14)から室内へ供給される。これにより、室内の冷房または暖房が行われる。この運転では、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉じられているため、室内ファン(21)の吹出空気がダンパボックス(81)を通じて塵埃貯留容器(60)へ導入されることはない。
このように、通常運転では、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)とエアフィルタ(30)とが非接触状態となる。つまり、ブラシ(51b)がエアフィルタ(30)から離隔される。したがって、ブラシ(51b)のエアフィルタ(30)に接触し続けることによる劣化を防止することができる。これにより、回転ブラシ(51)の耐久性が向上する。
〈フィルタ清掃運転〉
フィルタ清掃運転では、冷媒回路において圧縮機が停止されて冷媒が循環しない状態となる。このフィルタ清掃運転では、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」と「塵埃搬送動作」と「塵埃排出動作」とが切換可能に構成されている。
「塵埃除去動作」は、エアフィルタ(30)に捕捉された塵埃を除去する動作である。「ブラシ清掃動作」は、回転ブラシ(51)に捕捉された塵埃を除去する動作である。「塵埃搬送動作」は、塵埃貯留容器(60)から塵埃捕集箱(90)に塵埃を搬送する動作である。「塵埃排出動作」は、塵埃捕集箱(90)からケーシング(10)外へ塵埃を排出する動作である。
本実施形態では、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」とが交互に行われる。先ず「塵埃除去動作」では、室内ファン(21)が停止される。そして、図12(A)に示すように、回転ブラシ(51)を回転させてそのブラシ(51b)をエアフィルタ(30)に接触させる。この状態において、エアフィルタ(30)が図12(A)において矢印で示す方向(反時計回り)に回転される。つまり、図13に示すように、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の毛並みに対向するようにエアフィルタ(30)が移動する。なお、このとき回転ブラシ(51)は停止させたままである。
そうすると、エアフィルタ(30)の塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉される(図14(A)を参照)。そして、フィルタ駆動手段(40)のリミットスイッチ(44)のレバー(44a)が作動すると、フィルタ駆動モータ(41)が停止されてエアフィルタ(30)が停止する。つまり、エアフィルタ(30)は所定角度だけ回転して停止する。したがって、エアフィルタ(30)において回転ブラシ(51)のブラシ(51b)を通過した領域の塵埃が除去される。ここで、ブラシ(51b)の毛並みがエアフィルタ(30)の回転方向(移動方向)に対向して傾斜しているため、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ(51b)によって容易に掻き取られる。よって、回転ブラシ(51)による塵埃の除去効率が向上する。エアフィルタ(30)が停止すると、「塵埃除去動作」から「ブラシ清掃動作」へ切り換えられる。
「ブラシ清掃動作」では、引き続き室内ファン(21)が停止された状態で、先ず回転ブラシ(51)が図14における左回り(反時計回り)に回転する。その際、回転ブラシ(51)は、ブラシ(51b)に塵埃を捕捉したまま回転する。また、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)のブラシ(51b,52b)同士が接触しながら、回転ブラシ(51)が回転する(図14(B)を参照)。そして、回転ブラシ(51)は、所定の回転角度だけ回転すると停止する。
続いて、回転ブラシ(51)は、上記とは逆回り(即ち、図14における右回り(時計回り))に回転する。そうすると、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉されていた塵埃が清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)によって除去される(図14(C)を参照)。これは、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)の毛並みが下向き、即ち毛並みが回転ブラシ(51)の回転方向に対向する向きに傾斜しているため、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)から塵埃が掻き取られる。また、双方のブラシ(51b,52b)同士が接触することによって清掃用ブラシ(52)の本体部(52a)が後方へ押されるが、バネ部(52c)によって本体部(52a)が回転ブラシ(51)側へ付勢される。これにより、ブラシ(51b,52b)同士が離隔することはなく、清掃用ブラシ(52)が適切に回転ブラシ(51)に押し付けられる。したがって、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)から塵埃がより確実に除去される。以上により、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)に塵埃が捕捉される。回転ブラシ(51)は、元の状態(図14(A)の状態)まで回転して停止する。
