JP4433089B2 - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、エアフィルタに接触して塵埃を除去するためのブラシ部材を備えた空気調和装置の室内ユニットに関するものである。
従来より、空気の吸込口にエアフィルタを備えた空気調和装置の室内ユニットにおいて、エアフィルタに捕捉された塵埃を除去するための除塵手段が設けられているものが知られている。
例えば特許文献1に開示されている空気調和機では、エアフィルタ(プレフィルタ)が円板状に形成されている。また、除塵手段としての回転ブラシがエアフィルタの径方向に沿って且つ該エアフィルタに接触するように設けられている。そして、この空気調和機では、エアフィルタが回転することにより、該エアフィルタの塵埃が回転ブラシによって掻き取られる(除去される)。
特開2007−38215号公報
ところで、上述した特許文献1の空気調和機では、回転ブラシにおいて掻き取られた塵埃が一箇所に集合して固まりとなってしまう。つまり、エアフィルタから掻き取られた塵埃は、エアフィルタの回転によって次第にその回転方向に引きずられ、回転ブラシにおける後方側(即ち、エアフィルタの回転方向側)に偏在してしまう。そして、最終的には、塵埃の固まりが回転ブラシから離脱して室内等へ落下してしまう。その結果、塵埃除去機能の信頼性を損なうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアフィルタとブラシ部材とが接触しながら相対的に移動することによってブラシ部材でエアフィルタの塵埃を掻き取る機能を備えた空気調和装置の室内ユニットにおいて、ブラシ部材に掻き取られた塵埃を確実に処理することである。
第1の発明は、ケーシング(10)内に、室内熱交換器(22)と、室内ファン(21)と、該室内ファン(21)の吸い込み側に設けられるエアフィルタ(30)とを備えた空気調和装置の室内ユニットを前提としている。そして、本発明に係る室内ユニットは、上記エアフィルタ(30)に接触して該エアフィルタ(30)の塵埃を除去するブラシ部材(51)と、上記ブラシ部材(51)に接触して該ブラシ部材(51)の塵埃を除去する清掃用ブラシ部材(52)と、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)に接触した状態で該ブラシ部材(51)との間で相対的に移動させて該ブラシ部材(51)で塵埃を除去する動作と、該除去動作の後であって上記清掃用ブラシ部材(52)で上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去する前に上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)に接触した状態で該ブラシ部材(51)との間で上記除去動作時の移動方向と逆方向に所定距離だけ相対的に移動させる動作とを行う移動手段(40)とを備えているものである。
上記の発明では、室内ファン(21)によってケーシング(10)内に吸い込まれた空気がエアフィルタ(30)を通過する際に、その空気に含まれる塵埃がエアフィルタ(30)に捕捉される。このエアフィルタ(30)から塵埃を除去する運転時には、ブラシ部材(51)がエアフィルタ(30)に接触した状態で、移動手段(40)によってエアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とが相対的に移動する。例えば、ブラシ部材(51)に対してエアフィルタ(30)が移動する。これにより、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ部材(51)によって掻き取られる(除去される)。そして、ブラシ部材(51)に付着した塵埃は清掃用ブラシ部材(52)によって除去される。
ところで、上記塵埃の除去運転では、ブラシ部材(51)のエアフィルタ(30)との接触部分において、除去された塵埃がブラシ部材(51)とエアフィルタ(30)の相対的移動によってその移動方向に引きずられる。そうすると、除去された塵埃がその相対的な移動方向側に偏在してしまい、最後には固まりとなって落下する虞がある。また、塵埃がブラシ部材(51)の一カ所に偏在して固まりとなると、清掃用ブラシ部材(52)によって除去しにくくなる。
そこで、本発明では、清掃用ブラシ部材(52)によってブラシ部材(51)の塵埃を除去する前に、移動手段(40)によってエアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とが上記相対的な移動方向(即ち、エアフィルタ(30)から塵埃を除去する運転時の移動方向)とは逆方向に相対的に移動する。そうすると、ブラシ部材(51)のエアフィルタ(30)との接触部分において、偏在していた塵埃が上記運転時とは逆方向に引きずられる。これにより、ブラシ部材(51)の接触部分において、除去された塵埃が均一に且つ確実に付着する。したがって、ブラシ部材(51)に捕捉された塵埃が清掃用ブラシ部材(52)によって容易に除去される。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記ブラシ部材(51)は、シャフト(51a)と、該シャフト(51a)の外周面に設けられ、上記エアフィルタ(30)に接触して塵埃を除去するためのブラシ(51b)とを備えているものである。また、上記清掃用ブラシ部材(52)は、上記ブラシ部材(51)のシャフト(51a)の外周近傍に位置し且つ上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触して塵埃を除去するブラシ(52b)を備えているものである。一方、本発明に係る室内ユニットは、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)の上記エアフィルタ(30)に接触していた部分が上記清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)に接触するように、上記ブラシ部材(51)をそのシャフト(51a)の軸心回りに回転させるブラシ駆動手段(53)を備えているものである。
上記の発明では、エアフィルタ(30)から掻き取られた塵埃がブラシ部材(51)のブラシ(51b)に捕捉される。そして、ブラシ駆動手段(53)によってブラシ部材(51)が回転すると、該ブラシ部材(51)のブラシ(51b)が清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)に接触して、ブラシ部材(51)の塵埃が掻き取られる(除去される)。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、シャフト(51a)の外周面における周方向の一部分に設けられているものである。
上記の発明では、ブラシ部材(51)が回転してそのブラシ(51b)が清掃用ブラシ部材(52)に接触することにより、ブラシ(51b)に付着していた塵埃が除去される。したがって、シャフト(51a)の一部分にしかブラシ(51b)が設けられていないが、ブラシ部材(51)の除去能力が維持される。
第4の発明は、上記第2または第3の発明において、上記エアフィルタ(30)が円板状に形成される一方、上記ブラシ部材(51)が上記エアフィルタ(30)の上流側で且つ上記エアフィルタ(30)の径方向に延びるように配置されている。そして、上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で回転させて移動させるように構成されているものである。
上記の発明では、移動手段(40)によってエアフィルタ(30)がブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触しながら回転する。これにより、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ(51b)によって掻き取られる(除去される)。
第5の発明は、上記第1の発明において、上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)に接触した状態で該ブラシ部材(51)との間で相対的に且つ間欠的に移動させて上記ブラシ部材(51)で塵埃を除去し、上記間欠的な移動停止後に上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)に接触した状態で上記ブラシ部材(51)との間で上記間欠的な移動方向と逆方向に所定距離だけ相対的に移動させるように構成されているものである。そして、本発明は、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の上記逆方向の移動後に、上記ブラシ部材(51)の上記エアフィルタ(30)に接触していた部分を上記清掃用ブラシ部材(52)に接触させることによって上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去するブラシ駆動手段(53)を備えているものである。
上記の発明では、エアフィルタ(30)から塵埃を除去する運転時に、移動手段(40)によってエアフィルタ(30)がブラシ部材(51)との間で相対的な移動および停止を繰り返す。例えば、ブラシ部材(51)に対してエアフィルタ(30)が間欠的に移動する。ここで、間欠的な停止毎に、例えば、エアフィルタ(30)がブラシ部材(51)に対して上記移動方向とは逆方向に移動する。これにより、ブラシ部材(51)に捕捉された塵埃が均一に付着する。
そして、エアフィルタ(30)の相対的な逆方向移動が行われた後は、ブラシ部材(51)のエアフィルタ(30)に接触していた部分が清掃用ブラシ部材(52)に接触する。これにより、ブラシ部材(51)の塵埃が除去される。つまり、本発明では、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とが相対的に間欠移動し、その停止毎にブラシ部材(51)に捕捉された塵埃が清掃用ブラシ部材(52)によって除去される。
