JP2005177323A - 清掃具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 長期間に亘って、本体ケース内で清掃対象物の保持力を維持し且つ掻上ロール体に付着した清掃対象物の残留を回避し得る清掃具を提供する。
【解決手段】 本発明の清掃具1は、本体ケース2に回転自在に支持された掻上ロール体3と、本体ケース2内に設けられた粘着ロール体5とを備え、掻上ロール体3が、本体ケース2の進行に伴って回転することによりカーペット8上の塵埃9を本体ケース2内に掻き上げると共に、粘着ロール体5が、本体ケース2内の塵埃9を粘着するように構成されている。掻上ロール体3と粘着ロール体5との間に、掻取パイル体10が設けられている。掻取パイル体10は、その表面から傾いて起毛した傾斜パイル群10aからなり、傾斜パイル群10aが掻上ロール体3に対し押圧下で所定の掻取方向Cに相対移動することにより掻上ロール体10に付着した塵埃9を掻き取るように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の清掃具1は、本体ケース2に回転自在に支持された掻上ロール体3と、本体ケース2内に設けられた粘着ロール体5とを備え、掻上ロール体3が、本体ケース2の進行に伴って回転することによりカーペット8上の塵埃9を本体ケース2内に掻き上げると共に、粘着ロール体5が、本体ケース2内の塵埃9を粘着するように構成されている。掻上ロール体3と粘着ロール体5との間に、掻取パイル体10が設けられている。掻取パイル体10は、その表面から傾いて起毛した傾斜パイル群10aからなり、傾斜パイル群10aが掻上ロール体3に対し押圧下で所定の掻取方向Cに相対移動することにより掻上ロール体10に付着した塵埃9を掻き取るように構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、住居内でカーペットやフローリング等の床面を清掃する際に用いられる清掃具に関し、特に、ケースに支持された掻上ロール体の回転に伴い床面上の塵埃等をケース内に掻き上げて集塵する手動式の清掃具に関する。
従来より、この種の清掃具として、図4に示すように、フレーム102に掻き上げ体103及び回転体104を回動自在に並列支持し、これらの上に粘着ロール105を回動自在に配置した清掃具101が知られている(特許文献1参照)。
この清掃具101においては、清掃具101の進行に伴い、掻き上げ体103及び回転体104が共に回転し、粘着ロール105が回転体104と接触して連れ回るようになっている。このような動作中、カーペット106上の塵埃107を掻き上げ体103によってフレーム102内に掻き上げ、その塵埃107を、粘着ロール105に捕捉した後、その捕捉した塵埃107を、粘着ロール105と回転体104との接触回転により、粘着ロール105の粘着面に押し付けて固定化するようにしている。
この清掃具101においては、清掃具101の進行に伴い、掻き上げ体103及び回転体104が共に回転し、粘着ロール105が回転体104と接触して連れ回るようになっている。このような動作中、カーペット106上の塵埃107を掻き上げ体103によってフレーム102内に掻き上げ、その塵埃107を、粘着ロール105に捕捉した後、その捕捉した塵埃107を、粘着ロール105と回転体104との接触回転により、粘着ロール105の粘着面に押し付けて固定化するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された清掃具101においては、掻き上げ体103によって掻き上げられた塵埃107(特に、カーペットの繊維107'等のように軽いもの)がそのまま粘着ロール105に転移するため、粘着面が塵埃で覆われてその粘着力が低下するという事態が比較的早い時期に生じていた。