続いて、回転ブラシ(51)は、再び左回り(反時計回り)に所定の回転角度だけ回転する。そうすると、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)に捕捉されていた塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)によって掻き取られ、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)に落下する(図14(D)を参照)。これは、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の毛並みが回転方向に向かって傾斜しているため、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)から塵埃が確実に掻き取られる。その際も、上記と同様に、バネ部(52c)によって清掃用ブラシ(52)が回転ブラシ(51)に適切に押し付けられるため、清掃用ブラシ(52)から塵埃がより確実に除去される。以上により、回転ブラシ(51)に捕捉された塵埃が除去され、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)に貯留される。その後、回転ブラシ(51)は再び右回り(時計回り)に回転して元の状態(図14(A)の状態)に戻り、「ブラシ清掃動作」が一旦終了する。
「ブラシ清掃動作」が終了すると、再び上述した「塵埃除去動作」が行われる。つまり、再びエアフィルタ(30)が回転され、リミットスイッチ(44)のレバー(44a)が再び作動するとエアフィルタ(30)が停止する。これにより、エアフィルタ(30)において回転ブラシ(51)のブラシ(51b)を通過した領域の塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉される(図14(A)の状態)。このように、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」とが交互に繰り返される。その結果、エアフィルタ(30)において所定の領域毎に塵埃が除去されていく。そして、エアフィルタ(30)の全領域において塵埃が除去されると、「塵埃除去動作」および「ブラシ清掃動作」が完全に終了する。例えば、リミットスイッチ(44)のレバー(44a)が所定回数作動すると、エアフィルタ(30)が1回転したと判断して上記動作が終了する。
ところで、上述した「塵埃除去動作」および「ブラシ清掃動作」時には、貯留量検出手段(70)によって塵埃貯留容器(60)における塵埃貯留量が検出される。つまり、発光LED(72)による光の光度がフォトトランジスタ(73)によって検出される。そして、フォトトランジスタ(73)の検出光度が設定値(下限値)以下になると、塵埃貯留容器(60)における塵埃量が所定量に達したとして、「塵埃搬送動作」に切り換えられる。
「塵埃搬送動作」では、回転ブラシ(51)が図14(A)の状態で停止されると共に、エアフィルタ(30)が停止状態になる。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が開状態(図11(B)の状態)になる。この状態において、室内ファン(21)が駆動される。室内ファン(21)の吹出空気は、導入用ダクト(86)およびダンパボックス(81)を順に介して塵埃貯留容器(60)へ導入される。これにより、塵埃貯留容器(60)の塵埃が空気と共に搬送用ダクト(88)を介して塵埃捕集箱(90)へ搬送される。そうすると、塵埃貯留容器(60)において塵埃の貯留量が減少し、フォトトランジスタ(73)の検出光度が高くなる。そして、その検出光度が設定値(上限値)以上になると、塵埃貯留容器(60)における塵埃が殆ど排出されたとして、「塵埃搬送動作」が終了する。その後、「塵埃除去動作」または「ブラシ清掃動作」が再開される。
また、本実施形態のフィルタ清掃運転では、所定条件によって「塵埃排出動作」が行われる。例えば、「塵埃搬送動作」が所定回数(所定時間)行われると、「塵埃排出動作」が行われる。または、ユーザーによるリモコン操作によって行うようにしてもよい。
「塵埃排出動作」では、上述した「塵埃搬送動作」と同様に、回転ブラシ(51)が図14(A)の状態で停止されると共に、エアフィルタ(30)が停止状態になる。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉状態(図11(C)の状態)になる。この状態において、ユーザーによって掃除機のホースが化粧パネル(11)の掃除機挿入口に挿入される。この吸引動作により、塵埃捕集箱(90)の塵埃が搬送用ダクト(88)、塵埃貯留容器(60)および吸引用ダクト(87)を順に介して掃除機へ吸い込まれる。その際、塵埃貯留容器(60)内の塵埃も吸引用ダクト(87)を介して掃除機へ吸い込まれる。その結果、塵埃捕集箱(90)および塵埃貯留容器(60)の塵埃がケーシング(10)外へ排出される。
−実施形態の効果−