第6の発明は、上記第1の発明において、上記ブラシ部材(51)は、シャフト(51a)と、該シャフト(51a)の外周面に設けられ、上記エアフィルタ(30)に接触して塵埃を除去するためのブラシ(51b)とを備えている。上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)にブラシ(51b)に接触した状態で移動させて該ブラシ部材(51)で塵埃を除去する動作と、該除去動作の後であって上記清掃用ブラシ部材(52)で上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去する前に上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で上記除去動作時の移動方向と逆方向に所定距離だけ移動させる動作とを行うように構成されている。そして、本発明は、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の上記逆方向の移動と同時に、上記ブラシ部材(51)をそのシャフト(51a)の軸心回りに上記エアフィルタ(30)の逆方向移動と反対方向に回転させるブラシ駆動手段(53)を備えているものである。
上記の発明では、エアフィルタ(30)から塵埃を除去する運転時に、エアフィルタ(30)がブラシ部材(51)に対して移動する。これにより、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ部材(51)のブラシ(51b)に捕捉される。そして、清掃用ブラシ部材(52)によってブラシ部材(51)の塵埃を除去する前に、エアフィルタ(30)がブラシ部材(51)に対して上記移動方向(即ち、エアフィルタ(30)から塵埃を除去する運転時の移動方向)とは逆方向に移動する。そのエアフィルタ(30)の逆方向移動と同時に、ブラシ部材(51)がエアフィルタ(30)の逆方向移動と反対方向に回転する。そうすると、ブラシ部材(51)のエアフィルタ(30)との接触部分に偏在していた塵埃が上記運転時とは逆方向に且つブラシ部材(51)のあまり塵埃が付着していない部分へ確実に引きずられる。これにより、ブラシ部材(51)のブラシ(51b)の接触部分において、塵埃が一層均一に且つ確実に付着する。
第7の発明は、上記第4の発明において、上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で所定の回転角度ずつ間欠的に回転させて上記ブラシ部材(51)で塵埃を除去し、上記間欠的な回転停止後に上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で上記回転方向と逆方向に所定角度だけ戻し回転させるように構成されているものである。そして、上記ブラシ駆動手段(53)は、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の戻し回転後に、上記ブラシ部材(51)を回転させて該ブラシ部材(51)のブラシ(51b)の上記エアフィルタ(30)に接触していた部分を上記清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)に接触させることによって上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去するように構成されているものである。
上記の発明では、エアフィルタ(30)から塵埃を除去する運転時に、移動手段(40)によってエアフィルタ(30)が所定回転角度ずつ回転および停止を繰り返す。ここで、エアフィルタ(30)の停止毎に、エアフィルタ(30)が所定角度だけ逆回転して戻る。これにより、ブラシ部材(51)に捕捉された塵埃が均一に付着する。
そして、エアフィルタ(30)が逆回転した後は、ブラシ部材(51)が回転してエアフィルタ(30)に接触していたブラシ(51b)の部分が清掃用ブラシ部材(52)に接触する。これにより、ブラシ部材(51)の塵埃が除去される。つまり、本発明では、エアフィルタ(30)が間欠的に回転し、その停止毎にブラシ部材(51)に捕捉された塵埃が清掃用ブラシ部材(52)によって除去される。
第8の発明は、上記第2または第3の発明において、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)がパイル織物で構成されているものである。
上記の発明では、ブラシ部材(51)のブラシ(51b)がパイル織物で構成されているため、その毛足の長さが比較的短い。これにより、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)の距離が短くなる。
第9の発明は、上記第8の発明において、上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、毛並みが上記ブラシ部材(51)で上記エアフィルタ(30)の塵埃を除去する動作時の該エアフィルタ(30)の相対的な移動方向に対向して傾斜している傾斜パイルで構成されているものである。
上記の発明では、例えばエアフィルタ(30)がブラシ部材(51)に対して移動する場合、ブラシ(51b)の毛並みがエアフィルタ(30)の移動方向に対向するように傾斜している。つまり、ブラシ(51b)の毛並みがエアフィルタ(30)の移動方向とは逆の向きに傾斜している。また、ブラシ部材(51)がエアフィルタ(30)に対して移動する場合、ブラシ(51b)の毛並みは該ブラシ(51b)の移動方向と同じ向き(即ち、エアフィルタ(30)の相対的な移動方向とは逆の向き)に傾斜している。したがって、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ(51b)によって掻き取り易くなる。
そして、エアフィルタ(30)がブラシ部材(51)に対して逆方向に移動する場合、エアフィルタ(30)はブラシ(51b)の毛並みと同じ向きに移動することとなる。また、ブラシ部材(51)がエアフィルタ(30)に対して逆方向に移動する場合も、エアフィルタ(30)はブラシ(51b)の毛並みと同じ向きに相対的に移動することとなる。この動作により、エアフィルタ(30)から除去された、または除去されかかった塵埃がブラシ部材(51)のブラシ(51b)に確実に付着する。
第10の発明は、上記第9の発明において、上記清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)は、毛並みが一定方向に傾斜しているパイル織物の傾斜パイルで構成されているものである。
上記の発明では、清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)がパイル織物で構成されているため、その毛足の長さが短くなり、ブラシ部材(51)と清掃用ブラシ部材(52)の距離が短くなる。さらに、ブラシ部材(51)の回転方向およびそのブラシ(51b)の傾斜方向との関係で清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)の傾斜方向を定めれば、ブラシ部材(51)の塵埃が掻き取り易くなる。
第11の発明は、上記第1乃至第10の何れか1の発明において、上記エアフィルタ(30)の上流側に配置され、且つ、上記ブラシ部材(51)および清掃用ブラシ部材(52)が設けられて該清掃用ブラシ部材(52)により除去された塵埃を貯留する塵埃貯留容器(60)と、上記室内ファン(21)の吹出空気を上記塵埃貯留容器(60)に導入し、該塵埃貯留容器(60)内の塵埃を上記吹出空気と共に所定位置へ搬送する塵埃搬送手段(80)とを備えているものである。
上記の発明では、清掃用ブラシ部材(52)によってブラシ部材(51)から除去された塵埃が塵埃貯留容器(60)に貯留される。一方、本発明では、室内ファン(21)の吹出空気が塵埃貯留容器(60)へ導入され、塵埃が空気と共に所定位置(例えば、ケーシング(10)外)へ搬送される。つまり、エアフィルタ(30)から除去された塵埃が室内ファン(21)の吹出空気を利用して別の場所に搬送される。
以上のように、本発明によれば、エアフィルタ(30)との間で相対的に移動させて該エアフィルタ(30)の塵埃を除去するブラシ部材(51)と、該ブラシ部材(51)の塵埃を除去する清掃用ブラシ部材(52)とを備え、該清掃用ブラシ部材(52)による除去動作を行う前に、エアフィルタ(30)をブラシ部材(51)に対して上記移動方向とは逆方向に相対的に移動させるようにした。これにより、ブラシ部材(51)において塵埃の偏在を防止し塵埃を均一に付着させることができる。したがって、エアフィルタ(30)から除去された塵埃が固まりとなって室内等へ落下するのを防止できると共に、清掃用ブラシ部材(52)によってブラシ部材(51)から塵埃を容易に掻き取る(除去する)ことができる。その結果、エアフィルタ(30)の塵埃を確実に処理することができ、エアフィルタ(30)の清掃機能の信頼性を向上させることができる。
また、第2の発明によれば、ブラシ部材(51)を回転させることで、該ブラシ部材(51)におけるエアフィルタ(30)に接触していた部分を清掃用ブラシ部材(52)に接触させるようにした。したがって、ブラシ部材(51)に捕捉された塵埃を除去することができる。また、ブラシ部材(51)の三次元的移動を要しないため、室内ユニット(1)のコンパクト化を図ることができる。
また、第3の発明によれば、ブラシ部材(51)において外周面の周方向一部にしかブラシ(51b)を設けていないが、清掃用ブラシ部材(52)によってブラシ(51b)の塵埃を除去できるため、ブラシ部材(51)の除去能力を維持しつつブラシ部材(51)のコスト低減を図ることができる。
また、第4の発明によれば、円板状に形成したエアフィルタ(30)をブラシ部材(51)に接触させた状態で回転させることで、エアフィルタ(30)とブラシ部材(51)とを相対的に移動させるようにした。したがって、例えばエアフィルタ(30)を矩形状に形成しスライド移動させる場合に比べて、エアフィルタ(30)が移動するためのスペースを省略することができる。これにより、室内ユニット(1)のコンパクト化を一層図ることができる。
第5の発明では、エアフィルタ(30)をブラシ部材(51)との間で相対的に且つ間欠的に移動させ、また第7の発明では、円板状のエアフィルタ(30)をブラシ部材(51)に対して間欠的に回転させるようにした。そして、第5および第7の発明によれば、上記の間欠的な停止毎に、エアフィルタ(30)を逆向きに相対的移動させてまたは逆向きに回転させて、その後ブラシ部材(51)の塵埃を清掃用ブラシ部材(52)で除去するようにした。つまり、これらの発明では、エアフィルタ(30)の塵埃除去とブラシ部材(51)の塵埃除去とを交互に行うようにした。したがって、エアフィルタ(30)全体において、ブラシ部材(51)の塵埃除去機能を高く維持することができる。その結果、エアフィルタ(30)全体の塵埃を確実に除去することができる。