その結果、粘着ロール105の粘着する構成によっても異なるが、粘着ロール105が洗浄タイプのものであれば粘着面の洗浄作業、粘着ロール105が粘着シートを巻回したタイプのものであれば使用済み粘着シートの廃棄作業等のように、粘着ロール105の粘着力を復元させる作業を頻繁に行わなければならないという問題があった。
また、上述した粘着力の低下により、掻き上げ体103に付着している塵埃107が、粘着ロール105に転移せずに残留し、カーペット上の塵埃を掻き上げるという清掃具本来の機能が発揮されないという問題もあった。
その結果、粘着ロール105の粘着する構成によっても異なるが、粘着ロール105が洗浄タイプのものであれば粘着面の洗浄作業、粘着ロール105が粘着シートを巻回したタイプのものであれば使用済み粘着シートの廃棄作業等のように、粘着ロール105の粘着力を復元させる作業を頻繁に行わなければならないという問題があった。
また、上述した粘着力の低下により、掻き上げ体103に付着している塵埃107が、粘着ロール105に転移せずに残留し、カーペット上の塵埃を掻き上げるという清掃具本来の機能が発揮されないという問題もあった。
従って、本発明の目的は、長期間に亘って、本体ケース内で清掃対象物の保持力を維持し且つ掻上ロール体に付着した清掃対象物の残留を回避し得る清掃具を提供することにある。
本発明は、本体ケースに回転自在に支持された掻上ロール体と、該本体ケース内に設けられた保持体とを備え、該掻上ロール体が、該本体ケースの進行に伴って回転することにより被清掃面上の清掃対象物を該本体ケース内に掻き上げると共に、該保持体が、該本体ケース内の該清掃対象物を保持する清掃具において、前記掻上ロール体と前記保持体との間に、掻取パイル体が設けられており、該掻取パイル体は、その表面から傾いて起毛した傾斜パイル群を有し、該傾斜パイル群が前記掻上ロール体に対し押圧下で所定の掻取方向に相対移動することにより該掻上ロール体に付着した前記清掃対象物を掻き取るように構成されている清掃具を提供することにより上記目的を達成したものである。
本出願において、「掻取方向」とは、傾斜パイル群が逆立てられる方向をいい、また、「掻取方向と逆向き」の方向とは、傾斜パイル群が寝る方向をいう。
本出願において、「掻取方向」とは、傾斜パイル群が逆立てられる方向をいい、また、「掻取方向と逆向き」の方向とは、傾斜パイル群が寝る方向をいう。
本発明によれば、掻取パイル体について、一方向に進めば清掃対象物を掻き取り、他方向に進めば清掃対象物を吐き出すという性質を利用することにより、粘着ロール体に清掃対象物を直接転移させずその表面が清掃対象物によって覆われる期間を延ばすことによって、長期間に亘って本体ケース内で清掃対象物の保持力を維持でき、また、掻上ロール体に清掃対象物が残留する事態を回避できる。
以下、本発明の清掃具の最も好ましい一実施形態を詳細に説明する。
図1又は図2に示すように、本実施形態の清掃具1は、本体ケース2に回転自在に支持された掻上ロール体3と、本体ケース2内に設けられた粘着ロール体(保持体)5とを備え、掻上ロール体3が、本体ケース2の進行に伴って回転することによりカーペット(被清掃面)8上の塵埃(清掃対象物)9を本体ケース2内に掻き上げると共に、粘着ロール体5が、本体ケース2内の塵埃9を粘着(保持)するように構成されている。
掻上ロール体3と粘着ロール体5との間に、掻取パイル体10が設けられている。掻取パイル体10は、その表面から傾いて起毛した傾斜パイル群10aからなり、傾斜パイル群10aが掻上ロール体3に対し押圧下で所定の掻取方向Cに相対移動することにより掻上ロール体10に付着した塵埃9を掻き取るように構成されている
以下、かかる清掃具1の詳細を述べる。
図1又は図2に示すように、本実施形態の清掃具1は、本体ケース2に回転自在に支持された掻上ロール体3と、本体ケース2内に設けられた粘着ロール体(保持体)5とを備え、掻上ロール体3が、本体ケース2の進行に伴って回転することによりカーペット(被清掃面)8上の塵埃(清掃対象物)9を本体ケース2内に掻き上げると共に、粘着ロール体5が、本体ケース2内の塵埃9を粘着(保持)するように構成されている。