以上のように、本実施形態では、エアフィルタ(30)における所定の領域ずつエアフィルタ(30)と回転ブラシ(51)とを相対的且つ間欠的に移動させ、その間欠的移動の停止毎に回転ブラシ(51)の塵埃を清掃用ブラシ(52)で除去するようにした。具体的には、エアフィルタ(30)を所定角度ずつ間欠的に回転させて塵埃除去動作を行い、その間欠的な回転停止毎にブラシ清掃動作を行うようにした。これにより、エアフィルタ(30)全体において塵埃の除去効率(塵埃除去機能)を高く維持することができる。よって、エアフィルタ(30)全体の塵埃を確実に除去することができる。
また、本実施形態では、エアフィルタ(30)を清掃しない通常運転時において回転ブラシ(51)のブラシ(51b)とエアフィルタ(30)とが非接触状態となるようにした。したがって、ブラシ(51b)のエアフィルタ(30)に長時間接触し続けることによる劣化を防止することができる。これにより、回転ブラシ(51)の耐久性を向上させることができ、塵埃除去機能を長く維持することができる。
特に、本実施形態では、回転ブラシ(51)において周方向の一部にブラシ(51b)を設けるようにしたので、回転ブラシ(51)を回転させるだけで、容易に回転ブラシ(51)とエアフィルタ(30)とを非接触状態にすることができる。また、回転ブラシ(51)の周方向の一部にだけブラシ(51b)を設けるため、ブラシ(51b)の材料費を低減することができ、塵埃除去手段(50)のコストダウンを図ることができる。
また、本実施形態では、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)をパイル織物で構成するようにした。したがって、ブラシ(51b)の毛足が短いため、回転ブラシ(51)の設置スペースを削減することができる。また、ブラシ(51b)の毛足が短いことから、さらには、そのブラシ(51b)が回転ブラシ(51)の周方向の一部分にしか設けられていないことから、塵埃貯留容器(60)内において空気(即ち、室内ファン(21)の吹出空気)の流通抵抗を低減することができる。これにより、塵埃搬送動作の搬送効率および塵埃排出動作の排出効率を向上させることができる。
さらに、パイル織物として傾斜パイルを用いているため、回転ブラシ(51)の回転方向を逆転させるだけで、ブラシ(51b)に捕捉された塵埃を清掃用ブラシ(52)によって容易に除去することができる。つまり、回転ブラシ(51)の回転方向を変えるだけで、回転ブラシ(51)における塵埃の捕捉動作および除去動作を切り換えることができる。したがって、簡易な構成にも拘わらず、確実にエアフィルタ(30)の塵埃を除去して塵埃貯留容器(60)に貯留させることができる。
また、本実施形態では、塵埃貯留容器(60)がエアフィルタ(30)の下方に位置しているため、空気流通の抵抗(邪魔)となる。ところが、本実施形態では、空気流通の抵抗とならない場所に塵埃捕集箱(90)を設け、その塵埃捕集箱(90)に塵埃貯留容器(60)の塵埃を搬送する塵埃搬送動作を行うようにした。これにより、エアフィルタ(30)から除去した塵埃を最終的に塵埃捕集箱(90)に貯留させることができるため、塵埃貯留容器(60)を小型にすることができる。その結果、エアフィルタ(30)へ向かう空気の流通抵抗を低減することができる。
また、塵埃搬送動作では、塵埃貯留容器(60)の塵埃を室内ファン(21)の吹出空気によって塵埃捕集箱(90)へ搬送するようにした。つまり、既存の室内ファン(21)を利用して塵埃を搬送するようにした。このことから、吸引ファン等の搬送手段を別途設ける必要がないため、ユニットの小型化および低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態では、掃除機を掃除機挿入口に挿入するだけで、塵埃捕集箱(90)および塵埃貯留容器(60)の塵埃を吸引することができる。したがって、ユーザーの手間をそれ程煩わすことなく、エアフィルタ(30)の塵埃を容易に処理することができる。
−実施形態の変形例1−
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。本変形例は、上記実施形態におけるフィルタ清掃運転の「ブラシ清掃動作」の構成を変更するようにしたものである。
具体的に、本変形例の「塵埃除去動作」は、上記実施形態と同様に、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)がエアフィルタ(30)に接触した状態でエアフィルタ(30)が図15(A)において矢印で示す方向(反時計回り)に回転する。つまり、エアフィルタ(30)は、ブラシ(51b)の毛並みに対向するように回転する。そして、エアフィルタ(30)が所定角度だけ回転すると停止し、「ブラシ清掃動作」へ移行する。
「ブラシ清掃動作」では、本変形例の特徴として、回転ブラシ(51)が停止した状態で、先ず、エアフィルタ(30)が図15(B)において矢印で示す方向(時計回り)に回転する。つまり、エアフィルタ(30)は、「塵埃除去動作」時とは逆方向、即ちブラシ(51b)の毛並みと同じ方向に回転する。なお、本変形例では、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の幅の分だけエアフィルタ(30)が移動するように回転する。そうすると、エアフィルタ(30)とブラシ(51b)との間に溜まった塵埃、即ちエアフィルタ(30)から除去されかかった塵埃がブラシ(51b)に均一に付着する。これにより、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ(51b)に確実に捕捉される。したがって、回転ブラシ(51)による塵埃除去効率を向上させることができる。