また、第6の発明によれば、清掃用ブラシ部材(52)による除去動作を行う前に、エアフィルタ(30)をブラシ部材(51)に対して塵埃除去時とは逆方向に移動させると共に、ブラシ部材(51)をそのエアフィルタ(30)の逆方向移動とは反対方向に回転させるようにした。これにより、ブラシ部材(51)において塵埃の偏在を確実に防止し塵埃を均一に付着させることができる。したがって、エアフィルタ(30)から除去された塵埃が固まりとなって室内等へ落下するのをより一層防止できると共に、清掃用ブラシ部材(52)によるブラシ部材(51)の塵埃除去を一層容易に行うことができる。
また、第8の発明によれば、ブラシ部材(51)のブラシ(51b)をパイル織物で構成するようにした。したがって、ブラシ(51b)の毛足が短いため、ブラシ部材(51)の設置スペースを削減しつつ、エアフィルタ(30)の塵埃を確実に除去することができる。
さらに、第9の発明によれば、毛並みがエアフィルタ(30)の相対的な移動方向に対向するように傾斜する傾斜パイルでブラシ部材(51)のブラシ(51b)を構成するようにした。したがって、エアフィルタ(30)から塵埃を確実に掻き取ることができる。これにより、ブラシ部材(51)の設置スペースを削減しつつ、エアフィルタ(30)における塵埃除去効率を向上させることができる。
さらに、第10の発明によれば、清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)を傾斜パイルで構成するようにした。したがって、清掃用ブラシ部材(52)とブラシ部材(51)との距離が短くなり省スペース化を図ることができると共に、ブラシ部材(51)の塵埃を確実に掻き取ることができる。
また、第11の発明によれば、エアフィルタ(30)から除去された塵埃を貯留させる塵埃貯留容器(60)を設け、その塵埃貯留容器(60)の塵埃を室内ファン(21)の吹出空気によって所定位置まで搬送するようにした。したがって、エアフィルタ(30)から除去した塵埃を一旦貯留させた後、廃棄しやすい所定の場所まで簡易に移動させることができる。これにより、吸引ファン等の搬送手段を別途設けなくてもよいためユニットの大型化およびコストアップを防止でき、エアフィルタ(30)から除去された塵埃の廃棄作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の室内ユニット(1)は、空気調和装置の一部を構成し、室内空間の天井に設置される。空気調和装置は、室外ユニットに設けられる圧縮機、室外熱交換器および膨張弁と、上記室内ユニット(1)に設けられる室内熱交換器(22)とが配管接続されて成る冷媒回路を備えている。冷媒回路は、冷媒が可逆に循環して、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う。空気調和装置では、冷媒回路において室内熱交換器(22)が蒸発器として機能する冷房運転と、冷媒回路において室内熱交換器(22)が凝縮器として機能する暖房運転とが行われる。
〈室内ユニットの構成〉
図1および図2に示すように、上記室内ユニット(1)は、ケーシング(10)と化粧パネル(11)とを備えている。ケーシング(10)内には、室内熱交換器(22)、ドレンパン(23)、室内ファン(21)、エアフィルタ(30)、フィルタ駆動手段(40)、塵埃除去手段(50)、塵埃貯留容器(60)、塵埃搬送手段(80)および塵埃捕集箱(90)が設けられている。
上記ケーシング(10)は、下側が開放された略直方体の箱状に形成されている。ケーシング(10)の内面には、断熱材(17)が積層されている。ケーシング(10)は、下部が天井板の開口に挿通する状態で設置される。
上記化粧パネル(11)は、矩形の板状に形成されている。化粧パネル(11)の平面視形状は、ケーシング(10)の平面視形状よりも一回り大きくなっている。化粧パネル(11)は、シール部材(16)を間に挟んだ状態でケーシング(10)の下側を覆うように取り付けられる。化粧パネル(11)がケーシング(10)に取り付けられた状態では、化粧パネル(11)が室内に露出する。
上記化粧パネル(11)には、1つの吸込口(13)と4つの吹出口(14)とが形成されている。吸込口(13)は、矩形状に形成され、化粧パネル(11)の中央部に形成されている。吸込口(13)には、スリット状に形成された吸込グリル(12)が嵌め込まれている。各吹出口(14)は、細長い矩形状に形成されている。各吹出口(14)は、化粧パネル(11)の各辺に沿うように形成されている。そして、各吹出口(14)には、風向調整板(15)が設けられている。この風向調整板(15)は、回動して風向(吹出方向)を調整するものである。
上記室内ファン(21)は、いわゆるターボファンである。室内ファン(21)は、ケーシング(10)の中央付近に配置され、吸込口(13)の上側に位置している。室内ファン(21)は、ファンモータ(21a)と羽根車(21b)とを備えている。ファンモータ(21a)は、ケーシング(10)の天板に固定されている。羽根車(21b)は、ファンモータ(21a)の回転軸に連結されている。室内ファン(21)の下側には、吸込口(13)に連通するベルマウス(24)が設けられている。このベルマウス(24)は、ケーシング(10)内において、室内熱交換器(22)の上流側の空間を室内ファン(21)側と吸込グリル(12)側とに区画している。室内ファン(21)は、ベルマウス(24)を介して下側から吸い込んだ空気を周方向へ吹き出すように構成されている。
上記室内熱交換器(22)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器で構成されている。室内熱交換器(22)は、平面視でロ字状に形成され、室内ファン(21)の周囲を囲むように配置されている。室内熱交換器(22)では、冷媒と室内ファン(21)によって送られる室内空気(吹出空気)との間で熱交換が行われる。
上記ドレンパン(23)は、室内熱交換器(22)の下側に設けられている。ドレンパン(23)は、室内熱交換器(22)において空気中の水分が凝縮して生じるドレン水を受けるためのものである。ドレンパン(23)には、ドレン水を排水するためのドレンポンプが設けられている(図示省略)。ドレンパン(23)は、ドレンポンプを設置した箇所にドレン水が集まるように勾配がつけられている。
上記ベルマウス(24)の下方には、仕切板(25)が設けられている。この仕切板(25)は、ベルマウス(24)と吸込グリル(12)との間の空間を上下に仕切っている。つまり、仕切板(25)は、室内熱交換器(22)の上流側空間をベルマウス(24)を含む室内熱交換器(22)側と吸込グリル(12)側とに区画している。
上記仕切板(25)の中央には、吸込口(13)から吸い込まれた空気がベルマウス(24)へ流入するための通気孔(26)が形成されている。図3に示すように、この通気孔(26)は、円形孔がその径方向に延びる4つの径方向部材(27)によって扇形に仕切られている。各径方向部材(27)は、互いに円中心で繋がっており、その部分に円筒状のフィルタ回転軸(28)が下方に突出している。フィルタ回転軸(28)は、上記エアフィルタ(30)が回転するための回転軸である。また、1つの径方向部材(27)には、フィルタ押さえ(29)が2つ設けられている。
図3に示すように、上記エアフィルタ(30)は、仕切板(25)の下方に配置され、ベルマウス(24)の入口を覆う大きさの円板状に形成されている。具体的に、エアフィルタ(30)は、環状のフィルタ本体(31)とメッシュ部材(37)とを備えている。フィルタ本体(31)の外周面には、ギア部(32)が設けられている。フィルタ本体(31)の環状中心部には、6つの径方向リブ(34)によって支持される円筒状の軸挿通部(33)が設けられている。つまり、各径方向リブ(34)は、軸挿通部(33)から放射状に延びている。また、フィルタ本体(31)の内円部には、該フィルタ本体(31)と同心の環状に形成された内側周方向リブ(35)および外側周方向リブ(36)が設けられている。外側周方向リブ(36)は、内側周方向リブ(35)よりも大径に形成されている。メッシュ部材(37)は、フィルタ本体(31)の内円部全体に張られている。吸込口(13)から吸い込まれた空気は、エアフィルタ(30)のメッシュ部材(37)を通過してベルマウス(24)へ流入する。その際、空気中の塵埃がメッシュ部材(37)に捕捉される。
また、上記エアフィルタ(30)は、上述したフィルタ押さえ(29)が各周方向リブ(35,36)に当接することによって下方へ付勢される。これにより、エアフィルタ(30)が後述する塵埃除去手段(50)の回転ブラシ(51)に押さえ付けられる。したがって、塵埃除去手段(50)による除去効率が向上する。
図4にも示すように、上記エアフィルタ(30)は、軸挿通部(33)が仕切板(25)のフィルタ回転軸(28)に嵌め込まれて取り付けられる。エアフィルタ(30)は、フィルタ回転軸(28)を中心として回転自在になっている。エアフィルタ(30)の下方には、上記塵埃貯留容器(60)が配置されている。そして、エアフィルタ(30)が軸挿通部(33)に嵌め込まれた状態で、上記塵埃貯留容器(60)のフィルタ取付部(68)が仕切板(25)の軸挿通部(33)に止めネジ(28a)によって固定される。これにより、仕切板(25)と塵埃貯留容器(60)との間にエアフィルタ(30)が保持される。
上記エアフィルタ(30)の近傍には、該エアフィルタ(30)を後述する回転ブラシ(51)に接触した状態で回転駆動するためのフィルタ駆動手段(40)が設けられている(図2も参照)。つまり、このフィルタ駆動手段(40)は、回転ブラシ(51)に対してエアフィルタ(30)を移動させる移動手段を構成している。
具体的に、上記フィルタ駆動手段(40)は、図5に示すように、フィルタ駆動モータ(41)とリミットスイッチ(44)を備えている。フィルタ駆動モータ(41)の駆動軸には、駆動ギア(42)が設けられ、該駆動ギア(42)がフィルタ本体(31)のギア部(32)と噛み合っている。駆動ギア(42)の一端面には、突片であるスイッチ作動部(43)が設けられている。このスイッチ作動部(43)は、駆動ギア(42)の回転によりリミットスイッチ(44)のレバー(44a)に作用するようになっている。スイッチ作動部(43)がレバー(44a)に作用すると、リミットスイッチ(44)が検知する。つまり、スイッチ作動部(43)およびリミットスイッチ(44)は、駆動ギア(42)の回転位置を検出するためのものである。