掻上ロール体3と粘着ロール体5との間に、掻取パイル体10が設けられている。掻取パイル体10は、その表面から傾いて起毛した傾斜パイル群10aからなり、傾斜パイル群10aが掻上ロール体3に対し押圧下で所定の掻取方向Cに相対移動することにより掻上ロール体10に付着した塵埃9を掻き取るように構成されている
以下、かかる清掃具1の詳細を述べる。
本体ケース2は、上面がフロントカバー2a、トップカバー2b及びリアカバー2cから一体になり、底面がボトムカバー2dからなる中空箱状に形成されている。トップカバー2bは、透明な樹脂から形成されており、掻上ロール体3や粘着ロール体5等の塵埃9の付着程度について外部から監視可能になっており、また、粘着力の復元作業の際に開閉するようになっている。
本体ケース2のフロント側には、フロントカバー2aとボトムカバー2dの前方部との間に、空隙部が形成されており、その空隙部に、掻上ロール体3が一部露出した状態で配置されている。掻上ロール体3は、本体ケース2に軸支された回転軸3cを介して回転自在に支持されている。
掻上ロール体3は、フロントローラ3bと、ブラシ3aとからなる。ブラシ3aは、フロントローラ3bの中心軸から放射状に延びその外周面から突出して配列されている。ブラシ3bは、カーペットや絨毯等から塵埃9をすくい上げて本体ケース2内に掻き上げるため、所定の弾性部材からなっている。
本体ケース2のリア側には、回転ロール体4が、回転軸4cを介して回転自在に支持されている。回転ロール体4は、リヤローラ4aと、接触ローラ4bとからなる。リヤローラ4aは、フロントローラ3aとほぼ同一の外径で形成されており、接触ローラ4bの両端に配置されている。接触ローラ4bは、リヤローラ4aと同軸上にあってこれより小さい外径で形成されている。
トップケース2bの下側には、粘着ロール体5が、回転軸5cを介して回転自在に支持されている。粘着ロール体5の回転軸5cは、掻上ロール体3の回転軸3c及び回転ロール体4の回転軸4cより上側に配置されている。
粘着ロール体5は、粘着ローラ5aと、スペーサ5bとからなる。粘着ローラ5aは、接触ローラ4bと接し且つ掻上ロール体3との間に空隙をつくる外径で形成されており、接触ローラ4bに対向してこれと押圧接触している。
粘着ローラ5aは、本体ケース2内の塵埃9(特に、掻取パイル体10に付着している繊維9')を粘着保持するものであれば、その構成を問わないが、本実施形態の場合、粘着性を有するエラストマーからなっており、洗浄によって粘着力を復元するようになっている。
粘着ローラ5aは、本体ケース2内の塵埃9(特に、掻取パイル体10に付着している繊維9')を粘着保持するものであれば、その構成を問わないが、本実施形態の場合、粘着性を有するエラストマーからなっており、洗浄によって粘着力を復元するようになっている。
なお、粘着ローラ5aは、粘着シートが巻回されて構成されていてもよいが、この場合、使用済み粘着シートの廃棄毎に、粘着ローラ5aの外径が減少するため、例えば、回転ロール体4の回転軸4cが前後方向にスライドし、接触ローラ4bがバネ等の付勢力により粘着ローラ5aに押圧接触するようになっていればよい。
粘着ローラ5aの回転軸5cの両端部には、スペーサ5bを介して、支持アーム7が取り付けられている。この支持アーム7は、アームロッド7bと、その先端部に形成されたアームヘッド7a等からなり、アームヘッド7aが、粘着ローラ5aを跨ぐように回転軸5cに揺動自在に支持されている。
図1又は図2に示すように、掻上ロール体3と粘着ロール体5との間に形成された空隙部には、掻取パイル体10が、掻上ロール体2の回転軸3cを通過する水平面に対し、傾斜して配置されている。この掻取パイル体10は、掻上ロール体3のブラシ3bと押圧接触し且つ粘着ロール体5に触れる程度まで接近した位置にある。