そして、上述したようにエアフィルタ(30)が逆回転した後は、上記実施形態における「ブラシ清掃動作」と同様の行程(図14(A)〜(D))で回転ブラシ(51)が回転される。つまり、本変形例の「ブラシ清掃動作」では、最初にエアフィルタ(30)が「塵埃除去動作」時とは逆の方向に回転する。なお、本変形例の「通常運転」においても、上記実施形態と同様に、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)はエアフィルタ(30)と非接触状態に設定される(図15(C)を参照)。その他の構成、作用および効果は上記実施形態と同様である。
−実施形態の変形例2−
次に、上記実施形態の変形例2について説明する。本変形例は、上記実施形態がフィルタ清掃運転の「塵埃除去動作」においてエアフィルタ(30)を所定角度ずつ回転させるようにしたが、エアフィルタ(30)を1回転または複数回転させるようにしたものである。そして、本変形例は、その「塵埃除去動作」の終了後に「ブラシ清掃動作」を行うようにしたものである。つまり、本変形例では、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」とが交互に繰り返されるのではなく、「塵埃除去動作」および「ブラシ清掃動作」の順に1回ずつ行われる。
この場合、「塵埃除去動作」において、エアフィルタ(30)が回転すると、該エアフィルタ(30)の塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉される。そして、エアフィルタ(30)が例えば1回転すると、フィルタ駆動手段(40)のリミットスイッチ(44)のレバー(44a)が作動する。そうすると、エアフィルタ(30)が停止して「塵埃除去動作」が終了する。この「塵埃除去動作」により、エアフィルタ(30)全体の塵埃が除去される。「塵埃除去動作」が終了すると、「ブラシ清掃動作」に移行する。この「ブラシ清掃動作」では、上記実施形態と同様に、回転ブラシ(51)に捕捉された塵埃が清掃用ブラシ(52)によって掻き取られる。
このように、本変形例では、エアフィルタ(30)の塵埃除去完了後に、回転ブラシ(51)に付着した塵埃を除去しておくようにした。したがって、次回のフィルタ清掃運転の開始時には、回転ブラシ(51)に塵埃が付着していない状態にすることができる。これにより、「塵埃除去動作」の開始直後から高い塵埃除去機能を発揮させることができる。その結果、エアフィルタ(30)の清掃時間を短縮することができる。その他の構成、作用および効果は上記実施形態と同様である。
−実施形態の変形例3−
次に、上記実施形態の変形例3について説明する。本変形例は、図示しないが、上記フィルタ清掃運転の「塵埃除去動作」におけるエアフィルタ(30)の回転角度を変更するようにしたものである。つまり、本変形例は、「塵埃除去動作」におけるエアフィルタ(30)の回転角度(即ち、間欠的に塵埃が除去される所定の領域)がエアフィルタ(30)の塵埃付着量に応じて変更される。
本変形例では、例えば、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多いと、エアフィルタ(30)の回転角度が小さく変更される。つまり、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多い場合、エアフィルタ(30)の1回当たりの回転量が少なくなり、エアフィルタ(30)のブラシ部材(51)に対し通過する1回当たりの領域が小さくなる。ブラシ部材(51)による1回当たりの掻き取り領域が小さくなる。エアフィルタ(30)に付着している塵埃量が多いと、エアフィルタ(30)の1回の回転動作で掻き取らなければならない塵埃の量も多くなる。そうすると、ブラシ部材(51)は、1回当たりの塵埃掻き取り量に限界(制限)があるため、掻き取り不能な状態になる虞がある。そうなると、いくらエアフィルタ(30)を回転させても、塵埃は掻き取られずエアフィルタ(30)に残ってしまう。ところが、本変形例では、上述したようにエアフィルタ(30)の塵埃付着量が多いとエアフィルタ(30)の1回当たりの回転角度が小さくなりブラシ部材(51)の1回当たりの掻き取り領域が小さくなる。そのため、エアフィルタ(30)の1回の回転動作において、ブラシ部材(51)が掻き取り不能な状態になるのを回避することができる。よって、エアフィルタ(30)全体において塵埃をより確実に除去することができる。その結果、信頼性が向上する。このように、本変形例は、エアフィルタ(30)の塵埃付着量が多くても、エアフィルタ(30)の1回当たりの回転角度を小さくして、ブラシ部材(51)の塵埃除去能力(塵埃掻き取り能力)を維持するようにした。
例えば、室内ユニット(1)では、「塵埃除去動作」におけるエアフィルタ(30)の回転角度が大小2種類設定されている。そして、ユーザーはリモコン操作により何れかの回転角度を選択する。例えば、塵埃が少ない環境下である場合には「大きい方の回転角度」が選択され、塵埃が多い環境下である場合には「小さい方の回転角度」が選択される。
《その他の実施形態》
上記実施形態は、以下のように構成してもよい。