そして、上記フィルタ駆動手段(40)は、エアフィルタ(30)を回転ブラシ(51)に接触した状態で所定角度ずつ間欠的に回転させて該回転ブラシ(51)で塵埃を除去する動作を行う。さらに、上記フィルタ駆動手段(40)は、本発明の特徴として、上記間欠的な回転停止後にエアフィルタ(30)を回転ブラシ(51)に接触した状態で上記動作時の回転方向と逆方向に回転させる動作を行う。つまり、フィルタ駆動手段(40)は、後述する清掃用ブラシ(52)で回転ブラシ(51)の塵埃を除去する前にエアフィルタ(30)を所定角度だけ戻し回転させる。これら動作の詳細については、後述する。
次に、上記塵埃除去手段(50)、塵埃貯留容器(60)および塵埃搬送手段(80)について、図6〜図11を参照しながら説明する。これら塵埃除去手段(50)等は、仕切板(25)やエアフィルタ(30)の下方に配置されている(図1や図2を参照)。
上記塵埃除去手段(50)は、エアフィルタ(30)に捕捉された塵埃を除去するためのものである。塵埃除去手段(50)は、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)と、ブラシ駆動手段(53)とを備えている。なお、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)は、それぞれ本発明に係るブラシ部材および清掃用ブラシ部材を構成している。
図8に示すように、上記回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)は、後述する塵埃貯留容器(60)のブラシ用開口(63)に設けられている。
上記回転ブラシ(51)は、細長い円柱状のシャフト(51a)と、該シャフト(51a)の外周面に設けられたブラシ(51b)とを備えている。ブラシ(51b)は、複数の植毛で構成されている。そして、ブラシ(51b)は、シャフト(51a)の周方向における一部分に設けられると共に、シャフト(51a)の長さ方向に亘って設けられている。清掃用ブラシ(52)は、回転ブラシ(51)の後方側に配置されている。
上記清掃用ブラシ(52)は、本体部(52a)と、ブラシ(52b)と、バネ部(52c)とを備えている。本体部(52a)は、板状部材であり、回転ブラシ(51)のシャフト(51a)と同じ長さに形成されている。本体部(52a)は、その板面が回転ブラシ(51)の外周面に対面して設けられている。また、本体部(52a)の上部は、回転ブラシ(51)のシャフト(51a)の外周面に対応する円弧部となっている。この本体部(52a)の円弧部には、本体部(52a)の長さ方向に亘ってブラシ(52b)が設けられている。バネ部(52c)は、本体部(52a)の下端に設けられて、塵埃貯留容器(60)の内壁に取り付けられている。つまり、本体部(52a)は、バネ部(52c)によって支持されている。
上記回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)は、エアフィルタ(30)の半径と同等以上の長さに形成されている。また、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)は、エアフィルタ(30)の円中心から径方向外方へ延びるように配置されている。
上記回転ブラシ(51)は、回転するエアフィルタ(30)のメッシュ部材(37)にブラシ(51b)が接触することでメッシュ部材(37)から塵埃を除去するように構成されている。また、回転ブラシ(51)は、上記ブラシ駆動手段(53)によって可逆に回転駆動される。図6および図7に示すように、ブラシ駆動手段(53)は、ブラシ駆動モータ(54)と、互いに噛み合う駆動ギア(55)および従動ギア(56)とを備えている。駆動ギア(55)はブラシ駆動モータ(54)の駆動軸に設けられ、従動ギア(56)は回転ブラシ(51)のシャフト(51a)の端部に設けられている。この構成により、回転ブラシ(51)がそのシャフト(51a)の軸心回りに回転駆動される。そして、詳細については後述するが、ブラシ駆動手段(53)は、回転ブラシ(51)を回転させてそのブラシ(51b)がエアフィルタ(30)に接触する状態とエアフィルタ(30)から離隔する状態とに切り換えるように構成されている。
上記清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)は、回転ブラシ(51)がブラシ駆動手段(53)によって回転すると、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)と接触するように構成されている。その接触により、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)から塵埃が除去される。つまり、清掃用ブラシ(52)は、回転ブラシ(51)から塵埃を除去して該回転ブラシ(51)を清掃するものである。これら回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)の塵埃除去作用については、後で詳述する。
また、上記回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)の各ブラシ(51b,52b)は、いわゆるパイル織物で構成されている。このパイル織物は、基布に毛(パイル糸)が織り込まれて成る有毛繊維であり、毛足が比較的短い。そして、このパイル織物は、毛並みが一定方向に傾斜する傾斜パイルである。
具体的に、上記回転ブラシ(51)におけるブラシ(51b)の毛並みは、図8においてシャフト(51a)から左側に向かって傾斜している。つまり、このブラシ(51b)の毛並みは、エアフィルタ(30)の回転方向(移動方向)に対して対向するように傾斜している。このように、エアフィルタ(30)がブラシ(51b)の毛並みに対して対向するように回転すると、メッシュ部材(37)の塵埃が効率よく掻き出される。一方、ブラシ(51b)の毛並みに対してその傾斜方向にエアフィルタ(30)が回転すると、メッシュ部材(37)の塵埃は掻き出されず、逆にブラシ(51b)に捕捉されている塵埃が除去される。
上記清掃用ブラシ(52)におけるブラシ(52b)の毛並みは、図8において本体部(52a)から下側に向かって傾斜している。つまり、このブラシ(52b)の毛並みは、回転ブラシ(51)が図8において時計回りに回転する際に、その回転方向に対して対向するように傾斜している。
上記塵埃貯留容器(60)は、清掃用ブラシ(52)によって回転ブラシ(51)から除去された塵埃が貯留されるもの、即ち塵埃除去手段(50)によって除去された塵埃を貯留するものである。塵埃貯留容器(60)は、側面視形状(図6において右側から視た形状)がやや逆くの字に屈曲している柱状の容器である。塵埃貯留容器(60)は、上側部分がエアフィルタ(30)の塵埃が除去される除去部(61)であり、下側部分がエアフィルタ(30)から除去された塵埃が貯留される貯留部(62)となっている。
上記除去部(61)の上板には、その長手方向に延びるブラシ用開口(63)が形成され、上述したようにそのブラシ用開口(63)に回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)が設けられている。なお、除去部(61)の一側面に上述したフィルタ取付部(68)が設けられている。また、ブラシ用開口(63)の後方側(即ち、清掃用ブラシ(52)側と反対側)の縁部(61a)は、回転ブラシ(51)に向かって漸次細くなる先細形状であり、端面が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に沿うように円弧状に形成されている。これにより、縁部(6c)と回転ブラシ(51)との隙間が限りなく小さくなる。したがって、万一回転ブラシ(51)によって除去されずに該回転ブラシ(51)を通過してしまったエアフィルタ(30)の塵埃は、直ぐ縁部(61a)に沿ってエアフィルタ(30)の移動方向へガイドされる。つまり、回転ブラシ(51)を通過した塵埃は、除去部(61)の上板に遮られることなくエアフィルタ(30)に付着した状態でスムーズに移動する。このように縁部(61a)を工夫することにより、回転ブラシ(51)と除去部(61)の上板との隙間において塵埃が停滞するのを防止することができる。停滞するとその塵埃が次第に成長して大きな固まりとなり、最終的にその隙間から弾き出されて室内等へ落下してしまうが、本実施形態ではそれが防止される。さらに、縁部(61a)と回転ブラシ(51)との隙間が小さくなるため、塵埃貯留容器(60)の密閉性(シール性)が高くなる。
上記貯留部(62)は、下端側(底部側)が円弧状に膨出している。そして、その貯留部(62)の円弧部には、清掃用ブラシ(52)によって回転ブラシ(51)から除去された塵埃が落下して貯留される。貯留部(62)は、長手方向における両端部(66,67)が開口している。その貯留部(62)の第1端部(66)には、後述する塵埃搬送手段(80)のダンパボックス(81)が接続され、第2端部(67)には、後述する塵埃搬送手段(80)の搬送用ダクト(88)が接続されている。
また、図9に示すように、上記塵埃貯留容器(60)には、貯留部(62)の塵埃量(塵埃貯留量)を検出するための貯留量検出手段(70)が設けられている。
上記貯留量検出手段(70)は、センサボックス(71)を備えている。このセンサボックス(71)は、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)の第2端部(67)寄りに設けられている(図6や図7を参照)。センサボックス(71)は、貯留部(62)の横断方向に延びてその底部を覆うように形成されている。センサボックス(71)内には、発光LED(72)とフォトトランジスタ(73)が収納されている。発光LED(72)とフォトトランジスタ(73)とは、貯留部(62)をその横断方向に挟んで対峙するように配置されている。一方、貯留部(62)の壁面において、発光LED(72)とフォトトランジスタ(73)に対応する部分には第1透明窓(64)および第2透明窓(65)が設けられている。