掻取パイル体10は、無端帯状のパイルベルト10bと、その表面に傾いて起毛した傾斜パイル群10aとからなる。ここで、傾斜パイル群10bは、いわゆるエチケットブラシ(登録商標)の表面に形成されたパイル群と同様のもので、パイルを逆立てる方向(掻取方向)に操作した場合は、接触している物体の付着物をその表面から、パイルに移行させやすい性質を有し、これと反対にパイルを寝かせる方向(掻取方向と逆向き方向)に操作した場合は、パイルの付着物をその表面から、接触している物体に移行させやすい性質を有している。
この性質は、接触体又は掻取パイル体10の何れか一方だけを動かしても、また、両者を同時に動かしても現れる。両者を動かす場合は、接触体を動かす方向と、掻取パイル体10を動かす方向は逆になる。また、両者を同じ同じ方向に動かした場合でも、掻取パイル体10の方向が適正であり、かつ接触体と掻取パイル体10との間に速度差があるときは、この限りではなく、掻取パイル体10が接触体よりも高速で動いていれば、その速度差分、接触体から掻取パイル体10への移行の効果が奏される。
具体的には、図2に基づいて、接触体から掻取パイル体10へ移行させる場合を説明すると、掻取パイル体10はそのパイルが逆立てられる方向(掻取方向c)に相対的に進めばよいため、V1方向(反時計回り方向CCW)に回転する掻上ロール体3に対し、掻取パイル体10の移動方向は、V3方向である。
一方、掻取パイル体10から粘着ロール体5へ移行させる場合には、掻取パイル体10はそのパイルが寝る方向(掻取方向と逆向き方向c’)に相対的に進めばよいため、V3方向に移動する掻取パイル体10に対し、粘着ロール体5の回転方向は、V2方向(時計回り方向CW)である。
一方、掻取パイル体10から粘着ロール体5へ移行させる場合には、掻取パイル体10はそのパイルが寝る方向(掻取方向と逆向き方向c’)に相対的に進めばよいため、V3方向に移動する掻取パイル体10に対し、粘着ロール体5の回転方向は、V2方向(時計回り方向CW)である。
本実施形態では、掻上ロール体3で掻き取った汚れを掻取パイル体10に移行させ、さらに粘着ロール体5に移行させる必要がある。
従って、速度差による移行よりも、動作方向の違いによる移行のほうが好ましい。ただし、これらの回転にモーター等手動以外の動力が利用できるのであればこの限りではない。
また、図2に示したような関係にあっても、掻取パイル体10の速度V3(外周成分の線速度)と、粘着ロール体5の速度V2(外周成分の線速度)との大小関係については、V2が大きい方が好ましい。
V3がV2より大きい場合には、傾斜パイル群10bの上記性質が十分に活かされず、掻取パイル体10に掻き取った汚れが残留してしまう虞がある。しかし、粘着ロール体5は、表面に十分な粘着性を持っているため、等速程度であれば、その虞が小さく十分である。
従って、速度差による移行よりも、動作方向の違いによる移行のほうが好ましい。ただし、これらの回転にモーター等手動以外の動力が利用できるのであればこの限りではない。
また、図2に示したような関係にあっても、掻取パイル体10の速度V3(外周成分の線速度)と、粘着ロール体5の速度V2(外周成分の線速度)との大小関係については、V2が大きい方が好ましい。
V3がV2より大きい場合には、傾斜パイル群10bの上記性質が十分に活かされず、掻取パイル体10に掻き取った汚れが残留してしまう虞がある。しかし、粘着ロール体5は、表面に十分な粘着性を持っているため、等速程度であれば、その虞が小さく十分である。
このような掻取パイル体10は、本体ケース2に軸支されたベルト軸10cに回転自在に架けられている。
上記、掻上ロール体3と、掻取パイル体10と、粘着ロール体5の三者関係は、掻上ロール体3が掻き上げ力の高い方向の操作をされた場合に保たれるのが好ましい。図2で、掻上ロール体3がV1の時、掻き上げ力が高いとすれば、掻取パイル体10の回転方向は、V3であることが好ましい。粘着ロール体は、V2が好ましい。