例えば、上記実施形態では、フィルタ清掃運転の塵埃除去動作時に、回転ブラシ(51)に対してエアフィルタ(30)を回転させるようにしたが、本発明は、エアフィルタ(30)に対して塵埃貯留容器(60)(回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)を含む)を移動させるようにしてもよい。この場合、塵埃貯留容器(60)がエアフィルタ(30)の軸挿通部(33)を中心にして公転する。つまり、本発明は、塵埃除去動作時において、エアフィルタ(30)と回転ブラシ(51)とが相対的に移動するように構成されていればよい。
また、上記実施形態では、エアフィルタ(30)が円形に形成されているものとしたが、これに限らず、エアフィルタ(30)が矩形状に形成されているものであってもよい。この場合、例えば、エアフィルタ(30)は回転ブラシ(51)に対して直線移動する。
また、上記実施形態では、通常運転において、回転ブラシ(51)を回転させることで、ブラシ(51b)とエアフィルタ(30)とを離隔させるようにした。ところが、本発明は、回転ブラシ(51)を下方に移動させることで、ブラシ(51b)とエアフィルタ(30)とを離隔させるようにしてもよい。つまり、この場合、回転ブラシ(51)は上下方向へ移動可能に構成される。なお、逆に、エアフィルタ(30)を上方に移動させて、離隔させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、室内天井に設置される室内ユニット(1)について説明したが、本発明はこれに限らず、室内の壁に設置されるいわゆる壁掛け式の室内ユニットであっても適用することができる。
また、上記実施形態では、室内熱交換器(22)を通過する前の室内ファン(21)の吹出空気をダンパボックス(81)へ導入するようにしたが、本発明は、室内熱交換器(22)を通過した後の空気を導入するようにしても、同様の塵埃搬送動作を行うことができる。なお、この場合、例えば冷房中であれば、室内熱交換器(22)で冷却された空気が塵埃貯留容器(60)等を流れるため、これら塵埃貯留容器(60)等に結露が生じる虞がある。したがって、この場合、結露を防止するために、塵埃貯留容器(60)や各ダクト(86,88)を断熱材で覆うようにしてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、エアフィルタの塵埃を回転ブラシによって除去する塵埃除去機能を備えた空気調和装置の室内ユニットとして有用である。
実施形態に係る室内ユニットの構成を示す縦断面図である。 実施形態に係る室内ユニットの構成を上方から視た横断面図である。 実施形態に係る仕切板、エアフィルタおよび塵埃貯留容器の構成を示す斜視図である。 実施形態に係るエアフィルタの取付部を示す断面図である。 実施形態に係るフィルタ駆動手段の構成を示す斜視図である。 実施形態に係る塵埃除去手段および塵埃貯留容器の構成を上方から視て示す斜視図である。 実施形態に係る塵埃除去手段および塵埃貯留容器の構成を下方から視て示す斜視図である。 実施形態に係る塵埃貯留容器の構成を示す横断面図である。 実施形態に係る貯留量検出手段の構成を塵埃貯留容器との関係で示す横断面図である。 実施形態に係る塵埃搬送手段の要部の構成を示す断面図である。 実施形態に係る塵埃搬送手段の要部の構成を示す断面図である。 実施形態に係るエアフィルタと塵埃除去手段の関係を概略的に示す図であり、(A)はフィルタ清掃運転時の状態を、(B)は通常運転時の状態をそれぞれ示す。 実施形態に係る塵埃除去動作時のエアフィルタと塵埃除去手段の関係を示す横断面図である。 実施形態に係るブラシ清掃動作時の塵埃除去手段の動作を示す横断面図である。 実施形態の変形例1に係るエアフィルタと塵埃除去手段の関係を概略的に示す図であり、(A)および(B)はフィルタ清掃運転時の状態を、(C)は通常運転時の状態をそれぞれ示す。
1 室内ユニット
10 ケーシング
21 室内ファン
22 室内熱交換器
30 エアフィルタ
40 フィルタ駆動手段(移動手段)
51 回転ブラシ(ブラシ部材)
51a シャフト
51b ブラシ
52 清掃用ブラシ(清掃用ブラシ部材)
52b ブラシ
53 ブラシ駆動手段
60 塵埃貯留容器
80 塵埃搬送手段

Claims (10)

  1. ケーシング(10)内に、室内熱交換器(22)と、室内ファン(21)と、該室内ファン(21)の吸い込み側に設けられるエアフィルタ(30)とを備えた空気調和装置の室内ユニットであって、
    上記エアフィルタ(30)に接触して該エアフィルタ(30)の塵埃を掻き取るためのブラシ部材(51)と、
    上記ブラシ部材(51)に接触して該ブラシ部材(51)から塵埃を除去するための清掃用ブラシ部材(52)とを備え、
    上記ブラシ部材(51)によって上記エアフィルタ(30)における所定の領域毎に塵埃を掻き取る動作と、該領域毎の掻き取り動作の終了毎に上記清掃用ブラシ部材(52)によって上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去する動作とが実行されるように構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記エアフィルタ(30)と上記ブラシ部材(51)とを上記エアフィルタ(30)における上記所定の領域ずつ相対的且つ間欠的に移動させて、上記ブラシ部材(51)で上記エアフィルタ(30)の塵埃を掻き取る移動手段(40)と、