上記貯留量検出手段(70)では、発光LED(72)から第1透明窓(64)および第2透明窓(65)を順に透過した光の光度がフォトトランジスタ(73)によって検出される。そして、検出された光度に応じて貯留部(62)における塵埃の貯留量(即ち、充填度)が検出される。つまり、塵埃の貯留量が少ないと、貯留部(62)において第1透明窓(64)から第2透明窓(65)への光の透過率(透過量)が高くなり、検出される光度が高くなる。逆に、塵埃の貯留量が多いと、貯留部(62)において第1透明窓(64)から第2透明窓(65)への光の透過率(透過量)が低くなり、検出される光度が低くなる。したがって、この貯留量検出手段(70)によれば、例えば、光度が所定値以下になると、貯留部(62)の貯留量が満杯になったと判断することができる。即ち、本実施形態の貯留量検出手段(70)は、貯留部(62)における光の透過量に基づいて塵埃貯留容器(60)の塵埃貯留量を検出するように構成されている。
上記塵埃搬送手段(80)は、図2、図6および図7に示すように、上述したダンパボックス(81)および搬送用ダクト(88)と、導入用ダクト(86)と、吸引用ダクト(87)とを備えている。
上記ダンパボックス(81)は、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)の長手方向に沿って延びる直方体状に形成されている。ダンパボックス(81)の長手方向における一端には、貯留部(62)の第1端部(66)が接続されている。図10および図11に示すように、ダンパボックス(81)内には、通路開閉手段であるダンパ(82)が1つ設けられている。このダンパ(82)が閉まると、ダンパボックス(81)の内部空間がその長手方向に仕切られる。つまり、ダンパボックス(81)の内部空間が第1室(81a)と第2室(81b)とに仕切られる。第2室(81b)には、上述したように貯留部(62)の第1端部(66)が接続されている。
図7や図11に示すように、上記塵埃搬送手段(80)は、ダンパ(82)を開閉駆動するためのダンパ駆動モータ(83)と駆動ギア(84)と従動ギア(85)とを備えている。駆動ギア(84)はダンパ駆動モータ(83)の駆動軸に設けられ、従動ギア(85)はダンパ(82)の回動軸に設けられている。駆動ギア(84)および従動ギア(85)は、互いに噛み合っている。この構成では、ダンパ駆動モータ(83)の回転が各ギア(84,85)を介してダンパ(82)の回動軸に伝達される。これにより、ダンパ(82)が回動軸を中心に回動し、開閉動作が行われる。
上記導入用ダクト(86)は、ダンパボックス(81)の上面に接続されて第1室(81a)に連通している。図10に示すように、導入用ダクト(86)は、ダンパボックス(81)から鉛直上方に延びており、仕切板(25)を貫通している。導入用ダクト(86)は、横断面が円形の上流側ダクト(86a)および下流側ダクト(86b)を備え、その2つの部材が止めネジ(28a)によって上下方向に連結されている。上流側ダクト(86a)の横断面積(流路面積)は、下流側ダクト(86b)の横断面積(流路面積)よりも大きい。下流側ダクト(86b)の下端(図10における下側)は、ダンパボックス(81)に接続されている。上流側ダクト(86a)の上端(図10における上側)は、ベルマウス(24)の水平に延びる部材にシール部材(86e)を介して当接している。このベルマウス(24)の水平部材には、貫通孔である導入口(86d)が形成されている。そして、この導入口(86d)を通じて、上流側ダクト(86a)が室内ファン(21)側の空間と連通している。つまり、この導入用ダクト(86)は、室内ファン(21)の吹出空気をダンパボックス(81)内へ導入するためのものである。
また、上記導入用ダクト(86)は、上流側ダクト(86a)と下流側ダクト(86b)との連結部分が仕切板(25)の貫通部に位置している。具体的に、上流側ダクト(86a)の底板と下流側ダクト(86b)の上端フランジとで仕切板(25)の貫通孔周縁を挟み込むように、両ダクト(86a,86b)が連結されている。そして、この連結部分およびシール部材(86e)の部分は、導入用ダクト(86)とダンパボックス(81)と塵埃貯留容器(60)とが一体で導入用ダクト(86)の軸心を中心にして回動するように構成されている。
上記吸引用ダクト(87)は、流入側である一端がダンパボックス(81)の下面に接続されて第2室(81b)に連通している。吸引用ダクト(87)の流出側である他端は、化粧パネル(11)に形成された掃除機挿入口(図示せず)に接続されている。この掃除機挿入口は、掃除機のホース等が挿入されて吸引するための開口である。なお、吸引用ダクト(87)はフレキシブルチューブで構成されている。
上記搬送用ダクト(88)は、図1や図2に示すように、一端が塵埃貯留容器(60)における貯留部(62)の第2端部(67)に接続され、他端が後述する塵埃捕集箱(90)に接続されている。この搬送用ダクト(88)はフレキシブルチューブで構成されている。
上記塵埃搬送手段(80)では、冷暖房を行う通常運転の場合、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉じられる(図11(A)参照)。これにより、室内ファン(21)の吹出空気はダンパボックス(81)へ導入されない。また、塵埃搬送手段(80)では、塵埃貯留容器(60)内の塵埃を塵埃捕集箱(90)に搬送する場合、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が開く(図11(B)参照)。これにより、室内ファン(21)の吹出空気が導入用ダクト(86)およびダンパボックス(81)を通じて塵埃貯留容器(60)へ導入される。その結果、塵埃貯留容器(60)内の塵埃は、空気と共に搬送用ダクト(88)を通じて塵埃捕集箱(90)へ搬送される。つまり、塵埃貯留容器(60)の塵埃が排出される。
さらに、上記塵埃搬送手段(80)では、塵埃捕集箱(90)の塵埃をケーシング(10)外へ排出する場合も、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉じられる(図11(C)参照)。この場合、掃除機によって掃除機吸引口から吸引することで、塵埃捕集箱(90)内の塵埃が搬送用ダクト(88)、ダンパボックス(81)および吸引用ダクト(87)を通じて掃除機に吸引される。つまり、この塵埃搬送手段(80)は、室内ファン(21)の吹出空気を利用して塵埃貯留容器(60)の塵埃を所定位置まで搬送するように構成されている。
上記塵埃捕集箱(90)は、図1および図2に示すように、上述したように塵埃貯留容器(60)内の塵埃が搬送されて貯留されるものである。塵埃捕集箱(90)は、やや細長い略直方体状に形成され、塵埃貯留容器(60)と同様に仕切板(25)の下方に配置されている。そして、塵埃捕集箱(90)は、平面的にエアフィルタ(30)に被らないように、仕切板(25)の一端辺に沿って配置されている。これにより、吸込グリル(12)から吸入された空気の塵埃捕集箱(90)は、搬送用ダクト(88)が接続される側と反対側の端部が排気口(91)となっている。この排気口(91)の部分は、ケーシング(10)を貫通して室内に連通している。なお、この排気口(91)の貫通部分にはシール部材(93)が設けられている。
上記塵埃捕集箱(90)は、平面視的に、排気口(91)の部分が他の部分よりも面積が小さくなっている。また、塵埃捕集箱(90)のエアフィルタ(30)側の側板は、エアフィルタ(30)の外周に対応して円弧状に形成されている。さらに、塵埃捕集箱(90)内には、排気口(91)寄りにフィルタ(92)が設けられている。そして、塵埃捕集箱(90)では、塵埃貯留容器(60)から塵埃が搬送される場合、内部の空気が排気口(91)から排出される。その際、フィルタ(92)が設けられているので、搬送された塵埃が排気口(91)から流出することはない。また、掃除機による吸引によって塵埃捕集箱(90)から塵埃が排出される場合、室内空気が排気口(91)を通じて塵埃捕集箱(90)内に流入する。その際、流入した空気中の塵埃がフィルタ(92)によって捕捉される。このように、排気口(91)による給排気によって塵埃捕集箱(90)内の圧力バランスが適切になるので、塵埃捕集箱(90)に対する塵埃の搬送動作および排出動作が適切に行われる。
−運転動作−
次に、上記室内ユニット(1)における運転動作について図12〜図14を参照しながら説明する。室内ユニット(1)は、冷暖房を行う通常運転と、エアフィルタ(30)の清掃を行うフィルタ清掃運転とが切換可能に構成されている。
〈通常運転〉
通常運転では、図12(A)に示すように、エアフィルタ(30)が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に接触した状態で停止される。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉じられる(図11(A)の状態)。
この状態において、室内ファン(21)が駆動される。そうすると、室内ユニット(1)では、吸込口(13)から吸い込まれた室内空気がエアフィルタ(30)を通過してベルマウス(24)へ流入する。空気がエアフィルタ(30)を通過する際、空気中の塵埃がエアフィルタ(30)のメッシュ部材(37)に捕捉される。ベルマウス(24)に流入した空気は室内ファン(21)から吹き出される。この吹出空気は、室内熱交換器(22)の冷媒と熱交換して冷却または加熱された後、各吹出口(14)から室内へ供給される。これにより、室内の冷房または暖房が行われる。
このように、通常運転では、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉じられているため、室内ファン(21)の吹出空気がダンパボックス(81)を通じて塵埃貯留容器(60)へ導入されることはない。つまり、塵埃貯留容器(60)への空気の導入が禁止される。
〈フィルタ清掃運転〉
フィルタ清掃運転では、冷媒回路において圧縮機が停止されて冷媒が循環しない状態となる。このフィルタ清掃運転では、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」と「塵埃搬送動作」と「塵埃排出動作」とが切換可能に構成されている。
「塵埃除去動作」は、エアフィルタ(30)の塵埃を回転ブラシ(51)で除去する動作である。「ブラシ清掃動作」は、回転ブラシ(51)に捕捉された塵埃を清掃用ブラシ(52)で除去する動作である。「塵埃搬送動作」は、塵埃貯留容器(60)から塵埃捕集箱(90)に塵埃を搬送する動作である。「塵埃排出動作」は、塵埃捕集箱(90)からケーシング(10)外へ塵埃を排出する動作である。