請求項2及び3に記載した回転方向は、上記同様掻上ロール体3が高い掻き上げ力を示す場合である。
上記、掻上ロール体3と、掻取パイル体10と、粘着ロール体5の三者関係は、掻上ロール体3が掻き上げ力の高い方向の操作をされた場合に保たれるのが好ましい。図2で、掻上ロール体3がV1の時、掻き上げ力が高いとすれば、掻取パイル体10の回転方向は、V3であることが好ましい。粘着ロール体は、V2が好ましい。
請求項2及び3に記載した回転方向は、上記同様掻上ロール体3が高い掻き上げ力を示す場合である。
図3に速度差による掻上ロール体3から掻取パイル体10への移行を生ずるタイプを示した。この場合、掻上ロール体3と掻取パイル体10の速度差(外周成分の線速度)を以下に示すように定めなければならない。
具体的には、図3に示すように、掻上ロール体3の反時計回り方向CCWに対し、掻取パイル体10の回転方向が、時計回り方向CWである場合には、傾斜パイル群10bが掻上ロール体3に対し相対的に掻取方向Cに進むようにするために、掻取パイル体10の速度V3は、掻上ロール体3の速度V1より大きくする必要がある。
具体的には、図3に示すように、掻上ロール体3の反時計回り方向CCWに対し、掻取パイル体10の回転方向が、時計回り方向CWである場合には、傾斜パイル群10bが掻上ロール体3に対し相対的に掻取方向Cに進むようにするために、掻取パイル体10の速度V3は、掻上ロール体3の速度V1より大きくする必要がある。
粘着ロール体5の回転により、掻取パイル体10を寝かす方向に動かし、汚れを掻取パイル体10から粘着ロール体5へ移行させる必要がある。従って、粘着ロール体5の回転方向はV2となる。掻取パイル体10の速度(外周部線速度)V3と粘着ロール体5の速度(外周部線速度)V2とは、図2の場合同様、V2の方が大きい方が好ましい。
上述した掻取パイル体10は、掻取方向Cに進む回転動力が与えられるように構成されている。
具体的には、掻上ロール体3の回転軸3cと、掻取パイル体10のベルト軸10cとの間に、上記回転方向に応じた数の歯車からなるギヤ列(図示しない)が配置されている。掻取パイル体10のベルト軸10cには、掻上ロール体3の回転軸3Cに生じた回転動力が伝達されるようになっている。
具体的には、掻上ロール体3の回転軸3cと、掻取パイル体10のベルト軸10cとの間に、上記回転方向に応じた数の歯車からなるギヤ列(図示しない)が配置されている。掻取パイル体10のベルト軸10cには、掻上ロール体3の回転軸3Cに生じた回転動力が伝達されるようになっている。
図1に示すように、ボトムカバー2dの前方部には、すくい部(すくい体)21が形成されている。このすくい部21は、フロントローラ3aとほぼ同じ曲率の凹曲面状に形成され、掻上ロール体3と対向して配置されている。
すくい部21は、掻上ロール体3によって掻き上げられた塵埃9を、掻上ロール体3と掻取パイル体10との接触部分に誘導する機能を有するほか、その接触部分に到達しない塵埃9(比較的大きなもの)を集める集塵空間22をボトムカバー2dに形成する機能をも有する。
すくい部21は、掻上ロール体3によって掻き上げられた塵埃9を、掻上ロール体3と掻取パイル体10との接触部分に誘導する機能を有するほか、その接触部分に到達しない塵埃9(比較的大きなもの)を集める集塵空間22をボトムカバー2dに形成する機能をも有する。
次に、本実施形態の清掃具1の使用態様及び作用を図1及び図2を参照して述べる。
本体ケース2をカーペット8上に置き、支持アーム7を持って本体ケース2を押し出す。
この場合、本体フレーム2の進行に伴い、掻上ロール体3が回転し、ブラシ3bがカーペット上8の塵埃9を掻き上げる。掻き上げられた塵埃9のうち、繊維等の小さい塵埃9は、ブラシ3bに絡まって掻上ロール体3と掻取パイル体10との接触部分に到達し、比較的大きな塵埃7は、すくい部21の誘導に従って集塵空間22に収まる。