    上記エアフィルタ(30)と上記ブラシ部材(51)の相対的且つ間欠的な移動停止毎に、上記ブラシ部材(51)と上記清掃用ブラシ部材(52)とを接触させて該清掃用ブラシ部材(52)で上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去するブラシ駆動手段(53)とを備えている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  3. 請求項2において、
    上記エアフィルタ(30)は、円板状に形成される一方、
    上記ブラシ部材(51)は、シャフト(51a)と該シャフト(51a)の外周面に設けられ塵埃を掻き取るためのブラシ(51b)とを有すると共に、上記エアフィルタ(30)の上流側に配置され且つ上記エアフィルタ(30)の径方向に延びるように配置され、
    上記移動手段(40)は、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)が上記エアフィルタ(30)に接触した状態で該エアフィルタ(30)を上記所定の領域に相当する所定の回転角度ずつ間欠的に回転させるように構成される一方、
    上記ブラシ駆動手段(53)は、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の間欠的な回転停止毎に、上記ブラシ部材(51)をそのシャフト(51a)の軸心回りに回転させて該ブラシ部材(51)の塵埃を上記清掃用ブラシ部材(52)で除去するように構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  4. 請求項2または3において、
    上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)と上記ブラシ部材(51)との相対的且つ間欠的な移動時の上記所定の領域を上記エアフィルタ(30)の塵埃付着量に応じて変更するように構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  5. 請求項3において、
    上記ブラシ駆動手段(53)は、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の回転終了後に、上記ブラシ部材(51)を回転させて該ブラシ部材(51)の塵埃を上記清掃用ブラシ部材(52)で除去するように構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  6. 請求項3において、
    上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、パイル織物で構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  7. 請求項6において、
    上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、毛並みが上記エアフィルタ(30)の相対的な移動方向に対向して傾斜している傾斜パイルで構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  8. 請求項3において、
    上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、毛並みが上記エアフィルタ(30)の相対的な移動方向に対向して傾斜しているパイル織物の傾斜パイルで構成され、
    上記清掃用ブラシ部材(52)は、毛並みが上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)の毛並みに対向して傾斜しているパイル織物の傾斜パイルで構成され且つ上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触して該ブラシ(51b)から塵埃を除去するためのブラシ(52b)を備えている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  9. 請求項3において、
    上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、毛並みが一定方向に傾斜しているパイル織物の傾斜パイルで構成され、
    上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ(51b)の毛並みに対向する向きに回転させた後、それとは逆の向きに所定の回転角度だけ回転させてから停止させるように構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  10. 請求項1において、
    上記エアフィルタ(30)の上流側に配置され且つ上記ブラシ部材(51)および清掃用ブラシ部材(52)が設けられ、該清掃用ブラシ部材(52)により除去された塵埃を貯留する塵埃貯留容器(60)を備え、
    上記室内ファン(21)の吹出空気を上記塵埃貯留容器(60)に導入し、該塵埃貯留容器(60)内の塵埃を上記吹出空気と共に所定位置へ搬送する塵埃搬送手段(80)を備えている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
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