本実施形態では、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」とが交互に行われる。先ず「塵埃除去動作」では、室内ファン(21)が停止状態となる。そして、図12(B)に示すように、フィルタ駆動手段(40)によって、エアフィルタ(30)が回転ブラシ(51)に接触した状態で反時計回りに回転する。つまり、図13(A)に示すように、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の毛並み(左向きに傾斜)に対向するようにエアフィルタ(30)が移動する。なお、このとき回転ブラシ(51)は停止させたままである。
そうすると、エアフィルタ(30)の塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉されていく。ここで、ブラシ(51b)の毛並みがエアフィルタ(30)の回転方向(移動方向)に対向して傾斜しているため、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ(51b)によって容易に掻き取られる。よって、回転ブラシ(51)による塵埃の除去効率が向上する。そして、フィルタ駆動手段(40)のリミットスイッチ(44)のレバー(44a)が作動すると、フィルタ駆動モータ(41)が停止されてエアフィルタ(30)が停止する。つまり、エアフィルタ(30)は所定角度だけ回転して停止する。これにより、エアフィルタ(30)において回転ブラシ(51)のブラシ(51b)を通過した領域の塵埃が除去される。エアフィルタ(30)が停止すると、「塵埃除去動作」から「ブラシ清掃動作」へ切り換えられる。
ところが、エアフィルタ(30)の停止後では、図13(B)に示すように、回転ブラシ(51)において塵埃がブラシ(51b)の右側(即ち、エアフィルタ(30)の移動方向側)に偏在している。これは、ブラシ(51b)によって掻き取られた塵埃がエアフィルタ(30)の移動に伴って引きずられるからである。このままでは、塵埃の固まりが大きくなり、最終的に室内等へ落下してしまう虞がある。
そこで、「ブラシ清掃動作」では、図12(C)に示すように、先ずエアフィルタ(30)がフィルタ駆動手段(40)によって時計回りに所定角度だけ戻し回転される。つまり、図14(A)にも示すように、エアフィルタ(30)は上記「塵埃除去動作」時とは逆方向、即ち回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の毛並みと同じ方向に回転する。本実施形態では、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の幅に相当する所定角度だけエアフィルタ(30)が移動するように回転する。なお、この動作では、引き続き室内ファン(21)および回転ブラシ(51)が停止した状態である。
そうすると、図14(A)に示すように、回転ブラシ(51)においてブラシ(51b)の右側に偏っていた塵埃がエアフィルタ(30)によって均される。つまり、塵埃がブラシ(51b)全体に均一に付着する。これにより、エアフィルタ(30)の塵埃がブラシ(51b)に確実に捕捉される。その結果、塵埃の固まりが室内等へ落下するのを確実に防止することができる。
続いて、「ブラシ清掃動作」では、室内ファン(21)およびエアフィルタ(30)が停止した状態で、回転ブラシ(51)が図14において左回り(反時計回り)に回転する。その際、回転ブラシ(51)は、ブラシ(51b)に塵埃を捕捉したまま回転する。また、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)のブラシ(51b,52b)同士が接触しながら、回転ブラシ(51)が回転する(図14(B)を参照)。そして、回転ブラシ(51)は所定の回転角度だけ回転すると停止する。
続いて、回転ブラシ(51)は、上記とは逆回り(即ち、図14において右回り(時計回り))に回転する。そうすると、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に付着していた塵埃が清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)に捕捉される(図14(C)を参照)。これは、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)の毛並みが下向き、即ち毛並みが回転ブラシ(51)の回転方向に対向する向きに傾斜しているため、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)から塵埃が容易に掻き取られる。さらに、図14(A)に示すエアフィルタ(30)の戻し回転動作によって回転ブラシ(51)のブラシ(51b)全体に均一に塵埃が付着しているため、その塵埃を清掃用ブラシ(52)で一層容易に且つ確実に掻き取ることができる。
また、双方のブラシ(51b,52b)同士が接触することによって清掃用ブラシ(52)の本体部(52a)が後方へ押されるが、バネ部(52c)によって本体部(52a)が回転ブラシ(51)側へ付勢される。これにより、ブラシ(51b,52b)同士が離隔することはなく、清掃用ブラシ(52)が適切に回転ブラシ(51)に押し付けられる。したがって、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)から塵埃がより確実に除去される。以上により、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)に塵埃が捕捉される。回転ブラシ(51)は、元の状態(図14(A)の状態)まで回転して停止する。
続いて、回転ブラシ(51)は、図14(D)に示すように再び左回り(反時計回り)に所定の回転角度だけ回転する。そうすると、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)に捕捉されていた塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)によって掻き取られ、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)に落下する。これは、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の毛並みが回転方向に向かって傾斜しているため、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)から塵埃が確実に掻き取られる。その際も、上記と同様に、バネ部(52c)によって清掃用ブラシ(52)が回転ブラシ(51)に適切に押し付けられるため、清掃用ブラシ(52)から塵埃がより確実に除去される。以上により、回転ブラシ(51)に捕捉された塵埃が除去され、塵埃貯留容器(60)の貯留部(62)に貯留される。その後、回転ブラシ(51)は再び右回り(時計回り)に回転して元の状態(図14(A)の状態)に戻り、「ブラシ清掃動作」が一旦終了する。
「ブラシ清掃動作」が終了すると、再び上述した「塵埃除去動作」が行われる。つまり、再びエアフィルタ(30)が回転され、リミットスイッチ(44)のレバー(44a)が再び作動するとエアフィルタ(30)が停止する。これにより、エアフィルタ(30)において回転ブラシ(51)のブラシ(51b)を通過した領域の塵埃が回転ブラシ(51)のブラシ(51b)に捕捉される(図14(A)の状態)。このように、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」とが交互に繰り返される。その結果、エアフィルタ(30)において所定の領域毎に塵埃が除去されていく。そして、エアフィルタ(30)の全領域において塵埃が除去されると、「塵埃除去動作」および「ブラシ清掃動作」が完全に終了する。例えば、リミットスイッチ(44)のレバー(44a)が所定回数作動すると、エアフィルタ(30)が1回転したと判断して上記動作が終了する。
ここで、上述した「塵埃除去動作」および「ブラシ清掃動作」時には、貯留量検出手段(70)によって塵埃貯留容器(60)における塵埃貯留量が検出される。つまり、発光LED(72)による光が貯留部(62)の透明窓(64,65)およびその内部の塵埃を透過する。透過した光の光度がフォトトランジスタ(73)によって検出される。そして、フォトトランジスタ(73)の検出光度が設定値(下限値)以下になると、塵埃貯留容器(60)において塵埃が所定量まで貯留されたと判断して、「塵埃搬送動作」に切り換えられる。
「塵埃搬送動作」では、回転ブラシ(51)およびエアフィルタ(30)が停止状態となる。なお、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)はエアフィルタ(30)に接触した状態である。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が開状態(図11(B)の状態)となる。この状態において、室内ファン(21)が駆動される。室内ファン(21)の吹出空気は、導入用ダクト(86)およびダンパボックス(81)を順に介して塵埃貯留容器(60)へ導入される。これにより、塵埃貯留容器(60)の塵埃が空気と共に搬送用ダクト(88)を介して塵埃捕集箱(90)へ搬送される。そうすると、塵埃貯留容器(60)において塵埃の貯留量が減少し、それに伴いフォトトランジスタ(73)の検出光度が高くなる。そして、その検出光度が設定値(上限値)以上になると、塵埃貯留容器(60)において塵埃が殆ど搬送(排出)されたと判断して、「塵埃搬送動作」が終了する。その後、「塵埃除去動作」または「ブラシ清掃動作」が再開される。
また、上述した「塵埃搬送動作」中において、フォトトランジスタ(73)の検出光度がなかなか上昇しない場合(例えば、検出光度が一定時間変化しない場合)、導入用ダクト(86)や搬送用ダクト(88)において空気が適切に流れていないと判断される。例えば、導入用ダクト(86)等で詰まりが生じたか、ダンパ(72)が故障して開いていない等の原因により、空気の流れが阻害される。その場合は、室内ファン(21)を停止させて「塵埃搬送動作」を一旦停止する。そして、点検等によって上記の不具合が解消された後、「塵埃搬送動作」が再開される。
また、本実施形態のフィルタ清掃運転では、所定条件によって「塵埃排出動作」が行われる。例えば、「塵埃搬送動作」が所定回数(所定時間)行われると、「塵埃排出動作」が行われる。または、ユーザーによるリモコン操作によって行うようにしてもよい。