本体ケース2をカーペット8上に置き、支持アーム7を持って本体ケース2を押し出す。
この場合、本体フレーム2の進行に伴い、掻上ロール体3が回転し、ブラシ3bがカーペット上8の塵埃9を掻き上げる。掻き上げられた塵埃9のうち、繊維等の小さい塵埃9は、ブラシ3bに絡まって掻上ロール体3と掻取パイル体10との接触部分に到達し、比較的大きな塵埃7は、すくい部21の誘導に従って集塵空間22に収まる。
その後、小さい塵埃9については、図2に示すように、ブラシ3b上で反時計回り方向CCWに進むが、掻取方向Cに進む傾斜パイル群10aによって掻き取られ、パイル単体10a1間に取り込まれる。
一方、傾斜パイル群10aに取り込まれた塵埃9は、V2に進む粘着ロール体5によって掻き出され、粘着ロール体5の表面に吸着される。この塵埃9は、接触ローラ4bによって、粘着ロール体5の表面上に加圧固定される。
一方、傾斜パイル群10aに取り込まれた塵埃9は、V2に進む粘着ロール体5によって掻き出され、粘着ロール体5の表面に吸着される。この塵埃9は、接触ローラ4bによって、粘着ロール体5の表面上に加圧固定される。
このように、掻取パイル体10は、掻上ロール体3によって掻き上げられた塵埃9を直接粘着ロール5に付着させずに、ある程度の期間だけ塵埃9を保持することによって、粘着ロール体5の表面が塵埃9によって覆われる期間を延ばしている。
また、掻取パイル体10は、塵埃9を掻き取る方向性をもっており、パイル単体10a1間に塵埃9が詰まっていても、掻出方向C'に力を加えられない限り塵埃9を吐き出さず、その一方で、掻出方向C'に進む粘着ロール体5に塵埃9を吐き出して粘着させている。
以上の掻上ロール体3、粘着ロール体5及び掻取パイル体10の相互作用については、上記図3に示す構成であっても同様である。
また、掻取パイル体10は、塵埃9を掻き取る方向性をもっており、パイル単体10a1間に塵埃9が詰まっていても、掻出方向C'に力を加えられない限り塵埃9を吐き出さず、その一方で、掻出方向C'に進む粘着ロール体5に塵埃9を吐き出して粘着させている。
以上の掻上ロール体3、粘着ロール体5及び掻取パイル体10の相互作用については、上記図3に示す構成であっても同様である。
以上述べたように、本実施形態によれば、掻上ロール体3と粘着ロール体5との間に、掻取パイル体10を設け、掻取ロール体3上の塵埃9を掻き取り、その塵埃9を粘着ロール体5に粘着させるようにしたため、粘着ロール体5の表面が塵埃9によって覆われる期間を延ばすことができ、その結果、長期間に亘って本体ケース2内で塵埃9の保持力を維持でき、ひいては、粘着力の復元作業を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、掻取パイル体10が掻き取った塵埃9を、粘着ロール体5によって掻き出して粘着するようにしたため、掻取パイル体10を、塵埃9で飽和した状態に至らないようにすることができる。その結果、掻上ロール体3に、塵埃9が残留したり、或いは、掻取パイル体10から塵埃9が再転移する事態を回避できる。
本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変更等を行うことができる。
例えば、傾斜パイル群10aは、一方向に回転する掻上ロール体3に対し相対的にパイルを逆立てる方向に移動すればよく、図2に示す例では、掻取パイル体10が連続的に回転し続ける必要はない。
例えば、傾斜パイル群10aは、一方向に回転する掻上ロール体3に対し相対的にパイルを逆立てる方向に移動すればよく、図2に示す例では、掻取パイル体10が連続的に回転し続ける必要はない。