「塵埃排出動作」では、上述した「塵埃搬送動作」と同様に、回転ブラシ(51)およびエアフィルタ(30)が停止状態となる。また、ダンパボックス(81)のダンパ(82)が閉状態(図11(C)の状態)となる。この状態において、ユーザーが掃除機のホースを化粧パネル(11)の掃除機挿入口に挿入する。この吸引動作により、塵埃捕集箱(90)の塵埃が搬送用ダクト(88)、塵埃貯留容器(60)および吸引用ダクト(87)を順に介して掃除機へ吸い込まれる。その際、塵埃貯留容器(60)内の塵埃も吸引用ダクト(87)を介して掃除機へ吸い込まれる。その結果、塵埃捕集箱(90)および塵埃貯留容器(60)の塵埃がケーシング(10)外へ排出されることとなる。
−実施形態の効果−
本実施形態では、「ブラシ清掃動作」において、回転ブラシ(51)を回転させて清掃用ブラシ(52)で塵埃を除去する前にエアフィルタ(30)を所定角度だけ戻し回転させるようにした。これにより、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)において、エアフィルタ(30)から除去した塵埃の偏在を防止し塵埃を均一に付着させることができる。したがって、エアフィルタ(30)から除去された塵埃が固まりとなって室内等へ落下するのを防止できる。さらには、清掃用ブラシ(52)によって回転ブラシ(51)から塵埃を容易に掻き取る(除去する)ことができる。よって、エアフィルタ(30)の清掃機能を備えた室内ユニット(1)の信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態では、回転ブラシ(51)において周方向の一部にしかブラシ(51b)を設けていないが、清掃用ブラシ(52)によって回転ブラシ(51)のブラシ(51b)の塵埃を除去できるため、回転ブラシ(51)の除去能力を維持しつつも回転ブラシ(51)の材料費の低減を図ることができる。
さらに、本実施形態では、エアフィルタ(30)を間欠的に回転させて、「塵埃除去動作」と「ブラシ清掃動作」を交互に行うようにした。したがって、エアフィルタ(30)から除去した塵埃を確実に処理する(即ち、塵埃貯留容器(60)に貯留させる)ことができると共に、エアフィルタ(30)全体において塵埃の除去効率を高く維持することができる。よって、室内ユニット(1)の信頼性を一層向上させることができる。
また、本実施形態では、円板状に形成したエアフィルタ(30)を回転させることで、エアフィルタ(30)と回転ブラシ(51)とを相対的に移動させるようにした。したがって、例えばエアフィルタ(30)を矩形状に形成しスライド移動させる場合に比べて、エアフィルタ(30)が移動するためのスペースを省略することができる。これにより、室内ユニット(1)のコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態では、室内ファン(21)の吹出空気を塵埃貯留容器(60)に導入して塵埃を搬送するようにした。したがって、吸引ファン等の搬送手段を別途設けることなく、塵埃貯留容器(60)の塵埃を廃棄しやすい所定の場所まで簡易に移動させることができる。これにより、ユニットの大型化およびコスト高を招くことなく、塵埃の処理効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、塵埃貯留容器(60)がエアフィルタ(30)の下方に配置されているため、空気流通の抵抗(邪魔)となる。そのため、塵埃貯留容器(60)は可能な限り容積を小さくする必要がある。そうすると、塵埃貯留容器(60)には多量の塵埃を溜めることができない。そこで、本実施形態では、塵埃貯留容器(60)よりも容積が大きい塵埃捕集箱(90)を空気流通の抵抗とならない場所に設けて、塵埃貯留容器(60)から塵埃捕集箱(90)に塵埃を搬送するようにした。したがって、塵埃貯留容器(60)を可能な限り小型にして吸込空気の流通抵抗を抑制しつつも、エアフィルタ(30)から除去した塵埃を多量に溜めておくことができる。その結果、ユーザーによる塵埃処理の手間を軽減することができると共に、空調機能の低下を防止することができる。
また、本実施形態では、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)さらには清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)をパイル織物で構成するようにした。したがって、ブラシ(51b,52b)の毛足が短くなり、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)の設置スペースを低減することができる。その結果、室内ユニット(1)のコンパクト化を一層図ることができる。
また、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)のブラシ(51b,52b)の毛足が短いことから、さらには回転ブラシ(51)のブラシ(51b)が周方向の一部分にしか設けられていないことから、塵埃貯留容器(60)内において空気(即ち、室内ファン(21)の吹出空気)の流通抵抗を低減することができる。これにより、塵埃搬送動作の搬送効率および塵埃排出動作の排出効率を向上させることができる。
さらに、回転ブラシ(51)のブラシ(51b)について、毛並みがエアフィルタ(30)の移動方向(回転方向)に対向する傾斜パイルを用いているため、エアフィルタ(30)の塵埃を容易に且つ確実に掻き取ることができる。また、エアフィルタ(30)の逆方向の回転により、容易にブラシ(51b)全体に塵埃を均すことができる。また、清掃用ブラシ(52)のブラシ(52b)についても傾斜パイルを用いているため、回転ブラシ(51)の塵埃を容易に且つ確実に掻き取ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態は、以下のように構成してもよい。
例えば、上記実施形態では、フィルタ清掃運転の塵埃除去動作時およびブラシ清掃動作時に、エアフィルタ(30)を回転させるようにしたが、エアフィルタ(30)に対して塵埃貯留容器(60)(回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)を含む)を移動させるようにしてもよい。この場合、塵埃貯留容器(60)がエアフィルタ(30)の軸挿通部(33)を中心にして公転する。つまり、本発明は、エアフィルタ(30)と回転ブラシ(51)とが相対的に移動するように構成されていればよい。
また、上記実施形態の「ブラシ清掃動作」では、次のようにしてもよい。上述したように、「ブラシ清掃動作」では、先ずエアフィルタ(30)が時計回りに所定角度だけ戻し回転される(図12(C)、図14(A)参照。)。ここでは、そのエアフィルタ(30)の戻し回転と同時に、回転ブラシ(51)を図14において右回り(時計回り)に回転させる。つまり、回転ブラシ(51)は、上記エアフィルタ(30)の逆方向移動と同時に、その逆方向移動とは反対方向に所定角度だけ回転する。そうすると、エアフィルタ(30)と回転ブラシ(51)の相互動作によって、回転ブラシ(51)におけるブラシ(51b)の右側(図14の右側)に偏在していた塵埃が左側(図14の左側)へより一層引きずられる。これにより、より確実に、塵埃がブラシ(51b)全体に均一に付着する。また、回転ブラシ(51)が回転しているため、塵埃のあまり付着していない部分のブラシ(51b)に塵埃が引きずられることとなり、その引きずられた塵埃が確実にブラシ(51b)に付着する。
また、上記の「ブラシ清掃動作」では回転ブラシ(51)をエアフィルタ(30)の逆方向移動と同じ方向に回転させるようにしてもよい。つまり、本発明は、エアフィルタ(30)の戻し回転と同時に、回転ブラシ(51)を図14において左回りに所定角度だけ回転させるようにしてもよい。その際、エアフィルタ(30)の回転速度と回転ブラシ(51)の回転速度とは速度差が付くように設定される。この回転速度の差によって偏在していた塵埃がブラシ(51b)に均一に引きのばされる。
また、上記実施形態の「ブラシ清掃動作」では先ずエアフィルタ(30)の戻し回転を行うようにしたが、本発明はこれに代えて次のようにしてもよい。先ず、回転ブラシ(51)が図14において左回り(反時計回り)に所定角度だけ回転して停止し、続いて、エアフィルタ(30)が反時計回り(即ち、「塵埃除去動作」時と同じ方向)に所定角度だけ回転するようにしてもよい。上記回転ブラシ(51)の回転によって、右側(図14の右側)に偏在していた塵埃が左側(図14の左側)へ引き込まれる。続くエアフィルタ(30)の回転によって、左側へ引き込まれた塵埃が右側へ引きのばされてブラシ(51b)に均一に付着する。
また、上記実施形態では、エアフィルタ(30)が円形に形成されているものとしたが、これに限らず、エアフィルタ(30)が矩形状に形成されているものであってもよい。この場合、例えば、エアフィルタ(30)は回転ブラシ(51)に対して直線移動する。
また、上記実施形態では、エアフィルタ(30)を間欠的に回転させ、その間欠的な停止毎にブラシ清掃動作を行うようにしたが、本発明は、エアフィルタ(30)を連続して1回転または数回転させた後にブラシ清掃動作を行うようにしてもよいことは勿論である。
また、上記実施形態では、回転ブラシ(51)および清掃用ブラシ(52)の各ブラシ(51b,52b)について傾斜パイル(パイル織物)を用いるようにしたが、他のブラシ材料であってもよいことは勿論である。
また、上記実施形態では、室内天井に設置される室内ユニット(1)について説明したが、本発明はこれに限らず、室内の壁に設置されるいわゆる壁掛け式の室内ユニットであっても適用することができる。
また、上記実施形態では、室内熱交換器(22)を通過する前の室内ファン(21)の吹出空気をダンパボックス(81)へ導入するようにしたが、本発明は、室内熱交換器(22)を通過した後の空気を導入するようにしても、同様の塵埃搬送動作を行うことができる。なお、この場合、例えば冷房中であれば、室内熱交換器(22)で冷却された空気が塵埃貯留容器(60)等を流れるため、これら塵埃貯留容器(60)等に結露が生じる虞がある。したがって、この場合、結露を防止するために、塵埃貯留容器(60)や各ダクト(86,88)を断熱材で覆うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、室内ファン(21)の吹出空気を利用して塵埃貯留容器(60)から塵埃捕集箱(90)へ塵埃を搬送するようにしたが、本発明は、搬送専用のファンを別途設けるようにしてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、エアフィルタの塵埃をブラシ部材によって除去する塵埃除去機能を備えた空気調和装置の室内ユニットとして有用である。
実施形態に係る室内ユニットの構成を示す縦断面図である。 実施形態に係る室内ユニットの構成を上方から視た横断面図である。 実施形態に係る仕切板、エアフィルタおよび塵埃貯留容器の構成を示す斜視図である。 実施形態に係るエアフィルタの取付部を示す断面図である。 実施形態に係るフィルタ駆動手段の構成を示す斜視図である。 実施形態に係る塵埃除去手段および塵埃貯留容器の構成を上方から視て示す斜視図である。 実施形態に係る塵埃除去手段および塵埃貯留容器の構成を下方から視て示す斜視図である。 実施形態に係る塵埃貯留容器の構成を示す横断面図である。 実施形態に係る貯留量検出手段の構成を塵埃貯留容器との関係で示す横断面図である。 実施形態に係る塵埃搬送手段の要部の構成を示す断面図である。 実施形態に係る塵埃搬送手段の要部の構成を示す断面図である。 実施形態に係るエアフィルタと塵埃除去手段の関係を概略的に示す図であり、(A)は通常運転時の状態を、(B)および(C)はフィルタ清掃運転時の状態をそれぞれ示す。 実施形態に係る塵埃除去動作時のエアフィルタと塵埃除去手段を示す横断面図である。 実施形態に係るブラシ清掃動作時の塵埃除去手段の動作を示す横断面図である。
1 室内ユニット
10 ケーシング
21 室内ファン
22 室内熱交換器
30 エアフィルタ
40 フィルタ駆動手段(移動手段)
51 回転ブラシ(ブラシ部材)
51a シャフト
51b ブラシ
52 清掃用ブラシ(清掃用ブラシ部材)
52b ブラシ
53 ブラシ駆動手段
60 塵埃貯留容器
80 塵埃搬送手段

Claims (11)

  1. ケーシング(10)内に、室内熱交換器(22)と、室内ファン(21)と、該室内ファン(21)の吸い込み側に設けられるエアフィルタ(30)とを備えた空気調和装置の室内ユニットであって、
    上記エアフィルタ(30)に接触して該エアフィルタ(30)の塵埃を除去するブラシ部材(51)と、
    上記ブラシ部材(51)に接触して該ブラシ部材(51)の塵埃を除去する清掃用ブラシ部材(52)と、
    上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)に接触した状態で該ブラシ部材(51)との間で相対的に移動させて該ブラシ部材(51)で塵埃を除去する動作と、該除去動作の後であって上記清掃用ブラシ部材(52)で上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去する前に上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)に接触した状態で該ブラシ部材(51)との間で上記除去動作時の移動方向と逆方向に所定距離だけ相対的に移動させる動作とを行う移動手段(40)とを備えている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記ブラシ部材(51)は、シャフト(51a)と、該シャフト(51a)の外周面に設けられ、上記エアフィルタ(30)に接触して塵埃を除去するためのブラシ(51b)とを備え、
    上記清掃用ブラシ部材(52)は、上記ブラシ部材(51)のシャフト(51a)の外周近傍に位置し且つ上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触して塵埃を除去するブラシ(52b)を備える一方、
    上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)の上記エアフィルタ(30)に接触していた部分が上記清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)に接触するように、上記ブラシ部材(51)をそのシャフト(51a)の軸心回りに回転させるブラシ駆動手段(53)を備えている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  3. 請求項2において、
    上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、シャフト(51a)の外周面における周方向の一部分に設けられている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  4. 請求項2または3において、
    上記エアフィルタ(30)は、円板状に形成される一方、
    上記ブラシ部材(51)は、上記エアフィルタ(30)の上流側で且つ上記エアフィルタ(30)の径方向に延びるように配置され、
    上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で回転させて移動させるように構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  5. 請求項1において、
    上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で該ブラシ部材(51)との間で相対的に且つ間欠的に移動させて上記ブラシ部材(51)で塵埃を除去し、上記間欠的な移動停止後に上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)に接触した状態で上記ブラシ部材(51)との間で上記間欠的な移動方向と逆方向に所定距離だけ相対的に移動させるように構成される一方、
    上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の上記逆方向の移動後に、上記ブラシ部材(51)の上記エアフィルタ(30)に接触していた部分を上記清掃用ブラシ部材(52)に接触させることによって上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去するブラシ駆動手段(353)を備えている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  6. 請求項1において、
    上記ブラシ部材(51)は、シャフト(51a)と、該シャフト(51a)の外周面に設けられ、上記エアフィルタ(30)に接触して塵埃を除去するためのブラシ(51b)とを備え、
    上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)にブラシ(51b)に接触した状態で移動させて該ブラシ部材(51)で塵埃を除去する動作と、該除去動作の後であって上記清掃用ブラシ部材(52)で上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去する前に上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で上記除去動作時の移動方向と逆方向に所定距離だけ移動させる動作とを行うように構成される一方、
    上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の上記逆方向の移動と同時に、上記ブラシ部材(51)をそのシャフト(51a)の軸心回りに上記エアフィルタ(30)の逆方向移動と反対方向に回転させるブラシ駆動手段(53)を備えている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  7. 請求項4において、
    上記移動手段(40)は、上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で所定の回転角度ずつ間欠的に回転させて上記ブラシ部材(51)で塵埃を除去し、上記間欠的な回転停止後に上記エアフィルタ(30)を上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)に接触した状態で上記回転方向と逆方向に所定角度だけ戻し回転させるように構成され、
    上記ブラシ駆動手段(53)は、上記移動手段(40)による上記エアフィルタ(30)の戻し回転後に、上記ブラシ部材(51)を回転させて該ブラシ部材(51)のブラシ(51b)の上記エアフィルタ(30)に接触していた部分を上記清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)に接触させることによって上記ブラシ部材(51)の塵埃を除去するように構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  8. 請求項2または3において、
    上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、パイル織物で構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  9. 請求項8において、
    上記ブラシ部材(51)のブラシ(51b)は、毛並みが上記ブラシ部材(51)で上記エアフィルタ(30)の塵埃を除去する動作時の該エアフィルタ(30)の相対的な移動方向に対向して傾斜している傾斜パイルで構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  10. 請求項9において、
    上記清掃用ブラシ部材(52)のブラシ(52b)は、毛並みが一定方向に傾斜しているパイル織物の傾斜パイルで構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項において、
    上記エアフィルタ(30)の上流側に配置され、且つ、上記ブラシ部材(51)および清掃用ブラシ部材(52)が設けられて該清掃用ブラシ部材(52)により除去された塵埃を貯留する塵埃貯留容器(60)と、
    上記室内ファン(21)の吹出空気を上記塵埃貯留容器(60)に導入し、該塵埃貯留容器(60)内の塵埃を上記吹出空気と共に所定位置へ搬送する塵埃搬送手段(80)とを備えている
    ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
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