また掻取パイル体10と粘着ロール体5とが近接する領域において、粘着ロール体5と同じ方向に回転するブラシ体や、傾斜パイル群10aに対して所望の角度で当接するスクレーパ等の除去手段を配設し、この除去手段によって、掻取パイル体10から掻き出した塵埃7を、一旦浮遊させてから粘着ロール体5に付着させるようにしてもよい。あるいは、短い繊維状物は、除去し、比較的長い繊維状物だけ、粘着ロール体に付着させる方式としても良い。
本発明は、前述のように傾斜パイルの示す、片方に操作したときに、接触体から取り去りやすく、逆の方向では、接触体に与えやすいと言う性質を利用している。このため、清掃用具全体としても、どちらかの方向で、掻き上げ性能が高いタイプに適用することが好ましい。このタイプの場合は、その方向のときに、掻き上げ体の回転方向が、掻取パイル体10体のパイルを逆立てる方向でかつ粘着ロール体の回転方向は、掻取パイル体10体のパイルを寝かす方向であることが好ましい。掻き上げ体の回転方向の道具全体の動作方向との関係とは、独立である。
さらにまた、保持体は、粘着ロール体5に限られず、本体ケース2内の塵埃を保持できるものであればよく、例えば、掻上ロール体3等の回転動力によって回転しつつ塵埃9を吸引するような羽根車機構等であってもよい。
なお、回転ロール体4は、掻上ロール体3と共に本体ケース2に直進運動を与えつつ、同時に粘着ロール体5上に付着した塵埃9を固定する点では必要である。もっとも、掻上ロール体3が1個又は複数であっても本体ケース2を直進させることができ、また、粘着ロール体5と押圧接触する別のローラであっても粘着ロール体5上に塵埃9を固定することができるため、かかる点においては、回転ロール体4は付随的な構成である。
2 本体ケース
3 掻上ロール体
4 回転ロール体
5 粘着ロール体(保持体)
10 掻取パイル体
10a 傾斜パイル群
C 掻取方向
C' 掻出方向(「掻取方向と逆向き」の方向)
3 掻上ロール体
4 回転ロール体
5 粘着ロール体(保持体)
10 掻取パイル体
10a 傾斜パイル群
C 掻取方向
C' 掻出方向(「掻取方向と逆向き」の方向)
Claims (6)
- 本体ケースに回転自在に支持された掻上ロール体と、該本体ケース内に設けられた保持体とを備え、該掻上ロール体が、該本体ケースの進行に伴って回転することにより被清掃面上の清掃対象物を該本体ケース内に掻き上げると共に、該保持体が、該本体ケース内の該清掃対象物を保持する清掃具において、
前記掻上ロール体と前記保持体との間に、掻取パイル体が設けられており、
前記掻取パイル体は、その表面から傾いて起毛した傾斜パイル群を有し、該傾斜パイル群が前記掻上ロール体に対し押圧下で所定の掻取方向に相対移動することにより該掻上ロール体に付着した前記清掃対象物を掻き取るように構成されている清掃具。 - 前記掻取パイル体は、無端帯状に形成され、前記本体ケースに回転自在に支持されており、その回転方向が前記掻取方向と同じ向きになるように設定されている請求項1記載の清掃具。
- 前記保持体は、その回転方向が前記掻取パイル体の前記掻取方向と逆向きになるように設定されている請求項2記載の清掃具。
- 前記掻取パイル体は、前記掻取方向に進む回転動力が与えられるように構成されている請求項2又は3に記載の清掃具。
- 前記本体ケースの底部には、すくい体が前記掻上ロール体と対向して設けられ、該すくい体は、前記掻上ローラ上の前記清掃対象物を前記掻上ローラと前記掻取パイル体との間に誘導するように構成されている請求項1〜4の何れかに記載の清掃具。
- 前記本体ケースに回転自在に支持され該本体ケースの進行に伴って前記掻上ロール体と共に回転する回転ロール体を備え、
前記保持体は、前記回転ロール体と当接することにより従動回転するように構成された粘着ロール体であり、前記掻取パイル体に付着した前記清掃対象物を粘着保持する請求項1〜5の何れかに記載の清掃具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
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